※注意:このページでは『真・三國無双4』(以降一部を除いて「無印」と表記)の追加ディスクである『真・三國無双4 猛将伝』(以降「猛将伝」と表記)と無印と猛将伝のワンパッケージタイトルである『真・三國無双4 Special』について取り扱っています。
なお、『真・三國無双4』についてはこちらのページをご覧下さい。



真・三國無双4 猛将伝

【しんさんごくむそうふぉー もうしょうでん】

ジャンル タクティカルアクション
対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 コーエー
開発元 コーエー(オメガフォース)
発売日 2005年9月15日
定価 通常版:4,280円
TREASURE BOX(限定版):8,800円
プレミアムパック(無印とのセット):8,800円
※全て税別
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 150KB以上
周辺機器 PlayStation BB Unit 対応(HDDインストールのみ)
レーティング CERO:12歳以上対象
コンテンツアイコン セクシャル、暴力
判定 なし
ポイント 歴代最薄ボリュームの追加ディスク
処理落ちとステルスの増加
エディット&立志モードは好評
一部ネタに走りすぎの外伝モード
廉価版 PlayStation2 the Best:2007年10月4日/2,480円
同・価格再改定版:2010年7月1日/1,480円
※全て税別
無双シリーズ

概要

『真・三國無双4』の拡張ディスク。
装備アイテムやモードなどの追加、ゲームバランスの調整が成された。

過去作品同様に無印のディスクを読み込ませることで猛将伝での追加要素を無印のシナリオでも楽しむことが出来る*1

なお、猛将伝は無印の拡張ディスクという性質上、無印のディスクを読み込ませないと猛将伝の要素しか楽しめないため、1つのゲームとしてのボリュームは非常に乏しい。
これは過去作に於いても同様であり、評価を下す上ではあくまで追加ディスクであることを前提としたものとしているため、単体でのボリュームは度外視していることをご了承願いたい。


追加・変更されたゲームモード

外伝モード -LEGEND MODE-
無印の無双モードで語られることの無かった戦いや完全オリジナルのシナリオをプレイすることが出来るモード。
18個のシナリオが用意されており、シナリオそれぞれに推奨武将と呼ばれるシナリオのメインに関わる武将が数名決められており、初回プレイではその中からしか選べないが、一度クリアしたシナリオに関しては全ての武将から操作する武将を選択出来る。

余談になるが、このモードで第四武器やレアアイテムといったものは一通り入手出来るが、MIXJOYで無印のディスクを読み込ませていれば勿論無双モードやフリーモード*2でも入手出来る。

立志モード -DESTINY MODE-
プレイヤーオリジナルキャラクターを作成し、一兵卒からの成り上がりを目指すモード。
魏呉蜀に所属するいずれかの武将に仕え、戦闘をこなしていくことでスキルポイントを獲得出来、獲得したポイントを使うことで様々なスキルを入手して戦闘能力をアンロックしていく。
スキルを獲得する前の最初の段階では通常攻撃が2連続しか出せず、無双乱舞も使えなかったりと、そこらの兵卒程度と同じアクションしかできず、一人では満足に戦えない。

また、プレイ中に条件を満たすことで様々なイベントが発生する他、ステージをクリアしていくことでエディット武将用の防具パーツが増えていく。
クリアするとそのキャラクターをエディット武将として登録することが出来る。

修羅モード -XTREME MODE-
自動生成されるショートシナリオを回復が限られている中でクリアし続けるサバイバルモード。
アイテムは修羅モードオリジナルのものが用意される他、ゲームのルールにも独自仕様が組み込まれ理
3 猛将伝』の修羅モードと違って2人同時プレイが出来るようになった他、武器も鍛冶屋で強化したり出来るようになっていたりとパワーアップしている。
また、若干だがストーリー要素が加わっている。

