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超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル」(2024/03/06 (水) 12:02:36) の最新版変更点

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-上記二人に加えて『ネプテューヌ』シリーズからネプテューヌ/パープルハート、ネプギア/パープルシスター、プルルート/アイリスハート、天王星うずめ/オレンジハート、同行NPCとしてネプテューヌ(バイク)~ セハガールからメガドライブ、セガサターン、ゲームギア、ドリームキャストの合計10人+1がメインとして登場する。 --上記4人以外のセハガールはゲハピクキャラとしてゲスト出演している。 --一方上記5人とイストワールを除いたネプテューヌシリーズのキャラは''一切登場しない''。一応モブであるみんつぶ専用キャラは登場するが。 -女神とセハガールの争いで荒廃してしまった世界の歴史を変えるため、メガドライブ時代(プルルート)((プルルートはセガサターン(セガプルート)がモチーフともいわれているが、プロセッサがメガドライブ風故かこの時代担当になっている))、セガサターン時代(ネプテューヌ)、ゲームギア時代(ネプギア)、ドリームキャスト時代(うずめ)の4つの時代(左ほど時代が古く、()内はその時代に登場する女神)をアイエフとセガミ、バイクとなったネプテューヌの3人が巡る(一応)フリーシナリオタイプのストーリー。 --なお本作のストーリーはタイムワープ・過去改変に加えてタイムループものでもある。このためストーリー内のタイムループとしての「周回」(作中の会話では1周目、2周目と呼称されている)と、ゲームそのものの周回プレイという単語の重複が存在している。よって、ストーリー内タイムループの方を''ループ''と表記する。 -システムのベースとなっているのは『[[Re;Birth3>神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY]]』。 --なお、アイエフのCGモデルや衣装は一新され、エグゼドライブが従来の「アポカリプスノヴァ」から「天魔最終」となっている。 ---- **特徴・システム ***戦闘 -アクションゲージ(以下AGと記述) --移動、攻撃、スキル、アイテムを使う事でゲージが累積され、ゲージが赤になるまでは自由に行動が可能になった。赤になると遅延が発生するため、何時行動を終了するかが重要になる。また防御はゲージが青の時しかできず、それを超えると待機になる。 -チャージアタック --○ボタン押しっぱなしでゲージが溜まりきると発動され、ゲージが一気に赤になる代わりに強力な攻撃を放つ事ができる、またこれで敵を倒すとSPが30回復。 --赤になっていなければ何時でも使えるため、通常攻撃→チャージアタックなどといった事も可能。 -SPの仕様 --『Re;Birth3』同様攻撃で増加し、最大値は全キャラ一律で1000。 -ジェム --戦闘開始時にランダムで配置され、ジャンプで取得するとそのキャラがジェム毎の効果を受ける事ができる。ジェムには2種類の高さがあり、高所のジェムは女神化か、ジャンピングスターのスキルがないと取れない。なおジェムの真下にキャラが居ると他のキャラでは取る事ができない。 --システムの都合上、例外的にフィーバーゲージ上昇効果のジェムのみは全員に効果が発生する。 -フィーバージェム --攻撃でフィーバーゲージが上昇し最大になると出現する。取るとフィーバータイムに突入し、''フィーバーゲージが切れるまでずっとこちらのターン''(減少は上記のAGの累積と同じ条件)となり、エグゼドライブが解禁される。 -フォーメーション --陣形ごとに配置が固定され、専用の効果が発生する。配置はそのままという条件は付くがキャラを入れ替えることは可能。 -リリィランク --チャージアタック時にフォーメーションで繋がれたキャラ限定で発生するようになり、リリィランクに応じて威力が上昇する。 -前衛、後衛が廃止された。 -爆炎覚醒、セハガール化 --前者はアイエフ、後者はセガミ専用の変身コマンド。爆炎覚醒は性質としてはVIIのゴールドフォームに近い。 --セハガール化は4人のセハガールの誰かに変身し、ステータス上昇に加えて変身したセハガールの初期クラスのスキルを自由に使用可能になる。ただしボイスはセガミのまま変わらない。 ---実はセガミの変身は''変身したセハガールのステータスをそっくり上乗せする''という狂気の業。スキルに至ってはセットしていないものも含めて全てが対象。その為、序盤こそ微妙だが終盤になるととんでもない火力を有することになる。 --なおセハガール4人には変身系のシステムは存在しない。 ***システム -ミッション --本作ではストーリー、サブ問わずミッションごとに攻略を終えなければならない期限が決められており、期限を超過するか一度クエストを破棄すると''そのミッションが消滅してしまい、ラスボスが強化される''。 ---失敗したミッションにより、ラスボスの強化される内容は様々に異なってくる。中には本当にとんでもない強化が施されてしまうものもある。 ---ストーリーミッションを一つでも失敗した場合、エンディングを改めて狙い直すには下記のタイムループを使う事になる。 ---なお、ストーリー内時間の経過はミッションの達成のみのため、レベル上げは自由にできるがミッションの選択を要求される。 -タイムループ(仮称) --ラスボスに(わざと)負けるか、ノーマルエンドを迎える事でストーリーがループし、消滅したクエストが復活する。ループを繰り返してミッションをできるだけ回収し、ラスボスを弱体化させる事が主な目的となる。 -クラスチェンジ --クラス毎に専用のクラススキルが使用可能になる、またクラスレベルは通常のレベルとは分けられている。 --クラスによってパラメータが変化し、またチャージアタックの内容が変化する。レベルアップによって習得するコモンスキルはクラスを変更しても使用可能。 -スキル --クラスごとに専用のクラススキルと、どのクラスでも使えるコモンスキルがある。更にコモンスキルはSPスキルとパッシブスキルがあり、合計で5つまでセットできる。 -ダンジョンアクション --ダッシュが可能になり、ダンジョン内にロープや梯子などが配置され、壁登り、匍匐前進、ロープ移動といったアクションができるようになった。 -オブジェクト破壊 --[[VII>新次元ゲイム ネプテューヌVII]]から登場した要素だが、本作ではオブジェクトの数が大幅に増え、手に入るアイテムの種類と数もかなり増えた。 -メダル、ボール --ダンジョン内にメダルが大量、ボールが一部例外を除いて1つ配置されている。前者はダンジョンを出ると換金され、後者は集める事で陣形を教えてもらえる。 -仕様書 --『Re;Birth』シリーズとは違い、入手した時点で即座に適用される。 ---- **評価点 -ダンジョンアクションの大幅拡張 --ダッシュにより移動が快適になった。匍匐前進やぶら下がり等のアクションも非常に可愛いと好評。 -戦闘システムの刷新 --外見は『V』から続く戦闘システムの流れだが、多くの仕様変更によって『mk2』にも近いシステムとなった。 --AGや行動後のウェイト値の可視化、チャージアタック追加やキャラ育成の自由度上昇により行動の選択肢が増加した。 --後述のバランスブレイカーが顕在化するまでは、歯ごたえのあるバランスで進めることができる。 -物理、魔法のバランス --シリーズ通して物理に偏っている本シリーズにおいて、ドリームキャスト以外のセハガールとプルルートが魔法型であり、そしてセガミは自由に切り替えられるためシリーズの中ではパーティー内のバランスがいい。 -VIIでは使い回しダンジョンにはオブジェクトが置いていない問題があったが、本作ではしっかりと置いてある。 ---- **賛否両論点 ***ダンジョン -今作ではダンジョンアクションの拡張のために多くのダンジョンが新規に作られている。お約束のようにどこかで見た地形のダンジョンもあるが、それらの多くに新たにギミックが仕込まれている。 -また、過去作で多く見られた作品内での地形の使い回しについて、本作では''開き直って「別時代の同じダンジョンです」ということになった''。 --ただの使いまわしという訳ではなく、ある建造物は未来に行くと建造が進んで大規模になり、ある崩落しかけた遺跡は過去に戻ると崩落発生前の内部を探索できる、という時間移動を前面に出した内容となっている。 ---ただしこの大規模になるダンジョンは、シナリオには関係ないとはいえ、世界は荒廃していくのにこのダンジョンのみ一切荒れずむしろ発展、拡張されていくというシナリオ上の矛盾を孕んでいる。 -しかし一方で「アクションの追加のせいでダンジョンが無駄に広くなった」「アクションの見た目こそ評価されているがダッシュ以外は面倒になっただけ」という厳しい評価も多い。 --登れる壁にはメダルが配置されている事が多いが、壁登り中はカメラが操作キャラの真後ろで実質固定のため非常に見辛い。一応カメラを動かすこともできるが、すぐに元に戻ってしまう。 --非常に目に悪い色彩をしたダンジョンがある。さらにそのダンジョンはカメラの問題も内包している。 --ダッシュジャンプしないと届かない足場もあるが、その手前の足場に梯子が設置されている事があり、崖際に近づきすぎるとアクションが勝手に始まってしまうためギリギリまで近づけずかなり面倒。 -シンボルアタック時にスティックを倒しているとキャラが滑るようになった。攻撃判定より失敗時のバックアタック判定の方が発生が早いため、慣れないうちは敵にぶつかりがち。踏み込むならまだしも滑るため見た目も不自然。 ***バランスブレイカ― -メガドライブ --クラス「マテリアルバスター」のクラススキル「チャージ」が''味方1人に次の攻撃の与ダメージ3倍''というぶっ壊れにも程がある効果、これで消費SP50という超低コストで更に下記4人の効果とも重複する。 --またコモンスキル「タイアードエフェクト」が敵のSTR&VITダウン効果があるため最強のバフ、デバフキャラとなっている。 -AGバースト1~3 --全ての攻撃の威力が増加する代わりにAGの累積が1.5倍になるという効果だが、複数つけると''効果は重複するのにAG累積は1.5倍から変化せず''、エグゼドライブに至っては消費がフィーバーゲージの25%固定のため、AGバーストの欠点が無視されてとんでもないダメージが出る。 --習得するのはネプテューヌ、プルルート、メガドライブ、ゲームギアの4人。 ---他のキャラもSP消費倍でSPスキル、エグゼドライブ強化などのスキルを習得するが、汎用性で大幅に劣る。 -エグゼドライブ --毎度のことだが通常攻撃やSPスキルに比べてエグゼドライブ(超必殺技)の火力が非常に高く、フィーバーゲージが戦闘間で持ち越される仕様とフィーバータイム中はずっとこちらのターンになる仕様によって、終盤のボス戦は開幕フィーバータイムに前述の火力上昇手段を適用したエグゼドライブを連発するだけで大体終了してしまう。 -ドリームキャスト化。 --先述したステータス上乗せに加えて、必ず初期クラス「夢剣士」に変身する。「夢剣士」のクラススキル「オーバーソウル」はターン開始時の初攻撃の与ダメージ大幅上昇という極めて強力な効果を持っており、純粋にステータスで劣る上、クラスを固定しなければならないドリームキャスト本人よりも圧倒的に使い勝手がいい。更にセガミは''変身時のSP消費を0にする''スキル「ゼロトランス」まで習得してしまう。流石にやりすぎである。 ---なおこのオーバーソウルと上記のチャージは、1ヒット目ではなく、最初の1回目の攻撃が強化されるため、連続ヒットする技は全て強化される。 ---また上記4人はコモンスキル枠の圧迫や、相応のレベル上げ、クラス固定などの要因が絡むが、セガミはその点自由なため使い勝手はこちらの方が上。 --正直な所バランスブレイカーとしては上記4人に比べるとセガミは頭2つくらい劣るが、それは''キャラ単体で見た場合の話''。 ---理由はフィーバータイムの仕様とチャージ、セガミかアイエフの強制参加にあり、本作ではゲージを全て使ってエグゼドライブ4連発するよりも、チャージ→エグゼドライブ→チャージと交互に撃ったほうが強い。そしてフィーバーゲージは防御でも減少するため、チャージが使えるメガドライブ以外にターンを回す事が無駄になり、フィーバータイムは敵にターンが回らないため敵に狙われる心配もない。そのためメガドライブともう一人、つまり''強制参加のセガミと2人パーティが本作最強パーティ''となる((厳密にはメガドライブ単機が最強だが、セガミを外せない以上実用性はない))。