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*beatmania IIDX 22 PENDUAL 【びーとまにあつーでぃーえっくす とぅえんてぃーとぅー ぺんでゅある】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2014年9月17日|~| |判定|なし|~| |ポイント|''不定期''で入れ替わる2つのバージョン&br()全体的に解禁が面倒&br()''課金アイテム''登場&br()大胆なキャラ推し&br()前作からの改善点もあるが、依然として課題は残る|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『beatmania IIDX』シリーズ23作目。今回は「時間」「二面性」がテーマで、白(現代)と紫(未来)を基調としたデザイン。 -メインビジュアルは人気キャラの梅桐天土と梅桐緋浮美が担当。 --現代:天土、未来:緋浮美となっており、イメージ的にもバッチリである。 **特徴・前作からの変更点 -''デュアルバージョンシステム'' --不定期周期で「現代」「未来」と2つのバージョンが入れ替わり((公式サイトで数日分の時空バージョンが告知される。))、一部楽曲と演出が変化する。 --「未来」では''段位認定にMIRRORが強制的にかかる。''(DPはFLIP+両サイドMIRROR)この状態でも従来通り段位を取得出来るしちゃんとプレー後リザルトにも反映されるが、メダルは分けられており「MIRROR○段合格」となっている。EX版も有り。 ---制限付きとはいえ、段位認定モードで初めて譜面オプションを使えるようになった。 --ランクA~AAAのリザルトグラフィックに出ているキャラが「現代」では若い頃の姿という仕様となり話題になった。 ---セリカ、エリカ、彩葉は幼少期、天土と緋浮美は中学生程度、男性陣は高校生と言ったところである。%%彩葉の場合はもはやロリというかペドであるが。%% ---しかし新規イラストとはいえ追加はなんと''稼動約9か月後''。ここまで凝っていたのにもかかわらず残念ながら見れた期間は短かった。 --「時の砂時計」(後述)という課金アイテム(e-AMUSEMENTサイト上でPASELIを消費し購入)を使用することで時空バージョンを変更可能。 -新オプションとして「R-RANDOM」が実装。従来のRANDOMオプションと違い、正規譜面・もしくはMIRROR譜面のレーンをそのままずらした配置になる。 --具体的には「4567123」「1765432」など、12通りのパターンから選出される。 --他にはスコアは保存されないが判定が非常に緩くなる「EXPAND-JUDGE」、コンボではなくEXスコアを表示する「EX-COMBO」が登場。 -選曲画面に現在日時が表示されるようになった。未来ver.では2222年になる。 -後に自動解禁されたが、シリーズ初のCDの購入特典の楽曲があった。 -ゲーム内マネーが世界観に合わせてか「デラー」から「フリコ」に変化。そして一切ショップに追加される気配が無かったtricoro時代のクプロパーツと一部新作のクプロパーツがリザルトグラフィックと同じタイミングで実装されたガチャ「イロハとリリナのオカルト研究活動」で生成可能に。 --1回5000(顔以外のパーツ)、30000(顔パーツ)とやや高めなものの、被りも無く確実に過去作で取りこぼしたものまたは新作が手に入る。モード(デコヒーレンスのキャラ)のパーツが実装され歓迎されている。 --通常のクプロパーツ生成はベーシック登録(月額324円)が必要なものの、ガチャはベーシックに登録していなくても生成可能である。 ---ガチャのサブタイトル通り、イロハとリリナの部活設定は一応活かされている。 -その他細かい不具合はあったものの、ゲームに支障が出る大きなバグなどは存在していない。また、『RISE』の小節ズレなどの致命的なバグも修正されている。 ***STEP UPモード -STEP UPモードには「挑戦状」という新システムが追加された。 --達成するには挑戦状に指定された条件を満たす必要がある(条件によっては楽曲クリアの是非は問われない)。 -ストーリーもあるが一言で掻い摘んで言えば「いつものクプロもの」。博士と鳳ちゃんも登場する。 ***EXPERTモード -2015年2月14日の4thKAC開催に伴って、tricoroから廃止されていたEXPERTモードが復活した。ただし全コース4曲固定、EASYオプションは使用不可能など、段位認定をベースとした仕様に変更された。 --ただし、PASELI使用時にVIP PASS、VIP PASS GOLDを追加、もしくはVIP PASS BLACKが発動した時は、ゲージオプション使用可能・n曲プレー保障となる。 --EXPERTモード専用の楽曲も存在し、複数回プレーすることでその他のモードに解禁される(ただし、解禁には特定コースの完走が必須)。 -登場から3か月半後に、オリジナルコースの作成が可能になった。新機能として、コースにSPとDPをミックスできるようになった。 -ランダムに4曲選出するコースが登場。時の砂時計を使うことで再抽選することができる。 -EXPERTモードの復活に伴い、INTERNET RANKINGも復活した。 -プレーヤーの投票でEXPERTコースを決定する「EXPERT VOTE」が開催された。 ***EXTRAステージの扱い -EXTRAステージが完全にPASELI限定要素になった。今作には従来でいう通常のEXTRA専用曲は存在しない。 -一方で「Chrono Chaser」と呼ばれる従来でいう通常のONE MORE EXTRAに相当する隠し曲が登場。 --従来とはだいぶ違った仕様になっている。(後述) ***収録楽曲の傾向 -前作で「ハードコア多すぎ」といわれた反動か、デフォルト楽曲はややバラエティ寄りに戻った。 --それでもハードコア系統の楽曲は多く、参加している外注アーティストが偏り気味((例えば、Mayumi Morinaga氏のボーカル曲が移植含めて7曲もある、など。))。 ***解禁イベント -Chrono Seeker(クロノシーカー) --本作最初のイベント。特定条件を探して楽曲を解禁する謎解きイベント。 --SPADAには無かった謎解きイベントであることや、クプロが登場しないストーリーなど、最初こそ評価は高かったのだが……詳しくは後述。 -Qpronicle Chord(クプロニクルコード) --2つ目のイベント。全モード対応でゲージ解禁式+αのイベントである。楽曲を解禁させるにはとにかくプレーを重ねるのみ。 --''従来の楽曲に登場したキャラクター「パトナ」を育成・共闘''という、Lincle~SPADAキャラクターの直近作ファンには堪らないイベント。 ---登場キャラ(パトナ)はルシェ((『Todestrieb』のキャラ。もはやおなじみ「傲慢ちゃん」。))、スモモ((『8bit Princess』のお姫様))、ファウラ((『ra'am』に登場する魔女))、ベリゼリス((『聖人の塔』のロボ。公式漫画のメイド設定を前面に押し出されている。))、エルピス・キラ((『ΕΛΠΙΣ』に登場する天使))、フェリーラ((『煉獄のエルフェリア』のお姫様))の6名。 ---解禁する楽曲やそのキャラも、今回で登場するパトナキャラにちなんだものになっている。新曲『entelecheia』には黒い傲慢ちゃんこと「熾天使ルシェ」が登場。%%傲慢ちゃんペロリスト歓喜。%% ---イベントタイトルの時点で察しがつくと思われるが、こちらのイベントは「クプロもの」である。tricoroで収拾がつかなかったストーリーをとりあえず完結させた。ただし、プレーヤー置いてけぼりの超展開なのは相変わらずだが…… - -伝説錬金- PENDUAL TALISMAN(でんせつれんきん ペンデュラムタリスマン) --3つ目のイベント。''ブラウザゲーム''でスピリチュアルポイントとフリコを使い楽曲を解放するイベント。主役は天土と緋浮美。 --遂にLEGENDALIAフォルダの楽曲が解放可能となった。また、一部新曲の追加譜面も。ただ、新曲はわずか1曲…… -Chrono Chaser -ONE MORE EXTRA CHALLENGE- --タイトル通り、ONE MORE EXTRA STAGEを召喚できるイベント。ただし、従来のものとは違って条件は厳しめ。 -連動イベント --『PONの運命浄化計画』 ---PONのアルバム発売記念のポップン中心イベント、IIDX側は「ポップンのプレー回数で1曲」解禁のみ。 --『猫叉&TOTTOと行くGW弾丸ツアー』 ---『reflec beat groovin'』との合同イベント。それぞれの機種で条件を満たし特設サイトでアンロックすると楽曲(と猫叉MasterやTOTTO及びL.E.D.とジャカルタファンクブラザーズが旅行を楽しむ%%クソコラめいた%%写真)が解禁する。 --『怪盗BisCoの予告状!!』 ---『BeatStream』を中心とした連動イベント。BeatStreamをプレーし、条件を満たすことでIIDXで楽曲その他アイテム(クプロパーツや、BeatStream側で解禁に使うボルト)が解禁される。BeastStreamの印象を悪くさせたとんでもないイベント。 --『BEMANI SUMMER DIALY 2015』 ---恒例となった大型連動イベント。毎日更新され、プレーごとに対応機種の新曲or移植曲が解禁される。「Triple Journey」のようなイベントを期待されていたのだが…… --『FLOOR INFECTION第15弾』 ---『[[SOUND VOLTEX>SOUND VOLTEXシリーズ]]』のプレー回数に応じて、FLOOR公募の楽曲が移植される。 **評価点 ***システム面(評価点) -新オプションにより楽曲攻略の幅が広がった。 --「R-RANDOM」はRANDOMほど変化は無いが、正規だと押しにくい……という系統の譜面に対して見た目以上の効果がある。縦連打等の配置予測がしやすいというのも特徴のひとつ。 ---無論、譜面によっては難易度が跳ね上がるので過信は禁物だが。 --「EX-Expand」はスコアこそ保存されないもの、スコアに自信が無くてもA以上のリザルト絵を見たい方におすすめ。もちろん''俺TUEEEEE''も可能である。 -初の試みである「MIRROR段位」も好評。 --癖がつきやすく、両サイドMIRRORのほうが有利と言われる七段の「THE SAFARI」や、プレーサイドによって大きく有利不利が割れる八段の「gigadelic」等の攻略に大きく役に立つ。 --それ以外の段位でも、毎作段位認定に収録されている楽曲の正規譜面に癖をつけてしまったことで段位を抜けられないという場合にも有効。 --獲得できるメダルも正規段位と別カウントされるため、やりこみ要素としても。 --惜しむべきは、これが自由に変更できずに、日にちに左右されていたということだろう。 -「EXPERT」モードが復活したこと。ただし、前述の通り仕様は大きく変わっている。 ***収録曲面 -全体的な特徴は前述したが、個々で見ると評価が高いものはしっかり存在する。