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#include(Template:保護) *第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 / 天獄篇 / 連獄篇 【だいさんじすーぱーろぼっとたいせんぜっと じごくへん てんごくへん れんごくへん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&amazon(B00HIYO07U)&br;&amazon(B00I59WOSO)|CENTER:&amazon(B00R18DYUC)&br;&amazon(B00R18DYSY)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~| |発売元|時獄篇:バンダイナムコゲームス&br;天獄篇:バンダイナムコエンターテインメント|~|~| |開発元|B.B.スタジオ|~|~| |発売日|【時獄篇】2014年4月10日&br;【天獄篇】2015年4月2日|~|~| |定価|【PS3】8,070円&br;【PSV】7,120円(共に税別)|~|~| |廉価版(時獄篇)|【PS3】PlayStation3 the Best:2015年1月29日/3,800円&br;【PSV】PlayStation Vita the Best:2015年1月29日/2,800円(共に税別)|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~| |備考|初回購入特典として以下の作品のDLコードが付属&br;【時獄篇】リメイク版『[[スーパーロボット大戦]]』&br;【天獄篇】『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|シリーズ屈指の派手な展開&br()戦闘アニメーションの格差が激しい&br()『天獄篇』の難易度はZシリーズ随一&br()オリジナル要素に賛否あり&br()ガンダム関連を中心に、クロスオーバーは好評|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>スーパーロボット大戦シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2008年から展開された『[[スーパーロボット大戦Z]]』シリーズ完結作。プレイステーション3及びヴィータ初の版権スパロボ作品。~ 前作『[[第2次スーパーロボット大戦Z>第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇]]』に続いて分割構成となっている。~ #region(参戦作品一覧) ★は新規参戦。☆はZシリーズ初参戦。◎は天獄篇のみの参戦。 -◎無敵超人ザンボット3 -◎無敵鋼人ダイターン3 -真マジンガー 衝撃! Z編 -真ゲッターロボ 世界最後の日 -無敵ロボ トライダーG7 -装甲騎兵ボトムズ -★装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル -★装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 -★◎装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 -★◎装甲騎兵ボトムズ 孤影再び -機動戦士Ζガンダム -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア -★機動戦士ガンダムUC -◎機動新世紀ガンダムX -新機動戦記ガンダムW Endless Waltz -◎∀ガンダム -機動戦士ガンダムSEED DESTINY -☆劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- -超時空世紀オーガス -THE ビッグオー -THE ビッグオー 2nd SEASON -太陽の使者 鉄人28号 -六神合体ゴッドマーズ -獣装機攻ダンクーガノヴァ -地球防衛企業ダイ・ガード -マクロス7 -マクロスダイナマイト7 -コードギアス 反逆のルルーシュR2 -天元突破グレンラガン -劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 -劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ -劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ -☆トップをねらえ! -★◎トップをねらえ2! -☆フルメタル・パニック! -☆フルメタル・パニック?ふもっふ -☆フルメタル・パニック! The Second Raid -★◎フルメタル・パニック! (原作小説版) -☆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 -☆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 -★◎ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q -◎創聖のアクエリオン -★アクエリオンEVOL -★◎翠星のガルガンティア 『時獄篇』では全32作品、『天獄篇』ではシリーズ最多となる全44作品が参戦する。~ 新規参戦作品は『時獄篇』からは『機動戦士ガンダムUC』『装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル』『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』『アクエリオンEVOL』、~ 『天獄篇』からは『トップをねらえ2!』『翠星のガルガンティア』『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『フルメタル・パニック!(原作小説版)』の計10作品。 #endregion 『天獄篇』の初回特典である『連獄篇』は『時獄篇』の外伝であり、オリジナルキャラクターたちを主軸にしたストーリーとなっている。~ クリアデータを『天獄篇』にて読み込ませると資金を獲得できる。~ 『連獄篇』単体での販売は予定されていないことと、『OG』シリーズとは無関係であることがあらかじめアナウンスされている。 ---- **追加要素 -タッグバトルシステム --『K』以降の任天堂携帯機スパロボのパートナーバトルシステムや『OG』シリーズのツインバトルシステムに近い編成システム。 --文字通り2機一組で行動する。既存システムとの差異として、『第2次α』以降の小隊システム等と同じくサブの機体は通常は特定の武器しか使えないことと、敵を一定数撃墜することごとにタッグテンションが上昇し、MAXになるとマキシマムブレイクまたはタッグコマンドと呼ばれる特殊コマンドが使えるようになることが挙げられる。 ---タッグコマンドは前作までの連続行動と同じく撃墜時にもう一度行動できるマルチアクション、メインパイロットのSPを回復するチャージSPなど、補助的な効果を持つものが多い。ただし後述のようにマルチアクションが頭一つ抜けて強力ではある。 ---マキシマムブレイクは『第2次OG』とは異なり、サブ機体の使用武器制限がほぼ撤廃、敵のバリアや援護防御無効化、ダメージ1.2倍とボス向けの一撃必殺技となる。 -Dトレーダー --『α外伝』及び『Z』に存在した「バザーシステム」と同等のシステム。 --バザーの元ネタである『戦闘メカ ザブングル』が参戦していないため、専用通貨がブルーストーン(BS)ではなくオリジナルの「Zチップ」になっていたり、売買できる強化パーツやユニットの出典作品がバリエーション豊かとなっている。 --Zチップは初代『Z』のとBS同様に、敵を倒した時に入手できる(BSと違い敵の作品は問わず)他、特定の条件を満たすとDトレーダー上の会話でボーナスとして入手できる。感情や想いが深く関わるため、シナリオ上でも時折重要な役目を果たす。 -タクティカルコンボシステム --味方フェイズ時に敵チームを撃破し続けることで上昇するゲージに応じて獲得資金やZチップなどが増加するシステム。ボスなどをゲージMAX(5)状態で撃破すると効率よく稼ぐことが可能。 --『天獄篇』では敵チームを同時撃破できなかった時のみゲージが減少するようになり、移動のみや修理・補給ではゲージが減少しないように緩和された。 -自軍強化機能 --上記のDトレーダー内にてZチップを払うことにより、「マップスタートから全敵ユニットに精神コマンド「偵察」がかかった状態にできる」などの便利な機能が追加され、攻略が便利になる。 --『天獄篇』からは「Zクリスタル」としてパワーアップ。新たに五段階に分けてパワーアップする機能となった。後述の「ソーラリアン」のパワーアップ機能も兼ねている。 --四段階目から効果が一気に三つに増え、取捨選択制となる。 -カスタムサウンドトラック・システムBGM変更機能 --『時獄篇』からカスタムサウンドトラックに対応。ゲーム機本体に保存されている楽曲をゲーム内BGMとして設定できるようになった。 --『天獄篇』では『[[OE>スーパーロボット大戦Operation Extend]]』で導入された「武器ごとに個別のBGMを選択できる機能」と、「全システムBGMを別のBGMに置き換えて設定できる機能」が追加された。 ---- **評価点 ''システム面'' -タッグバトルシステム導入による編成の楽しみ --出撃時に2機一組となったため、原作通りのタッグやクロスオーバー的なタッグなど編成する楽しみが広がった。また、単機出撃の場合に発生しがちな出撃枠の問題も解決されている。 --小隊制と異なり2機までのため、編成の組み上げにも然程の苦労はない。地形適応とALL属性の武器や、アシスト武器の関係に気を配る程度で編成に関しては力押しでも何とかなるレベル。 ---αシリーズやZでは、1ターン目に敵との距離を詰めるため、出来るだけ全小隊に精神コマンド「加速」持ちを配置したいという手間があった。本作においてはガンダムWのゼクス・マーキスが出撃時、全味方チームに「加速」が掛かるという強力なエースボーナスを持っており、取得後は出撃枠を一つ消費するだけで移動力の問題を解決できる。[[スーパーロボット大戦L]]における「火消のスラスターモジュール」をもじって「火消のメガブースター」というあだ名を得るに至っている。 ---「先述のゼクス・マーキスにエースボーナスを早期取得させるために、ヒイロのウイングゼロと乗り換えさせMAP兵器のローリングバスターライフルで撃墜数を稼ぐ。」&br;「貴重なALL属性P武器持ちのデルタプラスを原作のリディではなく隠し要素条件達成のためにダグザへと回し、条件達成後はシナリオ上では搭乗を拒否していたカミーユやアムロに回す。」&br;「NT-Dシステム発動後は単体攻撃でのボスアタッカーがメインとなるバナージにエースボーナスでアシスト攻撃が強化されるエマを目付役として帯同させる。」&br;「桂木桂のエースボーナスを活用するため、コスモクラッシャー隊と組ませて戦闘機部隊を編成する。」&br;といったシナリオ外でプレイヤーの想像を掻き立てる要素が増加した。 --また出撃枠に余裕があるため、「出撃していないため、ボスの発言に対して母艦の中から反論する」状況が減り、『自軍全員で戦っている』という雰囲気が強い。 --どのユニットにも使い道があるため、極端に使えないユニットも見られない。 -良質なBGM --本作は、版権、オリジナル共に質のいい楽曲が多数用意されている。 ---主人公機「ジェニオン」には、順次開放される機体の3形態に合わせた3つの戦闘BGMが用意されているのだが、それぞれ物語中の機体と主人公たちの状況や立ち位置を反映してきちんと差別化されている。特に最終形態のBGM「太極のオーバーライザー」は、その勇壮な曲調が魅力で、強化イベントと合わせて歴代主人公の曲の中でも高い人気を誇っている。 //どこ情報なのかソースが無いのでCOにしときました。 //スレでの相談を踏まえて短くしました。 --さらに『天獄篇』では過去作で手掛けられたオリジナル曲が大量に復帰している。既に倒されているため絶望視されていたガイオウのテーマ「無窮の闘神」やユーサーの「王の愛は民のために」も収録。戦闘曲として選択できる。 ---新たに追加されたオリジナル曲も非常に高クオリティ。サイデリアル幹部のスフィア・リアクターの面々には個別の曲が与えられており、どれもそのキャラクターらしさの表現に成功している。なお、スフィア・リアクターは元々前奏が異なっていたためか、カイメラやアークセイバーで見られた前奏が同じという試みは無くなっている。 //ここを追記していいかどうかわからなかったのでCOで書き込みます。 //元からスフィア・リアクターは、前奏から違ってると反論します。 //特徴の一つで問題というわけではないですし、追記という形ならいいと思うので、書き加えます ---そして、『第2次OG』のように最終決戦では、『時獄篇』では「Rebellion 反逆の戦士((『天獄篇』でもある部分において流れる。))」、『天獄篇』では「決戦 The Final Round」と、各作品の主題歌が流れる。 -使用可能なBGMの制限緩和 --本作から導入されたカスタムサウンドトラック等を使って、好きな曲を使って好きな機体を戦わせたり、原作のBGMで原作の名場面や必殺技の再現度をより高めるなど、楽しみの幅が広がった。 -Dトレーダーとエーストーク --マップクリアしてからDトレーダーに入室すると、そのマップで活躍したり仲間入りしたパイロットに対して、主催者の「AG」がコントさながらの会話で迎えてくれる。 --さらに、今作では撃墜数が80を超えた全てのパイロットに対してお祝いの言葉をかけてくれる。漫画版や小説版などありとあらゆる関連作品のネタを振ってくることもある。中にはネット上のネタを意識したものまで存在しており、多種多様の会話が楽しめる。さらに、パイロットによっては進行状況によって会話の内容が変わるという徹底っぷり。 --また、マップ内で特定の条件を満たすと専用の会話が発生し、AGからZチップのボーナスをもらえる場合もある。中には非常に条件が厳しいものもあるため、やりこみ要素として楽しめる。 ---この要素は、次のシリーズであるVXT三部作にも応用されている。 -キャラクターの顔グラフィックに「動作」が追加された。 --従来のスパロボでは、発言中にキャラクターの表情が変化することはあっても、何らかの動作を見せるということはあまりなかった。今作では「銃を向ける」、「掴みかかる」、「抱きしめる」といった多種多様な演出が、フェイスウィンドウ内で表現されている。 ---これに伴い、1つのウインドウ内に2人表示させるという今までになかった演出も行っている(マーサに食ってかかるアルベルト((会話シーンの中で、一枚の絵を二枚に分けたものもあり、より臨場感が増している。))、宗介に詰め寄るかなめなど)。 -さらに洗練された戦闘アニメーション --戦闘アニメーションがHD画質になった事で細部まで表現できるようになり、綺麗な映像で楽しめるようになった。 『THEビッグオー』をはじめ初代『Z』参戦組は戦闘アニメが一新されており、前作以上にブラッシュアップされたスパロボ最高峰のアニメーションは多くのユーザーを唸らせた。 ---主に話題になるのが、通称「アリオスの人」の作品を中心としたνガンダムやガンダムハルートなどのアニメーション。~ また、グレンラガン関連のアニメーションも、本作ならではのダイナミックさを引き立てたものとして、賞賛を浴びている。キングキタンには、専用のギガドリルブレイクのアニメーションまで用意されている凝りっぷり。 --『フルメタル・パニック!』のアマルガム系の機体は、流れるような動きが再現されており、高い評価を受けている((ラムダドライバ非搭載機の量産機であっても拘って作りこんであり、特に分岐のみに登場する夏姉妹搭乗の「Zy-98 シャドウ」は一般兵搭乗の機体とモーションが個別になっている))。 --オリジナル機体のアニメーションも同様で、特にリ・ブラスタTは本当に(いい意味で)呆れるほどの戦術が披露されている。 -継続参戦作品の主役機の多くに、より強力な武器が搭載された。 --鉄人28号の「太陽エネルギー解放」や、ウイングガンダムゼロの「ツインバスターライフル最大出力連射」、νガンダムの「フル・オールレンジ・アタック」、ダンクーガノヴァ・マックスゴッドの「ツイン・ゴッドビースト」など、多数の必殺技が追加。従来の必殺技を上回る威力やアニメーションから、それぞれの版権ファンから歓迎された。 -カスタムボーナスが、前作の「武器以外をフル改造」から「武器以外のステータスを5段階改造」で入手できるようになった。 --より安上がりでボーナス効果が得られるようになり、ひとまずの改造の指標になる。ちなみに共通の強化が行われるボーナスは前作と同じくフル改造で入手できる。 -シリーズ完結作かつ最多の参戦作品とあってか、「中断メッセージ」のボリュームが相当な量に膨れ上がっている。~ メッセージだけを取り出してまとめただけでも1時間くらいになるほどの量である。 --内容も、普通にプレイヤーに休息を促すキャラも居れば、「テスタロッサ大佐をエースにしていなければ、私は君を魚雷発射管に詰めて300キロの爆薬と共に射出する!((なお『UX』などと違い、撃墜数に関する何らかのフラグを暗示しているわけではない。))」(要約)と迫真の形相で宗介を脅すマデューカス、「精神コマンドの『必中』や『直感』を使えばフロンタルにだって当てる事はできるけど…」と身も蓋もない事を言われ、激昂してバナージに銃を向けるアンジェロなど、バラエティーに富み飽きさせない。 //BXの記事にて、中断メッセージが評価点にあげられているので、こちらも評価点に移動しました。 -新録台詞が非常に豊富 --前作では、参戦済みキャラクターの戦闘メッセージがほぼ既存のものを流用していたが、本作ではほぼ全てのパイロットが新規の台詞を収録している。 ---『ガンダムW』の面々は、実に久しぶりの新規台詞となっている。また、シンのシャアに対する戦闘台詞は『Z』におけるイベントを踏まえている。 -戦闘前会話の充実 --今作は、ほぼ毎回と言っていいほど、主人公格のキャラクターと、ボス格の敵キャラの戦闘前会話が用意されている。 ---戦闘前会話自体は他のシリーズにもあることだが、本作では今までになかった要素として、''天獄篇のラスボス相手には、全ての味方キャラクターに個別の戦闘前会話が用意されている。''この要素はキャラクターのファンから好評を博し、『X』や『T』など、のちの作品にも反映されているが、本作は参戦作品の数が多いため、余計に凄まじいボリュームとなっている。 --タッグバトルシステムにより出撃枠に余裕があるためクイックロードでの確認もしやすい。 ''シナリオ面(リアル系作品)'' -『フルメタル・パニック!』は、『[[UX>スーパーロボット大戦UX]]』の『鉄のラインバレル』に続き、原作小説版を基にしたストーリーが展開された。これによって、『天獄篇』にて発売当時TVアニメでは展開されていない部分まで収録。 --『フルメタ』自体、後半シナリオの映像化が望まれていたものの長らく叶わなかったため、後述するレーバテインの参戦と共に、ファンから喜びをもって迎えられた。 --その悲惨な最期から話題となったあるキャラクターが生存し、宗介が戦闘の後遺症も起こらずにエンディングを迎え、かなめが日常に戻り高校を卒業するなど、スパロボならではの救いのある展開にアレンジされている。 ---もちろん主要イベントはほぼ再現され、原作シナリオの名台詞もDVEとして初めて音声化され、アニメ版の声優陣が熱演してくれる。 --これに伴い、多くのユーザーが待ち望んでいた「ARX-8 レーバテイン」が晴れてスパロボに参戦。性能は折り紙つきで、多くのファンを喜ばせた。 --イベントシーンにおける原作小説版を含めた各キャラクターの顔グラはアニメ版『フルメタTSR』風に書き下ろされており、これまた多くのファンを喜ばせた。 ---主役機の「ARX-7 アーバレスト」は、ファン待望の必殺技である「ラムダ・ストライク」が追加された。かつて参戦していた「W」においてもトドメ演出として使用されていたが、一つの武装として独立することで使いやすさも増している。 --本作独自の目玉として「トゥアハー・デ・ダナン」が宇宙へ飛び立ち、そのまま航宙艦としてレギュラー参入するというイベントがある。もちろん原作者公認であり、のちにリリースされた『V』や『X-Ω』にも反映されている。 ---原作では潜水艦という設定であるため、海が存在するマップでしか出撃できず、過去に参戦した『[[J>スーパーロボット大戦J]]』『[[W>スーパーロボット大戦W]]』ではスポット参戦に留まっていたが、これによって晴れてレギュラー参戦枠を勝ち取っている((もっとも歴代のシリーズで地上用の機体が宇宙で戦闘可能になるのはこれまで当然だったため、これまでのスポット参戦扱いがおかしいという声もある。寺田Pも『J』発売時に『J』の開発スタッフに「宇宙にいけるようにすれば良いじゃん」と直訴したが結果的に『J』、『W』ではスポット参戦となった))。 ---宇宙進出に向けてのシナリオも充実しており、様々な博士の協力の元で成し遂げられるという結果になっているほか、テッサの兄であり、優れた能力を持つウィスパードであるレナードを、この機能によって見事に出し抜いている。 --『W』で何故か描かれなかったアルの自我の芽生えとアルのサブパイ化を本作ではしっかり取り入れられており、『フルメタTSR』及び『原作小説』で見られる宗介とアルの相棒感あるやり取りを随所で見ることが出来る。 -『装甲騎兵ボトムズ』は、「再生篇」までに終了した本編のその後が描かれており、『ビッグバトル』や『赫奕たる異端』、『孤影再び』などの後日談がメインとなっている。 --また、オリジナル要素として、ワイズマンとの戦いは再現されているほか、本編では命を落としてしまったフィアナとテイタニアが生存するという、登場人物たちにとって幸せな結末となっている。『コードギアス』のキャラクターとのクロスオーバーも健在。 -『マクロスF』はついに、アルトがランカと添い遂げるルートが実装された。 --三角関係をメインテーマにした『マクロスF』ならではかつ、TV版の続きとなっている『Z3』ならではの展開であり、ランカのファンは大いに喜んだ。スパロボαにおけるミンメイルートのセルフオマージュでもある。 //第2次ZではTV版名義でもあります。 -『コードギアス 反逆のルルーシュR2』は、『再生篇』で再現されたゼロレクイエムのその後が描かれている。 --そのため、原作の再現はなされないが、ルルーシュは多元世界の根幹を成す要素の一つである「神」と大きな関わりを持つという設定が加味されており、コードの継承者としての運命や、ギアスを使った活躍など、全編にわたって八面六臂の活躍を見せる。 ---また、黒の騎士団の一員であった扇が教職に復帰し、『EVA』の碇シンジから相談を受けたり、『フルメタル・パニック!』の武知征爾が黒の騎士団に所属していたことが明らかになるなど、クロスオーバーも充実している。 -『天獄篇』で初参戦を果たした『翠星のガルガンティア』は、最初から最後まできっちり原作再現。クロスオーバー面では共通点の多い『フルメタ』の宗介とアルとのクロスオーバーや前述した『ガンダムX』および『∀ガンダム』とのクロスオーバーのほか、似通った思想を持つ「ストライカー」と『マクロスF』の「ギャラクシー船団」が共闘。~ また、もともとの世界が『逆襲のシャア』と同一であることがのちに判明するなど、リアル系同士のクロスオーバーが多く見られた。 --ヒディアーズに関しても独自の設定が加味されており、序盤から中盤に渡って幾度か戦える。似た立場である『トップをねらえ2!』の宇宙怪獣とのクロスオーバーも魅力。 ''シナリオ面(スーパー系作品)'' -『時獄篇』における『THEビッグオー』では、初代以降音沙汰のなかったパラダイムシティが再び舞台として登場。 --こちらもガンダムシリーズやオリジナルと緻密なクロスオーバーを成し遂げており、本シリーズにおける「ビッグオー」の重要性を再認させるシナリオを見せてくれる。 --「ビッグ・ヴィヌス」もついに登場し、以前に参戦した『[[D>スーパーロボット大戦D]]』では見送られた原作完結を迎えている。 --また、「天獄篇」では最終的にベックが不本意ながらサイデリアルと共闘することになるが、ロジャーから説得を行うことで、シリーズ初となる正式加入を試みることが可能となっている。 -『六神合体ゴッドマーズ』は、宿敵であるズール皇帝の復活や、精神世界におけるマーグとの邂逅が描かれているなど、本作においてもその存在感を遺憾なく発揮している。『鉄人28号』とのクロスオーバーも「再生篇」以上に濃密。 --また、「天獄篇」では、精神に大きなダメージを受けたヒビキを救い出す突破口を作り出すなど、個人としての活躍も目立つ結果となっている。 -『天元突破グレンラガン』では、『第2次Z』に登場できなかったことから多くのファンが待ち望んでいた「超銀河グレンラガン」および「天元突破グレンラガン」が満を持して登場。 --いずれも終盤の登場となるのだが、その分、最大級のサイズと豊富なHPと攻撃力と隙がない。改造次第では強力なボスを一人で相手にできる強さで、ファンを魅了した。 --さらに『時獄篇』ではスパロボシリーズとしては珍しい「版権キャラがラスボス」という展開((エピローグに登場する敵を除く。))が用意されている。『グレンラガン』参戦時から「もしかすると」と期待されていた展開だけに、実現を喜んだファンも多い。 -『真マジンガー 衝撃!Z編』では、原作で描かれていなかった「Drヘル」打倒後の展開が描かれている。 --序盤こそ、生き残っていた「ブロッケン伯爵」が小規模な騒動を引き起こすにとどまっていたが、中盤における「あしゅら男爵」の暗躍で、「ハーデス神」や「勇者ガラダブラ」を代表とした古代ミケーネの悪神たちが復活を果たすという衝撃のイベントが発生。作中での存在感に加えて、ザコでも「2回行動」のスキルを持っているなど、極めて強力と思える描写がなされ、作中のキャラクターたちやプレイヤーを恐怖に陥れた。 --さらに、「マジンガーZ」の元となった善神「ゼウス」本人が味方として参入する。いわゆる「生身ユニット」のカテゴリに入るが、ユニット、パイロットのいずれの能力も非常に高く、パイロット養成では習得できない「気力+ボーナス」や「極」を所有しており、非常に強力なユニットとして機能している。 -『無敵超人ザンボット3』は『天獄篇』のみの登場となっているが、独自の展開が組まれており、かつて破壊したガイゾックの親玉である「コンピュータドール第8号」の同型機が多数登場。また、そのうちの一機が『無敵ロボ トライダーG7』のガバール帝国を制圧していたというクロスオーバーが見られる。 --8号と同様に、人間の是非を問う発言を行うが、それに対して矛盾を鋭く指摘する勝平の雄姿が見られる。数々の戦いを勝ち抜いたザンボットチームや、サイデリアルによる扇動に屈しない香月たちといった仲間など、『Z』から技量的にも精神的にも確実に成長している様子が見られた。 -『太陽の使者 鉄人28号』は、『第2次Z』で未登場であった「宇宙魔王」が参戦。ブランチとは一味違う強大さと存在感を誇り、同じく宇宙の王となるべく暴虐を振るった『六神合体ゴッドマーズ』のズール皇帝などとクロスオーバーを果たし、オリジナル勢力の一つである「御使い」と同等のスケールを誇る勢力として終盤まで君臨し続けた。これに伴い、宇宙魔王の息子である「グーラ・キングJr」も登場。主人公の正太郎と友情を育みつつも、自らの使命のため敵対する葛藤などが再現された。なお、彼を隠し要素で仲間にすることも可能となっている。 --なお、ブランチメンバーも引き続き登場するが、コメディリリーフの役割を果たすことが多い。 -原作では表現できない「同じ世界観で時系列が異なるシリーズ作品」の邂逅。 --『トップをねらえ!』と『トップをねらえ2!』の共演が、本作で初めて実現。 ---世界観がつながっているため当然ではあるが、違和感なく溶け込んでいる。バスターマシン7号を含む新世代バスターマシンはガンバスターに戦闘力は及ばないという設定だが、実際にそれが反映されている。また、実際に憧れのノノリリと出会いつつも、原作通りにラルクをお姉さまと慕うようになるという独自の展開が用意されている。また、過去作では他作品との兼ね合いやシナリオの都合で再現されることのなかった初代『トップ』の最終話ラストシーンが『2』最終話の展開とのクロスオーバーによって初めて再現された。 --『創聖のアクエリオン』と『アクエリオンEVOL』も、OVA『創勢のアクエリオンEVOL』に先立って初の共演を果たした。 ---OVAでは事実上の『EVOL』の後日談という事もあってか一時の出会いでしかなかったが、本作ではしっかりとストーリー上でお互いを認識した上で出会いが描かれている。 ---『EVOL』において非業の死を遂げてしまうジン・ムソウは、味方部隊との関わりの中で『ヱヴァ』のシンジと友情を育んでいく事になり、ifルートと『天獄篇』では味方部隊に加わる事になる。そのため、死亡イベントでの描写も原作とは異なっている。 ---なお、公式Webラジオ「うますぎWAVE」にて''当初、神話型アクエリオンは参戦しない予定であり(つまり『創聖のアクエリオン』は不参戦にするつもりだった)''、何とか出せないかと調整した結果、ソーラーアクエリオンだけでも出すことが出来た事が明かされている。 --いずれも合体攻撃が用意されており、同時に出撃させたり、ツインユニットとして活躍させる楽しみも存在する。 ''シナリオ面(ガンダムシリーズ)'' -多くのファンが望んでいた、『機動戦士ガンダムUC』のフロンタルと『逆襲のシャア』のシャアの共演が実現。それによってネオ・ジオンがかつてないほど強大な勢力と化している。 --『UC』単体においても、数多くのMSやパイロットが出演。エコーズのダグザやコンロイ、およびトライスターのナイジェルなど、原作では同行しないパイロットも加入するという豪華な設計である。 -また、本作では『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の原作再現がされるのだが、シャアが凶行に走る動機が原作の「地球人類に絶望して」ではなく「今まで共に戦ってきたシャアだからこそ」という展開に説得力が持たせられている。発売前は「『第2次Z』までのシャア(クワトロ)の言動を見るに、地球つぶしを目論むのは不自然」と思われていたため、プレイヤーはいい意味で予想を裏切られた形となった。自軍の面々も敵対せざるを得ない何らかの事情があるのではと察しており、本作以前の原作再現時のような完全敵対関係には陥っていない。特に『時獄篇』のクライマックスを飾る「アクシズ落とし」では本作独自の工夫が多数見受けられ((アクシズの破壊程度なら簡単にできそうなロボットが既に自軍にいる状況で、アクシズを「破壊する」のではなく「止める」必要がある理由付けなど。))、「今までのスパロボで最も優れたアクシズ落とし」と言われている。これによって、シャアを本作の主人公の一人として扱うユーザーも多い。 --また、この関係から、本作ではクワトロではなく、ネオジオン総帥バージョンのシャアが加入する流れとなっている。 -同じ組織内にいながらいがみ合うギュネイとアンジェロ、年頃の女性同士でウマが合い、ニュータイプ、強化人間の垣根を越えて分かり合う描写を見せたクェスとマリーダ、そしてシャアに対して屈折した想いを抱く者同士であるハマーンとフロンタルなど、クロスオーバーも濃密。 --ギュネイは、原作では一人の強敵以上の立ち位置ではなかったが、本作ではカミーユやシンをはじめとした味方側との対立や共感が丁寧に描かれている。かつて『D』でも見事なクロスオーバーで原作以上の存在感を見せつけたギュネイだが、本作においてもかなりの優遇を受けた形となっている。『D』のギュネイが良き友人に恵まれていたのに対し、本作のギュネイは良きライバルに恵まれたと言える。 -『天獄篇』では、ラプラスの箱の内容にいわゆる「スパロボ補正」がかかっている。本来は、宇宙に生まれ、特殊な能力(ニュータイプ)を得た人間に参政権を優先させるといった内容のものだが、本作ではそれに加えて、独自の要素が加味されている。これにより、多元世界においても大きな意味を持つようになり、『UC』のストーリーを深いものとさせている。 --更に極め付きと言えるのが、前述したシャアとフロンタルの関係。所謂「似て非なるモノ」という設定が強調されており、互いに同族嫌悪をしつつも自らの目的のために利用し合う展開は、スパロボならではの演出と言えるだろう。当然戦闘シーンはボイス付きなのだが、二人の声質が似ているようで異なることがとてもよくわかる。フロンタルの「シャアを真似ようとする」演技はまさに脱帽もの。池田秀一氏の演技力の凄まじさを物語っている。 --さらに、『UC』参戦の副次効果として、ズゴックなどの水陸両用MSや砂漠専用のMSなどが多く登場し、ジュアッグやドワッジなどといった機体が初参戦を果たした。『天獄篇』では異世界である「翠の地球」にもズゴックが登場しており、『∀ガンダム』のマウンテンサイクルで掘り出されたものが、『翠星のガルガンティア』に登場する海賊たちによって運用されているなど、独自のクロスオーバーも見られた。 ---中でもジュアッグは味方用の機体としても入手可能となっており、入手時のシナリオと合わせて好評を博した。補給装置持ち・アシスト時でも最強武器を使用してくれるとサブ運用に使いやすくタッグバトルシステム向きの機体に仕上がっている。 -過去作品では、加入に条件が必要だった「ハマーン・カーン」が、「天獄篇」において無条件で加入するようになった。その理由も、ミネバ(オードリー)の影武者などとの交流によって、シャアに対する愛憎に自ら答えを見つけた結果と、納得いくものになっている。 --これに伴い、ネオ・ジオンの艦隊が25%が離反するなど、シャアやフロンタルに匹敵するカリスマをまざまざと見せつけた。さらに、「バルビエル・ザ・ニードル」のスフィア・アクトによる精神攻撃を自力で無効化するなど、精神面も非凡であることが描写されている。 -『新機動戦記ガンダムガンダムW』と『機動戦士ガンダム00劇場版』のクロスオーバーも健在。今作は互いに劇場版を展開していくことになるのだが、『第2次Z』で語られたソレスタルビーイングとコロニーのガンダムの関連性が引き続きピックアップされており、大いにストーリー内で絡みを見せることになる。また、『00』の方は『逆襲のシャア』((主にアムロとリボンズ))や『UC』ともからみが多い。 --『ガンダムW』は本作では『EW』なため再現シナリオは少ないが、『時獄篇』では『フルメタ』や『コードギアス』、『天獄篇』では『00』と絡むことで出番は多く、活躍する展開がしっかり用意されている。 --第2次Zに続き、五飛も優遇されている。時獄篇では序盤で原作通り敵にまわるが、『コードギアス』とのキャラとの絡みは健在で、Lでも見られた他作品キャラからの説得が可能。さらに天獄篇では、竜馬、キリコ、ロジャーといったアクの強いメンバーを率いて、サイデリアルの大部隊と真っ向から向かい合うというクロスオーバーが見られる。 -『機動新世紀ガンダムX』と『∀ガンダム』は『時獄篇』には不参戦だが、『天獄篇』では再び参戦し、主人公機であるガンダムダブルエックスと∀ガンダムが強力なモビルスーツとして返り咲き、長きにわたって活躍する。 --さらに今作では『∀』の「黒歴史」の真実が明かされており、新規参戦した『翠星のガルガンティア』とも見事なクロスオーバーを果たしている。さらに、後半のあるイベントを経て、最強武器であった「ツインサテライトキャノン」および「月光蝶」がさらなる強化を果たし、ガンダムはおろか、味方機体の中でも最強クラスの機体として猛威を振るう。月光蝶の力がサイデリアルの精鋭であるバルビエルのスフィア・アクトを無効化したり、グエン・サード・ラインフォードがメリーベル・ガジットと共に復帰して二重スパイとして暗躍するなど、ストーリーにおいても存在感を放っている。 //性能の詳細に関してはDX問題に抵触しそうな気がするのでカットしてます。 -版権キャラを中心としたオリジナル組織「クロノ」は、代表こそオリジナルキャラだが構成員はガンダムキャラ((主に∀ガンダムやガンダムSEED、ガンダムUCのキャラクターが該当。))が多く、形としては『[[第3次スーパーロボット大戦]]』および『[[スーパーロボット大戦F]]』におけるディバインクルセイダーズに近い。 --これによって原作再現されない『機動新世紀ガンダムX』『∀ガンダム』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にもしっかりと見せ場を作り出せている。 ---『時獄篇』では『劇場版00』、『天獄篇』では『逆襲のシャア』『ガンダムW』も原作再現されないが、同じ理由で見せ場はある。 --ただし原作で「クロノ」同様のポジションである『ヱヴァ』の「ゼーレ」、『フルメタ』の「アマルガム」は人類を裏から牛耳っている設定は無かったことにされてしまった。 ''シナリオ面(オリジナル)'' -本作のシナリオは「完結編」ということもあり、世界観の根幹にまで切り込まれている。シリーズ通しての重要なファクターである「スフィア」をはじめ、『第2次Z』までに埋め込まれた伏線はほぼすべて回収されている。 --『時獄篇』では、オリジナルキャラの割合は低め((スポット参戦を除けば、最初から最後までジェニオン一機のみ。))なのだが、『天獄篇』では対照的に4人のスフィアリアクターが序盤~中盤で揃う。さらに全員、新型の機体が用意されている。 --さらに終盤、オリジナル戦艦である「ソーラリアン」がトライア・スコートを艦長として参入。『第2次Z』ではパイロットとして使用できなかっただけに、驚きと喜びをもって迎えられた。また、それに伴い、エスターやグローリースター、マルグリット、ツィーネなど、過去作のサブキャラも全員が演出として(いわゆる「召喚攻撃」という扱いだが)参入。ファンを歓喜させた。 ''シナリオ面(オリジナル関連)'' --主人公のヒビキ・カミシロは、『時獄篇』の前半では過去の出来事から無愛想だが、ストーリーを通して周囲の人間と交流し、版権キャラクターに対して心を開いていく様子が描かれていく。『天獄篇』では、彼を襲った悲惨な過去が明らかになると共に、幾たびも窮地に陥りながらも成長し、あまり周囲に心を開いていない『ガルガンティア』のレドに対し親身になって接する優しさや、かなり過酷な状況に置かれる宗介を支える描写など、本来のヒビキの人間性や、過去のトラウマを乗り越える様子が見られる。 ---また、かつての主人公たちと異なり、最初からスフィア・リアクターというわけではなく、シリーズ初となる、他者を倒すことでスフィアを獲得するという特殊な立場を獲得している。『時獄篇』では、かつてのスフィアの持ち主であるガドライト・メオンサムとのライバル関係が、『天獄篇』では、悲惨な生い立ちと、それに伴い、人生をゆがめた元凶である「テンシ」からもたらされる数々の受難、そしてそれを乗り越える描写が見どころ。 ---『フルメタル・パニック!』の宗介に対しては、親友と言って差し支えない関係になり、選択肢によっては時空振動の真っただ中に宗介を助けるために飛び込んでいくシーンや、「お前と友達になれてよかった」と告げるシーンなどが存在。ヒビキとの熱い友情を評価する声も多い。また、かなめに対しても気遣いを見せるなど、陣代学園での生活を大切にしていたと思しき描写が多く見られる。ただし、『時獄篇』における交流には問題も見られる(問題点の項を参照)。 --『天獄篇』で出会うことになるランドやセツコ、クロウなど、先輩のスフィア・リアクターとの絡みも濃厚で、より成長するために彼らに弟子入りを志願するなど、良好な関係を築いている。 ---また、ランド、セツコ、クロウは、『連獄篇』では主人公のアドヴェントと並んで活躍を果たすほか、『天獄篇』でもサイデリアルの中にライバルとなるスフィア・リアクターが現れるなど、それぞれに見せ場が用意されている。 --ヒビキのパートナーである西条涼音は、普段は苦労人ながら一生懸命といった性格だが、時折人が変わったような様子を見せる。この詳細は『天獄篇』で明らかになるが、『時獄篇』の時点でもおおむね好評を博している。 #region(主人公機について。ネタバレ注意) -主人公機の「ジェニオン」は、前々作『Z』に敵として登場した「レムレース」シリーズをもとに開発されている。その影響から、最終到達点とされていた「ジェミニオン」は、「カオス・レムレース」の外見を意識した禍々しい外見となっている。 --しかし、仲間の声援を受けて希望を取り戻したヒビキの手により大きく変容し、ジェミニオンとは異なる最終形態に進化する。この乗り換えイベントも、絶望からよみがえったヒビキと、初代から語られていた伏線の回収を象徴する、熱いものとなっている。 #endregion #region(ライバルについて。ネタバレ注意) -『再世篇』で封印されたアサキム・ドーウィンは、『時獄篇』のエピローグで復活を果たし、『天獄篇』で、シリーズ通しての宿敵として立ちはだかる。さらに、正体が判明し、彼と決着をつけられるようになった。 --因縁の深いランドとセツコはもちろん、敵味方双方をひっかきまわしつつ、愛機のシュロウガを「シュロウガ・シン」に変化させ、さらなる強敵として立ちはだかる。一方で、サイデリアル、およびスフィア・リアクターとの関係や、目的なども判明し、奇しくも自軍の勝利に大きく貢献することになる。 ---なお、マサキ、およびサイバスターとの関連性を度々指摘されていたが、結論から言うと彼らとは別存在であることも明かされた。 #endregion ''シナリオ面(その他)'' -本作はシリーズ最終作ということもあり、『時獄篇』中盤までは比較的小さな戦いが描かれるが、『時獄篇』終盤から『天獄篇』全般にかけて、多元世界、および人類存亡の危機を描いたストーリーとなっている。 --そのため『ガンダムW EW』等、規模の小さな作品は『時獄篇』中盤までに決着が付く。『天獄篇』でも人類同士の闘いは基本的には「平行世界」や「時間」を扱った『フルメタ原作小説版』と、後述のオリジナル設定を盛り込むことで多元世界でのストーリー展開に意味を持たせた『ガンダムUC』のみとなっている。 ---『第4次』、『第3次α』では、スケールの大きい戦いの最中に、スケールの小さい戦いに振り回されるという点が批判されたが、本作ではその点が改善されている。 --本作のキーワードとなる、「獣の血」、「水の交わり」、「風の行き先」、「火の文明」は、それぞれ対応する版権作品が存在し、独自の設定が組まれると共に、空気化の阻止に一躍買っている。 -従来以上に、ストーリー上性能とパラメータ上の機体性能が噛み合っている場合が多い。 --中でも特徴的なのは、『天獄篇』序盤の終わりごろより登場する黒いアンゲロイ。ボスでないにもかかわらずなんと装甲が3200前後((通常の雑魚敵の装甲は、おおむね1000~2000前後。))で、パイロットは序盤にもかかわらずレベル70。数こそ多くないものの複数で攻めてくる上に、特殊スキル「底力」まで所持している。見た目はアンゲロイと変わらないので甘く見がちだが、並のボス以上に苦戦する。 --倒さなければクリアできないステージは序盤は存在しないのだが、ストーリー上も「普通のアンゲロイとは桁が違う」という扱いを受けており、終盤に向けてもなお苦戦を強いられるのだが、それが終盤で一変する。 ---物語と密接に関係した、『天獄篇』のとある終盤のイベント後、全ての自軍ユニットの能力が大幅に上昇。なんと武器攻撃力が2000も上昇するため、苦戦を強いられてきた彼らを完膚なきまでに叩き潰せるようになる。シナリオ上で勝てなかった敵を倒せるようになる展開は数多いが、実際に数値で表現されるのは珍しい。 -ルート分岐が豊富。 --ルート分岐の数やシナリオの総数は他のシリーズを圧倒している。多くの作品が参戦しているからこそできる芸当といえる。 --シナリオ再現のない参戦作品も本作オリジナルとなる見せ場が多く用意され、シナリオ上で完全な空気となっている作品はない。 ---ルートによって有利不利が分かれるということもないため、特定のルートばかりを強要されるということも一切ない。 --『時獄篇』では条件を満たす事で、Zシリーズで恒例となったifルートに進む事が可能。今回は『アクエリオンEVOL』が主軸となっているが、分岐に必要なフラグは『EVOL』関係以外にも様々なステージに隠されている。また、ルート次第でエンディングも変化していた過去作とは違い、原作再現終了後は通常ルートと共通の展開になる。 ---通常ルートでは『アクエリオンEVOL』のシュレードが原作通り死亡する。アクエリオンスパーダの武装の多くはシュレードがいないと使用できない上、ルート共通で一部のキャラクターが一時離脱するため、原作再現終了まではスパーダの使用可能武器が極端に少なくなる。 ---『天獄篇』ではifルートが正史となっており、シュレードが最後まで生存するため、シュレード不在による武装削減もなくなっている。 -『再世篇』で好評を博した小悪党お笑いトリオは、今作でも健在。本作では第2次Zに登場したオリジナル組織「ファイヤバグ」の残党に拾われたという設定になっており、『ザブングル』のティンプの代わりに、『フルメタル・パニック!TSR』のゲイツが加入した。 ---- **賛否両論点 ''システム面'' -『天獄篇』は、初代から『時獄篇』までに張られた伏線を消化させることに全力を傾けている。そのため、新規参戦作品の原作再現が過去作と比べると控えめで、版権シナリオの多くが分岐に回されており((初登場シナリオが分岐であることは珍しくないが、『翠星のガルガンティア』は初登場、強化、決着がすべて分岐となっている。))、共通ルートではオリジナルの敵組織「サイデリアル」との戦闘が多くなっている。この「サイデリアル」に所属する機体は耐久力、攻撃力共に非常に高く、幹部が「3回行動」や「スフィア・アクト」と呼ばれる強力な特殊能力を持っていたりしているなどかなり手ごわく、『天獄篇』がZシリーズ随一の難易度を誇る理由の一つにもなっている。 --また、シナリオとゲームバランスの兼ね合いの影響もあるのだが、序盤から敵方に強力な機体が多くみられるうえにSRポイントを獲得する条件もかなり厳しくなっている。条件が多彩になったことは好評だが、最近のスパロボに慣れていた人には厳しく、特に序盤は苦戦を強いられることになる。また、前述したタクティカルコンボに関しても、敵の耐久力が高い関係上、ボスをゲージMAXで撃破するにはかなり綿密な動きが求められる。 -据え置き機で発売される作品としては異例となる携帯機作品のシステムが採用されている。そのためか、PS3版のプレイヤーからは「これでは寂しい」、「PS3の性能を活かしきれていない」などの声が多い。 --マップ画面が初代『Z』や『第2次OG』のようなクォータービューではなく、『Z2』から引き続き2Dビュー。『時獄篇』のPS3版では左スティックでの操作がカーソルの移動ではなく、マップの拡大・縮小に充てられている。そのため、従来の据え置き機作品とのプレイ感覚の違いに戸惑うプレイヤーも多かったが、『天獄篇』で従来と同じ仕様に改善された。 --PS3版におけるTV画面で上下のテキストウィンドウの幅が空いており、眼を頻繁に上下運動させるために疲れやすくなるという弊害があったが、こちらも『天獄篇』でテキストウィンドウの位置調整が出来るようになり解消された。 -タッグコマンドの有用性の偏り --タッグテンションを消費することで使えるようになるコマンドなのだが、その中の一つ「マルチアクション」が強力。利用次第では爽快なプレイが楽しめるのだが、その影響で他のコマンドを使う機会に恵まれにくくなってしまっている((他のアクションも決して弱いわけではなく、ボーナスPPやボーナスチップなどは、クリア直前に使う価値は十分にある。))。 --『天獄篇』においては、このマルチアクションを使わないとSRポイントを取得するのが極めて困難であるため、偏りに拍車をかけている。 -キャラクターの省略とユニットの武装化 --発売スパンが短く、スケジュールが足りなかったためか、シナリオ消化組かつ戦闘アニメーションの一新が行われた初代『Z』組の参戦作品はほとんど主役級しかユニットとして登場せず、武装化に留まっている。 --これまでのシリーズで主役級の待遇を得ていた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のアスランがパイロットとして参入せず、ストライクフリーダムガンダムの武装で登場したことは、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。『Zガンダム』のカツは参戦しているため、冗談交じりで「カツを武装にしてアスランを復帰させろ」という声も聞かれた((実際、本作中カツのような、所謂専用機がないサブキャラクターは、カミーユらの前座機体を使いまわして参戦しているため、彼が参戦したところで製作の負担はほぼ無いのに対し、専用機持ちのアスランは戦闘アニメを1機体増やさないといけないため、製作の負担の差は一目瞭然))。 ---アスランは原作『DESTINY』において彼視点で物語が展開されている部分も多い主人公格であり、Zシリーズにおいても『第2次Z』ではZEUTH(『Z』の自軍部隊)のメンバーを束ねるリーダーとしての立ち位置を任されていたため、本作での非ユニット化が特に惜しまれることとなった((武装として登録される際にきっちり自軍に参入されるためシナリオ上では出番がある))。 --一方で、出撃枠に余裕ができた点については歓迎されている。 -顔グラフィックの作画 --Zシリーズは原作アニメの作画に近づけた顔グラフィックが特徴であったが、本作では原作アニメからトレースされたものが多く、前作までの続投していたキャラクターも大半がグラフィックを一新された。 --本作の顔グラフィック自体は非常に豊富であり、キャラクターによっては多数用意されているのだが、原作アニメをそのまま取り込んだことによる作画作業の簡略化もまた指摘されている。 --キャラクターの動作を再現した顔グラの殆ども、原作アニメを取り込んだ物である。中には顔以外の部分も描かれており、可能な限り動きを伝える工夫もされている。 --シナリオ中で1回しか使われない特殊な顔グラフィックも非常に多く、シナリオの盛り上げに一役買っている。 --『ガンダムUC』・『ヱヴァンゲリヲン』・『フルメタTSR』・『ガルガンティア』といった新規参戦組は原作アニメの美麗作画が顔グラにも反映されている。一方、続投組の作品によっては本作の新規顔グラと初代『Z』からの顔グラとの差が激しく、前作から劣化したという悲しみの声が一部で出た。特に『SEED DESTINY』に関しては、『時獄篇』では何故か作画が悪めなシーンからも採用され、『天獄篇』で新規の物の差し替えられたが、こちらも初代には及んでいない。 --70・80年代に放送された作品は例外となり、『オーガス』以外は前作までのグラフィックを引き続き使用していた。 -収録BGM --本作は上記評価点でも挙がっている通り、カスタムサントラ機能が搭載されている。そのためか収録BGMは少々少なめ。 --『ボトムズシリーズ』は計4作品も新規参戦するのにもかかわらず、収録BGMは過去作と同じく『炎のさだめ』1曲のみとなっており、『ビッグバトル』『赫奕たる異端』『幻影篇』『孤影再び』の楽曲で戦うことはできない。『第2次Z』で人気を集めたオリジナルBGMの『戦騎たちの行進』も未収録。 --『フルメタル・パニック!TSR』もアーバレストと宗介の専用BGM『勝利』ではなく、次回予告や苦戦時に流れる『疾走』が採用されており、専用曲で戦うことはできない。 --一方でシナリオ再現がない『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は本作で初めて2クール目の主題歌である『PRIDE』が採用されている。 ---- **問題点 ''シナリオ面'' -『時獄篇』の『フルメタル・パニック!』関連のシナリオの大筋の流れや扱いなどが、かつて参戦した『スーパーロボット大戦W』と似通ったものが多い。 ---例えば、劇中でのガウルンを捕縛し、護送する展開では、''護送中の母艦内でロクな警備体制を敷かず、自軍がパーティに興じ、ガウルンに脱走される''((原作やアニメでは当然作戦行動中にパーティなどしておらず、充分な警備体制を敷いた上でガウルンを拘束及び監視をしていたが、アマルガムと内通していたグェン・ビェン・ボー軍曹とジョン・ハワード・ダニガン軍曹の裏切りによってガウルンが脱獄する))等『W』で批判された原作改悪もほとんどそのまま流用してしまっている。 --『W』自体が扱い、アレンジなどで本来の『フルメタ』から作風レベルで大きく改変していることもあり、『W』をベースにした事で、伝言ゲームのように原作とかけ離れていってしまい、キャラクター崩壊も指摘されている。特に宗介は「アムブリエルに戦闘技術もまだまだだなと言われる」、「ヒビキの設置したトラップに引っかかる」、「Tボーンに弱そうなヒョロヒョロのガキと言われる」散々なマイナスの改変をされており、明らかに筋肉質で各種戦闘技術に精通している一流の兵士という原作の宗介のパーソナルとは全く異なる描かれ方をしている。こうした改悪の影響で『TSR』のシナリオとの齟齬が見られる。 --ゲイツは『時獄編』の中盤で一度アマルガムを抜けている。ゲイツの自己中心的な性格を踏まえるとありえないわけではないのだが、直前のシナリオでアマルガムを抜けたユイファンに対し激高している事もあり違和感を感じやすい。『天獄篇』ではアマルガムに戻っているので、それなら最初から抜ける必要はなかったのではないかと言われている。 --『天獄篇』では『W』未参戦の『原作小説版』に沿っているため、扱いが大幅に改善((『ふもっふ』に関しても、ボン太くんの登場が”DLCシナリオか条件を満たした場合のみ”となっており、原作同様の番外編ポジションに戻っている))されているが、『原作小説版』のキャラクターはシナリオの途中で退場し、そのまま登場しなくなる。また、シナリオ上でも矛盾((『時獄篇』では『W』同様にヘルマジスタンで宗介の戦闘技術は全てザイードが教えた事になっているが、『天獄篇』ではカリーニンがアフガニスタンで教えたという発言をする))が生じているなど、問題も幾つか残っている。 ---とはいえ、『W』以降コメディリリーフとして扱われることが多かった『フルメタ』が、本来のシリアスなストーリーで描かれたのは初参戦の『J』以来久々であるため、『天獄篇』での扱いを評価する声は多い。 -『ダイターン3』は、『天獄篇』でメガノイドとの決着がつくというスパロボとしては久々の展開になるのだが、主人公勢が火星を訪れた時には、''既に万丈がメガノイドを壊滅させてしまっている''。 --『第2次Z』のオリジナル勢力「聖インサラウム王国」の火星入植をはじめとする過去作でのフラグ、『ザンボット3』のガイゾック再来((『無敵ロボ』繋がりではあるが、実はガイゾックとメガノイドはスパロボでは一度も結託していない。))等、『ダイターン3』のシナリオ展開を期待できる要素が重なっていただけに、久々のメガノイドとの戦闘を期待したユーザーは肩透かしをくらってしまった。 --万丈役の鈴置洋孝氏を始めとする『ダイターン』出演声優の多くが既に鬼籍に入ってしまっているのが原因の一端ではないかとも推測されている。 --プレイヤーの知らない所で敵組織を壊滅しているという状況は、αシリーズにおける『勇者ライディーン』という前例もあるし、敵が出ないだけなら原作終了後の参戦は珍しいことではない。しかし今回は前述したとおり期待させる要素が多かった。 -『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』は、原作再現がなされず、ほぼオリジナル展開で進む。 --作品自体に追加要素が多くなく、本編よりはるか未来が舞台であるため原作再現が困難ではあるが、新規参戦ということもあり、年を経たキャラたちの登場を期待していたファンからはやはり残念がられた。 -『ヱヴァンゲリヲン』の扱いが中途半端 --『時獄篇』では丁寧に原作再現をし、シンジが色々なキャラクターと親交を深めるなど歴代でもかなり優遇されているが、『Q』が初参戦となる『天獄篇』では『Q』からは各エヴァ4機とパイロット5人のみの参戦で、ミサト達NERVの面々は『天獄篇』序盤で早々にフェードアウトする。戦艦「ヴンダー」や新組織「ヴィレ」も登場しない。 --また、『時獄篇』で様々なキャラクターと交流を深めるシーンが多かっただけに、『天獄篇』で原作通りにアスカやシンジの心境が悪化していることや、レイが命を落としている((アヤナミレイが代替キャラとして加入するため、戦力的には問題ない。))こと、これまでに親交を深めたキャラクターから腫れ物を扱うような扱いを受けていることは、残念に感じられやすい。 --ただしストーリー上での見せ場は用意されており、シンジおよびEVA13号機がメインを張るイベントが後半で存在。『時獄篇』ではミサトの戦闘ボイスが収録されており、『天獄篇』ではニア・サードインパクト後の世界が(1ステージではあるが)本編にも登場する。また、原作で死亡したキャラクターが生存するなど、まったく救いがないわけではない。 --ともあれ、原作が未完なうえ、原作でもそれらに関して説明が少なかった故にしょうがない部分はある。 -未参戦組に関する問題 --『天獄篇』にて、翠の地球でサイデリアルと戦うレジスタンスの話題が提示され、本作に参戦していないキングゲイナー等を仄めかす描写がなされる((ゲインらしき人物がリーダーを務めており、ランドが「あいつらのことか」と反応する。))が、シリーズを通してプレイしていないプレイヤーには何の事か分からず、置いてきぼりにされるという問題がある。 -オリジナル主人公であるヒビキ・カミシロに関する問題 --主に『時獄篇』で、対人を専門にしている傭兵の宗介が逆にヒビキのトラップに引っかかるという点、宗介が得意としている偵察をヒビキが一瞬で看破するシーン、作中で他のキャラクターを差し置いてファンクラブができており、シンが嫉妬するという展開((学校には美形揃いの版権キャラクターが多数通っており、更にヒビキに嫉妬する負け犬のように描かれているシンも遺伝子レベルでの美形なのだが、この展開である。))、ブーストアップ((短時間だけ身体能力が向上する特殊能力))によってヒイロたち『ガンダムW』の主人公格5人を上回るような描写など版権キャラクターを踏み台にしているシーンが多く、批判されている。 ---対人トラップ技術の熟練者で作中で様々トラップ回避・解体技術を見せてきた宗介がヒビキのトラップ((ヒビキは本来ビーストハンターの名の通りビースト専門なのでは?という突っ込みもある。))に引っかかるシーン((宗介を吊り下げたまま、他の版権キャラクターがヒビキをひたすらヒビキを褒め称えると))は、『フルメタ』、とりわけ宗介のファンからは本作最低のシーンとすら言われることもある。二人は良好な友人関係を築いていき、こちらは好評を博している一方で、ヒビキと宗介の一連の絡みは、本作の宗介が原作の『優秀な兵士』という原作における根本的なパーソナルを感じられないという意見もある。 --一方、『天獄篇』では上記の踏み台描写が大幅に減ったほか、評価点でも記載されているように、仲間達と交流を深めていく展開などで評価するプレイヤーも増えた。ただし、踏み台にした事に対するフォローがないため批判を続けるプレイヤーもおり、ランドやセツコ、クロウほどの支持を受けるには至らなかった。この反省からか、後にリリースされたスパロボでは男性と女性を選択する方式に戻ったほか、ナンパをしては失敗し続けたり、逆にモテるキャラを嫉妬する[[総司>スーパーロボット大戦V]]や[[エッジ>スーパーロボット大戦30]]などのような、普段は三枚目ながら決めるときは決めるというキャラ付けの主人公が増えていった。 #region(『時獄篇』のネタバレを含む) -『第2次Z』でたどったルートが、『再生篇』にて原作ルート((いわゆる「ゼロを信じない」ルート))を選択したことになっている。他のシリーズ作品はすべてIFルートを踏襲しており、『再生篇』でのコードギアスのif展開の評価が高かっただけに「ここだけ原作ルートに戻す必要があるのか」という声も上がった。 しかし、アニュー・リターナーとローレライが生存しており、ゼロがキリコを手伝う際に素顔を見せた経験があるなど、完全に原作ルートのみを踏襲したわけではない。 #endregion #region(『天獄篇』のネタバレを含む) -『時獄篇』から『天獄篇』へのデータ引継ぎがシナリオに対応していない。 この点は『第2次Z』と変わらないが、天獄篇では完結作であるためかIFルートが存在せず、ガンダムUC原作にて死亡したダグザ・マックール、ロニ・ガーベイが生き残るというIF要素をどうやっても引き継げない。逆に、シュレードは必ず生き残るため、アクエリオンスパーダの武装についての問題はなくなるものの、『時獄篇』で選択したルート次第によっては、違和感を禁じ得なくなる場合がある。展開で生死が変化するキャラも、原作でも生き残るグラハムと、マリーダの二人のみと少なめで、キタンは死亡は避けられず永久離脱してしまう。 #endregion ''システム面'' -神話型アクエリオンの使い勝手が悪化 --なんと今回、ソーラーアクエリオン固定となっており、変形が不可能となっている。これは、前記したとおり神話型アクエリオン自体がほぼ飛び入り参戦だったため、製作スケジュール的な理由が多いと思われる。 --そのためシリウスとシルヴィアもサブパイロット扱いとなり、育成ができずパイロットステータスも無い。故にエレメントは二人の特殊能力を発動させるのみで、過去作のアクエリオン、および今作のアクエリオンEVOLと比較すると、使い勝手が大幅に悪くなってしまっている。 --移動後に使える有射程のALL攻撃や高火力の必殺技があるので役に立たない訳では無いのだが、エレメントシステムという固有のシステムを使ったステータスの大幅な増強ができない、多数のパイロットで潤沢な精神コマンドを使いこなす事ができないなど、今までと比べるとどうしても見劣りしてしまう。 -グレンラガンを超銀河グレンラガンに合体させると、次のインターミッションでタッグから外れた状態のままになってしまう。 ''その他'' -前述したとおり、戦闘アニメを一新したことでクオリティが大幅に上昇したアニメーションが多い一方で、リアルカットインが無くなり味気なくなった『ガンダムW』のウイングゼロ以外のMS、原作を再現している反面、動きの流れが悪いサザビーなどは評価が芳しくない。 --『フルメタル・パニック!』は、「無印」、「TSR」ともに再現度が低い。格闘・必殺技系武装を除き、ほぼ全ての武装が棒立ちで真横に射撃・投擲をするだけという有様。((特に近距離用の散弾砲や対戦車ダガーですらその場から一歩も動かずに撃つ・投げるという戦闘アニメーションは違和感が大きい。))更に格闘・必殺技系の武装であってもカクカクとした戦闘アニメーションになっており原作らしさが感じられない。 ---このほか、『第2次Z』からの参戦作品もカットインが減った機体もいくつかある。 -オリジナルキャラクターデザインが、これまで王道シリーズの主人公デザインを担当してきた河野さち子氏から、大籠之仁氏に変更されている。しかし、河野氏と比べると癖の強いデザインで評判がよくなく、これ以降、大籠之氏がデザインを担当したことはない。 ---- **総評 とにかく「完結させることを目指す」ことをコンセプトに作り上げられた事が窺える一作。事実、放置された伏線などもほとんど見当たらず、一連のシリーズとしては綺麗な形で終えることができている。また、ガンダムシリーズを中心に、クロスオーバーに関しても光る物がある。~ 一方、開発期間の短さが影響したのか、全編通して戦闘アニメーションのクオリティに作品間での格差が目立つほか、メインキャラクターの武装化や、主に『時獄篇』で版権キャラクターを踏み台にするオリジナルキャラクターの描写((天獄篇では逆に、ハマーンやロランなどが、オリジナルキャラより優れている描写を見せている。))が見受けられ、『天獄篇』ではオリジナルの敵がメインのシナリオが多いなど、キャラゲーとしての問題も見受けられる。 シリーズ最終作にして賛否のある作品として見られたのは[[過去シリーズの>第4次スーパーロボット大戦]][[完結作品同様>第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-]]と同様で、本作はそれらの作品と比較すればシリーズ最終作としては纏まっているものの、単体の作品としての問題点が目立つ結果となった。~ とはいえ、評価点も多いので、参戦作品や、それらが展開される原作再現やクロスオーバー、そして、「Zシリーズ」の結末などに興味があるならプレイしてみる価値は十分あるだろう。 ---- **余談 -タイトルに使われている『天獄』は「時獄(地獄)」と合わせて「天国」の捩りである。『天獄』という単語はスーパーロボット大戦Zにおいてボスの武装名に既に用いられていたため、時獄篇発表時点で後篇タイトルとして予想するプレイヤーも多かった。 -本作にて全貌が明かされたスフィア関連の設定と、本作が初出となるオリジナルキャラクターたちの設定は『[[ゼノギアス]]』との類似点が多く、ユーザーからはオマージュではないかと考察されている。 -『時獄篇』は当初、PSVでの販売は「ダウンロード」のみとなる予定であった。 --これは「カード内に容量が収まりきらないため」と解説されたが、後に容量問題が解決しユーザーからの要望も多かったため、パッケージ販売も無事決定された。『天獄篇』では発表当初からVITA版のパッケージ販売が告知されている。 -「ARX-8 レーバテイン」はアニメ未登場ながら多くの立体化に恵まれる人気機体であるため、「戦闘アニメーションを担当したスタッフは物凄いプレッシャーを感じていた」とプロデューサーの寺田氏は語っている。ちなみにカットインはバンダイから発売されている超高級フィギュアシリーズ「METAL BUILD」を参考にしている。 -前述した通り、『時獄篇』におけるミスリル機の評判はよくなく、スパロボ最高峰のアニメーション担当者である「アリオスの人」の反対語として「アーバレストの人」という用語が生まれてしまった。ニコニコ大百科の項目「ガッカリウルズ」を参照されたし。 --ただし、氏はその後も続投しており、徐々に腕を上げていっているのが判る。 -バンダイナムコの方針により各種ゲームブランド(バンダイ、ナムコ、バンプレスト)の廃止・統合によりバンダイナムコゲームスとなり、今作よりバンプレストの表示されなくなった。 -また本作のプロデューサーであった寺田プロデューサーは本作を最後に取締役の任を解かれている。 --(近年(2019年2月)「バンプレストが無くなる」と話題になったが、話題の対象は2008年に旧バンプレストのプライズ部門が新規に再編・設立した方であり、ゲーム部門(現BBスタジオ)は同年にバンダイナムコに吸収合併されたので特に関係は無い) -『時獄篇』の初回購入特典として『[[スーパーロボット大戦HD>スーパーロボット大戦]]』のダウンロード権が付与された。 -『天獄篇』はわずか2週間で隠し要素やラスボスまで網羅した攻略本が発売された。また公式サイトの更新日が発売日止まりでDLCやアップデートなどを補足できていない。 -2019年現在、『天獄篇』はZシリーズの中で唯一Best版が販売されていない。 -のちに発売された[[スーパーロボット大戦30]]で、本作のオリジナルキャラやユニットの多くが参戦している。
