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*みんなのポケモンスクランブル 【みんなのぽけもんすくらんぶる】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0160YPIDI)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|アンブレラ|~| |発売日|【DL版】2015年4月8日&br;【パッケージ版】2015年11月19日|~| |定価|【DL版】基本無料&br;【パッケージ版】3,700円(税別)|~| |備考|DL版の課金上限はポケダイヤ通算3,000個分まで&br;パッケージ版は課金要素全て無料で使用可|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|珍しい課金上限の設定&br;ポケダイヤで非常に左右されるシステム&br;激しいインフレ化と依頼の難易度|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 おもちゃのポケモンを操作して次々と出現するポケモンを倒していく、バトルアクション。『ポケモンスクランブル』シリーズとしては4作目にあたる。~ 登場するポケモンは『オメガルビー・アルファサファイア』(以下『ΩRαS』)発売時点の719匹(メガシンカ・ゲンシカイキを含む)に拡大し、これらのポケモンが全て登場する。 ストーリーとしては、王様がポケモンを沢山捕まえて自慢していた魔術士に対抗するべく、ポケモン好きなプレイヤー(Mii)に依頼し、ポケモンを集めていくというもの。 2015年8月5日に更新データVer1.1が配信され、一部の問題点が多少軽減された。 2015年11月19日にパッケージ版が3,700円で発売。~ Ver1.1を基準にした移植。ゲーム初めから、「無料ダウンロード版でポケダイヤを上限一杯まで課金済み」と同じ状態になっている(ポケダイヤ3,000個&ポケダイヤ掘り機を序盤ですぐに受け取り可能、後述の各種VIPカードも購入できる)。 **課金について 本作は「初期状態では基本プレイ無期限無料+任意の課金有りゲーム」だが、「通常のゲーム1本分の金額を払うと、買い切りの有料ダウンロードゲームと同様になる」という、変わった課金形態になっている。 -本作の課金上限は「ポケダイヤ合計3,000個まで」と設定されており、これは最高額(ポケダイヤ50個の80円を60回分購入した金額)で4,800円相当。 --より数の多いセットでまとめ買いすると割安で購入できる。各セット1回限り購入可? の限定セットも有り。 --制限一杯の3,000個まで購入すると、数十個のポケダイヤを毎日1回ずつもらえる「ポケダイヤ掘り機」を含むいくつかの特典が手に入る。 **システム -気球 --各種ステージに行くために必要なもので、一回ステージに入るとガスが満タンになるまでその気球を使用することができない。[[スタミナ>電波人間のRPG FREE!]]や[[ライフ>ポケとる]]と同じようなシステム。 ---一定時間経過でまたステージに行けるようになるが、満タンになる前に「ポケダイヤ」を払えばすぐに行くことも可能。 ---課金上限特典の一つ「気球VIPカード」を購入していれば、気球の種類に関係無く1ポケダイヤで膨らませることが可能。 --気球の購入はポケダイヤが必要となり、高額な気球になるほど購入に必要ダイヤの数や膨らむまでの時間が増える。 ---膨らむまでの時間は気球の種類によって異なり、最短で10分、最長で20時間((特殊な気球1つのみ))が必要となる気球も存在する。 --ステージの選択はルーレット方式で、止まるまでのタイムラグも前後するゆえに目押しが効かないことも多く、好きなステージに行くことは難しい。 --ある程度依頼を進めると「見切りの極意」というご褒美をもらえ、発動させるごとに2ポケダイヤを消費するかわりに目押しが可能になる。 ---こちらも最大課金特典の「見切りVIPカード」を持っていれば1ポケダイヤで極意を使用する事が出来る。 --ステージは大きく「入口」「中央(☆)」「奥地(☆☆)」「聖域(☆☆☆)」と分かれており、星の数が多いほど珍しいポケモンが出現しやすくなる。 ---聖域は出る確率は低いが、主に伝説・幻のポケモンがボスとして登場するため、極力狙っていきたい。 -ポケダイヤ --このゲームでは気球や様々なアイテム、システムなどで使用するもう一種の通貨「ポケダイヤ」が存在する。 --『ニンテンドーeショップ』の残高を利用することでダイヤを購入できる。安く売られているセール品や、まとめ買いするとその分安く購入できる。前述の通り、課金総額には上限が存在するが、上限一杯まで購入後は無料で毎日数十個ずつもらえるようになる。 --無料でも、Miiの招待や、王様の依頼などで少しずつ入手可能。一定数のフレンドMiiが城下町に来たり、すれちがい通信回数に応じて手に入る場合もある。 -Mii --プレイヤーの姿となるMiiを設定できる。このMiiはすれちがい通信やインターネットで相手の城下町に行くこともある。 --各種通信でMiiを呼び出すと、相手プレイヤーのMiiが城下町にやってくる。その後、ステージにてポケモンに襲われているMiiを助けるとアイテムでサポートをしてくれる。助けると、通貨もしくはポケダイヤをくれることもある。 --ステージ内でうろついているMiiもおり、こちらは近づくと挨拶をして去っていく。この時にアイテムやポケダイヤを落とすこともある。ポケダイヤを持って待機する場合もある。 --ステージであったMiiは城下町でうろついており、話しかけると相手が最後に気球で行ったステージに連れて行ってくれる。直後のステージにまた連れて行ってくれる場合もある。 --Miiには服や背景、お供のポケモン((自分や相手の城下町にいる時に連れているポケモン))が設定できる他、一部の台詞を変更させることも出来る。 ---また、お店で一日店長として登場していることもあったり、あるアイテムを購入するとゲーム内のストーリーで登場する人物にすることもできる。 -王様の依頼 --一種のストーリーモードな位置付けで「王様の依頼」と言うシステムがある。 --ステージを攻略していくものから、Miiやポケモンを守る防衛戦、次々に出てくるポケモンと戦う物が存在する。 --クリアするとダイヤが獲得でき、お店の品揃えが増えたり、ご褒美がもらえることもある。各ステージ毎に設定された条件を満たしてクリアすると追加で獲得できるダイヤも存在する。 ---一度クリアした依頼はハードモードに挑戦でき、クリアすると追加でダイヤを獲得できる。 -ランクと通り名 --新しい種類のポケモンを捕まえていくと、数に応じてランクが上がっていく。ランクが上がると、強いポケモンや通り名を持つポケモンを入手できるようになる。 --その他、新しいアイテムの購入や依頼を受けることが可能になるなど、出来ることが増える。 --たまに特殊な性能を持つ「通り名」を持つポケモンが入手できることがある。ランクが上がれば獲得できる通り名の種類が増えたり、+が付く通り名のポケモンを入手できるようになる。 --「アタック」「タフネス」といった能力強化や、「かいそく」「ノックアウト」のような補助的なものなどもある。中には「スーパースター」のようにネタ的な要素を含む通り名も存在する。 ---ランクによっては、複数の通り名を掛け合わせた通り名を持つポケモンを入手できることもある。 -ゲームプレイ中、任意のタイミングでL+Rを押すことにより写真を撮ることが可能。撮った写真はSDカードか本体メモリに保存され、ニンテンドー3DSカメラで確認できる。 ---- **問題点 -ポケダイヤばかりに左右されるシステムの数々 --ショップで売っているアイテムはダイヤでしか購入できないものが多い。特に気球には大量のダイヤを要求され、終盤の気球ともなると3桁台(一番高額な物で200個)のダイヤを要求されるようになる。 ---持てるポケモンの数を増やすには「ポケモンの家」を買う必要があり、これにもダイヤを必要とする(因みに初期状態だと30匹しか持てない)。 --気球でステージに行く際のルーレットが目押し出来ない為、目当てのステージになかなか行けない。前述の「見切りの極意」を使えばルーレットを目押しできるようになるが、使用する度にダイヤを2個消費する。 --相手が最後に行った場所に連れていってくれるMiiは城下町にいる限り何度でも利用出来るが、初回は500コインなのに対し2回目以降はダイヤが必要となる。しかも必要なダイヤの数は利用する度に段々増えていく。 --ステージ中倒れた時にその場でコンティニューするのにもダイヤが2個必要。 ---「それなら倒されないようにすればいいのでは?」と思う人もいるだろうが、敵の密集している場所で状態異常にされると交代もままならずリンチされ倒される等、僅かなミスが命取りになるような場面も少なからず存在する。 ---王様の依頼では制限時間がある為にコンティニューでゴリ押ししたところで確実にクリア出来る保証はなく、あと少しでボスを倒せそうだった時や余程時間に余裕があった時にやられたのでもない限りコンティニューせず最初からやり直した方が良い。 ---「じばく/だいばくはつ」「みちづれ」((それぞれ本編と同じく、ダメージを与えるが自分は倒れてしまう、発動中に倒されると相手も倒れる))「ほろびのうた((周囲のポケモンおよび自分自身が秒数経過で戦闘不能になる。本作ではポケモンの交代も不可?))」など、明らかにコンティニューの利用が前提になっている技もある。 ---コンティニューしなくても特にデメリットはなく、強制的に城下町に戻される(倒されるまでに入手したポケモンやコインは全て持ち帰れる)だけなのが幸いか。 --ある程度ゲームを進めると「サビたポケモン」が見つかるようになる。サビた状態では初期技「わるあがき((威力が弱く攻撃範囲も狭いうえ、放つだけで自身にもダメージ))」以外何も覚えられず、サビを落とすのに1匹につきダイヤが1個必要となる。 ---サビを落としたポケモンは必ず2つ以上の特殊能力が複合した通り名を持っているが、複合通り名を持つポケモンはサビ落としを利用しなくても手に入る可能性が有るので、単純にデメリットと捉えられることが多い。 --技の思い出しも強力な技(星の数が多い技)の場合、コインではなくダイヤが必要となってくる。各種「メガストーン」(メガシンカ用)や「たま」(ゲンシカイキ用)も、初回購入時のみ無料だが2個目以降はダイヤ5個を要求される。 --このように何から何までダイヤを使わせるシステムにもかかわらず、''Miiの招待やステージ内でMiiを助けた時に貰えるダイヤは1日10個まで''という制限((城下町にやってきたMii5人毎ボーナスで最大5個・ステージでMii助けた時or落とすで最大5個の計10個。Mii5人ボーナスはダイヤ5個受け取った後は、翌日になるまで100コインになってしまう。))があり、王様の依頼をこなして貰えるダイヤも数に限りがある為、無課金・微課金に於けるテンポが非常に悪い。 ---この時点で基本無料ゲームとしてバランスが悪いのだが、''最大まで課金してもなお、節約しないとダイヤが足りなくなってしまう''。こうなってしまうと、採掘所でダイヤが溜まるまで待つしかない。課金を煽っているのではなく、ただダイヤの消費バランスが悪いのである。 ---この点は、Ver.1.1では採掘所でもらえるダイヤの数が増えたこと(20→40)により、多少は改善された。 -各種「メガストーン」・「たま」の付け直しが極一部をのぞいてできない。 --一度購入した石はそのポケモンにつけてしまうと、外すことも別のポケモンに付け替えることもできない。 --前述の購入時はダイヤが要求される要素や後述する強さのインフレの激しさと相まって、不便・面倒である。持っているポケモンとお別れしても、購入で消費したダイヤや石は帰ってこない。 ---ただし、2種類のメガストーンが存在するポケモンだけは、片方のメガストーンが装着済みの場合はもう片方のメガストーンにも無料でつけ変え自由にはなるが……。 -Miiの問題点 --ステージで助けたMiiはアイテムでサポートしてくれるが、かえって邪魔になることも多い。 ---特にボス戦で邪魔になりやすい。ボスが技を出している時にこちらの攻撃を当てると一定確率でボスが怒って数秒間無敵状態になり一定時間ステータスが上がってしまうのだが、Miiの投げたアイテムがボスに当たった場合にも怒らせてしまうことがある。しかもボスのHPが減っている程怒る確率が高くなる。 ---地形に引っかかり、置いて行かれることも。 ---ステージクリアするまでにMiiが倒れなかったらコインがもらえるが、貰えるコインは少ないうえに、勝手にダメージを受けたりして倒れてしまうことも多い。 ---「いやしのはどう」などで回復・補助技でサポートしようとしても、避けるように後ずさりすることも多く面倒。 --Miiを見つけた時や助けた後などはMiiにズームアップするのだが、その間は自分のポケモンの行動が全て中断されてしまう。ポケモン交換しようとしたときにMiiがやられると、ポケモン交換が中断されてしまう。 ---しかし、敵ポケモンに限ってはズームアップしても行動がリセットされない謎仕様になっており、ズームアップ解除後にいきなり奇襲を受けることも多い。 --ステージでうろついているMiiは何も落とさないことが多い。 ---ランダム要素と言ってしまえばそれまでだが、落とすまで待っている間にコンボが途切れたりして迷惑である。 ---穴の向こう側などにいるケースも多く、見落としてしまうことも多い。たまにダイヤを持っている場合があり、気づかずに次のエリアに行ってしまうとダイヤが無駄になる。 ---また、うろついているMiiは基本的に誰が出るかわからない。何度すれちがっても、ポケモンに襲われて登場することがないMiiもいたりする。 --コインやダイヤを消費して連れて行ってくれるMiiは日付が変わらない限り基本的に入れ替わらない。新しいMiiを呼び、ステージで会うことで入れ替われるが、既に居るMiiは入れ替えができない。 ---そのため、連れて行ってもらえる場所を厳選するには、Miiを削除して再読み込みをすることで厳選できるのだが、厳選の度にMiiを削除するのは面倒な上、せっかく何かしらの手段で城下町に来たMiiを消さなくてはならない。 ---たまに自分が最後に行った場所に当たる場合もあり、この場合は相手が最後に行った場所に連れて行ってもらうことは不可能。 ---自分が持っていない気球で行ける場所に連れて行ってくれるMiiは1週間に1人しか来ない仕様になっている。また、自分が最後に行った場所、または自分が持っていない気球で行ける場所に連れて行ってくれるMiiは、初回であってもコインではなくダイヤを要求してくるため面倒。 ---因みに、城下町にいるMiiはポケモンと戯れるなど何らかのアクションをしていることが多く、このアクションをしている間はMiiに話しかけることが出来ない。アクションの長さもかなり長く感じる。 -技の問題点 --本作では気球ステージ中でMiiを助けた場合と一部の依頼ステージ以外に仲間のキャラが加勢する場面がないのだが、チーム戦や協力プレイがあった前作(スクランブルU)から技の仕様をそのまま使い回した為、仲間がいる事が前提の追加効果を持つ技が極めて微妙な存在になってしまった。 ---仲間を補助・回復する技などは使い所が本当に少ない。例外的に、「いやしのはどう」だけは王様の依頼で仲間を守る場合や敵ポケモンの捕獲を狙う場合に役に立つことが有る(後述)。 --「相手と一緒に出すとダメージ↑」「○○(技名)と組み合わせて出すとダメージ↑」など、一部の技の説明が分かりにくい。 --その他にも「なげつける((持っているコインを投げつけて攻撃する。))」「やきつくす((敵が持っているコインを焼き尽くしてしまう=コインを獲得できなくなる。))」「かたきうち((味方ポケモンが倒された直後に出すとダメージが増える効果を持つ。Miiが倒されても適用されない?))」など、使いどころに困る技も複数存在する。 -気球ステージの難易度は比較的易しめだが、一部ステージの雑魚敵やボスが強すぎる。 --特に凶悪なボスとしてよく話題に挙げられるのがミカルゲ。自分はその場から動かない特殊なボスだが、「あやしいかぜ」「あくのはどう」の攻撃範囲が異常に広く、怒らせた場合はかわすことが難しくなる。 ---他にも、ネイティオの「みらいよち」も広範囲攻撃となっており凶悪なボスとなっている。 //ナイトヘッドは使わないようです ---伝説・幻系のボスポケモンも、元々の強さや固有技の関係で強いものが多い。ディアルガの広範囲な攻撃の「ときのほうこう」、アルセウスの追尾機能がある「さばきのつぶて」など、伝説・幻系のポケモンは厄介な技を持つポケモンが多い。特にディアルガの「ときのほうこう」は、喰らってしまうと大抵のポケモンが一撃でやられてしまう。本編でドラゴンタイプの技を無効化出来るフェアリータイプのポケモンを使っても、ダメージを完全には無効化出来ない((本編で効果が無い相性は、本作でいまひとつ扱いとなるため無効化にできない。))。 ---ボスが画面外にいる状態の時、ボスが取り巻きを突き飛ばしながら突進してくることがある。