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巨人のドシン」(2023/05/20 (土) 17:37:18) の最新版変更点

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「[[検証依頼]]」が出ています。依頼内容は「『解放戦線』の出荷数のソース」です。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- 本項目では、64DD・GCソフト『巨人のドシン』と64DD用アペンドディスク『巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合』を扱います。 ---- #contents() ---- *巨人のドシン1 【きょじんのどしん1】 |ジャンル|アゲ・サ・ゲーム南国風|&image(doshin64-01.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=798&file=doshin64-01.jpg,width=160)| |対応機種|ニンテンドウ64 64DD|~| |発売元|ランドネットDD|~| |開発元|パーラム|~| |発売日|1999年12月11日|~| |定価|会員配布&追加販売|~| |判定|なし|~| |ポイント|何をしてもいい&br()それが長所であり短所|~| *巨人のドシン 【きょじんのどしん】 |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|CENTER:&amazon(B00005YYCP)| |メディア|GC専用8cm光ディスク 1枚|~| |発売元|任天堂|~| |発売日|2002年3月14日|~| |定価|6,800円|~| |セーブデータ|40ブロック以上使用|~| |判定|なし|~| ---- **あらすじ 熱帯に浮かぶ島、バルド島。この島には朝日とともに巨人が現れ、夕日と共に消えていく。 ---- **概要 プレイヤーが巨人となって小さな人間の暮らしに影響を与える、というもの。いわゆる「神様ゲー」にあたる。~ 「神様ゲー」といってもまったりと時を過ごす事に重点が置かれていて、『[[ポピュラス]]』などとはまた少し違うゲーム。~ ディレクターは『[[アクアノートの休日]]』、『[[太陽のしっぽ]]』などで知られる飯田和敏。~ ゲームデザインは『[[エアーズアドベンチャー]]』を手掛けた柴田賀盆。~ 64DD版は『マリオアーティスト ペイントスタジオ』『ランドネットディスク』(64DDのネットブラウザ)と共に同本体のロンチタイトルでもある。 そのため、ドシンのために64DDユーザーになった人もいる。 ---- **特徴 -プレイヤーが操作する「巨人」が朝に目覚めた所から始まり、昼にかけて自由に活動、日没で一旦ゲーム終了という流れ。 --日没の後に巨人のその一日が「○代目巨人」として、巨人図鑑というものにおおまかに記録される。 --この流れを何回も繰り返し繰り返し行っていく。 -バルド島の島民達と巨人との交流が主となる。 --島民達は巨人に対し、「土地を変えて欲しい」「木を植えて欲しい」などといった要望のアイコンを送り、巨人がそれに応えることで交流が深まっていく。 ---もちろんその要望は無視しても構わないし、逆に島民に対して破壊活動をしても構わない。 -ゲームに明確な目的は無いと言ってよく(一応はあるのだが)、基本的に自由気ままに何でもして良いというゲーム。 -ゲームではナビゲートとして「ソドル」という島の傍観者がおり、ゲームについて色々と教えてくれる。このナレーション、なかなか好評。 -巨人にできること。もちろんこれが全てではない。 --ジャンル名「''アゲ・サ・ゲーム南国風''」の通り、巨人は島の土地を「アゲる」・「サゲる」ことにより土地の高度を上げ下げできる。 --巨人は善い行いをするとハートが溜まっていき、憎まれる行いをするとドクロが溜まっていく。このどちらかが一定以上溜まることで、巨人は大きくなっていく。 --巨人は2タイプあり、優しい「ラブ巨人」と凶暴な「ヘイト巨人」(GC版では「キョジン」「ジャシン」)で、それぞれいつでも自由に変更可能。~ デフォルトは黄色い「ラブ巨人」の方で、パッケージのイラストはそれにあたる。 ---島民と交流する時は「ラブ巨人」、暴れたい時は「ヘイト巨人」といった感じ。 -島で起こること。 --災害。火災、竜巻、噴火などさまざま。巨人が頑張るチャンス。 --集落の誕生と発展。集落がある程度発展すると島民は「モニュメント」を作る。~ これは4種類いる島民の組み合わせによって様々なものができるのだが、巨人があることで手助けをしてあげないと、~ ''トイレによくあるものの形''となりモニュメントが失敗に終わってしまう。もっともこれを取り除ければ何度でも作り直してくれる。 ---モニュメントを全種類記録することが、このゲームの一応の目的である。もちろん、そうするかしないかは自由。~ もし目的を達成しようと思うのならば、覚悟が必要。''いろんな意味で。'' ---- **評価点 -自由度の高さ --明確な目的は無いが地形を好きなようにいじくったり、建物や木を好きなところにおける。