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*Mount Your Friends 【まうんと ゆあ ふれんず】 |ジャンル|アクション|#image(http://cdn.akamai.steamstatic.com/steam/apps/296470/header.jpg?t=1407525348)| |対応機種|Windows XP~8.1(Steam)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売・開発元|Stegersaurus Software|~| |発売日|2014年7月29日|~| |価格|498円|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen): ''良作''|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|パンツ男たちが織りなす肉体の饗宴&br()修練によって開かれる多彩な技の世界|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人型のキャラクターを高く積み上げて、人間タワーを築きあげる2Dアクションゲーム。~ オリジナルは2013年6月6日にXbox360のインディーズゲームとして発売された。その後、Steam Greenlightに登場するや圧倒的な支持を獲得し、Windows用ゲームとしてSteamより発売された。~ アクションゲームなのに「敵キャラクター」というものが登場しない点が特徴的。一部のニュースサイトでは「パズルゲーム」と表記されたこともある。キャラクターの特異な操作感覚が最大の障壁であり、また魅力でもある。 ---- **システム -真横からの視点の2Dゲーム。 -画面下部には地面が描かれており、一頭のヤギが佇んでいる(ヤギである意味は特にない。単なる人間タワーの土台である)。 -操作するキャラクターは基本的に、正面を向いたパンツ姿の男性である。手足の関節は円運動で自由に曲がるようになっている。 --関節がピン止めされてポーズを変えられる紙人形を、雑誌の付録などで見たことはないだろうか。要するにアレである。 -両手両足の先端には、W、A、S、Dという文字が書かれている。キーボードのキーを押したままマウスを動かすと対応する手足がその方向に動く。それ以外の部位は、引きずられるようにズルズルと動く。 --ゲームパッド使用時は、A、B、X、Yのボタンを押しながらアナログスティックを動かす。 -ヤギの上にキャラクターを登らせてSPACEキー(STARTボタン)を押すと、キャラクターは固まって動かなくなる。そして地上に次のキャラクターが登場して、今度はそれを操作することになる。 -操作キャラの両手両足の先端が、既に固着してタワーの一部となったキャラクターの手足や頭に触れると「しっかり掴む」ことができる。そこを支えにして他の四肢でさらに高い地点を掴んでよじ登っていく。 -2人目以降のキャラクターは、直前のキャラクターより少しでも高い地点に体の一部を置かなくてはならない(言い換えると、高さを更新しなければならない)。そして一人につき60秒の時間制限がある。 -もちろん登っている途中に落下することもあり得る。墜落の衝撃でしばらく正常な操作が効かなくなるが、残り時間があれば再び登攀に挑戦することもできる。 -ここまで読んでお分かりのように、「60秒以内に高さを更新しなければならない」というノルマは、操作キャラが交代して塔が高くなるほど困難になっていく。制限時間内に高さを更新できなければゲームオーバーとなる。 -1人プレイは自分との戦い。自己最高記録を更新することが目標となる。2~4人プレイは交互にプレイして、敗者が脱落していくサバイバルゲームとなる。 ---- **評価点 -修練が上達につながる操作感覚。 --本作には「敵キャラ」という物が登場せず、独特のキャラクター操作法が最大の障壁となる。かなり癖のある操作感覚であり、きっと初回プレイでは高くよじ登るどころか満足に歩くことすらおぼつかないだろう。 --しかし何度もプレイしていると、見違えるようにスムーズに操作できるようになりスイスイと登れるようになる。「ゲームに上達する喜び」を、とてもダイレクトに感じることができるだろう。 --さらに熟達すると数々の華麗な技を繰り出すことができるようになる。地上から反動をつけて高くジャンプしたり、たった一本の腕や足で体全体を支えたり…と、その姿はまるで器械体操のようである。 --多人数プレイの場合、他人の妨害という要素が絡むので、技の応酬はさらに苛烈なものとなる。 ---中でも、ゲームフィールドの左右ギリギリに寄せた上で、キャラクターを横向きに固着させて相手の進路を塞いでしまう技は、完全に決まると勝ち確定のため「禁じ手にすべきでは?」と議論されることもある。 --その一方で、勝敗には関与しない「魅せ技」も多数考案されている。手足を独立して動かせるので、本当に多彩なポーズや動きが可能である。 **バカゲー要素 -おバカなビジュアル。 --まずゲームの題材が人間タワーだという時点でバカなのだが、グラフィックやキャラクターデザインが、それにさらなる拍車をかける。 --先にも述べたが、操作するキャラクターはパンツ一丁の半裸男性。カートゥーン風に簡略ディフォルメされているが、見るからに珍妙な姿である。 --そして動くたびにパンツの股間部分が「''ぷらんぷらん''」している。このせいでSteamでは年齢制限作品にされてしまったという、いわくつきの一品である。 --次々と新しいキャラが入れ替わり登場するのだが、彼らはそれぞれ異なる個性ゆたかな外見をしている。通常はランダムに生成されるが、プレイヤーの好みでカスタマイズすることも可能。また彼らにはそれぞれ名前と国籍があり、画面右下に表示される。 --こんなパンツ男たちの肉体が絡みあい、力学的にありえない高さのタワーを形成する。その雄々しくも珍妙なビジュアルは、プレイヤーの心を強くとらえて離さない。 -重厚なサウンド。 --そんなおバカなビジュアルに反して、BGMは映画音楽を彷彿させる壮大なオーケストラ曲である。~ そして野太い声で''「ぐう゛うううぅぅ~っ!!」''と押し殺したような悲鳴が響きわたり、何やら只事でない雰囲気を感じさせる。 -人を縦に積むのではなく、横に伸ばして「人間橋」を作るモードもある。 ---- **総評 ビジュアル面からバカゲーと断じられて当然の作品だが、実は見た目に似合わぬ奥の深さを備えている。~ なんといっても、練習量に応じてどんどん技量が向上していくのはとても痛快である。始めたばかりの初心者と熟練者とでは、同じゲームとは思えないほど動きが違う。初心者がロッククライミングのように一歩ずつよじ登っていくのに対して、達人は誇張ではなく本当に宙を舞うのだ。ある意味では競技性が強いとも言えるだろう。~ ゲームという物をやり始めた頃に感じていた「キャラを操作する楽しさとゲームに上達する喜び」を、再び味わいたいという人に特にオススメしたい。仲間とワイワイ楽しむも、ひとり記録を突き詰めるもまた一興である。 **余談 -2018年2月24日に続編である『Mount Your Friends 3D:A Hard Man is Good to Climb』がSteamにて配信開始。タイトルに有るようにグラフィックが3Dとなり、操作も両足部分の操作がなくなり簡略化されたことで幾らか取っ付きやすくなった。 ---- **参考動画 #region(公式トレーラー) &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=0ze_3yTxd8c) #endregion //実況動画とかいらんから ----
*Mount Your Friends 【まうんと ゆあ ふれんず】 |ジャンル|アクション|#image(http://cdn.akamai.steamstatic.com/steam/apps/296470/header.jpg?t=1407525348)| |対応機種|Windows XP~8.1(Steam)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売・開発元|Stegersaurus Software|~| |発売日|2014年7月29日|~| |価格|498円|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen): ''良作''|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|パンツ男たちが織りなす肉体の饗宴&br()修練によって開かれる多彩な技の世界|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人型のキャラクターを高く積み上げて、人間タワーを築きあげる2Dアクションゲーム。~ オリジナルは2013年6月6日にXbox360のインディーズゲームとして発売された。その後、Steam Greenlightに登場するや圧倒的な支持を獲得し、Windows用ゲームとしてSteamより発売された。~ アクションゲームなのに「敵キャラクター」というものが登場しない点が特徴的。一部のニュースサイトでは「パズルゲーム」と表記されたこともある。キャラクターの特異な操作感覚が最大の障壁であり、また魅力でもある。 ---- **システム -真横からの視点の2Dゲーム。 -画面下部には地面が描かれており、一頭のヤギが佇んでいる(ヤギである意味は特にない。単なる人間タワーの土台である)。 -操作するキャラクターは基本的に、正面を向いたパンツ姿の男性である。手足の関節は円運動で自由に曲がるようになっている。 --関節がピン止めされてポーズを変えられる紙人形を、雑誌の付録などで見たことはないだろうか。要するにアレである。 -両手両足の先端には、W、A、S、Dという文字が書かれている。キーボードのキーを押したままマウスを動かすと対応する手足がその方向に動く。それ以外の部位は、引きずられるようにズルズルと動く。 --ゲームパッド使用時は、A、B、X、Yのボタンを押しながらアナログスティックを動かす。 -ヤギの上にキャラクターを登らせてSPACEキー(STARTボタン)を押すと、キャラクターは固まって動かなくなる。