エディットモード -EDIT MODE-
プレイヤーのオリジナル武将を作成することが出来るモード。
立志モードの成り上がりの段階をすっ飛ばしてすぐに武将を登録することが出来るが、防具のパーツは前述の通り立志モードを攻略していかないと増えないので、装備のバリエーションを増やすためには立志モードをプレイする必要がある。
本作に登場する全ての無双武将(プレイアブルキャラクター)のモーションを選択することが出来、更に体型や髪型、声などといった所まで細かく設定出来る。
一度確定した武将のパーツなどを後から変更することは出来ないが、防具だけは例外として、このモードで後から変更可能。
オリジナル武将は立志モード登録分と合わせて10人まで作成可能で、作成した武将はMIXJOY時の無双モードを除いたモードで使用出来る*3

チャレンジモード -CHALLENGE MODE-
猛将伝では新たに急襲・堅守の2種目が用意されているが、無印版の種目はMIXJOYでのみ遊べる。

幕舎 -CAMP-
ここでは外伝モードなどで入手出来る強化用アイテムを消費して、武将や武器を強化出来るようになった。
詳しくは評価点で後述。

オリジナルシナリオ
これを選択した上で猛将伝のディスクから無印のディスクに入れ替えて読み込ませ、再び猛将伝のディスクに戻すという作業を行う事で猛将伝の仕様で無印の内容も楽しむことが出来るようになる。
このディスク入れ替えの一連の作業が「MIXJOY」と呼ばれるものであり、電源投下およびハードリセットをする度にこの一連の作業を行わないと無印の内容を猛将伝でプレイすることが出来なくなる。
ただし、これを行わなくても猛将伝で追加されたモード/ステージはプレイすることが出来る。


評価点

外伝モード

  • 列伝モードと違い、大規模な戦闘が多くなっている。
    • 趙雲のもう1つの見せ場である漢水の戦いなど、今まで登場してこなかった戦いも多い。

立志モード

  • スキルによっては火計や伏兵といった計略を自分の手で出来るようになるなど、今までの作品では疎かにされがちだった要素を楽しめる点は高く評価されている。
  • 活躍に応じて上司となる武将から賞賛されたり、武器をもらうこともある。
    • また、戦場でピンチになると回復アイテムを貰えたりなど、お気に入りの武将の部下になって様々な合戦を追体験できる点も評価されていた。
  • その他、埋伏の毒として相手勢力に仕官したり、敵国からの密書に従い味方を裏切るといったイベントもある。
    • これらのイベントが三国の戦乱の時代という雰囲気を一層盛り上げ、立ち回り次第ではそれこそ三国を渡り歩くことも出来る。

ゲームバランスの調整

  • 「重い」の武器に、攻撃中は被弾しても怯まなくなる頑強効果が付与された。これにより「モーションが遅すぎて攻撃を潰され、満足に攻撃ができない」問題が起こりにくくなった。
    • また、仰け反り時間が全体的に伸びているため、攻撃が繋がりやすくなった*4
  • 他にも、装備アイテムなど上方修正されているため、無印版よりも火力が出るようになった。

アイテムの追加

  • 100人撃破ごとに防御力が+1成長する「玄武秘石*5」や、無双乱舞強化の「乱舞極書」に加え、そしてなによりチャージ攻撃中にジャンプができるようになる「飛龍甲」が評価されている。
    • 特に「飛龍甲」は一部の武将の強さを大きく変化させるほどのポテンシャルがある。
      • ただし扱いがやや難しく、使いこなすには慣れが必要。また『5』の基本アクションである緊急回避に比べれば不便さも目に付く。

強化アイテムの追加

  • 外伝モードや修羅モードをクリアした時に得られるアイテム。
    • 「体力の書」や「攻撃の書」などで、武将の育成や武器の強化ができる。これにより使っていない武将でもそれなりの強化ができるようになった。
      • また武器の強化は攻撃力と付加能力の数値のみで、付加されている能力の種類は増やせない。しかし攻撃力は40まで、付加値は20まで上昇でき、かなりの効果がある。ただし第四武器は強化できない。
  • 後のシリーズの強化要素ほどの柔軟さこそないものの、これによりプレイを積ねれば強い武器を作れるようになり、また武将の育成もやりやすくなった。

