「じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし」(2024/01/24 (水) 20:42:27) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし 【じゃりんこちえ ばくだんむすめのしあわせさがし】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/gamebancho_01000100353,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|3MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1988年7月15日|~| |定価|5,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ|個|~| |判定|なし|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -双葉社の「漫画アクション」で連載されていた、はるき悦巳の漫画『じゃりン子チエ』を題材としたファミコンのアドベンチャーゲーム。 **特徴 -『[[ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編/後編]]』のようにメッセージがすべて縦書きで表示される、オーソドックスなスタイルのアドベンチャーゲーム。 --メッセージが縦書きなのは、漫画のような表現方法を意識したと思われる。 -行動の選択肢は多く行ける場所も多い。 -三つの章に分かれて進むのだが、章ごとに主人公は異なりそれにより筋書きも大きく異なる。 --第一章…チエちゃんが主人公となり、街中にいる困った人たちを助ける。 --第二章…飼い猫の小鉄が主人公で、街中を探索する。チエちゃんのなくしものからストーリーは始まる。 --第三章…チエちゃんの父親であるテツが主人公。お金がテーマ。 -カセット内にコナミ開発の特殊チップ「コナミVRC2」を搭載している。 **評価点 -グラフィックがしっかりしていること。 --チエちゃんや小鉄などの主要な登場人物はちゃんと描かれている。さらに、風景はどれ一つとっても大阪の下町らしい渋い色調が懐かしさを誘う。 --場所ごとにウィンドウが変化し主に縦モードと横モードに変化する。メッセージウィンドウとグラフィックウィンドウが入れ替わる場面もある。グラフィックもそれに併せて描かれていることに加え、縦書きのメッセージの表現のおかげで一場面ごとに漫画のページをめくっているような感覚になる。 --更に''風景を一周して見れる箇所もある''。ADVでは見られない珍しい表現である。 --オープニングデモや各章毎のデモも用意されている。 ---オープニングデモは休業中の店からテツが飛び出し鉄板を担いでどこかへ行ったと思ったら、チエちゃんがバットを持って追いかけるというシーン。それを屋根から見下ろす小鉄。三人の関係がよく表れている。 --各章のデモもそれぞれ三人の動きがしっかりしていてアニメーションを意識している場面も。 -セリフも原作を尊重した内容で、しかもキャラクターごとに反応が違い、意味もなく話しかけたくなる。 --運動神経が良く喧嘩早いが仕事熱心で密かに家族のことを大事にするしっかり者のチエ。アントニオJrとの友情を築きつつ人間並みの力を持ち必殺タマつぶしを持つ最強猫の小鉄。賭け事が大好きでヤクザすら恐れられるも不器用なテツ。と原作設定がよく表現されている。チエの「ウチは日本一不幸な少女や」の口癖も再現されている。 --チエのクラスメートや友人、テツの知人や鑑別所時代の仲間。果てはコケザル、剥製になっているアントニオも登場する。 --会話の内容も、原作同様ほのぼのした内容で「漫画の世界に入っている」という感覚が楽しめる。漫画同様のオチも用意されているのもポイント。 --小鉄の場合は「ネコ」視点となるため、チエちゃんやテツが普段行けない場所(花井先生の軒下、マンホールの中など)範囲が多くなり、探索心をくすぐる。人間のみならず猫達の生活模様に触れることが出来る。 -ゲームはADV一辺倒…かと思いきや、なぞなぞやおいちょかぶ等のミニゲームもあるので「次に何が起こる?」と期待させられる。 -BGMは大阪の下町にふさわしいのんびりした曲調で、聴いていて飽きない。大阪ならではのコテコテな曲調もある。 -間違った選択をしてもペナルティはほとんどの場面でないので、ADV初心者でも総当たりで攻略できる。 -パスワードは平仮名がたったの8文字。覚えやすく入力しやすい。 --ただし再開できるポイントは10箇所程度なのでもっと短くできたのでは、とも言える。 **問題点 -幾つかのミニゲームは難易度が高く、特にパチスロは運ゲーを強いられる。 --パチスロ以外でも、野球は負けたらゲームオーバー、なぞなぞは8問連続で正解しなければならず1問でも間違えたら即ゲームオーバー((この問題がまた謎で二択なのだが「まっくろなどうろは? ひろい? せまい?→正解:ひろい」など、頭が固い人にはなぜそうなるのかわからない物が多い。))など、非常に厳しい。しかも、再開地点はかなり手前なので、戻し作業に時間がかかる。 -ヒントが少なく、コマンドの選択手順から手探りになる場面も少なくない。また、原作とは矛盾した場面もある。 --おばあはんのぎっくり腰を治すために「ハリのおじさん」と会わなければならないのだが、そこで百合根が通せんぼしている場面で詰まった人もいるだろう。 --話しかけようとすると「こわそうなひとにはかまわないほうがいいです。」と諭される。原作では「お好み焼き屋のオっちゃん」と呼ばれる程チエとは顔見知りのはずなのだが……。 --そもそも、スタート直後のおじいはんの扱いからして難しい。下手をするとスタート早々に詰まる。 //当時のADVはマルチエンディングが少なく一本道が殆ど。なので省略。 //-エンディングが一つしかなく、一本道。 -パスワードの表示はセレクトボタンでいつでもできるが、パスワード画面はイコールゲームオーバー画面。つまり、''事実上の%%リタイア%%自殺ボタン。'' --しかも、前述の通り、パスワードによる再開ポイントは決まっているので、再開しても前にやめた地点より大幅に戻されることも珍しくない。 -第三章終盤のミニゲーム・競馬。100万円貯めるゲーム…のはずなのだが、1回レースをすると、結果にかかわらずいきなり100万円達成画面が出て、次に進んでしまう。バグなのか仕様なのか、全く不明。 **総評 「漫画を遊んでいる」という感覚になれる良質なキャラゲー。~ 登場人物の原作での振る舞いを鑑みてノーミスクリアを目指すも、じっくり時間をかけてプレイしてじゃりン子チエの世界を堪能するのも自由。~ ミニゲームを除けば、難易度は比較的低めなので、ADV初心者にも勧められる。 **余談 -原作漫画は大阪でホルモン焼き屋を切り盛りする主人公の女の子、チエちゃんとその周囲の人物の生活を描いた下町人情あふれる内容が人気を博し、大阪を中心とした関西ではかなり有名となった。 --どれほど関西で有名かと言うと、第二期のアニメは''知名度の低い関東では放送が見送られた程。'' //ゲームの話ではなく、原作の漫画やアニメの話になってしまっているためこちらに移動しました。
*じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし 【じゃりんこちえ ばくだんむすめのしあわせさがし】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/gamebancho_01000100353,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|3MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1988年7月15日|~| |定価|5,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ|個|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -双葉社の「漫画アクション」で連載されていた、はるき悦巳の漫画『じゃりン子チエ』を題材としたファミコンのアドベンチャーゲーム。 **特徴 -『[[ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編/後編]]』のようにメッセージがすべて縦書きで表示される、オーソドックスなスタイルのアドベンチャーゲーム。 --メッセージが縦書きなのは、漫画のような表現方法を意識したと思われる。 -行動の選択肢は多く行ける場所も多い。 -三つの章に分かれて進むのだが、章ごとに主人公は異なりそれにより筋書きも大きく異なる。 --第一章…チエちゃんが主人公となり、街中にいる困った人たちを助ける。 --第二章…飼い猫の小鉄が主人公で、街中を探索する。チエちゃんのなくしものからストーリーは始まる。 --第三章…チエちゃんの父親であるテツが主人公。お金がテーマ。 -カセット内にコナミ開発の特殊チップ「コナミVRC2」を搭載している。 **評価点 -グラフィックがしっかりしていること。 --チエちゃんや小鉄などの主要な登場人物はちゃんと描かれている。さらに、風景はどれ一つとっても大阪の下町らしい渋い色調が懐かしさを誘う。 --場所ごとにウィンドウが変化し主に縦モードと横モードに変化する。メッセージウィンドウとグラフィックウィンドウが入れ替わる場面もある。