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*AQUA 【あくあ】 |ジャンル|近未来学園ヒューマンビジュアルノベル|&amazon(B0048WQ9TC)| |対応機種|Windows XP~7((パッチ適用で8/10対応))|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売元|SORAHANE|~| |発売日|2011年1月28日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|2014年02月07日/4,572円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|秀逸なCG・音楽&br;壮大なSF的世界観を見事に表現&br;''重厚な鬱シナリオは賛否両論''|~| |>|>|CENTER:''SORAHANE作品''&br;''AQUA'' - [[さくら、咲きました。]] - [[はるかかなた]]| #contents(fromhere) ---- **概要 ヒューマンノベルを売りとするメーカー「SORAHANE」の処女作。~ 質量を持ったホログラムが実用化され、一般的になった近未来を舞台に描かれるSFヒューマンノベル。~ ブランドの処女作ではあったが、CG・シナリオ・音楽など、完成度が非常に高い作品だった。~ ---- **ストーリー そのとき、僕と千紗との距離は、何メートルだったんだろう。 1メートル? それとも、10メートル? 「そーちゃーん! オレンジジュースでよかったーっ?」 「ち、千紗っ! あぶないっ!」 手を伸ばしたけど、その距離は縮まらなかった。 そしてその距離は 「なにー? きこえな――――― どんどん遠くなって 「ち……さ…………?」 ついには見えなくなってしまった。 目の前で朱色に染まる千紗。 道ばたをころころと転がる、オレンジジュースの入ったカップ。 しかし僕は、なにもすることができなかった。 近づくこともできなかった。 あの日から僕は、オレンジジュースが飲めない。 西暦2056年―― 質量をもったホログラムを生成することができるコンピュータ 『アクア』 がパソコンに取って代わり8年が過ぎ、アクアが世界中で生活に根付いていた。 月ヶ浜はアクアを制御する “ルカ” と呼ばれるアンテナが水平線に立ち、アクア開発研究組織・ECReD擁する科学技術都市として発展してきた。 鳴海颯太は母親の智恵と共に、7年ぶりにこの街に戻ってきた。 しかし颯太は、この街に戻ってくるのが嫌だった。 ここに来ると―――死んだ千紗のことを思い出してしまうから。 柊木なずなとの衝撃的 (すぎる?) な出会い。 学園で出会う南凛や月代奈々璃といったクラスメイトたち。 そして颯太は学園で、びしょ濡れ姿のひとりの少女と再会する。 「そー……ちゃん?」 僕のことをそう呼ぶ子は、たった1人しかいなかった。 それは “ちさ” と同姓同名の野々宮千紗ではない。僕が知っている、僕が昔知り合った、僕が死んだと思っていた 野々宮千紗、ただ1人だけだった。 顔立ちも、身長も、そして胸の大きさも違ってた。 でも、その千紗の笑顔が、記憶の “ちさ” と重なった。 それは夢でも幻でもなく、現実として、確かに、そして実際に、ここにあった。 白い制服が濡れ、透けた先に見えるものは、とても神秘的で――― ―――とてもドジっ子だった。 (公式サイトより) ---- **キャラクター紹介 #region(''公式サイトより引用・要約'') -野々宮 千紗 控えめで目立たない、誰にでも優しいドジっ子の幼なじみ。~ 7年前の事故で、颯太は千紗が死んだものだと思っていた。~ そしてまた、颯太とは一つ屋根の下で暮らすことになる。~ 料理が得意だが、時々とんでもない料理を作って颯太たちを困らせる。~ 誰からも愛される、クラス男子みんなの嫁。 -南 凛 天真爛漫で天の邪鬼な、少々お節介好きなクラスメイト。~ 他人の恋愛には積極的だが、自分のことになると非常に奥手。~ 噂や流行に敏感で、時に超人的に勘が利いたりするため、凛の前では嘘がつけない。