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Ultimate Mortal Kombat3」(2019/05/03 (金) 18:57:38) の最新版変更点

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注意:ここではアーケード版『Ultimate Mortal Kombat3』と、そのDS移植である『Ultimate Mortal Kombat』について紹介します。 #contents() ---- *Ultimate Mortal Kombat3 【あるてぃめっと もーたるこんばっとすりー】 |ジャンル|対戦格闘アクション|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ミッドウェイゲームス|~| |稼働開始日|1995年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|前作『3』のアップデート版&br()復活キャラクターはいずれも忍者&くのいち&br()|~| |>|>|CENTER:''[[Mortal Kombatシリーズリンク>Mortal Kombatシリーズ]]''| **概要 ミッドウェイゲームスが開発した実写取り込みの格闘ゲーム『Mortal kombat』シリーズの三作目として発売された『Mortal kombat3』のアップデート版に当たる作品。~ 前作ではリストラされてしまったキャラクター達が復活を遂げている。 **特徴 -『1』~『2』までは、東洋の文化をモチーフにした奇妙で独特な世界観が舞台だったが、『3』から現代風の都会を舞台に移し、新たな戦いが幕を開けた。 -『3』ではスコーピオンやレプタイル、キタナ、ミレーナといった忍者キャラクター達が削除されてしまい((サブ・ゼロは覆面を取った形で続役。))、多くのプレイヤーから批判が殺到した。 --結果、その「お詫び」として製作されたのが本作で、しかも兄の方のサブ・ゼロ(此方は覆面を着けている)までもが復活している他、後述のアーマックが正式にプレイヤーキャラクターとして追加された。 ---因みにサブ・ゼロ(兄)、ミレーナ、アーマックはゲームオーバー時に現れるコード入力画面で、それぞれのコードを入力することで解禁される隠しキャラクターとなっている。 **システム -チェインコンボ --特定の順番でボタンを押すことによって繰り出すことが出来る連続技。キャラクター毎に性能が異なる複数の連続技が用意されている為、コンボゲーとしての側面が強まり、戦略性が大幅にパワーアップした。相手に何%分のダメージを与えたかもしっかりと表示される。 --こうしたコンボゲーとしてのシステム導入に伴い、新たにダッシュもできる様になった。 -FATALITY(フェイタリティ:究極神拳) --シリーズでもお馴染み、対戦で敗れた相手に対し残虐な演出でトドメを刺すことができるシステム。発動距離等の条件を揃えた上で各キャラクター毎に設定されている特定のコマンドを入力すると、画面が暗くなり不気味なBGMと共に相手にトドメを刺す。 --前作でも片鱗は見られたが、特に本作では内容がギャグに走っているものまであり実にバラエティ豊かなものとなっている。 -マーシー --勝負が3ラウンドに縺れ込んだ時に特定のコマンドを入力すると、相手の体力を僅かながらに回復させて勝負を再開する。 ---一見すると単なる舐めプレイ行為にしか見えないが、実は下記アニマリティの発動条件となっている。 -アニマリティ --動物や昆虫、はたまた空想上の生き物に変身し相手にトドメを刺す。 ---この演出を行う場合は前述のマーシーを行う必要がある。 -フレンドシップ --相手にトドメを刺さず、友好関係を示す。 -ベイバリティ --相手を赤ちゃんに変え、屈辱を与える。 -ステージフェイタリティ。 --特定のステージで条件が揃うと発動する。 ---本作では「地下鉄で相手を向こうの線路に吹っ飛ばす→電車が走ってきて相手を轢き殺す」といった、如何にも都会らしい演出がウリである。 **登場キャラクター一覧 #region(本作でのプレイヤーキャラクターに関する説明。長いので折りたたみ) -リュウ・カン --中国出身の青年。一応シリーズの主人公。本作ではまだちゃんと主人公している頃の彼を拝む事ができる。 ---前作で使用していた究極神拳のうちの一つ『咬龍破惨撃』がアニマリティとなった他、AC版『1』の本体を落とす究極神拳が新たに加わった。 -サブ・ゼロ(弟) --氷を操る忍者。覆面を脱ぎ、厳つい素顔で戦う。 -クン・ラオ --刃付きの帽子を武器に戦う青年。 -ナイトウルフ --霊気の斧と弓矢を武器に戦う巨漢のインディアン。 --フレンドシップを決めると何故かライデンに変身し、その後MK2の筐体が降ってくるという演出がある。 -ソニア・ブレイド --米軍所属の女性軍人。強力な蹴り技と投げキッスを使った究極神拳が特徴。 -カノウ --凶悪犯罪組織「黒龍会」の幹部。顔の右半分がサイボーグになっている。 ---本作ではサイボーグになっている右目の部分からビームを発射する究極神拳を使う。 --本作稼動開始から17年後、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にてスモーク共々出演し、更には全年齢対象であるディズニー映画にも拘らず同作中でゾンビ相手にFATALITYを決めてしまうなどと誰が予想できただろうか。 //カノウは前にモータルコンバットの実写映画にも登場しているので。 -ジャックス --米軍所属の黒人男性。魔界の戦士達に対抗すべく両腕を機械化している。 -シーヴァ --『1』に登場したゴロー、並びに『2』に登場したキンタローと同じショカン族の戦士で、四本腕の女性。 ---前者2名とは違いプレイヤーキャラクターとして使用可能。ただし、一部の移植版では登場しない。 -カバル --黒龍会の幹部で、二本のホークソードを武器に戦う男性。嘗てシャオ・カーンの軍勢と戦った際に顔が焼け爛れる程の重傷を負ってしまった為、機械的なマスクと人工呼吸器を身に着けている。 ---素顔を見せて相手をショック死させる、呼吸器から相手の頭に酸素を送り込み風船の様に破裂させる等、ユニークな究極神拳を持っている。 ---後に『1』と『2』を元に製作された『Mortal Kombat Shaolinmonks』にも登場。その時の彼はシャオ・カーンに襲撃される前であり、素顔はかなりのシブメンであった。 -サイラックス --黄色いボディーのサイバー忍者。爆弾と緑色のネットを駆使して闘う。 ---砂漠のステージでは何故か背景で下半身だけ埋められている彼の姿を堪能(?)することができる。((実はこれにはちゃんとした理由があり、MK3のエンディングでは「機能障害を起こし、砂漠を彷徨う羽目になった」旨が描かれている)) -セクター --赤いボディーのサイバー忍者。ミサイルを武器に闘う。 -スモーク --煙を操る忍者。初登場した『2』では人間だったが、『3』において忍者組織「燐塊」によって無理矢理改造されてしまいサイバー忍者となった。 ---実は隠しコマンドで人間版も使用できる。 --フェイタリティが「大量の爆弾をばらまいて地球ごと爆破」という最もギャグな代物と化しており、違う意味で人気(?)になった((ちなみに『MK4 GOLD』で何故かサイラックスのフェイタリティとして登場している。))。 --後に、カノウ共々『シュガー・ラッシュ』への出演を果たす。 -シンデル --エデニアの女王で、キタナの母親に当たる人物。叫び声で相手の肉体を破壊する究極神拳を持つ。 -ストライカー --暴徒鎮圧部隊の生き残り。スタンガンや警棒、グレネードといった近代的な武器を使って戦う。 ---『3』では銃を撃つ必殺技を持っていなかったが、本作からは銃を撃つ必殺技が追加された。 -シャン・ツン --リュウ・カンとは宿敵関係にある妖術師。シリーズ作品における「だいたいこいつのせい」その1。基本的には様々なキャラクターに変身して闘うが、彼自身も必殺技をいくつか持っている。 --『1』では老人の姿だったが、『2』からはシャオ・カーンから若い肉体を授かり若返った。 -キタナ --鉄扇を武器に闘うエデニアのお姫様。シリーズお馴染みとなった彼女のFATALITY「絶望接吻」は本作では相手をガリガリにしてしまう。 -ミレーナ --キタナの双子の妹とされていたが、実際は妹ではなくシャン・ツンが作り出したクローン。 --飢刃一族の遺伝子が組み込まれており、口がバラカの様に裂けている。 -ジェイド --『2』ではCPU専用キャラクターだったが、本作から正式にプレイヤーキャラクターとなった。 ---飛び道具が全く効かないという『2』での仕様は、必殺技という形で再現されている。 -サブ・ゼロ(兄) --此方は覆面を着けている。 ---『1』で使用していた脊髄ぶっこ抜きが復活したが、相手の首を掴んだ瞬間、画面が真っ黒になる規制を受けてしまった。((規制無しでの完全復活は3D格闘になった『MK4』で見ることが出来る。)) -レプタイル --トカゲ型の獣人忍者。本作では相手に胃液を掛けて溶解させてしまう究極神拳を披露する。 -スコーピオン --白井流の忍者で、本名はハンゾウ・ハサシ。ハープーンを武器に闘う。 --シリーズでも屈指の人気キャラであり、後に発売されたDCコミックスキャラのオールスター格闘ゲーム『インジャスティス:神々の激突』にもDLCでゲスト出演を果たす等、シリーズの顔として扱われる事が多い。 --ハープーンで相手を引き寄せるときの「GET OVER HERE!」という掛け声は有名。 --追加されたフェイタリティには「下方から多数の分身が出てきて、一斉に相手を袋叩きにする」というものがあるが、こちらも袋叩きに入る途中で画面が真っ黒になる規制を受けてしまった。 -アーマック --超能力で闘う赤い忍者。元々はバグから誕生したキャラクターである((『1』においてレプタイルにソニアの2Pカラーが読み込まれ、赤く変色して表示されるバグがあり、エド・ブーン氏が「あれは隠しキャラクター・Ermacだ」と開き直ったのが由来。因みにErmacというのは「Error Macro」の省略形))。 -レイン --水と雷を操る忍者。デモ画面にのみ登場するキャラクターで、正式にプレイヤーキャラクターとなったのは次回作『トリロジー』から。 ---しかし本作の一部移植版においてはシーヴァの代わりに登場する。 -ヌーブ・サイボット --『1』においてスコーピオンに殺害されたサブ・ゼロの兄が悪霊として蘇った姿。全身漆黒、流れる血も真っ黒である。 -モタロー --中ボスを務める、半人半馬のケンタウリアン族の戦士。飛び道具を跳ね返す等、中々手強い。 -シャオ・カーン --ラスボス。人間界の征服を目論む魔神で、シリーズ作品における「だいたいこいつのせい」その2。巨大なウォーハンマーとタックル技が強力。 #endregion **評価点 -リストラされたキャラクター達の復活や、新規キャラクター達の追加。 --スコーピオンやキタナ等が復活した他、『2』ではCPU専用キャラクターだったジェイドやスモーク(人間版)、そしてバグから誕生したアーマックが正式なプレイヤーキャラクターとして追加されたことは、多くのモータリアン達を喜ばせた。 ---勿論、彼らにもアニマリティやフレンドシップが実装されている。 --サイバー版スモークと人間版スモークを対決させられる事は勿論、ヌーブ・サイボットになる前のサブ・ゼロ(兄)も復活した事により、サブ・ゼロ兄弟対決も実現。 --こうしたキャラクター大幅追加により、登場キャラクターのバランスはより均等に近づいたという評価もある。 -コンボゲーとしての側面が強くなったことにより、対戦ツールとしては一層やりがいも出てきた。 --相手に連続技を叩き込んで体力を削りきり「Finish Him!」を表示させた後、究極神拳を決めた時の爽快感は筆舌に尽くし難いものがある。 **問題点 -CPUの難易度がやや高い。 --通常キャラクターとの戦闘はまだ慣れと習熟でどうにかなる程度だが、中ボスのモタローとラスボスのシャオ・カーンはエンディングまでの障壁としてはあまりに高すぎる。 ---特にモタローは飛び道具を跳ね返してしまう性能を持っているため、パターンを掴まないとまず勝てない。 -エンディング関連 --本作ではキャラクターのアップと共にメッセージが表示されるのみであり、やや味気ない。 -復活したキャラクター関連 --「均等にバランスが取れている」という評価もあるが、復活したキャラクター達は全員忍者、もしくはくのいち。そういう意味では偏りが激しい。 ---「どうせならバラカ、ライデン、ジョニーも復活させて欲しかった」といった意見も。この三人の復活は次回作『トリロジー』まで待つこととなる。 **総評 CPUの難易度の高さは相変わらずだが、『3』にて削除されたキャラクター達(バラカ、ライデン、ジョニー除く)を復活させた事とそれに伴うプレイヤーキャラクター達の均等なバランス等、アップデート版としては十分な出来といえ、全国のモータリアン達を歓喜させた。~ 本作以降『3』の移植は無印ではなく本作が基準となったことからも、その完成度とモータリアンによる支持の高さが窺える。 **移植 -SNES版、セガジェネシス版 --容量の都合上シーヴァが削除されたが、代わりにレイン、ヌーブ・サイボットが使用可能となっている。 --他機種では『Mortal Kombat Trilogy』にて登場するフィニッシュムーブの1つである、「BRUTALITY」が先行で採用されている((簡潔に言うと「相手に無数の打撃を連続で叩き込み爆発四散させるトドメ技」である))。 -GBA版 --『Mortal Kombat Advance』のタイトルで移植されたが、「敵のAIが強すぎる」事と「少ないボタン数によるやや困難な操作性」から、海外のゲーム雑誌『Electronic Gaming Monthly』において0点評価を叩き出してしまった。 --やはりハードには向き、不向きというものがあるのかもしれない。GBAはどうにも[[格闘ゲームとの相性が悪い>THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD]]。 -SS版 --日本未発売。AC版に程なく近い内容。ローディングの発生が若干多めだったり、AC版にあったアトラクトデモがない他は良好な移植。 -PS2版 --『Mortal Kombat:Armageddon』の北米地域限定で発売された「Premium Edition」のエクストラコンテンツとして収録されている。 -DS版 --本項で紹介する。 **余談 -前作で物議を醸した(?)「トッシーおじさん」ももちろん登場するが、今作では溶岩のステージでステージフェイタリティを決めると「Crispy!」と言いながら出てくるというパターンまでついてくる。~ ある意味、一時期のモーコンシリーズを特徴づけたフィーチャーとして確立したことも窺えよう。 --また、AC版ではコインを入れるといきなりトッシーおじさんのボイスが流れる素敵(?)な仕様になっている((これと似たパターンとして、AC版『ストリートファイター・ザ・ムービー』ではコインを投入すると「ザンギエフがダブルラリアットを放っている時のボイス」が流れる))。 ---- *Ultimate Mortal Kombat 【アルティメット モ-タルコンバット】 |ジャンル|対戦格闘アクション|&amazon(B000O5I0F8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|ミッドウェイゲームス/ワーナーブラザーズ|~| |発売日|2007年11月12日|~| |価格|$39.99|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|『モーコン』DS初上陸&br()『MKD』のオマケ『パズルコンバット』収録&br()ジョニー…|~| //そもそも日本版が出ていないため価格を北米地域の標準価格に変更 **概要(DS) 『Ultimate Mortal Kombat3』のDS移植版だが、パッケージからは「3」のタイトルが抜けている。~ 但し、ゲーム画面では普通にAC版と同じロゴになっている。~ また、『Mortal Kombat Deception』のオマケモードとして収録されていたミニゲーム『パズルコンバット』も収録。モータリアンにとっては「一粒で二度おいしい」とでも言うべき、嬉しい出来の移植となっている。 **評価点(DS) -DSの2画面を上手く活かせている。 --上の画面には使用中のキャラクターの必殺技や究極神拳のコマンドを掲載している為、手軽にコマンド表を見ながらプレイできる。 --『パズルコンバット』では下の画面でパズルをプレイしている間、上の画面ではチビキャラによる殴り合いや蹴り合い、そしてフェイタリティが見られる。 -鑑賞モードや記録モード --『アルティメット3』、並びに『パズルコンバット』の対戦成績のデータや『アルティメット3』をクリアしたキャラクターのエンディングも鑑賞できる。 -ようやく任天堂携帯機で「マトモな『モーコン』」が出たこと。 --今まで任天堂携帯機で発売された『モーコン』シリーズは、容量の都合で削除されたキャラクター達がいたり、フェイタリティが一つしかなかったり等、お世辞にも良移植とは言えない出来の物が多かったが、本作はほぼ「完全移植」といっても過言ではない移植作品となっている。 --またニンテンドーDSにはリージョンコードが存在していない為、日本製のDSでもプレイが可能。日本のモータリアンを大いに歓喜させた。 **問題点(DS) -『アルティメット3』関連 --『パズルコンバット』では難易度が選択できるのに、『アルティメット3』では難易度選択不可能。 ---ちなみに『アルティメット3』の難易度は「ミディアム(普通)」で固定されている。ある程度習熟さえすればクリアは不可能ではない。 --フェイタリティのコマンドは記載されているが、発動距離は未記載。また、マーシー、ステージフェイタリティはコマンド自体が未記載。 -『パズルコンバット』関連 --使用できるキャラクターは、ボー・ライ・チョーとケンシ(いずれも初登場はシリーズ5作目の『デッドリーアライアンス』からで、6作目の『ディセプション』にも続役する形で登場)以外は実写時代からのキャラクター達((サブ・ゼロ、スコーピオン、ライデン、バラカ、ジェイド、カバル、ミレーナ。))である為、偏りが激しい。 --尚、DVD-ROMメディア版では読み込み画面が表示されるが、『パズルコンバット』における読み込み画面の中にはホタルとアシュラ(いずれも『ディセプション』での新キャラクター)が登場する物もある。 ---しかもDS版では読み込みもなくスムーズにゲームが進行できるため、読み込み画面の類は一切なくなった。その為DS版においては、この二人の出番は実質無くなってしまったも同然である。 ---ちなみに『パズルコンバット』におけるホタルとアシュラの扱いに関しては、それこそ『ディセプション』の頃から「読み込み画面に出す位なら、何故この二人も使える様にしなかった!」といった批判が見られる。 -ジョニー・ケイジの扱い --DS版においては『アルティメット3』にて復活しなかったキャラクターのうち、ライデンとバラカは『パズルコンバット』にて復活したと捉える事が可能である。 ---これが何を意味するかというと、実写時代からのキャラクター達の中でDS版に登場していないのはジョニー・ケイジただ一人しか居ないという事である((ボス系統のキャラクターであるゴロー、キンタロー、次回作「トリロジー」に登場したカメレオン・雄、カメレオン・雌は除く。))。「ジョニーがハブられて可哀そうだ」という声は少なくない。 **総評(DS) 任天堂の携帯機でようやくマトモな『モーコン』の移植作品がプレイできるという事もあってか、モータリアンからは大いに歓迎された一作。~ ただでさえ完成度の高い『アルティメットモータルコンバット3』のみならず『パズルコンバット』もプレイ可能な点は、まさに「一粒で二度おいしい」を体現した作品と評価できるだろう。~ モータリアンを名乗るのであれば、是非とも手元に置いておきたい一本であることは間違いない。 **余談(DS) -本作はWi-Fi対戦も可能となっており、世界中のモータリアンと対戦が可能だった。 --しかし当wikiを利用するようなユーザーであればご存知の通り、ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションサービスは[[2014年5月20日に終了>https://www.nintendo.co.jp/support/information/2014/0227.html]]してしまっており、本作を使用したネット対戦は不可能となってしまっている。 --現時点において世界中のモータリアンと戦いたいのであれば、素直に当wikiにも記事が存在する『[[Mortal Kombat Uncained>Mortal Kombat Deception]](Deception)』か、DLC全部入りの最新作『Mortal Kombat XL』を購入しよう。幸いにして日本のPSPにはリージョンコードが存在せず、PS4・XboxOneでも北米版のソフトであれば問題なく動作する。但し、以下三点には注意が必要。 ---メーカーサポートの対象外であり、万が一不具合が発生しても自己責任となる。 ---ゲーム機側でアカウントを設定しなければならない場合、アカウントが日本国内のものだとオンライン対戦ができない可能性が高い。 ---シリーズを追いかけるようなモータリアンならば問題無いかもしれないが、『XL』および『X』ではPS4世代のマシンパワーをフル活用した美麗なグラフィックが影響してFATALITY(究極神拳)の演出も色々と凄まじい事になっており((という以前にX-RayやBRUTALITYなどそれ以外の演出もかなり凄まじくなっている。))、『Unchained』の方も『XL』と比べれば控えめとはいえ、こちらもこちらで凄まじい演出になっている。耐性の無い人は気軽にネット検索しないほうがいいレベルで''グロ注意''。
注意:ここではアーケード版『Ultimate Mortal Kombat3』と、そのDS移植である『Ultimate Mortal Kombat』について紹介します。 #contents() ---- *Ultimate Mortal Kombat3 【あるてぃめっと もーたるこんばっとすりー】 |ジャンル|対戦格闘アクション|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ミッドウェイゲームス|~| |稼働開始日|1995年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|前作『3』のアップデート版&br()復活キャラクターはいずれも忍者&くのいち&br()|~| |>|>|CENTER:''[[Mortal Kombatシリーズリンク>Mortal Kombatシリーズ]]''| **概要 ミッドウェイゲームスが開発した実写取り込みの格闘ゲーム『Mortal kombat』シリーズの三作目として発売された『Mortal kombat3』のアップデート版に当たる作品。~ 前作ではリストラされてしまったキャラクター達が復活を遂げている。 **特徴 -『1』~『2』までは、東洋の文化をモチーフにした奇妙で独特な世界観が舞台だったが、『3』から現代風の都会を舞台に移し、新たな戦いが幕を開けた。 -『3』ではスコーピオンやレプタイル、キタナ、ミレーナといった忍者キャラクター達が削除されてしまい((サブ・ゼロは覆面を取った形で続役。))、多くのプレイヤーから批判が殺到した。 --結果、その「お詫び」として製作されたのが本作で、しかも兄の方のサブ・ゼロ(此方は覆面を着けている)までもが復活している他、後述のアーマックが正式にプレイヤーキャラクターとして追加された。 ---因みにサブ・ゼロ(兄)、ミレーナ、アーマックはゲームオーバー時に現れるコード入力画面で、それぞれのコードを入力することで解禁される隠しキャラクターとなっている。 **システム -チェインコンボ --特定の順番でボタンを押すことによって繰り出すことが出来る連続技。キャラクター毎に性能が異なる複数の連続技が用意されている為、コンボゲーとしての側面が強まり、戦略性が大幅にパワーアップした。相手に何%分のダメージを与えたかもしっかりと表示される。 --こうしたコンボゲーとしてのシステム導入に伴い、新たにダッシュもできる様になった。 -FATALITY(フェイタリティ:究極神拳) --シリーズでもお馴染み、対戦で敗れた相手に対し残虐な演出でトドメを刺すことができるシステム。発動距離等の条件を揃えた上で各キャラクター毎に設定されている特定のコマンドを入力すると、画面が暗くなり不気味なBGMと共に相手にトドメを刺す。 --前作でも片鱗は見られたが、特に本作では内容がギャグに走っているものまであり実にバラエティ豊かなものとなっている。 -マーシー --勝負が3ラウンドに縺れ込んだ時に特定のコマンドを入力すると、相手の体力を僅かながらに回復させて勝負を再開する。 ---一見すると単なる舐めプレイ行為にしか見えないが、実は下記アニマリティの発動条件となっている。 -アニマリティ --動物や昆虫、はたまた空想上の生き物に変身し相手にトドメを刺す。 ---この演出を行う場合は前述のマーシーを行う必要がある。 -フレンドシップ --相手にトドメを刺さず、友好関係を示す。 -ベイバリティ --相手を赤ちゃんに変え、屈辱を与える。 -ステージフェイタリティ。 --特定のステージで条件が揃うと発動する。 ---本作では「地下鉄で相手を向こうの線路に吹っ飛ばす→電車が走ってきて相手を轢き殺す」といった、如何にも都会らしい演出がウリである。 **登場キャラクター一覧 #region(本作でのプレイヤーキャラクターに関する説明。長いので折りたたみ) -リュウ・カン --中国出身の青年。一応シリーズの主人公。本作ではまだちゃんと主人公している頃の彼を拝む事ができる。 ---前作で使用していた究極神拳のうちの一つ『咬龍破惨撃』がアニマリティとなった他、AC版『1』の本体を落とす究極神拳が新たに加わった。 -サブ・ゼロ(弟) --氷を操る忍者。覆面を脱ぎ、厳つい素顔で戦う。 -クン・ラオ --刃付きの帽子を武器に戦う青年。 -ナイトウルフ --霊気の斧と弓矢を武器に戦う巨漢のインディアン。 --フレンドシップを決めると何故かライデンに変身し、その後MK2の筐体が降ってくるという演出がある。 -ソニア・ブレイド --米軍所属の女性軍人。強力な蹴り技と投げキッスを使った究極神拳が特徴。 -カノウ --凶悪犯罪組織「黒龍会」の幹部。顔の右半分がサイボーグになっている。 ---本作ではサイボーグになっている右目の部分からビームを発射する究極神拳を使う。 --本作稼動開始から17年後、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にてスモーク共々出演し、更には全年齢対象であるディズニー映画にも拘らず同作中でゾンビ相手にFATALITYを決めてしまうなどと誰が予想できただろうか。 //カノウは前にモータルコンバットの実写映画にも登場しているので。 -ジャックス --米軍所属の黒人男性。魔界の戦士達に対抗すべく両腕を機械化している。 -シーヴァ --『1』に登場したゴロー、並びに『2』に登場したキンタローと同じショカン族の戦士で、四本腕の女性。 ---前者2名とは違いプレイヤーキャラクターとして使用可能。ただし、一部の移植版では登場しない。 -カバル --黒龍会の幹部で、二本のホークソードを武器に戦う男性。嘗てシャオ・カーンの軍勢と戦った際に顔が焼け爛れる程の重傷を負ってしまった為、機械的なマスクと人工呼吸器を身に着けている。 ---素顔を見せて相手をショック死させる、呼吸器から相手の頭に酸素を送り込み風船の様に破裂させる等、ユニークな究極神拳を持っている。 ---後に『1』と『2』を元に製作された『Mortal Kombat Shaolinmonks』にも登場。その時の彼はシャオ・カーンに襲撃される前であり、素顔はかなりのシブメンであった。 -サイラックス --黄色いボディーのサイバー忍者。爆弾と緑色のネットを駆使して闘う。 ---砂漠のステージでは何故か背景で下半身だけ埋められている彼の姿を堪能(?)することができる。((実はこれにはちゃんとした理由があり、MK3のエンディングでは「機能障害を起こし、砂漠を彷徨う羽目になった」旨が描かれている)) -セクター --赤いボディーのサイバー忍者。ミサイルを武器に闘う。 -スモーク --煙を操る忍者。初登場した『2』では人間だったが、『3』において忍者組織「燐塊」によって無理矢理改造されてしまいサイバー忍者となった。 ---実は隠しコマンドで人間版も使用できる。 --フェイタリティが「大量の爆弾をばらまいて地球ごと爆破」という最もギャグな代物と化しており、違う意味で人気(?)になった((ちなみに『MK4 』(と『MK4 GOLD』)では何故かサイラックスのフェイタリティとして登場している。))。 --後に、カノウ共々『シュガー・ラッシュ』への出演を果たす。 -シンデル --エデニアの女王で、キタナの母親に当たる人物。叫び声で相手の肉体を破壊する究極神拳を持つ。 -ストライカー --暴徒鎮圧部隊の生き残り。スタンガンや警棒、グレネードといった近代的な武器を使って戦う。 ---『3』では銃を撃つ必殺技を持っていなかったが、本作からは銃を撃つ必殺技が追加された。 -シャン・ツン --リュウ・カンとは宿敵関係にある妖術師。シリーズ作品における「だいたいこいつのせい」その1。基本的には様々なキャラクターに変身して闘うが、彼自身も必殺技をいくつか持っている。 --『1』では老人の姿だったが、『2』からはシャオ・カーンから若い肉体を授かり若返った。 -キタナ --鉄扇を武器に闘うエデニアのお姫様。シリーズお馴染みとなった彼女のFATALITY「絶望接吻」は本作では相手をガリガリにしてしまう。 -ミレーナ --キタナの双子の妹とされていたが、実際は妹ではなくシャン・ツンが作り出したクローン。 --飢刃一族の遺伝子が組み込まれており、口がバラカの様に裂けている。 -ジェイド --『2』ではCPU専用キャラクターだったが、本作から正式にプレイヤーキャラクターとなった。 ---飛び道具が全く効かないという『2』での仕様は、必殺技という形で再現されている。 -サブ・ゼロ(兄) --此方は覆面を着けている。 ---『1』で使用していた脊髄ぶっこ抜きが復活したが、相手の首を掴んだ瞬間、画面が真っ黒になる規制を受けてしまった。((規制無しでの完全復活は3D格闘になった『MK4』で見ることが出来る。)) -レプタイル --トカゲ型の獣人忍者。本作では相手に胃液を掛けて溶解させてしまう究極神拳を披露する。 -スコーピオン --白井流の忍者で、本名はハンゾウ・ハサシ。ハープーンを武器に闘う。 --シリーズでも屈指の人気キャラであり、後に発売されたDCコミックスキャラのオールスター格闘ゲーム『インジャスティス:神々の激突』にもDLCでゲスト出演を果たす等、シリーズの顔として扱われる事が多い。 --ハープーンで相手を引き寄せるときの「GET OVER HERE!」という掛け声は有名。 --追加されたフェイタリティには「下方から多数の分身が出てきて、一斉に相手を袋叩きにする」というものがあるが、こちらも袋叩きに入る途中で画面が真っ黒になる規制を受けてしまった。 -アーマック --超能力で闘う赤い忍者。元々はバグから誕生したキャラクターである((『1』においてレプタイルにソニアの2Pカラーが読み込まれ、赤く変色して表示されるバグがあり、エド・ブーン氏が「あれは隠しキャラクター・Ermacだ」と開き直ったのが由来。因みにErmacというのは「Error Macro」の省略形))。 -レイン --水と雷を操る忍者。デモ画面にのみ登場するキャラクターで、正式にプレイヤーキャラクターとなったのは次回作『トリロジー』から。 ---しかし本作の一部移植版においてはシーヴァの代わりに登場する。 -ヌーブ・サイボット --『1』においてスコーピオンに殺害されたサブ・ゼロの兄が悪霊として蘇った姿。全身漆黒、流れる血も真っ黒である。 -モタロー --中ボスを務める、半人半馬のケンタウリアン族の戦士。飛び道具を跳ね返す等、中々手強い。 -シャオ・カーン --ラスボス。人間界の征服を目論む魔神で、シリーズ作品における「だいたいこいつのせい」その2。巨大なウォーハンマーとタックル技が強力。 #endregion **評価点 -リストラされたキャラクター達の復活や、新規キャラクター達の追加。 --スコーピオンやキタナ等が復活した他、『2』ではCPU専用キャラクターだったジェイドやスモーク(人間版)、そしてバグから誕生したアーマックが正式なプレイヤーキャラクターとして追加されたことは、多くのモータリアン達を喜ばせた。 ---勿論、彼らにもアニマリティやフレンドシップが実装されている。 --サイバー版スモークと人間版スモークを対決させられる事は勿論、ヌーブ・サイボットになる前のサブ・ゼロ(兄)も復活した事により、サブ・ゼロ兄弟対決も実現。 --こうしたキャラクター大幅追加により、登場キャラクターのバランスはより均等に近づいたという評価もある。 -コンボゲーとしての側面が強くなったことにより、対戦ツールとしては一層やりがいも出てきた。 --相手に連続技を叩き込んで体力を削りきり「Finish Him!」を表示させた後、究極神拳を決めた時の爽快感は筆舌に尽くし難いものがある。 **問題点 -CPUの難易度がやや高い。 --通常キャラクターとの戦闘はまだ慣れと習熟でどうにかなる程度だが、中ボスのモタローとラスボスのシャオ・カーンはエンディングまでの障壁としてはあまりに高すぎる。 ---特にモタローは飛び道具を跳ね返してしまう性能を持っているため、パターンを掴まないとまず勝てない。 -エンディング関連 --本作ではキャラクターのアップと共にメッセージが表示されるのみであり、やや味気ない。 -復活したキャラクター関連 --「均等にバランスが取れている」という評価もあるが、復活したキャラクター達は全員忍者、もしくはくのいち。そういう意味では偏りが激しい。 ---「どうせならバラカ、ライデン、ジョニーも復活させて欲しかった」といった意見も。この三人の復活は次回作『トリロジー』まで待つこととなる。 **総評 CPUの難易度の高さは相変わらずだが、『3』にて削除されたキャラクター達(バラカ、ライデン、ジョニー除く)を復活させた事とそれに伴うプレイヤーキャラクター達の均等なバランス等、アップデート版としては十分な出来といえ、全国のモータリアン達を歓喜させた。~ 本作以降『3』の移植は無印ではなく本作が基準となったことからも、その完成度とモータリアンによる支持の高さが窺える。 **移植 -SNES版、セガジェネシス版 --容量の都合上シーヴァが削除されたが、代わりにレイン、ヌーブ・サイボットが使用可能となっている。 --他機種では『Mortal Kombat Trilogy』にて登場するフィニッシュムーブの1つである、「BRUTALITY」が先行で採用されている((簡潔に言うと「相手に無数の打撃を連続で叩き込み爆発四散させるトドメ技」である))。 -GBA版 --『Mortal Kombat Advance』のタイトルで移植されたが、「敵のAIが強すぎる」事と「少ないボタン数によるやや困難な操作性」から、海外のゲーム雑誌『Electronic Gaming Monthly』において0点評価を叩き出してしまった。 --やはりハードには向き、不向きというものがあるのかもしれない。GBAはどうにも[[格闘ゲームとの相性が悪い>THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD]]。 -SS版 --日本未発売。AC版に程なく近い内容。ローディングの発生が若干多めだったり、AC版にあったアトラクトデモがない他は良好な移植。 -PS2版 --『Mortal Kombat:Armageddon』の北米地域限定で発売された「Premium Edition」のエクストラコンテンツとして収録されている。 -DS版 --本項で紹介する。 **余談 -前作で物議を醸した(?)「トッシーおじさん」ももちろん登場するが、今作では溶岩のステージでステージフェイタリティを決めると「Crispy!」と言いながら出てくるというパターンまでついてくる。~ ある意味、一時期のモーコンシリーズを特徴づけたフィーチャーとして確立したことも窺えよう。 --また、AC版ではコインを入れるといきなりトッシーおじさんのボイスが流れる素敵(?)な仕様になっている((これと似たパターンとして、AC版『ストリートファイター・ザ・ムービー』ではコインを投入すると「ザンギエフがダブルラリアットを放っている時のボイス」が流れる))。 ---- *Ultimate Mortal Kombat 【アルティメット モ-タルコンバット】 |ジャンル|対戦格闘アクション|&amazon(B000O5I0F8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|ミッドウェイゲームス/ワーナーブラザーズ|~| |発売日|2007年11月12日|~| |価格|$39.99|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|『モーコン』DS初上陸&br()『MKD』のオマケ『パズルコンバット』収録&br()ジョニー…|~| //そもそも日本版が出ていないため価格を北米地域の標準価格に変更 **概要(DS) 『Ultimate Mortal Kombat3』のDS移植版だが、パッケージからは「3」のタイトルが抜けている。~ 但し、ゲーム画面では普通にAC版と同じロゴになっている。~ また、『Mortal Kombat Deception』のオマケモードとして収録されていたミニゲーム『パズルコンバット』も収録。モータリアンにとっては「一粒で二度おいしい」とでも言うべき、嬉しい出来の移植となっている。 **評価点(DS) -DSの2画面を上手く活かせている。 --上の画面には使用中のキャラクターの必殺技や究極神拳のコマンドを掲載している為、手軽にコマンド表を見ながらプレイできる。 --『パズルコンバット』では下の画面でパズルをプレイしている間、上の画面ではチビキャラによる殴り合いや蹴り合い、そしてフェイタリティが見られる。 -鑑賞モードや記録モード --『アルティメット3』、並びに『パズルコンバット』の対戦成績のデータや『アルティメット3』をクリアしたキャラクターのエンディングも鑑賞できる。 -ようやく任天堂携帯機で「マトモな『モーコン』」が出たこと。 --今まで任天堂携帯機で発売された『モーコン』シリーズは、容量の都合で削除されたキャラクター達がいたり、フェイタリティが一つしかなかったり等、お世辞にも良移植とは言えない出来の物が多かったが、本作はほぼ「完全移植」といっても過言ではない移植作品となっている。 --またニンテンドーDSにはリージョンコードが存在していない為、日本製のDSでもプレイが可能。日本のモータリアンを大いに歓喜させた。 **問題点(DS) -『アルティメット3』関連 --『パズルコンバット』では難易度が選択できるのに、『アルティメット3』では難易度選択不可能。 ---ちなみに『アルティメット3』の難易度は「ミディアム(普通)」で固定されている。ある程度習熟さえすればクリアは不可能ではない。 --フェイタリティのコマンドは記載されているが、発動距離は未記載。また、マーシー、ステージフェイタリティはコマンド自体が未記載。 -『パズルコンバット』関連 --使用できるキャラクターは、ボー・ライ・チョーとケンシ(いずれも初登場はシリーズ5作目の『デッドリーアライアンス』からで、6作目の『ディセプション』にも続役する形で登場)以外は実写時代からのキャラクター達((サブ・ゼロ、スコーピオン、ライデン、バラカ、ジェイド、カバル、ミレーナ。))である為、偏りが激しい。 --尚、DVD-ROMメディア版では読み込み画面が表示されるが、『パズルコンバット』における読み込み画面の中にはホタルとアシュラ(いずれも『ディセプション』での新キャラクター)が登場する物もある。 ---しかもDS版では読み込みもなくスムーズにゲームが進行できるため、読み込み画面の類は一切なくなった。その為DS版においては、この二人の出番は実質無くなってしまったも同然である。 ---ちなみに『パズルコンバット』におけるホタルとアシュラの扱いに関しては、それこそ『ディセプション』の頃から「読み込み画面に出す位なら、何故この二人も使える様にしなかった!」といった批判が見られる。 -ジョニー・ケイジの扱い --DS版においては『アルティメット3』にて復活しなかったキャラクターのうち、ライデンとバラカは『パズルコンバット』にて復活したと捉える事が可能である。 ---これが何を意味するかというと、実写時代からのキャラクター達の中でDS版に登場していないのはジョニー・ケイジただ一人しか居ないという事である((ボス系統のキャラクターであるゴロー、キンタロー、次回作「トリロジー」に登場したカメレオン・雄、カメレオン・雌は除く。))。「ジョニーがハブられて可哀そうだ」という声は少なくない。 **総評(DS) 任天堂の携帯機でようやくマトモな『モーコン』の移植作品がプレイできるという事もあってか、モータリアンからは大いに歓迎された一作。~ ただでさえ完成度の高い『アルティメットモータルコンバット3』のみならず『パズルコンバット』もプレイ可能な点は、まさに「一粒で二度おいしい」を体現した作品と評価できるだろう。~ モータリアンを名乗るのであれば、是非とも手元に置いておきたい一本であることは間違いない。 **余談(DS) -本作はWi-Fi対戦も可能となっており、世界中のモータリアンと対戦が可能だった。 --しかし当wikiを利用するようなユーザーであればご存知の通り、ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションサービスは[[2014年5月20日に終了>https://www.nintendo.co.jp/support/information/2014/0227.html]]してしまっており、本作を使用したネット対戦は不可能となってしまっている。 --現時点において世界中のモータリアンと戦いたいのであれば、素直に当wikiにも記事が存在する『[[Mortal Kombat Uncained>Mortal Kombat Deception]](Deception)』か、DLC全部入りの最新作『Mortal Kombat XL』を購入しよう。幸いにして日本のPSPにはリージョンコードが存在せず、PS4・XboxOneでも北米版のソフトであれば問題なく動作する。但し、以下三点には注意が必要。 ---メーカーサポートの対象外であり、万が一不具合が発生しても自己責任となる。 ---ゲーム機側でアカウントを設定しなければならない場合、アカウントが日本国内のものだとオンライン対戦ができない可能性が高い。 ---シリーズを追いかけるようなモータリアンならば問題無いかもしれないが、『XL』および『X』ではPS4世代のマシンパワーをフル活用した美麗なグラフィックが影響してFATALITY(究極神拳)の演出も色々と凄まじい事になっており((という以前にX-RayやBRUTALITYなどそれ以外の演出もかなり凄まじくなっている。))、『Unchained』の方も『XL』と比べれば控えめとはいえ、こちらもこちらで凄まじい演出になっている。耐性の無い人は気軽にネット検索しないほうがいいレベルで''グロ注意''。

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