指示するだけでそこが上げ下げされたり緑地になっているシムシティなどに比べると手間はかかるが、その分「巨人がいじくっている」という雰囲気は出ている。 --自由度の高いゲームにありがちな「ぶらぶらしてたら何が何だか分からないまま死んだ」というのも、巨人がゲーム中最強キャラなのでそういった心配はない。住民たちがどんなに彼を憎んだとしても巨人に攻撃してくることすらないし、自然災害ですら多少吹っ飛ばされたりよろける程度((強いて言うと場外に落ちてしまうと死ぬが、相当不注意でない限り起きないのでほぼ自決用である。))。 --ちなみに島民たちは逆に踏みつけると一発で死んでしまうが、建物に入って出てくるといつの間にか増えている上、仮に皆殺しにしても1日に1回出てくるボックスを開ければ新しい島民が出るので詰むという事はない。 --クリア自体は手軽な部類。ただクリアするだけなら3時間もあればできる。 ---- **問題点 -巨人のスピードがとても遅い。歩くことしかできないのだが、巨人のサイズが小さいととても移動が制限されてしまう。 --上記のように1日で次の代に変わってしまう設定なので、巨人をいくら大きく育てても次の日はチビから開始となる。1日だけの命…そう考えると少し悲しいものがある。 ---逆にでかくなると今度は建物を足にひっかけて壊したりしやすくなるので、小さくなる方法がない以上リセットは必須かもしれないが。 -住民がとてもワガママ。災害から救ったのに自分が憎しみの対象になっていた、なんてことはザラ。ただし嫌いなら虐殺するのもプレイヤーの自由((巨大化しにくくなるデメリットはあるが。))。 -急いで攻略すると時々ナレーションが追い付かないことが。 -このゲームは目的があってないようなものなので、自分で目標を作って楽しむというようにしないとただダレるだけとなってしまう。 --逆に割と王道な「モニュメント図鑑をコンプリート」も実はラブとヘイトを区別すると1周では絶対できない仕様。~ 理由は「ラブ・ヘイトの区分なしで15種類のモニュメント作成後に最後のモニュメントが作られるフラグが立つ」という仕様のため、ラブとヘイトを交互に作り続けても、どうしても29番目の種類((住民構成による14種類×2(ラブ・ヘイト双方)+1(15種類目のどちらか単独)=29))を作成後に最後のモニュメント作成フラグが立ってしまい、以後はこれ固定になるため。 -箱庭ゲーム的な内容なのに「物を置く」という行為がやや面倒。 --巨人の向き変更が歩行と同じ3Dスティックなので横歩きで移動できず「並行にいくつも並べる」のが困難。 --落下地点がよくわからない(カーソルなどは表示されない)のでいくつも建物を並べたいときなどはぶつけて壊しやすい。 --巨人がいくら大きくなっても1つづつしか物は持てない、何もない所に森を作りたいときなどは往復を強いられる。 -短所と言っていいか微妙だが、一部モニュメントの造形に違和感がある。 --「モアイ」が顕著、普通こう言われてイメージするのは面長の顔の人の像だが、このゲームのモアイは「ディフォルメされた人面(ヘイト版は「顔の左右にコウモリの翼が生えた髑髏」)のある巨大な壷」という謎のオブジェ。~ 南国の島という雰囲気に一番合いそうなモニュメントなのだが。 ---- **GC版での変更点 -全体マップがDD版よりやや小さい。 -代わりに村をある程度距離を置けばどこにでも作れるようになった。 -人間のグラフィックに女性タイプが追加。基本的に見た目が違うだけだが新しい村作成には両性が必要。 -ヘイト巨人(ジャシン)のグラフィックがラブ巨人(キョジン)の色違いからより悪魔っぽいものに変更、空も飛べるようになる。 -一部のモニュメントの差し替え。 ---- **総評 「プレイヤーが自由気ままに行動する」という点に重点がおかれたゲームであり、これはアートディンクの『[[A列車で行こうIII]]』『アクアノートの休日』などに続く作風の1つであろう。~ そのため、どこまでも人を選ぶゲーム。誰でも楽しめるゲームだとは口が裂けても言えない。~ ゲーム内の空気は物凄くゆったりしている。掴みどころがほとんど無いとも言えるだろうが…。~ 自分なりに目的を設定し、まったりゲームをする人には向いているかもしれない。 ---- *巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合 【きょじんのどしんかいほうせんせん ちびっこちっこだいしゅうごう】 |ジャンル|『巨人のドシン1』補助ディスク|CENTER:&amazon(B00UIVTIDG)|CENTER:&image(doshinkaiho-01.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=798&file=doshinkaiho-01.jpg,width=160)| |対応機種|ニンテンドウ64 64DD|~|~| |発売元|ランドネットDD|~|~| |開発元|パーラム|~|~| |発売日|2000年5月17日|~|~| |定価|3,333円|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|ドシン1をやりこみゲー化|~|~| ---- **特徴(解放戦線) -ランドネット会員(64DDのレンタル及びプロバイダ会員)に限定販売された、ドシン1のプレイヤーへ明確な目的とご褒美を与えるためのファンディスク((製作者は「1/2ディスク」という呼称を提案していた。))