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LunarBall」(2021/11/13 (土) 22:58:29) の最新版変更点

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---- #contents(fromhere) ---- *LunarBall 【るなーぼーる】 |ジャンル|テーブル| |対応機種|PC-8800| |発売元|ポニーキャニオン| |開発元|コンパイル| |発売日|1985年6月| |定価|5,800円| |判定|なし| **概要 -ルナとは月面、ボールはビリヤードの玉。だが月面の意味は特になく、少し変わったビリヤードゲーム。 **システム -ビリヤードのPCゲーム。自分が打つ玉(手玉)1つ、ポケットに落とす玉(的玉)の数は6つとナインボールより少な目。 --手玉は矢印で打つ向きを選び、打つ強さはパワーゲージに合わせタイミングよく打つ事で決まる。 --テーブルはシンプルな長方形から、突出部のあるもの、十字、平行四辺形など、様々な形状。玉の初期位置も、一般的な三角形に固められたものから、手玉から見て左右に分かれていたり、バラバラだったりと様々。 --一見ナインボールの様に見えるが、ルールは簡略化されている。的玉に数字は振られているが、順番に当てる必要はない。とにかく台の上にある全ての的玉をポケットに落とせばステージクリアとなる。 -3打連続でどの的玉も落とせなかった場合、手玉のストックを1つ失う。また手玉をポケットに落としても1ミスになる。手玉を全て失うとゲームオーバー。 --的玉には番号に応じた点数が設定されており、さらに連続して落すと得点加算レートが上がり高得点となる。 --全20ステージ。 **評価点 -ビリヤードのゲーム化。 --ビリヤードのゲーム自体があまり見られなかったので、ゲームとしては意義がある。 -様々な形のテーブル。 --単にビリヤードを再現するだけではなく、変わったテーブルをプレイする面白さがある。 **問題点 -玉の壁からの跳ね返りが少々不自然。 --跳ね返りにランダム要素が入っており、同じ場所から、同じ角度、同じ強さで打っても、全く同じようには跳ね返らない。このため、跳ね返りを使った打ち方がやりづらい。((実際のビリヤードでは、壁にぶつかる速さによって跳ね返る角度が若干変化し、それを考慮したプレイが求められることもある。しかし同じ条件で跳ね返り方がランダムに変わるものでは決してない)) -手玉の打つ方向は、手玉にある矢印で決めるため、目標が遠方になるほど精密に打つ事ができない。 -ステージ選択などがない。 --遊び方としては、ステージ1から順にクリアしていくという方法しかない。 -BGMがない。もっとも対象機種の問題なので、やむを得ないが。 **総評 単なるビリヤードではなく、変わった形のテーブルを用意するなど工夫されている。ナインボールなどのビリヤード本来のルールを無視して簡略化しているのは、テーブルの形に起因する難易度の点から見れば妥当と言えるだろう。一方、緻密な狙いがつけづらい、跳ね返りなどの現象に不自然な面が見られるなど、残念な面もある。~ ビリヤードのゲームとしては、それなりに楽しめる出来。 ---- *LunarBall(MSX/FC) 【るなーぼーる】 |ジャンル|テーブル|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/174000681.jpg,height=160)| |対応機種|MSX、ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ポニーキャニオン|~| |開発元|コンパイル|~| |発売日|1985年12月5日|~| |定価|【MSX】4,800円&br【FC】4,900円|~| |配信|バーチャルコンソール(FC版)&br;【Wii】2007年12月11日/500Wiiポイント|~| |判定|なし|~| //|ポイント|宇宙ゲーム|~| **概要 -PC88版の移植版。ボリュームをアップ、様々な新要素を付加している。黄色いロムカートリッジが印象的。 **PC88版からの変更点 -操作性が大きく変わった。打つ方向が、手玉の矢印を操作する方法ではなく、目標地点のポインタを操作する方法となった。このため、遠方でも緻密な狙いが付けられる。 -ステージ数をMSX版は32、FC版は60と増加した。合わせて、テーブルの種類も大幅に増している。PC88版からすれば、かなりいびつな形のものも多い。 -ステージクリア毎に、手玉のストックが一つ回復するようになった。 -MSX版ではルールが二通りとなった。一つは従来と同じく、どの玉から狙っても構わないもの。もう一つは、ナインボールのように順番に狙わないといけないもの。 --FC版はルールは一つ。どの玉から狙っても構わない。 -得点加算レートが、次のステージに繰り越されるようになった。 -摩擦係数を変更する事が可能。数値が少ないほど摩擦は小さくなって行く。 --MSX版は5段階。最大の5でも玉は十分動く。FC版と異なり摩擦係数を0にする事はできない。 --FC版は256段階。