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ターミネーター2」(2022/11/12 (土) 21:32:00) の最新版変更点

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「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *ターミネーター2 【たーみねーたーつー】 |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000977.jpg,height=180)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|パック・イン・ビデオ&br()LJN(アメリカ)|~| |開発元|Software Creations|~| |発売日|1992年6月26日|~| |定価|6,500円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|柔らかいターミネーター&br()激辛な難易度|~| |>|>|CENTER:''[[ターミネーターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画『ターミネーター2』をゲーム化したACT。全5面構成。 -本作のBGMは『[[ソルスティス>ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]』のBGMを作曲したTim Follinの兄、Geoff Follinが手がけている。 **システム -自機はターミネーター(T-800)で、耐久力+残機制。耐久力が0になる等でミスするとノイズと共に「TERMINATED」と画面が切り替わり、自機を1機失う。 -行動は移動とジャンプ、攻撃は打撃と銃がある。ただし、銃の弾数は有限、弾が切れると素手の攻撃のみとなる。 **評価点 -ステージが多彩。 --2面が強制スクロールのバイクアクションとなっていたり、4面がお使いゲームになっていたりと、敵を倒すだけのアクションゲームではない。 -ストーリーがオリジナルの映画に忠実である。 --一応、LJNが過去に発売した映画原作ゲーム『Back to the Future』よりかは原作に忠実なのだが… -ステージの合間に流れるデモ画面は『[[プレデター>シュワルツェネッガー プレデター]]』のように迫力のある実写取り込み映像が流れる。 //-末期FC作だけあって、当時のゲームとしてはビジュアルのクオリティも高い。 //とても、そうは見えない。 **問題点 -オリジナルでは脅威の戦闘能力も、本作では大幅な弱体化。 --原作では素手はもちろん重火器でさえ大したダメージを受けなかった「鉄人」ターミネーターだが、本作では人間の素手の攻撃にすら、ダメージを負う。 ---耐久力や攻撃力を数値化しないとゲームにならないので仕方がないとも取れる。もっとも、ジョンを主人公にしてターミネーターに守られながら進めるスタイルでも良かったのではないだろうか。また近年作られた『サラ・コナークロニクル』のように派生ストーリーにするなど手段はあったはずだが…。 -はっきり言って難易度が高い。 --銃の弾数が有限なのに、敵は無限に湧いてくる。弾を節約しながらのプレイは、中々厳しい。 --中でも厳しいステージ。 ---2面:用水路でのT-1000とのバイクアクションを再現した面。後方のT-1000のトラックを銃で追い返し、前方のゲートを破壊しながら先に進むのだが、一瞬の射撃ミスも許されない場面がある。 ---4面:サイバーダイン社での攻防を再現した面。探し物ステージ。とにかく敵が多く、しかも全員銃を持っている。有限弾数がここで響く。ステージ中を行ったり来たりするプレイとなるため、ジワジワとダメージを蓄積してしまう。さらにここでどれだけ弾を節約したかが、次の面の難易度に影響するという意地の悪さ。 ---5面:ラストの溶鉱炉のシーンを再現した面。即死ゾーンに落ちやすく、自滅することもしばしば。画面にわずかに映る振り子に飛び移らないといけない場面もある。ラストのT-1000の倒し方も、機転が必要とプレイヤー泣かせ。 -中途半端な日本語化。 --長めのデモは日本語なのだが、ほとんどは英語のまま。プレイに必要な情報まで英語。~ さらに日本語としてはおかしい部分もありターミネーターに至っては「''ターミネイター''」と表記する始末。 -情けないBGM。 --ターミネーターのテーマと言えば独特なドラム音が特徴的な曲だが、本作ではドラム音だけでメロディーがない。さらにそのドラム音の再現度も低レベル。FCの音源という点を踏まえても酷い出来。~ さらにタイトル画面のBGMは途中でストーリデモが入ってしまうため最後まで聞くことができない。 ---Geoff氏がサウンドを手がけた他のソフトのBGMはFC(NES)の性能を限界まで使ったかなり凝ったものが多いのだが… --プレイ中のBGMも、適当感の漂うものばかりで、2面と4面のBGMは同じBGMが使用されている。 ---- **総評 短所で述べたように、オリジナルでの驚異の戦闘能力のT-800が、銃器はおろか素手の攻撃ですらダメージを受け破壊されてしまうのに、唖然とするプレイヤーも少なくないだろう。さらに、その落胆を突き落すいやらしいほどの高難易度。 当時のハリウッド映画原作ゲームは企画先行で中身は伴わなかったりしたものだが、その中でもあまりオススメしかねるタイトル。 さすがは死の虹((パブリッシャーであるLJNのロゴマークに由来している))、LJNのゲームではある。 ---- **余談 -本作はゲームギア版とマスターシステム(海外セガマークIII)版も発売しておりGG版は日本でも『T2 ジャッジメントデイ』のタイトルで発売している。~ こちらはバイクアクション面がカットされて全4ステージ構成になっており、全体的に難易度も若干下がっている。なおBGMもFC版と異なっている。 -ターミネーター2のゲームは他にも海外のみそれぞれ異なった内容でGBやSNES(海外スーパーファミコン)、DOSなどで発売している。 --一方、本作の発売より少し前にアーケードにて同じくターミネーター2を題材とするMidway製作のガンシュー『Terminator 2: Judgment Day』が稼働している((家庭用移植の際は他社製ゲームとの差別化を図る為『T2 ジ・アーケードゲーム』のタイトルでリリースされた))。 --同作はオリジナルキャラが多く登場するもののこちらもスーパーファミコンやゲームボーイなどの家庭用機はもちろん、AmigaやPC-DOSと言ったパソコンにまでに移植される程の好評っぷりで、結局本作は映画のファンゲームとしての存在意義を失う事になってしまった。
