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*エイリアンVSプレデター 【えいりあんばーさすぷれでたー】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|&amazon(B000068HNY)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|IGS|~| |開発元|ジョルダン|~| |発売日|1993年1月8日|~| |定価|9,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|爽快感と無縁なベルトスクロールアクション&br;補給なしで続くグダグダした戦い|~| |>|>|CENTER:''[[Alien vs. Predatorシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -映画『エイリアン』シリーズと映画『プレデター』シリーズのコラボレーションである同名コミックからの初のゲーム化作品。 -プレデターがエイリアンを倒していくベルトスクロールアクション。 --後にほぼ同名タイトルで、同じくベルトスクロールアクションの[[カプコン製アーケード版>エイリアンVSプレデター (AC)]]や、アスク講談社から発売のゲームボーイ版等があるが、いずれも題材が共通するのみで本作との繋がりはない。これらについては類似名の作品数が多くややこしいので上記シリーズリンクを参照。 **ストーリー 星々の植民を始めた人類。そんなある日、ベガ星系惑星ベガ4の都市ニューシャンハイで、地下鉄工事中にエッグチェンパーを掘り当ててしまう。これを切っ掛けに、エイリアンが活動を開始。対抗する人類だが、力及ばず追い詰められる。最後の手段として、全宇宙へ向け救援信号を出す。だがその信号を受け取ったのは、エイリアン狩をしていたプレデターだった。 ---- **システム -ベルトスクロールアクションとしての基本は抑えてある。 --攻撃ボタン連打で、連続攻撃が出る。ただしパターンは一種類のみ。 --接近すると自動的に掴み、ひじ打ち、ふっ飛ばし、打ち上げ、叩き付けができる。 --ジャンプ中に攻撃で、キックが出る。ヒットすると相手はダウン。 --ジャンプと攻撃の同時押しで旋風脚。ただ無敵などの効果はない。 --ダッシュ中にはスライディングが出せる。 -プレデターの基本装備、ショルダープラズマキャノン はもちろんある。 --使うには溜めが必要な上、体力を消費。最大まで溜めると全画面攻撃となるが、体力を半分消費。 --他の武装はディスク、槍があるが、どれも投げるだけ。投げてしまうとなくなる。 --光学迷彩は、アイテムを取ることにより使用可能。敵が攻撃しなくなる。 -他のアイテムとしては、回復アイテムが数種類とボーナスポイントの骸骨がある。 --アイテムはエイリアンを倒すと落としていく。前述のディスクと槍も同じ。 -全6ステージ。 --ステージラストにはボスキャラが待ち構えている。 ---ステージ3だけは、なぜかザコラッシュ。 -おまけの対戦モード。 --申し訳程度対戦モードが存在するが、当然ながら選択出来るのはエイリアンかプレデターのみ。 ---- **問題点 -ベルトスクロールアクションなのに、爽快感に乏しい。 --画面中に出てくるエイリアンは最大2匹しかいない。多数の敵をなぎ倒す、という訳にはいかない。 ---種類も乏しく、打撃のみ、ジャンプ攻撃のみ、足が速い、足が速くジャンプもするもの、酸を吐くものの計5種類がいる。これらの組み合わせで出てくる。 --プレデターは技が少なく武器も使いづらいので、戦闘が盛り上がらない。 ---ショルダープラズマキャノンは体力を消費するため気軽に使えず、他の武器は一発のみの飛び道具。しかも当たり所によってダメージが大きく変わる。光学迷彩は一種の無敵アイテムなため、滅多に出てこない。ゲームを通して2つ出れば幸運な方。 ---一方を投げつけても、残りの敵にヒットしない。 -単調なステージ構成。 --前半はエレベータを上がりつつエイリアンを倒すステージなど変化があるのだが、後半はやたらと長い通路をひたすら進むだけというステージばかり。 --ダラダラと長いステージ、敵は見慣れた連中ばかりと、テンションはただ下がり。 -高い難易度。 --動きが重い。一応ダッシュもあるが、それほど速くない。このため敵との位置取りが、少々やりにくい。 --体力回復の機会に乏しい。 ---回復アイテムがあまり出てこない。回復アイテムがステージ中、一つも出ないなどという事もよくある。 ---この原因の一つが、回復アイテムがでる条件。前に出た回復アイテム場所からかなり先に進んだ上、体力がかなり減らないと出てこない。