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*牧場物語GB2 【ぼくじょうものがたりじーびーつー】 |ジャンル|ほのぼの生活シミュレーション|&amazon(B000069TU7)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |メディア|8MbitROMカートリッジ|~| |発売元|パック・イン・ソフト|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1999年8月6日|~| |定価|3,980円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|独自の方向に正当進化&br()カラー対応で格段に見やすくなった|~| |>|>|CENTER:''[[牧場物語シリーズリンク>牧場物語シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[牧場物語GB]]』の続編。~ 本作の3カ月前に本家シリーズである[[牧場物語2]]が発売されたが、それとは別方向に進化し、外伝作品とも言える位置づけになった。~ 登場人物は一新され((マリーのみ『牧場物語2』とパラレル的な形で登場している))、主人公も(見た目は同じだが)前作とは別人である。~ ROM容量はSFC版と同じ8メガまで拡張され、カラーにも対応し、内容・グラフィックともにかなりの進化を遂げた。 ---- **評価点 -セーブデータが2つに増加。 -通信交換が家畜だけでなく作物にも対応した。 --[[川のぬし釣り4>ぬし釣りシリーズ]]との通信もでき、魚・虫・花が交換できる。 -前作は2つまでしか道具を持ち歩けなかったが、今作では4つ持ち歩けるようになった。 -前作同様に家畜は4匹までだが、新たに羊が追加された。ウール(羊毛)を出荷できる。 --前作同様にウールも専用の加工メーカーも存在しており、加工する事で高く出荷できる。 -村の広場に掲示板ができ、イベントの日付などを把握しやすくなった。 --もちろん、村の行事と関係なく突発的に起こるイベントもある。 -牧場物語2は午後6時までだったが、本作では夜中まで行動できる。 --七夕や月見など、夜になってから発生するイベントもある。 -魚釣り・虫取り・温室栽培が登場。手に入れたものは出荷できる。 --魚釣りは一応前作からあったが、ほぼクリア後のおまけ要素だった。 --温室は64の『2』から存在しているが、通常の農作物も育てられたあちら側とは異なり花類のみに絞られていることから、ゲームバランス崩壊気味だった2と比較して差別化がなされているのが特徴的。 -出荷したものを確認できる図鑑が登場。 --ポケットプリンタを接続すれば印刷が可能。 **賛否両論点 -1年ごとに牧場評価があった前作から変わって、3年間の総合評価となった。 --エンディングは条件により3種類に分岐する。 ---グッドエンディングなら、その後も続行可能。新たに起こるイベントもある。 -前作と同様に恋愛要素がなく、ひたすらストイックな牧場生活が続く。 --主人公は恋愛できないが、村にいるカップルは恋愛・結婚する。 --一応デイジーとマリーにのみ恋愛めいたイベントがあり、一応デイジーは温泉で遭遇し一緒に入れる、マリーはタイムカプセルを埋めるイベントだが、デイジーは男主人公限定でデートに発展、マリーは選択肢中に「マリーの事が大好き!」と答えられるものがある((女主人公でもこの選択肢は発生するのでこれが告白なのかは微妙。))。~ なお、どちらの場合も仲良しレベルを超えることはなく、結婚などは上述のようにできない。 **問題点 -ウールを出荷できるようになったが、毎日ミルクを出す牛と違って、1週間に1度しか出荷できない。 --そのぶんウールが高く売れるかというと、そうでもなくミルクと同額。単純に牛の1/7しか儲からないため、出荷数にしろ儲けにしろ、牛よりも圧倒的に効率が悪い。 --しかも羊小屋を建てるには初期費用として70000Gと資材800個が必要。仮に羊4頭を20000Gですぐ揃えてLウールが収穫できるようになったとしても、4頭で日換算142.8Gしか儲からない。ペイするには22ヶ月(=4ヶ月で1年なので5年半)必要。 --この有様なのでウール・ニットメイカーをペイするにも年単位で時間がかかる。 --ただしまったくの役立たずというわけでもなく、ゲームのクリア条件に羊の頭数が含まれているので、収入は度外視してあくまでもクリア条件用の家畜として見た方が良いだろう。攻略本でも「牧場生活にゆとりが出てきて、お金に余裕ができてから」と勧められている。 -主人公の性別によっては手に入らない出荷物があり、図鑑コンプリートには異性との通信交換が必須。 --作物や花の種などはイベントで手に入ったり猫が拾ってくることがあるが、加工品などはどうにもならない。 -温室で花を育てるのに植木鉢を購入する必要があるのだが、必要数以上購入することができてしまう。 --植木鉢が壊れたりすることはないので、買うだけお金の無駄である。ちなみに最大999個。 ---- **総評 前作の欠点がほぼ全て解消、新要素も多数追加され、SFC版に勝るとも劣らない名作となった。~ 本家シリーズのように恋愛に振りまわされることなく、「牧場生活」だけを思う存分満喫できる。~ 3年間という長い期間だが、豊富になった村の行事やイベントが発生することもあり、プレイヤーを飽きさせない。~ システム自体はとてもシンプルで、牧場物語初心者にもお勧めできる。~ ただ、後の作品のようにリュックサック機能がないため、シリーズに慣れている人にとっては不便に感じるかもしれない。 **その後の展開 GBシリーズは3作品出ているが、次回作の[[牧場物語GB3 ボーイ・ミーツ・ガール]]は方向性が変わったため、ストイックさでは本作が一番である。