。ドシン1のセーブデータを読み取って進行させるため、単体では遊べない。 --説明書のコンセプト説明曰く、楽しいゲーム『巨人のドシン1』で遊ぶことを苦しみに転化させるゲーム。補助ディスクの名は自転車の補助輪のように単体では機能しないことから。 --このゲームでは「アゲ・サゲ」ならぬ、2枚のディスクを「ダシ・イレ」することがポイントとなる。 -プレイヤーはドシンではなく、プレイヤーの分身ともいえるチビッコを操作する。チビッコの夢の中の世界にある「EXPO'96 世界ドシン博覧会」の会場内を移動しながら、会場中央で上映される短編映画集「巨人以上」の全エピソード(全17話)を見るとともに、捕えられている巨人を救出することが目的。そのためにはドシン1内でモニュメントを完成させるのはもちろん、クイーンコンパニオンが出す数々の指令を遂行しなければならない。 #region(17のエピソードとパビリオン(ネタバレなので注意)) |''エピソード''|''パビリオン''|''クイーンコンパニオン''|''ドシン1の指令''| |①けっしょうたいのしょうねん|あか石族館|紺島 マユ|バルド島登場プレイ| |②ドシンがでてきた日|あお石族館|朱島 ホホ|海のお魚とたわむれるプレイ| |③ちきゅうへおちてきた肉|黄石族館|緑島 ミミ|夕焼けに吠えるプレイ| |④なぞのかめん|みどり石族館|黄島 モモ|ピョンピョン飛ぶプレイ| |⑤ふきげんなおひるね|ヤシの木楽園館|赤島 チョウ|木を持つガーデニングをプレイ| |⑥ドシンダンス|チッコエネルギー館|黒島 ヒトミ|木を持つガーデニングをプレイ| |⑦手のひらにのって|だっこ館|青島 メメ|抱くプレイ| |⑧かめんのこくはく|祈祷エネルギー館|紅島 ハナ|巨大化プレイ| |⑨なぞのボックスたち|ボックスパビリオン|桜島 ユビ|ボックスオープンプレイ| |⑩となりのヘンポくん|ヘンポパビリオン|茶島 カオ|地面ヘンポこすりプレイ| |⑪ねたみたち|ノーティー館|灰島 エクボ|持てないンアアアアプレイ| |⑫あらしのなかにみたもの|災害対策パビリオン|金島 タマ|転びたいのをガマンプレイ| |⑬ドクロをすうやり|ドクロ館|桃島 オチ子|人間どもを踏みつけプレイ| |⑭このよからあのよへ…|荒れ地パビリオン|白鳥 ホクロ|バルド島荒地計画プレイ| |⑮ときのこえ|あげさけ館|韮島 アン代|バルド島うめたてプレイ| |⑯さよならバルドとう|都市計画館|茶島 カタ|人間の文化を破壊プレイ| |⑰まぼろしのはくらんかい|バルド島館|水島 チチ|果てからダイブプレイ| #endregion --ドシン1でモニュメント完成→解放戦線で対応するパビリオンが建ち、そこのクイーンコンパニオンが指令を出す→ドシン1で指令を実行する→条件が合えば解放戦線で巨人以上のムービー解放が解放される。 --「巨人以上」では主に子供時代のソドルとバルド島の物語が展開される。 ---内容はソドルの過去を語るものから4コママンガのようなものまでさまざま。 ---64DDの時計機能により、30分置きに会場で上映されているものを観ることが出来る。 --テレビ東京系番組『GameWave』00年5月17日放送回で、開発陣は「このゲームの目的はチッコを集め、ドシンを解放することではない。''映画を見ること''である」とコメントしている。 **評価点(解放戦線) -ドシン1に引き続き、やり込み要素が拡充した。 -任天堂のブラックジョークが健在。 #region(電源を入れると…) --最初の入力画面で警報音とともに''『説明書必読!』『チッコはオシッコではない』『映画のための苦痛』『要ドシン1ディスク』『補助ディスク』''と表示。その直後に夜遅くにゲームしている子供がお母さんに『はやくねなさい!』と言われ、子供が『はーい』『まだー』『初期化します』と選択される。 --Zボタンで子供が『初期化します』を選択すると、お母さんが『今までの思い出が消えちゃうわよ』と言い、『そんな!』『いいよ』の選択肢が表示される。 --子供が『いいよ』と選択されると、黒画面に''『ドシン1がメインだ』『ドシン1ディスク入れろ』''と表示され、解放ディスクを入れると''『ドシンずき認定中』『解放ディスク入れろ』『認定成功』''のあとに、『''苦悩が待っている''』と表示される。 --そして警報音とともに''『部屋は明るくね』『補助ディスクです』『映画のための苦痛』『映画がゲームの目的』『要ドシン1ディスク』''と表示。 #endregion -認定成功後『キミってなにチーム?』が表示され、赤色のネクタイのチビッコの「サングラスチーム」、水色の手袋のチビッコの「ボウシチーム」、黄色のパンツのチビッコの「リボンチーム」の3チームが選択し、Zボタンを押し『これでいい?』と選択された後((その後に、『ドシンすき』が表示される。))、夜遅くにゲームしている子供がお母さんに『はやくねなさい!』と言われ、子供が『はーい』と選択されゲームが開始。とあるチビッコの「夢の中」で窓に吸い込まれる。 #region(そして極めつけは…) --選択されたチームのチビッコの『見ろ!僕たちは''チ〇ポ''はありません。』とかなりヤバいセリフが収録されている。 #endregion -タイトルロゴを黒文字で小さくあしらった赤いバンダナ((本編中の「チビッコ」が「ド解線」の文字の入った革マル風赤ヘル・バンダナといういでたちであるところから。))