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*アイドルマスター ライブフォーユー! 【あいどるますたー らいぶふぉーゆー】 |ジャンル|ライブシミュレーション|CENTER:&amazon(B000YGO04M)&amazon(B000XUGLAK)| |対応機種|Xbox 360|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2008年2月28日|~| |定価|通常版:6,800円&br()限定版:9,333円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|セーブ用:4MB&br;推奨HDD空き容量:4.6G以上必須|~| |通信機能|Xbox LIVE対応|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |コンテンツアイコン|セクシャル|~| |廉価版|プラチナコレクション&br;2009年3月12日/2,940円&br;同・ゲームオンデマンド&br;2009年8月11日/2,000マイクロソフトポイント&br;(2010年7月7日より1,760ポイントに改定)&br;ツインズ(『アイドルマスター』とのセット)&br;2009年3月12日/5,040円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|出演シーン特化&br;''圧倒的なDLC物量''&br;カラーバック背景でニコマス素材としても優秀|~| |>|>|CENTER:''[[アイドルマスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 360版『[[アイドルマスター]]』(以下「本編」と表記する)のファンディスクである、アイドルたちのライブ出演シーンに特化したソフト。~ 自由に撮影を行うもよし、音楽ゲームの要領で応援して盛り上げるもよし。~ ファンの間では『L4U!』の愛称で呼ばれている。 ---- **基本 -本作のプレイヤーは本編のプロデューサーと同一人物ではなく、ファンの中から抜擢された「特別プロデューサー」であり、「765プロファン感謝祭」のライブを盛り上げることが役目となる。 --プレイヤーができることは「出演アイドルの選定(1~3名)」「曲や衣装の選択」「パートエディットとカメラ距離の指定」「撮影もしくは応援」である((本編のようなプロデュース(キャラ育成)の要素はない。))。 --撮影の場合は本編と同様。ただし、パートエディット時の設定とは別の距離から撮影することも可能。 --応援はABXYと左右(LB/RBでも可)を使用した音楽ゲームとなり、ライブを盛り上げるのが目的となる。~ 右から左に向かって流れてくるのは太鼓の達人と同様だが、他の画面構成は異なる。 ---難易度は3段階で、HARD譜面の場合ボルテージが0%になると強制終了となる。 ---ボルテージが一定以上の状態で応援を終了すると、アーケード版から登場しているアイテム(衣装、アクセサリ)が使用可能なアイテムに追加されていく。 -本編同様、DLCで衣装やアクセサリが追加される。さらに本作では「楽曲の追加」という要素も盛り込まれた。 --デフォルトで収録されている楽曲は、本編にデフォルト収録されている16曲と同じだが、それぞれ応援モードで一定以上のボルテージでクリアすることにより、「リミックスA」という別バージョンが開放される。 --DLCで追加されるのは、まずは本編からの16曲の「リミックスB」で、CDシリーズが初出である楽曲が多数新登場した。~ 「MASTER LIVE」シリーズから3曲(それぞれリミックス2種類)、「MASTER ARTIST((10+1組のアイドル個別のCDシリーズ。各アイドル固有の新曲が1曲ずつ収録されたが、本作ではこれを全アイドル分のボーカルを新録した上でDLCとして実装。))」シリーズから11曲(「i」のみリミックス2種あり)と、「MASTER WORK 00((「MASTER WORK」自体は360版本編初出の楽曲メインのアルバム))」から「神さまのBirthday」と、『SP』から「Colorful days」(リミックス2種あり)。 ---予約特典として用意された「shiny smile」は第2弾での登場。第11弾配信開始時に一般配信も開始された。 --衣装についても、本編のDLCとして登場したものの色違いも一部存在するが、その他にもバラエティ豊かなアイテムがそろっている。 ---最終回では『SP』のEXTEND衣装が2つ用意されたが、『SP』では別売だったアクセサリも含めた形となっている((「ナイトメアブラッド」は全アイテム付属だが、「スウィートブレイクガール」は手と体のアクセサリは別売。))。 ---- **評価点 -『アイマス』のライブステージを自由に手軽に鑑賞できる --本編は歯ごたえのある本格的育成シミュレーションゲームであり、AC版より難易度が抑えられているとはいえ、かなりの戦略性とテクニック、そして一周するだけでもそれなりのプレイ時間が必要とされた。 --しかし本作では、そのような手間をかけることなくいつでも好きなアイドルたちのステージシーンを楽しめるのである。~ さらに、有料DLCではあるが新曲や新衣装も多数追加されており、いっそう多彩で楽しいステージを、心おきなく好きなだけ堪能できる。 --パートエディット機能は『L4U!』までの作品にしか存在しておらず、「オーバーマスター」などCDでの歌い分けに定評のある曲が多くなっている現在、こういった機能が復活するのを希望するプレイヤーも多い。 -追加されたステージ --本編で出演シーンとして登場するステージの他に、野外ステージが追加されている。 --また、隠しコマンドでカラーバック背景を使用することも可能。これによる影響は後述する。 -意外と本格的な応援モードの譜面 --アイドルのライブという状況から、掛け声となるEASY譜面ではいわゆるPPPHといったものも効果的に取り入れられている。 --またABXYと左右の計6つなので、意外と表情豊かな応援となる。 -アクシデントフリーの撮影 --本編ではランダムでメンバーが転ぶなどのアクシデントが発生することがあり、そのために特定の用途においては必要な素材となるシーンをアクシデントで上書きされるといった一種の物欲センサー案件があった。 ---本作ではアクシデントが発生しなくなったことで確実に目的のシーンを得られるようになっている。 -シンプルだが押さえるところは押さえた実績リスト --本編では実績が10個しかなく、またその内容も特定の評価を100回取るなどといったものでありかなり時間を要するものが多く、またSランク達成((前提となる「SUPER IDOL」での勝利による実績は存在する。))やあるキャラの性格が変わる隠しイベントといった「普通に考えればありそうなもの」も存在していなかった。 --それに対し、本作では「各キャラを5回使う」「各曲を5回使う」「応援モードで一定以上のボルテージを達成する」というものがキャラや曲別に用意されているのがメインであり(ここまで12+16+16=44個)、残りも「全キャラ使う」「全曲使う」「応援モードでフルコンボ」「標準のアイテムを全部集める」で計48個ある(DLCでの追加はない)。 ---なお「全キャラ使う」については、キャラ選択時に特定の操作で切り替える亜美/真美と美希(髪型別)はそれぞれどちらか一方でよい。 --実績の内容もアイコンの色が同じものは条件が同じとなっている。このため、ゲーマープロフィール上の獲得済み実績リストを綺麗に並べるレベルのプレイングも確立されている。 -真美を真美として使える --AC/360版では亜美と真美は「時折入れ替わっている双子」という設定であり、どちらの場合もシナリオ上は亜美として扱われていた。 --一方、本作ではメンバー編成時に特定の操作を行うことで亜美と真美を切り替えられるようになっている。上述したように、特定の実績においても亜美と真美は別にカウントされている。 --操作の関係上2人を同時にメンバーに入れることはできないため、「時折入れ替わっている双子」という今までの設定とも矛盾していない。 --余談だが、「MASTER LIVE 01」においても「謎のアイドル」として真美が単独で登場している((もっとも、「GO MY WAY!!(Rem@ster-A)」では亜美が登場しているのだが。))。 // 賛否両論とどっちに置くべきかは微妙 -音無小鳥さんゲーム初出演 --765プロの事務員である音無小鳥の、ゲームにおける初出演作品が本作である。 --元々彼女は公式サイトのナビゲーター役であり、ユーザーサポートの手紙などにもイラストが描かれていたのだが、とても可愛いと一部で評判であった。 --そのような水面下のキャラ人気をすかさず拾い上げゲーム内に活かしていくフットワークの軽さは、大いに評価できる。~ 今では765プロに欠かせない仲間として認識されていることからも、当時のスタッフは彗眼であったと言うべきだろう。 ---- **賛否両論点 -本編でDLCだったアイテムの提供手段 --本編でDLCだったアイテムは本作用DLCの付属品となっている。システム上本編のDLCを引き継げないためこのような形になっている。 ---ただ、引き継げたとすると本編未プレーの人でも本編のDLCを購入する必要が出ることを考えると、本作のDLCに付属する形のほうが結果的に出費も抑えられることになる。 //---引き継げなかった理由は本作発売当時の360自体の仕様である可能性もある((後に『スーパーストリートファイターIV』が『ストリートファイターIV』のDLCコスチュームをそのまま利用できる形になっているため、後のシステムアップデートなどで対応できるようになったと思われる。))。 ---引き継げなかった理由は、簡単に言ってしまうと、本編がこんなにブレイクするとは思っていなかったので、引き継げるような設計になっていなかった。とのこと。 --また、本編のアイテムが本作のどのアイテムに付属しているかはカタログには記載されておらず、360側のストアにおける本作用アイテムの記述で確認する必要がある。 -主人公の設定について --本編では、主人公であるプロデューサーとアイドルは二人三脚でトップアイドルを目指し深い絆を育んだのだが、本作ではそもそも主人公が別人なので、そのような要素は反映されていない。 --アイドルたちもあくまで「初めてあった知らない人」としてこちらに接してくる。~ ある程度の成功を収めており芸能人としての良識を身につけた状態なので、ことさら辛く当たるようなことはないのだが、むしろそのために他人行儀な印象を受けて物悲しい気分になってしまう。 --しかし「1人のファンとしての視点で『アイマス』世界やアイドルたちを見ることができて新鮮だった」「アイドルたちにとってPが特別な存在であることを改めて知り、自分がPであることの優越感を得ることができた」といった肯定的意見もあった。 ---- **問題点 -DLC物量(による多大な出費) --本編をはるかに超える数のDLCが販売されており、当時はおろか後のものも含めた全360ソフトの中でも圧倒的と言える数(と合計金額)となっている。 --''配信開始当初の価格を合計した金額で総額10万円を超えるほど''((MSP表記で総額7万MSPを超えていた。なお1MSPは約1.5円。))。全17回分の総額なのがまだ救いである。 --内容については、あくまでゲーム展開に影響のないフレーバーDLCであり、好きな物だけ選んで買えばいいという形式なので、深刻な批判を引き起こすまでには至っていないのが幸いではある。 --この規模の高額料金で大量のDLCを売るというスタンスは、以後のシリーズにも引き継がれていくことになる。 ---- **総評 『アイドルマスター』の大きな魅力である「3D美少女CGによるライブシーン」に特化した作品。~ 本編のような育成対戦要素や深みのあるシナリオはなく、あくまで「ファンディスク」の域を出ないゲーム内容ではある。~ しかし、自由で手軽なライブ鑑賞や、楽曲・衣装の追加など、本編プレイ者の求めていたことを多く実現していた。~ DLCに関連した盛り上がりや、後述する「ニコマス」への影響力などの点では、本編以上だったといっても過言ではない。~ ゲームだけにとどまらない多方面への『アイマス』人気拡大に貢献した重要作である。~ 本編と共に「''シリーズ最高傑作''」の呼び声も高く、未だに「''『アイマス』はこの頃が一番良かった''」と言われる。 ---- **余談 -限定版は17分程のオリジナルアニメを収録したDVDとの2枚組。 --アニメは春香・千早・美希の3名をメインに、ファン感謝祭直前に起こった騒動を描いた内容。ゲーム版の内容がちゃんと反映されている初のアニメ作品であり、当時はそれなりの好評と盛り上がりで迎えられた。 ---のちに放送されたテレビアニメ版『アイマス(通称「アニマス」)』とはスタッフどころかキャラクターデザインも全く違う。''もちろん巨大ロボットは出ない。'' --何とこのアニメ、観え難いが実は千早と[[美希の乳首が映っていたりする。>https://pbs.twimg.com/media/Cw0rJgdUUAA1U9R.jpg]]ちなミニ千早は15歳の高等学校1年生、''美希は14歳の中学校2年生''である。 --ただ、公式は巨大ロボ諸共失敗とみなしたのか『アニマス』のPVでは主人公に「''三度目の正直!''」と言わせている……巨大ロボの奴は兎も角、本アニメを失敗と断ずるのは厳しすぎでは。 ---現在では[[公式がニコ>https://www.nicovideo.jp/watch/so11864470]][[ニコ動画に>https://www.nicovideo.jp/watch/so11864534]][[て無料公開>https://www.nicovideo.jp/watch/so11865018]]している。