「デジモンストーリーサイバースルゥース ハッカーズメモリー」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

デジモンストーリーサイバースルゥース ハッカーズメモリー」(2023/11/12 (日) 15:15:15) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー 【でじもんすとーりー さいばーするぅーす はっかーずめもりー】 |ジャンル|育成RPG|CENTER:&amazon(B074N8P3GJ)&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81UjYd1aUJL._SL160_.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B074N6WM1Q/)|&amazon(B07V2Z2MW8)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ&br;Nintendo Switch|~|~| |発売元|バンダイナムコエンターテインメント|~|~| |開発元|メディア・ビジョン|~|~| |発売日|【PS4/PSV】2017年12月14日&br;【Switch】2019年10月17日|~|~| |価格|【PS4】6,800円&br;【PSV】5,700円&br;【Switch】5,980円(全て税抜)|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|~| |備考|''前作『サイバースルゥース』をカップリングで全編収録''|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|前作の別視点、「英雄」ではない人々の物語&br;前作より大幅に増えたデジモンとさらなるやりこみ要素&br;前作から改善された点も多いが新規要素に難あり|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[デジタルモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「大人になった世代の為のデジモン」として制作された、『[[デジモンストーリー サイバースルゥース]]』(以下サイスル・前作)の続編・外伝作品。略称『ハカメモ』。~ 『サイスル』で起きた事件の裏側、あるいは前日譚やアフターストーリー、そして同じ世界で生きる「ハッカー」達、「物語の傍役」「裏方」達の生き様を描く。~ 難解ながら綿密に編み込まれたストーリーと設定、人間達とデジモン達それぞれの思惑が絡み合う、電脳と現実が入り交じる世界が高く評価された前作。~ その世界観や物語を別の視点から追っていくという触れ込みで、本作は発売された。~ 基本的なゲームシステム・世界観設定などは前作のページもあわせて参照。~ あくまで外伝的作品であり前作のプレイが推奨されるが、''本作は前作もカップリング収録された実質的な完全版にあたり、今から始めるならこれ1本で良い。''~ ---- **ストーリー 近未来の日本。電脳空間が人々の間で、もう一つの日常世界となっていた。 しかし人々の生活に密着するにつれ、そこで起こる犯罪も多くなってきていた。 中でも特殊なウイルスプログラムを利用し甚大な被害をもたらすハッカーたち。 ハッカーたちはその特殊なウイルスプログラムを「デジタルモンスター」と呼んでいた。 (公式から抜粋) ---- **キャラクター(ハッカーズメモリー追加分) -天沢ケイスケ(CV浅利遼太) --このゲームの主人公。電脳世界でのアカウント(この世界では身分証明に等しい)をハッカーによって失い、それを取り戻すためにハッカーチーム「フーディエ」に新入りとして参加した高校生。ハッカーであると濡れ衣を着せられ、学校での居場所をなくしている。 -御島エリカ(CV小倉唯) --ハッカーチーム「フーディエ」のメンバー。過去に遭った事故で脳に異常を抱えているが、ネットワーク処理を利用することで症状を抑え、副作用的に卓越した頭脳・ハッキング能力を手に入れた。 -御島龍司(CV中村悠一) --「フーディエ」のリーダーであり、エリカの実兄。主人公を拾った張本人。また伝説のハッカーチーム「ジュード」の元No.2でもあり、能力を駆使してエリカの治療費を稼いでいる。 -今井千歳(CV小野友樹) --「フーディエ」の渉外を担当するムードメーカー。龍司とは「ジュード」時代からの付き合い。マルウェアを用いての情報収集に秀で、情報戦及びサポートを担当する。 -乃木優(CV三瓶由布子) --主人公の幼馴染であり親友。女性のような見た目でいじめられた過去があり、救ってくれた主人公に強い憧れを抱いている。独自にアカウントを取り戻そうとする彼を常に気にかけている。 -K --アカウントを失った主人公に「協力」を申し出てきた謎の人物。意図や目的、正体すらも全て不明。 ---- **ゲームシステム -戦闘 --前作同様のタイムライン制を採用したプレスターンバトルを中心に、今作では幾つかの特殊な形式のバトルが導入されている。 ---複数対複数で、将棋やチェスの盤面のように区切られた空間で点数などの争奪戦を行う「ドミネーションバトル」 ---ハッカーチームの陣営に乗り込み、付加効果のあるエンブレムの奪い合いを交える「テリトリー争奪戦」 ---両者ともに任意のゲストキャラを連れて行き、バトルへの参加を筆頭に様々な役目を担わせられる。 -依頼 --物語を進める為に必要な「重要依頼」と、期限のないその他に大別出来る。寄り道をすることでサイドストーリーを味わいながら自陣を強くするもよし、物語を追うのを優先していくもよし。周回プレイが可能なのでどちらのスタンスでも問題は無い。 -好感度 --前述のバトルに連れて行けるゲストキャラには「好感度」が存在し、連れて行くことで上昇し、一定値に達するとミニイベントが挟まる。イベントで適切な返答を選ぶことで大きく上昇し、プレゼントを貰える。 また最大まで上げることで、そのキャラクターにちなんだ特別な道具を貰える。 -育成 --前作を踏襲し、「デジラボ」という施設を利用してデジモンの育成を行う。 今回はパラメータの強化に関わる「才能」の値上限が「200」までに伸びている。それに伴い、一部の追加デジモンの進化に必要な才能の値が伸びている。 簡単なものでは前作と同じ20だが、40、80、中には100へ到達することを条件とするものも。 能力にプラスの加算が起きる「個性」や、デジモン達とのふれあいが出来る「デジファーム」なども健在。 -セーブデータに関連する仕様など --前作からの引き継ぎ ---前作PSV版サイスルのセーブデータは、クリアの可否を問わず、本作のサイスル側パートにデータをコンバートできる。 ---ただし、オンライン対戦のランキング情報だけは引き継がれない。 ---''また、本作には「サイスルのストーリーに応じたトロフィー情報」がない。''~ 前作を途中放棄して中途半端な獲得率にしたくなかったり、ストーリー攻略中にトロフィーを獲得していないと達成感を得られない……という収集家は要注意。 --クリアデータについて ---クリア後は、ラスボス戦攻略前の状況に戻るか、「強くてはじめから」=引き継ぎありの二周目を始めることが、それぞれできる。 ---ハカメモ、サイスル、両方のストーリーをクリアすると「デジモンのやり取り」、サイスルで育てたデジモンをハカメモのパーティに編成、またその逆も行うことができる。 -その他、本作PS4-PSVita間でも、ネットワーク経由でセーブデータの共有が可能。 ---- **前作からの変更点(ハッカーズメモリー限定分含む) -『ハッカーズメモリー』専用の主人公。名前は変更可能だが、性別は男性で固定。 -もう一つの物語に合わせた完全新規のシナリオ・イベントの追加。 -特殊なバトル「ドミネーションバトル」「テリトリー争奪戦」の追加。 -エンカウント上昇・下降の効果が視認できるようになった。 --また即座にエンカウントするハッキングスキルを使う時も、アクションなしで即エンカウントに入るので、時間が短縮された。 -状態異常攻撃の命中率が一律70%になった。 -移動速度を上昇させるハッキングスキルの追加。 --他にも新しいギミックを解いたりする為のハッキングスキルが増えた。 -デジモンを購入できる「デジマーケット」 --本物のハッカーとして活動する主人公は、デジモンを闇売買する場所で購入が可能。これについては後述。 -新規にデジモンが多数追加された。 -一部デジモンが特別な依頼をこなさずに進化できるようになった。 --代わりに『ハカメモ』のストーリーをクリアする必要があるデジモンも加わった。 ---- **評価点 -難解さを噛み砕き、若年層やSF初心者にも優しくなった設定及び世界観の説明 --主人公があくまで「元一般人」であることを押し出した結果か、物語の設定や根幹がストーリーを追いながら分かりやすく味わえるようになっている。 --説明が難しくなる点では主人公が疑問を呈したり、分からないと訴えたりして、周囲の人物が補足を入れる場面を作ってくれる。ある程度物語のスピード感を犠牲にしているが、前作で置いてきぼりになりやすかった部分もきちんと分かるようになっている。 そして世界観を踏襲した上で、前作の要素も無駄にせずきっちりエンディングまで駆け抜けている。 -しっかりとした物語及びキャラクター達の補完 --ハッカーという存在に焦点を当てた分、そちら側に属する「真田アラタ」や「フェイ」などの活躍や、ハッカーの間での評判、彼らの主義主張やハッカーとしての動向、過去が描かれ、よりキャラクターが独立した。 --特にアラタは『サイスル』では強烈な個性や青臭さが先走っていた印象が多いが、今回で見直した、好きになったという好意的な意見が多数。寧ろ目立つ要素を抜けば作中でも屈指の常識人なのでは、との声も。 --彼らの他にも「又吉刑事」、「伊達真希子」といった警察サイド、様々なハッカー達、黒幕サイド、果てにはオカルト研究部の面子も活躍する。彼らにまつわるイベントなども盛り込まれたことで掘り下げられ、より印象を強めたり人間性を強くしたりしている。よく物語を覚えてないと分かりにくいが、あの「ジミィ・KEN」の意外な素顔も明らかになる。 --また、『サイスル』本編に出てこない間に彼らが何をしていたか、本編でも謎だった部分なども解明される。よってシナリオとしての完成度が両者とも必然的に高くなった。中には、あの『劇物』にまつわる裏話なども… --単独でも楽しめるだけの分量を持ち、そこかしこに前作も合わせネタを仕込んでくる。前作をプレイしていれば楽しさが倍増する。 --ちなみに、怪事件の解決ではなくハッカーの追跡という目的のためか、様々な事件の中心にいるのが基本的に人間ということが多い。 -ハードで波瀾万丈、しかし固くなりすぎない「脇役」達の物語 --物語は新規登場人物を中心に据えつつ、『サイスル』本編では脇役だった人物達、及びあまり語られなかった存在に焦点を当て、それぞれの人間模様や生き方を克明に形にする。 --当然『サイスル』の物語に合わせ段々と過酷さが増していくのだが、その中で紡がれていく人間ドラマや、分裂していた人々が一致団結していく姿、時に混じるコミカルなネタの評価が高い。 --主人公を筆頭に、表である『サイスル』で華々しく活躍する存在では無い、そうあれない裏方達が、如何に電脳と現実の錯綜する世界を生きているか、その中で苦悩しながら戦っているかを清濁併せ持って描いている。 ---とは言え、それだけ克明に人間の姿を描くが為の厄介な点はどうしても存在する(後述)。 表のキャラクター達にも負けない新規キャラクターの動き、彼らの望み、そして背負っていくものは一見の価値あり。 -とことんやりこめる育成と追加デジモン --前作日本語版では封印されてしまった「ケルビモン(悪)」「ベルゼブモン ブラストモード」など、今作で追加されたデジモンは70体以上。 ---「デュークモン クリムゾンモード」「アグニモン・ヴォルフモン系(→スサノオモン)」「シャウトモン・オメガシャウトモン」が追加され、アニメ主役デジモンは全作品が(ほぼ)最終形態での登場が実現。一方でボス格も「アポカリモン」「アーマゲモン」「アルカディモン」と大物が登場。 ---古参ファンが喜ぶ「ドルゴラモン」「グリフォモン」、デジモンストーリーの過去作プレイヤーには懐かしい「グランドラクモン」、マイナー携帯機『デジモンアクセル』以来ろくに出番もなかった「ヴァロドゥルモン」「タイラントカブテリモン」など、~ 幅広く様々なデジモンが追加されており、「才能」の上限が上がったこともあって、育てるのが楽しい人には嬉しい話。 ---今回はエンディング後に特殊なエンドコンテンツ系ダンジョンが解放される。強い敵が出てきたり、仲間の好感度を上げたり、コンプリートの為の隙間を埋めるのに役立つ。 -アニメ派も嬉しいイベント、ゲストキャラ --一部のイベントをクリアすることで、デジモンのゲストキャラが解放される。そして彼らも少なからずアニメのデジモンと関わりのある存在で、古参のデジモンファンには特に嬉しい編成。 --また彼らとは別に、アニメのやり取りや要素を感じさせるネタが仕込まれている。これに気付いた時のニヤリ感は格別。 -細かい利便性の向上 --ハッキングスキルの演出が短縮された他、前述の通り追加された「アクセラレイト」は移動速度が向上するスキルで探索が楽になった。デジラボに移動するかログアウトしない限りは、別の場所に移動しても効果が継続する。 --殆どのクエストで受託後すぐにイベントが始まり、現地に自動的に移動するようになった。「サイスル」ではサブクエストを中心に受託したから依頼人の元へ直接行かなくてはならない事が多かったため、手間が省けている。 ---これは前作と能力の違いもある。「サイスル」主人公はコネクトジャンプで電子機器等からネットワークに移動する事が主体だったが、勿論今作の主人公にそのような能力はないので同じタイプのクエストでは現地の「URL」を入手しEDENから移動する事になる。 ---- **賛否両論点 -エンディング --多く取り上げられることの多い点。ラスボス撃破後、エンディングの最終局面という致命的なネタバレになるため詳細は伏せるが、「とある人物の選択と顛末」について賛否両論。 --「こんな選択あんまりだ」「結局こいつが不幸なだけ」という意見もあれば、「このキャラクターの幸せ」「一つの選択」という好意的な意見も。中には「バッドでもハッピーでもないが、人によってはサッド」という感想も。 --なんにせよ人によって捉え方が全く異とされる最たる部分。