グラフィックもそれに併せて描かれていることに加え、縦書きのメッセージの表現のおかげで一場面ごとに漫画のページをめくっているような感覚になる。 --更に''風景を一周して見れる箇所もある''。ADVでは見られない珍しい表現である。 --オープニングデモや各章毎のデモも用意されている。 ---オープニングデモは休業中の店からテツが飛び出し鉄板を担いでどこかへ行ったと思ったら、チエちゃんがバットを持って追いかけるというシーン。それを屋根から見下ろす小鉄。三人の関係がよく表れている。 --各章のデモもそれぞれ三人の動きがしっかりしていてアニメーションを意識している場面も。 -セリフも原作を尊重した内容で、しかもキャラクターごとに反応が違い、意味もなく話しかけたくなる。 --運動神経が良く喧嘩早いが仕事熱心で密かに家族のことを大事にするしっかり者のチエ。アントニオJrとの友情を築きつつ人間並みの力を持ち必殺タマつぶしを持つ最強猫の小鉄。賭け事が大好きでヤクザすら恐れられるも不器用なテツ。と原作設定がよく表現されている。チエの「ウチは日本一不幸な少女や」の口癖も再現されている。 --チエのクラスメートや友人、テツの知人や鑑別所時代の仲間。果てはコケザル、剥製になっているアントニオも登場する。 --会話の内容も、原作同様ほのぼのした内容で「漫画の世界に入っている」という感覚が楽しめる。漫画同様のオチも用意されているのもポイント。 --小鉄の場合は「ネコ」視点となるため、チエちゃんやテツが普段行けない場所(花井先生の軒下、マンホールの中など)範囲が多くなり、探索心をくすぐる。人間のみならず猫達の生活模様に触れることが出来る。 -ゲームはADV一辺倒…かと思いきや、なぞなぞやおいちょかぶ等のミニゲームもあるので「次に何が起こる?」と期待させられる。 -BGMは大阪の下町にふさわしいのんびりした曲調で、聴いていて飽きない。大阪ならではのコテコテな曲調もある。 -間違った選択をしてもペナルティはほとんどの場面でないので、ADV初心者でも総当たりで攻略できる。 -パスワードは平仮名がたったの8文字。覚えやすく入力しやすい。 --ただし再開できるポイントは10箇所程度なのでもっと短くできたのでは、とも言える。 **問題点 -幾つかのミニゲームは難易度が高く、特にパチスロは運ゲーを強いられる。 --パチスロ以外でも、野球は負けたらゲームオーバー、なぞなぞは8問連続で正解しなければならず1問でも間違えたら即ゲームオーバー((この問題がまた謎で二択なのだが「まっくろなどうろは? ひろい? せまい?→正解:ひろい」など、頭が固い人にはなぜそうなるのかわからない物が多い。))など、非常に厳しい。しかも、再開地点はかなり手前なので、戻し作業に時間がかかる。 -ヒントが少なく、コマンドの選択手順から手探りになる場面も少なくない。また、原作とは矛盾した場面もある。 --おばあはんのぎっくり腰を治すために「ハリのおじさん」と会わなければならないのだが、そこで百合根が通せんぼしている場面で詰まった人もいるだろう。 --話しかけようとすると「こわそうなひとにはかまわないほうがいいです。」と諭される。原作では「お好み焼き屋のオっちゃん」と呼ばれる程チエとは顔見知りのはずなのだが……。 --そもそも、スタート直後のおじいはんの扱いからして難しい。下手をするとスタート早々に詰まる。 //当時のADVはマルチエンディングが少なく一本道が殆ど。なので省略。 //-エンディングが一つしかなく、一本道。 -パスワードの表示はセレクトボタンでいつでもできるが、パスワード画面はイコールゲームオーバー画面。つまり、''事実上の%%リタイア%%自殺ボタン。'' --しかも、前述の通り、パスワードによる再開ポイントは決まっているので、再開しても前にやめた地点より大幅に戻されることも珍しくない。 -第三章終盤のミニゲーム・競馬。100万円貯めるゲーム…のはずなのだが、1回レースをすると、結果にかかわらずいきなり100万円達成画面が出て、次に進んでしまう。バグなのか仕様なのか、全く不明。 **総評 「漫画を遊んでいる」という感覚になれる良質なキャラゲー。~ 登場人物の原作での振る舞いを鑑みてノーミスクリアを目指すも、じっくり時間をかけてプレイしてじゃりン子チエの世界を堪能するのも自由。~ ミニゲームを除けば、難易度は比較的低めなので、ADV初心者にも勧められる。 **余談 -原作漫画は大阪でホルモン焼き屋を切り盛りする主人公の女の子、チエちゃんとその周囲の人物の生活を描いた下町人情あふれる内容が人気を博し、大阪を中心とした関西ではかなり有名となった。 --どれほど関西で有名かと言うと、第二期のアニメは''知名度の低い関東では放送が見送られた程。'' //ゲームの話ではなく、原作の漫画やアニメの話になってしまっているためこちらに移動しました。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: