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本ページではWindowsの『Hitman GO: Definitive Edition』(判定は"''なし''")および、その派生作品である『Lara Croft GO』(判定は"''良作''")を併せて記載しています。
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#contents
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*Hitman GO: Definitive Edition
【ひっとまん ごー でふぃにてぃぶ えでぃしょん】
|ジャンル|パズル|&image(Hitman_g0.jpeg,height=370)|
|対応機種|Windows XP/7/8/10 (Steam)|~|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|スクウェア・エニックス モントリオールスタジオ|~|
|発売日|2016年2月24日|~|
|価格|880円|~|
|参考|Unityゲームエンジン使用|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|シンプルで良質なターン制パズル&br;日本語はないが、そもそも文字がほとんど無い|~|
|>|>|CENTER:''[[ヒットマンシリーズリンク>ヒットマンシリーズ]]''|
**概要
-2014年4月17日にiOS向けに発売された『Hitman GO』をWindows向けに移植したもの。
--その名前の通り、画質は向上している。
--『Hitman GO』はスクウェア・エニックス モントリオールスタジオにとって初めての商業作品であった。
---『Hitman GO』は2014年のCanadian Videogame AwardにてBest Game Design賞を受けている。
-日本語はないが、オプション設定画面とクレジット以外はほぼ文字がないため、英語が苦手でも全くプレイに支障がない。
**特徴
-すごろくのようなマップにて、フィギュア化されたコードネーム47を動かし、同様にフィギュア化された敵から逃れ、あるいは倒し、脱出もしくはターゲットを始末する。
--『[[不思議のダンジョンシリーズ]]』のように、プレイヤーが動くと敵やトラップも動くターン制を採用している。
---敵の目の前のマスに立つと攻撃してくるので、敵を攻撃できるのは基本的に側面か背後からのみ((移動する敵なら向こうから隣接してくるように調整すれば正面から倒すことも可能))。
---なお、敵は数種類いるが、いずれもゲーム内ではその挙動について詳細な説明はなく、死に覚えで学ぶしか無い。これもゲームのパズル要素の1つと思われるため、本稿では敵についての詳述は行わない。
--ライフは存在せず、攻撃を受けるとゲームオーバーとなりステージ最初からやり直しになる。
-全7章で、全部で83問ある。
**評価点
-単純なルールでありながら奥深い問題
--本当に全くルールの説明がないが、なぜかプレイできてしまう程にルールが単純である。
--序盤には深く考えずにコマを動かせば解けるような問題もあるものの、終盤には最小手順で40ターン以上になるものもあり、頭を悩まされることになる。
---各問題には2つ程度の追加の目標がある。同じ問題で「Kill All Enemies」「No Kill」という相反する目標が設定されているものもある。これらの目標達成がやりこみ要素となっている。
-ファンサービスがある
--5章は『[[HITMAN: BLOOD MONEY]]』のオペラ座のマップを再現したものとなっており、7章は『[[HITMAN 2: Silent Assassin]]』のサンクトペテルスブルグmapとなっている。
--BGMは『[[HITMAN: BLOOD MONEY]]』のメインテーマとなっている。
**問題点
-マップを見渡しにくい
--iOS版は視点を移動させるとその視点で固定されたが、Windows版は短時間でもとの視点に戻ってしまう。
-難易度順とはなっていない
--パズルゲームは基本的には最初は易しく、後になるほど難しくなるようになっているものであるが、本作はそんなことはなく、急に易しい問題が出て拍子抜けする場合がある。
-ゲームの進行度がわかりにくい