ガチな楽曲からネタ性の強いものまで幅広く揃っている。 --現代/未来のバージョン限定曲として「chrono diver -fragment-」/「CHRONO DIVER -NORNIR-」が登場。前者は猫叉Masterの女性ボーカルDnBポップスで、後者がL.E.D.のやや激しい系のDnB。両曲ともそれぞれのバージョンの世界観に合わせ、各コンポーザーの個性が出ているサウンドになっている。 --同じく現代/未来のバージョン限定曲としてSota Fujimoriが「illuminate」「subtractive((Expandar名義))」を提供。こちらは楽曲・ムービー共に「表裏一体」という今作のもう一つのテーマを体現している。 --版権曲として入った「Don't Stop The Music feat.森高千里」は、収録前から話題となっていた楽曲であったこともあり非常に好評。 --ときめきメモリアルの主題歌「もっと!モット!ときめき」が度胸兄弟によるアレンジで歌い手の松下によるカバーという驚愕の復活。しかもムービーには「大犬のワルツ」のお姉さんの若い頃の姿が登場する等、KONAMIファン・キャラファンにとっても衝撃的な楽曲に。 --pop'n musicに提供していたonoken氏が初参加。「Amnolys」はデフォルト曲の中でもかなり評価が高い。 --4th KACでお披露目となった「Chrono Diver -PENDULUMs-」は非常に評価が高く、今作のラスボス曲として認識しているプレーヤーも多い。 --kors k(a.k.a Eagle)が提供した「Chrono Chaser」の2曲である「Say YEEEAHH」と「Reflux」はかなりの高評価。特にハウス系の楽曲がボス曲として君臨したことには好印象を持たれている。 --EXPERT隠し曲「TA・DA☆YO・SHI」は10thの「Daisuke」を強く意識した楽曲・ムービーで話題に。振り付けとムービーのダンスはDaiではなくYossy((ダンエボにて「罪と罰」の振り付けを担当。また「タダヨシ」は彼の本名。))で、楽曲も日本語の男性ボーカルで「BOOM BOOM DISCO NIGHT」に近い。 ---ただ、楽曲のボーカルが近年''[[悪い意味で話題になった某歌い手>http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%8B%BC%E5%85%B5]]''の物と瓜二つなので、本作の2年前に稼働した某機種の楽曲と共に氏の話題になると持ち上げられる事があるとか無いとか。 --BEMANI×[[東方Project>東方Projectシリーズ]]のコラボイベントを受けて、遂にIIDXにも東方アレンジ曲が追加された。最近のIIDXにしては珍しく(?)、3曲がデフォルト追加、1曲がEXPERT隠し曲である。BEMANIコンポーザーやデザイナーによる曲とムービーは全体的に好評であった。 --「時」というテーマとマッチしているからか、GITADORAシリーズから「The least 100sec」((CS GOLDからの移植扱い。))「Chronos」が移植された。これによりいわゆる「佐々木プログレ」が遂にACIIDXに全て揃った。 --「Qpronicle Chord」は基本キャラの過去登場曲を意識したものが多いが、例外もある。 ---スモモ姫とベリゼリスは作曲担当者が変わり、全く違う類の楽曲に。特にスモモ姫の「Cosmic Cat」は初登場の電波寄りポップスから、Dirty Androidsによる硬派なクラブサウンドになった。 ***ビジュアル面 -「chrono diver -fragment-」/「CHRONO DIVER -NORNIR-」では前者は私服のセリカとエリカ、巫女装束の天土が登場。後者は天土、緋浮美、彩葉の3名が''謎のスタイリッシュポーズ''で登場し、Root26ファンに歓迎された。 -「もっと!モット!ときめき」では''大犬のお姉さんのお姉さんのまさかの若い頃''が登場した。 --但し、大元の登場楽曲「大犬のワルツ」が荘厳な楽曲であるため、こういった俗っぽい設定の付加やキャラクター推しについては抵抗を持つファンも。尚、プレー内容次第では''セーラー服を着たマモニスのおっさん''も登場する((曲の終盤で大犬のお姉さんかマモニスのどちらかが出現する。曲中の特定の場所におけるスコアランクが分岐条件(NORMAL、HYPER、ANOTHER譜面により異なる)という説が濃厚。))。%%誰得%% -『Chrono Seeker』については、近年にしては珍しくクプロに頼らないストーリーおよび、ナビゲーターの「クロノス」「カイロス」は人気が出ている。この2キャラがイベント限定ということに惜しむファンも多い。 --それゆえにイベントのあんまりな仕様に嘆くファンも少なくなかった。(後述) -後期イベント「Qpronicle Chord」では近年作の人気キャラが新バリエーションを引っさげて再登場した。 --今までいなかったピカ族の4人目「ロピカ」は、そのビジュアルから人気に。白を貴重としたパステルカラーやうさみみのアクセサリーから''「IIDXの芽兎めう」''とも言われている。ただし、ストーリーでは仮の姿(?)である「ニダーナ」でのみ登場であるため、性格や設定はゲーム内ではわからないのが残念。 -「-伝説錬金- PENDUAL TALISMAN」では過去に遡り、EMPRESSの大ボス「卑弥呼」までも再登場を果たした。 -IIDXのキャラのみならず、REFLEC BEATからはリリーゼ、SOUND VOLTEXからはレイシスと野菜増かなで、BeatStreamのBisCo、タカハシサンなどの人気キャラも揃って登場。 --「Sounds of Summer」が専用レイヤーでは、レイシスに扮した大犬のお姉さん、イージスのプラモ少女、''VEGAのおじさん''も登場し、''レイシスが泣いちゃう''という展開も…… -キャラもののみならず、実写ムービーも非常に充実。 --「IIDXの歌姫」こと星野奏子は楽曲にちなみ''柔道着''で登場。PVもカメラ固定で[[DanceEvolution ARCADE]]を思わせるものに。 ---移植前に更新停止が告げられてしまった為、残念ながらダンエボには収録されなかったが、現在ロケテスト段階のBEMANI新機種にしてダンエボの後継作『DANCE RUSH』に収録される望みはある。 --森永真由美も前作に続き実写PVで登場。ゴシック風だった前作「罪と罰」とは対照的に「十六夜セツナ」ではミニスカ和服を披露している。 --衝撃的なデビューをかましたジャカルタファンクブラザーズも''メンバーを増やして''再登場。((増えたメンバーはwacだと思われる。))久々の登場となったDes-RoWと繰り広げる''くそみそなフットサル対決''は必見。 --後にDes-RoWは前述の「全力 SPECIAL VACATION!! ~限りある休日~」で再登場。氏のファンなら必見の実写ムービー。 ---なお''楽曲開始前のタイトル画面でカラー写真が使われる''という初の仕様になっている。((白黒写真なら過去に1度だけあった。)) --振付師Yossy初登場。Dai.に負けないキレッキレのダンスを披露。こちらはダンエボに移植された。 --ここまで充実していながら、dj TAKAの''新作顔芸''が無いのが悔やまれる。 ---満やTAKAの顔芸は前作SPADA登場の「I will be back-オレは帰ってきた-」が無条件解禁されたので、そちらで楽しめる。%%上記リリーゼの表情が例のTAKAの顔芸に似ている、とも言われている。%% **賛否両論点 ***従来とは異なるワンモア、「Chrono Chaser」 -前作では無かったONE MORE EXTRAに該当する隠し曲を出現させることができるということで、話題にはなった。 -しかし、連続でフルコンするという条件とデュアルバージョンシステムが絡むため、出現させるのが非常に困難かつ面倒であった。 --''「時の砂時計」を使わないと扉を出現させたその日のうちに挑戦できない''。よって挑戦するにはそれなりに料金が嵩む。 -専用リザルトは存在しないが、扉の出現する演出はそこそこ好評だった模様。 -登場から半年以上経って仕様が変わり、新たな楽曲を出現できるようになった。 --挑戦は任意にできるようになったが、ランダムに指定された曲で条件を満たさなければならなくなり、より厳しいものなった。扉のHPも日付を跨ぐと少し回復してしまう。しかし、仕様変更前と比べて緩和はかなり早かった。 --ちなみに変更前の2曲は、初登場から約9か月近く経ってEXPERTコースの隠しになった。''いくらなんでも遅すぎである''。 -PHQUASE氏の「cinder」は、作曲者本人も尖っている曲と称するほど変わった楽曲((ちなみに、beatmania IIDX 22 PENDUAL ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.2には、この曲のロングバージョンこと「cinder -ella-」が収録されている。曲名を続けて読むと…。))であることや、レイヤーに内輪ネタを仕込まれていることから、賛否が激しい。ただし、少なくともONE MORE EXTRAでやるべきではなかったという意見が多い。 --一方で他の3曲は最近のボス曲にしてはシュランツやEDMなどの珍しいアプローチをしており、好評価を得た。 -メインイベントの新曲(後述)とは違ってこちらの新曲のレイヤーは一枚絵ではないため、その点は純粋に評価されている。最近では珍しくキャラ物でもない。 -余談だが、リザルトでは「ONEMORE STAGE」という表記になっている。これはEXTRA STAGEのコインプレー制限を受けて、FINAL STAGEからも行けるようになったからだと思われる。もしPASELIプレー限定であったらかなり批判されていただろう。 ***過去より数は減った小規模連動イベント -『PONの運命浄化計画』に関しては、解禁曲『Realize maze』がPONとあまり関わりが無い楽曲((XeconとMorinaga Mayumiの楽曲。楽曲そのものの人気やIIDXとの相性に加え、ラピストリアメインキャラの一人「鈴花」の担当曲でのチョイスだと思われる。))だが、楽曲や譜面そのものの評価は高い。解禁もそこまで厳しいものでもなかった((ポップンを3~4回プレーすれば、対応機種の楽曲が一通り解禁するという仕組み。))。 --イベント自体が「ポップン中心のミニイベント」ということで、昨今の連動イベントの中でも批判意見が少ない。尚IIDX→ポップンの移植はある意味PON氏の代表曲『Howling』が移植された。 -『猫叉&TOTTOと行くGW弾丸ツアー』に関しては、REFLEC BEATのプレーがそれなりに必要になるものの、解禁楽曲も5曲と多く、最後に待ち受ける新曲『全力 SPECIAL VACATION!! ~限りある休日~』も専用ムービーもあり記念写真同様に非常に楽しい仕上がり。ただどちらも''内輪ネタ''なので人を選び、楽曲も制作にあまり時間が取れなかったようであまり評判はよろしくない((「限りある納期」と揶揄されていた。))。 --批判される点は期間の短さ(およそ''2週間''の期限のものが2回という構成)で、終了後は''次回作まで一切解禁不可能''となってしまった。