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*CONTRA FORCE 【こんとらふぉーす】 |ジャンル|アクション|&image(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/4/48/Contraforcecover.gif,height=160)| |対応機種|Nintendo Entertainment System|~| |メディア|ROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1992年9月30日|~| //|定価||~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |~|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~| |備考|日本未発売|~| |ポイント|お蔵入りしていたゲームからの『魂斗羅』化&br()グラディウス風強化&br()もっさりとしたテンポ&br()エイリアンなんて無かった&br()ラスボス、M字に斃れる&br()良く分からないエンディング|~| |>|>|CENTER:''[[魂斗羅シリーズリンク>魂斗羅シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -本作は元々「独立治安部隊アンタッチャブル」のメンバー4人がテロリストと戦う『アークハウンド』というゲームとして開発されていたのだが((日本でも1991年の10月~11月に発売が予定されていたことが当時の雑誌記事で見受けられる。))、発売が中止となった後、どういう訳か『魂斗羅』シリーズの1作として北米地域でのみ発売された。2人プレイ可。 -『魂斗羅』にあったエイリアンは全く登場しない。 **ストーリー 主人公のバーンズに、フォックスから電話がかかって来たとこからストーリーが始まる。 #region(英文op) -NEOCITY 1992~ 1992年 ネオシティ~ HI. IT'S ME, FOX.~ IS THAT YOU BURNS?~ もしもし、俺だ、フォックスだ。バーンズか?~ YEAH.~ そうだ。~ THE HEAD OF INTELLIGENCE~ IS IN SERIOUS TROUBLE.~ WE NEED YOUR HELP.~ 諜報機関のリーダーが重大なトラブルに巻き込まれた。お前の助けが欲しい。~ OK. I'LL BE IN THE~ OLD WAREHOUSE AT THE EDGE~ OF THE HARBOR.~ 分かった。埠頭の隅にある古倉庫を当たってみる。~ (そして倉庫に着くが・・・)~ FOX!!~ フォックス!!~ NOW WE MUST ELIMINATE YOU,~ BURNS!~ バーンズ、今度はお前を始末してやる! #endregion **システム -4人のキャラクターから選択可能。 --4人の隊員には、それぞれ、得意不得意などの個性がある。 ---最初に「PLAYER SELECT」とあるが、いつでも変更可能。 -4人の主人公、コントラフォースのメンバー。 --BURNS(バーンズ) ---コントラフォースのリーダー、ハンドグレネードとサブマシンガンを使う万能タイプ。 ---移動も速い方で、ジャンプ力が最も高い。 --SMITH(スミス) ---狙撃ライフルと誘導ミサイルを扱う長距離タイプ。 ---移動速度は遅い方。 --IRON(アイアン) ---移動力もジャンプ力も低いが、火炎放射器、バズーカなどの重火器を得意とする。 --BEANS(ビーンズ) ---爆発物の専門家。時限爆弾、地雷を扱うボンバーマン。クセは強いものの移動力は最速である。 -操作は『魂斗羅』に準拠。上下左右移動、ジャンプと一般的なアクションゲームのそれ。 --『魂斗羅』にあった回転ジャンプや斜め撃ちも実装。 -パワーアップはグラディウス方式のゲージ制。 --それまでの『魂斗羅』とは違い、本作では道中の障害物などから出て来るアイテムの取得に応じて一つ右にズレていき、セレクトボタンで選択すると対象の武器を装備する。 --武器は各キャラ3種類ずつ存在する他、本家シリーズにおけるラピッドビレッツを彷彿とさせる効果の連射性能を上げる物や、[[伝統の回転ジャンプ中に>メトロイドシリーズ]][[無敵効果を付加させる物>月風魔伝]]も存在する。 ---なお、キャラクターが使用出来る武器の中にはマシンガンや火炎放射機といったアクションシューティングではありがちな物がある他、爆弾を設置して攻撃するという珍しい物も存在。 -いつでもキャラクターを変更できる。 --ボス戦を含むプレイ中にスタートボタンを押せば行くことが出来る「COMMAND SELECT」の画面で、残機が残っている者に限られるがキャラクターを変更する事が出来る他、2Pも途中参加させる事が出来る。((ただし、何故かStage2だけはキャラクター変更ができない。))。 ---同社のタートルズに近い仕様だが、仲間の残機が尽きたらゲームオーバーとなる。 --「COMMAND SELECT」ではメンバーチェンジや2P途中参戦の他に、別の仲間をAI支援キャラとして出撃させる事も出来る、こちらは5秒間だけしか使えないが使用制限はない。 ---その際のCPUの行動パターンは6種類の中から自由に選べる。 **ステージ -パッケージ裏にもある通り、全部で5ステージ。ただし各ステージは長め。 --本作でも、横スクロールサイドビューと縦スクロールトップビューが交互に来るようになっている。 -コンティニューは無制限。 --やられた際は残機を消費してその場で復帰。なお、本作には、復活直後の無敵点滅の際に、スクロールしないという独特の仕様がある、これは無敵時間を利用して先へ進まないようにするためと思われる。 #region(各ステージ詳細) ***STAGE 1:STAGE 1:Warehouse -バーンズ達は埠頭の古倉庫で、諜報機関のリーダーを救出すべくテロリストの達を迎え撃つ!! -ステージ1は横スクロール。フォークリフトや、ベルトコンベヤー、動く足場などギミックも豊富。 -ステージクリア毎に会話が用意されている。クリアしたキャラに応じて会話用の顔グラが用意されているが、呼称はバーンズのみ。 #region(英文 ステージ1クリア直後) -主人公~ WELL IT SEEMS LIKE WE HAVE SETTLED THIS MATTER.~ よし、これでカタがついたらしいな。~ WHERE'S THAT HEAD HONCHO FOX WAS TALKING ABOUT?~ フォックスの言っていたリーダーはどこに囚われているんだ?~ OH NO!! THEY'RE~ GETTING AWAY BY SHIP!~ しまった!!奴等が船で逃げていくぞ!~ 敵登場~ BURNS, I'M WARNING YOU!~ IF YOUR BOSS'S LIFE IS~ IMPORATANT, YOU BETTER~ NOT LEAVE!~ バーンズ、忠告しておく!もしお前のボスの命が惜しいんなら、追いかけてこないほうがいいぞ!~ HA HA HA HA ...HUM... #endregion ***STAGE 2:Harbor -ステージ名は港とあるが、実際は戦艦を渡っていくステージである。 -縦スクロールトップビュー仕様でジャンプは出来ない仕様である。そして何故かここではキャラ変更が出来ないので辛い。 -テロリストを追って敵艦に乗り込むと銃撃戦が待っていた。巨大な空母に多数の戦闘機…敵側がいかに強大な軍備を持っているか伝わってくる。 #region(英文 ステージ2クリア直後) -主人公~ MAN! HOW COULD YOU DESTROY SUCH A HUGE SHIP?~ おい!こんなデカい船をぶっ壊すつもりか?~ 敵登場~ WE'RE KEEPING HIS FAMILY.~ IF YOU WANT TO HELP THEM,~ GO TO THE MATI BUILDING.~ 俺達は奴の家族をとっ捕まえてる。もしそいつらを助けたいんなら、マチ・ビルディングに行くんだな。 #endregion ***STAGE 3:Mati Building -奴が言っていたビル。ここで言うMATIとは日本語の街や町からもじったものと思われる。 -サイドビューステージ、ここでは全方向スクロールする。そこでは時間帯は夜で建設中ながらも、火炎放射、エレベーター、伝って移動するためのチェーンなどが盛り込まれている。シーソーに重量物を落下させて、反動で大きく飛躍する仕掛けなどもある。 #region(英文 ステージ3クリア直後) -主人公~ ..COME IN PLEASE,COME IN?~ …応答して下さい、どうぞ?~ THIS IS BLUE GROUP!~ こちらはブルー・グループ!~ ...COME IN ,COME IN....~ ...応答して下さい、どうぞ...~ BURNS, IT'S ME!~ バーンズ、私だ!~ 敵登場~ ...YOU SURVIVED!~ CONGRATULATIONS!~ ...生き延びたのか!大したもんだな!~ BUT REMEMBER,YOUR~ DESTINY WILL BE PLAYED~ OUT IN THIS TOWN.~ HA HA HA ...I KNOW~ だが忘れるな、お前の運命もこの街でオシマイだ。