--ゲームを再開した時に前回どこまで進めたのかがひと目で分かるようになっておらず、チャプターの箱を開けて確認する必要がある。
**総評
非常にシンプルなルールのパズルであるが、ルールもプレイヤーが死に覚えで学ぶ必要がある点が洋ゲーぽい。~
各問題に設定された目標を達成するためには、敵の意外な挙動を見抜き、それを利用しなければならず、一筋縄ではいかない難しさがある。
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*Lara Croft GO
【らら くろふと ごー】
|ジャンル|パズル|
|対応機種|Windows 7/10 (Steam)|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|
|発売元|スクウェア・エニックス|
|開発元|スクウェア・エニックス モントリオールスタジオ|
|発売日|2016年12月4日|
|価格|1,080円|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|ポイント|シンプルで良質なターン制パズル&br演出面やUIも高品質|
|>|CENTER:''[[トゥームレイダーシリーズリンク>トゥームレイダーシリーズ]]''|
**概要(Lara Croft)
『Hitman GO』のルールを使ったトゥームレイダーシリーズの番外編。~
2015年にiPhoneとAndroid向けに配信されたスマートフォン版をWindowsに移植したタイトルである。海外ではPS4版やVita版も配信されている。~
マルチプラットフォームエンジン「unity」で開発されており、スマホ版同様、タッチ操作にも対応したインターフェースになっている。
シリーズでは異色のターン制パズルを採用しており、これまでのアクション主体だったシリーズとは大幅に異なるプレイ感覚を持つ。~
先に発売された『Hitman GO』と共通したゲーム性になっているが、ジオラマ風ではなくクォータービューになっており、『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト』などに近い雰囲気になっている。
**特徴(Lara Croft)
-操作はマウスかタッチが主体だが、Xinputのゲームパッドにも対応している。
--移動したい方向にスライドするか左スティックを倒すと1マス分を移動する。移動先に敵がいる場合、自動的に攻撃して排除できる。
---移動できる道は決められており、『Hitman GO』と同様に線の上にマスを表す点が表示されている。線が表示されていれば崖でクライミングすることも可能。
--ステージ中に刺さっている槍を入手すれば、離れた場所にいる敵を排除することも可能。槍は一度使うとなくなる。
---なお、槍を使用したり、後述のレバーを操作する際はターンが経過しない。
-敵やトラップもプレイヤーが動くと動いてくる完全なターン制を採用している。
--敵は目の前に立つと攻撃してくるので、敵を攻撃できるのは基本的に側面か背後からのみ((移動する敵なら向こうから隣接してくるように調整すれば正面から倒すことも可能))。
--ライフは存在せず、攻撃を受けるかトラップにかかるとゲームオーバーとなりステージ最初からやり直しになる。
--敵・トラップの一例
---レバー - レバーのあるマスに止まって操作すると、床が動くなどのギミックが作動する。
---床スイッチ - 上に立っている間だけ作動する。
---ブロック - 押したり引いたりして動かすことが出来る。高所に登るための踏み台や、敵や罠から身を守る盾など用途は多彩。
---大ヘビ - 基本的な敵。動いたり方向転換することはなく、排除も容易。
---大グモ - 特定の直線を常に行き来している。タイミングを見て通る必要がある。
---大トカゲ - ララが正面2マス先に立つと立ち上がって後を追ってくる。ララの通った道を正確にトレースする。
---丸ノコギリ - 床の溝に沿って移動する定番トラップ。こういった罠もララの移動に合わせて1マスずつ動く。
-ステージ中にはどこかに宝物の入った壺があり、クリック/タッチするか、右スティックでカーソルを動かして合わせると入手できる。
--宝を入手していくと、ララの新しいコスチュームが解禁されていく。
**評価点(Lara Croft)
-完成度の高さ
--元々『トゥームレイダー』は仕掛けや足場の構造を駆使してステージを攻略していくパズル要素のあるゲーム性を持っていた。今作ではアクション性をほぼ排除し、ターン制となったことでパズル的な面がより強調され、面白みを増す事に成功している。
--ステージの仕掛けが豊富かつそれらを駆使したギミック、ステージ構成も素晴らしく凝っている。後半やクリア後のおまけステージは難易度が高くなるが、それだけに自力で解けた時の爽快感も高い。
---操作もシンプルで、なおかつ仕掛けも見た目で分かりやすいため万人がプレイしやすいゲームと言える。
---リトライ等のテンポも良く、プレイしていてUIやシステム面でストレスを感じる部分は殆どない。
---敵キャラもただのお邪魔キャラというわけではなく、床スイッチを踏ませたり、矢から身を守る盾にしたりと様々な活用法がある。
---おまけステージでは本編と同じ敵でも、倒しても数ターンで復活する敵が登場し、さらにパズル性を高めてくれる。
-遺跡冒険の雰囲気の良さ
--基本的に薄暗い洞窟がメインであるが、背後の景色に目指す場所が見えていたり、遺跡の番人である「蛇の女王」と呼ばれる大蛇がたびたび顔を出して雰囲気を盛り上げてくれる。
--終盤はこの女王との決戦もあり、遺跡探検モノのお約束を踏まえたストーリーが展開される。会話やムービーといったものはないが、十分ストーリーを理解できるようになっている。
--トゥーン調で表現されるシンプルなグラフィックは、リアル調ではないものの、独特の味があり洗練されている。
--ララのアクションも、単に移動するだけではなく前転したり宙返りしたり、敵を倒すのにも複数のアニメーションのパターンがあったりと細かい部分で作り込まれており、キャラを動かす楽しさを感じさせてくれる。
-おまけコスチュームの選定
--宝物を集めることでアンロックされるコスチュームは、過去シリーズで登場したものばかりで、シリーズファンには実に懐かしいものとなっている。
--初期からアンロックされている「Core Classic」は[[第1作目>トゥームレイダース]]のコスチューム。各コスチュームの名前はそのコスチュームが登場したステージを彷彿とさせる名前になっているあたりにくい演出と言えよう。
---他にも『ヒットマン』や『Deus Ex』『ジャストコーズ』といったアイドスブランドの人気シリーズのコスチュームも用意されている。
--宝物の入った壺は巧妙に隠されており、本編のレリックほどではないが見つけるのは中々難しい場面も多い。
---中にはゲームオーバー確定の場所に行かないと見つからないものもあったりするので、ステージを隅から隅まで探すことになる。
---ステージ選択画面でそのステージにあと何個隠されているのかは表示されるので、取りこぼしを探すのは難しくない。
--『Hitman GO』と同様に実績も用意されている。何をすれば獲得出来るのかは明示されているが、その条件を満たせるステージが何処なのかは自分で見つけ出す必要がある。
-ヒント機能もある
--使用するとクリアまでの手順を順番に示してくれるため非常に便利。途中までヒントに頼って後は自力で解くことも可能。
--自力でクリアした方が楽しいゲームではあるが、どうしても進めない人向けの救済措置が用意されているのは良点と言えよう。
**問題点(Lara Croft)
-ゲームパッドでの操作がイマイチ
--クォータービュー視点のため斜め移動が多くなるが、スティックを倒した方向と違う方向に移動してしまう操作ミスが起きやすい。慣れれば遊べるようにはなるが。
--マウスやタッチ操作使用時は問題ないので、これらのデバイスで操作する方がいいかもしれない。
-ボリュームはやや少なめ
--1ステージの長さはそれほどでもなく、サクサク進められるのもあって物足りなく感じやすい。ちなみにエンディングまでは約5時間程度。その分、価格は抑えられているが、釣り合いが取れていると感じるかはプレイヤー次第か。
--やりこみ要素が宝物集めしかなく、スコアや最短クリア手数が記録されたりすることもない。
---もっとも本作のパズルの解答は完全に一本道(多少敵の誘導に手間取る程度)なので、最短手数を競うのは無意味と言えるが。
**総評(Lara Croft)
シリーズとしては異色の作品だが、シリーズの持つ雰囲気を崩さず、パズルゲームとしても出来がよく、シンプルで洗練された世界観やシステムが好評を得た良作。~
シリーズ初見でも入り込みやすいので、手軽に良質なパズルを楽しみたい人は手に取ってみるといいだろう。~
[[Steamのストア画面>http://store.steampowered.com/app/540840/]]では日本語に対応してないと表示されているが、実際は日本語も入っているので安心してほしい。
//複数の記事のあるページであるため、記事の区切り以外の場所に"----"による区切り線を入れると逆に見にくくなるためおやめください。
本ページではWindowsの『Hitman GO: Definitive Edition』(判定は"''なし''")および、その派生作品である『Lara Croft GO』(判定は"''良作''")を併せて記載しています。
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#contents
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*Hitman GO: Definitive Edition
【ひっとまん ごー でふぃにてぃぶ えでぃしょん】
|ジャンル|パズル|&image(Hitman_g0.jpeg,height=370)|
|対応機種|Windows XP/7/8/10 (Steam)|~|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|スクウェア・エニックス モントリオールスタジオ|~|
|発売日|2016年2月24日|~|
|価格|880円|~|
|参考|Unityゲームエンジン使用|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|シンプルで良質なターン制パズル&br;日本語はないが、そもそも文字がほとんど無い|~|
|>|>|CENTER:''[[ヒットマンシリーズリンク>ヒットマンシリーズ]]''|
**概要
-2014年4月17日にiOS向けに発売された『Hitman GO』をWindows向けに移植したもの。
--その名前の通り、画質は向上している。
--『Hitman GO』はスクウェア・エニックス モントリオールスタジオにとって初めての商業作品であった。
---『Hitman GO』は2014年のCanadian Videogame AwardにてBest Game Design賞を受けている。
-日本語はないが、オプション設定画面とクレジット以外はほぼ文字がないため、英語が苦手でも全くプレイに支障がない。
**特徴
-すごろくのようなマップにて、フィギュア化されたコードネーム47を動かし、同様にフィギュア化された敵から逃れ、あるいは倒し、脱出もしくはターゲットを始末する。
--『[[不思議のダンジョンシリーズ]]』のように、プレイヤーが動くと敵やトラップも動くターン制を採用している。
---敵の目の前のマスに立つと攻撃してくるので、敵を攻撃できるのは基本的に側面か背後からのみ((移動する敵なら向こうから隣接してくるように調整すれば正面から倒すことも可能))。
---なお、敵は数種類いるが、いずれもゲーム内ではその挙動について詳細な説明はなく、死に覚えで学ぶしか無い。これもゲームのパズル要素の1つと思われるため、本稿では敵についての詳述は行わない。
--ライフは存在せず、攻撃を受けるとゲームオーバーとなりステージ最初からやり直しになる。
-全7章で、全部で91問ある。
**評価点
-単純なルールでありながら奥深い問題
--本当に全くルールの説明がないが、なぜかプレイできてしまう程にルールが単純である。
--序盤には深く考えずにコマを動かせば解けるような問題もあるものの、終盤には最小手順で40ターン以上になるものもあり、頭を悩まされることになる。
---各問題には2つ程度の追加の目標がある。同じ問題で「Kill All Enemies」「No Kill」という相反する目標が設定されているものもある。これらの目標達成がやりこみ要素となっている。
-ファンサービスがある
--5章は『[[HITMAN: BLOOD MONEY]]』のオペラ座のマップを再現したものとなっており、7章は『[[HITMAN 2: Silent Assassin]]』のサンクトペテルスブルグmapとなっている。
--BGMは『[[HITMAN: BLOOD MONEY]]』のメインテーマとなっている。
**問題点
-マップを見渡しにくい
--iOS版は視点を移動させるとその視点で固定されたが、Windows版は短時間でもとの視点に戻ってしまう。
-難易度順とはなっていない
--パズルゲームは基本的には最初は易しく、後になるほど難しくなるようになっているものであるが、本作はそんなことはなく、急に易しい問題が出て拍子抜けする場合がある。
-ゲームの進行度がわかりにくい
--ゲームを再開した時に前回どこまで進めたのかがひと目で分かるようになっておらず、チャプターの箱を開けて確認する必要がある。
**総評
非常にシンプルなルールのパズルであるが、ルールもプレイヤーが死に覚えで学ぶ必要がある点が洋ゲーぽい。~
各問題に設定された目標を達成するためには、敵の意外な挙動を見抜き、それを利用しなければならず、一筋縄ではいかない難しさがある。
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*Lara Croft GO
【らら くろふと ごー】
|ジャンル|パズル|
|対応機種|Windows 7/10 (Steam)|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|
|発売元|スクウェア・エニックス|
|開発元|スクウェア・エニックス モントリオールスタジオ|
|発売日|2016年12月4日|
|価格|1,080円|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|ポイント|シンプルで良質なターン制パズル&br演出面やUIも高品質|
|>|CENTER:''[[トゥームレイダーシリーズリンク>トゥームレイダーシリーズ]]''|
**概要(Lara Croft)
『Hitman GO』のルールを使ったトゥームレイダーシリーズの番外編。~
2015年にiPhoneとAndroid向けに配信されたスマートフォン版をWindowsに移植したタイトルである。海外ではPS4版やVita版も配信されている。~
マルチプラットフォームエンジン「unity」で開発されており、スマホ版同様、タッチ操作にも対応したインターフェースになっている。
シリーズでは異色のターン制パズルを採用しており、これまでのアクション主体だったシリーズとは大幅に異なるプレイ感覚を持つ。~
先に発売された『Hitman GO』と共通したゲーム性になっているが、ジオラマ風ではなくクォータービューになっており、『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト』などに近い雰囲気になっている。
**特徴(Lara Croft)
-操作はマウスかタッチが主体だが、Xinputのゲームパッドにも対応している。
--移動したい方向にスライドするか左スティックを倒すと1マス分を移動する。移動先に敵がいる場合、自動的に攻撃して排除できる。
---移動できる道は決められており、『Hitman GO』と同様に線の上にマスを表す点が表示されている。線が表示されていれば崖でクライミングすることも可能。
--ステージ中に刺さっている槍を入手すれば、離れた場所にいる敵を排除することも可能。槍は一度使うとなくなる。
---なお、槍を使用したり、後述のレバーを操作する際はターンが経過しない。
-敵やトラップもプレイヤーが動くと動いてくる完全なターン制を採用している。
--敵は目の前に立つと攻撃してくるので、敵を攻撃できるのは基本的に側面か背後からのみ((移動する敵なら向こうから隣接してくるように調整すれば正面から倒すことも可能))。
--ライフは存在せず、攻撃を受けるかトラップにかかるとゲームオーバーとなりステージ最初からやり直しになる。
--敵・トラップの一例
---レバー - レバーのあるマスに止まって操作すると、床が動くなどのギミックが作動する。
---床スイッチ - 上に立っている間だけ作動する。
---ブロック - 押したり引いたりして動かすことが出来る。高所に登るための踏み台や、敵や罠から身を守る盾など用途は多彩。
---大ヘビ - 基本的な敵。動いたり方向転換することはなく、排除も容易。
---大グモ - 特定の直線を常に行き来している。タイミングを見て通る必要がある。
---大トカゲ - ララが正面2マス先に立つと立ち上がって後を追ってくる。ララの通った道を正確にトレースする。
---丸ノコギリ - 床の溝に沿って移動する定番トラップ。こういった罠もララの移動に合わせて1マスずつ動く。
-ステージ中にはどこかに宝物の入った壺があり、クリック/タッチするか、右スティックでカーソルを動かして合わせると入手できる。
--宝を入手していくと、ララの新しいコスチュームが解禁されていく。
**評価点(Lara Croft)
-完成度の高さ
--元々『トゥームレイダー』は仕掛けや足場の構造を駆使してステージを攻略していくパズル要素のあるゲーム性を持っていた。今作ではアクション性をほぼ排除し、ターン制となったことでパズル的な面がより強調され、面白みを増す事に成功している。
