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*まじかる☆タルるートくん MAGIC ADVENTURE
【まじかるたるるーとくん まじっくあどべんちゃー】
|ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/167000103.jpg,height=200)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|バンダイ|~|
|発売日|1992年3月28日|~|
|定価|8,000円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ゲーム性は向上&br()ストーリーは劣化&br()難易度も高め|~|
|>|>|CENTER:''[[まじかる☆タルるートくんシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
当時は大人気を博していたジャンプ作品の一つである『まじかる☆タルるート』くんをゲーム化したものの一つ。~
以前の作品が成功をおさめ、SFCにも進出。本作はアクションゲーム要素に重点を置いている。
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**ゲーム内容
-今作もタルるートを操作するアクションゲーム。ボスを倒したりして、ストーリーを進める。
-ストーリーは、ライバーがいよなをさらったので追うというもの。全5話。
-タル、本丸、ミモラの3人で行動する。
-オトコノコ、オンナノコモードが実装されている。前者の方が難易度が高い。
-セーブ機能もある。バックアップによる保存の他、自動セーブであるクイックセーブにも対応している。
''フィールド''
-アクション
--番号の付いた看板がいくつか配置されており、アクションステージに入る。
-プレゼント箱
--色々なアイテムが入っている。ファミコン版では運次第だったマントが手に入りやすくなっているほか、テレポテトもごく少数配置されている。
-キャラクター
--会話イベントが発生する。アイテムをくれたり、ミニゲームで勝負を仕掛けて来るキャラクターもいる。ミニゲームに勝利するとアイテムをもらえるが、入手できるアイテムはランダム。
---ミニゲームの種類はトランプを用いた各種カードゲームかルーレット。なお、ミニゲームで敗北すると…
-ゲームセンター
--スロットゲームで遊ぶ事ができる。タコヤキを賭けて遊ぶことができ、絵柄を揃えるとタコヤキやにるる、マントが貰える。
''アクション''
-攻撃手段は「舌」で、敵を攻撃したりタコヤキを食べる事が可能。上下左右の4方向(空中では左右のみ)に攻撃可能で、地形貫通もする。
--ただし射程は短く、基本的に自機の真横・上下までしか届かない。
-タコヤキ
--道中に配置。今作でも食べたり上に乗ったり出来る。
--ステージクリア後のミモラのアイテム販売において、通貨扱いとなることでもお馴染み。
--一定時間無敵や1UPの他、ミス後の中間ポイントとなるリスタートタコヤキがある。リスタートタコヤキ以外は普通のタコヤキと見た目が同じなため、食べるまで区別が付かない。
----
**評価点
-原作要素関連
--原作でおなじみのキャラ達が数多く登場。
--魔法アイテムを使ってステージを進めていくのは楽しい。ファンにはたまらない。
--舞台も、街、海、密林、天(魔法の国)など豊富に用意されており、一度クリアした後も再訪出来るようになっている。
-演出も多重スクロールや回転機能などSFCの機能を活用、画面切り替えも星型で切り替わるなど細かい。
-ゲーム性
--フィールド画面も全方向スクロール仕様で広大さが伝わる上に見やすい。
//--画面切り替えは星型のエフェクトで演出。
//↑これはゲーム性とは関係ないのでは?
