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*beatmania IIDX 17 SIRIUS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす せぶんてぃーん しりうす】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2009年10月21日|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|新要素「CN(チャージノート)」&br;キャラを前面に押し出したPARTYモード&br;過去作を意識したボスフォルダ&br;jubeatとの連動&br;''待たせたな!''|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''音条の響、光条の輝。''} }} ~ ---- **概要 『beatmania IIDX』シリーズ18作目。~ 青色と銀色を基調とした、SFテイストでクールなデザイン。~ イメージキャラクターは「戌」。おおいぬ座とかけたのだろうか?~ キャッチフレーズは「音条の響、光条の輝。」~ DJ YOSHITAKA氏によると、サウンドコンセプトは「個性」だという。~ **特徴 -''CN(チャージノート)・BSS(バックスピンスクラッチ)'' --いわゆる長押しノーツ。仕様や見た目は『[[KEYBOARDMANIA]]』のロングノーツに近いが、さすがに押すまで長さがわからないということはない。 ---CNは始点に加えて終点に判定がある仕様で、離すタイミングを間違えるとBAD判定になる。 ---BSSはノーツの間ターンテーブルを回し続け、終点で反対方向に回す。途中で回転が止まるとBAD。 --CNやBSSノーツがある曲には、選曲バーの横にCNマークがつけられている。 -新オプション --オプション画面のレイアウトが変わり、画面中央に表示され、鍵盤を押すと詳細が表示される形式になった。 --LEGACY NOTE ---CN導入に伴って追加された、AUTO SCRATCHや5KEYSと同じ系統であるASSISTオプションの一つ。CNとBSSが始点のみの通常ノーツに変化する。 ---CNが無い曲ではこのオプションを使ってもASSISTED CLEAR扱いにはならない。 --SYMMETRY RANDOM、SYNCHRONIZE RANDOM ---DOUBLE PLAYモードでBATTLEオプションを適用中のみ使える専用オプション。 ---その名の通り、前者は左右対称RANDOM、後者は左右同配置RANDOM。 --判定タイミング表示機能 ---PGREAT以外の判定を出したときに、タイミングが早いときには青文字で「FAST」、遅いときには赤文字で「SLOW」と表示される。 ---表示位置は4パターンから決めることができる。 --SUDDEN+とLIFTの白数字が、次回クレジットに持ち越されるようになった。 -LEAGUEモード --稼動約2ヵ月後に実装された。 --「SCORE LEAGUE」「CLEAR LEAGUE」の2つが存在する。 --''4曲完全保障でプレー可能。'' ---1クレジット内での同一選曲不可。 ---最初の2曲はランダム選曲になる。 ---EXPERTや段位と同じように、プレー中に変更できるオプションしか変更できない。 --D~Sの5つに分類され、さらに3つのランクに分類される。 ---上位リーグになるほど高難易度になる。 ---初めは段位と対応し、各層の最下位からスタートする((例えば、八段~皆伝はA3からスタートする。))。 ---上位リーグに進出するには、規定回数プレーしなければならない。 --所属リーグの更新は毎週月曜日に行われる。 ---対象は規定回数プレーしたプレーヤーで、昇格・残留・降格の3つに分類される。 ---昇格・降格ともにボーダーラインが設定され、それに超えているかどうかで判断される。 ---結果表示は更新日以降に、モードセレクト前に表示される。 --楽曲更新は毎週水曜日行われる。 -PARTYモード --現在のSTEP UPモードの前身となった初心者向けモード。SP専用。 --''初心者卒業''を目的としており、3曲保障で最初は☆1から、進めると☆6まで登場するようになる。 --本モード最大の特徴が''会話イベント''である。そのキャラクターを全面に推した異様な光景は、ラブプラスをもじって「''デラプラス''」と揶揄されていた。 ---もちろんこれはスキップすることが可能である。 --プレー画面では、グルーヴゲージが観客の形になってたり、画面右側ではSDセリカ/士郎が登場する。 --モード完走すると初心者卒業祝いとして楽曲「たからもの」が解禁される。 ---beat#2終了時に自動解禁されたが、それまで解禁待ちしていた上級者は多かったようだ。 ***PARALLEL ROTATION -いわゆるボスフォルダ。本作ではIIDXRED~DJ TROOPERSの5種類存在。 -各フォルダごとの出現前提条件を満たした上で、対応する旧バージョンフォルダ内の楽曲を3ステージで連続プレーし、EXTRAステージに進出すると出現する。 -フォルダ内は、該当バージョンのデフォルト選曲BGM、選曲画面、フレームになる。 --ただし旧バージョンフレームはあくまでもフレームのみの再現であり、スコア数字など細部に関してはSIRIUSフレームのものがそのまま使用されているため、100%再現されているわけではない((例をあげると、IIDX REDの斜め型グルーブゲージは再現されていない、DistorteDの決定音はDistorteDのモードセレクト時の決定音、GOLDの決定音からは「IIDX GOOOOOOOOLD」のボイスが無くなっている。))。 --最初にフォルダ内には、CS移植曲が2曲、リミックス曲が1曲用意されている。 -フォルダ内の楽曲の譜面には、それぞれ条件を満たしてクリアすることにより「鍵」がつけられる。 --3曲全てにつけると、鍵をつけた難易度に対するUNKNOWN曲が追加される。 --各フォルダ計5種類のUNKNOWN曲すべてに鍵をつけると、リザルト演出と共にONE MORE EXTRA STAGE「Almagest」が登場する。 --プレーした後、UNKNOWN曲から鍵が消滅する。 -beat#2から、NORMALとHYPERを出現させることが可能になった。 -楽曲に鍵をつける条件は、基本的は正規譜面+HARDクリア+高スコアで満たせるものであったが、最低ラインの詳細は特定できずじまいであった。 -beat#2終了とともに自動解禁された。 ***APPEND STYLE(jubeat ripples連動) -BEMANIでは久々の他機種連動であった。 -まず、該当曲を「jubeat ripples」でプレーすることで、IIDXに解禁される。 --jubeatをある程度プレーしてグレードを上げ、その該当曲を解禁させておく必要がある。ランダム選曲で運よく引く、ローカルマッチングでやらせてもらうという手段もある。 -該当曲の3曲を全てIIDXでプレーした後、再びjubeatをプレーし、その後IIDXをプレーするとIIDXに新曲「AIR RAID FROM THA UNDAGROUND」が解禁。 -上記4曲全てクリアすると、「Evans」が解禁される。 -jubeat knit稼動時(10/7/29)に、e-PASS使用時に限り自動解禁された。 **評価点 -CNによるゲーム性の向上 --ロケテの時点では判定が厳しかったこと、特に前情報を聞いただけのプレーヤーには悪印象だった。 ---従来では鍵盤を打つことを重視され、鍵盤を押しっぱなしにして離す操作に前例が無かった、というのが大きい。 --しかし製品版では、判定がある程度緩和したことや、無理な使い方をしていないこと、意外と演奏感があること、などで多くのプレーヤーに受け入れられた。 --CN複合譜面は新たな譜面傾向として確立され、今後のゲームのあり方に大きな影響を与えた。 ---作曲者側も、CNを意識した曲作りを行うというケースが見受けられるようになった。 -ボスフォルダ演出 --フォルダ内では過去作のBGMになり、フレームも過去作を意識したものになるという、過去作をプレーしてきたプレーヤーにとっては嬉しい演出になっている。 --UNKNOWN曲はHAPPY SKYを除いてそのバージョンで登場した別名義による続編的な楽曲が多く、レイヤーアニメも含めて評価が高い。 ---特に、IIDXREDの「ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"」のレイヤーに登場するキャラ、通称「大犬のお姉さん((あくまでファンの中での愛称でしかなかったが、後にクプロパーツで公式名となる))」が人気を集めた。 --このフォルダで使われている汎用ムービーは基本は同じで、フォルダによって色合いを変えているものになっている((REDは赤、HSは青といった具合。))。ONE MORE EXTRAは紺色。 -初心者へのフォロー --PARTYモードは見た目こそアレであるが、IIDX初心者へのフォローとしては大いに貢献した。 ---選曲が限定されてしまうが、''3曲保障で☆4~6のNORMAL、HYPER譜面をプレーできる''というのはやはり大きい。 ---TUTORIAL、BEGINNERモードにも曲保障はあるが、BEGINNER譜面(☆3以下)しかプレーできない。 ''楽曲面'' -新アーティスト「PRASTIK DANCEFLOOR」氏と「Dirty Androids」氏が登場。 --前者は初登場ながらEXTRA曲「Session 1 -Genesis-」を提供。以降の作品にも登場するSessionシリーズは高速BPMによるまさに音ゲー的なサウンドで、短い登場期間ながら鮮烈な印象を残した。 --後者はbeatnation recordsの楽曲一般公募により発掘されたアーティストで、本作ではダフトパンクを思い出させるクラブ系サウンド「Last Burning」を提供。以降の作品でもハウスミュージックを中心に、低~中難易度でチャージノート((本作では氏の楽曲にCN譜面はなく、次作『Resort Anthem』の「Golden Palms」から。))による心地よい演奏感を味わえる、ハードコア・トランスといった主流とは異なるお洒落な楽曲を毎作品提供し続けており、現在ではシリーズを代表するアーティストの一人である。 -「SUPER STAR 満-MITSURU-」のさらなる躍進 --『15 DJTROOPERS』でデビューし、前作ではEDを飾った謎のアーティスト「SUPER STAR 満-MITSURU-」が本作の楽曲「She is my wife」では''実写で楽曲PVに登場''。最初は汎用ムービー……と見せかけてBPM変化の瞬間に合わせ満がドアップで登場→ダンスムービーという%%無駄に凝ったドッキリ%%ギミック付き。その上beatnation recordsのメンバーをバックダンサーとして引き連れている。ちなみに実際にバックダンサーを務めたのはRyu☆、DJ YOSHITAKA、Sota Fujimori、kors kの4人で、TAKAとL.E.D.は演奏担当。 --ちなみにもう一つの楽曲「NEW SENSATION -もう、あなたしか見えない-」はジャンル名通りアイドルソングだが、''アクティ・アリエスがSUPER STAR 満-MITSURU-のプロデュースでアイドル歌手としてデビュー''したという%%ぶっ飛んだ%%設定。ちなみにボーカリストの正体は過去作でも「Catch me」等で参加していたERi。 -「Roots of my way!」「たからもの」といったIIDXドラマCD主題歌がゲームに収録された。 --ゲーム内での表示は無いが、どちらも声優(前者は浅野真澄氏、後者は中原麻衣&佐藤利奈氏)が歌唱している。 **賛否両論点 -移植曲が多い --前述の通り、ボスフォルダ内ではUNKNOWN曲とONE MORE EXTRAを除くと全てCS移植曲とアルバム移植曲である((CaptivtAte~裁き~(SUBLIME TECHNO MIX)のみライブ音源の移植。))。 --これらは計15曲。さらに加えてjubeat連動などの他機種からの移植もあるため、移植曲が多すぎるという声も。 ---参考までに前作では移植は10曲程度だったが、本作は20曲近くある。 ---この頃はCSソフトや専用コントローラーの入手が容易だったため、CS移植曲にそこまで大きな価値が置かれてはなかった。 --また、「CaptivtAte~裁き~(SUBLIME TECHNO MIX)」はリミックスというよりはマッシュアップな楽曲なため、DDのリミ枠に不満を感じるプレーヤーも。 -PARTYモード --「たからもの」を解禁待ちせずに真面目に解禁しようとすると、上級者にとっては低難度譜面ばかりやらされる作業ゲーと化してしまう。 --また会話イベントは、真面目に全て読もうとすると時間がかかるため、順番待ちのあるACでやるのは不適当だという声もあった。 **問題点 -ボスフォルダ出現前提条件について --REDとDJTはスコアをつけた譜面数、HSはDJ POINT、GOLDはEXPERTコースのスコア登録で決まるものだったが、SP/DPで別カウントになっているために両方でプレーしたい場合はそれぞれのプレースタイルで条件を満たさなければならなく、SPでもDPでもボスフォルダに挑戦したいプレーヤーにとってはかなり面倒。 --DDはプレースタイル別カウントではないが、「遠征エリア3エリア以上、または遠征店舗数10店舗以上」という条件であり地域によっては非常にしんどいものとなる。逆にゲーセンの多い都心部などなら数時間で満たせてしまう。 ---逆にゲーセンの少ない地方では県内の隅々まで設置店舗を巡る必要があるどころか''設置店舗が10店ない県では自分の県だけでは満たせない''こともあるためゲーム外の要因で解禁を諦めざるを得ないプレーヤーも多数いた。 ---遠征・店舗数による隠し曲は今までにもあったが、ボスフォルダの条件にされることはかなり疑問視された。 ---本作の反省が生かされたのか、以降の作品では行脚によるボーナスはトランメダルや、多少のゲーム内通貨程度の扱いに留まり、隠し要素の解禁に直接関わってくることは無くなった。ただし、行脚によって多少の解禁ボーナスを得られる作品もある。 -高難易度CN譜面の乏しさ --せっかく新しく追加された新譜面要素にもかかわらず、SP/DP共に☆12ではほとんど採用されていない。 --唯一CNが存在するのは本作のワンモアである「Almagest」のみで、立ち位置はもちろん☆12最上位クラスである。 ---よって、CNの練習曲が非常に乏しい状況になってしまった。練習に使えるのはせいぜい☆11の同曲HYPERくらいしか無かった。 -選曲BGMについて --本作では、リーグモードでリーグが昇格すると選曲BGMを獲得できるようになっているのだが、もし降格するとそのBGMがリストから消えてしまう。消す必要はあったのだろうか? ---一応、設定中のBGMがリーグ降格により取得条件を満たせなくなっても、変更しない限りそのBGMを継続して使用することは可能。(変更したら即座に消える) -「quell~the seventh slave~」のポジションについて --DP ANOTHER譜面が今でも最強クラスとして知られている当曲。これがCSから移植されたこと自体は評価できるが、その際DPにおいて以下の2つの問題を引き起こした。 --ボスフォルダの条件達成について ---DistorteDのボスフォルダにおいて、CS移植曲の一つにこの曲が入ったために、大半のDPプレーヤーがANOTHERでワンモアどころかUNKNOWN曲を召喚できない事態になった。 ---鍵の条件はランクA+EASYクリアだと言われているが、並のDP皆伝プレーヤーでも達成できない条件である。 ---UNKNOWN曲の「G59」より圧倒的に難しいせいか、「quellに鍵をつけたらウィニングラン」なんて言われる始末。明らかな調整不足と言わざるを得ない。結果、大半のDPプレーヤーは解禁待ちを強いられた。 --DP皆伝について ---この曲がDP皆伝2曲目に採用されたことにより、難易度が急上昇してしまった。 ---CSDDにおけるDP皆伝((3曲設定によるAC・CS段位認定DP皆伝コースで最も難しいとされている。1曲目にquell、2曲目にQUANTUM TELEPORTATION、3曲目はquasar(全てANOTHER譜面)、という構成だが、2曲目のQUANTUM TELEPORTATIONもquellに匹敵する難易度であるため、歴代DP皆伝コースの大半で3曲目に採用されボス扱いされているquasarが「ウイニングラン」と呼ばれる程強烈な難易度を誇る。))とは違い、1曲目に蠍火((歴代AC・CS段位認定DP皆伝の多くで採用されている曲(譜面はANOTHER)。片手階段やリズム難の同時押し縦連が連発する上、曲終盤でゲージを削られやすいため多くのDP皆伝挑戦者を苦しめている。))がいるという点もきつい要因だと言われている。 ---結局ACのDP皆伝にquellが採用されたのはこの一作のみで、以降の作品のDP皆伝には採用されなくなった。 **総評 本作では新システム・新要素に積極的にチャレンジしたが、結果中でもCNはIIDXのゲーム性・音楽性を大きく進化させるものとなった。~ PARALLEL ROTATIONはプレーヤーによっては自動解禁を待たざるを得ない状況になってしまったが、過去作品を踏襲したボスフォルダとして評価は高いものになった。~ また当時は「奇数作は硬派」とよく言われていたが、本作はその通りのクールなデザインも好評の理由の一つになっている。 **その後の展開 -2010年9月に『[[beatmania IIDX 18 Resort Anthem]]』が稼動した。 --SDはDJ YOSHITAKA氏からL.E.D.