--ステージの仕掛けが豊富かつそれらを駆使したギミック、ステージ構成も素晴らしく凝っている。後半やクリア後のおまけステージは難易度が高くなるが、それだけに自力で解けた時の爽快感も高い。
---操作もシンプルで、なおかつ仕掛けも見た目で分かりやすいため万人がプレイしやすいゲームと言える。
---リトライ等のテンポも良く、プレイしていてUIやシステム面でストレスを感じる部分は殆どない。
---敵キャラもただのお邪魔キャラというわけではなく、床スイッチを踏ませたり、矢から身を守る盾にしたりと様々な活用法がある。
---おまけステージでは本編と同じ敵でも、倒しても数ターンで復活する敵が登場し、さらにパズル性を高めてくれる。
-遺跡冒険の雰囲気の良さ
--基本的に薄暗い洞窟がメインであるが、背後の景色に目指す場所が見えていたり、遺跡の番人である「蛇の女王」と呼ばれる大蛇がたびたび顔を出して雰囲気を盛り上げてくれる。
--終盤はこの女王との決戦もあり、遺跡探検モノのお約束を踏まえたストーリーが展開される。会話やムービーといったものはないが、十分ストーリーを理解できるようになっている。
--トゥーン調で表現されるシンプルなグラフィックは、リアル調ではないものの、独特の味があり洗練されている。
--ララのアクションも、単に移動するだけではなく前転したり宙返りしたり、敵を倒すのにも複数のアニメーションのパターンがあったりと細かい部分で作り込まれており、キャラを動かす楽しさを感じさせてくれる。
-おまけコスチュームの選定
--宝物を集めることでアンロックされるコスチュームは、過去シリーズで登場したものばかりで、シリーズファンには実に懐かしいものとなっている。
--初期からアンロックされている「Core Classic」は[[第1作目>トゥームレイダース]]のコスチューム。各コスチュームの名前はそのコスチュームが登場したステージを彷彿とさせる名前になっているあたりにくい演出と言えよう。
---他にも『ヒットマン』や『Deus Ex』『ジャストコーズ』といったアイドスブランドの人気シリーズのコスチュームも用意されている。
--宝物の入った壺は巧妙に隠されており、本編のレリックほどではないが見つけるのは中々難しい場面も多い。
---中にはゲームオーバー確定の場所に行かないと見つからないものもあったりするので、ステージを隅から隅まで探すことになる。
---ステージ選択画面でそのステージにあと何個隠されているのかは表示されるので、取りこぼしを探すのは難しくない。
--『Hitman GO』と同様に実績も用意されている。何をすれば獲得出来るのかは明示されているが、その条件を満たせるステージが何処なのかは自分で見つけ出す必要がある。
-ヒント機能もある
--使用するとクリアまでの手順を順番に示してくれるため非常に便利。途中までヒントに頼って後は自力で解くことも可能。
--自力でクリアした方が楽しいゲームではあるが、どうしても進めない人向けの救済措置が用意されているのは良点と言えよう。
**問題点(Lara Croft)
-ゲームパッドでの操作がイマイチ
--クォータービュー視点のため斜め移動が多くなるが、スティックを倒した方向と違う方向に移動してしまう操作ミスが起きやすい。慣れれば遊べるようにはなるが。
--マウスやタッチ操作使用時は問題ないので、これらのデバイスで操作する方がいいかもしれない。
-ボリュームはやや少なめ
--1ステージの長さはそれほどでもなく、サクサク進められるのもあって物足りなく感じやすい。ちなみにエンディングまでは約5時間程度。その分、価格は抑えられているが、釣り合いが取れていると感じるかはプレイヤー次第か。
--やりこみ要素が宝物集めしかなく、スコアや最短クリア手数が記録されたりすることもない。
---もっとも本作のパズルの解答は完全に一本道(多少敵の誘導に手間取る程度)なので、最短手数を競うのは無意味と言えるが。
**総評(Lara Croft)
シリーズとしては異色の作品だが、シリーズの持つ雰囲気を崩さず、パズルゲームとしても出来がよく、シンプルで洗練された世界観やシステムが好評を得た良作。~
シリーズ初見でも入り込みやすいので、手軽に良質なパズルを楽しみたい人は手に取ってみるといいだろう。~
[[Steamのストア画面>http://store.steampowered.com/app/540840/]]では日本語に対応してないと表示されているが、実際は日本語も入っているので安心してほしい。