そして地上に次のキャラクターが登場して、今度はそれを操作することになる。 -操作キャラの両手両足の先端が、既に固着してタワーの一部となったキャラクターの手足や頭に触れると「しっかり掴む」ことができる。そこを支えにして他の四肢でさらに高い地点を掴んでよじ登っていく。 -2人目以降のキャラクターは、直前のキャラクターより少しでも高い地点に体の一部を置かなくてはならない(言い換えると、高さを更新しなければならない)。そして一人につき60秒の時間制限がある。 -もちろん登っている途中に落下することもあり得る。墜落の衝撃でしばらく正常な操作が効かなくなるが、残り時間があれば再び登攀に挑戦することもできる。 -ここまで読んでお分かりのように、「60秒以内に高さを更新しなければならない」というノルマは、操作キャラが交代して塔が高くなるほど困難になっていく。制限時間内に高さを更新できなければゲームオーバーとなる。 -1人プレイは自分との戦い。自己最高記録を更新することが目標となる。2~4人プレイは交互にプレイして、敗者が脱落していくサバイバルゲームとなる。 ---- **評価点 -修練が上達につながる操作感覚。 --本作には「敵キャラ」という物が登場せず、独特のキャラクター操作法が最大の障壁となる。かなり癖のある操作感覚であり、きっと初回プレイでは高くよじ登るどころか満足に歩くことすらおぼつかないだろう。 --しかし何度もプレイしていると、見違えるようにスムーズに操作できるようになりスイスイと登れるようになる。「ゲームに上達する喜び」を、とてもダイレクトに感じることができるだろう。 --さらに熟達すると数々の華麗な技を繰り出すことができるようになる。地上から反動をつけて高くジャンプしたり、たった一本の腕や足で体全体を支えたり…と、その姿はまるで器械体操のようである。 --多人数プレイの場合、他人の妨害という要素が絡むので、技の応酬はさらに苛烈なものとなる。 ---中でも、ゲームフィールドの左右ギリギリに寄せた上で、キャラクターを横向きに固着させて相手の進路を塞いでしまう技は、完全に決まると勝ち確定のため「禁じ手にすべきでは?」と議論されることもある。 --その一方で、勝敗には関与しない「魅せ技」も多数考案されている。手足を独立して動かせるので、本当に多彩なポーズや動きが可能である。 **バカゲー要素 -おバカなビジュアル。 --まずゲームの題材が人間タワーだという時点でバカなのだが、グラフィックやキャラクターデザインが、それにさらなる拍車をかける。 --先にも述べたが、操作するキャラクターはパンツ一丁の半裸男性。カートゥーン風に簡略ディフォルメされているが、見るからに珍妙な姿である。 --そして動くたびにパンツの股間部分が「''ぷらんぷらん''」している。このせいでSteamでは年齢制限作品にされてしまったという、いわくつきの一品である。 --次々と新しいキャラが入れ替わり登場するのだが、彼らはそれぞれ異なる個性ゆたかな外見をしている。通常はランダムに生成されるが、プレイヤーの好みでカスタマイズすることも可能。また彼らにはそれぞれ名前と国籍があり、画面右下に表示される。 --こんなパンツ男たちの肉体が絡みあい、力学的にありえない高さのタワーを形成する。その雄々しくも珍妙なビジュアルは、プレイヤーの心を強くとらえて離さない。 -重厚なサウンド。 --そんなおバカなビジュアルに反して、BGMは映画音楽を彷彿させる壮大なオーケストラ曲である。~ そして野太い声で''「ぐう゛うううぅぅ~っ!!」''と押し殺したような悲鳴が響きわたり、何やら只事でない雰囲気を感じさせる。 -人を縦に積むのではなく、横に伸ばして「人間橋」を作るモードもある。 ---- **総評 ビジュアル面からバカゲーと断じられて当然の作品だが、実は見た目に似合わぬ奥の深さを備えている。~ なんといっても、練習量に応じてどんどん技量が向上していくのはとても痛快である。始めたばかりの初心者と熟練者とでは、同じゲームとは思えないほど動きが違う。初心者がロッククライミングのように一歩ずつよじ登っていくのに対して、達人は誇張ではなく本当に宙を舞うのだ。ある意味では競技性が強いとも言えるだろう。~ ゲームという物をやり始めた頃に感じていた「キャラを操作する楽しさとゲームに上達する喜び」を、再び味わいたいという人に特にオススメしたい。仲間とワイワイ楽しむも、ひとり記録を突き詰めるもまた一興である。 **余談 -2018年2月24日に続編である『Mount Your Friends 3D:A Hard Man is Good to Climb』がSteamにて配信開始。タイトルに有るようにグラフィックが3Dとなり、操作も両足部分の操作がなくなり簡略化されたことで幾らか取っ付きやすくなった。 ---- **参考動画 #region(公式トレーラー) &video(https://www.youtube.com/watch?v=0ze_3yTxd8c) #endregion //実況動画とかいらんから ----

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