氏に交代。これに伴い、収録曲の方向性も大きく変化したが……。 -PARTYモードはSTORYモードに変化し、上級者にも対応した。 -jubeatの連動企画は次回作でも健在。 --なお、jubeat(『[[jubeat knit>jubeat]]』)は、IIDXのみならず多くのBEMANI機種との連動を行った。 -本作のED曲「Vermilion」が収録された。ムービーも本作のシステムデザインを意識したものになっている。 -2015年12月、PC版の『[[beatmania IIDX INFINITAS]]』がサービス開始となり、家庭でも本作の楽曲をプレーすることは可能になった。 --当初はボリュームの少なさと楽曲解禁の重さ等の問題点で評価の足を引っ張っていたが、2019年以降は700曲以上のボリュームとResort Anthem以降の楽曲が遊べられる等の価値が増えた為、評価が上がった。 **余談 -本作からCS版が発売されなくなってしまったが、「DOMINION」と「Bad Maniacs」のみ、[[CS EMPRESS>beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST]]に先行曲として収録されたためCSでのプレーは可能である。 --また、CS版が発売されなくなったことにより、残念ながら本作のインターフェイスやPARALLEL ROTATIONを再び味わう手段は途絶えてしまった。 -HAPPY SKYでのCS移植枠であったANOTHER☆8の「サヨナラ・ヘヴン」だが、鍵取得の条件がズレ譜面なのにもかかわらず正規AAA+FCだったため多くのプレーヤーがUNKNOWN曲を出せず、「ヘヴン難民」という用語が誕生した。 -『GOLD』で「Dreaming Sweetness」を提供し、今作GOLDのボス「mosaic」のアーティスト「Auridy」がRyu☆とDaiのユニット(要するにHHHの別名義)であることが判明した。「RyuとDaiのアナグラム」とのことである。 -SIRIUSのオリジナルサウンドトラックにてリミックスコンテストが開催された。 --入賞したxac氏の「Programmed Sun (xac Antarctic Ocean mix)」はサウンドトラックDISC 2に収録され、18 Resort Anthemにてプレイアブル楽曲化もされた。同氏は以降のBEMANIシリーズにおいても、数は少ないながら書き下ろし曲を提供している。 ---余談だが、xac氏は後に『[[SOUND VOLTEX II -infinite infection-]]』で開催されたリミックスコンテストでも「Virtual Sunrise (xac remix)」で入賞しており、本作同様kors k楽曲のリミックスで応募、入賞、プレイアブル楽曲化となっている。 --ちなみに2018年にて氏は「Diverse System」という音楽サークルに所属しているという事が分かり、更に''昔Xacla名義でBMSにて活動していた、元BMSコンポーザーであるという事が判明した。''((IIDXに参戦歴のあるBMSコンポーザーはDJ TECHNORCH、xiやsasakure.UK等が有名。)) -かつて携帯サイトで「She is my wife」の''振り付け講座ビデオ''が配信されていた。 --ラストの満の決めセリフ「''最高にクールだっただろう?''」に対して「''最高にシュールでした''」と返すのはもはやお約束。 --現在このビデオは配信されていないが、その後%%当然のように%%『[[DanceEvolution ARCADE]]』に移植されていおり、この振り付けで踊ることができる。 --「She is my wife」は他にも複数のBEMANI機種に移植されており、ムービーの存在する『[[Dance Dance Revolution X2]]』『DanceEvolution ARCADE』『[[BeatStream アニムトライヴ]]』では、機種ごとに若干編集されつつムービーも移植されている。 -今作でご尊顔が開示されたSUPER STAR 満-MITSURU-の正体について様々な考察がされた。 --ちなみに前作・前々作時点では''Tatsh説''が濃厚だった。((ちなみにSUPER STAR 満-MITSURU-以外に対しても「正体がわからない場合とりあえずTatshと予想する」という風潮が今作稼動当時は多かった。)) --最初こそ「単なる替え玉ではないか」と言われていたが、djTAKAにて「''ヤツは紛れもなく本物のSUPER STAR''」というアナウンスにてTatsh説は消滅。作風やBEMANIの生放送での声、顔のホクロの位置等から''TAG説''が現在に至るまでの主流となった。 --その後[[SUPER STAR引退後にTAGがアンサーソングのような楽曲を作る>beatmania IIDX 20 tricoro]]、[[TAGのバースデーイベントなのに何故かShe is my wifeが対応曲>DanceEvolution ARCADE]]、[[TAGのパートのマッシュアップに何故か満の声が入っている>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_0e0f5618]]等、''もはや隠す気がないようなアピールがなされている''のだが、公式的に発表はされていない。 --一応TAGと満のツーショット写真は公式で存在……するが、その写真の満は''誰がどう見ても別人''。 -セガの音楽ゲーム『[[CHUNITHM]]』で本作に収録された版権曲(『20 tricoro』で削除)である「MIRU key way」が収録されていた。(現在は未収録。バージョンは『STAR』から『[[CRYSTAL>CHUNITHM CRYSTAL]]』まで) --WORLD'S END譜面では本作のSP ANOTHER譜面をほぼ完全再現している、本曲をプレーして取得できる称号が「SIRIUS」など明らかに本作を意識した仕掛けが用意されている。