~ ハッハッハ…そうだとも。~ WHERE YOU ARE!~ 貴様、どこにいる!~ YOU'LL HAVE THE SAME FATE~ AS THE PEOPLE WHO ARE~ SLEEPING IN THAT BUILDING。~ お前もそのビルで眠ってる奴らと同じ運命を辿るんだ。 #endregion ***STAGE 4:Aircraft Rumble, and lastly -奴らは街を壊滅させる手段を握っているようだ、このままにはしておけない。 -縦スクロールステージでは『魂斗羅』らしく飛行機から飛行機へ、翼を渡り歩くというダイナミックな内容になっている。強風が吹き荒れておりバーンズ達も流されるほど。 -ボスを倒すと、そこにはプルトニウムが・・・。プレイヤーはそれを手にパラシュートで降り立った。 #region(英文 ステージ4クリア直後) -主人公~ THIS IS THE~ BEST PLACE TO RELAX.~ ここなら一息つけるな。~ BUT HOW COME YOU COULD~ TAKE A STRONG ITEM LIKE~ THE PLUTONIUM?~ しかし、何故プルトニウムみたいなヤバイ物を?~ 敵登場~ HEY GUYS!!CONGRATULATIONS~ ON YOUR SAFE RETURN!~ BUT TIME IS~ COMING TO AN END.~ やあ諸君!!生還おめでとう!しかし、破滅の時来たれりだ。~ THE NEXT OPPONENT~ WILL BE ME,~ THE LEADER OF THIS PLAN.~ WAIT FOR ME!~ 次の相手は私、今回の計画の首謀者だ。待ってろよ! #endregion ***STAGE 5:the Blue Group Headquarters -プルトニウムの悪用を阻止したが、戦いはまだ終わっていない。ラスボスを追って、ビルの中を駆け回る。 -全方向スクロール、サイドビューステージ。ガラスが割れる演出が驚かせてくれる。屋上で最終決戦が火蓋を落とす。 #region(英文 エンディング) -THIS SITUATION HAS~ ENDED WITH SEVERAL~ THINGS LEFT UNSOLVED.~ この騒動はいくつかの解かれぬ謎と共に幕を下ろした。~ THE HEAD, FOX, IS STILL~ MISSING. BURNS IS ~ FEELING THAT A SUSPICIOUS~ FIGURE IS LURKING~ BEHIND HIM. BUT THERE IS~ NO DOUBT HE WILL BE~ DEVOTED TO FIGHTING.~ リーダーもフォックスも未だに行方不明。~ バーンズは背後に蠢く黒幕の存在を感じている。~ だが彼が戦いに身を投じる事に疑いはない。~ WHICH IS WHY WE CAN~ CALL IT BURNS DESTINY.~ それがバーンズの運命なのだから。 -上記が本作のエンディングである。だが、フォックスは行方不明とあるがオープニングで殺害されている、しかもバーンズは、それを見ているので流れがおかしいと言える。更に敵の狙いも分らず仕舞い。かなり、投げやりのエンディングとなっている。 #endregion #endregion **評価点 -個性的なプレイヤーキャラクター達 --各キャラには特性が良く出ており、要所での使い分けが面白い。~ 使用可能な武器性能はともかく、本作ではジャンプ力の高さが設定されていて、キャラによっては得意なステージと苦手なステージが明確に分けられているのが特徴的。 --各キャラの顔もプレイヤーセレクト、通常表示、イベント会話など多数用意されており個性的な事からキャラ性を強く出している。 --イベント会話に至ってはステージ4クリア後の顔は別に用意されており嬉しそうな表情となっている。 ---ただし、主人公格のBURNS、ironも魂斗羅向きの顔だがプレイヤーセレクトと通常表示を比べてみると全く別人に見えてしまうのが難点。 -ステージ内のギミックも豊富。 --それぞれのステージに攻略のテーマ性があり、飽きさせない。 --作りも細かく、トップビューでやられた際のは勿論、ステージ2では海に落下した際のグラフィックまで用意されている。 -独特の支援システム --支援キャラはわずか5秒しか出撃出来ない欠点があるものの、使用制限が無く何度でも呼べる上、更にこの利点を利用することで継続して画面内に出し続ける事も可能。 --支援キャラは無敵状態で、敵弾も防ぐ。障害の向こうの敵を倒す時や、もちろんボス戦でも活躍出来る。 --加えて最強状態まで育てたキャラは、最強状態のまま支援してくれる他、システムの関係上ミスからの復帰の際にも役立ってくれる。 -破壊可能なステージ内のオブジェが多い。 --破壊を堪能できるという程ではないが、ステージを壊して回るのは悪くない。ただしステージ5の階段も簡単に壊せてしまうため足場に困るという事もありうる。 -やはり音楽とグラフィックのレベルは高い。 --ステージ描写は細かく、色彩も豊か。遠景もよく描かれている。 **賛否両論点 -難易度は低め --ゲームオーバーの条件が非常に緩く、キャラクター変更システムの影響によりスタート時で、最大8人までミスする事ができる。 --ステージ内の破壊可能オブジェやトランクは画面を切り替えれば復活する仕様なので、これを利用すれば簡単に最強状態になれる。同様にミスからの復活も非常に簡単。 --基本的に覚えゲーなので、ある程度やり込めば、クリアは難しくない。 **問題点 -''『魂斗羅』ではない。'' --元々、「ARC HOUND(アークハウンド)」という無関係だったゲームを無理矢理『魂斗羅』にしてしまった為に全体的にコレジャナイ感が強い。 --処理落ちも含め、もっさり感のあるゲーム性。操作は『魂斗羅』のそれだが、何か違うと思わざるを得ない。 --世界観も全体的にリアル寄りでシリーズの鍵となるエイリアンすら登場しない。 -処理落ちの多さ --敵が増えたりギミックが多いと、すぐに処理落ちしてしまう。最強状態では表示弾数も増えるので、かなり頻度が高い。 --ただ、他の『魂斗羅』シリーズと違い、軽快なゲーム性でもないのが救い。 -アイテム集めに遣り甲斐がない。 --敵もしくは構造物から出るアイテムを集め、パワーアップするのが本作。だが、画面から消えた敵や構造物は復活するので、同じ場所を行ったり来たりするだけで、すぐに最強状態になるだけのアイテムを集める事ができる。なので、ステージ1の序盤から最強状態にするのも簡単に出来る。 -キャラクター選択用のBGMが用意されているのは良いのだが、その度にステージのBGMが最初からになる。 -フォント --文章が用意されているのは良いがアルファベットは全て大文字で小文字は無い。 --また会話の際も、飛ばす事も字幕の早送りも出来ないのは不便。 -シナリオの練り込み不足 --バーンズ以外のキャラを選択すると会話シーンでも顔グラが変わるのは良いが、会話文章で出るのはバーンズの名前のみ。ゲームでは活躍しても会話では無視されている。イベントの顔グラも1度に4人分表示しても良かったと思われる。 --ストーリーの項を見てもらうと分かってもらえるが、エンディングが意味不明で消化不良気味。 --スタッフロールでは4人分の画像が用意されているが手前のバーンズの他のキャラは奥に向かって縮小している仕様に。 **総評 日本ではお蔵入りしてしまったものの、海外ではなぜか魂斗羅シリーズの一作として販売された作品。~ 各ステージのギミック、演出、書き込まれたグラフィック、音楽どれを取ってもハイレベルに作りこまれており、仲間のCPU援護射撃サポートなど斬新な試みなどもあり(あくまで『魂斗羅』として見なければ)ゲーム自体は良作に匹敵する。~ しかし、プレイヤーが『魂斗羅』に求めるものは何か。「エイリアンとの戦い」「スピーディーなアクション」「派手な演出」…本作にはそれがなかった。~ //しかもエンディングで訳の分からない終わり方も足を引っ張った。~ //そして処理落ち。こればっかりは、ゲーム性の違い云々以前。~ //元々、無関係だったゲームを無理やり『魂斗羅』にしたのが災いし、プレイヤーによっては黒歴史だという人もおり、賛否両論と言われた。 **余談 -評価の欄にある通り音楽自体は良好だったのか、後にWii『[[魂斗羅ReBirth]]』ではキャラクターセレクトBGMがAC版スーパー魂斗羅の音源でアレンジされた他、同作のサントラでもSTAGE 1のBGMのアレンジ版もボーナストラックとして収録されている。 --また、サントラの「魂斗羅クロニクルVol.2 The Beginning of the Legends」や「ミュージック フロム コナミアンティークス 〜ファミリーコンピュータ〜((本作のみボーナストラック扱い))」にて全曲収録されている。 -Switch/PS4/XboxOne/Winで配信されている『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』には収録されていないが、ソフトに入っている収録作品の解説や設定資料等が収められたボーナスブックで小さいながらも本作について触れられている。
