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*シャイニング・ウィンド 【しゃいにんぐうぃんど】 |ジャンル|心にふれるRPG|&amazon(B000EDSS02)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|セガ|~| |開発元|ネクスエンタテインメント|~| |発売日|2007年5月17日|~| |定価|6,800円(税別)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |廉価版|PlayStation2 the Best:2008年7月17日/2,800円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|『ティアーズ』の続編&br()難易度はライト向けに大幅低下&br()相変わらずのシナリオ|~| |>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズ・関連作品リンク>シャイニングシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[シャイニング・ティアーズ]]』の続編。 キャラデザは『ティアーズ』と同じTony氏。~ 『ティアーズ』と同様に二人で千の敵に立ち向かうコンセプトの2D版無双系アクション。~ 前作のキャラも一部続投している。 **ストーリー 「想い」が結晶化する世界「エンディアス」。その中のリーベリア地方が今回の物語の舞台。 リーベリア地方は「人間の国」と「エルフの国」そして「獣人の国」の三つの国家が安定した治世を行っていた。 しかしカオスゲートと呼ばれる次元のひずみが各地で口を開き、混沌のエネルギーが流れ込み大地が汚染され始めた。 闇の魔物が出現し、混迷を極める中、謎の帝国の影が動き始めていた。 時を同じくしてカオスゲートを閉じることのできる「心剣」を操る能力を持つソウルブレイダーと、 呼ばれる異界の戦士がこの世界に君臨した。彼らは救世主なのか?それとも…。 リーベリア全土を覆う、「心剣」をめぐる動乱の時代が幕を開ける。 **特徴・評価点 -Tony氏のキャラクターデザインは非常に良い。 --このゲーム最大の長所。特にソウマやゼクティは人気が高い。 -主人公のパートナーとなるキャラはビジュアル・設定含め、前作以上に個性的。 --活発な性格で主人公を引っ張る幼馴染シーナや、神社の娘で巫女のクレハ、普段は気高いが中身は乙女なお姫様のクララクランといった王道的なヒロインから、~ 女性的な顔立ちながらやんちゃな性格の王子カリス、見た目は幼女だが推定年齢三千歳の%%ロリババア%%仙女ホウメイ、黒装束に身を包んだ白いカラス鳥人ジンクロウなどの変化球的な面子も。 -声優は豪華。 --石田彰、水樹奈々、斎藤千和、川澄綾子、白石涼子、堀江由衣、稲田徹、神谷浩史、桑島法子、緑川光など有名な面子が揃う。 --以降のTonyシャイニングでも、別役で出演することが多い。 -『ティアーズ』で問題だった点の改良。 --メニューを開くだけで数秒も待たされたが、本作はロードが早くなった。 -戦闘について --『ティアーズ』とほぼ同じ2D版無双のようなシステムで「通常攻撃」「シングル技」「リンク技」「特殊技」を用いて戦うのだが、以下の変更点がある。 --本作ではSPが無くなったのでシングル技が制限なく使えるようになった。 --『ティアーズ』で戦闘バランスが厳しすぎたためか本作では難易度が低めに下がり初心者やライトユーザーでも楽しめる難易度になった。 --心剣というシステムによって、パートナーを変えることで主人公の技が大きく変わるため、個性は差別化されている。 --また、本作では一部の戦闘でNPCの友軍が登場し、共闘することも起こるようになった。 -心の扉 --心剣士の能力でパートナーの心の扉を開き心象世界に入るシステムで、キャラクターとの交流を深めるもの。~ 開くには「ソウルピース」と呼ばれる特定のアイテムが必要。人から貰ったり敵からドロップしたり、フィールド上にも隠されている。 --心象世界は通常の会話と違いADV(ビジュアルノベル)形式で進行する。%%もはやギャルゲー。%% --終了するとパートナーの心剣のレベルとエンディングに関わる「絆値」が上がる。 --交流を進めるとTony氏描き下ろしの美麗なCGを拝めるようになる。 --この要素の導入によって、前作で欠けていた、キャラ萌要素を増やすことに成功した。 -BGMは良好。 --シーナ役の水樹奈々が歌うテーマ曲「Heart-shaped chant」は良質。今回もOPはフルアニメーション。 **問題点 -シナリオについて --話は相変わらず超展開が多い。そもそものっけから「シーナにはキリヤが必要なんだよ!」などとドワーフに力説される為、多くのプレイヤーはこの時点で不安に思った。 --アニメ版の主人公だったソウマの方が人気がある。 --更に当時放送していたアニメ『ティアーズ×ウィンド』に状況説明の多くを任せたため、ゲーム単体では理解不能になる箇所が多い。~ 具体的にはゲーム本編では語られない、キリヤ・ソウマ・トライハルトの関係、ソウマがヴァイスリッターのメンバーと出会った経緯、一度死んだはずのとあるキャラが生きていた理由((前作でもパートナーキャラの1人がシナリオ上で死亡しているが、こちらはちゃんと蘇生の工程がゲーム中で描かれた。))、前作主人公の真意・黒と白の翼の意味等。 -戦闘について --難易度が下がり過ぎたためか単調になりがちな側面があり作業ゲーになってしまう可能性もある。 ---更に本作では死んでもゲームオーバーにならない。気軽にできる、緊張感がない、と意見は分かれる。 ---しかしゲーム後半のカオスゲート戦の敵が異常に強い。満遍なく強いならともかく、ここだけが明らかに飛び抜けている。本当にテストプレイしたのだろうか。 -拠点を出る度にパートナー選択を強いられる。 --鑑定屋、武具屋、霊樹が何故か拠点の外にあるため、必要以上にパートナー選択をさせられてしまい煩わしい仕様。 -アニメーションの質の低さ --シナリオ中に要所で入るアニメムービーは、顔が崩れているなど作画のレベルが低めで綺麗とは言い難いものとなっている。 -回想モードは未搭載 --上記の心象世界やCG、アニメムービーなどを自由に閲覧できる機能は無いので、発生する直前のセーブデータを取っておくしかない。 **総評 本作はRPGとして全体的に『ティアーズ』より完成度は増したものの、総合的には完成度が高いとはいえない。~ 物語の背景自体は比較的出来が良く、Tonyシャイニングの中では比較的マトモな部類と思われる。 **余談 -とある条件で戦闘キャラを自由に構成できるのだが、本編よりはるかに楽しめる。 --本編は主人公が固定のため主人公の性能とリンク技が微妙なキャラは使いにくいのだが、操作キャラにするほうが性能を発揮できるメンバーや主人公が使いにくくなるだけで性能は悪くない、といったキャラがいたりする((足の速いシーナを操作キャラにすることでカリスのリンク技を活かしたり、広範囲の飛び道具を持つジンクロウとゼクティで組んだりとなかなか工夫のし甲斐がある。))。 -後に『シャイニング・ウィンド FAN フェスタ』がWindows XP(SP2以降)/Vista対応で発売された。~ 2009年2月26日発売、価格は5,800円(税別)、レーティングはCERO:C。~ 後日談が描かれるアドベンチャーゲーム「聖ルミナス学園光風祭騒動記」を収録。~ 学園祭を舞台にドタバタの友情とラブコメディが繰り広げられ、本作の“真のエンディング”が描かれる。~ 物語は、本作に出演した声優陣によるフルボイスで展開されるほか、Tony氏描き下ろしの新規イラストも多数収録されている。~ アドベンチャーゲームに加えて、各キャラクターごとに用意されたボイスクロックやスケジューラー、キャラクターをモチーフにした付箋や壁紙、スクリーンセーバーなど「デスクトップアクセサリー集」も同梱されている。~ 本作の声優陣による新録システムボイスも収録されている。 -ガラケーアプリ『シャイニング・ウインドクロス』も配信された。こちらの主役はソウマ。~ ここで初登場したエルミナは『[[シャイニング・ブレイド]]』でも登場した。 -アニメ『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』が2007年4月から6月にかけて放送された。~ ソウマが主人公で、エンディアスに飛ばされる前の段階も描かれている。また原作から一部声優が変更されている。