公式の回答に納得する者、しない者が非常に分かれる。 ---『ハッカーズメモリー』というタイトルを体現した、良くも悪くも本作の象徴と言える。どのように捉えるかは、実際にエンディングまでたどり着いてみてほしい。 --余談だが、前作においてとある人物とその仲間しか知り得なくなった「前作黒幕の顛末とそれによる変化」にこの顛末と共通している点がある。そして「前作のとある人物」と前述の「とある人物」は今作において浅からぬ縁があったことを踏まえて考察すると、この先にも希望が持てる可能性が浮上する。これが公式が残したシナリオの粗なのか、それともシリーズを通してプレイした者が気付ける希望だったのかは不明である。 -今作主人公の立ち位置 --前述のエンディングも含め、主人公の立場に納得いかないという声もある。主要人物達を大いに助けるのは確かだが、彼の動きで大きな救済が与えられる場面はごく少ない。 --そもそも主人公は作中で度々モブ扱いを食らっており、作品上の扱いとして運命を変えられる存在ではないという見方もある。 --寧ろ別の中心人物が主人公みたいで、「主人公」がただのおつかいをしているだけ、との意見もある。基本が人の依頼などをこなし進める所謂「おつかいゲー」でもあるのがそれを助長している。 --だが『ハッカーズメモリー』自体のコンセプトを見れば、彼は立派な主人公でもある。世界を救える「英雄」ではない存在として、決して動くのを止めない彼は確かな中心核を担っている。 --元々「英雄」ではない「脇役」達に焦点を当てた物語でもあるので、仕方がない面とも言える。 -弱さと脆さ、癖のあるキャラクター達 --前作でも濃いキャラクターや彼らの言動に賛否が集まったが、やはりと言うべきか、今回も健在。 ---特に今作では「追い詰められた状況で、己の弱さに屈する場面」が多く盛り込まれており、キャラクターは個性的で人間味に溢れている一方、醜悪と言えるほど強烈な一面を描かれている者もいる。 ---どのキャラクターが好きか嫌いか、どの程度の感情移入ができるか、プレイヤーによって全く違ってくる。 --筆頭に挙げられやすいのが、主人公の親友・幼馴染みの「乃木優」。その言動やストーリーでの行動には、好みの差が大きく出る。 #region(重大なネタバレ含む) -中性的な容姿と気弱な性格で、「男女/女男(オトコオンナ/オンナオトコ)」と揶揄され、いじめられていた優。そんな自分に分け隔てなく接してくれるケイスケに、優は憧れていた。 --しかし、高校に進学しても守られる一方で変化しない関係は、ケイスケに置いていかれるような焦燥感・嫉妬を生み出してしまう。 --やがて優は、ケイスケのアカウントをハッキング。ケイスケが自分に頼らざるを得ない状況を作り出す。 --ところが、自分ではなくフーディエを頼り、更にその所属ハッカーとして頭角を現し始めたケイスケに対して、感情が爆発。 --自分の思い通りにならない「ケイスケ」はいらない――''自らがハッカー「K」&color(red){すなわち「ケイスケ」として成り代わり、一心同体となる}ことを決意する。'' -マタドゥルモンに取りつかれ悪意を増幅させられてしまったとはいえ、よりにもよって''同性の親友への愛憎''という複雑な心境を理解することは、なかなか難しい。 --悪意とは関係なく「デートスポットの調査依頼」に乗り気になるなど、''同性愛者を思わせるシーン''が度々あり、そういった描写が苦手という意見もある。 ---ただし、本人の主張はともかく、優が男性であると明言されることもあまりない((男にナンパされた話をするシーンも「勘違い」としか言わない。))。 #endregion -彼の在り方もこの物語の象徴であり、執着や別の理由に囚われてしまったせいもあるので、単純に善し悪しで割り切れるものではない。 --その他のキャラクターも性格やそれぞれの抱えた事情などが合わさり、劇中の言動は単純に好意的に受け止められる姿ばかりではない。それだけ現実味と人間くささを備えているとも言える。 -今回も存在するトラウマ級イベント --前作も「生き人形、死に人間」がそら恐ろしいと話題になったが、今回はそれと趣を変えた背筋を寒くさせるイベントが存在する。 -「カンニング大作戦」と銘打たれたイベントで、とある学校の教師から生徒の集団カンニングについての捜査を依頼されるのだが… #region(ネタバレとショッキングな内容注意) -コンタクトレンズ型の超小型コンピュータを使ってネットにアクセスしている時、その人間(アバター)をハッキングすると、逆に現実の体を動かせることが判明((電気信号の伝達などに使われる部品が高性能すぎて、偶然そういう仕様になってしまい、危険すぎて製造中止されたが、裏ルートでは依然流通していた…と解説されている。))。これをいじめっ子が悪用し、ハッキング技術に長けたいじめられっ子がクラス全員の答案を作らされていた、というのが「カンニング」の実態。 -やがて、いじめられっ子の不満が暴走。''クラスメイトの体を使って担任を殺害、更に全員を飛び降り自殺させる。'' --''この時、「グシャ」という文字・音、&color(red){血しぶきを思わせるピンク色の液体が飛び散る映像}が画面いっぱいに映し出される。'' -「ログアウトできない」という事態にパニックを起こすクラスメイト、復讐を遂げたのに人を殺してしまった後悔しか感じないいじめられっ子。クラスは誰も幸せになれなかった―― --…というのは、いじめられっ子の記憶をハッキング((エリカの脳に使用されている「記憶をデータ化する」技術の応用。))、妄想を覗き見て作り出された仮想映像と、そのタイミングに合わせて意図的に行われた通信の妨害。 --いじめられっ子の苦痛を身をもって味わったクラスメイト、人殺しという一線を踏み越えずに済んだいじめられっ子。クラス一同は和解し、カンニング防止以上の成果を上げることに成功した。 ---…とまあ、良い話で終わっているが、劇中でも''「とんでもない疑似体験をしちまった」''とキャラクターにも突っ込まれているし、デジモンというキャラクターからは想像できないほどスプラッタ・グロテスクな演出は、また一つ大きなトラウマを刻んだ。 #endregion -電脳の発達した世界ならではであり、ハッカーという裏方の依頼として、外せない所ではあるかも知れない。 -デジマーケットの存在意義 --デジモンを購入できるデジマーケットについて、懐疑的な意見もある。と言うのも、世界観やハッカー達の活動などについての補填としては割合重要な役割を持つのだが、プレイヤーから見ると利用価値が低い。 --売られているデジモンの才能が特別高い訳でもなく、それ程貴重なデジモンが扱われている訳でもない。そこを踏まえると、進化させることを考えれば有用かについては疑問符がつく。 --手間がかかっても才能が高い状態で自前で用意する方が良い、正直使っていない、という意見も少なくない。『サイスル』ではデジモンとの絆が押し出されていたのもあり、尚更存在感が薄い。 --一応序盤に「育てたいデジモンがいるが、進化前の幼年期のデータが集まってない」という時のため時短に利用出来る。しかし時期に対して割高。一応前作のセーブと連携していれば換金アイテムが入手出来るため、余裕は出来る。 --最も中盤からは行きがてらにスキャン出来る分で足りるようになって来る。