*CONTRA FORCE 【こんとらふぉーす】 |ジャンル|アクション|&image(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/4/48/Contraforcecover.gif,height=160)| |対応機種|Nintendo Entertainment System|~| |メディア|ROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1992年9月30日|~| //|定価||~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |~|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~| |備考|日本未発売|~| |ポイント|お蔵入りしていたゲームからの『魂斗羅』化&br()グラディウス風強化&br()もっさりとしたテンポ&br()エイリアンなんて無かった&br()ラスボス、M字に斃れる&br()良く分からないエンディング|~| |>|>|CENTER:''[[魂斗羅シリーズリンク>魂斗羅シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -本作は元々「独立治安部隊アンタッチャブル」のメンバー4人がテロリストと戦う『アークハウンド』というゲームとして開発されていたのだが((日本でも1991年の10月~11月に発売が予定されていたことが当時の雑誌記事で見受けられる。))、発売が中止となった後、どういう訳か『魂斗羅』シリーズの1作として北米地域でのみ発売された。2人プレイ可。 -『魂斗羅』にあったエイリアンは全く登場しない。 **ストーリー 主人公のバーンズに、フォックスから電話がかかって来たとこからストーリーが始まる。 #region(英文op) -NEOCITY 1992~ 1992年 ネオシティ~ HI. IT'S ME, FOX.~ IS THAT YOU BURNS?~ もしもし、俺だ、フォックスだ。バーンズか?~ YEAH.~ そうだ。~ THE HEAD OF INTELLIGENCE~ IS IN SERIOUS TROUBLE.~ WE NEED YOUR HELP.~ 諜報機関のリーダーが重大なトラブルに巻き込まれた。お前の助けが欲しい。~ OK. I'LL BE IN THE~ OLD WAREHOUSE AT THE EDGE~ OF THE HARBOR.~ 分かった。埠頭の隅にある古倉庫を当たってみる。~ (そして倉庫に着くが・・・)~ FOX!!~ フォックス!!~ NOW WE MUST ELIMINATE YOU,~ BURNS!~ バーンズ、今度はお前を始末してやる! #endregion **システム -4人のキャラクターから選択可能。 --4人の隊員には、それぞれ、得意不得意などの個性がある。 ---最初に「PLAYER SELECT」とあるが、いつでも変更可能。 -4人の主人公、コントラフォースのメンバー。 --BURNS(バーンズ) ---コントラフォースのリーダー、ハンドグレネードとサブマシンガンを使う万能タイプ。 ---移動も速い方で、ジャンプ力が最も高い。 --SMITH(スミス) ---狙撃ライフルと誘導ミサイルを扱う長距離タイプ。 ---移動速度は遅い方。 --IRON(アイアン) ---移動力もジャンプ力も低いが、火炎放射器、バズーカなどの重火器を得意とする。 --BEANS(ビーンズ) ---爆発物の専門家。時限爆弾、地雷を扱うボンバーマン。クセは強いものの移動力は最速である。 -操作は『魂斗羅』に準拠。上下左右移動、ジャンプと一般的なアクションゲームのそれ。 --『魂斗羅』にあった回転ジャンプや斜め撃ちも実装。 -パワーアップはグラディウス方式のゲージ制。 --それまでの『魂斗羅』とは違い、本作では道中の障害物などから出て来るアイテムの取得に応じて一つ右にズレていき、セレクトボタンで選択すると対象の武器を装備する。 --武器は各キャラ3種類ずつ存在する他、本家シリーズにおけるラピッドビレッツを彷彿とさせる効果の連射性能を上げる物や、[[伝統の回転ジャンプ中に>メトロイドシリーズ]][[無敵効果を付加させる物>月風魔伝]]も存在する。 ---なお、キャラクターが使用出来る武器の中にはマシンガンや火炎放射機といったアクションシューティングではありがちな物がある他、爆弾を設置して攻撃するという珍しい物も存在。 -いつでもキャラクターを変更できる。 --ボス戦を含むプレイ中にスタートボタンを押せば行くことが出来る「COMMAND SELECT」の画面で、残機が残っている者に限られるがキャラクターを変更する事が出来る他、2Pも途中参加させる事が出来る。((ただし、何故かStage2だけはキャラクター変更ができない。))