#include(Template:保護) *第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 / 天獄篇 / 連獄篇 【だいさんじすーぱーろぼっとたいせんぜっと じごくへん てんごくへん れんごくへん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&amazon(B00HIYO07U)&br;&amazon(B00I59WOSO)|CENTER:&amazon(B00R18DYUC)&br;&amazon(B00R18DYSY)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~| |発売元|時獄篇:バンダイナムコゲームス&br;天獄篇:バンダイナムコエンターテインメント|~|~| |開発元|B.B.スタジオ|~|~| |発売日|【時獄篇】2014年4月10日&br;【天獄篇】2015年4月2日|~|~| |定価|【PS3】8,070円&br;【PSV】7,120円(共に税別)|~|~| |廉価版(時獄篇)|【PS3】PlayStation3 the Best:2015年1月29日/3,800円&br;【PSV】PlayStation Vita the Best:2015年1月29日/2,800円(共に税別)|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~| |備考|初回購入特典として以下の作品のDLコードが付属&br;【時獄篇】リメイク版『[[スーパーロボット大戦]]』&br;【天獄篇】『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|シリーズ屈指の派手な展開&br()戦闘アニメーションの格差が激しい&br()『天獄篇』の難易度はZシリーズ随一&br()オリジナル要素に賛否あり&br()ガンダム関連を中心に、クロスオーバーは好評|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>スーパーロボット大戦シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2008年から展開された『[[スーパーロボット大戦Z]]』シリーズ完結作。プレイステーション3及びヴィータ初の版権スパロボ作品。~ 前作『[[第2次スーパーロボット大戦Z>第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇]]』に続いて分割構成となっている。~ #region(参戦作品一覧) ★は新規参戦。☆はZシリーズ初参戦。◎は天獄篇のみの参戦。 -◎無敵超人ザンボット3 -◎無敵鋼人ダイターン3 -真マジンガー 衝撃! Z編 -真ゲッターロボ 世界最後の日 -無敵ロボ トライダーG7 -装甲騎兵ボトムズ -★装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル -★装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 -★◎装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 -★◎装甲騎兵ボトムズ 孤影再び -機動戦士Ζガンダム -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア -★機動戦士ガンダムUC -◎機動新世紀ガンダムX -新機動戦記ガンダムW Endless Waltz -◎∀ガンダム -機動戦士ガンダムSEED DESTINY -☆劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- -超時空世紀オーガス -THE ビッグオー -THE ビッグオー 2nd SEASON -太陽の使者 鉄人28号 -六神合体ゴッドマーズ -獣装機攻ダンクーガノヴァ -地球防衛企業ダイ・ガード -マクロス7 -マクロスダイナマイト7 -コードギアス 反逆のルルーシュR2 -天元突破グレンラガン -劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 -劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ -劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ -☆トップをねらえ! -★◎トップをねらえ2! -☆フルメタル・パニック! -☆フルメタル・パニック?ふもっふ -☆フルメタル・パニック! The Second Raid -★◎フルメタル・パニック! (原作小説版) -☆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 -☆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 -★◎ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q -◎創聖のアクエリオン -★アクエリオンEVOL -★◎翠星のガルガンティア 『時獄篇』では全32作品、『天獄篇』ではシリーズ最多となる全44作品が参戦する。~ 新規参戦作品は『時獄篇』からは『機動戦士ガンダムUC』『装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル』『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』『アクエリオンEVOL』、~ 『天獄篇』からは『トップをねらえ2!』『翠星のガルガンティア』『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『フルメタル・パニック!(原作小説版)』の計10作品。 #endregion 『天獄篇』の初回特典である『連獄篇』は『時獄篇』の外伝であり、オリジナルキャラクターたちを主軸にしたストーリーとなっている。~ クリアデータを『天獄篇』にて読み込ませると資金を獲得できる。~ 『連獄篇』単体での販売は予定されていないことと、『OG』シリーズとは無関係であることがあらかじめアナウンスされている。 ---- **追加要素 -タッグバトルシステム --『K』以降の任天堂携帯機スパロボのパートナーバトルシステムや『OG』シリーズのツインバトルシステムに近い編成システム。 --文字通り2機一組で行動する。既存システムとの差異として、『第2次α』以降の小隊システム等と同じくサブの機体は通常は特定の武器しか使えないことと、敵を一定数撃墜することごとにタッグテンションが上昇し、MAXになるとマキシマムブレイクまたはタッグコマンドと呼ばれる特殊コマンドが使えるようになることが挙げられる。 ---タッグコマンドは前作までの連続行動と同じく撃墜時にもう一度行動できるマルチアクション、メインパイロットのSPを回復するチャージSPなど、補助的な効果を持つものが多い。ただし後述のようにマルチアクションが頭一つ抜けて強力ではある。 ---マキシマムブレイクは『第2次OG』とは異なり、サブ機体の使用武器制限がほぼ撤廃、敵のバリアや援護防御無効化、ダメージ1.2倍とボス向けの一撃必殺技となる。 -Dトレーダー --『α外伝』及び『Z』に存在した「バザーシステム」と同等のシステム。 --バザーの元ネタである『戦闘メカ ザブングル』が参戦していないため、専用通貨がブルーストーン(BS)ではなくオリジナルの「Zチップ」になっていたり、売買できる強化パーツやユニットの出典作品がバリエーション豊かとなっている。 --Zチップは初代『Z』のとBS同様に、敵を倒した時に入手できる(BSと違い敵の作品は問わず)他、特定の条件を満たすとDトレーダー上の会話でボーナスとして入手できる。感情や想いが深く関わるため、シナリオ上でも時折重要な役目を果たす。 -タクティカルコンボシステム --味方フェイズ時に敵チームを撃破し続けることで上昇するゲージに応じて獲得資金やZチップなどが増加するシステム。ボスなどをゲージMAX(5)状態で撃破すると効率よく稼ぐことが可能。 --『天獄篇』では敵チームを同時撃破できなかった時のみゲージが減少するようになり、移動のみや修理・補給ではゲージが減少しないように緩和された。 -自軍強化機能 --上記のDトレーダー内にてZチップを払うことにより、「マップスタートから全敵ユニットに精神コマンド「偵察」がかかった状態にできる」などの便利な機能が追加され、攻略が便利になる。 --『天獄篇』からは「Zクリスタル」としてパワーアップ。新たに五段階に分けてパワーアップする機能となった。後述の「ソーラリアン」のパワーアップ機能も兼ねている。 --四段階目から効果が一気に三つに増え、取捨選択制となる。 -カスタムサウンドトラック・システムBGM変更機能 --『時獄篇』からカスタムサウンドトラックに対応。ゲーム機本体に保存されている楽曲をゲーム内BGMとして設定できるようになった。 --『天獄篇』では『[[OE>スーパーロボット大戦Operation Extend]]』で導入された「武器ごとに個別のBGMを選択できる機能」と、「全システムBGMを別のBGMに置き換えて設定できる機能」が追加された。 ---- **評価点 ''システム面'' -タッグバトルシステム導入による編成の楽しみ --出撃時に2機一組となったため、原作通りのタッグやクロスオーバー的なタッグなど編成する楽しみが広がった。また、単機出撃の場合に発生しがちな出撃枠の問題も解決されている。 --小隊制と異なり2機までのため、編成の組み上げにも然程の苦労はない。地形適応とALL属性の武器や、アシスト武器の関係に気を配る程度で編成に関しては力押しでも何とかなるレベル。 ---αシリーズやZでは、1ターン目に敵との距離を詰めるため、出来るだけ全小隊に精神コマンド「加速」持ちを配置したいという手間があった。本作においてはガンダムWのゼクス・マーキスが出撃時、全味方チームに「加速」が掛かるという強力なエースボーナスを持っており、取得後は出撃枠を一つ消費するだけで移動力の問題を解決できる。[[スーパーロボット大戦L]]における「火消のスラスターモジュール」をもじって「火消のメガブースター」というあだ名を得るに至っている。 ---「先述のゼクス・マーキスにエースボーナスを早期取得させるために、ヒイロのウイングゼロと乗り換えさせMAP兵器のローリングバスターライフルで撃墜数を稼ぐ。」&br;「貴重なALL属性P武器持ちのデルタプラスを原作のリディではなく隠し要素条件達成のためにダグザへと回し、条件達成後はシナリオ上では搭乗を拒否していたカミーユやアムロに回す。」&br;「NT-Dシステム発動後は単体攻撃でのボスアタッカーがメインとなるバナージにエースボーナスでアシスト攻撃が強化されるエマを目付役として帯同させる。」&br;「桂木桂のエースボーナスを活用するため、コスモクラッシャー隊と組ませて戦闘機部隊を編成する。」&br;といったシナリオ外でプレイヤーの想像を掻き立てる要素が増加した。 --また出撃枠に余裕があるため、「出撃していないため、ボスの発言に対して母艦の中から反論する」状況が減り、『自軍全員で戦っている』という雰囲気が強い。 --どのユニットにも使い道があるため、極端に使えないユニットも見られない。 -良質なBGM --本作は、版権、オリジナル共に質のいい楽曲が多数用意されている。 ---主人公機「ジェニオン」には、順次開放される機体の3形態に合わせた3つの戦闘BGMが用意されているのだが、それぞれ物語中の機体と主人公たちの状況や立ち位置を反映してきちんと差別化されている。特に最終形態のBGM「太極のオーバーライザー」は、その勇壮な曲調が魅力で、強化イベントと合わせて歴代主人公の曲の中でも高い人気を誇っている。 //どこ情報なのかソースが無いのでCOにしときました。 //スレでの相談を踏まえて短くしました。 --さらに『天獄篇』では過去作で手掛けられたオリジナル曲が大量に復帰している。既に倒されているため絶望視されていたガイオウのテーマ「無窮の闘神」やユーサーの「王の愛は民のために」も収録。戦闘曲として選択できる。 ---新たに追加されたオリジナル曲も非常に高クオリティ。サイデリアル幹部のスフィア・リアクターの面々には個別の曲が与えられており、どれもそのキャラクターらしさの表現に成功している。なお、スフィア・リアクターは元々前奏が異なっていたためか、カイメラやアークセイバーで見られた前奏が同じという試みは無くなっている。 //ここを追記していいかどうかわからなかったのでCOで書き込みます。 //元からスフィア・リアクターは、前奏から違ってると反論します。 //特徴の一つで問題というわけではないですし、追記という形ならいいと思うので、書き加えます ---そして、『第2次OG』のように最終決戦では、『時獄篇』では「Rebellion 反逆の戦士((『天獄篇』でもある部分において流れる。))」、『天獄篇』では「決戦 The Final Round」と、各作品の主題歌が流れる。 -使用可能なBGMの制限緩和 --本作から導入されたカスタムサウンドトラック等を使って、好きな曲を使って好きな機体を戦わせたり、原作のBGMで原作の名場面や必殺技の再現度をより高めるなど、楽しみの幅が広がった。 -Dトレーダーとエーストーク --マップクリアしてからDトレーダーに入室すると、そのマップで活躍したり仲間入りしたパイロットに対して、主催者の「AG」がコントさながらの会話で迎えてくれる。 --さらに、今作では撃墜数が80を超えた全てのパイロットに対してお祝いの言葉をかけてくれる。漫画版や小説版などありとあらゆる関連作品のネタを振ってくることもある。中にはネット上のネタを意識したものまで存在しており、多種多様の会話が楽しめる。さらに、パイロットによっては進行状況によって会話の内容が変わるという徹底っぷり。 --また、マップ内で特定の条件を満たすと専用の会話が発生し、AGからZチップのボーナスをもらえる場合もある。中には非常に条件が厳しいものもあるため、やりこみ要素として楽しめる。 ---この要素は、次のシリーズであるVXT三部作にも応用されている。 -キャラクターの顔グラフィックに「動作」が追加された。 --従来のスパロボでは、発言中にキャラクターの表情が変化することはあっても、何らかの動作を見せるということはあまりなかった。今作では「銃を向ける」、「掴みかかる」、「抱きしめる」といった多種多様な演出が、フェイスウィンドウ内で表現されている。 ---これに伴い、1つのウインドウ内に2人表示させるという今までになかった演出も行っている(マーサに食ってかかるアルベルト((会話シーンの中で、一枚の絵を二枚に分けたものもあり、より臨場感が増している。))、宗介に詰め寄るかなめなど)。 -さらに洗練された戦闘アニメーション --戦闘アニメーションがHD画質になった事で細部まで表現できるようになり、綺麗な映像で楽しめるようになった。 『THEビッグオー』をはじめ初代『Z』参戦組は戦闘アニメが一新されており、前作以上にブラッシュアップされたスパロボ最高峰のアニメーションは多くのユーザーを唸らせた。 ---主に話題になるのが、通称「アリオスの人」の作品を中心としたνガンダムやガンダムハルートなどのアニメーション。~ また、グレンラガン関連のアニメーションも、本作ならではのダイナミックさを引き立てたものとして、賞賛を浴びている。キングキタンには、専用のギガドリルブレイクのアニメーションまで用意されている凝りっぷり。 --『フルメタル・パニック!』のアマルガム系の機体は、流れるような動きが再現されており、高い評価を受けている((ラムダドライバ非搭載機の量産機であっても拘って作りこんであり、特に分岐のみに登場する夏姉妹搭乗の「Zy-98 シャドウ」は一般兵搭乗の機体とモーションが個別になっている))。 --オリジナル機体のアニメーションも同様で、特にリ・ブラスタTは本当に(いい意味で)呆れるほどの戦術が披露されている。 -継続参戦作品の主役機の多くに、より強力な武器が搭載された。 --鉄人28号の「太陽エネルギー解放」や、ウイングガンダムゼロの「ツインバスターライフル最大出力連射」、νガンダムの「フル・オールレンジ・アタック」、ダンクーガノヴァ・マックスゴッドの「ツイン・ゴッドビースト」など、多数の必殺技が追加。従来の必殺技を上回る威力やアニメーションから、それぞれの版権ファンから歓迎された。 -カスタムボーナスが、前作の「武器以外をフル改造」から「武器以外のステータスを5段階改造」で入手できるようになった。 --より安上がりでボーナス効果が得られるようになり、ひとまずの改造の指標になる。ちなみに共通の強化が行われるボーナスは前作と同じくフル改造で入手できる。 -シリーズ完結作かつ最多の参戦作品とあってか、「中断メッセージ」のボリュームが相当な量に膨れ上がっている。~ メッセージだけを取り出してまとめただけでも1時間くらいになるほどの量である。 --内容も、普通にプレイヤーに休息を促すキャラも居れば、「テスタロッサ大佐をエースにしていなければ、私は君を魚雷発射管に詰めて300キロの爆薬と共に射出する!((なお『UX』などと違い、撃墜数に関する何らかのフラグを暗示しているわけではない。))」(要約)と迫真の形相で宗介を脅すマデューカス、「精神コマンドの『必中』や『直感』を使えばフロンタルにだって当てる事はできるけど…」と身も蓋もない事を言われ、激昂してバナージに銃を向けるアンジェロなど、バラエティーに富み飽きさせない。 //BXの記事にて、中断メッセージが評価点にあげられているので、こちらも評価点に移動しました。 -新録台詞が非常に豊富 --前作では、参戦済みキャラクターの戦闘メッセージがほぼ既存のものを流用していたが、本作ではほぼ全てのパイロットが新規の台詞を収録している。 ---『ガンダムW』の面々は、実に久しぶりの新規台詞となっている。また、シンのシャアに対する戦闘台詞は『Z』におけるイベントを踏まえている。 -戦闘前会話の充実 --今作は、ほぼ毎回と言っていいほど、主人公格のキャラクターと、ボス格の敵キャラの戦闘前会話が用意されている。 ---戦闘前会話自体は他のシリーズにもあることだが、本作では今までになかった要素として、''天獄篇のラスボス相手には、全ての味方キャラクターに個別の戦闘前会話が用意されている。''この要素はキャラクターのファンから好評を博し、『X』や『T』など、のちの作品にも反映されているが、本作は参戦作品の数が多いため、余計に凄まじいボリュームとなっている。 --タッグバトルシステムにより出撃枠に余裕があるためクイックロードでの確認もしやすい。 ''シナリオ面(リアル系作品)'' -『フルメタル・パニック!』は、『[[UX>スーパーロボット大戦UX]]』の『鉄のラインバレル』に続き、原作小説版を基にしたストーリーが展開された。これによって、『天獄篇』にて発売当時TVアニメでは展開されていない部分まで収録。 --『フルメタ』自体、後半シナリオの映像化が望まれていたものの長らく叶わなかったため、後述するレーバテインの参戦と共に、ファンから喜びをもって迎えられた。 --その悲惨な最期から話題となったあるキャラクターが生存し、宗介が戦闘の後遺症も起こらずにエンディングを迎え、かなめが日常に戻り高校を卒業するなど、スパロボならではの救いのある展開にアレンジされている。 ---もちろん主要イベントはほぼ再現され、原作シナリオの名台詞もDVEとして初めて音声化され、アニメ版の声優陣が熱演してくれる。 --これに伴い、多くのユーザーが待ち望んでいた「ARX-8 レーバテイン」が晴れてスパロボに参戦。性能は折り紙つきで、多くのファンを喜ばせた。 --イベントシーンにおける原作小説版を含めた各キャラクターの顔グラはアニメ版『フルメタTSR』風に書き下ろされており、これまた多くのファンを喜ばせた。 ---主役機の「ARX-7 アーバレスト」は、ファン待望の必殺技である「ラムダ・ストライク」が追加された。かつて参戦していた「W」においてもトドメ演出として使用されていたが、一つの武装として独立することで使いやすさも増している。 --本作独自の目玉として「トゥアハー・デ・ダナン」が宇宙へ飛び立ち、そのまま航宙艦としてレギュラー参入するというイベントがある。もちろん原作者公認であり、のちにリリースされた『V』や『X-Ω』にも反映されている。 ---原作では潜水艦という設定であるため、海が存在するマップでしか出撃できず、過去に参戦した『[[J>スーパーロボット大戦J]]』『[[W>スーパーロボット大戦W]]』ではスポット参戦に留まっていたが、これによって晴れてレギュラー参戦枠を勝ち取っている((もっとも歴代のシリーズで地上用の機体が宇宙で戦闘可能になるのはこれまで当然だったため、これまでのスポット参戦扱いがおかしいという声もある。寺田Pも『J』発売時に『J』の開発スタッフに「宇宙にいけるようにすれば良いじゃん」と直訴したが結果的に『J』、『W』ではスポット参戦となった))。 ---宇宙進出に向けてのシナリオも充実しており、様々な博士の協力の元で成し遂げられるという結果になっているほか、テッサの兄であり、優れた能力を持つウィスパードであるレナードを、この機能によって見事に出し抜いている。 --『W』で何故か描かれなかったアルの自我の芽生えとアルのサブパイ化を本作ではしっかり取り入れられており、『フルメタTSR』及び『原作小説』で見られる宗介とアルの相棒感あるやり取りを随所で見ることが出来る。 -『装甲騎兵ボトムズ』は、「再生篇」までに終了した本編のその後が描かれており、『ビッグバトル』や『赫奕たる異端』、『孤影再び』などの後日談がメインとなっている。 --また、オリジナル要素として、ワイズマンとの戦いは再現されているほか、本編では命を落としてしまったフィアナとテイタニアが生存するという、登場人物たちにとって幸せな結末となっている。『コードギアス』のキャラクターとのクロスオーバーも健在。 -『マクロスF』はついに、アルトがランカと添い遂げるルートが実装された。 --三角関係をメインテーマにした『マクロスF』ならではかつ、TV版の続きとなっている『Z3』ならではの展開であり、ランカのファンは大いに喜んだ。スパロボαにおけるミンメイルートのセルフオマージュでもある。 //第2次ZではTV版名義でもあります。 -『コードギアス 反逆のルルーシュR2』は、『再生篇』で再現されたゼロレクイエムのその後が描かれている。 --そのため、原作の再現はなされないが、ルルーシュは多元世界の根幹を成す要素の一つである「神」と大きな関わりを持つという設定が加味されており、コードの継承者としての運命や、ギアスを使った活躍など、全編にわたって八面六臂の活躍を見せる。 ---また、黒の騎士団の一員であった扇が教職に復帰し、『EVA』の碇シンジから相談を受けたり、『フルメタル・パニック!』の武知征爾が黒の騎士団に所属していたことが明らかになるなど、クロスオーバーも充実している。 -『天獄篇』で初参戦を果たした『翠星のガルガンティア』は、最初から最後まできっちり原作再現。クロスオーバー面では共通点の多い『フルメタ』の宗介とアルとのクロスオーバーや前述した『ガンダムX』および『∀ガンダム』とのクロスオーバーのほか、似通った思想を持つ「ストライカー」と『マクロスF』の「ギャラクシー船団」が共闘。~ また、もともとの世界が『逆襲のシャア』と同一であることがのちに判明するなど、リアル系同士のクロスオーバーが多く見られた。 --ヒディアーズに関しても独自の設定が加味されており、序盤から中盤に渡って幾度か戦える。似た立場である『トップをねらえ2!』の宇宙怪獣とのクロスオーバーも魅力。 ''シナリオ面(スーパー系作品)'' -『時獄篇』における『THEビッグオー』では、初代以降音沙汰のなかったパラダイムシティが再び舞台として登場。 --こちらもガンダムシリーズやオリジナルと緻密なクロスオーバーを成し遂げており、本シリーズにおける「ビッグオー」の重要性を再認させるシナリオを見せてくれる。 --「ビッグ・ヴィヌス」もついに登場し、以前に参戦した『[[D>スーパーロボット大戦D]]』では見送られた原作完結を迎えている。 --また、「天獄篇」では最終的にベックが不本意ながらサイデリアルと共闘することになるが、ロジャーから説得を行うことで、シリーズ初となる正式加入を試みることが可能となっている。 -『六神合体ゴッドマーズ』は、宿敵であるズール皇帝の復活や、精神世界におけるマーグとの邂逅が描かれているなど、本作においてもその存在感を遺憾なく発揮している。『鉄人28号』とのクロスオーバーも「再生篇」以上に濃密。 --また、「天獄篇」では、精神に大きなダメージを受けたヒビキを救い出す突破口を作り出すなど、個人としての活躍も目立つ結果となっている。 -『天元突破グレンラガン』では、『第2次Z』に登場できなかったことから多くのファンが待ち望んでいた「超銀河グレンラガン」および「天元突破グレンラガン」が満を持して登場。 --いずれも終盤の登場となるのだが、その分、最大級のサイズと豊富なHPと攻撃力と隙がない。改造次第では強力なボスを一人で相手にできる強さで、ファンを魅了した。 --さらに『時獄篇』ではスパロボシリーズとしては珍しい「版権キャラがラスボス」という展開((エピローグに登場する敵を除く。))が用意されている。『グレンラガン』参戦時から「もしかすると」と期待されていた展開だけに、実現を喜んだファンも多い。 -『真マジンガー 衝撃!Z編』では、原作で描かれていなかった「Drヘル」打倒後の展開が描かれている。 --序盤こそ、生き残っていた「ブロッケン伯爵」が小規模な騒動を引き起こすにとどまっていたが、中盤における「あしゅら男爵」の暗躍で、「ハーデス神」や「勇者ガラダブラ」を代表とした古代ミケーネの悪神たちが復活を果たすという衝撃のイベントが発生。作中での存在感に加えて、ザコでも「2回行動」のスキルを持っているなど、極めて強力と思える描写がなされ、作中のキャラクターたちやプレイヤーを恐怖に陥れた。 --さらに、「マジンガーZ」の元となった善神「ゼウス」本人が味方として参入する。いわゆる「生身ユニット」のカテゴリに入るが、ユニット、パイロットのいずれの能力も非常に高く、パイロット養成では習得できない「気力+ボーナス」や「極」を所有しており、非常に強力なユニットとして機能している。 -『無敵超人ザンボット3』は『天獄篇』のみの登場となっているが、独自の展開が組まれており、かつて破壊したガイゾックの親玉である「コンピュータドール第8号」の同型機が多数登場。また、そのうちの一機が『無敵ロボ トライダーG7』のガバール帝国を制圧していたというクロスオーバーが見られる。 --8号と同様に、人間の是非を問う発言を行うが、それに対して矛盾を鋭く指摘する勝平の雄姿が見られる。数々の戦いを勝ち抜いたザンボットチームや、サイデリアルによる扇動に屈しない香月たちといった仲間など、『Z』から技量的にも精神的にも確実に成長している様子が見られた。 -『太陽の使者 鉄人28号』は、『第2次Z』で未登場であった「宇宙魔王」が参戦。ブランチとは一味違う強大さと存在感を誇り、同じく宇宙の王となるべく暴虐を振るった『六神合体ゴッドマーズ』のズール皇帝などとクロスオーバーを果たし、オリジナル勢力の一つである「御使い」と同等のスケールを誇る勢力として終盤まで君臨し続けた。これに伴い、宇宙魔王の息子である「グーラ・キングJr」も登場。主人公の正太郎と友情を育みつつも、自らの使命のため敵対する葛藤などが再現された。なお、彼を隠し要素で仲間にすることも可能となっている。 --なお、ブランチメンバーも引き続き登場するが、コメディリリーフの役割を果たすことが多い。 -原作では表現できない「同じ世界観で時系列が異なるシリーズ作品」の邂逅。 --『トップをねらえ!』と『トップをねらえ2!』の共演が、本作で初めて実現。 ---世界観がつながっているため当然ではあるが、違和感なく溶け込んでいる。バスターマシン7号を含む新世代バスターマシンはガンバスターに戦闘力は及ばないという設定だが、実際にそれが反映されている。また、実際に憧れのノノリリと出会いつつも、原作通りにラルクをお姉さまと慕うようになるという独自の展開が用意されている。また、過去作では他作品との兼ね合いやシナリオの都合で再現されることのなかった初代『トップ』の最終話ラストシーンが『2』最終話の展開とのクロスオーバーによって初めて再現された。 --『創聖のアクエリオン』と『アクエリオンEVOL』も、OVA『創勢のアクエリオンEVOL』に先立って初の共演を果たした。 ---OVAでは事実上の『EVOL』の後日談という事もあってか一時の出会いでしかなかったが、本作ではしっかりとストーリー上でお互いを認識した上で出会いが描かれている。 ---『EVOL』において非業の死を遂げてしまうジン・ムソウは、味方部隊との関わりの中で『ヱヴァ』のシンジと友情を育んでいく事になり、ifルートと『天獄篇』では味方部隊に加わる事になる。そのため、死亡イベントでの描写も原作とは異なっている。 ---なお、公式Webラジオ「うますぎWAVE」にて''当初、神話型アクエリオンは参戦しない予定であり(つまり『創聖のアクエリオン』は不参戦にするつもりだった)''、何とか出せないかと調整した結果、ソーラーアクエリオンだけでも出すことが出来た事が明かされている。 --いずれも合体攻撃が用意されており、同時に出撃させたり、ツインユニットとして活躍させる楽しみも存在する。 ''シナリオ面(ガンダムシリーズ)'' -多くのファンが望んでいた、『機動戦士ガンダムUC』のフロンタルと『逆襲のシャア』のシャアの共演が実現。それによってネオ・ジオンがかつてないほど強大な勢力と化している。 --『UC』単体においても、数多くのMSやパイロットが出演。エコーズのダグザやコンロイ、およびトライスターのナイジェルなど、原作では同行しないパイロットも加入するという豪華な設計である。 -また、本作では『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の原作再現がされるのだが、シャアが凶行に走る動機が原作の「地球人類に絶望して」ではなく「今まで共に戦ってきたシャアだからこそ」という展開に説得力が持たせられている。発売前は「『第2次Z』までのシャア(クワトロ)の言動を見るに、地球つぶしを目論むのは不自然」と思われていたため、プレイヤーはいい意味で予想を裏切られた形となった。自軍の面々も敵対せざるを得ない何らかの事情があるのではと察しており、本作以前の原作再現時のような完全敵対関係には陥っていない。特に『時獄篇』のクライマックスを飾る「アクシズ落とし」では本作独自の工夫が多数見受けられ((アクシズの破壊程度なら簡単にできそうなロボットが既に自軍にいる状況で、アクシズを「破壊する」のではなく「止める」必要がある理由付けなど。))、「今までのスパロボで最も優れたアクシズ落とし」と言われている。これによって、シャアを本作の主人公の一人として扱うユーザーも多い。 --また、この関係から、本作ではクワトロではなく、ネオジオン総帥バージョンのシャアが加入する流れとなっている。 -同じ組織内にいながらいがみ合うギュネイとアンジェロ、年頃の女性同士でウマが合い、ニュータイプ、強化人間の垣根を越えて分かり合う描写を見せたクェスとマリーダ、そしてシャアに対して屈折した想いを抱く者同士であるハマーンとフロンタルなど、クロスオーバーも濃密。 --ギュネイは、原作では一人の強敵以上の立ち位置ではなかったが、本作ではカミーユやシンをはじめとした味方側との対立や共感が丁寧に描かれている。かつて『D』でも見事なクロスオーバーで原作以上の存在感を見せつけたギュネイだが、本作においてもかなりの優遇を受けた形となっている。『D』のギュネイが良き友人に恵まれていたのに対し、本作のギュネイは良きライバルに恵まれたと言える。 -『天獄篇』では、ラプラスの箱の内容にいわゆる「スパロボ補正」がかかっている。本来は、宇宙に生まれ、特殊な能力(ニュータイプ)を得た人間に参政権を優先させるといった内容のものだが、本作ではそれに加えて、独自の要素が加味されている。これにより、多元世界においても大きな意味を持つようになり、『UC』のストーリーを深いものとさせている。 --更に極め付きと言えるのが、前述したシャアとフロンタルの関係。所謂「似て非なるモノ」という設定が強調されており、互いに同族嫌悪をしつつも自らの目的のために利用し合う展開は、スパロボならではの演出と言えるだろう。当然戦闘シーンはボイス付きなのだが、二人の声質が似ているようで異なることがとてもよくわかる。フロンタルの「シャアを真似ようとする」演技はまさに脱帽もの。池田秀一氏の演技力の凄まじさを物語っている。 --さらに、『UC』参戦の副次効果として、ズゴックなどの水陸両用MSや砂漠専用のMSなどが多く登場し、ジュアッグやドワッジなどといった機体が初参戦を果たした。『天獄篇』では異世界である「翠の地球」にもズゴックが登場しており、『∀ガンダム』のマウンテンサイクルで掘り出されたものが、『翠星のガルガンティア』に登場する海賊たちによって運用されているなど、独自のクロスオーバーも見られた。 ---中でもジュアッグは味方用の機体としても入手可能となっており、入手時のシナリオと合わせて好評を博した。