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*HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~ 【はうす おぶ ざ でっど すかーれっと どーん】 |ジャンル|ガンシューティング|~| |対応機種|アーケード(ALLS UX)|~| |販売・開発元| セガ・インタラクティブ|~| |稼動開始日|2018年9月|~| |判定|なし|~| |ポイント|ゾンビの更なる物量攻め&br()選べる2つのアイテム&br()絶妙な難易度は健在&br()プレイヤー泣かせの不具合|~| |>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 バンダイナムコの『[[タイムクライシス>タイムクライシスシリーズ]]』と対をなす、人気ガンシューティングゲーム『THE HOUSE OF THE DEAD』シリーズの本編タイトル5作目。~ アーケードゲームとしては前作の『[[4>THE HOUSE OF THE DEAD 4]]』から13年ぶり((外伝作品を含めると『THE TYPING OF THE DEAD:OVERKILL』から5年ぶり。))で、筐体は『[[2>THE HOUSE OF THE DEAD 2]]』のSDX筐体から20年ぶりとなるシアター型を標準で採用。 近年のガンシューは[[敵が強すぎ>ダークエスケープ3D]]・[[敵が多すぎ>ターミネーター サルベーション]]・[[ストーリーなど色々と不評>タイムクライシス5]]とプレイヤーに好ましくない作品も多く、そんな中で突如発表された本作も当初は不安視された。~ だが、約半年のロケテスト兼調整を経て発売された本作は「HODらしさ」を各所で維持しており、プレイヤーからは概ね好評を得る作品となっている。 なお、本作に登場する敵は従来作と同様「人工的に作られた『ゾンビ』」なのだが、公式では『クリーチャー』と呼称するようになった。~ 本ページでは便宜上、公式サイトからの一部引用であるストーリー欄以外は、従来作のページと同様の『ゾンビ』表記とする。 ---- **ストーリー >20XX年12月6日の夜。数年前の事件で命を落としたAMSエージェント「ジェームズ・テイラー」の弟、『ライアン・テイラー』と、~ 数年前の事件でジェームズと共に戦った女性エージェント『ケイト・グリーン』はとある館で行われているパーティに潜入していた。~ 2人の任務は「正体不明である『パーティ主催者の男』の調査」であったが、収穫も無くただ時間だけが過ぎていく状態に陥っていた。 > >しかし突然、轟音と共に大きな地響きが発生、パーティの主催者が会場に無数のクリーチャーを放ち、パーティ客を襲い始めたのだ。~ この惨劇に対し、2人は隠し持っていたマシンガンを武器に、道中のパーティ客を救助しつつ無人ヘリで脱出を試みるが失敗してしまう。~ 退路を絶たれた2人は「もう後戻りはできない」と、更なる情報収集を目的にクリーチャーの蔓延る広大な館を駆け巡ることになる…。 ---- **追加・変更点 「標準武器は30発のマシンガン」「敵の弱点は頭部」「敵に押し倒されることがある」など、基本システムは『4』の踏襲だが、それ以外は多数の追加変更が行われている。 -ゲームバランスの異なる2モードの導入 --''従来作に近いゲームバランスの「ノーマルモード」''と、''難度を大幅に上昇させた上級者向けの「マスターモード」''が用意されている。スコアランキングも分けられている。 ---マスターモードは「敵の出現数や耐久力の大幅増加」「道中でのアイテム(武器)の強制装備が無くなる」「アイテムの消費コイン額がノーマルの数倍」等の調整がなされている。~ その代わり、ノーマルと比べ敵に撃ち込む弾が多くなるので獲得スコアは必然的に増えるほか、アイテムも高額な分装弾数が数倍に増加している。 ---ノーマルモードのみ「特定場面で特定武器が支給される」要素((例えば最初のチャプターでは、ゾンビの大群に対して有効なグレネードランチャーを渡されるなど。))があるが、マスターモードではボス戦の最後にボスを倒す為に必要な武器以外は支給されない。 -Aimeカード((セガが展開しているサービス。対象のアーケードゲームのデータを保存できるほか、サービスサイトに登録するとカードを紛失等で使えなくなっても新たなカードにデータを移行できる。))及びパナパスポートの対応。利用することで下記の特典が増える。 --全国ランキングへのスコア登録 ---Aimeカード使用時にクリアすることで、全国ランキングに100位以内であれば全国ランキングへ登録される。~ 1プレイヤーもしくは協力プレイ、またモードが「ノーマル」か「マスター」かどうかで集計は異なる。 --HODコイン・実績・レベルの保存 --「ノーマルモード」でアイテムが使用可能・「マスターモード」でのアイテム制限の解除。 -アイテム制、ゲーム内通貨『HODコイン』、レベル制の導入 --''Aimeを含むICカードを使用することで''チャプター開始前に後述のアイテムを『HODコイン』を消費し2つ((同じ武器を選ぶこともできる))まで選ぶことが出来る。~ 『[[III>THE HOUSE OF THE DEAD III]]』や『4』で用いられたショットガンや手榴弾もアイテムとして選べるが、敵を一掃出来るような強力なアイテムはコイン消費量も相応に多い為、プレイ用途によって上手く選びたい((ただしこうしたアイテムはクリティカルヒットが狙えない為、スコアアタックには向かない。))。 ---マスターモードではカード未使用でも一部アイテム((ショットガン、MGM700、マシンガンプラス、レーザーガン、手榴弾の5種類のみ。コインは消費しない。))が使用可能だが、強力なアイテムは軒並み使用不可なのでマスターモードをカード無しで攻略するのは相当な腕が必要になる。 ---アイテムは道中での弾数の補給手段がない((コンティニューをすると全て回復する。))ので、「どのアイテムをどこで使うか」が戦略的に重要で、弾数が少ないノーマルモードではこの傾向が顕著になる。 --初期所持HODコインは「2000」で、最も消費量の多いSWキャノンを2つ使える程度には持っている。~ クリティカルショットもしくはアイテムを重点的に集めればすぐに消費した以上の稼ぎは出来るが、ステージ途中でゲームオーバーになるとそのステージで稼いだHODコインを失ってしまう。 ---チャプタークリア時に取得済・またはゲームクリア時のランク次第で獲得できるHODコインが規定数を超える度、プレイヤーのやりこみ度を示す「レベル」が上がる。 #region(アイテム一覧) -ショットガン/ショットガンプラス --マシンガンよりも攻撃範囲が広いセミオート散弾銃。『III』と比べかなり範囲が広くダメージも高い。~ 但し短所が『III』よりも強調されており、敵が遠いほど威力が弱まる他、更に遠いと届きすらしない。 ---ボスは基本的に最後は接近してダメージを与えに来ることが多い為、接近してくる相手には強い性質を活かしやすくキャンセルゲージ削りに使える。 -マシンガンプラス/マシンガンダブル --基本武器であるマシンガンの強化版。ダブル>プラスの順で強い。装弾数が多い上リロードも不要なので、リロードの隙を突かれない利点もある。 ---特にマシンガンダブルは、威力も後述のガトリングガンに引けをとらないほど高く、非常に扱いやすい武器。 //---これに限らず、「~プラス」と名付けられているものはダメージが強化されている。 -ガトリングガン --超高速で弾を連射する、マシンガン系の上位互換に相当する武器。集団戦、ボス戦のいずれでも有用。 ---連射力が非常に高い分装弾数も相応に多く、ノーマルでも270発、マスターでは''900発''にも達する。 ---ヘッドショットを狙いながら集団で来た敵にも対応でき、ボスのキャンセルゲージ削りにも使えると万能な為クリア目的、スコアアタック共に強い武器。 -MGM700 --連射ができず当たり判定も狭い代わりに、単発威力に優れるマグナム拳銃。 ---耐久力の高いゾンビや、ボス戦用に最適。特に敵が硬いマスターではSWキャノンに次いで有効。 ---マスターではカード無しプレイでも使える武器の1つで、その中では有力な選択肢になる。 -手榴弾 --『4』のものと比べて「構えた時の調整が無い(投擲距離が一定)」「何かに当たると即爆発」と、『OK』でのそれに近い性能となっている。~ その為、結果的に使いやすさが改善されており、ノーマルでは雑魚ゾンビであれば一発。マスターでは耐久力の上がった敵に対する火力不足に悩まされる点も。 ---消費コインも全武器中最も少なく、ノーマルでは75コイン、マスターでも200コインしか消費しない。ノーマルでは安価な割には強力な武器。 -グレネードランチャー --放物線状に手榴弾よりも威力の高い爆発弾を飛ばす。代わりに少し弾数が少ない。 -火炎弾銃 --着弾すると炎が広がる火炎弾を飛ばす。 ---ハイプリエステス戦における火炎弾銃は無限弾仕様となっている。 -ロケットランチャー --非常に強い威力と爆風を持つ武器。ノーマルでは1発限りの切り札。 ---後ろや背景にいる倒さなくても進行する大量の敵を倒して稼ぐのにも使われる。 ---チャリオット戦では「改」となっており、こちらはチャリオットの鎧を壊すのに使われる。 -レーザーガン --MGM700同様、単発威力が高いレーザー銃。消費コインがMGM700より少ない代わりに、装弾数と威力もやや控えめ。 -ヒートレイ --どこに当ててもクリティカル並の威力を出せる赤いレーザー銃。MGM700/レーザーガンの上位互換にあたり、装弾数も相応に多い。 -エネルギーキャノン --ライフが少ないほど威力が増す…と説明にはあるがそちらはおまけ程度の効果で、最も特徴的な効果は''弾に貫通性能がある''という点。 ---集団戦でもそれなりの効果が見込めるほか、ボスに対しては当たりどころが良ければ一撃でキャンセルゲージを削る切るほどの威力を発揮する。 ---このように単発系武器の中ではトップレベルの威力を誇るが、その分装弾数は少なめ。 -SWキャノン --広範囲に貫通機能付きの衝撃波を放つ兵器。威力は絶大で雑魚ゾンビならば集団も一掃できる上、ボスのキャンセルゲージもそこそこに減らせる。効果の割には持ち込める弾数も多い。 ---クリティカルショットが出来ない為、スコアアタックでは扱いが限られるがクリア目的であればとりあえずこれを持っていくことで格段に難易度が下がる。 ---弾数はノーマルで4発、マスターで16発と多いが消費コインは850コイン(マスターでは''3400コイン'')と最も高い。 -ライフ --使用するとその場でライフが1個増える。ノーマルは1個につき1回、マスターでは2回使用できる。 ---単純に被弾回数を増やせるのでクリア目的なら迷ったらとりあえず選んでも良いが、''使用時はライフを選択した状態で画面内を撃たないと使用できない''(即座に使用できない)点には注意が必要。~ 使わないままもたついてうっかり死んだり、チャプターをクリアしてしまうと無駄になる。また敵を上手く捌けずタコ殴りにされ、回復した以上にライフを失う可能性も孕むので常に最適解とは限らない。 ---任意のタイミングで使うという点は、あるステージのルート分岐で自分のライフが奇数か偶数かでルートが分岐する所など、「あえて温存してルートを調整する」と言ったこともできる。 -シールド --敵の攻撃を防ぐシールドを7秒間展開する。展開中は画面下に黄色の半透明な盾が表示される。 ---一部のイベント失敗時のダメージも無効化してくれるが、装備数が少ない(ノーマル1回、マスター3回)ので使い所をよく考える必要のあるアイテム。 #endregion -ガンコントローラー(ガンコン)関連 --プレイヤーの使う銃はサブマシンガン((作中で主人公二人が使用するメイン武器及び筐体のガンコントローラーのモデルは「H&K MP7」))であり、上記の通り標準装備の装弾数は30発。~ リロード方法は従来作に近い「残弾有りの状態で画面外に向ける」他、''撃ち切った際のオートリロードが搭載''された。但しリロード速度は後者が僅かに遅くなっている。~ 更に前方のグリップ上部とトリガー上のセレクター部分には赤色の『アイテム切替用スイッチ』が追加され、構え方を問わずにアイテム切替が可能となっている。 ---スイッチの搭載位置はそれぞれ「グリップを握る指で操作できる」「トリガーを握る指で届く範囲」であり、2丁拳銃のような遊び方にも対応されている。 --ガンコン内部には武器毎に異なる反動を再現する振動機構が追加されたが、一方で「ガチャプレイ」システムは廃止、ガンコンを軽く振ってのリロードも廃止された。 -リザルト評価 --『4』から『クリティカルショット』が獲得評価の割合ではなく''クリティカルショットの数''に変わり、新たに『敵撃退数』『イベント成功率』が加わった。 ---命中率は『4』での一律70%から、一律56%で最高評価になるように緩和された。 --ランク評価は評価対象が増えた影響か、A→A+→Sなどと細分化。ライフ回復条件も「1人プレイ時はA+で1個、Sで2個回復」「2人プレイ時はA+やSでも1個回復」と厳しくなった。 -実績 --プレイ中に特定の行動を起こすことでトロフィーを獲得することが出来る。1つの実績でも達成度が高い程、トロフィーが銅、銀、金と格が高くなっていく。 ---「(各アイテム)で数千体撃破」といったプレイを重ねれば達成できるものから「店内ランキングで1位を獲得する」「全てのチャプターでSランクを獲得する」といった難しいものも。 --特に報酬などは無いが、ランキングに載った際には獲得トロフィーの数が記載される。 -ハマり対策 --外伝作『[[OK>THE HOUSE OF THE DEAD OVERKILL]]』からの逆輸入要素。何らかの不具合でゾンビが動かない、長時間シーンが進まないといった現象が起こると、強制的にゾンビが全滅するようになっている。 -その他 --プレイ中にプレイヤーの残ライフ数が筐体のテストモードで設定されている最大ライフ数に達した場合、残ライフ数の下に「MAX LIFE」と表示されるようになった。 ---なお、工場出荷状態のライフ数設定は「開始時3個、最大数6個」となっている。 --2人プレイ時に限り、ゲーム開始時にクレジット(プレイ料金)を追加すると初期ライフ数を増加できる。 ---必要クレジット数、ライフ増加量は店舗設定によるが、工場出荷設定(2人プレイ400円/初期ライフ3)では「2人プレイ500円/&bold(){初期ライフ6}」となる。(コンティニュー時は通常の初期ライフ数となる。) ---- **評価点 -グラフィック類の圧倒的な向上 --セガの汎用基板「Nuシリーズ」の後継に当たる新基板「ALLS(Amusement Linkage Live System) UX」((ALLSにはハイエンド仕様の「ALLS UX」の他にローエンド仕様である「ALLS HX」があり、『オンゲキ』や『WACCA』で使われているのは後者。))とゲームエンジンにUnreal Engine 4を採用。~ 『4』や『OK:DC』に比べてモデリングの精細化・テクスチャーの解像度向上だけでなく、光・炎・破片・煙などの特殊効果も明らかに綺麗になっている。 ---特にゾンビや炎の質感、『4』から引き続き登場したケイトの変化はより分かりやすくなっている。 --グラフィックの向上と共に、''更にゾンビの出現量は『4』の数倍にまで増量。''チャプター0から『4』以上のゾンビが押し寄せてくる。 --『4』で同じ外見のゾンビが同時に大量発生する問題が指摘されたが、今作では最序盤から登場する雑魚ゾンビにも4種類のバリエーションが製作された。~ 加えて舞台がパーティー会場である為、似通ったスーツ姿のゾンビが登場する違和感も少ない((加えてBルートの後半では、ケイトのセリフとして「(ゾンビは)人に似せて作られているが、別の生命体と思ったほうが良い」という解説もなされている。))。 -''初心者/ヘビーユーザーのニーズに応えた難易度設定'' --敵の出現数こそ『4』より増加したが、最前列の攻撃モーションに入った敵から倒すというシリーズの基本的な攻略法は変わっていない。 --そもそも高めの難易度設定である本シリーズではあるが、今作は強力なサブウェポンの登場に加えてゲームの難易度自体が2つに分けられているので一概に語るのは難しくなっている。~ また、SWキャノンなどの強力なサブウェポンをどう使用するかによって体感難易度が大きく変化する。 ---SWキャノンは判定が画面奥まで届き、一列になって襲ってくる雑魚を一撃で吹き飛ばす武器で、対雑魚で言えば間違いなく最強。これを難所で使えば体感難易度は一気に落ちる((一方でハイスコアを目指す上では敵の撃破数を稼ぐ為に用いられる程度であまり使われない。))。 --''ノーマルモード''の時点でサブウェポンの積極的使用を前提に難易度調整されている為、難所と言われるような場面はそこそこ多く、的確にサブウェポンを使用する判断力が必要。~ 総合的に見てノーマルモードは『4』よりは難しいが、『2』や『III』ほどではない…と、『4』と同様に''一般プレイヤーでも気軽に楽しみやすい難易度''となっている。 ---一方ハイスコアを目指す際はサブウェポンの選択と使用箇所は決まっているも同然で、道中の雑魚に使う余裕は無い。その場合は難所も通常武器での突破となる為、やり込みも必須である。 --''マスターモード''は道中の敵とその耐久力も大幅に増加、問題点で指摘するバグの発生率が上昇する為、難易度は一気に跳ね上がる。 ---しかし、通常武器1発で敵の攻撃をキャンセル出来たり((高耐久の大型ゾンビの攻撃はキャンセル出来ないが、それはノーマルモードも同じ。また、大型ゾンビは他のゾンビより後方に配置する等、攻撃開始までの猶予が長く設定されている。))、追加・変更点で記載した通りサブウェポンの装弾数も上昇する等、バグを除けば理不尽な難易度にはなっていない。~ ある程度ノーマルモードに慣れたプレイヤーであれば、SWキャノンのような強力な武器を要所要所で的確に使うことで、マスターモードでも十分にノーコンティニュークリアを狙える。 ---マスターモード道中を通常武器のみで攻略する事は熟練者でも難しい。ノーコンティニュークリア+スコアアタックを目指すのは修羅の道であるが不可能ではない。 //今作は難易度がノーマルとマスターの2つに分けられており、その中でもサブウエポンを道中からフルで使うか、スコア稼ぎのみに使うかで体感難易度が大きく変化するので一概に難易度を語るのは難しいと思い、難易度についての記述はそのことを軸に大きく書き直してみました。 --2人プレイ時に限り、チャプター0でパーティホール突入前の時点で残りライフ1個となった場合は隠しライフが2個出現する救済措置が用意されている。 ---チャプター0の時点で初心者には厳しいポイントが幾らか存在するため、前述の追加クレジットによる初期ライフボーナスと併せて、一般プレイヤーでも相応に楽しめるように配慮されていると言えよう。 -''シリーズ最高レベルかつ初心者にも分かりやすい爽快感'' --敵出現数はシリーズ中最も多く、それらを駆逐する爽快感もシリーズ随一。通常武器がオートリロード可能なマシンガンであることも爽快感をアップさせている。 ---特に「サブウエポンを用いて敵達を一網打尽にできる」要素は、種類や弾数が豊富になったことで『4』『OK』から大幅に進化している。 --ヘッドショットが決まると「ビシッ!」という派手なSEが鳴る。これによりヘッドショットか否かの判別が容易になり、連続でヘッドショットを決めるとSEも連続で鳴るので爽快感も高い。 ---ノーマルモードの開始時には敵の弱点は頭部である事が説明される為、初心者でも自然とヘッドショットを狙うようになっており、爽快感の獲得とゲームの上達がそのまま繋がっている。 --ステージクリア時のリザルトに関しても、スタートボタンを押すことによる表示高速化や、初心者にも配慮したマイルドなランク表記と主人公らのコメント演出((『4』では低成績だと容赦なくランクEやDをつけられ、主人公らが不満や自信を失くしかけるコメントをしていたが、今作では最低ランクがCに留められており、主人公らのコメントもマイルドに抑えられている。))が行われている。 -至る所に散りばめられた過去作のオマージュ --外伝作品を除いた各シリーズ作品から取り入れており、下記はあくまで一例だが何れもゲーム内に上手く溶け込ませている。ファンであれば懐かしさを感じるだろう。~ 全体的に『1』のオマージュが多いのも特徴。登場しているゾンビやボスも大半が『1』で登場した個体を現代のグラフィックでフルリメイクしたものである。 ---チャプター0から「最序盤で絶対に死ぬ(助けられない)男性」が登場する(『1』『2』『III』)。その男性に対するライアンの台詞が「しつこい男はロクな目に合わないな((『1』『III』のローガン・『III』のデス・『4』『4SP』の一部ボスが「しつこい」と各作中で言及される。本作の場合は「潜入任務中のケイトに付きまとっていた」らしい。))」。~ 次のシーンでは大型ゾンビ「サイモン」が一般人を投げ飛ばそうとし、直後にゾンビ数体がガラスを突き破り主人公らを押し倒す(それぞれ『1』のチャプター1・2、『4』のチャプター1序盤)。 ---屋敷の玄関ホールでシャンデリアを落としながら飛びかかってくる小型ゾンビ2体、その後に斧持ちのゾンビが扉を切り壊してくる(『1』のキュリアン邸突入直後)。 --2P側主人公ケイトが『4』から続投しているのと、1P側主人公ライアンが『4』の主人公ジェームズの弟である為、『4』に関係したセリフ・展開も多い。 ---左のエレベーターに乗る際に「迷ったら左の法則ね」と発言(『4』チャプター1で分岐点を左を選択した際のケイトの台詞)。ライアンは意味がよくわからない様子。 --過去作にあったレスキュー要素も調整されて復活。 ---『1』『2』にあった一般人(パーティー客)救出は、「基本的に失敗時のペナルティはない((例外として、敵が客を投げ飛ばそうとしてくるイベントに関しては、失敗するとダメージを受けてしまう。))が、成功するとクリア時の評価((「イベント成功数」に関わる。))にプラス」という仕様に変更。誤射判定も撤廃されている((ただし一部場面にて、こちらが撃った弾が客に遮られ敵に攻撃が届かないといった状況もあるが、その場合でも誤射された客が死んでしまうようなことはない。))。 ---逆に、『III』であったパートナー救出は「成功しても評価にプラスされるだけ、失敗すると強制ダメージ」と厳しくなった。こちらも『III』から引き続き、パートナーに対する誤射判定はない。 -シリーズ恒例の大アルカナが名前に用いられた4体のボス達 --うち2体が新規キャラ、残り2体は『1』に登場したボスのリメイクで、後者はグラフィックはもとより攻撃パターンも過去作のボスを一部踏襲したものに一新されている。 --Aルートのボスは''チャリオット''。全身に装甲を纏っており、『1』での初期弱点「右胸の傷((『1』の裏設定では「事件以前に潜入したエージェントが壮絶な死闘の末つけたもの」とされている。))」も無い為、いくら攻撃してもダメージが入らない…と、強敵感・絶望感が大幅アップ。~ 中盤でロケットランチャー改を当て、装甲を破壊することで剥き出しになった部位(頭部・上半身と下半身の左右のうち1か所)にやっとダメージを入れられるようになる。~ 装甲破壊はやり直しがきかないが、破壊部位によってその後の難易度が大きく変動する為、どこにロケットランチャーを当てるかは非常に重要で緊張感のあるシーン。 ---『III』のデス戦のオマージュ((柱などの障害物に遮られながらの射撃、ケイトで撃破した際にリサのそれと似たセリフを言うなど、明確にオマージュされている様子。))や、『4』のエンプレスと同じ「周辺物の弾き飛ばし」などもあり、『1』の時の弱さが嘘のように全体的に大幅に強化されているが、独特な各モーションは『1』のそのものである。~ ただし、今作では自ら装甲を脱ぎ捨てることは無く、体力が0になって倒れる瞬間に全装甲が弾き飛ぶのみとなっている。 --Bルートには新ボスの一体である、''ハイプリエステス''((公式サイト内での表記より(HIGH PRIESTESS)。しかし、何故かゲーム中では「PRIESTESS」という表記になっている。))が登場。イカやタコの様な巨大なクリーチャーで、触手を用いた攻撃を行う。~ 今作のボスの中では比較的弱い方だが、体力ゲージが(弱点を撃たない限り)減らなかったり、女性の歌声の様な鳴き声を上げたりするなど、ボスとしてのインパクトは十分。 --Cルートのボスは''ハングドマン''。『1』での「高い知能を持ち、狡賢い」設定も健在で、道中から主人公らを妨害し、ボス戦直前には主人公らが脱出手段に用いようとしたヘリを目の前で破壊してくる(その時に『1』を意識したかのようなセリフを吐く)。