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*バルーンボンバー 【ばるーんぼんばー】 |ジャンル|シューティング|&image2(ballbomb-01.png,center)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|タイトー|~| |稼動開始日|1980年4月|~| |プレイ人数|1~2人(交互)|~| |判定|なし|~| |ポイント|地上移動版スペースインベーダー&br()敵弾を逃すと行動範囲が狭まる過酷さ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1980年にタイトーからリリースされたインベーダーライクなシューティング。『[[スペースインベーダー]]』のアレンジ版と呼べる内容で、基本ルールはほぼ同じである。 --画面下部で地面を左右移動する列車砲を操り、画面上部内に存在する風船爆弾をすべて破壊するのがクリア目的となる。 **特徴・評価点 -1~2人交互プレイ可能、ループ制のエンドレス。 --レバー+1ボタンで操作。レバー左右にて列車砲の左右移動、ボタンでショットを撃つ。 --すべての残機が尽きるとゲームオーバーとなる。当時のゲームに漏れずコンティニューは搭載されていない。 -風船爆弾は戦車の上部にて、常に左右のどちらかにループ移動している。 --風船爆弾は、「風船」とぶら下がっている「爆弾」の2パーツに分かれている。爆弾部分は常時左右に揺れており、その動きを読んでショットを撃つ必要がある。 --爆弾部分を破壊すると風船と共に消滅するが、風船を先に破壊してしまうと残った爆弾が落下してくる。また、爆弾自体も弾を発射してくるので、できるだけ早く破壊する事が求められる。 #region(画像) &image2(ballbomb-02.png,center) #center(){爆弾を撃てば全て破壊されるが、風船を撃てば爆弾が落下する} #endregion -ときおり複葉機(スペースインベーダーでいうところのUFO)が画面上部に現れ、敵弾を一度に3発ばら撒いてくる。もちろん、これも対処しないと命の危険に近づくのはいうまでもないだろう。 --なお、複葉機そのものは射程外にいるため一切の破壊ができない。 -ステージをクリアすると、風船爆弾の位置が徐々に繰り下がっての再スタートとなり、難易度が段々と上がる。列車砲位置の手前まで下がった状態で何回かクリアすると、画面中段まで敵位置が繰り上がり、それ以降は下降⇔中段の繰り返しとなる。 #region(画像) &image2(ballbomb-04.png,center,width=680,https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/648/1235/ballbomb-04.png) #center(){複葉機を攻撃しても、見えない壁に阻まれ撃墜できない/徐々に迫ってくる風船爆弾} #endregion **問題点 -スペースインベーダー同様、画面上に1発しか弾が出ない。至近距離で的を外すと非常に危険なため、正確な射撃が求められる。 -敵弾や爆弾が地面に落ちるとそこに穴(くぼみ)ができ、通行不能となる。穴の位置によっては列車砲の移動範囲が大幅に狭まり、左右を穴で囲まれると実質上の詰みとなってしまう。 --他作品なら生き抜く上で必要不可欠な「敵弾避け」が、本作では自身の寿命を縮めることになってしまう。 --本作の敵弾や爆弾はすべて撃ち落とし(消滅)が可能である。よって、穴を発生させない為にも、可能な限り敵と共に敵弾をも消さないと、長生きができないのだ。 --ちなみに列車砲がミスすると、穴の開いた地形はすべて元に戻る。 #region(画像) &image2(ballbomb-03.png,center) #endregion -新規生産の基板では背景が青く、雲が流れているのだが、当時のタイトー作品の御多分に漏れず、インベーダー改造基板では背景が表示されない。 **総評 -敵弾避けが自身の寿命を縮めるというシステムのせいで、常にかなりの緊迫感があるゲームである。地面に穴があいた時のショックは滅茶苦茶大きいのだ…。 --但し、敵そのものの強さはインベーダーより弱く、結構まったりとした雰囲気を醸し出しているともいえる。