図鑑を埋めるなら進化退化を繰り返せば良いし、対戦等のために数を集めたいのならスキャン効率の上がる「探求者のUSB」を複数用意すれば事足りる。 --しかし世界観からすれば、自前で好きにデジモンを入手可能な主人公の方が異端なのであり、本来はこうしたマーケットを通じてデジモンを手に入れるのもハッカー達の一つの慣例。このマーケットで生活の糧を得ている者もいる。 --プレイヤーとしての感覚と、ゲームの中での決まり事がずれてしまうのも致し方ないことではある。これに関するイベントも用意されている為、考え方はイベントにある通りそれぞれだろう。 ---- **難点 -相変わらずの貫通頼りなボス戦 --前作よりはNPCとの戦いも歯ごたえのある難易度設定のものが多くなった。しかし、その調整がやはり体力と防御力依存の面が否めない。NPCは敵味方共に賢さは上がっているものの、戦略的になったかと言われれば微妙。 --故に並の必殺技程度ではあまり削れず、防御を貫通する一部必殺技がどうしても欲しくなる。前作より貫通持ちのデジモンがどの属性にも追加されたのも貫通ゲーを強めていく。 --また敵NPCの中に複数の能力をアップさせるスキルを使う者もいる。連打されることは流石に無いのだが、重ねがけが可能な仕様も前作と同じ為、累積していくと非常につらい。前作と同じく、解除する技を持っていないとジリ貧に。 --結果として短期決戦を挑むことになり、また貫通が頼りになる、という面も… -売りになっていた特殊バトルのダルさ --ドミネーションバトル、テリトリー争奪戦はハッカー同士のバトルとしてクローズアップされ、作中で繰り返し行われる。仲間の好感度も関わるので、積極的にこなしたい所だが… --特にドミネーションバトルが面倒な上に旨味が少ないと不評。 --このバトルは点取りの為にターン制で動き、邪魔をしたり点を奪い取ったりする為にバトルするのだが、そのバトルでなんと経験値が入らなかった。 ---現在はアップデートで経験値が得られるようになっている。 --体力等の消費はそのまま持ち越し。なので挟み撃ちにされると目も当てられない結果になる場合も。元からそれを想定した設計だろうが… --更に大きな点を保守し続ける敵、妨害工作に徹する敵など、パターンはあるが敵の行動がとにかく鬱陶しい。おまけに大きな点を奪取する相手がやたら固いこともザラ。これが配置で固定されているので、攻略がマンネリ化する。 --そして何ターンの間に攻略せよ、などの攻略条件つき。敵にかまけていたら条件に失敗して負けた、という事例も。 --また参戦するゲストキャラには運用が限定されるタイプがある。端的に言うと、回復力や持久力は随一だが攻撃はからきし。つまり居座って点数を確保しておくタイプ。運用を間違えなければ心強いことこの上ないが、お荷物にしてしまうプレイヤーも少なくなかった。 --テリトリー争奪戦はここまでの不満要素は無いものの、やはり新規要素に引っかかる人がいる。エンブレムの影響がこちらに及ぶ状態で通常でもエンカウントすると、その影響が襲いかかってくるのだが、問題は影響の中身。 ---現在はアップデートにより、デジモンとの通常エンカウントでは影響が発生しなくなっている。 --ステータス関係ならさほどの脅威ではないのだが、睡眠や麻痺といった厄介な状態異常を付加するテリトリーがある。敵にかかるようになれば楽だが、それまでは自分のターンが封じられ戦闘が間延びする。通常でこの有様なのでボス戦では尚更無視できず、状態異常を防ぐ装備が無ければエンブレムをスルーしての直行も面倒。 ---ただし状態異常の影響が大きい程敵が弱くなる。特に混乱付与のテリトリーはエリカのワームモンですら倒せるほど。ちなみにゲストキャラはこの状態異常にはかからない。 ---反対に素早さ低下のテリトリーは敵が硬い上に全体回復と混乱付与の必殺技を持つため、制圧しないで挑むとこちらの素早さ低下で相手の手数が増える分非常に厳しい戦いとなる。 --なのでスキルを使用して通常エンカウントを防ぎ、エンブレムを早急に奪うのが上策。その後は煮るなり焼くなり自由でもある。 -細かい点だが、今作でも同様に登場するビクトリーウチダのセリフがおかしい。 --というより「サイバースルゥース」でのセリフをそのまま流用している。このためザクソンフォーラムの柱の陰というかなりわかりにくい場所にいるのに「人混みにいるから見つけやすかっただろう」と言ったり、EDENエントランスにいるのに「クーロンにいるのは怖い」と頓珍漢な事をしゃべる。 -疑問の残る「悪役デジモン」の扱い --中盤以降、過去作品で大きな役目を果たした「とあるデジモン」が出現するが、不自然・不遇と言える扱いである。 #region(ネタバレ注意) -''アルカディモン''のことである。アニメ『デジモンアドベンチャー』の放送開始と同年に連載を開始した漫画『Vテイマー01』で初登場・ラスボスを務めた古参デジモンであり、パッケージイラストやPVの登場で、古参ファンからは期待を寄せられていた。 --EDENセキュリティサーバーの最深部に封印されており、侵入作戦の折、龍司に寄生することで封印を段階的に解いていき、現実世界にも侵食していくという役回りを演じている。 ---しかし「どのようにして生まれたのか」「誰が、何のために封印したのか」というそもそもの設定が、全く語られていない。 --本能的な破壊衝動に突き動かされるだけの物言わぬ怪物、''アルカディモンであるべき理由''は特になく、残念である。 #endregion --ベルゼブモンの扱いも微妙なところ。 ---ベルゼブモンが登場するサブクエストがあり、そのクリア後は一部クエストにNPCとして参戦させることができる。 ---サブクエストでは弱者をいたぶるデジモンを主人公と共に討伐し、交流を深めていくと「お前(主人公)の首を取るのは俺(ベルゼブモン)だから、勝手に死ぬな」という主旨の言葉で励ましてくれる、ダークヒーローやライバル的なキャラクターとして描かれている。 ---しかし、彼は「七大魔王」として『サイスル』では悪役扱い、倒される運命のキャラクターである。扱いをはっきりしてほしい、という意見もある。 ---- **総評 完成度の高かった前作の世界と物語の補完として十分な役目を果たし、一つのゲームとしても成立した一作。しかし追加要素の荒削りや調整不足、説明不足など、問題点もその分内包した。~ 前作と同じ不満点が緩和に留まっていたり、改善の姿勢は窺えるが色々と惜しさが残る。だが前作の持っていた旨味を消さずに持ち越せた所もしっかりある。~ 細かな調整は今でも行われており、デジモンファンへのサービスも充実。前作をプレイした人ほど思い入れが強くなるだろう。 **余談 -PS4/PSV版発売当時は売り上げに苦戦していた事がプロデューサーのTwitterにて語られている。 --このためか、Switch版はパッケージや宣伝などで前作のストーリーも収録されている事が解りやすくなっている。 --海外版では『Digimon Story Cyber Sleuth: ''Complete Edition''』と、より具体的な名称で販売されている。 ---また、''海外でのみPC(Steam)版が販売されている。''バンダイナムコ作品ではよくあることだが、本作は前作でも「海外限定のPS4版+DLCキャラ」が存在しており、海外におけるデジモン人気の高さが、良くも悪くもうかがえる…かもしれない。 //システムなどの記述などにまだ加筆修正可能なデータが多いと思うので、気付いた方はお願い致します。
*デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー 【でじもんすとーりー さいばーするぅーす はっかーずめもりー】 |ジャンル|育成RPG|CENTER:&amazon(B074N8P3GJ)&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81UjYd1aUJL._SL160_.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B074N6WM1Q/)|&amazon(B07V2Z2MW8)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ&br;Nintendo Switch|~|~| |発売元|バンダイナムコエンターテインメント|~|~| |開発元|メディア・ビジョン|~|~| |発売日|【PS4/PSV】2017年12月14日&br;【Switch】2019年10月17日|~|~| |価格|【PS4】6,800円&br;【PSV】5,700円&br;【Switch】5,980円(全て税抜)|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|~| |備考|''前作『サイバースルゥース』をカップリングで全編収録''|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|前作の別視点、「英雄」ではない人々の物語&br;前作より大幅に増えたデジモンとさらなるやりこみ要素&br;前作から改善された点も多いが新規要素に難あり|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[デジタルモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「大人になった世代の為のデジモン」として制作された、『[[デジモンストーリー サイバースルゥース]]』(以下サイスル・前作)の続編・外伝作品。略称『ハカメモ』。~ 『サイスル』で起きた事件の裏側、あるいは前日譚やアフターストーリー、そして同じ世界で生きる「ハッカー」達、「物語の傍役」「裏方」達の生き様を描く。~ 難解ながら綿密に編み込まれたストーリーと設定、人間達とデジモン達それぞれの思惑が絡み合う、電脳と現実が入り交じる世界が高く評価された前作。~ その世界観や物語を別の視点から追っていくという触れ込みで、本作は発売された。~ 基本的なゲームシステム・世界観設定などは前作のページもあわせて参照。~ あくまで外伝的作品であり前作のプレイが推奨されるが、''本作は前作もカップリング収録された実質的な完全版にあたり、今から始めるならこれ1本で良い。''~ ---- **ストーリー 近未来の日本。電脳空間が人々の間で、もう一つの日常世界となっていた。 しかし人々の生活に密着するにつれ、そこで起こる犯罪も多くなってきていた。 中でも特殊なウイルスプログラムを利用し甚大な被害をもたらすハッカーたち。 ハッカーたちはその特殊なウイルスプログラムを「デジタルモンスター」と呼んでいた。 (公式から抜粋) ---- **キャラクター(ハッカーズメモリー追加分) -天沢ケイスケ(CV浅利遼太) --このゲームの主人公。電脳世界でのアカウント(この世界では身分証明に等しい)をハッカーによって失い、それを取り戻すためにハッカーチーム「フーディエ」に新入りとして参加した高校生。ハッカーであると濡れ衣を着せられ、学校での居場所をなくしている。 -御島エリカ(CV小倉唯) --ハッカーチーム「フーディエ」のメンバー。過去に遭った事故で脳に異常を抱えているが、ネットワーク処理を利用することで症状を抑え、副作用的に卓越した頭脳・ハッキング能力を手に入れた。 -御島龍司(CV中村悠一) --「フーディエ」のリーダーであり、エリカの実兄。主人公を拾った張本人。また伝説のハッカーチーム「ジュード」の元No.2でもあり、能力を駆使してエリカの治療費を稼いでいる。 -今井千歳(CV小野友樹) --「フーディエ」の渉外を担当するムードメーカー。龍司とは「ジュード」時代からの付き合い。マルウェアを用いての情報収集に秀で、情報戦及びサポートを担当する。 -乃木優(CV三瓶由布子) --主人公の幼馴染であり親友。女性のような見た目でいじめられた過去があり、救ってくれた主人公に強い憧れを抱いている。独自にアカウントを取り戻そうとする彼を常に気にかけている。 -K --アカウントを失った主人公に「協力」を申し出てきた謎の人物。意図や目的、正体すらも全て不明。 ---- **ゲームシステム -戦闘 --前作同様のタイムライン制を採用したプレスターンバトルを中心に、今作では幾つかの特殊な形式のバトルが導入されている。 ---複数対複数で、将棋やチェスの盤面のように区切られた空間で点数などの争奪戦を行う「ドミネーションバトル」 ---ハッカーチームの陣営に乗り込み、付加効果のあるエンブレムの奪い合いを交える「テリトリー争奪戦」 ---両者ともに任意のゲストキャラを連れて行き、バトルへの参加を筆頭に様々な役目を担わせられる。 -依頼 --物語を進める為に必要な「重要依頼」と、期限のないその他に大別出来る。寄り道をすることでサイドストーリーを味わいながら自陣を強くするもよし、物語を追うのを優先していくもよし。周回プレイが可能なのでどちらのスタンスでも問題は無い。 -好感度 --前述のバトルに連れて行けるゲストキャラには「好感度」が存在し、連れて行くことで上昇し、一定値に達するとミニイベントが挟まる。イベントで適切な返答を選ぶことで大きく上昇し、プレゼントを貰える。 また最大まで上げることで、そのキャラクターにちなんだ特別な道具を貰える。 -育成 --前作を踏襲し、「デジラボ」という施設を利用してデジモンの育成を行う。 今回はパラメータの強化に関わる「才能」の値上限が「200」までに伸びている。それに伴い、一部の追加デジモンの進化に必要な才能の値が伸びている。 簡単なものでは前作と同じ20だが、40、80、中には100へ到達することを条件とするものも。 能力にプラスの加算が起きる「個性」や、デジモン達とのふれあいが出来る「デジファーム」なども健在。 -セーブデータに関連する仕様など --前作からの引き継ぎ ---前作PSV版サイスルのセーブデータは、クリアの可否を問わず、本作のサイスル側パートにデータをコンバートできる。 ---ただし、オンライン対戦のランキング情報だけは引き継がれない。 ---''また、本作には「サイスルのストーリーに応じたトロフィー情報」がない。''~ 前作を途中放棄して中途半端な獲得率にしたくなかったり、ストーリー攻略中にトロフィーを獲得していないと達成感を得られない……という収集家は要注意。 --クリアデータについて ---クリア後は、ラスボス戦攻略前の状況に戻るか、「強くてはじめから」=引き継ぎありの二周目を始めることが、それぞれできる。 ---ハカメモ、サイスル、両方のストーリーをクリアすると「デジモンのやり取り」、サイスルで育てたデジモンをハカメモのパーティに編成、またその逆も行うことができる。 -その他、本作PS4-PSVita間でも、ネットワーク経由でセーブデータの共有が可能。 ---- **前作からの変更点(ハッカーズメモリー限定分含む) -『ハッカーズメモリー』専用の主人公。名前は変更可能だが、性別は男性で固定。 -もう一つの物語に合わせた完全新規のシナリオ・イベントの追加。 -特殊なバトル「ドミネーションバトル」「テリトリー争奪戦」の追加。 -エンカウント上昇・下降の効果が視認できるようになった。 --また即座にエンカウントするハッキングスキルを使う時も、アクションなしで即エンカウントに入るので、時間が短縮された。 -状態異常攻撃の命中率が一律70%になった。 -移動速度を上昇させるハッキングスキルの追加。 --他にも新しいギミックを解いたりする為のハッキングスキルが増えた。 -デジモンを購入できる「デジマーケット」 --本物のハッカーとして活動する主人公は、デジモンを闇売買する場所で購入が可能。これについては後述。 -新規にデジモンが多数追加された。 -一部デジモンが特別な依頼をこなさずに進化できるようになった。 --代わりに『ハカメモ』のストーリーをクリアする必要があるデジモンも加わった。 ---- **評価点 -難解さを噛み砕き、若年層やSF初心者にも優しくなった設定及び世界観の説明 --主人公があくまで「元一般人」であることを押し出した結果か、物語の設定や根幹がストーリーを追いながら分かりやすく味わえるようになっている。 --説明が難しくなる点では主人公が疑問を呈したり、分からないと訴えたりして、周囲の人物が補足を入れる場面を作ってくれる。ある程度物語のスピード感を犠牲にしているが、前作で置いてきぼりになりやすかった部分もきちんと分かるようになっている。 そして世界観を踏襲した上で、前作の要素も無駄にせずきっちりエンディングまで駆け抜けている。 -しっかりとした物語及びキャラクター達の補完 --ハッカーという存在に焦点を当てた分、そちら側に属する「真田アラタ」や「フェイ」などの活躍や、ハッカーの間での評判、彼らの主義主張やハッカーとしての動向、過去が描かれ、よりキャラクターが独立した。 --特にアラタは『サイスル』では強烈な個性や青臭さが先走っていた印象が多いが、今回で見直した、好きになったという好意的な意見が多数。寧ろ目立つ要素を抜けば作中でも屈指の常識人なのでは、との声も。 --彼らの他にも「又吉刑事」、「伊達真希子」といった警察サイド、様々なハッカー達、黒幕サイド、果てにはオカルト研究部の面子も活躍する。彼らにまつわるイベントなども盛り込まれたことで掘り下げられ、より印象を強めたり人間性を強くしたりしている。よく物語を覚えてないと分かりにくいが、あの「ジミィ・KEN」の意外な素顔も明らかになる。 --また、『サイスル』本編に出てこない間に彼らが何をしていたか、本編でも謎だった部分なども解明される。よってシナリオとしての完成度が両者とも必然的に高くなった。中には、あの『劇物』にまつわる裏話なども… --単独でも楽しめるだけの分量を持ち、そこかしこに前作も合わせネタを仕込んでくる。前作をプレイしていれば楽しさが倍増する。 --ちなみに、怪事件の解決ではなくハッカーの追跡という目的のためか、様々な事件の中心にいるのが基本的に人間ということが多い。 -ハードで波瀾万丈、しかし固くなりすぎない「脇役」達の物語 --物語は新規登場人物を中心に据えつつ、『サイスル』本編では脇役だった人物達、及びあまり語られなかった存在に焦点を当て、それぞれの人間模様や生き方を克明に形にする。 --当然『サイスル』の物語に合わせ段々と過酷さが増していくのだが、その中で紡がれていく人間ドラマや、分裂していた人々が一致団結していく姿、時に混じるコミカルなネタの評価が高い。 --主人公を筆頭に、表である『サイスル』で華々しく活躍する存在では無い、そうあれない裏方達が、如何に電脳と現実の錯綜する世界を生きているか、その中で苦悩しながら戦っているかを清濁併せ持って描いている。 ---とは言え、それだけ克明に人間の姿を描くが為の厄介な点はどうしても存在する(後述)。 表のキャラクター達にも負けない新規キャラクターの動き、彼らの望み、そして背負っていくものは一見の価値あり。 -とことんやりこめる育成と追加デジモン --前作日本語版では封印されてしまった「ケルビモン(悪)」「ベルゼブモン ブラストモード」など、今作で追加されたデジモンは70体以上。 ---「デュークモン クリムゾンモード」「アグニモン・ヴォルフモン系(→スサノオモン)」「シャウトモン・オメガシャウトモン」が追加され、アニメ主役デジモンは全作品が(ほぼ)最終形態での登場が実現。一方でボス格も「アポカリモン」「アーマゲモン」「アルカディモン」と大物が登場。 ---古参ファンが喜ぶ「ドルゴラモン」「グリフォモン」、デジモンストーリーの過去作プレイヤーには懐かしい「グランドラクモン」、マイナー携帯機『デジモンアクセル』以来ろくに出番もなかった「ヴァロドゥルモン」「タイラントカブテリモン」など、~ 幅広く様々なデジモンが追加されており、「才能」の上限が上がったこともあって、育てるのが楽しい人には嬉しい話。 ---今回はエンディング後に特殊なエンドコンテンツ系ダンジョンが解放される。強い敵が出てきたり、仲間の好感度を上げたり、コンプリートの為の隙間を埋めるのに役立つ。 -アニメ派も嬉しいイベント、ゲストキャラ --一部のイベントをクリアすることで、デジモンのゲストキャラが解放される。そして彼らも少なからずアニメのデジモンと関わりのある存在で、古参のデジモンファンには特に嬉しい編成。 --また彼らとは別に、アニメのやり取りや要素を感じさせるネタが仕込まれている。これに気付いた時のニヤリ感は格別。 -細かい利便性の向上 --ハッキングスキルの演出が短縮された他、前述の通り追加された「アクセラレイト」は移動速度が向上するスキルで探索が楽になった。デジラボに移動するかログアウトしない限りは、別の場所に移動しても効果が継続する。 --殆どのクエストで受託後すぐにイベントが始まり、現地に自動的に移動するようになった。「サイスル」ではサブクエストを中心に受託したから依頼人の元へ直接行かなくてはならない事が多かったため、手間が省けている。 ---これは前作と能力の違いもある。「サイスル」主人公はコネクトジャンプで電子機器等からネットワークに移動する事が主体だったが、勿論今作の主人公にそのような能力はないので同じタイプのクエストでは現地の「URL」を入手しEDENから移動する事になる。 ---- **賛否両論点 -エンディング --多く取り上げられることの多い点。ラスボス撃破後、エンディングの最終局面という致命的なネタバレになるため詳細は伏せるが、「とある人物の選択と顛末」について賛否両論。 --「こんな選択あんまりだ」「結局こいつが不幸なだけ」という意見もあれば、「このキャラクターの幸せ」「一つの選択」という好意的な意見も。中には「バッドでもハッピーでもないが、人によってはサッド」という感想も。 --なんにせよ人によって捉え方が全く異とされる最たる部分。公式の回答に納得する者、しない者が非常に分かれる。 ---『ハッカーズメモリー』というタイトルを体現した、良くも悪くも本作の象徴と言える。どのように捉えるかは、実際にエンディングまでたどり着いてみてほしい。 --余談だが、前作においてとある人物とその仲間しか知り得なくなった「前作黒幕の顛末とそれによる変化」にこの顛末と共通している点がある。そして「前作のとある人物」と前述の「とある人物」は今作において浅からぬ縁があったことを踏まえて考察すると、この先にも希望が持てる可能性が浮上する。これが公式が残したシナリオの粗なのか、それともシリーズを通してプレイした者が気付ける希望だったのかは不明である。 -今作主人公の立ち位置 --前述のエンディングも含め、主人公の立場に納得いかないという声もある。主要人物達を大いに助けるのは確かだが、彼の動きで大きな救済が与えられる場面はごく少ない。 --そもそも主人公は作中で度々モブ扱いを食らっており、作品上の扱いとして運命を変えられる存在ではないという見方もある。 --寧ろ別の中心人物が主人公みたいで、「主人公」がただのおつかいをしているだけ、との意見もある。基本が人の依頼などをこなし進める所謂「おつかいゲー」でもあるのがそれを助長している。 --だが『ハッカーズメモリー』自体のコンセプトを見れば、彼は立派な主人公でもある。世界を救える「英雄」ではない存在として、決して動くのを止めない彼は確かな中心核を担っている。 --元々「英雄」ではない「脇役」達に焦点を当てた物語でもあるので、仕方がない面とも言える。 -弱さと脆さ、癖のあるキャラクター達 --前作でも濃いキャラクターや彼らの言動に賛否が集まったが、やはりと言うべきか、今回も健在。 ---特に今作では「追い詰められた状況で、己の弱さに屈する場面」が多く盛り込まれており、キャラクターは個性的で人間味に溢れている一方、醜悪と言えるほど強烈な一面を描かれている者もいる。 ---どのキャラクターが好きか嫌いか、どの程度の感情移入ができるか、プレイヤーによって全く違ってくる。 --筆頭に挙げられやすいのが、主人公の親友・幼馴染みの「乃木優」。その言動やストーリーでの行動には、好みの差が大きく出る。 #region(重大なネタバレ含む) -中性的な容姿と気弱な性格で、「男女/女男(オトコオンナ/オンナオトコ)」と揶揄され、いじめられていた優。そんな自分に分け隔てなく接してくれるケイスケに、優は憧れていた。 --しかし、高校に進学しても守られる一方で変化しない関係は、ケイスケに置いていかれるような焦燥感・嫉妬を生み出してしまう。 --やがて優は、ケイスケのアカウントをハッキング。ケイスケが自分に頼らざるを得ない状況を作り出す。 --ところが、自分ではなくフーディエを頼り、更にその所属ハッカーとして頭角を現し始めたケイスケに対して、感情が爆発。 --自分の思い通りにならない「ケイスケ」はいらない――''自らがハッカー「K」&color(red){すなわち「ケイスケ」として成り代わり、一心同体となる}ことを決意する。'' -マタドゥルモンに取りつかれ悪意を増幅させられてしまったとはいえ、よりにもよって''同性の親友への愛憎''という複雑な心境を理解することは、なかなか難しい。 --悪意とは関係なく「デートスポットの調査依頼」に乗り気になるなど、''同性愛者を思わせるシーン''が度々あり、そういった描写が苦手という意見もある。 ---ただし、本人の主張はともかく、優が男性であると明言されることもあまりない((男にナンパされた話をするシーンも「勘違い」としか言わない。))。 #endregion -彼の在り方もこの物語の象徴であり、執着や別の理由に囚われてしまったせいもあるので、単純に善し悪しで割り切れるものではない。 --その他のキャラクターも性格やそれぞれの抱えた事情などが合わさり、劇中の言動は単純に好意的に受け止められる姿ばかりではない。それだけ現実味と人間くささを備えているとも言える。 -今回も存在するトラウマ級イベント --前作も「生き人形、死に人間」がそら恐ろしいと話題になったが、今回はそれと趣を変えた背筋を寒くさせるイベントが存在する。 -「カンニング大作戦」と銘打たれたイベントで、とある学校の教師から生徒の集団カンニングについての捜査を依頼されるのだが… #region(ネタバレとショッキングな内容注意) -コンタクトレンズ型の超小型コンピュータを使ってネットにアクセスしている時、その人間(アバター)をハッキングすると、逆に現実の体を動かせることが判明((電気信号の伝達などに使われる部品が高性能すぎて、偶然そういう仕様になってしまい、危険すぎて製造中止されたが、裏ルートでは依然流通していた…と解説されている。))。これをいじめっ子が悪用し、ハッキング技術に長けたいじめられっ子がクラス全員の答案を作らされていた、というのが「カンニング」の実態。 -やがて、いじめられっ子の不満が暴走。''クラスメイトの体を使って担任を殺害、更に全員を飛び降り自殺させる。'' --''この時、「グシャ」という文字・音、&color(red){血しぶきを思わせるピンク色の液体が飛び散る映像}が画面いっぱいに映し出される。'' -「ログアウトできない」という事態にパニックを起こすクラスメイト、復讐を遂げたのに人を殺してしまった後悔しか感じないいじめられっ子。クラスは誰も幸せになれなかった―― --…というのは、いじめられっ子の記憶をハッキング((エリカの脳に使用されている「記憶をデータ化する」技術の応用。))、妄想を覗き見て作り出された仮想映像と、そのタイミングに合わせて意図的に行われた通信の妨害。 --いじめられっ子の苦痛を身をもって味わったクラスメイト、人殺しという一線を踏み越えずに済んだいじめられっ子。クラス一同は和解し、カンニング防止以上の成果を上げることに成功した。 ---…とまあ、良い話で終わっているが、劇中でも''「とんでもない疑似体験をしちまった」''とキャラクターにも突っ込まれているし、デジモンというキャラクターからは想像できないほどスプラッタ・グロテスクな演出は、また一つ大きなトラウマを刻んだ。 #endregion -電脳の発達した世界ならではであり、ハッカーという裏方の依頼として、外せない所ではあるかも知れない。 -デジマーケットの存在意義 --デジモンを購入できるデジマーケットについて、懐疑的な意見もある。と言うのも、世界観やハッカー達の活動などについての補填としては割合重要な役割を持つのだが、プレイヤーから見ると利用価値が低い。 --売られているデジモンの才能が特別高い訳でもなく、それ程貴重なデジモンが扱われている訳でもない。そこを踏まえると、進化させることを考えれば有用かについては疑問符がつく。 --手間がかかっても才能が高い状態で自前で用意する方が良い、正直使っていない、という意見も少なくない。『サイスル』ではデジモンとの絆が押し出されていたのもあり、尚更存在感が薄い。 --一応序盤に「育てたいデジモンがいるが、進化前の幼年期のデータが集まってない」という時のため時短に利用出来る。しかし時期に対して割高。一応前作のセーブと連携していれば換金アイテムが入手出来るため、余裕は出来る。 --最も中盤からは行きがてらにスキャン出来る分で足りるようになって来る。図鑑を埋めるなら進化退化を繰り返せば良いし、対戦等のために数を集めたいのならスキャン効率の上がる「探求者のUSB」を複数用意すれば事足りる。 --しかし世界観からすれば、自前で好きにデジモンを入手可能な主人公の方が異端なのであり、本来はこうしたマーケットを通じてデジモンを手に入れるのもハッカー達の一つの慣例。