*beatmania IIDX 17 SIRIUS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす せぶんてぃーん しりうす】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2009年10月21日|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|新要素「CN(チャージノート)」&br;キャラを前面に押し出したPARTYモード&br;過去作を意識したボスフォルダ&br;jubeatとの連動&br;''待たせたな!''|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''音条の響、光条の輝。''} }} ~ ---- **概要 『beatmania IIDX』シリーズ18作目。~ 青色と銀色を基調とした、SFテイストでクールなデザイン。~ イメージキャラクターは「戌」。おおいぬ座とかけたのだろうか?~ キャッチフレーズは「音条の響、光条の輝。」~ DJ YOSHITAKA氏によると、サウンドコンセプトは「個性」だという。~ **特徴 -''CN(チャージノート)・BSS(バックスピンスクラッチ)'' --いわゆる長押しノーツ。仕様や見た目は『[[KEYBOARDMANIA]]』のロングノーツに近いが、さすがに押すまで長さがわからないということはない。 ---CNは始点に加えて終点に判定がある仕様で、離すタイミングを間違えるとBAD判定になる。 ---BSSはノーツの間ターンテーブルを回し続け、終点で反対方向に回す。途中で回転が止まるとBAD。 --CNやBSSノーツがある曲には、選曲バーの横にCNマークがつけられている。 -新オプション --オプション画面のレイアウトが変わり、画面中央に表示され、鍵盤を押すと詳細が表示される形式になった。 --LEGACY NOTE ---CN導入に伴って追加された、AUTO SCRATCHや5KEYSと同じ系統であるASSISTオプションの一つ。CNとBSSが始点のみの通常ノーツに変化する。 ---CNが無い曲ではこのオプションを使ってもASSISTED CLEAR扱いにはならない。 --SYMMETRY RANDOM、SYNCHRONIZE RANDOM ---DOUBLE PLAYモードでBATTLEオプションを適用中のみ使える専用オプション。 ---その名の通り、前者は左右対称RANDOM、後者は左右同配置RANDOM。 --判定タイミング表示機能 ---PGREAT以外の判定を出したときに、タイミングが早いときには青文字で「FAST」、遅いときには赤文字で「SLOW」と表示される。 ---表示位置は4パターンから決めることができる。 --SUDDEN+とLIFTの白数字が、次回クレジットに持ち越されるようになった。 -LEAGUEモード --稼動約2ヵ月後に実装された。 --「SCORE LEAGUE」「CLEAR LEAGUE」の2つが存在する。 --''4曲完全保障でプレー可能。'' ---1クレジット内での同一選曲不可。 ---最初の2曲はランダム選曲になる。 ---EXPERTや段位と同じように、プレー中に変更できるオプションしか変更できない。 --D~Sの5つに分類され、さらに3つのランクに分類される。 ---上位リーグになるほど高難易度になる。 ---初めは段位と対応し、各層の最下位からスタートする((例えば、八段~皆伝はA3からスタートする。))。 ---上位リーグに進出するには、規定回数プレーしなければならない。 --所属リーグの更新は毎週月曜日に行われる。 ---対象は規定回数プレーしたプレーヤーで、昇格・残留・降格の3つに分類される。 ---昇格・降格ともにボーダーラインが設定され、それに超えているかどうかで判断される。 ---結果表示は更新日以降に、モードセレクト前に表示される。 --楽曲更新は毎週水曜日行われる。 -PARTYモード --現在のSTEP UPモードの前身となった初心者向けモード。SP専用。 --''初心者卒業''を目的としており、3曲保障で最初は☆1から、進めると☆6まで登場するようになる。 --本モード最大の特徴が''会話イベント''である。そのキャラクターを全面に推した異様な光景は、ラブプラスをもじって「''デラプラス''」と揶揄されていた。 ---もちろんこれはスキップすることが可能である。 --プレー画面では、グルーヴゲージが観客の形になってたり、画面右側ではSDセリカ/士郎が登場する。 --モード完走すると初心者卒業祝いとして楽曲「たからもの」が解禁される。 ---beat#2終了時に自動解禁されたが、それまで解禁待ちしていた上級者は多かったようだ。 ***PARALLEL ROTATION -いわゆるボスフォルダ。本作ではIIDXRED~DJ TROOPERSの5種類存在。 -各フォルダごとの出現前提条件を満たした上で、対応する旧バージョンフォルダ内の楽曲を3ステージで連続プレーし、EXTRAステージに進出すると出現する。 -フォルダ内は、該当バージョンのデフォルト選曲BGM、選曲画面、フレームになる。 --ただし旧バージョンフレームはあくまでもフレームのみの再現であり、スコア数字など細部に関してはSIRIUSフレームのものがそのまま使用されているため、100%再現されているわけではない((例をあげると、IIDX REDの斜め型グルーブゲージは再現されていない、DistorteDの決定音はDistorteDのモードセレクト時の決定音、GOLDの決定音からは「IIDX GOOOOOOOOLD」のボイスが無くなっている。))。 --最初にフォルダ内には、CS移植曲が2曲、リミックス曲が1曲用意されている。 -フォルダ内の楽曲の譜面には、それぞれ条件を満たしてクリアすることにより「鍵」がつけられる。 --3曲全てにつけると、鍵をつけた難易度に対するUNKNOWN曲が追加される。 --各フォルダ計5種類のUNKNOWN曲すべてに鍵をつけると、リザルト演出と共にONE MORE EXTRA STAGE「Almagest」が登場する。 --プレーした後、UNKNOWN曲から鍵が消滅する。 -beat#2から、NORMALとHYPERを出現させることが可能になった。 -楽曲に鍵をつける条件は、基本的は正規譜面+HARDクリア+高スコアで満たせるものであったが、最低ラインの詳細は特定できずじまいであった。 -beat#2終了とともに自動解禁された。 ***APPEND STYLE(jubeat ripples連動) -BEMANIでは久々の他機種連動であった。 -まず、該当曲を「jubeat ripples」でプレーすることで、IIDXに解禁される。 --jubeatをある程度プレーしてグレードを上げ、その該当曲を解禁させておく必要がある。ランダム選曲で運よく引く、ローカルマッチングでやらせてもらうという手段もある。 -該当曲の3曲を全てIIDXでプレーした後、再びjubeatをプレーし、その後IIDXをプレーするとIIDXに新曲「AIR RAID FROM THA UNDAGROUND」が解禁。 -上記4曲全てクリアすると、「Evans」が解禁される。 -jubeat knit稼動時(10/7/29)に、e-PASS使用時に限り自動解禁された。 **評価点 -CNによるゲーム性の向上 --ロケテの時点では判定が厳しかったこと、特に前情報を聞いただけのプレーヤーには悪印象だった。 ---従来では鍵盤を打つことを重視され、鍵盤を押しっぱなしにして離す操作に前例が無かった、というのが大きい。 --しかし製品版では、判定がある程度緩和したことや、無理な使い方をしていないこと、意外と演奏感があること、などで多くのプレーヤーに受け入れられた。 --CN複合譜面は新たな譜面傾向として確立され、今後のゲームのあり方に大きな影響を与えた。 ---作曲者側も、CNを意識した曲作りを行うというケースが見受けられるようになった。 -ボスフォルダ演出 --フォルダ内では過去作のBGMになり、フレームも過去作を意識したものになるという、過去作をプレーしてきたプレーヤーにとっては嬉しい演出になっている。 --UNKNOWN曲はHAPPY SKYを除いてそのバージョンで登場した別名義による続編的な楽曲が多く、レイヤーアニメも含めて評価が高い。 ---特に、IIDXREDの「ワルツ第17番 ト短調"大犬のワルツ"」のレイヤーに登場するキャラ、通称「大犬のお姉さん((あくまでファンの中での愛称でしかなかったが、後にクプロパーツで公式名となる))」が人気を集めた。 --このフォルダで使われている汎用ムービーは基本は同じで、フォルダによって色合いを変えているものになっている((REDは赤、HSは青といった具合。))。ONE MORE EXTRAは紺色。 -初心者へのフォロー --PARTYモードは見た目こそアレであるが、IIDX初心者へのフォローとしては大いに貢献した。 ---選曲が限定されてしまうが、''3曲保障で☆4~6のNORMAL、HYPER譜面をプレーできる''というのはやはり大きい。 ---TUTORIAL、BEGINNERモードにも曲保障はあるが、BEGINNER譜面(☆3以下)しかプレーできない。 ''楽曲面'' -新アーティスト「PRASTIK DANCEFLOOR」氏と「Dirty Androids」氏が登場。 --前者は初登場ながらEXTRA曲「Session 1 -Genesis-」を提供。以降の作品にも登場するSessionシリーズは高速BPMによるまさに音ゲー的なサウンドで、短い登場期間ながら鮮烈な印象を残した。 --後者はbeatnation recordsの楽曲一般公募により発掘されたアーティストで、本作ではダフトパンクを思い出させるクラブ系サウンド「Last Burning」を提供。以降の作品でもハウスミュージックを中心に、低~中難易度でチャージノート((本作では氏の楽曲にCN譜面はなく、次作『Resort Anthem』の「Golden Palms」から。))による心地よい演奏感を味わえる、ハードコア・トランスといった主流とは異なるお洒落な楽曲を毎作品提供し続けており、現在ではシリーズを代表するアーティストの一人である。 -「SUPER STAR 満-MITSURU-」のさらなる躍進 --『15 DJTROOPERS』でデビューし、前作ではEDを飾った謎のアーティスト「SUPER STAR 満-MITSURU-」が本作の楽曲「She is my wife」では''実写で楽曲PVに登場''。最初は汎用ムービー……と見せかけてBPM変化の瞬間に合わせ満がドアップで登場→ダンスムービーという%%無駄に凝ったドッキリ%%ギミック付き。その上beatnation recordsのメンバーをバックダンサーとして引き連れている。ちなみに実際にバックダンサーを務めたのはRyu☆、DJ YOSHITAKA、Sota Fujimori、kors kの4人で、TAKAとL.E.D.は演奏担当。 --ちなみにもう一つの楽曲「NEW SENSATION -もう、あなたしか見えない-」はジャンル名通りアイドルソングだが、''アクティ・アリエスがSUPER STAR 満-MITSURU-のプロデュースでアイドル歌手としてデビュー''したという%%ぶっ飛んだ%%設定。ちなみにボーカリストの正体は過去作でも「Catch me」等で参加していたERi。 -「Roots of my way!」「たからもの」といったIIDXドラマCD主題歌がゲームに収録された。 --ゲーム内での表示は無いが、どちらも声優(前者は浅野真澄氏、後者は中原麻衣&佐藤利奈氏)が歌唱している。 **賛否両論点 -移植曲が多い --前述の通り、ボスフォルダ内ではUNKNOWN曲とONE MORE EXTRAを除くと全てCS移植曲とアルバム移植曲である((CaptivtAte~裁き~(SUBLIME TECHNO MIX)のみライブ音源の移植。))。 --これらは計15曲。さらに加えてjubeat連動などの他機種からの移植もあるため、移植曲が多すぎるという声も。 ---参考までに前作では移植は10曲程度だったが、本作は20曲近くある。 ---この頃はCSソフトや専用コントローラーの入手が容易だったため、CS移植曲にそこまで大きな価値が置かれてはなかった。 --また、「CaptivtAte~裁き~(SUBLIME TECHNO MIX)」はリミックスというよりはマッシュアップな楽曲なため、DDのリミ枠に不満を感じるプレーヤーも。 -PARTYモード --「たからもの」を解禁待ちせずに真面目に解禁しようとすると、上級者にとっては低難度譜面ばかりやらされる作業ゲーと化してしまう。 --また会話イベントは、真面目に全て読もうとすると時間がかかるため、順番待ちのあるACでやるのは不適当だという声もあった。 **問題点 -ボスフォルダ出現前提条件について --REDとDJTはスコアをつけた譜面数、HSはDJ POINT、GOLDはEXPERTコースのスコア登録で決まるものだったが、SP/DPで別カウントになっているために両方でプレーしたい場合はそれぞれのプレースタイルで条件を満たさなければならなく、SPでもDPでもボスフォルダに挑戦したいプレーヤーにとってはかなり面倒。 --DDはプレースタイル別カウントではないが、「遠征エリア3エリア以上、または遠征店舗数10店舗以上」という条件であり地域によっては非常にしんどいものとなる。逆にゲーセンの多い都心部などなら数時間で満たせてしまう。 ---逆にゲーセンの少ない地方では県内の隅々まで設置店舗を巡る必要があるどころか''設置店舗が10店ない県では自分の県だけでは満たせない''こともあるためゲーム外の要因で解禁を諦めざるを得ないプレーヤーも多数いた。 ---遠征・店舗数による隠し曲は今までにもあったが、ボスフォルダの条件にされることはかなり疑問視された。 ---本作の反省が生かされたのか、以降の作品では行脚によるボーナスはトランメダルや、多少のゲーム内通貨程度の扱いに留まり、隠し要素の解禁に直接関わってくることは無くなった。ただし、行脚によって多少の解禁ボーナスを得られる作品もある。 -高難易度CN譜面の乏しさ --せっかく新しく追加された新譜面要素にもかかわらず、SP/DP共に☆12ではほとんど採用されていない。 --唯一CNが存在するのは本作のワンモアである「Almagest」のみで、立ち位置はもちろん☆12最上位クラスである。 ---よって、CNの練習曲が非常に乏しい状況になってしまった。練習に使えるのはせいぜい☆11の同曲HYPERくらいしか無かった。 -選曲BGMについて --本作では、リーグモードでリーグが昇格すると選曲BGMを獲得できるようになっているのだが、もし降格するとそのBGMがリストから消えてしまう。消す必要はあったのだろうか? ---一応、設定中のBGMがリーグ降格により取得条件を満たせなくなっても、変更しない限りそのBGMを継続して使用することは可能。(変更したら即座に消える) -「quell~the seventh slave~」のポジションについて --DP ANOTHER譜面が今でも最強クラスとして知られている当曲。これがCSから移植されたこと自体は評価できるが、その際DPにおいて以下の2つの問題を引き起こした。 --ボスフォルダの条件達成について ---DistorteDのボスフォルダにおいて、CS移植曲の一つにこの曲が入ったために、大半のDPプレーヤーがANOTHERでワンモアどころかUNKNOWN曲を召喚できない事態になった。 ---鍵の条件はランクA+EASYクリアだと言われているが、並のDP皆伝プレーヤーでも達成できない条件である。 ---UNKNOWN曲の「G59」より圧倒的に難しいせいか、「quellに鍵をつけたらウィニングラン」なんて言われる始末。明らかな調整不足と言わざるを得ない。結果、大半のDPプレーヤーは解禁待ちを強いられた。 --DP皆伝について ---この曲がDP皆伝2曲目に採用されたことにより、難易度が急上昇してしまった。 ---CSDDにおけるDP皆伝((3曲設定によるAC・CS段位認定DP皆伝コースで最も難しいとされている。1曲目にquell、2曲目にQUANTUM TELEPORTATION、3曲目はquasar(全てANOTHER譜面)、という構成だが、2曲目のQUANTUM TELEPORTATIONもquellに匹敵する難易度であるため、歴代DP皆伝コースの大半で3曲目に採用されボス扱いされているquasarが「ウイニングラン」と呼ばれる程強烈な難易度を誇る。))とは違い、1曲目に蠍火((歴代AC・CS段位認定DP皆伝の多くで採用されている曲(譜面はANOTHER)。片手階段やリズム難の同時押し縦連が連発する上、曲終盤でゲージを削られやすいため多くのDP皆伝挑戦者を苦しめている。))がいるという点もきつい要因だと言われている。 ---結局ACのDP皆伝にquellが採用されたのはこの一作のみで、以降の作品のDP皆伝には採用されなくなった。 **総評 本作では新システム・新要素に積極的にチャレンジしたが、結果中でもCNはIIDXのゲーム性・音楽性を大きく進化させるものとなった。~ PARALLEL ROTATIONはプレーヤーによっては自動解禁を待たざるを得ない状況になってしまったが、過去作品を踏襲したボスフォルダとして評価は高いものになった。~ また当時は「奇数作は硬派」とよく言われていたが、本作はその通りのクールなデザインも好評の理由の一つになっている。 **その後の展開 -2010年9月に『[[beatmania IIDX 18 Resort Anthem]]』が稼動した。 --SDはDJ YOSHITAKA氏からL.E.D.氏に交代。これに伴い、収録曲の方向性も大きく変化したが……。 -PARTYモードはSTORYモードに変化し、上級者にも対応した。 -jubeatの連動企画は次回作でも健在。 --なお、jubeat(『[[jubeat knit>jubeat]]』)は、IIDXのみならず多くのBEMANI機種との連動を行った。 -本作のED曲「Vermilion」が収録された。ムービーも本作のシステムデザインを意識したものになっている。 -2015年12月、PC版の『[[beatmania IIDX INFINITAS]]』がサービス開始となり、家庭でも本作の楽曲をプレーすることは可能になった。 --当初はボリュームの少なさと楽曲解禁の重さ等の問題点で評価の足を引っ張っていたが、2019年以降は700曲以上のボリュームとResort Anthem以降の楽曲が遊べられる等の価値が増えた為、評価が上がった。 **余談 -本作からCS版が発売されなくなってしまったが、「DOMINION」と「Bad Maniacs」のみ、[[CS EMPRESS>beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST]]に先行曲として収録されたためCSでのプレーは可能である。 --また、CS版が発売されなくなったことにより、残念ながら本作のインターフェイスやPARALLEL ROTATIONを再び味わう手段は途絶えてしまった。 -HAPPY SKYでのCS移植枠であったANOTHER☆8の「サヨナラ・ヘヴン」だが、鍵取得の条件がズレ譜面なのにもかかわらず正規AAA+FCだったため多くのプレーヤーがUNKNOWN曲を出せず、「ヘヴン難民」という用語が誕生した。 -『GOLD』で「Dreaming Sweetness」を提供し、今作GOLDのボス「mosaic」のアーティスト「Auridy」がRyu☆とDaiのユニット(要するにHHHの別名義)であることが判明した。「RyuとDaiのアナグラム」とのことである。 -SIRIUSのオリジナルサウンドトラックにてリミックスコンテストが開催された。 --入賞したxac氏の「Programmed Sun (xac Antarctic Ocean mix)」はサウンドトラックDISC 2に収録され、18 Resort Anthemにてプレイアブル楽曲化もされた。同氏は以降のBEMANIシリーズにおいても、数は少ないながら書き下ろし曲を提供している。 ---余談だが、xac氏は後に『[[SOUND VOLTEX II -infinite infection-]]』で開催されたリミックスコンテストでも「Virtual Sunrise (xac remix)」で入賞しており、本作同様kors k楽曲のリミックスで応募、入賞、プレイアブル楽曲化となっている。 --ちなみに2018年にて氏は「Diverse System」という音楽サークルに所属しているという事が分かり、更に''昔Xacla名義でBMSにて活動していた、元BMSコンポーザーであるという事が判明した。''((IIDXに参戦歴のあるBMSコンポーザーはDJ TECHNORCH、xiやsasakure.UK等が有名。)) -かつて携帯サイトで「She is my wife」の''振り付け講座ビデオ''が配信されていた。 --ラストの満の決めセリフ「''最高にクールだっただろう?''」に対して「''最高にシュールでした''」と返すのはもはやお約束。 --現在このビデオは配信されていないが、その後%%当然のように%%『[[DanceEvolution ARCADE]]』に移植されていおり、この振り付けで踊ることができる。 --「She is my wife」は他にも複数のBEMANI機種に移植されており、ムービーの存在する『[[Dance Dance Revolution X2]]』『DanceEvolution ARCADE』『[[BeatStream アニムトライヴ]]』では、機種ごとに若干編集されつつムービーも移植されている。 -今作でご尊顔が開示されたSUPER STAR 満-MITSURU-の正体について様々な考察がされた。 --ちなみに前作・前々作時点では''Tatsh説''が濃厚だった。((ちなみにSUPER STAR 満-MITSURU-以外に対しても「正体がわからない場合とりあえずTatshと予想する」という風潮が今作稼動当時は多かった。)) --最初こそ「単なる替え玉ではないか」と言われていたが、djTAKAにて「''ヤツは紛れもなく本物のSUPER STAR''」というアナウンスにてTatsh説は消滅。作風やBEMANIの生放送での声、顔のホクロの位置等から''TAG説''が現在に至るまでの主流となった。 --その後[[SUPER STAR引退後にTAGがアンサーソングのような楽曲を作る>beatmania IIDX 20 tricoro]]、[[TAGのバースデーイベントなのに何故かShe is my wifeが対応曲>DanceEvolution ARCADE]]、[[TAGのパートのマッシュアップに何故か満の声が入っている>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_0e0f5618]]等、''もはや隠す気がないようなアピールがなされている''のだが、公式的に発表はされていない。 --一応TAGと満のツーショット写真は公式で存在……するが、その写真の満は''誰がどう見ても別人''。 -セガの音楽ゲーム『[[CHUNITHM]]』で本作に収録された版権曲(『20 tricoro』で削除)である「MIRU key way」が収録されていた。(現在は未収録。バージョンは『STAR』から『[[CRYSTAL>CHUNITHM CRYSTAL]]』まで) --WORLD'S END譜面では本作のSP ANOTHER譜面をほぼ完全再現している、本曲をプレーして取得できる称号が「SIRIUS」など明らかに本作を意識した仕掛けが用意されている。

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