エディットモードの復活

  • 3 Empires』に比べて能力の特徴付けが出来なくなったなどの退化も見られるが、豊富なパーツがあるので、個性的な武将を作れるようになった。
    • 中にはアフロやスキンヘッドといったものも。
  • 武将作成枠が4人から10人へと増加している。
  • また、『3 Empires』同様にエディット武将のフェイスアイコンが用意されていることも評価されている。
    • 『3』『3 猛将伝』『5 Empires』ではフェイスアイコンがシルエットだった。特に『5 Empires』はこれの後に出ているために単純に退化した要素と取られ、批判する意見も出ている。

問題点

追加要素が乏しすぎる

  • 特に武器に至っては無印からの追加がゼロで、本作は猛将伝を冠する作品で唯一第2レア武器が存在しない。アイテムにしても従来作に比べると追加量が少ない。
    • 本作では覚醒印の仕様などから、以前以上に武器の追加や武器のカスタマイズが望まれていたのだが、大幅なテコ入れはされず放置されたまま。
  • またゲームモードは増えたが、修羅モードとエディットモードは『3 猛将伝』に存在していたものがなぜか無印では削除され、それが本作で復活したに過ぎず、そのため純粋な追加要素は立志モードくらいしかない*6

猛将伝における調整個所

  • 周りの環境面の調整を含め、軒並みキャラクターの上方修正が行われているが、なぜか貂蝉だけチャージ6の衝撃波の飛ばし方が変更され明確に弱体化している。

処理落ち・ステルスが目立つようになった

  • 無印は描写エンジンの強化によって処理落ちやステルスがほとんど起こらなくなったことが高い評価点の1つであった。
    • しかし、本作ではスローモーションになったりする処理落ちや敵将兵が消えてしまうといったステルスが起こりやすくなってしまった。
      • 無印の長所を追加ディスクで消し去ってしまったという笑えない状態になっているが、一応、処理落ちもステルスも『2』や『3』ほどではないのが救いか。

外伝モードの難点

  • 全18ステージのうち、約半分が『4』のマップの使い回し、もしくは既視感を覚えるマップ構成をしているため新鮮さに欠ける。
  • 外伝モードの勢力は全て1勢力固定で、逆の勢力視点からはプレイできない。
  • 全体的にシナリオ難易度は高め(無印版のフリーモードで言うと4~5相当)。追加ディスクのやりこみという仕様上一概に問題点とは言い切れないが、この関係でユニーク武器やレア玉アイテムの入手難易度は結構高くなっている。
    • 楽に入手したければ無印版を買えということか。
  • 濡須口 (じゅしゅこう)の戦い
    • 甘寧をプレイヤーにした時、潜入時に一度道を間違える必要がある*7
      • プレイヤーとして甘寧以外を選ぶとこの辺を踏まえた流れの背景もわかるのだが、正解の道が解っているのに、その道を一直線に行ってしまうと計略失敗になってしまうというのも首を傾げる部分があり、この辺の計略上の流れの融通は利かせても良かったのではないだろうか。
  • 祁山 (きざん)の戦い
    • 魏延が諸葛亮の撤退の指示に従わず進軍するイベントがあるのだが、このイベントの発動条件はなんとランダムであり、決まった方法はない。攻略法が確率で左右されるのはたまったものではない。
      • イベントを無視すればハイパー化した魏軍の悉くと戦わなければならず、面倒である。