最大の255にすると、最大パワーで打っても手玉は画面左右の端から端さえ届かない。逆に0にすると、止まっている他の玉に完全な正面から当たる((ビリヤード用語で言うところの、厚み100%。動いていた玉が止まり、止まっていた玉が動いていた玉と同じ速さで動き出す))以外、動いている玉は何が何でも止らない。 ---画面上の全ての玉が静止するまで次のショットに移れない為、摩擦係数0で平行な壁の間を永遠に垂直に跳ね返り続けるような事になると、リセットするしかない。実質ネタプレイ専用。 -BGMが付いた。 **評価点 -操作の変更による、プレイしやすさ。 -ステージ数増加などの、ボリュームアップ。さらにスタートステージを自由に選べる。 //-ステージ毎のボールの増加による、難易度の低下。 //的玉が最大6→7個になったが、むしろ入れなくてはならない玉が増えて難易度が上がっているステージもあり(特に歪な形の台)、難易度が低下したとは一概に言えないのでco。 -得点加算レートの繰り越しによる、高得点狙いの面白さ。 -摩擦係数操作による、変わったプレイができる。 -不自然な跳ね返りが無くなっている。 **問題点 -EDを見るには、少々長丁場。 --どこから始めても、全ステージをクリアしないといけない。 **総評 PC88版は少々淡泊なゲーム性な上、問題もあった。しかし本作では様々な問題点を解決し、さらにボリュームアップ。十分遊べるものとなっている。元々がビリヤードだけに、そう熱中するというほどのゲームではないが、ゲームとしての完成度は高い。 //「宇宙でビリヤード」と言う、冷静に考えてみれば大変面白そうな事を体験できる不思議ゲームである。コンピューターテーブルゲームならではの題材と言えるだろう。余計なルールを無視してただ単純にボールを穴に落すと言うシンプルな構成も、一歩間違えれば複雑になりそうなゲーム画面をシンプルに仕上ている。~ //そして現実ではありえない滅茶苦茶な台。そこまで弄れなくても良いだろと言うほど弄れる摩擦係数。本格ビリヤードとは程遠く、極端なゲーム性があるかと言うとそうではないが、斬新かつ単純明快なこのシステムはプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。 //宇宙と言えそうなのは、摩擦をいじる事くらいなので、そう宇宙の感じはしない。むしろメインは、変わったテーブルにあると思う。 //2021.1.27 玉・球・ボール、打つ・撃つなど用語の統一ができていない文章だったので、その辺を修正。あと、ビリヤードは「打つ」のではなく「撞(つ)く」のですが、一般には馴染みの無い言葉なので「打つ」のままにしています。
---- #contents(fromhere) ---- *LunarBall 【るなーぼーる】 |ジャンル|テーブル| |対応機種|PC-8800| |発売元|ポニーキャニオン| |開発元|コンパイル| |発売日|1985年6月| |定価|5,800円| |判定|なし| **概要 -ルナとは月面、ボールはビリヤードの玉。だが月面の意味は特になく、少し変わったビリヤードゲーム。 **システム -ビリヤードのPCゲーム。自分が打つ玉(手玉)1つ、ポケットに落とす玉(的玉)の数は6つとナインボールより少な目。 --手玉は矢印で打つ向きを選び、打つ強さはパワーゲージに合わせタイミングよく打つ事で決まる。 --テーブルはシンプルな長方形から、突出部のあるもの、十字、平行四辺形など、様々な形状。玉の初期位置も、一般的な三角形に固められたものから、手玉から見て左右に分かれていたり、バラバラだったりと様々。 --一見ナインボールの様に見えるが、ルールは簡略化されている。的玉に数字は振られているが、順番に当てる必要はない。とにかく台の上にある全ての的玉をポケットに落とせばステージクリアとなる。 -3打連続でどの的玉も落とせなかった場合、手玉のストックを1つ失う。また手玉をポケットに落としても1ミスになる。手玉を全て失うとゲームオーバー。 --的玉には番号に応じた点数が設定されており、さらに連続して落すと得点加算レートが上がり高得点となる。 --全20ステージ。 **評価点 -ビリヤードのゲーム化。 --ビリヤードのゲーム自体があまり見られなかったので、ゲームとしては意義がある。 -様々な形のテーブル。 --単にビリヤードを再現するだけではなく、変わったテーブルをプレイする面白さがある。 **問題点 -玉の壁からの跳ね返りが少々不自然。 --跳ね返りにランダム要素が入っており、同じ場所から、同じ角度、同じ強さで打っても、全く同じようには跳ね返らない。このため、跳ね返りを使った打ち方がやりづらい。((実際のビリヤードでは、壁にぶつかる速さによって跳ね返る角度が若干変化し、それを考慮したプレイが求められることもある。しかし同じ条件で跳ね返り方がランダムに変わるものでは決してない)) -手玉の打つ方向は、手玉にある矢印で決めるため、目標が遠方になるほど精密に打つ事ができない。 -ステージ選択などがない。 --遊び方としては、ステージ1から順にクリアしていくという方法しかない。 -BGMがない。もっとも対象機種の問題なので、やむを得ないが。 **総評 単なるビリヤードではなく、変わった形のテーブルを用意するなど工夫されている。ナインボールなどのビリヤード本来のルールを無視して簡略化しているのは、テーブルの形に起因する難易度の点から見れば妥当と言えるだろう。一方、緻密な狙いがつけづらい、跳ね返りなどの現象に不自然な面が見られるなど、残念な面もある。~ ビリヤードのゲームとしては、それなりに楽しめる出来。 ---- *LunarBall(MSX/FC) 【るなーぼーる】 |ジャンル|テーブル|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/174000681.jpg,height=160)| |対応機種|MSX、ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ポニーキャニオン|~| |開発元|コンパイル|~| |発売日|1985年12月5日|~| |定価|【MSX】4,800円&br【FC】4,900円|~| |配信|バーチャルコンソール(FC版)&br;【Wii】2007年12月11日/500Wiiポイント|~| |判定|なし|~| //|ポイント|宇宙ゲーム|~| **概要(MSX/FC) -PC88版の移植版。ボリュームをアップ、様々な新要素を付加している。黄色いロムカートリッジが印象的。 **PC88版からの変更点 -操作性が大きく変わった。打つ方向が、手玉の矢印を操作する方法ではなく、目標地点のポインタを操作する方法となった。このため、遠方でも緻密な狙いが付けられる。 -ステージ数をMSX版は32、FC版は60と増加した。合わせて、テーブルの種類も大幅に増している。PC88版からすれば、かなりいびつな形のものも多い。 -ステージクリア毎に、手玉のストックが一つ回復するようになった。 -MSX版ではルールが二通りとなった。一つは従来と同じく、どの玉から狙っても構わないもの。もう一つは、ナインボールのように順番に狙わないといけないもの。 --FC版はルールは一つ。どの玉から狙っても構わない。 -得点加算レートが、次のステージに繰り越されるようになった。 -摩擦係数を変更する事が可能。数値が少ないほど摩擦は小さくなって行く。 --MSX版は5段階。最大の5でも玉は十分動く。FC版と異なり摩擦係数を0にする事はできない。 --FC版は256段階。最大の255にすると、最大パワーで打っても手玉は画面左右の端から端さえ届かない。逆に0にすると、止まっている他の玉に完全な正面から当たる((ビリヤード用語で言うところの、厚み100%。動いていた玉が止まり、止まっていた玉が動いていた玉と同じ速さで動き出す))以外、動いている玉は何が何でも止らない。 ---画面上の全ての玉が静止するまで次のショットに移れない為、摩擦係数0で平行な壁の間を永遠に垂直に跳ね返り続けるような事になると、リセットするしかない。実質ネタプレイ専用。 -BGMが付いた。 **評価点(MSX/FC) -操作の変更による、プレイしやすさ。 -ステージ数増加などの、ボリュームアップ。さらにスタートステージを自由に選べる。 //-ステージ毎のボールの増加による、難易度の低下。 //的玉が最大6→7個になったが、むしろ入れなくてはならない玉が増えて難易度が上がっているステージもあり(特に歪な形の台)、難易度が低下したとは一概に言えないのでco。 -得点加算レートの繰り越しによる、高得点狙いの面白さ。 -摩擦係数操作による、変わったプレイができる。 -不自然な跳ね返りが無くなっている。 **問題点(MSX/FC) -EDを見るには、少々長丁場。 --どこから始めても、全ステージをクリアしないといけない。 **総評(MSX/FC) PC88版は少々淡泊なゲーム性な上、問題もあった。しかし本作では様々な問題点を解決し、さらにボリュームアップ。十分遊べるものとなっている。元々がビリヤードだけに、そう熱中するというほどのゲームではないが、ゲームとしての完成度は高い。 //「宇宙でビリヤード」と言う、冷静に考えてみれば大変面白そうな事を体験できる不思議ゲームである。コンピューターテーブルゲームならではの題材と言えるだろう。余計なルールを無視してただ単純にボールを穴に落すと言うシンプルな構成も、一歩間違えれば複雑になりそうなゲーム画面をシンプルに仕上ている。~ //そして現実ではありえない滅茶苦茶な台。そこまで弄れなくても良いだろと言うほど弄れる摩擦係数。本格ビリヤードとは程遠く、極端なゲーム性があるかと言うとそうではないが、斬新かつ単純明快なこのシステムはプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。 //宇宙と言えそうなのは、摩擦をいじる事くらいなので、そう宇宙の感じはしない。むしろメインは、変わったテーブルにあると思う。 //2021.1.27 玉・球・ボール、打つ・撃つなど用語の統一ができていない文章だったので、その辺を修正。あと、ビリヤードは「打つ」のではなく「撞(つ)く」のですが、一般には馴染みの無い言葉なので「打つ」のままにしています。

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