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*白衣性愛情依存症 【はくいせいあいじょういぞんしょう】 |ジャンル|キラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム|&amazon(B00SUTVHUA)| |対応機種|PlayStation Vita&br()Windows 7/8/10|~| |開発元|しまりすさんちーむ|~| |発売元|工画堂スタジオ|~| |発売日|【PSV】2015年4月30日&br()【Win】2015年12月25日&br()【Steam】2016年7月8日|~| |定価|【PSV/Win】5,800円&br()【Win】8,800円&br()【Steam】4,400円|~| |レーディング|CERO:C(15歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|医療要素は減ったが百合度更にアップ&br;バッドエンドは更に…|~| |>|>|CENTER:''白衣性恋愛症候群シリーズ''&br;[[白衣性恋愛症候群]] - [[白衣性恋愛症候群 RE:Therapy]] - ''白衣性愛情依存症''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コンシューマでは極めて珍しい社会人百合ゲー『[[白衣性恋愛症候群]]』(以下『白恋』)の世界観を受け継いだ百合ADV。~ 看護学校が舞台になっており、時間軸的には少し後となっている((ただし、「憩いの場」に書かれているプロフィールからすると物語開始の年代は2010年。…あれ?))。~ 相変わらず百合結婚が認められているなど甘々百合ユリな雰囲気だが、そこはやはり『白恋』と同じくいろいろとそういう面もある(後述)。 **登場人物 -大幸あすか --本作の主人公である看護学生。通称「大幸姉妹のしっかりしてない方」「クラゲ部部長」。特に物事や人間に大きな興味も執着もなく、流されるだけでふわふわと生きてきた。 --しかし、子供の頃好きだった絵本のページに「かんごしになる!」と自分が落書きしていたのを発見し「じゃあ、そうしよう」となんとなく看護の道へ。 --基本的にポンコツであり、自分が小さい頃の記憶を失っている自覚が最近まで無かった。 -大幸なお --あすかの一つ違いの妹。自称「できた妹」で、姉の世話を焼くのが半ば趣味と化している。姉をサポートするためだけに看護学校へ入ったあたり、筋金入りのシスコン。 --中学時代に少々荒れていた過去があり、その時の写真は黒歴史と化している。 -天藤いつき --あすかたちの同級生で、セクハラ好き。看護学校に入ったのは「趣味と実益を兼ねて」とのこと。現在武田さくやと交際中。 --同人サークルに所属しており、スマホでメンバーとやり取りするシーンが何回かある。また移動にビッグスクーターを使うなどかなり幅広い意味でアクティブ。 -武田さくや --あすかたちの同級生で、いつきの彼女。その気位の高さや振る舞いからいつきに「覇王の相がある」とからかわれている。 --いつきの趣味である同人活動に関しては、あまりいい顔をしない。というか振り回された経験から嫌がっている節もある。メンバー内では一番の巨乳。 -大原かえで --看護の世界では名門として知られる家系で、あすかたちの教官を務めている。 --優秀ではあるが仕事以外ではヌケている部分も多く、悩んでいたせいで着替えを忘れ白衣のままウロウロしていたりすることも。 ---- **評価点 -濃度の上がった百合っぷり --そもそも『白恋』の時点でもかなり百合ユリだったが、本作ではさらにそれが濃厚に。あるヒロインのグッドエンドでは「母二人、娘一人」という百合ストの理想を体現したようなシーンが一枚絵付きで登場。 --バッドエンドとグッドエンドでほぼ同じ構図の画像が登場するが、その対比がシナリオ終了時に胸を打つものがある。同じようなシーンでありながらバッドでは涙が浮かんでいたり、目を閉じていたり…。 --喧嘩シーンでの去り際に「愛してるわ」とお互いに呟くなどハラハラしながらも愛を感じる描写多数。 -ファンサービスも意外に多め --『白恋』の牛沢センパイこと藤沢なぎさの母校が舞台になっているため「卒業生代表」としてパンフレットに名前が出ていたり((『白恋』本編では仕事にムラがあり優秀とは言われなかったが、看護学生時代は非常に優秀だったので。))、同人イベントのシーンで「謎の関西人売り子」がかなりキケンな百合同人を売っていたり((あすかがそれを読んで驚愕するものの、細かい内容は語られない。