高画質ではないものの、決して「三度目の正直!」と言う程酷くはないので%%美希達の乳首を拝みたい%%ファンなら一度観てみることを勧める。 --なお、当DVDには『[[ビューティフル塊魂]]』で登場した曲『''団結''』を使用した[[コラボレーション映像>https://www.nicovideo.jp/watch/sm8694779]]も収録されておりこちらも好評だった。 -本作パッケージで使われている衣装は「インフレイションプラン」で、ビジュアル系である「Cosmic & Funny」に属する。 --本作ではデフォルトで使用可能だが、後に『SP』では何故か''有料''DLCとなっている。これは本編から存在している((本編では無料DLC、本作ではデフォルトで使用可能。))「キングオブパール360」「ナイトアンドデイAMCG」も同様。 -発売日には本作のDLC第1弾の他に『[[エースコンバット6 解放への戦火]]』のDLC第5弾および『トリガーハート エグゼリカ』の配信が重なり、''これらを購入しようとした日本人ユーザーによりXbox Liveの課金系統が制圧される''事態に発展した。 -予約特典だった「shiny smile」には当初頭アクセサリ「アイマスインカム」が付属するとされていたが、実際に付属していたのはCool & Sexy系衣装「レオパルドゴールド」であり、また特典コードが1つしかなく「アイマスインカム」が正常に付属しない問題が発生した。 --新曲にCool & Sexy系衣装が付属すること自体は以後も踏襲された((リミックスAにCute & Girly、リミックスBにCosmic & Funnyを付属となっている。))が、「アイマスインカム」を含む3点セットとなっておらず「アイマスインカム」のみ別エントリになっていた。 ---「アイマスインカム」はほどなくして一般配信となり、後のアップデートで「shiny smile」を使用すると新たな頭アクセサリ「リーガルヘアバンド」が追加されるようになった。 --ちなみに、配信開始当初「これらのアイテムが普通にコンテンツ一覧に含まれており、予約特典のコードがなくてもダウンロードできる」「予約特典のコードが使用可能になっていない」という問題もあった。 -DLC第12弾配信の少し前に第14弾が誤配信される事件があり、第13弾配信後のスタッフコラムでも「次回の配信内容を知っている人は多いでしょう」という旨の発言があった。 -ゲームとしての面白さとは多少ずれる話題なのでここで触れるが、本作は「ニコマス((ニコニコ動画で発表される『アイマス』を素材とした自主制作動画作品。))」の発展に大いに寄与した作品である。 --本編である『アイドルマスター』ではライブシーンの鑑賞はゲームの目的を果たした際のご褒美という形である((自由にライブを鑑賞できるモードも当時は搭載されていなかった。))。 --そのため、特定のアイドル・楽曲・衣装の組み合わせのライブシーンを録画して素材として利用するためには、実際にその組み合わせでゲームを行いオーディションに勝利する必要があった。 --しかも、前述したように育成が不十分だとアクシデントが発生するため、アクシデントなしのライブシーンを録画するためには結構なプレイ時間を要求された。 --しかし本作があれば、どのような組み合わせのライブシーンも即座に鑑賞・録画できるのである。もちろん一般ファンにとっても嬉しいことだが、とりわけ動画製作者たちにとって、これは大きな福音であった。 --さらに、ライブシーンの背景を単色ベタ塗りにすることができる隠しコマンドが発覚した。これによりアイドルたちのライブシーンを別の背景に合成することが可能になり、ニコマス動画の表現力は新次元へと突入した((コマンドが広く公表されたのが7月7日近辺だったため「七夕革命」と呼ばれる。))。 --わざわざ隠しコマンドを仕込んでいたことなどを考えると、本作の製作者たちが「ニコマス」を意識していた可能性も否定できないのだが。 ---ともあれこれによってニコマスは一層の隆盛を極め、それが『アイマス』自体の盛り上がりや人気へと繋がっていったのである。 --なお、『SP』では「事務所モード」が、『2』以降の作品では「STAGE FOR YOU!」(S4U!)という名でライブ鑑賞モードが標準搭載されている。 -本編もそうだが、PS3への移植や''最新機種での完全版を望む声も根強い''。前者は叶えてくれなかったが。 --『SP』での美希の扱いや『2』で設定がリセットされてしまったことなども拍車を掛けている。 ---公式も意識はしていた様で、『2』では「''PS3ではじめてのアイマス''」とやたら強調していた。