。 ---同社のタートルズに近い仕様だが、仲間の残機が尽きたらゲームオーバーとなる。 --「COMMAND SELECT」ではメンバーチェンジや2P途中参戦の他に、別の仲間をAI支援キャラとして出撃させる事も出来る、こちらは5秒間だけしか使えないが使用制限はない。 ---その際のCPUの行動パターンは6種類の中から自由に選べる。 **ステージ -パッケージ裏にもある通り、全部で5ステージ。ただし各ステージは長め。 --本作でも、横スクロールサイドビューと縦スクロールトップビューが交互に来るようになっている。 -コンティニューは無制限。 --やられた際は残機を消費してその場で復帰。なお、本作には、復活直後の無敵点滅の際に、スクロールしないという独特の仕様がある、これは無敵時間を利用して先へ進まないようにするためと思われる。 #region(各ステージ詳細) ***STAGE 1:STAGE 1:Warehouse -バーンズ達は埠頭の古倉庫で、諜報機関のリーダーを救出すべくテロリストの達を迎え撃つ!! -ステージ1は横スクロール。フォークリフトや、ベルトコンベヤー、動く足場などギミックも豊富。 -ステージクリア毎に会話が用意されている。クリアしたキャラに応じて会話用の顔グラが用意されているが、呼称はバーンズのみ。 #region(英文 ステージ1クリア直後) -主人公~ WELL IT SEEMS LIKE WE HAVE SETTLED THIS MATTER.~ よし、これでカタがついたらしいな。~ WHERE'S THAT HEAD HONCHO FOX WAS TALKING ABOUT?~ フォックスの言っていたリーダーはどこに囚われているんだ?~ OH NO!! THEY'RE~ GETTING AWAY BY SHIP!~ しまった!!奴等が船で逃げていくぞ!~ 敵登場~ BURNS, I'M WARNING YOU!~ IF YOUR BOSS'S LIFE IS~ IMPORATANT, YOU BETTER~ NOT LEAVE!~ バーンズ、忠告しておく!もしお前のボスの命が惜しいんなら、追いかけてこないほうがいいぞ!~ HA HA HA HA ...HUM... #endregion ***STAGE 2:Harbor -ステージ名は港とあるが、実際は戦艦を渡っていくステージである。 -縦スクロールトップビュー仕様でジャンプは出来ない仕様である。そして何故かここではキャラ変更が出来ないので辛い。 -テロリストを追って敵艦に乗り込むと銃撃戦が待っていた。巨大な空母に多数の戦闘機…敵側がいかに強大な軍備を持っているか伝わってくる。 #region(英文 ステージ2クリア直後) -主人公~ MAN! HOW COULD YOU DESTROY SUCH A HUGE SHIP?~ おい!こんなデカい船をぶっ壊すつもりか?~ 敵登場~ WE'RE KEEPING HIS FAMILY.~ IF YOU WANT TO HELP THEM,~ GO TO THE MATI BUILDING.~ 俺達は奴の家族をとっ捕まえてる。もしそいつらを助けたいんなら、マチ・ビルディングに行くんだな。 #endregion ***STAGE 3:Mati Building -奴が言っていたビル。ここで言うMATIとは日本語の街や町からもじったものと思われる。 -サイドビューステージ、ここでは全方向スクロールする。そこでは時間帯は夜で建設中ながらも、火炎放射、エレベーター、伝って移動するためのチェーンなどが盛り込まれている。シーソーに重量物を落下させて、反動で大きく飛躍する仕掛けなどもある。 #region(英文 ステージ3クリア直後) -主人公~ ..COME IN PLEASE,COME IN?~ …応答して下さい、どうぞ?~ THIS IS BLUE GROUP!~ こちらはブルー・グループ!~ ...COME IN ,COME IN....~ ...応答して下さい、どうぞ...~ BURNS, IT'S ME!~ バーンズ、私だ!~ 敵登場~ ...YOU SURVIVED!~ CONGRATULATIONS!~ ...生き延びたのか!大したもんだな!~ BUT REMEMBER,YOUR~ DESTINY WILL BE PLAYED~ OUT IN THIS TOWN.~ HA HA HA ...I KNOW~ だが忘れるな、お前の運命もこの街でオシマイだ。~ ハッハッハ…そうだとも。~ WHERE YOU ARE!~ 貴様、どこにいる!~ YOU'LL HAVE THE SAME FATE~ AS THE PEOPLE WHO ARE~ SLEEPING IN THAT BUILDING。