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ツインイーグル」(2023/11/21 (火) 19:16:50) の最新版変更点

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*ツインイーグル 【ついんいーぐる】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000068HAY)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セタ|~| |販売元|タイトー|~| |稼動開始日|1988年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|超リアル趣向のグラフィック&br()一瞬の隙が死を招く鬼難易度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1988年にセタ発売・開発、タイトー販売でリリースされた縦シューティング。前年に稼働された『特殊部隊UAG((こちらもタイトーからの発売))』に続くセタ開発のシューティング第二作でもある。 -2人同時プレイ可能。全6ステージ構成。 **主なルール -使用コントローラーはレバーで自機移動、ボタンは各自、ショットとボンバーに使用する。 --ショットは直進的なスタンダードなもの、ボンバーも画面全体を攻撃してくれる定番の性能となっている。 -原則的にショット&ボンバーのありがちなシューティングだが、本作独特のシステムとして以下の点が挙げられる。 --自機のショットは初回では射程制限があり、アイテム取得や下記のショット連打で射程が伸びる。 --本作にはボス敵にあたる存在がおらず、ボス戦に該当するシーン(いわゆるステージの後半戦)は高速スクロールで前後から攻めてくる雑魚敵とのドッグファイトのような戦闘になる。 ---なお、最終ステージは戦闘はなく、ステージ奥に到達すれば即エンディングとなる。 ---ちなみにこの高速スクロールに入る直前に「ENEMY FIGHTERS COM''E''ING UP!!」と表示される。おそらくは“COM''I''NG UP!!”の誤表記。何故誰も気付かなかった。 --アイテムは敵を倒すのではなく味方のステルス機が高速移動しながら落としてくれる。 --パワーアップアイテムは本作にも存在するが、ショットを高速で連打すると何故かアイテムによるフルパワーアップと同等の効果を得られる(裏技扱い)。 -時折出現するステルス機が以下のアイテムを落とす。高速スクロール時はステルス機抜きでアイテムが放置されている。 --「S」…スピードアップ。何故か上限がなく --「M」…ショットのパワーアップ。 --「L」…ショットの射程が伸びる。 --「B」…ボンバーストックが1増える。 --「数字」…複数の種類が存在。これを取るとショットが攻撃力増加などの貫通弾に変化する。弾数制限ありで、アイテムを取得する度に数字に書かれた分の貫通弾が補充((例えば「50」と書かれたアイテムを取れば貫通弾の弾数が50発ストックされ、弾数がすでに20発ストックされている状態で「50」を取ればそれに上乗せされ、計70発となる。))され、ショットを1回撃つ度に1発ずつストックが減り、すべての弾数を撃ちつくすと元の通常ショットに戻る。 -途中復活の残機制で、残機をすべて失うとゲームオーバーとなる。ミス後の復活時はショット、及びボンバーストックが初期状態に戻る。尚、コンティニューした場合はステージの最初に戻された状態で再開となる。 -あまりゲームとは関係ないが、何故かアイテムを取った時の効果音が「''ヒヒーン''」。どう聞いても馬の鳴き声にしか聞こえないが、''実際は鷲の鳴き声である。'' **評価点 -まず本作をプレイするにあたって目に付くのがグラフィックの美麗さであろう。下手すれば90年代中期のシューティング並みといっても過言ではないレベル。 --なんと本作のスタッフは''実際にゲームの舞台となるジオラマを組み立て、それをゲーム内にドット絵として取り込んだ''というから驚きだ。背景などの高低差の表現が同期のシューティングと比べて別次元の領域に達している本気っぷり。特に川や滝は描写の美しさは一見の価値あり。 -また、ボスに該当する高速スクロールパートでは''ハードロック調の男性英詞ボーカルが流される''という演出があり、これがやたらとかっこいい。これは当時のゲーマーにとっても地味に話題となっていたらしい。 **問題点 -ステージBGMはほぼ使い回しばかりで曲数が残念な事になっている。 --前ステージの道中BGM⇒ボスBGMという流れが次ステージにも繰り返される為、流石に聞き飽きてくるという問題も絡んでいる。 ---尤も、これに関しては基板((この基板はセタとアルュメが共同で開発した基板で前述の『特殊部隊U.A.G.』からかなり長く使われている))上にある音源チップ(のサウンドドライバのバグが影響しているという致し方のない部分もある((このサウンドドライバのバグは当作品以外にも同社の『メタフォックス』やアルュメの『レゾン』等でも同等の問題を抱えている。『マッドシャーク』や『大王 DAIOH』など後期の作品になるとドライバのバクも解消されたのか本来のスペックにあった音が出せるようになった。))。尚、音源自体はセタとアルュメが共同開発した「X1-010」というカスタムチップで「PCMまたはWavetable16音同時再生可能」という当時としては高いスペックを持っている。それ故、容量上の制約があるもののこういった「サンプリングサウンド垂れ流し」((今で言う「ストリーム再生」に近い))のような音が出せる。 -ゲームとしては正直なところあまり練られているとはいい難く、無駄に難易度が高騰している印象。 --自機の初期ショットは前方一直線で射程制限もあり、敵を倒すのも一苦労な使い辛さとなっている。パワーアップして射程を伸ばしても、多少は便利になる程度で、あまり強くなったという気がしない微妙さ。もちろん、パワーアップするに越した事はないが…。 ---数字アイテムによる強化ショットに関しても、弾数制限がある為にすぐ尽きてしまうという使いにくさ。基本的には''それなりの連射速度''でショットを撃っていった方が攻略が楽な場面が多く、強化ショット自体が空気になりがちで、わざわざ弾を節約する意味も薄い。 ---なお、ショット高速連射によるフルパワー化は確かに強力だが、同時に''内部ランクが凄まじい勢いで上昇し、敵の攻撃があっという間に凶悪化するため、何も考えずに使うと自ら窮地に追い込むだけの罠となってしまっている。'' --自機スピードが鈍く機動性に欠ける故に、「S」アイテムがない状態は地獄絵図と化す恐れ大。一度ミスしてしまったらそれは死刑宣告を意味する。 --敵弾のばら撒き方がやたらと高速かつ陰険で、まともに避けられるのかも困難な状況が多数。このゲームにおいては、弾避けスキル以上に、いかに敵弾を撃たせないかという先手必勝のパターン把握の方が重要といっていい。 --ステージの多くには何故かびっしりと破壊可能なオブジェが配置されている。これ自体は触れてもミスにはならないが、いかんせんショットを撃つとオブジェに弾が吸収され、その結果敵にショットが届かなくなるという状況も多数。ましてや、ショットの射程制限のある初期段階ともなればより最悪な状況となってしまう。 --ステルス機が通過する時は画面上に必ず何かしらのアイテムを落とすのだが、落としたアイテムは画面上に最大で2個までしか存在できず、取らない状態でいると次にステルス機が来た時にアイテムを落とさずに通り過ぎてしまう。そのため、いらないアイテムが画面外に消えるまで放置しても、タイミングによっては欲しいパワーアップが出ないという問題をはらんでいる。 --更に&bold(){ゲームオーバーになっても一度上がったランクがリセットされず、次の人がプレイする時に前のプレイで上りきったランクがそのまま継続されるという}酷い点が見つかり、&bold(){方法も「一旦電源を切って再起動する」しか無い。}((スコアランキングに「LEVEL」と言う項目があり、0~15までの数値で表示される。当然ながら数字が高いほど高難易度の状態がキープされる。)) --こういう数々の不親切かつ理不尽な問題を多く抱えている影響もあり、「外観は評価できるが、ゲームとしては…」という意見が多い作品となっているのが悲しいところ。 ---- **総評 とにかくグラフィックとBGMの本気度は凄いのだが、肝心のゲームの評判が著しくないという問題を抱える作品である。 ---- **その後の展開 -家庭用移植としてはファミコン版があるが詳しくは下記にて。また、1994年に続編『ツインイーグルII』((使用基板はSSVシステム。国内販売元はビスコ。))がリリースされているが、対戦格闘ブームだった事もあり、本作以上にマイナーで知る人が少ない存在となっている。 --『ツインイーグルII』でもプリレンダリングによるグラフィックの美麗さは相変わらず。対戦格闘ゲームのようなコマンド入力による特殊ショットを駆使して地上物・空中物問わずありとあらゆる物を破壊し尽くせる大破壊シューティングとなっている。 ---一部のステージは街中が舞台になってるのだが、そのステージで配置されている建築物や鉄橋もショットを当てれば当然のように壊れる。''もはやどっちが悪党なんだか。''しかも、''サブタイトルには「The Rescue Mission」と書かれているのにどう見ても破壊行為にしか見えない''のはご愛嬌。((最終ステージクリア時やエンディングでの演出からストーリー上は「敵側に捕らわれた主人公の娘の救出」が目的であり、それ故のこのサブタイトルだと思われるが、ゲーム内でバックストーリーが語られる場面がほぼないため、やはり矛盾してるようにしか見えない。)) --一方でBGMは前作のハードロックから一転して打ち込み系のブレイクビーツが中心。前作のウリだったボーカル付きBGMこそなくなったが、本作の大破壊の混沌な雰囲気にマッチしている。 ---- **余談 -当時、『セタ ビジュアルワークス SCENE ONE』なるタイトルでこのゲームを紹介するビデオが発売され、この手の商品としては異例のヒットを記録した。 --ただしその売上の大半は、''同時に収録された『[[スーパーリアル麻雀 PII]]』と『[[同III>スーパーリアル麻雀 PIII]]』によるもの''だったと思われる。 ---同時に発売された『セタゲームミュージック SCENE ONE』では今作の高速スクロールパートのボーカル曲『Early Warning(Can't sleep over 3 hours)』がフルバージョンとして収録されている。 -高難度にも比較的寛容だからか北米では結構なヒットを記録している。 ---- **家庭用移植 -ファミリーコンピュータ版(1991年4月12日発売、ビスコ) --唯一の家庭用移植。だが、アイテムが敵を倒すと出現(ステルス機はアイテム落とさず)、パワーアップシステムが『究極TIGER』のような複数のショットアイテム選択式、全体的に外観や敵配置が一新されている、などの多くの変更がなされ、移植というよりはゲームタイトルを借りただけの別ゲーとして解釈するプレイヤーが多い模様。 --グラフィックやBGMは当然ながらFCレベル相当になってしまい、原作の売りであった立体感やボーカルBGMは当然削除された他、ステージが1つ減り全5ステージ構成となってしまうなど、劣化している部分も多い。但し、ニ人同時プレイは健在で、ボスにあたる高速スクロール演出も引き継がれている。 ----
*ツインイーグル 【ついんいーぐる】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000068HAY)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セタ|~| |販売元|タイトー|~| |稼動開始日|1988年|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|超リアル趣向のグラフィック&br()一瞬の隙が死を招く鬼難易度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1988年にセタ発売・開発、タイトー販売でリリースされた縦シューティング。前年に稼働された『特殊部隊UAG((こちらもタイトーからの発売))』に続くセタ開発のシューティング第二作でもある。 -2人同時プレイ可能。全6ステージ構成。 **主なルール -使用コントローラーはレバーで自機移動、ボタンは各自、ショットとボンバーに使用する。 --ショットは直進的なスタンダードなもの、ボンバーも画面全体を攻撃してくれる定番の性能となっている。 -原則的にショット&ボンバーのありがちなシューティングだが、本作独特のシステムとして以下の点が挙げられる。 --自機のショットは初回では射程制限があり、アイテム取得や下記のショット連打で射程が伸びる。 --本作にはボス敵にあたる存在がおらず、ボス戦に該当するシーン(いわゆるステージの後半戦)は高速スクロールで前後から攻めてくる雑魚敵とのドッグファイトのような戦闘になる。 ---なお、最終ステージは戦闘はなく、ステージ奥に到達すれば即エンディングとなる。 ---ちなみにこの高速スクロールに入る直前に「ENEMY FIGHTERS COM''E''ING UP!!」と表示される。おそらくは“COM''I''NG UP!!”の誤表記。何故誰も気付かなかった。 --アイテムは敵を倒すのではなく味方のステルス機が高速移動しながら落としてくれる。 --パワーアップアイテムは本作にも存在するが、ショットを高速で連打すると何故かアイテムによるフルパワーアップと同等の効果を得られる(裏技扱い)。 -時折出現するステルス機が以下のアイテムを落とす。高速スクロール時はステルス機抜きでアイテムが放置されている。 --「S」…スピードアップ。何故か上限がなく --「M」…ショットのパワーアップ。 --「L」…ショットの射程が伸びる。 --「B」…ボンバーストックが1増える。 --「数字」…複数の種類が存在。これを取るとショットが攻撃力増加などの貫通弾に変化する。弾数制限ありで、アイテムを取得する度に数字に書かれた分の貫通弾が補充((例えば「50」と書かれたアイテムを取れば貫通弾の弾数が50発ストックされ、弾数がすでに20発ストックされている状態で「50」を取ればそれに上乗せされ、計70発となる。))され、ショットを1回撃つ度に1発ずつストックが減り、すべての弾数を撃ちつくすと元の通常ショットに戻る。 -途中復活の残機制で、残機をすべて失うとゲームオーバーとなる。ミス後の復活時はショット、及びボンバーストックが初期状態に戻る。尚、コンティニューした場合はステージの最初に戻された状態で再開となる。 -あまりゲームとは関係ないが、何故かアイテムを取った時の効果音が「''ヒヒーン''」。どう聞いても馬の鳴き声にしか聞こえないが、''実際は鷲の鳴き声である。'' **評価点 -まず本作をプレイするにあたって目に付くのがグラフィックの美麗さであろう。下手すれば90年代中期のシューティング並みといっても過言ではないレベル。 --なんと本作のスタッフは''実際にゲームの舞台となるジオラマを組み立て、それをゲーム内にドット絵として取り込んだ''というから驚きだ。背景などの高低差の表現が同期のシューティングと比べて別次元の領域に達している本気っぷり。特に川や滝は描写の美しさは一見の価値あり。 -また、ボスに該当する高速スクロールパートでは''ハードロック調の男性英詞ボーカルが流される''という演出があり、これがやたらとかっこいい。これは当時のゲーマーにとっても地味に話題となっていたらしい。 **問題点 -ステージBGMはほぼ使い回しばかりで曲数が残念な事になっている。 --前ステージの道中BGM⇒ボスBGMという流れが次ステージにも繰り返される為、流石に聞き飽きてくるという問題も絡んでいる。 ---尤も、これに関しては基板((この基板はセタとアルュメが共同で開発した基板で前述の『特殊部隊U.A.G.』からかなり長く使われている))上にある音源チップ(のサウンドドライバのバグが影響しているという致し方のない部分もある((このサウンドドライバのバグは当作品以外にも同社の『メタフォックス』やアルュメの『レゾン』等でも同等の問題を抱えている。『マッドシャーク』や『大王 DAIOH』など後期の作品になるとドライバのバクも解消されたのか本来のスペックにあった音が出せるようになった。))。尚、音源自体はセタとアルュメが共同開発した「X1-010」というカスタムチップで「PCMまたはWavetable16音同時再生可能」という当時としては高いスペックを持っている。それ故、容量上の制約があるもののこういった「サンプリングサウンド垂れ流し」((今で言う「ストリーム再生」に近い))のような音が出せる。 -ゲームとしては正直なところあまり練られているとはいい難く、無駄に難易度が高騰している印象。 --自機の初期ショットは前方一直線で射程制限もあり、敵を倒すのも一苦労な使い辛さとなっている。パワーアップして射程を伸ばしても、多少は便利になる程度で、あまり強くなったという気がしない微妙さ。もちろん、パワーアップするに越した事はないが…。 ---数字アイテムによる強化ショットに関しても、弾数制限がある為にすぐ尽きてしまうという使いにくさ。基本的には''それなりの連射速度''でショットを撃っていった方が攻略が楽な場面が多く、強化ショット自体が空気になりがちで、わざわざ弾を節約する意味も薄い。 ---なお、ショット高速連射によるフルパワー化は確かに強力だが、同時に''内部ランクが凄まじい勢いで上昇し、敵の攻撃があっという間に凶悪化するため、何も考えずに使うと自ら窮地に追い込むだけの罠となってしまっている。'' --自機スピードが鈍く機動性に欠ける故に、「S」アイテムがない状態は地獄絵図と化す恐れ大。一度ミスしてしまったらそれは死刑宣告を意味する。 --敵弾のばら撒き方がやたらと高速かつ陰険で、まともに避けられるのかも困難な状況が多数。このゲームにおいては、弾避けスキル以上に、いかに敵弾を撃たせないかという先手必勝のパターン把握の方が重要といっていい。 --ステージの多くには何故かびっしりと破壊可能なオブジェが配置されている。