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タントアール」(2023/07/03 (月) 18:31:07) の最新版変更点

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「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は『タントアール』の移植版についての追記です。 ---- *タントア~ル 【たんとあーる】 |ジャンル|ミニゲームバラエティ(アクション・パズル他)|&image(http://vc.sega.jp/vc_tantor/package.jpg,height=160)| |対応機種|アーケード(SYSTEM C-2)&br()メガドライブ&br()ゲームギア&br()セガサターン&br()プレイステーション2|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス&br;【PS2】スリーディー・エイジス((セガとディースリー・パブリッシャーの合弁会社。2005年9月解散。))|~| |稼働開始日|1993年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -短い複数のゲームを次々とこなしていく「''ミニゲーム集''」の先駆けとなった作品。 --ゲームタイトルはミニゲームが「たんとある(沢山ある((所謂「たんと召し上がれ」の「たんと」と同じ使い方。)))」ことからきている。「''Tant''ei」(探偵)とひっかけている部分も有るかもしれないが。 -ちなみにこのゲームのキャラクターデザインは同社が1990年にリリースしたアクションゲームである『ボナンザブラザーズ』と同じデザインとなっている。 -なお、正式名称は『パズル&アクション タントア~ル』であるが、一般的には『タントアール』と称される。 -SSへの移植は『クイズ宿題を忘れました』((1991年にACで稼働したクイズケーム。使用基板はシステム24。ゲーム開始時に生まれ年を選んで、自分の少年時代の出来事が問題になるというノスタルジックなスタイルのクイズゲーム。))とのカップリングとなり、『宿題がタントアール』のタイトルでリリースされた。 -MD版やPS2版「セガエイジス2500 Vol.6」においてはミニゲームやモードが追加されている。 **ゲームの流れ -プレイヤーはホームズとワトソンがモデルと思われる探偵二人組となって出題されるミニゲームを次々とクリアし、脱走犯を逮捕するのが目的。 -全4ステージ構成。ステージごとに決められた数(最大4人)のお邪魔キャラが出現し、ミニゲームを4つクリアすることでお邪魔キャラを一人倒す。 --すべてのお邪魔キャラを倒すとステージクリアとなり、ボーナスゲームを挟んで次のステージへ進む。ボーナスステージは本作で数少ないライフ回復のチャンスであり、非常に重要な存在となっている。 --後半のステージになるほどミニゲームの難易度やクリアノルマも上昇していく。ただしミニゲーム難易度はミスやコンティニューで下がる。 --合計40回のミニゲームに見事耐えぬくと、ついにラスボスである脱走犯との対決。脱走犯との対決もミニゲームであり、これをクリアすることで無事に脱走犯を逮捕し、ゲームクリアとなる。 -最初に4種類のミニゲームが表示され、移動するカーソルを止めて選ばれたミニゲームをプレイする。目押しは十分可能な速度であり、遊びたいゲームを選ぶことが可能。 --たまにハートマークが出現することがあり、これを選ぶとハートの欠片が手に入る。欠片を3つ集めることでライフが回復する。ただし、ハートマークを選んだ場合、ミニゲームは強制的にランダム選択となる。この場合、難易度設定によって難しいミニゲームが選ばれやすくなる。 --2人プレイの場合、ミニゲームのノルマを多くクリアした方が次のゲームの決定権を得る。 -収録されているゲームは12種類で、さまざまなジャンルのゲームが用意されている。 --ミニゲーム名は基本的に何かしらのパロディかダジャレ。開始時に独特なサンプリングボイスで読み上げられるが、聞き取りづらい。 --クリア条件はミニゲームによって「指定のノルマ数をクリア」「一回クリア」のニ種類に分かれている。前者は失敗してもそのまま続くが、後者は失敗した場合でも次のステージへ進む。 **ミニゲーム紹介 -''ハッとしてフラワー'' --4つのシルクハットのうち1つに花が入れられ、シャッフルされる。シャッフルされたあとに花が入っているシルクハットを当てる。 -''ビリージュエル'' --4×4のマスの中に15個の宝石があり、15パズルのようにスライドさせ枠の中に指定の宝石をすべて入れる。宝石の種類は4種類で3個しかない黒が指定されることはない。 -''ブロックンロール'' --画面に空欄の空いた図形の計算式が表示され、空欄に合う図形を下の27通りのパネルから選択する。 -''スタンリーキューブいくつ'' --画面上に積まれた立方体の数がいくつ有るか数える。死角になっている見えない部分の箱も含めて数えなければならない。 -''迷い道くねくね'' --画面上のキャラを操作して、制限時間内に複雑な迷路を抜ける。 -''必殺!ハートウォッチャブル'' --ストップウォッチを指定された範囲内の時間で止める。チャンスは3回で、1回でも成功すればノルマクリア。 -''スリーヒントパネルを探せ'' --画面にそれぞれ色や形が違う50通りのパネルが表示される。下のメッセージ枠にヒント((色・形・大きさ・位置関係など(例:赤です・小さい形です・三角の上です)。))が3つ表示されていくため、そのヒントを頼りに該当するパネルを当てる。 -''かずのこどこどこ'' --高速で順に点滅しながら表示される4つの数字を当てる。実は不正解の選択肢には、正解の4桁の並び替えが使われていない為、4つの数字さえ判別できれば表示順は把握しなくても正解できる((例えば4523が正解の問題には、2345等は含まれていない。))。 -''いれか絵'' --バラバラになっている横長6分割の絵を並び替え、正しい絵に戻す。 -''フォトショック'' --左から右へ高速で横切るターゲットをタイミングよく撮影してファインダーに収める。ターゲットによって横幅が異なり、車や飛行機のような横に長い被写体だと難易度も上がる。 -''アニマルサウンドシャワー'' --16種類の動物が並んでおり、それぞれが鳴く順番を覚えて同じように選択する。難易度が上がると覚える数が増える。 -''忍者どこじゃ'' --画面上を灰色と黄色の忍者が高速で移動するので、黄色の忍者が最後に出現した場所を当てる。灰色の忍者を当ててしまうとミス。 -''結構毛だらけコケコッコー'' --ひたすらボタンを連打して風船を割り、鶏を起こす。ゲーム開始時に用意された制限時間内に指定されたノルマ数を全てこなす必要がある。 -''一筆めくりめぐり'' --パネルの上にいるカエルを一筆書きの要領で移動させ、すべてのパネルを通過した状態にする。制限時間内であれば逆走も可能。 -''わくわくロボット工場'' --画面中央にロボットのパーツが多数用意されており、両端に表示されるロボットの設計図を見て合うパーツを選ぶ。他のゲームとは違い、間違えてもライフが減った上でそのままゲームが続く。 -''スロットなブギにしてくれ'' --画面にスロットの絵柄が大量に並んでおり、画面上に表示される見本と同じ並びの先頭を見つける。横並びの場合は左から、縦並びの場合は上から見た並びとなるため、右下4×4は正解になりえないことを覚えておくと少々楽になる。 **評価点 -個性豊かな複数のゲームが収録されており、さまざまなジャンルを遊べるため単調になりにくい。 --また、ゲーム自体も全体的に明るめな雰囲気となっており、初心者や一見さんでもとっつきやすい。 -MD版はハードのスペックを要求しないシンプルなミニゲーム集という点とアーケードと同じFM音源であることから移植の再現度はほぼ100点に近い。 **問題点 -やはりアーケードゲームであるため、難易度は高い。前半はまだしも後半になると急激に難易度が上がっていくため、ワンコインクリアは難しい。 --特に「わくわくロボット工場」というゲームはミスしてもそのままゲームが続行される仕様のため、連続でミスしてタイムアップになり、ライフがあっという間になくなることも。 ---間違ったパーツを選ぶとライフ-1。時間切れになるとライフ-1の上にやり直しになるため苦手だとライフがガンガン減っていく。 --反対に「ビリージュエル」「迷い道くねくね」などは後半のノルマ数増加の影響を受けず失敗してもライフ1と引き換えにクリアを貰えるようなものなので、選択肢に出てきたら選ぶことが推奨される。 --難易度最大設定の場合、「いれか絵」では散らばったコインの絵やペンギンの集団の絵を数秒で完成させる、「フォトショック」ではフレームギリギリのジェット機が最高速で飛んでくる等、露骨なインカム狙いとしか思えないほど理不尽なレベルまで引き上げられる。 --またライフの回復手段が少なく、ボーナスゲーム以外ではハートの欠片を3つ集めないとライフが回復しないことも難易度の高さに拍車をかけている。 ---ハートの欠けらを3回選んでもライフを回復できるが、3回でやっと1回復な上に3回ランダム選択になってしまうため、苦手なミニゲームが選出されるリスクに対してリターンが薄い。 **総評 多彩なミニゲームを収録することにより、一つのゲームのみを集中して遊ぶこれまでのアーケード作品とは別の方向性をアピールすることに成功。~ 比較的ライトな層からの評判も上々であり、一見さんお断りな雰囲気の作品が多かったゲームセンターでも気軽に遊ぶことができた。~ 「ミニゲーム集」という新たなジャンルを開拓した一作であり、本作以降似たようなミニゲーム集の作品が多く作られていったという点でも、本作の登場は大きな存在だったと言える。 **余談 -タントアール発売前の雑誌での紹介記事にて''「これまで無かった新感覚パズルゲーム登場!」''と書かれていた事がある。後に同様のミニゲーム集的なものやコナミのビシバシチャンプが世に出る前の頃だった。 --たしかに当時無かったミニゲーム集であり一部パズルゲーム的なものもあるが、いざ発売されると特に店側・またその上の管理職側の人が困惑したという話も。((現在の様に大型でなく汎用筐体ゲームでもジャンルでカテゴリを分けて売り上げを重要視して見ていた時代であり、また対戦格闘の次がテトリスやそのフォロワーが溢れていたパズルゲームの頃でもあった。)) -タントアール出演のキャラクターであるボナンザブラザーズが当時汎用筐体用としては最高レベル出力での画質を誇る基板で出ていた事もあり、今作のシステムC2は『コラムス』や『サンダーフォースAC』でも使われていたMD互換基板ということから、キャラクターを比べてシステム24の「ツルッとした画質」の凄さを実証した、またはこのC2基板の性能がこんなもんだと見せてしまった形になった。 --システム24基板は(当時時点の)コンピュータグラフィックスでのジャギーが目立たないおもちゃに息を吹き込んだ様な作品を引き合いに出して「あのクラスのグラフィックスで遊べる!」と注目された基板であるが、セガ系列店舗以外にはあまり出回らなかったのと『ラッドモビール』の様なイマイチ凄さが伝わりにくいゲームが多かったためか、良くも悪くも比較対象の「商品B」の様な扱い記事をのせる雑誌もあった程。 **続編 -『イチダントアール』『二度ある事はサンドア~ル』『対戦タントアール サシっす!!』など続編が多く出ているのも特徴。いずれの作品も高難易度である。 --続編『イチダントアール』では中世風の舞台でプレイヤーは騎士。ゲームは総入れ替えされ、パズル要素やアクション要素のどちらかがはっきりしたゲームが増えている。 --文字通りの3作目『二度ある事はサンドア~ル』では敵ボス三人組から宝を奪回するシナリオ。ST-Vの機能を活かした空間把握・立体回転を駆使するゲームも登場。さらには各ステージ毎の固有ボス戦も追加。 --『対戦タントアール サシっす!!』ではキャラデザイン・システムが全く変わり、持ち金の奪い合いを対戦ゲームで行う(実質的に3ゲーム勝負の2ゲーム先取)。カート勝負、マシンガン勝負(ハーフトップビューの銃撃戦)、エアーホッケー勝負、果てはパターゴルフ勝負、記憶力勝負や絵の具勝負(与えられた色を混ぜて目的の色を作る)、小銭減らし勝負(買い物をして手持ちの小銭を減らす)((なお、2P対戦時かつランダムでしか登場しない「アリンコ対決」もある。))など。これまでのシリーズと比較してミニゲームの数は減っているがバリエーションは幅広い。こちらも使用基板は3作目と同じくST-Vだが、シリーズで唯一家庭用移植がされていない。 -シリーズ作ではないが『[[ドラえもん ワクワクポケットパラダイス]]』は、複数用意されたミニゲームを次々とクリアしつつシナリオを進める本作のシステムをそのまま流用している。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は『タントアール』の移植版についての追記です。 ---- *タントア~ル 【たんとあーる】 |ジャンル|ミニゲームバラエティ(アクション・パズル他)|&image(http://vc.sega.jp/vc_tantor/package.jpg,height=160)| |対応機種|アーケード(SYSTEM C-2)&br()メガドライブ&br()ゲームギア&br()セガサターン&br()プレイステーション2|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス&br;【PS2】スリーディー・エイジス((セガとディースリー・パブリッシャーの合弁会社。2005年9月解散。))|~| |稼働開始日|1993年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -短い複数のゲームを次々とこなしていく「''ミニゲーム集''」の先駆けとなった作品。 --ゲームタイトルはミニゲームが「たんとある(沢山ある((所謂「たんと召し上がれ」の「たんと」と同じ使い方。)))」ことからきている。「''Tant''ei」(探偵)とひっかけている部分も有るかもしれないが。 -ちなみにこのゲームのキャラクターデザインは同社が1990年にリリースしたアクションゲームである『ボナンザブラザーズ』と同じデザインとなっている。 -なお、正式名称は『パズル&アクション タントア~ル』であるが、一般的には『タントアール』と称される。 -SSへの移植は『クイズ宿題を忘れました』((1991年にACで稼働したクイズケーム。使用基板はシステム24。ゲーム開始時に生まれ年を選んで、自分の少年時代の出来事が問題になるというノスタルジックなスタイルのクイズゲーム。))とのカップリングとなり、『宿題がタントアール』のタイトルでリリースされた。 -MD版やPS2版「セガエイジス2500 Vol.6」においてはミニゲームやモードが追加されている。 **ゲームの流れ -プレイヤーはホームズとワトソンがモデルと思われる探偵二人組となって出題されるミニゲームを次々とクリアし、脱走犯を逮捕するのが目的。 -全4ステージ構成。ステージごとに決められた数(最大4人)のお邪魔キャラが出現し、ミニゲームを4つクリアすることでお邪魔キャラを一人倒す。 --すべてのお邪魔キャラを倒すとステージクリアとなり、ボーナスゲームを挟んで次のステージへ進む。ボーナスステージは本作で数少ないライフ回復のチャンスであり、非常に重要な存在となっている。 --後半のステージになるほどミニゲームの難易度やクリアノルマも上昇していく。ただしミニゲーム難易度はミスやコンティニューで下がる。 --合計40回のミニゲームに見事耐えぬくと、ついにラスボスである脱走犯との対決。脱走犯との対決もミニゲームであり、これをクリアすることで無事に脱走犯を逮捕し、ゲームクリアとなる。 -最初に4種類のミニゲームが表示され、移動するカーソルを止めて選ばれたミニゲームをプレイする。目押しは十分可能な速度であり、遊びたいゲームを選ぶことが可能。 --たまにハートマークが出現することがあり、これを選ぶとハートの欠片が手に入る。欠片を3つ集めることでライフが回復する。ただし、ハートマークを選んだ場合、ミニゲームは強制的にランダム選択となる。この場合、難易度設定によって難しいミニゲームが選ばれやすくなる。 --2人プレイの場合、ミニゲームのノルマを多くクリアした方が次のゲームの決定権を得る。 -収録されているゲームは12種類で、さまざまなジャンルのゲームが用意されている。 --ミニゲーム名は基本的に何かしらのパロディかダジャレ。開始時に独特なサンプリングボイスで読み上げられるが、聞き取りづらい。 --クリア条件はミニゲームによって「指定のノルマ数をクリア」「一回クリア」のニ種類に分かれている。前者は失敗してもそのまま続くが、後者は失敗した場合でも次のステージへ進む。 **ミニゲーム紹介 -''ハッとしてフラワー'' --4つのシルクハットのうち1つに花が入れられ、シャッフルされる。シャッフルされたあとに花が入っているシルクハットを当てる。 -''ビリージュエル'' --4×4のマスの中に15個の宝石があり、15パズルのようにスライドさせ枠の中に指定の宝石をすべて入れる。宝石の種類は4種類で3個しかない黒が指定されることはない。 -''ブロックンロール'' --画面に空欄の空いた図形の計算式が表示され、空欄に合う図形を下の27通りのパネルから選択する。 -''スタンリーキューブいくつ'' --画面上に積まれた立方体の数がいくつ有るか数える。死角になっている見えない部分の箱も含めて数えなければならない。 -''迷い道くねくね'' --画面上のキャラを操作して、制限時間内に複雑な迷路を抜ける。 -''必殺!ハートウォッチャブル'' --ストップウォッチを指定された範囲内の時間で止める。チャンスは3回で、1回でも成功すればノルマクリア。 -''スリーヒントパネルを探せ'' --画面にそれぞれ色や形が違う50通りのパネルが表示される。下のメッセージ枠にヒント((色・形・大きさ・位置関係など(例:赤です・小さい形です・三角の上です)。))が3つ表示されていくため、そのヒントを頼りに該当するパネルを当てる。 -''かずのこどこどこ'' --高速で順に点滅しながら表示される4つの数字を当てる。実は不正解の選択肢には、正解の4桁の並び替えが使われていない為、4つの数字さえ判別できれば表示順は把握しなくても正解できる((例えば4523が正解の問題には、2345等は含まれていない。))。 -''いれか絵'' --バラバラになっている横長6分割の絵を並び替え、正しい絵に戻す。 -''フォトショック'' --左から右へ高速で横切るターゲットをタイミングよく撮影してファインダーに収める。ターゲットによって横幅が異なり、車や飛行機のような横に長い被写体だと難易度も上がる。 -''アニマルサウンドシャワー'' --16種類の動物が並んでおり、それぞれが鳴く順番を覚えて同じように選択する。難易度が上がると覚える数が増える。 -''忍者どこじゃ'' --画面上を灰色と黄色の忍者が高速で移動するので、黄色の忍者が最後に出現した場所を当てる。灰色の忍者を当ててしまうとミスになる。 -''結構毛だらけコケコッコー'' --ひたすらボタンを連打して風船を割り、鶏を起こす。ゲーム開始時に用意された制限時間内に指定されたノルマ数を全てこなす必要がある。 -''一筆めくりめぐり'' --パネルの上にいるカエルを一筆書きの要領で移動させ、すべてのパネルを通過した状態にする。制限時間内であれば逆走も可能。 -''わくわくロボット工場'' --画面中央にロボットのパーツが多数用意されており、両端に表示されるロボットの設計図を見て合うパーツを選ぶ。他のゲームとは違い、間違えてもライフが減った上でそのままゲームが続行する。 -''スロットなブギにしてくれ'' --画面にスロットの絵柄が大量に並んでおり、画面上に表示される見本と同じ並びの先頭を見つける。横並びの場合は左から、縦並びの場合は上から見た並びとなるため、右下4×4は正解になりえないことを覚えておくと少々楽になる。 **評価点 -個性豊かな複数のゲームが収録されており、さまざまなジャンルを遊べるため単調になりにくい。 --また、ゲーム自体も全体的に明るめな雰囲気となっており、初心者や一見さんでもとっつきやすい。 -MD版はハードのスペックを要求しないシンプルなミニゲーム集という点とアーケードと同じFM音源であることから移植の再現度はほぼ100点に近い。 **問題点 -やはりアーケードゲームであるため、難易度は高い。前半はまだしも後半になると急激に難易度が上がっていくため、ワンコインクリアは難しい。 --特に「わくわくロボット工場」というゲームはミスしてもそのままゲームが続行される仕様のため、連続でミスしてタイムアップになり、ライフがあっという間になくなることも。 ---間違ったパーツを選ぶとライフ-1。時間切れになるとライフ-1の上にやり直しになるため苦手だとライフがガンガン減っていく。 --反対に「ビリージュエル」「迷い道くねくね」などは後半のノルマ数増加の影響を受けず失敗してもライフ1と引き換えにクリアを貰えるようなものなので、選択肢に出てきたら選ぶことが推奨される。 --難易度最大設定の場合、「いれか絵」では散らばったコインの絵やペンギンの集団の絵を数秒で完成させる、「フォトショック」ではフレームギリギリのジェット機が最高速で飛んでくる等、露骨なインカム狙いとしか思えないほど理不尽なレベルまで引き上げられる。 --またライフの回復手段が少なく、ボーナスゲーム以外ではハートの欠片を3つ集めないとライフが回復しないことも難易度の高さに拍車をかけている。 ---ハートの欠けらを3回選んでもライフを回復できるが、3回でやっと1回復な上に3回ランダム選択になってしまうため、苦手なミニゲームが選出されるリスクに対してリターンが薄い。 **総評 多彩なミニゲームを収録することにより、一つのゲームのみを集中して遊ぶこれまでのアーケード作品とは別の方向性をアピールすることに成功。~ 比較的ライトな層からの評判も上々であり、一見さんお断りな雰囲気の作品が多かったゲームセンターでも気軽に遊ぶことができた。~ 「ミニゲーム集」という新たなジャンルを開拓した一作であり、本作以降似たようなミニゲーム集の作品が多く作られていったという点でも、本作の登場は大きな存在だったと言える。 **余談 -タントアール発売前の雑誌での紹介記事にて''「これまで無かった新感覚パズルゲーム登場!」''と書かれていた事がある。後に同様のミニゲーム集的なものやコナミのビシバシチャンプが世に出る前の頃だった。 --たしかに当時無かったミニゲーム集であり一部パズルゲーム的なものもあるが、いざ発売されると特に店側・またその上の管理職側の人が困惑したという話も。((現在の様に大型でなく汎用筐体ゲームでもジャンルでカテゴリを分けて売り上げを重要視して見ていた時代であり、また対戦格闘の次がテトリスやそのフォロワーが溢れていたパズルゲームの頃でもあった。)) -タントアール出演のキャラクターであるボナンザブラザーズが当時汎用筐体用としては最高レベル出力での画質を誇る基板で出ていた事もあり、今作のシステムC2は『コラムス』や『サンダーフォースAC』でも使われていたMD互換基板ということから、キャラクターを比べてシステム24の「ツルッとした画質」の凄さを実証した、またはこのC2基板の性能がこんなもんだと見せてしまった形になった。 --システム24基板は(当時時点の)コンピュータグラフィックスでのジャギーが目立たないおもちゃに息を吹き込んだ様な作品を引き合いに出して「あのクラスのグラフィックスで遊べる!」と注目された基板であるが、セガ系列店舗以外にはあまり出回らなかったのと『ラッドモビール』の様なイマイチ凄さが伝わりにくいゲームが多かったためか、良くも悪くも比較対象の「商品B」の様な扱い記事をのせる雑誌もあった程。 **続編 -『イチダントアール』『二度ある事はサンドア~ル』『対戦タントアール サシっす!!』など続編が多く出ているのも特徴。いずれの作品も高難易度である。 --続編『イチダントアール』では中世風の舞台でプレイヤーは騎士。ゲームは総入れ替えされ、パズル要素やアクション要素のどちらかがはっきりしたゲームが増えている。 --文字通りの3作目『二度ある事はサンドア~ル』では敵ボス三人組から宝を奪回するシナリオ。ST-Vの機能を活かした空間把握・立体回転を駆使するゲームも登場。さらには各ステージ毎の固有ボス戦も追加。 --『対戦タントアール サシっす!!』ではキャラデザイン・システムが全く変わり、持ち金の奪い合いを対戦ゲームで行う(実質的に3ゲーム勝負の2ゲーム先取)。カート勝負、マシンガン勝負(ハーフトップビューの銃撃戦)、エアーホッケー勝負、果てはパターゴルフ勝負、記憶力勝負や絵の具勝負(与えられた色を混ぜて目的の色を作る)、小銭減らし勝負(買い物をして手持ちの小銭を減らす)((なお、2P対戦時かつランダムでしか登場しない「アリンコ対決」もある。))など。これまでのシリーズと比較してミニゲームの数は減っているがバリエーションは幅広い。こちらも使用基板は3作目と同じくST-Vだが、シリーズで唯一家庭用移植がされていない。 -シリーズ作ではないが『[[ドラえもん ワクワクポケットパラダイス]]』は、複数用意されたミニゲームを次々とクリアしつつシナリオを進める本作のシステムをそのまま流用している。

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