しかしどうも、『白恋』における各員のバッドエンドルートを思わせる話のようである。…山之内さん、いつのまにか違う世界線の物語を読む特殊能力でも身に着けたのだろうか?))。 --実習で登場する「''白''合ヶ浜総合病院」でのBG画像は『白恋』のものをほとんどそのまま使用しており、懐かしさを感じること請けあい。 ---ただし廊下の「某国民的アニメっぽい絵」は、残念ながら?無くなっている((2019年にDL販売開始した『白恋』リマスタリング版ではそのまま貼られている。))。 **賛否両論点 -医療要素の薄味化 --舞台が病院から看護学校になったことで、医療に関する部分は少々濃度が落ちている。豆知識も医療ネタ以外のものが多い。 #region(微ネタバレ) --また、前作でも存在していた超能力やそれに関する組織といった設定が、本作ではストーリーの根幹的な部分を占めており、先生以外のキャラはみんなこれに関わる((先生は無関係のキャラも必要だろうということで関りは持たされていない))。このため、これらのキャラルートでは徐々に医療要素そっちのけの展開になっていく。 --ただしその組織自体に関しては、実は大きく明かされるわけではない。「所長及び重要なスタッフは既に故人で、かつて実験に使われていた患児たちが当時の研究データなどを回収し金に換えている」ということは語られるが、肝心の部分は伏せられたまま。 #endregion --が、百合ゲーとしての完成度が落ちたわけではないのでこれは好みの問題ともいえるだろう。 -バッドエンドの凄まじさ --本作ではルート自体が少ないものの、バッドエンドはどれも非常に強烈である。[[インタビュー>https://www.famitsu.com/news/201504/24076744.html?page=2]]でも「CEROはもしかしたらDかもしれないと開発側では予想していました」と語られている。 #region(物語の大きなネタバレ及び過激な表現を含みます、閲覧注意) -本作のそれぞれのバッドエンドを人物紹介順に一言ずつでいうと「虐待」「食人」「屍姦」「セフレ」。どれを取ってもエグいのは間違いない。…強いてあげれば最後だけややマイルドか。 --順にいうと、なおのバッドエンドは「なおを許した場合」に行き着くもので「許されてはいけないのに、許されてしまった」ということでなおが「苦しみや痛みを感じなければ精神のバランスをとれない状態」に陥ってしまう。最後のシーンでは、菱縄縛りのまま放置に耐えていたなおの首をあすか自身が締め続ける所で話は終わっている。 ---前作の牛沢先輩のバッドに近いものの、こちらでは加虐側のあすかに罪の意識などはなく「なおちゃんの為」と信じている分闇は更に深い。 --カニバリズムに関しては直接的な描写ではなく、あくまで「それっぽい」という感じだけだが((ただし大幸あすかを演じた声優の浅倉杏美さんは、「収録を終えてから、煮込み料理を食べたいと思えなくなった」とキャストコメントで語っている。))「’’好きな人’’の料理」「食材が無くなったら、お別れ」「(お腹をなでながら)ずっといっしょ」など、テキストを読んでいる途中で「あっ…」と察しが付くようになっている。 ---この場合でもあすかに罪の意識などは無い…というか、いつきに関して「誰か来ると隠れてしまう」「一度隠れると私でも見つけられない」と思い込んでいる。なおの台詞からすると、部屋には''大型冷蔵庫''以外殆ど何もない状態のようだが…。 --屍姦は描写上は未遂(結婚まで)だが、「生命を失った姿での結婚」というメンタルにクるタイプ。~ 一応グッドエンドでもこれに近い描写になるものの肉体自体は死んでおらず((さくやの心は一度死んでしまう。しかし『白恋』のはづきのように、さくやの中で生きていた妹「きょうこ」がその肉体を受け継いだ。バッドエンドでは「さくやがいないなら、私も生きている理由がない」ときょうこもまたさくやの身体と共に死亡する事を選ぶ。))、またエピローグではさくやが「あすかの娘」として転生することで再会を果たしている。 --セフレ化は「心は手に入らなかったから」ということで、グッドエンドよりもずっと深く肉体的に愛し合っているものの心は離れてしまっている。 ---とはいえ、それらは決してエグいだけでなく切なくも美しい「愛がすれ違った結果」であり理不尽なものではない。グッドエンドと同じ構図のCG((例えばかえでの場合、ほぼ同じキスシーンがあるのだがバッドではあすかが涙を浮かべたものになっている。またさくやの場合も、ある一瞬を除けばバッドでは目を閉じたまま。))