--SFCの機能も活用した演出は、全方向スクロール、徐々に画面が暗くなるギミックや、ステージ自体を回転させるギミックなどゲーム性も向上している。
--水中のステージ
--海パン姿にはならなくなったが、1つのステージに地上と水中が混在するようになった。
--「いだてんそく」を使った際は水の上を走れるのも楽しい。
--水中が多いステージでは後述の「すいすい人魚くん」があると便利だが、使用せずとも操作性はそこまで悪くないため苦にはならない。
-豊富なアイテム
--本作でもミモラがタコヤキと引き換えにアイテムを売ってくれる。勿論、解説付き。
--また、レアアイテムも少しは入手しやすくなった。
#region(ミモラから買うアイテム)
-''イキフキカエル'':一度だけ敵の攻撃を耐える。穴やマグマに対しては無効。
-''1UP'':残機が1増える。
-''ソードペンまじっくん'':敵の動きを一定時間止める。
-''すいすい人魚くん'':水中を十字キーで自由に泳げる。FC版ではイベントアイテムだったが、本作では「そちらのくろーるけーきくん」のような役目に。
-''きくんだぁ'':大声を飛ばして攻撃。溜めが必要だが、溜めている間はその場に静止するので滞空手段としても使える。
-''いだてんそくん'':速く走れる。助走があれば水上も走れる。
#endregion
#region(レアアイテム)
-本作では少しは配置されている。
-''マント'':タルが空を飛べるようになる。FC版とは操作体系が異なり、ジャンプボタン連打で羽ばたく。
--天井にぶつかると即効果が切れて落下してしまい、地上に落ちるまでは再使用もできないため慣れない内はミスの原因となりやすい。
-''テレポテト'':FC版ではゴールまで一気にワープする物だったが、本作ではその場でステージクリアとなる。これにより、待ち構えている敵にやられる心配はなくなった。
-''にるる'':本作で追加。タルるーと飛行形態に変身して敵を倒していく。原作のように失敗したり、くしゃみで戻ることはないので安心。
//--名前と能力から、ニャルラトホテップからもじった疑いが濃厚である。
//↑ゲームと関係ない上に、「似る」からもじったのでは
#endregion
#region(ステージ内の配置アイテム)
-''倍々増殖ん'':タコヤキの所持数が倍になる。
-''大運凶'':タコヤキの所持数が0になる。ルーレットのミニゲームでも入手してしまう事がある厄介なアイテム。
-''雷雲五郎'':画面内の敵を一掃する。
-''実話っか'':画面内の敵をタコヤキに変える。
-''分身ライト'':一定時間、前方に攻撃判定のある分身が出る。
-''五芒星シール'':所持数がカウントされ、一定数を集めると隠し面が解放される。オトコノコモードの方が必要数が多い。
#endregion
-BGMも高品質
--ゲームの雰囲気とマッチしている。ただし、お気楽なBGMと高難易度のギャップはある。
--このゲームのBGM担当は富樫則彦氏だが、このゲームのほぼ3ヶ月前という比較的近い時期に発売し、~
同氏が同じくBGMを担当した「[[スーパーワギャンランド]]」とは、同じ音源が使われているのもあって曲調が特に似通っている。
---本ゲームのタイトル画面と魔法の国マップの各BGMが特に顕著。~
それ以外にも各ステージBGMを聴き比べてみると、そのまま比較対象側のBGMにしても違和感が無いと感じるだろう。
-タコヤキ
--ステージゴールにあるタコヤキにバリエーションが加わった。
--4つ並びの他に、6個のタコヤキが回転したり、大型タコヤキがあり楽しい。
----
**賛否両論点
-ライフの概念がない。
--何に当たっても一撃死なのは場合によっては辛いのは相変わらず。
---更に序盤から動きの速いネズミやホーミングしてくる虫が登場するためミスしやすく、難易度も高め。特にオトコノコモードが顕著。
--単なる即死制のゲームではなく、イキフキカエルを使えば一度は防げるという救済措置はある。ただしノックバックがある上に無敵時間が非常に短いため、連続ミスになりやすい。また、マグマ溜まりは防げない。
---更に後述の魔法が使えないステージはイキフキカエルに頼ることもできず、難易度は更に上昇する。