隠しボスですらこの戦法が推奨されているほど。 -この5人のスキルを全て外すとそれだけで難易度が激化する。それほどまでに突出して強い。 ***シナリオ(賛否分かれる点) #region(ネタバレ注意); ''キャラ関連'' -セガミ --自身の出自もあってセハガールをやたら持ち上げてくる、その点に関する記憶を失ったまま使命の為に自分の意見を押し通すキャラ付けをされているため、「ウザいだけ」「ムカつくけどそこがかわいい」とプレイヤーの意見も割れている。 --アイエフは中立、ネプテューヌも別に女神贔屓ではないため、彼女のセハガール贔屓は余計に悪目立ちしてしまっている。 --また使命を押し通すため周りをかなり急かすキャラなのだが、セハガールが作ったゲームセンター(という設定のサブダンジョン)に行った時には、見事なまでの手のひら返しで使命そっちのけで真っ先に遊ぼうとする等、セハガールを持ち上げる、という点以外は若干ブレている。 -アイエフ --シリーズ通してネプテューヌの親友ポジションを確立していた彼女だが、本作ではネプテューヌが憑依したことでバイクがダサい色になった、という理由もあってかなり扱いがぞんざい。ネプテューヌの肉体が消滅した事を心配する素振りもほとんどない。扱い自体は元々ぞんざいなことは多かったが、流石にこれは…。 -ネプテューヌ(バイク) --セガサターン時代に出て来る本人と、その時代での事件から肉体を失ってバイクに憑依したネプテューヌの二人(?)が存在するが、バイクネプテューヌの方は肉体を失って意気消沈している様子はとくに見られず、ライターが共通するV同様の性格が見られ、むしろバイクであることに誇りを持っている描写が見られる。さらには自身がバイクであることを最大限活かして周囲のキャラ及びプレイヤーを笑わせに掛かって来る。 -本作は基本的にアイエフ、セガミ、ネプテューヌ(バイク)をメインとして各時代のキャラがゲストとして絡んでいく構成のため、この2人+1台に限ればその漫才とも言える掛け合いに関しては「質、量ともに良い」「(セガミの言動を筆頭に)過去作よりも空気が悪い」と、受け入れられるか否かで評価は大きく分かれている。「ぽんこつばいく呼びさえなければまだよかった」という意見も。 ''エンディング関連'' -ミッションの達成でラスボスが弱体化される、という仕様上一番簡単なのがトゥルーエンドで、最強状態のラスボスを倒す必要があるバッドエンドが一番難しい。1周目に普通にプレイした場合ノーマルエンドはかなり難しく、バッドエンドは不可能、そのため大抵のプレイヤーはトゥルーエンドに行ってしまう。 #endregion(); ---- **問題点 ***戦闘 -アイエフかセガミを戦闘メンバーから外せない。ただでさえ前衛・後衛がないため4人しか戦闘メンバーの枠がなく、キャラゲーである本シリーズでそのうち一つか埋まってしまうのは大問題。またパーティメンバーが固定される作品はシリーズ通しても本作のみ。 --そのため女神4人やセハガール4人のパーティを組むことはできない。セハガールは当然ながら女神4人にしても、この4人が揃っているRPG作品は本作のみ。 --また自己満足の領域ではあるものの、パーティメンバーが1人埋まる関係でリリィランク上げが極めて面倒。 --また合体攻撃のフォーメーションスキルとカップリングスキルがなくなった。せっかくセハガールが登場し、それぞれに対応する女神がいるのに非常に勿体ない。 --また強制参加の二人に関しても、セガミはセハガール化だけでお手軽強化ができ、汎用性も圧倒的に高いためアイエフが勝っている部分がほとんど存在せずほぼ上位互換といえる性能となっている、どちらかが強制参加なのに格差が極端に大きい。 -SP関連 --コンボメイクが削除され、全ての通常攻撃が1ヒットになったためSPの溜まりが非常に遅くなった。更に汎用SP回復アイテムの「SPチャージ」系列が非売品になり、全体的に消費SPが高めな事もあってSPを全く気軽に使えない、そのため雑魚で溜めてボス戦まで温存が基本になる。 --一部のキャラはフィーバータイム発動でSPが回復するパッシブスキルを覚えるが、フィーバータイム発動→ゲージを減らさないうちに逃走を繰り返すという手段が多用されているほど。 ---変身は消費SP200と割と多いため、ゼロトランスを習得するセガミ、うずめ以外はシリーズの顔である女神化、爆炎覚醒すら自由にできない。 --逆にフィーバーゲージはうずめの「THE・海男☆天国」など簡単に貯める手段が存在する。 ---ちなみにセガミの有料DLCクラス『我が道を行く者』にはSPを消費して、フィーバーゲージを溜めるスキルがあるが、全SPを消費してたったの半分しかたまらない。ただでさえSPの方が溜めにくいのだから完全に無駄である。 --有料DLC「絶対アイテムドロップ」があれば、オブジェクト破壊でアイテムが湯水の如く手に入るためそれなりに解消されるが、この状態でもやはり雑魚戦でバンバン使うとアイテム消費の方も湯水の如く減っていく。 -スキル --SPスキル、パッシブスキル合わせて5つしかセットできないという少なさ。そのため回復技はアイテムで十二分に代用でき、上記のSPの問題もあって、死に技と言われている。 -通常攻撃の武器の距離、攻撃範囲の削除 --武器ごとの距離や範囲が一律自分の周りのみとなり、複数攻撃ができなくなった。これもSPの溜めにくさに拍車をかけている。 --この仕様が原因で、魔法使いキャラも敵に接近して攻撃をしなければならない。特に移動力が「3」と味方で一番移動力があるアイエフの半分しかないゲームギアは敵に近づくだけで一苦労。『[[FFF>フェアリーフェンサーエフ]]』も同様のシステムだったが、あちらは攻撃範囲の強化ができた。 ---参考までにシステムの大元である『Re;Birth3』ですら、移動力の最低値は4のため、ゲームギアの足の遅さは際立っている。 --また全て一律になったことで、キャラ・武器ごとの個性がなくなってしまっている。 戦闘システムの変更自体に不満は少ない。だが『Re;Birth3』のSPシステムをベースとした一方でコンボメイクや範囲攻撃が軒並み削除されているため、SPを溜めるのが非常に面倒なバランスになっている。 -ジェム関連 --回復量が非常に低い、また高所のジェムを取れるジャンピングスターを習得できるのは''ネプテューヌの隠しクラスのみでその効果もネプテューヌしか受けられない''、隠しクラスのため習得は終盤。そのため女神化4人しか実質入手できないのだが、ゼロトランス持ちのうずめ以外は回復量が足りず大赤字。 ---ジャンピングスターはコモンスキル枠を使うことになる為、ただでさえきついコモン枠を更に圧迫するが、そもそも終盤だとジャンピングスターを使ってまでジェムを取りたいような場面はまず来ない。 ---女神化と違い爆炎覚醒とセハガール化では取る事ができない。 --フィーバーゲージが最大になっていると戦闘開始時に毎回フィーバージェム出現演出がありテンポが悪い。 --ジャンプは完全に無言であり、女神化時に至ってはモーションすら変わらない。このため[[V>神次元ゲイム ネプテューヌV]]以降恒例の「カンガルーのように~」も聞けない。 -フォーメーション --本作ではディスクメイクも前衛後衛も存在せず、限界突破(ダメージ限界の上限解除)の手段がフォーメーション「オーバーリミット」しかない。 ---これが原因で、最終的にフォーメーションはオーバーリミット固定となってしまう。 ***システム -フィールドではアイエフかセガミ以外を操作キャラにできない。先述のようにこの2人のダンジョン上でのモーションは非常に可愛く充実しているのだが、他のキャラ分は用意されていないため、この辺りが手抜きを疑わせる要因になっている。また全てのアクションの開始と終了のボイスがそれぞれ1種類。 --開発元の『FELISTELLA』は自由に操作キャラを変更できた『Re;Birth』シリーズを手掛けておりシステムの根幹も流用されているため、''手抜き''以外に削除する要因がないことから批判されている。 --またワールドマップやダンジョン内で立ち止まっているとキャラが喋るが当然この二人のみ。本作は台詞がでる頻度が立ち止まって僅か10秒たらずと過去作と比べても非常に高く、台詞も「流石の私でも怒る」など、まるで数時間待たせたかのような文句ばかり、過去作のように他愛のない台詞は一切存在しない。 ---『Re;Birth3』でも同様の問題((特に言われていたのがブランの「早く決めやがれ!」))があったが、その比ではなく、リポップ待ちなどで立ち止まっているだけでも文句を言われ、正直かなり耳障り。 -武器 --装備が「武器のアタッチメント」扱いになり、見た目が変化せず、名前も「○○+1」などの手抜きが目立つものが多く面白みがない。 -コスチューム、アクセサリー --コスチュームチェンジがあるのがネプテューヌ・ネプギア・プルルート・アイエフ(アクセサリーのみ)の4人のみ、残りの6人はアクセサリーすら変更できない。言い方を変えれば『Re;Birth』シリーズからコスチュームを流用できるキャラのみ((ネプテューヌは神次元衣装であるジャージワンピ系列がなく、Re;Birth2よりは多いがRe;Birth3より少ないという中途半端さ))で、アイエフ以外に新規衣装は一つもない。『VII』に登場した4人の追加コスチュームは影も形も無い。 ---衣装替えにいろいろと許可がいるであろうセハガール4人はまだしもアイエフ・セガミ・うずめのコスチュームがないのは流石に手抜きとしか言いようがない。特にアイエフは従来作のデフォルト衣装が登場せず、セガミはイベントCGで衣装が変わるのにその衣装がない((もっともイベントCGにあった衣装が登場しないのはこのシリーズでは珍しくないが…))。なおオレンジハートのプロセッサユニットのみ『VII』から複数登場している((ちなみに『Re;Birth2』でも女神4人の衣装を大幅に削りながら、何故かプロセッサのみ続投、という事をやっている))。 ---ちなみに店舗特典の中には「セガサターンの衣装を着て、彼女の武器を持ったネプテューヌのタペストリー」があるが、ゲーム内にはそういったコラボ要素も一つもない。 -上記3つの問題点の通り、本作の目玉のセハガールは「ダンジョンで操作もできず、武器やコスチュームも変化がない」と全くもってファンに優しくない。さらにシナリオでの扱いも…(下記参照) --せめてカラバリやアクセサリーくらいは入れられた筈なのではなかろうか。 -ミッション --本作はメインシナリオもミッションで進行し、現代で一つ受けてクリアしたら現代で報告し、また一つ受けて戻って現代で報告し…と毎回現代に戻る事になるためテンポが悪く、シナリオでの違和感も強い。 --また本編に絡まないサブミッションこそ多いが各時代でのサブイベントはほとんど存在しない。特に2周目以降受けられる最強装備ミッションはアイエフVSセガミや、ネプテューヌVSセガサターンなどと言った表題がついているにもかかわらず、会話すらない。 ---現代の図書館にはサブイベントが複数あるが、大半がアイエフと非プレイアブルのセハガールの会話のみ。 --またこの仕様とクエスト破棄でのラスボス強化のためミッションを複数受ける事ができない。 -ボール、メダル --特にボールは手に入れても印がつかないため、どこで入手したかを覚えておかないと虱潰しで探す事になる。 --またアセル鍾乳窟とトイポリスというダンジョンは仕様書で増築されるのだが、増築前と後では別ダンジョン扱いとなっている。増築前に集めておかないとコンプリートできず取り返しがつかなくなってしまう。また増築前と全く同じ場所に配置されるため、ただ単に手間が増えただけになっている。 -その他 --シリーズ恒例のドット絵スタッフロールも削除されている。 --リポップアイテムの禁忌の枝が存在しない。 --敵が落とす素材に使い道がないものが多数ある。DLCでも配信する予定だったのだろうか? --シリーズ恒例であるコロシアムが存在しない。 ***シナリオ #region(ネタバレ注意); -本作はフリーシナリオかつ過去改変をコンセプトとしたストーリーなのだが、そのコンセプトが破綻してしまっている。というのも''4つの時代が全て同じ地域''なのが原因。 --同じ舞台の4つの時代の歴史を変える、と言われれば普通は一番古い時代を最初に変える、と考えると思うが、まず最初に向かうのが何故か2つ目のセガサターン時代。その後はフリーシナリオ=どこからプレイしてもいいとなっているせいで、地続きなのにラスボスによって歴史が食われようが、過去を変えようが未来に影響が起きる場面は僅か1ヶ所。当然過去の歴史が消滅しようが別時代のクエストは普通に受けられる。そのため一つの歴史として考えると''あまりにもツッコミどころが多いシナリオ''となっている。これが過去作みたいに4つの国であればほぼ不干渉でも違和感はまだ少なかったのだが。 --最初にセガサターン時代を訪れ、暫くイベントを進めてからフリーになって他の時代に行けるようになるのだが、''この時点でセガサターン時代のメインシナリオはほぼ全て終了している''。後は加入イベントと、4つの時代を全て終えた後の解決編だけである。つまりフリーを謳っている割にセガサターン時代にフリーな部分はほぼ存在しない。 --そして最初のセガサターン時代でネプテューヌとセガサターンは戦いの直前にラスボスによって歴史から消失してしまう。更にタイムループで二人の消失をなかった事にしてこの出来事を完遂する事で、この戦いがセガサターン時代における泥沼の戦いのきっかけだったと言う事がわかる。だがその後の2つの時代はタイムループ前後に関係なく、過去の戦いの影響で荒廃が進んだ世界となっている。 ---作中で歴史が大幅に狂ってしまわないように世界が修正しようとする「歴史の修正力」について語られる場面こそあるが、泥沼の戦いのきっかけという転換期に二人が消滅したのに、その後に影響が何一つ起きていないというのはおかし過ぎる。 --更に解決編も''大元のメガドライブ時代を無視して''、「一番敵対していないから」という理由で必ずセガサターン編から解決すると過去改変ものの基本すら出来ていない、そしてそれぞれの時代は干渉しないためこの後メガドライブ時代を解決しても、セガサターン時代に影響は一切なし。 ---更にセガサターン時代を改変したことで、2つの時代をすっ飛ばして、現代でのみ良い影響が起きると言う意味不明な展開になる。 --後に発売された『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』とは過去改変もののストーリーである点で一致しているが、向こうが事実上の本編であるのもあってシナリオの完成度は雲泥の差となっている。~ -アイエフ、セガミ、ネプテューヌ(バイク)が4つの時代を巡って争いを止める、というシナリオのためその時代の女神やセハガールとほとんど一緒に行動しない、また行動しても同行するだけで加入しない。 --また最初に会った時点で戦闘で使えるだけのコピー、シナリオを進める事で「歴史の消失から保護された」という形で本人がアイエフたちの現代に表れ加入するが、''本人は別時代へ行くことができないと作中で明言される''。そのためコピーと本人の区分が分かれている意味がない。 ---本物が加入するとクラスチェンジができるようになるが、あくまでシステム的な部分でありシナリオ上の意味はない。 --そのためタイムループものによく見られる「本来いないキャラを連れて行く事で話に変化が起きる」といった要素は一切ない。 ---結果的に女神もセハガールもほとんどが空気、本作はアイエフが主人公という点とセハガールのコラボをウリにしているはずである、それなのに''肝心のセハガールが空気''とはどういうことだろうか。 -描写されない、食い違う設定 --セガミには瀬賀初美という本名があるのだが、OP、EDクレジットを除けば本人も最初からセガミと名乗り、フルネームはおろか下の名前である初美すら一切出てこない。愛称のはずのセガミに更にネプテューヌが愛称をつける場面もあり、伏線でもないため名前が死に設定となっている。 --アイエフには新たに変身能力である爆炎覚醒が手に入ったが、これが「''本編開始前に旅をしていたら自然に身についた''」という主人公の変身能力と思えないほどに適当な扱い。また会話シーンでも最序盤の解禁イベント(強制雑魚戦)で一応「本気を出す」という会話はあるが、そこですら強制変身があるわけでもなく、それ以降は完全にないものとして扱われ、女神が変身(女神化)する事にアイエフが驚く場面すらあるほどに爆炎覚醒の話題も変身シーンも立ち絵((ステータス画面でのみ見ることができる))もない。 ---また、アイエフの爆炎覚醒は色が変わるだけで見た目の変化に乏しい。本作の主人公なのに女神どころかVIIのゴールドサァド以下の扱いである。 --ネプテューヌ(バイク)はバイクのためボケても表情がわからない、と描写されているのに対してトゥルーエンドのイベントCGではフロントカウルに顔文字のような表情が浮かぶようになっている。 ---セガミの本名と爆炎覚醒に関してはもしかしたら収録後に名称が設定されたのかもしれないが、それでもボイスなしのサブイベントもあるのに全く本編で触れられないのは不自然。特に爆炎覚醒は、女神化ですら無言変身する以上、別に「変身」などの台詞でも無理なくシナリオに組み込めたはずである。 -爆炎覚醒に加えて、女神化をするのもネプテューヌとプルルートだけ。ドリームキャストを殺さなければと意気込んでいるはずのうずめは、3対1という不利な状況でも女神化せずにボスとして登場する(=手加減している)。一方セハガール化に関しては、本編中で変身する場面があり、さらに混乱が起きるから変身するのはやめろとわざわざその後登場しない理由付けまで用意されている。 --またパーティメンバーのコピーはアイエフたちが収集したデータから生み出されるのだが、一度も見ていないはずオレンジハート、パープルシスターが使える事になる。一方アイリスハートは本編中に出会うまでプルルートのコピーは女神化不可。 ---ちなみに特典のブックレットには、爆炎覚醒アイエフ、パープルシスター、オレンジハートの台詞が書かれているが、そのどれもが本編には登場しない(他のキャラの台詞は本編で発言される)。 -全て解決していても、ループした時の現代の背景は荒廃しており、ドリームキャスト時代のダンジョンも修復されない。シナリオ上は荒廃がなかった事になっている為極めて不自然。ドリームキャスト時代のダンジョンについては、都合仕方がない面も無い訳ではないのだが…。 -セガサターンとゲームギアが現実のセガハードと順番が逆になっている点に関しては、争いが原因と語られている((メタ的はゲームギアモチーフと言われているネプギアに姉であるネプテューヌが居る事が原因))が、争いを解決しても本来の順序にならない理由については語られない。 -タイムループも最初の強制的に行われるループ以外、シナリオ上の意味が全くない。ループしないといけないような状況も一度も起きず、メインシナリオの進行状況が巻き戻るといった要素もない。 -ボス敵と呼べるものが少ない。ラスボスと極一部を除けばほとんどのボスが女神とセハガールであり、それを考えても1時代で2~3回程度しかボス戦がない。一応シナリオに一切関係ない強敵ならそれなりに登場するが。 ''キャラ関連'' -セガミ --アイエフとセガミを庇った結果、バイクに憑依する事になった事実上の命の恩人であるネプテューヌの事を「ぽんこつばいく(''愛称ではなく蔑称'')」としか呼ばない事を筆頭に、とにかく女神を見下す描写が多い。この行動を咎められる場面はあっても最後までその言動が改善される事はない。 --また本作限定のオリジナルキャラでありながら''セハガールを生み出した女神であり、セハガールは本能的にセガミに逆らえない''という版権、更に言えば他社キャラであるセハガールより完全に上位の存在。つまり完全な''メアリー・スー''と言える。 ---さらにはネプテューヌたち女神もセガミより下位の存在として扱われている、つまり''設定レベルで既存キャラ全員を上回っている''。 --セハガールを持ち上げるのも、自分が直接生み出したため。女神を見下すのもそのせいなのだろうが、下記の通りネプテューヌに対してのみ過剰すぎるほどに見下している。 --彼女が女神を見下したり暴走してもアイエフくらいしか咎めないなど、主人公のため優遇されるのは当然、と言う事を差し引いても悪い意味でプルルートの次に優遇されており、ライターが同じVでも批判された「特定キャラをとにかく贔屓する」という描写を繰り返している。 -もう一人の主人公のアイエフの扱い --上記の通り爆炎覚醒の異常な扱いの悪さなどシナリオ面だけで見てもセガミとの格差が目立つ。 --彼女の本作での扱いは唯一の一般人と言う事もあって主人公と言うよりも狂言回しに近く、メインキャラで出番こそ多いものの美味しい場面は全てセガミに持っていかれてしまう。アイエフ個人の見せ場と言えば冒頭のセガミを救出するシーンくらいである。 ---顕著な部分としてはタイムループはセガミの力であり、ラスボスにトドメを刺すのもセガミ(それどころかセガミ以外ではトドメを刺せないと明言される)。 -ネプテューヌ --バイクになる前からセガミとアイエフがネプテューヌの事を馬鹿にする描写が過剰に多い。過去作でも彼女の仕事のサボリっぷりから呆れられる描写は多かったものの、それらと比較しても、アイエフたちと初対面の時点で既に馬鹿にされ、「戦いが終わらないのはネプテューヌが弱いせいに違いない、だから稽古してあげる」とセガミに上から目線のいちゃもんをつけられるなど酷い扱いを受けている。 ---ちなみにネプテューヌは女神で一番セハガールとの戦いに消極的なため、戦いを止めたいセガミからすれば一番説得できそうな相手(実際は黒幕の干渉で無理だが、その事が分かるのは終盤)なのに一番見下されている。 ---上記のぽんこつばいくに関してもネプテューヌがバイクになって以降最後まで一度も名前を呼ばれず、どれだけ切羽詰まった場面でもそう呼ぶため、完全に見下されている。 --また下記のネプギアを「ネプギアが誰かを殺そうとするはずないから操られている」と言ってセガミを自身に跨らせたうえで轢く、というV以外((Vでは帰ってこられないネプギアを一切気にかけないなどかなりないがしろにしている))の他作品からは想像できないサイコパス染みた行動をし、更にこの際跨ったセガミのせいにしている。 -セハガール全般 --最終的に仲間になるセハガール4人は女神を敵視している。これは黒幕の干渉が原因であり、各時代のミッションを進めて現代で保護し正式加入する辺りを境に妙に好戦的にされていた性格が元に戻る。女神側も黒幕の干渉を受けている描写こそあるものの、セハガール側に比べて描写が薄く、またアイエフ一行は女神とばかり行動を共にする。そのためせっかくのコラボなのに最初はプレイヤーに悪い印象ばかり残ってしまう。 ---後にゲームギア時代は直接的な干渉がされていない、ドリームキャスト時代に至っては干渉0で敵対している事が発覚するため、この二人(+ネプギア、うずめ)は自分自身の意志で敵意ないし殺意を向けていた、というファンからすれば全く嬉しくない事実が明かされてしまう。 ---ネプテューヌに多少は友好的なセガサターンはともかく、メガドライブ、ドリームキャストは完全に相手を殺すつもりのため余計に印象が悪くなってしまっている。 --ゲーム冒頭のムービーでは女神4人VSセハガール4人の映像(本来は4人とも時代が違うため揃い踏みは単なるイメージ映像だが)があるが、この時パープルハートとドリームキャストが代表で対決しているが、本編中にこの二人の絡みはほとんど存在しない。 -プルルート --上記のシナリオのため女神やセハガールと戦う機会が多いのだが、その時シナリオ上ではアイエフ、セガミ(+その時代のキャラ)で2対1か3対1となっている。当然ながら「余裕よね」や「3対1とか卑怯」と言った会話が行われるのだが、操られたプルルートが相手の時のみアイエフ、セガミ、メガドライブの''3人掛かりで全滅寸前まで追い込まれる''。そしてあわや全滅と言う所でプルルートが自分自身を攻撃し、操っていた相手を無理矢理排除して勝利と''1人だけ遥かに格上の存在''として描かれている。なお全く同じ展開で戦うセガサターンには普通に勝利できるため、敵にプルルートを強化する力はない。 ---結果的に実力が拮抗している他の3時代と異なり、メガドライブは知能はともかく、実力ではプルルートの足元にも及ばないキャラとなっている、一応数少ない頭脳派と言う事もあって、''プルルートが絡まない場面ならば''扱いが悪いわけではない。 ---ライターがおそらく違う((名義がブランのため不明、だがプルルートの扱いからおそらく別人))前作ではオミットされていた理不尽な暴力を振るう面も復活し、またメガドライブが異常に敵視しているのはその「相手が嫌がるのを見て喜ぶ」というドSで自分勝手な性癖故に早急に潰すようにと黒幕に煽られたからであり、対するプルルートも口では仲良くしたいと言いながらも、黒幕の干渉で「全力で抵抗してくれるから」と嗜虐心を煽られてメガドライブとの戦いを止めないという状態になっている。そのためメガドライブは次世代のセガサターンに対して女神との確執を生むような言い伝えを残している。要するに、''プルルートこそが物語の元凶''といっても過言ではない。このプルルートの悪癖に関しては最終的に有耶無耶になる。 -ゲームギア時代(ネプギア、ゲームギア) --時代ごととにかく不遇で特にイベントが不自然。 ---ネプギアの手伝いをする、というミッションが入るが、そのミッションを報告しても次のミッションが出現せず、しばらくサブミッションをこなすことになるが、サブミッションが本編に関わるのはここのみのため、イベントが途切れたようにしか見えない。また現代でミッションを受けるという仕様上、ゲームギア時代の手伝い=サブミッションという発想が出なかった人も。 ---また2人が一触即発状態になった時に「現代に戻れば何か策があるかもしれない」と現代に戻る事になるが、現代に戻ると何事もなかったかのようにその場で加入する。明らかに対決の結果のイベントが飛んでおり、二人の口や後のドリームキャスト時代で語られる事もない。 --この時代は「前時代からの戦いのせいでゲームひいては女神とセハガールが疎まれるようになり、二人とその信者は細々と隠れながら活動している」となっているのだが、上記の通り解決編は必ずセガサターン時代からで、最後はドリームキャスト時代になる。 ---そのためセガサターン時代は必ず解決済みにもかかわらず、上記の一触即発の直前まで一切変化が起きていないため「前時代の確執がないのに結局二人とも疎まれるようになり、二人が殺し合う直前でギリギリ解決」いういくら黒幕の干渉があるとはいえ''二人がよほど無能でもない限り起こりえない展開''が正史となってしまっている。更に言えばセガサターン時代を解決した事で現代に良い影響が起きている事からセガサターン時代の二人が遺恨を残したとは考えにくい。そのため泥沼になる前に解決した他3時代と違い唯一衰退する事が確定とトゥルーエンドでも扱いが悪い。…もっともこの有様なのに解決したドリームキャスト時代では女神とセハガールが復権し繁栄しているあたり、シナリオの擦り合わせをしていないだけの可能性が圧倒的に高いが。 ---またネプギアは上記の通りネプテューヌに轢かれ、実は正気だった、つまり''必要なら相手を殺すつもりのキャラ''として扱われていたり((支配エンドでその片鱗はあったが、あのシナリオはご都合主義と批判されるようなシナリオである))、ゲームギアやネプテューヌと違って信者をちゃんと見分けられないなど他の女神やセハガールより劣っている描写がかなり目立つ。 --またこの二人のみ、ボスとして登場せず、更にイベントCGも他の時代より少ない。 -プルルートや特定キャラの他キャラを下げる形での優遇、ネプテューヌを過剰に馬鹿にした言動、ネプギアの不遇というのは本作のシナリオライター鈴木俊行氏が手がけた『V』でも問題視されていた要素である。『V』の時点で散々批判を受けたにもかかわらず本作でも全く改善されていないどころか、プルルートが圧倒的強者になっているなどむしろ''悪化している''のは一体どういう事なのか。 --誤解がないように言っておくと出番自体はプルルートも他のキャラと大差ない、むしろメガドライブのほうが出番が多いくらいである。ただその少ない出番であからさまに別格の扱いをされているのが問題なのである。 --そして更に本作では主人公であるはずの2人に関しても、アイエフに比べると設定面から出番まであからさまなほどにセガミが優遇されている。 -[[以前のシリーズ作品>新次元ゲイム ネプテューヌVII]]では[[真の仲間>テイルズ オブ ゼスティリア]]などいったネタを披露していたが、このような有様ではこれまた見事なブーメラン、「''お前が言うな''」と言い返さざるを得ない。 -ラスボスの謎 --ラスボスは「歴史を喰らうもの」の名の通り、歴史を食べて消失させてしまうのだが、本編開始時では歴史を食べておらず歴史を調整して荒廃させているだけで、この行動の意図は作中で明かされない。別に荒廃させなくとも歴史を食べる事はでき、操られたセガサターンが「歴史は変えさせない」と発言するため意味はあるはずなのだが。 --またゲーム序盤でネプテューヌとセガサターンの消失させるが、タイムループした際には全く同じ場面(例外はネプテューヌ(バイク)の有無)にもかかわらず、登場しないという矛盾が存在する。 ''エンディング関連'' -バッドエンドとノーマルエンドがほとんど同じ内容。違いは「アイエフが結末に納得したかどうか」位でノーマルエンドで納得できない場合ループが発生する。 --だがノーマルエンドではラスボスの復活が示唆されるのに対して、バッドエンドでは示唆されないため''ぱっと見だとノーマルエンドのほうがよっぽどバッドエンドに見える''。ライターが同じVでも同じ事を言われていたのがまた…。 #endregion(); ---- **総評 コラボによるキャラクター増加やシステム刷新など見るべき点はあるのだが、前者はコスチュームなどの追加なし、フィールド上でのアクションやカップリングスキルの未実装、後者はバランス調整不足により手抜きを感じさせる結果になった。~ 特にシステムの流用元があり、その流用元では普通にできていた事が本作ではできなくなっていた事が、手抜きの印象をより一層強くしてしまった。 シリーズの要を握るキャラクターについてもセガ関連に拘った結果、人気キャラである''3女神他レギュラーキャラをほぼ不在''にしてしまった上、タイムループ、過去改変ものとしても低レベルなシナリオでありメインキャラ2人+1台に描写が偏ったばかりか、更にライターお気に入りキャラの描写にばかり力が入った結果、女神はおろか肝心のコラボ先であるセハガールまでもが空気になり、せっかくのコラボが活かされない結果になった。 結局は''コラボという貴重な機会であるにもかかわらず''、ネプテューヌシリーズでも特に作りの粗さと人を選ぶ部分が濃い作風となり、これまで以上に「買うな、俺は買うが」を継承する冥界住人御用達としての面を強く示すものとなった。~ 時間移動で変化するダンジョン、クエストの攻略内容によって進化するラスボスなど、見所となるコンセプトやゲームシステムはあったため、時間をかけて作りこみや調整をしていれば評価は変わっていただろう。 ---- **Steam配信Windows版 -2017年6月12日、海外だけでなく日本でも同時リリース。これまでは日本リリースが待たされることが多かったが今回は最初から日本語対応である。 --DLCとしてスケッチアートブック、サウンドトラックセット、壁紙の付いた「デラックスセット」があり、通常DLC全部入りの「コンプリートパック」、限定DLC付きの「デラックスパック」、全部入りの「コンプリートデラックスパック」も発売されている。 //--だが、海外で配信済みの『[[激ノワ>超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート]]』『激ブラ』の4作のおま国を解除せずに本作が配信されたため、その点に関する不満や疑問も存在する。 //---特にVIIが国内でリリースしてない為、国内のPC版においてうずめの初登場がこの作品となる。 //↑『VII』『U』はおま国が解除された模様。解除された日時は不明。 ***Steam版での不具合 -ゲームパッドを接続して起動すると、初回起動時にA/B(×/○)ボタンに決定/キャンセルを割り当てるかキャンセル/決定を割り当てるか選択するのだが、二度目以降の起動時にこの設定を変更する手段がない。((一般的な国産ゲーのsteam版は、起動時に設定ダイアログなどを使いA/Bのコンバージョンを設定出来ることが常識となっている)) -しかも、ゲーム起動後に設定出来るゲームパッド用のキーコンフィグ機能に不具合があり、決定ボタンとキャンセルボタンの入れ替えを行う事ができない。そのため、初回に選択したA/Bボタンの機能に不満があった場合、セーブデータごとアンインストールして再インストールするか、それができなければその後はずっと違和感を抱えたままプレイしないといけない。 ---- **余談 -本作は前回の[[激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団]]からの発売間隔が''たった一ヶ月ちょっと''しかなかったという超過密スケジュールであった。ジャンルが異なる上に開発は別会社ではあるものの、あまりのペースの早さやシリーズソフトの乱発にウンザリさせられたユーザーは多かった。 --前作にはマルチプレイヤーモードが存在していたのだが、本作の存在がその寿命を否が応でも縮めてしまったことは間違いない。 --勿論、大量のシリーズ作品リリースに嬉しい悲鳴を上げる筋金入りの%%冥界住人%%シリーズファンも居ない訳ではなかったのだが…。 -発売前にエンディング後の後日談イベントとして女神+アイエフorセハガール+セガミのどちらになるかの投票があった。結果は女神側優勢になったが、セハガール側も一ヶ月もしないうちに配信された。~ 両方の配信自体は予測していたプレイヤーが多かったが、投票までしたのに配信が早すぎると感じたプレイヤーもいたことだろう。 -本作で女神3人とコンパがリストラされた事で、初代作からの皆勤キャラ(及びRPG系作品での常連メンバー)がネプテューヌとアイエフだけになってしまった。Uや激ブラではアイエフはほぼゲストとしての登場のため、メインキャラとしてはネプテューヌ1人だけである。 -なぜかラスボスの声優が明かされていない。同シリーズ内でもモブキャラの声優が明かされていないことはあったのだが、今作では逆にモブキャラの声優がスタッフロールに載っており、関連書籍「電撃ネプテューヌ」でさえもラスボスの声優は書かれていない異例の状態となっている。 -今作はシリーズで唯一修正パッチが配布されていない。必要ないほど完成度が高かったなら最近では稀な快挙だったのだが…。 -配信されていた各種DLCは、購入ページから跡形もなく消え失せており購入不能となっている。公式からの配信終了のアナウンスは無いが…? --正確な消滅日時は不明だが、有志によって2020年1月の時点で購入ページからDLCが消滅していた事が確認されている。 --上述の後日談イベントもDLC消滅に巻き込まれてしまい、2020年現在は新規にダウンロードできない状況が続いている。 -一応steam版は現在でも購入可能。 -SRPGの『激ノワ』を除くと、本作は『mk2』以来のレベルキャップ解放が存在しない作品となっている。 -2017年2月9日に、次回作となるシリーズ外伝作品『[[四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE]]』が発売された。 --キャラクターの扱いはある程度改善されているものの、別方向で看過できない問題が多く、本作の反省を生かせているとは言い難い仕上がりとなっている。詳細は該当作品の記事を参照されたし。 --流石の冥界住人もあまりの低品質ぶりに我慢の限界となったのか、この作品を機にネプテューヌシリーズは売上を大きく落とし、そして「外伝作品は期待出来ない」と認識し始めるようになる。 //-2020年8月6日には、バーチャルYouTuberとのコラボゲーム『[[ブイブイブイテューヌ]]』が発売された。ネプテューヌシリーズにおける外部とのコラボ作品としては実に約5年ぶりの作品となる。 //--「ホロライブ」等、複数のバーチャルYouTuberグループや所属事務所とのコラボが実現。単純なコラボ数ではシリーズ過去最多となった。 //--しかし本作の批判がマシと言えるレベルでシリーズ史上最も酷評を受けたコラボ作品となってしまった。詳しい事は当記事を参考。 //次々回作以降のことまで書くのは話が逸れていると感じるのでCO //-2021年9月16日に[[閃乱カグラ>閃乱カグラシリーズ]]とのコラボゲーム『閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女たちの響艶-』が発売。過去に『[[閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH]]』でネプテューヌが参戦した縁があるのかマーベラスに相談したとの事。今までのコラボはゲーム企業とバーチャルYouTuberに対し、ゲーム作品を主軸したコラボは初。 //--発売前には過去作のキャラクターも再登場するアナウンスがされている。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「Steam版の不具合」です。 *超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル 【ちょうじげんたいせん ねぷてゅーぬばーさすせが・はーど・がーるず ゆめのがったいすぺしゃる】 |ジャンル|RPG|CENTER:&amazon(B014GW8Q6W)&amazon(B014GW8QIA)| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ&br;Windows(Steam)|~| |発売元|コンパイルハート|~| |開発元|FELISTELLA|~| |発売日|【PSV】2015年11月26日&br;【Win】2017年6月12日|~| |定価|【PSV】&br;通常版:7,344円&br;限定版:9,504円&br;DL版:6,480円(全て税込)&br;【Steam】&br;通常版:2,980円&br;コンプリートデラックス:3,838円&br;デラックス:3,310円&br;コンプリート:3,210円|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|シリーズで初のコラボ作品&br;なのに女神もセハガールも空気扱い&br;''セハガールの根幹に関わる設定のオリジナル主人公''&br;最強プルルート再び&br;そもそもコンセプトに無理がなかったか?&br;''後にシリーズの迷走へ入る原点でもある''|~| |>|>|CENTER:''[[ネプテューヌシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -''セガの架空のハードの擬人化企画''である『ネプテューヌ』シリーズと、''セガの公式擬人化企画''((ちなみに擬人化企画としてはネプテューヌシリーズの方が先である))であるセガ・ハード・ガールズのコラボゲームにして、アイエフと本作オリジナルキャラクターのセガミ(瀬賀初美)が主人公となるゲーム。 -上記二人に加えて『ネプテューヌ』シリーズからネプテューヌ/パープルハート、ネプギア/パープルシスター、プルルート/アイリスハート、天王星うずめ/オレンジハート、同行NPCとしてネプテューヌ(バイク)~ セハガールからメガドライブ、セガサターン、ゲームギア、ドリームキャストの合計10人+1がメインとして登場する。 --上記4人以外のセハガールはゲハピクキャラとしてゲスト出演している。 --一方上記5人とイストワールを除いたネプテューヌシリーズのキャラは''一切登場しない''。一応モブであるみんつぶ専用キャラは登場するが。 -女神とセハガールの争いで荒廃してしまった世界の歴史を変えるため、メガドライブ時代(プルルート)((プルルートはセガサターン(セガプルート)がモチーフともいわれているが、プロセッサがメガドライブ風故かこの時代担当になっている))、セガサターン時代(ネプテューヌ)、ゲームギア時代(ネプギア)、ドリームキャスト時代(うずめ)の4つの時代(左ほど時代が古く、()内はその時代に登場する女神)をアイエフとセガミ、バイクとなったネプテューヌの3人が巡る(一応)フリーシナリオタイプのストーリー。 --なお本作のストーリーはタイムワープ・過去改変に加えてタイムループものでもある。このためストーリー内のタイムループとしての「周回」(作中の会話では1周目、2周目と呼称されている)と、ゲームそのものの周回プレイという単語の重複が存在している。よって、ストーリー内タイムループの方を''ループ''と表記する。 -システムのベースとなっているのは『[[Re;Birth3>神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY]]』。 --なお、アイエフのCGモデルや衣装は一新され、エグゼドライブが従来の「アポカリプスノヴァ」から「天魔最終」となっている。 ---- **特徴・システム ***戦闘 -アクションゲージ(以下AGと記述) --移動、攻撃、スキル、アイテムを使う事でゲージが累積され、ゲージが赤になるまでは自由に行動が可能になった。赤になると遅延が発生するため、何時行動を終了するかが重要になる。また防御はゲージが青の時しかできず、それを超えると待機になる。 -チャージアタック --○ボタン押しっぱなしでゲージが溜まりきると発動され、ゲージが一気に赤になる代わりに強力な攻撃を放つ事ができる、またこれで敵を倒すとSPが30回復。 --赤になっていなければ何時でも使えるため、通常攻撃→チャージアタックなどといった事も可能。 -SPの仕様 --『Re;Birth3』同様攻撃で増加し、最大値は全キャラ一律で1000。 -ジェム --戦闘開始時にランダムで配置され、ジャンプで取得するとそのキャラがジェム毎の効果を受ける事ができる。ジェムには2種類の高さがあり、高所のジェムは女神化か、ジャンピングスターのスキルがないと取れない。なおジェムの真下にキャラが居ると他のキャラでは取る事ができない。 --システムの都合上、例外的にフィーバーゲージ上昇効果のジェムのみは全員に効果が発生する。 -フィーバージェム --攻撃でフィーバーゲージが上昇し最大になると出現する。取るとフィーバータイムに突入し、''フィーバーゲージが切れるまでずっとこちらのターン''(減少は上記のAGの累積と同じ条件)となり、エグゼドライブが解禁される。 -フォーメーション --陣形ごとに配置が固定され、専用の効果が発生する。配置はそのままという条件は付くがキャラを入れ替えることは可能。 -リリィランク --チャージアタック時にフォーメーションで繋がれたキャラ限定で発生するようになり、リリィランクに応じて威力が上昇する。 -前衛、後衛が廃止された。 -爆炎覚醒、セハガール化 --前者はアイエフ、後者はセガミ専用の変身コマンド。爆炎覚醒は性質としてはVIIのゴールドフォームに近い。 --セハガール化は4人のセハガールの誰かに変身し、ステータス上昇に加えて変身したセハガールの初期クラスのスキルを自由に使用可能になる。ただしボイスはセガミのまま変わらない。 ---実はセガミの変身は''変身したセハガールのステータスをそっくり上乗せする''という狂気の業。スキルに至ってはセットしていないものも含めて全てが対象。その為、序盤こそ微妙だが終盤になるととんでもない火力を有することになる。 --なおセハガール4人には変身系のシステムは存在しない。 ***システム -ミッション --本作ではストーリー、サブ問わずミッションごとに攻略を終えなければならない期限が決められており、期限を超過するか一度クエストを破棄すると''そのミッションが消滅してしまい、ラスボスが強化される''。 ---失敗したミッションにより、ラスボスの強化される内容は様々に異なってくる。中には本当にとんでもない強化が施されてしまうものもある。 ---ストーリーミッションを一つでも失敗した場合、エンディングを改めて狙い直すには下記のタイムループを使う事になる。 ---なお、ストーリー内時間の経過はミッションの達成のみのため、レベル上げは自由にできるがミッションの選択を要求される。 -タイムループ(仮称) --ラスボスに(わざと)負けるか、ノーマルエンドを迎える事でストーリーがループし、消滅したクエストが復活する。ループを繰り返してミッションをできるだけ回収し、ラスボスを弱体化させる事が主な目的となる。 -クラスチェンジ --クラス毎に専用のクラススキルが使用可能になる、またクラスレベルは通常のレベルとは分けられている。 --クラスによってパラメータが変化し、またチャージアタックの内容が変化する。レベルアップによって習得するコモンスキルはクラスを変更しても使用可能。 -スキル --クラスごとに専用のクラススキルと、どのクラスでも使えるコモンスキルがある。更にコモンスキルはSPスキルとパッシブスキルがあり、合計で5つまでセットできる。 -ダンジョンアクション --ダッシュが可能になり、ダンジョン内にロープや梯子などが配置され、壁登り、匍匐前進、ロープ移動といったアクションができるようになった。 -オブジェクト破壊 --[[VII>新次元ゲイム ネプテューヌVII]]から登場した要素だが、本作ではオブジェクトの数が大幅に増え、手に入るアイテムの種類と数もかなり増えた。 -メダル、ボール --ダンジョン内にメダルが大量、ボールが一部例外を除いて1つ配置されている。前者はダンジョンを出ると換金され、後者は集める事で陣形を教えてもらえる。 -仕様書 --『Re;Birth』シリーズとは違い、入手した時点で即座に適用される。 ---- **評価点 -ダンジョンアクションの大幅拡張 --ダッシュにより移動が快適になった。匍匐前進やぶら下がり等のアクションも非常に可愛いと好評。 -戦闘システムの刷新 --外見は『V』から続く戦闘システムの流れだが、多くの仕様変更によって『mk2』にも近いシステムとなった。 --AGや行動後のウェイト値の可視化、チャージアタック追加やキャラ育成の自由度上昇により行動の選択肢が増加した。 --後述のバランスブレイカーが顕在化するまでは、歯ごたえのあるバランスで進めることができる。 -物理、魔法のバランス --シリーズ通して物理に偏っている本シリーズにおいて、ドリームキャスト以外のセハガールとプルルートが魔法型であり、そしてセガミは自由に切り替えられるためシリーズの中ではパーティー内のバランスがいい。 -VIIでは使い回しダンジョンにはオブジェクトが置いていない問題があったが、本作ではしっかりと置いてある。 ---- **賛否両論点 ***ダンジョン -今作ではダンジョンアクションの拡張のために多くのダンジョンが新規に作られている。お約束のようにどこかで見た地形のダンジョンもあるが、それらの多くに新たにギミックが仕込まれている。 -また、過去作で多く見られた作品内での地形の使い回しについて、本作では''開き直って「別時代の同じダンジョンです」ということになった''。 --ただの使いまわしという訳ではなく、ある建造物は未来に行くと建造が進んで大規模になり、ある崩落しかけた遺跡は過去に戻ると崩落発生前の内部を探索できる、という時間移動を前面に出した内容となっている。 ---ただしこの大規模になるダンジョンは、シナリオには関係ないとはいえ、世界は荒廃していくのにこのダンジョンのみ一切荒れずむしろ発展、拡張されていくというシナリオ上の矛盾を孕んでいる。 -しかし一方で「アクションの追加のせいでダンジョンが無駄に広くなった」「アクションの見た目こそ評価されているがダッシュ以外は面倒になっただけ」という厳しい評価も多い。 --登れる壁にはメダルが配置されている事が多いが、壁登り中はカメラが操作キャラの真後ろで実質固定のため非常に見辛い。一応カメラを動かすこともできるが、すぐに元に戻ってしまう。 --非常に目に悪い色彩をしたダンジョンがある。さらにそのダンジョンはカメラの問題も内包している。 --ダッシュジャンプしないと届かない足場もあるが、その手前の足場に梯子が設置されている事があり、崖際に近づきすぎるとアクションが勝手に始まってしまうためギリギリまで近づけずかなり面倒。 -シンボルアタック時にスティックを倒しているとキャラが滑るようになった。攻撃判定より失敗時のバックアタック判定の方が発生が早いため、慣れないうちは敵にぶつかりがち。踏み込むならまだしも滑るため見た目も不自然。 ***バランスブレイカ― -メガドライブ --クラス「マテリアルバスター」のクラススキル「チャージ」が''味方1人に次の攻撃の与ダメージ3倍''というぶっ壊れにも程がある効果、これで消費SP50という超低コストで更に下記4人の効果とも重複する。 --またコモンスキル「タイアードエフェクト」が敵のSTR&VITダウン効果があるため最強のバフ、デバフキャラとなっている。 -AGバースト1~3 --全ての攻撃の威力が増加する代わりにAGの累積が1.5倍になるという効果だが、複数つけると''効果は重複するのにAG累積は1.5倍から変化せず''、エグゼドライブに至っては消費がフィーバーゲージの25%固定のため、AGバーストの欠点が無視されてとんでもないダメージが出る。 --習得するのはネプテューヌ、プルルート、メガドライブ、ゲームギアの4人。 ---他のキャラもSP消費倍でSPスキル、エグゼドライブ強化などのスキルを習得するが、汎用性で大幅に劣る。 -エグゼドライブ --毎度のことだが通常攻撃やSPスキルに比べてエグゼドライブ(超必殺技)の火力が非常に高く、フィーバーゲージが戦闘間で持ち越される仕様とフィーバータイム中はずっとこちらのターンになる仕様によって、終盤のボス戦は開幕フィーバータイムに前述の火力上昇手段を適用したエグゼドライブを連発するだけで大体終了してしまう。 -ドリームキャスト化。 --先述したステータス上乗せに加えて、必ず初期クラス「夢剣士」に変身する。「夢剣士」のクラススキル「オーバーソウル」はターン開始時の初攻撃の与ダメージ大幅上昇という極めて強力な効果を持っており、純粋にステータスで劣る上、クラスを固定しなければならないドリームキャスト本人よりも圧倒的に使い勝手がいい。更にセガミは''変身時のSP消費を0にする''スキル「ゼロトランス」まで習得してしまう。流石にやりすぎである。 ---なおこのオーバーソウルと上記のチャージは、1ヒット目ではなく、最初の1回目の攻撃が強化されるため、連続ヒットする技は全て強化される。 ---また上記4人はコモンスキル枠の圧迫や、相応のレベル上げ、クラス固定などの要因が絡むが、セガミはその点自由なため使い勝手はこちらの方が上。 --正直な所バランスブレイカーとしては上記4人に比べるとセガミは頭2つくらい劣るが、それは''キャラ単体で見た場合の話''。 ---理由はフィーバータイムの仕様とチャージ、セガミかアイエフの強制参加にあり、本作ではゲージを全て使ってエグゼドライブ4連発するよりも、チャージ→エグゼドライブ→チャージと交互に撃ったほうが強い。そしてフィーバーゲージは防御でも減少するため、チャージが使えるメガドライブ以外にターンを回す事が無駄になり、フィーバータイムは敵にターンが回らないため敵に狙われる心配もない。そのためメガドライブともう一人、つまり''強制参加のセガミと2人パーティが本作最強パーティ''となる((厳密にはメガドライブ単機が最強だが、セガミを外せない以上実用性はない))。隠しボスですらこの戦法が推奨されているほど。 -この5人のスキルを全て外すとそれだけで難易度が激化する。それほどまでに突出して強い。 ***シナリオ(賛否分かれる点) #region(ネタバレ注意); ''キャラ関連'' -セガミ --自身の出自もあってセハガールをやたら持ち上げてくる、その点に関する記憶を失ったまま使命の為に自分の意見を押し通すキャラ付けをされているため、「ウザいだけ」「ムカつくけどそこがかわいい」とプレイヤーの意見も割れている。 --アイエフは中立、ネプテューヌも別に女神贔屓ではないため、彼女のセハガール贔屓は余計に悪目立ちしてしまっている。 --また使命を押し通すため周りをかなり急かすキャラなのだが、セハガールが作ったゲームセンター(という設定のサブダンジョン)に行った時には、見事なまでの手のひら返しで使命そっちのけで真っ先に遊ぼうとする等、セハガールを持ち上げる、という点以外は若干ブレている。 -アイエフ --シリーズ通してネプテューヌの親友ポジションを確立していた彼女だが、本作ではネプテューヌが憑依したことでバイクがダサい色になった、という理由もあってかなり扱いがぞんざい。ネプテューヌの肉体が消滅した事を心配する素振りもほとんどない。扱い自体は元々ぞんざいなことは多かったが、流石にこれは…。 -ネプテューヌ(バイク) --セガサターン時代に出て来る本人と、その時代での事件から肉体を失ってバイクに憑依したネプテューヌの二人(?)が存在するが、バイクネプテューヌの方は肉体を失って意気消沈している様子はとくに見られず、ライターが共通するV同様の性格が見られ、むしろバイクであることに誇りを持っている描写が見られる。さらには自身がバイクであることを最大限活かして周囲のキャラ及びプレイヤーを笑わせに掛かって来る。 -本作は基本的にアイエフ、セガミ、ネプテューヌ(バイク)をメインとして各時代のキャラがゲストとして絡んでいく構成のため、この2人+1台に限ればその漫才とも言える掛け合いに関しては「質、量ともに良い」「(セガミの言動を筆頭に)過去作よりも空気が悪い」と、受け入れられるか否かで評価は大きく分かれている。「ぽんこつばいく呼びさえなければまだよかった」という意見も。 ''エンディング関連'' -ミッションの達成でラスボスが弱体化される、という仕様上一番簡単なのがトゥルーエンドで、最強状態のラスボスを倒す必要があるバッドエンドが一番難しい。1周目に普通にプレイした場合ノーマルエンドはかなり難しく、バッドエンドは不可能、そのため大抵のプレイヤーはトゥルーエンドに行ってしまう。 #endregion(); ---- **問題点 ***戦闘 -アイエフかセガミを戦闘メンバーから外せない。ただでさえ前衛・後衛がないため4人しか戦闘メンバーの枠がなく、キャラゲーである本シリーズでそのうち一つか埋まってしまうのは大問題。またパーティメンバーが固定される作品はシリーズ通しても本作のみ。 --そのため女神4人やセハガール4人のパーティを組むことはできない。セハガールは当然ながら女神4人にしても、この4人が揃っているRPG作品は本作のみ。 --また自己満足の領域ではあるものの、パーティメンバーが1人埋まる関係でリリィランク上げが極めて面倒。 --また合体攻撃のフォーメーションスキルとカップリングスキルがなくなった。せっかくセハガールが登場し、それぞれに対応する女神がいるのに非常に勿体ない。 --また強制参加の二人に関しても、セガミはセハガール化だけでお手軽強化ができ、汎用性も圧倒的に高いためアイエフが勝っている部分がほとんど存在せずほぼ上位互換といえる性能となっている、どちらかが強制参加なのに格差が極端に大きい。 -SP関連 --コンボメイクが削除され、全ての通常攻撃が1ヒットになったためSPの溜まりが非常に遅くなった。更に汎用SP回復アイテムの「SPチャージ」系列が非売品になり、全体的に消費SPが高めな事もあってSPを全く気軽に使えない、そのため雑魚で溜めてボス戦まで温存が基本になる。 --一部のキャラはフィーバータイム発動でSPが回復するパッシブスキルを覚えるが、フィーバータイム発動→ゲージを減らさないうちに逃走を繰り返すという手段が多用されているほど。 ---変身は消費SP200と割と多いため、ゼロトランスを習得するセガミ、うずめ以外はシリーズの顔である女神化、爆炎覚醒すら自由にできない。 --逆にフィーバーゲージはうずめの「THE・海男☆天国」など簡単に貯める手段が存在する。 ---ちなみにセガミの有料DLCクラス『我が道を行く者』にはSPを消費して、フィーバーゲージを溜めるスキルがあるが、全SPを消費してたったの半分しかたまらない。ただでさえSPの方が溜めにくいのだから完全に無駄である。 --有料DLC「絶対アイテムドロップ」があれば、オブジェクト破壊でアイテムが湯水の如く手に入るためそれなりに解消されるが、この状態でもやはり雑魚戦でバンバン使うとアイテム消費の方も湯水の如く減っていく。 -スキル --SPスキル、パッシブスキル合わせて5つしかセットできないという少なさ。そのため回復技はアイテムで十二分に代用でき、上記のSPの問題もあって、死に技と言われている。 -通常攻撃の武器の距離、攻撃範囲の削除 --武器ごとの距離や範囲が一律自分の周りのみとなり、複数攻撃ができなくなった。これもSPの溜めにくさに拍車をかけている。 --この仕様が原因で、魔法使いキャラも敵に接近して攻撃をしなければならない。特に移動力が「3」と味方で一番移動力があるアイエフの半分しかないゲームギアは敵に近づくだけで一苦労。『[[FFF>フェアリーフェンサーエフ]]』も同様のシステムだったが、あちらは攻撃範囲の強化ができた。 ---参考までにシステムの大元である『Re;Birth3』ですら、移動力の最低値は4のため、ゲームギアの足の遅さは際立っている。 --また全て一律になったことで、キャラ・武器ごとの個性がなくなってしまっている。 戦闘システムの変更自体に不満は少ない。だが『Re;Birth3』のSPシステムをベースとした一方でコンボメイクや範囲攻撃が軒並み削除されているため、SPを溜めるのが非常に面倒なバランスになっている。 -ジェム関連 --回復量が非常に低い、また高所のジェムを取れるジャンピングスターを習得できるのは''ネプテューヌの隠しクラスのみでその効果もネプテューヌしか受けられない''、隠しクラスのため習得は終盤。そのため女神化4人しか実質入手できないのだが、ゼロトランス持ちのうずめ以外は回復量が足りず大赤字。 ---ジャンピングスターはコモンスキル枠を使うことになる為、ただでさえきついコモン枠を更に圧迫するが、そもそも終盤だとジャンピングスターを使ってまでジェムを取りたいような場面はまず来ない。 ---女神化と違い爆炎覚醒とセハガール化では取る事ができない。 --フィーバーゲージが最大になっていると戦闘開始時に毎回フィーバージェム出現演出がありテンポが悪い。 --ジャンプは完全に無言であり、女神化時に至ってはモーションすら変わらない。このため[[V>神次元ゲイム ネプテューヌV]]以降恒例の「カンガルーのように~」も聞けない。 -フォーメーション --本作ではディスクメイクも前衛後衛も存在せず、限界突破(ダメージ限界の上限解除)の手段がフォーメーション「オーバーリミット」しかない。 ---これが原因で、最終的にフォーメーションはオーバーリミット固定となってしまう。 ***システム -フィールドではアイエフかセガミ以外を操作キャラにできない。先述のようにこの2人のダンジョン上でのモーションは非常に可愛く充実しているのだが、他のキャラ分は用意されていないため、この辺りが手抜きを疑わせる要因になっている。また全てのアクションの開始と終了のボイスがそれぞれ1種類。 --開発元の『FELISTELLA』は自由に操作キャラを変更できた『Re;Birth』シリーズを手掛けておりシステムの根幹も流用されているため、''手抜き''以外に削除する要因がないことから批判されている。 --またワールドマップやダンジョン内で立ち止まっているとキャラが喋るが当然この二人のみ。本作は台詞がでる頻度が立ち止まって僅か10秒たらずと過去作と比べても非常に高く、台詞も「流石の私でも怒る」など、まるで数時間待たせたかのような文句ばかり、過去作のように他愛のない台詞は一切存在しない。 ---『Re;Birth3』でも同様の問題((特に言われていたのがブランの「早く決めやがれ!」))があったが、その比ではなく、リポップ待ちなどで立ち止まっているだけでも文句を言われ、正直かなり耳障り。 -武器 --装備が「武器のアタッチメント」扱いになり、見た目が変化せず、名前も「○○+1」などの手抜きが目立つものが多く面白みがない。 -コスチューム、アクセサリー --コスチュームチェンジがあるのがネプテューヌ・ネプギア・プルルート・アイエフ(アクセサリーのみ)の4人のみ、残りの6人はアクセサリーすら変更できない。言い方を変えれば『Re;Birth』シリーズからコスチュームを流用できるキャラのみ((ネプテューヌは神次元衣装であるジャージワンピ系列がなく、Re;Birth2よりは多いがRe;Birth3より少ないという中途半端さ))で、アイエフ以外に新規衣装は一つもない。『VII』に登場した4人の追加コスチュームは影も形も無い。 ---衣装替えにいろいろと許可がいるであろうセハガール4人はまだしもアイエフ・セガミ・うずめのコスチュームがないのは流石に手抜きとしか言いようがない。特にアイエフは従来作のデフォルト衣装が登場せず、セガミはイベントCGで衣装が変わるのにその衣装がない((もっともイベントCGにあった衣装が登場しないのはこのシリーズでは珍しくないが…))。なおオレンジハートのプロセッサユニットのみ『VII』から複数登場している((ちなみに『Re;Birth2』でも女神4人の衣装を大幅に削りながら、何故かプロセッサのみ続投、という事をやっている))。 ---ちなみに店舗特典の中には「セガサターンの衣装を着て、彼女の武器を持ったネプテューヌのタペストリー」があるが、ゲーム内にはそういったコラボ要素も一つもない。 -上記3つの問題点の通り、本作の目玉のセハガールは「ダンジョンで操作もできず、武器やコスチュームも変化がない」と全くもってファンに優しくない。さらにシナリオでの扱いも…(下記参照) --せめてカラバリやアクセサリーくらいは入れられた筈なのではなかろうか。 -ミッション --本作はメインシナリオもミッションで進行し、現代で一つ受けてクリアしたら現代で報告し、また一つ受けて戻って現代で報告し…と毎回現代に戻る事になるためテンポが悪く、シナリオでの違和感も強い。 --また本編に絡まないサブミッションこそ多いが各時代でのサブイベントはほとんど存在しない。特に2周目以降受けられる最強装備ミッションはアイエフVSセガミや、ネプテューヌVSセガサターンなどと言った表題がついているにもかかわらず、会話すらない。 ---現代の図書館にはサブイベントが複数あるが、大半がアイエフと非プレイアブルのセハガールの会話のみ。 --またこの仕様とクエスト破棄でのラスボス強化のためミッションを複数受ける事ができない。 -ボール、メダル --特にボールは手に入れても印がつかないため、どこで入手したかを覚えておかないと虱潰しで探す事になる。 --またアセル鍾乳窟とトイポリスというダンジョンは仕様書で増築されるのだが、増築前と後では別ダンジョン扱いとなっている。増築前に集めておかないとコンプリートできず取り返しがつかなくなってしまう。また増築前と全く同じ場所に配置されるため、ただ単に手間が増えただけになっている。 -その他 --シリーズ恒例のドット絵スタッフロールも削除されている。 --リポップアイテムの禁忌の枝が存在しない。 --敵が落とす素材に使い道がないものが多数ある。DLCでも配信する予定だったのだろうか? --シリーズ恒例であるコロシアムが存在しない。 ***シナリオ #region(ネタバレ注意); -本作はフリーシナリオかつ過去改変をコンセプトとしたストーリーなのだが、そのコンセプトが破綻してしまっている。