~ 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能という完璧超人。~ しかし胸の小ささだけが、密かなコンプレックス。 -月代 奈々璃 口数が少なく他人と触れ合おうとしない、素直で小さなクラスメイト。~ 学園帰りに雑貨屋でアルバイトをしているという頑張り屋の一面がある。~ 成績不良により一年留年しているため、年齢的には颯太たちのひとつ上になる。~ しかし、見た目、行動、言動のどれを取っても年相応に見えない。~ 世間知らずで羞恥心も若干欠けており、思いついたことを誰の目も気にしないでやってしまう癖がある。 -柊木 なずな 全学園 (教師も含む) 男子の憧れの的である颯太のクラス担任。~ しかしその行動・性格は、雲を掴むほどにとりとめのない奇想天外っぷりである。~ その反面、学生に混じって密かに受けた模擬テストでオール満点を取るほどの天才さを持ち合わせる。~ 趣味は愛車のミニメイフェアと、なずなと同年齢らしい愛猫のココロをいじること。~ 年齢、経歴ともに不明の摩訶不思議美人(?) 教師。 -鳴海 智恵 自由奔放すぎる颯太の母親。~ 趣味は料理、ハッキング、若作り。~ バイタリティ旺盛で周囲を振り回しがちなため、いつも息子からツッコミをくらっている。~ 謎の人気料理研究家 “ラブりん” として、料理本の執筆を手がけている。~ また、どこから得たのかは分からないが、アクアの知識に関しては専門家をも圧倒するほどの博識ぶり。 -鳴海 颯太 人の気苦労を一身に背負う苦労人の主人公。~ お願いされたら 「うん」 としか言えない性格ゆえ、常にため息を吐いている。~ しかし頼まれた仕事をシッカリとこなすため、他人からの信頼は厚い。~ 幼い顔つきのため、甘く見られるがちなのが悩みの種。 -南 楓 引っ込み思案で口数少ない凛の妹。~ 吹奏楽部に所属しており、担当はクラリネット。~ 朱美いわく、凛と同じで勘がものすごく鋭いとのこと。~ 姉の過保護により、料理の腕はまるでダメ。~ 姉妹そろって胸がないというのはご愛敬。 #endregion ---- **評価点 -秀逸な音楽 --主題歌やEDテーマだけでなく、作品中のBGMも非常に良質で、物語の世界観を上手く後押ししている。 --OPムービーは2011年屈指の出来だと、某掲示板で話題になったようだ。 -質が高いCG --サンプルCGでも十分にわかるが、各キャラクターの立ち絵の書き込みの細かさや、背景のクオリティが非常に高い。 --特に光の描写については、「minoriの作品と肩を並べることが出来るのでは?」というほどの出来である。 -非常に良く練られたシナリオ --今作は近未来を舞台としたSFものであるが、物語の鍵を握る『アクア』システムの設定を非常に上手く活かしている。 ---回想編とでも呼ぶべき『LUKAS』編は珍しい設定や読み応えのあるシナリオになっており、特に評価が高い --伏線の回収もきっちりと行われており、やや後味が悪いシナリオではあるが放置されることはない。 -システム面 --シナリオプレイヤー機能など、やや重たいが機能的には他ブランドの最新のシステムと比較しても遜色ない。 --そのため、『[[はるかかなた]]』でなぜこのシステムを投げ捨てたのかが大きな問題点となった。 --なお、初回特典に同梱されている裸立ち絵パッチには、ブラのみ、ショーツのみなどの細かい設定があったりする。 **賛否両論点 -萌えゲーに見えて結構な鬱シナリオ --今作は序盤こそ萌えゲー風味ではあるが、中盤以降は鬱展開が長く続く。しかも個別ルートのうち二つがほぼバッドエンド。 ---そもそも、全ヒロインの背後設定が非常にシビア。 ---一方で物語としてはしっかりと完成されており、謎を放り出したりといったことはない。 --いずれも(後味はやや悪いものの)Trueルートでハッピーエンド的な終わり方をすることは良いとして、いずれもご都合主義((ヒロイン達の事情がシビア過ぎて、都合の良い展開にしないと解決が難しい問題ばかり。))にしか見えないという鬱展開ばかりとは異なる問題もある。 -主人公は特筆するような能力は無いものの、人の為に尽力するなどちゃんと主人公している。