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*REFLEC BEAT VOLZZA 2 【りふれくびーと う゛ぉるつぁ つー】 |ジャンル|音楽シミュレーション|&image(https://www.konami.com/products_master_kam/jp_publish/am_reflec_volzza2/jp/ja/images/reflec_volzza_main.jpg,height=130)| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2016年3月24日|~| |判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~| |ポイント|大幅なオプション面の充実&br()SPECIAL譜面が全曲に実装&br()''スライド成分も大量に追加''&br()雰囲気自体は元に戻りつつあったのだが?|~| |>|>|CENTER:''[[REFLEC BEATシリーズリンク>REFLEC BEATシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[VOLZZA>REFLEC BEAT VOLZZA]]』稼働から約半年経って登場したアッパーバージョン。『VOLZZA』をベースに更なる拡充が図られている。 **特徴 -マイコースモード --複数の候補曲から任意で4曲を選び、それを1つのライフゲージで4曲連続してプレーするモード。旧ギタドラのNONSTOPモードに若干近い仕様だが、同じ曲の連奏は不可。 ---ライフゲージの仕様はクラスチェックモードのそれより易しい。曲終了後の回復も存在する。 --なお、コインプレーでもPASELIでも同じ仕様でプレーできる。 -ハイスピード機能 --選曲画面の左上に譜面の落下速度が表示されるようになり、それを基に任意のハイスピードを設定できる。なお譜面の落下速度は曲自体の早さとはまた別に設定されている。 --選択できるハイスピード値は+50、+100の2つ。ただし、クラスチェックモードとマイコースモードではまだ使用できない。 -スキル制度の採用 --特定の楽曲をプレーすると溜まるスキルポイントの量でプレーヤーの腕前の指標を示すシステム。 --いわゆるGITADORAの同一システムをリフレク向けにアレンジした物。本機種で導入された後は、流行に乗るかの如く他の多くのBEMANI機種でも導入の方針を決めている模様。 -スキルレート --従来のレベルとは別に設定されている、第2の難易度表記。 --スキルレートは1~90まで存在し、当然同じレベルでも値が異なる。この値が高い譜面を好成績でクリアするほどより多くのスキルポイントが獲得できる。 --選曲画面でレベルで表示する代わりにスキルレートで表示する事も可能。 -相手オブジェクト非表示機能 --『plus』にあった機能の逆輸入。これを用いると相手へのオブジェクトが完全に見えなくなり、こちらに降ってくるオブジェクトだけが見えるようになる。 --厳密に言えば『plus』のそれが相手オブジェクトの透過率を調整する機能であったのに対し、こちらは完全にオンオフの切り替え式。 -パステルくんのゆるゆるコメント --特定の楽曲をプレーする等、条件を満たすとリザルト画面でパステルくんからのコメントが表示される事がある。 --一度見た各種ゆるゆるコメントは公式サイトにて自由に見る事も可能。 -「げーおん!」とのタイアップ --本作はthe 6th KACが闘会議内での開催という事もあってか、同じ闘会議と運営元であるドワンゴがニコニコ生放送で配信している番組「げーおん!」とのタイアップが行われた。 --本作で行われた企画によって、同番組の司会を務めリフレクでは高い腕前を持つコスプレーヤー「えなこ」がナレーションボイスや書き下ろし曲のボーカルを務める事になった。 -おてがる!! LINK TRACK --beatmania IIDX 23 copulaとの連動イベント。 --過去に開催された「Lincle LINK 第1弾」の復刻ライト版とも言うべき内容で、リフレク側では「LINK TRACK」フォルダの楽曲をクリア、IIDX側では「STEP UPモード」にて特定の駅に到達する事で楽曲を解禁していく。 --対象条件が非常に緩く、条件達成済みの場合はそれぞれ1回プレーするだけで楽曲を解禁する事が可能なので、文字通りの「おてがる」なイベントであった。 -CODE BREAKING RETURNS --[[groovin'!! Upper>REFLEC BEAT groovin'!! Upper]]にて開催されたイベント「CODE BREAKING」の第2回開催に相当するイベント。 --前回と異なる点は「選曲画面で問題が表示され、1クレで次の問題に進める」「問題の中にハズレ文字が含まれている事がある」の2点で、改良された点もあってか更なる好評を得ている模様。 -パステルチャレンジ! --本作のメインの楽曲解禁に相当するイベント。 --coletteのオーダーショップの様にチャレンジシートに書かれたお題を全てクリアすると楽曲が解禁出来る。 --解禁出来る楽曲は新曲の他にもgroovin'!! upperのBEMANI MUSIC FOCUSで好評を得ていた過去のBEMANIシリーズの名曲も多く、楽曲面ではBMF同様に好評を得ることになった。 -その他システム面 --スコアボーナスについても従来のミスカウントボーナスとグルーヴボーナスで選択出来る様になった。 --グルーヴボーナスは専用のゲージを用いる事で達成可能な、言わばgroovin'!! upperにおけるアッパーボーナスに相当する機能で、同ゲージ同様に終了後のゲージ量に応じてボーナスポイントを獲得する事が可能。 ---ちなみにグルーヴゲージ自体は無印VOLZZAのロケテストから存在していた機能だが、正式実装された物とは異なりゲージ量でクリア判定が出るIIDXやpop'n musicとほぼ同様のタイプであった。 **評価点 -追加楽曲はやはり好評 --新曲群は勿論、BEMANI内でもかなり昔の機種に収録された過去の名曲たちにスポットライトを当てた移植曲チョイスも評価されている。 --また、版権曲も「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」(TVアニメ「がっこうぐらし」OP)「SAKURAスキップ」(TVアニメ「NEW GAME!」OP)といった当時流行していたアニソン類を中心にチョイスしたことによって、ポップ寄りに戻されたゲーム全体の雰囲気と共に、多くのプレーヤーに触れてもらえる様な内容にしたかったのは良いと言える。 -更に強化されたシステム周り --他機種にもあるハイスピード機能が遂に実装。 ---これを用いることでかなり難易度の下がる譜面もあるため当初否定的な見方もあったのだが、一度使い始めると簡単に手放せないぐらい便利であることは確かである。 --従来ではスコアが表示されていた領域で、スコア表示とコンボ数表示のどちらかを任意で変更できるようになった。 --歴代作品とのスコア比較ができるようになった。過去作と現在のそれでは仕様が異なるためあまりあてにはならないものの、モチベーションの向上には繋がる。 --『Plus』にあった「相手オブジェクトの非表示機能」がACにも試験的に実装。 ---これを用いると特に高難易度での視認性が劇的に改善される。当然ながら対戦型というコンセプト丸つぶれの機能だが、設定で切り替えできるためそこまで問題にはなっていない。 -ライト寄りに戻りつつあるデザイン --本作の背景カラーはオレンジ色で明るく、システムBGMがdj TAKAによるハッピーハードコア調の物、ナレーションボイスもえなこによる女性ボイスに変更、タイトル等多くのシーンでパステル君が出演など、硬派で賛否を巻き起こした無印VOLZZAよりもポップでライトな従来作に近い物に変更された。 **賛否両論点 -''更に強まったスライド成分'' --VOLZZAの段階で賛否両論の嵐だったSOはなんと''仕様そのまま''で続投。しかも今作で大量に追加されたSPECIAL譜面や移植楽曲の多くがSOを用いた譜面になっており、もはやついてこれる人だけついてきてくださいと言わんばかりである。 --また、移植曲である「Blue Spring Express」を筆頭に、追加譜面の中には公式にて「なるべく控える」と明言されていた''高速スライド''が使用されている譜面があり、SO容認派の中でも更に意見が分かれる事態に… -SPECIAL譜面の立ち位置 --groovin'!!で登場したSPECIAL譜面については、当初はただのHARD譜面の上の難易度という設定ではないと言うコンセプトで独特な個性をつけていたが、実際はごく一部を除いてほとんどがHARD譜面の上の難易度になっていた。 --今作はSPECIAL譜面が新曲全てに実装されたことにより、公式に第4の難易度として標準化した。その影響でHARD譜面のレベルは抑え気味。HARD譜面とSPECIAL譜面が基本的にただの上下関係になってしまい、「スペシャル」感が無くなったという批判の声も。 -開催イベントについて --本作で開催された「CODE BREAKING RETURNS」は国外版では前回同様に問題のローカライズが行われなかった。 --また「パステルチャレンジ!」もgroovin'!! upperのBMFの反省を受けてか、開催期間の2週間を過ぎても更に2週間経過後に楽曲がガレージに入荷され、楽曲も約1クレで解禁する事が可能な点から、ライトプレーヤーからは「簡単に楽曲を解禁できる」と歓迎された反面、前作のBMFの様なイベント復活が無く解禁曲のガレージ入荷までの期間が2週間と短すぎる点から「だったらわざわざイベントに参加しなくても良いじゃん」とイベント自体を無視するプレーヤーも多く賛否両論であった。 ---いずれにせよ、BMFとパステルチャレンジ!でイベント復活と解禁不可期間のバランスについて問われたと言わざるを得ないだろう。 **問題点 -イマイチ手の届かないハイスピードの仕様 --今作で実装されたハイスピード機能だが、上記の通り''マイコースモードやクラスチェックモードでは使用できない。'' --ハイスピード機能を用いることで大幅にスコアの伸びる譜面があるためこうしたと思われるのだが、どうせ実装するならするでクラスチェックモードなどでも使えるようにすべきだったとの声は多い。 ---そもそもこのシリーズ、オブジェクト増加に伴い視認性というゲーム外の部分で難易度がつり上がっており、しかもそれに対する解決策が殆ど出ない状況であった。ハイスピード機能の導入自体が半ば手遅れであり、ここで制限を設けるなんて今更過ぎる。 ---なお、マイコースモードは公式によるとアップデートによる継続的な対象曲入れ替えがアナウンスされており、twitterでも対象曲のリクエストも請け負っていたが、ハイスピード設定が不可能というモード仕様が仇になったのか、対象曲の更新が第3回まででピタリと止まってしまう事に。groovin'!! upperの検定試験の惨劇再び。 **総評 ゲーム全体の雰囲気を過去作寄りに戻したり、版権曲や他機種からの移植曲を充実させることなどの所謂「テコ入れ」が多く行われた事によって、前作で顕著になっていた「ファン離れ」を食い止めようとする気概自体は感じられるアッパーバージョン。~ だが、その一方で無印VOLZZAで賛否両論を引き起こした新要素についても更にクローズアップされることとなってしまい、作品評価も引き続き割れ気味である。その結果、皮肉にも前作以上にファン離れを進めてしまう事になってしまった。 とにかく本格的な実装が始まったSOを受け入れられるかどうかが全てと言える作品であり、今作もやはり賛否両論の激しい作品だったといえる。 **余談・その後 -次回作『[[REFLEC BEAT 悠久のリフレシア]]』ではこれまでの仕様をいったんリセット…つまり事実上の''作り直し''が行われた。 --『悠久のリフレシア』では今作の仕様の多くが変更及び削除されていることから、スタッフも暗に今作を失敗作だと認めているのではないかと疑われることとなった。 ---SO廃止やその代替となる譜面制作の影響が大きかったのか、『悠久のリフレシア』稼働開始時点ではVOLZZA~VOLZZA 2オリジナル曲全てが削除されてしまっていたのもなんとも悲しいものがある。