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*アークザラッド 機神復活 【あーくざらっど きしんふっかつ】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B00014ASYS)| |対応機種|ワンダースワンカラー(スワンクリスタル対応)|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント&br()トーセ|~| |発売日|2002年7月4日|~| |定価|4,980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[アークザラッドシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 携帯機において発売された『アークザラッドシリーズ』の4作目。~ 番外編的な扱い故か、2及び3のキャラも登場する直接的な続編ながらナンバリングはなくなっている。 ---- **評価点 ''シナリオ面'' -2及び3の続編として短いながらも無難に良くまとまっている。 --2の主人公であるエルクを再度主人公にすえ、1のヒロインであるククルにそっくりな未来から来た少女フィニアをヒロインにすえたファンには嬉しい人選。 ---ハード性能ゆえに総数は少ないものの、仲間キャラも2及び3からそれぞれ平均的に選ばれている。 ''戦闘画面の再現度'' -WSCでの発売だけに正直「光と音のRPG」とはいえなくなってしまっているが、それでも出来る限りでの再現を目指したのが良く分かる出来ではある。 --例えば、キャラクターボイスによる掛け合いがテキストメッセージの表示に置き換えられるなど雰囲気を良く捉えている。 ''ある程度のやりこみ要素'' -隠しキャラであるちょこ、一部仲間キャラの加入状況で変わるギルドの依頼、手配モンスターから盗める強力なアイテム等、やりこみ要素も存在する。 --特に「出来るだけ仲間を加入させない」でいると、シュウの再加入が早まる為に、通常加入では戦えないボス敵から強力なアイテムを盗めるようになる。 ---- **賛否両論点 ''少々極端な戦闘バランス'' -レベルアップによる成長が大きく出やすく、育っていれば圧倒的、育てていないキャラでは雑魚相手ですら通常攻撃が1になってしまう事も多い。 --この問題が目に付きやすいのが主にボス戦。当然ながらボスのレベルは現状の雑魚より高い為、雑魚は普通に相手できてもボスには通常攻撃が一切通らない事態にも遭いやすい。 --とはいえ本作は非常にレベルアップしやすくなっており、かなわないと思ったら少しレベル上げを行えば問題なく進められる。 ---また、そうでなくともスキル攻撃は通りやすく、サポートスキル等の戦略でボス戦を切り抜けることも可能なゲームバランスに収まっている。 ''寄り道前提のゲームバランス'' -本作も過去作同様ギルド依頼や手配モンスターはあるのだが、これらを行うかどうかでゲームバランスが大きく変わる。 --早い話が、「寄り道しながらレベルを上げてちょうど良い」具合である。 ---その為、本編を進めるよりもギルド依頼等にかまけている方がプレイが順調で、本編のみを追いかけようとするとレベル差が非常に厳しい。 ---プレイスタイルによって本作の体感の難易度は変わりやすい。 ''練りこみ不足の新システム'' -本作特有の新システム「ラッシュモード」が中途半端な出来になっている。 --一定以上のダメージが溜まると自動で発動し、制限時間は数秒だが移動範囲に制限が無くなり、時間切れまでは何度でも通常攻撃が行えるモード。スキルを使うとそこで終了となる。 ---反撃を受けずに時間切れまで何度でも攻撃を行えるのは強力だが、前述の通り、ボス等の相手にはとことんダメージを与えられないのが本作の通常攻撃である。 ---それでもレベルの高いボス相手であれば、ひたすら通常攻撃を行う事で2レベルも上がってしまう事もある為、役に立たないという事はないのだが。 --ダメージ総数が条件である為、序盤は非常に発動しにくい。その為、序盤は死にシステムになってしまっている。 ---- **問題点 //''WSCで発売してしまった事'' //-ハードの性能内で頑張っているとはいえ、ビジュアル面やサウンド面では過去作に大きく劣っている。 //--「光と音のRPG」として売り出したアークシリーズだけに、その面を活かせないハードでの発売自体を快く思っていないファンも多い。 //まるでWS自体に問題があるような書き方なのでCO。 ''敵の重要キャラに因縁の相手が不参加'' -本作は2に登場した「グロルガルデ」によって滅ぼされた500年後の未来からフィニアが来た事によって始まるのだが、そのグロルガルデの因縁の相手ヂークベックは今回不参加。 --戦闘に参加しないどころか、一切登場しない。 ''戦闘テンポの悪さ'' -戦闘中の武器ごとの攻撃パターンは再現を頑張っているものの、味方が育つほどに攻撃時間が長くなってしまい、終盤はかなり待たされる。 --敵の思考・移動・攻撃時間は過去作とそれほど変わらない為、敵に待たされて苛立つという事が少ないだけまだマシだが。 ''パーティーメンバーの自由が効かない'' -戦闘に出せるのが3人と少ない割には内2人がフィニアとエルクで固定。残る1人しか自由が効かない。 --他の作品はほぼ自由自在だったため非常に残念である。 ---前作までのキャラが使えるという魅力を大きく損なってしまっている。 --加えてパーティ外成長がない為、色々な味方を使う為にレベル上げをしようと思っても一人ずつしか育てられない。 ---かといって道すがら育てようと思うと、低レベルでは通常攻撃が雑魚にすら役に立たないので、固定二人のお荷物にしかならない。 --固定メンバー二人がステータスが高くボス戦で有効なストライクパワーを覚えるエルク、ロッドや銃による範囲攻撃や回復担当のフィニアなので、ある程度は自然に育つこの二人でもどうとでもなる。そういう意味では最低限、ゲームバランスは取れている。 ''アイテム合成の廃止'' -2で初登場し、3で大幅進化したアイテム合成が本作にはない。 --WSというソフトの容量の問題かもしれないが、やはり好評だった為残念である。 ---- **総評 よりにもよってハードにWSCを選択してしまった事でハード性能に苦労しているが、ハード性能の範囲で言えば非常に良く出来た作品。~ 度々続編でシナリオが問題視されるアークシリーズにおいて、過去作品のキャラを上手く扱っている点も見過ごせない。~ ただしシナリオ面では過去作をプレイしていないと分かりづらい事も多いため、ファン向けのゲームになってしまっているのは少々残念である。
*アークザラッド 機神復活 【あーくざらっど きしんふっかつ】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B00014ASYS)| |対応機種|ワンダースワンカラー(スワンクリスタル対応)|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント&br()トーセ|~| |発売日|2002年7月4日|~| |定価|4,980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[アークザラッドシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[SIEワールドワイド・スタジオ作品]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 携帯機において発売された『アークザラッドシリーズ』の4作目。~ 番外編的な扱い故か、2及び3のキャラも登場する直接的な続編ながらナンバリングはなくなっている。 ---- **評価点 ''シナリオ面'' -2及び3の続編として短いながらも無難に良くまとまっている。 --2の主人公であるエルクを再度主人公にすえ、1のヒロインであるククルにそっくりな未来から来た少女フィニアをヒロインにすえたファンには嬉しい人選。 ---ハード性能ゆえに総数は少ないものの、仲間キャラも2及び3からそれぞれ平均的に選ばれている。 ''戦闘画面の再現度'' -WSCでの発売だけに正直「光と音のRPG」とはいえなくなってしまっているが、それでも出来る限りでの再現を目指したのが良く分かる出来ではある。 --例えば、キャラクターボイスによる掛け合いがテキストメッセージの表示に置き換えられるなど雰囲気を良く捉えている。 ''ある程度のやりこみ要素'' -隠しキャラであるちょこ、一部仲間キャラの加入状況で変わるギルドの依頼、手配モンスターから盗める強力なアイテム等、やりこみ要素も存在する。 --特に「出来るだけ仲間を加入させない」でいると、シュウの再加入が早まる為に、通常加入では戦えないボス敵から強力なアイテムを盗めるようになる。 ---- **賛否両論点 ''少々極端な戦闘バランス'' -レベルアップによる成長が大きく出やすく、育っていれば圧倒的、育てていないキャラでは雑魚相手ですら通常攻撃が1になってしまう事も多い。 --この問題が目に付きやすいのが主にボス戦。当然ながらボスのレベルは現状の雑魚より高い為、雑魚は普通に相手できてもボスには通常攻撃が一切通らない事態にも遭いやすい。 --とはいえ本作は非常にレベルアップしやすくなっており、かなわないと思ったら少しレベル上げを行えば問題なく進められる。 ---また、そうでなくともスキル攻撃は通りやすく、サポートスキル等の戦略でボス戦を切り抜けることも可能なゲームバランスに収まっている。 ''寄り道前提のゲームバランス'' -本作も過去作同様ギルド依頼や手配モンスターはあるのだが、これらを行うかどうかでゲームバランスが大きく変わる。 --早い話が、「寄り道しながらレベルを上げてちょうど良い」具合である。 ---その為、本編を進めるよりもギルド依頼等にかまけている方がプレイが順調で、本編のみを追いかけようとするとレベル差が非常に厳しい。 ---プレイスタイルによって本作の体感の難易度は変わりやすい。 ''練りこみ不足の新システム'' -本作特有の新システム「ラッシュモード」が中途半端な出来になっている。 --一定以上のダメージが溜まると自動で発動し、制限時間は数秒だが移動範囲に制限が無くなり、時間切れまでは何度でも通常攻撃が行えるモード。スキルを使うとそこで終了となる。 ---反撃を受けずに時間切れまで何度でも攻撃を行えるのは強力だが、前述の通り、ボス等の相手にはとことんダメージを与えられないのが本作の通常攻撃である。 ---それでもレベルの高いボス相手であれば、ひたすら通常攻撃を行う事で2レベルも上がってしまう事もある為、役に立たないという事はないのだが。 --ダメージ総数が条件である為、序盤は非常に発動しにくい。その為、序盤は死にシステムになってしまっている。 ---- **問題点 //''WSCで発売してしまった事'' //-ハードの性能内で頑張っているとはいえ、ビジュアル面やサウンド面では過去作に大きく劣っている。 //--「光と音のRPG」として売り出したアークシリーズだけに、その面を活かせないハードでの発売自体を快く思っていないファンも多い。 //まるでWS自体に問題があるような書き方なのでCO。 ''敵の重要キャラに因縁の相手が不参加'' -本作は2に登場した「グロルガルデ」によって滅ぼされた500年後の未来からフィニアが来た事によって始まるのだが、そのグロルガルデの因縁の相手ヂークベックは今回不参加。 --戦闘に参加しないどころか、一切登場しない。 ''戦闘テンポの悪さ'' -戦闘中の武器ごとの攻撃パターンは再現を頑張っているものの、味方が育つほどに攻撃時間が長くなってしまい、終盤はかなり待たされる。 --敵の思考・移動・攻撃時間は過去作とそれほど変わらない為、敵に待たされて苛立つという事が少ないだけまだマシだが。 ''パーティーメンバーの自由が効かない'' -戦闘に出せるのが3人と少ない割には内2人がフィニアとエルクで固定。残る1人しか自由が効かない。 --他の作品はほぼ自由自在だったため非常に残念である。 ---前作までのキャラが使えるという魅力を大きく損なってしまっている。 --加えてパーティ外成長がない為、色々な味方を使う為にレベル上げをしようと思っても一人ずつしか育てられない。 ---かといって道すがら育てようと思うと、低レベルでは通常攻撃が雑魚にすら役に立たないので、固定二人のお荷物にしかならない。 --固定メンバー二人がステータスが高くボス戦で有効なストライクパワーを覚えるエルク、ロッドや銃による範囲攻撃や回復担当のフィニアなので、ある程度は自然に育つこの二人でもどうとでもなる。そういう意味では最低限、ゲームバランスは取れている。 ''アイテム合成の廃止'' -2で初登場し、3で大幅進化したアイテム合成が本作にはない。 --WSというソフトの容量の問題かもしれないが、やはり好評だった為残念である。 ---- **総評 よりにもよってハードにWSCを選択してしまった事でハード性能に苦労しているが、ハード性能の範囲で言えば非常に良く出来た作品。~ 度々続編でシナリオが問題視されるアークシリーズにおいて、過去作品のキャラを上手く扱っている点も見過ごせない。~ ただしシナリオ面では過去作をプレイしていないと分かりづらい事も多いため、ファン向けのゲームになってしまっているのは少々残念である。

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