解禁される楽曲が☆11止まりなのも上級者からは残念がられている。 --ちなみにこのイベントでIIDX→REFLECに『Todestrieb』が移植された。なんとジャケットは''書き下ろしのルシェちゃん。''%%露骨な傲慢ちゃん推しにペロリスト達は大いに喜んだといわれている。%% ---傲慢ちゃんに限らず本イベントのREFLEC側の移植曲はいずれも初移植という事もあってか軒並み評価されているが、それに対してIIDX側の移植曲は4曲中3曲が過去にSOUND VOLTEXのPOLICY BREAKによりREFLECからSOUND VOLTEXで移植された物で、残りの1曲も元はjubeatの楽曲であり、いまいち新鮮味の欠片も無いラインナップであった事からIIDXプレーヤーの不満を買ってしまう事に((後に24 SINOBUZにてBeatStream初出のムービーが追加される事になった「打打打打打打打打打打」が移植された事が救いか))。~ なおこのイベントが行われた時期におけるREFLECからの移植曲は本イベントの楽曲群に加えて、発見!よみがえったBEMANI遺跡の「海神」を含めた4曲が多くの機種へ移植された事が災いになったのか、これらに近い時期で登場した楽曲群の殆どが他機種への移植などで注目され辛い環境を公式自らが作り出してしまう事に。特にcoletteの最終バージョンであるAll Seasonsの楽曲に至っては中々移植に恵まれず、初出から3年経過してようやく1曲移植という有様である。 --最終解禁曲が猫又&TOTTOのコラボ新曲で無かったことを不満に思ったプレーヤーも居る。%%ジャカルタ?何のこと?%% ---移植曲や新曲に内容に魅力を感じず、イベントをスルーしたプレーヤーも多かった模様。 -もっとも、これらの連動イベント自体、1機種を集中してやりたいプレーヤーからはあまり歓迎されてはいないのだが…… **問題点 ***システム面(問題点) -前々作であるtricoroの、「LEGEND CROSS」を除く隠し楽曲が未だに無条件解禁されていない。 --「発見!よみがえったBEMANI遺跡」ですら解禁できなかった場合、「陽光のホログラム」での解禁となる。 ---しかしこれがまた厄介で、ベーシックコースに加入していることが前提条件となっている。つまり、有料会員加入者以外に解禁する術はない。 --ちなみに前作のSPADAの楽曲は「Spada†Leggendaria」を除いて全て無条件解禁された((「熱闘BEMANIスタジアム」はサンタトランで無条件解禁。))。 ---上記にもあるように、前作のEXTRA STAGE限定曲だったSpada†leggendariaの7曲は、本作でも通常解禁されず依然としてEXTRA STAGE限定楽曲となった。 ---前作では通常譜面に限り、FINAL STAGEで特定楽曲をクリアすればコスト無しで選曲できたが、本作では全譜面がLEGGENDARIAフォルダに格納された事でVディスクが必要となり、結果として前作以上にプレー機会が限定される格好となった。 ---PENDUAL''稼動末期''のイベント「PENDUAL TAISMAN」で、通常譜面は通常フォルダに常駐させることができるようになったが、''いくらなんでも遅すぎである''。 -改善を求める意見が多かったPASELI支払い時に取得するVディスクの仕様だが、前作から一切変更されていない。 --そのため、プレーヤーが意図しない状況でDJ VIP PASS BLACKが発動してしまうという光景が繰り返されることに…… -前作同様、コインプレーでは本作でプレーした旧曲が入る因果律フォルダにレベル制限がかかってしまう。 --ただし、「現代」と「未来」の各時空バージョンでSTEP UPモードをプレーした後のプレーでSTEP UPモードを選ぶと、因果律フォルダはレベルを問わず選曲可能となった。「時の砂時計」の使用でも可能。 -今作の最大の特徴であるはずのデュアルバージョンシステムが良い方向にあまり活かせていない。 --日によって変わるシステムBGM・デザインやリザルトグラフィックなどの演出面、MIRROR段位などウケが良かった要素もある。しかし、イベントを中心として好きなときに条件を満たせない・解禁できない要因に繋がった上に、「時の砂時計」の登場によって「このシステムは縛りだったのか?」という良くない印象を多数のプレーヤーに与えてしまった。 -一方、その「時の砂時計」というアイテムにも批判が相次いだ。 --同じBEMANIシリーズにおいて同様の課金形式は『jubeat』シリーズで先行して行われていたが、こちらは以前からDJ VIP PASSなどゲーム内で追加料金を支払う形式が定着していたため、二重に追加料金を求められる形となってしまった。 --時の砂時計を使うことによる特典は、主に「日付に関係なく現代と未来を入れ替える」「Qpronicle Chordの経験値にボーナス」「因果律フォルダのレベル制限撤廃」「SUPER FUTURE 2323」など。特に「Chrono Chaser」では、ほぼ前提のアイテムと化していた。 ---イチオシ曲には過去未来に分類される曲で当日に砂時計を使用しないと選べない曲が挙がった事がある。 -CN表記の廃止 --選曲画面でフォルダに表示される曲名の左側にあったチャージノーツ(CN)・バックスピンスクラッチ(BSS)表記がなぜか消滅した。 --廃止の必要性やメリットは皆無、むしろCNが苦手なプレーヤーに初見事故死をさせる可能性が出る。 --一応、ALL CHARGE NOTESフォルダは存続。 -難易度表記も、前作と同じく12段階のまま。 --前作『beatmania IIDX 21 SPADA』の記事でも触れられているが、収録楽曲増加に伴い同レベル内での難易度に大きな差がある状況が依然として続いている。 ---難易度表記の変更が新たな問題点を招く可能性もあるため簡単に手を入れられないという事情があるとはいえ、そろそろ本格的な改善が必要な時期に来ている感は否めない。 -寸劇が長い&多い --「Chrono Seeker」や「Qpronicle Chord」、STEP UPモードではストーリーがあり寸劇が入るが、やはり長いためACでは不適当だと不評。 --おまけに前作以前よりも頻繁に入る上、tricoroと同様に内容もあまり評価が良いとは言えない。 ***イベント面 本作のほとんどのイベントが不評であった。~ ''解禁条件が難解過ぎたChrono Seeker'' -最初の大型イベントだったが、「条件がわかりにくすぎる」「プレー回数がかかりすぎ」等、楽曲・キャラ以外の評価はあまりよろしくない。 --各楽曲の解禁条件に関しては、「今日のオススメを10日分プレー」「特定の''バージョンフォルダ''の楽曲を埋める((PF即落ちをしたプレーヤーが多かったのか、対象曲のクリアレートが軒並み下がるという事態に。後に緩和して、この条件は撤廃された。))」等時間とクレジット数がかかるものから、「時刻と同じEXスコアでプレーを終わらせる」等抜け道((0:00にボタンを押さずハード落ちすれば条件を満たせる。))を使わない限り運ゲー過ぎる条件など…… --結局、最後の条件は結局公式が発表するまで解かれなかった。その条件とは、「コナミコマンド((選曲画面で、FX→FX→VEFX→VEFX→1PSTARTボタン→2PSTARTボタン→1PSTARTボタン→2PSTARTボタン→黒鍵盤→白鍵盤。))を入力して[[グラディウス]]関連の楽曲を選択」という条件なのだが、''普通にプレーしていては全く想像もつかない。'' ---無論、隠し条件が簡単過ぎるのも考え物という意見もあるのだが…… --このイベントにおける最大の問題点は、''N・H・A全ての譜面を解禁しないと最終楽曲の解禁が行えなかった''というもの。全譜面をしっかりやるプレーヤー以外にとっては苦痛以外の何者でもない。 --しかも、これらの隠し楽曲の一部はボスフォルダに突入((一度選ぶと通常の選曲画面に戻れない。))選曲することになるが、ONE MORE EXTRA STAGE曲は無く、ただのEXTRA(FINAL) STAGE専用曲群となってしまっている((従来のボスフォルダでは、フォルダ内の曲に勲章をつけることでONE MORE EXTRA STAGEに突入できる、というのが基本。))。 ---条件を満たせば、妖精の結晶対応の新曲4曲のみ通常フォルダに常駐させることができた。 ---ちなみに、フォルダ内での決定音は地味にSTEP UPモードの使い回しである。 --解禁曲のレイヤーアニメは手抜きすぎるという評価が多い。一枚の静止画のキャラが上下に揺れてるだけという、アニメと言うのに不十分なレベルである。 ---そもそも、19 Lincleで導入された戦闘レイヤー自体クプロの存在ありきで作られた物である。クプロを用いらない戦闘レイヤーを実装するのなら、もっとマシな方法があったのでは? --なお、イベント終了から約7か月間は、通常フォルダに常駐できていなかった場合は一切プレー不可になっていた。「SUPER FUTURE 2323」でプレー可能になったが、常駐せずプレーするたびに課金が求められてしまうためホログラムでの解禁でよかったのではないかという声が多い。 ---ちなみに悪魔の結晶とラプラシア対応の3曲はイベント中にボスフォルダに解禁済みであっても、「月光のホログラム」が登場した2015年1月21日まで1か月近くプレー不可能な状態になっていたために、反発の声がかなり上がっていた。 --そもそもの話だが、20 tricoroの頃から続いているクプロの物語を未完結の状態で打ち切り別のキャラクターが主役の物語を始めるのは異常である。新たな物語を始めるのは、まずクプロ側の物語を完結させてからの方が良いのでは? ''異常なキャラ推し、Qpronicle Chord'' -ざっくばらんに言ってしまえば「プレーするとキャラクターのレベルが上がり、レベルの合計が一定以上になると楽曲が1譜面解禁される」というシステム。レベルを上げるキャラで解禁順番が変わったりはしないので、純粋に好きなキャラを育てることができる。 --経験値の下に好感度メーターもあり、一周するごとにセリフや表情が''どんどんデレていく''というおまけ付き。更に全解禁かつ好感度MAXでキャラのレーンカバーが解禁する。 ---全モード対応であるために、イベント中は毎回プレー終了時にこのような画面が出てくるので恥ずかしいと思うプレーヤーも……。また、全てのアイテムを解禁してもイベント終了までずっと出てくるため、純粋に邪魔だと思うプレーヤーは割と多く見受けられた。 -全6曲の全譜面を全て解禁すると「時弦の塔」への道が開かれる。「時弦の塔」では特定階層に到達する(5、10、25階)ことにより、次のプレーの全ステージ終了後に強制的に(1st stageで落ちようが)、リザルト演出無しでONE MORE EXTRA STAGEに突入。そしてプレーの結果に関係なく『共鳴遊戯の華』の対応譜面が解禁され選曲画面に常駐する。 --つまり、従来通りの実力解禁式・リザルト演出ありのONE MORE EXTRAではなく、''ただ突然出てきて強制的にプレーさせられ勝手に常駐するだけ''、というよく分からないONE MORE EXTRAである。この仕様のため、''初心者でもA譜面をEXHゲージでプレーさせられる羽目になる。'' ---この面に関してはプレーヤーへの配慮が欠けていた、と評価せざるをえない。 --こうして解禁した『共鳴遊戯の華』についても、「メロディーラインが不自然」「わざわざ歌モノにする必要性が感じられない」など楽曲としてお世辞にもあまり評価が高いとは言えず、「シリーズ伝統のワンモア曲として不十分」「結局存在感は難易度だけ」という厳しい意見も。 -また、選んだマップによって「Sレアモンスター」が登場。撃破することで対応したCS移植曲が解禁する。ただし、Sレアモンスターの出現は''ランダム''。 --コカコーラコラボのロケテ曲もこのイベントで解禁できるのだが、こちらも''ランダム''である。(詳細の条件は不明) -Lincle~SPADAのフレームが条件付きながら復刻され使用可能に。イベント中は選曲BGMが各マップに対応するバージョンのものに変わるが、ある条件を満たすまではPENDUALの選曲BGMが聴けなくなってしまうため賛否両論。 -とりあえず回数を重ねれば終わるイベントではあるが、効率良く進めるには仕様を熟知((パトナはそれぞれを均等に上げた方が多少効率がいいこと、それぞれのパトナに経験値ボーナスがある「好きな楽曲」が存在すること、など。))しておく必要があったため、やや分かりにくいと感じるプレーヤーは少なくはなかった。キャラ萌え要素があるものの、実態はパトナのレベル上げやSレアモンスターの発見など割と作業感が強い貢ぎ系イベントである。ただ、これでも今作のイベントの中ではまだマシな部類であったという… --約7か月でこのイベントは終了したが、まさかの一切の緩和無しである。その後、パトナ楽曲のみはその後のイベントの「PENDUAL TALISMAN」で容易に解禁できたが、コカコーラコラボ曲とCS移植曲は一切解禁不可になってしまった。 -本イベント内で「親密度ランキング」なるものが開催された。各パトナのポイント(1クレ = 1ポイント)を得てランキング上位を目指すという内容だが…… --ランキング''上位1000位以内だけ''に特定のクプロが解禁される、という前代未聞かつかなりのソーシャルゲーム的な影響を窺えるイベントにプレーヤーは驚愕。かなりのヘビーユーザー向けのイベントである。 --1日6回目以降のプレーからもらえるラブレターを送ると1ポイント追加でもらえる。また、数パターン用意されたセリフが表示されるためやはり''キャラファンから''は好評。 --このイベントに興味ない層向けに参加健闘賞として楽曲「The least 100sec」がCSGOLDから待望の移植となり、ファンを喜ばせた。解禁には3つの杯開催期間(それぞれ3週間)にそれぞれ8~10クレプレーする、というのが条件。 ---曲が曲だけに(?)CS移植1曲にしては必要クレ数が多く、楽曲をプレーできるのはイベント開始から最短で1か月半くらいと時間をかけるイベントに。 ---各期間はやや長めだが、途中の杯で条件を満たせないとその時点で解禁不可能が決定してしまう。イベント本編のCS曲同様、終了後に救済措置は一切無かった。 --「ランキングの景品がクプロのみ」「一応楽曲解禁は存在している」「解禁内容はすべて事前告知」という点では「Road to SPADA」の反省はある程度活きていたと言える。 ''面倒な解禁&しょっぱい解禁内容の『-伝説錬金- PENDUAL TALISMAN』'' -曲をプレーしてスピリチュアルポイントを貯め、''ブラウザで''そのポイントで剣を錬金、そして敵とカードによるバトルをして敵を倒すことで、曲が解禁。受けたダメージはフリコで回復する仕様。 --まず、フリコをオカルト研究活動に大量に突っ込んでしまっていたプレーヤーは泣きを見る羽目になった。 --仕様がやや分かりにくく、効率良く解禁するのは難しい。ゲーム自体が運ゲーなのは言うまでもないが、基本剣をいちいち開放するか、大量のフリコを消費するかの2択。どっちにしろ非常に面倒な作業になる。 ---その上、''解禁にはPC、スマホに張り付く必要が出てくる''。 -面倒な解禁作業に対して、解禁曲が前作の「Spada†leggendaria」曲の通常譜面、新曲1曲、本作の新曲の追加†譜面と寂しい内容。ちなみに剣の開放でQpronicle Chordのパトナ新曲が解禁された。 --追加†譜面も相変わらずLEGGENDARIAフォルダ行きなため、EXTRA STAGEでしか選曲できない。chrono diverシリーズの2曲をバージョンに関係なく遊べる、という見方も一応あるが…… --追加譜面は今までの☆12のみならず☆11も存在。 ---なけなしの新曲は今作のシステムBGMをメドレーにしたもの。システムBGM自体の評判はもとから高く、ムービーのレイヤーも好評だったこともあり、概ね高評価だったことは救い。 ''連動とは名ばかりの『怪盗BisCoの予告状!!』'' -仕様については[[こちら>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_941cacef]] -このイベントでのIIDX側の解禁は''BS曲から移植3曲''であり、''BSとゆかりもない楽曲が解禁される機種が多い''本イベントでは比較的優遇されている方だろう。 --ちなみにIIDX→BSには「Element of SPADA」が移植されたが、''SPADA汎用ムービーそのまま''。ムービーをウリにしている機種だけに寂しい仕様である。 ''制約が多すぎる『BEMANI SUMMER DIALY 2015』'' -仕様については[[こちら>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_26311422]] -IIDX新曲である「ドッキン☆サマーあばんちゅーる」は電波系ポップスで賛否両論。しかし、イベントを進めるにはこの楽曲は強制解禁であり、イベント進行を顕著するプレーヤーもいた。 -ちなみに、最後に解禁される新曲『夏色DIALY』は機種によりアレンジが違うという、手の込んだものとなっている。 --IIDXではL.E.D.がアレンジを担当。氏得意のハッピーハードコアになっている。 ''過去以上にプレー回数が必要になってしまった『FLOOR INFECTION第15弾』'' -第15弾で満を持してIIDXに移植がなされたが、''12プレーで2曲''と過去の開催よりプレー回数が嵩む挙句移植される楽曲数も減少している。 --過去開催では基本8プレーで3曲、5プレーで2曲、3プレーで1曲とそこまで厳しいものではなかった。 ---同時開催の『POLICY BREAK』も今回は12プレーで2曲なので、それの兼ね合いとも取れるのだが……(それまでは8プレーで1曲だった。) -選曲に関しては「いいところを持ってきてくれた」と概ね好評。さらにpop'n musicへの開催と違いキー音は存在している。……これも割高の一因? -やや短い解禁期間を逃がすと解禁できなくなる点は他機種同様不評な点。 --なお、IIDX回は次回作『copula』稼働初期で一度復活(2015年11月13日~11月30日開催)したが、以降はイベント自体が''約2年半復活開催されなかった''。~ このため、2作後の『SINOBUZ』で本作の楽曲の大半が自動解禁された中、『FLOOR INFECTION』解禁曲のみ現行バージョンで楽曲解禁が不可能な事態が続いている状況になっていた。 ---なお、次回作以降は、未解禁のプレーヤーがINFECTION解禁曲を一時的にプレーする際、課金アイテムを消費する方式が導入されている。 ''肩すかしな『サンタトランのプレゼント企画』'' -一言で言うと''誇大広告''。内容はただの更新とサントラ特典曲の常駐のみで、大々的な告知の割に肩透かしな内容だった感は否めない。 ***その他の問題点 -先述の「少年は空を辿る」の譜面表示では、拍子変更が複数回行われている曲の展開を無視して終始4/4拍子を基準とした小節線が表示されているため、不自然さが目立っている((次回作で修正された。))。 -キャラクター要素が異常に強いバージョンであるが、残念ながら''今作で使い捨てられたキャラクター''も多い。 --特に『Chrono Seeker』のナビーゲーターであったクロノス・カイロス姉妹はデザインが好評だったであるにもかかわらず楽曲BGAやクプロでの登場が一切無く、膨張抜きに今作のみの使い捨てキャラとなってしまった。 --『STEP UP』に登場した敵キャラ4人も再登場無し。こちらはクプロパーツがある分まだマシといったところ。 **総評 前作で批判されたイベント展開の悪さや収録楽曲の偏りについては一定程度の改善は見られるものの、依然としてイベントや機能面における不親切さが残る形となった。~ 前作からプレー料金の値上げをしたにもかかわらず、課金アイテムで更に費用はかさみ、各種イベントは相変わらずプレーヤーにとって厳しい方向へエスカレートしている。~ イベントがこのような有様なので、折角の新曲が有りながらモチベが無くなってしまったというプレーヤーもぼちぼち見受けられた。 前作がシリーズ存続において解決が必要な課題がいくつもあることを示したとするならば、本作はそれら課題の解決がいかに困難であるかを改めてプレーヤー達に突きつけた形となった。 **その後 -2015年11月より''鉄道''をコンセプトにした『[[beatmania IIDX 23 copula]]』が稼動した。 --鉄道にこだわりすぎた演出面と新要素はやや賛否両論ではあるが、MIRROR段位がいつでも挑戦できる点や、「Spada†Leggendalia」楽曲通常譜面の無条件解放、DJ VIP PASS BLACKの仕様改善等は純粋に評価されている。 --ただしPENDUALで未解禁に終わった大部分の曲は、「未解禁の旧曲を入手する課金アイテム」でしかフォローができないというあからさまな仕様ゆえに、反発の声は多い。 ---2016年KAC5th開催辺りで、PENDUALのイベント曲が今作でいうホログラムと同じ形式での解禁、また一部はEXPERTモードの隠しとなった。前者はフリコに変わるピュラーという仮想通貨で購入の形になるが、特に怪盗BisCoとBEサマの曲はだいぶ高めで全部解禁しようとすると当時のイベントだった必要なクレ数を非常に大きく上回る事態に。また、EXPERT解禁にも問題が発生。 ---ちなみに「PENDUAL TALISMAN」で登場した†譜面は、全てLEGGENDARIAフォルダに無条件常駐した。安堵される一方で真面目に解禁させたプレーヤーからの反発も。 -PENDUAL曲自体は、2作後の『24 SINOBUZ』にて大半が自動解禁された。 --ただし、前述の通り『FLOOR INFECTION』解禁曲のみ自動解禁の対象外である。 **余談 -稼動最初期に連動サイト内のカスタマイズの項目で、ウシ執事「バファル」の名前が「''ロピカ''」と表示されている不具合(誤植?)が存在した。 --バファル自身がピカ族と関わりの深いキャラのため「バファル=ロピカは公式」と解釈したファンも居た模様。 --上記通り、ロピカ本人は後のイベントで登場している。そしてロピカ自体もバファルと方向性が180度違う美少女であったため結局単なる誤植であった。