このマーケットで生活の糧を得ている者もいる。 --プレイヤーとしての感覚と、ゲームの中での決まり事がずれてしまうのも致し方ないことではある。これに関するイベントも用意されている為、考え方はイベントにある通りそれぞれだろう。 ---- **難点 -相変わらずの貫通頼りなボス戦 --前作よりはNPCとの戦いも歯ごたえのある難易度設定のものが多くなった。しかし、その調整がやはり体力と防御力依存の面が否めない。NPCは敵味方共に賢さは上がっているものの、戦略的になったかと言われれば微妙。 --故に並の必殺技程度ではあまり削れず、防御を貫通する一部必殺技がどうしても欲しくなる。前作より貫通持ちのデジモンがどの属性にも追加されたのも貫通ゲーを強めていく。 --また敵NPCの中に複数の能力をアップさせるスキルを使う者もいる。連打されることは流石に無いのだが、重ねがけが可能な仕様も前作と同じ為、累積していくと非常につらい。前作と同じく、解除する技を持っていないとジリ貧に。 --結果として短期決戦を挑むことになり、また貫通が頼りになる、という面も… -売りになっていた特殊バトルのダルさ --ドミネーションバトル、テリトリー争奪戦はハッカー同士のバトルとしてクローズアップされ、作中で繰り返し行われる。仲間の好感度も関わるので、積極的にこなしたい所だが… --特にドミネーションバトルが面倒な上に旨味が少ないと不評。 --このバトルは点取りの為にターン制で動き、邪魔をしたり点を奪い取ったりする為にバトルするのだが、そのバトルでなんと経験値が入らなかった。 ---現在はアップデートで経験値が得られるようになっている。 --体力等の消費はそのまま持ち越し。なので挟み撃ちにされると目も当てられない結果になる場合も。元からそれを想定した設計だろうが… --更に大きな点を保守し続ける敵、妨害工作に徹する敵など、パターンはあるが敵の行動がとにかく鬱陶しい。おまけに大きな点を奪取する相手がやたら固いこともザラ。これが配置で固定されているので、攻略がマンネリ化する。 --そして何ターンの間に攻略せよ、などの攻略条件つき。敵にかまけていたら条件に失敗して負けた、という事例も。 --また参戦するゲストキャラには運用が限定されるタイプがある。端的に言うと、回復力や持久力は随一だが攻撃はからきし。つまり居座って点数を確保しておくタイプ。運用を間違えなければ心強いことこの上ないが、お荷物にしてしまうプレイヤーも少なくなかった。 --テリトリー争奪戦はここまでの不満要素は無いものの、やはり新規要素に引っかかる人がいる。エンブレムの影響がこちらに及ぶ状態で通常でもエンカウントすると、その影響が襲いかかってくるのだが、問題は影響の中身。 ---現在はアップデートにより、デジモンとの通常エンカウントでは影響が発生しなくなっている。 --ステータス関係ならさほどの脅威ではないのだが、睡眠や麻痺といった厄介な状態異常を付加するテリトリーがある。敵にかかるようになれば楽だが、それまでは自分のターンが封じられ戦闘が間延びする。通常でこの有様なのでボス戦では尚更無視できず、状態異常を防ぐ装備が無ければエンブレムをスルーしての直行も面倒。 ---ただし状態異常の影響が大きい程敵が弱くなる。特に混乱付与のテリトリーはエリカのワームモンですら倒せるほど。ちなみにゲストキャラはこの状態異常にはかからない。 ---反対に素早さ低下のテリトリーは敵が硬い上に全体回復と混乱付与の必殺技を持つため、制圧しないで挑むとこちらの素早さ低下で相手の手数が増える分非常に厳しい戦いとなる。 --なのでスキルを使用して通常エンカウントを防ぎ、エンブレムを早急に奪うのが上策。その後は煮るなり焼くなり自由でもある。 -細かい点だが、今作でも同様に登場するビクトリーウチダのセリフがおかしい。 --というより「サイバースルゥース」でのセリフをそのまま流用している。このためザクソンフォーラムの柱の陰というかなりわかりにくい場所にいるのに「人混みにいるから見つけやすかっただろう」と言ったり、EDENエントランスにいるのに「クーロンにいるのは怖い」と頓珍漢な事をしゃべる。 -疑問の残る「悪役デジモン」の扱い --中盤以降、過去作品で大きな役目を果たした「とあるデジモン」が出現するが、不自然・不遇と言える扱いである。 #region(ネタバレ注意) -''アルカディモン''のことである。アニメ『デジモンアドベンチャー』の放送開始と同年に連載を開始した漫画『Vテイマー01』で初登場・ラスボスを務めた古参デジモンであり、パッケージイラストやPVの登場で、古参ファンからは期待を寄せられていた。 --EDENセキュリティサーバーの最深部に封印されており、侵入作戦の折、龍司に寄生することで封印を段階的に解いていき、現実世界にも侵食していくという役回りを演じている。 ---しかし「どのようにして生まれたのか」「誰が、何のために封印したのか」というそもそもの設定が、全く語られていない。 --本能的な破壊衝動に突き動かされるだけの物言わぬ怪物、''アルカディモンであるべき理由''は特になく、残念である。 #endregion --ベルゼブモンの扱いも微妙なところ。 ---ベルゼブモンが登場するサブクエストがあり、そのクリア後は一部クエストにNPCとして参戦させることができる。 ---サブクエストでは弱者をいたぶるデジモンを主人公と共に討伐し、交流を深めていくと「お前(主人公)の首を取るのは俺(ベルゼブモン)だから、勝手に死ぬな」という主旨の言葉で励ましてくれる、ダークヒーローやライバル的なキャラクターとして描かれている。 ---しかし、彼は「七大魔王」として『サイスル』では悪役扱い、倒される運命のキャラクターである。扱いをはっきりしてほしい、という意見もある。 ---- **総評 完成度の高かった前作の世界と物語の補完として十分な役目を果たし、一つのゲームとしても成立した一作。しかし追加要素の荒削りや調整不足、説明不足など、問題点もその分内包した。~ 前作と同じ不満点が緩和に留まっていたり、改善の姿勢は窺えるが色々と惜しさが残る。だが前作の持っていた旨味を消さずに持ち越せた所もしっかりある。~ 細かな調整は今でも行われており、デジモンファンへのサービスも充実。前作をプレイした人ほど思い入れが強くなるだろう。 **余談 -PS4/PSV版発売当時は売り上げに苦戦していた事がプロデューサーのTwitterにて語られている。 --このためか、Switch版はパッケージや宣伝などで前作のストーリーも収録されている事が解りやすくなっている。 --海外版では『Digimon Story Cyber Sleuth: ''Complete Edition''』と、より具体的な名称で販売されている。 ---また、''海外でのみPC(Steam)版が販売されている。''バンダイナムコ作品ではよくあることだが、本作は前作でも「海外限定のPS4版+DLCキャラ」が存在しており、海外におけるデジモン人気の高さが、良くも悪くもうかがえる…かもしれない。 //システムなどの記述などにまだ加筆修正可能なデータが多いと思うので、気付いた方はお願い致します。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: