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「AX-5 オリオン/クエスト」(2023/07/28 (金) 15:50:54) の最新版変更点
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「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~
依頼内容は『クエスト』における問題点の追記です。
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#contents(fromhere)
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*AX-5 オリオン/クエスト
【えーえっくす5 おりおん くえすと】
|ジャンル|オムニバス|&image2(AX5.jpg,center,height=200)|
|対応機種|PC-6001|~|
|発売元|アスキー出版|~|
|発売日|1982年|~|
|価格|2,800円|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[AXシリーズリンク>AXシリーズ]]''|
**概要
-3Dをテーマとしたゲーム、『オリオン』、『クエスト』2作収録。&s(){他にタイトルデモ用プログラムもある。}
-それぞれ画面モードが異なる2のバージョンが収録されている。中解像度の青赤緑黄4色のものと、高解像度の白黒2色のものがある。
--色違いのバージョンが用意されたのは、後者はRF接続で家庭用テレビに出力すると、信号が滲んで青赤白黒の4色表示になるという裏技が存在したことから、宇宙の雰囲気を出すには背景が黒のほうがふさわしいため用意された。ビデオ出力の場合は信号の滲みが生しないため高解像度の白黒2色として表示される。また、あくまで裏技なので使用するテレビによっては効果が現れなかったり、青と赤が逆転する場合もある。
-本体RAMを32KBに増設しないと遊べないため、このソフトのためにオプションのROM/RAMカートリッジを買ったというユーザーも少なからずいた。
**パッケージとしての評価点
-パッケージは他のシリーズ同様、凝った作り。
--ただし、本作より完全なゲーム集となっており、プログラム教材的な要素はなくなった。
--一応、マニュアルにはプログラムで使用したアルゴリムズの解説と、主要ルーチンのダンプリストは掲載されている。
//-各ゲームの評価。
//|タイトル|ジャンル|判定|
//|オリオン|STG|BGCOLOR(lightgreen):良|
//|クエスト|ACT|BGCOLOR(lightgreen):良|
//パッケージ内判定のCO
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**オリオン
***概要(オリオン)
-一人称視点の3DSTG。重戦闘機AX-5「オリオン」を操り、一定数の敵を打ち落とすゲーム。
-宇宙船は上下左右へ向きを変えられ、加減速が可能。後退はできない。宇宙なので慣性が効いており、操作には慣れが必要。
-光子魚雷は同時に4発まで発射が可能。射程はかなり長く、発射した魚雷が敵に命中するか射程圏外にたどり着くまで次の魚雷は発射できない。弾数制限があるが補給線とドッキングすることで補充が可能。
-コマンドシップを含む16機を撃墜すると次ステージに進む。3ステージでループする。
-処理の高速化のため、敵はラインとボックスの重ねあわせで構成されている。各敵には弱点があり、そこに命中しないと撃破できない。攻撃もしてくるが、頻度は低い。
--この処理システムはAppleIIで発売されていた『EPOCH』というゲームが先例で、その為このゲームの作者であるラリー・ミラーへの謝辞がクレジット中に表示されている。
-エネルギー制で敵と衝突したり攻撃を受けると大幅に減るほか姿勢制御でも少しずつ減っていく。エネルギーが切れるとゲームオーバー。これもタンカーとドッキングすることで補充が可能。
***評価点(オリオン)
-PC-6001という低スペック機種において、疑似ではない本物の3DSTGを実現した。
--さらに、ちらつきもほとんどない。
-宇宙の浮遊感が存分に出ている。
-敵の種類は十分あり、弱点も点数も違うので、撃破の遣り甲斐がある。
--高得点を狙うためには、敵の見極めは重要。敵はまばらなので、目的の相手と違うからと言ってすぐに他の敵に狙いを変更という訳にはいかない。頻繁に狙いを変えすぎると、エネルギーの無駄となるからだ。
--また、エネルギーの節約、敵の攻撃を避けるためにも、遠距離で撃破した方がいい。しかし、弱点に当てなければ撃破できない本作。遠距離の形のハッキリしない状態で弱点を見極めるのは慣れがいる。しかも間違って補給船を撃破しては元も子もない。これらの見極めも、面白味の一つ。
--射程が長いため、かなり遠距離で撃破した場合は、狙撃のような達成感がある。
--ステージ1、2、3は、それぞれ違う敵と補給船が出てくる。ステージ1の敵に慣れても、ステージ2、3では通用しない。すぐに飽きがくるという作りではない。
---ステージ4以降は、ステージ1、2、3の繰り返し。
***問題点(オリオン)
-初心者がとっつきにくい。
--方向移動に慣性が付き、いちいち逆方向に入れて慣性を止める必要がある。
--弾の速度が遅く、遠距離の敵を破壊するのには慣れが必要。
---これらはPC-8001版の「オリオン80」では、ある程度の救済措置が設けられている。
-加速ボタンと減速ボタンが共用で押す毎に切り替わるの仕様なので、押してみるまで加速か減速かわからなくなる事がある。
-ジョイスティックで加速・減速ができないので、スピードを調整しながら敵に接近して弾を発射、といったことがジョイスティックだけで行えない。
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**クエスト
***概要(クエスト)
-一人称の3D迷路ゲーム。ただし、ただ出口を探すだけのゲームではなく、迷路内にいる見えないエイリアンを倒して出口を開くためのカギを手に入れなければならない。
--迷路にはトラップ等はない。
-迷路には攻撃のための矢が落ちており、それを拾いエイリアンを倒す。エイリアンを倒すには3ブロック以内に近づいて矢を撃つ必要がある。
-「酸素切れ」という時間制限がある。酸素は拾うことで補給が出来る。
-画面右側にレーダーがあり、物資の落ちている位置とエイリアンの位置が表示される。コースは一切表示されない。
***評価点(クエスト)
-滑らかに動くワイヤーフレームで表示された迷路。当時でもRPGなどの3Dダンジョンがあるゲームはあったが、それらとは違い前進や方向転換が、スムーズにアニメーションする。
--本作もちらつきがほとんどない。ちらつきが少ないのは2画面分のVRAMを用意してページ切り替えで書き換えを行っているため。
-マッピングせずに済む程度の程よい広さの迷路。
-単なる迷路ゲームではなく、レーダーだけを頼りに見えないエイリアンを倒す緊張感がある。
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**総評
当時のPCの中では低スペックだったPC-6001で、3Dゲームを見事に実現。内容もよく、価格もゲーム2本で2,800円と良心的で、シリーズの中では評価が高い。
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**余談
***オリオン
-音楽はタイトル画面は宇宙大作戦(スタートレック)のオープニング曲、ゲームスタート時はインディジョーンズのテーマ(レイダース・マーチ)が使用されているが、許可を取って使用しているかは不明。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~
依頼内容は『クエスト』における問題点の追記です。
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#contents(fromhere)
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*AX-5 オリオン/クエスト
【えーえっくす5 おりおん くえすと】
|ジャンル|オムニバス|&image2(AX5.jpg,center,height=200)|
|対応機種|PC-6001|~|
|発売元|アスキー出版|~|
|発売日|1982年|~|
|価格|2,800円|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[AXシリーズリンク>AXシリーズ]]''|
**概要
-3Dをテーマとしたゲーム、『オリオン』、『クエスト』2作収録。&s(){他にタイトルデモ用プログラムもある。}
-それぞれ画面モードが異なる2のバージョンが収録されている。中解像度の青赤緑黄4色のものと、高解像度の白黒2色のものがある。
--色違いのバージョンが用意されたのは、後者はRF接続で家庭用テレビに出力すると、信号が滲んで青赤白黒の4色表示になるという裏技が存在したことから、宇宙の雰囲気を出すには背景が黒のほうがふさわしいため用意された。ビデオ出力の場合は信号の滲みが生しないため高解像度の白黒2色として表示される。また、あくまで裏技なので使用するテレビによっては効果が現れなかったり、青と赤が逆転する場合もある。
-本体RAMを32KBに増設しないと遊べないため、このソフトのためにオプションのROM/RAMカートリッジを買ったというユーザーも少なからずいた。
**パッケージとしての評価点
-パッケージは他のシリーズ同様、凝った作り。
--ただし、本作より完全なゲーム集となっており、プログラム教材的な要素はなくなった。
--一応、マニュアルにはプログラムで使用したアルゴリムズの解説と、主要ルーチンのダンプリストは掲載されている。
//-各ゲームの評価。
//|タイトル|ジャンル|判定|
//|オリオン|STG|BGCOLOR(lightgreen):良|
//|クエスト|ACT|BGCOLOR(lightgreen):良|
//パッケージ内判定のCO
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**オリオン
***概要(オリオン)
-一人称視点の3DSTG。重戦闘機AX-5「オリオン」を操り、一定数の敵を打ち落とすゲーム。
-宇宙船は上下左右へ向きを変えられ、加減速が可能。後退はできない。宇宙なので慣性が効いており、操作には慣れが必要。
-光子魚雷は同時に4発まで発射が可能。射程はかなり長く、発射した魚雷が敵に命中するか射程圏外にたどり着くまで次の魚雷は発射できない。弾数制限があるが補給線とドッキングすることで補充が可能。
-コマンドシップを含む16機を撃墜すると次ステージに進む。3ステージでループする。
-処理の高速化のため、敵はラインとボックスの重ねあわせで構成されている。各敵には弱点があり、そこに命中しないと撃破できない。攻撃もしてくるが、頻度は低い。
--この処理システムはAppleIIで発売されていた『EPOCH』というゲームが先例で、その為このゲームの作者であるラリー・ミラーへの謝辞がクレジット中に表示されている。
-エネルギー制で敵と衝突したり攻撃を受けると大幅に減るほか姿勢制御でも少しずつ減っていく。エネルギーが切れるとゲームオーバー。これもタンカーとドッキングすることで補充が可能。
***評価点(オリオン)
-PC-6001という低スペック機種において、疑似ではない本物の3DSTGを実現した。
--さらに、ちらつきもほとんどない。
-宇宙の浮遊感が存分に出ている。
-敵の種類は十分あり、弱点も点数も違うので、撃破の遣り甲斐がある。
--高得点を狙うためには、敵の見極めは重要。敵はまばらなので、目的の相手と違うからと言ってすぐに他の敵に狙いを変更という訳にはいかない。頻繁に狙いを変えすぎると、エネルギーの無駄となるからだ。
--また、エネルギーの節約、敵の攻撃を避けるためにも、遠距離で撃破した方がいい。しかし、弱点に当てなければ撃破できない本作。遠距離の形のハッキリしない状態で弱点を見極めるのは慣れがいる。しかも間違って補給船を撃破しては元も子もない。これらの見極めも、面白味の一つ。
--射程が長いため、かなり遠距離で撃破した場合は、狙撃のような達成感がある。
--ステージ1、2、3は、それぞれ違う敵と補給船が出てくる。ステージ1の敵に慣れても、ステージ2、3では通用しない。すぐに飽きがくるという作りではない。
---ステージ4以降は、ステージ1、2、3の繰り返し。
***問題点(オリオン)
-初心者がとっつきにくい。
--方向移動に慣性が付き、いちいち逆方向に入れて慣性を止める必要がある。
--弾の速度が遅く、遠距離の敵を破壊するのには慣れが必要。
---これらはPC-8001版の「オリオン80」では、ある程度の救済措置が設けられている。
-加速ボタンと減速ボタンが共用で押す毎に切り替わるの仕様なので、押してみるまで加速か減速かわからなくなる事がある。
-ジョイスティックで加速・減速ができないので、スピードを調整しながら敵に接近して弾を発射、といったことがジョイスティックだけで行えない。
----
**クエスト
***概要(クエスト)
-一人称の3D迷路ゲーム。ただし、ただ出口を探すだけのゲームではなく、迷路内にいる見えないエイリアンを倒して出口を開くためのカギを手に入れなければならない。
--迷路にはトラップ等はない。
-迷路には攻撃のための矢が落ちており、それを拾いエイリアンを倒す。エイリアンを倒すには3ブロック以内に近づいて矢を撃つ必要がある。
-「酸素切れ」という時間制限がある。酸素は拾うことで補給が出来る。
-画面右側にレーダーがあり、物資の落ちている位置とエイリアンの位置が表示される。コースは一切表示されない。
***評価点(クエスト)
-滑らかに動くワイヤーフレームで表示された迷路。当時でもRPGなどの3Dダンジョンがあるゲームはあったが、それらとは違い前進や方向転換が、スムーズにアニメーションする。
--本作もちらつきがほとんどない。ちらつきが少ないのは2画面分のVRAMを用意してページ切り替えで書き換えを行っているため。
-マッピングせずに済む程度の程よい広さの迷路。
-単なる迷路ゲームではなく、レーダーだけを頼りに見えないエイリアンを倒す緊張感がある。
----
**総評
当時のPCの中では低スペックだったPC-6001で、3Dゲームを見事に実現。内容もよく、価格もゲーム2本で2,800円と良心的で、シリーズの中では評価が高い。
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**余談
***オリオン
-音楽はタイトル画面は宇宙大作戦(スタートレック)のオープニング曲、ゲームスタート時はインディジョーンズのテーマ(レイダース・マーチ)が使用されているが、許可を取って使用しているかは不明。
***クエスト
-エイリアンへの攻撃は最初はレーザービームだったが、見た目がショボかったため矢に変更された。
-オープニングデモはテープからVRAMに直接ロードしたデータをスクロールさせている。ゲームを始めるとVRAMがクリアされるため二度と表示されなくなる。