この突進は威力が高い上に連続ヒットする為、HP満タンの状態からでも一撃でやられてしまう危険がある。移動速度の速いボスがこれを行うと尋常ではない速さで突進してくるので、こちらのポケモンの移動速度によっては避けるのが困難になる。しかも、自分から画面外に出て行って突進してくるボスもいる。 --道中やボスの取り巻きで出て来る雑魚ポケモンの中にも、非常に嫌らしい技を繰り出してくるポケモンが少なくない。 ---イノムーやカチコールのこごえるかぜ((食らうと100%の確率で素早さ低下の追加効果が発生する。))、ペンドラーのハードローラー((ヒットすると外れるまで連続攻撃する上、一定確率で相手を怯ませる効果がある。))など、喰らってしまうと危機的な状況になってしまうものも多い。 ---本シリーズではダメージを受けた後の無敵時間がない上に食らい硬直の長い技が多い。この為、敵の密集している場所で喰らい硬直の長い技を食らってしまうと、そこから次々と追撃を受けてしまい最悪の場合そのままハメられてやられてしまうこともある。 ---上記で書かれているミカルゲの取り巻きはマルノームと、ミカルゲの唯一の弱点であるフェアリーを狙っている。しかも威力の高い遠距離攻撃の「ヘドロばくだん」を使ってくるため、注意しないとあっという間にやられてしまうことも。 -一部ポケモンの入手のしづらさ --ステージの☆の増減はランダムな為、運が悪いと☆の数が多いステージにしか出現しないポケモンになかなか遭遇出来ない場合がある。 --ステージを1回だけ行っても全てのポケモンが入手できるとは限らず、一部ポケモンに至っては出現率も入手率も低い。 ---☆の数が多いほど、レアなポケモンの出現率が高くなるという補正はあるのだが、補正の効果が全くないと言っていいほど出現しないことも頻繁に起こる。 ---一応Ver.1.1で行くたびにランダムで地形が変化し、まだ捕獲していないポケモンがいる場所が優先的に選ばれる「ビッグチャンス号」が配信されたことで多少は改善されたが、出現率や捕獲率に関してはあまり変わってはいない。 ---そのステージのボスでしか出現しないポケモンも非常に多い。特にステージの奥地のボスは聖域では出現しない為、基本的にボスで手に入れるしかない((キリキザンなど一部のステージの聖域ではボスの取り巻きとして登場する場合があるが、その種類は多くはない。))。 --敵ポケモンがフラフラ((ダメージを受けると、一定確率で一切操作不能になる状態異常。された場合はレバガチャなどで早く回復できる。))になっている間に倒せば入手確定になるが、いつ起こるかわからない。 ---ノックアウトの通り名を持つポケモンで倒したり、フラフラの木を買えば確率は上がるが、気休め程度にしかなっていない。 ---「いやしのはどう((周りにいるポケモンや味方のHPを、最大値の半分回復させる。))」で回復させたり「がむしゃら((敵のHPを自分のHPと同じ値にする技。敵のHPが自分のHPより低い場合は1ダメージになる。))」でフラフラになるまで何度も攻撃するという手もあるが、道中に出現するポケモンの中には絶対に掴まえられない個体(フラフラにしても捕まえられないor何度攻撃しても絶対にフラフラにならない。)が何体か混じっている。特に、道中に数体出現する大きめの敵は通常サイズの敵に比べて捕まえられない個体である確率が高い。 ---攻撃技や毒状態にする技、やどりぎのタネといった「ダメージを与える技」でないとフラフラに出来ない。この為本編同様にHPが1しかないヌケニンは絶対にフラフラに出来ず、おまけに出現率も低い。 --ボスポケモンは目を閉じている動作の時にフラフラにできるのだが、一部フラフラにできないようにしてくるポケモンも存在する。 ---フォルム切り替えでフラフラにできる機会を与えないギルガルドを始め、「まもる」や「ニードルガード」と言った技を繰り出してくるポケモンも多く、入手が困難なポケモンも存在する。 ---実は、「まもる」は本編と同様に「フェイント」や「シャドー(ゴースト)ダイブ」で無視して攻撃できる(ニードルガード中のボスにもダメージを与えられるようになるが、こちらは自分もダメージを受ける)が、技の説明文には「まもるを貫通する」という説明が書かれていない為、気付かない人も多い。 ---ニードルガード中のボスに「やどりぎのタネ」を使うと受けるダメージを極力抑えつつフラフラに出来るが、ニードルガードを使うボスは本編でやどりぎのタネが効かないくさタイプなので、これまた気付かないプレイヤーが大半だろう。 --ポケモンには稀にキラキラ光った個体がいる場合もあり、この場合は倒すと確実に入手できる。ボスポケモンで発生する事もある。 ---しかし、ボスポケモンで発生した場合は通常より移動・攻撃時の動作が速くなるため、下手すると倒されてしまい無駄になってしまうことも。 --特定の伝説ポケモンのフォルム違いが「0時~1時の間」「12時~13時の間」にしか出現しない。前述した気球の仕様とも相まって、出会うのが非常に難しい。 --雑魚限定のレアキャラも存在する。 ---具体的にはユクシー・エムリット・アグノム・フィオネの4匹。この4匹はボスとして出現しない上に、道中での出現率も低い。 -敵を倒した時に落とすコインの量が少ない。 --「ほしがる」や「はたきおとす」などの落とすコインの数が増える技を使って倒す、通り名「ゴージャス」持ちのポケモンで敵を倒したり「マネーの木」を買うと敵が落とすコインの量が増えるが、それらをフルに利用してもなお少ない。因みに、マネーの木の購入にもダイヤが必要で、全て購入するには500ダイヤ以上掛かる。 --コンボを10回決める毎に落とす敵が落とすコインが増える。コンボは樽の破壊やエリア移動で持続時間が延長されるので、離れた群れへコンボを繋げる際には、樽などを経由して移動していくと良い。 --その割に終盤は万~十万単位の値段のアイテムが普通に出てくる為、お金稼ぎが苦行の域に達してしまっている。 --また、出現するポケモンを全て捕まえていると敵が落とすコインの量が増えるのだが、上記の問題点で述べた通りレアなポケモンがなかなか出現・捕獲できず補正がかからないことも多く、コイン稼ぎの面倒臭さに拍車をかけている。 ---Ver.1.1である程度のコインの獲得数は上がったものの、結局は苦行の域なのは相変わらずである。 -あいことばで手に入るポケモンの強さの格差 --その内一匹だけのとあるポケモンは他のあいことばで手に入るポケモンよりも格段に強く、しかも適当にポケモンを集めているだけでも使用できる為、それまでに手に入ったポケモンの存在価値がほとんどなくなってしまう。 --ただ、本作は後述するようにストーリーの敵の強さのインフレが激し過ぎる為、むしろ序盤の救済処置と言えなくもない。 --なお、このポケモンが覚えている技は突進系の技と「使用すると自身の攻撃力が下がる攻撃技」であり、いずれも使い勝手が悪い。 -王様の依頼の問題点 --敵の強さのインフレ化が激しく、少しステージを進めただけで捕まえたばかりのポケモンがすぐ戦力外になる。伝説などの一部のポケモン以外はこの強さのインフレに全くついて行けなくなる為、ポケモンの選択の幅が狭まってしまう。 ---ステージ毎に強さ目安が表示されているが、各依頼を受けられるようになったばかりの段階ではその強さ目安と同じくらいの強さのポケモンがまだ手に入っていない場合がほとんどであり、異常な難易度に感じられてしまう。 ---特に、Miiや仲間のポケモンを護衛するステージが難しいという意見が多い。気球ステージ同様に足手まといになる場面が多い上、仲間が倒されるとその時点でゲームオーバーになってしまう。にもかかわらず、敵は仲間ばかりを集中狙いしてくる。ステージによっては仲間がついて来ない(定位置から動かない)為に余計に難しくなる。 ---それ以外にも、ホーミングするので避け辛い上に食らい後硬直の長い技を集団で連発してハメてくる敵が序盤から登場したり、とあるステージの中ボスが本来進入不可能な場所にめり込むバグが結構な確率で発生するなど、調整・テストプレイ不足な箇所が多数散見される。 ---前述のミカルゲが中ボスとして登場するステージもある。しかも気球ステージの時よりも部屋が狭く、「あくのはどう」を回避するのが極めて困難(わざわざ回避していると下記の制限時間が厳しくなってしまう)。 ---制限時間が厳しいのも難しいと言われる要因。敵を倒したり置物を破壊すると出てくる時計を拾うと制限時間が延びるが、最大99秒までしかストック出来ない。 ---大型のボスは何回か技を出した後に「目を閉じて無防備になる→一定時間無敵状態になる→衝撃波による範囲攻撃」という一連のモーションを取るのだが、この無敵時間が長く、前述した怒り状態と合わせて制限時間を理不尽に削られる。 --「特定の時間帯の時にクリアする」「特定のタイプもしくは特定のポケモンのみでクリアする」といった課題もあり、面倒だったり厳しいものもある。 --真の最終ステージである「真・世界一武闘会」がいくら何でも難し過ぎるという批判が多い。 ---敵のHPや攻撃力が異常に高く、ノーマルモードであっても1つ前のステージのハードモードより遥かに難しい。状態異常の追加効果のある技を使う敵も非常に多く、雑魚敵の攻撃を1発食らっただけでも致命的な状況に陥ってしまうことが多い。かと言ってダメージを受けないように慎重に立ち回っていると途中で時間切れになってしまう場合が多く、強いポケモンの厳選と精密な操作テクニックを要求される。 ---中ボスの構成も鬼畜。特に、ある程度ホーミングする飛び道具(敵専用技)を放つクレセリア、攻撃範囲こそ狭いものの多段ヒットして長時間拘束される「マグマストーム」を使うヒードラン、前述のディアルガ、高威力長リーチの「あくうせつだん」を使うパルキアの4体が同時に出現する場面はかなりキツい。 ---大ボスはゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体。後ろに回り込めば避けられる攻撃しかして来ないので上記のような途中の中ボスに比べれば楽か…と思いきや、HPが尋常ではない程高い為ここに来るまでに十分な制限時間が残っていないと削り切れず時間切れになってしまう。特に、ゲンシグラードンは本編と同様に水タイプの技が完全に無効化される((ゲンシグラードンの特性「おわりのだいち」で発生する天気「ひざしがとてもつよい」の再現))ため、抜群になるタイプが地面しかない。 ---このように只でさえ鬼畜難度なのに、追加でダイヤを獲得する為の条件は「ポケモンを交代せずにクリア」「220秒以内でクリア」「ピカチュウのみを使ってクリア」と、いずれも更に鬼畜。 ---本編クリア後のやり込み要素としてこのような難易度にしたのだろうが、いくら何でもノーマルモードでさえ一握りのプレイヤーしかクリアできない((本作ではすれ違ったプレイヤーのストーリーのクリア状況が見られるようになっているが、ランクが最大のプレイヤーでさえ、この「真・世界一武闘会」をクリアしているプレイヤーは滅多にいない。))のは如何なものか。 ---Miiのプロフィール画面に使う背景の中に、この「真・世界一武闘会」をクリアしなければ入手できない物がある。この為、背景のコンプを目指す場合は嫌が応でもクリアしなければならない。 -ランクの最大値について --719匹全て捕まえた場合、ランクは79で次のポケモンを1匹捕まえたらランクが上がる所までいくという、中途半端なところで止まってしまう。 --ver.1.1が配信されたことで、当時解禁されたばかりのフーパの追加などが期待されていたのだが、そのような要素は無かった。 ---ランクは捕まえられるポケモンの強さにも影響するので、上記の「真・世界一武闘会」の難易度と相まって、新ポケモンを追加してほしいという意見が多い。 ---- **賛否両論点 -Miiに設定できるコメントはプレイヤー自身が自由に設定可能。ただ、''「死ね」''や''「助けたら殺す」''など相手を不快にするような文章を登録している人も少なくない様子。 --基本無料のゲーム故にプレイ人口も多く、インターネットで無差別的に情報が送信されるため、そのような文章を持ったMiiを受け取ることも多い。 --その他にも、Miiが着られる服は制限がないため、男性Miiにメイド服を着せるなど、女装・男装をすることが出来てしまう。Miiの性別や服の組み合わせによっては、プレイヤーにもよるが不快感を感じる場合も。 ---- **評価点 -ポケモンが719匹全部((本作の配信当時に公式で登場していた数))登場する。 --同じ基本無料で配信された『[[ポケとる]]』とは違い、最初から『[[ΩRαS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』時点までの719匹全て登場することを公言している。 --性別・フォルムにより姿が異なるポケモンや、メガシンカ・ゲンシカイキをするポケモンの姿もちゃんと区別されて登場する。 -デフォルメ化されたポケモンが可愛らしい。 --『ポケモンスクランブル』シリーズとして共通点ではあるが、「おもちゃのポケモン」という設定に合った簡略化されたデフォルメ姿が可愛らしい。 --前述にもあるMiiとの触れ合いの要素もあり、その触れ合う姿も見てて楽しい。 -本編では活躍しなさそうなポケモンも、大いに活躍できる。 --強さなどの目安はあるものの、どのポケモンでも十分に活躍ができるので、普段使わないようなポケモン達にも愛嬌が湧く。 -(バランス面を除いた)ゲームとしての楽しさ。 --基本の「自分のポケモンを操り、ポケモンの群れをなぎ倒していく」と言うアクション部分は非常に爽快感がある。敵のタイプによってポケモンを切り替えると言った、程よく頭をつかう要素もあり、『ポケモンスクランブル』シリーズの一作として、ゲームの楽しさは十分に有る。 -印象に残りやすい良いBGM。 --BGMは過去作からの流用がほとんどであるが、新曲もある。砂漠のステージや紅葉のステージなど、印象に残るような良いBGMが多い。 --城下町のBGMも何種類か用意されており、時間帯によって流れるBGMが変化する要素も。 --とあるボスとの戦闘時には本編の戦闘BGMをアレンジした曲が流れる。このBGMは過去作でも使用されていたが、そのポケモンが本編で優遇されていたことも相まって評価は高い。 -豊富な原作再現度 --ポケモンが覚えられる技はΩRαS時点で覚えられる技になっており、教え技やわざマシンで覚えられる技などもしっかりと反映されている。 --特性に関しても、HP1だが効果抜群以外のタイプのダメージを無効化する「ふしぎなまもり」を持ったヌケニン、交代したばかりだとアタックとスピードが低いレジギガス((レジギガスの特性「スロースタート」の再現))、ゲンシカイキすると水や炎技を無効にするグラードン・カイオーガなど、重点的なものは抑えられている。 --特定のポケモンを集めるともらえる「称号」システムがあるが、本編における特性などを持つポケモンやある特徴を持ったポケモンを集める物が多く、本編シリーズをやっているとニヤリとする物が多い。 --気球で行けるステージの中にも出現ポケモンに因んだ名前が付けられているステージがあり、こちらも本編をやっているとニヤリとさせられる。 -時刻変更によるペナルティが発生しにくい。 --3DSの本体時刻を変更させた場合、数分程度の修正だった場合はペナルティが発生しない。誤差の修正でも、安心して行うことができる。 --バッテリーの取り外しによる時刻リセットや時間・日付単位などの大きな変更の場合は流石にペナルティを受けることになるが、その際には起動時に王様が「お城の時計が狂ったため、修正するのに時間がかかる」という説明が入るようになっている。 ---本編や『ポケとる』では誤差程度の修正でもペナルティが発生するため、発生がしにくい上に発生した場合は説明が入るのはとても親切。 --ペナルティ自体も、変更してから24時間の間は、Miiを無料で呼べない・1日に無料で獲得できるポケダイヤの数が戻らない程度で軽め。 ---- **総評 「基本無料で遊べ、課金上限があらかじめ設定されている」というポケモンとして珍しいゲームで話題になったが、ポケダイヤばかり要求されるシステムや一部のポケモンの入手の厳しさ、強さのインフレや依頼の難易度など調整不足な点も多くみられ、バランスに難があるゲームとなってしまった。 しかし、基本無料で遊べることや気軽にポケモンとMiiが触れ合えることもあり、長い目で見れば楽しめるゲームとなっている。 ---- **余談 -王様のピカチュウを逃がすと、王様の元へ戻る。 -本作デザインの「ニンテンドープリペイドカード」が一部店舗で500円で発売された。 --「500円だけ残高が欲しい」という場合にも使えるため、便利という声も多かった。 -本作発売後、任天堂販売のアイテム課金方式の基本無料ソフトでは、あらかじめ課金上限が存在するソフトが多数登場することになる。 --同じくポケモンを使った『[[ポケモンピクロス]]』を初め、カービィ初の基本無料ソフト『[[みんなで!カービィハンターズZ]]』やスマホアプリの『スーパーマリオ ラン』でもこの方式が使われている。 -2019年5月22日にAndroid用アプリ『ポケモンスクランブルSP』が配信された(iOSは何故か2ヶ月遅れで配信)。 --本作と同じく基本無料であった。2020年7月22日にサービス終了。
*みんなのポケモンスクランブル 【みんなのぽけもんすくらんぶる】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0160YPIDI)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|アンブレラ|~| |発売日|【DL版】2015年4月8日&br;【パッケージ版】2015年11月19日|~| |定価|【DL版】基本無料&br;【パッケージ版】3,700円(税別)|~| |備考|DL版の課金上限はポケダイヤ通算3,000個分まで&br;パッケージ版は課金要素全て無料で使用可|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|珍しい課金上限の設定&br;ポケダイヤで非常に左右されるシステム&br;激しいインフレ化と依頼の難易度|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 おもちゃのポケモンを操作して次々と出現するポケモンを倒していく、バトルアクション。『ポケモンスクランブル』シリーズとしては4作目にあたる。~ 登場するポケモンは『オメガルビー・アルファサファイア』(以下『ΩRαS』)発売時点の719匹(メガシンカ・ゲンシカイキを含む)に拡大し、これらのポケモンが全て登場する。 ストーリーとしては、王様がポケモンを沢山捕まえて自慢していた魔術士に対抗するべく、ポケモン好きなプレイヤー(Mii)に依頼し、ポケモンを集めていくというもの。 2015年8月5日に更新データVer1.1が配信され、一部の問題点が多少軽減された。 2015年11月19日にパッケージ版が3,700円で発売。~ Ver1.1を基準にした移植。ゲーム初めから、「無料ダウンロード版でポケダイヤを上限一杯まで課金済み」と同じ状態になっている(ポケダイヤ3,000個&ポケダイヤ掘り機を序盤ですぐに受け取り可能、後述の各種VIPカードも購入できる)。 **課金について 本作は「初期状態では基本プレイ無期限無料+任意の課金有りゲーム」だが、「通常のゲーム1本分の金額を払うと、買い切りの有料ダウンロードゲームと同様になる」という、変わった課金形態になっている。 -本作の課金上限は「ポケダイヤ合計3,000個まで」と設定されており、これは最高額(ポケダイヤ50個の80円を60回分購入した金額)で4,800円相当。 --より数の多いセットでまとめ買いすると割安で購入できる。各セット1回限り購入可? の限定セットも有り。 --制限一杯の3,000個まで購入すると、数十個のポケダイヤを毎日1回ずつもらえる「ポケダイヤ掘り機」を含むいくつかの特典が手に入る。 **システム -気球 --各種ステージに行くために必要なもので、一回ステージに入るとガスが満タンになるまでその気球を使用することができない。[[スタミナ>電波人間のRPG FREE!]]や[[ライフ>ポケとる]]と同じようなシステム。 ---一定時間経過でまたステージに行けるようになるが、満タンになる前に「ポケダイヤ」を払えばすぐに行くことも可能。 ---課金上限特典の一つ「気球VIPカード」を購入していれば、気球の種類に関係無く1ポケダイヤで膨らませることが可能。 --気球の購入はポケダイヤが必要となり、高額な気球になるほど購入に必要ダイヤの数や膨らむまでの時間が増える。 ---膨らむまでの時間は気球の種類によって異なり、最短で10分、最長で20時間((特殊な気球1つのみ))が必要となる気球も存在する。 --ステージの選択はルーレット方式で、止まるまでのタイムラグも前後するゆえに目押しが効かないことも多く、好きなステージに行くことは難しい。 --ある程度依頼を進めると「見切りの極意」というご褒美をもらえ、発動させるごとに2ポケダイヤを消費するかわりに目押しが可能になる。 ---こちらも最大課金特典の「見切りVIPカード」を持っていれば1ポケダイヤで極意を使用する事が出来る。 --ステージは大きく「入口」「中央(☆)」「奥地(☆☆)」「聖域(☆☆☆)」と分かれており、星の数が多いほど珍しいポケモンが出現しやすくなる。 ---聖域は出る確率は低いが、主に伝説・幻のポケモンがボスとして登場するため、極力狙っていきたい。 -ポケダイヤ --このゲームでは気球や様々なアイテム、システムなどで使用するもう一種の通貨「ポケダイヤ」が存在する。 --『ニンテンドーeショップ』の残高を利用することでダイヤを購入できる。安く売られているセール品や、まとめ買いするとその分安く購入できる。前述の通り、課金総額には上限が存在するが、上限一杯まで購入後は無料で毎日数十個ずつもらえるようになる。 --無料でも、Miiの招待や、王様の依頼などで少しずつ入手可能。一定数のフレンドMiiが城下町に来たり、すれちがい通信回数に応じて手に入る場合もある。 -Mii --プレイヤーの姿となるMiiを設定できる。このMiiはすれちがい通信やインターネットで相手の城下町に行くこともある。 --各種通信でMiiを呼び出すと、相手プレイヤーのMiiが城下町にやってくる。その後、ステージにてポケモンに襲われているMiiを助けるとアイテムでサポートをしてくれる。助けると、通貨もしくはポケダイヤをくれることもある。 --ステージ内でうろついているMiiもおり、こちらは近づくと挨拶をして去っていく。この時にアイテムやポケダイヤを落とすこともある。ポケダイヤを持って待機する場合もある。 --ステージであったMiiは城下町でうろついており、話しかけると相手が最後に気球で行ったステージに連れて行ってくれる。直後のステージにまた連れて行ってくれる場合もある。 --Miiには服や背景、お供のポケモン((自分や相手の城下町にいる時に連れているポケモン))が設定できる他、一部の台詞を変更させることも出来る。 ---また、お店で一日店長として登場していることもあったり、あるアイテムを購入するとゲーム内のストーリーで登場する人物にすることもできる。 -王様の依頼 --一種のストーリーモードな位置付けで「王様の依頼」と言うシステムがある。 --ステージを攻略していくものから、Miiやポケモンを守る防衛戦、次々に出てくるポケモンと戦う物が存在する。 --クリアするとダイヤが獲得でき、お店の品揃えが増えたり、ご褒美がもらえることもある。各ステージ毎に設定された条件を満たしてクリアすると追加で獲得できるダイヤも存在する。 ---一度クリアした依頼はハードモードに挑戦でき、クリアすると追加でダイヤを獲得できる。 -ランクと通り名 --新しい種類のポケモンを捕まえていくと、数に応じてランクが上がっていく。ランクが上がると、強いポケモンや通り名を持つポケモンを入手できるようになる。 --その他、新しいアイテムの購入や依頼を受けることが可能になるなど、出来ることが増える。 --たまに特殊な性能を持つ「通り名」を持つポケモンが入手できることがある。ランクが上がれば獲得できる通り名の種類が増えたり、+が付く通り名のポケモンを入手できるようになる。 --「アタック」「タフネス」といった能力強化や、「かいそく」「ノックアウト」のような補助的なものなどもある。中には「スーパースター」のようにネタ的な要素を含む通り名も存在する。 ---ランクによっては、複数の通り名を掛け合わせた通り名を持つポケモンを入手できることもある。 -ゲームプレイ中、任意のタイミングでL+Rを押すことにより写真を撮ることが可能。撮った写真はSDカードか本体メモリに保存され、ニンテンドー3DSカメラで確認できる。 ---- **問題点 -ポケダイヤばかりに左右されるシステムの数々 --ショップで売っているアイテムはダイヤでしか購入できないものが多い。特に気球には大量のダイヤを要求され、終盤の気球ともなると3桁台(一番高額な物で200個)のダイヤを要求されるようになる。 ---持てるポケモンの数を増やすには「ポケモンの家」を買う必要があり、これにもダイヤを必要とする(因みに初期状態だと30匹しか持てない)。 --気球でステージに行く際のルーレットが目押し出来ない為、目当てのステージになかなか行けない。前述の「見切りの極意」を使えばルーレットを目押しできるようになるが、使用する度にダイヤを2個消費する。 --相手が最後に行った場所に連れていってくれるMiiは城下町にいる限り何度でも利用出来るが、初回は500コインなのに対し2回目以降はダイヤが必要となる。しかも必要なダイヤの数は利用する度に段々増えていく。 --ステージ中倒れた時にその場でコンティニューするのにもダイヤが2個必要。 ---「それなら倒されないようにすればいいのでは?」