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*ハリー・ポッターと炎のゴブレット 【はりー・ぽったーとほのおのごぶれっと】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000BQYLWQ)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|512MbitDSカード|~| |発売元|エレクトロニック・アーツ|~| |開発元| EA Bright Light |~| |発売日|2005年11月26日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|なし|~| |ポイント|章ごとのステージ構成&br;タッチペンミニゲームを挿入|~| |>|>|CENTER:''[[ハリー・ポッターシリーズリンク>ハリー・ポッターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要・システム J.K.ローリング作の大人気ファンタジー小説『ハリー・ポッター』の4章を素材にしたアクションRPG。本記事ではDS版について述べる。 //GC版も日本では展開しています。似通った点もありますが、操作方法が根本的に違うので別ゲーとしました。 -システム --2Dで表示されたマップを方向キーで移動し、AやBボタンで放つ魔法を駆使して阻む仕掛けや敵を排除していく。 --ストーリーが章分けされており、基本は「ゴールまでたどり着く」などの各マップの条件を満たすとその章はクリアとなる。 --プレイヤーは1章ごとにハリー、ロン、ハーマイオニーのうち1人を選んで操作ことになる。他の2人はお供として登場し無敵扱いだが、プレイヤーのキャラの体力がなくなるとゲームオーバー。 --なかには、3つの課題やリドル家の墓の対決といった、ハリーでしか挑戦できないステージもある。 --マップは鳥観図のような見下ろすタイプと、横スクロールの2パターンがある。 -敵との戦い・探索 --Aボタンはおもに正面を射撃で攻撃するための魔法、Bボタンは長押しすることでマップ攻略の仕掛けを作動させるための魔法となっており、状況に応じて自動で打ち分けてくれる。Bボタンは3人で協力しないと効果を発揮しないものもある。 --カード(後述)を入手することで新しい魔法を打てるようになることもある。 --敵に魔法を当てると一定確率で3Dの対決画面に移行し、タッチペンを用いたミニゲームをこなしながら攻防することになる。 -百味ビーンズ --ザコ敵や設置物を破壊すると出てくる。本ゲームにおける通貨のような役割を持つ。 --おもにカードの購入に使われる。 -コレクション --カードとステージに決まった数だけ落ちている校章盾を集めることができる。 --カードはモンスターや登場人物、魔法などのカテゴリーわけがされており、敵からのドロップやビーンズを消費して交換することで入手が可能。 -ミニゲーム群 --章選択以外に、ニフラーというネズミを細長くしたような魔法動物を飼育するといったミニゲームが用意されている。 --本編ではダンスパーティや最終決戦での魔法の打ち合いでは、タイミングよくコマンド入力する音ゲーのようなモードもある。 #region(close,ニフラーの詳細) -シナリオを一定まで進めたセーブデータで解放されるモード。 -ここではDSの機能をふんだんに使っており、マイクに息を吹きかけることでニフラーを呼び、ご機嫌取りのアイテムをタッチペンでつかんで投げ与え、最後になでまわせる。 -右上のご機嫌ゲージを満タンにすると校章盾(最大10個)をくれる。逆に0にしてしまうとやりなおし。一度満タンにすると1日置く必要があるが、失敗した場合は成功するまで何度も挑戦可能。 --ニフラーに与えられるアイテムは「食べ物」「おもちゃ」「ブラシとバケツ」の3カテゴリー。ニフラーが1日に欲しがるアイテムのカテゴリーはランダムだが、1日に2つ以上のカテゴリーを要求することはない。なお体が汚れているときはブラシからの連続バケツを要求してくる。 --間違ったカテゴリーのアイテムを与えるとご機嫌度が低下する。 #endregion **評価点 -手軽にスリリングな冒険を楽しめる --シナリオパートで求められる操作自体は移動と飛び道具となる魔法の打ち分けのみなので単純明快。 --ステージは仕掛けが豊富にあり、先に進むためにはなかなか頭を使うことも。 --映画にはないオリジナルの冒険が多く含まれているので、単純にアクションゲームが好きならそれなりに楽しめるつくりではある。 -ワンパターンではない --2Dマップも毎回同じようなものではなく、箒に乗ってドラゴンから逃げ回ったり、水中をマ○オのように泳ぎ回ったり、音ゲー要素を持つ社交ダンスパートも楽しめる。 -ニフラー --原作の雰囲気も殺伐としており会話がやたらと少なくなっているので、本作の数少ない癒し要素となっている。 -美術 --グラフィックは粗いが、キャラクターの絵は映画とかなり似せて作られている。 --お供となる2人は無敵だが、ダメージを受けるとちゃんと反応してくれる他、画面端にあるお供二人の顔も痛がってくれる。 **問題点 -シナリオ --ゲームの構成上、会話パートが占める率が大幅に少なくなっている。 --EAによる本シリーズはシナリオ改変が多いのだが、その中でも本作はかなり大幅なカットを食らっている。 ---セドリック・ディゴリーやチョウ・チャンが全く話に登場しないので、どこか話が味気ない。 ---ムーディ先生の正体についても最低限の説明しかしていないので、原作を知らないと変な誤解を生んでしまう。 -3Dグラフィック --対決時には3Dモデルに移行する。この時のモンスターに関してはそれなりに良くできてはいるが、人間キャラの顔が無表情で怖い。 -テンポが悪い --ステージが冗長に感じやすい。しかけが多いことは良いのだが、その配置がよろしくなく中々先に進めない。 --また冗長に感じる要因として音響もあげられる。本作は全くの無音ではないのだが、殆どのマップはこれといったBGMが流れないのでどこか殺伐としている。 --3D画面の決闘は決着までに3分くらいはかかったりする。通常なら5秒ほどで瞬殺できるはずのザコ敵に対しても、攻撃を仕掛けることで頻繁に決闘画面に移行するのでうっとうしい。 -やりこみ要素の不徹底 --最終章をクリアしてもプレイは続行できるが、本編ではカードと校章盾の回収ぐらいしかやることがない。 --ニフラーとの触れあいの他にもミニゲームがあるが、コレクション要素につながることもなくただ地味。 -ハリー、ロン、ハーマイオニー3人の性能差別化が不十分 --体力と対決モードになった際の攻撃仕様がやや異なるだけであり、魔法を打てるスピードといったアクション的な立ち回りが変化するというものも期待できない。 **総評 原作にはない冒険や白熱したバトルといった仲間との協力がある謎解きアクションアドベンチャーとして楽しめる側面はあるのだが、シナリオはどうしても犠牲になっており、原作特有のホラーもなくひたすら無味乾燥な印象を受けやすいつくりとなってしまった。ファンアイテムとしての出来は低いと言わざるを得ない。
*ハリー・ポッターと炎のゴブレット 【はりー・ぽったーとほのおのごぶれっと】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000BQYLWQ)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|512MbitDSカード|~| |発売元|エレクトロニック・アーツ|~| |開発元| EA Bright Light |~| |発売日|2005年11月26日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|なし|~| |ポイント|章ごとのステージ構成&br;タッチペンミニゲームを挿入|~| |>|>|CENTER:''[[ハリー・ポッターシリーズリンク>ハリー・ポッターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要・システム J.K.ローリング作の大人気ファンタジー小説『ハリー・ポッター』の4章を素材にしたアクションRPG。本記事ではDS版について述べる。 //GC版も日本では展開しています。似通った点もありますが、操作方法が根本的に違うので別ゲーとしました。 -システム --2Dで表示されたマップを方向キーで移動し、AやBボタンで放つ魔法を駆使して阻む仕掛けや敵を排除していく。 --ストーリーが章分けされており、基本は「ゴールまでたどり着く」などの各マップの条件を満たすとその章はクリアとなる。 --プレイヤーは1章ごとにハリー、ロン、ハーマイオニーのうち1人を選んで操作ことになる。他の2人はお供として登場し無敵扱いだが、プレイヤーのキャラの体力がなくなるとゲームオーバー。 --なかには、3つの課題やリドル家の墓の対決といった、ハリーでしか挑戦できないステージもある。 --マップは鳥観図のような見下ろすタイプと、横スクロールの2パターンがある。 -敵との戦い・探索 --Aボタンはおもに正面を射撃で攻撃するための魔法、Bボタンは長押しすることでマップ攻略の仕掛けを作動させるための魔法となっており、状況に応じて自動で打ち分けてくれる。Bボタンは3人で協力しないと効果を発揮しないものもある。 --カード(後述)を入手することで新しい魔法を打てるようになることもある。 --敵に魔法を当てると一定確率で3Dの対決画面に移行し、タッチペンを用いたミニゲームをこなしながら攻防することになる。 -百味ビーンズ --ザコ敵や設置物を破壊すると出てくる。本ゲームにおける通貨のような役割を持つ。 --おもにカードの購入に使われる。 -コレクション --カードとステージに決まった数だけ落ちている校章盾を集めることができる。 --カードはモンスターや登場人物、魔法などのカテゴリーわけがされており、敵からのドロップやビーンズを消費して交換することで入手が可能。 -ミニゲーム群 --章選択以外に、ニフラーというネズミを細長くしたような魔法動物を飼育するといったミニゲームが用意されている。 --本編ではダンスパーティや最終決戦での魔法の打ち合いでは、タイミングよくコマンド入力する音ゲーのようなモードもある。 #region(close,ニフラーの詳細) -シナリオを一定まで進めたセーブデータで解放されるモード。 -ここではDSの機能をふんだんに使っており、マイクに息を吹きかけることでニフラーを呼び、ご機嫌取りのアイテムをタッチペンでつかんで投げ与え、最後になでまわせる。 -右上のご機嫌ゲージを満タンにすると校章盾(最大10個)をくれる。逆に0にしてしまうとやりなおし。一度満タンにすると1日置く必要があるが、失敗した場合は成功するまで何度も挑戦可能。 --ニフラーに与えられるアイテムは「食べ物」「おもちゃ」「ブラシとバケツ」の3カテゴリー。ニフラーが1日に欲しがるアイテムのカテゴリーはランダムだが、1日に2つ以上のカテゴリーを要求することはない。なお体が汚れているときはブラシからの連続バケツを要求してくる。 --間違ったカテゴリーのアイテムを与えるとご機嫌度が低下する。 #endregion **評価点 -手軽にスリリングな冒険を楽しめる --シナリオパートで求められる操作自体は移動と飛び道具となる魔法の打ち分けのみなので単純明快。 --ステージは仕掛けが豊富にあり、先に進むためにはなかなか頭を使うことも。 --映画にはないオリジナルの冒険が多く含まれているので、単純にアクションゲームが好きならそれなりに楽しめるつくりではある。 -ワンパターンではない --2Dマップも毎回同じようなものではなく、箒に乗ってドラゴンから逃げ回ったり、水中をマ○オのように泳ぎ回ったり、音ゲー要素を持つ社交ダンスパートも楽しめる。 -ニフラー --原作の雰囲気も殺伐としており会話がやたらと少なくなっているので、本作の数少ない癒し要素となっている。 -美術 --グラフィックは粗いが、キャラクターの絵は映画とかなり似せて作られている。 --お供となる2人は無敵だが、ダメージを受けるとちゃんと反応してくれる他、画面端にあるお供二人の顔も痛がってくれる。 **問題点 -シナリオ --ゲームの構成上、会話パートが占める率が大幅に少なくなっている。 --EAによる本シリーズはシナリオ改変が多いのだが、その中でも本作はかなり大幅なカットを食らっている。 ---セドリック・ディゴリーやチョウ・チャンが全く話に登場しないので、どこか話が味気ない。 ---ムーディ先生の正体についても最低限の説明しかしていないので、原作を知らないと変な誤解を生んでしまう。 -3Dグラフィック --対決時には3Dモデルに移行する。この時のモンスターに関してはそれなりに良くできてはいるが、人間キャラの顔が無表情で怖い。 -テンポが悪い --ステージが冗長に感じやすい。しかけが多いことは良いのだが、その配置がよろしくなく中々先に進めない。 --また冗長に感じる要因として音響もあげられる。本作は全くの無音ではないのだが、殆どのマップはこれといったBGMが流れないのでどこか殺伐としている。 --3D画面の決闘は決着までに3分くらいはかかったりする。通常なら5秒ほどで瞬殺できるはずのザコ敵に対しても、攻撃を仕掛けることで頻繁に決闘画面に移行するのでうっとうしい。 -やりこみ要素の不徹底 --最終章をクリアしてもプレイは続行できるが、本編ではカードと校章盾の回収ぐらいしかやることがない。 --ニフラーとの触れあいの他にもミニゲームがあるが、コレクション要素につながることもなくただ地味。 -ハリー、ロン、ハーマイオニー3人の性能差別化が不十分 --体力と対決モードになった際の攻撃仕様がやや異なるだけであり、魔法を打てるスピードといったアクション的な立ち回りが変化するというものも期待できない。 **総評 原作にはない冒険や白熱したバトルといった仲間との協力がある謎解きアクションアドベンチャーとして楽しめる側面はあるのだが、シナリオはどうしても犠牲になっており、原作特有のホラーもなくひたすら無味乾燥な印象を受けやすいつくりとなってしまった。ファンアイテムとしての出来は低いと言わざるを得ない。

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