*beatmania IIDX 22 PENDUAL 【びーとまにあつーでぃーえっくす とぅえんてぃーとぅー ぺんでゅある】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2014年9月17日|~| |判定|なし|~| |ポイント|''不定期''で入れ替わる2つのバージョン&br()全体的に解禁が面倒&br()''課金アイテム''登場&br()大胆なキャラ推し&br()前作からの改善点もあるが、依然として課題は残る|~| |>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『beatmania IIDX』シリーズ23作目。今回は「時間」「二面性」がテーマで、白(現代)と紫(未来)を基調としたデザイン。 -メインビジュアルは人気キャラの梅桐天土と梅桐緋浮美が担当。 --現代:天土、未来:緋浮美となっており、イメージ的にもバッチリである。 **特徴・前作からの変更点 -''デュアルバージョンシステム'' --不定期周期で「現代」「未来」と2つのバージョンが入れ替わり((公式サイトで数日分の時空バージョンが告知される。))、一部楽曲と演出が変化する。 --「未来」では''段位認定にMIRRORが強制的にかかる。''(DPはFLIP+両サイドMIRROR)この状態でも従来通り段位を取得出来るしちゃんとプレー後リザルトにも反映されるが、メダルは分けられており「MIRROR○段合格」となっている。EX版も有り。 ---制限付きとはいえ、段位認定モードで初めて譜面オプションを使えるようになった。 --ランクA~AAAのリザルトグラフィックに出ているキャラが「現代」では若い頃の姿という仕様となり話題になった。 ---セリカ、エリカ、彩葉は幼少期、天土と緋浮美は中学生程度、男性陣は高校生と言ったところである。%%彩葉の場合はもはやロリというかペドであるが。%% ---しかし新規イラストとはいえ追加はなんと''稼動約9か月後''。ここまで凝っていたのにもかかわらず残念ながら見れた期間は短かった。 --「時の砂時計」(後述)という課金アイテム(e-AMUSEMENTサイト上でPASELIを消費し購入)を使用することで時空バージョンを変更可能。 -新オプションとして「R-RANDOM」が実装。従来のRANDOMオプションと違い、正規譜面・もしくはMIRROR譜面のレーンをそのままずらした配置になる。 --具体的には「4567123」「1765432」など、12通りのパターンから選出される。 --他にはスコアは保存されないが判定が非常に緩くなる「EXPAND-JUDGE」、コンボではなくEXスコアを表示する「EX-COMBO」が登場。 -選曲画面に現在日時が表示されるようになった。未来ver.では2222年になる。 -後に自動解禁されたが、シリーズ初のCDの購入特典の楽曲があった。 -ゲーム内マネーが世界観に合わせてか「デラー」から「フリコ」に変化。そして一切ショップに追加される気配が無かったtricoro時代のクプロパーツと一部新作のクプロパーツがリザルトグラフィックと同じタイミングで実装されたガチャ「イロハとリリナのオカルト研究活動」で生成可能に。 --1回5000(顔以外のパーツ)、30000(顔パーツ)とやや高めなものの、被りも無く確実に過去作で取りこぼしたものまたは新作が手に入る。モード(デコヒーレンスのキャラ)のパーツが実装され歓迎されている。 --通常のクプロパーツ生成はベーシック登録(月額324円)が必要なものの、ガチャはベーシックに登録していなくても生成可能である。 ---ガチャのサブタイトル通り、イロハとリリナの部活設定は一応活かされている。 -その他細かい不具合はあったものの、ゲームに支障が出る大きなバグなどは存在していない。また、『RISE』の小節ズレなどの致命的なバグも修正されている。 ***STEP UPモード -STEP UPモードには「挑戦状」という新システムが追加された。 --達成するには挑戦状に指定された条件を満たす必要がある(条件によっては楽曲クリアの是非は問われない)。 -ストーリーもあるが一言で掻い摘んで言えば「いつものクプロもの」。博士と鳳ちゃんも登場する。 ***EXPERTモード -2015年2月14日の4thKAC開催に伴って、tricoroから廃止されていたEXPERTモードが復活した。ただし全コース4曲固定、EASYオプションは使用不可能など、段位認定をベースとした仕様に変更された。 --ただし、PASELI使用時にVIP PASS、VIP PASS GOLDを追加、もしくはVIP PASS BLACKが発動した時は、ゲージオプション使用可能・n曲プレー保障となる。 --EXPERTモード専用の楽曲も存在し、複数回プレーすることでその他のモードに解禁される(ただし、解禁には特定コースの完走が必須)。 -登場から3か月半後に、オリジナルコースの作成が可能になった。新機能として、コースにSPとDPをミックスできるようになった。 -ランダムに4曲選出するコースが登場。時の砂時計を使うことで再抽選することができる。 -EXPERTモードの復活に伴い、INTERNET RANKINGも復活した。 -プレーヤーの投票でEXPERTコースを決定する「EXPERT VOTE」が開催された。 ***EXTRAステージの扱い -EXTRAステージが完全にPASELI限定要素になった。今作には従来でいう通常のEXTRA専用曲は存在しない。 -一方で「Chrono Chaser」と呼ばれる従来でいう通常のONE MORE EXTRAに相当する隠し曲が登場。 --従来とはだいぶ違った仕様になっている。(後述) ***収録楽曲の傾向 -前作で「ハードコア多すぎ」といわれた反動か、デフォルト楽曲はややバラエティ寄りに戻った。 --それでもハードコア系統の楽曲は多く、参加している外注アーティストが偏り気味((例えば、Mayumi Morinaga氏のボーカル曲が移植含めて7曲もある、など。))。 ***解禁イベント -Chrono Seeker(クロノシーカー) --本作最初のイベント。特定条件を探して楽曲を解禁する謎解きイベント。 --SPADAには無かった謎解きイベントであることや、クプロが登場しないストーリーなど、最初こそ評価は高かったのだが……詳しくは後述。 -Qpronicle Chord(クプロニクルコード) --2つ目のイベント。全モード対応でゲージ解禁式+αのイベントである。楽曲を解禁させるにはとにかくプレーを重ねるのみ。 --''従来の楽曲に登場したキャラクター「パトナ」を育成・共闘''という、Lincle~SPADAキャラクターの直近作ファンには堪らないイベント。 ---登場キャラ(パトナ)はルシェ((『Todestrieb』のキャラ。もはやおなじみ「傲慢ちゃん」。))、スモモ((『8bit Princess』のお姫様))、ファウラ((『ra'am』に登場する魔女))、ベリゼリス((『聖人の塔』のロボ。公式漫画のメイド設定を前面に押し出されている。))、エルピス・キラ((『ΕΛΠΙΣ』に登場する天使))、フェリーラ((『煉獄のエルフェリア』のお姫様))の6名。 ---解禁する楽曲やそのキャラも、今回で登場するパトナキャラにちなんだものになっている。新曲『entelecheia』には黒い傲慢ちゃんこと「熾天使ルシェ」が登場。%%傲慢ちゃんペロリスト歓喜。%% ---イベントタイトルの時点で察しがつくと思われるが、こちらのイベントは「クプロもの」である。tricoroで収拾がつかなかったストーリーをとりあえず完結させた。ただし、プレーヤー置いてけぼりの超展開なのは相変わらずだが…… - -伝説錬金- PENDUAL TALISMAN(でんせつれんきん ペンデュラムタリスマン) --3つ目のイベント。''ブラウザゲーム''でスピリチュアルポイントとフリコを使い楽曲を解放するイベント。主役は天土と緋浮美。 --遂にLEGENDALIAフォルダの楽曲が解放可能となった。また、一部新曲の追加譜面も。ただ、新曲はわずか1曲…… -Chrono Chaser -ONE MORE EXTRA CHALLENGE- --タイトル通り、ONE MORE EXTRA STAGEを召喚できるイベント。ただし、従来のものとは違って条件は厳しめ。 -連動イベント --『PONの運命浄化計画』 ---PONのアルバム発売記念のポップン中心イベント、IIDX側は「ポップンのプレー回数で1曲」解禁のみ。 --『猫叉&TOTTOと行くGW弾丸ツアー』 ---『reflec beat groovin'』との合同イベント。それぞれの機種で条件を満たし特設サイトでアンロックすると楽曲(と猫叉MasterやTOTTO及びL.E.D.とジャカルタファンクブラザーズが旅行を楽しむ%%クソコラめいた%%写真)が解禁する。 --『怪盗BisCoの予告状!!』 ---『BeatStream』を中心とした連動イベント。BeatStreamをプレーし、条件を満たすことでIIDXで楽曲その他アイテム(クプロパーツや、BeatStream側で解禁に使うボルト)が解禁される。BeastStreamの印象を悪くさせたとんでもないイベント。 --『BEMANI SUMMER DIALY 2015』 ---恒例となった大型連動イベント。毎日更新され、プレーごとに対応機種の新曲or移植曲が解禁される。「Triple Journey」のようなイベントを期待されていたのだが…… --『FLOOR INFECTION第15弾』 ---『[[SOUND VOLTEX>SOUND VOLTEXシリーズ]]』のプレー回数に応じて、FLOOR公募の楽曲が移植される。 **評価点 ***システム面(評価点) -新オプションにより楽曲攻略の幅が広がった。 --「R-RANDOM」はRANDOMほど変化は無いが、正規だと押しにくい……という系統の譜面に対して見た目以上の効果がある。縦連打等の配置予測がしやすいというのも特徴のひとつ。 ---無論、譜面によっては難易度が跳ね上がるので過信は禁物だが。 --「EX-Expand」はスコアこそ保存されないもの、スコアに自信が無くてもA以上のリザルト絵を見たい方におすすめ。もちろん''俺TUEEEEE''も可能である。 -初の試みである「MIRROR段位」も好評。 --癖がつきやすく、両サイドMIRRORのほうが有利と言われる七段の「THE SAFARI」や、プレーサイドによって大きく有利不利が割れる八段の「gigadelic」等の攻略に大きく役に立つ。 --それ以外の段位でも、毎作段位認定に収録されている楽曲の正規譜面に癖をつけてしまったことで段位を抜けられないという場合にも有効。 --獲得できるメダルも正規段位と別カウントされるため、やりこみ要素としても。 --惜しむべきは、これが自由に変更できずに、日にちに左右されていたということだろう。 -「EXPERT」モードが復活したこと。ただし、前述の通り仕様は大きく変わっている。 ***収録曲面 -全体的な特徴は前述したが、個々で見ると評価が高いものはしっかり存在する。ガチな楽曲からネタ性の強いものまで幅広く揃っている。 --現代/未来のバージョン限定曲として「chrono diver -fragment-」/「CHRONO DIVER -NORNIR-」が登場。前者は猫叉Masterの女性ボーカルDnBポップスで、後者がL.E.D.のやや激しい系のDnB。両曲ともそれぞれのバージョンの世界観に合わせ、各コンポーザーの個性が出ているサウンドになっている。 --同じく現代/未来のバージョン限定曲としてSota Fujimoriが「illuminate」「subtractive((Expandar名義))」を提供。こちらは楽曲・ムービー共に「表裏一体」という今作のもう一つのテーマを体現している。 --版権曲として入った「Don't Stop The Music feat.森高千里」は、収録前から話題となっていた楽曲であったこともあり非常に好評。 --ときめきメモリアルの主題歌「もっと!モット!ときめき」が度胸兄弟によるアレンジで歌い手の松下によるカバーという驚愕の復活。しかもムービーには「大犬のワルツ」のお姉さんの若い頃の姿が登場する等、KONAMIファン・キャラファンにとっても衝撃的な楽曲に。 --pop'n musicに提供していたonoken氏が初参加。「Amnolys」はデフォルト曲の中でもかなり評価が高い。 --4th KACでお披露目となった「Chrono Diver -PENDULUMs-」は非常に評価が高く、今作のラスボス曲として認識しているプレーヤーも多い。 --kors k(a.k.a Eagle)が提供した「Chrono Chaser」の2曲である「Say YEEEAHH」と「Reflux」はかなりの高評価。特にハウス系の楽曲がボス曲として君臨したことには好印象を持たれている。 --EXPERT隠し曲「TA・DA☆YO・SHI」は10thの「Daisuke」を強く意識した楽曲・ムービーで話題に。振り付けとムービーのダンスはDaiではなくYossy((ダンエボにて「罪と罰」の振り付けを担当。また「タダヨシ」は彼の本名。))で、楽曲も日本語の男性ボーカルで「BOOM BOOM DISCO NIGHT」に近い。 ---ただ、楽曲のボーカルが近年''[[悪い意味で話題になった某歌い手>http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%8B%BC%E5%85%B5]]''の物と瓜二つなので、本作の2年前に稼働した某機種の楽曲と共に氏の話題になると持ち上げられる事があるとか無いとか。 --BEMANI×[[東方Project>東方Projectシリーズ]]のコラボイベントを受けて、遂にIIDXにも東方アレンジ曲が追加された。最近のIIDXにしては珍しく(?)、3曲がデフォルト追加、1曲がEXPERT隠し曲である。BEMANIコンポーザーやデザイナーによる曲とムービーは全体的に好評であった。 --「時」というテーマとマッチしているからか、GITADORAシリーズから「The least 100sec」((CS GOLDからの移植扱い。))「Chronos」が移植された。これによりいわゆる「佐々木プログレ」が遂にACIIDXに全て揃った。 --「Qpronicle Chord」は基本キャラの過去登場曲を意識したものが多いが、例外もある。 ---スモモ姫とベリゼリスは作曲担当者が変わり、全く違う類の楽曲に。特にスモモ姫の「Cosmic Cat」は初登場の電波寄りポップスから、Dirty Androidsによる硬派なクラブサウンドになった。 ***ビジュアル面 -「chrono diver -fragment-」/「CHRONO DIVER -NORNIR-」では前者は私服のセリカとエリカ、巫女装束の天土が登場。後者は天土、緋浮美、彩葉の3名が''謎のスタイリッシュポーズ''で登場し、Root26ファンに歓迎された。 -「もっと!モット!ときめき」では''大犬のお姉さんのお姉さんのまさかの若い頃''が登場した。 --但し、大元の登場楽曲「大犬のワルツ」が荘厳な楽曲であるため、こういった俗っぽい設定の付加やキャラクター推しについては抵抗を持つファンも。尚、プレー内容次第では''セーラー服を着たマモニスのおっさん''も登場する((曲の終盤で大犬のお姉さんかマモニスのどちらかが出現する。曲中の特定の場所におけるスコアランクが分岐条件(NORMAL、HYPER、ANOTHER譜面により異なる)という説が濃厚。))。%%誰得%% -『Chrono Seeker』については、近年にしては珍しくクプロに頼らないストーリーおよび、ナビゲーターの「クロノス」「カイロス」は人気が出ている。この2キャラがイベント限定ということに惜しむファンも多い。 --それゆえにイベントのあんまりな仕様に嘆くファンも少なくなかった。(後述) -後期イベント「Qpronicle Chord」では近年作の人気キャラが新バリエーションを引っさげて再登場した。 --今までいなかったピカ族の4人目「ロピカ」は、そのビジュアルから人気に。白を貴重としたパステルカラーやうさみみのアクセサリーから''「IIDXの芽兎めう」''とも言われている。ただし、ストーリーでは仮の姿(?)である「ニダーナ」でのみ登場であるため、性格や設定はゲーム内ではわからないのが残念。 -「-伝説錬金- PENDUAL TALISMAN」では過去に遡り、EMPRESSの大ボス「卑弥呼」までも再登場を果たした。 -IIDXのキャラのみならず、REFLEC BEATからはリリーゼ、SOUND VOLTEXからはレイシスと野菜増かなで、BeatStreamのBisCo、タカハシサンなどの人気キャラも揃って登場。 --「Sounds of Summer」が専用レイヤーでは、レイシスに扮した大犬のお姉さん、イージスのプラモ少女、''VEGAのおじさん''も登場し、''レイシスが泣いちゃう''という展開も…… -キャラもののみならず、実写ムービーも非常に充実。 --「IIDXの歌姫」こと星野奏子は楽曲にちなみ''柔道着''で登場。PVもカメラ固定で[[DanceEvolution ARCADE]]を思わせるものに。 ---移植前に更新停止が告げられてしまった為、残念ながらダンエボには収録されなかったが、現在ロケテスト段階のBEMANI新機種にしてダンエボの後継作『DANCE RUSH』に収録される望みはある。 --森永真由美も前作に続き実写PVで登場。ゴシック風だった前作「罪と罰」とは対照的に「十六夜セツナ」ではミニスカ和服を披露している。 --衝撃的なデビューをかましたジャカルタファンクブラザーズも''メンバーを増やして''再登場。((増えたメンバーはwacだと思われる。))久々の登場となったDes-RoWと繰り広げる''くそみそなフットサル対決''は必見。 --後にDes-RoWは前述の「全力 SPECIAL VACATION!! ~限りある休日~」で再登場。氏のファンなら必見の実写ムービー。 ---なお''楽曲開始前のタイトル画面でカラー写真が使われる''という初の仕様になっている。((白黒写真なら過去に1度だけあった。)) --振付師Yossy初登場。Dai.に負けないキレッキレのダンスを披露。こちらはダンエボに移植された。 --ここまで充実していながら、dj TAKAの''新作顔芸''が無いのが悔やまれる。 ---満やTAKAの顔芸は前作SPADA登場の「I will be back-オレは帰ってきた-」が無条件解禁されたので、そちらで楽しめる。%%上記リリーゼの表情が例のTAKAの顔芸に似ている、とも言われている。%% **賛否両論点 ***従来とは異なるワンモア、「Chrono Chaser」 -前作では無かったONE MORE EXTRAに該当する隠し曲を出現させることができるということで、話題にはなった。 -しかし、連続でフルコンするという条件とデュアルバージョンシステムが絡むため、出現させるのが非常に困難かつ面倒であった。 --''「時の砂時計」を使わないと扉を出現させたその日のうちに挑戦できない''。よって挑戦するにはそれなりに料金が嵩む。 -専用リザルトは存在しないが、扉の出現する演出はそこそこ好評だった模様。 -登場から半年以上経って仕様が変わり、新たな楽曲を出現できるようになった。 --挑戦は任意にできるようになったが、ランダムに指定された曲で条件を満たさなければならなくなり、より厳しいものなった。扉のHPも日付を跨ぐと少し回復してしまう。しかし、仕様変更前と比べて緩和はかなり早かった。 --ちなみに変更前の2曲は、初登場から約9か月近く経ってEXPERTコースの隠しになった。''いくらなんでも遅すぎである''。 -PHQUASE氏の「cinder」は、作曲者本人も尖っている曲と称するほど変わった楽曲((ちなみに、beatmania IIDX 22 PENDUAL ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.2には、この曲のロングバージョンこと「cinder -ella-」が収録されている。曲名を続けて読むと…。))であることや、レイヤーに内輪ネタを仕込まれていることから、賛否が激しい。ただし、少なくともONE MORE EXTRAでやるべきではなかったという意見が多い。 --一方で他の3曲は最近のボス曲にしてはシュランツやEDMなどの珍しいアプローチをしており、好評価を得た。 -メインイベントの新曲(後述)とは違ってこちらの新曲のレイヤーは一枚絵ではないため、その点は純粋に評価されている。最近では珍しくキャラ物でもない。 -余談だが、リザルトでは「ONEMORE STAGE」という表記になっている。これはEXTRA STAGEのコインプレー制限を受けて、FINAL STAGEからも行けるようになったからだと思われる。もしPASELIプレー限定であったらかなり批判されていただろう。 ***過去より数は減った小規模連動イベント -『PONの運命浄化計画』に関しては、解禁曲『Realize maze』がPONとあまり関わりが無い楽曲((XeconとMorinaga Mayumiの楽曲。楽曲そのものの人気やIIDXとの相性に加え、ラピストリアメインキャラの一人「鈴花」の担当曲でのチョイスだと思われる。))だが、楽曲や譜面そのものの評価は高い。解禁もそこまで厳しいものでもなかった((ポップンを3~4回プレーすれば、対応機種の楽曲が一通り解禁するという仕組み。))。 --イベント自体が「ポップン中心のミニイベント」ということで、昨今の連動イベントの中でも批判意見が少ない。尚IIDX→ポップンの移植はある意味PON氏の代表曲『Howling』が移植された。 -『猫叉&TOTTOと行くGW弾丸ツアー』に関しては、REFLEC BEATのプレーがそれなりに必要になるものの、解禁楽曲も5曲と多く、最後に待ち受ける新曲『全力 SPECIAL VACATION!! ~限りある休日~』も専用ムービーもあり記念写真同様に非常に楽しい仕上がり。ただどちらも''内輪ネタ''なので人を選び、楽曲も制作にあまり時間が取れなかったようであまり評判はよろしくない((「限りある納期」と揶揄されていた。))。 --批判される点は期間の短さ(およそ''2週間''の期限のものが2回という構成)で、終了後は''次回作まで一切解禁不可能''となってしまった。