*アイドルマスター ライブフォーユー! 【あいどるますたー らいぶふぉーゆー】 |ジャンル|ライブシミュレーション|CENTER:&amazon(B000YGO04M)&amazon(B000XUGLAK)| |対応機種|Xbox 360|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2008年2月28日|~| |定価|通常版:6,800円&br()限定版:9,333円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|セーブ用:4MB&br;推奨HDD空き容量:4.6G以上必須|~| |通信機能|Xbox LIVE対応|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |コンテンツアイコン|セクシャル|~| |廉価版|プラチナコレクション&br;2009年3月12日/2,940円&br;同・ゲームオンデマンド&br;2009年8月11日/2,000マイクロソフトポイント&br;(2010年7月7日より1,760ポイントに改定)&br;ツインズ(『アイドルマスター』とのセット)&br;2009年3月12日/5,040円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|出演シーン特化&br;''圧倒的なDLC物量''&br;カラーバック背景でニコマス素材としても優秀|~| |>|>|CENTER:''[[アイドルマスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 360版『[[アイドルマスター]]』(以下「本編」と表記する)のファンディスクである、アイドルたちのライブ出演シーンに特化したソフト。~ 自由に撮影を行うもよし、音楽ゲームの要領で応援して盛り上げるもよし。~ ファンの間では『L4U!』の愛称で呼ばれている。 ---- **基本 -本作のプレイヤーは本編のプロデューサーと同一人物ではなく、ファンの中から抜擢された「特別プロデューサー」であり、「765プロファン感謝祭」のライブを盛り上げることが役目となる。 --プレイヤーができることは「出演アイドルの選定(1~3名)」「曲や衣装の選択」「パートエディットとカメラ距離の指定」「撮影もしくは応援」である((本編のようなプロデュース(キャラ育成)の要素はない。))。 --撮影の場合は本編と同様。ただし、パートエディット時の設定とは別の距離から撮影することも可能。 --応援はABXYと左右(LB/RBでも可)を使用した音楽ゲームとなり、ライブを盛り上げるのが目的となる。~ 右から左に向かって流れてくるのは太鼓の達人と同様だが、他の画面構成は異なる。 ---難易度は3段階で、HARD譜面の場合ボルテージが0%になると強制終了となる。 ---ボルテージが一定以上の状態で応援を終了すると、アーケード版から登場しているアイテム(衣装、アクセサリ)が使用可能なアイテムに追加されていく。 -本編同様、DLCで衣装やアクセサリが追加される。さらに本作では「楽曲の追加」という要素も盛り込まれた。 --デフォルトで収録されている楽曲は、本編にデフォルト収録されている16曲と同じだが、それぞれ応援モードで一定以上のボルテージでクリアすることにより、「リミックスA」という別バージョンが開放される。 --DLCで追加されるのは、まずは本編からの16曲の「リミックスB」で、CDシリーズが初出である楽曲が多数新登場した。~ 「MASTER LIVE」シリーズから3曲(それぞれリミックス2種類)、「MASTER ARTIST((10+1組のアイドル個別のCDシリーズ。各アイドル固有の新曲が1曲ずつ収録されたが、本作ではこれを全アイドル分のボーカルを新録した上でDLCとして実装。))」シリーズから11曲(「i」のみリミックス2種あり)と、「MASTER WORK 00((「MASTER WORK」自体は360版本編初出の楽曲メインのアルバム))」から「神さまのBirthday」と、『SP』から「Colorful days」(リミックス2種あり)。 ---予約特典として用意された「shiny smile」は第2弾での登場。第11弾配信開始時に一般配信も開始された。 --衣装についても、本編のDLCとして登場したものの色違いも一部存在するが、その他にもバラエティ豊かなアイテムがそろっている。 ---最終回では『SP』のEXTEND衣装が2つ用意されたが、『SP』では別売だったアクセサリも含めた形となっている((「ナイトメアブラッド」は全アイテム付属だが、「スウィートブレイクガール」は手と体のアクセサリは別売。))