とドシン博の前売り入場券((特に入場券にはミシン目が入れられ、そこにまたがるように「中止」の判が押されるなど細かい演出が施されているところもすごい。))が何故か付属((もちろん実際にドシン博の開催が企画・中止となったわけではなく、ゲーム内の雰囲気を楽しむための一種のジョークグッズ的な位置づけと言えよう。))。 **賛否両論点(解放戦線) -ブラックジョークや下ネタの連発、そして一部過激な指令プレイがあって人を選ぶ。 --前述の『GameWave』で紹介された回は、出演者が刑事に扮して開発陣を逮捕する「ゲーマー刑事3」という企画だったのだが、逮捕されるスタッフ陣の罪状は&bold(){「ワイセツ物陳列罪」}だった。 ---出演した開発陣も「ド解戦」の学生運動風の扮装で登場しており、おさる刑事を丸めた新聞紙でボコボコにしていた。 **問題点(解放戦線) -物理的な作業がキツい --電源を入れると選択されたチームのチビッコが博覧会をグルグル回り、パビリオンを選択後、警報音とともに『パビリオンを建設』『ドシン1ディスク入れろ』と出る。 --ドシン1を入れ『モニュメントサーチ』『解放ディスク入れろ』解放ディスク入れ→『任務開始』『建設開始!危険!』と表示→モニュメントが完成後、クイーンコンパニオンがドシン1のプレイの指示が表示され、『''イクジェクトボタン''を押してディスクを取り出したあと''ドシン1のディスク''を入れて''リセットボタン''を押してください』と表示 --リセットボタンを押しドシン1のプレイの指示→解放ディスクを入れクイーンコンパニオンの指示の結果合格後、建設成功…という2枚のディスクをダシ・イレの作業。 ---このように物理的なディスクの出し入れを17周×2も繰り返さなければならない。 -初見殺しのプレイの数々。 --第2話「ドシンがでてきた日」で海のお魚と戯れろと言われ、日没までに海まで移動しなければならないのに、巨人の移動スピードはやたら遅い。 --第7話「手のひらにのって」はバルド島の島民を抱いてハートを満タンにするミッションなのだが、同時にドクロマークが出てくるため、ハートが減るのを防ぐ面倒な作業を要求される。 -そしてエンディングは…。 #region(ネタバレ注意!!) -囚われの巨人にチッコを発射後、チビッコが「オシッコが解放されました。僕たちドシン解放戦線の勝利です。諸君のチッコ団結の成果が…。」と発言後、お母さんに『おきなさいいい天気よ』と言われ、『はい』『あとで』を選択する。 -『あとで』と選択後、お母さんが『まさか、あんた…まさかね…』と言われ、子供が『はい』と選択。すると翌朝''布団におねしょしていて''、お母さんが子供に叱られると言う''あんまりな結末''を迎える。 -ドシンが出てチビッコがズッコケた後、第16話のコンパニオンの茶島カタが出て ホッとするのはまだよ! よぉくお聞きなさい! ドシン1ディスクを 解放戦線で遊ぶ前のディスクに もと通りにもどすのかしら? もとにもどせばバルド島は 解放戦線の遊ぶ前のバルド島よ でも警告!それって… 建てたモニュメントとかは 解放戦線で遊ぶ前にもどるのよ もどすか もどさざるか… 悩ましい決断ね! ウフフフ! ドシン1ディスクを 解放戦線で遊ぶ前のディスクに もと通りもどすのかしら? と表示され、『はい』か『いいえ』で選択。そして ジュースののみすぎはおもらしの もとよ!ゲームのしすぎも! ウフフフフ はずかしいコ! と出て終わるというこれまた''あんまりな結末''を迎える。 #endregion **総評(解放戦線) 2枚のディスクを「ダシ・イレ」する事で、本家『ドシン』をクエスト形式に改造した。~ しかし、物理的な「ダシ・イレ」作業の面倒さ、ブラックジョークや下ネタの数々は人を選んでしまう部分もあり、面白くないという批判も出てしまった。~ 特に『ドシン』の気ままでのんびり、という雰囲気に魅せられたプレイヤーには合わないことが多かったようだ。~ ただ、「プレイヤーがうろちょろ映画やパビリオンを見て回る」という観賞要素自体はなかなか魅力的であり、これはこれで一つの形と言えよう。 **余談(解放戦線) -ドシン博の元ネタは、1996年に東京で開催予定だった「都市博」こと世界都市博覧会。都知事の交代により中止になった。 -[[任天堂ホームページ>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/allsoft.html]]ではジャンルが上記に加えなぜかシューティングゲームとなっているが、これは会場内での戦闘や会話時、巨人を解放するためにチッコ''(オシッコではない)''を発射するためだろう。パッケージにシューティングとは書かれておらず、一般的なシューティングの要素もない。 -製作された本数が非常に少なく((ランドネット発表では製造3000本。実際に出荷されたのは数百本程度では無いかとも言われている。))、入手経路も64DDユーザー(ランドネット会員)が64DDからのみ接続可能なランドネットのホームページのみに限られていたため、プレミアソフトとしても知られている。 --前述の『GameWave』では「今な、64DDが売れてないから大変なんだよ(伊集院光)」「&bold(){売れてるんだよ!}(スタッフ)」などのやり取りもあったが、2001年にはランドネットそのものが解散していることから見ても、相当な苦戦を強いられていたのは確かだろう。