解禁される楽曲が☆11止まりなのも上級者からは残念がられている。 --ちなみにこのイベントでIIDX→REFLECに『Todestrieb』が移植された。なんとジャケットは''書き下ろしのルシェちゃん。''%%露骨な傲慢ちゃん推しにペロリスト達は大いに喜んだといわれている。%% ---傲慢ちゃんに限らず本イベントのREFLEC側の移植曲はいずれも初移植という事もあってか軒並み評価されているが、それに対してIIDX側の移植曲は4曲中3曲が過去にSOUND VOLTEXのPOLICY BREAKによりREFLECからSOUND VOLTEXで移植された物で、残りの1曲も元はjubeatの楽曲であり、いまいち新鮮味の欠片も無いラインナップであった事からIIDXプレーヤーの不満を買ってしまう事に((後に24 SINOBUZにてBeatStream初出のムービーが追加される事になった「打打打打打打打打打打」が移植された事が救いか))。~ なおこのイベントが行われた時期におけるREFLECからの移植曲は本イベントの楽曲群に加えて、発見!よみがえったBEMANI遺跡の「海神」を含めた4曲が多くの機種へ移植された事が災いになったのか、これらに近い時期で登場した楽曲群の殆どが他機種への移植などで注目され辛い環境を公式自らが作り出してしまう事に。特にcoletteの最終バージョンであるAll Seasonsの楽曲に至っては中々移植に恵まれず、初出から3年経過してようやく1曲移植という有様である。 --最終解禁曲が猫又&TOTTOのコラボ新曲で無かったことを不満に思ったプレーヤーも居る。%%ジャカルタ?何のこと?%% ---移植曲や新曲に内容に魅力を感じず、イベントをスルーしたプレーヤーも多かった模様。 -もっとも、これらの連動イベント自体、1機種を集中してやりたいプレーヤーからはあまり歓迎されてはいないのだが…… **問題点 ***システム面(問題点) -前々作であるtricoroの、「LEGEND CROSS」を除く隠し楽曲が未だに無条件解禁されていない。 --「発見!よみがえったBEMANI遺跡」ですら解禁できなかった場合、「陽光のホログラム」での解禁となる。 ---しかしこれがまた厄介で、ベーシックコースに加入していることが前提条件となっている。つまり、有料会員加入者以外に解禁する術はない。 --ちなみに前作のSPADAの楽曲は「Spada†Leggendaria」を除いて全て無条件解禁された((「熱闘BEMANIスタジアム」はサンタトランで無条件解禁。))。 ---上記にもあるように、前作のEXTRA STAGE限定曲だったSpada†leggendariaの7曲は、本作でも通常解禁されず依然としてEXTRA STAGE限定楽曲となった。 ---前作では通常譜面に限り、FINAL STAGEで特定楽曲をクリアすればコスト無しで選曲できたが、本作では全譜面がLEGGENDARIAフォルダに格納された事でVディスクが必要となり、結果として前作以上にプレー機会が限定される格好となった。 ---PENDUAL''稼動末期''のイベント「PENDUAL TAISMAN」で、通常譜面は通常フォルダに常駐させることができるようになったが、''いくらなんでも遅すぎである''。 -改善を求める意見が多かったPASELI支払い時に取得するVディスクの仕様だが、前作から一切変更されていない。 --そのため、プレーヤーが意図しない状況でDJ VIP PASS BLACKが発動してしまうという光景が繰り返されることに…… -前作同様、コインプレーでは本作でプレーした旧曲が入る因果律フォルダにレベル制限がかかってしまう。 --ただし、「現代」と「未来」の各時空バージョンでSTEP UPモードをプレーした後のプレーでSTEP UPモードを選ぶと、因果律フォルダはレベルを問わず選曲可能となった。「時の砂時計」の使用でも可能。 -今作の最大の特徴であるはずのデュアルバージョンシステムが良い方向にあまり活かせていない。 --日によって変わるシステムBGM・デザインやリザルトグラフィックなどの演出面、MIRROR段位などウケが良かった要素もある。しかし、イベントを中心として好きなときに条件を満たせない・解禁できない要因に繋がった上に、「時の砂時計」の登場によって「このシステムは縛りだったのか?」という良くない印象を多数のプレーヤーに与えてしまった。 -一方、その「時の砂時計」というアイテムにも批判が相次いだ。 --同じBEMANIシリーズにおいて同様の課金形式は『jubeat』シリーズで先行して行われていたが、こちらは以前からDJ VIP PASSなどゲーム内で追加料金を支払う形式が定着していたため、二重に追加料金を求められる形となってしまった。 --時の砂時計を使うことによる特典は、主に「日付に関係なく現代と未来を入れ替える」「Qpronicle Chordの経験値にボーナス」「因果律フォルダのレベル制限撤廃」「SUPER FUTURE 2323」など。特に「Chrono Chaser」では、ほぼ前提のアイテムと化していた。 ---イチオシ曲には過去未来に分類される曲で当日に砂時計を使用しないと選べない曲が挙がった事がある。 -CN表記の廃止 --選曲画面でフォルダに表示される曲名の左側にあったチャージノーツ(CN)・バックスピンスクラッチ(BSS)表記がなぜか消滅した。 --廃止の必要性やメリットは皆無、むしろCNが苦手なプレーヤーに初見事故死をさせる可能性が出る。 --一応、ALL CHARGE NOTESフォルダは存続。 -難易度表記も、前作と同じく12段階のまま。 --前作『beatmania IIDX 21 SPADA』の記事でも触れられているが、収録楽曲増加に伴い同レベル内での難易度に大きな差がある状況が依然として続いている。 ---難易度表記の変更が新たな問題点を招く可能性もあるため簡単に手を入れられないという事情があるとはいえ、そろそろ本格的な改善が必要な時期に来ている感は否めない。 -寸劇が長い&多い --「Chrono Seeker」や「Qpronicle Chord」、STEP UPモードではストーリーがあり寸劇が入るが、やはり長いためACでは不適当だと不評。 --おまけに前作以前よりも頻繁に入る上、tricoroと同様に内容もあまり評価が良いとは言えない。 ***イベント面 本作のほとんどのイベントが不評であった。~ ''解禁条件が難解過ぎたChrono Seeker'' -最初の大型イベントだったが、「条件がわかりにくすぎる」「プレー回数がかかりすぎ」等、楽曲・キャラ以外の評価はあまりよろしくない。 --各楽曲の解禁条件に関しては、「今日のオススメを10日分プレー」「特定の''バージョンフォルダ''の楽曲を埋める((PF即落ちをしたプレーヤーが多かったのか、対象曲のクリアレートが軒並み下がるという事態に。後に緩和して、この条件は撤廃された。))」等時間とクレジット数がかかるものから、「時刻と同じEXスコアでプレーを終わらせる」等抜け道((0:00にボタンを押さずハード落ちすれば条件を満たせる。))を使わない限り運ゲー過ぎる条件など…… --結局、最後の条件は結局公式が発表するまで解かれなかった。その条件とは、「コナミコマンド((選曲画面で、FX→FX→VEFX→VEFX→1PSTARTボタン→2PSTARTボタン→1PSTARTボタン→2PSTARTボタン→黒鍵盤→白鍵盤。))を入力して[[グラディウス]]関連の楽曲を選択」という条件なのだが、''普通にプレーしていては全く想像もつかない。'' ---無論、隠し条件が簡単過ぎるのも考え物という意見もあるのだが…… --このイベントにおける最大の問題点は、''N・H・A全ての譜面を解禁しないと最終楽曲の解禁が行えなかった''というもの。全譜面をしっかりやるプレーヤー以外にとっては苦痛以外の何者でもない。 --しかも、これらの隠し楽曲の一部はボスフォルダに突入((一度選ぶと通常の選曲画面に戻れない。))選曲することになるが、ONE MORE EXTRA STAGE曲は無く、ただのEXTRA(FINAL) STAGE専用曲群となってしまっている((従来のボスフォルダでは、フォルダ内の曲に勲章をつけることでONE MORE EXTRA STAGEに突入できる、というのが基本。))。 ---条件を満たせば、妖精の結晶対応の新曲4曲のみ通常フォルダに常駐させることができた。 ---ちなみに、フォルダ内での決定音は地味にSTEP UPモードの使い回しである。 --解禁曲のレイヤーアニメは手抜きすぎるという評価が多い。一枚の静止画のキャラが上下に揺れてるだけという、アニメと言うのに不十分なレベルである。 ---そもそも、19 Lincleで導入された戦闘レイヤー自体クプロの存在ありきで作られた物である。クプロを用いらない戦闘レイヤーを実装するのなら、もっとマシな方法があったのでは? --なお、イベント終了から約7か月間は、通常フォルダに常駐できていなかった場合は一切プレー不可になっていた。「SUPER FUTURE 2323」でプレー可能になったが、常駐せずプレーするたびに課金が求められてしまうためホログラムでの解禁でよかったのではないかという声が多い。 ---ちなみに悪魔の結晶とラプラシア対応の3曲はイベント中にボスフォルダに解禁済みであっても、「月光のホログラム」が登場した2015年1月21日まで1か月近くプレー不可能な状態になっていたために、反発の声がかなり上がっていた。 --そもそもの話だが、20 tricoroの頃から続いているクプロの物語を未完結の状態で打ち切り別のキャラクターが主役の物語を始めるのは異常である。新たな物語を始めるのは、まずクプロ側の物語を完結させてからの方が良いのでは? ''異常なキャラ推し、Qpronicle Chord'' -ざっくばらんに言ってしまえば「プレーするとキャラクターのレベルが上がり、レベルの合計が一定以上になると楽曲が1譜面解禁される」というシステム。レベルを上げるキャラで解禁順番が変わったりはしないので、純粋に好きなキャラを育てることができる。 --経験値の下に好感度メーターもあり、一周するごとにセリフや表情が''どんどんデレていく''というおまけ付き。更に全解禁かつ好感度MAXでキャラのレーンカバーが解禁する。 ---全モード対応であるために、イベント中は毎回プレー終了時にこのような画面が出てくるので恥ずかしいと思うプレーヤーも……。また、全てのアイテムを解禁してもイベント終了までずっと出てくるため、純粋に邪魔だと思うプレーヤーは割と多く見受けられた。 -全6曲の全譜面を全て解禁すると「時弦の塔」への道が開かれる。「時弦の塔」では特定階層に到達する(5、10、25階)ことにより、次のプレーの全ステージ終了後に強制的に(1st stageで落ちようが)、リザルト演出無しでONE MORE EXTRA STAGEに突入。そしてプレーの結果に関係なく『共鳴遊戯の華』の対応譜面が解禁され選曲画面に常駐する。 --つまり、従来通りの実力解禁式・リザルト演出ありのONE MORE EXTRAではなく、''ただ突然出てきて強制的にプレーさせられ勝手に常駐するだけ''、というよく分からないONE MORE EXTRAである。