や、さくやバッドエンドでの「(永遠、っていつまで?)」のように悲しみの中に最期の愛を感じる結末になってはいる。 ---だが後述するようにルートが少ない本作で、ダダ甘百合ユリなグッドエンドか強烈なバッドエンドしかないのは少々メリハリが強すぎる感がある。 #endregion **問題点 -ルートが少ない --それぞれの個別ルートでは、『白恋』のような選択肢による分岐がない。ルート内の選択肢で一度でも間違った選択をすると、最後の選択肢が出ずバッドエンドに行くようになっている((この選択肢を出現させた上で、敢えて誤った選択をすると各選択肢でトロフィーが発生する。))。選択による途中エンドなどは無い。 --つまり各員のグッドエンドとバッドエンド、個別ルートに入れなかった際の「放課後エンド」の9種類しかエンドは存在しない。 --エンディング手前までシナリオ分岐がないのに加えて、なお・いつき・さやかの三人は個別ルートでも共通のイベントが続くので、個別ルート中盤まではほとんど同じようなものになる。 ---- **総評 ルートの少なさによるボリューム不足はあるが、百合ゲーとしてはバッドエンドの切なさも含めてなかなかの作品。~ 同性婚などが認められた葛藤しない百合作品が好きであれば、ぜひ手に取ってみるべきだろう。%%でも''キラ☆ふわ''してないじゃないかとかKILLER★不和だとか言わないようにね%%~ 分岐追加の「RE:Therapy」を期待する声もネット上にみられるが、2019年現在そういった動きはない。~ ---- **移植 -2015年12月25日にWindows版が販売された。 --2016年7月8日には『Nurse Love Addiction』のタイトルでSteamでも販売された(現在は『白衣性愛情依存症』となっている)。タイトルこそ海外版になってはいるがUI/音声/字幕は日本語対応。尚、全世界配信のためDegicaがパブリッシャーを担当している。 --2020年4月23日に定額ゲームプラットフォーム「OOParts」がサービス開始。初期から収録されたタイトルの一つである。 ---PCだけでなくスマートフォンにも対応している。 -2018年5月24日にNintendo Switch版がダウンロード販売開始。
*白衣性愛情依存症 【はくいせいあいじょういぞんしょう】 |ジャンル|キラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム|&amazon(B00SUTVHUA)| |対応機種|PlayStation Vita&br()Windows 7/8/10|~| |開発元|しまりすさんちーむ|~| |発売元|工画堂スタジオ|~| |発売日|【PSV】2015年4月30日&br()【Win】2015年12月25日&br()【Steam】2016年7月8日|~| |定価|【PSV/Win】5,800円&br()【Win】8,800円&br()【Steam】4,400円|~| |レーディング|CERO:C(15歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|医療要素は減ったが百合度更にアップ&br;バッドエンドは更に…|~| |>|>|CENTER:''白衣性恋愛症候群シリーズ''&br;[[白衣性恋愛症候群]] - [[白衣性恋愛症候群 RE:Therapy]] - ''白衣性愛情依存症''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コンシューマでは極めて珍しい社会人百合ゲー『[[白衣性恋愛症候群]]』(以下『白恋』)の世界観を受け継いだ百合ADV。~ 看護学校が舞台になっており、時間軸的には少し後となっている((ただし、「憩いの場」に書かれているプロフィールからすると物語開始の年代は2010年。…あれ?))。~ 相変わらず百合結婚が認められているなど甘々百合ユリな雰囲気だが、そこはやはり『白恋』と同じくいろいろとそういう面もある(後述)。 **登場人物 -大幸あすか --本作の主人公である看護学生。通称「大幸姉妹のしっかりしてない方」「クラゲ部部長」。特に物事や人間に大きな興味も執着もなく、流されるだけでふわふわと生きてきた。 --しかし、子供の頃好きだった絵本のページに「かんごしになる!」と自分が落書きしていたのを発見し「じゃあ、そうしよう」となんとなく看護の道へ。 --基本的にポンコツであり、自分が小さい頃の記憶を失っている自覚が最近まで無かった。 -大幸なお --あすかの一つ違いの妹。自称「できた妹」で、姉の世話を焼くのが半ば趣味と化している。姉をサポートするためだけに看護学校へ入ったあたり、筋金入りのシスコン。 --中学時代に少々荒れていた過去があり、その時の写真は黒歴史と化している。 -天藤いつき --あすかたちの同級生で、セクハラ好き。看護学校に入ったのは「趣味と実益を兼ねて」とのこと。現在武田さくやと交際中。 --同人サークルに所属しており、スマホでメンバーとやり取りするシーンが何回かある。また移動にビッグスクーターを使うなどかなり幅広い意味でアクティブ。 -武田さくや --あすかたちの同級生で、いつきの彼女。その気位の高さや振る舞いからいつきに「覇王の相がある」とからかわれている。 --いつきの趣味である同人活動に関しては、あまりいい顔をしない。というか振り回された経験から嫌がっている節もある。メンバー内では一番の巨乳。 -大原かえで --看護の世界では名門として知られる家系で、あすかたちの教官を務めている。 --優秀ではあるが仕事以外ではヌケている部分も多く、悩んでいたせいで着替えを忘れ白衣のままウロウロしていたりすることも。 ---- **評価点 -濃度の上がった百合っぷり --そもそも『白恋』の時点でもかなり百合ユリだったが、本作ではさらにそれが濃厚に。あるヒロインのグッドエンドでは「母二人、娘一人」という百合ストの理想を体現したようなシーンが一枚絵付きで登場。 --バッドエンドとグッドエンドでほぼ同じ構図の画像が登場するが、その対比がシナリオ終了時に胸を打つものがある。同じようなシーンでありながらバッドでは涙が浮かんでいたり、目を閉じていたり…。 --喧嘩シーンでの去り際に「愛してるわ」とお互いに呟くなどハラハラしながらも愛を感じる描写多数。 -ファンサービスも意外に多め --『白恋』の牛沢センパイこと藤沢なぎさの母校が舞台になっているため「卒業生代表」としてパンフレットに名前が出ていたり((『白恋』本編では仕事にムラがあり優秀とは言われなかったが、看護学生時代は非常に優秀だったので。))、同人イベントのシーンで「謎の関西人売り子」がかなりキケンな百合同人を売っていたり((あすかがそれを読んで驚愕するものの、細かい内容は語られない。しかしどうも、『白恋』における各員のバッドエンドルートを思わせる話のようである。…山之内さん、いつのまにか違う世界線の物語を読む特殊能力でも身に着けたのだろうか?))。 --実習で登場する「''白''合ヶ浜総合病院」でのBG画像は『白恋』のものをほとんどそのまま使用しており、懐かしさを感じること請けあい。 ---ただし廊下の「某国民的アニメっぽい絵」は、残念ながら?無くなっている((2019年にDL販売開始した『白恋』リマスタリング版ではそのまま貼られている。))。 **賛否両論点 -医療要素の薄味化 --舞台が病院から看護学校になったことで、医療に関する部分は少々濃度が落ちている。豆知識も医療ネタ以外のものが多い。 #region(微ネタバレ) --また、前作でも存在していた超能力やそれに関する組織といった設定が、本作ではストーリーの根幹的な部分を占めており、先生以外のキャラはみんなこれに関わる((先生は無関係のキャラも必要だろうということで関りは持たされていない))。このため、これらのキャラルートでは徐々に医療要素そっちのけの展開になっていく。 --ただしその組織自体に関しては、実は大きく明かされるわけではない。「所長及び重要なスタッフは既に故人で、かつて実験に使われていた患児たちが当時の研究データなどを回収し金に換えている」ということは語られるが、肝心の部分は伏せられたまま。 #endregion --が、百合ゲーとしての完成度が落ちたわけではないのでこれは好みの問題ともいえるだろう。 -バッドエンドの凄まじさ --本作ではルート自体が少ないものの、バッドエンドはどれも非常に強烈である。[[インタビュー>https://www.famitsu.com/news/201504/24076744.html?page=2]]でも「CEROはもしかしたらDかもしれないと開発側では予想していました」と語られている。 #region(物語の大きなネタバレ及び過激な表現を含みます、閲覧注意) -本作のそれぞれのバッドエンドを人物紹介順に一言ずつでいうと「虐待」「食人」「屍姦」「セフレ」。どれを取ってもエグいのは間違いない。…強いてあげれば最後だけややマイルドか。 --順にいうと、なおのバッドエンドは「なおを許した場合」に行き着くもので「許されてはいけないのに、許されてしまった」ということでなおが「苦しみや痛みを感じなければ精神のバランスをとれない状態」に陥ってしまう。最後のシーンでは、菱縄縛りのまま放置に耐えていたなおの首をあすか自身が締め続ける所で話は終わっている。 ---前作の牛沢先輩のバッドに近いものの、こちらでは加虐側のあすかに罪の意識などはなく「なおちゃんの為」と信じている分闇は更に深い。 --カニバリズムに関しては直接的な描写ではなく、あくまで「それっぽい」という感じだけだが((ただし大幸あすかを演じた声優の浅倉杏美さんは、「収録を終えてから、煮込み料理を食べたいと思えなくなった」とキャストコメントで語っている。))「’’好きな人’’の料理」「食材が無くなったら、お別れ」「(お腹をなでながら)ずっといっしょ」など、テキストを読んでいる途中で「あっ…」と察しが付くようになっている。 ---この場合でもあすかに罪の意識などは無い…というか、いつきに関して「誰か来ると隠れてしまう」「一度隠れると私でも見つけられない」と思い込んでいる。なおの台詞からすると、部屋には''大型冷蔵庫''以外殆ど何もない状態のようだが…。 --屍姦は描写上は未遂(結婚まで)だが、「生命を失った姿での結婚」というメンタルにクるタイプ。~ 一応グッドエンドでもこれに近い描写になるものの肉体自体は死んでおらず((さくやの心は一度死んでしまう。しかし『白恋』のはづきのように、さくやの中で生きていた妹「きょうこ」がその肉体を受け継いだ。バッドエンドでは「さくやがいないなら、私も生きている理由がない」ときょうこもまたさくやの身体と共に死亡する事を選ぶ。))、またエピローグではさくやが「あすかの娘」として転生することで再会を果たしている。 --セフレ化は「心は手に入らなかったから」ということで、グッドエンドよりもずっと深く肉体的に愛し合っているものの心は離れてしまっている。 ---とはいえ、それらは決してエグいだけでなく切なくも美しい「愛がすれ違った結果」であり理不尽なものではない。グッドエンドと同じ構図のCG((例えばかえでの場合、ほぼ同じキスシーンがあるのだがバッドではあすかが涙を浮かべたものになっている。またさくやの場合も、ある一瞬を除けばバッドでは目を閉じたまま。))や、さくやバッドエンドでの「(永遠、っていつまで?)」のように悲しみの中に最期の愛を感じる結末になってはいる。 ---だが後述するようにルートが少ない本作で、ダダ甘百合ユリなグッドエンドか強烈なバッドエンドしかないのは少々メリハリが強すぎる感がある。 #endregion **問題点 -ルートが少ない --それぞれの個別ルートでは、『白恋』のような選択肢による分岐がない。ルート内の選択肢で一度でも間違った選択をすると、最後の選択肢が出ずバッドエンドに行くようになっている((この選択肢を出現させた上で、敢えて誤った選択をすると各選択肢でトロフィーが発生する。))。選択による途中エンドなどは無い。 --つまり各員のグッドエンドとバッドエンド、個別ルートに入れなかった際の「放課後エンド」の9種類しかエンドは存在しない。 --エンディング手前までシナリオ分岐がないのに加えて、なお・いつき・さやかの三人は個別ルートでも共通のイベントが続くので、個別ルート中盤まではほとんど同じようなものになる。 ---- **総評 ルートの少なさによるボリューム不足はあるが、百合ゲーとしてはバッドエンドの切なさも含めてなかなかの作品。~ 同性婚などが認められた葛藤しない百合作品が好きであれば、ぜひ手に取ってみるべきだろう。%%でも''キラ☆ふわ''してないじゃないかとかKILLER★不和だとか言わないようにね%%~ //分岐追加の「RE:Therapy」を期待する声もネット上にみられるが、2019年現在そういった動きはない。~ ---- **移植 -2015年12月25日にWindows版が販売された。 --2016年7月8日には『Nurse Love Addiction』のタイトルでSteamでも販売された(現在は『白衣性愛情依存症』となっている)。タイトルこそ海外版になってはいるがUI/音声/字幕は日本語対応。尚、全世界配信のためDegicaがパブリッシャーを担当している。 --2020年4月23日に定額ゲームプラットフォーム「OOParts」がサービス開始。初期から収録されたタイトルの一つである。 ---PCだけでなくスマートフォンにも対応している。 -2018年5月24日にNintendo Switch版がダウンロード販売開始。

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