「[[検証依頼]]」が出ています。依頼内容は「『解放戦線』の出荷数のソース」です。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- 本項目では、64DD・GCソフト『巨人のドシン』と64DD用アペンドディスク『巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合』を扱います。 ---- #contents() ---- *巨人のドシン1 【きょじんのどしん1】 |ジャンル|アゲ・サ・ゲーム南国風|&image(doshin64-01.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=798&file=doshin64-01.jpg,width=160)| |対応機種|ニンテンドウ64 64DD|~| |発売元|ランドネットDD|~| |開発元|パーラム|~| |発売日|1999年12月11日|~| |定価|会員配布&追加販売|~| |判定|なし|~| |ポイント|何をしてもいい&br()それが長所であり短所|~| *巨人のドシン 【きょじんのどしん】 |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|CENTER:&amazon(B00005YYCP)| |メディア|GC専用8cm光ディスク 1枚|~| |発売元|任天堂|~| |発売日|2002年3月14日|~| |定価|6,800円|~| |セーブデータ|40ブロック以上使用|~| |判定|なし|~| ---- **あらすじ 熱帯に浮かぶ島、バルド島。この島には朝日とともに巨人が現れ、夕日と共に消えていく。 ---- **概要 プレイヤーが巨人となって小さな人間の暮らしに影響を与える、というもの。いわゆる「神様ゲー」にあたる。~ 「神様ゲー」といってもまったりと時を過ごす事に重点が置かれていて、『[[ポピュラス]]』などとはまた少し違うゲーム。~ ディレクターは『[[アクアノートの休日]]』、『[[太陽のしっぽ]]』などで知られる飯田和敏。~ ゲームデザインは『[[エアーズアドベンチャー]]』を手掛けた柴田賀盆。~ 64DD版は『マリオアーティスト ペイントスタジオ』『ランドネットディスク』(64DDのネットブラウザ)と共に同本体のロンチタイトルでもある。 そのため、ドシンのために64DDユーザーになった人もいる。 ---- **特徴 -プレイヤーが操作する「巨人」が朝に目覚めた所から始まり、昼にかけて自由に活動、日没で一旦ゲーム終了という流れ。 --日没の後に巨人のその一日が「○代目巨人」として、巨人図鑑というものにおおまかに記録される。 --この流れを何回も繰り返し繰り返し行っていく。 -バルド島の島民達と巨人との交流が主となる。 --島民達は巨人に対し、「土地を変えて欲しい」「木を植えて欲しい」などといった要望のアイコンを送り、巨人がそれに応えることで交流が深まっていく。 ---もちろんその要望は無視しても構わないし、逆に島民に対して破壊活動をしても構わない。 -ゲームに明確な目的は無いと言ってよく(一応はあるのだが)、基本的に自由気ままに何でもして良いというゲーム。 -ゲームではナビゲートとして「ソドル」という島の傍観者がおり、ゲームについて色々と教えてくれる。このナレーション、なかなか好評。 -巨人にできること。もちろんこれが全てではない。 --ジャンル名「''アゲ・サ・ゲーム南国風''」の通り、巨人は島の土地を「アゲる」・「サゲる」ことにより土地の高度を上げ下げできる。 --巨人は善い行いをするとハートが溜まっていき、憎まれる行いをするとドクロが溜まっていく。このどちらかが一定以上溜まることで、巨人は大きくなっていく。 --巨人は2タイプあり、優しい「ラブ巨人」と凶暴な「ヘイト巨人」(GC版では「キョジン」「ジャシン」)で、それぞれいつでも自由に変更可能。~ デフォルトは黄色い「ラブ巨人」の方で、パッケージのイラストはそれにあたる。 ---島民と交流する時は「ラブ巨人」、暴れたい時は「ヘイト巨人」といった感じ。 -島で起こること。 --災害。火災、竜巻、噴火などさまざま。巨人が頑張るチャンス。 --集落の誕生と発展。集落がある程度発展すると島民は「モニュメント」を作る。~ これは4種類いる島民の組み合わせによって様々なものができるのだが、巨人があることで手助けをしてあげないと、~ ''トイレによくあるものの形''となりモニュメントが失敗に終わってしまう。もっともこれを取り除ければ何度でも作り直してくれる。 ---モニュメントを全種類記録することが、このゲームの一応の目的である。もちろん、そうするかしないかは自由。~ もし目的を達成しようと思うのならば、覚悟が必要。''いろんな意味で。'' ---- **評価点 -自由度の高さ --明確な目的は無いが地形を好きなようにいじくったり、建物や木を好きなところにおける。指示するだけでそこが上げ下げされたり緑地になっているシムシティなどに比べると手間はかかるが、その分「巨人がいじくっている」という雰囲気は出ている。 --自由度の高いゲームにありがちな「ぶらぶらしてたら何が何だか分からないまま死んだ」というのも、巨人がゲーム中最強キャラなのでそういった心配はない。