とにかく、本作の死亡原因の大半は「地面の穴」であるのは間違いない。 -元祖インベーダーとはまた違ったシステムを採用した意欲作であったが、商業的にはさほどヒットしなかった。後述のタイトーメモリーズ関連でリリースされるまでは、存在を知らないレトロゲーマーも少なくなかったと思われる。 ---- **余談 -「ゲームセンターあらし」登場時、主人公あらし達も知らない「できたてほやほやのゲーム」と紹介されていた。 --1979年連載開始後、年が変わっての春頃の掲載なので本当にできたてほやほやで、ある意味番宣ならぬ「漫宣」、または日本初の「タイアップ」。 ---ちなみに、作者のすがやみつる氏が開発を取材した際に作成中のバルーンボンバーに触れ、執筆、雑誌掲載と流れていく中で市場に出回ったので、まさしく「漫宣」。 当時の子供達はバルーンボンバーを探したがなかなか見つからなかった等、想い出系ブログに書かれた事もある。 --せっかくの漫画掲載であったが、ヒット作にはならなかった。コロコロ=小学生と、駄菓子屋向けゲームでは無いゲーセン用バルーンボンバーでは出会いは無かったとも。 **家庭用移植 -オムニバス集 --''タイトーメモリーズ 下巻''(プレイステーション2、2005年8月25日発売、タイトー) --''タイトーメモリーズ ポケット''(プレイステーション・ポータブル、2006年1月5日発売、タイトー) ---オリジナルの他に、本作限定のアレンジ版である「バルーンボンバー2005」が収録されている。 --''TAITOレトロアーケードパック''(Win95、発売年不明、イマジニア) ---本作に加え「アルペンスキー」「[[フロントライン>フロントライン (AC)]]」の全三作を収録。 -勝手移植 --古い時代ゆえ、許諾をとったか怪しい…いや、おそらく無許可で移植、販売されたであろうソフトが存在する。 ---「バルーンボンバー」(MZ-80) ---「SUPER BALLOON」(PC-8001) ---「パルルーンボンバー」(ベーシックマスターレベル2) //-その他にもパソコン移植もされているとの事だが、詳細不明なのでここでは割愛されて頂く(どなたか情報求む)。
*バルーンボンバー 【ばるーんぼんばー】 |ジャンル|シューティング|&image2(ballbomb-01.png,center)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|タイトー|~| |稼動開始日|1980年4月|~| |プレイ人数|1~2人(交互)|~| |判定|なし|~| |ポイント|地上移動版スペースインベーダー&br()敵弾を逃すと行動範囲が狭まる過酷さ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1980年にタイトーからリリースされたインベーダーライクなシューティング。『[[スペースインベーダー]]』のアレンジ版と呼べる内容で、基本ルールはほぼ同じである。 --画面下部で地面を左右移動する列車砲を操り、画面上部内に存在する風船爆弾をすべて破壊するのがクリア目的となる。 **特徴・評価点 -1~2人交互プレイ可能、ループ制のエンドレス。 --レバー+1ボタンで操作。レバー左右にて列車砲の左右移動、ボタンでショットを撃つ。 --すべての残機が尽きるとゲームオーバーとなる。当時のゲームに漏れずコンティニューは搭載されていない。 -風船爆弾は戦車の上部にて、常に左右のどちらかにループ移動している。 --風船爆弾は、「風船」とぶら下がっている「爆弾」の2パーツに分かれている。爆弾部分は常時左右に揺れており、その動きを読んでショットを撃つ必要がある。 --爆弾部分を破壊すると風船と共に消滅するが、風船を先に破壊してしまうと残った爆弾が落下してくる。また、爆弾自体も弾を発射してくるので、できるだけ早く破壊する事が求められる。 #region(画像) &image2(ballbomb-02.png,center) #center(){爆弾を撃てば全て破壊されるが、風船を撃てば爆弾が落下する} #endregion -ときおり複葉機(スペースインベーダーでいうところのUFO)が画面上部に現れ、敵弾を一度に3発ばら撒いてくる。もちろん、これも対処しないと命の危険に近づくのはいうまでもないだろう。 --なお、複葉機そのものは射程外にいるため一切の破壊ができない。 -ステージをクリアすると、風船爆弾の位置が徐々に繰り下がっての再スタートとなり、難易度が段々と上がる。列車砲位置の手前まで下がった状態で何回かクリアすると、画面中段まで敵位置が繰り上がり、それ以降は下降⇔中段の繰り返しとなる。 #region(画像) &image2(ballbomb-04.png,center,width=680,https://img.atwiki.jp/gcmatome/attach/648/1235/ballbomb-04.png) #center(){複葉機を攻撃しても、見えない壁に阻まれ撃墜できない/徐々に迫ってくる風船爆弾} #endregion **問題点 -スペースインベーダー同様、画面上に1発しか弾が出ない。至近距離で的を外すと非常に危険なため、正確な射撃が求められる。 -敵弾や爆弾が地面に落ちるとそこに穴(くぼみ)ができ、通行不能となる。穴の位置によっては列車砲の移動範囲が大幅に狭まり、左右を穴で囲まれると実質上の詰みとなってしまう。 --他作品なら生き抜く上で必要不可欠な「敵弾避け」が、本作では自身の寿命を縮めることになってしまう。 --本作の敵弾や爆弾はすべて撃ち落とし(消滅)が可能である。よって、穴を発生させない為にも、可能な限り敵と共に敵弾をも消さないと、長生きができないのだ。 --ちなみに列車砲がミスすると、穴の開いた地形はすべて元に戻る。 #region(画像) &image2(ballbomb-03.png,center) #endregion -新規生産の基板では背景が青く、雲が流れているのだが、当時のタイトー作品の御多分に漏れず、インベーダー改造基板では背景が表示されない。 **総評 -敵弾避けが自身の寿命を縮めるというシステムのせいで、常にかなりの緊迫感があるゲームである。地面に穴があいた時のショックは滅茶苦茶大きいのだ…。 --但し、敵そのものの強さはインベーダーより弱く、結構まったりとした雰囲気を醸し出しているともいえる。とにかく、本作の死亡原因の大半は「地面の穴」であるのは間違いない。 -元祖インベーダーとはまた違ったシステムを採用した意欲作であったが、商業的にはさほどヒットしなかった。後述のタイトーメモリーズ関連でリリースされるまでは、存在を知らないレトロゲーマーも少なくなかったと思われる。 ---- **余談 -「ゲームセンターあらし」登場時、主人公あらし達も知らない「できたてほやほやのゲーム」と紹介されていた。 --1979年連載開始後、年が変わっての春頃の掲載なので本当にできたてほやほやで、ある意味番宣ならぬ「漫宣」、または日本初の「タイアップ」。 ---ちなみに、作者のすがやみつる氏が開発を取材した際に作成中のバルーンボンバーに触れ、執筆、雑誌掲載と流れていく中で市場に出回ったので、まさしく「漫宣」。 当時の子供達はバルーンボンバーを探したがなかなか見つからなかった等、想い出系ブログに書かれた事もある。 --せっかくの漫画掲載であったが、ヒット作にはならなかった。コロコロ=小学生と、駄菓子屋向けゲームでは無いゲーセン用バルーンボンバーでは出会いは無かったとも。 **家庭用移植 -オムニバス集 --''タイトーメモリーズ 下巻''(プレイステーション2、2005年8月25日発売、タイトー) --''タイトーメモリーズ ポケット''(プレイステーション・ポータブル、2006年1月5日発売、タイトー) ---オリジナルの他に、本作限定のアレンジ版である「バルーンボンバー2005」が収録されている。 --''TAITOレトロアーケードパック''(Win95、発売年不明、イマジニア) ---本作に加え「アルペンスキー」「[[フロントライン>フロントライン (AC)]]」の全三作を収録。 -勝手移植 --古い時代ゆえ、許諾をとったか怪しい…いや、おそらく無許可で移植、販売されたであろうソフトが存在する。 ---「バルーンボンバー」(MZ-80) ---「SUPER BALLOON」(PC-8001) ---「パルルーンボンバー」(ベーシックマスターレベル2) //-その他にもパソコン移植もされているとの事だが、詳細不明なのでここでは割愛されて頂く(どなたか情報求む)。

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