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さらに数日後、事故で両親をなくした「都築姉弟」が近澤家に引き取られてきた。最初はぎこちなかった五人も、年齢が近いせいもあり徐々に打ち解けていく。 かつては妹のような存在だった「結衣」、気が強くてグイグイ周りを引っ張っていく「亜季」。 二人の間で大樹の気持ちが揺れ動いていくことになる。夏の終わりを迎えたときに大樹の隣にいるのは果たしてどちらの、女の子だろうか。(公式サイトより抜粋) ---- **登場人物 ''近澤 結衣''(ちかざわ ゆい)CV:篠原佳音~ 大樹と幼馴染の女の子。~ 以前から大樹に好意をよせていたがなかなか言い出せないでいた。 両親は離婚しており、母親と兄との三人暮らし。~ 今年の夏こそ、大樹に自分の気持ちに気付いてもらうために奔走する。性には疎く、ちょっとしたことでも顔を真っ赤にしてしまう。 ''都築 亜季''(つづき あき)CV:浅倉四季~ 両親と死別し、唯一の親類である近澤家に弟と一緒に世話になっている女の子。~ 本人もそれは負い目を感じているらしく、家の手伝いなどをして、少しでも一家に貢献できるように、日々頑張っている。~ エッチには興味があるものの、具体的にどういったことをするのか、といった知識は皆無。 ''近澤 依子''(ちかざわ よりこ) CV:南雲涼~ 近澤結衣と一史の母親。離婚したため、女手一つで子供達を育ててきた。~ サバサバした性格で大樹にとっては幼馴染の母親というより、歳の離れた姉貴といった感じ。~ ちょっとした仕草で大樹をドキッとさせることもしばしばで、本人はからかっているつもりらしいが、大樹にとっては刺激が強すぎる ようだ。 ''近澤 一史''(ちかざわ かずし) CV:朝田孝~ 結衣の兄で大樹から見ると何でも知って頼りになる兄的存在。典型的な田舎のニイちゃん。都会から避暑してきた主人公を暖かく迎え入れてくれた。~ 仕事はしているようだが、詳しくは教えてくれない。口癖は「その方がかっこいいからな!」。 ''都築 祐樹''(つづき ゆうき) CV:井村屋ほのか~ 亜季の弟で姉共々、近澤家に世話になっている。病弱で性格も大人しいため、以前住んでいた場所では友達も少なかった。~ こちらで生活するようになってからは、自分から積極的になろうと色々、努力しているようだが……。~ (ここまで公式サイトから引用) -ジャンルや公式での紹介などから「田舎を舞台としたごく普通のADV」を連想させるが……''実際の内容はとんでもない鬱グロゲーであった。'' ---- **特徴 -システムはオーソドックスなADV。 --選択肢で分岐して展開やエンディングが変わる。 -テキストは全画面に表示されるビジュアルノベル形式。 ---- **&color(red){''事前情報とあまりにも違う内容''} -「祖父母の家に来て、幼馴染と再開する」この部分までは、公式の紹介通り。 --初日を終えると、怪しげなフォントで「DAY 2」と表示される。ここで違和感を覚えたプレイヤーもいる。 --2日目に主人公は依子と和姦してしまう。その後、依子は主人公に異様な執着を持つ。 --その後も不穏なイベントがちらほらあり、「DAY&color(red){''4''}」は数字が赤くなる。''この日から事前紹介と完全にかけ離れた展開になる。'' -4日目に依子が、両親を失った都築姉弟を引き取る。 --依子は都築姉弟を嫌うそぶりを見せる。近澤兄妹と主人公も困惑。 -その後''依子は亜季を虐待する。'' --亜季は弟を守るために、虐待を受け続ける。 #region(亜季への仕打ちのうち、特に酷いもの) 床にこぼしたご飯を犬食いさせる。~ 亜季が可愛がっていたヒヨコを、''親子丼にして食べさせる。''~ &color(red){''陰核を切断。''} #endregion ---- **賛否両論点 ***鬱要素 -陰湿な作風 --ほとんどの主要人物の倫理観が狂っており、主人公は狂った環境を改善しようともするが、時には加害者側にもなるため、感情移入はしにくい。 --和姦/凌辱の双方に何らかの後ろめたい事情が絡んでいる。 --追放される形での田舎送り。田舎故に助けを求められない虐待など、田舎の嫌な面ばかりが強調されている。 --珍しい題材ではあり、先の見えない展開ではあるが、少なくとも公式の紹介のようなストーリーからはかけ離れている。 #region(キャラクター・一部ストーリーのネタバレ) -主人公は「親友と思っていた男に、彼女を陵辱される。その後彼女が自殺」という過去を持つ。 --その後、親友を半殺しにしている。冒頭で田舎に来た理由は精神を落ち着けるため。 -亜季は「後輩と性行為をしている間に両親が交通事故」という過去を持つ。 --両親の事故を見た祐樹は、心的外傷後ストレス障害になる。 --亜季が祐樹を守るのに必死なのはこの事件があったため。 -近澤一家は倫理観が欠けている。 --結衣は亜季の陵辱を傍観して楽しむ。 --一史は弱っている亜季に陵辱を試みる。 ねじの外れた者達同士のその後は、やはりろくでもない。~ 主人公が依子を中心に支配する展開もある。 ''選択肢によって展開が変わるが、どのルートも悲惨''~ 以下は一例 -調子に乗って一史が亜季を陵辱。 --それを見ていた祐樹が一史を刺殺。 --主人公は''死体を隠すために、依子に息子の死体を解体させる。'' --依子は公に出来ないため、報復として、亜季の眼球をドライバーで潰す。 -エンディング --発狂してまともに喋れなくなった亜季と共に過ごす。 --主人公の指示で、祐樹が結衣と亜季と性交。依子は一史の子を孕んでしまう。 #endregion ---- **問題点 -シナリオ --選択肢によっては前後の会話が噛み合わなくなる。 --またキャラの性格が若干ぶれる場合もある。 --結衣ルートは結衣と結ばれて終わる。尻切れトンボなエンディング。 ---悪事を働いたのに、結衣のみが酷い目に遭わないことも非難される。 -質の低いCG --絵とテキストの不一致。 ---亜季が顕著。傷を負っているのに立ち絵は傷一つない、あったはずの痣が別のシーンでは消えているなど。 --胴体が短すぎるなど、身体のバランスが取れていないCGが多い。エロシーンで顕著。 --目を瞑ったCGはすべて笑っているように見えてしまう。 ---絵師も自覚しているためか、瀕死のキャラは目を半開きにしている。笑っているように見えるよりはマシかもしれないが……。 -選択肢が多く、難易度はやや高い --何故、その選択肢で展開が変わったか分かりにくいものが多い。水増しとも言われる。 -コンフィグ --詳細設定をするにはコンフィグ画面で「F8キー」を押す必要がある。 --この事は「Readme」に小さく書かれている。 --何故か「ユーザーサポート保証外」とも書かれている。 ---ちなみにBGMのランダム再生も「F8キー」で行う。 ---- **評価点 -陰鬱な展開 --あくまで「事前情報との著しい乖離」が非難されているのであって、シナリオや各々の展開そのものは決して悪くはなく、鬱ゲーとしてはそこそこの完成度を誇っている。 --単に狂っているだけではなく、その奥底にある「人間はいとも簡単に狂ってしまう」という核心に基づいてのものであり、暗い過去を持つ者達の掘り下げや、対比により作品の深みを出すことに成功している。 --描写面でもマインドコントロールや精神崩壊等の描写が本格的と評判。これらの描写は簡単そうで、深みと個性を与えるのが非常に難しい部類のものである。 ---現実の監禁事件等でも、虐待を受け続けると逃げる意思さえなくすとされている。 -BGM --大半が陰鬱だが、本作の雰囲気には合っている。 --長く聴くと気が滅入ってくること間違いなし。文面だけ見ると低クオリティと思われがちだが、鬱ゲーとしては充分な盛り上げ要素である。 ---- **総評 公式が意図的に異なる内容で宣伝していたため、悪い意味でプレイヤーの予想を裏切った。~ 普通の恋愛ADVのつもりで購入した人は騙し討ちで地雷を踏むことになってしまったため、企業態度が問題視された。~ 公式がこのような手法で宣伝するゲームは幾つかあるが、本作の場合はその出来がどうであれプレイヤーの嗜好に関わる部分を騙していた為、「インパクトある宣伝」ではなく「単純に騙された」という悪印象と反感をもたらす結果となってしまった。 //幸か不幸か本作発売は、[[あの魔物>魔法少女アイ参]]が降臨しKOTYeが開闢した年の1年前。~ //結果としてその悪名が普段エロゲーを嗜まない層まで広がることは無かったが、仮に時期さえあっていれば、[[悪質な宣伝詐欺の一例>色に出でにけり わが恋は]]として総評に取り上げられたであろうことは想像に難くない。 その一方で本作の内容を知ってから、あえて購入した人もいる。~ 宣伝を抜きにしても難点の多い作品ではあるが、「人間が狂ってゆく」一部始終の描写に惹かれ、ただのグロゲーではないと評する人も少数ながら存在する。 ---- ---- **余談 -公式で配布されているデモムービーのフォルダ名が「kuraken」なので、公式の略称は「蔵ケン」だと思われる。 -「FAIRYTALE ETHIX」名義では過去に『donor[ドナー]』というエロゲーを発売していた。 --こちらは発売前からグロ要素を交えて紹介されていた。 -案の定というべきか、F&Cは本作以降「FAIRYTALE ETHIX」名義での新作を発売していない。 --なおライターも本作と『donor[ドナー]』以外で同じ名義が見つかっていない。色々と謎が多い製作陣である。 -エロゲー雑誌「メガストア」では本作のグロ要素も積極的に紹介していた。 --徹底的にグロ要素を隠していた公式の広報とギャップを感じさせる。 -DL版を販売するサイトは複数ある。念のため書いておくが、検索及び購入は自己責任で。 --サイトによってサンプルにグロ画像を掲載しているものと、サンプルにグロ画像が見られないものがある。
*蔵の中はキケンがいっぱい!? 【くらのなかはきけんがいっぱい】 |ジャンル|ドキドキ田舎でADV|&image(http://fandc.co.jp/product/kura/images/title-illustration.jpg,width=160)| |対応機種|Windows 98SE~XP|~| |発売・開発元|FAIRYTALE ETHIX|~| |発売日|2007年6月29日|~| |定価|6,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|2010年6月8日/2,848円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|事前情報とあまりにも違う内容&br;親子丼(エロい意味ではない)|~| #center{&big{''あっ、濡れちゃった……''}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -F&Cの傘下ブランド「FAIRYTALE ETHIX」の2作目。 -まずは''公式の''紹介を見ていただきたい。 #region(デモムービー) &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=RztzO2WryPU) #endregion ---- **ストーリー 夏休みを利用して、祖父母の家に遊びにきた主人公・大樹。 帰ってきて早々、幼馴染である「近澤一史・結衣」の兄妹と再会する。意気投合して、毎日のように近澤家に出入りする大樹。 さらに数日後、事故で両親をなくした「都築姉弟」が近澤家に引き取られてきた。最初はぎこちなかった五人も、年齢が近いせいもあり徐々に打ち解けていく。 かつては妹のような存在だった「結衣」、気が強くてグイグイ周りを引っ張っていく「亜季」。 二人の間で大樹の気持ちが揺れ動いていくことになる。夏の終わりを迎えたときに大樹の隣にいるのは果たしてどちらの、女の子だろうか。(公式サイトより抜粋) ---- **登場人物 ''近澤 結衣''(ちかざわ ゆい)CV:篠原佳音~ 大樹と幼馴染の女の子。~ 以前から大樹に好意をよせていたがなかなか言い出せないでいた。 両親は離婚しており、母親と兄との三人暮らし。~ 今年の夏こそ、大樹に自分の気持ちに気付いてもらうために奔走する。性には疎く、ちょっとしたことでも顔を真っ赤にしてしまう。 ''都築 亜季''(つづき あき)CV:浅倉四季~ 両親と死別し、唯一の親類である近澤家に弟と一緒に世話になっている女の子。~ 本人もそれは負い目を感じているらしく、家の手伝いなどをして、少しでも一家に貢献できるように、日々頑張っている。~ エッチには興味があるものの、具体的にどういったことをするのか、といった知識は皆無。 ''近澤 依子''(ちかざわ よりこ) CV:南雲涼~ 近澤結衣と一史の母親。離婚したため、女手一つで子供達を育ててきた。~ サバサバした性格で大樹にとっては幼馴染の母親というより、歳の離れた姉貴といった感じ。~ ちょっとした仕草で大樹をドキッとさせることもしばしばで、本人はからかっているつもりらしいが、大樹にとっては刺激が強すぎる ようだ。 ''近澤 一史''(ちかざわ かずし) CV:朝田孝~ 結衣の兄で大樹から見ると何でも知って頼りになる兄的存在。典型的な田舎のニイちゃん。都会から避暑してきた主人公を暖かく迎え入れてくれた。~ 仕事はしているようだが、詳しくは教えてくれない。口癖は「その方がかっこいいからな!」。 ''都築 祐樹''(つづき ゆうき) CV:井村屋ほのか~ 亜季の弟で姉共々、近澤家に世話になっている。病弱で性格も大人しいため、以前住んでいた場所では友達も少なかった。~ こちらで生活するようになってからは、自分から積極的になろうと色々、努力しているようだが……。~ (ここまで公式サイトから引用) -ジャンルや公式での紹介などから「田舎を舞台としたごく普通のADV」を連想させるが……''実際の内容はとんでもない鬱グロゲーであった。'' ---- **特徴 -システムはオーソドックスなADV。 --選択肢で分岐して展開やエンディングが変わる。 -テキストは全画面に表示されるビジュアルノベル形式。 ---- **&color(red){''事前情報とあまりにも違う内容''} -「祖父母の家に来て、幼馴染と再開する」この部分までは、公式の紹介通り。 --初日を終えると、怪しげなフォントで「DAY 2」と表示される。ここで違和感を覚えたプレイヤーもいる。 --2日目に主人公は依子と和姦してしまう。その後、依子は主人公に異様な執着を持つ。 --その後も不穏なイベントがちらほらあり、「DAY&color(red){''4''}」は数字が赤くなる。''この日から事前紹介と完全にかけ離れた展開になる。'' -4日目に依子が、両親を失った都築姉弟を引き取る。 --依子は都築姉弟を嫌うそぶりを見せる。近澤兄妹と主人公も困惑。 -その後''依子は亜季を虐待する。'' --亜季は弟を守るために、虐待を受け続ける。 #region(亜季への仕打ちのうち、特に酷いもの) 床にこぼしたご飯を犬食いさせる。~ 亜季が可愛がっていたヒヨコを、''親子丼にして食べさせる。''~ &color(red){''陰核を切断。''} #endregion ---- **賛否両論点 ***鬱要素 -陰湿な作風 --ほとんどの主要人物の倫理観が狂っており、主人公は狂った環境を改善しようともするが、時には加害者側にもなるため、感情移入はしにくい。 --和姦/凌辱の双方に何らかの後ろめたい事情が絡んでいる。 --追放される形での田舎送り。田舎故に助けを求められない虐待など、田舎の嫌な面ばかりが強調されている。 --珍しい題材ではあり、先の見えない展開ではあるが、少なくとも公式の紹介のようなストーリーからはかけ離れている。 #region(キャラクター・一部ストーリーのネタバレ) -主人公は「親友と思っていた男に、彼女を陵辱される。その後彼女が自殺」という過去を持つ。 --その後、親友を半殺しにしている。冒頭で田舎に来た理由は精神を落ち着けるため。 -亜季は「後輩と性行為をしている間に両親が交通事故」という過去を持つ。 --両親の事故を見た祐樹は、心的外傷後ストレス障害になる。 --亜季が祐樹を守るのに必死なのはこの事件があったため。 -近澤一家は倫理観が欠けている。 --結衣は亜季の陵辱を傍観して楽しむ。 --一史は弱っている亜季に陵辱を試みる。 ねじの外れた者達同士のその後は、やはりろくでもない。~ 主人公が依子を中心に支配する展開もある。 ''選択肢によって展開が変わるが、どのルートも悲惨''~ 以下は一例 -調子に乗って一史が亜季を陵辱。 --それを見ていた祐樹が一史を刺殺。 --主人公は''死体を隠すために、依子に息子の死体を解体させる。'' --依子は公に出来ないため、報復として、亜季の眼球をドライバーで潰す。 -エンディング --発狂してまともに喋れなくなった亜季と共に過ごす。 --主人公の指示で、祐樹が結衣と亜季と性交。依子は一史の子を孕んでしまう。 #endregion ---- **問題点 -シナリオ --選択肢によっては前後の会話が噛み合わなくなる。 --またキャラの性格が若干ぶれる場合もある。 --結衣ルートは結衣と結ばれて終わる。尻切れトンボなエンディング。 ---悪事を働いたのに、結衣のみが酷い目に遭わないことも非難される。 -質の低いCG --絵とテキストの不一致。 ---亜季が顕著。傷を負っているのに立ち絵は傷一つない、あったはずの痣が別のシーンでは消えているなど。 --胴体が短すぎるなど、身体のバランスが取れていないCGが多い。エロシーンで顕著。 --目を瞑ったCGはすべて笑っているように見えてしまう。 ---絵師も自覚しているためか、瀕死のキャラは目を半開きにしている。笑っているように見えるよりはマシかもしれないが……。 -選択肢が多く、難易度はやや高い --何故、その選択肢で展開が変わったか分かりにくいものが多い。水増しとも言われる。 -コンフィグ --詳細設定をするにはコンフィグ画面で「F8キー」を押す必要がある。 --この事は「Readme」に小さく書かれている。 --何故か「ユーザーサポート保証外」とも書かれている。 ---ちなみにBGMのランダム再生も「F8キー」で行う。 ---- **評価点 -陰鬱な展開 --あくまで「事前情報との著しい乖離」が非難されているのであって、シナリオや各々の展開そのものは決して悪くはなく、鬱ゲーとしてはそこそこの完成度を誇っている。 --単に狂っているだけではなく、その奥底にある「人間はいとも簡単に狂ってしまう」という核心に基づいてのものであり、暗い過去を持つ者達の掘り下げや、対比により作品の深みを出すことに成功している。 --描写面でもマインドコントロールや精神崩壊等の描写が本格的と評判。これらの描写は簡単そうで、深みと個性を与えるのが非常に難しい部類のものである。 ---現実の監禁事件等でも、虐待を受け続けると逃げる意思さえなくすとされている。 -BGM --大半が陰鬱だが、本作の雰囲気には合っている。 --長く聴くと気が滅入ってくること間違いなし。文面だけ見ると低クオリティと思われがちだが、鬱ゲーとしては充分な盛り上げ要素である。 ---- **総評 公式が意図的に異なる内容で宣伝していたため、悪い意味でプレイヤーの予想を裏切った。~ 普通の恋愛ADVのつもりで購入した人は騙し討ちで地雷を踏むことになってしまったため、企業態度が問題視された。~ 公式がこのような手法で宣伝するゲームは幾つかあるが、本作の場合はその出来がどうであれプレイヤーの嗜好に関わる部分を騙していた為、「インパクトある宣伝」ではなく「単純に騙された」という悪印象と反感をもたらす結果となってしまった。 //幸か不幸か本作発売は、[[あの魔物>魔法少女アイ参]]が降臨しKOTYeが開闢した年の1年前。~ //結果としてその悪名が普段エロゲーを嗜まない層まで広がることは無かったが、仮に時期さえあっていれば、[[悪質な宣伝詐欺の一例>色に出でにけり わが恋は]]として総評に取り上げられたであろうことは想像に難くない。 その一方で本作の内容を知ってから、あえて購入した人もいる。~ 宣伝を抜きにしても難点の多い作品ではあるが、「人間が狂ってゆく」一部始終の描写に惹かれ、ただのグロゲーではないと評する人も少数ながら存在する。 ---- ---- **余談 -公式で配布されているデモムービーのフォルダ名が「kuraken」なので、公式の略称は「蔵ケン」だと思われる。 -「FAIRYTALE ETHIX」名義では過去に『donor[ドナー]』というエロゲーを発売していた。 --こちらは発売前からグロ要素を交えて紹介されていた。 -案の定というべきか、F&Cは本作以降「FAIRYTALE ETHIX」名義での新作を発売していない。 --なおライターも本作と『donor[ドナー]』以外で同じ名義が見つかっていない。色々と謎が多い製作陣である。 -エロゲー雑誌「メガストア」では本作のグロ要素も積極的に紹介していた。 --徹底的にグロ要素を隠していた公式の広報とギャップを感じさせる。 -DL版を販売するサイトは複数ある。念のため書いておくが、検索及び購入は自己責任で。 --サイトによってサンプルにグロ画像を掲載しているものと、サンプルにグロ画像が見られないものがある。

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