~ お前もそのビルで眠ってる奴らと同じ運命を辿るんだ。 #endregion ***STAGE 4:Aircraft Rumble, and lastly -奴らは街を壊滅させる手段を握っているようだ、このままにはしておけない。 -縦スクロールステージでは『魂斗羅』らしく飛行機から飛行機へ、翼を渡り歩くというダイナミックな内容になっている。強風が吹き荒れておりバーンズ達も流されるほど。 -ボスを倒すと、そこにはプルトニウムが・・・。プレイヤーはそれを手にパラシュートで降り立った。 #region(英文 ステージ4クリア直後) -主人公~ THIS IS THE~ BEST PLACE TO RELAX.~ ここなら一息つけるな。~ BUT HOW COME YOU COULD~ TAKE A STRONG ITEM LIKE~ THE PLUTONIUM?~ しかし、何故プルトニウムみたいなヤバイ物を?~ 敵登場~ HEY GUYS!!CONGRATULATIONS~ ON YOUR SAFE RETURN!~ BUT TIME IS~ COMING TO AN END.~ やあ諸君!!生還おめでとう!しかし、破滅の時来たれりだ。~ THE NEXT OPPONENT~ WILL BE ME,~ THE LEADER OF THIS PLAN.~ WAIT FOR ME!~ 次の相手は私、今回の計画の首謀者だ。待ってろよ! #endregion ***STAGE 5:the Blue Group Headquarters -プルトニウムの悪用を阻止したが、戦いはまだ終わっていない。ラスボスを追って、ビルの中を駆け回る。 -全方向スクロール、サイドビューステージ。ガラスが割れる演出が驚かせてくれる。屋上で最終決戦が火蓋を落とす。 #region(英文 エンディング) -THIS SITUATION HAS~ ENDED WITH SEVERAL~ THINGS LEFT UNSOLVED.~ この騒動はいくつかの解かれぬ謎と共に幕を下ろした。~ THE HEAD, FOX, IS STILL~ MISSING. BURNS IS ~ FEELING THAT A SUSPICIOUS~ FIGURE IS LURKING~ BEHIND HIM. BUT THERE IS~ NO DOUBT HE WILL BE~ DEVOTED TO FIGHTING.~ リーダーもフォックスも未だに行方不明。~ バーンズは背後に蠢く黒幕の存在を感じている。~ だが彼が戦いに身を投じる事に疑いはない。~ WHICH IS WHY WE CAN~ CALL IT BURNS DESTINY.~ それがバーンズの運命なのだから。 -上記が本作のエンディングである。だが、フォックスは行方不明とあるがオープニングで殺害されている、しかもバーンズは、それを見ているので流れがおかしいと言える。更に敵の狙いも分らず仕舞い。かなり、投げやりのエンディングとなっている。 #endregion #endregion **評価点 -個性的なプレイヤーキャラクター達 --各キャラには特性が良く出ており、要所での使い分けが面白い。~ 使用可能な武器性能はともかく、本作ではジャンプ力の高さが設定されていて、キャラによっては得意なステージと苦手なステージが明確に分けられているのが特徴的。 --各キャラの顔もプレイヤーセレクト、通常表示、イベント会話など多数用意されており個性的な事からキャラ性を強く出している。 --イベント会話に至ってはステージ4クリア後の顔は別に用意されており嬉しそうな表情となっている。 ---ただし、主人公格のBURNS、ironも魂斗羅向きの顔だがプレイヤーセレクトと通常表示を比べてみると全く別人に見えてしまうのが難点。 -ステージ内のギミックも豊富。 --それぞれのステージに攻略のテーマ性があり、飽きさせない。 --作りも細かく、トップビューでやられた際のは勿論、ステージ2では海に落下した際のグラフィックまで用意されている。 -独特の支援システム --支援キャラはわずか5秒しか出撃出来ない欠点があるものの、使用制限が無く何度でも呼べる上、更にこの利点を利用することで継続して画面内に出し続ける事も可能。 --支援キャラは無敵状態で、敵弾も防ぐ。障害の向こうの敵を倒す時や、もちろんボス戦でも活躍出来る。 --加えて最強状態まで育てたキャラは、最強状態のまま支援してくれる他、システムの関係上ミスからの復帰の際にも役立ってくれる。 -破壊可能なステージ内のオブジェが多い。 --破壊を堪能できるという程ではないが、ステージを壊して回るのは悪くない。ただしステージ5の階段も簡単に壊せてしまうため足場に困るという事もありうる。 -やはり音楽とグラフィックのレベルは高い。 --ステージ描写は細かく、色彩も豊か。遠景もよく描かれている。 **賛否両論点 -難易度は低め --ゲームオーバーの条件が非常に緩く、キャラクター変更システムの影響によりスタート時で、最大8人までミスする事ができる。 --ステージ内の破壊可能オブジェやトランクは画面を切り替えれば復活する仕様なので、これを利用すれば簡単に最強状態になれる。同様にミスからの復活も非常に簡単。 --基本的に覚えゲーなので、ある程度やり込めば、クリアは難しくない。 **問題点 -''『魂斗羅』ではない。'' --元々、「ARC HOUND(アークハウンド)」という無関係だったゲームを無理矢理『魂斗羅』にしてしまった為に全体的にコレジャナイ感が強い。 --処理落ちも含め、もっさり感のあるゲーム性。操作は『魂斗羅』のそれだが、何か違うと思わざるを得ない。 --世界観も全体的にリアル寄りでシリーズの鍵となるエイリアンすら登場しない。 -処理落ちの多さ --敵が増えたりギミックが多いと、すぐに処理落ちしてしまう。最強状態では表示弾数も増えるので、かなり頻度が高い。 --ただ、他の『魂斗羅』シリーズと違い、軽快なゲーム性でもないのが救い。 -アイテム集めに遣り甲斐がない。 --敵もしくは構造物から出るアイテムを集め、パワーアップするのが本作。だが、画面から消えた敵や構造物は復活するので、同じ場所を行ったり来たりするだけで、すぐに最強状態になるだけのアイテムを集める事ができる。なので、ステージ1の序盤から最強状態にするのも簡単に出来る。 -キャラクター選択用のBGMが用意されているのは良いのだが、その度にステージのBGMが最初からになる。 -フォント --文章が用意されているのは良いがアルファベットは全て大文字で小文字は無い。 --また会話の際も、飛ばす事も字幕の早送りも出来ないのは不便。 -シナリオの練り込み不足 --バーンズ以外のキャラを選択すると会話シーンでも顔グラが変わるのは良いが、会話文章で出るのはバーンズの名前のみ。ゲームでは活躍しても会話では無視されている。イベントの顔グラも1度に4人分表示しても良かったと思われる。 --ストーリーの項を見てもらうと分かってもらえるが、エンディングが意味不明で消化不良気味。 --スタッフロールでは4人分の画像が用意されているが手前のバーンズの他のキャラは奥に向かって縮小している仕様に。 //↑ただの遠近法で、強調されてはいますが問題点とは思えませんが…… **総評 日本ではお蔵入りしてしまったものの、海外ではなぜか魂斗羅シリーズの一作として販売された作品。~ 各ステージのギミック、演出、書き込まれたグラフィック、音楽どれを取ってもハイレベルに作りこまれており、仲間のCPU援護射撃サポートなど斬新な試みなどもあり(あくまで『魂斗羅』として見なければ)ゲーム自体は良作と言える。~ しかし、プレイヤーが『魂斗羅』に求めるものは何か。「エイリアンとの戦い」「スピーディーなアクション」「派手な演出」…本作にはそれがなかった。~ //しかもエンディングで訳の分からない終わり方も足を引っ張った。~ そして処理落ち。こればっかりは、ゲーム性の違い云々以前。~ 元々、無関係だったゲームを無理やり『魂斗羅』にしたのが災いし、プレイヤーによっては黒歴史だという人もおり、賛否両論と言われた。~ つまり最初からお蔵入りにせず『アークハウンド』として出していれば単独の作品としてそれなりに評価されていたはずで、~ 『魂斗羅』の関連作品とされてしまったのはこのゲームにとっても『魂斗羅』シリーズにとっても不幸な事だったと言えよう。 **余談 -評価の欄にある通り音楽自体は良好だったのか、後にWii『[[魂斗羅ReBirth]]』ではキャラクターセレクトBGMがAC版スーパー魂斗羅の音源でアレンジされた他、同作のサントラでもSTAGE 1のBGMのアレンジ版もボーナストラックとして収録されている。 --また、サントラの「魂斗羅クロニクルVol.2 The Beginning of the Legends」や「ミュージック フロム コナミアンティークス 〜ファミリーコンピュータ〜((本作のみボーナストラック扱い))」にて全曲収録されている。 -Switch/PS4/XboxOne/Winで配信されている『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』には収録されていないが、ソフトに入っている収録作品の解説や設定資料等が収められたボーナスブックで小さいながらも本作について触れられている。

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