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*けっきょく南極大冒険 【けっきょくなんきょくだいぼうけん】 |ジャンル|アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/123000557.jpg,height=160)| |対応機種|MSX|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1983年|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|なし|~| |ポイント|ペンギンが南極大陸を一周横断&br;見た目の可愛らしさに反して結構難しい|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1983年にコナミからリリースされたコミカルアクションゲーム。ゲーム画面でのタイトルは「Antarctic Adventure」と表記されている。 -1人プレイ専用、全10ステージ構成、ループ制。 **基本ルール -ペンギンを操作し、ステージごとのゴール地点となる各国の基地群を目指し、制限時間以内に南極大陸を走破するのが目的の3Dタイプのレース風アクションである。 -レバー+1ボタン操作。レバー前でペンギンの加速(アクセル)、後ろで減速(ブレーキ)、左右で左右移動、ボタンでジャンプ。 --常に氷の上を疾走する関係上、ペンギンの動きには独特のクセがあり、それを踏まえた操作が重要となる。 -障害物である氷穴やクレバス、氷穴から顔を出すアザラシに触れるとタイムロス(直接ミスにはならない)となり、制限時間以内にゴールに着かなければゲームオーバーとなってしまう。 --氷穴やクレバスはジャンプで、アザラシはジャンプだけではぶつかってしまうため横移動で回避することになる。 --クレバスに落ちるとペンギンは溝にハマった状態になってしまう。ジャンプボタンを連打することで脱出できる。 -ゴール時に残りタイムに応じてスコアが加算される。 --氷穴から飛び出す魚や、地面に立っている旗を取得する、穴をジャンプで飛び越すことでもスコアが増える。 --スコアで特に有利になるようなことはなく、ただの記録のみ。 **評価点 -ペンギンが主役、舞台が南極、全体的に漂う癒しムード、などの可愛らしさを強調した作品性。 --これらの要素によって、多くのプレイヤーから愛されてきたゲームであると言えるだろう。 --メインBGMは有名ワルツ「スケーターズワルツ」を使用。ゲームの雰囲気に合っていると非常に評価が高い模様。 **賛否両論点 -可愛らしい外見とは裏腹に、操作は少々難しく、慣れないうちはタイムロスの連発に陥りゲームオーバーになりやすい。 --穴につまずいたりアザラシに当たったりして「おっとっとっ」とよろけたり、クレバスにハマる姿も愛嬌があるが、制限時間が厳しくなってくるとそんなことは言っていられない。 --カーブでは慣性がかかり、外側に向かって動いてしまうため、障害物への対処が難しくなる。 --しかし、これが本作の味であるとも言え、操作に慣れてしまえばすいすいと滑りまくれる面白さが堪能できる。穴だらけの道やアザラシの猛攻に耐えて基地が見えてくると達成感もひとしお((基地が見えてからの直線は微妙に長く、基地が見えているのに時間切れになり終わることもままあるが))。 **問題点 -舞台が南極なので仕方がないところではあるが、画面が白1色で代わり映えがなく飽きやすい。 --障害物の種類も最後まで増えたりしないので更に単調な印象を強くしている。 --時間の経過を表しているのか、ステージ間で空の色が変わることはある。 **総評 今となってはそこまで特筆する要素はないものの、後述するように現在まで多数の移植やアレンジ版が発売され地味ながら愛されている1作。 特にファミコン版はコナミの&bold(){ファミコン参入第1作}であり、コナミという会社の歴史を語る上では非常に重要な作品である。 ---- **その後の展開 -本作の続編として『[[夢大陸アドベンチャー]]』(86年)、関連作に『[[夢ペンギン物語]]』(91年)が存在する。これらの作品ではヒロインの「ペン子」が登場する。 --『夢ペンギン物語』にて主人公のペンギンに「ペン太」という個人名が与えられ、この名前は後に本作『けっきょく南極大冒険』と『夢大陸アドベンチャー』の移植版でも反映されている。 -本作に登場するペンギンは後に『パロディウス』(初代、MSX版)の自機の一つとして出演する事になる。 --ちなみに、『[[パロディウスだ!>パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~]]』(二代目、AC版)以降のペンギンは、ペン太とペン子の息子という設定の「ペン太郎」である。また彼には『[[極上パロディウス>極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~]]』で彼の許嫁という設定の「お花ちゃん」が2Pキャラで登場する。 -『[[コナミワイワイワールド]]』にはワープ装置操作役として本作のペンギン(ペン太)が登場していた。 --携帯アプリ移植版では、版権上の問題から『[[キングコング2 怒りのメガトンパンチ]]』のキングコングの代役としてペン太がプレイヤーキャラに昇格。ワープ装置操作役はペン子と交代している。 ---ペン太はコングの代わりとしての登場のため体格がかなり大きくなっている。 -スタート時のジングルは同じくパロディウスシリーズのペン太郎のテーマとして使用されている他、家庭用版音楽ゲーム『pop'n music 3』収録の『penguin』という曲のフレーズに使われている等、本作を象徴する一曲となっている。 ---- **他機種移植 ***ファミリーコンピュータ版 -MSXよりハードスペックが勝る面もあるFCという事もあり、原作よりもスクロールの動きが滑らかになっている。 -FC版限定で一定時間空中浮遊ができるアイテム「ペギコプター」が追加された。 -見た目が地味すぎることや、MSX版から発売が大きく遅れ古臭いと見なされてしまったことからあまり高い評価は得ていない。 ***オムニバス集 -コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1(プレイステーション、1997年11月20日発売) --原作であるMSX版が収録されている。PS3/PSPの[[ゲームアーカイブス>http://www.jp.playstation.com/software/title/jp0101npjj00006_000000000000000001.html]]でも600円で配信中。 -コナミGBコレクション VOL.3(ゲームボーイ、1998年2月19日発売) --単体のGB移植は存在せず、コレクション内での新規移植となっている。ベースはFC版。 -コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック(セガサターン、1998年7月23日発売) --PS版コレクションと全く同じで、MSX版の収録。 -上記のほか、携帯アプリへの移植版が存在する。 ***その他 -ペンペン南極大冒険 --エヴァンゲリオンの公式スマートフォンアプリ『EVA-EXTRA』内のミニゲーム。アプリをダウンロードすれば無料でプレイ可能。 --主人公がペン太から葛城ミサトの家に住み着いている温泉ペンギンのペンペンになっていて、BGMはファミコン風にアレンジされた劇中BGMや残酷な天使のテーゼ、得点アイテムが&bold(){ビール}、アザラシの代わりに&bold(){ゼーレのモノリスやカヲル君}がペンペンの邪魔をし、&bold(){背景から使徒が攻撃してくる}などそれぞれの作品を知るファンなら抱腹絶倒もののアレンジ移植となっている。 ---- **余談 -ペンギンの移動速度が第三宇宙速度((太陽系から脱出するのに必要な速度。秒速16.7km、時速にして60,100km))、などとネタにされる事がある。 --プレイヤーから見た速度はともかく、昼夜が変わらないステージ内で1000kmや2000kmを軽く走っている。ペンギンとは、そしてこの速度で激突されても表情一つ変えないアザラシとは? -一般的にはアクションゲームとして扱われている本作だが、当時のコナミはゴール地点に表示される国旗を通じて世界の国々の名前と国旗を覚える&bold(){地理の教育ソフト}として販売していた。 --パッケージには「I love 地理」と書かれ、同梱の冊子はゲームの説明書ではなく南極についての解説書。操作説明はパッケージの裏に書いてあった。 --本作が教育ソフト第1弾であり、第2弾は『[[わんぱくアスレチック>キャベッチ パッチ キッズ]]』(I love 体育)である。
*けっきょく南極大冒険 【けっきょくなんきょくだいぼうけん】 |ジャンル|アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/123000557.jpg,height=160)| |対応機種|MSX|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1983年|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|なし|~| |ポイント|ペンギンが南極大陸を一周横断&br;見た目の可愛らしさに反して結構難しい|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1983年にコナミからリリースされたコミカルアクションゲーム。ゲーム画面でのタイトルは「Antarctic Adventure」と表記されている。 -1人プレイ専用、全10ステージ構成、ループ制。 **基本ルール -ペンギンを操作し、ステージごとのゴール地点となる各国の基地群を目指し、制限時間以内に南極大陸を走破するのが目的の3Dタイプのレース風アクションである。 -レバー+1ボタン操作。レバー前でペンギンの加速(アクセル)、後ろで減速(ブレーキ)、左右で左右移動、ボタンでジャンプ。 --常に氷の上を疾走する関係上、ペンギンの動きには独特のクセがあり、それを踏まえた操作が重要となる。 -障害物である氷穴やクレバス、氷穴から顔を出すアザラシに触れるとタイムロス(直接ミスにはならない)となり、制限時間以内にゴールに着かなければゲームオーバーとなってしまう。 --氷穴やクレバスはジャンプで、アザラシはジャンプだけではぶつかってしまうため横移動で回避することになる。 --クレバスに落ちるとペンギンは溝にハマった状態になってしまう。ジャンプボタンを連打することで脱出できる。 -ゴール時に残りタイムに応じてスコアが加算される。 --氷穴から飛び出す魚や、地面に立っている旗を取得する、穴をジャンプで飛び越すことでもスコアが増える。 --スコアで特に有利になるようなことはなく、ただの記録のみ。 **評価点 -ペンギンが主役、舞台が南極、全体的に漂う癒しムード、などの可愛らしさを強調した作品性。 --これらの要素によって、多くのプレイヤーから愛されてきたゲームであると言えるだろう。 --メインBGMは有名ワルツ「スケーターズワルツ」を使用。ゲームの雰囲気に合っていると非常に評価が高い模様。 **賛否両論点 -可愛らしい外見とは裏腹に、操作は少々難しく、慣れないうちはタイムロスの連発に陥りゲームオーバーになりやすい。 --穴につまずいたりアザラシに当たったりして「おっとっとっ」とよろけたり、クレバスにハマる姿も愛嬌があるが、制限時間が厳しくなってくるとそんなことは言っていられない。 --カーブでは慣性がかかり、外側に向かって動いてしまうため、障害物への対処が難しくなる。 --しかし、これが本作の味であるとも言え、操作に慣れてしまえばすいすいと滑りまくれる面白さが堪能できる。穴だらけの道やアザラシの猛攻に耐えて基地が見えてくると達成感もひとしお((基地が見えてからの直線は微妙に長く、基地が見えているのに時間切れになり終わることもままあるが))。 **問題点 -舞台が南極なので仕方がないところではあるが、画面が白1色で代わり映えがなく飽きやすい。 --障害物の種類も最後まで増えたりしないので更に単調な印象を強くしている。 --時間の経過を表しているのか、ステージ間で空の色が変わることはある。 **総評 今となってはそこまで特筆する要素はないものの、後述するように現在まで多数の移植やアレンジ版が発売され地味ながら愛されている1作。 特にファミコン版はコナミの&bold(){ファミコン参入第1作}であり、コナミという会社の歴史を語る上では非常に重要な作品である。 ---- **その後の展開 -本作の続編として『[[夢大陸アドベンチャー]]』(86年)、関連作に『[[夢ペンギン物語]]』(91年)が存在する。これらの作品ではヒロインの「ペン子」が登場する。 --『夢ペンギン物語』にて主人公のペンギンに「ペン太」という個人名が与えられ、この名前は後に本作『けっきょく南極大冒険』と『夢大陸アドベンチャー』の移植版でも反映されている。 -本作に登場するペンギンは後に『パロディウス』(初代、MSX版)の自機の一つとして出演する事になる。 --ちなみに、『[[パロディウスだ!>パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~]]』(二代目、AC版)以降のペンギンは、ペン太とペン子の息子という設定の「ペン太郎」である。また彼には『[[極上パロディウス>極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~]]』で彼の許嫁という設定の「お花ちゃん」が2Pキャラで登場する。 -『[[コナミワイワイワールド]]』にはワープ装置操作役として本作のペンギン(ペン太)が登場していた。 --携帯アプリ移植版では、版権上の問題から『[[キングコング2 怒りのメガトンパンチ]]』のキングコングの代役としてペン太がプレイヤーキャラに昇格。ワープ装置操作役はペン子と交代している。 ---ペン太はコングの代わりとしての登場のため体格がかなり大きくなっている。 -スタート時のジングルは同じくパロディウスシリーズのペン太郎のテーマとして使用されている他、家庭用版音楽ゲーム『pop'n music 3』収録の『penguin』という曲のフレーズに使われている等、本作を象徴する一曲となっている。 ---- **他機種移植 ***ファミリーコンピュータ版 -MSXよりハードスペックが勝る面もあるFCという事もあり、原作よりもスクロールの動きが滑らかになっている。 -FC版限定で一定時間空中浮遊ができるアイテム「ペギコプター」が追加された。 -見た目が地味すぎることや、MSX版から発売が大きく遅れ古臭いと見なされてしまったことからあまり高い評価は得ていない。 ***オムニバス集 -コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1(プレイステーション、1997年11月20日発売) --原作であるMSX版が収録されている。PS3/PSPのゲームアーカイブスでも600円で配信中。 -コナミGBコレクション VOL.3(ゲームボーイ、1998年2月19日発売) --単体のGB移植は存在せず、コレクション内での新規移植となっている。ベースはFC版。 -コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック(セガサターン、1998年7月23日発売) --PS版コレクションと全く同じで、MSX版の収録。 -上記のほか、携帯アプリへの移植版が存在する。 ***その他 -ペンペン南極大冒険 --エヴァンゲリオンの公式スマートフォンアプリ『EVA-EXTRA』内のミニゲーム。アプリをダウンロードすれば無料でプレイ可能。 --主人公がペン太から葛城ミサトの家に住み着いている温泉ペンギンのペンペンになっていて、BGMはファミコン風にアレンジされた劇中BGMや残酷な天使のテーゼ、得点アイテムが&bold(){ビール}、アザラシの代わりに&bold(){ゼーレのモノリスやカヲル君}がペンペンの邪魔をし、&bold(){背景から使徒が攻撃してくる}などそれぞれの作品を知るファンなら抱腹絶倒もののアレンジ移植となっている。 ---- **余談 -ペンギンの移動速度が第三宇宙速度((太陽系から脱出するのに必要な速度。秒速16.7km、時速にして60,100km))、などとネタにされる事がある。 --プレイヤーから見た速度はともかく、昼夜が変わらないステージ内で1000kmや2000kmを軽く走っている。ペンギンとは、そしてこの速度で激突されても表情一つ変えないアザラシとは? -一般的にはアクションゲームとして扱われている本作だが、当時のコナミはゴール地点に表示される国旗を通じて世界の国々の名前と国旗を覚える&bold(){地理の教育ソフト}として販売していた。 --パッケージには「I love 地理」と書かれ、同梱の冊子はゲームの説明書ではなく南極についての解説書。操作説明はパッケージの裏に書いてあった。 --本作が教育ソフト第1弾であり、第2弾は『[[わんぱくアスレチック>キャベッチ パッチ キッズ]]』(I love 体育)である。

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