「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *ターミネーター2 【たーみねーたーつー】 |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000977.jpg,height=180)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|パック・イン・ビデオ&br()LJN(アメリカ)|~| |開発元|Software Creations|~| |発売日|1992年6月26日|~| |定価|6,500円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|柔らかいターミネーター&br()激辛な難易度|~| |>|>|CENTER:''[[ターミネーターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画『ターミネーター2』をゲーム化したACT。全5面構成。 -本作のBGMは『[[ソルスティス>ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]』のBGMを作曲したTim Follinの兄、Geoff Follinが手がけている。 **システム -自機はターミネーター(T-800)で、耐久力+残機制。耐久力が0になる等でミスするとノイズと共に「TERMINATED」と画面が切り替わり、自機を1機失う。 -行動は移動とジャンプ、攻撃は打撃と銃がある。ただし、銃の弾数は有限、弾が切れると素手の攻撃のみとなる。 **評価点 -ステージが多彩。 --2面が強制スクロールのバイクアクションとなっていたり、4面がお使いゲームになっていたりと、敵を倒すだけのアクションゲームではない。 -ストーリーがオリジナルの映画に忠実である。 --一応、LJNが過去に発売した映画原作ゲーム『Back to the Future』よりかは原作に忠実なのだが… -ステージの合間に流れるデモ画面は『[[プレデター>シュワルツェネッガー プレデター]]』のように迫力のある実写取り込み映像が流れる。 //-末期FC作だけあって、当時のゲームとしてはビジュアルのクオリティも高い。 //とても、そうは見えない。 **問題点 -オリジナルでは脅威の戦闘能力も、本作では大幅な弱体化。 --原作では素手はもちろん重火器でさえ大したダメージを受けなかった「鉄人」ターミネーターだが、本作では人間の素手の攻撃にすら、ダメージを負う。 ---耐久力や攻撃力を数値化しないとゲームにならないので仕方がないとも取れる。もっとも、ジョンを主人公にしてターミネーターに守られながら進めるスタイルでも良かったのではないだろうか。また近年作られた『サラ・コナークロニクル』のように派生ストーリーにするなど手段はあったはずだが…。 -はっきり言って難易度が高い。 --銃の弾数が有限なのに、敵は無限に湧いてくる。弾を節約しながらのプレイは、中々厳しい。 --中でも厳しいステージ。 ---2面:用水路でのT-1000とのバイクアクションを再現した面。後方のT-1000のトラックを銃で追い返し、前方のゲートを破壊しながら先に進むのだが、一瞬の射撃ミスも許されない場面がある。 ---4面:サイバーダイン社での攻防を再現した面。探し物ステージ。とにかく敵が多く、しかも全員銃を持っている。有限弾数がここで響く。ステージ中を行ったり来たりするプレイとなるため、ジワジワとダメージを蓄積してしまう。さらにここでどれだけ弾を節約したかが、次の面の難易度に影響するという意地の悪さ。 ---5面:ラストの溶鉱炉のシーンを再現した面。即死ゾーンに落ちやすく、自滅することもしばしば。画面にわずかに映る振り子に飛び移らないといけない場面もある。ラストのT-1000の倒し方も、機転が必要とプレイヤー泣かせ。 -中途半端な日本語化。 --長めのデモは日本語なのだが、ほとんどは英語のまま。プレイに必要な情報まで英語。~ さらに日本語としてはおかしい部分もありターミネーターに至っては「''ターミネイター''」と表記する始末。 -情けないBGM。 --ターミネーターのテーマと言えば独特なドラム音が特徴的な曲だが、本作ではドラム音だけでメロディーがない。さらにそのドラム音の再現度も低レベル。FCの音源という点を踏まえても酷い出来。~ さらにタイトル画面のBGMは途中でストーリデモが入ってしまうため最後まで聞くことができない。 ---Geoff氏がサウンドを手がけた他のソフトのBGMはFC(NES)の性能を限界まで使ったかなり凝ったものが多いのだが… --プレイ中のBGMも、適当感の漂うものばかりで、2面と4面のBGMは同じBGMが使用されている。 ---- **総評 短所で述べたように、オリジナルでの驚異の戦闘能力のT-800が、銃器はおろか素手の攻撃ですらダメージを受け破壊されてしまうのに、唖然とするプレイヤーも少なくないだろう。さらに、その落胆を突き落すいやらしいほどの高難易度。 当時のハリウッド映画原作ゲームは企画先行で中身は伴わなかったりしたものだが、その中でもあまりオススメしかねるタイトル。 さすがは死の虹((パブリッシャーであるLJNのロゴマークに由来している))、LJNのゲームではある。 ---- **余談 -本作はゲームギア版とマスターシステム(海外セガマークIII)版も発売しておりGG版は日本でも『T2 ジャッジメントデイ』のタイトルで発売している。~ こちらはバイクアクション面がカットされて全4ステージ構成になっており、全体的に難易度も若干下がっている。なおBGMもFC版と異なっている。 -ターミネーター2のゲームは他にも海外のみそれぞれ異なった内容でGBやSNES(海外スーパーファミコン)、DOSなどで発売している。 --一方、本作の発売より少し前にアーケードにて同じくターミネーター2を題材とするMidway製作のガンシュー『Terminator 2: Judgment Day』が稼働している((家庭用移植の際は他社製ゲームとの差別化を図る為『T2 ジ・アーケードゲーム』のタイトルでリリースされた))。 --同作はオリジナルキャラが多く登場するもののこちらもスーパーファミコンやゲームボーイなどの家庭用機はもちろん、AmigaやPC-DOSと言ったパソコンにまでに移植される程の好評っぷりで、結局本作は映画のファンゲームとしての存在意義を失う事になってしまった。

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