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*龍が如く6 命の詩。 【りゅうがごとくしっくす いのちのうた】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B01J2XM0R6)| |対応機種|プレイステーション4&br;Xbox One&br;Windows(Steam)|~| |メディア|BD-ROM 1枚|~| |発売元|セガゲームス|~| |開発元|セガゲームス(龍が如くスタジオ)&br;【Win】QLOC|~| |発売日|【PS4】2016年12月8日&br;【One/Win】2021年3月25日|~| |定価|【PS4】8,190円(税別)&br;【One】2,200円(税込)&br;【Win】2,180円(税込)|~| |レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~| |ポイント|新エンジン「ドラゴンエンジン」を搭載&br;ボリュームは減少しバトルシステムも劣化&br;過去作や既存キャラを否定しかねない物語&br;グラフィックやシームレスな行動は進化&br;新キャラやモブキャラの評価は高い|~| |>|>|CENTER:''[[龍が如くシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''桐生一馬伝説、最終章''} }} ~ ---- **概要 『龍が如く』シリーズ第11作。第1作から主人公を務めた桐生一馬の最後の戦いを描く。前作『[[龍が如く 極]]』から1年経たずに発売された。~ 本シリーズは『[[龍が如く 維新!]]』以来、PS3とPS4のマルチタイトルが3作続いていたが、今作はシリーズ初のPS4独占タイトルとなった。 舞台はお馴染みの神室町と新規マップである広島・尾道仁涯町(広島県尾道市がモデル)。製作者曰く繁華街の神室町と田舎の尾道を対比にしたとのことである。~ 日本の田舎は数多くあるが、とりわけ尾道は「文学の街」「映画の街」とも称されるほど、舞台になる作品も多い町である。 //歴代作品の舞台が基本的に県庁所在地であるのに対し、本作では広島市が舞台となっていない。 //広島市といえば戦争関連の世界遺産が数多く残り、既に平和の象徴と化した地であるため、本作のようにヤクザの抗争が描かれることに相応しくないと判断されたと思われる。 //また、物語の鍵を握るとある内容が戦争にまつわるものであるため、どちらかというとこちらが決定打となっている可能性が高い。 //ただの妄想だし、そもそも尾道を選んだのは田舎と繁華街の対比。どうしても書きたいならソース出してくれ 声優も『3』で神田を演じた宮迫博之氏、力也を演じた藤原竜也氏が再び別役として呼ばれている。~ さらに、『[[たけしの挑戦状]]』を作り、ゲーム史上にその名が刻まれたビートたけし氏が参加している。~ ナンバリングとしては『3』以来の桐生の1人の単独主人公である。 「ドラゴンエンジン」という新規開発のゲームエンジンによって生まれ変わったシステム、シナリオは「''桐生一馬最終章''」と大々的に宣伝され、ファンから期待されたのだが…。 ---- **ストーリー >2012年12月、桐生一馬は黒澤一派との戦いで瀕死の重症を負うもコンサートで自身の生い立ちを暴露し電撃引退した澤村遥によって病院に連れていかれる。~ ほどなくして桐生の元に警察が現れ、黒澤一派との事件の首謀者として逮捕されることになる。~ 桐生は今後の遥やアサガオの子供たちとの生活を考え、身を洗うために逮捕を受け入れる。~ ~ 2016年12月、刑期を終えた桐生はアサガオに戻るもそこに遥はいなかった。~ アサガオの子供の1人である綾子によると、遥は引退騒動以降「ヤクザに育てられた娘」のレッテルを貼られ日々ゴシップ誌やネットで晒され炎上しており、みんなの迷惑にならないために3年ほど前に出ていったという。~ 遥の行方を探すために桐生は神室町へ行くも、神室町は1年前の亜細亜街の大火事以来中国系マフィア「祭汪会」が神室町へ進出して東城会と勢力争いを繰り広げて様変わりしていた。~ またその争いは一般人の被害も多く、責任として東城会会長である堂島大吾と東城会直系真島組組長の真島吾朗が逮捕されたという。~ 神室町で遥の手がかりが掴めない桐生だったが、そんな時桐生の腐れ縁の刑事である伊達真から突然な電話がかかった。~ 「遥が轢き逃げにあった」と。~ ~ 遥は神室町に来ており、つい先程轢き逃げされてしまい現在意識不明の重体だという。~ そして彼女は轢かれる際に1歳弱の赤ん坊を庇っていた。~ 遥の持ち物を見る限りその赤ん坊の名は「澤村ハルト」~ つまり、遥は子供を産んでいたのであった。~ このまま遥の意識が戻らなければハルトは施設に連れていかれると桐生はハルトを誘拐同然に連れ出す。~ そして遥の携帯電話を調べた結果、遥は尾道に住んでいたことが判明する。~ 尾道は東城会・近江連合に次ぐ極道組織「陽銘連合会」が牛耳る土地だが、危険を承知で桐生はハルトを連れて彼の父親を探すために尾道に向かうのだった。 ---- **システム 今作は「PS4独占」ということも含めて、様々な要素が一新されている。 -バトル --「アクションマッチングシステム」と呼ばれる新システムによって、攻撃が敵にヒットする直前に敵の状況を判別して状況に応じた自然な攻撃モーションが発生するが…(後述)。 --攻撃命中部位によってもキャラクターのリアクションが変化するようになっているなど、戦闘演出がよりリアルになった。 --新システムの「フィギュアシステム(いわゆるラグドール物理)」によってオブジェクトに対しての細かな動きが調整されている。 --また、これまでは敵に絡まれると全滅させるまで終われなかった戦闘で逃げることが可能になった。 --桐生の能力が一時的に上がる「アルティメットヒートモード」が追加された。発動中、能力が一時的に上昇し、体力が1残ったままでバトルに敗北しない。 ---ただし、「アルティメットヒートモード」を解除後、体力1の状態でダメージを受けると、直ちに敗北する。 -アドベンチャー --今作では街の細かな部分にシームレスで行けるようになり自由度が増した。 --管理画面もスマートフォン(しかも、SONY Xperia((具体的には発売当時最新機種の「Xperia XZ」で、着信音の「Voices」も使用されている。))である)を使い所持品の管理や能力強化、ゲーム設定を行う。 -能力強化 --今作では、5種類に分かれた経験値(筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力)をバトル・サブストーリー・ミニゲーム・食事・達成目録によって取得できる。 --食事に関しては従来以上にその重要性が増し、体力回復に加え「胃袋ゲージ」が満タンになるまで経験値は入手できるので、バトルや移動で胃袋ゲージを減らしつつ食事を習慣づけることが成長の早道となる。 --特定の組み合わせの食事で経験値ボーナスを得られる「コンボボーナス」や、「RIZAP」でトレーニングした後に指示通りの食事をすることでより多くの経験値を貰える。 --本作の達成目録ボーナスは経験値取得のみになり、CPは廃止された。そのため、ダッシュ距離増加といった強化は経験値で取得可能になった。 -ミニゲーム --「ライブチャット」「猫カフェ経営」「草野球」「素潜り漁」「スナック遊び」などの新ミニゲームが用意されている。 --ゲームセンターでは『バーチャファイター5 Final Showdown(CPU戦・2P対戦共に可能)』と『ぷよぷよ(同社の『[[ぷよぷよテトリス]]』をベースに10名が登場し、次々現れるCPUと戦う勝ち抜き戦と、2P対戦をプレー可能な本作オリジナルの仕様)、セガアーケードとしてレトロゲームをプレー可能。 ---『5』に収録された『バーチャファイター2』はDLCでネット対戦が可能となったが、本作では『ぷよぷよ』共々ネット対戦非対応。 ---- **問題点 ***ゲーム面 ''圧倒的なボリューム不足'' -『5』に実装された''カジノ・賭博・将棋・ボーリング・UFOキャッチャー・釣り・プリサークル・ゴルフ打ちっ放し等の10数個のミニゲームが削除。''確かにミニゲームは使い回しが多く、いらないという声もあったが、その減った分新しいゲームが増えたのかというと5個なのでこれでは物足りない。 -第1作からずっと実装されていた闘技場も廃止、おまけにクリア後の「究極闘技」も廃止。クリアしてやることがほとんど無くなってしまった。 --予定されていたDLCで何かミニゲームの追加があるのでは? と期待もされたが、結局全て桐生のコスチュームが追加されただけだった。 -サブストーリーも過去最少。今までスピンオフも含めると、最小であった『[[龍が如く OF THE END]]』の60個を下回る''52個。''前作『極』と比べて大幅にダウン。 -シナリオも「13章」しかない。『0』の「17章」や『維新!』の「14章」と比べると若干減っている。シナリオのボリュームは及第点だが他の要素が補える量とは言えない。 --全体的な''ボリュームはPS2の『[[龍が如く2]]』並''と揶揄されることも。 --これでフルプライスだと価格は8,000円を超える。 ''資金繰りの難しさ'' -全体的に資金繰りが難しい --前述の通りカジノ、賭場が消されたせいで''資金繰りが面倒になってしまった。'' --サブストーリーで稼げるかと言われれば、そこまで報酬が多くない。物価も増価しており回復アイテムや防具が高い。 --そのかわり、素潜り漁やクランクリエイターが1回で10~20万稼げる。効率が悪いのは否定できないが、カジノや賭博と違って運要素に左右されずに稼げる要素という点では稼ぎやすい環境といえないこともない。 ''オートセーブ機能'' -今作ではシリーズ初のオートセーブ機能に対応した。 --だが、オートセーブをオフにすることはできない。複数のセーブデータ作成は可能でオートセーブされるのはロードしたデータのみであるが、かなりとっつきにくいものとなっている。 ---サブストーリーやボス戦の前でセーブしておいて何度も遊びたいという場合には、もう1つ新しいセーブデータを作っておいてから遊ばなければサブストーリーやボス戦終了直後にオートセーブによってデータが上書きされて周回プレイでもしない限り二度と遊べない事態に陥る危険性がある。 ---また、裏ボス戦は戦闘開始時にデータが上書きされるため、もしセーブデータが1つだとすると裏ボスを撃破するまでフィールドに戻れなくなり、最悪詰む可能性まである。そのためか『極2』ではオートセーブ機能は削除され、手動セーブのみになっている。 ''経験値取得バランスの悪さ'' -先述の通り、本作の経験値は「筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力」の5種類に分かれているが、''ぶっちぎりで「技巧」の取得率・使用量のバランスが悪い。'' --ザコ敵とのバトルで入手できるのは上記5種のうち「筋肉・俊敏・根性」のみ。「技巧」の経験値を取得できるのは、特定の食事メニューを除いて、ストーリーボス撃破時・「達成目録」のクリア・神室町、尾道の強敵撃破・ミニゲームクリア時のみである。 --能力最大強化時、他の4項目の経験値がカンストしながら「技巧」のみ1桁台ということもザラである。 --一応救済措置としてか、ダーツの最強キャラであるポール・リムに勝利する度に技巧が100ポイント手に入る「技巧の書」を貰えるものの、それを差し引いても他の経験値より溜めにくい。 ---余談だが、技巧(もっと言えば経験値自体)を効率よく稼ぐ方法として、RIZAPの薬品をひたすら飲み続けるという方法がある。 ---確かに食事の意義を増やしたのは評価できるが、それが最高効率となると本末転倒過ぎる。 ''街も縮小'' -『[[龍が如く5>龍が如く5 夢、叶えし者]]』の5都市から一気に広島・尾道と神室町の2都市に減少。 --『5』以降に出た『維新!』や『[[龍が如く0>龍が如く0 誓いの場所]]』も2都市だったが、作り込みの密度を上げることでボリュームを維持しており、満足度は高かった。 --しかし本作の場合、神室町は''何故かマップ右上の神室町ヒルズを含む公園前通り一帯、賽の河原、チャンピオン街にすら立ち入れず''((一応、理由は序盤の桐生のスマホから確認でき、改装工事が行われているとのこと。ただ、その設定がゲーム中に生かされることはない。))、過去作より行動できる範囲が狭まった。 ---それを誤魔化すためか過去作で通行可能だった通路が不自然に通行不能(工事、物で塞がれるなど)になっている箇所が多く徒歩だと無駄に迂回が発生しスムーズに移動ができなくなっている。 --追加された広島もプレイスポットが少なく、『龍が如く』シリーズ伝統の寄り道が余りできない。 ''ダッシュの仕様改悪'' -本作ではアドベンチャーパートの桐生に多数のモーションが追加されてよりリアリティが増したが、そのモーションの中にゲームを阻害するものが含まれている。 -維新から操作方法によって3段階の移動速度で桐生を操作できたが、どういうわけか本作ではスティックを強く倒しても桐生が歩きのままで、走らなくなってしまった。 --これは×ボタン+スティックでダッシュとなるようキーアサインを改めたためだが、過去作とは異なる操作性であるばかりかスティックによるカメラ操作がしにくくなり、むしろ快適性を損ねている。 ---また、ダッシュによる移動は障害物に当たるとよろけたりぶつかったりする動作が入るためストレスが溜まりやすい。 ---ちなみに、削除された理由としては街をじっくり探索してほしいからだそうだが、ゲーム内の仕様を改悪してまでそれを強要するのは傲慢と言える。 ---さらに言えば、過去作でもR1を押し続けることで強制的に歩き動作にできたため、今更こんな改悪をする方が謎。 -酒を多量に飲んで泥酔した際、過去作であればコントローラーが定期的に振動するだけだったが、本作ではダッシュする際に''強制的に蛇行するようになった。'' --結構曲がるので移動し辛いといった面倒なデメリットが目立つうえ、モーションが変化するわけでもなくただただ蛇行するだけなので手抜き感も強い。 ---バトル中は蛇行せず通常通り移動可能。 ''猫カフェ経営'' -「経営」と名が付いているが、実際行うことは''餌を与えて猫を集めるだけ''で経営要素は無い。 --しかも、集める猫が街中に現れる条件はランダムであり、現れたネコがどの餌を好むのかも実際に餌を与えてみなければわからず、ゲーム性の欠片もない。~ PVなどに宣伝していたので楽しみにしていた層もいたのだが…。 ---PVの内容から「''実際には過去作のキャバつくのような経営要素もあったが、納期の都合で削減されてしまったのではないか?''」と推測するプレイヤーも存在する。 --また、集める事による報酬はコンプリート時に装備品が一つ貰えるのみ。似た要素のあった『[[クロヒョウ>クロヒョウ 龍が如く新章]]』シリーズのような恩恵は薄い。 ''ハルトあやし'' -シナリオの途中でハルトをあやすミニゲームをプレイすることになる。ハルトが喜ぶようにコントローラを振るという仕様なのだが、上下と左右の認識がシビアで上手くいかない。素直に十字キーにすれば良かったのでは…。 --一度あやしても道に迷ったりして時間がたつとまたあやす必要があるため、非常にテンポが悪くなっている。 ***バトル面 ''バトルスタイルの減少'' -『4』から複数のバトルスタイルをプレイヤーが使用できるようになったが、本作のバトルスタイルは一つだけ。 --『極』は使い回しとは言え、4つのバトルスタイルがあった。 --一応、ラッシュのトリプルスウェイや壊し屋の自動掴みなど引き継いでいる部分はある。 ''桐生の弱体化'' -全体的に、自由度が大幅に低下している。 --コンボスピードをMAXにしてもまだ遅く、フィニッシュブロウは数拍置いてから発動するため、まず敵にガードされる。相手のガードもガード崩しスキルなしでは打ち崩せない事が多く、今までの爽快感溢れるバトルからテンポが悪くなっている。 --虎落としや捌き打ちも弱体化。雑魚1人に虎落としを決めても倒せないことがある。 --モーションの変更により、自由度のみならず使う価値のある技が減っている。例えば受け流しの場合、かつては敵を立ったまま気絶させてコンボや多種多様なヒートアクションに繋げることが出来る自由度の高い技だった。 ---それが今回、敵を華麗に受け流して後方にすっ飛ばすが、遠くに飛ばし過ぎて桐生のコンボによる追撃が間に合わず、1種類の専用ヒートアクション以外にほぼ繋がらない。 ---このように、プレイする上での性能等諸々の理由から、狙って発動する意味が薄いアクションが増えてしまっている。 --また、前述の「アクションマッチングシステム」の影響か、ガードにより攻撃モーションが中断され、よろめくリアクションが敵味方ともに発生してしまう。 ---ガード崩し技能の存在意義が増したと言いたいところだが、上述の通りコンボスピードの遅さが邪魔をする。ガードを崩してもコンボ2、3発目程で敵の体勢が整い再度ガードされて、こちらが姿勢を崩されることもしばしば。 --敵を掴んで振り回す攻撃を行った際、敵がオブジェクトや壁に引っかかると''桐生の手からすっぽ抜ける。''何の影響もなく振り回せていた今まで不自然といえばそうだが、ゲームシステム上は明白な弱体化でしかない。 ---すっぽ抜けても投げモーションは中断されないため、特に敵が複数人居る時には大きな隙になってしまう。 --本作では本編シリーズ初と言える上下段への攻撃打ち分けが可能になっているが、これもゲームとして上手く機能していない。 ---上下段でガードを切り替える駆け引きに発展する要素は無い。『クロヒョウ』シリーズのように、モーションの大きく違いフェイントになる、部位負傷の概念があり脚部へのダメージを溜められる、といった工夫も見られない。~ そして、こちらの下段攻撃を敵はガード出来ずあっさり喰らってくれるが、与ダメージが低いばかりか敵は即転倒してしまう。下段蹴りからコンボに繋げる等の追撃手段も無い。よって、起き上がるのを待つのみで、戦闘が間延びする要因になってしまっている。 -本作はPVでも謳っていた通り、本来は「爽快感ある団体戦」を意識していたためか、通常のエンカウントでも敵の人数が多目である。加えて、繁華街という舞台は道も狭い場所が多い。 --狭いMAPで密集する分、''ガードされてよろめく間に他の敵にタコ殴りにされる場面が増える。''仮にガードブレイクして通常コンボで追撃を狙おうが、''敵が密集していれば、狙った敵以外の他の敵のガードに引っ掛かるようにカス当たりしただけでもよろける。''当たり事故のような事態が頻発する。 --そして、''掴みからの投げ技は、狭い場所では障害物に当たりすっぽ抜け易く、当たり判定が狭い特定のフィニッシュホールドからの投げ等を駆使せざるを得ない。''~ そもそも、掴もうとしても跳ね除けられることもしばしばで、まずは敵を殴ってよろめかせることから始まるので……完全に悪循環である。 ---プレイヤーにスキルや工夫を求めること自体は問題ないが、リアリティを求めるあまりプレイの快適性を損ねたり、有用な選択肢がシリーズの他作品と比較しても尋常でなく選択肢が狭まっていることから、爽快感の低下は否めない。 ---またリアリズムを追求した結果、かえって不自然な挙動も散見されるため本末転倒な印象すらある。 -後述の''敵に関する要素''の問題点もかけ合わさって、''「実質的にドロップキックとアルティメットヒート以外使い物にならない」''と言う批判は多い。 -こちらが干渉できるオブジェクトが多いため、つかみ動作の暴発が多い。 --『龍が如く』シリーズのバトルでは路上にある様々な物を拾い、武器として扱えるのが特徴だった。本作でもそれは健在なのだが、ハード性能の向上で干渉できるオブジェクト数が増えたためか「敵を掴もうとして武器を拾う」という状況が過去作より増えた。 --特に顕著なのが「アルティメットヒートモード」発動時で、この状態では「攻撃ボタンを押すと近くにある武器を自動で拾う」という機能があるせいで上記が頻発する。 ---R2ボタンを押しながら戦えば武器の自動拾いは防げるのだが、取扱説明書やチュートリアルでは''一言たりとも触れられていない。'' ''敵に関する要素'' -桐生が弱体化した一方、敵は強化されている。 --過去作で見られた「明らかに届かない距離から敵が連続技を出す」といういかにもゲーム的な挙動は減り、距離を取ると路上のオブジェクトを蹴り飛ばして攻撃してくるなど、AIの強化がなされている。これだけならば「バトルの歯応えが増した」とも取れるのだが…。 --以前から大振りの攻撃入力に反応して回避を行うAI設定(いわゆる超反応)の敵はいたが、今回は特に顕著。振り向き攻撃・回避しながらの攻撃はもちろん、つかみ動作すらもスイスイ避ける敵がいる。おまけにガードも固い。~ バッティングセンター等の狭いMAPでコイツら20人程が塊になって押し寄せてくるイベントもあるが、そうなるともうパンチやキック、投げなんぞは到底通用しない。 ---こうした敵への対処法として有効なのが「距離をとってダッシュしドロップキック → 即離脱」だが、これが''手軽すぎる上に他に有効な方法もない''ため、バトルが単調になりがち。 -今作では「アクションマッチングシステム」によってモーションが修正されるため、多少の高低差や左右の軸ズレがあっても攻撃が空振りすることが減少した。''ただし、これは敵側にも適用されている。'' --ストレスフルな例を挙げると、重量級のザコ敵が繰り出すドロップキックが''追尾ミサイルのごとく空中で軌道を変えつつこちらに飛んでくる。'' --この技にはダウン性能があり、しかも強化されたAIによって再度ドロップキックによる起き攻めを仕掛けてくることが多々ある。 ---能力強化でダウン復帰技を覚えても、完全にこれを防ぎきれるわけではない。 ---これらの要素によって、歴代作の中でバトル難易度が非常に高い作品となっている。特に敵の攻撃力がNORMALより2倍となるLEGENDモードでは、攻撃を避けたりしないと、あっという間にやられてしまう。 ---設定でLEGENDを含む難易度変更が随時可能だったり、最高難度モードでもコンティニューや2連敗以上で難易度を一時的に下げること自体は可能。 -また、本作の敵はモーションの種類が歴代シリーズの中でもとりわけ少ない。 --ザコ敵だけでも複数の格闘技をベースにしたバリエーションが過去作にはあったが、本作はほぼ体格の大小に比したものに終始し、せいぜい中華マフィアが(過去作の流用である)中国武術を用いる程度。 --ボス敵に関しても、例えば秋山とラスボスと亜門等、モーション被りは多い上に、特に桐生と関係無いキャラが桐生と同じモーションをとることすらあるため、戦闘が非常に単調になっている。 --一方でイベントの多人数戦では『0』のラスボスなど、過去の強敵モーションを流用した''ザコ敵''が登場する。乱戦に難がある今作においては非常に厄介。 ''着水による即死要素'' -シリーズ恒例として高い場所や水辺でヒートアクションを叩き込むとボスキャラを除いて一撃で撃破できるが、今作は水辺に限るが敵を吹き飛ばし水に落とすことで即撃破を狙えるようになった。 --だが、この水辺は敵だけではなく桐生も吹き飛ばされたり、時にはダウン復帰技などのモーションで落下、即死する危険もある。 --また、ストーリー後半の地形で海の上をジャンプして飛び移る箇所があるが、そこで飛び移りに失敗すると海に落ちてゲームオーバーとなる。 ---落ちるとゲームオーバーになるということが事前に説明されることはなく、しかも飛び移るにはある程度の助走とジャンプする位置も要求されるために初見殺しとなっている。 ---この初見殺しの理不尽さに加えて、今作の桐生は素潜り漁で泳げることが明示されており、さらには高所から落下しても一切ダメージを受けないなど、水に落ちた程度で即死扱いは不自然だと批判の声が大きい。 ''武器のストック廃止'' -武器はバトル中の拾得品に限定され、所持品としてのストックが不可能になってしまった。当然、武器屋などはなく、予め武器を持ち込んでの戦闘はできない。 --また武器作成、武器コンプという要素もなくなり、ボリューム不足の印象を強める一因になってしまった。 -アクションが苦手な人は「どうしても勝てない敵がいる場合、やむを得ず武器を使ってヒートアクションを繰り出す」という戦法が取れなくなってしまった。 --加えてバカゲー要素であったおふざけ武器なども削除されてしまっている。 -PVの段階では、「アプリで武器を管理できる」と宣伝されていたため、武器の削除共々納期に間に合わないために省かれた要素と推察される。 ''ヒートアクションの減少'' -上記の武器のストックが無い影響もあり、大幅にヒートアクションも減少されている。具体的には、最も数が少ない『1』より数個多い程度。『5』や『0』は全部で90前後あったのに対して、本作は30程度であるため、1/3にまで削減された。 --確かに使い回しが多いことは批判されたが、「消すならその分増やして欲しい」という指摘・要望が多い。 ---また、アルティメットヒート限定のヒートアクションがそこそこあり、体感ではもっと少なく感じるだろう。 --初代から可能だった「追い討ちの極み」すら無くなっているので、倒れた敵を効率的に処理できない。上述したバトルの厳しさ、爽快感の無さの一因に。 --アクションの一新を謳いながら、実際には『0』などからの流用も散見される。 -今作は歴代よりもシームレスな戦闘を目指した影響からか、ヒートアクションの演出もコンパクトになっている。よく言えばリアルだが、悪く言えば通常コンボと変わらぬ地味さで、ケレン味も無く印象に残らない。 --ボス戦専用のヒートアクションも、派手な超人的な打撃の応酬もあった歴代シリーズとは異なり、敵の連打をいなすだけのムービーなど、演出面でも不評が多い。 ---QTEをこなしても、旧作のような派手な反撃で大ダメージを与えるシーンは少なく、大抵はノーダメージで切り抜けるのみなので爽快感も薄い。 ---一章のボスと染谷最終戦だけは、例外的にド派手で格好良い演出で評価も高いため、「単に納期の問題で力尽きたのでは」といった指摘もある。 -アルティメットヒートモードは、ひたすら腕をブンブン振るデンプシーロールからの、桐生の連打をひたすら見るだけのQTEへの派生を頻繁に見ることが多く、バトルを極めて単調かつ冗長にしてしまっている。 --通常の打撃のフィニッシュをドアップかつスローにする特殊ヒートアクションも存在はするが、通常コンボの延長であるため同様に飽き易く、バトルの爽快感には貢献していない。 ''アルティメットヒートモード'' -『5』の怒龍の極みのような超強化はなく、能力強化と言っても大きく体感できるほどではない。 --また、アーマー付与が弱く、桐生が本気を出していながら雑魚敵に平然と仰け反るといった場面が多発する。 ''天啓、師匠などの強化要素の廃止'' -過去作には師匠にあたるキャラクターに教えを乞う、あるいは街の光景から「天啓」を得たりなど、経験値取得による能力強化以外でバトルスキルやヒートアクションを身に付けることができたが、今作ではそれが全面廃止されている。 ***キャラクター・シナリオ面 ''既存キャラの出番の無さ'' -冴島は前作の後で網走に再収監され、真島と大吾は桐生出所後の半年前に逮捕されるため、序盤と最終盤しか登場しない。 --それに伴い、毎回恒例だった''真島とのバトルは今回は無い。''この3人はシナリオ上扱いづらいという理由で刑務所に行ったとしか思えない。 ---一応、冴島に関しては『5』の時点で「馬場と共に網走で罪を償う」ことが語られていた。大吾についても過去作でも話を動かすために行方をくらます展開がしばしばあった。 ---真島もメタ的な視点で見れば、東城界最大勢力の古参幹部としてストーリー上扱い辛いという事情があり、『4』以降は真っ先に拘留されたりとその勢力を発揮させてもらえない展開は続いていた。 ---ただ、真島に関しては、『2』で政財界の重鎮達専用の施設である賽の河原の遊郭の経営に一枚噛んだコネによって、『4』や『5』の強大な権力との伝もある黒幕達でも、合法的には短期拘留が限界。暗殺を狙わないと排除が困難、という立場になっていた。 ---それが本作では、「少し工作されたらあっさり長期服役に持ち込まれた」という展開から始まるため、「扱い難いからって処理が雑」などと批判されている。 --エンディングにて、この3人が東城会を背負って立つことを改めて決意するシーンは評価が高いが、だからこそもっと本編に絡んでほしかったという声が多い。 -また、情報屋の「サイの花屋」や古武術の師匠「古牧宗太郎」に加え、スターダストのオーナー「一輝((奪われたスターダストを取り戻すために奮闘していることがシナリオ中盤でユウヤから語られている。語られない他のキャラクターよりかはまだマシな方である。))」や武器商人「上山兄弟」など、これまでのシリーズでそれなりに出番があったキャラも今作では本編はおろかサブストーリーにも登場しない((ニューセレナのママやポケサーファイターなど一部例外あり。))。 --語られたキャラクターにしても、批判がかなり多い。~ 先述のユウヤの場合、「ホスト業を含め接客業こそ自分の生き甲斐であり、その道を究めたい」という理由で武者修行の旅をする程接客に命を賭けていた男だったが、本作では一時の腰掛けとは言え極普通のサラリーマンに転職している。 --さらに、冴島との想い出を守るために自分の道場を大勢の敵対者に袋叩きにされても守り抜いた曽田地は、本作ではあっさりと道場を手放してしまっている。 ---しかも道場に何の未練も無く、''売った金でRIZAPに没頭・傾倒している''という設定であり、対面時の態度も過去の姿を知っているほど苛立たされる。 ---「最終章」という命題を打っているのにもかかわらず上記のような状態なため、同じく集大成と位置づけられ、過去キャラが再出演しつつ扱いや主義も目立っておかしくない『4』と、しばしば比較して批判される。 //''台詞回しがおかしいシーンが目立つ'' //-例えば秋山が桐生に対して「''もし "堂島の龍" が人殺しに手を染めれば神室町はもうあなたをボスとは認めなくなります''」と発言するシーンがあるが、発言の意味が咄嗟に理解しにくい。 //--『5』以前から秋山は桐生を神室町の性質の象徴と見なしていた側面もあるため意味合いは何とか分からないではないが、国産ゲーなのに不自然な翻訳のようなワードチョイスをしているのは意図を測りかねる。 ''『5』の結末の未回収'' -オチで結末を丸投げした『5』に関してだが、主だった点しか回収していない。 --特に、『5』で散々関わった近江連合も空気。一応、桐生と面識がある人物が八代目になっていることが明かされている。以前はこの人物は『5』の渡瀬勝であり、弱体化した東城会に手を出す気にはなれないとして放置していると考えられていた。 ---しかし『7』にて渡瀬勝が「近江連合八代目若頭」である事が確定したため、近江連合八代目は誰かは未だ不明である。しかし、渡瀬ではなく、渡瀬が支えるような人物であり、桐生と面識がある人物となると思い浮かぶのは…。 --また、散々東城会を荒らし回った相沢や遥の逃走から一番ダメージを受けてるアイドル関係も華麗にスルーされている。 --ただし、上記の真島等の処遇も含めて、「都合の悪い部分は敢えて扱わない」を一貫してきたからこそ成立したのがこのシリーズである。 ---壊滅状態に陥った東城会がたった2年で全盛期以上の大組織に戻ることは前作からも度々あり、『1』の大団円も突き詰めれば元極道による少女の拉致監禁でしかない((養子縁組の中でも孤児を引き取る条件は特に厳しいので、仮釈放中で独身かつ血縁ですらない元極道が孤児を引き取れる可能性は限りなくゼロに近い。))。 ---『2』の冒頭で「『1』の正統な続編だから、桐生が順当に誘拐犯として逮捕されるシーンから始める」などと言う展開を捏ね繰り回したところで、ひとえに野暮というものである。また、キャスティングされる役者の都合から言及できないという理由もある((『3』の名嘉原や『4』の城戸がこれに該当する。))。 --だが今作は『5』から陸続きの物語であり、主要人物はその続きとして描かれており、都合の悪い部分だけ扱わないのは制作陣の力量不足としか言えない。 --また、ナンバリングを超えての伏線回収というのも無い訳でもない。秋山の恋人が『5』のサブストーリーで回収されたことや『4』では真島の眼帯の理由などあるにはある。アイドル関係や相沢などはオリジナルキャラでキャスティングの都合とは考えにくい。 ---相沢については『5』の後で逮捕されたことが『龍が如く ONLINE』で語られたが、その程度なら本作で語って欲しかった所。また、アイドル関係は未だ語られず終いである。 ''サイの花屋'' -特に従来作で''情報屋である「サイの花屋」が拠点「賽の河原」ともども理由も無く登場しないのが余りに不自然。'' --確かに彼の力を以てすれば今回のシナリオの肝である「ハルトの父親」や、亜細亜街放火の犯人といった謎の尽くがすぐに明かされてしまう可能性が高いが、誰も花屋について言及しないのはおかしい。 ---同じような例として『5』で登場しない谷村がいるが、こちらは亜門戦でわずかながら言及されてはいる。 ---まだ「黒幕の陰謀に巻き込まれて警察に捕まった」等の理由付けをすればましだったのだが…。 --『0』にも出ていなかったが、その時は過去が舞台ということもあってか大きな問題にはならなかった。 --本作に登場しなかったことや『極』では新録されていなかった(ただし追加台詞はある)ことから花屋を演じていた藤原喜明氏が何らかの事情で出演することができなくなったと推測するユーザーもいる((ただし、『極2』では少ないながら新緑台詞が存在している。))。 ''遥とハルト'' -『龍が如く』シリーズでは既に『1』から『4』で桐生と遥のエピソードに関してほとんど描ききってしまっていた。 --そして、『5』でアイドルという後付けで無理やりシナリオを作ったがそれも賛否ある中で一応完結した。 --つまり、桐生と遥で話を進めるのに対して、『5』の時点でファンからはネタ切れ及び限界を感じており、開発側もそれを認めていた。 --そんな桐生をシナリオで動かすためか、今回は全体的に遥のキャラクター面で矛盾や違和感を抱かせることが多い。 --また、そもそもの話として、「前作が桐生完結編のようなものであり((シナリオ担当の横山氏自身「桐生でやれるストーリーのネタは『5』で出し尽くした。『0』もまだやり残した話があるとすれば過去編くらいだ、という観点で始めた企画である」という発言を複数のインタビューで繰り返している。))、ネタが思いつかないからと、無理にオチを回収する必要自体が無い」という意見も度々挙がる。 --この話題における批判意見を端的にまとめると、「''とっくに限界を迎えたばかりか書きたいネタすら尽きたキャラで無理に作品を作るな''」という一点に集約される。 -まず、発売前から''20歳という年齢で父親も分からない子供を産んだ''という展開に批判が出た((ファンの中には「何か事情があって遥が知人の子を自分の子として匿っているのではないか」と予想する者も居た。))。 -遥は小さい時から聡明な子供だったが、ハルトの出産及びそれらに関連する行動はとても聡明とは言い難く疑問符を浮かべるユーザーが少なからず存在した((『1』の時点で「ソープがどんなとこか知ってる」と発言しており、当時9歳にして既に大人の世界の事情に精通している聡明な子供であった。))。 #region(ネタバレ注意) -敢えてまず、多くのプレイヤーにとっての、遥というキャラクターの位置づけについてから話を始める。 --ラジオ「ゲームの大晩餐」などで、パーソナリティの磯村氏やシリーズ構成の横山氏が語っていたように、「桐生と遥が将来交際するような展開を望むプレイヤーも居て、スタッフ間でも意見が真っ二つに割れるが、それは"遥を自分の娘や姪"のように見ていて、"可愛い娘をくれてやれる漢は桐生くらいのもの"という感覚で見ているから」というキャラクターである。 ---一方で、『5』での交流から、遥の相手は、桐生か秋山駿のいずれかがふさわしいと考えるプレイヤーもいた。 //--ストーリー中に入れることに賛否が分かれた遥のおねだりにしても、賛の側は「頑張ってる可愛い子供にご褒美あげる感覚」で愛着を持っており、"その可愛い娘や姪がチンピラとの出来婚をするのをただ眺める"経験を、10年かけて疑似体験出来るのが本作である…''そんな体験を望む人間は極めて稀だろう。'' //桐生自身、勇太のことは認めてるし、可愛い娘がチンピラと出来婚したっていうのはさすがに偏った考えじゃないかな。 -前作『5』のストーリーを評価するプレイヤーの多くが、「極道の桐生が家族であるアサガオの子供達の将来のために孤独に隠遁する道を選び、その意志を一度は尊重した遥だったが、それでも桐生と暮らす大切さに気づき、"世間を敵に回す覚悟を決めて"自分の出自を宣言して桐生が自分含むアサガオの子供達と暮らさざるを得ないようにして、彼の夢を叶え、彼を迎え入れると決意を固めた」という、『1』を踏襲するような結末を評価している傾向が強い。 --しかし、本作は「''実は覚悟なんて全然決まっておらず、ネット等で多少中傷されたからと、桐生を迎えるべく待つ筈が1人失踪する''」という、前作含む2人の絆を全否定するかのような出だしであり、この点への批判も大きい。 --また、「極道に育てられた自分が消えればアサガオに平穏が戻る」といる理由で遥はアサガオを離れるのだが、「元極道の桐生が子供達を手塩にかけて育てているアサガオという施設そのもの」にも注目は集まっているため、遥が消えたぐらいで収まるとは思えず、むしろ唯一の保護者に等しい年長者の遥が1人だけ逃げ出す構図になってしまっている。 ---初代のラストで、遥は今際の際の母親・由美に「どんなことがあっても逃げちゃダメ」と言われているのだが、彼女の遺言は何だったのか?と言う声もある。 -シナリオを進めると、ハルトの父親は宇佐見勇太とわかる。彼自身は、若いゆえの問題も多いが、神宮京平のような悪人ではなく、後述するように遥とも相思相愛である。 --ただ、そもそも本作初登場のキャラ、しかも過去の例からして続編で出しにくくなり追加描写もしにくいことが目に見えているゲスト俳優キャラがシリーズヒロインと結ばれるという展開は、やはりシリーズファンから見れば気分のいいものではない。 --「勇太と遥の馴れ初め」と取れる唯一のシーンだが、巨漢でも武装しているわけでもない''無抵抗の人間を馬乗りで痛めつけるような男とその後一夜を共にした理由としてはあまりに弱い。'' --遥を助けるという点で言えば、桐生や『5』で散々ピンチを救った秋山にも当てはまるのでどうも薄い。 //---そもそも桐生達は、武器を手に自分の命を狙ってくる敵でも無い限り、気絶せず立っていられる程度の怪我で済むよう手加減している。 //秋山はともかく、桐生は馬乗りでは済まないレベルの攻撃すること多いと思うが。それに、あれが馴れ初めと確定したわけでもない。 //作中にこれしか描写がないのに馴れ初めとしか言えないでしょう。他にあるならソース出して。 -ハルトの名前は遥と勇太の名前を取り「''遥勇''」と名付けたのだが、「はると」とは到底読めず、ネットで批判の多いキラキラネームである。そんな名前を付けること自体頭の悪い母親の印象が一層に強くなってしまった。 //さすがにこれでキラキラネームは言いがかりに思える。 //伝統的でない当て字、外国人名、創作物の登場人物名などを用いた奇抜な名前の総称とされる。「勇」は「と」と読むことはできない。 ''沖縄に帰る'' -''シリーズそのものを否定しかねない今作最大の矛盾。''~ 先述の通り元々遥は芸能界を引退した後沖縄に戻り、再びアサガオで暮らしていたが、元極道である桐生と自身に対する非難中傷の記事やネットの書き込みを見てみんなに迷惑がかからぬようにアサガオを去るのだが…。 --桐生は死亡したことになったとは言え、''極道関係の勇太と結婚するとなったら極道関係との繋がりから生まれた誹謗中傷が収まると思えず((たとえ広瀬一家を破門になったとしても、元極道には違いない。おまけに彼は中国マフィアの血縁者である。さらに中国マフィアの拠点である亜細亜街を放火して多大な恨みを買っているため、報復される可能性も高い。))、そのままアサガオに戻ったら、またアサガオのみんなに迷惑がかかるはず''である。これでは桐生が死亡を偽装してまで遥と極道の縁を切ろうとした意味がほとんどなくなっている。 --これでは物語の「起承転結」のうち、「起」と「結」がまるで一致しない。 --サブストーリー等でも遥は今でも人気であることが示されており、やはり軽率な行動としか言えない。せめて2人で別の場所で暮らせば良かったのでは…。 -アサガオの子供達が遥一家を受け入れるまでの描写はない。 --最終的に受け入れられること自体は問題ないが、物語の導入が導入だけにその過程をすっ飛ばしていきなり結論だけ出されてもご都合主義、超展開にしか見えない。 --遥自身逃げ出したことに対する後悔はうかがえるのだが、そもそも意識を取り戻した後もセリフが非常に少なく、どのように反省し、今後どのような決意をしたかまでは想像で補う他はない。 ---ただし、全体的に軽率な行動が目立つ彼女に悪感情を抱いた状態では、そこまでの感情移入は難しいと言える。 -このように、無責任で矛盾や違和感まみれのキャラクターに成り下がってしまった。ただ忘れられがちだが、''遥は神宮京平と澤村由美の娘である。''そう考えるとこの有様も納得が行くとの声もある。こんな形で納得できたプレイヤーは極めて稀だろうが((もっとも余談で触れる『7外伝』発売直前のインタビューにおいて、本作プロデューサーの横山昌義氏が遥を「そういう人間」として認識していると発言したので、この解釈はあながち間違いではないのかもしれない。))。 #endregion -その他キャラクター --その他のキャラクターにも批判が多い。 #region(ネタバレ注意) ''宇佐美勇太'' -遥の恋人だがその前に父親疑惑のあった広瀬一家の元構成員・達川が父親であること聞いた際に「''みんなが大事にしてた遥ちゃんをキズモノにしやがった''」などと悪態を吐くのだが…。自分も遥と性的関係を持ちながらそのことを棚に上げて他人を批判する態度にも批判が多い((ただし、達川は別の意味で遥をキズモノにしている。))。 --勇太と遥は相思相愛ではあるのだが、周囲からは交際していた様子は見られず、まるでたった一晩の肉体関係という表現にも見えたことから、遥の相手としてふさわしくないという批判が多かった。しかも父親と判明した際、このことを「1回だけだったんスよ!」とのたまう。 --ただし勇太目線だと、遥と達川が秘密裏に関係を持ち駆け落ちまでしたという疑惑があり、「遥が自分に別れも告げずに達川と駆け落ちし、その間にハルトが産まれた」という誤解をしていたせいでもある。 --また、その直後に勇太がある敵キャラの息子であることが明かされているため、この時の勇太はまともな精神状態ではなかったことにも注意は必要である。また、&bold(){遥がちゃんと説明していないことも}考慮しておく必要がある。&s(){口下手は桐生から受け継がれた模様。} --加えて、ハルトが息子であることに気づいてからは、やりすぎであるにせよ彼を守るために自分の命を顧みない行動にも出ている。 --桐生からも無責任さや覚悟の無さが目立った頃に鉄拳制裁を受けているものの、最終的には遥の旦那として悪くないと認められている。 //--ハルトの父親を明かしたのは舛添だが、話の内容からしてあくまで可能性に留まっている。もっとも達川と性交渉の事実がなく、また後に遥自身が勇太を夫として認めているため、ハルトの父親が勇太ということで間違いないのだろうが。 //広瀬でしょ? -エンディングにて遥と沖縄のアサガオに移り住むことになる。これは''後述の桐生に対する「極道は報われない」という発言に矛盾''するかなり恵まれている結末である。 --また彼は物語終盤で遥とハルトを彼なりに守るためとはいえ亜細亜街で放火を行っている。極道以前に放火の罪を刑務所で償うことなく沖縄でのうのうと暮らすラストはどうなのかという指摘もされている((トラブルミッションでも放火犯が2人現れるが両方とも最終的に自首するために、余計に勇太のラストに違和感を持つというユーザーもいる。))。 //---そもそも遥と関係を持つきっかけとなったエピソードで、遥の平穏な暮らしを脅かす恐れがあるとはいえ、ヤクザが盗撮した一般人のパパラッチを抵抗もできない状態でもお構いなく殴り続けた挙句、画像データを消すためカメラを壊しておいてお咎めなしな時点でおかしな話ではあるのだが。 //ここに限らずシリーズ初期から極道の比較的軽めの犯罪に関しての扱いが展開の都合で左右されており今更感が強いのでCO ''南雲剛'' -序盤は清美と親しくしている桐生を妬み、いちゃもんをつけて喧嘩をしてくる。そして桐生と草野球で対決することになるが、彼はあろうことか桐生に打順を回すためにカタギの草野球選手にわざとデッドボールを当てて怪我させていく。 ---しかも後述の草野球のチームの大量離脱の一因であり、桐生が骨を折るのだがそのことに桐生には謝罪がない。 --良くも悪くもヤクザらしいヤクザ、として創作物のキャラクターとしてはむしろ高く評価するプレイヤーも多い反面、桐生が彼のそうした問題行為も含めて全面的に特に理由も説明せず称賛することに説明不足という声もある。 -終盤の行動 --東城会に桐生らと共に殴り込みに行く。その際、清美を人質に取られていた染谷と桐生が戦い、染谷は敗れる。 --染谷は菅井からの脅迫を前に、清美を救うために自ら腹部を刺して、死の間際に清美との娘の「ヒロミ」を南雲に託すが…。 --よりにもよってその直後、最終章冒頭で桐生と共に死ぬ覚悟で最終決戦に臨むという点が矛盾を指摘されている。 ''桐生一馬'' -事件後は「尾道の秘密」を守ろうとした黒幕である大道寺稔の弟子と取引をして、自分の死を偽装する。 --「遥とハルトに二度と会えなくなる」と伊達に咎められるが、逆に遥達の幸せのために自らの死を偽装するという決意したのである。 --確かに桐生自身『3』以降アサガオの子供達や遥と暮らし始めて堅気としての生活を謳歌していたが、自身の暴力に対する欲求や極道への関わりを止めることはできなかった。そもそも桐生から関わらなくても極道関係者の方から桐生を巻き込みにかかることも少なくない。 ---そのため「極道は報われない」という製作陣のスタンスもあり、桐生が報われないという展開自体は一応納得できるが、一方で前述の通り「じゃあ勇太はどうなるんだ」という指摘が挙がることとなった。 --そもそも、大道寺の弟子からすれば''桐生を死んだことにするメリットが何一つ無い。''~ 広瀬一家の他の組員からも桐生が把握してる情報が本当に大したことないゴシップネタ程度であることは容易に聞き取れる上に、''ラスボスが大道寺に繋がり得る証拠は全て隠滅済。'' --さらに桐生の死は「東城会の桐生派が仇討ちのために陽銘に戦争を仕掛けようとして、大事な選挙に悪影響を及ぼす」などのデメリットが生じる。 --一応桐生も死を偽装すれば、報復戦争が始まるであろうことは想定済みであり、その抑制のために「堂島大吾をすぐに釈放させること」を併せて要求している。 ---しかしこれらも桐生が生きてさえいれば、そもそも何の問題もないことである。~ 要するにこの取引で得をするのは「これ以上周りの大事な人間に迷惑をかけたくないが、消すことのできない極道の過去や、極道としての本性からそうすることができない桐生のみ」なのだが、大道寺の弟子は反論されることがよほど予想外だったと言わんばかりにうろたえ、本当に桐生のことを調べたのか疑わしくなるような的外れな脅迫に終始、まともな反論もできないまま言い包められてしまう。~ 桐生の「俺を本気で怒らせたらどうなるか試してみるか?」という脅しがいかに恐ろしいものかを表現したかったのだろうが… //---それでも尚桐生の方から死の偽装を提案する理由を敢えて探すとすれば「何となく格好良い気がするからスタッフがそういうシチュエーションにしてみた」か、メタ的な視点を除けば「極道からはどうあがいても逃れられないのを悟って全ての責任から桐生が逃げ出したくなった」等の、身も蓋も無いものしか無い。 //「極道との関わりを止めることが出来ないから」と前述してるのにあえて繰り返し記述する意味を感じない。もっと言えば該当シーンや遺言にて桐生本人が「生きている限り周りの大事な人間に迷惑をかけてしまう」「(時間をかけて運命と向き合い、責任を果たすことから逃げ続けた)俺の命に誰かが命をかけるほどの価値はない」と明言してるのにあえて理由を探すとは? -桐生の死に対するアサガオの子供達の描写はない。子どもたちは桐生を強く慕っており、遥を連れて帰るという約束は桐生と一緒でなければ意味がないと思われるのだが… -終盤以外の言動もあまりに酷い。 --ストーリー開始時に極道としての過去を洗うため、ひいては遥たちと暮らすために服役しておきながら、出所直後にチンピラが売った喧嘩をすぐに買う。 --劇中でしばしば「極道としての矜持」を現役ヤクザ達に説いたり、「本物の極道を見せてやる」などと啖呵を切ったり、南雲たちに向けて「俺の組」と言い放つなど、都合よくカタギと極道を使い分けて開き直っており、「あんた何のために服役したの?」と言いたくなること請け合い。 ---よりにもよってメインストーリーで桐生本人が「都合のいいときだけ極道風吹かすのか」などと言い放つものだからプレイヤーは開いた口が塞がらない。%%わりゃ、なんじゃあ言いよんなら“桐生さん“%% ---『龍が如く』シリーズを続けるため無理矢理極道に未練がある行動を取っているメタ的な意味もあるので仕方ない面ではある。 ---また、そのような振る舞いは今作に限らず『2』時点で既にその兆候は見られている。とはいえ、本作は最終章と銘打って、今までの軽犯罪を償っており、綺麗な体になったという側面もあるので悪目立ちしてしまった。 //---前作において、終盤では自分の喧嘩好きの性分を改めて痛感しつつも、遥達に迷惑をかけないように、堅気として覚悟を決める姿勢も見せており((「揉め事が大きくなって、遥達に迷惑がかからないように、一蹴出来るチンピラに絡まれても、敢えて好きに殴らせて無抵抗を貫いた」「以前なら説教しに行くような迷惑なチンピラが居ても、そのチンピラに恩人が気絶する程の大けがを負わされるまでは、関わり合いにならないようにした」といったエピソードが語られたり、行動をとって半年間はほとんど本能だった喧嘩を我慢し、自制した生活を送っていた。))、その上で自分の過去の過ちを清算する。という物語だったので、「成長を見せてはいるし、今度こそは本気で堅気になる覚悟を決めたのか」と期待した層からは「結局は口先だけかよ…」と言う失望の声も出た。 //『5』の終盤で傾向は出てたから問題ではない。『5』でやれ --また、ハルトの身柄を乳児院に渡すことを拒むあまり、ハルトを誘拐同然に連れ去ろうとする((一応、自身の過去や児童相談所職員の態度を鑑みての行動ではある。のちのストーリー展開を考えれば結果的にハルトの命を救った判断とも言えるのだが…。))。しかもその際、''仲間であるはずの秋山の説得に聞く耳を持たず、挙句の果てに殴りかかるという暴挙に出る。'' ---また、その時の秋山の説得は要約すると「あんたのやってることはただのワガママ、少しは自分の置かれている立場を考えて冷静になってください」という至極真っ当なものなのだが、肝心の桐生はその説得に対し「''うるせぇ!''」と逆ギレする始末である。 ---結局、この後始末は伊達が責任を取って児童相談所職員は関与しないという扱いにすることで一件落着したが、完全に秋山の殴られ損である。 ---秋山とのボス戦にしたかったのだろうが、敵襲でもないのに赤ん坊が寝ているすぐ傍で壮絶な喧嘩を始める点も含め、シチュエーションに無理があり過ぎる。 ---悪者扱いされる児童相談所職員だが、桐生をどうにか正当化させるために性格を悪くしてるといった指摘も多い。実際、言っている内容自体は完全に正論でしかない。 --今回の桐生は非常識な行動、中には命にかかわるものを多く取る。具体的には「幼児の前でたばこを吸う」「液状物以外を食すと誤嚥性肺炎などで死にかねない幼児に、おにぎりを食べさせようとする」などである。 //----児童養護施設職員は皆「保育士資格か、大学や専門学校での特定の教育課程を修了していることが必要条件」である。施設アサガオも正規の施設であるため、桐生もこの例に漏れない((ただし、アサガオは元極道の桐生を責任者にするグレーな施設である。))。 //アサガオは風間組が経営しているグレーな施設なので、正規の施設ではないのでco //---そのため、「桐生というキャラクターが、常識の有無以前に頭のおかしくなったかのように扱われている」と捉えて批判する声は多い。~ 人生相談に応じたり、業務に必要な資格の勉強が捗らず仕事を辞めようとした後輩社員を叱咤したりと、良識あるキャラクターとして桐生を見るプレイヤーも多いだけに尚更である。 //---本作以前、例えば『5』の頃のメインシナリオ上の桐生はと言えば、タクシー運転手として暴走走り屋達が仕掛けたレースバトルに応じて高速道路で爆走していたが、客として乗せた警ら隊の警部補に「あいつらは速さが全てで、レースで懲りさせないと反省しない。警官の俺が許可するから、レースバトルで返り討ちにして改心させてくれ」と懇願されるまでは、桐生当人は「タクシー運転手としてそんな無茶な運転は出来ない」と拒絶しており、その程度の常識は持ち合わせていた。 //アナザードラマやサブストーリーは馬鹿な選択肢もあるんだから比べるとはおかしい。 //上記は、アナザードラマ紹介として本編上で強制的にプレイさせられ、選択肢で言動や展開が変化しない本編の一部です。任意のサブストーリーとは性質が異なります。 //「Another」は、英語で「もう一つの」「別」「ほかの」といった意味を持つ単語。本編と別という意味かと。 //遥のアナザードラマ「お仕事ミッション」は「メインシナリオのプリンセスリーグ」も含みます。少なくともアナザードラマも強制イベントに関してはメインシナリオの一部です。 //そんな理由はない。本編強制だろうと、メインに関わろうとアナザーはアナザー。別問題。そもそも遥シナリオ自体イレギュラー過ぎて言い訳にならない --特に喫煙に関しては、作中でも神室町で南雲に路上喫煙を注意している。さすがに路上喫煙は知っていて受動喫煙からなる幼児への影響を知らないのは、本作に限定して見ても違和感が生じる。 --また前作『5』だと、ちゃんと桐生不在時には別の管理人を手配していたようだが、明言や登場はしておらず本作補完されると思ったらそれはスルーされている。 -上記の指摘に対しては、桐生というキャラクターは天然さや破天荒さ、極道社会を軸としたが故の非常識さも兼ね備えているため、ある程度は許容範囲とする見方もある。 --また、『龍が如く』はシリーズ伝統的に養子縁組や養護施設などの児童の設定がご都合主義な部分が多い。今作の職員としての能力や施設運営に必要とする資格などのこれらの描写は今までと同様に設定が甘いために起こった描写と言える。 //--設定の甘さや桐生というキャラクターの扱いの歪さが噴出したシーンとして、秋山が「''もし"堂島の龍"が人殺しに手を染めれば神室町はもうあなたをボスとは認めなくなります''」と発言するシーンも挙げられる。秋山は桐生に対して幻想を抱いているキャラクターなので、彼の私見としては理解出来る。&br()だが、過去作にて「''『18人殺し』''の冴島は『堂島の龍』と双璧を成し、神室町やそこを拠点とする東城会を牽引していくに相応しい傑物として一目置かれている」という設定が明かされている。冴島が実は1人も殺していないという事実は極一握りの人物しか知らないので、秋山の言動と設定との間で矛盾が生じている。 //冴島の「18人殺し」の真実は4で死刑が取りやめになったことや伊達の記事などで公にされたと考えるのが妥当。秋山の「桐生は不殺ではなければいけない」というセリフとなんら矛盾はない。 --人情味に溢れ、良識もあって人当たりが良く、かつゲームの主人公であり続けるために誰一人殺していない喧嘩大好きの主人公。~ ''その人物像の歪さを堅持していく限界が来たと見るべきだろう。'' ''ラスボス 巌見恒雄'' -『龍が如く』は毎回ラスボスが賛否わかれがちなゲームシリーズであるが、今回は特に批判意見が多い。 -陽銘連合会会長の息子にして巌見造船の社長であり、シリーズでは『4』の宗像以来の2人目の''カタギのラスボス''である。宗像は警官の谷村のボスであったためカタギでもさほど問題にならなかったが、今回は桐生とラスボスということで批判が目立つようになった。 --これまで桐生が相手にしてきたラスボスは、皆コンプレックスはあれど自分の身の程を理解したキャラクターでもあったが、彼らとはまるで正反対のキャラクターとなっている。 ---「自ら桐生を始末したい」という割に''遥とハルトを人質に取ったり''、人質をとって一方的に殴っている時の威勢の良さから一転して、バトル勝利後に桐生に追い詰められた際には''命乞い''をしたり、菅井に遥やハルトの殺害を命じたりと往生際も悪い。 ---さらに最終的に桐生に殴られ気絶して出番終了し、その後は刑務所送りになったと語られるのみという扱いの悪さとなっている。 --「俺の才能は裏社会でこそ活きる」と嘯くなど自分の立場が理解できてない道化としての傾向が強い点が至極滑稽であり、シリーズ総決算の最終ボスには相応しくないといったプレイヤーからの指摘も多い。 ---ただし、これらは描写ミスでそう見えるわけではなく、狙い通りのキャラクター設計であることは窺える。恒雄ごときにいいように振り回されるくらいには極道社会自体が弱体化していることも伝わってくる。 -モデリングもサラリーマン風の人相や髪型、首の太さに比べ、やけに隆々たる体格をしており不自然。俳優をモデルとしたキャラに格闘家のようなたくましい肉体をくっつけた例は過去作でも見られたが、上記のような情けない言動のせいで余計に不自然さが際立ってしまっている。 --バトル面でも攻撃力が高いという以外、取り立てて難敵というわけでもない。加えて表示される体力がゲージ1本((前座の小清水は1回復活するため実質2本。))なので、どうも歴代と比べても弱く感じる。バトル開始時に名前が表示される際の演出も『3』の峯((どちらも飛び蹴りの交錯からバトルが始まる。インテリという役柄から意図的にかぶせたオマージュと思われる。))と被っているという指摘がある。 --演出面でも、『5』の相沢のようなQTEを多用した激しい死闘、『維新!』の武市や『0』の渋澤のようなフィールドやBGMが目まぐるしく変わる演出は無く、それまでのボスと大差ないいなしムービーが入るだけ。 ---撃破時すらも特別な演出は無い。オマージュ元とされる『3』の峯にはあったのだが。 --誉められる点があるとすれば、『5』の相沢で指摘された唐突感が、中盤から黒幕・ラスボスであることが匂わされ始めることか。 --彼が全ての黒幕であり打ち倒すべき敵であろう、ということは筋道立ててきちんと想像できるように話が進んでいく。言動や行動の類似性等から「逃げ惑う相手を一方的に殴る不快感のみを改善した宗像」と言った表現がプレイヤーからはされてもいる。 ---ちなみに、彼の背負う刺青は中国に伝わる聖獣の「[[''白澤''>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B2%A2_(%E7%91%9E%E7%8D%A3)]]」なのだが、それ自体マイナー存在であるためか「''わけのわからない怪獣の刺青''」だと思ったユーザーも少なくない。せめて劇中で説明して欲しいものである。 -続編に該当するアプリゲーム『龍が如くONLINE』でのイベントの際は巌見兵三が何故恒雄に来栖猛の名を継がせなかった経緯や、負けを認める描写があるなどの一応補完しているが、「そこは本作で語ってほしかった」意見も多い。 ''菅井克己'' -ラスボスとして桐生に制裁された巌見と違い、桐生を散々暴行したり銃撃しておきながら、最終的に桐生から直接一発も制裁の拳を受けること無く、追い詰められて自決する。 --その最期はプレイヤー達から「潔いとも取れるが、スッキリしない」と批判の声が多く上がり、本作の批判点の1つとなっている。 ''本庄次郎'' -遵法精神が強く融通の利かない性格で、互いに信頼できる間柄とはいえ一般人の桐生一馬に簡単に情報を提供する伊達に「馴れ合いにしか見えない」と言い放つなど2人の関係をよく思っていない。 --終盤では巌見恒雄の根回しに騙されて伊達が遥とハルトを監禁したと誤解し、2人を救出するために病室を訪れるが、そこで警官に扮していた巌見の仲間によって伊達と共に撃たれてしまう。 --上記の行動から法律を盲信し、上層部からの命令を鵜呑みにして自分で考えて行動する能力が無い人間とファンに思われており、無能又は馬鹿と評価されている。『1』から『4』で登場した伊達の後輩刑事「須藤純一」の引き立て役としても扱われており、彼よりも須藤に登場して欲しかったという意見が存在している。 ---『龍が如く』の警察でネームドキャラクターは裏切者を含めて何かしら優秀だったので口を開けば文句しか言わず足を引っ張ったため余計に評価が悪いと思われる。 ''秋山駿'' -祭汪会から逃げている理由が明かされていない --『龍が如く』シリーズでも腕が立つ方である秋山だが、それが秘書を逃がし会社を放棄してまで祭汪会(の幹部であるエド)から全力で逃げている。 --にも拘らず、桐生合流後はそれが忘れ去られたかのように祭汪会からの追跡が止まっている。エドの独断である可能性を考慮しても、祭汪会への潜入後に再会しているが触れられていない。 ''小清水寛治'' -終盤、染谷は清美を守るために自身の腹を切って自害したが、それも虚しく小清水は清美を射殺。しかし実際は空砲であり、染谷に感銘を受けた小清水は清美を殺さずに密かに匿っていた。染谷の覚悟が無駄ではなかったという名場面である。 --しかし、銃声が鳴るまでの間、終始銃口を向けたままであり、弾を外す隙は一切なかった。そのため最初から空砲を準備していたとしか考えられず、そもそも殺す気が無かったことになる。その結果''染谷が無駄死にした''ように見えてしまうことになってしまった。 -小清水最終戦の後は桐生に対して「待ってくれ」と言う。恒雄の例から命乞いではという声もあるが、生粋の武闘派である小清水が命乞いするとは考え辛く、何故こんなセリフを呟いたかが謎。~ ファンの間では清美の生存を伝えようとしたのではないかという考察もあるが… -終盤は陽銘連合会三代目会長に就任することが大吾から明かされているが、恒雄がムショにぶち込まれたにも拘らず小清水は何のお咎めもなし。 //-上記の通り、恒雄に逆らってまで何がしたかったのかイマイチわからないキャラになっている。これについては脚本側も理解しているのか、広瀬一家曰くエンディングで「よく分からない男(意訳)」で片づけられている。 //EDでの推測は「(前述の通り)染谷に感銘を受けた、それとともに自分の理想とする極道からかけ離れた恒夫に従うことに嫌気が差したから」ではないかというもので「よくわからない男」では全く無い。解釈の仕方があまりにも悪意が過ぎる。 ''尾道の秘密'' -桐生が尾道の秘密を探る理由、必要性が薄い。 --終盤、広瀬の本性を知らされると共に、「尾道の秘密を探れば広瀬が阻止に動くはず」という情報がもたらされ、真偽を確かめるために秘密を暴く流れとなる。 --しかし桐生の目的であるハルトの父親探し、及びそれに関連する祭汪会との問題は尾道の秘密を探る前に解決している。この先はもう広瀬を信じたい広瀬一家の面々が彼の潔白を確かめる目的で動く形となり、桐生自身にはそれを行う強い理由が無い。 ---その祭汪会と陽銘連合会の関わりや、「桐生が尾道を訪れた事」自体に疑いを持たれていることから、ハルトの父親探しを超えて尾道の秘密に関わることに巻き込まれていくこと自体は理解できなくもないが、秘密を暴くことにまで繋がる理由が薄い。一応、自分だけ用を済ませて広瀬一家を見捨てるような真似はしたくないとの理由付けはされているが…。 --そもそも広瀬一家の話がメインになり過ぎて桐生が蚊帳の外になっている点が問題視される。 -尾道の秘密の暗号 --ロウが20年かけても解けず、桐生に託した尾道の暗号だが、土地勘が無いと解けない、表立って調べるといった芸当はできないというハンデはあったものの、広瀬一家はあっさり解いてしまう。 ---保管方法にも問題があり、暗号の答えはとある墓の下にあるが、墓や中身に特に鍵や物理的な防備は一切されていない。70年もあれば誰かが掘り起こす可能性も否定はできないが…。現にトラブルミッションで目と鼻の先で別の墓が墓荒らしに遭っている。 --そして、尾道の秘密そのものも、扉はチェーンで施錠されているが簡単に壊せる上、予備知識無しに適当に操作するだけであっさり起動できてしまうお粗末ぶりである。 --こちらは陽銘連合会の兵隊を送り込んでいるため防備はしているものの((裏を返せば秘密が眠っていることを明かしているともいえるが。))、多大な犠牲を払ってまで守っている秘密にしては詰めが甘すぎる。 -尾道の秘密は非常に目立つうえ、マスコミにも即時報道されているため一般人にも知れ渡っている。大道寺と繋がる証拠は恒雄が消したため問題が無いにしても、秘密そのものに関しての釈明、及びどうなったか結末は明かされていない。 --長年広瀬によって秘密を知る、又は探るものはことごとく始末されてきたという割には、恐らく戦後生まれの南雲や松永の父親にさえ秘密を知られていた。 -そもそも「尾道の秘密」そのものが秘密にするにはかなり微妙な代物 --いくら巨大で強力であっても所詮戦術級の兵器である。しかもこの種の兵器は第二次世界大戦当時から時代遅れと考えられており、決戦兵器などと呼ぶには役者不足であろう。 --仮に存在がバレたところで裏金で時代錯誤甚だしい兵器を作った責任が問われるくらいであり、守るべき秘密にしては動機が弱い。 --作中でも主な理由として、関連する無数の癒着や裏金が暴かれることによる日本の政界への多大な影響に対する危惧が語られている。要するに、ただの政治家の都合である。 //--核兵器や生物化学兵器といった大量破壊兵器、もしくは戦争犯罪の証拠など、国家や戦略レベルで影響を及ぼす様な物であればまだ説得力があったのだが…広島が舞台である以上、デリケートな問題になるためプロットが差し替えられたのかもしれない。 //差し替えの根拠となる描写がないためCO ''広瀬一家'' -尾道の秘密を解き明かしたのは桐生と広瀬一家の面々ではあるが、作中では桐生一馬のみが主犯格であるような扱いを受けている。 --作中で秘密を暴こうとしている最中は陽銘連合会と東城会が合わせて広瀬一家も的にかけているため、広瀬一家のことが認識されていなく桐生の単独犯だと思われている、ということはあり得ない。~ にもかかわらず、大道寺の弟子は桐生にしか口止めを行っている様子が無い。 ---事件後は広瀬一家は特にお咎めもない。大吾曰く小清水は陽銘連合会を掌握できてなく手が回らないとは言われているものの、仮にも本家に反逆しておいて無事で済むというのは納得がいかないと言われても仕方ないだろう。 --敵の群を前にして桐生に殿を買って出る展開が極めて多い。「ここは俺に任せて先に行ってつかぁさい!」という台詞を、各章1回は見てるんじゃないかというハイペースで繰り返すため、「南雲のキャラクターも相まって食傷気味になる」「まるで"南雲が如く"」などと揶揄する意見もある。 ---また序盤は桐生に軽くあしらわれたり、チンピラに一方的に殴られる等のやや情けない展開が多かったにも拘らず、特に成長の描写も無くいきなり大勢のジングォン派を南雲と勇太のたった2人で撃退する、桐生が要るとはいえ東城会や陽明連合を圧倒する強さを見せるなど、腕っぷしの強さに関する整合性が取れていない。 #endregion ***その他 ''グラフィック'' -PS4の『龍が如く』シリーズでは可変60fpsが基本だったが、ドラゴンエンジンを使用した本作では30fpsに落ちた。内部処理も30fpsで行っているため、操作性にも悪影響を及ぼしている。 --PS3から見れば違和感は少ないが…。『龍が如く』の開発チームは60fpsに対してあまりこだわりが無いのかもしれない((PS4初の『維新!』でも上層部が勝手にフルHD/60fpsの実装を告知したため、開発は非常に戸惑っていたという事情もあり、元々60fpsの予定はなかったと思われる。))。 -今回は特に女性の顔のモデリングが余り良くない。キャバ嬢や街の女性等の評価が低い。 --街の女子高生などは老けて見えることもある。 -実在の人間を参考にしたモデリングの表情が実に固い。実在の人間でなくとも、本来表情豊かな赤ん坊であるハルトに対する違和感は多く指摘されている。 --会話シーンでは棒立ちが多く、過去作でやっていた瞬きはしないため手抜き感が漂う。今回はサブストーリーでもフルボイスを導入しているため、この違和感はより強く強調されてしまっている。 ---そのため、「不気味の谷((基本グラフィックがある地点まで進化すると途端に「気持ち悪い、不気味」と強く感じるようになる現象。))」「精巧な蝋人形による腹話術」などと揶揄されている。 -澤村遥についての指摘も多い。本作では''4年以上経過かつその間に経産婦になった''にかかわらず、''16歳の時から、髪型含め何一つ変わらない。''服装も前作((プライベート時の私服。違いはタイツを着用していないことくらいである。))とほぼ同じである。 --歴代シリーズにおいては、身長や髪型、顔の輪郭まで細かく変更されており、僅か1年間程度であれ成長の様子が具に分かる力の入れようだった。 --遥に限らず、丁寧に年齢を重ねさせた桐生とそれ以外のキャラクターの歳の取り方の差が激しい。グラフィックが向上した分、浮き彫りになってしまった要素でもある。 ''ムービーについて'' -「回想」にて一度観たムービーシーンを再度観ることが出来るのだが、過去作にあった章ごとに再生する機能が今作には無い。 --そのためムービーシーンを連続で見るには、ムービーが終わるごとに次のムービーをボタンで選ぶ必要がある。 -最終戦のムービーの構図がおかしい --喧嘩の立ち回り時の立ち位置の連携がうまく取れてなかったのか、カメラの切り替わりごとに立ち位置がおかしくなっている場面がある。 --一瞬だけだが、ハルトがワープして宙に浮いている場面がある。 ''BGM'' -初代のテーマ曲でありシリーズを通して真島戦のBGMとしてアレンジされてきた『Receive You』だが、今作では本編で流れない。 --一応、過去作のあらすじで『1』の項目を見てる最中には流れるものの、桐生一馬最終章と称しているのにシリーズのテーマ曲とも言えるこの曲が本編で聴けないのは如何なものか。 -ミュージシャンの山下達郎氏が楽曲を提供。主題歌『蒼氓』をはじめ、挿入歌に『希望という名の光』『飛遊人』『片想い』、そしてEDテーマは『アトムの子』と名曲揃いとなっている。 --ただし使い方に問題があり、曲が流れる場面がやたらと多い。OPやEDを含めゲームを通して用いられるその回数、なんと10回に及ぶ。 --主要人物の死に際など、盛り上がり所とみれば流す、といった印象が強く「曲自体は良いのに萎える」という声は少なくない。 //山下達郎氏は、「RIDE ON TIME」や、「SPARKLE」などのシティポップも発表しているため、フォークシンガーという評価は適切ではないと言える。 ---- **賛否両論点 ''ライザップ'' -CM等でお馴染みの『ライザップ』に桐生が挑戦できる。ミニゲームをこなすと、リザルト画面で例のポーズとBGMが流れる。 --バカゲー要素として初見では笑えるのだが、何回も見ると飽きる上にスキップができない。 ''クランクリエイター'' -桐生が桐生会というグループを作り、JUSTIS(JUSTICEではないが、これは作中人物のスペルミスが原因)という団体と抗争する。 -自分の組を持ちたいというユーザーも多くいたため、幹部達をスカウトしてヤクザらしい役職に就かせる等のヤクザシミュレーションという発想自体は評価されている。 -また、サブストーリーで登場したキャラのうち何名かが桐生に手を貸すという名目で使用可能になるというサプライズもある。そして最終的には誰よりも桐生との因縁が深いあのキャラも登場する。 -ただ兵隊を闇雲に出せば、ほとんどゴリ押しで勝てるため難易度が低い。 --またシミュレーションなら『0』のキャバクラや不動産などの経営要素も加えて欲しかったという意見が多い。 -また冴島、真島などの人気キャラを使用するにはブシロードウエハース300円で購入し付いてくるパスコードを入力するか、各500円で購入できるDLCを購入しなくてはならない。 --今まで『龍が如く』シリーズはDLCなどは無料で行っていた親切な対応だったが今回から課金制に移行。しかもDLCとしては安くない値段。 --もちろん満足できる課金なら誰も文句言わないが、ミニゲームの追加キャラ程度では到底満足できる課金とは言えない。 --一応パスコードは1つのセーブデータにつき1人使えるとのことで共有可能なため攻略サイトに上がっている物を使用できるが…。 -クランクリエイターのストーリーでは、特定のイベントステージをクリアした後に、親玉であるJUSTISのプロレスラーたちと通常のバトルを行うことができる。 --これ自体は好評なのだが、本編では1回しか戦うことができず、再戦できないのが非常に惜しまれる。 ''シームレス'' -今作からシームレスとなり、今まで店や建物に入るのにかかったロードが不要になった。 --また、建物によっては奥まで行き街を探索出来たり、ビルは屋上まで上ることができるようになった。 -しかしそう言った''中に入れる建物は3、4件だけで後の店は一階のみ解放などがほとんど''である。 ---さらにビルの屋上まで上がった所で極一部を除いて特別な何かが用意されているという訳でもなく、ゲームとしてこの要素が生かされているとは言い難い。 -エンカウントバトルも建物内でも戦う事もできるようになった。店の椅子やテーブルを破壊しながら敵を倒すのはなかなか爽快。 --ただ、店内での戦闘後は「出てけ! 二度と来るな!」などと店員に罵られ、その店はしばらくの間利用できなくなる。バトル中でなくとも単に建物内を走り回るだけでも簡単に椅子やテーブルを破壊できるため、サブストーリーで必要なアイテムを買う際等は注意する必要がある。 --「ドン・キホーテ」などの実在企業の店内ではほぼバトルができない。「赤牛丸」((『2』〜『5』までは松屋になっていたが、『0』以降はタイアップが切れたからか「赤牛丸」に戻っており、幸いにも(店側には不幸だろうが)可能となっている。しかし『ロストジャッジメント』では吉野家になった。))などの架空の店舗に限られる((唯一の例外が「APAホテル」である。徹底的に破壊しても出入り禁止になることはない。もっとも、「APAホテル」は他の実名企業の店舗と違い、プレイヤーがお金を払って使用することが元からできない仕様になっている。いわゆる書き割りである。))。 --コンビニ内でのみ使用できるヒートアクションなどもあるが、店内でバトルが発生することがないため「道端でケンカを売られてからコンビニまで敵を引っ張って来なければならない」など、せっかくの作り込みがあまり活かせていない。 ---ちなみに、前作『極』の早期購入特典でプレイできた本作の先行体験版では途中でコンビニ強盗が発生するため店内での戦闘も無理なく行えるようになっている。何故この要素を本編に組み込めなかったのか…。 --また広島ではバトル中に侵入できる建物は無い。 -バトル開始もシームレスになったのと、敵に近づかないと攻撃ができないのも相まって、戦闘が始まった瞬間に敵に攻撃されてしまうようになった。 --また、シームレスで移動とバトルの境目が無くなった事により、倒した敵がすぐにその場で消滅する様になった。前作までは倒した敵がバトル終了後に捨て台詞を残してとぼとぼ歩いて去っていくものだったが、そちらの方がリアルで味があったという意見が多い。 ---最後の敵にとどめを刺し戦闘が終了した瞬間の状態で敵のポーズが固定されるため、のけぞりや浮遊状態のまま消える。稀にバグで高速回転するなどリアルから逸脱した動きになり不自然さに拍車をかける要素となっている --バトルが終了した途端に見物していた通行人が急に悲鳴を上げて逃げていくのも違和感がある。 -エンカウントバトル --前述の通り店内でバトルができるようになった。また、バトルから途中に逃げることができるようになった。 --ただし、敵が諦めるまで結構時間がかかり、回避が難しい。 ''回復アイテム'' -回復アイテムが種別ごとに所持上限が設けられ、同一アイテムの大量所持ができなくなっている。 --逆に全種類のアイテムを同時に所持することができるようになり、効果の高いアイテムの所持数が限られることで効果の低いアイテムに日の目があたることとなった。 ''草野球'' -桐生が草野球チーム「瀬戸内ウォーリアーズ」に参加して、勝利に導くミニゲーム -豪快な一発で試合を決めたり、野球シミュレーションとしての要素も高く、中々奥深い。 --だが、一方で[[打球の方向が固定されており、野球ゲームのように様々な方向に行くことはない。>プロゴルファー猿]] -またせっかくの草野球チームというミニゲームなのに、『5』の主人公品田が出なかったことを惜しむ者も多い。 -ちなみに、相棒千葉風太の特徴は「チャンスに弱い」「メガネ」「瞬足の外野手」…。[[誰かに似ているでやんす。>実況パワフルプロ野球シリーズ]] -登場する選手は「メガネの捕手」「ハーフのエース」等実在のプロ野球選手をモチーフにした選手が多く、野球ファンもニヤリとさせる。 --ただし、育成の効率を優先すると、投手は「ゴルチョフ」が圧倒的に強く、彼が加入すれば事足りてしまうため、戦略の幅は余り広く取れない。 ---野手に関しても「桐生」「ゴリさん」「前谷」を育成させればほぼ事足りてしまう。 ''ゲスト俳優について'' -本作では、メインストーリーに関わるゲスト俳優出演数の多さをウリにしていた。 --本作では親子をテーマにしており、ゲスト俳優が演じるキャラクターの親子の有り方については尺を多くとって描写されている。 --そのせいで、既存キャラクターの出番が少なくなったり、肝心の桐生と遥、桐生と大吾の関係についてはあまり描写されていない。 --だが、上記で指摘している通り既存キャラの話はやりきっているというのがファンや開発陣の共通の認識であり、新規キャラで話を作っていくしかないというのが現状である。 ---また、無理矢理話を作っても『5』の朴やアイドルと言った後付けが生まれる可能性もあり賛否が分かれる。 ''賛否が分かれる一部俳優の演技'' -南雲、広瀬、染谷、勇太の4人はおおむね好評。 --広瀬は発売前はビートたけし氏の滑舌が心配されたが、スムーズな発音になっており、高い評価を得ている。 --南雲を演じた宮迫博之氏、染谷を演じた小栗旬氏、勇太を演じた藤原竜也氏は声優としての実績もあるため、納得の演技力である。 ---ただし宮迫氏は大阪出身の為、南雲の広島弁に違和感を覚えるという地元出身のプレイヤーから多少の声がある。 --大森南朋氏の演じる恒雄は「棒読み」「別に気にならない」「うまいシーンと下手なシーンがある」など人によって意見にばらつきがある。 --顔のモデリングや表情と声の相性が悪いという意見もある。モデリングが変わればまた印象が変わるかもしれない。 -清美に関してはあまりいい評価を得られていない。また序盤から出番が多いため、なおさら棒読みが気になってくるという声も。 --ただ、落ちぶれた街のスナックのママとしては合っているという意見もある。 ''トラブルミッション'' -街中でトラブルが起こるとSNSで情報が送られてきて、返信してトラブル地点に行くとトラブルミッションを始める事ができる。 --様々な内容や街全体にあるミッションはやり込み要素ではあるのだが、解決しても報酬は経験値のみ。その量もエンカウントバトルやミニゲームに比して多いというわけでもなく、アイテムや金銭報酬もないため、ゲーム的にはやる意味がほとんど無い。 -開始のきっかけとなるイベントも「町中でいきなり初対面のSNSの運営者に協力を求められる → 桐生が同意する」という非常に薄味なもの。 --こうした自警団的活動を行う人物は『[[4>龍が如く4 伝説を継ぐもの]]』に登場した「神室の盾」の赤石など、過去作にも存在する(しかも現金やアイテムの提供もあり)のだが何故か再登場しない。 ''ミニゲーム'' -今回ゲームの進行状況によっては草野球、スナックなどのミニゲームのフラグであるキーを達成しないで次のシナリオに進んでしまいこのミニゲームをプレイせずゲームをクリアしてしまう場合もある。 --スナックのミニゲームは草野球のシナリオを進めていかないとプレイできないため、クリアまで存在に気付かない可能性もある。 --とはいえ以前のシリーズにもフラグが立たないとミニゲームがプレイできないことはあった。 ''フルボイス'' -全てのシーンがフルボイス化されており、テキストを読む必要も無くなった。 --今までテキストやパートボイスのみだったサブストーリー中のふざけた選択肢も、桐生の渋い声で読み上げられる。 --歴代シリーズにおいてフルボイス化を望んだプレイヤーも多かった。その要望に応えたものであり、評価する声は多い。 -上記のような声もある反面、批判的な意見もある。 --サブイベントの場合、フルボイス化が仇となってしまい、それまではプレイヤーの任意でテンポを調整して飛ばせた部分もボイスを聞くなどに省略できなくなるため、「テンポが悪い」という意見も多い。 ---また、サブイベントの魅力はシュールなギャグにあるが、これを全て音読されると「まるでこのギャグの内容とその笑うべき個所を解説されるかのようなくどさに似た感覚がある」と言った指摘もされている。 ---ついでに、演技が微妙な、また明らかに合っていないキャラがいるという問題点もある。 --一応、メッセージ送りは可能だが、その場合は次の台詞を発するまでシーンがスキップされるので飛び飛びのムービーを見ているような形になる。また、選択肢前やイベント最後の台詞など飛ばせない例外もある。 --なお、これは同社の『[[シェンムー>シェンムー 一章 横須賀]]』と似た仕様である。 -そして、最大の問題として、''その膨大な容量と収録により、製作スケジュールを大きく圧迫してしまった。''という事情がある。 --この点に関しては、プロデューサーの名越氏がニコニコ生放送に出演した際などにも、製作における解決し切れなかった課題として挙げている。 ---バトルシステムの調整不足やPVや体験版から削除された要素は納期の影響を強く受けた可能性が高いため、本作において不評である点の元凶の1つとして指摘されることが多い。 ---本作発売以降、セガの作品はフルボイスでない作品が増える傾向にあり、本シリーズにしても全てのシーンがフルボイスなのは本作が最初で最後。 ''過去作オマージュ'' -本作では、設定や台詞、場面等に過去作を意識したようなものが多くみられる。もちろんその中では好意的にみられるものも少なくない。 --逆に、過去作の名台詞を安売りしたかのような使い方が多くみられるのも事実で、否定的に見られるものもある。ただ、誤解のないように言っておくと、『0』や『維新!』でも似たような物はあった。 ''ボス'' -同じボスと複数回戦うパターンが多く、ダレやすい。 --ただ、毎回カットインやスロー演出は個別に作られており、歴代最多にはなっている。また、アクションゲームとしては攻撃パターンが変化したり、複数戦にしたりとしっかり差別化されている。 -過去作では様々な色があったボスのオーラだが、本作では赤色に統一されており、手抜き感が強い。 --赤色自体は桐生の青と対になっているため、配色自体が間違ってるというわけではないが…。 ''敵体力ゲージの仕様変更'' -今作ではボスの体力の大小に拘らず表示されるゲージは1本となっている。 --敵の残体力が視覚的にわかりやすいという利点はあるが、終盤のボス戦の迫力が薄れるという批判もある。 ---例外的に小清水最終戦は一度体力を0にするとムービーを挟んで体力を回復するため実質ゲージ2本となっている。この演出は概ね好評%%だがおかげでラスボスが余計に弱く感じる%%。 --また、従来のようにコンボや大技で敵のゲージをゴッソリ削る爽快感も失われてしまった。 --そのためか『極2』以降では敵の体力ゲージは従来とほぼ同じ仕様になっている。 --敵の頭上に体力ゲージが表示される点も、分かりやすくはなったものの見栄えも悪くなっており、賛否が分かれる。 ''達成目録'' -埋める必要性が減った。 --報酬が微量な経験値のみで、CPのように特別な効果と交換する要素も廃止。 --トロフィーも50%埋めれば獲得できるようになり、完全に埋める必要もなくなった。 --ただし、コンプリート特典として闘神の護符があるので、これが欲しければ旧作同様、根気と作業と運と実力が必要になる。 -コンプリート難易度の落差が激しい。 --『0』のレトロゲームは全体的に点数が下げられる緩和が行われているものもあるが、難易度は高め。 --例を挙げると、『ぷよぷよ』を約30連勝やVF5ボーナスステージ含めてクリアなど。 --また、素潜り漁のレベルや麻雀のロンツモといった、過剰な回数のクリアを要求し時間を稼ごうとしているただただ面倒な目録も散見される。 ---特に、素潜り漁のレベルはステージ解放状況やサブストーリーが引き継がれる''プレミアムアドベンチャーにすら引き継がれない''という首を傾げる仕様が存在する。 ---- **評価点 ''シリーズ屈指の低難易度トロコン'' -というのも、''達成目録のコンプリートトロフィーが無くなった''ため。 --トロフィーが実装されている『龍が如く』シリーズの中でも、ダントツでプラチナトロフィーが取得しやすい。 --多少時間のかかる箇所こそあれど、運やプレイヤースキルに左右される場面は少なく、比較的容易にトロフィーコンプリートが可能。 -裏ボスの出現条件も大きく緩和され、コンプリートを特に意識しなくても戦える。 ''街の作り込み'' -街の作り込みはかなりリアルになっており、グラフィックも過去最高と言って良いだろう。特に尾道の描写は非常にリアルで、現実世界の尾道と思えてしまうほど。 --以前からの平面的な移動から「ハシゴの昇降」「隣のビルに飛び移る」といった立体的な移動が一切のロードを挟まず可能になった。 --また主観視点での移動が可能になり、より街の探索に没入感が増した。 ---ただし、主観視点はあくまで移動のみに限られ、主観視点のままバトルすることはできない。 --タクシーの降り場が増え、移動が快適になった。特に今までなかったマップ中央辺りに降りられるようになったのは大きい。 ---ただし増えたのは降り場のみで、乗り場は増えてはいない。 ''グラフィック'' -メインキャラの男性に限るが、表情の硬さ(ムービーはそうでもない)にさえ目を瞑れば、非常にリアルになっている。 --特に俳優に関しては一見しただけでは実写と気付かないレベルにまで向上している。本作発表当時のビートたけし氏はいい意味で話題になった。 ''サブストーリー'' -数こそ大きく減ったが、質に関しては維持されており、今回も面白いストーリーが多い --SNSを用いた新手の詐欺、スマートフォンやドローン、動画配信者、人工知能などといった旬なネタを題材した話の他、尾道を舞台にした映画「転校生」「時をかける少女」((どちらも大林宣彦監督の映画。これに「さびしんぼう」を加えて尾道三部作と呼ばれる。))のパロディなどが見られる。 --また、『0』で絶大なインパクトを残した「ムナンチョヘペトナス教」や、ポケサーファイターなどもまさかの再登場。 --ポケサーファイターは「実家が広島で豆腐屋をやっている」と以前に語っており、その通りに伏線を回収している。 ''スナック'' -尾道のサブストーリーでスナック遊びができる。 --田舎ならではの新参者に厳しい常連や落ちぶれた街の人々などの会話やシナリオは引き込まれる。 --スナックに登場してくるキャラクターも個性的で印象に残りやすい。スナックのママは今回の女性陣の中でも美人である。 --それだけに、草野球を進めないとプレイできず、プレイヤーによっては存在に気付かないまま終わってしまう可能性があるのが惜しまれる。 ''カラオケ'' -『極』では新規曲は2つだったが本作は5つに増えた。ただし、「hands」のムービーは『極』で問題視されたように本編ムービーの使い回しである。 --ボタン入力のライン数が従来の1ラインから、ボタンごとに独立して4ラインになり、視認性が良くなった。 ---また、ラインの向きがZ方向ではなくなったため、旧作でありがちな右端に行ってから左端へ行ったときにタイミングが取り辛くなるといったことがなくなった。 ''素潜り漁'' -前述のレベル問題もあるが、それを除けば一般的な水中シューティングゲームとしては一定の完成度はある --ちなみに、シリーズで唯一メインストーリー以外でスロー演出が存在する。その相手はまさかの…。 ''ライブチャット'' -セクシー女優2名でボイス込でミニゲームを3000円から楽しめる。クリアすればセクシー女優の動画を入手、閲覧できる。リアルタイムでコメント入力してムード作りする点がリアルであると好評。 ''モーション'' -歩く際に肩回しをしたり、襟や袖を直すなど非常にリアルな動作になった。 ''食事'' -食事で手に入る経験値が増えたため、食事をするメリットが多くなった。 --体力量に関係なく食事が可能になった。胃袋ゲージが最大になっても体力回復のために食事することは可能。 ''自動販売機'' -過去作まではオブジェだった街中の自販機からも、飲み物の購入ができるようになった。 --ほとんどの飲料にバトル・アドベンチャーで有利になる効果があるので、単なる寄り道以上のメリットがある。 ''アイテム'' -アイテムボックスが廃止され、持てるアイテムの種類に上限が無くなった。 ''バトル関連'' -扱いやすくなった各種アクション。 --ヒートゲージが時間経過で減少することがなくなり、ヒートアクションが出しやすくなった。 ---同じヒートを同一の敵に使用すると威力が減少する仕様が撤廃され、きちんと強化すれば火力不足に悩まされることなく戦うことは可能。 --今まで使い辛かったドロップキックが使いやすくなった。 --スウェイだけはやたら不自然で速い。リアルを目指したのとは相反しているがこれが強化されたのは不幸中の幸いか。 -味方AIも大きく向上し、積極的に攻撃してくれるようになった%%ためにトドメを奪われるようにもなった%%。 --本作では味方が複数いるバトルが多く、共闘感も大きく増している。 ''キャラクター'' -新キャラクター達は概ね好評。 --特に広瀬一家の面々や染谷等、本作を評価するプレイヤーからは概ね好評を得ている。 //問題点で列記した内容を評価点にまでわざわざ記述する必要を感じない // --なお、新キャラクターの1人であるハン・ジュンギは国内外から評価が良かった((ハン・ジュンギは銀に染めた髪と青いジャケットから、海外では『Devil May Cry』のバージルと絡めて「Korean Vergil」と呼ばれている。))からなのか、続編となる『7』や『維新!極』にも登場している((ただし、厳密には本作に登場した本人ではない。本作をプレイした者なら分かるが、これには『6』のストーリー展開が関係している。))。 -伊達刑事 --本作では久々に桐生の相棒ポジションに復帰。しかも、過去作の不遇っぷりが嘘のように有能な場面が多数登場し、ラストで見られる桐生との信頼関係に関しては最終章に相応しい描写がなされている。 //---しかし、終盤にはやはり伊達さんクオリティを発揮するのだった。 ''小野ミチオ'' -作中にて桐生が演じる、尾道の看板とするべく生み出されたゆるキャラ。 --作中のサブストーリーにおける強烈なキャラ性故にプレイヤーからの人気は高く、上記のスナックと共に「本作の新要素としては数少ない長所」と批判的に見るプレイヤーからも好評を得ている。 ---DLCのコスチュームでも使用が可能。しかし、そちらはストーリー中と違って、トレードマークのハッサクを模した巨大な頭が小さくなっており、その点を残念がる声は多い。 ''シナリオ'' -陽明連合の謎や陰謀、広瀬一家のキャラクター性や雰囲気等は広島中心のシナリオはよくできている。 --特に南雲は実父と渡世の親の関係、幼馴染との三角関係など『1』の桐生を彷彿させるキャラクター設定でニヤリとできる。 --南雲以外にも敵味方陣営ともに親子をテーマに桐生の半生を意識した関係性が多く見られ、''その点においては''桐生一馬の最終章としてふさわしいという意見もある。 -また総長の広瀬とのバトルは演出なども熱く、ビートたけし氏の演技もあり迫力は満点。 --発売前は老人のとのバトルと聞いて歴代シリーズラスボスの「宗像征四郎」や「天海」を思い出し老人いじめになることを危惧した人も居たが、暗殺者らしいバトルスタイルは老人相手でも恐ろしさと強さがあると高評価。%%ネタ的な意味でもガチ的な意味でも広瀬がラスボスでよかったのではないかというプレイヤーも多い。%% ''カメラ'' -カメラ機能で様々な場所を撮れるようなった。中には今まで死亡したキャラが幽霊として撮れる。 --また街の人々や同行者にカメラを向けるとポーズをとったり、嫌そうに顔を背けるなどリアクションも豊か。 ''BGM'' -過去作では汎用BGMが多かったボス戦だが、本作ではほとんどのボス戦で固有のBGMが用意されている。 --染谷戦、広瀬戦などのBGMは好評である。 -イベント戦闘決着時には、BGMのアウトロが違和感なく流れるという演出も好評。この演出は以降のシリーズにも受け継がれている。 -メインメニューから過去作のあらすじが参照可能だが、その際にはBGMとして『1』は「Receive You」が、『2』は「As A Man, As A Brother」が、『3』は「Fly」が、『4』は「For Faith」が、『5』は「The Battle for the Dream」が流れる。いずれも各作品のメインテーマやラスボス曲といった名曲であり、ファンには嬉しい演出と言える。 --ただ、問題点に上述した通り「Receive You」は本編で聴きたかったという声も多いが。また、欲を言えば「Reign」が流れる『0』のあらすじも欲しかった。 ---- **総評 シームレスやグラフィックなどの改良された点はあるのだが、その分ボリュームを削られ、バトルを改悪されては3歩進んで10歩ぐらい下がっていると言わざるを得ない。~ シリーズでもマルチを含めればPS4での発売は4作目になるため、新世代のハードの開発にも小慣れていたはずなのだが…。~ シナリオも「最終章」と宣伝した割には粗や矛盾が多く、とりわけ本作のダメな部分が尽くシリーズが着実に積み重ねてきた大事な部分を破壊する致命的なものである。~ よって、内容的にはこれまで『龍が如く』を愛してきたファンが納得のいく出来とは言い難い。 特に遥に関してはシナリオの都合のしわ寄せを大きく喰らっているのは否定できない。それ故に、勇太の「&bold(){みんなが大事にしてた遥ちゃんをキズモノにしやがった!}」というセリフに対し、COLOR(red){「''それはこっちの台詞だ''」}などと激昂するシリーズファンも少なくない。 //遥に子供ができたことこそ不評だけど、勇太はせいぜい賛否両論レベルじゃない? //賛否というなら問題点に賛成意見を記入してほしい //入れました。 長年主人公を務めてきた桐生一馬の最終章((発売時点。後の『7』『7外伝』『8』にも登場しており、『7外伝』『8』では再び主人公を務めている。))にも拘らず、『龍が如く』のファンにとっては容認しがたい、後味の悪い作品になってしまった。 //桐生は7外伝や8にも出るので、引退作ではないかと。 //↑6発売時は最終章として宣伝されたので当時を基準に考えるべき ---- **余談 -キャラクターの担当声優へのインタビュー映像はシリーズ恒例となっているが、ゲーム本編ではOPとEDでしか出番の無かった真島役の宇垣秀成氏の分はあるにもかかわらず、同じくシリーズのレギュラーキャラであり本作でも重要な役割を果たす遥役の釘宮理恵氏のインタビュー映像は今回に限り存在しない。 -2017年2月23日に発売予定だった『極』の廉価版には、本作の序盤をプレイ可能なお試し版のプロダクトコードが封入される予定だったが、発売延期が行われ結局発売中止となった。後の2017年9月21日にPS4版限定で『極』の廉価版が発売された(こちらには『極2』の特典コードが付属)。 -本作のサウンドトラックは、ゲームの発売から半年以上が経過した2017年8月にセガストアから発売された。シリーズ作品のサウンドトラックは『維新!』以降、ゲームの発売日近辺で発売されるのが恒例となっていただけに異例の遅さと言える。 -発売後に行われた『ファミ通』のアンケートでは、ユーザーの6割が本作のストーリーに不満があるという結果が出た。 --なお、脚本を手がけたプロデューサーの横山昌義氏は、発売後のインタビューにて「シナリオへの賛否両論はあくまで狙ったもので、真摯に作品に向き合ってくれる人が多いということがとても嬉しい」といった旨の発言をしている。 ---当然ながらこの発言に対しユーザーからは「批判しているのはそういうことじゃない」などとさらに批判の声が相次いだ。 --さらに、後述する『7外伝』の発売直前に行われた[[AUTOMATONの公式インタビュー>https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20231101-270352/]]で横山氏は、''「(ユーザーからの批判に対し) "だからなんだ" という気持ちはあります」「『龍が如く』においては僕らは触れられない“神”でなければいけないと思う」''と開き直るような発言をしている。火に油を注ぐ形となったのは説明するまでもない。 ---とはいえ、前提として横山氏が脚本を手がけた本作の続編である『7』や『7外伝』に関しては概ね高い評価を受けており、実際ネットユーザーの批判に対して一々迎合する訳にもいかないこともまた事実である。言葉選びが悪かったのもまたその通りなのだが。 -『極』の初回封入特典で先行体験版が付属していたが「本先行体験版のストーリー、登場人物、桐生一馬の服装その他、ゲームシステムに直接関係のない要素は、『龍が如く6(仮称)』本編の内容とは異なる専用の内容です。」「※本先行体験版のバトルアクション、街での行動パターン、その他遊びの要素は、『龍が如く6(仮称)』本編から、その一部を採用しており、本編では追加、改変される可能性があります。」との注意書き通り、本編とは別物の内容となっている。 --ちなみに、その内容は「カジュアルな青い服装に身を包んだ桐生が神室町にて東城会組員と協力して中国マフィアと戦い、最後に遥と合流する」というもの。 --此処まで記述を読んだ方ならば容易に察せられるだろうが、案の定体験版と本編を両方遊んだユーザーからは「本編にも体験版の内容が引き継がれていれば…」という意見が見られる。 -「桐生一馬の最終章であるため、原点である『1』と同じ12月8日に発売する」というコメントが公式から出されていた。 --このスタンスが新規のドラゴンエンジンやフルボイス化と相まって納期を厳しくした原因となった可能性が指摘されている。本作の発表時は2016年秋発売としていた。 -本作の心霊写真では既に死亡した人物が登場するが、その中には『3』のラスボスで生死が曖昧なまま終わった峯義孝も登場する。 --生死不明ということで今まで復活が期待されていた点もあった((『6』発表当初は「峯・復活の時」というサブタイトルが検索上位にも来ていたりした。))ため死亡が確定したことでファンからは悲しみの声が上がった。 ---後に『7』にて同じく心霊写真に写る柏木修の生存が示唆されたため、峯が本当に死亡しているのかは再び不明瞭となっていたが、2023年12月30日の公式企画展「散った男たち展((作中で死亡した男性キャラクターの葬儀を模したイベント。))」にて峯の遺影や慰霊碑が展示され、峯の死亡は公式に確定してしまった。共に死んだと思われていたアンドレ・リチャードソンは生存が確認されたため、峯も生きててほしかったという声は大きい。 -企業問題なので余談で扱うが、『龍が如く』シリーズでは極のころから誇大広告が指摘されていたが、本作ではPV詐欺も問題視されている。 --前述の通り、PVでは猫カフェに経営の要素があったり、スマホで武器や防具の管理ができると言われていたが未実装、ヒートアクションも一新するとのアナウンスがあったが、『0』からの流用が散見されるなど。 --また、前述の通り宇垣秀成氏へのインタビューの存在で、あたかも氏の演じる真島が大きく関わるように見せかけた点も問題視される。 ---フルボイスや新エンジンの扱いによって納期を大きく圧迫した結果、実装できなかったのではと推測されてはいるが、あくまで推測。真相は闇の中である。 ---もちろん、この推測が事実だったとしても、余り褒められたものでないことには変わり無いのだが。 ---この詐欺まがいの宣伝により、ユーザーからはセガに対する批判や、本作開発スタッフの責任を問う声などが上がっている。 -本作にて致命的なまでに株を落としてしまった遥だが、後の続編『ONLINE((キャラクターとしては実装しているがどれも過去シリーズの題材。))』『7』と、世界観共有のスピンオフ『JUDGE EYES』シリーズには登場せず((『JUDGE EYES』では雑誌の記事にマスコミが遥を追っている内容が書かれている。))、本作以降彼女がどうなっているのかは不明。 --桐生一馬と共にした物語が終わったという事で、%%無事に黒歴史化…もとい%%今後のシリーズ作品には関与させない方向なのかもしれない。 --しかし、続く『7外伝』では再び登場しており、『8』のPVのエンディングノート編でも、新録されたと思われる音声が確認されている。 -プレイステーションアワード2017において、アジア地域(日本含む)で50万本以上売れたソフトとして、本作は「Gold Prize」賞を取った。 --しかし2018年、名越氏は「[[2016年後半はプレイステーションフォーマットに元気がなく、『龍6』でよくなるきっかけを作りたかったがもうひとつだった>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/180905]]」と、本作が商業的にも満足のいく結果を得られなかったことを示唆する発言をしている。 -当初はハングル版も発売予定だったのだが、後に発売中止が発表された。本作に戦艦大和が登場する事が理由だと思われる。 -本作で楽曲提供した山下達郎氏は10年ほどゲームから離れていたが、PS4と同時に本作を購入しクリアしている。後に自身のラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』にて『龍が如く極』や『JUDGE EYES』も遊んでいる事を語っている。 -2020年3月28日に南雲を演じた宮迫氏のYouTubeチャンネル((氏は現在諸事情により吉本興業を退社し、雨上がり決死隊も解散してYouTuberとして活動している。))で本作の実況動画がアップされた。 #region(宮迫氏によるプレイ映像) #video(https://www.youtube.com/watch?v=dNVMxiS2XuY) #endregion //***演者への怨嗟の声について //改めて言うことでは無いが、&bold(){キャラクターを演じた声優には一切の非はない。} //-上述した通り、本作の一部キャラに対しては不評意見の嵐が吹き荒れたが、その結果勇太を演じた藤原竜也氏や恒雄を演じた大森南朋氏といったゲスト俳優にまで批判が及んでしまうという風評被害を引き起こしてしまった。 //--両氏のキャラが演技やキャラ付けで不評を買ってしまったのは間違いないが、本来責められるべきは不評を買うような演技指導やキャラ付けを行った脚本担当を始めとする本作スタッフである。彼等の指示通りに演じただけのゲスト俳優にまで批判の矛先を向けるのは、流石にお門違いだと苦言を呈する他無い。 //--この影響なのか、以降の作品(ジャッジアイズシリーズ含む)では俳優を吹き替え・モデルで起用する際、批判されない程度に細かく設定付けをするようにしている((巌見恒雄と同等の悪役を起用せざるを得ない場合は、オリジナルのモデルを採用し、演技は本業の声優に依頼するという措置を取った。))。 //↑この件についてはゲームカタログ(その他判定専用)意見箱3にてのせる必要がないと話がついているので、復帰したいのであればそちらに話を通すようにお願いします ---- **その後の展開 -本作で桐生一馬を主人公とした旧シリーズに一応は区切りがついたということで、2018年に「新・龍が如く」シリーズの第1弾として、iOS/Android/Win向けに『龍が如くONLINE』がサービス開始。 --時系列は本作の後となっており、旧作の過去のエピソードなども描かれている((その中には過去シリーズの各々で指摘されていた問題を、伏線回収やキャラクターの掘り下げという形式で補填しているものもある。))。ただし、後述の『7』とは異なる歴史を歩んだパラレルワールドとなっている((横山氏曰く、どれを選んでも正史で扱っていると明言している(つまり、現在の『龍が如く』シリーズは後述の『JUDGE EYES:死神の遺言』も合わせて異なる3つの世界線に分かれている)。))。 --『ONLINE』オリジナルキャラクターや『刃牙シリーズ』『東京リベンジャーズ』含めた豪華コラボも行っている、 -本作で少なくない不満が寄せられたドラゴンエンジンだが、以降も用いた作品が発売されている。 --2017年12月7日に『[[2>龍が如く2]]』のリメイク作『[[龍が如く 極2]]』が発売。 --2018年12月13日には新たなスピンオフ作品『[[JUDGE EYES:死神の遺言]]』が発売。 --どちらも本作で生じた不満の多くが解消されている。詳細は各作品ページを参照。 -そして2年後に2020年1月16日には主人公を交代し、ジャンルすらも刷新したナンバリングタイトル((海外版タイトルはナンバリングが外され、『Yakuza: Like a Dragon』となっている。))『[[龍が如く7 光と闇の行方]]』が発売された。 -本作のOne/Win(Steam)版が2021年3月25日に発売された。ただし、これまでのシリーズ同様「海外版タイトルである『Yakuza 6: The Song of Life』の和訳対応版」という扱いで配信されている((配信タイトルも海外版タイトルになっているので、一部楽曲が差し替えられている点も同じ。))。 -2023年11月にシリーズのスピンオフ『[[龍が如く7外伝 名を消した男]]』が発売された。『6』から『7』に至るまでの桐生一馬が描かれ、ジャンルは旧来のアクションアドベンチャーとなる模様((海外版タイトルは『Like A Dragon Gaiden:The Man Who Erased His Name』とこれまでの海外版タイトルであった「YAKUZA」が外れた形となっている。))。 //タイトルはSEGAのプレスリリースでの表記に準拠 -さらに、『龍が如く8』では、春日とのW主人公という形で主役に舞い戻った。%%「桐生一馬伝説、最終章」とは何だったのか((一応、『8』でも桐生一馬の最後の戦いが描かれるとされている。))。%% --ただ、開発陣インタビューによると「(ストーリーは)春日に始まり春日に終わる」としており、春日がメインであることに変わりはない模様。 --対応機種はPS5/XSX/PS4/One/Winで、2024年1月26日に発売された。