しかしとあるルートでのみ唐突にホログラムを人並み以上に使いこなすシーン(とただのホログラムにびびりすぎな悪者。)についてはそれ以外でのキャラクター像と違うなどとよく突っ込まれている。 **問題点 -だるい序盤の展開 --今作は『WIND』『LUKAS』『AQUA』の三部構成になっているが、WIND編の中盤まで冗長な学園ラブコメ風味・後半からは鬱描写ばかりと面白みが少なく、ここで挫折するユーザーが散見された。 --ただしWIND編にも重要な伏線がいくつもあり、LUKASやAQUAシナリオで回収されるなどだるいだけで無駄というわけではない。 -質量を持ったホログラムによる犯罪や事故などが描かれている一方で、複雑過ぎる事情から法整備や倫理観などについてはほとんどスルーされている。 --その上でこれらについていくつか印象的なイベントがあり、その中でもオープニングで描かれる車による人身事故の運転手などはその最たるものではなかろうか。プレイ後にはえらいとばっちりを受けているとしか思えない。 --作中特有の理論などはあえて小難しく描写しているテキストばかりで読みづらいという問題点もある。 -あまり突っ込み過ぎても仕方ないことだが、背後関係が非常にシビアなせいで『問題を抱えてはいるが普通に生活出来ている』というだけで既にリアリティに欠けているヒロインも居る。 **総評 鬱シナリオが賛否が分かれるところではあるが、それでもシナリオの完成度は高く、音楽やCGなども文句がない出来。~ 大きな話題になることはなかったが、2011年のエロゲーとしては上位の良作という評価が出来る。~ **余談 この作品の好評を受けて発売した2作目『[[さくら、咲きました。]]』は同じSF路線を選んだが不評。~ さらに発売した3作目『[[はるかかなた]]』は非SF路線を選んだが、''KOTYeでも大きく話題になるほどのクソゲー''になるとは、当時は誰も思わなかっただろう。~ 2016年1月31日にWindows 8/10での動作パッチが公式に配布された。 定額で30日間ゲームを遊び放題の「GAME 遊び放題 プラス」に本作が提供されている。 ----
*AQUA 【あくあ】 |ジャンル|近未来学園ヒューマンビジュアルノベル|&amazon(B0048WQ9TC)| |対応機種|Windows XP~7((パッチ適用で8/10対応))|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売元|SORAHANE|~| |発売日|2011年1月28日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|2014年02月07日/4,572円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|秀逸なCG・音楽&br;壮大なSF的世界観を見事に表現&br;''重厚な鬱シナリオは賛否両論''|~| |>|>|CENTER:''SORAHANE作品''&br;''AQUA'' - [[さくら、咲きました。]] - [[はるかかなた]]| #contents(fromhere) ---- **概要 ヒューマンノベルを売りとするメーカー「SORAHANE」の処女作。~ 質量を持ったホログラムが実用化され、一般的になった近未来を舞台に描かれるSFヒューマンノベル。~ ブランドの処女作ではあったが、CG・シナリオ・音楽など、完成度が非常に高い作品だった。~ ---- **ストーリー そのとき、僕と千紗との距離は、何メートルだったんだろう。 1メートル? それとも、10メートル? 「そーちゃーん! オレンジジュースでよかったーっ?」 「ち、千紗っ! あぶないっ!」 手を伸ばしたけど、その距離は縮まらなかった。 そしてその距離は 「なにー? きこえな――――― どんどん遠くなって 「ち……さ…………?」 ついには見えなくなってしまった。 目の前で朱色に染まる千紗。 道ばたをころころと転がる、オレンジジュースの入ったカップ。 しかし僕は、なにもすることができなかった。 近づくこともできなかった。 あの日から僕は、オレンジジュースが飲めない。 