*シャイニング・ウィンド 【しゃいにんぐうぃんど】 |ジャンル|心にふれるRPG|&amazon(B000EDSS02)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|セガ|~| |開発元|ネクスエンタテインメント|~| |発売日|2007年5月17日|~| |定価|6,800円(税別)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |廉価版|PlayStation2 the Best:2008年7月17日/2,800円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|『ティアーズ』の続編&br()難易度はライト向けに大幅低下&br()相変わらずのシナリオ|~| |>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[シャイニング・ティアーズ]]』の続編。 ~ 前作のと同様に二人で千の敵に立ち向かうコンセプトの2D版無双系アクション。~ 前作のキャラも一部続投している。 キャラデザは『ティアーズ』と同じTony氏。 **ストーリー 「想い」が結晶化する世界「エンディアス」。その中のリーベリア地方が今回の物語の舞台。 >リーベリア地方は「人間の国」と「エルフの国」そして「獣人の国」の三つの国家が安定した治世を行っていた。~ しかしカオスゲートと呼ばれる次元のひずみが各地で口を開き、混沌のエネルギーが流れ込み大地が汚染され始めた。~ 闇の魔物が出現し、混迷を極める中、謎の帝国の影が動き始めていた。~ ~ 時を同じくしてカオスゲートを閉じることのできる「心剣」を操る能力を持つソウルブレイダーと、~ 呼ばれる異界の戦士がこの世界に君臨した。彼らは救世主なのか?それとも…。~ リーベリア全土を覆う、「心剣」をめぐる動乱の時代が幕を開ける。 ---- **特徴・評価点 -Tony氏のキャラクターデザインは非常に良い。 --このゲーム最大の長所。特にソウマやゼクティは人気が高い。 -主人公のパートナーとなるキャラはビジュアル・設定含め、前作以上に個性的。 --活発な性格で主人公を引っ張る幼馴染シーナや、神社の娘で巫女のクレハ、普段は気高いが中身は乙女なお姫様のクララクランといった王道的なヒロインから、~ 女性的な顔立ちながらやんちゃな性格の王子カリス、見た目は幼女だが推定年齢三千歳の%%ロリババア%%仙女ホウメイ、黒装束に身を包んだ白いカラス鳥人ジンクロウなどの変化球的な面子も。 -声優は豪華。 --石田彰、水樹奈々、斎藤千和、川澄綾子、白石涼子、堀江由衣、稲田徹、神谷浩史、桑島法子、緑川光など有名な面子が揃う。 --以降のTonyシャイニングでも、別役で出演することが多い。 -『ティアーズ』で問題だった点の改良。 --前作はメニューを開くだけで数秒も待たされたが、本作はロードが早くなった。 -戦闘について --『ティアーズ』とほぼ同じ2D版無双のようなシステムで「通常攻撃」「シングル技」「リンク技」「特殊技」を用いて戦うのだが、以下の変更点がある。 --本作ではSPが無くなり、シングル技が制限なく使えるようになった。 --『ティアーズ』で戦闘バランスが厳しすぎたためか、本作では難易度が低めになり初心者やライトユーザーでも楽しめるようになった。 --心剣というシステムによって、パートナーを変えることで主人公の技が大きく変わるため、個性は差別化されている。 --また、本作では一部の戦闘でNPCの友軍が登場し、共闘してくれるようになった。 -心の扉 --心剣士の能力でパートナーの心の扉を開き心象世界に入るシステムで、キャラクターとの交流を深めるもの。~ 開くには「ソウルピース」と呼ばれる特定のアイテムが必要。人から貰ったり敵からドロップしたり、フィールド上にも隠されている。 --心象世界は通常の会話と違いADV(ビジュアルノベル)形式で進行する。%%もはやギャルゲー。%% --終了するとパートナーの心剣のレベルとエンディングに関わる「絆値」が上がる。 --交流を進めるとTony氏描き下ろしの美麗なCGを拝めるようになる。 --この要素の導入によって、前作で欠けていた、キャラ萌要素を増やすことに成功した。 -BGMは良好。 --シーナ役の水樹奈々が歌うテーマ曲「Heart-shaped chant」は良質。今回もOPはフルアニメーション。 **問題点 -シナリオについて --話は相変わらず超展開が多い。そもそものっけから「シーナにはキリヤが必要なんだよ!」などとドワーフに力説される為、多くのプレイヤーはこの時点で不安に思った。 --アニメ版の主人公だったソウマの方が人気がある。 --更に当時放送していたアニメ『ティアーズ×ウィンド』に状況説明の多くを任せたため、ゲーム単体では理解不能になる箇所が多い。 ---具体的にはゲーム本編では語られない、キリヤ・ソウマ・トライハルトの関係、ソウマがヴァイスリッターのメンバーと出会った経緯、一度死んだはずのとあるキャラが生きていた理由((前作でもパートナーキャラの1人がシナリオ上で死亡しているが、こちらはちゃんと蘇生の工程がゲーム中で描かれた。))、前作主人公の真意・黒と白の翼の意味等。 -戦闘について --難易度が下がり過ぎたためか単調になりがちな側面があり、作業ゲーになってしまう可能性もある。 ---更に本作では死んでもゲームオーバーにならない。気軽にできる、緊張感がない、と意見は分かれる。 ---しかしゲーム後半のカオスゲート戦の敵が異常に強い。満遍なく強いならともかく、ここだけが明らかに飛び抜けている。本当にテストプレイしたのだろうか。 -拠点を出る度にパートナー選択を強いられる。 --鑑定屋、武具屋、霊樹が何故か拠点の外にあるため、必要以上にパートナー選択をさせられてしまい煩わしい。 -アニメーションの質の低さ --シナリオ中に要所で入るアニメムービーは、顔が崩れているなど作画のレベルが低めで綺麗とは言い難いものとなっている。 -回想モードは未搭載 --上記の心象世界やCG、アニメムービーなどを自由に閲覧できる機能は無いので、発生する直前のセーブデータを取っておくしかない。 ---- **総評 本作はRPGとして全体的に『ティアーズ』より完成度は増したものの、総合的には完成度が高いとはいえない。~ 物語の背景自体は比較的出来が良く、Tonyシャイニングの中では比較的マトモな部類と思われる。 ---- **余談 -とある条件で戦闘キャラを自由に構成できるのだが、本編よりはるかに楽しめる。 --本編は主人公が固定のため主人公の性能とリンク技が微妙なキャラは使いにくいのだが、操作キャラにするほうが性能を発揮できるメンバーや、主人公が使いにくくなるだけで性能は悪くない、といったキャラがいたりする。 ---足の速いシーナを操作キャラにすることでカリスのリンク技を活かしたり、広範囲の飛び道具を持つジンクロウとゼクティで組んだりとなかなか工夫のし甲斐がある。 **その後の展開 -後に本作のファンディスク『シャイニング・ウィンド FAN フェスタ』がWindows XP(SP2以降)/Vista対応で発売された。~ 2009年2月26日発売、価格は5,800円(税別)、レーティングはCERO:C。 --後日談が描かれるアドベンチャーゲーム「聖ルミナス学園光風祭騒動記」を収録。~ 学園祭を舞台にドタバタの友情とラブコメディが繰り広げられ、本作の“真のエンディング”が描かれる。~ 物語は、本作に出演した声優陣によるフルボイスで展開されるほか、Tony氏描き下ろしの新規イラストも多数収録されている。 --アドベンチャーゲームに加えて、各キャラクターごとに用意されたボイスクロックやスケジューラー、キャラクターをモチーフにした付箋や壁紙、スクリーンセーバーなど「デスクトップアクセサリー集」も同梱されている。~ また本作の声優陣による新録システムボイスも収録されている。 -ガラケーアプリ『シャイニング・ウインドクロス』も配信された。こちらの主役はソウマ。~ ここで初登場したエルミナは『[[シャイニング・ブレイド]]』でも登場した。 -アニメ『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』が2007年4月から6月にかけて放送された。~ ソウマが主人公で、エンディアスに飛ばされる前の段階も描かれている。また原作から一部声優が変更されている。

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