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「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は(バカゲー要素の増強)です。 ---- *AKIBA'S TRIP2 【あきばず とりっぷつー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B00ES5BI0Y)&amazon(B00ES5BI18)&amazon(B00JRP99J2)|CENTER:&image(https://m.media-amazon.com/images/I/71aePn9MujL._AC_SX679_.jpg?w=1000,width=130,height=170)&amazon(B0BJ6S6F3Y)&amazon(B0BJ6R3H9S)| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ&br;プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;Windows(Steam)&br;Nintendo Switch((ディレクターズカット版のみ))|~|~| |発売・開発元|【PS3/PSV/PS4/Switch】アクワイア&br;【Win】XSEED Games(Marvelous USA)|~|~| |発売日|【PS3/PSV】2013年11月7日&br;【PS4】2014年7月3日&br;【Win】2015年5月26日&br;【2+A】2017年2月2日&br;【ディレクターズカット】2023年4月20日|~|~| |定価|【PSV】(PKG)6,908円/(DL)3,000円&br;【PS3】(PKG)7,678円/(DL)3,000円&br;【PS4】(PKG)6,578円/(DL)3,080円&br;【Win】3,980円 → 2,480円((2019年5月23日より価格改定。))&br;【2+A】4,378円&br;【ディレクターズカット】5,480円|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|~| |備考|Steamで配信されているWin版のタイトルは&br;『AKIBA'S TRIP: Undead & Undressed((音声/UI/字幕は日本語対応。))』&br;DC版は全DLC&カティルート追加の完全版|~|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|~| |ポイント|アキバでストリップの続編&br;正統進化したゲーム性&br;イベントもフルボイス化&br;シナリオは路線変更|~|~| |>|>|>|CENTER:''AKIBA'S TRIPシリーズ''&br;[[1>AKIBA'S TRIP]] / [[PLUS>AKIBA'S TRIP#id_760c6cf6]] / ''2'' / AKIBA'S BEAT| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2011年にリリースされた、秋葉原を舞台としたアクションアドベンチャーゲーム『[[AKIBA'S TRIP]]』の正式な続編。~ プラットフォームはHDゲーム機(PS3/PSV/PS4)及びWinへ移行した。~ 前作と同じく実在店舗とのタイアップにより忠実に再現された秋葉原界隈を舞台にして物語は進んでいく。~ キャラクターデザインは前作のtanu氏に替わってぽよよん▼ろっく氏が起用された。 ---- **ストーリー >稀少グッズがもらえるという''バイトに応募する主人公''だが、謎の組織によって人体実験の被験者として人造吸血鬼・''魔骸者(マガイモノ)''にされてしまう。~ 実験後に処分される予定であったが乱入してきた謎の少女、''刻風雫''の協力によって研究所からの脱出に成功する。~ だがその際に雫をかばい背中を殴打される。大した事は無かったものの、これが原因で半ば強引に雫に血を直接飲まされて「''眷属''」となってしまう。~ その後謎の組織によって''魔骸者(マガイモノ)''を生産される事を知り、''アキバ自警団''の仲間達と''刻風雫''と共に戦いへと進んでいく。 ---- **評価点 -進化したゲーム性 --街の住人であるオタク・メイド・アイドル果ては警官まで服を脱がせられるという、前作にもあったバカゲー要素が更に強化。 --歩いてるキャラならほぼを服を脱がせることが可能で、現代日本の秋葉原という世界観でストリップアクションを行う動作はシュール極まりない。 --現代劇物としても『[[龍が如く>龍が如くシリーズ]]』シリーズや『[[Grand Theft Auto>Grand Theft Autoシリーズ]]』シリーズなどの硬派でシリアスなゲームと一線を画す内容である。 -よりリアルになった秋葉原 --グラフィックの向上も勿論そうだが、前作から2年で変化した2013年当時の秋葉原の街並みをそのまんま再現している。 --また、前作では侵入不可で行けなかった場所にも行けるようになり、新たに西口ヨドバシカメラ方面にも行けるようなった。 -利便性が増したUI --前作ではマップの移動画面に移動しなければ着替えやマップ移動が出来なかったが、今作ではスマホからいつでも着替えや移動が出来るようになった --SNSの「ぽつり」も項目事にまとめられ、振り返る際に楽になった。 --戦闘面では敵を連続して脱がせる際のボタンに色がつき、押し間違いが少なくなった。 -戦闘バランスの変化 --前作では道具や武器を鍛えていないとすぐ死亡してしまうゲームバランスだったが、今回は簡単に脱がせてストーリーをサクサク進められる。 --新要素として、パートナーの女性キャラと共に行う「''ユニゾンストリップ''」が加わったことにより戦闘がスムーズになった。 ---ちなみに、内容は基本的に''ヒロインによるリンチ''である。 -前作からパワーアップした着せ替え要素 --前作では上半身と下半身(+隠し要素のインナー)だけだったが、今回は1周目からインナーの着せ替えが可能になり、靴も着せ替え対象になった他、移動モーションやストリップ技のモーションも変更可能になった。 ---ストリップ技は主に闘技場をクリアすると取得できる。デフォルトだと無理矢理引きはがすだけだったのが、変更することで某少年誌で見たことがあるようなモーションになったり''念動力で剥いでみたり''とあらぬ方向に変化する。 ---移動モーションは主に敵を倒すとたまにドロップし、変更することで歩き方が女性らしくなったり千鳥足になったり''宙に浮いたり''する。 --一定の条件を満たせば主人公に女装させることもでき、町ですれ違うモブもしっかり反応してくれる。 -武器の個性 --剣・鈍器・大剣といったカテゴリごとに大凡のアクションが決まっている他、サイリウムならオタ芸を繰り出し、ミサイル風の武器なら爆発するなど様々な個性が存在している。 --とりわけ、ネームドキャラの持つ武器は特殊なものが多く、物によっては瞬く間に服の耐久度を減らせる強力なものもある。COLOR(Silver){強力すぎて破ってしまうこともあるが。} -イベントの完全フルボイス化 --フルボイス要素は『Plus』から存在していたが、本作では「あんた」や「先輩」「君」等のボイスが挿入されるようになり、「主人公の名前部分のボイスが無くセリフが不自然に途切れる」という点が解消された。 -ストーリーイベント時に一枚絵が出るようになった。設定でスマフォ(スタートメニュー)の壁紙に設定可能。 --ヒロイン達の下着姿の一枚絵も用意されている。 -お色気要素の追加 --前作では下着姿にすると体が青くなってしまいよく見えなかったが、''今作はそのような変化は無く''純粋な下着姿を見ることができる他、下着姿の相手を至近距離で撮影できるようにもなった。 -PS4版限定の要素「実況プレイモード」 --PS4のシェア機能を応用したモードであり、最初から衣装・武器など隠し要素全てが解禁されており、視聴者から特殊なタグコメントをされる事でゲームに特殊効果を及ぼす事が出来る。 --また、このモードは後発のディレクターズカット版にも「TOYBOX MODE」として搭載されており、特にSwitch版においては他機種版で既に遊んだプレイヤーがカティルートだけを楽しめる設計にもなっている。 -Steam版は''NPCの表示数の変更''ができる。プレイ時のパフォーマンスに直結するため、グラフィック面を妥協したくないユーザーから好評。 ---- **賛否両論点 -路線変更のストーリー --今回は眷属にされた主人公が仲間と共に秋葉原の危機に立ち向かうというよく言えば王道、悪く言えば目新しさの無いストーリーとなっている。 --前作は「吸血鬼と人間達の対立と葛藤」「正義である筈の組織の裏の顔」「秋葉原市民の団結」といった、奥深く燃える展開もあったが''今回はそれに比べると薄味で地味。''前作ファンからはガッカリしたと言う声も。 ---なお、前作と違ってライトノベル作家のアサウラ氏は関わっていない。 --また『1』ではストリップ技の習得のシナリオもあったが、本作では''ユニゾンストリップを習得する''という内容であり、''いきなり主人公たちが服を脱がせるテクニックを身につけている''という不自然な点がある。 --だがシナリオの批判点はあくまで「『1』と比べて」という意見が多く、大きな矛盾や破綻がある訳でもないので単体で見れば概ね問題ないと言える。 -各ヒロインの会話での選択肢が簡単で、褒めればすぐに好感度が上がる。 --加えて、2周目からはどの選択肢を選べば誰の好感度が上がるか表示までされるため、ギャルゲーの難易度が低いという意見が出てくる。 --もっとも、本作はアクションゲームであってギャルゲーではないので、好感度の上下に手間を取られずに済むのは良いという意見もある。 -前作は終盤のみで仲間と共に戦えたが、今回は最初からタッグが組める。 --本作では乱戦になりがちなので、指示を出して敵を引き付けてもらったり攻撃を集中させたりできるようにしている事で戦闘難易度の調整が行われている。 --だが一方でコンボの途中で邪魔してきたり、欲しい敵の服を破ったり、道を塞いだりなど細かなストレス要素も存在する。 ---服を破くなどの問題は待機命令を出すことで回避可能だが、うまく指示を出さないといないのと同じ扱いになってしまう。 ---- **問題点 -''『2』を謳っているが、前作からの繋がりはほぼない。''続編で期待されるであろう「旧作プレイヤーならニヤリとできる」場面も皆無に等しい。 --中には前作を「そう言うラノベがあった」と、劇中劇で片付けていると思わせるような台詞もあり、前作ファンにとっては辛い所がある。 --しかし、サブミッション中には「元・エージェント」と称する前作との関連を匂わせるキャラクターや「ぽつり」の大食いに関するスレッドでもそれらしき会話があるなど、全く関連がないわけでは無い。 ---少々強引な考察にはなるが、「実際に事件はあったものの、ラノベの出来事でしたという情報操作が行われている」といったところだろうか。 -妹イベントの制限時間が短い --妹EDを見るために妹からのミッションをクリアしなくてはならないのだが、非常の時間制限が厳しく、初見でクリアするのが難しい。 ---一応妹から急かされているので、暗に時限イベントであるというヒントは出されてはいる。 -着せ替え要素関連 --強化された着せ替え要素によって色々いじれて面白いのだが、ストリップ技は物によって演出が長かったり、移動モーションは一部移動力が速くなるものがあるなど、実利を求めるとかなり狭まってしまう。 --また、本作では各衣装の系統に応じて別途設定された経験値がマックスになってないとストリップしても確実に破けるようになってしまっている。~ そのため、確実に脱がせるようにするために目的の衣装を着用したキャラをストリップ周回しなければならないが、カメラで衣装情報を見てもどのカテゴリに分類されているのか判別できない。 ---また、特定ルートでしか遭遇できない衣装も存在する。そのため場合によっては同じルートを周回する羽目になる。 -カティ・ライコネンに個別ルートが無い&color(#3B4EF0){(一部機種で改善済み)} --カティという留学生キャラが居るのだが、共通ルートで選択肢次第で同行可能になったり、「ユニゾンストリップ」や一枚絵も用意されていたため、この待遇に疑問を浮かべるユーザーが殆どだった。 --その後、2022年6月5日のアクワイアゲームショウにてカティルートを追加するDLCの存在が発表され、(PS4版限定とはいえ)''最初の発売から8年以上経ってこの問題は解決される事が確定した。'' ---シリーズディレクターの井村氏曰く、「当時もルートは作っていたが、''製作に力を入れすぎた''ため他ルートとのバランスが悪くなり入れられなかった」とのこと。~ その言葉は事実だったようで、カティルートと言いつつカティ以外のメンバーも活躍する場面が用意されており、内容的には全員集合の大団円。実質的に真エンドと言えるような内容となっている。 -CS機はともかく、フレームレートに関しては制限のないWin版ですら30fps固定((外部ツールで60fps動作にすることは可能だが、手順がかなり面倒でにPCゲーに疎い人間には対処ができない話である。))。 --Steam版はアップデートによりfps設定が追加され、60fpsでのプレイが可能になった((最大240fpsまで設定可能だが、60fpsを超える設定は安定動作の対象外となる。))。 ''前回から続く問題点'' -乱戦時の戦いにくさは相変わらず --大勢の敵がいると自動で敵がロックオンされてしまう。そしてその敵からのカウンターや他の敵からの強攻撃を捌き切れずに吹っ飛ばされてしまう。戦闘から逃げようにも狭い場所が多いので道をふさがれてしまう事もしばしば。 -イベントキャラが出るまでラグがある --サブミッションのキャラクターなどが表示されるまでに多少待たなくてはならない。そのため、急いでいる人ほど見つけにくくなってしまっている。 -主人公のキャラクターモデルの性別が周回プレイ開始時に選択できるのだが、イベント等に変化が反映されない。 --一応、妹に話しかけた時のみ「にぃに」ではなく「ねぇね」と呼んでくれるが、シナリオイベントやメッセージテキストなどでは「にぃに」のままである。 ---- **総評 前作では行けなかった秋葉原の様々なエリアに移動が出来るようになり、グラフィックやゲーム性自体は順当に進化を遂げた。