立志モードの難点

  • 難易度選択はできない。勢力選択が難易度調整の代用になっている感はある(下記の通り基本的に蜀軍が難しい)。
  • クリア時にエディット武将として登録する時に残すことのできる武器は1種のみ。その武器が今後のエディット武将としての武器モーションを決めるためである。同じ武将の武器が複数あっても(例として劉備モーションの剣が複数あったとしても)選べるのは1つである。
    • そのため、最初に選択できる3種の汎用武器は最終的に手持ちにすることが不可能。攻撃力は最低クラスで付加能力もなく、連続攻撃数も4までと非実用的な武器であり、そこまで持ち越すのも縛りプレイに等しいものとなっているのでやむなしか。
  • 敗北条件である味方武将が敗走してゲームオーバーになるということが起こりやすい。
    • 特に該当の武将を画面外にしてしまうとあっさりと敗走してしまうことも少なくないため、プレイヤーの頑張りが報われない理不尽さがある。
      • その仕様により、蜀軍武将の配下にいると3ステージ目の難易度がかなり高くなる。
      • 劉備軍の状況を考えると苦戦はもっともな話だが、あくまでゲームであることを考えると、その辺の難易度調整はしても良かったのではないだろうか。
  • 衣装は持ち越せない。
    • エディットモードだと元々の衣装とそれまでの立志モードで獲得した衣装は自由に変更可能だが、立志モードのプレイ中はそのプレイで獲得した衣装しか使えない。
      • もっとも、新兵が豪華な衣装を持っているのも変といってはそうだが。
  • 三国の武将の配下にしかなれず、他勢力の武将(群雄)に仕えることは出来ない。
    • また必ず黄巾の乱からスタートするのでどうしても上司との年代設定がおかしくなるが、これは仕方ないといえる。
      • 生年が遅かったり三国に加わるのが遅かった武将には別ステージを用意するなどという対策もあるかもしれないが、今度は黄巾の乱をプレイできる武将が減ってしまっただろう。
  • 他国への寝返りミッションを引き受けた際でも、その時点の勢力側の敗北条件を満たすとゲームオーバーになってしまう。
    • さらに寝返りを実行するためには現在の上司を特定地点へ誘導しないといけない。

賛否両論点

ネタとしてもやり過ぎな外伝モードの一部シナリオ・武将のキャラクター付け

  • 特に指摘されがちなシナリオがお祭りステージに近い朗君自慢戦と二喬獲得戦の2つ。こういったコメディ調のシナリオは『6』や『7 猛将伝』になるまで殆どなかった。
    • キャラクター付けとしては張魯が該当する。
  1. 朗君自慢戦
    • 何のためかは解らないが、左慈が開く最高の夫婦を決めるお祭りステージ。
      • 参加するのは月英と諸葛亮、甄姫と曹丕、大喬と孫策、小喬と周瑜の4組で、推奨武将は妻の方(月英、甄姫、大喬、小喬の4人)となっている。
  2. 二喬獲得戦
    • 孫策と周瑜が大喬と小喬の二喬を妻に迎えるシーンが元ネタだが、なぜか左慈やら呉将やらを巻き込んだ戦いになっている。
      • 推奨武将は孫策と周瑜の2名。
  3. 張魯
    • 張魯自体はプレイヤーが操作することが出来ない一般武将なのだが、何故かオネエ言葉で喋るオカマキャラになっており、なまじ担当声優の龍谷修武氏*8の演技が優れているおかげでオカマキャラが苦手な人には本当に辛いものとなっている。
    • ただし、張魯がこの専用ボイスを当てられているのは外伝モードと立志モードだけであり、それ以外で登場する時は一般武将のグラフィックに合わせた通常の台詞・キャラクター付けとなっている。
  • 上2つのシナリオはその内容が三国志という題材を使ってまですることなのかという点が疑問視されていたり、シナリオ自体の悪ノリの酷さが指摘されている*9
    • 張魯に関してはそれ以前では全くその兆候が見られなかった*10こと、以降の文章に悪意が無い事をあらかじめ断っておくが、オカマキャラクターというのは好き嫌いが分かれやすい部分もあり、受け入れられないプレイヤーからすればまさに嫌がらせに他ならないと言える。
      • そのため、ユーザーレビューサイトなどでは先述の2つのシナリオと張魯は殊更批判意見に晒されている。
  • しかしながら、勿論これらのネタステージや張魯のキャラクター付けを好意的に見ているユーザーも少なくなく、トータルで見れば賛否両論。
    • 現に『5 Special』の馬超伝の幕間ムービーで張魯が出てきた際に、オネエ言葉でなくなっていたことに対してガッカリしたとする意見は少なくなかったりする*11
  • また、二喬*12は本来は武将ではないため、『真・三国無双』シリーズ全体として特に「敵」として登場する機会に乏しかったので、出番が増えたことは確かである。
    • 特に無印では敵としての登場は孫策シナリオ時に妖術で現れた大喬だけであり、小喬に至っては敵NPCとして登場する機会がまったくなかった。