この仕様のため、''初心者でもA譜面をEXHゲージでプレーさせられる羽目になる。'' ---この面に関してはプレーヤーへの配慮が欠けていた、と評価せざるをえない。 --こうして解禁した『共鳴遊戯の華』についても、「メロディーラインが不自然」「わざわざ歌モノにする必要性が感じられない」など楽曲としてお世辞にもあまり評価が高いとは言えず、「シリーズ伝統のワンモア曲として不十分」「結局存在感は難易度だけ」という厳しい意見も。 -また、選んだマップによって「Sレアモンスター」が登場。撃破することで対応したCS移植曲が解禁する。ただし、Sレアモンスターの出現は''ランダム''。 --コカコーラコラボのロケテ曲もこのイベントで解禁できるのだが、こちらも''ランダム''である。(詳細の条件は不明) -Lincle~SPADAのフレームが条件付きながら復刻され使用可能に。イベント中は選曲BGMが各マップに対応するバージョンのものに変わるが、ある条件を満たすまではPENDUALの選曲BGMが聴けなくなってしまうため賛否両論。 -とりあえず回数を重ねれば終わるイベントではあるが、効率良く進めるには仕様を熟知((パトナはそれぞれを均等に上げた方が多少効率がいいこと、それぞれのパトナに経験値ボーナスがある「好きな楽曲」が存在すること、など。))しておく必要があったため、やや分かりにくいと感じるプレーヤーは少なくはなかった。キャラ萌え要素があるものの、実態はパトナのレベル上げやSレアモンスターの発見など割と作業感が強い貢ぎ系イベントである。ただ、これでも今作のイベントの中ではまだマシな部類であったという… --約7か月でこのイベントは終了したが、まさかの一切の緩和無しである。その後、パトナ楽曲のみはその後のイベントの「PENDUAL TALISMAN」で容易に解禁できたが、コカコーラコラボ曲とCS移植曲は一切解禁不可になってしまった。 -本イベント内で「親密度ランキング」なるものが開催された。各パトナのポイント(1クレ = 1ポイント)を得てランキング上位を目指すという内容だが…… --ランキング''上位1000位以内だけ''に特定のクプロが解禁される、という前代未聞かつかなりのソーシャルゲーム的な影響を窺えるイベントにプレーヤーは驚愕。かなりのヘビーユーザー向けのイベントである。 --1日6回目以降のプレーからもらえるラブレターを送ると1ポイント追加でもらえる。また、数パターン用意されたセリフが表示されるためやはり''キャラファンから''は好評。 --このイベントに興味ない層向けに参加健闘賞として楽曲「The least 100sec」がCSGOLDから待望の移植となり、ファンを喜ばせた。解禁には3つの杯開催期間(それぞれ3週間)にそれぞれ8~10クレプレーする、というのが条件。 ---曲が曲だけに(?)CS移植1曲にしては必要クレ数が多く、楽曲をプレーできるのはイベント開始から最短で1か月半くらいと時間をかけるイベントに。 ---各期間はやや長めだが、途中の杯で条件を満たせないとその時点で解禁不可能が決定してしまう。イベント本編のCS曲同様、終了後に救済措置は一切無かった。 --「ランキングの景品がクプロのみ」「一応楽曲解禁は存在している」「解禁内容はすべて事前告知」という点では「Road to SPADA」の反省はある程度活きていたと言える。 ''面倒な解禁&しょっぱい解禁内容の『-伝説錬金- PENDUAL TALISMAN』'' -曲をプレーしてスピリチュアルポイントを貯め、''ブラウザで''そのポイントで剣を錬金、そして敵とカードによるバトルをして敵を倒すことで、曲が解禁。受けたダメージはフリコで回復する仕様。 --まず、フリコをオカルト研究活動に大量に突っ込んでしまっていたプレーヤーは泣きを見る羽目になった。 --仕様がやや分かりにくく、効率良く解禁するのは難しい。ゲーム自体が運ゲーなのは言うまでもないが、基本剣をいちいち開放するか、大量のフリコを消費するかの2択。どっちにしろ非常に面倒な作業になる。 ---その上、''解禁にはPC、スマホに張り付く必要が出てくる''。 -面倒な解禁作業に対して、解禁曲が前作の「Spada†leggendaria」曲の通常譜面、新曲1曲、本作の新曲の追加†譜面と寂しい内容。ちなみに剣の開放でQpronicle Chordのパトナ新曲が解禁された。 --追加†譜面も相変わらずLEGGENDARIAフォルダ行きなため、EXTRA STAGEでしか選曲できない。chrono diverシリーズの2曲をバージョンに関係なく遊べる、という見方も一応あるが…… --追加譜面は今までの☆12のみならず☆11も存在。 ---なけなしの新曲は今作のシステムBGMをメドレーにしたもの。システムBGM自体の評判はもとから高く、ムービーのレイヤーも好評だったこともあり、概ね高評価だったことは救い。 ''連動とは名ばかりの『怪盗BisCoの予告状!!』'' -仕様については[[こちら>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_941cacef]] -このイベントでのIIDX側の解禁は''BS曲から移植3曲''であり、''BSとゆかりもない楽曲が解禁される機種が多い''本イベントでは比較的優遇されている方だろう。 --ちなみにIIDX→BSには「Element of SPADA」が移植されたが、''SPADA汎用ムービーそのまま''。ムービーをウリにしている機種だけに寂しい仕様である。 ''制約が多すぎる『BEMANI SUMMER DIALY 2015』'' -仕様については[[こちら>BEMANIシリーズ 多機種連動イベント#id_26311422]] -IIDX新曲である「ドッキン☆サマーあばんちゅーる」は電波系ポップスで賛否両論。しかし、イベントを進めるにはこの楽曲は強制解禁であり、イベント進行を顕著するプレーヤーもいた。 -ちなみに、最後に解禁される新曲『夏色DIALY』は機種によりアレンジが違うという、手の込んだものとなっている。 --IIDXではL.E.D.がアレンジを担当。氏得意のハッピーハードコアになっている。 ''過去以上にプレー回数が必要になってしまった『FLOOR INFECTION第15弾』'' -第15弾で満を持してIIDXに移植がなされたが、''12プレーで2曲''と過去の開催よりプレー回数が嵩む挙句移植される楽曲数も減少している。 --過去開催では基本8プレーで3曲、5プレーで2曲、3プレーで1曲とそこまで厳しいものではなかった。 ---同時開催の『POLICY BREAK』も今回は12プレーで2曲なので、それの兼ね合いとも取れるのだが……(それまでは8プレーで1曲だった。) -選曲に関しては「いいところを持ってきてくれた」と概ね好評。さらにpop'n musicへの開催と違いキー音は存在している。……これも割高の一因? -やや短い解禁期間を逃がすと解禁できなくなる点は他機種同様不評な点。 --なお、IIDX回は次回作『copula』稼働初期で一度復活(2015年11月13日~11月30日開催)したが、以降はイベント自体が''約2年半復活開催されなかった''。~ このため、2作後の『SINOBUZ』で本作の楽曲の大半が自動解禁された中、『FLOOR INFECTION』解禁曲のみ現行バージョンで楽曲解禁が不可能な事態が続いている状況になっていた。 ---なお、次回作以降は、未解禁のプレーヤーがINFECTION解禁曲を一時的にプレーする際、課金アイテムを消費する方式が導入されている。 ''肩すかしな『サンタトランのプレゼント企画』'' -一言で言うと''誇大広告''。内容はただの更新とサントラ特典曲の常駐のみで、大々的な告知の割に肩透かしな内容だった感は否めない。 ***その他の問題点 -先述の「少年は空を辿る」の譜面表示では、拍子変更が複数回行われている曲の展開を無視して終始4/4拍子を基準とした小節線が表示されているため、不自然さが目立っている((次回作で修正された。))。 -キャラクター要素が異常に強いバージョンであるが、残念ながら''今作で使い捨てられたキャラクター''も多い。 --特に『Chrono Seeker』のナビーゲーターであったクロノス・カイロス姉妹はデザインが好評だったであるにもかかわらず楽曲BGAやクプロでの登場が一切無く、膨張抜きに今作のみの使い捨てキャラとなってしまった。 --『STEP UP』に登場した敵キャラ4人も再登場無し。こちらはクプロパーツがある分まだマシといったところ。 **総評 前作で批判されたイベント展開の悪さや収録楽曲の偏りについては一定程度の改善は見られるものの、依然としてイベントや機能面における不親切さが残る形となった。~ 前作からプレー料金の値上げをしたにもかかわらず、課金アイテムで更に費用はかさみ、各種イベントは相変わらずプレーヤーにとって厳しい方向へエスカレートしている。~ イベントがこのような有様なので、折角の新曲が有りながらモチベが無くなってしまったというプレーヤーもぼちぼち見受けられた。 前作がシリーズ存続において解決が必要な課題がいくつもあることを示したとするならば、本作はそれら課題の解決がいかに困難であるかを改めてプレーヤー達に突きつけた形となった。 **その後 -2015年11月より''鉄道''をコンセプトにした『[[beatmania IIDX 23 copula]]』が稼動した。 --鉄道にこだわりすぎた演出面と新要素はやや賛否両論ではあるが、MIRROR段位がいつでも挑戦できる点や、「Spada†Leggendalia」楽曲通常譜面の無条件解放、DJ VIP PASS BLACKの仕様改善等は純粋に評価されている。 --ただしPENDUALで未解禁に終わった大部分の曲は、「未解禁の旧曲を入手する課金アイテム」でしかフォローができないというあからさまな仕様ゆえに、反発の声は多い。 ---2016年KAC5th開催辺りで、PENDUALのイベント曲が今作でいうホログラムと同じ形式での解禁、また一部はEXPERTモードの隠しとなった。前者はフリコに変わるピュラーという仮想通貨で購入の形になるが、特に怪盗BisCoとBEサマの曲はだいぶ高めで全部解禁しようとすると当時のイベントだった必要なクレ数を非常に大きく上回る事態に。また、EXPERT解禁にも問題が発生。 ---ちなみに「PENDUAL TALISMAN」で登場した†譜面は、全てLEGGENDARIAフォルダに無条件常駐した。安堵される一方で真面目に解禁させたプレーヤーからの反発も。 -PENDUAL曲自体は、2作後の『24 SINOBUZ』にて大半が自動解禁された。 --ただし、前述の通り『FLOOR INFECTION』解禁曲のみ自動解禁の対象外である。 **余談 -稼動最初期に連動サイト内のカスタマイズの項目で、ウシ執事「バファル」の名前が「''ロピカ''」と表示されている不具合(誤植?)が存在した。 --バファル自身がピカ族と関わりの深いキャラのため「バファル=ロピカは公式」と解釈したファンも居た模様。 --上記通り、ロピカ本人は後のイベントで登場している。そしてロピカ自体もバファルと方向性が180度違う美少女であったため結局単なる誤植であった。

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