-難易度選択
--選べるのは良いのだが、オトコはオンナより上という表現は現代の基準から考えると性差別と捉えられやすい。
-一部アイテムの功罪
--配置アイテムの倍々増殖んはタコヤキの所持数を倍にするので、これがあるステージを覚えておけばタコヤキを簡単に増やせる。カンストも現実的。
---手間こそかかるが、リスタートタコヤキや1UPタコヤキなども駆使すればステージクリアするより早い。
---1UP含む全購入アイテムをカンストまで買い込む事も可能であり、良く言えば手軽、悪く言えば有難みが薄い。
-一部魔法が無効化されるステージが存在する
--アイテムが使用できず自力でクリアするしかないのが辛いところ、切り札のテレポテトも使用不可。ただでさえ難易度が高いというのに。
---一応、魔法が使えないステージは、突入時に魔法は使えないという説明は入る。
--流石に理不尽というわけではなく、何度もプレイすればステージの特徴を覚えることは可能なのだが、初心者には辛いところではある。
--原作でも上位の魔法使いに対しては一部の魔法が効かないという設定があるため、それをステージとして再現したものと思われるが、これならば魔法禁止をせずにクリアの種類を、普通にクリア、魔法を使わずにクリアと2通りにした方が良かった。
-ミニゲームの仕様
--アクション面で活躍するのはタルのみで他のキャラは選べないが、本丸はミニゲームで活躍する。扱いがひどかった[[前作>まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!]]、[[GG版>まじかる☆タルるートくん (GG)]]と比べるとマシになった。
--ミニゲームには敗北時のペナルティが存在する。クリアするまで相手キャラが道を通してくれない上にクリアに失敗する度に所持アイテムを一つ没収される(事前に相手キャラが忠告してくる)。
---ルーレットでハズレを引いた場合も敗北扱いとなってしまう。ハズレを引く確率は低いが、流石にそれはやり過ぎではないだろうか。
---没収されるアイテムはランダム。買い直しが効くアイテムならともかく、流石にテレポテトを奪われた時の怒りは耐え難い。
---こうした事態を防ぐために、対戦前のセーブは欠かせない。
----
**問題点
-スーパーファミコン初期のゲームなので仕方ない部分ではあるが、フォントはファミコンレベル。
-ストーリーが簡素
--前作シリーズは色々なボスと戦って来たが本作はライバーのみ。
--各ステージはライバーを倒したら再びいよなをさらって次のステージに進むというもの。
--ただし、あらゆる形態は用意されている。
-ラスボス用のBGMはない。
-一部ステージの仕様
--昼間の屋外のステージで暗くなるのは違和感がある。
--4-3は回転ギミックはSFCの機能を活用しているのだが、その際に敵の位置は連動せずにそのまま。違和感だけならともかく、回転させた直後は落下する状況が多く真下に敵がいてやられる事も。
--5-6は屈指の難易度を誇る。トゲが至る所に配置、更にブロックがランダムで消えるので運に左右されやすい。アイテムも禁止なので厄介なところ。ステージも長いため厳しい要素が複合されると更に厳しい事に。
-原作要素が薄い
--原作でもお馴染みのキャラが多数登場するが、やる事は会話イベントかミニゲームのみ。いじがわ、じゃばお、はらこも例外ではない。
--まっつあんは会話イベントでタコヤキをくれるだけでパッとしない。
#region(エンディング)
-みんなで夕日に向かって走る展開で終わり、なんとライバーも一緒である。スタッフロールもなし。[[GG版>まじかる☆タルるートくん (GG)]]と大差ない。
#region(ワールド6)
-道中の星マークを集めるとワールド6に進める。
--しかし高難易度ステージが3つあるだけで隠しボスなどは存在せず。
--また、真エンドを見ることができるが通常エンドとあまり大差ない。
#endregion
#endregion
----
**総評
ゲーム性は大きく進化して更に豊富なミニゲームまで用意されているが、ストーリーは逆に退化したと言われている。~
キャラゲーとしては並レベルだが、歯ごたえのあるアクションゲームとして手を出すなら是非おすすめしたい。
----
**余談
-本作の発売からしばらくしてまたファミコンで『まじかる☆タルるートくん2 まほうだいぼうけん』が発売される。本作ほどのゲーム性はないが、ストーリーには非常に力が入っているという真逆である。
--SFCで出た作品のシリーズが、後からFCで発売されるというのは珍しい。『[[イースIII>イースIII -ワンダラーズ フロム イース-]]』あたりが知られている。
*まじかる☆タルるートくん MAGIC ADVENTURE
【まじかるたるるーとくん まじっくあどべんちゃー】
|ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/167000103.jpg,height=200)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|バンダイ|~|
|発売日|1992年3月28日|~|
|定価|8,000円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ゲーム性は向上&br()ストーリーは劣化&br()難易度も高め|~|
|>|>|CENTER:''[[まじかる☆タルるートくんシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
当時は大人気を博していたジャンプ作品の一つである『まじかる☆タルるート』くんをゲーム化したものの一つ。~
以前の作品が成功をおさめ、SFCにも進出。本作はアクションゲーム要素に重点を置いている。
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**ゲーム内容
-今作もタルるートを操作するアクションゲーム。ボスを倒したりして、ストーリーを進める。
-ストーリーは、ライバーがいよなをさらったので追うというもの。全5話。
-タル、本丸、ミモラの3人で行動する。
-オトコノコ、オンナノコモードが実装されている。前者の方が難易度が高い。
-セーブ機能もある。バックアップによる保存の他、自動セーブであるクイックセーブにも対応している。
''フィールド''
-アクション
--番号の付いた看板がいくつか配置されており、アクションステージに入る。
-プレゼント箱
--色々なアイテムが入っている。ファミコン版では運次第だったマントが手に入りやすくなっているほか、テレポテトもごく少数配置されている。
-キャラクター
--会話イベントが発生する。アイテムをくれたり、ミニゲームで勝負を仕掛けて来るキャラクターもいる。ミニゲームに勝利するとアイテムをもらえるが、入手できるアイテムはランダム。
---ミニゲームの種類はトランプを用いた各種カードゲームかルーレット。なお、ミニゲームで敗北すると…
-ゲームセンター
--スロットゲームで遊ぶ事ができる。タコヤキを賭けて遊ぶことができ、絵柄を揃えるとタコヤキやにるる、マントが貰える。
''アクション''
-攻撃手段は「舌」で、敵を攻撃したりタコヤキを食べる事が可能。上下左右の4方向(空中では左右のみ)に攻撃可能で、地形貫通もする。
--ただし射程は短く、基本的に自機の真横・上下までしか届かない。
-タコヤキ
--道中に配置。今作でも食べたり上に乗ったり出来る。
--ステージクリア後のミモラのアイテム販売において、通貨扱いとなることでもお馴染み。
--一定時間無敵や1UPの他、ミス後の中間ポイントとなるリスタートタコヤキがある。リスタートタコヤキ以外は普通のタコヤキと見た目が同じなため、食べるまで区別が付かない。
----
**評価点
-原作要素関連
--原作でおなじみのキャラ達が数多く登場。
--魔法アイテムを使ってステージを進めていくのは楽しい。ファンにはたまらない。
--舞台も、街、海、密林、天(魔法の国)など豊富に用意されており、一度クリアした後も再訪出来るようになっている。
-演出も多重スクロールや回転機能などSFCの機能を活用、画面切り替えも星型で切り替わるなど細かい。
-ゲーム性
--フィールド画面も全方向スクロール仕様で広大さが伝わる上に見やすい。
//--画面切り替えは星型のエフェクトで演出。
//↑これはゲーム性とは関係ないのでは?