住民たちがどんなに彼を憎んだとしても巨人に攻撃してくることすらないし、自然災害ですら多少吹っ飛ばされたりよろける程度((強いて言うと場外に落ちてしまうと死ぬが、相当不注意でない限り起きないのでほぼ自決用である。))。 --ちなみに島民たちは逆に踏みつけると一発で死んでしまうが、建物に入って出てくるといつの間にか増えている上、仮に皆殺しにしても1日に1回出てくるボックスを開ければ新しい島民が出るので詰むという事はない。 --クリア自体は手軽な部類。ただクリアするだけなら3時間もあればできる。 ---- **問題点 -巨人のスピードがとても遅い。歩くことしかできないのだが、巨人のサイズが小さいととても移動が制限されてしまう。 --上記のように1日で次の代に変わってしまう設定なので、巨人をいくら大きく育てても次の日はチビから開始となる。1日だけの命…そう考えると少し悲しいものがある。 ---逆にでかくなると今度は建物を足にひっかけて壊したりしやすくなるので、小さくなる方法がない以上リセットは必須かもしれないが。 -住民がとてもワガママ。災害から救ったのに自分が憎しみの対象になっていた、なんてことはザラ。ただし嫌いなら虐殺するのもプレイヤーの自由((巨大化しにくくなるデメリットはあるが。))。 -急いで攻略すると時々ナレーションが追い付かないことが。 -64DD版は当時のソフトとしても若干動きがカクカクしている。 -このゲームは目的があってないようなものなので、自分で目標を作って楽しむというようにしないとただダレるだけとなってしまう。 --逆に割と王道な「モニュメント図鑑をコンプリート」も実はラブとヘイトを区別すると1周では絶対できない仕様。~ 理由は「ラブ・ヘイトの区分なしで15種類のモニュメント作成後に最後のモニュメントが作られるフラグが立つ」という仕様のため、ラブとヘイトを交互に作り続けても、どうしても29番目の種類((住民構成による14種類×2(ラブ・ヘイト双方)+1(15種類目のどちらか単独)=29))を作成後に最後のモニュメント作成フラグが立ってしまい、以後はこれ固定になるため。 -箱庭ゲーム的な内容なのに「物を置く」という行為がやや面倒。 --巨人の向き変更が歩行と同じ3Dスティックなので横歩きで移動できず「並行にいくつも並べる」のが困難。 --落下地点がよくわからない(カーソルなどは表示されない)のでいくつも建物を並べたいときなどはぶつけて壊しやすい。 --巨人がいくら大きくなっても1つづつしか物は持てない、何もない所に森を作りたいときなどは往復を強いられる。 -短所と言っていいか微妙だが、一部モニュメントの造形に違和感がある。 --「モアイ」が顕著、普通こう言われてイメージするのは面長の顔の人の像だが、このゲームのモアイは「ディフォルメされた人面(ヘイト版は「顔の左右にコウモリの翼が生えた髑髏」)のある巨大な壷」という謎のオブジェ。~ 南国の島という雰囲気に一番合いそうなモニュメントなのだが。 ---- **GC版での変更点 -全体マップがDD版よりやや小さい。 -代わりに村をある程度距離を置けばどこにでも作れるようになった。 -人間のグラフィックに女性タイプが追加。基本的に見た目が違うだけだが新しい村作成には両性が必要。 -ヘイト巨人(ジャシン)のグラフィックがラブ巨人(キョジン)の色違いからより悪魔っぽいものに変更、空も飛べるようになる。 -一部のモニュメントの差し替え。 ---- **総評 「プレイヤーが自由気ままに行動する」という点に重点がおかれたゲームであり、これはアートディンクの『[[A列車で行こうIII]]』『アクアノートの休日』などに続く作風の1つであろう。~ そのため、どこまでも人を選ぶゲーム。誰でも楽しめるゲームだとは口が裂けても言えない。~ ゲーム内の空気は物凄くゆったりしている。掴みどころがほとんど無いとも言えるだろうが…。~ 自分なりに目的を設定し、まったりゲームをする人には向いているかもしれない。 ---- *巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合 【きょじんのどしんかいほうせんせん ちびっこちっこだいしゅうごう】 |ジャンル|『巨人のドシン1』補助ディスク|CENTER:&amazon(B00UIVTIDG)|CENTER:&image(doshinkaiho-01.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=798&file=doshinkaiho-01.jpg,width=160)| |対応機種|ニンテンドウ64 64DD|~|~| |発売元|ランドネットDD|~|~| |開発元|パーラム|~|~| |発売日|2000年5月17日|~|~| |定価|3,333円|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|ドシン1をやりこみゲー化|~|~| ---- **特徴(解放戦線) -ランドネット会員(64DDのレンタル及びプロバイダ会員)に限定販売された、ドシン1のプレイヤーへ明確な目的とご褒美を与えるためのファンディスク((製作者は「1/2ディスク」という呼称を提案していた。))。ドシン1のセーブデータを読み取って進行させるため、単体では遊べない。 --説明書のコンセプト説明曰く、楽しいゲーム『巨人のドシン1』で遊ぶことを苦しみに転化させるゲーム。