~ だが、シナリオ面では前作と比べると評価を落としており、前作と繋がりがあるわけでもないため、前作経験者からは好評を得るには至っていない。~ しかし、あくまで主な問題点はそれぐらいで全体的なゲーム性は良くなっているので、ストリップアクションを気軽に楽しみたいのであれば十分お勧めできる。 ---- **完全版 ''AKIBA'S TRIP2+A'' -2017年2月2日に発売された廉価版パッケージ。TVアニメ版の放送を記念して発売された。同年4月21日にはDMM GAMESにてWin版も配信される。 --初回盤にはアニメ第1話を収録したDVDとオリジナルテーマとアバターのDLCコードが付属している。 --他、アニメ版のキャラクターの衣装やアニメの看板などが登場している。 ''AKIBA'S TRIP2 ディレクターズカット'' -2023年4月20日にPS4/Switchで発売された、「カティルート」が加わった完全版。 --PS4版は『2』及び『2+A』に対応したカティルート追加DLC(税込3,000円)も同時に配信開始された。 --発売から約10年経ってからのDLC販売というあまり例を見ないケースでもある。 ---- **余談 -後発のPS4版とWin版では販売されたDLCが全て含まれているため、ハードのこだわりがなければそちらをお勧めする。 --現在では既存DLCに加えカティルートも含まれたディレクターズカット版が発売されているので、Switchユーザーでも本作を遊べるようになった(=間口が広がった)点は大きい。 -2017年4月18日に、本作を踏襲した内容のブラウザゲームである『AKIBA'S TRIP FESTA!』が、アクワイアとDMMゲームズの共同でサービスを開始した。 --しかし2017年9月29日にサービス終了との告知がなされた。開始から約5か月というあまりにも早すぎる終焉であった。 -2022年6月5日配信の[[アクワイアゲームショウ:https://www.youtube.com/watch?v=Rz1f2ULi_L4&t=7766s]]にて、「Switch版を開発中であること」「カティルートを追加するDLCを製作中である旨」が報じられた。 --その後、CS機のパッケージ版並びにカティルート追加DLCは2023年4月20日に、Win版のDLCは2023年8月2日に発売された。
「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は(バカゲー要素の増強)です。 ---- *AKIBA'S TRIP2 【あきばず とりっぷつー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B00ES5BI0Y)&amazon(B00ES5BI18)&amazon(B00JRP99J2)|CENTER:&image(https://m.media-amazon.com/images/I/71aePn9MujL._AC_SX679_.jpg?w=1000,width=130,height=170)&amazon(B0BJ6S6F3Y)&amazon(B0BJ6R3H9S)| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ&br;プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;Windows(Steam)&br;Nintendo Switch((ディレクターズカット版のみ))|~|~| |発売・開発元|【PS3/PSV/PS4/Switch】アクワイア&br;【Win】XSEED Games(Marvelous USA)|~|~| |発売日|【PS3/PSV】2013年11月7日&br;【PS4】2014年7月3日&br;【Win】2015年5月26日&br;【2+A】2017年2月2日&br;【ディレクターズカット】2023年4月20日|~|~| |定価|【PSV】(PKG)6,908円/(DL)3,000円&br;【PS3】(PKG)7,678円/(DL)3,000円&br;【PS4】(PKG)6,578円/(DL)3,080円&br;【Win】3,980円 → 2,480円((2019年5月23日より価格改定。))&br;【2+A】4,378円&br;【ディレクターズカット】5,480円|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|~| |備考|Steamで配信されているWin版のタイトルは&br;『AKIBA'S TRIP: Undead & Undressed((音声/UI/字幕は日本語対応。))』&br;DC版は全DLC&カティルート追加の完全版|~|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|~| |ポイント|アキバでストリップの続編&br;正統進化したゲーム性&br;イベントもフルボイス化&br;シナリオは路線変更|~|~| |>|>|>|CENTER:''AKIBA'S TRIPシリーズ''&br;[[1>AKIBA'S TRIP]] / [[PLUS>AKIBA'S TRIP#id_760c6cf6]] / ''2'' / AKIBA'S BEAT| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2011年にリリースされた、秋葉原を舞台としたアクションアドベンチャーゲーム『[[AKIBA'S TRIP]]』の正式な続編。~ プラットフォームはHDゲーム機(PS3/PSV/PS4)及びWinへ移行した。~ 前作と同じく実在店舗とのタイアップにより忠実に再現された秋葉原界隈を舞台にして物語は進んでいく。~ キャラクターデザインは前作のtanu氏に替わってぽよよん▼ろっく氏が起用された。 ---- **ストーリー >稀少グッズがもらえるという''バイトに応募する主人公''だが、謎の組織によって人体実験の被験者として人造吸血鬼・''魔骸者(マガイモノ)''にされてしまう。~ 実験後に処分される予定であったが乱入してきた謎の少女、''刻風雫''の協力によって研究所からの脱出に成功する。~ だがその際に雫をかばい背中を殴打される。大した事は無かったものの、これが原因で半ば強引に雫に血を直接飲まされて「''眷属''」となってしまう。~ その後謎の組織によって''魔骸者(マガイモノ)''を生産される事を知り、''アキバ自警団''の仲間達と''刻風雫''と共に戦いへと進んでいく。 ---- **評価点 -進化したゲーム性 --街の住人であるオタク・メイド・アイドル果ては警官まで服を脱がせられるという、前作にもあったバカゲー要素が更に強化。 --歩いてるキャラならほぼを服を脱がせることが可能で、現代日本の秋葉原という世界観でストリップアクションを行う動作はシュール極まりない。 --現代劇物としても『[[龍が如く>龍が如くシリーズ]]』シリーズや『[[Grand Theft Auto>Grand Theft Autoシリーズ]]』シリーズなどの硬派でシリアスなゲームと一線を画す内容である。 -よりリアルになった秋葉原 --グラフィックの向上も勿論そうだが、前作から2年で変化した2013年当時の秋葉原の街並みをそのまんま再現している。 --また、前作では侵入不可で行けなかった場所にも行けるようになり、新たに西口ヨドバシカメラ方面にも行けるようなった。 -利便性が増したUI --前作ではマップの移動画面に移動しなければ着替えやマップ移動が出来なかったが、今作ではスマホからいつでも着替えや移動が出来るようになった --SNSの「ぽつり」も項目事にまとめられ、振り返る際に楽になった。 --戦闘面では敵を連続して脱がせる際のボタンに色がつき、押し間違いが少なくなった。 -戦闘バランスの変化 --前作では道具や武器を鍛えていないとすぐ死亡してしまうゲームバランスだったが、今回は簡単に脱がせてストーリーをサクサク進められる。 --新要素として、パートナーの女性キャラと共に行う「''ユニゾンストリップ''」が加わったことにより戦闘がスムーズになった。 ---ちなみに、内容は基本的に''ヒロインによるリンチ''である。 -前作からパワーアップした着せ替え要素 --前作では上半身と下半身(+隠し要素のインナー)だけだったが、今回は1周目からインナーの着せ替えが可能になり、靴も着せ替え対象になった他、移動モーションやストリップ技のモーションも変更可能になった。 ---ストリップ技は主に闘技場をクリアすると取得できる。デフォルトだと無理矢理引きはがすだけだったのが、変更することで某少年誌で見たことがあるようなモーションになったり''念動力で剥いでみたり''とあらぬ方向に変化する。 ---移動モーションは主に敵を倒すとたまにドロップし、変更することで歩き方が女性らしくなったり千鳥足になったり''宙に浮いたり''する。 --一定の条件を満たせば主人公に女装させることもでき、町ですれ違うモブもしっかり反応してくれる。 -武器の個性 --剣・鈍器・大剣といったカテゴリごとに大凡のアクションが決まっている他、サイリウムならオタ芸を繰り出し、ミサイル風の武器なら爆発するなど様々な個性が存在している。 --とりわけ、ネームドキャラの持つ武器は特殊なものが多く、物によっては瞬く間に服の耐久度を減らせる強力なものもある。COLOR(Silver){強力すぎて破ってしまうこともあるが。} -イベントの完全フルボイス化 --フルボイス要素は『Plus』から存在していたが、本作では「あんた」や「先輩」「君」等のボイスが挿入されるようになり、「主人公の名前部分のボイスが無くセリフが不自然に途切れる」という点が解消された。 -ストーリーイベント時に一枚絵が出るようになった。設定でスマフォ(スタートメニュー)の壁紙に設定可能。 --ヒロイン達の下着姿の一枚絵も用意されている。 -お色気要素の追加 --前作では下着姿にすると体が青くなってしまいよく見えなかったが、''今作はそのような変化は無く''純粋な下着姿を見ることができる他、下着姿の相手を至近距離で撮影できるようにもなった。 -PS4版限定の要素「実況プレイモード」 --PS4のシェア機能を応用したモードであり、最初から衣装・武器など隠し要素全てが解禁されており、視聴者から特殊なタグコメントをされる事でゲームに特殊効果を及ぼす事が出来る。 --また、このモードは後発のディレクターズカット版にも「TOYBOX MODE」として搭載されており、特にSwitch版においては他機種版で既に遊んだプレイヤーがカティルートだけを楽しめる設計にもなっている。 -Steam版は''NPCの表示数の変更''ができる。プレイ時のパフォーマンスに直結するため、グラフィック面を妥協したくないユーザーから好評。 ---- **賛否両論点 -路線変更のストーリー --今回は眷属にされた主人公が仲間と共に秋葉原の危機に立ち向かうというよく言えば王道、悪く言えば目新しさの無いストーリーとなっている。 --前作は「吸血鬼と人間達の対立と葛藤」「正義である筈の組織の裏の顔」「秋葉原市民の団結」といった、奥深く燃える展開もあったが''今回はそれに比べると薄味で地味。''前作ファンからはガッカリしたと言う声も。 ---なお、前作と違ってライトノベル作家のアサウラ氏は関わっていない。 --また『1』ではストリップ技の習得のシナリオもあったが、本作では''ユニゾンストリップを習得する''という内容であり、''いきなり主人公たちが服を脱がせるテクニックを身につけている''という不自然な点がある。 --だがシナリオの批判点はあくまで「『1』と比べて」という意見が多く、大きな矛盾や破綻がある訳でもないので単体で見れば概ね問題ないと言える。 -各ヒロインの会話での選択肢が簡単で、褒めればすぐに好感度が上がる。 --加えて、2周目からはどの選択肢を選べば誰の好感度が上がるか表示までされるため、ギャルゲーの難易度が低いという意見が出てくる。 --もっとも、本作はアクションゲームであってギャルゲーではないので、好感度の上下に手間を取られずに済むのは良いという意見もある。 -前作は終盤のみで仲間と共に戦えたが、今回は最初からタッグが組める。 --本作では乱戦になりがちなので、指示を出して敵を引き付けてもらったり攻撃を集中させたりできるようにしている事で戦闘難易度の調整が行われている。 --だが一方でコンボの途中で邪魔してきたり、欲しい敵の服を破ったり、道を塞いだりなど細かなストレス要素も存在する。 ---服を破くなどの問題は待機命令を出すことで回避可能だが、うまく指示を出さないといないのと同じ扱いになってしまう。 ---- **問題点 -''『2』を謳っているが、前作からの繋がりはほぼない。''続編で期待されるであろう「旧作プレイヤーならニヤリとできる」場面も皆無に等しい。 --中には前作を「そう言うラノベがあった」と、劇中劇で片付けていると思わせるような台詞もあり、前作ファンにとっては辛い所がある。 --しかし、サブミッション中には「元・エージェント」と称する前作との関連を匂わせるキャラクターや「ぽつり」の大食いに関するスレッドでもそれらしき会話があるなど、全く関連がないわけでは無い。 ---少々強引な考察にはなるが、「実際に事件はあったものの、ラノベの出来事でしたという情報操作が行われている」といったところだろうか。 -妹イベントの制限時間が短い --妹EDを見るために妹からのミッションをクリアしなくてはならないのだが、非常の時間制限が厳しく、初見でクリアするのが難しい。 ---一応妹から急かされているので、暗に時限イベントであるというヒントは出されてはいる。 -着せ替え要素関連 --強化された着せ替え要素によって色々いじれて面白いのだが、ストリップ技は物によって演出が長かったり、移動モーションは一部移動力が速くなるものがあるなど、実利を求めるとかなり狭まってしまう。 --また、本作では各衣装の系統に応じて別途設定された経験値がマックスになってないとストリップしても確実に破けるようになってしまっている。~ そのため、確実に脱がせるようにするために目的の衣装を着用したキャラをストリップ周回しなければならないが、カメラで衣装情報を見てもどのカテゴリに分類されているのか判別できない。 ---また、特定ルートでしか遭遇できない衣装も存在する。そのため場合によっては同じルートを周回する羽目になる。 -カティ・ライコネンに個別ルートが無い&color(#3B4EF0){(一部機種で改善済み)} --カティという留学生キャラが居るのだが、共通ルートで選択肢次第で同行可能になったり、「ユニゾンストリップ」や一枚絵も用意されていたため、この待遇に疑問を浮かべるユーザーが殆どだった。 --その後、2022年6月5日のアクワイアゲームショウにてカティルートを追加するDLCの存在が発表され、(PS4版限定とはいえ)''最初の発売から8年以上経ってこの問題は解決される事が確定した。'' ---シリーズディレクターの井村氏曰く、「当時もルートは作っていたが、''製作に力を入れすぎた''ため他ルートとのバランスが悪くなり入れられなかった」とのこと。~ その言葉は事実だったようで、カティルートと言いつつカティ以外のメンバーも活躍する場面が用意されており、内容的には全員集合の大団円。実質的に真エンドと言えるような内容となっている。 -CS機はともかく、フレームレートに関しては制限のないWin版ですら30fps固定((外部ツールで60fps動作にすることは可能だが、手順がかなり面倒でにPCゲーに疎い人間には対処ができない話である。))。 --Steam版はアップデートによりfps設定が追加され、60fpsでのプレイが可能になった((最大240fpsまで設定可能だが、60fpsを超える設定は安定動作の対象外となる。))。 ''前回から続く問題点'' -乱戦時の戦いにくさは相変わらず --大勢の敵がいると自動で敵がロックオンされてしまう。そしてその敵からのカウンターや他の敵からの強攻撃を捌き切れずに吹っ飛ばされてしまう。戦闘から逃げようにも狭い場所が多いので道をふさがれてしまう事もしばしば。 -イベントキャラが出るまでラグがある --サブミッションのキャラクターなどが表示されるまでに多少待たなくてはならない。そのため、急いでいる人ほど見つけにくくなってしまっている。 -主人公のキャラクターモデルの性別が周回プレイ開始時に選択できるのだが、イベント等に変化が反映されない。 --一応、妹に話しかけた時のみ「にぃに」ではなく「ねぇね」と呼んでくれるが、シナリオイベントやメッセージテキストなどでは「にぃに」のままである。 ---- **総評 前作では行けなかった秋葉原の様々なエリアに移動が出来るようになり、グラフィックやゲーム性自体は順当に進化を遂げた。~ だが、シナリオ面では前作と比べると評価を落としており、前作と繋がりがあるわけでもないため、前作経験者からは好評を得るには至っていない。~ しかし、あくまで主な問題点はそれぐらいで全体的なゲーム性は良くなっているので、ストリップアクションを気軽に楽しみたいのであれば十分お勧めできる。 ---- **完全版 ''AKIBA'S TRIP2+A'' -2017年2月2日に発売された廉価版パッケージ。TVアニメ版の放送を記念して発売された。同年4月21日にはDMM GAMESにてWin版も配信される。 --初回盤にはアニメ第1話を収録したDVDとオリジナルテーマとアバターのDLCコードが付属している。 --他、アニメ版のキャラクターの衣装やアニメの看板などが登場している。 ''AKIBA'S TRIP2 ディレクターズカット'' -2023年4月20日にPS4/Switchで発売された、「カティルート」が加わった完全版。 --PS4版は『2』及び『2+A』に対応したカティルート追加DLC(税込3,000円)も同時に配信開始された。 --発売から約10年経ってからのDLC販売というあまり例を見ないケースでもある。 ---- **余談 -後発のPS4版とWin版では販売されたDLCが全て含まれているため、ハードのこだわりがなければそちらをお勧めする。 --現在では既存DLCに加えカティルートも含まれたディレクターズカット版が発売されているので、Switchユーザーでも本作を遊べるようになった(=間口が広がった)点は大きい。 -2017年4月18日に、本作を踏襲した内容のブラウザゲームである『AKIBA'S TRIP FESTA!』が、アクワイアとDMMゲームズの共同でサービスを開始した。 --しかし2017年9月29日にサービス終了との告知がなされた。開始から約5か月というあまりにも早すぎる終焉であった。 -2022年6月5日配信の[[アクワイアゲームショウ:https://www.youtube.com/watch?v=Rz1f2ULi_L4&t=7766s]]にて、「Switch版を開発中であること」「カティルートを追加するDLCを製作中である旨」が報じられた。 --その後、CS機のパッケージ版並びにカティルート追加DLCは2023年4月20日に、Win版のDLCは2023年8月2日に発売された。

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