--SFCの機能も活用した演出は、全方向スクロール、徐々に画面が暗くなるギミックや、ステージ自体を回転させるギミックなどゲーム性も向上している。
--水中のステージ
--海パン姿にはならなくなったが、1つのステージに地上と水中が混在するようになった。
--「いだてんそく」を使った際は水の上を走れるのも楽しい。
--水中が多いステージでは後述の「すいすい人魚くん」があると便利だが、使用せずとも操作性はそこまで悪くないため苦にはならない。
-豊富なアイテム
--本作でもミモラがタコヤキと引き換えにアイテムを売ってくれる。勿論、解説付き。
--また、レアアイテムも少しは入手しやすくなった。
#region(ミモラから買うアイテム)
-''イキフキカエル'':一度だけ敵の攻撃を耐える。穴やマグマに対しては無効。
-''1UP'':残機が1増える。
-''ソードペンまじっくん'':敵の動きを一定時間止める。
-''すいすい人魚くん'':水中を十字キーで自由に泳げる。FC版ではイベントアイテムだったが、本作では「そちらのくろーるけーきくん」のような役目に。
-''きくんだぁ'':大声を飛ばして攻撃。溜めが必要だが、溜めている間はその場に静止するので滞空手段としても使える。
-''いだてんそくん'':速く走れる。助走があれば水上も走れる。
#endregion
#region(レアアイテム)
-本作では少しは配置されている。
-''マント'':タルが空を飛べるようになる。FC版とは操作体系が異なり、ジャンプボタン連打で羽ばたく。
--天井にぶつかると即効果が切れて落下してしまい、地上に落ちるまでは再使用もできないため慣れない内はミスの原因となりやすい。
-''テレポテト'':FC版ではゴールまで一気にワープする物だったが、本作ではその場でステージクリアとなる。これにより、待ち構えている敵にやられる心配はなくなった。
-''にるる'':本作で追加。タルるーと飛行形態に変身して敵を倒していく。原作のように失敗したり、くしゃみで戻ることはないので安心。
//--名前と能力から、ニャルラトホテップからもじった疑いが濃厚である。
//↑ゲームと関係ない上に、「似る」からもじったのでは
#endregion
#region(ステージ内の配置アイテム)
-''倍々増殖ん'':タコヤキの所持数が倍になる。
-''大運凶'':タコヤキの所持数が0になる。ルーレットのミニゲームでも入手してしまう事がある厄介なアイテム。
-''雷雲五郎'':画面内の敵を一掃する。
-''実話っか'':画面内の敵をタコヤキに変える。
-''分身ライト'':一定時間、前方に攻撃判定のある分身が出る。
-''五芒星シール'':所持数がカウントされ、一定数を集めると隠し面が解放される。オトコノコモードの方が必要数が多い。
#endregion
-BGMも高品質
--ゲームの雰囲気とマッチしている。ただし、お気楽なBGMと高難易度のギャップはある。
--このゲームのBGM担当は富樫則彦氏だが、このゲームのほぼ3ヶ月前という比較的近い時期に発売し、~
同氏が同じくBGMを担当した「[[スーパーワギャンランド]]」とは、同じ音源が使われているのもあって曲調が特に似通っている。
---本ゲームのタイトル画面と魔法の国マップの各BGMが特に顕著。~
それ以外にも各ステージBGMを聴き比べてみると、そのまま比較対象側のBGMにしても違和感が無いと感じるだろう。
-タコヤキ
--ステージゴールにあるタコヤキにバリエーションが加わった。
--4つ並びの他に、6個のタコヤキが回転したり、大型タコヤキがあり楽しい。
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**賛否両論点
-ライフの概念がない。
--何に当たっても一撃死なのは場合によっては辛いのは相変わらず。
---更に序盤から動きの速いネズミやホーミングしてくる虫が登場するためミスしやすく、難易度も高め。特にオトコノコモードが顕著。
--単なる即死制のゲームではなく、イキフキカエルを使えば一度は防げるという救済措置はある。ただしノックバックがある上に無敵時間が非常に短いため、連続ミスになりやすい。また、マグマ溜まりは防げない。
---更に後述の魔法が使えないステージはイキフキカエルに頼ることもできず、難易度は更に上昇する。
-難易度選択
--選べるのは良いのだが、オトコはオンナより上という表現は現代の基準から考えると性差別と捉えられやすい。
-一部アイテムの功罪
--配置アイテムの倍々増殖んはタコヤキの所持数を倍にするので、これがあるステージを覚えておけばタコヤキを簡単に増やせる。カンストも現実的。