~ 更に戦闘時には「閉鎖された空間に上空から油を撒き、その上に松明を落として大量の炎を発生させ、主人公らを焼き殺そうとする」など、従来作のボスの中でもかなり戦略的な戦法を取ってくる。 ---コウモリのけし掛け・空中からの襲撃等の『1』譲りの攻撃も健在。加えて『4』のスターと同じ「回転しながらの突進」も行ってくるようになった。 --最終チャプターには、新ボスである''ムーン''が登場。『4』のワールドや『OK』のマザーをも凌ぐ体躯を持ち、さらに光弾や衝撃波、火炎弾や強酸など、攻撃方法も多彩。 ---ワールド同様、ボス戦中に進化していくのだが進化の速度が比較にならず、攻撃を受け付けていないかのような演出がされ絶望感がある。 -迫力を感じられるシアター型筐体 --筐体は異様な外観で、派手なものが多いゲームセンター内でも中々のインパクトがある。また、季節に応じてライトアップの色が変化する。 --『2』でのSDX筐体の「迫力の音響」「ボディソニック・振動機構つきシート」はもちろん引き継がれ、今作では1P・2Pの着座位置の天井部に「エアキャノン(空気砲)」と「LEDライト」が追加された。~ これはゲーム内の風圧や光源等を真上から表現するもので、近頃流行りの4D映画を髣髴とさせる装備であり、『4SP』でのアトラクション要素をある意味で受け継いだとも言える。 ---外装にもドッキリ的な仕掛けを搭載。筐体のすぐ後方を通ったり、非プレイ時に目玉を模した赤いボタンを押すと…? --筐体のコントロールパネル上部には『爆音ボタン』があり、これを押すと音量の低下・振動とエアキャノンのON/OFFが可能。~ 上記のアトラクション的な演出や大音量が苦手・もしくは煩わされたくないプレイヤーにもきっちりとした配慮がなされている。 --半密室型の筐体は周囲を気にせずプレイできる為、従来作と比べてカップル層や女性層がプレイしやすい。筐体の後方には覗き窓がある為、ギャラリーにとってもプレイは見やすくなっている。 -''やりこみ勢にも配慮された細かなシステム'' --従来作では筐体内ランキングのみが記録されていたが、今作ではオンラインで毎日変動する4種類の全国スコアランキングも表示される。~ これによりそれまでごく一部のユーザーのみの世界であったスコアアタックの間口拡大や競技性の向上に成功した。実際、今作からスコアタックを始めたというユーザーも多い。 ---公式側は稼働開始後もスコアラーに対するアプローチを行っており、公式サイトにも毎日更新の全国ランキングのページがあり、稼働3ヵ月後にはスコア表示コマンドも開示している。 --ランキングはノーマル1P、ノーマル2P、マスター1P、マスター2Pの4種類あり、ランクインするとユーザー名とスコアだけでなくプレイ場所や獲得トロフィー数も表示される。~ また、ランキングの右に表示される「☆マークの有無でノーコンティニューか否か」、「歯車マークの有無で工場出荷状態か否か」というスコアラーにとっての重要要素を判別できる。 --今作ではコインを投入せずともスタートボタンを押せばIDカード受付画面となるのだが、この際にガンコンを画面に向けることで、それぞれの照準状態を事前に確認できる。 ---その際の照準箇所は1P側は青い○、2P側では灰色の×として表示されるが、これはカード読み取り後の情報確認場面にて、1P側で各項目を選択する必要がある為である。 -シリーズの雰囲気を損なわない良質なBGM --今作は従来に比べるとシリアス寄りの曲調が多いが、シネマティックなチャプター0、ヘビーメタル調のチャリオット戦等、よりバラエティに富んだ構成となっている。 --ステージクリア・ゲームオーバーのBGMは恒例のアレンジ版が使われている。前者は『1』準拠のショート版となっており、その後に新曲が流れる方式となっている。 ---- **賛否両論点 -''ほぼ撤廃された残虐表現'' --『4』から更にゴア表現が薄くなり、ゾンビ、背景含め「ホラー感はあるにはあるが、血はほぼ出ない」というレベルになった。~ ゾンビが倒れる演出も「五体満足のまま一瞬で焼け落ちる」というもので、前作とは違って被弾させても部位の欠損や出血も全くしない。 ---流血表現は「シリーズ皆勤賞のヘビ型ゾンビ「モゥラー」を倒した際にモゥラーが弾けてシリーズ恒例の緑色の血が出る」、~ 「プレイヤー側のダメージエフェクトで赤い血らしき赤色が使われている」の合計2つだけにまで抑えられている。 --ゾンビのデザインも全体的にミイラ化or溶けかかっているような造形で、かつパーティー風の衣服を着用した者も有りと、従来作の血が滲んでいたり身体の肉が剥げているような造形とは趣が違う。 ---ただグラフィックの向上やゲームセンターという子供でもプレイ出来る環境であることは考慮しなければならず、またシリーズ自体『1』から残虐表現に関して問題に上げられることもあった。~ ゲームの残虐描写の規制もあってこの点は仕方ないとも言えるが、グロさも魅力の1つとして存在していた為に少々寂しいとの声もある。 --開発時は『4』同様にゾンビや背景の各所に赤い血痕がある・敵の被弾箇所が流血する・その上で倒すと骨になる演出も製作されたが、完成版では倫理上から無くなった事が[[CG雑誌の取材>https://cgworld.jp/feature/201810-cgw243-hod.html]]で判明している。 --グロ要素によるホラー演出はほぼ無くなったと言えるが、一方で『ダークエスケープ3D』のような豊富な筐体ギミックを用いたちょっとしたホラー演出は多くなった。~ ホラー映画の定番要素((閉まっていた扉を突き破ってゾンビが襲い掛かる、窓を覗くとゾンビが飛び出す、バギーや車といった乗り物に乗ってゾンビの大群の中を移動する等。))自体は引き続きある為、「スプラッター系ホラー」から「ビックリ系ホラー」に方向転換したと考えることも出来る。 -やや大型化したガンコントローラ --『III』で不評だった大型ガンコントローラは『4』で小型化・軽量化されたが、今作ではやや大型化され、内部に振動ギミックを内蔵している影響か重量は増えている。~ 『III』と同様に「ゲーム内と同じ銃を持つというリアルさ」が増したという評価点はあるが、子供などの非力なプレイヤーには『III』ほどではないがキツイものがある。 --ただし『III』のリロードや『4』のガチャプレイなど、激しい動作が必要な操作はほとんどない。さらに座って遊べるようになっているので、長時間のプレイでも体力を消耗しにくくなっている。 -従来作に比べると若干少なくなったライフ回復の機会 --各救出イベントでは貰えず、アイテムのライフの持ち込み以外では前作通りに背景物を破壊して拾う(1ステージにつき1つ)、ステージクリア時に高評価獲得の計2回のまま。~ 各ライフの配置場所も若干難しめ、かつ評価でのライフ獲得条件も厳しくなった為、初心者はアイテムの持ち込み以外で全くライフ回復のチャンスを得られない可能性が高い。 ---ただし上手くなるほど獲得するチャンスを得られる性質上、上達すれば上達するほどライフが目に見えて増えやすい点は従来作どおりとなっている。 ---ライフを任意で持ち込み可能になった点に対する調整とも受け取れる為、一概に批判できないポイントではある。 -武器持ちゾンビと大型ゾンビの厄介さの大幅向上 --シリーズ恒例の武器持ちゾンビは今作も登場するが、武器の防御範囲が見た目以上に広く違和感を感じやすい。~ 防御範囲に攻撃動作に入った他のゾンビが隠れてしまうと、サブウエポンで一撃で吹っ飛ばさないとほぼダメージ確定するような状態が発生することもある。~ また、集団に混じっていた場合には武器が盾の役割を果たしてゾンビたちの進軍を許してしまいタコ殴りに遭うと言った事もある。 ---ただし、武器持ちゾンビは胴体や下半身を撃って怯んで防御を解除させるシリーズ伝統の攻略法も健在なので、対処法を覚えれば危険度は大きく減る。 --大型ゾンビは、両モードでの2人プレイ時やマスターモードでの耐久力が従来作の大型ゾンビや今作の標準ゾンビとは比べものにならないほど硬くなっている。~ 1体処理するにもヘッドショットを連続で決め続ける必要があるほか、マスターモードでの場面によってはサブウェポンを使わないとほぼ確実にダメージを食らう事もある。 ---だが、ゾンビラッシュの大型ゾンビは後方に配置されることが多いので、真っ先にヘッドショットして倒すという対処法はある。 --忍者のような恰好をしたゾンビのマックは素早い上に意外と硬い為、初見や初心者では対応は困難。わかっていてもサブウェポンで対処しないと斬り付けられてしまう難しい場面もある難敵。 ---ただアーケードゲームである以上、この様な初見殺しの要素は『1』からある。 --マスターモードの説明文にもサブウェポンを使用することを推奨しているのでそれを前提としたゲームバランスと受け取ることもできるか。 -ノーマルモードで強制支給される最後の武器が不親切 --ノーマルモードでは場面によって武器を渡されることがあるが、最終面のみ『ダークエスケープ3D』と同様の「敵に対して不適切な武器を渡され、逆にこちらが不利になってしまう」場面がある。~ 具体的には最終面の終盤にて、''高威力だが単発式のレーザーガンを、重装甲とチェーンソーで攻撃の通りにくいゾンビ((胴体に装甲を纏っている為、頭部以外への攻撃を一切受け付けない。またチェーンソーを持っている為に頭への攻撃を遮られてしまう。うまく狙えば2発で倒せるのだが、初見ではあまりにも対処が難しい。))に対して渡される''というもの。 ---''渡された武器は使い切らない限り標準武器のサブマシンガンすら撃てない''仕様の為、上記の場面では適当に撃ちきって、持ち込んだサブウェポンをぶっ放すと言った対処を取られる事も。 --最終面以外では敵の大群に対して爆発物・ショットガン・ガトリングガンを渡されるのだが、これらは使い方を間違えなければ明らかに敵掃討の役に立つ為、全く問題になっていない。~ ショットガンに関しては支給時にケイトが「どんどん撃ちこんで!」と発言する為、初心者でもショットガンの連射で数を減らし、残ったモゥラーをサブマシンガンで倒せるよう配慮されている。 -ラスボスの弱さ --ラスボスであるムーンだがシリーズのラスボスどころか本作のボスで一番弱いと言われている。 ---攻撃パターンは多様だがキャンセルの有無に関わらず次の攻撃に移行し、「''全ての攻撃が終了したら撃破したことになる''」仕様で、極論コンティニューし続ければ必ず倒せてしまう。 ---ノーコンティニュークリアなどのダメージをなるべく喰らわないプレイをするときの障害になるかと言われれば、「攻撃が大振りで初見でも見切りやすい」「攻撃からダメージが確定するまでの猶予が意外と長い」「全ての攻撃がサブウェポンなしでも防ぎやすい」等の要因がある為、その様な印象も薄くなっている。~ ノーコンティニュークリアの場合はボス戦前にシリーズ恒例のライフ&スコアボーナスを受け取れる為、完全にウイニングラン扱いになってしまう。 --演出に関しては、過去最高の絶望感で『4』のラスボスのワールド以上に「手に負えない」といった存在感を放ってはいるものの、演出とのギャップが違和感を強くしている。 ---- **問題点 -Aimeカード関連 --Aimeカード使用時は40項目×3段階、合計120個のトロフィーが存在しているのだが、中には誰の目からしても明らかに取得が面倒なものがある。 ---特に特定サブウエポンで〇体撃破系のトロフィーは、獲得には莫大なやり込みが必須。装弾数が少なく、スコアアタック的にも不要なサブウエポンのトロフィー獲得はユーザーからしたら苦痛。 ---ただし、特にコンプリートすることびよってメリットがある訳では無く、スルーでも構わないようにはなっている。 --Aimeカード不使用時は使用可能アイテム数が大幅に制限され、特に強力なアイテムは軒並み使用禁止となる。 ---カード未使用のユーザーの多くは本ゲームの基本的な遊び方もまず知らなかったり、興味本位でプレイを始めたユーザーやガンシュー初心者が大半であろうが、不親切である事は確かである。 ---特にノーマルではサブウェポンの持ち込みが一切できない為、各チャプターでのアイテム強制使用でしか新要素に触る事ができない。 --Aimeに記録されるハイスコアが、ノーマルとマスターで区別されていない。 ---殆どの場合ノーマルよりマスターの方がスコアが高くなりがちなので、その場合ノーマルではハイスコアを更新することができなくなってしまう。 -押し倒し時のゾンビの無敵時間・耐久力の異様な上昇 --押し倒しイベントが発生すると、プレイヤーを押し倒したゾンビはタイマーが動くまで無敵となり、無敵解除後も耐久力が目に見えて上昇する。