るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 炎上!京都輪廻

【るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん えんじょう きょうとりんね】

ジャンル るろうに剣戟(3Dアクション)
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンプレスト
開発元 エイティング
発売日 2006年9月14日
定価 7,239円
判定 なし
ポイント 超美麗(じゃない)オープニング
鬼畜モード剣客激闘
隠しキャラを公式サイト、取扱説明書に堂々と公開
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-シリーズ


概要

『維新激闘編』『十勇士陰謀編』に続く、『るろうに剣心』のゲーム3作目。
京都編中心のストーリーで、プラクティスでは東京編(刃衛戦のみ)のムービーが見られる。

特徴

  • 先の先、後の先システム
    • 先の先は、つなぎ(後述)を駆使し、攻撃の主導権を取り続け、敵に攻撃する隙を与えないというシステムで、連打ごり押しやコンボとも違う爽快感が味わえる。
    • 後の先は、構え中に敵の攻撃を回避するとタイミングフラッシュ(後述)が表示され、その瞬間に攻撃(必殺技、通常攻撃など)をすると緑の光が発生し大ダメージが狙えるシステム。
  • つなぎ
    • つなぎとは、通常攻撃または必殺技を出した時に出る「タイミングフラッシュ」にあわせてボタンを押すことで『通常攻撃→必殺技・特殊技・奥義』につなぐ事が出来るというシステムである。また奥義につないだ場合はその時点でつなぎが終了するので注意が必要。

問題点

  • 剣客激闘の大味すぎるバランス調整
    • 雑魚敵または敵単体と50連戦するという内容である。序盤はまだ簡単だが、上級の終盤になるとこちらの能力を全段フルカンストさせても雑魚戦の場合集団リンチが発生、原作キャラ相手では(こちらは攻撃を100発近く食らわせないと倒せないのに)技を2・3発食らうだけでやられるなど、キャラゲーとしては難易度がかなり高い。
  • 大雑把過ぎる体力表示
    • 快、良、危、死という特徴的な表記と自キャラの表情が変わる(敵は変わらない)という、わかりにくい表示である。
    • 立会い問答の発生条件に「敵(または自分)の体力が~%で発生」というものが多数あるのだが、細かな数値として把握できない為勢い余って倒してしまう(または倒されてしまう)という事態が頻発する。
  • 少ない操作キャラ
    • 操作できるキャラは、剣心、左之助、斎藤、蒼紫のたった4人で、最初のうちは蒼紫が使えない。
    • 敵にはそれ以外の原作キャラが多数おり、原作で使用した技を使ってきたりとそこそこ作りこまれているので「そこまで作っているならストーリーモード以外だけでもいいから使わせろよ!」と言う声が多かった。
  • 薄っぺらいストーリーモード
    • 舞台が京都編だけというのもあるが、唯でさえ少なめなボリュームをプレイアブルキャラごとに分割している為、非常に淡白。慣れれば初級・中級なら約1時間で1周出来てしまう…と言えば、どれほど薄いかが分かるだろう。
    • その代わりifストーリーもあるのだが、左之助verでは操作キャラである左之助の扱いの悪さに不満が出た。

評価点

  • 立会い問答
    • 前述に書いたような条件などで発生する立会い問答だが、これを発生させると、原作やアニメのキャラのセリフが聴けるというファンには嬉しいシステムである。
    • ただし、問答時のボイス音量がやけに小さくなるバグが結構な頻度で発生する。問答時はボイスが良く聞こえるようBGMが小さくなるので、何らかの理由でそれが逆に働いてしまうことが原因だと思われる。
  • 剣客激闘の本質的な面白さ
    • 初級の場合は雑魚がほとんど棒立ち状態なので、先の先を用いて繰り出す連続攻撃は爽快感を味わえる。上級の終盤であっても理不尽な難しさではないので、しっかり腕を磨けば充分クリア可能。
  • キャラの動き
    • キャラゲーでは骨折しているとしか思えないおかしな動きをするものや、力感が感じられないのっぺりとした動きのものが少なくないが、このゲームのキャラの動きは非常にスムーズで力強く、骨格的にも違和感がほぼ無い。
    • ストーリーパートでは残念な出来のポリゴンも、戦闘中ではサイズの関係か気にならないこともあって、戦闘面だけなら良ゲーといっていいかもしれない。
  • アニメのBGMが使われている。
    • 具体的に曲名を言うと「The Last Wolf Suite ~志々雄真実の組曲~」「ウォリアーズ・スイート:怨炎~過去への乱舞~トラワレ~ウォリアーズ」など。これらの楽曲はファンからの評価も高い為、ゲームを盛り上げるのには申し分ない。

総評

かれこれ9年ぶりのゲーム化である。
単体のアクションゲームとしてはストレスがたまりやすい要素・物足りない箇所もいくつかあるため、どちらかと言えばファン向けの作品と言えるが、気軽に爽快感を味わえる戦闘は悪くない。
次回作『再閃』がガッカリゲーとなってしまったので、るろ剣のアクションゲームをやりたいのであればこのゲームをお勧めする。

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最終更新:2021年03月08日 19:48