というのも''4つの時代が全て同じ地域''なのが原因。 --同じ舞台の4つの時代の歴史を変える、と言われれば普通は一番古い時代を最初に変える、と考えると思うが、まず最初に向かうのが何故か2つ目のセガサターン時代。その後はフリーシナリオ=どこからプレイしてもいいとなっているせいで、地続きなのにラスボスによって歴史が食われようが、過去を変えようが未来に影響が起きる場面は僅か1ヶ所。当然過去の歴史が消滅しようが別時代のクエストは普通に受けられる。そのため一つの歴史として考えると''あまりにもツッコミどころが多いシナリオ''となっている。これが過去作みたいに4つの国であればほぼ不干渉でも違和感はまだ少なかったのだが。 --最初にセガサターン時代を訪れ、暫くイベントを進めてからフリーになって他の時代に行けるようになるのだが、''この時点でセガサターン時代のメインシナリオはほぼ全て終了している''。後は加入イベントと、4つの時代を全て終えた後の解決編だけである。つまりフリーを謳っている割にセガサターン時代にフリーな部分はほぼ存在しない。 --そして最初のセガサターン時代でネプテューヌとセガサターンは戦いの直前にラスボスによって歴史から消失してしまう。更にタイムループで二人の消失をなかった事にしてこの出来事を完遂する事で、この戦いがセガサターン時代における泥沼の戦いのきっかけだったと言う事がわかる。だがその後の2つの時代はタイムループ前後に関係なく、過去の戦いの影響で荒廃が進んだ世界となっている。 ---作中で歴史が大幅に狂ってしまわないように世界が修正しようとする「歴史の修正力」について語られる場面こそあるが、泥沼の戦いのきっかけという転換期に二人が消滅したのに、その後に影響が何一つ起きていないというのはおかし過ぎる。 --更に解決編も''大元のメガドライブ時代を無視して''、「一番敵対していないから」という理由で必ずセガサターン編から解決すると過去改変ものの基本すら出来ていない、そしてそれぞれの時代は干渉しないためこの後メガドライブ時代を解決しても、セガサターン時代に影響は一切なし。 ---更にセガサターン時代を改変したことで、2つの時代をすっ飛ばして、現代でのみ良い影響が起きると言う意味不明な展開になる。 --後に発売された『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』とは過去改変もののストーリーである点で一致しているが、向こうが事実上の本編であるのもあってシナリオの完成度は雲泥の差となっている。~ -アイエフ、セガミ、ネプテューヌ(バイク)が4つの時代を巡って争いを止める、というシナリオのためその時代の女神やセハガールとほとんど一緒に行動しない、また行動しても同行するだけで加入しない。 --また最初に会った時点で戦闘で使えるだけのコピー、シナリオを進める事で「歴史の消失から保護された」という形で本人がアイエフたちの現代に表れ加入するが、''本人は別時代へ行くことができないと作中で明言される''。そのためコピーと本人の区分が分かれている意味がない。 ---本物が加入するとクラスチェンジができるようになるが、あくまでシステム的な部分でありシナリオ上の意味はない。 --そのためタイムループものによく見られる「本来いないキャラを連れて行く事で話に変化が起きる」といった要素は一切ない。 ---結果的に女神もセハガールもほとんどが空気、本作はアイエフが主人公という点とセハガールのコラボをウリにしているはずである、それなのに''肝心のセハガールが空気''とはどういうことだろうか。 -描写されない、食い違う設定 --セガミには瀬賀初美という本名があるのだが、OP、EDクレジットを除けば本人も最初からセガミと名乗り、フルネームはおろか下の名前である初美すら一切出てこない。愛称のはずのセガミに更にネプテューヌが愛称をつける場面もあり、伏線でもないため名前が死に設定となっている。 --アイエフには新たに変身能力である爆炎覚醒が手に入ったが、これが「''本編開始前に旅をしていたら自然に身についた''」という主人公の変身能力と思えないほどに適当な扱い。また会話シーンでも最序盤の解禁イベント(強制雑魚戦)で一応「本気を出す」という会話はあるが、そこですら強制変身があるわけでもなく、それ以降は完全にないものとして扱われ、女神が変身(女神化)する事にアイエフが驚く場面すらあるほどに爆炎覚醒の話題も変身シーンも立ち絵((ステータス画面でのみ見ることができる))もない。 ---また、アイエフの爆炎覚醒は色が変わるだけで見た目の変化に乏しい。本作の主人公なのに女神どころかVIIのゴールドサァド以下の扱いである。 --ネプテューヌ(バイク)はバイクのためボケても表情がわからない、と描写されているのに対してトゥルーエンドのイベントCGではフロントカウルに顔文字のような表情が浮かぶようになっている。 ---セガミの本名と爆炎覚醒に関してはもしかしたら収録後に名称が設定されたのかもしれないが、それでもボイスなしのサブイベントもあるのに全く本編で触れられないのは不自然。特に爆炎覚醒は、女神化ですら無言変身する以上、別に「変身」などの台詞でも無理なくシナリオに組み込めたはずである。 -爆炎覚醒に加えて、女神化をするのもネプテューヌとプルルートだけ。ドリームキャストを殺さなければと意気込んでいるはずのうずめは、3対1という不利な状況でも女神化せずにボスとして登場する(=手加減している)。一方セハガール化に関しては、本編中で変身する場面があり、さらに混乱が起きるから変身するのはやめろとわざわざその後登場しない理由付けまで用意されている。 --またパーティメンバーのコピーはアイエフたちが収集したデータから生み出されるのだが、一度も見ていないはずオレンジハート、パープルシスターが使える事になる。一方アイリスハートは本編中に出会うまでプルルートのコピーは女神化不可。 ---ちなみに特典のブックレットには、爆炎覚醒アイエフ、パープルシスター、オレンジハートの台詞が書かれているが、そのどれもが本編には登場しない(他のキャラの台詞は本編で発言される)。 -全て解決していても、ループした時の現代の背景は荒廃しており、ドリームキャスト時代のダンジョンも修復されない。シナリオ上は荒廃がなかった事になっている為極めて不自然。ドリームキャスト時代のダンジョンについては、都合仕方がない面も無い訳ではないのだが…。 -セガサターンとゲームギアが現実のセガハードと順番が逆になっている点に関しては、争いが原因と語られている((メタ的はゲームギアモチーフと言われているネプギアに姉であるネプテューヌが居る事が原因))が、争いを解決しても本来の順序にならない理由については語られない。 -タイムループも最初の強制的に行われるループ以外、シナリオ上の意味が全くない。ループしないといけないような状況も一度も起きず、メインシナリオの進行状況が巻き戻るといった要素もない。 -ボス敵と呼べるものが少ない。ラスボスと極一部を除けばほとんどのボスが女神とセハガールであり、それを考えても1時代で2~3回程度しかボス戦がない。一応シナリオに一切関係ない強敵ならそれなりに登場するが。 ''キャラ関連'' -セガミ --アイエフとセガミを庇った結果、バイクに憑依する事になった事実上の命の恩人であるネプテューヌの事を「ぽんこつばいく(''愛称ではなく蔑称'')」としか呼ばない事を筆頭に、とにかく女神を見下す描写が多い。この行動を咎められる場面はあっても最後までその言動が改善される事はない。 --また本作限定のオリジナルキャラでありながら''セハガールを生み出した女神であり、セハガールは本能的にセガミに逆らえない''という版権、更に言えば他社キャラであるセハガールより完全に上位の存在。つまり完全な''メアリー・スー''と言える。 ---さらにはネプテューヌたち女神もセガミより下位の存在として扱われている、つまり''設定レベルで既存キャラ全員を上回っている''。 --セハガールを持ち上げるのも、自分が直接生み出したため。女神を見下すのもそのせいなのだろうが、下記の通りネプテューヌに対してのみ過剰すぎるほどに見下している。 --彼女が女神を見下したり暴走してもアイエフくらいしか咎めないなど、主人公のため優遇されるのは当然、と言う事を差し引いても悪い意味でプルルートの次に優遇されており、ライターが同じVでも批判された「特定キャラをとにかく贔屓する」という描写を繰り返している。 -もう一人の主人公のアイエフの扱い --上記の通り爆炎覚醒の異常な扱いの悪さなどシナリオ面だけで見てもセガミとの格差が目立つ。 --彼女の本作での扱いは唯一の一般人と言う事もあって主人公と言うよりも狂言回しに近く、メインキャラで出番こそ多いものの美味しい場面は全てセガミに持っていかれてしまう。アイエフ個人の見せ場と言えば冒頭のセガミを救出するシーンくらいである。 ---顕著な部分としてはタイムループはセガミの力であり、ラスボスにトドメを刺すのもセガミ(それどころかセガミ以外ではトドメを刺せないと明言される)。 -ネプテューヌ --バイクになる前からセガミとアイエフがネプテューヌの事を馬鹿にする描写が過剰に多い。過去作でも彼女の仕事のサボリっぷりから呆れられる描写は多かったものの、それらと比較しても、アイエフたちと初対面の時点で既に馬鹿にされ、「戦いが終わらないのはネプテューヌが弱いせいに違いない、だから稽古してあげる」とセガミに上から目線のいちゃもんをつけられるなど酷い扱いを受けている。 ---ちなみにネプテューヌは女神で一番セハガールとの戦いに消極的なため、戦いを止めたいセガミからすれば一番説得できそうな相手(実際は黒幕の干渉で無理だが、その事が分かるのは終盤)なのに一番見下されている。 ---上記のぽんこつばいくに関してもネプテューヌがバイクになって以降最後まで一度も名前を呼ばれず、どれだけ切羽詰まった場面でもそう呼ぶため、完全に見下されている。 --また下記のネプギアを「ネプギアが誰かを殺そうとするはずないから操られている」と言ってセガミを自身に跨らせたうえで轢く、というV以外((Vでは帰ってこられないネプギアを一切気にかけないなどかなりないがしろにしている))の他作品からは想像できないサイコパス染みた行動をし、更にこの際跨ったセガミのせいにしている。 -セハガール全般 --最終的に仲間になるセハガール4人は女神を敵視している。これは黒幕の干渉が原因であり、各時代のミッションを進めて現代で保護し正式加入する辺りを境に妙に好戦的にされていた性格が元に戻る。女神側も黒幕の干渉を受けている描写こそあるものの、セハガール側に比べて描写が薄く、またアイエフ一行は女神とばかり行動を共にする。そのためせっかくのコラボなのに最初はプレイヤーに悪い印象ばかり残ってしまう。 ---後にゲームギア時代は直接的な干渉がされていない、ドリームキャスト時代に至っては干渉0で敵対している事が発覚するため、この二人(+ネプギア、うずめ)は自分自身の意志で敵意ないし殺意を向けていた、というファンからすれば全く嬉しくない事実が明かされてしまう。 ---ネプテューヌに多少は友好的なセガサターンはともかく、メガドライブ、ドリームキャストは完全に相手を殺すつもりのため余計に印象が悪くなってしまっている。 --ゲーム冒頭のムービーでは女神4人VSセハガール4人の映像(本来は4人とも時代が違うため揃い踏みは単なるイメージ映像だが)があるが、この時パープルハートとドリームキャストが代表で対決しているが、本編中にこの二人の絡みはほとんど存在しない。 -プルルート --上記のシナリオのため女神やセハガールと戦う機会が多いのだが、その時シナリオ上ではアイエフ、セガミ(+その時代のキャラ)で2対1か3対1となっている。当然ながら「余裕よね」や「3対1とか卑怯」と言った会話が行われるのだが、操られたプルルートが相手の時のみアイエフ、セガミ、メガドライブの''3人掛かりで全滅寸前まで追い込まれる''。そしてあわや全滅と言う所でプルルートが自分自身を攻撃し、操っていた相手を無理矢理排除して勝利と''1人だけ遥かに格上の存在''として描かれている。なお全く同じ展開で戦うセガサターンには普通に勝利できるため、敵にプルルートを強化する力はない。 ---結果的に実力が拮抗している他の3時代と異なり、メガドライブは知能はともかく、実力ではプルルートの足元にも及ばないキャラとなっている、一応数少ない頭脳派と言う事もあって、''プルルートが絡まない場面ならば''扱いが悪いわけではない。 ---ライターがおそらく違う((名義がブランのため不明、だがプルルートの扱いからおそらく別人))前作ではオミットされていた理不尽な暴力を振るう面も復活し、またメガドライブが異常に敵視しているのはその「相手が嫌がるのを見て喜ぶ」というドSで自分勝手な性癖故に早急に潰すようにと黒幕に煽られたからであり、対するプルルートも口では仲良くしたいと言いながらも、黒幕の干渉で「全力で抵抗してくれるから」と嗜虐心を煽られてメガドライブとの戦いを止めないという状態になっている。