~ これはマスターモードで顕著になる。それまで普通の耐久力だったゾンビが押し倒しをすることで異様に硬くなるのは違和感が大きく、制限時間内に倒すのが難しくなる。 --また、押し倒し時は画面内に「10のタイマー」が表示されるが、これは明らかに10秒ではなく、マスターだと(ゲームランクにもよるが)3秒ほどでダメージを受けることもある。 ---「押し倒しに参加するゾンビの数」と「タイマーの減る時間」は''考慮されない''のも体感的な難しさを上げている。押し倒し準備に入ったゾンビをなるべく多く倒せばかなり楽になるのだが… -頻発する処理落ちと、それによって発生するバグ --大量の敵が一度に発生すると高確率で処理落ちが発生する。処理落ちが発生すると画面が一瞬固まり、すぐ復帰するのだがタイミング次第では敵の攻撃を受けたりヘッドショットを逃すことになる場合もある。 ---また、稀に処理落ちが発生すると、カメラワークやゾンビの関節構造が乱れたままゲームが進行することがある。 --小型のゾンビのヘッドショット判定が特定場面のみ非常に厳しくなり、霧がかったチャプター4の序盤では処理落ちの影響か「頭を撃った筈なのにクリティカル扱いにならない」という事が時折発生する。~ 厳密には仕様か不具合かも不明。単なるクリア目的のプレイでは殆ど干渉しないのが救いだが、ハイスコアを追求するプレイヤーには命取り。 -''やりこむと見えてくる粗・理不尽な点'' --''理不尽に感じ取られるダメージを受ける場合がある。'' ---例1「''ゾンビに押し倒された際に攻撃に参加しないゾンビが攻撃に参加しているゾンビの殆どを覆う''」~ これは敵配置の問題であり、非常に低確率ではあるものの狙いにくく排除までに時間がかかってしまう。 ---例2「''斧ゾンビが攻撃モーション中のゾンビの前に出てきてプレイヤーの攻撃を防いでくる''」~ 特に難度が高い状態のゾンビラッシュで起きやすい。この時に攻撃してくるゾンビが耐久力の高い者では連続ダメージの危険性もある。 ---例3「''攻撃モーション中のゾンビの当たり判定が消失or攻撃モーション中に怯ませたのにダメージを喰らう''(攻撃判定にラグがある)」~ 処理落ちの影響なのか、ゾンビラッシュ時などの処理落ち気味のシーンで起きやすいようで、再現性は低いが理不尽に感じやすい。~ 逆に後者は確率がそれなりに高く、特にスズキ(ミイラのような外見に白い服を羽織ったゾンビ)で起きやすい。 ---例4「''最前列のゾンビの後ろにいたゾンビが攻撃してきてダメージor距離が離れているゾンビの近接攻撃が当たる''」~ 主人公らが移動している時のゾンビは、「攻撃しないor攻撃するが当たらない」のどちらかであるが、後者の距離感が曖昧で、慣れている程ダメージを受けやすい。 --例に挙げたように、主に判定が邪魔をして理不尽なダメージを喰らいやすくなっている。テンポが早くゾンビが多くなっていることから、ランダム性や発生頻度にも差がある。 ---一応、このような理不尽な判定はクリアまでプレイしても全く発生しない場合もある。~ また、マスターモードの方が敵の耐久力と物量が増加する分、ノーマルモードに比べると発生しやすくなる。 --これと関連して「明らかに攻撃を受けた筈だがダメージ無し」「前方のゾンビが盾になって攻撃を防いでくれた」などプレイヤーに有利な状況も時折発生する。 //-ボス戦に関する不親切な仕様がモロに出てしまっているハングドマン戦。 //--今作の通常ボス戦は『最終シーンではキャンセルゲージを全て削れないとボスのライフゲージが減らず倒せない』仕様があるのだが、ハングドマン戦はそれが非常に露骨。~ //ハングドマンの最終攻撃は「画面の上・左・右の何れかから、炎を纏っての回転突撃」なのだが、これが他のボスと違ってボス自体の動き・それを追う視点がいささか不安定。~ //その為、動いている的を狙う事が不慣れな初心者では「回転突撃をキャンセルできず、長い間ダメージを喰らい続ける」ループに陥ることがままある。 //-ラスボスについて //#region(ネタバレを含むため格納) //--ラスボスのムーンは、群がってくるゾンビを取り込み最終的に非常に大きくなる図体、中々減らないHPなど、外見上は強そうな印象を受けるが、その展開及び強さは批判的な意見が多い。~ //まず''弱い''。攻撃パターンは『4』のラスボスであるワールドが用いたような「弾速が遅く耐久力のある飛び道具」が主体で、キャンセル猶予が長い攻撃が多く、回避や先読みも容易。 //---『III』のフールのそれを強化した「上空から7体前後のゾンビを落とす」攻撃など、キャンセルが難しめの攻撃もあるが、基本的には数回の練習で突破できる程度の難度である。 //--更にその展開。中々有効打を与えられないことに焦るライアンが、鉄パイプで頭に刺したところへ天から雷が落ちて撃破する…というラスト。 //---プレイヤーが直接倒すわけではなく、攻撃を何回か凌げば自動で終了する。堂々と登場する割にはあまりにアッサリ終わってしまうため「自分の手で倒した」感が薄い((頭に狙いを定めるイベントも発生するが、成否の違いでエンディングが変化することは無い。))。~ //また、言ってしまえばライアンの行動は半分自棄になった上での行動である。「ご都合的展開」とも感じとれてしまう。 //---「何度か攻撃を凌げば最後にアッサリ解決」という点ではハイプリエステスも該当する。但しこちらは最後に弾数無限の火炎弾でトドメをさすため批判されにくい。~ //ムーンの場合は、''よりによってラスボスでこの展開をしてしまった''のが大きな批判要因であろう。 //#endregion //↑ラスボスは、確かにあっさり終わってしまう展開や他のボスと比較すると弱い点に不満を感じるのはわかります。ただし、弱いと言っても「初心者でさえ初見でも簡単に倒せる」というほどではないですし、止めの展開はあまり気にしない人も居ると思います。なので個人的には「賛否両論」に留めておくのが良いのでは?と思います。2018/12/19 //ラスボスは展開は同意しても、序盤ボス並の対処のしやすさとそもそも極端な話、金を用意すれば放置しても勝てるというのは、KOF97みたいに理由付けが無い限りは設定ミスのような印象が強いので問題点でいいかなと。 12/21 //ゲームカタログwikiの「ゲームバランスが不安定」判定の基準として、難易度の低さは「ゲーム全般に置いて歯ごたえが全くなく、遊んでいる気にならないゲーム」とされています。ラスボスの難易度は流石にこの域には達していないので、難易度を問題点とするには弱いと考えます。攻撃さえ凌げばクリア可能な点については、鬼武者2のような「ラスボス戦でゲーム性が変わる」くらいでないと問題点として弱いんじゃないかなと思います。ただ不満を感じるのも理解できるので、この点はゲームカタログwikiのしたらばで第三者の意見を伺うのも良いと思います。2018/12/25 //↑と同じくハングドマン戦のラストは間違いなく今作の初心者・初見ユーザーにとっての壁だと思いますが、1回目の上からの突進や左からの突進は比較的捌き易く、コンティニューボーナスのサブウエポン弾数復活もあるので難所の域を出ない(問題点に挙げるほどではない)かなと個人的には思います。ハングドマンの移動ルートは固定なので位置を覚えれればかなり対処は簡単になります。 ---- **総評 シリーズ十数年ぶりのアーケード新作。難易度の分化、サブウエポンなど新要素を盛り込み、期待と不安に包まれた状態で稼働した。~ 過去作のオマージュや難しいながらもやりこむことでノーコンティニュークリアも容易な難易度は健在である。~ しかし、シリーズでも多いプレイヤーに不利なバグ、Aimeカード未所持者に厳しい仕様とやや粗が目立つのも見受けられる。~ それでも過去作の要素はファンとして嬉しい内容が豊富なので一度遊んでみたらいかがだろうか。 //「なし」を仮定した総評。 //総評に同意。個人的には「なし」が妥当かと思います。2018/12/14 //私は「良作」判定でも問題ないと考えます。理由としては、問題点がややハイスコアプレイヤーに寄っている印象を受けるので、ライト層などの一般プレイヤーの評価点が帳消しにされてしまうほどではないのではないか?、という点です。ただし判定については第三者の意見も聞いてみたいので、ゲームカタログwikiのしたらばで意見を伺ってみるのもありだと思いました。 2018/12/19(2018/12/25に訂正・追記) //いくつか議論の余地はありますが、そろそろ下書き削除期限が近付いているので、一旦記事作成に移った方が良さそうです。ただ、異論の出ている部分の扱いはどうしましょう?私は「判定は一旦『なし』、異論のあるハングドマンとラスボス戦の記載はコメントアウトで議論継続」で作成するのが良いと思います。 ---- **余談 -元々本作は「THE HOUSE OF THE DEAD 5」として開発されており、台本は既に完成していたものの、その時点では筐体のコストが割に合わないことから開発中止となっていた。 --その後時代が下るにつれ演出を実現するための筐体のコストが下がったことでリリースにこぎ着けた経緯がある。 -今作の宣伝活動の一環として、バーチャルYouTuberの「''緋色すもも''(ひいろすもも)」が本作をプレイした様子の動画が公開されている。 --外見はシリーズ皆勤賞ゾンビである''カゲオの頭に桃のアクセサリーがついたもの''((容姿について、本人いわく「(カゲオには)似ていない」との事らしいが…。))。更に声は''完全に女性のそれ''であり、非常にミスマッチ。~ さらに動画内では彼女(?)のペットとして、これまたシリーズ皆勤賞のヘビ型ゾンビの''モゥラーそのまんまの姿''をした「''モラたん''」も出演している。 ---シリーズ的にもネタ要素全開な『THE TYPING OF THE DEAD』が既にあった為、ファンには「''いつものセガか''」など受け入れられている様子。 ---宣伝活動として企業対抗HODペアアタックなるものが開催され、主にTwitter上で反響を得た。 --2020年9月9日で引退。現在は閲覧不可となっている。 -2022年現在でも稼働中だがそれまではアップデート予告がない事から不具合はそのままのため、評価は変わっていない。 -登場ゾンビ達の名前が公開 --『4』では登場ゾンビ達の名前が不明だったが、今作では公式サイトで全て紹介されている。新キャラに混ざって初代で登場したキャラが復活しており一部のファンには嬉しい点であろう。 -シリーズのお約束を一部回収していない部分がある。 --「エージェント『G』((同キャラは『1』と『III』で2P側・『4SP』『OK』で1P側主人公、『2』では序盤にて各ボスの情報ファイルを渡す脇役、『4』ではエンディングの1つに登場と、外伝作である『EX』を除いた全作品で登場していたシリーズおなじみのキャラクターである。))が登場しない」、「タイトルの頭の『THE』が無い((ただし通常『THE HOUSE』には館という意味はなく、実写映画版では最初から『THE』が除かれている。))」、「各チャプター名が『漢字2文字』ではない」、「ゾンビ化エンドが無い」といった点。 --シリーズのボスの名前に使われてきた大アルカナについても、本作の時点で(全22種の中で)1つだけ余り(Devil)が生じている。 ---『4』までの時点で残り3つとなっていた為、本作で残さず使い切る事も出来たと考えられるが…。 -東京ジョイポリスにて本作をベースにしたアトラクション『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~ THE ATTRACTION』が稼働している。 --筐体は4人同時プレイが可能で可動ギミックが搭載されたシートが横一列に並んでいる方式で、エアー噴射ギミックやサラウンドシステムも本作から引き続き搭載。~ ゲーム内容は本作の序盤の展開を元にしたステージでの時間制スコアアタックになっており、リロード及びサブ武器の廃止等ゲームシステムもアトラクション用に変更されている。 ---元々は3月19日から稼働開始予定だったが、昨今の新型コロナウイルス情勢による長期休業により、営業再開した6月13日から稼働開始となっている。 -日本国外では日本版と一部仕様が異なる。 --AimeカードとアミューズメントICカードが使用出来ない。 --マスターモードが無く、ステージセレクトに置き換わっている。 --HODコインは無いが、一部を除く全アイテムが無料で使用可能。
*HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~ 【はうす おぶ ざ でっど すかーれっと どーん】 |ジャンル|ガンシューティング|~| |対応機種|アーケード(ALLS UX)|~| |販売・開発元| セガ・インタラクティブ|~| |稼動開始日|2018年9月|~| |判定|なし|~| |ポイント|ゾンビの更なる物量攻め&br()選べる2つのアイテム&br()絶妙な難易度は健在&br()プレイヤー泣かせの不具合|~| |>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 バンダイナムコの『[[タイムクライシス>タイムクライシスシリーズ]]』と対をなす、人気ガンシューティングゲーム『THE HOUSE OF THE DEAD』シリーズの本編タイトル5作目。~ アーケードゲームとしては前作の『[[4>THE HOUSE OF THE DEAD 4]]』から13年ぶり((外伝作品を含めると『THE TYPING OF THE DEAD:OVERKILL』から5年ぶり。))で、筐体は『[[2>THE HOUSE OF THE DEAD 2]]』のSDX筐体から20年ぶりとなるシアター型を標準で採用。 近年のガンシューは[[敵が強すぎ>ダークエスケープ3D]]・[[敵が多すぎ>ターミネーター サルベーション]]・[[ストーリーなど色々と不評>タイムクライシス5]]とプレイヤーに好ましくない作品も多く、そんな中で突如発表された本作も当初は不安視された。~ だが、約半年のロケテスト兼調整を経て発売された本作は「HODらしさ」を各所で維持しており、プレイヤーからは概ね好評を得る作品となっている。 なお、本作に登場する敵は従来作と同様「人工的に作られた『ゾンビ』」なのだが、公式では『クリーチャー』と呼称するようになった。~ 本ページでは便宜上、公式サイトからの一部引用であるストーリー欄以外は、従来作のページと同様の『ゾンビ』表記とする。 ---- **ストーリー >20XX年12月6日の夜。数年前の事件で命を落としたAMSエージェント「ジェームズ・テイラー」の弟、『ライアン・テイラー』と、~ 数年前の事件でジェームズと共に戦った女性エージェント『ケイト・グリーン』はとある館で行われているパーティに潜入していた。~ 2人の任務は「正体不明である『パーティ主催者の男』の調査」であったが、収穫も無くただ時間だけが過ぎていく状態に陥っていた。 > >しかし突然、轟音と共に大きな地響きが発生、パーティの主催者が会場に無数のクリーチャーを放ち、パーティ客を襲い始めたのだ。~ この惨劇に対し、2人は隠し持っていたマシンガンを武器に、道中のパーティ客を救助しつつ無人ヘリで脱出を試みるが失敗してしまう。~ 退路を絶たれた2人は「もう後戻りはできない」と、更なる情報収集を目的にクリーチャーの蔓延る広大な館を駆け巡ることになる…。 ---- **追加・変更点 「標準武器は30発のマシンガン」「敵の弱点は頭部」「敵に押し倒されることがある」など、基本システムは『4』の踏襲だが、それ以外は多数の追加変更が行われている。 -ゲームバランスの異なる2モードの導入 --''従来作に近いゲームバランスの「ノーマルモード」''と、''難度を大幅に上昇させた上級者向けの「マスターモード」''が用意されている。スコアランキングも分けられている。 ---マスターモードは「敵の出現数や耐久力の大幅増加」「道中でのアイテム(武器)の強制装備が無くなる」「アイテムの消費コイン額がノーマルの数倍」等の調整がなされている。~ その代わり、ノーマルと比べ敵に撃ち込む弾が多くなるので獲得スコアは必然的に増えるほか、アイテムも高額な分装弾数が数倍に増加している。 ---ノーマルモードのみ「特定場面で特定武器が支給される」要素((例えば最初のチャプターでは、ゾンビの大群に対して有効なグレネードランチャーを渡されるなど。))があるが、マスターモードではボス戦の最後にボスを倒す為に必要な武器以外は支給されない。 -Aimeカード((セガが展開しているサービス。対象のアーケードゲームのデータを保存できるほか、サービスサイトに登録するとカードを紛失等で使えなくなっても新たなカードにデータを移行できる。))及びパナパスポートの対応。利用することで下記の特典が増える。 --全国ランキングへのスコア登録 ---Aimeカード使用時にクリアすることで、全国ランキングに100位以内であれば全国ランキングへ登録される。~ 1プレイヤーもしくは協力プレイ、またモードが「ノーマル」か「マスター」かどうかで集計は異なる。 --HODコイン・実績・レベルの保存 --「ノーマルモード」でアイテムが使用可能・「マスターモード」でのアイテム制限の解除。 -アイテム制、ゲーム内通貨『HODコイン』、レベル制の導入 --''Aimeを含むICカードを使用することで''チャプター開始前に後述のアイテムを『HODコイン』を消費し2つ((同じ武器を選ぶこともできる))まで選ぶことが出来る。~ 『[[III>THE HOUSE OF THE DEAD III]]』や『4』で用いられたショットガンや手榴弾もアイテムとして選べるが、敵を一掃出来るような強力なアイテムはコイン消費量も相応に多い為、プレイ用途によって上手く選びたい((ただしこうしたアイテムはクリティカルヒットが狙えない為、スコアアタックには向かない。))。 ---マスターモードではカード未使用でも一部アイテム((ショットガン、MGM700、マシンガンプラス、レーザーガン、手榴弾の5種類のみ。コインは消費しない。))が使用可能だが、強力なアイテムは軒並み使用不可なのでマスターモードをカード無しで攻略するのは相当な腕が必要になる。 ---アイテムは道中での弾数の補給手段がない((コンティニューをすると全て回復する。))ので、「どのアイテムをどこで使うか」が戦略的に重要で、弾数が少ないノーマルモードではこの傾向が顕著になる。 --初期所持HODコインは「2000」で、最も消費量の多いSWキャノンを2つ使える程度には持っている。~ クリティカルショットもしくはアイテムを重点的に集めればすぐに消費した以上の稼ぎは出来るが、ステージ途中でゲームオーバーになるとそのステージで稼いだHODコインを失ってしまう。 ---チャプタークリア時に取得済・またはゲームクリア時のランク次第で獲得できるHODコインが規定数を超える度、プレイヤーのやりこみ度を示す「レベル」が上がる。 #region(アイテム一覧) -ショットガン/ショットガンプラス --マシンガンよりも攻撃範囲が広いセミオート散弾銃。『III』と比べかなり範囲が広くダメージも高い。~ 但し短所が『III』よりも強調されており、敵が遠いほど威力が弱まる他、更に遠いと届きすらしない。 ---ボスは基本的に最後は接近してダメージを与えに来ることが多い為、接近してくる相手には強い性質を活かしやすくキャンセルゲージ削りに使える。 -マシンガンプラス/マシンガンダブル --基本武器であるマシンガンの強化版。ダブル>プラスの順で強い。装弾数が多い上リロードも不要なので、リロードの隙を突かれない利点もある。 ---特にマシンガンダブルは、威力も後述のガトリングガンに引けをとらないほど高く、非常に扱いやすい武器となる。 //---これに限らず、「~プラス」と名付けられているものはダメージが強化されている。 -ガトリングガン --超高速で弾を連射する、マシンガン系の上位互換に相当する武器。集団戦、ボス戦のいずれでも有用。 ---連射力が非常に高い分装弾数も相応に多く、ノーマルでも270発、マスターでは''900発''にも達する。 ---ヘッドショットを狙いながら集団で来た敵にも対応でき、ボスのキャンセルゲージ削りにも使えると万能な為クリア目的、スコアアタック共に強い武器。 -MGM700 --連射ができず当たり判定も狭い代わりに、単発威力に優れるマグナム拳銃。 ---耐久力の高いゾンビや、ボス戦用に最適。特に敵が硬いマスターではSWキャノンに次いで有効。 ---マスターではカード無しプレイでも使える武器の1つで、その中では有力な選択肢になる。 -手榴弾 --『4』のものと比べて「構えた時の調整が無い(投擲距離が一定)」「何かに当たると即爆発」と、『OK』でのそれに近い性能となっている。~ その為、結果的に使いやすさが改善されており、ノーマルでは雑魚ゾンビであれば一発。マスターでは耐久力の上がった敵に対する火力不足に悩まされる点も。 ---消費コインも全武器中最も少なく、ノーマルでは75コイン、マスターでも200コインしか消費しない。ノーマルでは安価な割には強力な武器。 -グレネードランチャー --放物線状に手榴弾よりも威力の高い爆発弾を飛ばす。代わりに少し弾数が少ない。 -火炎弾銃 --着弾すると炎が広がる火炎弾を飛ばす。 ---ハイプリエステス戦における火炎弾銃は無限弾仕様となっている。 -ロケットランチャー --非常に強い威力と爆風を持つ武器。ノーマルでは1発限りの切り札。 ---後ろや背景にいる倒さなくても進行する大量の敵を倒して稼ぐのにも使われる。 ---チャリオット戦では「改」となっており、こちらはチャリオットの鎧を壊すのに使われる。 -レーザーガン --MGM700同様、単発威力が高いレーザー銃。消費コインがMGM700より少ない代わりに、装弾数と威力もやや控えめ。 -ヒートレイ --どこに当ててもクリティカル並の威力を出せる赤いレーザー銃。MGM700/レーザーガンの上位互換にあたり、装弾数も相応に多い。 -エネルギーキャノン --ライフが少ないほど威力が増す…と説明にはあるがそちらはおまけ程度の効果で、最も特徴的な効果は''弾に貫通性能がある''という点。 ---集団戦でもそれなりの効果が見込めるほか、ボスに対しては当たりどころが良ければ一撃でキャンセルゲージを削る切るほどの威力を発揮する。 ---このように単発系武器の中ではトップレベルの威力を誇るが、その分装弾数は少なめ。 -SWキャノン --広範囲に貫通機能付きの衝撃波を放つ兵器。威力は絶大で雑魚ゾンビならば集団も一掃できる上、ボスのキャンセルゲージもそこそこに減らせる。効果の割には持ち込める弾数も多い。 ---クリティカルショットが出来ない為、スコアアタックでは扱いが限られるがクリア目的であればとりあえずこれを持っていくことで格段に難易度が下がる。 ---弾数はノーマルで4発、マスターで16発と多いが消費コインは850コイン(マスターでは''3400コイン'')と最も高い。 -ライフ --使用するとその場でライフが1個増える。ノーマルは1個につき1回、マスターでは2回使用できる。 ---単純に被弾回数を増やせるのでクリア目的なら迷ったらとりあえず選んでも良いが、''使用時はライフを選択した状態で画面内を撃たないと使用できない''(即座に使用できない)点には注意が必要。~ 使わないままもたついてうっかり死んだり、チャプターをクリアしてしまうと無駄になる。また敵を上手く捌けずタコ殴りにされ、回復した以上にライフを失う可能性も孕むので常に最適解とは限らない。 ---任意のタイミングで使うという点は、あるステージのルート分岐で自分のライフが奇数か偶数かでルートが分岐する所など、「あえて温存してルートを調整する」と言ったこともできる。 -シールド --敵の攻撃を防ぐシールドを7秒間展開する。展開中は画面下に黄色の半透明な盾が表示される。 ---一部のイベント失敗時のダメージも無効化してくれるが、装備数が少ない(ノーマル1回、マスター3回)ので使い所をよく考える必要のあるアイテム。 #endregion -ガンコントローラー(ガンコン)関連 --プレイヤーの使う銃はサブマシンガン((作中で主人公二人が使用するメイン武器及び筐体のガンコントローラーのモデルは「H&K MP7」))であり、上記の通り標準装備の装弾数は30発。~ リロード方法は従来作に近い「残弾有りの状態で画面外に向ける」他、''撃ち切った際のオートリロードが搭載''された。但しリロード速度は後者が僅かに遅くなっている。~ 更に前方のグリップ上部とトリガー上のセレクター部分には赤色の『アイテム切替用スイッチ』が追加され、構え方を問わずにアイテム切替が可能となっている。 ---スイッチの搭載位置はそれぞれ「グリップを握る指で操作できる」「トリガーを握る指で届く範囲」であり、2丁拳銃のような遊び方にも対応されている。 --ガンコン内部には武器毎に異なる反動を再現する振動機構が追加されたが、一方で「ガチャプレイ」システムは廃止、ガンコンを軽く振ってのリロードも廃止された。 -リザルト評価 --『4』から『クリティカルショット』が獲得評価の割合ではなく''クリティカルショットの数''に変わり、新たに『敵撃退数』『イベント成功率』が加わった。 ---命中率は『4』での一律70%から、一律56%で最高評価になるように緩和された。 --ランク評価は評価対象が増えた影響か、A→A+→Sなどと細分化。ライフ回復条件も「1人プレイ時はA+で1個、Sで2個回復」「2人プレイ時はA+やSでも1個回復」と厳しくなった。 -実績 --プレイ中に特定の行動を起こすことでトロフィーを獲得することが出来る。1つの実績でも達成度が高い程、トロフィーが銅、銀、金と格が高くなっていく。 ---「(各アイテム)で数千体撃破」といったプレイを重ねれば達成できるものから「店内ランキングで1位を獲得する」「全てのチャプターでSランクを獲得する」といった難しいものも。 --特に報酬などは無いが、ランキングに載った際には獲得トロフィーの数が記載される。 -ハマり対策 --外伝作『[[OK>THE HOUSE OF THE DEAD OVERKILL]]』からの逆輸入要素。何らかの不具合でゾンビが動かない、長時間シーンが進まないといった現象が起こると、強制的にゾンビが全滅するようになっている。 -その他 --プレイ中にプレイヤーの残ライフ数が筐体のテストモードで設定されている最大ライフ数に達した場合、残ライフ数の下に「MAX LIFE」と表示されるようになった。 ---なお、工場出荷状態のライフ数設定は「開始時3個、最大数6個」となっている。 --2人プレイ時に限り、ゲーム開始時にクレジット(プレイ料金)を追加すると初期ライフ数を増加できる。 ---必要クレジット数、ライフ増加量は店舗設定によるが、工場出荷設定(2人プレイ400円/初期ライフ3)では「2人プレイ500円/&bold(){初期ライフ6}」となる。(コンティニュー時は通常の初期ライフ数となる。) ---- **評価点 -グラフィック類の圧倒的な向上 --セガの汎用基板「Nuシリーズ」の後継に当たる新基板「ALLS(Amusement Linkage Live System) UX」((ALLSにはハイエンド仕様の「ALLS UX」の他にローエンド仕様である「ALLS HX」があり、『オンゲキ』や『WACCA』で使われているのは後者。))とゲームエンジンにUnreal Engine 4を採用。~ 『4』や『OK:DC』に比べてモデリングの精細化・テクスチャーの解像度向上だけでなく、光・炎・破片・煙などの特殊効果も明らかに綺麗になっている。 ---特にゾンビや炎の質感、『4』から引き続き登場したケイトの変化はより分かりやすくなっている。 --グラフィックの向上と共に、''更にゾンビの出現量は『4』の数倍にまで増量。''チャプター0から『4』以上のゾンビが押し寄せてくる。 --『4』で同じ外見のゾンビが同時に大量発生する問題が指摘されたが、今作では最序盤から登場する雑魚ゾンビにも4種類のバリエーションが製作された。~ 加えて舞台がパーティー会場である為、似通ったスーツ姿のゾンビが登場する違和感も少ない((加えてBルートの後半では、ケイトのセリフとして「(ゾンビは)人に似せて作られているが、別の生命体と思ったほうが良い」という解説もなされている。))。 -''初心者/ヘビーユーザーのニーズに応えた難易度設定'' --敵の出現数こそ『4』より増加したが、最前列の攻撃モーションに入った敵から倒すというシリーズの基本的な攻略法は変わっていない。 --そもそも高めの難易度設定である本シリーズではあるが、今作は強力なサブウェポンの登場に加えてゲームの難易度自体が2つに分けられているので一概に語るのは難しくなっている。~ また、SWキャノンなどの強力なサブウェポンをどう使用するかによって体感難易度が大きく変化する。 ---SWキャノンは判定が画面奥まで届き、一列になって襲ってくる雑魚を一撃で吹き飛ばす武器で、対雑魚で言えば間違いなく最強。これを難所で使えば体感難易度は一気に落ちる((一方でハイスコアを目指す上では敵の撃破数を稼ぐ為に用いられる程度であまり使われない。))。 --''ノーマルモード''の時点でサブウェポンの積極的使用を前提に難易度調整されている為、難所と言われるような場面はそこそこ多く、的確にサブウェポンを使用する判断力が必要。~ 総合的に見てノーマルモードは『4』よりは難しいが、『2』や『III』ほどではない…と、『4』と同様に''一般プレイヤーでも気軽に楽しみやすい難易度''となっている。 ---一方ハイスコアを目指す際はサブウェポンの選択と使用箇所は決まっているも同然で、道中の雑魚に使う余裕は無い。その場合は難所も通常武器での突破となる為、やり込みも必須である。 --''マスターモード''は道中の敵とその耐久力も大幅に増加、問題点で指摘するバグの発生率が上昇する為、難易度は一気に跳ね上がる。 ---しかし、通常武器1発で敵の攻撃をキャンセル出来たり((高耐久の大型ゾンビの攻撃はキャンセル出来ないが、それはノーマルモードも同じ。また、大型ゾンビは他のゾンビより後方に配置する等、攻撃開始までの猶予が長く設定されている。))、追加・変更点で記載した通りサブウェポンの装弾数も上昇する等、バグを除けば理不尽な難易度にはなっていない。~ ある程度ノーマルモードに慣れたプレイヤーであれば、SWキャノンのような強力な武器を要所要所で的確に使うことで、マスターモードでも十分にノーコンティニュークリアを狙える。 ---マスターモード道中を通常武器のみで攻略する事は熟練者でも難しい。ノーコンティニュークリア+スコアアタックを目指すのは修羅の道であるが不可能ではない。 //今作は難易度がノーマルとマスターの2つに分けられており、その中でもサブウエポンを道中からフルで使うか、スコア稼ぎのみに使うかで体感難易度が大きく変化するので一概に難易度を語るのは難しいと思い、難易度についての記述はそのことを軸に大きく書き直してみました。 --2人プレイ時に限り、チャプター0でパーティホール突入前の時点で残りライフ1個となった場合は隠しライフが2個出現する救済措置が用意されている。 ---チャプター0の時点で初心者には厳しいポイントが幾らか存在するため、前述の追加クレジットによる初期ライフボーナスと併せて、一般プレイヤーでも相応に楽しめるように配慮されていると言えよう。 -''シリーズ最高レベルかつ初心者にも分かりやすい爽快感'' --敵出現数はシリーズ中最も多く、それらを駆逐する爽快感もシリーズ随一。通常武器がオートリロード可能なマシンガンであることも爽快感をアップさせている。 ---特に「サブウエポンを用いて敵達を一網打尽にできる」要素は、種類や弾数が豊富になったことで『4』『OK』から大幅に進化している。 --ヘッドショットが決まると「ビシッ!」という派手なSEが鳴る。これによりヘッドショットか否かの判別が容易になり、連続でヘッドショットを決めるとSEも連続で鳴るので爽快感も高い。 ---ノーマルモードの開始時には敵の弱点は頭部である事が説明される為、初心者でも自然とヘッドショットを狙うようになっており、爽快感の獲得とゲームの上達がそのまま繋がっている。 --ステージクリア時のリザルトに関しても、スタートボタンを押すことによる表示高速化や、初心者にも配慮したマイルドなランク表記と主人公らのコメント演出((『4』では低成績だと容赦なくランクEやDをつけられ、主人公らが不満や自信を失くしかけるコメントをしていたが、今作では最低ランクがCに留められており、主人公らのコメントもマイルドに抑えられている。))が行われている。 -至る所に散りばめられた過去作のオマージュ --外伝作品を除いた各シリーズ作品から取り入れており、下記はあくまで一例だが何れもゲーム内に上手く溶け込ませている。ファンであれば懐かしさを感じるだろう。~ 全体的に『1』のオマージュが多いのも特徴。登場しているゾンビやボスも大半が『1』で登場した個体を現代のグラフィックでフルリメイクしたものである。 ---チャプター0から「最序盤で絶対に死ぬ(助けられない)男性」が登場する(『1』『2』『III』)。その男性に対するライアンの台詞が「しつこい男はロクな目に合わないな((『1』『III』のローガン・『III』のデス・『4』『4SP』の一部ボスが「しつこい」と各作中で言及される。本作の場合は「潜入任務中のケイトに付きまとっていた」らしい。))」。~ 次のシーンでは大型ゾンビ「サイモン」が一般人を投げ飛ばそうとし、直後にゾンビ数体がガラスを突き破り主人公らを押し倒す(それぞれ『1』のチャプター1・2、『4』のチャプター1序盤)。 ---屋敷の玄関ホールでシャンデリアを落としながら飛びかかってくる小型ゾンビ2体、その後に斧持ちのゾンビが扉を切り壊してくる(『1』のキュリアン邸突入直後)。 --2P側主人公ケイトが『4』から続投しているのと、1P側主人公ライアンが『4』の主人公ジェームズの弟である為、『4』に関係したセリフ・展開も多い。 ---左のエレベーターに乗る際に「迷ったら左の法則ね」と発言(『4』チャプター1で分岐点を左を選択した際のケイトの台詞)。ライアンは意味がよくわからない様子。 --過去作にあったレスキュー要素も調整されて復活。 ---『1』『2』にあった一般人(パーティー客)救出は、「基本的に失敗時のペナルティはない((例外として、敵が客を投げ飛ばそうとしてくるイベントに関しては、失敗するとダメージを受けてしまう。))が、成功するとクリア時の評価((「イベント成功数」に関わる。))にプラス」という仕様に変更。誤射判定も撤廃されている((ただし一部場面にて、こちらが撃った弾が客に遮られ敵に攻撃が届かないといった状況もあるが、その場合でも誤射された客が死んでしまうようなことはない。))。 ---逆に、『III』であったパートナー救出は「成功しても評価にプラスされるだけ、失敗すると強制ダメージ」と厳しくなった。こちらも『III』から引き続き、パートナーに対する誤射判定はない。 -シリーズ恒例の大アルカナが名前に用いられた4体のボス達 --うち2体が新規キャラ、残り2体は『1』に登場したボスのリメイクで、後者はグラフィックはもとより攻撃パターンも過去作のボスを一部踏襲したものに一新されている。 --Aルートのボスは''チャリオット''。全身に装甲を纏っており、『1』での初期弱点「右胸の傷((『1』の裏設定では「事件以前に潜入したエージェントが壮絶な死闘の末つけたもの」とされている。))」も無い為、いくら攻撃してもダメージが入らない…と、強敵感・絶望感が大幅アップ。~ 中盤でロケットランチャー改を当て、装甲を破壊することで剥き出しになった部位(頭部・上半身と下半身の左右のうち1か所)にやっとダメージを入れられるようになる。~ 装甲破壊はやり直しがきかないが、破壊部位によってその後の難易度が大きく変動する為、どこにロケットランチャーを当てるかは非常に重要で緊張感のあるシーン。 ---『III』のデス戦のオマージュ((柱などの障害物に遮られながらの射撃、ケイトで撃破した際にリサのそれと似たセリフを言うなど、明確にオマージュされている様子。))や、『4』のエンプレスと同じ「周辺物の弾き飛ばし」などもあり、『1』の時の弱さが嘘のように全体的に大幅に強化されているが、独特な各モーションは『1』のそのものである。~ ただし、今作では自ら装甲を脱ぎ捨てることは無く、体力が0になって倒れる瞬間に全装甲が弾き飛ぶのみとなっている。 --Bルートには新ボスの一体である、''ハイプリエステス''((公式サイト内での表記より(HIGH PRIESTESS)。しかし、何故かゲーム中では「PRIESTESS」という表記になっている。))が登場。イカやタコの様な巨大なクリーチャーで、触手を用いた攻撃を行う。~ 今作のボスの中では比較的弱い方だが、体力ゲージが(弱点を撃たない限り)減らなかったり、女性の歌声の様な鳴き声を上げたりするなど、ボスとしてのインパクトは十分。 --Cルートのボスは''ハングドマン''。『1』での「高い知能を持ち、狡賢い」設定も健在で、道中から主人公らを妨害し、ボス戦直前には主人公らが脱出手段に用いようとしたヘリを目の前で破壊してくる(その時に『1』を意識したかのようなセリフを吐く)。~ 更に戦闘時には「閉鎖された空間に上空から油を撒き、その上に松明を落として大量の炎を発生させ、主人公らを焼き殺そうとする」など、従来作のボスの中でもかなり戦略的な戦法を取ってくる。 ---コウモリのけし掛け・空中からの襲撃等の『1』譲りの攻撃も健在。加えて『4』のスターと同じ「回転しながらの突進」も行ってくるようになった。 --最終チャプターには、新ボスである''ムーン''が登場。『4』のワールドや『OK』のマザーをも凌ぐ体躯を持ち、さらに光弾や衝撃波、火炎弾や強酸など、攻撃方法も多彩。 ---ワールド同様、ボス戦中に進化していくのだが進化の速度が比較にならず、攻撃を受け付けていないかのような演出がされ絶望感がある。 -迫力を感じられるシアター型筐体 --筐体は異様な外観で、派手なものが多いゲームセンター内でも中々のインパクトがある。また、季節に応じてライトアップの色が変化する。 --『2』でのSDX筐体の「迫力の音響」「ボディソニック・振動機構つきシート」はもちろん引き継がれ、今作では1P・2Pの着座位置の天井部に「エアキャノン(空気砲)」と「LEDライト」が追加された。~ これはゲーム内の風圧や光源等を真上から表現するもので、近頃流行りの4D映画を髣髴とさせる装備であり、『4SP』でのアトラクション要素をある意味で受け継いだとも言える。 ---外装にもドッキリ的な仕掛けを搭載。筐体のすぐ後方を通ったり、非プレイ時に目玉を模した赤いボタンを押すと…? --筐体のコントロールパネル上部には『爆音ボタン』があり、これを押すと音量の低下・振動とエアキャノンのON/OFFが可能。~ 上記のアトラクション的な演出や大音量が苦手・もしくは煩わされたくないプレイヤーにもきっちりとした配慮がなされている。 --半密室型の筐体は周囲を気にせずプレイできる為、従来作と比べてカップル層や女性層がプレイしやすい。筐体の後方には覗き窓がある為、ギャラリーにとってもプレイは見やすくなっている。 -''やりこみ勢にも配慮された細かなシステム'' --従来作では筐体内ランキングのみが記録されていたが、今作ではオンラインで毎日変動する4種類の全国スコアランキングも表示される。~ これによりそれまでごく一部のユーザーのみの世界であったスコアアタックの間口拡大や競技性の向上に成功した。実際、今作からスコアタックを始めたというユーザーも多い。 ---公式側は稼働開始後もスコアラーに対するアプローチを行っており、公式サイトにも毎日更新の全国ランキングのページがあり、稼働3ヵ月後にはスコア表示コマンドも開示している。 --ランキングはノーマル1P、ノーマル2P、マスター1P、マスター2Pの4種類あり、ランクインするとユーザー名とスコアだけでなくプレイ場所や獲得トロフィー数も表示される。~ また、ランキングの右に表示される「☆マークの有無でノーコンティニューか否か」、「歯車マークの有無で工場出荷状態か否か」というスコアラーにとっての重要要素を判別できる。 --今作ではコインを投入せずともスタートボタンを押せばIDカード受付画面となるのだが、この際にガンコンを画面に向けることで、それぞれの照準状態を事前に確認できる。 ---その際の照準箇所は1P側は青い○、2P側では灰色の×として表示されるが、これはカード読み取り後の情報確認場面にて、1P側で各項目を選択する必要がある為である。 -シリーズの雰囲気を損なわない良質なBGM --今作は従来に比べるとシリアス寄りの曲調が多いが、シネマティックなチャプター0、ヘビーメタル調のチャリオット戦等、よりバラエティに富んだ構成となっている。 --ステージクリア・ゲームオーバーのBGMは恒例のアレンジ版が使われている。前者は『1』準拠のショート版となっており、その後に新曲が流れる方式となっている。 ---- **賛否両論点 -''ほぼ撤廃された残虐表現'' --『4』から更にゴア表現が薄くなり、ゾンビ、背景含め「ホラー感はあるにはあるが、血はほぼ出ない」というレベルになった。~ ゾンビが倒れる演出も「五体満足のまま一瞬で焼け落ちる」というもので、前作とは違って被弾させても部位の欠損や出血も全くしない。 ---流血表現は「シリーズ皆勤賞のヘビ型ゾンビ「モゥラー」を倒した際にモゥラーが弾けてシリーズ恒例の緑色の血が出る」、~ 「プレイヤー側のダメージエフェクトで赤い血らしき赤色が使われている」の合計2つだけにまで抑えられている。 --ゾンビのデザインも全体的にミイラ化or溶けかかっているような造形で、かつパーティー風の衣服を着用した者も有りと、従来作の血が滲んでいたり身体の肉が剥げているような造形とは趣が違う。 ---ただグラフィックの向上やゲームセンターという子供でもプレイ出来る環境であることは考慮しなければならず、またシリーズ自体『1』から残虐表現に関して問題に上げられることもあった。~ ゲームの残虐描写の規制もあってこの点は仕方ないとも言えるが、グロさも魅力の1つとして存在していた為に少々寂しいとの声もある。 --開発時は『4』同様にゾンビや背景の各所に赤い血痕がある・敵の被弾箇所が流血する・その上で倒すと骨になる演出も製作されたが、完成版では倫理上から無くなった事が[[CG雑誌の取材>https://cgworld.jp/feature/201810-cgw243-hod.html]]で判明している。 --グロ要素によるホラー演出はほぼ無くなったと言えるが、一方で『ダークエスケープ3D』のような豊富な筐体ギミックを用いたちょっとしたホラー演出は多くなった。~ ホラー映画の定番要素((閉まっていた扉を突き破ってゾンビが襲い掛かる、窓を覗くとゾンビが飛び出す、バギーや車といった乗り物に乗ってゾンビの大群の中を移動する等。))自体は引き続きある為、「スプラッター系ホラー」から「ビックリ系ホラー」に方向転換したと考えることも出来る。 -やや大型化したガンコントローラ --『III』で不評だった大型ガンコントローラは『4』で小型化・軽量化されたが、今作ではやや大型化され、内部に振動ギミックを内蔵している影響か重量は増えている。~ 『III』と同様に「ゲーム内と同じ銃を持つというリアルさ」が増したという評価点はあるが、子供などの非力なプレイヤーには『III』ほどではないがキツイものがある。 --ただし『III』のリロードや『4』のガチャプレイなど、激しい動作が必要な操作はほとんどない。さらに座って遊べるようになっているので、長時間のプレイでも体力を消耗しにくくなっている。 -従来作に比べると若干少なくなったライフ回復の機会 --各救出イベントでは貰えず、アイテムのライフの持ち込み以外では前作通りに背景物を破壊して拾う(1ステージにつき1つ)、ステージクリア時に高評価獲得の計2回のまま。~ 各ライフの配置場所も若干難しめ、かつ評価でのライフ獲得条件も厳しくなった為、初心者はアイテムの持ち込み以外で全くライフ回復のチャンスを得られない可能性が高い。 ---ただし上手くなるほど獲得するチャンスを得られる性質上、上達すれば上達するほどライフが目に見えて増えやすい点は従来作どおりとなっている。 ---ライフを任意で持ち込み可能になった点に対する調整とも受け取れる為、一概に批判できないポイントではある。 -武器持ちゾンビと大型ゾンビの厄介さの大幅向上 --シリーズ恒例の武器持ちゾンビは今作も登場するが、武器の防御範囲が見た目以上に広く違和感を感じやすい。~ 防御範囲に攻撃動作に入った他のゾンビが隠れてしまうと、サブウエポンで一撃で吹っ飛ばさないとほぼダメージ確定するような状態が発生することもある。~ また、集団に混じっていた場合には武器が盾の役割を果たしてゾンビたちの進軍を許してしまいタコ殴りに遭うと言った事もある。 ---ただし、武器持ちゾンビは胴体や下半身を撃って怯んで防御を解除させるシリーズ伝統の攻略法も健在なので、対処法を覚えれば危険度は大きく減る。 --大型ゾンビは、両モードでの2人プレイ時やマスターモードでの耐久力が従来作の大型ゾンビや今作の標準ゾンビとは比べものにならないほど硬くなっている。~ 1体処理するにもヘッドショットを連続で決め続ける必要があるほか、マスターモードでの場面によってはサブウェポンを使わないとほぼ確実にダメージを食らう事もある。 ---だが、ゾンビラッシュの大型ゾンビは後方に配置されることが多いので、真っ先にヘッドショットして倒すという対処法はある。 --忍者のような恰好をしたゾンビのマックは素早い上に意外と硬い為、初見や初心者では対応は困難。わかっていてもサブウェポンで対処しないと斬り付けられてしまう難しい場面もある難敵。 ---ただアーケードゲームである以上、この様な初見殺しの要素は『1』からある。 --マスターモードの説明文にもサブウェポンを使用することを推奨しているのでそれを前提としたゲームバランスと受け取ることもできるか。 -ノーマルモードで強制支給される最後の武器が不親切 --ノーマルモードでは場面によって武器を渡されることがあるが、最終面のみ『ダークエスケープ3D』と同様の「敵に対して不適切な武器を渡され、逆にこちらが不利になってしまう」場面がある。~ 具体的には最終面の終盤にて、''高威力だが単発式のレーザーガンを、重装甲とチェーンソーで攻撃の通りにくいゾンビ((胴体に装甲を纏っている為、頭部以外への攻撃を一切受け付けない。またチェーンソーを持っている為に頭への攻撃を遮られてしまう。うまく狙えば2発で倒せるのだが、初見ではあまりにも対処が難しい。))に対して渡される''というもの。 ---''渡された武器は使い切らない限り標準武器のサブマシンガンすら撃てない''仕様の為、上記の場面では適当に撃ちきって、持ち込んだサブウェポンをぶっ放すと言った対処を取られる事も。 --最終面以外では敵の大群に対して爆発物・ショットガン・ガトリングガンを渡されるのだが、これらは使い方を間違えなければ明らかに敵掃討の役に立つ為、全く問題になっていない。~ ショットガンに関しては支給時にケイトが「どんどん撃ちこんで!」と発言する為、初心者でもショットガンの連射で数を減らし、残ったモゥラーをサブマシンガンで倒せるよう配慮されている。 -ラスボスの弱さ --ラスボスであるムーンだがシリーズのラスボスどころか本作のボスで一番弱いと言われている。 ---攻撃パターンは多様だがキャンセルの有無に関わらず次の攻撃に移行し、「''全ての攻撃が終了したら撃破したことになる''」仕様で、極論コンティニューし続ければ必ず倒せてしまう。 ---ノーコンティニュークリアなどのダメージをなるべく喰らわないプレイをするときの障害になるかと言われれば、「攻撃が大振りで初見でも見切りやすい」「攻撃からダメージが確定するまでの猶予が意外と長い」「全ての攻撃がサブウェポンなしでも防ぎやすい」等の要因がある為、その様な印象も薄くなっている。~ ノーコンティニュークリアの場合はボス戦前にシリーズ恒例のライフ&スコアボーナスを受け取れる為、完全にウイニングラン扱いになってしまう。 --演出に関しては、過去最高の絶望感で『4』のラスボスのワールド以上に「手に負えない」といった存在感を放ってはいるものの、演出とのギャップが違和感を強くしている。 ---- **問題点 -Aimeカード関連 --Aimeカード使用時は40項目×3段階、合計120個のトロフィーが存在しているのだが、中には誰の目からしても明らかに取得が面倒なものがある。 ---特に特定サブウエポンで〇体撃破系のトロフィーは、獲得には莫大なやり込みが必須。装弾数が少なく、スコアアタック的にも不要なサブウエポンのトロフィー獲得はユーザーからしたら苦痛。 ---ただし、特にコンプリートすることびよってメリットがある訳では無く、スルーでも構わないようにはなっている。 --Aimeカード不使用時は使用可能アイテム数が大幅に制限され、特に強力なアイテムは軒並み使用禁止となる。 ---カード未使用のユーザーの多くは本ゲームの基本的な遊び方もまず知らなかったり、興味本位でプレイを始めたユーザーやガンシュー初心者が大半であろうが、不親切である事は確かである。 ---特にノーマルではサブウェポンの持ち込みが一切できない為、各チャプターでのアイテム強制使用でしか新要素に触る事ができない。 --Aimeに記録されるハイスコアが、ノーマルとマスターで区別されていない。 ---殆どの場合ノーマルよりマスターの方がスコアが高くなりがちなので、その場合ノーマルではハイスコアを更新することができなくなってしまう。 -押し倒し時のゾンビの無敵時間・耐久力の異様な上昇 --押し倒しイベントが発生すると、プレイヤーを押し倒したゾンビはタイマーが動くまで無敵となり、無敵解除後も耐久力が目に見えて上昇する。~ これはマスターモードで顕著になる。