西暦2056年―― 質量をもったホログラムを生成することができるコンピュータ 『アクア』 がパソコンに取って代わり8年が過ぎ、アクアが世界中で生活に根付いていた。 月ヶ浜はアクアを制御する “ルカ” と呼ばれるアンテナが水平線に立ち、アクア開発研究組織・ECReD擁する科学技術都市として発展してきた。 鳴海颯太は母親の智恵と共に、7年ぶりにこの街に戻ってきた。 しかし颯太は、この街に戻ってくるのが嫌だった。 ここに来ると―――死んだ千紗のことを思い出してしまうから。 柊木なずなとの衝撃的 (すぎる?) な出会い。 学園で出会う南凛や月代奈々璃といったクラスメイトたち。 そして颯太は学園で、びしょ濡れ姿のひとりの少女と再会する。 「そー……ちゃん?」 僕のことをそう呼ぶ子は、たった1人しかいなかった。 それは “ちさ” と同姓同名の野々宮千紗ではない。僕が知っている、僕が昔知り合った、僕が死んだと思っていた 野々宮千紗、ただ1人だけだった。 顔立ちも、身長も、そして胸の大きさも違ってた。 でも、その千紗の笑顔が、記憶の “ちさ” と重なった。 それは夢でも幻でもなく、現実として、確かに、そして実際に、ここにあった。 白い制服が濡れ、透けた先に見えるものは、とても神秘的で――― ―――とてもドジっ子だった。 (公式サイトより) ---- **キャラクター紹介 #region(''公式サイトより引用・要約'') -野々宮 千紗 控えめで目立たない、誰にでも優しいドジっ子の幼なじみ。~ 7年前の事故で、颯太は千紗が死んだものだと思っていた。~ そしてまた、颯太とは一つ屋根の下で暮らすことになる。~ 料理が得意だが、時々とんでもない料理を作って颯太たちを困らせる。~ 誰からも愛される、クラス男子みんなの嫁。 -南 凛 天真爛漫で天の邪鬼な、少々お節介好きなクラスメイト。~ 他人の恋愛には積極的だが、自分のことになると非常に奥手。~ 噂や流行に敏感で、時に超人的に勘が利いたりするため、凛の前では嘘がつけない。~ 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能という完璧超人。~ しかし胸の小ささだけが、密かなコンプレックス。 -月代 奈々璃 口数が少なく他人と触れ合おうとしない、素直で小さなクラスメイト。~ 学園帰りに雑貨屋でアルバイトをしているという頑張り屋の一面がある。~ 成績不良により一年留年しているため、年齢的には颯太たちのひとつ上になる。~ しかし、見た目、行動、言動のどれを取っても年相応に見えない。~ 世間知らずで羞恥心も若干欠けており、思いついたことを誰の目も気にしないでやってしまう癖がある。 -柊木 なずな 全学園 (教師も含む) 男子の憧れの的である颯太のクラス担任。~ しかしその行動・性格は、雲を掴むほどにとりとめのない奇想天外っぷりである。~ その反面、学生に混じって密かに受けた模擬テストでオール満点を取るほどの天才さを持ち合わせる。~ 趣味は愛車のミニメイフェアと、なずなと同年齢らしい愛猫のココロをいじること。~ 年齢、経歴ともに不明の摩訶不思議美人(?) 教師。 -鳴海 智恵 自由奔放すぎる颯太の母親。~ 趣味は料理、ハッキング、若作り。~ バイタリティ旺盛で周囲を振り回しがちなため、いつも息子からツッコミをくらっている。~ 謎の人気料理研究家 “ラブりん” として、料理本の執筆を手がけている。~ また、どこから得たのかは分からないが、アクアの知識に関しては専門家をも圧倒するほどの博識ぶり。 -鳴海 颯太 人の気苦労を一身に背負う苦労人の主人公。~ お願いされたら 「うん」 としか言えない性格ゆえ、常にため息を吐いている。~ しかし頼まれた仕事をシッカリとこなすため、他人からの信頼は厚い。~ 幼い顔つきのため、甘く見られるがちなのが悩みの種。 -南 楓 引っ込み思案で口数少ない凛の妹。~ 吹奏楽部に所属しており、担当はクラリネット。~ 朱美いわく、凛と同じで勘がものすごく鋭いとのこと。~ 姉の過保護により、料理の腕はまるでダメ。~ 姉妹そろって胸がないというのはご愛敬。 #endregion ---- **評価点 -秀逸な音楽 --主題歌やEDテーマだけでなく、作品中のBGMも非常に良質で、物語の世界観を上手く後押ししている。 --OPムービーは2011年屈指の出来だと、某掲示板で話題になったようだ。 -質が高いCG --サンプルCGでも十分にわかるが、各キャラクターの立ち絵の書き込みの細かさや、背景のクオリティが非常に高い。 --特に光の描写については、「minoriの作品と肩を並べることが出来るのでは?」というほどの出来である。 -非常に良く練られたシナリオ --今作は近未来を舞台としたSFものであるが、物語の鍵を握る『アクア』システムの設定を非常に上手く活かしている。 ---回想編とでも呼ぶべき『LUKAS』編は珍しい設定や読み応えのあるシナリオになっており、特に評価が高い --伏線の回収もきっちりと行われており、やや後味が悪いシナリオではあるが放置されることはない。 -システム面 --シナリオプレイヤー機能など、やや重たいが機能的には他ブランドの最新のシステムと比較しても遜色ない。 --そのため、『[[はるかかなた]]』でなぜこのシステムを投げ捨てたのかが大きな問題点となった。 --なお、初回特典に同梱されている裸立ち絵パッチには、ブラのみ、ショーツのみなどの細かい設定があったりする。 **賛否両論点 -萌えゲーに見えて結構な鬱シナリオ --今作は序盤こそ萌えゲー風味ではあるが、中盤以降は鬱展開が長く続く。しかも個別ルートのうち二つがほぼバッドエンド。 ---そもそも、全ヒロインの背後設定が非常にシビア。 ---一方で物語としてはしっかりと完成されており、謎を放り出したりといったことはない。 --いずれも(後味はやや悪いものの)Trueルートでハッピーエンド的な終わり方をすることは良いとして、いずれもご都合主義((ヒロイン達の事情がシビア過ぎて、都合の良い展開にしないと解決が難しい問題ばかり。))にしか見えないという鬱展開ばかりとは異なる問題もある。 -主人公は特筆するような能力は無いものの、人の為に尽力するなどちゃんと主人公している。しかしとあるルートでのみ唐突にホログラムを人並み以上に使いこなすシーン(とただのホログラムにびびりすぎな悪者。)についてはそれ以外でのキャラクター像と違うなどとよく突っ込まれている。 **問題点 -だるい序盤の展開 --今作は『WIND』『LUKAS』『AQUA』の三部構成になっているが、WIND編の中盤まで冗長な学園ラブコメ風味・後半からは鬱描写ばかりと面白みが少なく、ここで挫折するユーザーが散見された。 --ただしWIND編にも重要な伏線がいくつもあり、LUKASやAQUAシナリオで回収されるなどだるいだけで無駄というわけではない。 -質量を持ったホログラムによる犯罪や事故などが描かれている一方で、複雑過ぎる事情から法整備や倫理観などについてはほとんどスルーされている。 --その上でこれらについていくつか印象的なイベントがあり、その中でもオープニングで描かれる車による人身事故の運転手などはその最たるものではなかろうか。プレイ後にはえらいとばっちりを受けているとしか思えない。 --作中特有の理論などはあえて小難しく描写しているテキストばかりで読みづらいという問題点もある。 -あまり突っ込み過ぎても仕方ないことだが、背後関係が非常にシビアなせいで『問題を抱えてはいるが普通に生活出来ている』というだけで既にリアリティに欠けているヒロインも居る。 **総評 鬱シナリオが賛否が分かれるところではあるが、それでもシナリオの完成度は高く、音楽やCGなども文句がない出来。~ 大きな話題になることはなかったが、2011年のエロゲーとしては上位の良作という評価が出来る。~ **余談 この作品の好評を受けて発売した2作目『[[さくら、咲きました。]]』は同じSF路線を選んだが不評。~ さらに発売した3作目『[[はるかかなた]]』は非SF路線を選んだが、''KOTYeでも大きく話題になるほどのクソゲー''になるとは、当時は誰も思わなかっただろう。~ 2016年1月31日にWindows 8/10での動作パッチが公式に配布された。 定額で30日間ゲームを遊び放題の「GAME 遊び放題 プラス」に本作が提供されている。 ----

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