補給装置持ち・アシスト時でも最強武器を使用してくれるとサブ運用に使いやすくタッグバトルシステム向きの機体に仕上がっている。 -過去作品では、加入に条件が必要だった「ハマーン・カーン」が、「天獄篇」において無条件で加入するようになった。その理由も、ミネバ(オードリー)の影武者などとの交流によって、シャアに対する愛憎に自ら答えを見つけた結果と、納得いくものになっている。 --これに伴い、ネオ・ジオンの艦隊が25%が離反するなど、シャアやフロンタルに匹敵するカリスマをまざまざと見せつけた。さらに、「バルビエル・ザ・ニードル」のスフィア・アクトによる精神攻撃を自力で無効化するなど、精神面も非凡であることが描写されている。 -『新機動戦記ガンダムガンダムW』と『機動戦士ガンダム00劇場版』のクロスオーバーも健在。今作は互いに劇場版を展開していくことになるのだが、『第2次Z』で語られたソレスタルビーイングとコロニーのガンダムの関連性が引き続きピックアップされており、大いにストーリー内で絡みを見せることになる。また、『00』の方は『逆襲のシャア』((主にアムロとリボンズ))や『UC』ともからみが多い。 --『ガンダムW』は本作では『EW』なため再現シナリオは少ないが、『時獄篇』では『フルメタ』や『コードギアス』、『天獄篇』では『00』と絡むことで出番は多く、活躍する展開がしっかり用意されている。 --第2次Zに続き、五飛も優遇されている。時獄篇では序盤で原作通り敵にまわるが、『コードギアス』とのキャラとの絡みは健在で、Lでも見られた他作品キャラからの説得が可能。さらに天獄篇では、竜馬、キリコ、ロジャーといったアクの強いメンバーを率いて、サイデリアルの大部隊と真っ向から向かい合うというクロスオーバーが見られる。 -『機動新世紀ガンダムX』と『∀ガンダム』は『時獄篇』には不参戦だが、『天獄篇』では再び参戦し、主人公機であるガンダムダブルエックスと∀ガンダムが強力なモビルスーツとして返り咲き、長きにわたって活躍する。 --さらに今作では『∀』の「黒歴史」の真実が明かされており、新規参戦した『翠星のガルガンティア』とも見事なクロスオーバーを果たしている。さらに、後半のあるイベントを経て、最強武器であった「ツインサテライトキャノン」および「月光蝶」がさらなる強化を果たし、ガンダムはおろか、味方機体の中でも最強クラスの機体として猛威を振るう。月光蝶の力がサイデリアルの精鋭であるバルビエルのスフィア・アクトを無効化したり、グエン・サード・ラインフォードがメリーベル・ガジットと共に復帰して二重スパイとして暗躍するなど、ストーリーにおいても存在感を放っている。 //性能の詳細に関してはDX問題に抵触しそうな気がするのでカットしてます。 -版権キャラを中心としたオリジナル組織「クロノ」は、代表こそオリジナルキャラだが構成員はガンダムキャラ((主に∀ガンダムやガンダムSEED、ガンダムUCのキャラクターが該当。))が多く、形としては『[[第3次スーパーロボット大戦]]』および『[[スーパーロボット大戦F]]』におけるディバインクルセイダーズに近い。 --これによって原作再現されない『機動新世紀ガンダムX』『∀ガンダム』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にもしっかりと見せ場を作り出せている。 ---『時獄篇』では『劇場版00』、『天獄篇』では『逆襲のシャア』『ガンダムW』も原作再現されないが、同じ理由で見せ場はある。 --ただし原作で「クロノ」同様のポジションである『ヱヴァ』の「ゼーレ」、『フルメタ』の「アマルガム」は人類を裏から牛耳っている設定は無かったことにされてしまった。 ''シナリオ面(オリジナル)'' -本作のシナリオは「完結編」ということもあり、世界観の根幹にまで切り込まれている。シリーズ通しての重要なファクターである「スフィア」をはじめ、『第2次Z』までに埋め込まれた伏線はほぼすべて回収されている。 --『時獄篇』では、オリジナルキャラの割合は低め((スポット参戦を除けば、最初から最後までジェニオン一機のみ。))なのだが、『天獄篇』では対照的に4人のスフィアリアクターが序盤~中盤で揃う。さらに全員、新型の機体が用意されている。 --さらに終盤、オリジナル戦艦である「ソーラリアン」がトライア・スコートを艦長として参入。『第2次Z』ではパイロットとして使用できなかっただけに、驚きと喜びをもって迎えられた。また、それに伴い、エスターやグローリースター、マルグリット、ツィーネなど、過去作のサブキャラも全員が演出として(いわゆる「召喚攻撃」という扱いだが)参入。ファンを歓喜させた。 ''シナリオ面(オリジナル関連)'' --主人公のヒビキ・カミシロは、『時獄篇』の前半では過去の出来事から無愛想だが、ストーリーを通して周囲の人間と交流し、版権キャラクターに対して心を開いていく様子が描かれていく。『天獄篇』では、彼を襲った悲惨な過去が明らかになると共に、幾たびも窮地に陥りながらも成長し、あまり周囲に心を開いていない『ガルガンティア』のレドに対し親身になって接する優しさや、かなり過酷な状況に置かれる宗介を支える描写など、本来のヒビキの人間性や、過去のトラウマを乗り越える様子が見られる。 ---また、かつての主人公たちと異なり、最初からスフィア・リアクターというわけではなく、シリーズ初となる、他者を倒すことでスフィアを獲得するという特殊な立場を獲得している。『時獄篇』では、かつてのスフィアの持ち主であるガドライト・メオンサムとのライバル関係が、『天獄篇』では、悲惨な生い立ちと、それに伴い、人生をゆがめた元凶である「テンシ」からもたらされる数々の受難、そしてそれを乗り越える描写が見どころ。 ---『フルメタル・パニック!』の宗介に対しては、親友と言って差し支えない関係になり、選択肢によっては時空振動の真っただ中に宗介を助けるために飛び込んでいくシーンや、「お前と友達になれてよかった」と告げるシーンなどが存在。ヒビキとの熱い友情を評価する声も多い。また、かなめに対しても気遣いを見せるなど、陣代学園での生活を大切にしていたと思しき描写が多く見られる。ただし、『時獄篇』における交流には問題も見られる(問題点の項を参照)。 --『天獄篇』で出会うことになるランドやセツコ、クロウなど、先輩のスフィア・リアクターとの絡みも濃厚で、より成長するために彼らに弟子入りを志願するなど、良好な関係を築いている。 ---また、ランド、セツコ、クロウは、『連獄篇』では主人公のアドヴェントと並んで活躍を果たすほか、『天獄篇』でもサイデリアルの中にライバルとなるスフィア・リアクターが現れるなど、それぞれに見せ場が用意されている。 --ヒビキのパートナーである西条涼音は、普段は苦労人ながら一生懸命といった性格だが、時折人が変わったような様子を見せる。この詳細は『天獄篇』で明らかになるが、『時獄篇』の時点でもおおむね好評を博している。 #region(主人公機について。ネタバレ注意) -主人公機の「ジェニオン」は、前々作『Z』に敵として登場した「レムレース」シリーズをもとに開発されている。その影響から、最終到達点とされていた「ジェミニオン」は、「カオス・レムレース」の外見を意識した禍々しい外見となっている。 --しかし、仲間の声援を受けて希望を取り戻したヒビキの手により大きく変容し、ジェミニオンとは異なる最終形態に進化する。この乗り換えイベントも、絶望からよみがえったヒビキと、初代から語られていた伏線の回収を象徴する、熱いものとなっている。 #endregion #region(ライバルについて。ネタバレ注意) -『再世篇』で封印されたアサキム・ドーウィンは、『時獄篇』のエピローグで復活を果たし、『天獄篇』で、シリーズ通しての宿敵として立ちはだかる。さらに、正体が判明し、彼と決着をつけられるようになった。 --因縁の深いランドとセツコはもちろん、敵味方双方をひっかきまわしつつ、愛機のシュロウガを「シュロウガ・シン」に変化させ、さらなる強敵として立ちはだかる。一方で、サイデリアル、およびスフィア・リアクターとの関係や、目的なども判明し、奇しくも自軍の勝利に大きく貢献することになる。 ---なお、マサキ、およびサイバスターとの関連性を度々指摘されていたが、結論から言うと彼らとは別存在であることも明かされた。 #endregion ''シナリオ面(その他)'' -本作はシリーズ最終作ということもあり、『時獄篇』中盤までは比較的小さな戦いが描かれるが、『時獄篇』終盤から『天獄篇』全般にかけて、多元世界、および人類存亡の危機を描いたストーリーとなっている。 --そのため『ガンダムW EW』等、規模の小さな作品は『時獄篇』中盤までに決着が付く。『天獄篇』でも人類同士の闘いは基本的には「平行世界」や「時間」を扱った『フルメタ原作小説版』と、後述のオリジナル設定を盛り込むことで多元世界でのストーリー展開に意味を持たせた『ガンダムUC』のみとなっている。 ---『第4次』、『第3次α』では、スケールの大きい戦いの最中に、スケールの小さい戦いに振り回されるという点が批判されたが、本作ではその点が改善されている。 --本作のキーワードとなる、「獣の血」、「水の交わり」、「風の行き先」、「火の文明」は、それぞれ対応する版権作品が存在し、独自の設定が組まれると共に、空気化の阻止に一躍買っている。 -従来以上に、ストーリー上性能とパラメータ上の機体性能が噛み合っている場合が多い。 --中でも特徴的なのは、『天獄篇』序盤の終わりごろより登場する黒いアンゲロイ。ボスでないにもかかわらずなんと装甲が3200前後((通常の雑魚敵の装甲は、おおむね1000~2000前後。))で、パイロットは序盤にもかかわらずレベル70。数こそ多くないものの複数で攻めてくる上に、特殊スキル「底力」まで所持している。見た目はアンゲロイと変わらないので甘く見がちだが、並のボス以上に苦戦する。 --倒さなければクリアできないステージは序盤は存在しないのだが、ストーリー上も「普通のアンゲロイとは桁が違う」という扱いを受けており、終盤に向けてもなお苦戦を強いられるのだが、それが終盤で一変する。 ---物語と密接に関係した、『天獄篇』のとある終盤のイベント後、全ての自軍ユニットの能力が大幅に上昇。なんと武器攻撃力が2000も上昇するため、苦戦を強いられてきた彼らを完膚なきまでに叩き潰せるようになる。シナリオ上で勝てなかった敵を倒せるようになる展開は数多いが、実際に数値で表現されるのは珍しい。 -ルート分岐が豊富。 --ルート分岐の数やシナリオの総数は他のシリーズを圧倒している。多くの作品が参戦しているからこそできる芸当といえる。 --シナリオ再現のない参戦作品も本作オリジナルとなる見せ場が多く用意され、シナリオ上で完全な空気となっている作品はない。 ---ルートによって有利不利が分かれるということもないため、特定のルートばかりを強要されるということも一切ない。 --『時獄篇』では条件を満たす事で、Zシリーズで恒例となったifルートに進む事が可能。今回は『アクエリオンEVOL』が主軸となっているが、分岐に必要なフラグは『EVOL』関係以外にも様々なステージに隠されている。また、ルート次第でエンディングも変化していた過去作とは違い、原作再現終了後は通常ルートと共通の展開になる。 ---通常ルートでは『アクエリオンEVOL』のシュレードが原作通り死亡する。アクエリオンスパーダの武装の多くはシュレードがいないと使用できない上、ルート共通で一部のキャラクターが一時離脱するため、原作再現終了まではスパーダの使用可能武器が極端に少なくなる。 ---『天獄篇』ではifルートが正史となっており、シュレードが最後まで生存するため、シュレード不在による武装削減もなくなっている。 -『再世篇』で好評を博した小悪党お笑いトリオは、今作でも健在。本作では第2次Zに登場したオリジナル組織「ファイヤバグ」の残党に拾われたという設定になっており、『ザブングル』のティンプの代わりに、『フルメタル・パニック!TSR』のゲイツが加入した。 ---- **賛否両論点 ''システム面'' -『天獄篇』は、初代から『時獄篇』までに張られた伏線を消化させることに全力を傾けている。そのため、新規参戦作品の原作再現が過去作と比べると控えめで、版権シナリオの多くが分岐に回されており((初登場シナリオが分岐であることは珍しくないが、『翠星のガルガンティア』は初登場、強化、決着がすべて分岐となっている。))、共通ルートではオリジナルの敵組織「サイデリアル」との戦闘が多くなっている。この「サイデリアル」に所属する機体は耐久力、攻撃力共に非常に高く、幹部が「3回行動」や「スフィア・アクト」と呼ばれる強力な特殊能力を持っていたりしているなどかなり手ごわく、『天獄篇』がZシリーズ随一の難易度を誇る理由の一つにもなっている。 --また、シナリオとゲームバランスの兼ね合いの影響もあるのだが、序盤から敵方に強力な機体が多くみられるうえにSRポイントを獲得する条件もかなり厳しくなっている。条件が多彩になったことは好評だが、最近のスパロボに慣れていた人には厳しく、特に序盤は苦戦を強いられることになる。また、前述したタクティカルコンボに関しても、敵の耐久力が高い関係上、ボスをゲージMAXで撃破するにはかなり綿密な動きが求められる。 -据え置き機で発売される作品としては異例となる携帯機作品のシステムが採用されている。そのためか、PS3版のプレイヤーからは「これでは寂しい」、「PS3の性能を活かしきれていない」などの声が多い。 --マップ画面が初代『Z』や『第2次OG』のようなクォータービューではなく、『Z2』から引き続き2Dビュー。『時獄篇』のPS3版では左スティックでの操作がカーソルの移動ではなく、マップの拡大・縮小に充てられている。そのため、従来の据え置き機作品とのプレイ感覚の違いに戸惑うプレイヤーも多かったが、『天獄篇』で従来と同じ仕様に改善された。 --PS3版におけるTV画面で上下のテキストウィンドウの幅が空いており、眼を頻繁に上下運動させるために疲れやすくなるという弊害があったが、こちらも『天獄篇』でテキストウィンドウの位置調整が出来るようになり解消された。 -タッグコマンドの有用性の偏り --タッグテンションを消費することで使えるようになるコマンドなのだが、その中の一つ「マルチアクション」が強力。利用次第では爽快なプレイが楽しめるのだが、その影響で他のコマンドを使う機会に恵まれにくくなってしまっている((他のアクションも決して弱いわけではなく、ボーナスPPやボーナスチップなどは、クリア直前に使う価値は十分にある。))。 --『天獄篇』においては、このマルチアクションを使わないとSRポイントを取得するのが極めて困難であるため、偏りに拍車をかけている。 -キャラクターの省略とユニットの武装化 --発売スパンが短く、スケジュールが足りなかったためか、シナリオ消化組かつ戦闘アニメーションの一新が行われた初代『Z』組の参戦作品はほとんど主役級しかユニットとして登場せず、武装化に留まっている。 --これまでのシリーズで主役級の待遇を得ていた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のアスランがパイロットとして参入せず、ストライクフリーダムガンダムの武装で登場したことは、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。『Zガンダム』のカツは参戦しているため、冗談交じりで「カツを武装にしてアスランを復帰させろ」という声も聞かれた((実際、本作中カツのような、所謂専用機がないサブキャラクターは、カミーユらの前座機体を使いまわして参戦しているため、彼が参戦したところで製作の負担はほぼ無いのに対し、専用機持ちのアスランは戦闘アニメを1機体増やさないといけないため、製作の負担の差は一目瞭然))。 ---アスランは原作『DESTINY』において彼視点で物語が展開されている部分も多い主人公格であり、Zシリーズにおいても『第2次Z』ではZEUTH(『Z』の自軍部隊)のメンバーを束ねるリーダーとしての立ち位置を任されていたため、本作での非ユニット化が特に惜しまれることとなった((武装として登録される際にきっちり自軍に参入されるためシナリオ上では出番がある))。 --一方で、出撃枠に余裕ができた点については歓迎されている。 -顔グラフィックの作画 --Zシリーズは原作アニメの作画に近づけた顔グラフィックが特徴であったが、本作では原作アニメからトレースされたものが多く、前作までの続投していたキャラクターも大半がグラフィックを一新された。 --本作の顔グラフィック自体は非常に豊富であり、キャラクターによっては多数用意されているのだが、原作アニメをそのまま取り込んだことによる作画作業の簡略化もまた指摘されている。 --キャラクターの動作を再現した顔グラの殆ども、原作アニメを取り込んだ物である。中には顔以外の部分も描かれており、可能な限り動きを伝える工夫もされている。 --シナリオ中で1回しか使われない特殊な顔グラフィックも非常に多く、シナリオの盛り上げに一役買っている。 --『ガンダムUC』・『ヱヴァンゲリヲン』・『フルメタTSR』・『ガルガンティア』といった新規参戦組は原作アニメの美麗作画が顔グラにも反映されている。一方、続投組の作品によっては本作の新規顔グラと初代『Z』からの顔グラとの差が激しく、前作から劣化したという悲しみの声が一部で出た。特に『SEED DESTINY』に関しては、『時獄篇』では何故か作画が悪めなシーンからも採用され、『天獄篇』で新規の物の差し替えられたが、こちらも初代には及んでいない。 --70・80年代に放送された作品は例外となり、『オーガス』以外は前作までのグラフィックを引き続き使用していた。 -収録BGM --本作は上記評価点でも挙がっている通り、カスタムサントラ機能が搭載されている。そのためか収録BGMは少々少なめ。 --『ボトムズシリーズ』は計4作品も新規参戦するのにもかかわらず、収録BGMは過去作と同じく『炎のさだめ』1曲のみとなっており、『ビッグバトル』『赫奕たる異端』『幻影篇』『孤影再び』の楽曲で戦うことはできない。『第2次Z』で人気を集めたオリジナルBGMの『戦騎たちの行進』も未収録。 --『フルメタル・パニック!TSR』もアーバレストと宗介の専用BGM『勝利』ではなく、次回予告や苦戦時に流れる『疾走』が採用されており、専用曲で戦うことはできない。 --一方でシナリオ再現がない『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は本作で初めて2クール目の主題歌である『PRIDE』が採用されている。 ---- **問題点 ''シナリオ面'' -『時獄篇』の『フルメタル・パニック!』関連のシナリオの大筋の流れや扱いなどが、かつて参戦した『スーパーロボット大戦W』と似通ったものが多い。 --『W』自体が扱い、アレンジなどで本来の『フルメタ』から作風レベルで大きく改変していることもあり、『W』をベースにした事で、伝言ゲームのように原作とかけ離れていってしまい、キャラクター崩壊も指摘されている。特に宗介は「アムブリエルに戦闘技術もまだまだだなと言われる」、「ヒビキの設置したトラップに引っかかる」、「Tボーンに弱そうなヒョロヒョロのガキと言われる」など、散々なマイナスの改変をされており、明らかに筋肉質で各種戦闘技術に精通している一流の兵士という原作の宗介のパーソナルとは全く異なる描かれ方をしている。こうした改悪の影響で『TSR』のシナリオとの齟齬が見られる。 --ゲイツは『時獄編』の中盤で一度アマルガムを抜けている。ゲイツの自己中心的な性格を踏まえるとありえないわけではないのだが、直前のシナリオでアマルガムを抜けたユイファンに対し激高している事もあり違和感を感じやすい。『天獄篇』ではアマルガムに戻っているので、それなら最初から抜ける必要はなかったのではないかと言われている。 --『天獄篇』では『W』未参戦の『原作小説版』に沿っているため、扱いが大幅に改善((『ふもっふ』に関しても、ボン太くんの登場が”DLCシナリオか条件を満たした場合のみ”となっており、原作同様の番外編ポジションに戻っている))されているが、『原作小説版』のキャラクターはシナリオの途中で退場し、そのまま登場しなくなる。また、シナリオ上でも矛盾((『時獄篇』では『W』同様にヘルマジスタンで宗介の戦闘技術は全てザイードが教えた事になっているが、『天獄篇』ではカリーニンがアフガニスタンで教えたという発言をする))が生じているなど、問題も幾つか残っている。 ---とはいえ、『W』以降コメディリリーフとして扱われることが多かった『フルメタ』が、本来のシリアスなストーリーで描かれたのは初参戦の『J』以来久々であるため、『天獄篇』での扱いを評価する声は多い。 -『ダイターン3』は、『天獄篇』でメガノイドとの決着がつくというスパロボとしては久々の展開になるのだが、主人公勢が火星を訪れた時には、''既に万丈がメガノイドを壊滅させてしまっている''。 --『第2次Z』のオリジナル勢力「聖インサラウム王国」の火星入植をはじめとする過去作でのフラグ、『ザンボット3』のガイゾック再来((『無敵ロボ』繋がりではあるが、実はガイゾックとメガノイドはスパロボでは一度も結託していない。))等、『ダイターン3』のシナリオ展開を期待できる要素が重なっていただけに、久々のメガノイドとの戦闘を期待したユーザーは肩透かしをくらってしまった。 --万丈役の鈴置洋孝氏を始めとする『ダイターン』出演声優の多くが既に鬼籍に入ってしまっているのが原因の一端ではないかとも推測されている。 --プレイヤーの知らない所で敵組織を壊滅しているという状況は、αシリーズにおける『勇者ライディーン』という前例もあるほか、敵が出ないだけなら原作終了後の参戦は珍しいことではない。期待させる要素が多かったために足を引っ張った例と言える。 -『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』は、原作再現がなされず、ほぼオリジナル展開で進む。 --作品自体に追加要素が多くなく、本編よりはるか未来が舞台であるため原作再現が困難ではあるが、新規参戦ということもあり、年を経たキャラたちの登場を期待していたファンからはやはり残念がられた。 -『ヱヴァンゲリヲン』の扱いが中途半端 --『時獄篇』では丁寧に原作再現をし、シンジが色々なキャラクターと親交を深めるなど歴代でもかなり優遇されているが、『Q』が初参戦となる『天獄篇』では『Q』からは各エヴァ4機とパイロット5人のみの参戦で、ミサト達NERVの面々は『天獄篇』序盤で早々にフェードアウトする。戦艦「ヴンダー」や新組織「ヴィレ」も登場しない。 --また、『時獄篇』で様々なキャラクターと交流を深めるシーンが多かっただけに、『天獄篇』で原作通りにアスカやシンジの心境が悪化していることや、レイが命を落としている((アヤナミレイが代替キャラとして加入するため、戦力的には問題ない。))こと、これまでに親交を深めたキャラクターから腫れ物を扱うような扱いを受けていることは、残念に感じられやすい。 --ただしストーリー上での見せ場は用意されており、シンジおよびEVA13号機がメインを張るイベントが後半で存在。『時獄篇』ではミサトの戦闘ボイスが収録されており、『天獄篇』ではニア・サードインパクト後の世界が(1ステージではあるが)本編にも登場する。また、原作で死亡したキャラクターが生存するなど、まったく救いがないわけではない。 --ともあれ、当時は原作が未完だったうえ、原作でもそれらに関して説明が少なかった故にしょうがない部分はある。 -未参戦組に関する問題 --『天獄篇』にて、翠の地球でサイデリアルと戦うレジスタンスの話題が提示され、本作に参戦していないキングゲイナー等を仄めかす描写がなされる((ゲインらしき人物がリーダーを務めており、ランドが「あいつらのことか」と反応する。))が、シリーズを通してプレイしていないプレイヤーには何の事か分からず、置いてきぼりにされるという問題がある。 -オリジナル主人公であるヒビキ・カミシロに関する問題 --主に『時獄篇』で、対人を専門にしている傭兵の宗介が逆にヒビキのトラップに引っかかるという点、宗介が得意としている偵察をヒビキが一瞬で看破するシーン、作中で他のキャラクターを差し置いてファンクラブができており、シンが嫉妬するという展開((学校には美形揃いの版権キャラクターが多数通っており、更にヒビキに嫉妬する負け犬のように描かれているシンも遺伝子レベルでの美形なのだが、この展開である。))、ブーストアップ((短時間だけ身体能力が向上する特殊能力))によってヒイロたち『ガンダムW』の主人公格5人を上回るような描写など版権キャラクターを踏み台にしているシーンが多く、批判されている。 ---対人トラップ技術の熟練者で作中で様々トラップ回避・解体技術を見せてきた宗介がヒビキのトラップ((ヒビキは本来ビーストハンターの名の通りビースト専門なのでは?という突っ込みもある。))に引っかかるシーン((宗介を吊り下げたまま、他の版権キャラクターがヒビキをひたすらヒビキを褒め称えると))は、『フルメタ』、とりわけ宗介のファンからは本作最低のシーンとすら言われることもある。二人が良好な友人関係を築いていく流れは基本的に支持されている一方で、本作の宗介が原作の『優秀な兵士』という原作における根本的なパーソナルを感じられないという意見もある。 --一方、『天獄篇』では上記の踏み台描写が大幅に減ったほか、評価点でも記載されているように、仲間達と交流を深めていく展開などで評価するプレイヤーも増えた。ただし、『時獄篇』での描写を取り返すには足りず、最終的にもランドやセツコ、クロウほどの支持を受けるには至らなかった。この反省からか、後にリリースされたスパロボでは男性と女性を選択する方式に戻ったほか、ナンパをしては失敗し続けたり、逆にモテるキャラを嫉妬する[[総司>スーパーロボット大戦V]]や[[エッジ>スーパーロボット大戦30]]などのような、普段は三枚目ながら決めるときは決めるというキャラ付けの主人公が増えていった。 #region(『時獄篇』のネタバレを含む) -『第2次Z』でたどったルートが、『再生篇』にて原作ルート((いわゆる「ゼロを信じない」ルート))を選択したことになっている。他のシリーズ作品はすべてIFルートを踏襲しており、『再生篇』でのコードギアスのif展開の評価が高かっただけに「ここだけ原作ルートに戻す必要があるのか」という声も上がった。 しかし、アニュー・リターナーとローレライが生存しており、ゼロがキリコを手伝う際に素顔を見せた経験があるなど、完全に原作ルートのみを踏襲したわけではない。 #endregion #region(『天獄篇』のネタバレを含む) -『時獄篇』から『天獄篇』へのデータ引継ぎがシナリオに対応していない。 この点は『第2次Z』と変わらないが、天獄篇では完結作であるためかIFルートが存在せず、ガンダムUC原作にて死亡したダグザ・マックール、ロニ・ガーベイが生き残るというIF要素をどうやっても引き継げない。逆に、シュレードは必ず生き残るため、アクエリオンスパーダの武装についての問題はなくなるものの、『時獄篇』で選択したルート次第によっては、違和感を禁じ得なくなる場合がある。展開で生死が変化するキャラも、原作でも生き残るグラハムと、マリーダの二人のみと少なめで、キタンは死亡は避けられず永久離脱してしまう。 #endregion ''システム面'' -神話型アクエリオンの使い勝手が悪化 --なんと今回、ソーラーアクエリオン固定となっており、変形が不可能となっている。これは、前記したとおり神話型アクエリオン自体がほぼ飛び入り参戦だったため、製作スケジュール的な理由が多いと思われる。 --そのためシリウスとシルヴィアもサブパイロット扱いとなり、育成ができずパイロットステータスも無い。故にエレメントは二人の特殊能力を発動させるのみで、過去作のアクエリオン、および今作のアクエリオンEVOLと比較すると、使い勝手が大幅に悪くなってしまっている。 --移動後に使える有射程のALL攻撃や高火力の必殺技があるので役に立たない訳では無いのだが、エレメントシステムという固有のシステムを使ったステータスの大幅な増強ができない、多数のパイロットで潤沢な精神コマンドを使いこなす事ができないなど、今までと比べるとどうしても見劣りしてしまう。 -グレンラガンを超銀河グレンラガンに合体させると、次のインターミッションでタッグから外れた状態のままになってしまう。 ''その他'' -前述したとおり、戦闘アニメを一新したことでクオリティが大幅に上昇したアニメーションが多い一方で、リアルカットインが無くなり味気なくなった『ガンダムW』のウイングゼロ以外のMS、原作を再現している反面、動きの流れが悪いサザビーなどは評価が芳しくない。 --『フルメタル・パニック!』は、「無印」、「TSR」ともに再現度が低い。格闘・必殺技系武装を除き、ほぼ全ての武装が棒立ちで真横に射撃・投擲をするだけという有様。((特に近距離用の散弾砲や対戦車ダガーですらその場から一歩も動かずに撃つ・投げるという戦闘アニメーションは違和感が大きい。))更に格闘・必殺技系の武装であってもカクカクとした戦闘アニメーションになっており原作らしさが感じられない。 ---このほか、『第2次Z』からの参戦作品もカットインが減った機体もいくつかある。 -オリジナルキャラクターデザインが、これまで王道シリーズの主人公デザインを担当してきた河野さち子氏から、大籠之仁氏に変更されている。しかし、河野氏と比べると癖の強いデザインで評判がよくなく、これ以降、大籠之氏がデザインを担当したことはない。 ---- **総評 とにかく「完結させることを目指す」ことをコンセプトに作り上げられた事が窺える一作。事実、放置された伏線などもほとんど見当たらず、一連のシリーズとしては綺麗な形で終えることができている。また、ガンダムシリーズを中心に、クロスオーバーに関しても光る物がある。~ 一方、開発期間の短さが影響したのか、全編通して戦闘アニメーションのクオリティに作品間での格差が目立つほか、メインキャラクターの武装化や、主に『時獄篇』で版権キャラクターを踏み台にするオリジナルキャラクターの描写((天獄篇では逆に、ハマーンやロランなどが、オリジナルキャラより優れている描写を見せている。))が見受けられ、『天獄篇』ではオリジナルの敵がメインのシナリオが多いなど、キャラゲーとしての問題も見受けられる。 シリーズ最終作にして賛否のある作品として見られたのは[[過去シリーズの>第4次スーパーロボット大戦]][[完結作品同様>第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-]]と同様で、本作はそれらの作品と比較すればシリーズ最終作としては纏まっているものの、単体の作品としての問題点が目立つ結果となった。~ とはいえ、評価点も多いので、参戦作品や、それらが展開される原作再現やクロスオーバー、そして、「Zシリーズ」の結末などに興味があるならプレイしてみる価値は十分あるだろう。 ---- **余談 -タイトルに使われている『天獄』は「時獄(地獄)」と合わせて「天国」の捩りである。『天獄』という単語はスーパーロボット大戦Zにおいてボスの武装名に既に用いられていたため、時獄篇発表時点で後篇タイトルとして予想するプレイヤーも多かった。 -本作にて全貌が明かされたスフィア関連の設定と、本作が初出となるオリジナルキャラクターたちの設定は『[[ゼノギアス]]』との類似点が多く、ユーザーからはオマージュではないかと考察されている。 -『時獄篇』は当初、PSVでの販売は「ダウンロード」のみとなる予定であった。 --これは「カード内に容量が収まりきらないため」と解説されたが、後に容量問題が解決しユーザーからの要望も多かったため、パッケージ販売も無事決定された。『天獄篇』では発表当初からVITA版のパッケージ販売が告知されている。 -「ARX-8 レーバテイン」はアニメ未登場ながら多くの立体化に恵まれる人気機体であるため、「戦闘アニメーションを担当したスタッフは物凄いプレッシャーを感じていた」とプロデューサーの寺田氏は語っている。ちなみにカットインはバンダイから発売されている超高級フィギュアシリーズ「METAL BUILD」を参考にしている。 -前述した通り、『時獄篇』におけるミスリル機の評判はよくなく、スパロボ最高峰のアニメーション担当者である「アリオスの人」の反対語として「アーバレストの人」という用語が生まれてしまった。ニコニコ大百科の項目「ガッカリウルズ」を参照されたし。 --ただし、氏はその後も続投しており、徐々に腕を上げていっているのが判る。 -バンダイナムコの方針により各種ゲームブランド(バンダイ、ナムコ、バンプレスト)の廃止・統合によりバンダイナムコゲームスとなり、今作よりバンプレストの表示されなくなった。 -また本作のプロデューサーであった寺田プロデューサーは本作を最後に取締役の任を解かれている。 --(近年(2019年2月)「バンプレストが無くなる」と話題になったが、話題の対象は2008年に旧バンプレストのプライズ部門が新規に再編・設立した方であり、ゲーム部門(現BBスタジオ)は同年にバンダイナムコに吸収合併されたので特に関係は無い) -『時獄篇』の初回購入特典として『[[スーパーロボット大戦HD>スーパーロボット大戦]]』のダウンロード権が付与された。 -『天獄篇』はわずか2週間で隠し要素やラスボスまで網羅した攻略本が発売された。また公式サイトの更新日が発売日止まりでDLCやアップデートなどを補足できていない。 -2019年現在、『天獄篇』はZシリーズの中で唯一Best版が販売されていない。 -のちに発売された[[スーパーロボット大戦30]]で、本作のオリジナルキャラやユニットの多くが参戦している。

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