これ自体は触れてもミスにはならないが、いかんせんショットを撃つとオブジェに弾が吸収され、その結果敵にショットが届かなくなるという状況も多数。ましてや、ショットの射程制限のある初期段階ともなればより最悪な状況となってしまう。 --ステルス機が通過する時は画面上に必ず何かしらのアイテムを落とすのだが、落としたアイテムは画面上に最大で2個までしか存在できず、取らない状態でいると次にステルス機が来た時にアイテムを落とさずに通り過ぎてしまう。そのため、いらないアイテムが画面外に消えるまで放置しても、タイミングによっては欲しいパワーアップが出ないという問題をはらんでいる。 --更に&bold(){ゲームオーバーになっても一度上がったランクがリセットされず、次の人がプレイする時に前のプレイで上りきったランクがそのまま継続されるという}酷い点が見つかり、&bold(){方法も「一旦電源を切って再起動する」しか無い。}((スコアランキングに「LEVEL」と言う項目があり、0~15までの数値で表示される。当然ながら数字が高いほど高難易度の状態がキープされる。)) --こういう数々の不親切かつ理不尽な問題を多く抱えている影響もあり、「外観は評価できるが、ゲームとしては…」という意見が多い作品となっているのが悲しいところ。 ---- **総評 とにかくグラフィックとBGMの本気度は凄いのだが、肝心のゲームの評判が著しくないという問題を抱える作品である。 ---- **その後の展開 -家庭用移植としてはファミコン版があるが詳しくは下記にて。また、1994年に続編『ツインイーグルII』((使用基板はSSVシステム。国内販売元はビスコ。))がリリースされているが、対戦格闘ブームだった事もあり、本作以上にマイナーで知る人が少ない存在となっている。 --『ツインイーグルII』でもプリレンダリングによるグラフィックの美麗さは相変わらず。対戦格闘ゲームのようなコマンド入力による特殊ショットを駆使して地上物・空中物問わずありとあらゆる物を破壊し尽くせる大破壊シューティングとなっている。 ---一部のステージは街中が舞台になってるのだが、そのステージで配置されている建築物や鉄橋もショットを当てれば当然のように壊れる。''もはやどっちが悪党なんだか。''しかも、''サブタイトルには「The Rescue Mission」と書かれているのにどう見ても破壊行為にしか見えない''のはご愛嬌。((最終ステージクリア時やエンディングでの演出からストーリー上は「敵側に捕らわれた主人公の娘の救出」が目的であり、それ故のこのサブタイトルだと思われるが、ゲーム内でバックストーリーが語られる場面がほぼないため、やはり矛盾してるようにしか見えない。)) --一方でBGMは前作のハードロックから一転して打ち込み系のブレイクビーツが中心。前作のウリだったボーカル付きBGMこそなくなったが、本作の大破壊の混沌な雰囲気にマッチしている。 ---- **余談 -当時、『セタ ビジュアルワークス SCENE ONE』なるタイトルでこのゲームを紹介するビデオが発売され、この手の商品としては異例のヒットを記録した。 --ただしその売上の大半は、''同時に収録された『[[スーパーリアル麻雀 PII]]』と『[[同III>スーパーリアル麻雀 PIII]]』によるもの''だったと思われる。 ---同時に発売された『セタゲームミュージック SCENE ONE』では今作の高速スクロールパートのボーカル曲『Early Warning(Can't sleep over 3 hours)』がフルバージョンとして収録されている。 -高難度にも比較的寛容だからか北米では結構なヒットを記録している。 ---- **家庭用移植 -ファミリーコンピュータ版(1991年4月12日発売、ビスコ) --唯一の家庭用移植。だが、アイテムが敵を倒すと出現(ステルス機はアイテム落とさず)、パワーアップシステムが『究極TIGER』のような複数のショットアイテム選択式、全体的に外観や敵配置が一新されている、などの多くの変更がなされ、移植というよりはゲームタイトルを借りただけの別ゲーとして解釈するプレイヤーが多い模様。 --グラフィックやBGMは当然ながらFCレベル相当になってしまい、原作の売りであった立体感やボーカルBGMは当然削除された他、ステージが1つ減り全5ステージ構成となってしまうなど、劣化している部分も多い。但し、ニ人同時プレイは健在で、ボスにあたる高速スクロール演出も引き継がれている。 ----

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