それまで普通の耐久力だったゾンビが押し倒しをすることで異様に硬くなるのは違和感が大きく、制限時間内に倒すのが難しくなる。 --また、押し倒し時は画面内に「10のタイマー」が表示されるが、これは明らかに10秒ではなく、マスターだと(ゲームランクにもよるが)3秒ほどでダメージを受けることもある。 ---「押し倒しに参加するゾンビの数」と「タイマーの減る時間」は''考慮されない''のも体感的な難しさを上げている。押し倒し準備に入ったゾンビをなるべく多く倒せばかなり楽になるのだが… -頻発する処理落ちと、それによって発生するバグ --大量の敵が一度に発生すると高確率で処理落ちが発生する。処理落ちが発生すると画面が一瞬固まり、すぐ復帰するのだがタイミング次第では敵の攻撃を受けたりヘッドショットを逃すことになる場合もある。 ---また、稀に処理落ちが発生すると、カメラワークやゾンビの関節構造が乱れたままゲームが進行することがある。 --小型のゾンビのヘッドショット判定が特定場面のみ非常に厳しくなり、霧がかったチャプター4の序盤では処理落ちの影響か「頭を撃った筈なのにクリティカル扱いにならない」という事が時折発生する。~ 厳密には仕様か不具合かも不明。単なるクリア目的のプレイでは殆ど干渉しないのが救いだが、ハイスコアを追求するプレイヤーには命取り。 -''やりこむと見えてくる粗・理不尽な点'' --''理不尽に感じ取られるダメージを受ける場合がある。'' ---例1「''ゾンビに押し倒された際に攻撃に参加しないゾンビが攻撃に参加しているゾンビの殆どを覆う''」~ これは敵配置の問題であり、非常に低確率ではあるものの狙いにくく排除までに時間がかかってしまう。 ---例2「''斧ゾンビが攻撃モーション中のゾンビの前に出てきてプレイヤーの攻撃を防いでくる''」~ 特に難度が高い状態のゾンビラッシュで起きやすい。この時に攻撃してくるゾンビが耐久力の高い者では連続ダメージの危険性もある。 ---例3「''攻撃モーション中のゾンビの当たり判定が消失or攻撃モーション中に怯ませたのにダメージを喰らう''(攻撃判定にラグがある)」~ 処理落ちの影響なのか、ゾンビラッシュ時などの処理落ち気味のシーンで起きやすいようで、再現性は低いが理不尽に感じやすい。~ 逆に後者は確率がそれなりに高く、特にスズキ(ミイラのような外見に白い服を羽織ったゾンビ)で起きやすい。 ---例4「''最前列のゾンビの後ろにいたゾンビが攻撃してきてダメージor距離が離れているゾンビの近接攻撃が当たる''」~ 主人公らが移動している時のゾンビは、「攻撃しないor攻撃するが当たらない」のどちらかであるが、後者の距離感が曖昧で、慣れている程ダメージを受けやすい。 --例に挙げたように、主に判定が邪魔をして理不尽なダメージを喰らいやすくなっている。テンポが早くゾンビが多くなっていることから、ランダム性や発生頻度にも差がある。 ---一応、このような理不尽な判定はクリアまでプレイしても全く発生しない場合もある。~ また、マスターモードの方が敵の耐久力と物量が増加する分、ノーマルモードに比べると発生しやすくなる。 --これと関連して「明らかに攻撃を受けた筈だがダメージ無し」「前方のゾンビが盾になって攻撃を防いでくれた」などプレイヤーに有利な状況も時折発生する。 //-ボス戦に関する不親切な仕様がモロに出てしまっているハングドマン戦。 //--今作の通常ボス戦は『最終シーンではキャンセルゲージを全て削れないとボスのライフゲージが減らず倒せない』仕様があるのだが、ハングドマン戦はそれが非常に露骨。~ //ハングドマンの最終攻撃は「画面の上・左・右の何れかから、炎を纏っての回転突撃」なのだが、これが他のボスと違ってボス自体の動き・それを追う視点がいささか不安定。~ //その為、動いている的を狙う事が不慣れな初心者では「回転突撃をキャンセルできず、長い間ダメージを喰らい続ける」ループに陥ることがままある。 //-ラスボスについて //#region(ネタバレを含むため格納) //--ラスボスのムーンは、群がってくるゾンビを取り込み最終的に非常に大きくなる図体、中々減らないHPなど、外見上は強そうな印象を受けるが、その展開及び強さは批判的な意見が多い。~ //まず''弱い''。攻撃パターンは『4』のラスボスであるワールドが用いたような「弾速が遅く耐久力のある飛び道具」が主体で、キャンセル猶予が長い攻撃が多く、回避や先読みも容易。 //---『III』のフールのそれを強化した「上空から7体前後のゾンビを落とす」攻撃など、キャンセルが難しめの攻撃もあるが、基本的には数回の練習で突破できる程度の難度である。 //--更にその展開。中々有効打を与えられないことに焦るライアンが、鉄パイプで頭に刺したところへ天から雷が落ちて撃破する…というラスト。 //---プレイヤーが直接倒すわけではなく、攻撃を何回か凌げば自動で終了する。堂々と登場する割にはあまりにアッサリ終わってしまうため「自分の手で倒した」感が薄い((頭に狙いを定めるイベントも発生するが、成否の違いでエンディングが変化することは無い。))。~ //また、言ってしまえばライアンの行動は半分自棄になった上での行動である。「ご都合的展開」とも感じとれてしまう。 //---「何度か攻撃を凌げば最後にアッサリ解決」という点ではハイプリエステスも該当する。但しこちらは最後に弾数無限の火炎弾でトドメをさすため批判されにくい。~ //ムーンの場合は、''よりによってラスボスでこの展開をしてしまった''のが大きな批判要因であろう。 //#endregion //↑ラスボスは、確かにあっさり終わってしまう展開や他のボスと比較すると弱い点に不満を感じるのはわかります。ただし、弱いと言っても「初心者でさえ初見でも簡単に倒せる」というほどではないですし、止めの展開はあまり気にしない人も居ると思います。なので個人的には「賛否両論」に留めておくのが良いのでは?と思います。2018/12/19 //ラスボスは展開は同意しても、序盤ボス並の対処のしやすさとそもそも極端な話、金を用意すれば放置しても勝てるというのは、KOF97みたいに理由付けが無い限りは設定ミスのような印象が強いので問題点でいいかなと。 12/21 //ゲームカタログwikiの「ゲームバランスが不安定」判定の基準として、難易度の低さは「ゲーム全般に置いて歯ごたえが全くなく、遊んでいる気にならないゲーム」とされています。ラスボスの難易度は流石にこの域には達していないので、難易度を問題点とするには弱いと考えます。攻撃さえ凌げばクリア可能な点については、鬼武者2のような「ラスボス戦でゲーム性が変わる」くらいでないと問題点として弱いんじゃないかなと思います。ただ不満を感じるのも理解できるので、この点はゲームカタログwikiのしたらばで第三者の意見を伺うのも良いと思います。2018/12/25 //↑と同じくハングドマン戦のラストは間違いなく今作の初心者・初見ユーザーにとっての壁だと思いますが、1回目の上からの突進や左からの突進は比較的捌き易く、コンティニューボーナスのサブウエポン弾数復活もあるので難所の域を出ない(問題点に挙げるほどではない)かなと個人的には思います。ハングドマンの移動ルートは固定なので位置を覚えれればかなり対処は簡単になります。 ---- **総評 シリーズ十数年ぶりのアーケード新作。難易度の分化、サブウエポンなど新要素を盛り込み、期待と不安に包まれた状態で稼働した。~ 過去作のオマージュや難しいながらもやりこむことでノーコンティニュークリアも容易な難易度は健在である。~ しかし、シリーズでも多いプレイヤーに不利なバグ、Aimeカード未所持者に厳しい仕様とやや粗が目立つのも見受けられる。~ それでも過去作の要素はファンとして嬉しい内容が豊富なので一度遊んでみたらいかがだろうか。 //「なし」を仮定した総評。 //総評に同意。個人的には「なし」が妥当かと思います。2018/12/14 //私は「良作」判定でも問題ないと考えます。理由としては、問題点がややハイスコアプレイヤーに寄っている印象を受けるので、ライト層などの一般プレイヤーの評価点が帳消しにされてしまうほどではないのではないか?、という点です。ただし判定については第三者の意見も聞いてみたいので、ゲームカタログwikiのしたらばで意見を伺ってみるのもありだと思いました。 2018/12/19(2018/12/25に訂正・追記) //いくつか議論の余地はありますが、そろそろ下書き削除期限が近付いているので、一旦記事作成に移った方が良さそうです。ただ、異論の出ている部分の扱いはどうしましょう?私は「判定は一旦『なし』、異論のあるハングドマンとラスボス戦の記載はコメントアウトで議論継続」で作成するのが良いと思います。 ---- **余談 -元々本作は「THE HOUSE OF THE DEAD 5」として開発されており、台本は既に完成していたものの、その時点では筐体のコストが割に合わないことから開発中止となっていた。 --その後時代が下るにつれ演出を実現するための筐体のコストが下がったことでリリースにこぎ着けた経緯がある。 -今作の宣伝活動の一環として、バーチャルYouTuberの「''緋色すもも''(ひいろすもも)」が本作をプレイした様子の動画が公開されている。 --外見はシリーズ皆勤賞ゾンビである''カゲオの頭に桃のアクセサリーがついたもの''((容姿について、本人いわく「(カゲオには)似ていない」との事らしいが…。))。更に声は''完全に女性のそれ''であり、非常にミスマッチ。~ さらに動画内では彼女(?)のペットとして、これまたシリーズ皆勤賞のヘビ型ゾンビの''モゥラーそのまんまの姿''をした「''モラたん''」も出演している。 ---シリーズ的にもネタ要素全開な『THE TYPING OF THE DEAD』が既にあった為、ファンには「''いつものセガか''」など受け入れられている様子。 ---宣伝活動として企業対抗HODペアアタックなるものが開催され、主にTwitter上で反響を得た。 --2020年9月9日で引退。現在は閲覧不可となっている。 -2022年現在でも稼働中だがそれまではアップデート予告がない事から不具合はそのままのため、評価は変わっていない。 -登場ゾンビ達の名前が公開 --『4』では登場ゾンビ達の名前が不明だったが、今作では公式サイトで全て紹介されている。新キャラに混ざって初代で登場したキャラが復活しており一部のファンには嬉しい点であろう。 -シリーズのお約束を一部回収していない部分がある。 --「エージェント『G』((同キャラは『1』と『III』で2P側・『4SP』『OK』で1P側主人公、『2』では序盤にて各ボスの情報ファイルを渡す脇役、『4』ではエンディングの1つに登場と、外伝作である『EX』を除いた全作品で登場していたシリーズおなじみのキャラクターである。))が登場しない」、「タイトルの頭の『THE』が無い((ただし通常『THE HOUSE』には館という意味はなく、実写映画版では最初から『THE』が除かれている。))」、「各チャプター名が『漢字2文字』ではない」、「ゾンビ化エンドが無い」といった点。 --シリーズのボスの名前に使われてきた大アルカナについても、本作の時点で(全22種の中で)1つだけ余り(Devil)が生じている。 ---『4』までの時点で残り3つとなっていた為、本作で残さず使い切る事も出来たと考えられるが…。 -東京ジョイポリスにて本作をベースにしたアトラクション『HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~ THE ATTRACTION』が稼働している。 --筐体は4人同時プレイが可能で可動ギミックが搭載されたシートが横一列に並んでいる方式で、エアー噴射ギミックやサラウンドシステムも本作から引き続き搭載。~ ゲーム内容は本作の序盤の展開を元にしたステージでの時間制スコアアタックになっており、リロード及びサブ武器の廃止等ゲームシステムもアトラクション用に変更されている。 ---元々は3月19日から稼働開始予定だったが、昨今の新型コロナウイルス情勢による長期休業により、営業再開した6月13日から稼働開始となっている。 -日本国外では日本版と一部仕様が異なる。 --AimeカードとアミューズメントICカードが使用出来ない。 --マスターモードが無く、ステージセレクトに置き換わっている。 --HODコインは無いが、一部を除く全アイテムが無料で使用可能。

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