。 ---- **評価点 -『アイマス』のライブステージを自由に手軽に鑑賞できる --本編は歯ごたえのある本格的育成シミュレーションゲームであり、AC版より難易度が抑えられているとはいえ、かなりの戦略性とテクニック、そして一周するだけでもそれなりのプレイ時間が必要とされた。 --しかし本作では、そのような手間をかけることなくいつでも好きなアイドルたちのステージシーンを楽しめるのである。~ さらに、有料DLCではあるが新曲や新衣装も多数追加されており、いっそう多彩で楽しいステージを、心おきなく好きなだけ堪能できる。 --パートエディット機能は『L4U!』までの作品にしか存在しておらず、「オーバーマスター」などCDでの歌い分けに定評のある曲が多くなっている現在、こういった機能が復活するのを希望するプレイヤーも多い。 -追加されたステージ --本編で出演シーンとして登場するステージの他に、野外ステージが追加されている。 --また、隠しコマンドでカラーバック背景を使用することも可能。これによる影響は後述する。 -意外と本格的な応援モードの譜面 --アイドルのライブという状況から、掛け声となるEASY譜面ではいわゆるPPPHといったものも効果的に取り入れられている。 --またABXYと左右の計6つなので、意外と表情豊かな応援となる。 -アクシデントフリーの撮影 --本編ではランダムでメンバーが転ぶなどのアクシデントが発生することがあり、そのために特定の用途においては必要な素材となるシーンをアクシデントで上書きされるといった一種の物欲センサー案件があった。 ---本作ではアクシデントが発生しなくなったことで確実に目的のシーンを得られるようになっている。 -シンプルだが押さえるところは押さえた実績リスト --本編では実績が10個しかなく、またその内容も特定の評価を100回取るなどといったものでありかなり時間を要するものが多く、またSランク達成((前提となる「SUPER IDOL」での勝利による実績は存在する。))やあるキャラの性格が変わる隠しイベントといった「普通に考えればありそうなもの」も存在していなかった。 --それに対し、本作では「各キャラを5回使う」「各曲を5回使う」「応援モードで一定以上のボルテージを達成する」というものがキャラや曲別に用意されているのがメインであり(ここまで12+16+16=44個)、残りも「全キャラ使う」「全曲使う」「応援モードでフルコンボ」「標準のアイテムを全部集める」で計48個ある(DLCでの追加はない)。 ---なお「全キャラ使う」については、キャラ選択時に特定の操作で切り替える亜美/真美と美希(髪型別)はそれぞれどちらか一方でよい。 --実績の内容もアイコンの色が同じものは条件が同じとなっている。このため、ゲーマープロフィール上の獲得済み実績リストを綺麗に並べるレベルのプレイングも確立されている。 -真美を真美として使える --AC/360版では亜美と真美は「時折入れ替わっている双子」という設定であり、どちらの場合もシナリオ上は亜美として扱われていた。 --一方、本作ではメンバー編成時に特定の操作を行うことで亜美と真美を切り替えられるようになっている。上述したように、特定の実績においても亜美と真美は別にカウントされている。 --操作の関係上2人を同時にメンバーに入れることはできないため、「時折入れ替わっている双子」という今までの設定とも矛盾していない。 --余談だが、「MASTER LIVE 01」においても「謎のアイドル」として真美が単独で登場している((もっとも、「GO MY WAY!!(Rem@ster-A)」では亜美が登場しているのだが。))。 // 賛否両論とどっちに置くべきかは微妙 -音無小鳥さんゲーム初出演 --765プロの事務員である音無小鳥の、ゲームにおける初出演作品が本作である。 --元々彼女は公式サイトのナビゲーター役であり、ユーザーサポートの手紙などにもイラストが描かれていたのだが、とても可愛いと一部で評判であった。 --そのような水面下のキャラ人気をすかさず拾い上げゲーム内に活かしていくフットワークの軽さは、大いに評価できる。~ 今では765プロに欠かせない仲間として認識されていることからも、当時のスタッフは彗眼であったと言うべきだろう。 ---- **賛否両論点 -本編でDLCだったアイテムの提供手段 --本編でDLCだったアイテムは本作用DLCの付属品となっている。システム上本編のDLCを引き継げないためこのような形になっている。 ---ただ、引き継げたとすると本編未プレーの人でも本編のDLCを購入する必要が出ることを考えると、本作のDLCに付属する形のほうが結果的に出費も抑えられることになる。 //---引き継げなかった理由は本作発売当時の360自体の仕様である可能性もある((後に『スーパーストリートファイターIV』が『ストリートファイターIV』のDLCコスチュームをそのまま利用できる形になっているため、後のシステムアップデートなどで対応できるようになったと思われる。))。 ---引き継げなかった理由は、簡単に言ってしまうと、本編がこんなにブレイクするとは思っていなかったので、引き継げるような設計になっていなかった。とのこと。 --また、本編のアイテムが本作のどのアイテムに付属しているかはカタログには記載されておらず、360側のストアにおける本作用アイテムの記述で確認する必要がある。 -主人公の設定について --本編では、主人公であるプロデューサーとアイドルは二人三脚でトップアイドルを目指し深い絆を育んだのだが、本作ではそもそも主人公が別人なので、そのような要素は反映されていない。 --アイドルたちもあくまで「初めてあった知らない人」としてこちらに接してくる。~ ある程度の成功を収めており芸能人としての良識を身につけた状態なので、ことさら辛く当たるようなことはないのだが、むしろそのために他人行儀な印象を受けて物悲しい気分になってしまう。 --しかし「1人のファンとしての視点で『アイマス』世界やアイドルたちを見ることができて新鮮だった」「アイドルたちにとってPが特別な存在であることを改めて知り、自分がPであることの優越感を得ることができた」といった肯定的意見もあった。 ---- **問題点 -DLC物量(による多大な出費) --本編をはるかに超える数のDLCが販売されており、当時はおろか後のものも含めた全360ソフトの中でも圧倒的と言える数(と合計金額)となっている。 --''配信開始当初の価格を合計した金額で総額10万円を超えるほど''((MSP表記で総額7万MSPを超えていた。なお1MSPは約1.5円。))。全17回分の総額なのがまだ救いである。 --内容については、あくまでゲーム展開に影響のないフレーバーDLCであり、好きな物だけ選んで買えばいいという形式なので、深刻な批判を引き起こすまでには至っていないのが幸いではある。 --この規模の高額料金で大量のDLCを売るというスタンスは、以後のシリーズにも引き継がれていくことになる。 ---- **総評 『アイドルマスター』の大きな魅力である「3D美少女CGによるライブシーン」に特化した作品。~ 本編のような育成対戦要素や深みのあるシナリオはなく、あくまで「ファンディスク」の域を出ないゲーム内容ではある。~ しかし、自由で手軽なライブ鑑賞や、楽曲・衣装の追加など、本編プレイ者の求めていたことを多く実現していた。~ DLCに関連した盛り上がりや、後述する「ニコマス」への影響力などの点では、本編以上だったといっても過言ではない。~ ゲームだけにとどまらない多方面への『アイマス』人気拡大に貢献した重要作である。~ 本編と共に「''シリーズ最高傑作''」の呼び声も高く、未だに「''『アイマス』はこの頃が一番良かった''」と言われる。 ---- **余談 -限定版は17分程のオリジナルアニメを収録したDVDとの2枚組。 --アニメは春香・千早・美希の3名をメインに、ファン感謝祭直前に起こった騒動を描いた内容。ゲーム版の内容がちゃんと反映されている初のアニメ作品であり、当時はそれなりの好評と盛り上がりで迎えられた。 ---のちに放送されたテレビアニメ版『アイマス(通称「アニマス」)』とはスタッフどころかキャラクターデザインも全く違う。''勿論巨大ロボットは出ない。'' --何とこのアニメ、観え難いが実は千早と[[美希の乳首が映っていたりする>https://pbs.twimg.com/media/Cw0rJgdUUAA1U9R.jpg]]。因みに千早は15歳の高等学校1年生、''美希は14歳の中学校2年生''である。 --ただ、公式は巨大ロボ諸共失敗とみなしたのか『アニマス』のPVでは主人公に「''三度目の正直!''」と言わせている……巨大ロボの奴は兎も角、本アニメを失敗と断ずるのは厳しすぎでは。 ---現在では[[公式がニコ>https://www.nicovideo.jp/watch/so11864470]][[ニコ動画に>https://www.nicovideo.jp/watch/so11864534]][[て無料公開>https://www.nicovideo.jp/watch/so11865018]]している。高画質ではないものの、決して「三度目の正直!」と言う程酷くはないので%%美希達の乳首を拝みたい%%ファンなら一度観てみることを勧める。 --なお、当DVDには『[[ビューティフル塊魂]]』で登場した曲『''団結''』を使用した[[コラボレーション映像>https://www.nicovideo.jp/watch/sm8694779]]も収録されておりこちらも好評だった。 -本作パッケージで使われている衣装は「インフレイションプラン」で、ビジュアル系である「Cosmic & Funny」に属する。 --本作ではデフォルトで使用可能だが、後に『SP』では何故か''有料''DLCとなっている。これは本編から存在している((本編では無料DLC、本作ではデフォルトで使用可能。))「キングオブパール360」「ナイトアンドデイAMCG」も同様。 -発売日には本作のDLC第1弾の他に『[[エースコンバット6 解放への戦火]]』のDLC第5弾および『トリガーハート エグゼリカ』の配信が重なり、''これらを購入しようとした日本人ユーザーによりXbox Liveの課金系統が制圧される''事態に発展した。 -予約特典だった「shiny smile」には当初頭アクセサリ「アイマスインカム」が付属するとされていたが、実際に付属していたのはCool & Sexy系衣装「レオパルドゴールド」であり、また特典コードが1つしかなく「アイマスインカム」が正常に付属しない問題が発生した。 --新曲にCool & Sexy系衣装が付属すること自体は以後も踏襲された((リミックスAにCute & Girly、リミックスBにCosmic & Funnyを付属となっている。))が、「アイマスインカム」を含む3点セットとなっておらず「アイマスインカム」のみ別エントリになっていた。 ---「アイマスインカム」はほどなくして一般配信となり、後のアップデートで「shiny smile」を使用すると新たな頭アクセサリ「リーガルヘアバンド」が追加されるようになった。 --ちなみに、配信開始当初「これらのアイテムが普通にコンテンツ一覧に含まれており、予約特典のコードがなくてもダウンロードできる」「予約特典のコードが使用可能になっていない」という問題もあった。 -DLC第12弾配信の少し前に第14弾が誤配信される事件があり、第13弾配信後のスタッフコラムでも「次回の配信内容を知っている人は多いでしょう」という旨の発言があった。 -ゲームとしての面白さとは多少ずれる話題なのでここで触れるが、本作は「ニコマス((ニコニコ動画で発表される『アイマス』を素材とした自主制作動画作品。))」の発展に大いに寄与した作品である。 --本編である『アイドルマスター』ではライブシーンの鑑賞はゲームの目的を果たした際のご褒美という形である((自由にライブを鑑賞できるモードも当時は搭載されていなかった。))。 --そのため、特定のアイドル・楽曲・衣装の組み合わせのライブシーンを録画して素材として利用するためには、実際にその組み合わせでゲームを行いオーディションに勝利する必要があった。 --しかも、前述したように育成が不十分だとアクシデントが発生するため、アクシデントなしのライブシーンを録画するためには結構なプレイ時間を要求された。 --しかし本作があれば、どのような組み合わせのライブシーンも即座に鑑賞・録画できるのである。もちろん一般ファンにとっても嬉しいことだが、とりわけ動画製作者たちにとって、これは大きな福音であった。 --さらに、ライブシーンの背景を単色ベタ塗りにすることができる隠しコマンドが発覚した。これによりアイドルたちのライブシーンを別の背景に合成することが可能になり、ニコマス動画の表現力は新次元へと突入した((コマンドが広く公表されたのが7月7日近辺だったため「七夕革命」と呼ばれる。))。 --わざわざ隠しコマンドを仕込んでいたことなどを考えると、本作の製作者たちが「ニコマス」を意識していた可能性も否定できないのだが。 ---ともあれこれによってニコマスは一層の隆盛を極め、それが『アイマス』自体の盛り上がりや人気へと繋がっていったのである。 --なお、『SP』では「事務所モード」が、『2』以降の作品では「STAGE FOR YOU!」(S4U!)という名でライブ鑑賞モードが標準搭載されている。 -本編もそうだが、PS3への移植や''最新機種での完全版を望む声も根強い''。前者は叶えてくれなかったが。 --『SP』での美希の扱いや『2』で設定がリセットされてしまった事、本編の配信終了なども拍車を掛けている。 ---移植に関しては公式も意識はしていた様で、『2』では「''PS3ではじめてのアイマス''」とやたらプッシュしていた。

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