と思う人もいるだろうが、敵の密集している場所で状態異常にされると交代もままならずリンチされ倒される等、僅かなミスが命取りになるような場面も少なからず存在する。 ---王様の依頼では制限時間がある為にコンティニューでゴリ押ししたところで確実にクリア出来る保証はなく、あと少しでボスを倒せそうだった時や余程時間に余裕があった時にやられたのでもない限りコンティニューせず最初からやり直した方が良い。 ---「じばく/だいばくはつ」「みちづれ」((それぞれ本編と同じく、ダメージを与えるが自分は倒れてしまう、発動中に倒されると相手も倒れる))「ほろびのうた((周囲のポケモンおよび自分自身が秒数経過で戦闘不能になる。本作ではポケモンの交代も不可?))」など、明らかにコンティニューの利用が前提になっている技もある。 ---コンティニューしなくても特にデメリットはなく、強制的に城下町に戻される(倒されるまでに入手したポケモンやコインは全て持ち帰れる)だけなのが幸いか。 --ある程度ゲームを進めると「サビたポケモン」が見つかるようになる。サビた状態では初期技「わるあがき((威力が弱く攻撃範囲も狭いうえ、放つだけで自身にもダメージ))」以外何も覚えられず、サビを落とすのに1匹につきダイヤが1個必要となる。 ---サビを落としたポケモンは必ず2つ以上の特殊能力が複合した通り名を持っているが、複合通り名を持つポケモンはサビ落としを利用しなくても手に入る可能性が有るので、単純にデメリットと捉えられることが多い。 --技の思い出しも強力な技(星の数が多い技)の場合、コインではなくダイヤが必要となってくる。各種「メガストーン」(メガシンカ用)や「たま」(ゲンシカイキ用)も、初回購入時のみ無料だが2個目以降はダイヤ5個を要求される。 --このように何から何までダイヤを使わせるシステムにもかかわらず、''Miiの招待やステージ内でMiiを助けた時に貰えるダイヤは1日10個まで''という制限((城下町にやってきたMii5人毎ボーナスで最大5個・ステージでMii助けた時or落とすで最大5個の計10個。Mii5人ボーナスはダイヤ5個受け取った後は、翌日になるまで100コインになってしまう。))があり、王様の依頼をこなして貰えるダイヤも数に限りがある為、無課金・微課金に於けるテンポが非常に悪い。 ---この時点で基本無料ゲームとしてバランスが悪いのだが、''最大まで課金してもなお、節約しないとダイヤが足りなくなってしまう''。こうなってしまうと、採掘所でダイヤが溜まるまで待つしかない。課金を煽っているのではなく、ただダイヤの消費バランスが悪いのである。 ---この点は、Ver.1.1では採掘所でもらえるダイヤの数が増えたこと(20→40)により、多少は改善された。 -各種「メガストーン」・「たま」の付け直しが極一部をのぞいてできない。 --一度購入した石はそのポケモンにつけてしまうと、外すことも別のポケモンに付け替えることもできない。 --前述の購入時はダイヤが要求される要素や後述する強さのインフレの激しさと相まって、不便・面倒である。持っているポケモンとお別れしても、購入で消費したダイヤや石は帰ってこない。 ---ただし、2種類のメガストーンが存在するポケモンだけは、片方のメガストーンが装着済みの場合はもう片方のメガストーンにも無料でつけ変え自由にはなるが……。 -Miiの問題点 --ステージで助けたMiiはアイテムでサポートしてくれるが、かえって邪魔になることも多い。 ---特にボス戦で邪魔になりやすい。ボスが技を出している時にこちらの攻撃を当てると一定確率でボスが怒って数秒間無敵状態になり一定時間ステータスが上がってしまうのだが、Miiの投げたアイテムがボスに当たった場合にも怒らせてしまうことがある。しかもボスのHPが減っている程怒る確率が高くなる。 ---地形に引っかかり、置いて行かれることも。 ---ステージクリアするまでにMiiが倒れなかったらコインがもらえるが、貰えるコインは少ないうえに、勝手にダメージを受けたりして倒れてしまうことも多い。 ---「いやしのはどう」などで回復・補助技でサポートしようとしても、避けるように後ずさりすることも多く面倒。 --Miiを見つけた時や助けた後などはMiiにズームアップするのだが、その間は自分のポケモンの行動が全て中断されてしまう。ポケモン交換しようとしたときにMiiがやられると、ポケモン交換が中断されてしまう。 ---しかし、敵ポケモンに限ってはズームアップしても行動がリセットされない謎仕様になっており、ズームアップ解除後にいきなり奇襲を受けることも多い。 --ステージでうろついているMiiは何も落とさないことが多い。 ---ランダム要素と言ってしまえばそれまでだが、落とすまで待っている間にコンボが途切れたりして迷惑である。 ---穴の向こう側などにいるケースも多く、見落としてしまうことも多い。たまにダイヤを持っている場合があり、気づかずに次のエリアに行ってしまうとダイヤが無駄になる。 ---また、うろついているMiiは基本的に誰が出るかわからない。何度すれちがっても、ポケモンに襲われて登場することがないMiiもいたりする。 --コインやダイヤを消費して連れて行ってくれるMiiは日付が変わらない限り基本的に入れ替わらない。新しいMiiを呼び、ステージで会うことで入れ替われるが、既に居るMiiは入れ替えができない。 ---そのため、連れて行ってもらえる場所を厳選するには、Miiを削除して再読み込みをすることで厳選できるのだが、厳選の度にMiiを削除するのは面倒な上、せっかく何かしらの手段で城下町に来たMiiを消さなくてはならない。 ---たまに自分が最後に行った場所に当たる場合もあり、この場合は相手が最後に行った場所に連れて行ってもらうことは不可能。 ---自分が持っていない気球で行ける場所に連れて行ってくれるMiiは1週間に1人しか来ない仕様になっている。また、自分が最後に行った場所、または自分が持っていない気球で行ける場所に連れて行ってくれるMiiは、初回であってもコインではなくダイヤを要求してくるため面倒。 ---因みに、城下町にいるMiiはポケモンと戯れるなど何らかのアクションをしていることが多く、このアクションをしている間はMiiに話しかけることが出来ない。アクションの長さもかなり長く感じる。 -技の問題点 --本作では気球ステージ中でMiiを助けた場合と一部の依頼ステージ以外に仲間のキャラが加勢する場面がないのだが、チーム戦や協力プレイがあった前作(スクランブルU)から技の仕様をそのまま使い回した為、仲間がいる事が前提の追加効果を持つ技が極めて微妙な存在になってしまった。 ---仲間を補助・回復する技などは使い所が本当に少ない。例外的に、「いやしのはどう」だけは王様の依頼で仲間を守る場合や敵ポケモンの捕獲を狙う場合に役に立つことが有る(後述)。 --「相手と一緒に出すとダメージ↑」「○○(技名)と組み合わせて出すとダメージ↑」など、一部の技の説明が分かりにくい。 --その他にも「なげつける((持っているコインを投げつけて攻撃する。))」「やきつくす((敵が持っているコインを焼き尽くしてしまう=コインを獲得できなくなる。))」「かたきうち((味方ポケモンが倒された直後に出すとダメージが増える効果を持つ。Miiが倒されても適用されない?))」など、使いどころに困る技も複数存在する。 -気球ステージの難易度は比較的易しめだが、一部ステージの雑魚敵やボスが強すぎる。 --特に凶悪なボスとしてよく話題に挙げられるのがミカルゲ。自分はその場から動かない特殊なボスだが、「あやしいかぜ」「あくのはどう」の攻撃範囲が異常に広く、怒らせた場合はかわすことが難しくなる。 ---他にも、ネイティオの「みらいよち」も広範囲攻撃となっており凶悪なボスとなっている。 //ナイトヘッドは使わないようです ---伝説・幻系のボスポケモンも、元々の強さや固有技の関係で強いものが多い。ディアルガの広範囲な攻撃の「ときのほうこう」、アルセウスの追尾機能がある「さばきのつぶて」など、伝説・幻系のポケモンは厄介な技を持つポケモンが多い。特にディアルガの「ときのほうこう」は、喰らってしまうと大抵のポケモンが一撃でやられてしまう。本編でドラゴンタイプの技を無効化出来るフェアリータイプのポケモンを使っても、ダメージを完全には無効化出来ない((本編で効果が無い相性は、本作でいまひとつ扱いとなるため無効化にできない。))。 ---ボスが画面外にいる状態の時、ボスが取り巻きを突き飛ばしながら突進してくることがある。この突進は威力が高い上に連続ヒットする為、HP満タンの状態からでも一撃でやられてしまう危険がある。移動速度の速いボスがこれを行うと尋常ではない速さで突進してくるので、こちらのポケモンの移動速度によっては避けるのが困難になる。