補助ディスクの名は自転車の補助輪のように単体では機能しないことから。 --このゲームでは「アゲ・サゲ」ならぬ、2枚のディスクを「ダシ・イレ」することがポイントとなる。 -プレイヤーはドシンではなく、プレイヤーの分身ともいえるチビッコを操作する。チビッコの夢の中の世界にある「EXPO'96 世界ドシン博覧会」の会場内を移動しながら、会場中央で上映される短編映画集「巨人以上」の全エピソード(全17話)を見るとともに、捕えられている巨人を救出することが目的。そのためにはドシン1内でモニュメントを完成させるのはもちろん、クイーンコンパニオンが出す数々の指令を遂行しなければならない。 #region(17のエピソードとパビリオン(ネタバレなので注意)) |''エピソード''|''パビリオン''|''クイーンコンパニオン''|''ドシン1の指令''| |①けっしょうたいのしょうねん|あか石族館|紺島 マユ|バルド島登場プレイ| |②ドシンがでてきた日|あお石族館|朱島 ホホ|海のお魚とたわむれるプレイ| |③ちきゅうへおちてきた肉|黄石族館|緑島 ミミ|夕焼けに吠えるプレイ| |④なぞのかめん|みどり石族館|黄島 モモ|ピョンピョン飛ぶプレイ| |⑤ふきげんなおひるね|ヤシの木楽園館|赤島 チョウ|木を持つガーデニングをプレイ| |⑥ドシンダンス|チッコエネルギー館|黒島 ヒトミ|木を持つガーデニングをプレイ| |⑦手のひらにのって|だっこ館|青島 メメ|抱くプレイ| |⑧かめんのこくはく|祈祷エネルギー館|紅島 ハナ|巨大化プレイ| |⑨なぞのボックスたち|ボックスパビリオン|桜島 ユビ|ボックスオープンプレイ| |⑩となりのヘンポくん|ヘンポパビリオン|茶島 カオ|地面ヘンポこすりプレイ| |⑪ねたみたち|ノーティー館|灰島 エクボ|持てないンアアアアプレイ| |⑫あらしのなかにみたもの|災害対策パビリオン|金島 タマ|転びたいのをガマンプレイ| |⑬ドクロをすうやり|ドクロ館|桃島 オチ子|人間どもを踏みつけプレイ| |⑭このよからあのよへ…|荒れ地パビリオン|白鳥 ホクロ|バルド島荒地計画プレイ| |⑮ときのこえ|あげさけ館|韮島 アン代|バルド島うめたてプレイ| |⑯さよならバルドとう|都市計画館|茶島 カタ|人間の文化を破壊プレイ| |⑰まぼろしのはくらんかい|バルド島館|水島 チチ|果てからダイブプレイ| #endregion --ドシン1でモニュメント完成→解放戦線で対応するパビリオンが建ち、そこのクイーンコンパニオンが指令を出す→ドシン1で指令を実行する→条件が合えば解放戦線で巨人以上のムービー解放が解放される。 --「巨人以上」では主に子供時代のソドルとバルド島の物語が展開される。 ---内容はソドルの過去を語るものから4コママンガのようなものまでさまざま。 ---64DDの時計機能により、30分置きに会場で上映されているものを観ることが出来る。 --テレビ東京系番組『GameWave』00年5月17日放送回で、開発陣は「このゲームの目的はチッコを集め、ドシンを解放することではない。''映画を見ること''である」とコメントしている。 **評価点(解放戦線) -ドシン1に引き続き、やり込み要素が拡充した。 -任天堂のブラックジョークが健在。 #region(電源を入れると…) --最初の入力画面で警報音とともに''『説明書必読!』『チッコはオシッコではない』『映画のための苦痛』『要ドシン1ディスク』『補助ディスク』''と表示。その直後に夜遅くにゲームしている子供がお母さんに『はやくねなさい!』と言われ、子供が『はーい』『まだー』『初期化します』と選択される。 --Zボタンで子供が『初期化します』を選択すると、お母さんが『今までの思い出が消えちゃうわよ』と言い、『そんな!』『いいよ』の選択肢が表示される。 --子供が『いいよ』と選択されると、黒画面に''『ドシン1がメインだ』『ドシン1ディスク入れろ』''と表示され、解放ディスクを入れると''『ドシンずき認定中』『解放ディスク入れろ』『認定成功』''のあとに、『''苦悩が待っている''』と表示される。 --そして警報音とともに''『部屋は明るくね』『補助ディスクです』『映画のための苦痛』『映画がゲームの目的』『要ドシン1ディスク』''と表示。 #endregion -認定成功後『キミってなにチーム?』が表示され、赤色のネクタイのチビッコの「サングラスチーム」、水色の手袋のチビッコの「ボウシチーム」、黄色のパンツのチビッコの「リボンチーム」の3チームが選択し、Zボタンを押し『これでいい?』と選択された後((その後に、『ドシンすき』が表示される。))、夜遅くにゲームしている子供がお母さんに『はやくねなさい!』と言われ、子供が『はーい』と選択されゲームが開始。とあるチビッコの「夢の中」で窓に吸い込まれる。 #region(そして極めつけは…) --選択されたチームのチビッコの『見ろ!僕たちは''チ〇ポ''はありません。』とかなりヤバいセリフが収録されている。 #endregion -タイトルロゴを黒文字で小さくあしらった赤いバンダナ((本編中の「チビッコ」が「ド解線」の文字の入った革マル風赤ヘル・バンダナといういでたちであるところから。))とドシン博の前売り入場券((特に入場券にはミシン目が入れられ、そこにまたがるように「中止」の判が押されるなど細かい演出が施されているところもすごい。))