(アップデートが進むにつれ少しずつ復活してはいる) ---しかし、『悠久のリフレシア』も新規のオブジェや大幅な楽曲削除が不評だった事が原因で近年のシリーズで問題視されていた「ファン離れ」を阻止する事が出来ず、結果同作をもってRbシリーズが終焉を迎えてしまった。~ この惨状からかつてシリーズのファンだったプレーヤーからも「むしろ楽曲を削除せず、このままVOLZZAシリーズが続けた方が良かった」と嘆かれる始末である。皮肉にも公式側が失敗を認めている筈のVOLZZAシリーズも再評価されているらしい。 -問題となったSOについては、稼働から約1年経ってなんと『REFLEC BEAT plus』への搭載が決定。 --上記の仕様からして不安視する声は多かったのだが、スライドの判定が緩くなる、またタッチパネル構造の違いのお陰で誤反応が起こりにくいなど大幅な改善が施されており、「SO本来の楽しさを味わえる」として概ね好評。 --スライド要素の是非や初見殺し的な点については仕方ない面こそあるものの、基本1プレーごとにお金が要るAC版と異なり、こちらは曲を購入すれば遊び放題であるため、そうした心理的ストレスについてはかなり軽減されている。 ---また、基本的に一人用である『plus』ではスライド要素自体にそれほど違和感が無いという意見も多い。それでも実装に対する賛否自体はあるものの、仕様の改善もあり少なくともAC版ほど極端な賛否のある要素ではなくなっている。 --SOが廃止された『リフレシア』稼働後でもこちらでは引き続き続投しているため、現在でもSOを楽しむことは可能。 -本作のサントラは無印VOLZZA、2共に単独で発売されず、次回作『悠久のリフレシア』とのカップリングで発売された。 --今回のサントラは3作分の楽曲を収録という仕様の為か、ボリュームも非常に多い上、コナミスタイル版では特典としてマスコットキャラのパステルくんの絵本も付いている豪華仕様である。 ---『groovin'!! Upper』サントラに未収録だった残りのBMF曲や連動企画曲等、今回のサントラにもぽつぽつ未収録のものがあるのが残念な所ではある。
*REFLEC BEAT VOLZZA 2 【りふれくびーと う゛ぉるつぁ つー】 |ジャンル|音楽シミュレーション|&image(https://www.konami.com/products_master_kam/jp_publish/am_reflec_volzza2/jp/ja/images/reflec_volzza_main.jpg,height=130)| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2016年3月24日|~| |判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~| |ポイント|大幅なオプション面の充実&br()SPECIAL譜面が全曲に実装&br()''スライド成分も大量に追加''&br()雰囲気自体は元に戻りつつあったのだが?|~| |>|>|CENTER:''[[REFLEC BEATシリーズリンク>REFLEC BEATシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[VOLZZA>REFLEC BEAT VOLZZA]]』稼働から約半年経って登場したアッパーバージョン。『VOLZZA』をベースに更なる拡充が図られている。 **特徴 -マイコースモード --複数の候補曲から任意で4曲を選び、それを1つのライフゲージで4曲連続してプレーするモード。旧ギタドラのNONSTOPモードに若干近い仕様だが、同じ曲の連奏は不可。 ---ライフゲージの仕様はクラスチェックモードのそれより易しい。曲終了後の回復も存在する。 --なお、コインプレーでもPASELIでも同じ仕様でプレーできる。 -ハイスピード機能 --選曲画面の左上に譜面の落下速度が表示されるようになり、それを基に任意のハイスピードを設定できる。なお譜面の落下速度は曲自体の早さとはまた別に設定されている。 --選択できるハイスピード値は+50、+100の2つ。ただし、クラスチェックモードとマイコースモードではまだ使用できない。 -スキル制度の採用 --特定の楽曲をプレーすると溜まるスキルポイントの量でプレーヤーの腕前の指標を示すシステム。 --いわゆるGITADORAの同一システムをリフレク向けにアレンジした物。本機種で導入された後は、流行に乗るかの如く他の多くのBEMANI機種でも導入の方針を決めている模様。 -スキルレート --従来のレベルとは別に設定されている、第2の難易度表記。 --スキルレートは1~90まで存在し、当然同じレベルでも値が異なる。この値が高い譜面を好成績でクリアするほどより多くのスキルポイントが獲得できる。 --選曲画面でレベルで表示する代わりにスキルレートで表示する事も可能。 -相手オブジェクト非表示機能 --『plus』にあった機能の逆輸入。これを用いると相手へのオブジェクトが完全に見えなくなり、こちらに降ってくるオブジェクトだけが見えるようになる。 --厳密に言えば『plus』のそれが相手オブジェクトの透過率を調整する機能であったのに対し、こちらは完全にオンオフの切り替え式。 -パステルくんのゆるゆるコメント --特定の楽曲をプレーする等、条件を満たすとリザルト画面でパステルくんからのコメントが表示される事がある。 --一度見た各種ゆるゆるコメントは公式サイトにて自由に見る事も可能。 -「げーおん!」とのタイアップ --本作はthe 6th KACが闘会議内での開催という事もあってか、同じ闘会議と運営元であるドワンゴがニコニコ生放送で配信している番組「げーおん!」とのタイアップが行われた。 --本作で行われた企画によって、同番組の司会を務めリフレクでは高い腕前を持つコスプレーヤー「えなこ」がナレーションボイスや書き下ろし曲のボーカルを務める事になった。 -おてがる!! LINK TRACK --beatmania IIDX 23 copulaとの連動イベント。 --過去に開催された「Lincle LINK 第1弾」の復刻ライト版とも言うべき内容で、リフレク側では「LINK TRACK」フォルダの楽曲をクリア、IIDX側では「STEP UPモード」にて特定の駅に到達する事で楽曲を解禁していく。 --対象条件が非常に緩く、条件達成済みの場合はそれぞれ1回プレーするだけで楽曲を解禁する事が可能なので、文字通りの「おてがる」なイベントであった。 -CODE BREAKING RETURNS --[[groovin'!! Upper>REFLEC BEAT groovin'!! Upper]]にて開催されたイベント「CODE BREAKING」の第2回開催に相当するイベント。 --前回と異なる点は「選曲画面で問題が表示され、1クレで次の問題に進める」「問題の中にハズレ文字が含まれている事がある」の2点で、改良された点もあってか更なる好評を得ている模様。 -パステルチャレンジ! --本作のメインの楽曲解禁に相当するイベント。 --coletteのオーダーショップの様にチャレンジシートに書かれたお題を全てクリアすると楽曲が解禁出来る。 --解禁出来る楽曲は新曲の他にもgroovin'!! upperのBEMANI MUSIC FOCUSで好評を得ていた過去のBEMANIシリーズの名曲も多く、楽曲面ではBMF同様に好評を得ることになった。 -その他システム面 --スコアボーナスについても従来のミスカウントボーナスとグルーヴボーナスで選択出来る様になった。 --グルーヴボーナスは専用のゲージを用いる事で達成可能な、言わばgroovin'!! upperにおけるアッパーボーナスに相当する機能で、同ゲージ同様に終了後のゲージ量に応じてボーナスポイントを獲得する事が可能。 ---ちなみにグルーヴゲージ自体は無印VOLZZAのロケテストから存在していた機能だが、正式実装された物とは異なりゲージ量でクリア判定が出るIIDXやpop'n musicとほぼ同様のタイプであった。 **評価点 -追加楽曲はやはり好評 --新曲群は勿論、BEMANI内でもかなり昔の機種に収録された過去の名曲たちにスポットライトを当てた移植曲チョイスも評価されている。 --また、版権曲も「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」(TVアニメ「がっこうぐらし」OP)「SAKURAスキップ」(TVアニメ「NEW GAME!」OP)といった当時流行していたアニソン類を中心にチョイスしたことによって、ポップ寄りに戻されたゲーム全体の雰囲気と共に、多くのプレーヤーに触れてもらえる様な内容にしたかったのは良いと言える。 -更に強化されたシステム周り --他機種にもあるハイスピード機能が遂に実装。 ---これを用いることでかなり難易度の下がる譜面もあるため当初否定的な見方もあったのだが、一度使い始めると簡単に手放せないぐらい便利であることは確かである。 --従来ではスコアが表示されていた領域で、スコア表示とコンボ数表示のどちらかを任意で変更できるようになった。 --歴代作品とのスコア比較ができるようになった。過去作と現在のそれでは仕様が異なるためあまりあてにはならないものの、モチベーションの向上には繋がる。 --『Plus』にあった「相手オブジェクトの非表示機能」がACにも試験的に実装。 ---これを用いると特に高難易度での視認性が劇的に改善される。当然ながら対戦型というコンセプト丸つぶれの機能だが、設定で切り替えできるためそこまで問題にはなっていない。 -ライト寄りに戻りつつあるデザイン --本作の背景カラーはオレンジ色で明るく、システムBGMがdj TAKAによるハッピーハードコア調の物、ナレーションボイスもえなこによる女性ボイスに変更、タイトル等多くのシーンでパステル君が出演など、硬派で賛否を巻き起こした無印VOLZZAよりもポップでライトな従来作に近い物に変更された。 **賛否両論点 -''更に強まったスライド成分'' --VOLZZAの段階で賛否両論の嵐だったSOはなんと''仕様そのまま''で続投。しかも今作で大量に追加されたSPECIAL譜面や移植楽曲の多くがSOを用いた譜面になっており、もはやついてこれる人だけついてきてくださいと言わんばかりである。 --また、移植曲である「Blue Spring Express」を筆頭に、追加譜面の中には公式にて「なるべく控える」と明言されていた''高速スライド''が使用されている譜面があり、SO容認派の中でも更に意見が分かれる事態に… -SPECIAL譜面の立ち位置 --groovin'!!で登場したSPECIAL譜面については、当初はただのHARD譜面の上の難易度という設定ではないと言うコンセプトで独特な個性をつけていたが、実際はごく一部を除いてほとんどがHARD譜面の上の難易度になっていた。 --今作はSPECIAL譜面が新曲全てに実装されたことにより、公式に第4の難易度として標準化した。その影響でHARD譜面のレベルは抑え気味。HARD譜面とSPECIAL譜面が基本的にただの上下関係になってしまい、「スペシャル」感が無くなったという批判の声も。 -開催イベントについて --本作で開催された「CODE BREAKING RETURNS」は国外版では前回同様に問題のローカライズが行われなかった。 --また「パステルチャレンジ!」もgroovin'!! upperのBMFの反省を受けてか、開催期間の2週間を過ぎても更に2週間経過後に楽曲がガレージに入荷され、楽曲も約1クレで解禁する事が可能な点から、ライトプレーヤーからは「簡単に楽曲を解禁できる」と歓迎された反面、前作のBMFの様なイベント復活が無く解禁曲のガレージ入荷までの期間が2週間と短すぎる点から「だったらわざわざイベントに参加しなくても良いじゃん」とイベント自体を無視するプレーヤーも多く賛否両論であった。 ---いずれにせよ、BMFとパステルチャレンジ!でイベント復活と解禁不可期間のバランスについて問われたと言わざるを得ないだろう。 **問題点 -イマイチ手の届かないハイスピードの仕様 --今作で実装されたハイスピード機能だが、上記の通り''マイコースモードやクラスチェックモードでは使用できない。'' --ハイスピード機能を用いることで大幅にスコアの伸びる譜面があるためこうしたと思われるのだが、どうせ実装するならするでクラスチェックモードなどでも使えるようにすべきだったとの声は多い。 ---そもそもこのシリーズ、オブジェクト増加に伴い視認性というゲーム外の部分で難易度がつり上がっており、しかもそれに対する解決策が殆ど出ない状況であった。ハイスピード機能の導入自体が半ば手遅れであり、ここで制限を設けるなんて今更過ぎる。 ---なお、マイコースモードは公式によるとアップデートによる継続的な対象曲入れ替えがアナウンスされており、twitterでも対象曲のリクエストも請け負っていたが、ハイスピード設定が不可能というモード仕様が仇になったのか、対象曲の更新が第3回まででピタリと止まってしまう事に。groovin'!! upperの検定試験の惨劇再び。 **総評 ゲーム全体の雰囲気を過去作寄りに戻したり、版権曲や他機種からの移植曲を充実させることなどの所謂「テコ入れ」が多く行われた事によって、前作で顕著になっていた「ファン離れ」を食い止めようとする気概自体は感じられるアッパーバージョン。~ だが、その一方で無印VOLZZAで賛否両論を引き起こした新要素についても更にクローズアップされることとなってしまい、作品評価も引き続き割れ気味である。その結果、皮肉にも前作以上にファン離れを進めてしまう事になってしまった。 とにかく本格的な実装が始まったSOを受け入れられるかどうかが全てと言える作品であり、今作もやはり賛否両論の激しい作品だったといえる。 **余談・その後 -次回作『[[REFLEC BEAT 悠久のリフレシア]]』ではこれまでの仕様をいったんリセット…つまり事実上の''作り直し''が行われた。 --『悠久のリフレシア』では今作の仕様の多くが変更及び削除されていることから、スタッフも暗に今作を失敗作だと認めているのではないかと疑われることとなった。 ---SO廃止やその代替となる譜面制作の影響が大きかったのか、『悠久のリフレシア』稼働開始時点ではVOLZZA~VOLZZA 2オリジナル曲全てが削除されてしまっていたのもなんとも悲しいものがある。(アップデートが進むにつれ少しずつ復活してはいる) ---しかし、『悠久のリフレシア』も新規のオブジェや大幅な楽曲削除が不評だった事が原因で近年のシリーズで問題視されていた「ファン離れ」を阻止する事が出来ず、結果同作をもってRbシリーズが終焉を迎えてしまった。~ この惨状からかつてシリーズのファンだったプレーヤーからも「むしろ楽曲を削除せず、このままVOLZZAシリーズが続けた方が良かった」と嘆かれる始末である。皮肉にも公式側が失敗を認めている筈のVOLZZAシリーズも再評価されているらしい。 -問題となったSOについては、稼働から約1年経ってなんと『REFLEC BEAT plus』への搭載が決定。 --上記の仕様からして不安視する声は多かったのだが、スライドの判定が緩くなる、またタッチパネル構造の違いのお陰で誤反応が起こりにくいなど大幅な改善が施されており、「SO本来の楽しさを味わえる」として概ね好評。 --スライド要素の是非や初見殺し的な点については仕方ない面こそあるものの、基本1プレーごとにお金が要るAC版と異なり、こちらは曲を購入すれば遊び放題であるため、そうした心理的ストレスについてはかなり軽減されている。 ---また、基本的に一人用である『plus』ではスライド要素自体にそれほど違和感が無いという意見も多い。それでも実装に対する賛否自体はあるものの、仕様の改善もあり少なくともAC版ほど極端な賛否のある要素ではなくなっている。 --SOが廃止された『リフレシア』稼働後でもこちらでは引き続き続投しているため、現在でもSOを楽しむことは可能。 -本作のサントラは無印VOLZZA、2共に単独で発売されず、次回作『悠久のリフレシア』とのカップリングで発売された。 --今回のサントラは3作分の楽曲を収録という仕様の為か、ボリュームも非常に多い上、コナミスタイル版では特典としてマスコットキャラのパステルくんの絵本も付いている豪華仕様である。 ---『groovin'!! Upper』サントラに未収録だった残りのBMF曲や連動企画曲等、今回のサントラにもぽつぽつ未収録のものがあるのが残念な所ではある。

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