総評

土台となっている無印の完成度の高さも相まって追加ディスクとして悪い出来ではないものの、以前の猛将伝と比べると追加要素などのボリュームが薄く、コストパフォーマンスは明らかに悪くなっている。
また無印である程度の解消を見た処理落ちとステルスの問題が本作で再発してしまったことは、追加ディスクによって悪化してしまった要素であると言わざるを得ない。
加えて、ただでさえ乏しい追加要素の一部は先述の繰り返しになるが、過去作にあったものがなぜか無印で削除され、それを復活させただけのものでしかない。

改善されたものがあるとは言え、無印の長所を消し去ってしまうような内容も含まれているものに追加出費を強いるとあってはユーザーからの評価が悪くなるのは当然のことであり、レビューサイトなどを見ても1つのソフトとしての評価は低い方である。
しかしながら、立志モードの戦闘中にプレイヤーの手で引き起こせる計略などの新たな試み、エディットモードの豊富なパーツによって個性的な武将が作れるという点は評価出来るところであり、これを踏まえると完全な誰得とまでは言えない。
先述の問題点もプレイする分には致命的と言うほどでもない事もあって、改悪/クソゲーと断じるのも難しい内容と言える、文字通りの凡作というのが当てはまる。


真・三國無双4 Special

【しんさんごくむそうふぉー すぺしゃる】

対応機種 Xbox 360
Windows XP


メディア 【共通】DVD-ROM 1枚
発売日 【360】2005年12月22日
【Win】2006年6月22日
定価 【360】7,800円
【Win】5,800円
※全て税別
周辺機器 【360】ドルビーデジタル5.1ch対応
【Win】DirectX 9.0c対応ゲームパッド推奨
ディスクレス起動
【Winのみ】
不可
判定 なし
ポイント マシンパワーを生かした圧倒的な爽快感
処理落ち・ステルスは大幅に減少
エディット関連のモードが全て消滅
不完全なワンパッケージ化となってしまう
配信 【360】ゲームオンデマンド:
2012年9月18日/2,800円(税別)
備考 【Win】動作環境はこちらを参照のこと

※上記『真・三國無双4 猛将伝』と項目を同じくする内容は割愛している。


概要(Special)

360とWin向けに発売されたタイトルで、無印と『猛将伝』の内容を1枚のディスクにまとめたワンディスクソフト。
360版はマシンの性能に合わせてハイビジョンテレビ向けのワイドスクリーンに対応し、PS2版の『4 猛将伝』で問題にされた処理落ちとステルスは大幅に解消され、多くの敵が群がるようになっている。

Win版ではマシンのスペックに依存するが、ハイスペックPCを用いれば360版に勝るとも劣らない敵の群がりとステルスや処理落ちとは無縁の快適なゲーム環境が実現出来る。
ただしワイドスクリーンには対応しておらず、従来の4:3表示*13に対応している。
また、これまでのPS2に発売された一部タイトル同様、iモード/Yahoo!ケータイ/EZweb用公式サイトである「無双モバイル」との連動*14要素があり、強力なアイテムなどを入手出来たりする。

なお、無印と『猛将伝』のワンパッケージタイトルだが、360/Win版のいずれのバージョンも猛将伝で追加された立志モードとエディットモードが収録されていない。
それ以外に関してはMIXJOYを行った状態の『猛将伝』と特別違いが無いので、上記『猛将伝』の項および無印のページを参考にして欲しい。


評価点(Special)

無印以上の快適なゲーム環境

  • くどくなるがWin版ではマシンスペック依存になるものの、無印以上に多くの敵が群がるようになり、それでいてステルスといったものも発生頻度が大きく下がっている。
    • そのため、群がる敵を吹っ飛ばす爽快感がかなりのものとなっている。

ディスク入れ替えが不要

  • 無印と猛将伝の内容を1枚のDVDにまとめたのだから当然と言えば当然だが、PS2版の猛将伝では起動する度に無印の要素を楽しむためにはディスク入れ替えを必要としていたが、本作ではそれが必要ない。
    • なお、Win版は上記概要に書いた通りディスクレス起動*15が出来ないため、起動時にはゲームディスクをDVDドライブに入れる必要があり、これが地味に鬱陶しい。
      • とは言え、Win版の『3 ハイパー』のようにディスクレスで起動出来ても、ゲーム自体にオンラインの要素が無いのにオンライン認証が出来ないとプレイ出来ないというのに比べればマシではあると言える。
    • ただ、ディスクチェック用のドライバが非対応になっているため、現行のWindows 10では本作は起動不可になっている。