*龍が如く6 命の詩。 【りゅうがごとくしっくす いのちのうた】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B01J2XM0R6)| |対応機種|プレイステーション4&br;Xbox One&br;Windows(Steam)|~| |メディア|BD-ROM 1枚|~| |発売元|セガゲームス|~| |開発元|セガゲームス(龍が如くスタジオ)&br;【Win】QLOC|~| |発売日|【PS4】2016年12月8日&br;【One/Win】2021年3月25日|~| |定価|【PS4】8,190円(税別)&br;【One】2,200円(税込)&br;【Win】2,180円(税込)|~| |レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~| |ポイント|新エンジン「ドラゴンエンジン」を搭載&br;ボリュームは減少しバトルシステムも劣化&br;過去作や既存キャラを否定しかねない物語&br;グラフィックやシームレスな行動は進化&br;新キャラやモブキャラの評価は高い|~| |>|>|CENTER:''[[龍が如くシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''桐生一馬伝説、最終章''} }} ~ ---- **概要 『龍が如く』シリーズ第11作。第1作から主人公を務めた桐生一馬の最後の戦いを描く。前作『[[龍が如く 極]]』から1年経たずに発売された。~ 本シリーズは『[[龍が如く 維新!]]』以来、PS3とPS4のマルチタイトルが3作続いていたが、今作はシリーズ初のPS4独占タイトルとなった。 舞台はお馴染みの神室町と新規マップである広島・尾道仁涯町(広島県尾道市がモデル)。製作者曰く繁華街の神室町と田舎の尾道を対比にしたとのことである。~ 日本の田舎は数多くあるが、とりわけ尾道は「文学の街」「映画の街」とも称されるほど、舞台になる作品も多い町である。 //歴代作品の舞台が基本的に県庁所在地であるのに対し、本作では広島市が舞台となっていない。 //広島市といえば戦争関連の世界遺産が数多く残り、既に平和の象徴と化した地であるため、本作のようにヤクザの抗争が描かれることに相応しくないと判断されたと思われる。 //また、物語の鍵を握るとある内容が戦争にまつわるものであるため、どちらかというとこちらが決定打となっている可能性が高い。 //ただの妄想だし、そもそも尾道を選んだのは田舎と繁華街の対比。どうしても書きたいならソース出してくれ 声優も『3』で神田を演じた宮迫博之氏、力也を演じた藤原竜也氏が再び別役として呼ばれている。~ さらに、『[[たけしの挑戦状]]』を作り、ゲーム史上にその名が刻まれたビートたけし氏が参加している。~ ナンバリングとしては『3』以来の桐生の1人の単独主人公である。 「ドラゴンエンジン」という新規開発のゲームエンジンによって生まれ変わったシステム、シナリオは「''桐生一馬最終章''」と大々的に宣伝され、ファンから期待されたのだが…。 ---- **ストーリー >2012年12月、桐生一馬は黒澤一派との戦いで瀕死の重症を負うもコンサートで自身の生い立ちを暴露し電撃引退した澤村遥によって病院に連れていかれる。~ ほどなくして桐生の元に警察が現れ、黒澤一派との事件の首謀者として逮捕されることになる。~ 桐生は今後の遥やアサガオの子供たちとの生活を考え、身を洗うために逮捕を受け入れる。~ ~ 2016年12月、刑期を終えた桐生はアサガオに戻るもそこに遥はいなかった。~ アサガオの子供の1人である綾子によると、遥は引退騒動以降「ヤクザに育てられた娘」のレッテルを貼られ日々ゴシップ誌やネットで晒され炎上しており、みんなの迷惑にならないために3年ほど前に出ていったという。~ 遥の行方を探すために桐生は神室町へ行くも、神室町は1年前の亜細亜街の大火事以来中国系マフィア「祭汪会」が神室町へ進出して東城会と勢力争いを繰り広げて様変わりしていた。~ またその争いは一般人の被害も多く、責任として東城会会長である堂島大吾と東城会直系真島組組長の真島吾朗が逮捕されたという。~ 神室町で遥の手がかりが掴めない桐生だったが、そんな時桐生の腐れ縁の刑事である伊達真から突然な電話がかかった。~ 「遥が轢き逃げにあった」と。~ ~ 遥は神室町に来ており、つい先程轢き逃げされてしまい現在意識不明の重体だという。~ そして彼女は轢かれる際に1歳弱の赤ん坊を庇っていた。~ 遥の持ち物を見る限りその赤ん坊の名は「澤村ハルト」~ つまり、遥は子供を産んでいたのであった。~ このまま遥の意識が戻らなければハルトは施設に連れていかれると桐生はハルトを誘拐同然に連れ出す。~ そして遥の携帯電話を調べた結果、遥は尾道に住んでいたことが判明する。~ 尾道は東城会・近江連合に次ぐ極道組織「陽銘連合会」が牛耳る土地だが、危険を承知で桐生はハルトを連れて彼の父親を探すために尾道に向かうのだった。 ---- **システム 今作は「PS4独占」ということも含めて、様々な要素が一新されている。 -バトル --「アクションマッチングシステム」と呼ばれる新システムによって、攻撃が敵にヒットする直前に敵の状況を判別して状況に応じた自然な攻撃モーションが発生するが…(後述)。 --攻撃命中部位によってもキャラクターのリアクションが変化するようになっているなど、戦闘演出がよりリアルになった。 --新システムの「フィギュアシステム(いわゆるラグドール物理)」によってオブジェクトに対しての細かな動きが調整されている。 --また、これまでは敵に絡まれると全滅させるまで終われなかった戦闘で逃げることが可能になった。 --桐生の能力が一時的に上がる「アルティメットヒートモード」が追加された。発動中、能力が一時的に上昇し、体力が1残ったままでバトルに敗北しない。 ---ただし、「アルティメットヒートモード」を解除後、体力1の状態でダメージを受けると、直ちに敗北する。 -アドベンチャー --今作では街の細かな部分にシームレスで行けるようになり自由度が増した。 --管理画面もスマートフォン(しかも、SONY Xperia((具体的には発売当時最新機種の「Xperia XZ」で、着信音の「Voices」も使用されている。))である)を使い所持品の管理や能力強化、ゲーム設定を行う。 -能力強化 --今作では、5種類に分かれた経験値(筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力)をバトル・サブストーリー・ミニゲーム・食事・達成目録によって取得できる。 --食事に関しては従来以上にその重要性が増し、体力回復に加え「胃袋ゲージ」が満タンになるまで経験値は入手できるので、バトルや移動で胃袋ゲージを減らしつつ食事を習慣づけることが成長の早道となる。 --特定の組み合わせの食事で経験値ボーナスを得られる「コンボボーナス」や、「RIZAP」でトレーニングした後に指示通りの食事をすることでより多くの経験値を貰える。 --本作の達成目録ボーナスは経験値取得のみになり、CPは廃止された。そのため、ダッシュ距離増加といった強化は経験値で取得可能になった。 -ミニゲーム --「ライブチャット」「猫カフェ経営」「草野球」「素潜り漁」「スナック遊び」などの新ミニゲームが用意されている。 --ゲームセンターでは『バーチャファイター5 Final Showdown(CPU戦・2P対戦共に可能)』と『ぷよぷよ(同社の『[[ぷよぷよテトリス]]』をベースに10名が登場し、次々現れるCPUと戦う勝ち抜き戦と、2P対戦をプレー可能な本作オリジナルの仕様)、セガアーケードとしてレトロゲームをプレー可能。 ---『5』に収録された『バーチャファイター2』はDLCでネット対戦が可能となったが、本作では『ぷよぷよ』共々ネット対戦非対応。 ---- **問題点 ***ゲーム面 ''圧倒的なボリューム不足'' -『5』に実装された''カジノ・賭博・将棋・ボーリング・UFOキャッチャー・釣り・プリサークル・ゴルフ打ちっ放し等の10数個のミニゲームが削除。''確かにミニゲームは使い回しが多く、いらないという声もあったが、その減った分新しいゲームが増えたのかというと5個なのでこれでは物足りない。 -第1作からずっと実装されていた闘技場も廃止、おまけにクリア後の「究極闘技」も廃止。クリアしてやることがほとんど無くなってしまった。 --予定されていたDLCで何かミニゲームの追加があるのでは? と期待もされたが、結局全て桐生のコスチュームが追加されただけだった。 -サブストーリーも過去最少。今までスピンオフも含めると、最小であった『[[龍が如く OF THE END]]』の60個を下回る''52個。''前作『極』と比べて大幅にダウン。 -シナリオも「13章」しかない。『0』の「17章」や『維新!』の「14章」と比べると若干減っている。シナリオのボリュームは及第点だが他の要素が補える量とは言えない。 --全体的な''ボリュームはPS2の『[[龍が如く2]]』並''と揶揄されることも。 --これでフルプライスだと価格は8,000円を超える。 ''資金繰りの難しさ'' -全体的に資金繰りが難しい --前述の通りカジノ、賭場が消されたせいで''資金繰りが面倒になってしまった。'' --サブストーリーで稼げるかと言われれば、そこまで報酬が多くない。物価も増価しており回復アイテムや防具が高い。 --そのかわり、素潜り漁やクランクリエイターが1回で10~20万稼げる。効率が悪いのは否定できないが、カジノや賭博と違って運要素に左右されずに稼げる要素という点では稼ぎやすい環境といえないこともない。 ''オートセーブ機能'' -今作ではシリーズ初のオートセーブ機能に対応した。 --だが、オートセーブをオフにすることはできない。複数のセーブデータ作成は可能でオートセーブされるのはロードしたデータのみであるが、かなりとっつきにくいものとなっている。 ---サブストーリーやボス戦の前でセーブしておいて何度も遊びたいという場合には、もう1つ新しいセーブデータを作っておいてから遊ばなければサブストーリーやボス戦終了直後にオートセーブによってデータが上書きされて周回プレイでもしない限り二度と遊べない事態に陥る危険性がある。 ---また、裏ボス戦は戦闘開始時にデータが上書きされるため、もしセーブデータが1つだとすると裏ボスを撃破するまでフィールドに戻れなくなり、最悪詰む可能性まである。そのためか『極2』ではオートセーブ機能は削除され、手動セーブのみになっている。 ''経験値取得バランスの悪さ'' -先述の通り、本作の経験値は「筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力」の5種類に分かれているが、''ぶっちぎりで「技巧」の取得率・使用量のバランスが悪い。'' --ザコ敵とのバトルで入手できるのは上記5種のうち「筋肉・俊敏・根性」のみ。「技巧」の経験値を取得できるのは、特定の食事メニューを除いて、ストーリーボス撃破時・「達成目録」のクリア・神室町、尾道の強敵撃破・ミニゲームクリア時のみである。 --能力最大強化時、他の4項目の経験値がカンストしながら「技巧」のみ1桁台ということもザラである。 --一応救済措置としてか、ダーツの最強キャラであるポール・リムに勝利する度に技巧が100ポイント手に入る「技巧の書」を貰えるものの、それを差し引いても他の経験値より溜めにくい。 ---余談だが、技巧(もっと言えば経験値自体)を効率よく稼ぐ方法として、RIZAPの薬品をひたすら飲み続けるという方法がある。 ---確かに食事の意義を増やしたのは評価できるが、それが最高効率となると本末転倒過ぎる。 ''街も縮小'' -『[[龍が如く5>龍が如く5 夢、叶えし者]]』の5都市から一気に広島・尾道と神室町の2都市に減少。 --『5』以降に出た『維新!』や『[[龍が如く0>龍が如く0 誓いの場所]]』も2都市だったが、作り込みの密度を上げることでボリュームを維持しており、満足度は高かった。 --しかし本作の場合、神室町は''何故かマップ右上の神室町ヒルズを含む公園前通り一帯、賽の河原、チャンピオン街にすら立ち入れず''((一応、理由は序盤の桐生のスマホから確認でき、改装工事が行われているとのこと。ただ、その設定がゲーム中に生かされることはない。))、過去作より行動できる範囲が狭まった。 ---それを誤魔化すためか過去作で通行可能だった通路が不自然に通行不能(工事、物で塞がれるなど)になっている箇所が多く徒歩だと無駄に迂回が発生しスムーズに移動ができなくなっている。 --追加された広島もプレイスポットが少なく、『龍が如く』シリーズ伝統の寄り道が余りできない。 ''ダッシュの仕様改悪'' -本作ではアドベンチャーパートの桐生に多数のモーションが追加されてよりリアリティが増したが、そのモーションの中にゲームを阻害するものが含まれている。 -維新から操作方法によって3段階の移動速度で桐生を操作できたが、どういうわけか本作ではスティックを強く倒しても桐生が歩きのままで、走らなくなってしまった。 --これは×ボタン+スティックでダッシュとなるようキーアサインを改めたためだが、過去作とは異なる操作性であるばかりかスティックによるカメラ操作がしにくくなり、むしろ快適性を損ねている。 ---また、ダッシュによる移動は障害物に当たるとよろけたりぶつかったりする動作が入るためストレスが溜まりやすい。 ---ちなみに、削除された理由としては街をじっくり探索してほしいからだそうだが、ゲーム内の仕様を改悪してまでそれを強要するのは傲慢と言える。 ---さらに言えば、過去作でもR1を押し続けることで強制的に歩き動作にできたため、今更こんな改悪をする方が謎。 -酒を多量に飲んで泥酔した際、過去作であればコントローラーが定期的に振動するだけだったが、本作ではダッシュする際に''強制的に蛇行するようになった。'' --結構曲がるので移動し辛いといった面倒なデメリットが目立つうえ、モーションが変化するわけでもなくただただ蛇行するだけなので手抜き感も強い。 ---バトル中は蛇行せず通常通り移動可能。 ''猫カフェ経営'' -「経営」と名が付いているが、実際行うことは''餌を与えて猫を集めるだけ''で経営要素は無い。 --しかも、集める猫が街中に現れる条件はランダムであり、現れたネコがどの餌を好むのかも実際に餌を与えてみなければわからず、ゲーム性の欠片もない。~ PVなどに宣伝していたので楽しみにしていた層もいたのだが…。 ---PVの内容から「''実際には過去作のキャバつくのような経営要素もあったが、納期の都合で削減されてしまったのではないか?''」と推測するプレイヤーも存在する。 --また、集める事による報酬はコンプリート時に装備品が一つ貰えるのみ。似た要素のあった『[[クロヒョウ>クロヒョウ 龍が如く新章]]』シリーズのような恩恵は薄い。 ''ハルトあやし'' -シナリオの途中でハルトをあやすミニゲームをプレイすることになる。ハルトが喜ぶようにコントローラを振るという仕様なのだが、上下と左右の認識がシビアで上手くいかない。素直に十字キーにすれば良かったのでは…。 --一度あやしても道に迷ったりして時間がたつとまたあやす必要があるため、非常にテンポが悪くなっている。 ***バトル面 ''バトルスタイルの減少'' -『4』から複数のバトルスタイルをプレイヤーが使用できるようになったが、本作のバトルスタイルは一つだけ。 --『極』は使い回しとは言え、4つのバトルスタイルがあった。 --一応、ラッシュのトリプルスウェイや壊し屋の自動掴みなど引き継いでいる部分はある。 ''桐生の弱体化'' -全体的に、自由度が大幅に低下している。 --コンボスピードをMAXにしてもまだ遅く、フィニッシュブロウは数拍置いてから発動するため、まず敵にガードされる。相手のガードもガード崩しスキルなしでは打ち崩せない事が多く、今までの爽快感溢れるバトルからテンポが悪くなっている。 --虎落としや捌き打ちも弱体化。雑魚1人に虎落としを決めても倒せないことがある。 --モーションの変更により、自由度のみならず使う価値のある技が減っている。例えば受け流しの場合、かつては敵を立ったまま気絶させてコンボや多種多様なヒートアクションに繋げることが出来る自由度の高い技だった。 ---それが今回、敵を華麗に受け流して後方にすっ飛ばすが、遠くに飛ばし過ぎて桐生のコンボによる追撃が間に合わず、1種類の専用ヒートアクション以外にほぼ繋がらない。 ---このように、プレイする上での性能等諸々の理由から、狙って発動する意味が薄いアクションが増えてしまっている。 --また、前述の「アクションマッチングシステム」の影響か、ガードにより攻撃モーションが中断され、よろめくリアクションが敵味方ともに発生してしまう。 ---ガード崩し技能の存在意義が増したと言いたいところだが、上述の通りコンボスピードの遅さが邪魔をする。ガードを崩してもコンボ2、3発目程で敵の体勢が整い再度ガードされて、こちらが姿勢を崩されることもしばしば。 --敵を掴んで振り回す攻撃を行った際、敵がオブジェクトや壁に引っかかると''桐生の手からすっぽ抜ける。''何の影響もなく振り回せていた今まで不自然といえばそうだが、ゲームシステム上は明白な弱体化でしかない。 ---すっぽ抜けても投げモーションは中断されないため、特に敵が複数人居る時には大きな隙になってしまう。 --本作では本編シリーズ初と言える上下段への攻撃打ち分けが可能になっているが、これもゲームとして上手く機能していない。 ---上下段でガードを切り替える駆け引きに発展する要素は無い。『クロヒョウ』シリーズのように、モーションの大きく違いフェイントになる、部位負傷の概念があり脚部へのダメージを溜められる、といった工夫も見られない。~ そして、こちらの下段攻撃を敵はガード出来ずあっさり喰らってくれるが、与ダメージが低いばかりか敵は即転倒してしまう。下段蹴りからコンボに繋げる等の追撃手段も無い。よって、起き上がるのを待つのみで、戦闘が間延びする要因になってしまっている。 -本作はPVでも謳っていた通り、本来は「爽快感ある団体戦」を意識していたためか、通常のエンカウントでも敵の人数が多目である。加えて、繁華街という舞台は道も狭い場所が多い。 --狭いMAPで密集する分、''ガードされてよろめく間に他の敵にタコ殴りにされる場面が増える。''仮にガードブレイクして通常コンボで追撃を狙おうが、''敵が密集していれば、狙った敵以外の他の敵のガードに引っ掛かるようにカス当たりしただけでもよろける。''当たり事故のような事態が頻発する。 --そして、''掴みからの投げ技は、狭い場所では障害物に当たりすっぽ抜け易く、当たり判定が狭い特定のフィニッシュホールドからの投げ等を駆使せざるを得ない。''~ そもそも、掴もうとしても跳ね除けられることもしばしばで、まずは敵を殴ってよろめかせることから始まるので……完全に悪循環である。 ---プレイヤーにスキルや工夫を求めること自体は問題ないが、リアリティを求めるあまりプレイの快適性を損ねたり、有用な選択肢がシリーズの他作品と比較しても尋常でなく選択肢が狭まっていることから、爽快感の低下は否めない。 ---またリアリズムを追求した結果、かえって不自然な挙動も散見されるため本末転倒な印象すらある。 -後述の''敵に関する要素''の問題点もかけ合わさって、''「実質的にドロップキックとアルティメットヒート以外使い物にならない」''と言う批判は多い。 -こちらが干渉できるオブジェクトが多いため、つかみ動作の暴発が多い。 --『龍が如く』シリーズのバトルでは路上にある様々な物を拾い、武器として扱えるのが特徴だった。本作でもそれは健在なのだが、ハード性能の向上で干渉できるオブジェクト数が増えたためか「敵を掴もうとして武器を拾う」という状況が過去作より増えた。 --特に顕著なのが「アルティメットヒートモード」発動時で、この状態では「攻撃ボタンを押すと近くにある武器を自動で拾う」という機能があるせいで上記が頻発する。 ---R2ボタンを押しながら戦えば武器の自動拾いは防げるのだが、取扱説明書やチュートリアルでは''一言たりとも触れられていない。'' ''敵に関する要素'' -桐生が弱体化した一方、敵は強化されている。 --過去作で見られた「明らかに届かない距離から敵が連続技を出す」といういかにもゲーム的な挙動は減り、距離を取ると路上のオブジェクトを蹴り飛ばして攻撃してくるなど、AIの強化がなされている。これだけならば「バトルの歯応えが増した」とも取れるのだが…。 --以前から大振りの攻撃入力に反応して回避を行うAI設定(いわゆる超反応)の敵はいたが、今回は特に顕著。振り向き攻撃・回避しながらの攻撃はもちろん、つかみ動作すらもスイスイ避ける敵がいる。おまけにガードも固い。~ バッティングセンター等の狭いMAPでコイツら20人程が塊になって押し寄せてくるイベントもあるが、そうなるともうパンチやキック、投げなんぞは到底通用しない。 ---こうした敵への対処法として有効なのが「距離をとってダッシュしドロップキック → 即離脱」だが、これが''手軽すぎる上に他に有効な方法もない''ため、バトルが単調になりがち。 -今作では「アクションマッチングシステム」によってモーションが修正されるため、多少の高低差や左右の軸ズレがあっても攻撃が空振りすることが減少した。''ただし、これは敵側にも適用されている。'' --ストレスフルな例を挙げると、重量級のザコ敵が繰り出すドロップキックが''追尾ミサイルのごとく空中で軌道を変えつつこちらに飛んでくる。'' --この技にはダウン性能があり、しかも強化されたAIによって再度ドロップキックによる起き攻めを仕掛けてくることが多々ある。 ---能力強化でダウン復帰技を覚えても、完全にこれを防ぎきれるわけではない。 ---これらの要素によって、歴代作の中でバトル難易度が非常に高い作品となっている。特に敵の攻撃力がNORMALより2倍となるLEGENDモードでは、攻撃を避けたりしないと、あっという間にやられてしまう。 ---設定でLEGENDを含む難易度変更が随時可能だったり、最高難度モードでもコンティニューや2連敗以上で難易度を一時的に下げること自体は可能。 -また、本作の敵はモーションの種類が歴代シリーズの中でもとりわけ少ない。 --ザコ敵だけでも複数の格闘技をベースにしたバリエーションが過去作にはあったが、本作はほぼ体格の大小に比したものに終始し、せいぜい中華マフィアが(過去作の流用である)中国武術を用いる程度。 --ボス敵に関しても、例えば秋山とラスボスと亜門等、モーション被りは多い上に、特に桐生と関係無いキャラが桐生と同じモーションをとることすらあるため、戦闘が非常に単調になっている。 --一方でイベントの多人数戦では『0』のラスボスなど、過去の強敵モーションを流用した''ザコ敵''が登場する。乱戦に難がある今作においては非常に厄介。 ''着水による即死要素'' -シリーズ恒例として高い場所や水辺でヒートアクションを叩き込むとボスキャラを除いて一撃で撃破できるが、今作は水辺に限るが敵を吹き飛ばし水に落とすことで即撃破を狙えるようになった。 --だが、この水辺は敵だけではなく桐生も吹き飛ばされたり、時にはダウン復帰技などのモーションで落下、即死する危険もある。 --また、ストーリー後半の地形で海の上をジャンプして飛び移る箇所があるが、そこで飛び移りに失敗すると海に落ちてゲームオーバーとなる。 ---落ちるとゲームオーバーになるということが事前に説明されることはなく、しかも飛び移るにはある程度の助走とジャンプする位置も要求されるために初見殺しとなっている。 ---この初見殺しの理不尽さに加えて、今作の桐生は素潜り漁で泳げることが明示されており、さらには高所から落下しても一切ダメージを受けないなど、水に落ちた程度で即死扱いは不自然だと批判の声が大きい。 ''武器のストック廃止'' -武器はバトル中の拾得品に限定され、所持品としてのストックが不可能になってしまった。当然、武器屋などはなく、予め武器を持ち込んでの戦闘はできない。 --また武器作成、武器コンプという要素もなくなり、ボリューム不足の印象を強める一因になってしまった。 -アクションが苦手な人は「どうしても勝てない敵がいる場合、やむを得ず武器を使ってヒートアクションを繰り出す」という戦法が取れなくなってしまった。 --加えてバカゲー要素であったおふざけ武器なども削除されてしまっている。 -PVの段階では、「アプリで武器を管理できる」と宣伝されていたため、武器の削除共々納期に間に合わないために省かれた要素と推察される。 ''ヒートアクションの減少'' -上記の武器のストックが無い影響もあり、大幅にヒートアクションも減少されている。具体的には、最も数が少ない『1』より数個多い程度。『5』や『0』は全部で90前後あったのに対して、本作は30程度であるため、1/3にまで削減された。 --確かに使い回しが多いことは批判されたが、「消すならその分増やして欲しい」という指摘・要望が多い。 ---また、アルティメットヒート限定のヒートアクションがそこそこあり、体感ではもっと少なく感じるだろう。 --初代から可能だった「追い討ちの極み」すら無くなっているので、倒れた敵を効率的に処理できない。上述したバトルの厳しさ、爽快感の無さの一因に。 --アクションの一新を謳いながら、実際には『0』などからの流用も散見される。 -今作は歴代よりもシームレスな戦闘を目指した影響からか、ヒートアクションの演出もコンパクトになっている。よく言えばリアルだが、悪く言えば通常コンボと変わらぬ地味さで、ケレン味も無く印象に残らない。 --ボス戦専用のヒートアクションも、派手な超人的な打撃の応酬もあった歴代シリーズとは異なり、敵の連打をいなすだけのムービーなど、演出面でも不評が多い。 ---QTEをこなしても、旧作のような派手な反撃で大ダメージを与えるシーンは少なく、大抵はノーダメージで切り抜けるのみなので爽快感も薄い。 ---一章のボスと染谷最終戦だけは、例外的にド派手で格好良い演出で評価も高いため、「単に納期の問題で力尽きたのでは」といった指摘もある。 -アルティメットヒートモードは、ひたすら腕をブンブン振るデンプシーロールからの、桐生の連打をひたすら見るだけのQTEへの派生を頻繁に見ることが多く、バトルを極めて単調かつ冗長にしてしまっている。 --通常の打撃のフィニッシュをドアップかつスローにする特殊ヒートアクションも存在はするが、通常コンボの延長であるため同様に飽き易く、バトルの爽快感には貢献していない。 ''アルティメットヒートモード'' -『5』の怒龍の極みのような超強化はなく、能力強化と言っても大きく体感できるほどではない。 --また、アーマー付与が弱く、桐生が本気を出していながら雑魚敵に平然と仰け反るといった場面が多発する。 ''天啓、師匠などの強化要素の廃止'' -過去作には師匠にあたるキャラクターに教えを乞う、あるいは街の光景から「天啓」を得たりなど、経験値取得による能力強化以外でバトルスキルやヒートアクションを身に付けることができたが、今作ではそれが全面廃止されている。 ***キャラクター・シナリオ面 ''既存キャラの出番の無さ'' -冴島は前作の後で網走に再収監され、真島と大吾は桐生出所後の半年前に逮捕されるため、序盤と最終盤しか登場しない。 --それに伴い、毎回恒例だった''真島とのバトルは今回は無い。''この3人はシナリオ上扱いづらいという理由で刑務所に行ったとしか思えない。 ---一応、冴島に関しては『5』の時点で「馬場と共に網走で罪を償う」ことが語られていた。大吾についても過去作でも話を動かすために行方をくらます展開がしばしばあった。 ---真島もメタ的な視点で見れば、東城界最大勢力の古参幹部としてストーリー上扱い辛いという事情があり、『4』以降は真っ先に拘留されたりとその勢力を発揮させてもらえない展開は続いていた。 ---ただ、真島に関しては、『2』で政財界の重鎮達専用の施設である賽の河原の遊郭の経営に一枚噛んだコネによって、『4』や『5』の強大な権力との伝もある黒幕達でも、合法的には短期拘留が限界。暗殺を狙わないと排除が困難、という立場になっていた。 ---それが本作では、「少し工作されたらあっさり長期服役に持ち込まれた」という展開から始まるため、「扱い難いからって処理が雑」などと批判されている。 --エンディングにて、この3人が東城会を背負って立つことを改めて決意するシーンは評価が高いが、だからこそもっと本編に絡んでほしかったという声が多い。 -また、情報屋の「サイの花屋」や古武術の師匠「古牧宗太郎」に加え、スターダストのオーナー「一輝((奪われたスターダストを取り戻すために奮闘していることがシナリオ中盤でユウヤから語られている。語られない他のキャラクターよりかはまだマシな方である。))」や武器商人「上山兄弟」など、これまでのシリーズでそれなりに出番があったキャラも今作では本編はおろかサブストーリーにも登場しない((ニューセレナのママやポケサーファイターなど一部例外あり。))。 --語られたキャラクターにしても、批判がかなり多い。~ 先述のユウヤの場合、「ホスト業を含め接客業こそ自分の生き甲斐であり、その道を究めたい」という理由で武者修行の旅をする程接客に命を賭けていた男だったが、本作では一時の腰掛けとは言え極普通のサラリーマンに転職している。 --さらに、冴島との想い出を守るために自分の道場を大勢の敵対者に袋叩きにされても守り抜いた曽田地は、本作ではあっさりと道場を手放してしまっている。 ---しかも道場に何の未練も無く、''売った金でRIZAPに没頭・傾倒している''という設定であり、対面時の態度も過去の姿を知っているほど苛立たされる。 ---「最終章」という命題を打っているのにもかかわらず上記のような状態なため、同じく集大成と位置づけられ、過去キャラが再出演しつつ扱いや主義も目立っておかしくない『4』と、しばしば比較して批判される。 //''台詞回しがおかしいシーンが目立つ'' //-例えば秋山が桐生に対して「''もし "堂島の龍" が人殺しに手を染めれば神室町はもうあなたをボスとは認めなくなります''」と発言するシーンがあるが、発言の意味が咄嗟に理解しにくい。 //--『5』以前から秋山は桐生を神室町の性質の象徴と見なしていた側面もあるため意味合いは何とか分からないではないが、国産ゲーなのに不自然な翻訳のようなワードチョイスをしているのは意図を測りかねる。 ''『5』の結末の未回収'' -オチで結末を丸投げした『5』に関してだが、主だった点しか回収していない。 --特に、『5』で散々関わった近江連合も空気。一応、桐生と面識がある人物が八代目になっていることが明かされている。以前はこの人物は『5』の渡瀬勝であり、弱体化した東城会に手を出す気にはなれないとして放置していると考えられていた。 ---しかし『7』にて渡瀬勝が「近江連合八代目若頭」である事が確定したため、近江連合八代目は誰かは未だ不明である。しかし、渡瀬ではなく、渡瀬が支えるような人物であり、桐生と面識がある人物となると思い浮かぶのは…。 --また、散々東城会を荒らし回った相沢や遥の逃走から一番ダメージを受けてるアイドル関係も華麗にスルーされている。 --ただし、上記の真島等の処遇も含めて、「都合の悪い部分は敢えて扱わない」を一貫してきたからこそ成立したのがこのシリーズである。 ---壊滅状態に陥った東城会がたった2年で全盛期以上の大組織に戻ることは前作からも度々あり、『1』の大団円も突き詰めれば元極道による少女の拉致監禁でしかない((養子縁組の中でも孤児を引き取る条件は特に厳しいので、仮釈放中で独身かつ血縁ですらない元極道が孤児を引き取れる可能性は限りなくゼロに近い。))。 ---『2』の冒頭で「『1』の正統な続編だから、桐生が順当に誘拐犯として逮捕されるシーンから始める」などと言う展開を捏ね繰り回したところで、ひとえに野暮というものである。また、キャスティングされる役者の都合から言及できないという理由もある((『3』の名嘉原や『4』の城戸がこれに該当する。))。 --だが今作は『5』から陸続きの物語であり、主要人物はその続きとして描かれており、都合の悪い部分だけ扱わないのは制作陣の力量不足としか言えない。 --また、ナンバリングを超えての伏線回収というのも無い訳でもない。秋山の恋人が『5』のサブストーリーで回収されたことや『4』では真島の眼帯の理由などあるにはある。アイドル関係や相沢などはオリジナルキャラでキャスティングの都合とは考えにくい。 ---相沢については『5』の後で逮捕されたことが『龍が如く ONLINE』で語られたが、その程度なら本作で語って欲しかった所。また、アイドル関係は未だ語られず終いである。 ''サイの花屋'' -特に従来作で''情報屋である「サイの花屋」が拠点「賽の河原」ともども理由も無く登場しないのが余りに不自然。'' --確かに彼の力を以てすれば今回のシナリオの肝である「ハルトの父親」や、亜細亜街放火の犯人といった謎の尽くがすぐに明かされてしまう可能性が高いが、誰も花屋について言及しないのはおかしい。 ---同じような例として『5』で登場しない谷村がいるが、こちらは亜門戦でわずかながら言及されてはいる。 ---まだ「黒幕の陰謀に巻き込まれて警察に捕まった」等の理由付けをすればましだったのだが…。 --『0』にも出ていなかったが、その時は過去が舞台ということもあってか大きな問題にはならなかった。 --本作に登場しなかったことや『極』では新録されていなかった(ただし追加台詞はある)ことから花屋を演じていた藤原喜明氏が何らかの事情で出演することができなくなったと推測するユーザーもいる((ただし、『極2』では少ないながら新緑台詞が存在している。))。 ''遥とハルト'' -『龍が如く』シリーズでは既に『1』から『4』で桐生と遥のエピソードに関してほとんど描ききってしまっていた。 --そして、『5』でアイドルという後付けで無理やりシナリオを作ったがそれも賛否ある中で一応完結した。 --つまり、桐生と遥で話を進めるのに対して、『5』の時点でファンからはネタ切れ及び限界を感じており、開発側もそれを認めていた。 --そんな桐生をシナリオで動かすためか、今回は全体的に遥のキャラクター面で矛盾や違和感を抱かせることが多い。 --また、そもそもの話として、「前作が桐生完結編のようなものであり((シナリオ担当の横山氏自身「桐生でやれるストーリーのネタは『5』で出し尽くした。『0』もまだやり残した話があるとすれば過去編くらいだ、という観点で始めた企画である」という発言を複数のインタビューで繰り返している。))、ネタが思いつかないからと、無理にオチを回収する必要自体が無い」という意見も度々挙がる。 --この話題における批判意見を端的にまとめると、「''とっくに限界を迎えたばかりか書きたいネタすら尽きたキャラで無理に作品を作るな''」という一点に集約される。 -まず、発売前から''20歳という年齢で父親も分からない子供を産んだ''という展開に批判が出た((ファンの中には「何か事情があって遥が知人の子を自分の子として匿っているのではないか」と予想する者も居た。))。 -遥は小さい時から聡明な子供だったが、ハルトの出産及びそれらに関連する行動はとても聡明とは言い難く疑問符を浮かべるユーザーが少なからず存在した((『1』の時点で「ソープがどんなとこか知ってる」と発言しており、当時9歳にして既に大人の世界の事情に精通している聡明な子供であった。))。 #region(ネタバレ注意) -敢えてまず、多くのプレイヤーにとっての、遥というキャラクターの位置づけについてから話を始める。 --ラジオ「ゲームの大晩餐」などで、パーソナリティの磯村氏やシリーズ構成の横山氏が語っていたように、「桐生と遥が将来交際するような展開を望むプレイヤーも居て、スタッフ間でも意見が真っ二つに割れるが、それは"遥を自分の娘や姪"のように見ていて、"可愛い娘をくれてやれる漢は桐生くらいのもの"という感覚で見ているから」というキャラクターである。 ---一方で、『5』での交流から、遥の相手は、桐生か秋山駿のいずれかがふさわしいと考えるプレイヤーもいた。 //--ストーリー中に入れることに賛否が分かれた遥のおねだりにしても、賛の側は「頑張ってる可愛い子供にご褒美あげる感覚」で愛着を持っており、"その可愛い娘や姪がチンピラとの出来婚をするのをただ眺める"経験を、10年かけて疑似体験出来るのが本作である…''そんな体験を望む人間は極めて稀だろう。'' //桐生自身、勇太のことは認めてるし、可愛い娘がチンピラと出来婚したっていうのはさすがに偏った考えじゃないかな。 -前作『5』のストーリーを評価するプレイヤーの多くが、「極道の桐生が家族であるアサガオの子供達の将来のために孤独に隠遁する道を選び、その意志を一度は尊重した遥だったが、それでも桐生と暮らす大切さに気づき、"世間を敵に回す覚悟を決めて"自分の出自を宣言して桐生が自分含むアサガオの子供達と暮らさざるを得ないようにして、彼の夢を叶え、彼を迎え入れると決意を固めた」という、『1』を踏襲するような結末を評価している傾向が強い。 --しかし、本作は「''実は覚悟なんて全然決まっておらず、ネット等で多少中傷されたからと、桐生を迎えるべく待つ筈が1人失踪する''」という、前作含む2人の絆を全否定するかのような出だしであり、この点への批判も大きい。 --また、「極道に育てられた自分が消えればアサガオに平穏が戻る」といる理由で遥はアサガオを離れるのだが、「元極道の桐生が子供達を手塩にかけて育てているアサガオという施設そのもの」にも注目は集まっているため、遥が消えたぐらいで収まるとは思えず、むしろ唯一の保護者に等しい年長者の遥が1人だけ逃げ出す構図になってしまっている。 ---初代のラストで、遥は今際の際の母親・由美に「どんなことがあっても逃げちゃダメ」と言われているのだが、彼女の遺言は何だったのか?と言う声もある。 -シナリオを進めると、ハルトの父親は宇佐見勇太とわかる。彼自身は、若いゆえの問題も多いが、神宮京平のような悪人ではなく、後述するように遥とも相思相愛である。 --ただ、そもそも本作初登場のキャラ、しかも過去の例からして続編で出しにくくなり追加描写もしにくいことが目に見えているゲスト俳優キャラがシリーズヒロインと結ばれるという展開は、やはりシリーズファンから見れば気分のいいものではない。 --「勇太と遥の馴れ初め」と取れる唯一のシーンだが、巨漢でも武装しているわけでもない''無抵抗の人間を馬乗りで痛めつけるような男とその後一夜を共にした理由としてはあまりに弱い。'' --遥を助けるという点で言えば、桐生や『5』で散々ピンチを救った秋山にも当てはまるのでどうも薄い。 //---そもそも桐生達は、武器を手に自分の命を狙ってくる敵でも無い限り、気絶せず立っていられる程度の怪我で済むよう手加減している。 //秋山はともかく、桐生は馬乗りでは済まないレベルの攻撃すること多いと思うが。それに、あれが馴れ初めと確定したわけでもない。 //作中にこれしか描写がないのに馴れ初めとしか言えないでしょう。他にあるならソース出して。 -ハルトの名前は遥と勇太の名前を取り「''遥勇''」と名付けたのだが、「はると」とは到底読めず、ネットで批判の多いキラキラネームである。そんな名前を付けること自体頭の悪い母親の印象が一層に強くなってしまった。 //さすがにこれでキラキラネームは言いがかりに思える。 //伝統的でない当て字、外国人名、創作物の登場人物名などを用いた奇抜な名前の総称とされる。「勇」は「と」と読むことはできない。 ''沖縄に帰る'' -''シリーズそのものを否定しかねない今作最大の矛盾。''~ 先述の通り元々遥は芸能界を引退した後沖縄に戻り、再びアサガオで暮らしていたが、元極道である桐生と自身に対する非難中傷の記事やネットの書き込みを見てみんなに迷惑がかからぬようにアサガオを去るのだが…。 --桐生は死亡したことになったとは言え、''極道関係の勇太と結婚するとなったら極道関係との繋がりから生まれた誹謗中傷が収まると思えず((たとえ広瀬一家を破門になったとしても、元極道には違いない。おまけに彼は中国マフィアの血縁者である。さらに中国マフィアの拠点である亜細亜街を放火して多大な恨みを買っているため、報復される可能性も高い。))、そのままアサガオに戻ったら、またアサガオのみんなに迷惑がかかるはず''である。これでは桐生が死亡を偽装してまで遥と極道の縁を切ろうとした意味がほとんどなくなっている。 --これでは物語の「起承転結」のうち、「起」と「結」がまるで一致しない。 --サブストーリー等でも遥は今でも人気であることが示されており、やはり軽率な行動としか言えない。せめて2人で別の場所で暮らせば良かったのでは…。 -アサガオの子供達が遥一家を受け入れるまでの描写はない。 --最終的に受け入れられること自体は問題ないが、物語の導入が導入だけにその過程をすっ飛ばしていきなり結論だけ出されてもご都合主義、超展開にしか見えない。 --遥自身逃げ出したことに対する後悔はうかがえるのだが、そもそも意識を取り戻した後もセリフが非常に少なく、どのように反省し、今後どのような決意をしたかまでは想像で補う他はない。 ---ただし、全体的に軽率な行動が目立つ彼女に悪感情を抱いた状態では、そこまでの感情移入は難しいと言える。 -このように、無責任で矛盾や違和感まみれのキャラクターに成り下がってしまった。ただ忘れられがちだが、''遥は神宮京平と澤村由美の娘である。''そう考えるとこの有様も納得が行くとの声もある。こんな形で納得できたプレイヤーは極めて稀だろうが((もっとも余談で触れる『7外伝』発売直前のインタビューにおいて、本作プロデューサーの横山昌義氏が遥を「そういう人間」として認識していると発言したので、この解釈はあながち間違いではないのかもしれない。))。 #endregion -その他キャラクター --その他のキャラクターにも批判が多い。 #region(ネタバレ注意) ''宇佐美勇太'' -遥の恋人だがその前に父親疑惑のあった広瀬一家の元構成員・達川が父親であること聞いた際に「''みんなが大事にしてた遥ちゃんをキズモノにしやがった''」などと悪態を吐くのだが…。自分も遥と性的関係を持ちながらそのことを棚に上げて他人を批判する態度にも批判が多い((ただし、達川は別の意味で遥をキズモノにしている。))。 --勇太と遥は相思相愛ではあるのだが、周囲からは交際していた様子は見られず、まるでたった一晩の肉体関係という表現にも見えたことから、遥の相手としてふさわしくないという批判が多かった。しかも父親と判明した際、このことを「1回だけだったんスよ!」とのたまう。 --ただし勇太目線だと、遥と達川が秘密裏に関係を持ち駆け落ちまでしたという疑惑があり、「遥が自分に別れも告げずに達川と駆け落ちし、その間にハルトが産まれた」という誤解をしていたせいでもある。 --また、その直後に勇太がある敵キャラの息子であることが明かされているため、この時の勇太はまともな精神状態ではなかったことにも注意は必要である。また、&bold(){遥がちゃんと説明していないことも}考慮しておく必要がある。&s(){口下手は桐生から受け継がれた模様。} --加えて、ハルトが息子であることに気づいてからは、やりすぎであるにせよ彼を守るために自分の命を顧みない行動にも出ている。 --桐生からも無責任さや覚悟の無さが目立った頃に鉄拳制裁を受けているものの、最終的には遥の旦那として悪くないと認められている。 //--ハルトの父親を明かしたのは舛添だが、話の内容からしてあくまで可能性に留まっている。もっとも達川と性交渉の事実がなく、また後に遥自身が勇太を夫として認めているため、ハルトの父親が勇太ということで間違いないのだろうが。 //広瀬でしょ? -エンディングにて遥と沖縄のアサガオに移り住むことになる。これは''後述の桐生に対する「極道は報われない」という発言に矛盾''するかなり恵まれている結末である。 --また彼は物語終盤で遥とハルトを彼なりに守るためとはいえ亜細亜街で放火を行っている。極道以前に放火の罪を刑務所で償うことなく沖縄でのうのうと暮らすラストはどうなのかという指摘もされている((トラブルミッションでも放火犯が2人現れるが両方とも最終的に自首するために、余計に勇太のラストに違和感を持つというユーザーもいる。))。 //---そもそも遥と関係を持つきっかけとなったエピソードで、遥の平穏な暮らしを脅かす恐れがあるとはいえ、ヤクザが盗撮した一般人のパパラッチを抵抗もできない状態でもお構いなく殴り続けた挙句、画像データを消すためカメラを壊しておいてお咎めなしな時点でおかしな話ではあるのだが。 //ここに限らずシリーズ初期から極道の比較的軽めの犯罪に関しての扱いが展開の都合で左右されており今更感が強いのでCO ''南雲剛'' -序盤は清美と親しくしている桐生を妬み、いちゃもんをつけて喧嘩をしてくる。そして桐生と草野球で対決することになるが、彼はあろうことか桐生に打順を回すためにカタギの草野球選手にわざとデッドボールを当てて怪我させていく。 ---しかも後述の草野球のチームの大量離脱の一因であり、桐生が骨を折るのだがそのことに桐生には謝罪がない。 --良くも悪くもヤクザらしいヤクザ、として創作物のキャラクターとしてはむしろ高く評価するプレイヤーも多い反面、桐生が彼のそうした問題行為も含めて全面的に特に理由も説明せず称賛することに説明不足という声もある。 -終盤の行動 --東城会に桐生らと共に殴り込みに行く。その際、清美を人質に取られていた染谷と桐生が戦い、染谷は敗れる。 --染谷は菅井からの脅迫を前に、清美を救うために自ら腹部を刺して、死の間際に清美との娘の「ヒロミ」を南雲に託すが…。 --よりにもよってその直後、最終章冒頭で桐生と共に死ぬ覚悟で最終決戦に臨むという点が矛盾を指摘されている。 ''桐生一馬'' -事件後は「尾道の秘密」を守ろうとした黒幕である大道寺稔の弟子と取引をして、自分の死を偽装する。 --「遥とハルトに二度と会えなくなる」と伊達に咎められるが、逆に遥達の幸せのために自らの死を偽装するという決意したのである。 --確かに桐生自身『3』以降アサガオの子供達や遥と暮らし始めて堅気としての生活を謳歌していたが、自身の暴力に対する欲求や極道への関わりを止めることはできなかった。そもそも桐生から関わらなくても極道関係者の方から桐生を巻き込みにかかることも少なくない。 ---そのため「極道は報われない」という製作陣のスタンスもあり、桐生が報われないという展開自体は一応納得できるが、一方で前述の通り「じゃあ勇太はどうなるんだ」という指摘が挙がることとなった。 --そもそも、大道寺の弟子からすれば''桐生を死んだことにするメリットが何一つ無い。''~ 広瀬一家の他の組員からも桐生が把握してる情報が本当に大したことないゴシップネタ程度であることは容易に聞き取れる上に、''ラスボスが大道寺に繋がり得る証拠は全て隠滅済。'' --さらに桐生の死は「東城会の桐生派が仇討ちのために陽銘に戦争を仕掛けようとして、大事な選挙に悪影響を及ぼす」などのデメリットが生じる。 --一応桐生も死を偽装すれば、報復戦争が始まるであろうことは想定済みであり、その抑制のために「堂島大吾をすぐに釈放させること」を併せて要求している。 ---しかしこれらも桐生が生きてさえいれば、そもそも何の問題もないことである。~ 要するにこの取引で得をするのは「これ以上周りの大事な人間に迷惑をかけたくないが、消すことのできない極道の過去や、極道としての本性からそうすることができない桐生のみ」なのだが、大道寺の弟子は反論されることがよほど予想外だったと言わんばかりにうろたえ、本当に桐生のことを調べたのか疑わしくなるような的外れな脅迫に終始、まともな反論もできないまま言い包められてしまう。~ 桐生の「俺を本気で怒らせたらどうなるか試してみるか?」という脅しがいかに恐ろしいものかを表現したかったのだろうが… //---それでも尚桐生の方から死の偽装を提案する理由を敢えて探すとすれば「何となく格好良い気がするからスタッフがそういうシチュエーションにしてみた」か、メタ的な視点を除けば「極道からはどうあがいても逃れられないのを悟って全ての責任から桐生が逃げ出したくなった」等の、身も蓋も無いものしか無い。 //「極道との関わりを止めることが出来ないから」と前述してるのにあえて繰り返し記述する意味を感じない。もっと言えば該当シーンや遺言にて桐生本人が「生きている限り周りの大事な人間に迷惑をかけてしまう」「(時間をかけて運命と向き合い、責任を果たすことから逃げ続けた)俺の命に誰かが命をかけるほどの価値はない」と明言してるのにあえて理由を探すとは? -桐生の死に対するアサガオの子供達の描写はない。子どもたちは桐生を強く慕っており、遥を連れて帰るという約束は桐生と一緒でなければ意味がないと思われるのだが… -終盤以外の言動もあまりに酷い。 --ストーリー開始時に極道としての過去を洗うため、ひいては遥たちと暮らすために服役しておきながら、出所直後にチンピラが売った喧嘩をすぐに買う。 --劇中でしばしば「極道としての矜持」を現役ヤクザ達に説いたり、「本物の極道を見せてやる」などと啖呵を切ったり、南雲たちに向けて「俺の組」と言い放つなど、都合よくカタギと極道を使い分けて開き直っており、「あんた何のために服役したの?」と言いたくなること請け合い。 ---よりにもよってメインストーリーで桐生本人が「都合のいいときだけ極道風吹かすのか」などと言い放つものだからプレイヤーは開いた口が塞がらない。%%わりゃ、なんじゃあ言いよんなら“桐生さん“%% ---『龍が如く』シリーズを続けるため無理矢理極道に未練がある行動を取っているメタ的な意味もあるので仕方ない面ではある。 ---また、そのような振る舞いは今作に限らず『2』時点で既にその兆候は見られている。とはいえ、本作は最終章と銘打って、今までの軽犯罪を償っており、綺麗な体になったという側面もあるので悪目立ちしてしまった。 //---前作において、終盤では自分の喧嘩好きの性分を改めて痛感しつつも、遥達に迷惑をかけないように、堅気として覚悟を決める姿勢も見せており((「揉め事が大きくなって、遥達に迷惑がかからないように、一蹴出来るチンピラに絡まれても、敢えて好きに殴らせて無抵抗を貫いた」「以前なら説教しに行くような迷惑なチンピラが居ても、そのチンピラに恩人が気絶する程の大けがを負わされるまでは、関わり合いにならないようにした」といったエピソードが語られたり、行動をとって半年間はほとんど本能だった喧嘩を我慢し、自制した生活を送っていた。))、その上で自分の過去の過ちを清算する。という物語だったので、「成長を見せてはいるし、今度こそは本気で堅気になる覚悟を決めたのか」と期待した層からは「結局は口先だけかよ…」と言う失望の声も出た。 //『5』の終盤で傾向は出てたから問題ではない。『5』でやれ --また、ハルトの身柄を乳児院に渡すことを拒むあまり、ハルトを誘拐同然に連れ去ろうとする((一応、自身の過去や児童相談所職員の態度を鑑みての行動ではある。のちのストーリー展開を考えれば結果的にハルトの命を救った判断とも言えるのだが…。))。しかもその際、''仲間であるはずの秋山の説得に聞く耳を持たず、挙句の果てに殴りかかるという暴挙に出る。'' ---また、その時の秋山の説得は要約すると「あんたのやってることはただのワガママ、少しは自分の置かれている立場を考えて冷静になってください」という至極真っ当なものなのだが、肝心の桐生はその説得に対し「''うるせぇ!''」と逆ギレする始末である。 ---結局、この後始末は伊達が責任を取って児童相談所職員は関与しないという扱いにすることで一件落着したが、完全に秋山の殴られ損である。 ---秋山とのボス戦にしたかったのだろうが、敵襲でもないのに赤ん坊が寝ているすぐ傍で壮絶な喧嘩を始める点も含め、シチュエーションに無理があり過ぎる。 ---悪者扱いされる児童相談所職員だが、桐生をどうにか正当化させるために性格を悪くしてるといった指摘も多い。実際、言っている内容自体は完全に正論でしかない。 --今回の桐生は非常識な行動、中には命にかかわるものを多く取る。具体的には「幼児の前でたばこを吸う」「液状物以外を食すと誤嚥性肺炎などで死にかねない幼児に、おにぎりを食べさせようとする」などである。 //----児童養護施設職員は皆「保育士資格か、大学や専門学校での特定の教育課程を修了していることが必要条件」である。施設アサガオも正規の施設であるため、桐生もこの例に漏れない((ただし、アサガオは元極道の桐生を責任者にするグレーな施設である。))。 //アサガオは風間組が経営しているグレーな施設なので、正規の施設ではないのでco //---そのため、「桐生というキャラクターが、常識の有無以前に頭のおかしくなったかのように扱われている」と捉えて批判する声は多い。~ 人生相談に応じたり、業務に必要な資格の勉強が捗らず仕事を辞めようとした後輩社員を叱咤したりと、良識あるキャラクターとして桐生を見るプレイヤーも多いだけに尚更である。 //---本作以前、例えば『5』の頃のメインシナリオ上の桐生はと言えば、タクシー運転手として暴走走り屋達が仕掛けたレースバトルに応じて高速道路で爆走していたが、客として乗せた警ら隊の警部補に「あいつらは速さが全てで、レースで懲りさせないと反省しない。警官の俺が許可するから、レースバトルで返り討ちにして改心させてくれ」と懇願されるまでは、桐生当人は「タクシー運転手としてそんな無茶な運転は出来ない」と拒絶しており、その程度の常識は持ち合わせていた。 //アナザードラマやサブストーリーは馬鹿な選択肢もあるんだから比べるとはおかしい。 //上記は、アナザードラマ紹介として本編上で強制的にプレイさせられ、選択肢で言動や展開が変化しない本編の一部です。任意のサブストーリーとは性質が異なります。 //「Another」は、英語で「もう一つの」「別」「ほかの」といった意味を持つ単語。本編と別という意味かと。 //遥のアナザードラマ「お仕事ミッション」は「メインシナリオのプリンセスリーグ」も含みます。少なくともアナザードラマも強制イベントに関してはメインシナリオの一部です。 //そんな理由はない。本編強制だろうと、メインに関わろうとアナザーはアナザー。別問題。そもそも遥シナリオ自体イレギュラー過ぎて言い訳にならない --特に喫煙に関しては、作中でも神室町で南雲に路上喫煙を注意している。さすがに路上喫煙は知っていて受動喫煙からなる幼児への影響を知らないのは、本作に限定して見ても違和感が生じる。 --また前作『5』だと、ちゃんと桐生不在時には別の管理人を手配していたようだが、明言や登場はしておらず本作補完されると思ったらそれはスルーされている。 -上記の指摘に対しては、桐生というキャラクターは天然さや破天荒さ、極道社会を軸としたが故の非常識さも兼ね備えているため、ある程度は許容範囲とする見方もある。 --また、『龍が如く』はシリーズ伝統的に養子縁組や養護施設などの児童の設定がご都合主義な部分が多い。今作の職員としての能力や施設運営に必要とする資格などのこれらの描写は今までと同様に設定が甘いために起こった描写と言える。 //--設定の甘さや桐生というキャラクターの扱いの歪さが噴出したシーンとして、秋山が「''もし"堂島の龍"が人殺しに手を染めれば神室町はもうあなたをボスとは認めなくなります''」と発言するシーンも挙げられる。秋山は桐生に対して幻想を抱いているキャラクターなので、彼の私見としては理解出来る。&br()だが、過去作にて「''『18人殺し』''の冴島は『堂島の龍』と双璧を成し、神室町やそこを拠点とする東城会を牽引していくに相応しい傑物として一目置かれている」という設定が明かされている。冴島が実は1人も殺していないという事実は極一握りの人物しか知らないので、秋山の言動と設定との間で矛盾が生じている。 //冴島の「18人殺し」の真実は4で死刑が取りやめになったことや伊達の記事などで公にされたと考えるのが妥当。秋山の「桐生は不殺ではなければいけない」というセリフとなんら矛盾はない。 --人情味に溢れ、良識もあって人当たりが良く、かつゲームの主人公であり続けるために誰一人殺していない喧嘩大好きの主人公。~ ''その人物像の歪さを堅持していく限界が来たと見るべきだろう。'' ''ラスボス 巌見恒雄'' -『龍が如く』は毎回ラスボスが賛否わかれがちなゲームシリーズであるが、今回は特に批判意見が多い。 -陽銘連合会会長の息子にして巌見造船の社長であり、シリーズでは『4』の宗像以来の2人目の''カタギのラスボス''である。宗像は警官の谷村のボスであったためカタギでもさほど問題にならなかったが、今回は桐生とラスボスということで批判が目立つようになった。 --これまで桐生が相手にしてきたラスボスは、皆コンプレックスはあれど自分の身の程を理解したキャラクターでもあったが、彼らとはまるで正反対のキャラクターとなっている。 ---「自ら桐生を始末したい」という割に''遥とハルトを人質に取ったり''、人質をとって一方的に殴っている時の威勢の良さから一転して、バトル勝利後に桐生に追い詰められた際には''命乞い''をしたり、菅井に遥やハルトの殺害を命じたりと往生際も悪い。 ---さらに最終的に桐生に殴られ気絶して出番終了し、その後は刑務所送りになったと語られるのみという扱いの悪さとなっている。 --「俺の才能は裏社会でこそ活きる」と嘯くなど自分の立場が理解できてない道化としての傾向が強い点が至極滑稽であり、シリーズ総決算の最終ボスには相応しくないといったプレイヤーからの指摘も多い。 ---ただし、これらは描写ミスでそう見えるわけではなく、狙い通りのキャラクター設計であることは窺える。恒雄ごときにいいように振り回されるくらいには極道社会自体が弱体化していることも伝わってくる。 -モデリングもサラリーマン風の人相や髪型、首の太さに比べ、やけに隆々たる体格をしており不自然。俳優をモデルとしたキャラに格闘家のようなたくましい肉体をくっつけた例は過去作でも見られたが、上記のような情けない言動のせいで余計に不自然さが際立ってしまっている。 --バトル面でも攻撃力が高いという以外、取り立てて難敵というわけでもない。加えて表示される体力がゲージ1本((前座の小清水は1回復活するため実質2本。))なので、どうも歴代と比べても弱く感じる。バトル開始時に名前が表示される際の演出も『3』の峯((どちらも飛び蹴りの交錯からバトルが始まる。インテリという役柄から意図的にかぶせたオマージュと思われる。))と被っているという指摘がある。 --演出面でも、『5』の相沢のようなQTEを多用した激しい死闘、『維新!』の武市や『0』の渋澤のようなフィールドやBGMが目まぐるしく変わる演出は無く、それまでのボスと大差ないいなしムービーが入るだけ。 ---撃破時すらも特別な演出は無い。オマージュ元とされる『3』の峯にはあったのだが。 --誉められる点があるとすれば、『5』の相沢で指摘された唐突感が、中盤から黒幕・ラスボスであることが匂わされ始めることか。 --彼が全ての黒幕であり打ち倒すべき敵であろう、ということは筋道立ててきちんと想像できるように話が進んでいく。言動や行動の類似性等から「逃げ惑う相手を一方的に殴る不快感のみを改善した宗像」と言った表現がプレイヤーからはされてもいる。 ---ちなみに、彼の背負う刺青は中国に伝わる聖獣の「[[''白澤''>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B2%A2_(%E7%91%9E%E7%8D%A3)]]」なのだが、それ自体マイナー存在であるためか「''わけのわからない怪獣の刺青''」だと思ったユーザーも少なくない。せめて劇中で説明して欲しいものである。 -続編に該当するアプリゲーム『龍が如くONLINE』でのイベントの際は巌見兵三が何故恒雄に来栖猛の名を継がせなかった経緯や、負けを認める描写があるなどの一応補完しているが、「そこは本作で語ってほしかった」意見も多い。 ''菅井克己'' -ラスボスとして桐生に制裁された巌見と違い、桐生を散々暴行したり銃撃しておきながら、最終的に桐生から直接一発も制裁の拳を受けること無く、追い詰められて自決する。 --その最期はプレイヤー達から「潔いとも取れるが、スッキリしない」と批判の声が多く上がり、本作の批判点の1つとなっている。 ''本庄次郎'' -遵法精神が強く融通の利かない性格で、互いに信頼できる間柄とはいえ一般人の桐生一馬に簡単に情報を提供する伊達に「馴れ合いにしか見えない」と言い放つなど2人の関係をよく思っていない。 --終盤では巌見恒雄の根回しに騙されて伊達が遥とハルトを監禁したと誤解し、2人を救出するために病室を訪れるが、そこで警官に扮していた巌見の仲間によって伊達と共に撃たれてしまう。 --上記の行動から法律を盲信し、上層部からの命令を鵜呑みにして自分で考えて行動する能力が無い人間とファンに思われており、無能又は馬鹿と評価されている。『1』から『4』で登場した伊達の後輩刑事「須藤純一」の引き立て役としても扱われており、彼よりも須藤に登場して欲しかったという意見が存在している。 ---『龍が如く』の警察でネームドキャラクターは裏切者を含めて何かしら優秀だったので口を開けば文句しか言わず足を引っ張ったため余計に評価が悪いと思われる。 ''秋山駿'' -祭汪会から逃げている理由が明かされていない --『龍が如く』シリーズでも腕が立つ方である秋山だが、それが秘書を逃がし会社を放棄してまで祭汪会(の幹部であるエド)から全力で逃げている。 --にも拘らず、桐生合流後はそれが忘れ去られたかのように祭汪会からの追跡が止まっている。エドの独断である可能性を考慮しても、祭汪会への潜入後に再会しているが触れられていない。 ''小清水寛治'' -終盤、染谷は清美を守るために自身の腹を切って自害したが、それも虚しく小清水は清美を射殺。しかし実際は空砲であり、染谷に感銘を受けた小清水は清美を殺さずに密かに匿っていた。染谷の覚悟が無駄ではなかったという名場面である。 --しかし、銃声が鳴るまでの間、終始銃口を向けたままであり、弾を外す隙は一切なかった。そのため最初から空砲を準備していたとしか考えられず、そもそも殺す気が無かったことになる。その結果''染谷が無駄死にした''ように見えてしまうことになってしまった。 -小清水最終戦の後は桐生に対して「待ってくれ」と言う。恒雄の例から命乞いではという声もあるが、生粋の武闘派である小清水が命乞いするとは考え辛く、何故こんなセリフを呟いたかが謎。~ ファンの間では清美の生存を伝えようとしたのではないかという考察もあるが… -終盤は陽銘連合会三代目会長に就任することが大吾から明かされているが、恒雄がムショにぶち込まれたにも拘らず小清水は何のお咎めもなし。 //-上記の通り、恒雄に逆らってまで何がしたかったのかイマイチわからないキャラになっている。これについては脚本側も理解しているのか、広瀬一家曰くエンディングで「よく分からない男(意訳)」で片づけられている。 //EDでの推測は「(前述の通り)染谷に感銘を受けた、それとともに自分の理想とする極道からかけ離れた恒夫に従うことに嫌気が差したから」ではないかというもので「よくわからない男」では全く無い。解釈の仕方があまりにも悪意が過ぎる。 ''尾道の秘密'' -桐生が尾道の秘密を探る理由、必要性が薄い。 --終盤、広瀬の本性を知らされると共に、「尾道の秘密を探れば広瀬が阻止に動くはず」という情報がもたらされ、真偽を確かめるために秘密を暴く流れとなる。 --しかし桐生の目的であるハルトの父親探し、及びそれに関連する祭汪会との問題は尾道の秘密を探る前に解決している。この先はもう広瀬を信じたい広瀬一家の面々が彼の潔白を確かめる目的で動く形となり、桐生自身にはそれを行う強い理由が無い。 ---その祭汪会と陽銘連合会の関わりや、「桐生が尾道を訪れた事」自体に疑いを持たれていることから、ハルトの父親探しを超えて尾道の秘密に関わることに巻き込まれていくこと自体は理解できなくもないが、秘密を暴くことにまで繋がる理由が薄い。一応、自分だけ用を済ませて広瀬一家を見捨てるような真似はしたくないとの理由付けはされているが…。 --そもそも広瀬一家の話がメインになり過ぎて桐生が蚊帳の外になっている点が問題視される。 -尾道の秘密の暗号 --ロウが20年かけても解けず、桐生に託した尾道の暗号だが、土地勘が無いと解けない、表立って調べるといった芸当はできないというハンデはあったものの、広瀬一家はあっさり解いてしまう。 ---保管方法にも問題があり、暗号の答えはとある墓の下にあるが、墓や中身に特に鍵や物理的な防備は一切されていない。70年もあれば誰かが掘り起こす可能性も否定はできないが…。現にトラブルミッションで目と鼻の先で別の墓が墓荒らしに遭っている。 --そして、尾道の秘密そのものも、扉はチェーンで施錠されているが簡単に壊せる上、予備知識無しに適当に操作するだけであっさり起動できてしまうお粗末ぶりである。 --こちらは陽銘連合会の兵隊を送り込んでいるため防備はしているものの((裏を返せば秘密が眠っていることを明かしているともいえるが。))、多大な犠牲を払ってまで守っている秘密にしては詰めが甘すぎる。 -尾道の秘密は非常に目立つうえ、マスコミにも即時報道されているため一般人にも知れ渡っている。大道寺と繋がる証拠は恒雄が消したため問題が無いにしても、秘密そのものに関しての釈明、及びどうなったか結末は明かされていない。 --長年広瀬によって秘密を知る、又は探るものはことごとく始末されてきたという割には、恐らく戦後生まれの南雲や松永の父親にさえ秘密を知られていた。 -そもそも「尾道の秘密」そのものが秘密にするにはかなり微妙な代物 --いくら巨大で強力であっても所詮戦術級の兵器である。しかもこの種の兵器は第二次世界大戦当時から時代遅れと考えられており、決戦兵器などと呼ぶには役者不足であろう。 --仮に存在がバレたところで裏金で時代錯誤甚だしい兵器を作った責任が問われるくらいであり、守るべき秘密にしては動機が弱い。 --作中でも主な理由として、関連する無数の癒着や裏金が暴かれることによる日本の政界への多大な影響に対する危惧が語られている。要するに、ただの政治家の都合である。 //--核兵器や生物化学兵器といった大量破壊兵器、もしくは戦争犯罪の証拠など、国家や戦略レベルで影響を及ぼす様な物であればまだ説得力があったのだが…広島が舞台である以上、デリケートな問題になるためプロットが差し替えられたのかもしれない。 //差し替えの根拠となる描写がないためCO ''広瀬一家'' -尾道の秘密を解き明かしたのは桐生と広瀬一家の面々ではあるが、作中では桐生一馬のみが主犯格であるような扱いを受けている。 --作中で秘密を暴こうとしている最中は陽銘連合会と東城会が合わせて広瀬一家も的にかけているため、広瀬一家のことが認識されていなく桐生の単独犯だと思われている、ということはあり得ない。~ にもかかわらず、大道寺の弟子は桐生にしか口止めを行っている様子が無い。 ---事件後は広瀬一家は特にお咎めもない。大吾曰く小清水は陽銘連合会を掌握できてなく手が回らないとは言われているものの、仮にも本家に反逆しておいて無事で済むというのは納得がいかないと言われても仕方ないだろう。 --敵の群を前にして桐生に殿を買って出る展開が極めて多い。「ここは俺に任せて先に行ってつかぁさい!」という台詞を、各章1回は見てるんじゃないかというハイペースで繰り返すため、「南雲のキャラクターも相まって食傷気味になる」「まるで"南雲が如く"」などと揶揄する意見もある。 ---また序盤は桐生に軽くあしらわれたり、チンピラに一方的に殴られる等のやや情けない展開が多かったにも拘らず、特に成長の描写も無くいきなり大勢のジングォン派を南雲と勇太のたった2人で撃退する、桐生が要るとはいえ東城会や陽明連合を圧倒する強さを見せるなど、腕っぷしの強さに関する整合性が取れていない。 #endregion ***その他 ''グラフィック'' -PS4の『龍が如く』シリーズでは可変60fpsが基本だったが、ドラゴンエンジンを使用した本作では30fpsに落ちた。内部処理も30fpsで行っているため、操作性にも悪影響を及ぼしている。 --PS3から見れば違和感は少ないが…。『龍が如く』の開発チームは60fpsに対してあまりこだわりが無いのかもしれない((PS4初の『維新!』でも上層部が勝手にフルHD/60fpsの実装を告知したため、開発は非常に戸惑っていたという事情もあり、元々60fpsの予定はなかったと思われる。))。 -今回は特に女性の顔のモデリングが余り良くない。キャバ嬢や街の女性等の評価が低い。 --街の女子高生などは老けて見えることもある。 -実在の人間を参考にしたモデリングの表情が実に固い。実在の人間でなくとも、本来表情豊かな赤ん坊であるハルトに対する違和感は多く指摘されている。 --会話シーンでは棒立ちが多く、過去作でやっていた瞬きはしないため手抜き感が漂う。今回はサブストーリーでもフルボイスを導入しているため、この違和感はより強く強調されてしまっている。 ---そのため、「不気味の谷((基本グラフィックがある地点まで進化すると途端に「気持ち悪い、不気味」と強く感じるようになる現象。))」「精巧な蝋人形による腹話術」などと揶揄されている。 -澤村遥についての指摘も多い。本作では''4年以上経過かつその間に経産婦になった''にかかわらず、''16歳の時から、髪型含め何一つ変わらない。''服装も前作((プライベート時の私服。違いはタイツを着用していないことくらいである。))とほぼ同じである。 --歴代シリーズにおいては、身長や髪型、顔の輪郭まで細かく変更されており、僅か1年間程度であれ成長の様子が具に分かる力の入れようだった。 --遥に限らず、丁寧に年齢を重ねさせた桐生とそれ以外のキャラクターの歳の取り方の差が激しい。グラフィックが向上した分、浮き彫りになってしまった要素でもある。 ''ムービーについて'' -「回想」にて一度観たムービーシーンを再度観ることが出来るのだが、過去作にあった章ごとに再生する機能が今作には無い。 --そのためムービーシーンを連続で見るには、ムービーが終わるごとに次のムービーをボタンで選ぶ必要がある。 -最終戦のムービーの構図がおかしい --喧嘩の立ち回り時の立ち位置の連携がうまく取れてなかったのか、カメラの切り替わりごとに立ち位置がおかしくなっている場面がある。 --一瞬だけだが、ハルトがワープして宙に浮いている場面がある。 ''BGM'' -初代のテーマ曲でありシリーズを通して真島戦のBGMとしてアレンジされてきた『Receive You』だが、今作では本編で流れない。 --一応、過去作のあらすじで『1』の項目を見てる最中には流れるものの、桐生一馬最終章と称しているのにシリーズのテーマ曲とも言えるこの曲が本編で聴けないのは如何なものか。 -ミュージシャンの山下達郎氏が楽曲を提供。主題歌『蒼氓』をはじめ、挿入歌に『希望という名の光』『飛遊人』『片想い』、そしてEDテーマは『アトムの子』と名曲揃いとなっている。 --ただし使い方に問題があり、曲が流れる場面がやたらと多い。OPやEDを含めゲームを通して用いられるその回数、なんと10回に及ぶ。 --主要人物の死に際など、盛り上がり所とみれば流す、といった印象が強く「曲自体は良いのに萎える」という声は少なくない。 //山下達郎氏は、「RIDE ON TIME」や、「SPARKLE」などのシティポップも発表しているため、フォークシンガーという評価は適切ではないと言える。 ---- **賛否両論点 ''ライザップ'' -CM等でお馴染みの『ライザップ』に桐生が挑戦できる。ミニゲームをこなすと、リザルト画面で例のポーズとBGMが流れる。 --バカゲー要素として初見では笑えるのだが、何回も見ると飽きる上にスキップができない。 ''クランクリエイター'' -桐生が桐生会というグループを作り、JUSTIS(JUSTICEではないが、これは作中人物のスペルミスが原因)という団体と抗争する。 -自分の組を持ちたいというユーザーも多くいたため、幹部達をスカウトしてヤクザらしい役職に就かせる等のヤクザシミュレーションという発想自体は評価されている。 -また、サブストーリーで登場したキャラのうち何名かが桐生に手を貸すという名目で使用可能になるというサプライズもある。そして最終的には誰よりも桐生との因縁が深いあのキャラも登場する。 -ただ兵隊を闇雲に出せば、ほとんどゴリ押しで勝てるため難易度が低い。 --またシミュレーションなら『0』のキャバクラや不動産などの経営要素も加えて欲しかったという意見が多い。 -また冴島、真島などの人気キャラを使用するにはブシロードウエハース300円で購入し付いてくるパスコードを入力するか、各500円で購入できるDLCを購入しなくてはならない。 --今まで『龍が如く』シリーズはDLCなどは無料で行っていた親切な対応だったが今回から課金制に移行。しかもDLCとしては安くない値段。 --もちろん満足できる課金なら誰も文句言わないが、ミニゲームの追加キャラ程度では到底満足できる課金とは言えない。 --一応パスコードは1つのセーブデータにつき1人使えるとのことで共有可能なため攻略サイトに上がっている物を使用できるが…。 -クランクリエイターのストーリーでは、特定のイベントステージをクリアした後に、親玉であるJUSTISのプロレスラーたちと通常のバトルを行うことができる。 --これ自体は好評なのだが、本編では1回しか戦うことができず、再戦できないのが非常に惜しまれる。 ''シームレス'' -今作からシームレスとなり、今まで店や建物に入るのにかかったロードが不要になった。 --また、建物によっては奥まで行き街を探索出来たり、ビルは屋上まで上ることができるようになった。 -しかしそう言った''中に入れる建物は3、4件だけで後の店は一階のみ解放などがほとんど''である。 ---さらにビルの屋上まで上がった所で極一部を除いて特別な何かが用意されているという訳でもなく、ゲームとしてこの要素が生かされているとは言い難い。 -エンカウントバトルも建物内でも戦う事もできるようになった。店の椅子やテーブルを破壊しながら敵を倒すのはなかなか爽快。 --ただ、店内での戦闘後は「出てけ! 二度と来るな!」などと店員に罵られ、その店はしばらくの間利用できなくなる。バトル中でなくとも単に建物内を走り回るだけでも簡単に椅子やテーブルを破壊できるため、サブストーリーで必要なアイテムを買う際等は注意する必要がある。 --「ドン・キホーテ」などの実在企業の店内ではほぼバトルができない。「赤牛丸」((『2』〜『5』までは松屋になっていたが、『0』以降はタイアップが切れたからか「赤牛丸」に戻っており、幸いにも(店側には不幸だろうが)可能となっている。しかし『ロストジャッジメント』では吉野家になった。))などの架空の店舗に限られる((唯一の例外が「APAホテル」である。徹底的に破壊しても出入り禁止になることはない。もっとも、「APAホテル」は他の実名企業の店舗と違い、プレイヤーがお金を払って使用することが元からできない仕様になっている。いわゆる書き割りである。))。 --コンビニ内でのみ使用できるヒートアクションなどもあるが、店内でバトルが発生することがないため「道端でケンカを売られてからコンビニまで敵を引っ張って来なければならない」など、せっかくの作り込みがあまり活かせていない。 ---ちなみに、前作『極』の早期購入特典でプレイできた本作の先行体験版では途中でコンビニ強盗が発生するため店内での戦闘も無理なく行えるようになっている。何故この要素を本編に組み込めなかったのか…。 --また広島ではバトル中に侵入できる建物は無い。 -バトル開始もシームレスになったのと、敵に近づかないと攻撃ができないのも相まって、戦闘が始まった瞬間に敵に攻撃されてしまうようになった。 --また、シームレスで移動とバトルの境目が無くなった事により、倒した敵がすぐにその場で消滅する様になった。前作までは倒した敵がバトル終了後に捨て台詞を残してとぼとぼ歩いて去っていくものだったが、そちらの方がリアルで味があったという意見が多い。 ---最後の敵にとどめを刺し戦闘が終了した瞬間の状態で敵のポーズが固定されるため、のけぞりや浮遊状態のまま消える。稀にバグで高速回転するなどリアルから逸脱した動きになり不自然さに拍車をかける要素となっている --バトルが終了した途端に見物していた通行人が急に悲鳴を上げて逃げていくのも違和感がある。 -エンカウントバトル --前述の通り店内でバトルができるようになった。また、バトルから途中に逃げることができるようになった。 --ただし、敵が諦めるまで結構時間がかかり、回避が難しい。 ''回復アイテム'' -回復アイテムが種別ごとに所持上限が設けられ、同一アイテムの大量所持ができなくなっている。 --逆に全種類のアイテムを同時に所持することができるようになり、効果の高いアイテムの所持数が限られることで効果の低いアイテムに日の目があたることとなった。 ''草野球'' -桐生が草野球チーム「瀬戸内ウォーリアーズ」に参加して、勝利に導くミニゲーム -豪快な一発で試合を決めたり、野球シミュレーションとしての要素も高く、中々奥深い。 --だが、一方で[[打球の方向が固定されており、野球ゲームのように様々な方向に行くことはない。>プロゴルファー猿]] -またせっかくの草野球チームというミニゲームなのに、『5』の主人公品田が出なかったことを惜しむ者も多い。 -ちなみに、相棒千葉風太の特徴は「チャンスに弱い」「メガネ」「瞬足の外野手」…。[[誰かに似ているでやんす。>実況パワフルプロ野球シリーズ]] -登場する選手は「メガネの捕手」「ハーフのエース」等実在のプロ野球選手をモチーフにした選手が多く、野球ファンもニヤリとさせる。 --ただし、育成の効率を優先すると、投手は「ゴルチョフ」が圧倒的に強く、彼が加入すれば事足りてしまうため、戦略の幅は余り広く取れない。 ---野手に関しても「桐生」「ゴリさん」「前谷」を育成させればほぼ事足りてしまう。 ''ゲスト俳優について'' -本作では、メインストーリーに関わるゲスト俳優出演数の多さをウリにしていた。 --本作では親子をテーマにしており、ゲスト俳優が演じるキャラクターの親子の有り方については尺を多くとって描写されている。 --そのせいで、既存キャラクターの出番が少なくなったり、肝心の桐生と遥、桐生と大吾の関係についてはあまり描写されていない。 --だが、上記で指摘している通り既存キャラの話はやりきっているというのがファンや開発陣の共通の認識であり、新規キャラで話を作っていくしかないというのが現状である。 ---また、無理矢理話を作っても『5』の朴やアイドルと言った後付けが生まれる可能性もあり賛否が分かれる。 ''賛否が分かれる一部俳優の演技'' -南雲、広瀬、染谷、勇太の4人はおおむね好評。 --広瀬は発売前はビートたけし氏の滑舌が心配されたが、スムーズな発音になっており、高い評価を得ている。 --南雲を演じた宮迫博之氏、染谷を演じた小栗旬氏、勇太を演じた藤原竜也氏は声優としての実績もあるため、納得の演技力である。 ---ただし宮迫氏は大阪出身の為、南雲の広島弁に違和感を覚えるという地元出身のプレイヤーから多少の声がある。 --大森南朋氏の演じる恒雄は「棒読み」「別に気にならない」「うまいシーンと下手なシーンがある」など人によって意見にばらつきがある。 --顔のモデリングや表情と声の相性が悪いという意見もある。モデリングが変わればまた印象が変わるかもしれない。 -清美に関してはあまりいい評価を得られていない。また序盤から出番が多いため、なおさら棒読みが気になってくるという声も。 --ただ、落ちぶれた街のスナックのママとしては合っているという意見もある。 ''トラブルミッション'' -街中でトラブルが起こるとSNSで情報が送られてきて、返信してトラブル地点に行くとトラブルミッションを始める事ができる。 --様々な内容や街全体にあるミッションはやり込み要素ではあるのだが、解決しても報酬は経験値のみ。その量もエンカウントバトルやミニゲームに比して多いというわけでもなく、アイテムや金銭報酬もないため、ゲーム的にはやる意味がほとんど無い。 -開始のきっかけとなるイベントも「町中でいきなり初対面のSNSの運営者に協力を求められる → 桐生が同意する」という非常に薄味なもの。 --こうした自警団的活動を行う人物は『[[4>龍が如く4 伝説を継ぐもの]]』に登場した「神室の盾」の赤石など、過去作にも存在する(しかも現金やアイテムの提供もあり)のだが何故か再登場しない。 ''ミニゲーム'' -今回ゲームの進行状況によっては草野球、スナックなどのミニゲームのフラグであるキーを達成しないで次のシナリオに進んでしまいこのミニゲームをプレイせずゲームをクリアしてしまう場合もある。 --スナックのミニゲームは草野球のシナリオを進めていかないとプレイできないため、クリアまで存在に気付かない可能性もある。 --とはいえ以前のシリーズにもフラグが立たないとミニゲームがプレイできないことはあった。 ''フルボイス'' -全てのシーンがフルボイス化されており、テキストを読む必要も無くなった。 --今までテキストやパートボイスのみだったサブストーリー中のふざけた選択肢も、桐生の渋い声で読み上げられる。 --歴代シリーズにおいてフルボイス化を望んだプレイヤーも多かった。その要望に応えたものであり、評価する声は多い。 -上記のような声もある反面、批判的な意見もある。 --サブイベントの場合、フルボイス化が仇となってしまい、それまではプレイヤーの任意でテンポを調整して飛ばせた部分もボイスを聞くなどに省略できなくなるため、「テンポが悪い」という意見も多い。 ---また、サブイベントの魅力はシュールなギャグにあるが、これを全て音読されると「まるでこのギャグの内容とその笑うべき個所を解説されるかのようなくどさに似た感覚がある」と言った指摘もされている。 ---ついでに、演技が微妙な、また明らかに合っていないキャラがいるという問題点もある。 --一応、メッセージ送りは可能だが、その場合は次の台詞を発するまでシーンがスキップされるので飛び飛びのムービーを見ているような形になる。また、選択肢前やイベント最後の台詞など飛ばせない例外もある。 --なお、これは同社の『[[シェンムー>シェンムー 一章 横須賀]]』と似た仕様である。 -そして、最大の問題として、''その膨大な容量と収録により、製作スケジュールを大きく圧迫してしまった。''という事情がある。 --この点に関しては、プロデューサーの名越氏がニコニコ生放送に出演した際などにも、製作における解決し切れなかった課題として挙げている。 ---バトルシステムの調整不足やPVや体験版から削除された要素は納期の影響を強く受けた可能性が高いため、本作において不評である点の元凶の1つとして指摘されることが多い。 ---本作発売以降、セガの作品はフルボイスでない作品が増える傾向にあり、本シリーズにしても全てのシーンがフルボイスなのは本作が最初で最後。 ''過去作オマージュ'' -本作では、設定や台詞、場面等に過去作を意識したようなものが多くみられる。もちろんその中では好意的にみられるものも少なくない。 --逆に、過去作の名台詞を安売りしたかのような使い方が多くみられるのも事実で、否定的に見られるものもある。ただ、誤解のないように言っておくと、『0』や『維新!』でも似たような物はあった。 ''ボス'' -同じボスと複数回戦うパターンが多く、ダレやすい。 --ただ、毎回カットインやスロー演出は個別に作られており、歴代最多にはなっている。また、アクションゲームとしては攻撃パターンが変化したり、複数戦にしたりとしっかり差別化されている。 -過去作では様々な色があったボスのオーラだが、本作では赤色に統一されており、手抜き感が強い。 --赤色自体は桐生の青と対になっているため、配色自体が間違ってるというわけではないが…。 ''敵体力ゲージの仕様変更'' -今作ではボスの体力の大小に拘らず表示されるゲージは1本となっている。 --敵の残体力が視覚的にわかりやすいという利点はあるが、終盤のボス戦の迫力が薄れるという批判もある。 ---例外的に小清水最終戦は一度体力を0にするとムービーを挟んで体力を回復するため実質ゲージ2本となっている。この演出は概ね好評%%だがおかげでラスボスが余計に弱く感じる%%。 --また、従来のようにコンボや大技で敵のゲージをゴッソリ削る爽快感も失われてしまった。 --そのためか『極2』以降では敵の体力ゲージは従来とほぼ同じ仕様になっている。 --敵の頭上に体力ゲージが表示される点も、分かりやすくはなったものの見栄えも悪くなっており、賛否が分かれる。 ''達成目録'' -埋める必要性が減った。 --報酬が微量な経験値のみで、CPのように特別な効果と交換する要素も廃止。 --トロフィーも50%埋めれば獲得できるようになり、完全に埋める必要もなくなった。 --ただし、コンプリート特典として闘神の護符があるので、これが欲しければ旧作同様、根気と作業と運と実力が必要になる。 -コンプリート難易度の落差が激しい。 --『0』のレトロゲームは全体的に点数が下げられる緩和が行われているものもあるが、難易度は高め。 --例を挙げると、『ぷよぷよ』を約30連勝やVF5ボーナスステージ含めてクリアなど。 --また、素潜り漁のレベルや麻雀のロンツモといった、過剰な回数のクリアを要求し時間を稼ごうとしているただただ面倒な目録も散見される。 ---特に、素潜り漁のレベルはステージ解放状況やサブストーリーが引き継がれる''プレミアムアドベンチャーにすら引き継がれない''という首を傾げる仕様が存在する。 ---- **評価点 ''シリーズ屈指の低難易度トロコン'' -というのも、''達成目録のコンプリートトロフィーが無くなった''ため。 --トロフィーが実装されている『龍が如く』シリーズの中でも、ダントツでプラチナトロフィーが取得しやすい。 --多少時間のかかる箇所こそあれど、運やプレイヤースキルに左右される場面は少なく、比較的容易にトロフィーコンプリートが可能。 -裏ボスの出現条件も大きく緩和され、コンプリートを特に意識しなくても戦える。 ''街の作り込み'' -街の作り込みはかなりリアルになっており、グラフィックも過去最高と言って良いだろう。特に尾道の描写は非常にリアルで、現実世界の尾道と思えてしまうほど。 --以前からの平面的な移動から「ハシゴの昇降」「隣のビルに飛び移る」といった立体的な移動が一切のロードを挟まず可能になった。 --また主観視点での移動が可能になり、より街の探索に没入感が増した。 ---ただし、主観視点はあくまで移動のみに限られ、主観視点のままバトルすることはできない。 --タクシーの降り場が増え、移動が快適になった。特に今までなかったマップ中央辺りに降りられるようになったのは大きい。 ---ただし増えたのは降り場のみで、乗り場は増えてはいない。 ''グラフィック'' -メインキャラの男性に限るが、表情の硬さ(ムービーはそうでもない)にさえ目を瞑れば、非常にリアルになっている。 --特に俳優に関しては一見しただけでは実写と気付かないレベルにまで向上している。本作発表当時のビートたけし氏はいい意味で話題になった。 ''サブストーリー'' -数こそ大きく減ったが、質に関しては維持されており、今回も面白いストーリーが多い --SNSを用いた新手の詐欺、スマートフォンやドローン、動画配信者、人工知能などといった旬なネタを題材した話の他、尾道を舞台にした映画「転校生」「時をかける少女」((どちらも大林宣彦監督の映画。これに「さびしんぼう」を加えて尾道三部作と呼ばれる。))のパロディなどが見られる。 --また、『0』で絶大なインパクトを残した「ムナンチョヘペトナス教」や、ポケサーファイターなどもまさかの再登場。 --ポケサーファイターは「実家が広島で豆腐屋をやっている」と以前に語っており、その通りに伏線を回収している。 ''スナック'' -尾道のサブストーリーでスナック遊びができる。 --田舎ならではの新参者に厳しい常連や落ちぶれた街の人々などの会話やシナリオは引き込まれる。 --スナックに登場してくるキャラクターも個性的で印象に残りやすい。スナックのママは今回の女性陣の中でも美人である。 --それだけに、草野球を進めないとプレイできず、プレイヤーによっては存在に気付かないまま終わってしまう可能性があるのが惜しまれる。 ''カラオケ'' -『極』では新規曲は2つだったが本作は5つに増えた。ただし、「hands」のムービーは『極』で問題視されたように本編ムービーの使い回しである。 --ボタン入力のライン数が従来の1ラインから、ボタンごとに独立して4ラインになり、視認性が良くなった。 ---また、ラインの向きがZ方向ではなくなったため、旧作でありがちな右端に行ってから左端へ行ったときにタイミングが取り辛くなるといったことがなくなった。 ''素潜り漁'' -前述のレベル問題もあるが、それを除けば一般的な水中シューティングゲームとしては一定の完成度はある --ちなみに、シリーズで唯一メインストーリー以外でスロー演出が存在する。その相手はまさかの…。 ''ライブチャット'' -セクシー女優2名でボイス込でミニゲームを3000円から楽しめる。クリアすればセクシー女優の動画を入手、閲覧できる。リアルタイムでコメント入力してムード作りする点がリアルであると好評。 ''モーション'' -歩く際に肩回しをしたり、襟や袖を直すなど非常にリアルな動作になった。 ''食事'' -食事で手に入る経験値が増えたため、食事をするメリットが多くなった。 --体力量に関係なく食事が可能になった。胃袋ゲージが最大になっても体力回復のために食事することは可能。 ''自動販売機'' -過去作まではオブジェだった街中の自販機からも、飲み物の購入ができるようになった。 --ほとんどの飲料にバトル・アドベンチャーで有利になる効果があるので、単なる寄り道以上のメリットがある。 ''アイテム'' -アイテムボックスが廃止され、持てるアイテムの種類に上限が無くなった。 ''バトル関連'' -扱いやすくなった各種アクション。 --ヒートゲージが時間経過で減少することがなくなり、ヒートアクションが出しやすくなった。 ---同じヒートを同一の敵に使用すると威力が減少する仕様が撤廃され、きちんと強化すれば火力不足に悩まされることなく戦うことは可能。 --今まで使い辛かったドロップキックが使いやすくなった。 --スウェイだけはやたら不自然で速い。リアルを目指したのとは相反しているがこれが強化されたのは不幸中の幸いか。 -味方AIも大きく向上し、積極的に攻撃してくれるようになった%%ためにトドメを奪われるようにもなった%%。 --本作では味方が複数いるバトルが多く、共闘感も大きく増している。 ''キャラクター'' -新キャラクター達は概ね好評。 --特に広瀬一家の面々や染谷等、本作を評価するプレイヤーからは概ね好評を得ている。 //問題点で列記した内容を評価点にまでわざわざ記述する必要を感じない // --なお、新キャラクターの1人であるハン・ジュンギは国内外から評価が良かった((ハン・ジュンギは銀に染めた髪と青いジャケットから、海外では『Devil May Cry』のバージルと絡めて「Korean Vergil」と呼ばれている。))からなのか、続編となる『7』や『維新!極』にも登場している((ただし、厳密には本作に登場した本人ではない。本作をプレイした者なら分かるが、これには『6』のストーリー展開が関係している。))。 -伊達刑事 --本作では久々に桐生の相棒ポジションに復帰。しかも、過去作の不遇っぷりが嘘のように有能な場面が多数登場し、ラストで見られる桐生との信頼関係に関しては最終章に相応しい描写がなされている。 //---しかし、終盤にはやはり伊達さんクオリティを発揮するのだった。 ''小野ミチオ'' -作中にて桐生が演じる、尾道の看板とするべく生み出されたゆるキャラ。 --作中のサブストーリーにおける強烈なキャラ性故にプレイヤーからの人気は高く、上記のスナックと共に「本作の新要素としては数少ない長所」と批判的に見るプレイヤーからも好評を得ている。 ---DLCのコスチュームでも使用が可能。しかし、そちらはストーリー中と違って、トレードマークのハッサクを模した巨大な頭が小さくなっており、その点を残念がる声は多い。 ''シナリオ'' -陽明連合の謎や陰謀、広瀬一家のキャラクター性や雰囲気等は広島中心のシナリオはよくできている。 --特に南雲は実父と渡世の親の関係、幼馴染との三角関係など『1』の桐生を彷彿させるキャラクター設定でニヤリとできる。 --南雲以外にも敵味方陣営ともに親子をテーマに桐生の半生を意識した関係性が多く見られ、''その点においては''桐生一馬の最終章としてふさわしいという意見もある。 -また総長の広瀬とのバトルは演出なども熱く、ビートたけし氏の演技もあり迫力は満点。 --発売前は老人のとのバトルと聞いて歴代シリーズラスボスの「宗像征四郎」や「天海」を思い出し老人いじめになることを危惧した人も居たが、暗殺者らしいバトルスタイルは老人相手でも恐ろしさと強さがあると高評価。%%ネタ的な意味でもガチ的な意味でも広瀬がラスボスでよかったのではないかというプレイヤーも多い。%% ''カメラ'' -カメラ機能で様々な場所を撮れるようなった。中には今まで死亡したキャラが幽霊として撮れる。 --また街の人々や同行者にカメラを向けるとポーズをとったり、嫌そうに顔を背けるなどリアクションも豊か。 ''BGM'' -過去作では汎用BGMが多かったボス戦だが、本作ではほとんどのボス戦で固有のBGMが用意されている。 --染谷戦、広瀬戦などのBGMは好評である。 -イベント戦闘決着時には、BGMのアウトロが違和感なく流れるという演出も好評。この演出は以降のシリーズにも受け継がれている。 -メインメニューから過去作のあらすじが参照可能だが、その際にはBGMとして『1』は「Receive You」が、『2』は「As A Man, As A Brother」が、『3』は「Fly」が、『4』は「For Faith」が、『5』は「The Battle for the Dream」が流れる。いずれも各作品のメインテーマやラスボス曲といった名曲であり、ファンには嬉しい演出と言える。 --ただ、問題点に上述した通り「Receive You」は本編で聴きたかったという声も多いが。また、欲を言えば「Reign」が流れる『0』のあらすじも欲しかった。 ---- **総評 シームレスやグラフィックなどの改良された点はあるのだが、その分ボリュームを削られ、バトルを改悪されては3歩進んで10歩ぐらい下がっていると言わざるを得ない。~ シリーズでもマルチを含めればPS4での発売は4作目になるため、新世代のハードの開発にも小慣れていたはずなのだが…。~ シナリオも「最終章」と宣伝した割には粗や矛盾が多く、とりわけ本作のダメな部分が尽くシリーズが着実に積み重ねてきた大事な部分を破壊する致命的なものである。~ よって、内容的にはこれまで『龍が如く』を愛してきたファンが納得のいく出来とは言い難い。 特に遥に関してはシナリオの都合のしわ寄せを大きく喰らっているのは否定できない。 //それ故に、勇太の「&bold(){みんなが大事にしてた遥ちゃんをキズモノにしやがった!}」というセリフに対し、COLOR(red){「''それはこっちの台詞だ''」}などと激昂するシリーズファンも少なくない。 //遥に子供ができたことこそ不評だけど、勇太はせいぜい賛否両論レベルじゃない? //賛否というなら問題点に賛成意見を記入してほしい //入れました。 長年主人公を務めてきた桐生一馬の最終章((発売時点。後の『7』『7外伝』『8』にも登場しており、『7外伝』『8』では再び主人公を務めている。))にも拘らず、『龍が如く』のファンにとっては容認しがたい、後味の悪い作品になってしまった。 //桐生は7外伝や8にも出るので、引退作ではないかと。 //↑6発売時は最終章として宣伝されたので当時を基準に考えるべき ---- **余談 -キャラクターの担当声優へのインタビュー映像はシリーズ恒例となっているが、ゲーム本編ではOPとEDでしか出番の無かった真島役の宇垣秀成氏の分はあるにもかかわらず、同じくシリーズのレギュラーキャラであり本作でも重要な役割を果たす遥役の釘宮理恵氏のインタビュー映像は今回に限り存在しない。 -2017年2月23日に発売予定だった『極』の廉価版には、本作の序盤をプレイ可能なお試し版のプロダクトコードが封入される予定だったが、発売延期が行われ結局発売中止となった。後の2017年9月21日にPS4版限定で『極』の廉価版が発売された(こちらには『極2』の特典コードが付属)。 -本作のサウンドトラックは、ゲームの発売から半年以上が経過した2017年8月にセガストアから発売された。シリーズ作品のサウンドトラックは『維新!』以降、ゲームの発売日近辺で発売されるのが恒例となっていただけに異例の遅さと言える。 -発売後に行われた『ファミ通』のアンケートでは、ユーザーの6割が本作のストーリーに不満があるという結果が出た。 --なお、脚本を手がけたプロデューサーの横山昌義氏は、発売後のインタビューにて「シナリオへの賛否両論はあくまで狙ったもので、真摯に作品に向き合ってくれる人が多いということがとても嬉しい」といった旨の発言をしている。 ---当然ながらこの発言に対しユーザーからは「批判しているのはそういうことじゃない」などとさらに批判の声が相次いだ。 --さらに、後述する『7外伝』の発売直前に行われた[[AUTOMATONの公式インタビュー>https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20231101-270352/]]で横山氏は、''「(ユーザーからの批判に対し) "だからなんだ" という気持ちはあります」「『龍が如く』においては僕らは触れられない“神”でなければいけないと思う」''と開き直るような発言をしている。火に油を注ぐ形となったのは説明するまでもない。 ---とはいえ、前提として横山氏が脚本を手がけた本作の続編である『7』や『7外伝』に関しては概ね高い評価を受けており、実際ネットユーザーの批判に対して一々迎合する訳にもいかないこともまた事実である。言葉選びが悪かったのもまたその通りなのだが。 -『極』の初回封入特典で先行体験版が付属していたが「本先行体験版のストーリー、登場人物、桐生一馬の服装その他、ゲームシステムに直接関係のない要素は、『龍が如く6(仮称)』本編の内容とは異なる専用の内容です。」「※本先行体験版のバトルアクション、街での行動パターン、その他遊びの要素は、『龍が如く6(仮称)』本編から、その一部を採用しており、本編では追加、改変される可能性があります。」との注意書き通り、本編とは別物の内容となっている。 --ちなみに、その内容は「カジュアルな青い服装に身を包んだ桐生が神室町にて東城会組員と協力して中国マフィアと戦い、最後に遥と合流する」というもの。 --此処まで記述を読んだ方ならば容易に察せられるだろうが、案の定体験版と本編を両方遊んだユーザーからは「本編にも体験版の内容が引き継がれていれば…」という意見が見られる。 -「桐生一馬の最終章であるため、原点である『1』と同じ12月8日に発売する」というコメントが公式から出されていた。 --このスタンスが新規のドラゴンエンジンやフルボイス化と相まって納期を厳しくした原因となった可能性が指摘されている。本作の発表時は2016年秋発売としていた。 -本作の心霊写真では既に死亡した人物が登場するが、その中には『3』のラスボスで生死が曖昧なまま終わった峯義孝も登場する。 --生死不明ということで今まで復活が期待されていた点もあった((『6』発表当初は「峯・復活の時」というサブタイトルが検索上位にも来ていたりした。))ため死亡が確定したことでファンからは悲しみの声が上がった。 ---後に『7』にて同じく心霊写真に写る柏木修の生存が示唆されたため、峯が本当に死亡しているのかは再び不明瞭となっていたが、2023年12月30日の公式企画展「散った男たち展((作中で死亡した男性キャラクターの葬儀を模したイベント。))」にて峯の遺影や慰霊碑が展示され、峯の死亡は公式に確定してしまった。共に死んだと思われていたアンドレ・リチャードソンは生存が確認されたため、峯も生きててほしかったという声は大きい。 -企業問題なので余談で扱うが、『龍が如く』シリーズでは極のころから誇大広告が指摘されていたが、本作ではPV詐欺も問題視されている。 --前述の通り、PVでは猫カフェに経営の要素があったり、スマホで武器や防具の管理ができると言われていたが未実装、ヒートアクションも一新するとのアナウンスがあったが、『0』からの流用が散見されるなど。 --また、前述の通り宇垣秀成氏へのインタビューの存在で、あたかも氏の演じる真島が大きく関わるように見せかけた点も問題視される。 ---フルボイスや新エンジンの扱いによって納期を大きく圧迫した結果、実装できなかったのではと推測されてはいるが、あくまで推測。真相は闇の中である。 ---もちろん、この推測が事実だったとしても、余り褒められたものでないことには変わり無いのだが。 ---この詐欺まがいの宣伝により、ユーザーからはセガに対する批判や、本作開発スタッフの責任を問う声などが上がっている。 -本作にて致命的なまでに株を落としてしまった遥だが、後の続編『ONLINE((キャラクターとしては実装しているがどれも過去シリーズの題材。))』『7』と、世界観共有のスピンオフ『JUDGE EYES』シリーズには登場せず((『JUDGE EYES』では雑誌の記事にマスコミが遥を追っている内容が書かれている。))、本作以降彼女がどうなっているのかは不明。 --桐生一馬と共にした物語が終わったという事で、%%無事に黒歴史化…もとい%%今後のシリーズ作品には関与させない方向なのかもしれない。 --しかし、続く『7外伝』では再び登場しており、『8』のPVのエンディングノート編でも、新録されたと思われる音声が確認されている。 -プレイステーションアワード2017において、アジア地域(日本含む)で50万本以上売れたソフトとして、本作は「Gold Prize」賞を取った。 --しかし2018年、名越氏は「[[2016年後半はプレイステーションフォーマットに元気がなく、『龍6』でよくなるきっかけを作りたかったがもうひとつだった>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/180905]]」と、本作が商業的にも満足のいく結果を得られなかったことを示唆する発言をしている。 -当初はハングル版も発売予定だったのだが、後に発売中止が発表された。本作に戦艦大和が登場する事が理由だと思われる。 -本作で楽曲提供した山下達郎氏は10年ほどゲームから離れていたが、PS4と同時に本作を購入しクリアしている。後に自身のラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』にて『龍が如く極』や『JUDGE EYES』も遊んでいる事を語っている。 -2020年3月28日に南雲を演じた宮迫氏のYouTubeチャンネル((氏は現在諸事情により吉本興業を退社し、雨上がり決死隊も解散してYouTuberとして活動している。))で本作の実況動画がアップされた。 #region(宮迫氏によるプレイ映像) #video(https://www.youtube.com/watch?v=dNVMxiS2XuY) #endregion //***演者への怨嗟の声について //改めて言うことでは無いが、&bold(){キャラクターを演じた声優には一切の非はない。} //-上述した通り、本作の一部キャラに対しては不評意見の嵐が吹き荒れたが、その結果勇太を演じた藤原竜也氏や恒雄を演じた大森南朋氏といったゲスト俳優にまで批判が及んでしまうという風評被害を引き起こしてしまった。 //--両氏のキャラが演技やキャラ付けで不評を買ってしまったのは間違いないが、本来責められるべきは不評を買うような演技指導やキャラ付けを行った脚本担当を始めとする本作スタッフである。彼等の指示通りに演じただけのゲスト俳優にまで批判の矛先を向けるのは、流石にお門違いだと苦言を呈する他無い。 //--この影響なのか、以降の作品(ジャッジアイズシリーズ含む)では俳優を吹き替え・モデルで起用する際、批判されない程度に細かく設定付けをするようにしている((巌見恒雄と同等の悪役を起用せざるを得ない場合は、オリジナルのモデルを採用し、演技は本業の声優に依頼するという措置を取った。))。 //↑この件についてはゲームカタログ(その他判定専用)意見箱3にてのせる必要がないと話がついているので、復帰したいのであればそちらに話を通すようにお願いします ---- **その後の展開 -本作で桐生一馬を主人公とした旧シリーズに一応は区切りがついたということで、2018年に「新・龍が如く」シリーズの第1弾として、iOS/Android/Win向けに『龍が如くONLINE』がサービス開始。 --時系列は本作の後となっており、旧作の過去のエピソードなども描かれている((その中には過去シリーズの各々で指摘されていた問題を、伏線回収やキャラクターの掘り下げという形式で補填しているものもある。))。ただし、後述の『7』とは異なる歴史を歩んだパラレルワールドとなっている((横山氏曰く、どれを選んでも正史で扱っていると明言している(つまり、現在の『龍が如く』シリーズは後述の『JUDGE EYES:死神の遺言』も合わせて異なる3つの世界線に分かれている)。))。 --『ONLINE』オリジナルキャラクターや『刃牙シリーズ』『東京リベンジャーズ』含めた豪華コラボも行っている、 -本作で少なくない不満が寄せられたドラゴンエンジンだが、以降も用いた作品が発売されている。 --2017年12月7日に『[[2>龍が如く2]]』のリメイク作『[[龍が如く 極2]]』が発売。 --2018年12月13日には新たなスピンオフ作品『[[JUDGE EYES:死神の遺言]]』が発売。 --どちらも本作で生じた不満の多くが解消されている。詳細は各作品ページを参照。 -そして2年後に2020年1月16日には主人公を交代し、ジャンルすらも刷新したナンバリングタイトル((海外版タイトルはナンバリングが外され、『Yakuza: Like a Dragon』となっている。))『[[龍が如く7 光と闇の行方]]』が発売された。 -本作のOne/Win(Steam)版が2021年3月25日に発売された。ただし、これまでのシリーズ同様「海外版タイトルである『Yakuza 6: The Song of Life』の和訳対応版」という扱いで配信されている((配信タイトルも海外版タイトルになっているので、一部楽曲が差し替えられている点も同じ。))。 -2023年11月にシリーズのスピンオフ『[[龍が如く7外伝 名を消した男]]』が発売された。『6』から『7』に至るまでの桐生一馬が描かれ、ジャンルは旧来のアクションアドベンチャーとなる模様((海外版タイトルは『Like A Dragon Gaiden:The Man Who Erased His Name』とこれまでの海外版タイトルであった「YAKUZA」が外れた形となっている。))。 //タイトルはSEGAのプレスリリースでの表記に準拠 -さらに、『龍が如く8』では、春日とのW主人公という形で主役に舞い戻った。%%「桐生一馬伝説、最終章」とは何だったのか((一応、『8』でも桐生一馬の最後の戦いが描かれるとされている。))。%% --ただ、開発陣インタビューによると「(ストーリーは)春日に始まり春日に終わる」としており、春日がメインであることに変わりはない模様。 --対応機種はPS5/XSX/PS4/One/Winで、2024年1月26日に発売された。

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