が何故か付属((もちろん実際にドシン博の開催が企画・中止となったわけではなく、ゲーム内の雰囲気を楽しむための一種のジョークグッズ的な位置づけと言えよう。))。 **賛否両論点(解放戦線) -ブラックジョークや下ネタの連発、そして一部過激な指令プレイがあって人を選ぶ。 --前述の『GameWave』で紹介された回は、出演者が刑事に扮して開発陣を逮捕する「ゲーマー刑事3」という企画だったのだが、逮捕されるスタッフ陣の罪状は&bold(){「ワイセツ物陳列罪」}だった。 ---出演した開発陣も「ド解戦」の学生運動風の扮装で登場しており、おさる刑事を丸めた新聞紙でボコボコにしていた。 **問題点(解放戦線) -物理的な作業がキツい --電源を入れると選択されたチームのチビッコが博覧会をグルグル回り、パビリオンを選択後、警報音とともに『パビリオンを建設』『ドシン1ディスク入れろ』と出る。 --ドシン1を入れ『モニュメントサーチ』『解放ディスク入れろ』解放ディスク入れ→『任務開始』『建設開始!危険!』と表示→モニュメントが完成後、クイーンコンパニオンがドシン1のプレイの指示が表示され、『''イクジェクトボタン''を押してディスクを取り出したあと''ドシン1のディスク''を入れて''リセットボタン''を押してください』と表示 --リセットボタンを押しドシン1のプレイの指示→解放ディスクを入れクイーンコンパニオンの指示の結果合格後、建設成功…という2枚のディスクをダシ・イレの作業。 ---このように物理的なディスクの出し入れを17周×2も繰り返さなければならない。 -初見殺しのプレイの数々。 --第2話「ドシンがでてきた日」で海のお魚と戯れろと言われ、日没までに海まで移動しなければならないのに、巨人の移動スピードはやたら遅い。 --第7話「手のひらにのって」はバルド島の島民を抱いてハートを満タンにするミッションなのだが、同時にドクロマークが出てくるため、ハートが減るのを防ぐ面倒な作業を要求される。 -そしてエンディングは…。 #region(ネタバレ注意!!) -囚われの巨人にチッコを発射後、チビッコが「オシッコが解放されました。僕たちドシン解放戦線の勝利です。諸君のチッコ団結の成果が…。」と発言後、お母さんに『おきなさいいい天気よ』と言われ、『はい』『あとで』を選択する。 -『あとで』と選択後、お母さんが『まさか、あんた…まさかね…』と言われ、子供が『はい』と選択。すると翌朝''布団におねしょしていて''、お母さんが子供に叱られると言う''あんまりな結末''を迎える。 -ドシンが出てチビッコがズッコケた後、第16話のコンパニオンの茶島カタが出て ホッとするのはまだよ! よぉくお聞きなさい! ドシン1ディスクを 解放戦線で遊ぶ前のディスクに もと通りにもどすのかしら? もとにもどせばバルド島は 解放戦線の遊ぶ前のバルド島よ でも警告!それって… 建てたモニュメントとかは 解放戦線で遊ぶ前にもどるのよ もどすか もどさざるか… 悩ましい決断ね! ウフフフ! ドシン1ディスクを 解放戦線で遊ぶ前のディスクに もと通りもどすのかしら? と表示され、『はい』か『いいえ』で選択。そして ジュースののみすぎはおもらしの もとよ!ゲームのしすぎも! ウフフフフ はずかしいコ! と出て終わるというこれまた''あんまりな結末''を迎える。 #endregion **総評(解放戦線) 2枚のディスクを「ダシ・イレ」する事で、本家『ドシン』をクエスト形式に改造した。~ しかし、物理的な「ダシ・イレ」作業の面倒さ、ブラックジョークや下ネタの数々は人を選んでしまう部分もあり、面白くないという批判も出てしまった。~ 特に『ドシン』の気ままでのんびり、という雰囲気に魅せられたプレイヤーには合わないことが多かったようだ。~ ただ、「プレイヤーがうろちょろ映画やパビリオンを見て回る」という観賞要素自体はなかなか魅力的であり、これはこれで一つの形と言えよう。 **余談(解放戦線) -ドシン博の元ネタは、1996年に東京で開催予定だった「都市博」こと世界都市博覧会。都知事の交代により中止になった。 -[[任天堂ホームページ>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/allsoft.html]]ではジャンルが上記に加えなぜかシューティングゲームとなっているが、これは会場内での戦闘や会話時、巨人を解放するためにチッコ''(オシッコではない)''を発射するためだろう。パッケージにシューティングとは書かれておらず、一般的なシューティングの要素もない。 -製作された本数が非常に少なく((ランドネット発表では製造3000本。実際に出荷されたのは数百本程度では無いかとも言われている。))、入手経路も64DDユーザー(ランドネット会員)が64DDからのみ接続可能なランドネットのホームページのみに限られていたため、プレミアソフトとしても知られている。 --前述の『GameWave』では「今な、64DDが売れてないから大変なんだよ(伊集院光)」「&bold(){売れてるんだよ!}(スタッフ)」などのやり取りもあったが、2001年にはランドネットそのものが解散していることから見ても、相当な苦戦を強いられていたのは確かだろう。

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