しかも3種類の回復アイテムの内、わずかしか回復しないハズレアイテムまである。 ---ステージをクリアしても、体力が回復しない。 ---体力がなかなか回復しないので、わずかなダメージでもバカにできない。結果、被害を避けようとチビチビ戦うハメになる。これもプレイの爽快感を損なっている。 --フェイスハガーはスライディングでしか倒せず、エイリアンと共に出てくると足をすくわれ地味にいやらしい。 --今ひとつなキーレスポンス。 ---特にジャンプとダッシュが微妙にワンテンポ遅れる。前者は使用頻度が高く、後者は対フェイスハガーに必須なため、結構プレイに響く。 --いくら点数を増やしても、残機が増えない。 --ボスは判定が分かりにくいものが多い。 ---ただハメやすいボスもいるのは救いと言えるだろう。 -存在意義が分からない対戦モード。 --申し訳程度に存在するが、対戦バランスなど有って無きが如し。 --選択出来るのもプレデターと雑魚エイリアンの2体だけと寂しい。せめてボスエイリアンも選ばせてくれ。 ---- **評価点 -SFCとしては、なかなか出来の良いグラフィック。 --OP、EDデモや、各ステージデモもしっかり描きこまれている。 -意外と良曲揃いなBGM --ステージ道中やボス戦のBGMはテンポが良く聴き応えがある。 --それだけに単調なゲーム展開が残念。サウンドテストがあるのが救いか。 -原作からそれほど逸脱していない世界観。 --エイリアンシリーズの古いゲームでは、特殊すぎるエイリアンが登場する場合もあるが本作はそれほどいない。 --ボスも変わっているのは、羽の生えた者と胴体が蛇になっている者の二匹くらい。 -一応は遊べる。 --デフォルト設定ではかなり難しいが、オプションで難易度変更や残機も大幅に増やせるのでクリアが無理という訳ではない。 ---- **総評 エイリアンVSプレデターという夢の対決が、ついにゲームとして登場した記念すべき作品なのだが、その出来はかなり残念な代物。~ 確かに、ステージの多彩さに欠ける点やエイリアンの少なさなどは、ハードの制約上と考えられなくもない。~ だが回復アイテムを少なくしたり、各種武器を使い勝手悪くしたりと、不足部分の足を引っ張るような仕様にしているのは意味不明。~ キーレスポンスが悪い点が、これらに拍車をかけており、とにかく単調で爽快感に欠けるゲームとなってしまった。~ 原作のファンであってもお勧めしにくいゲームである。
*エイリアンVSプレデター 【えいりあんばーさすぷれでたー】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|&amazon(B000068HNY)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|8MbitROMカートリッジ|~| |発売元|IGS|~| |開発元|ジョルダン|~| |発売日|1993年1月8日|~| |定価|9,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|爽快感と無縁なベルトスクロールアクション&br;補給なしで続くグダグダした戦い|~| |>|>|CENTER:''[[Alien vs. Predatorシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -映画『エイリアン』シリーズと映画『プレデター』シリーズのコラボレーションである同名コミックからの初のゲーム化作品。 -プレデターがエイリアンを倒していくベルトスクロールアクション。 --後にほぼ同名タイトルで、同じくベルトスクロールアクションの[[カプコン製アーケード版>エイリアンVSプレデター (AC)]]や、アスク講談社から発売のゲームボーイ版等があるが、いずれも題材が共通するのみで本作との繋がりはない。これらについては類似名の作品数が多くややこしいので上記シリーズリンクを参照。 **ストーリー 星々の植民を始めた人類。そんなある日、ベガ星系惑星ベガ4の都市ニューシャンハイで、地下鉄工事中にエッグチェンパーを掘り当ててしまう。これを切っ掛けに、エイリアンが活動を開始。対抗する人類だが、力及ばず追い詰められる。最後の手段として、全宇宙へ向け救援信号を出す。だがその信号を受け取ったのは、エイリアン狩をしていたプレデターだった。 ---- **システム -ベルトスクロールアクションとしての基本は抑えてある。 --攻撃ボタン連打で、連続攻撃が出る。ただしパターンは一種類のみ。 --接近すると自動的に掴み、ひじ打ち、ふっ飛ばし、打ち上げ、叩き付けができる。 --ジャンプ中に攻撃で、キックが出る。ヒットすると相手はダウン。 --ジャンプと攻撃の同時押しで旋風脚。ただ無敵などの効果はない。 --ダッシュ中にはスライディングが出せる。 -プレデターの基本装備、ショルダープラズマキャノン はもちろんある。 --使うには溜めが必要な上、体力を消費。最大まで溜めると全画面攻撃となるが、体力を半分消費。 --他の武装はディスク、槍があるが、どれも投げるだけ。投げてしまうとなくなる。 --光学迷彩は、アイテムを取ることにより使用可能。敵が攻撃しなくなる。 -他のアイテムとしては、回復アイテムが数種類とボーナスポイントの骸骨がある。 --アイテムはエイリアンを倒すと落としていく。前述のディスクと槍も同じ。 -全6ステージ。 --ステージラストにはボスキャラが待ち構えている。 ---ステージ3だけは、なぜかザコラッシュ。 -おまけの対戦モード。 --申し訳程度対戦モードが存在するが、当然ながら選択出来るのはエイリアンかプレデターのみ。 ---- **問題点 -ベルトスクロールアクションなのに、爽快感に乏しい。 --画面中に出てくるエイリアンは最大2匹しかいない。多数の敵をなぎ倒す、という訳にはいかない。 ---種類も乏しく、打撃のみ、ジャンプ攻撃のみ、足が速い、足が速くジャンプもするもの、酸を吐くものの計5種類がいる。これらの組み合わせで出てくる。 --プレデターは技が少なく武器も使いづらいので、戦闘が盛り上がらない。 ---ショルダープラズマキャノンは体力を消費するため気軽に使えず、他の武器は一発のみの飛び道具。しかも当たり所によってダメージが大きく変わる。光学迷彩は一種の無敵アイテムなため、滅多に出てこない。ゲームを通して2つ出れば幸運な方。 ---一方を投げつけても、残りの敵にヒットしない。 -単調なステージ構成。 --前半はエレベータを上がりつつエイリアンを倒すステージなど変化があるのだが、後半はやたらと長い通路をひたすら進むだけというステージばかり。 --ダラダラと長いステージ、敵は見慣れた連中ばかりと、テンションはただ下がり。 -高い難易度。 --動きが重い。一応ダッシュもあるが、それほど速くない。このため敵との位置取りが、少々やりにくい。 --体力回復の機会に乏しい。 ---回復アイテムがあまり出てこない。回復アイテムがステージ中、一つも出ないなどという事もよくある。 ---この原因の一つが、回復アイテムがでる条件。前に出た回復アイテム場所からかなり先に進んだ上、体力がかなり減らないと出てこない。しかも3種類の回復アイテムの内、わずかしか回復しないハズレアイテムまである。 ---ステージをクリアしても、体力が回復しない。 ---体力がなかなか回復しないので、わずかなダメージでもバカにできない。結果、被害を避けようとチビチビ戦うハメになる。これもプレイの爽快感を損なっている。 --フェイスハガーはスライディングでしか倒せず、エイリアンと共に出てくると足をすくわれ地味にいやらしい。 --今ひとつなキーレスポンス。 ---特にジャンプとダッシュが微妙にワンテンポ遅れる。前者は使用頻度が高く、後者は対フェイスハガーに必須なため、結構プレイに響く。 --いくら点数を増やしても、残機が増えない。 --ボスは判定が分かりにくいものが多い。 ---ただハメやすいボスもいるのは救いと言えるだろう。 -存在意義が分からない対戦モード。 --申し訳程度に存在するが、対戦バランスなど有って無きが如し。 --選択出来るのもプレデターと雑魚エイリアンの2体だけと寂しい。せめてボスエイリアンも選ばせてくれ。 ---- **評価点 -SFCとしては、なかなか出来の良いグラフィック。 --OP、EDデモや、各ステージデモもしっかり描きこまれている。 -意外と良曲揃いなBGM --ステージ道中やボス戦のBGMはテンポが良く聴き応えがある。 --それだけに単調なゲーム展開が残念。サウンドテストがあるのが救いか。 -原作からそれほど逸脱していない世界観。 --エイリアンシリーズの古いゲームでは、特殊すぎるエイリアンが登場する場合もあるが本作はそれほどいない。 --ボスも変わっているのは、羽の生えた者と胴体が蛇になっている者の二匹くらい。 -一応は遊べる。 --デフォルト設定ではかなり難しいが、オプションで難易度変更や残機も大幅に増やせるのでクリアが無理という訳ではない。 ---- **総評 エイリアンVSプレデターという夢の対決が、ついにゲームとして登場した記念すべき作品なのだが、その出来はかなり残念な代物。~ 確かに、ステージの多彩さに欠ける点やエイリアンの少なさなどは、ハードの制約上と考えられなくもない。~ だが回復アイテムを少なくしたり、各種武器を使い勝手悪くしたりと、不足部分の足を引っ張るような仕様にしているのは意味不明。~ キーレスポンスが悪い点が、これらに拍車をかけており、とにかく単調で爽快感に欠けるゲームとなってしまった。~ 原作のファンであってもお勧めしにくいゲームである。

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