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*LIPSTICK. ADV 【りっぷすてぃっく あどべんちゃー】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(lip.jpg)| |対応機種|PC-8801&br()PC-9801&br()MSX2&br()X68000|~| |発売・開発元|フェアリーテール|~| |発売日|1988年11月15日|~| |定価|6,800円|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''リップスティックアドベンチャーシリーズ''&br;''1'' / [[2>LIPSTICK. ADV2]] / 3 / 4 / EX| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 過去に出したCG集『リップスティック』を元に仕立て上げたアドベンチャーゲーム。~ 『リップスティック』の女の子達が作中あっちこっちに登場する。~ 当時エロゲーといえばエロCG集ばかりの中、きちんとした読み応えのあるストーリーを組み込んだ名作。~ システムはコマンド選択式のアドベンチャー。 **ストーリー 探偵・浅見五郎の下に富豪の嵐山から家宝を捜して欲しいという依頼が舞い込む。 警察には届けを出していない、家宝の入った高価な宝石箱の写真のみで中身は秘密、等、気になるところもあるが、五郎はその宝石箱を無事見つけ出す。 それを嵐山に渡し依頼完了と思いきや、今度は幼馴染の清里音美が誘拐されて…。 **評価点 -シナリオ全般 --正体不明の家宝の秘密、厳重な防犯システムをどうやって破ったのか、嵐山家の5人のメイドが主人に心酔している理由、嵐山の不在が続く内に一人ずついなくなっていくメイド達、さらわれたヒロインの安否、等、先の気になるストーリーが続く。 ---上手く謎を残したまま話が二転三転する為、「アレはどういうことなんだろう?」とプレイヤーの興味をなくさせない上手い構成になっている。 --シナリオライターは後にエルフを立ち上げる蛭田昌人氏。小気味良い会話等はこの頃から健在である。 --シナリオのボリュームも十分。 -エロゲーに明確なヒロインキャラを作った事。 --概要にも書いたが当時のエロゲーはCG集等ばかりで女性キャラはあくまで18禁シーンの為だけの存在だった。その為、本作のような主人公のパートナーとしてしっかりとキャラが描かれた女性ヒロインはいなかった。 -グラフィック --『リップスティック』からしてCGの出来自体は良かったのだが、本作もそれを引き継いでいる。 --更にX68k版ではハードに合わせCGが全て書き直された。 -BGMもなかなかに良好。 **問題点 -フラグ立てが非常に面倒 --基本的にコマンド総当りでクリアは可能だが、先へ進めるためのフラグが非常に立ち難い。 ---「新しく手に入れた情報を関係者に総当りで聞きにいく」のはまだしも、「新情報は出ないが、とにかく全員に話を聞いて回らないと先へ進めない」事も多い。その為、「総当りでクリア出来る」というより、''「総当りしないとクリア出来ない」''と言っても過言ではない。 ---加えて一部のマップへの移動には、その都度ディスクの入れ替えが必要。ある程度まとまった地域では交換もないため問題ないが、総当りしようと思うと頻繁なディスク入れ替えが必要になってしまう場合も。 --蛭田氏のテキストが良いおかげで、ただ話して回るだけでもそこそこ楽しめるので、総当りでも多少なりとも楽しめるのが救いといえる。 -メインヒロインである音美に18禁シーンがない --評価点に書いたように18禁シーンの為のキャラではなく一人の女性キャラとして描写したせいなのか、メインヒロインであるにも拘らずそういったシーンが存在しない。 **総評 ボリュームもありしっかりとしたシナリオのついた当時としては異例のアダルトゲームである。~ ぐいぐい引き込む蛭田氏のシナリオもあって終始続きの気になるストーリーになっている。 ---- **その後の展開 -人気の高さからシリーズ展開され、最終的には1~4、EXと5作品も展開される人気シリーズとなった。
*LIPSTICK. ADV 【りっぷすてぃっく あどべんちゃー】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(lip.jpg)| |対応機種|PC-8801&br()PC-9801&br()MSX2&br()X68000|~| |発売・開発元|フェアリーテール|~| |発売日|1988年10月15日|~| //発売日ソースhttps://fandc.co.jp/catalog/pc/379 |定価|6,800円|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''リップスティックアドベンチャーシリーズ''&br;''1'' / [[2>LIPSTICK. ADV2]] / 3 / 4 / EX| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 過去に出したCG集『リップスティック』を元に仕立て上げたアドベンチャーゲーム。~ 『リップスティック』の女の子達が作中あっちこっちに登場する。~ 当時エロゲーといえばエロCG集ばかりの中、きちんとした読み応えのあるストーリーを組み込んだ名作。~ システムはコマンド選択式のアドベンチャー。 **ストーリー 探偵・浅見五郎の下に富豪の嵐山から家宝を捜して欲しいという依頼が舞い込む。 警察には届けを出していない、家宝の入った高価な宝石箱の写真のみで中身は秘密、等、気になるところもあるが、五郎はその宝石箱を無事見つけ出す。 それを嵐山に渡し依頼完了と思いきや、今度は幼馴染の清里音美が誘拐されて…。 **評価点 -シナリオ全般 --正体不明の家宝の秘密、厳重な防犯システムをどうやって破ったのか、嵐山家の5人のメイドが主人に心酔している理由、嵐山の不在が続く内に一人ずついなくなっていくメイド達、さらわれたヒロインの安否、等、先の気になるストーリーが続く。 ---上手く謎を残したまま話が二転三転する為、「アレはどういうことなんだろう?」とプレイヤーの興味をなくさせない上手い構成になっている。 --シナリオライターは後にエルフを立ち上げる蛭田昌人氏。小気味良い会話等はこの頃から健在である。 --シナリオのボリュームも十分。 -エロゲーに明確なヒロインキャラを作った事。 --概要にも書いたが当時のエロゲーはCG集等ばかりで女性キャラはあくまで18禁シーンの為だけの存在だった。その為、本作のような主人公のパートナーとしてしっかりとキャラが描かれた女性ヒロインはいなかった。 -グラフィック --『リップスティック』からしてCGの出来自体は良かったのだが、本作もそれを引き継いでいる。 --更にX68k版ではハードに合わせCGが全て書き直された。 -BGMもなかなかに良好。 **問題点 -フラグ立てが非常に面倒 --基本的にコマンド総当りでクリアは可能だが、先へ進めるためのフラグが非常に立ち難い。 ---「新しく手に入れた情報を関係者に総当りで聞きにいく」のはまだしも、「新情報は出ないが、とにかく全員に話を聞いて回らないと先へ進めない」事も多い。その為、「総当りでクリア出来る」というより、''「総当りしないとクリア出来ない」''と言っても過言ではない。 ---加えて一部のマップへの移動には、その都度ディスクの入れ替えが必要。ある程度まとまった地域では交換もないため問題ないが、総当りしようと思うと頻繁なディスク入れ替えが必要になってしまう場合も。 --蛭田氏のテキストが良いおかげで、ただ話して回るだけでもそこそこ楽しめるので、総当りでも多少なりとも楽しめるのが救いといえる。 -メインヒロインである音美に18禁シーンがない --評価点に書いたように18禁シーンの為のキャラではなく一人の女性キャラとして描写したせいなのか、メインヒロインであるにも拘らずそういったシーンが存在しない。 **総評 ボリュームもありしっかりとしたシナリオのついた当時としては異例のアダルトゲームである。~ ぐいぐい引き込む蛭田氏のシナリオもあって終始続きの気になるストーリーになっている。 ---- **その後の展開 -人気の高さからシリーズ展開され、最終的には1~4、EXと5作品も展開される人気シリーズとなった。

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