しかも、自分から画面外に出て行って突進してくるボスもいる。 --道中やボスの取り巻きで出て来る雑魚ポケモンの中にも、非常に嫌らしい技を繰り出してくるポケモンが少なくない。 ---イノムーやカチコールのこごえるかぜ((食らうと100%の確率で素早さ低下の追加効果が発生する。))、ペンドラーのハードローラー((ヒットすると外れるまで連続攻撃する上、一定確率で相手を怯ませる効果がある。))など、喰らってしまうと危機的な状況になってしまうものも多い。 ---本シリーズではダメージを受けた後の無敵時間がない上に食らい硬直の長い技が多い。この為、敵の密集している場所で喰らい硬直の長い技を食らってしまうと、そこから次々と追撃を受けてしまい最悪の場合そのままハメられてやられてしまうこともある。 ---上記で書かれているミカルゲの取り巻きはマルノームと、ミカルゲの唯一の弱点であるフェアリーを狙っている。しかも威力の高い遠距離攻撃の「ヘドロばくだん」を使ってくるため、注意しないとあっという間にやられてしまうことも。 -一部ポケモンの入手のしづらさ --ステージの☆の増減はランダムな為、運が悪いと☆の数が多いステージにしか出現しないポケモンになかなか遭遇出来ない場合がある。 --ステージを1回だけ行っても全てのポケモンが入手できるとは限らず、一部ポケモンに至っては出現率も入手率も低い。 ---☆の数が多いほど、レアなポケモンの出現率が高くなるという補正はあるのだが、補正の効果が全くないと言っていいほど出現しないことも頻繁に起こる。 ---一応Ver.1.1で行くたびにランダムで地形が変化し、まだ捕獲していないポケモンがいる場所が優先的に選ばれる「ビッグチャンス号」が配信されたことで多少は改善されたが、出現率や捕獲率に関してはあまり変わってはいない。 ---そのステージのボスでしか出現しないポケモンも非常に多い。特にステージの奥地のボスは聖域では出現しない為、基本的にボスで手に入れるしかない((キリキザンなど一部のステージの聖域ではボスの取り巻きとして登場する場合があるが、その種類は多くはない。))。 --敵ポケモンがフラフラ((ダメージを受けると、一定確率で一切操作不能になる状態異常。された場合はレバガチャなどで早く回復できる。))になっている間に倒せば入手確定になるが、いつ起こるかわからない。 ---ノックアウトの通り名を持つポケモンで倒したり、フラフラの木を買えば確率は上がるが、気休め程度にしかなっていない。 ---「いやしのはどう((周りにいるポケモンや味方のHPを、最大値の半分回復させる。))」で回復させたり「がむしゃら((敵のHPを自分のHPと同じ値にする技。敵のHPが自分のHPより低い場合は1ダメージになる。))」でフラフラになるまで何度も攻撃するという手もあるが、道中に出現するポケモンの中には絶対に掴まえられない個体(フラフラにしても捕まえられないor何度攻撃しても絶対にフラフラにならない。)が何体か混じっている。特に、道中に数体出現する大きめの敵は通常サイズの敵に比べて捕まえられない個体である確率が高い。 ---攻撃技や毒状態にする技、やどりぎのタネといった「ダメージを与える技」でないとフラフラに出来ない。この為本編同様にHPが1しかないヌケニンは絶対にフラフラに出来ず、おまけに出現率も低い。 --ボスポケモンは目を閉じている動作の時にフラフラにできるのだが、一部フラフラにできないようにしてくるポケモンも存在する。 ---フォルム切り替えでフラフラにできる機会を与えないギルガルドを始め、「まもる」や「ニードルガード」と言った技を繰り出してくるポケモンも多く、入手が困難なポケモンも存在する。 ---実は、「まもる」は本編と同様に「フェイント」や「シャドー(ゴースト)ダイブ」で無視して攻撃できる(ニードルガード中のボスにもダメージを与えられるようになるが、こちらは自分もダメージを受ける)が、技の説明文には「まもるを貫通する」という説明が書かれていない為、気付かない人も多い。 ---ニードルガード中のボスに「やどりぎのタネ」を使うと受けるダメージを極力抑えつつフラフラに出来るが、ニードルガードを使うボスは本編でやどりぎのタネが効かないくさタイプなので、これまた気付かないプレイヤーが大半だろう。 --ポケモンには稀にキラキラ光った個体がいる場合もあり、この場合は倒すと確実に入手できる。ボスポケモンで発生する事もある。 ---しかし、ボスポケモンで発生した場合は通常より移動・攻撃時の動作が速くなるため、下手すると倒されてしまい無駄になってしまうことも。 --特定の伝説ポケモンのフォルム違いが「0時~1時の間」「12時~13時の間」にしか出現しない。前述した気球の仕様とも相まって、出会うのが非常に難しい。 --雑魚限定のレアキャラも存在する。 ---具体的にはユクシー・エムリット・アグノム・フィオネの4匹。この4匹はボスとして出現しない上に、道中での出現率も低い。 -敵を倒した時に落とすコインの量が少ない。 --「ほしがる」や「はたきおとす」などの落とすコインの数が増える技を使って倒す、通り名「ゴージャス」持ちのポケモンで敵を倒したり「マネーの木」を買うと敵が落とすコインの量が増えるが、それらをフルに利用してもなお少ない。因みに、マネーの木の購入にもダイヤが必要で、全て購入するには500ダイヤ以上掛かる。 --コンボを10回決める毎に落とす敵が落とすコインが増える。コンボは樽の破壊やエリア移動で持続時間が延長されるので、離れた群れへコンボを繋げる際には、樽などを経由して移動していくと良い。 --その割に終盤は万~十万単位の値段のアイテムが普通に出てくる為、お金稼ぎが苦行の域に達してしまっている。 --また、出現するポケモンを全て捕まえていると敵が落とすコインの量が増えるのだが、上記の問題点で述べた通りレアなポケモンがなかなか出現・捕獲できず補正がかからないことも多く、コイン稼ぎの面倒臭さに拍車をかけている。 ---Ver.1.1である程度のコインの獲得数は上がったものの、結局は苦行の域なのは相変わらずである。 -あいことばで手に入るポケモンの強さの格差 --その内一匹だけのとあるポケモンは他のあいことばで手に入るポケモンよりも格段に強く、しかも適当にポケモンを集めているだけでも使用できる為、それまでに手に入ったポケモンの存在価値がほとんどなくなってしまう。 --ただ、本作は後述するようにストーリーの敵の強さのインフレが激し過ぎる為、むしろ序盤の救済処置と言えなくもない。 --なお、このポケモンが覚えている技は突進系の技と「使用すると自身の攻撃力が下がる攻撃技」であり、いずれも使い勝手が悪い。 -王様の依頼の問題点 --敵の強さのインフレ化が激しく、少しステージを進めただけで捕まえたばかりのポケモンがすぐ戦力外になる。伝説などの一部のポケモン以外はこの強さのインフレに全くついて行けなくなる為、ポケモンの選択の幅が狭まってしまう。 ---ステージ毎に強さ目安が表示されているが、各依頼を受けられるようになったばかりの段階ではその強さ目安と同じくらいの強さのポケモンがまだ手に入っていない場合がほとんどであり、異常な難易度に感じられてしまう。 ---特に、Miiや仲間のポケモンを護衛するステージが難しいという意見が多い。気球ステージ同様に足手まといになる場面が多い上、仲間が倒されるとその時点でゲームオーバーになってしまう。にもかかわらず、敵は仲間ばかりを集中狙いしてくる。ステージによっては仲間がついて来ない(定位置から動かない)為に余計に難しくなる。 ---それ以外にも、ホーミングするので避け辛い上に食らい後硬直の長い技を集団で連発してハメてくる敵が序盤から登場したり、とあるステージの中ボスが本来進入不可能な場所にめり込むバグが結構な確率で発生するなど、調整・テストプレイ不足な箇所が多数散見される。 ---前述のミカルゲが中ボスとして登場するステージもある。しかも気球ステージの時よりも部屋が狭く、「あくのはどう」を回避するのが極めて困難(わざわざ回避していると下記の制限時間が厳しくなってしまう)。 ---制限時間が厳しいのも難しいと言われる要因。敵を倒したり置物を破壊すると出てくる時計を拾うと制限時間が延びるが、最大99秒までしかストック出来ない。 ---大型のボスは何回か技を出した後に「目を閉じて無防備になる→一定時間無敵状態になる→衝撃波による範囲攻撃」という一連のモーションを取るのだが、この無敵時間が長く、前述した怒り状態と合わせて制限時間を理不尽に削られる。 --「特定の時間帯の時にクリアする」「特定のタイプもしくは特定のポケモンのみでクリアする」といった課題もあり、面倒だったり厳しいものもある。 --真の最終ステージである「真・世界一武闘会」がいくら何でも難し過ぎるという批判が多い。 ---敵のHPや攻撃力が異常に高く、ノーマルモードであっても1つ前のステージのハードモードより遥かに難しい。状態異常の追加効果のある技を使う敵も非常に多く、雑魚敵の攻撃を1発食らっただけでも致命的な状況に陥ってしまうことが多い。かと言ってダメージを受けないように慎重に立ち回っていると途中で時間切れになってしまう場合が多く、強いポケモンの厳選と精密な操作テクニックを要求される。 ---中ボスの構成も鬼畜。特に、ある程度ホーミングする飛び道具(敵専用技)を放つクレセリア、攻撃範囲こそ狭いものの多段ヒットして長時間拘束される「マグマストーム」を使うヒードラン、前述のディアルガ、高威力長リーチの「あくうせつだん」を使うパルキアの4体が同時に出現する場面はかなりキツい。 ---大ボスはゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体。後ろに回り込めば避けられる攻撃しかして来ないので上記のような途中の中ボスに比べれば楽か…と思いきや、HPが尋常ではない程高い為ここに来るまでに十分な制限時間が残っていないと削り切れず時間切れになってしまう。特に、ゲンシグラードンは本編と同様に水タイプの技が完全に無効化される((ゲンシグラードンの特性「おわりのだいち」で発生する天気「ひざしがとてもつよい」の再現))ため、抜群になるタイプが地面しかない。 ---このように只でさえ鬼畜難度なのに、追加でダイヤを獲得する為の条件は「ポケモンを交代せずにクリア」「220秒以内でクリア」「ピカチュウのみを使ってクリア」と、いずれも更に鬼畜。 ---本編クリア後のやり込み要素としてこのような難易度にしたのだろうが、いくら何でもノーマルモードでさえ一握りのプレイヤーしかクリアできない((本作ではすれ違ったプレイヤーのストーリーのクリア状況が見られるようになっているが、ランクが最大のプレイヤーでさえ、この「真・世界一武闘会」をクリアしているプレイヤーは滅多にいない。))のは如何なものか。 ---Miiのプロフィール画面に使う背景の中に、この「真・世界一武闘会」をクリアしなければ入手できない物がある。この為、背景のコンプを目指す場合は嫌が応でもクリアしなければならない。 -ランクの最大値について --719匹全て捕まえた場合、ランクは79で次のポケモンを1匹捕まえたらランクが上がる所までいくという、中途半端なところで止まってしまう。 --ver.1.1が配信されたことで、当時解禁されたばかりのフーパの追加などが期待されていたのだが、そのような要素は無かった。 ---ランクは捕まえられるポケモンの強さにも影響するので、上記の「真・世界一武闘会」の難易度と相まって、新ポケモンを追加してほしいという意見が多い。 ---- **賛否両論点 -Miiに設定できるコメントはプレイヤー自身が自由に設定可能。ただ、''「死ね」''や''「助けたら殺す」''など相手を不快にするような文章を登録している人も少なくない様子。 --基本無料のゲーム故にプレイ人口も多く、インターネットで無差別的に情報が送信されるため、そのような文章を持ったMiiを受け取ることも多い。 --その他にも、Miiが着られる服は制限がないため、男性Miiにメイド服を着せるなど、女装・男装をすることが出来てしまう。Miiの性別や服の組み合わせによっては、プレイヤーにもよるが不快感を感じる場合も。 ---- **評価点 -ポケモンが719匹全部((本作の配信当時に公式で登場していた数))登場する。 --同じ基本無料で配信された『[[ポケとる]]』とは違い、最初から『[[ΩRαS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』時点までの719匹全て登場することを公言している。 --性別・フォルムにより姿が異なるポケモンや、メガシンカ・ゲンシカイキをするポケモンの姿もちゃんと区別されて登場する。 -デフォルメ化されたポケモンが可愛らしい。 --『ポケモンスクランブル』シリーズとして共通点ではあるが、「おもちゃのポケモン」という設定に合った簡略化されたデフォルメ姿が可愛らしい。 --前述にもあるMiiとの触れ合いの要素もあり、その触れ合う姿も見てて楽しい。 -本編では活躍しなさそうなポケモンも、大いに活躍できる。 --強さなどの目安はあるものの、どのポケモンでも十分に活躍ができるので、普段使わないようなポケモン達にも愛嬌が湧く。 -(バランス面を除いた)ゲームとしての楽しさ。 --基本の「自分のポケモンを操り、ポケモンの群れをなぎ倒していく」と言うアクション部分は非常に爽快感がある。敵のタイプによってポケモンを切り替えると言った、程よく頭をつかう要素もあり、『ポケモンスクランブル』シリーズの一作として、ゲームの楽しさは十分に有る。 -印象に残りやすい良いBGM。 --BGMは過去作からの流用がほとんどであるが、新曲もある。砂漠のステージや紅葉のステージなど、印象に残るような良いBGMが多い。 --城下町のBGMも何種類か用意されており、時間帯によって流れるBGMが変化する要素も。 --とあるボスとの戦闘時には本編の戦闘BGMをアレンジした曲が流れる。このBGMは過去作でも使用されていたが、そのポケモンが本編で優遇されていたことも相まって評価は高い。 -豊富な原作再現度 --ポケモンが覚えられる技はΩRαS時点で覚えられる技になっており、教え技やわざマシンで覚えられる技などもしっかりと反映されている。 --特性に関しても、HP1だが効果抜群以外のタイプのダメージを無効化する「ふしぎなまもり」を持ったヌケニン、交代したばかりだとアタックとスピードが低いレジギガス((レジギガスの特性「スロースタート」の再現))、ゲンシカイキすると水や炎技を無効にするグラードン・カイオーガなど、重点的なものは抑えられている。 --特定のポケモンを集めるともらえる「称号」システムがあるが、本編における特性などを持つポケモンやある特徴を持ったポケモンを集める物が多く、本編シリーズをやっているとニヤリとする物が多い。 --気球で行けるステージの中にも出現ポケモンに因んだ名前が付けられているステージがあり、こちらも本編をやっているとニヤリとさせられる。 -時刻変更によるペナルティが発生しにくい。 --3DSの本体時刻を変更させた場合、数分程度の修正だった場合はペナルティが発生しない。誤差の修正でも、安心して行うことができる。 --バッテリーの取り外しによる時刻リセットや時間・日付単位などの大きな変更の場合は流石にペナルティを受けることになるが、その際には起動時に王様が「お城の時計が狂ったため、修正するのに時間がかかる」という説明が入るようになっている。 ---本編や『ポケとる』では誤差程度の修正でもペナルティが発生するため、発生がしにくい上に発生した場合は説明が入るのはとても親切。 --ペナルティ自体も、変更してから24時間の間は、Miiを無料で呼べない・1日に無料で獲得できるポケダイヤの数が戻らない程度で軽め。 ---- **総評 「基本無料で遊べ、課金上限があらかじめ設定されている」というポケモンとして珍しいゲームで話題になったが、ポケダイヤばかり要求されるシステムや一部のポケモンの入手の厳しさ、強さのインフレや依頼の難易度など調整不足な点も多くみられ、バランスに難があるゲームとなってしまった。 しかし、基本無料で遊べることや気軽にポケモンとMiiが触れ合えることもあり、長い目で見れば楽しめるゲームとなっている。 ---- **余談 -王様のピカチュウを逃がすと、王様の元へ戻る。 -本作デザインの「ニンテンドープリペイドカード」が一部店舗で500円で発売された。 --「500円だけ残高が欲しい」という場合にも使えるため、便利という声も多かった。 ---現在は各種店頭でこの金額の物は発売されていないが、各種オンラインショップなどで500円のコードを買うことができる。 -本作発売後、任天堂販売のアイテム課金方式の基本無料ソフトでは、あらかじめ課金上限が存在するソフトが多数登場することになる。 --同じくポケモンを使った『[[ポケモンピクロス]]』を初め、カービィ初の基本無料ソフト『[[みんなで!カービィハンターズZ]]』やスマホアプリの『スーパーマリオ ラン』でもこの方式が使われている。 -2019年5月22日にAndroid用アプリ『ポケモンスクランブルSP』が配信された(iOSは何故か2ヶ月遅れで配信)。 --本作と同じく基本無料であった。2020年7月22日にサービス終了。

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