そのためメガドライブは次世代のセガサターンに対して女神との確執を生むような言い伝えを残している。要するに、''プルルートこそが物語の元凶''といっても過言ではない。このプルルートの悪癖に関しては最終的に有耶無耶になる。 -ゲームギア時代(ネプギア、ゲームギア) --時代ごととにかく不遇で特にイベントが不自然。 ---ネプギアの手伝いをする、というミッションが入るが、そのミッションを報告しても次のミッションが出現せず、しばらくサブミッションをこなすことになるが、サブミッションが本編に関わるのはここのみのため、イベントが途切れたようにしか見えない。また現代でミッションを受けるという仕様上、ゲームギア時代の手伝い=サブミッションという発想が出なかった人も。 ---また2人が一触即発状態になった時に「現代に戻れば何か策があるかもしれない」と現代に戻る事になるが、現代に戻ると何事もなかったかのようにその場で加入する。明らかに対決の結果のイベントが飛んでおり、二人の口や後のドリームキャスト時代で語られる事もない。 --この時代は「前時代からの戦いのせいでゲームひいては女神とセハガールが疎まれるようになり、二人とその信者は細々と隠れながら活動している」となっているのだが、上記の通り解決編は必ずセガサターン時代からで、最後はドリームキャスト時代になる。 ---そのためセガサターン時代は必ず解決済みにもかかわらず、上記の一触即発の直前まで一切変化が起きていないため「前時代の確執がないのに結局二人とも疎まれるようになり、二人が殺し合う直前でギリギリ解決」いういくら黒幕の干渉があるとはいえ''二人がよほど無能でもない限り起こりえない展開''が正史となってしまっている。更に言えばセガサターン時代を解決した事で現代に良い影響が起きている事からセガサターン時代の二人が遺恨を残したとは考えにくい。そのため泥沼になる前に解決した他3時代と違い唯一衰退する事が確定とトゥルーエンドでも扱いが悪い。…もっともこの有様なのに解決したドリームキャスト時代では女神とセハガールが復権し繁栄しているあたり、シナリオの擦り合わせをしていないだけの可能性が圧倒的に高いが。 ---またネプギアは上記の通りネプテューヌに轢かれ、実は正気だった、つまり''必要なら相手を殺すつもりのキャラ''として扱われていたり((支配エンドでその片鱗はあったが、あのシナリオはご都合主義と批判されるようなシナリオである))、ゲームギアやネプテューヌと違って信者をちゃんと見分けられないなど他の女神やセハガールより劣っている描写がかなり目立つ。 --またこの二人のみ、ボスとして登場せず、更にイベントCGも他の時代より少ない。 -プルルートや特定キャラの他キャラを下げる形での優遇、ネプテューヌを過剰に馬鹿にした言動、ネプギアの不遇というのは本作のシナリオライター鈴木俊行氏が手がけた『V』でも問題視されていた要素である。『V』の時点で散々批判を受けたにもかかわらず本作でも全く改善されていないどころか、プルルートが圧倒的強者になっているなどむしろ''悪化している''のは一体どういう事なのか。 --誤解がないように言っておくと出番自体はプルルートも他のキャラと大差ない、むしろメガドライブのほうが出番が多いくらいである。ただその少ない出番であからさまに別格の扱いをされているのが問題なのである。 --そして更に本作では主人公であるはずの2人に関しても、アイエフに比べると設定面から出番まであからさまなほどにセガミが優遇されている。 -[[以前のシリーズ作品>新次元ゲイム ネプテューヌVII]]では[[真の仲間>テイルズ オブ ゼスティリア]]などいったネタを披露していたが、このような有様ではこれまた見事なブーメラン、「''お前が言うな''」と言い返さざるを得ない。 -ラスボスの謎 --ラスボスは「歴史を喰らうもの」の名の通り、歴史を食べて消失させてしまうのだが、本編開始時では歴史を食べておらず歴史を調整して荒廃させているだけで、この行動の意図は作中で明かされない。別に荒廃させなくとも歴史を食べる事はでき、操られたセガサターンが「歴史は変えさせない」と発言するため意味はあるはずなのだが。 --またゲーム序盤でネプテューヌとセガサターンの消失させるが、タイムループした際には全く同じ場面(例外はネプテューヌ(バイク)の有無)にもかかわらず、登場しないという矛盾が存在する。 ''エンディング関連'' -バッドエンドとノーマルエンドがほとんど同じ内容。違いは「アイエフが結末に納得したかどうか」位でノーマルエンドで納得できない場合ループが発生する。 --だがノーマルエンドではラスボスの復活が示唆されるのに対して、バッドエンドでは示唆されないため''ぱっと見だとノーマルエンドのほうがよっぽどバッドエンドに見える''。ライターが同じVでも同じ事を言われていたのがまた…。 #endregion(); ---- **総評 コラボによるキャラクター増加やシステム刷新など見るべき点はあるのだが、前者はコスチュームなどの追加なし、フィールド上でのアクションやカップリングスキルの未実装、後者はバランス調整不足により手抜きを感じさせる結果になった。~ 特にシステムの流用元があり、その流用元では普通にできていた事が本作ではできなくなっていた事が、手抜きの印象をより一層強くしてしまった。 シリーズの要を握るキャラクターについてもセガ関連に拘った結果、人気キャラである''3女神他レギュラーキャラをほぼ不在''にしてしまった上、タイムループ、過去改変ものとしても低レベルなシナリオでありメインキャラ2人+1台に描写が偏ったばかりか、更にライターお気に入りキャラの描写にばかり力が入った結果、女神はおろか肝心のコラボ先であるセハガールまでもが空気になり、せっかくのコラボが活かされない結果になった。 結局は''コラボという貴重な機会であるにもかかわらず''、ネプテューヌシリーズでも特に作りの粗さと人を選ぶ部分が濃い作風となり、これまで以上に「買うな、俺は買うが」を継承する冥界住人御用達としての面を強く示すものとなった。~ 時間移動で変化するダンジョン、クエストの攻略内容によって進化するラスボスなど、見所となるコンセプトやゲームシステムはあったため、時間をかけて作りこみや調整をしていれば評価は変わっていただろう。 ---- **Steam配信Windows版 -2017年6月12日、海外だけでなく日本でも同時リリース。これまでは日本リリースが待たされることが多かったが今回は最初から日本語対応である。 --DLCとしてスケッチアートブック、サウンドトラックセット、壁紙の付いた「デラックスセット」があり、通常DLC全部入りの「コンプリートパック」、限定DLC付きの「デラックスパック」、全部入りの「コンプリートデラックスパック」も発売されている。 //--だが、海外で配信済みの『[[激ノワ>超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート]]』『激ブラ』の4作のおま国を解除せずに本作が配信されたため、その点に関する不満や疑問も存在する。 //---特にVIIが国内でリリースしてない為、国内のPC版においてうずめの初登場がこの作品となる。 //↑『VII』『U』はおま国が解除された模様。解除された日時は不明。 ***Steam版での不具合 -ゲームパッドを接続して起動すると、初回起動時にA/B(×/○)ボタンに決定/キャンセルを割り当てるかキャンセル/決定を割り当てるか選択するのだが、二度目以降の起動時にこの設定を変更する手段がない。((一般的な国産ゲーのSteam版は、起動時に設定ダイアログなどを使いA/Bのコンバージョンを設定出来ることが常識となっている)) -しかも、ゲーム起動後に設定出来るゲームパッド用のキーコンフィグ機能に不具合があり、決定ボタンとキャンセルボタンの入れ替えを行う事ができない。そのため、初回に選択したA/Bボタンの機能に不満があった場合、セーブデータごとアンインストールして再インストールするか、それができなければその後はずっと違和感を抱えたままプレイしないといけない。 ---- **余談 -本作は前回の[[激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団]]からの発売間隔が''たった一ヶ月ちょっと''しかなかったという超過密スケジュールであった。ジャンルが異なる上に開発は別会社ではあるものの、あまりのペースの早さやシリーズソフトの乱発にウンザリさせられたユーザーは多かった。 --前作にはマルチプレイヤーモードが存在していたのだが、本作の存在がその寿命を否が応でも縮めてしまったことは間違いない。 --勿論、大量のシリーズ作品リリースに嬉しい悲鳴を上げる筋金入りの%%冥界住人%%シリーズファンも居ない訳ではなかったのだが…。 -発売前にエンディング後の後日談イベントとして女神+アイエフorセハガール+セガミのどちらになるかの投票があった。結果は女神側優勢になったが、セハガール側も一ヶ月もしないうちに配信された。~ 両方の配信自体は予測していたプレイヤーが多かったが、投票までしたのに配信が早すぎると感じたプレイヤーもいたことだろう。 -本作で女神3人とコンパがリストラされた事で、初代作からの皆勤キャラ(及びRPG系作品での常連メンバー)がネプテューヌとアイエフだけになってしまった。Uや激ブラではアイエフはほぼゲストとしての登場のため、メインキャラとしてはネプテューヌ1人だけである。 -なぜかラスボスの声優が明かされていない。同シリーズ内でもモブキャラの声優が明かされていないことはあったのだが、今作では逆にモブキャラの声優がスタッフロールに載っており、関連書籍「電撃ネプテューヌ」でさえもラスボスの声優は書かれていない異例の状態となっている。 -今作はシリーズで唯一修正パッチが配布されていない。必要ないほど完成度が高かったなら最近では稀な快挙だったのだが…。 -配信されていた各種DLCは、購入ページから跡形もなく消え失せており購入不能となっている。公式からの配信終了のアナウンスは無いが…? --正確な消滅日時は不明だが、有志によって2020年1月の時点で購入ページからDLCが消滅していた事が確認されている。 --上述の後日談イベントもDLC消滅に巻き込まれてしまい、2020年現在は新規にダウンロードできない状況が続いている。 --一応Steam版は現在でも購入可能。 -SRPGの『激ノワ』を除くと、本作は『mk2』以来のレベルキャップ解放が存在しない作品となっている。 -2017年2月9日に、次回作となるシリーズ外伝作品『[[四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE]]』が発売された。 --キャラクターの扱いはある程度改善されているものの、別方向で看過できない問題が多く、本作の反省を生かせているとは言い難い仕上がりとなっている。詳細は該当作品の記事を参照されたし。 --流石の冥界住人もあまりの低品質ぶりに我慢の限界となったのか、この作品を機にネプテューヌシリーズは売上を大きく落とし、そして「外伝作品は期待出来ない」と認識し始めるようになる。 //-2020年8月6日には、バーチャルYouTuberとのコラボゲーム『[[ブイブイブイテューヌ]]』が発売された。ネプテューヌシリーズにおける外部とのコラボ作品としては実に約5年ぶりの作品となる。 //--「ホロライブ」等、複数のバーチャルYouTuberグループや所属事務所とのコラボが実現。単純なコラボ数ではシリーズ過去最多となった。 //--しかし本作の批判がマシと言えるレベルでシリーズ史上最も酷評を受けたコラボ作品となってしまった。詳しい事は当記事を参考。 //次々回作以降のことまで書くのは話が逸れていると感じるのでCO //-2021年9月16日に[[閃乱カグラ>閃乱カグラシリーズ]]とのコラボゲーム『閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女たちの響艶-』が発売。過去に『[[閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH]]』でネプテューヌが参戦した縁があるのかマーベラスに相談したとの事。今までのコラボはゲーム企業とバーチャルYouTuberに対し、ゲーム作品を主軸したコラボは初。 //--発売前には過去作のキャラクターも再登場するアナウンスがされている。

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