---手間こそかかるが、リスタートタコヤキや1UPタコヤキなども駆使すればステージクリアするより早い。
---1UP含む全購入アイテムをカンストまで買い込む事も可能であり、良く言えば手軽、悪く言えば有難みが薄い。
-一部魔法が無効化されるステージが存在する
--アイテムが使用できず自力でクリアするしかないのが辛いところ、切り札のテレポテトも使用不可。ただでさえ難易度が高いというのに。
---一応、魔法が使えないステージは、突入時に魔法は使えないという説明は入る。
--流石に理不尽というわけではなく、何度もプレイすればステージの特徴を覚えることは可能なのだが、初心者には辛いところではある。
--原作でも上位の魔法使いに対しては一部の魔法が効かないという設定があるため、それをステージとして再現したものと思われるが、これならば魔法禁止をせずにクリアの種類を、普通にクリア、魔法を使わずにクリアと2通りにした方が良かった。
-ミニゲームの仕様
--アクション面で活躍するのはタルのみで他のキャラは選べないが、本丸はミニゲームで活躍する。扱いがひどかった[[前作>まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!]]、[[GG版>まじかる☆タルるートくん (GG)]]と比べるとマシになった。
--ミニゲームには敗北時のペナルティが存在する。クリアするまで相手キャラが道を通してくれない上にクリアに失敗する度に所持アイテムを一つ没収される(事前に相手キャラが忠告してくる)。
---ルーレットでハズレを引いた場合も敗北扱いとなってしまう。ハズレを引く確率は低いが、流石にそれはやり過ぎではないだろうか。
---没収されるアイテムはランダム。買い直しが効くアイテムならともかく、流石にテレポテトを奪われた時の怒りは耐え難い。
---こうした事態を防ぐために、対戦前のセーブは欠かせない。
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**問題点
-スーパーファミコン初期のゲームなので仕方ない部分ではあるが、フォントはファミコンレベル。
-ストーリーが簡素
--前作シリーズは色々なボスと戦って来たが本作はライバーのみ。
--各ステージはライバーを倒したら再びいよなをさらって次のステージに進むというもの。
--ただし、あらゆる形態は用意されている。
-ラスボス用のBGMはない。
-一部ステージの仕様
--昼間の屋外のステージで暗くなるのは違和感がある。
--4-3は回転ギミックはSFCの機能を活用しているのだが、その際に敵の位置は連動せずにそのまま。違和感だけならともかく、回転させた直後は落下する状況が多く真下に敵がいてやられる事も。
--5-6は屈指の難易度を誇る。トゲが至る所に配置、更にブロックがランダムで消えるので運に左右されやすい。アイテムも禁止なので厄介なところ。ステージも長いため厳しい要素が複合されると更に厳しい事に。
-原作要素が薄い
--原作でもお馴染みのキャラが多数登場するが、やる事は会話イベントかミニゲームのみ。いじがわ、じゃばお、はらこも例外ではない。
--まっつあんは会話イベントでタコヤキをくれるだけでパッとしない。
#region(エンディング)
-みんなで夕日に向かって走る展開で終わり、なんとライバーも一緒である。スタッフロールもなし。[[GG版>まじかる☆タルるートくん (GG)]]と大差ない。
#region(ワールド6)
-道中の星マークを集めるとワールド6に進める。
--しかし高難易度ステージが3つあるだけで隠しボスなどは存在せず。
--また、真エンドを見ることができるが通常エンドとあまり大差ない。
#endregion
#endregion
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**総評
ゲーム性は大きく進化して更に豊富なミニゲームまで用意されているが、ストーリーは逆に退化したと言われている。~
キャラゲーとしては並レベルだが、歯ごたえのあるアクションゲームとして手を出すなら是非おすすめしたい。
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**余談
-本作の発売からしばらくしてまたファミコンで『まじかる☆タルるートくん2 まほうだいぼうけん』が発売される。本作ほどのゲーム性はないが、ストーリーには非常に力が入っているという真逆である。
--SFCで出た作品のシリーズが、後からFCで発売されるというのは珍しい。『[[イースIII>イースIII -ワンダラーズ フロム イース-]]』あたりが知られている。