問題点(Special)

完全なワンパッケージタイトルではない

  • 概要にあるように、立志モードとエディットモードのエディット武将に関わる2つのモードが収録されていない。
    • 猛将伝で評価が高い2つのモードがごっそり抜け落ちてしまっている形になるため、作品の魅力も大きく損ねてしまっている。

『Special』での追加要素が無い

  • 画質も特別向上しているわけでもなければ、立志モードとエディットモードが収録されていない分の差し替えがあるわけでもなく、あくまで無印と猛将伝の内容から2つのモードを省いて1つのディスクに収めたに過ぎない。
    • 結果として、人によってはPS2版のそれを流用して気持ち手を加えた程度という、手抜き感を強く感じる移植となってしまっている。

総評(Special)

猛将伝と違って起動時にディスク入れ替えを行う必要も無く、処理落ちやステルスなどの快適さや爽快感を殺ぐ要素が改善されている部分のように評価すべき箇所もある。
だが、本作で挙げられている評価点は猛将伝でもプレイする上で苦痛と言う程のものでもなかったため、結果として対応ハードを持っていて、かつどうしてもそちらで『真・三國無双4』をプレイしたいなどでもない限り、わざわざ選ぶ理由は無い作品となっている。

せめて立志とエディットの両モードもちゃんと収録されていれば猛将伝で挙がっていた処理落ちなどの問題が解消されていることもあって、ワンパッケージリマスターとして相応に評価出来るものになっていたことは間違いなく、ただただ「勿体ない」の一言に尽きる作品である。


余談

新城の戦いについて

  • 外伝モードの新城の戦いで敵として登場する申儀*16を撃破した時の台詞「すいません! 本当すいません!」はそのあまりの情けない言い方と相まって格好のネタとなっている。
    • ちなみに、新城の戦いの孟達軍には申儀の他にも撃破した後の台詞がなかなかに愉快なやつら揃い。機会があれば是非一度聞いてみて欲しい。

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最終更新:2024年01月30日 06:29

*1 公式に「MIXJOY(ミックスジョイ)」と呼ばれているものである。

*2 この2つのモードは無印ディスクを読み込ませていないとプレイ出来ないモード。

*3 無双モードは2人同時プレイ時の2P側でのみ使用可能。

*4 逆に言えばプレイヤーも同条件なため、攻撃を受けると一気にやられるようになった。

*5 無印では同条件で攻撃力成長の「白虎秘石」しかなかった。攻撃力上昇のアイテムだけあって防御力上昇のアイテムがないという中途半端さから、一部で「猛将伝で出すために削っていたのでは」という疑念を持たれていた。

*6 外伝モードは『3 猛将伝』の列伝モードが形を変えたものというレベルで留まっている。

*7 少し進み、呂蒙に道を誤っていることを指摘されてから、正解となる道を行く必要がある。

*8 無双シリーズでは主に袁紹を、『真・三國無双6』からはさらに馬岱も演じている。

*9 ただこの手の悪乗りは、『2猛将伝』の祝融の無双モードのストーリー上で朗君自慢戦のようなシナリオが既に存在していたことを記載しておく。

*10 無印の潼関の戦いに登場するが口調等は普通だった。

*11 実際は『4 猛将伝』の後に発売された『4 Empires』の時点で既に張魯は普通の描写に戻っていた。

*12 大喬と小喬の姉妹をまとめた際の呼び方。なお、これは無双シリーズファンが付けたものではなく、実際に「江東の二喬」と『三国志演義』上で呼ばれている。

*13 解像度設定で言うところの1024×768や800×600など。最小は640×480となっている。

*14 公式では「MobileJOY (モバイルジョイ)」と呼ばれている。

*15 PCにインストールしたゲームを起動する際にそのゲームをインストールしたオリジナルディスクメディアの読み込みを必要としないもの。ディスクレス起動不可のゲームは起動時にディスクの読み込みが必要となる。

*16 魏を裏切った孟達に同調した1人。