*牧場物語GB2 【ぼくじょうものがたりじーびーつー】 |ジャンル|ほのぼの生活シミュレーション|&amazon(B000069TU7)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |メディア|8MbitROMカートリッジ|~| |発売元|パック・イン・ソフト|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1999年8月6日|~| |定価|3,980円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|独自の方向に正当進化&br()カラー対応で格段に見やすくなった|~| |>|>|CENTER:''[[牧場物語シリーズリンク>牧場物語シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[牧場物語GB]]』の続編。~ 本作の3カ月前に本家シリーズである[[牧場物語2]]が発売されたが、それとは別方向に進化し、外伝作品とも言える位置づけになった。~ 登場人物は一新され((マリーのみ『牧場物語2』とパラレル的な形で登場している))、主人公も(見た目は同じだが)前作とは別人である。~ ROM容量はSFC版と同じ8メガまで拡張され、カラーにも対応し、内容・グラフィックともにかなりの進化を遂げた。 ---- **評価点 -セーブデータが2つに増加。 -通信交換が家畜だけでなく作物にも対応した。 --[[川のぬし釣り4>ぬし釣りシリーズ]]との通信もでき、魚・虫・花が交換できる。 -前作は2つまでしか道具を持ち歩けなかったが、今作では4つ持ち歩けるようになった。 -前作同様に家畜は4匹までだが、新たに羊が追加された。ウール(羊毛)を出荷できる。 --前作同様にウールも専用の加工メーカーも存在しており、加工する事で高く出荷できる。 -村の広場に掲示板ができ、イベントの日付などを把握しやすくなった。 --もちろん、村の行事と関係なく突発的に起こるイベントもある。 -牧場物語2は午後6時までだったが、本作では夜中まで行動できる。 --七夕や月見など、夜になってから発生するイベントもある。 -魚釣り・虫取り・温室栽培が登場。手に入れたものは出荷できる。 --魚釣りは一応前作からあったが、ほぼクリア後のおまけ要素だった。 --温室は64の『2』から存在しているが、通常の農作物も育てられたあちら側とは異なり花類のみに絞られていることから、ゲームバランス崩壊気味だった2と比較して差別化がなされているのが特徴的。 -出荷したものを確認できる図鑑が登場。 --ポケットプリンタを接続すれば印刷が可能。 **賛否両論点 -1年ごとに牧場評価があった前作から変わって、3年間の総合評価となった。 --エンディングは条件により3種類に分岐する。 ---グッドエンディングなら、その後も続行可能。新たに起こるイベントもある。 -前作と同様に恋愛要素がなく、ひたすらストイックな牧場生活が続く。 --主人公は恋愛できないが、村にいるカップルは恋愛・結婚する。 --一応デイジーとマリーにのみ恋愛めいたイベントがあり、一応デイジーは温泉で遭遇し一緒に入れる、マリーはタイムカプセルを埋めるイベントだが、デイジーは男主人公限定でデートに発展、マリーは選択肢中に「マリーの事が大好き!」と答えられるものがある((女主人公でもこの選択肢は発生するのでこれが告白なのかは微妙。))。~ なお、どちらの場合も仲良しレベルを超えることはなく、結婚などは上述のようにできない。 **問題点 -ウールを出荷できるようになったが、毎日ミルクを出す牛と違って、1週間に1度しか出荷できない。 --そのぶんウールが高く売れるかというと、そうでもなくミルクと同額。単純に牛の1/7しか儲からないため、出荷数にしろ儲けにしろ、牛よりも圧倒的に効率が悪い。 --しかも羊小屋を建てるには初期費用として70000Gと資材800個が必要。仮に羊4頭を20000Gですぐ揃えてLウールが収穫できるようになったとしても、4頭で日換算142.8Gしか儲からない。ペイするには22ヶ月(=4ヶ月で1年なので5年半)必要。 --この有様なのでウール・ニットメイカーをペイするにも年単位で時間がかかる。 --ただしまったくの役立たずというわけでもなく、ゲームのクリア条件に羊の頭数が含まれているので、収入は度外視してあくまでもクリア条件用の家畜として見た方が良いだろう。攻略本でも「牧場生活にゆとりが出てきて、お金に余裕ができてから」と勧められている。 -主人公の性別によっては手に入らない出荷物があり、図鑑コンプリートには異性との通信交換が必須。 --作物や花の種などはイベントで手に入ったり猫が拾ってくることがあるが、加工品などはどうにもならない。 -温室で花を育てるのに植木鉢を購入する必要があるのだが、必要数以上購入することができてしまう。 --植木鉢が壊れたりすることはないので、買うだけお金の無駄である。ちなみに最大999個。 ---- **総評 前作の欠点がほぼ全て解消、新要素も多数追加され、SFC版に勝るとも劣らない名作となった。~ 本家シリーズのように恋愛に振りまわされることなく、「牧場生活」だけを思う存分満喫できる。~ 3年間という長い期間だが、豊富になった村の行事やイベントが発生することもあり、プレイヤーを飽きさせない。~ システム自体はとてもシンプルで、牧場物語初心者にもお勧めできる。~ ただ、後の作品のようにリュックサック機能がないため、シリーズに慣れている人にとっては不便に感じるかもしれない。 **その後の展開 GBシリーズは3作品出ているが、次回作の[[牧場物語GB3 ボーイ・ミーツ・ガール]]は方向性が変わったため、ストイックさでは本作が一番である。

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