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*スーパーロボット大戦OG ダークプリズン 【すーぱーろぼっとたいせんおーじー だーくぷりずん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/jp0700npjb00521_00srwogdp000000001_jacket?$pkg$,width=255)| |対応機種|プレイステーション3|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|B.Bスタジオ、トーセ|~| |発売日|2014年4月17日|~| |定価|3,086円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦関連作品リンク>スーパーロボット大戦シリーズ]]''| |>|>|CENTER:&color(blue){OGシリーズ}:[[OG1>スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION]] / [[OG2>スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2]] / [[OGs>スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]] / [[OG外伝>スーパーロボット大戦OG外伝]] / [[第2次OG>第2次スーパーロボット大戦OG]]/''OGDP''/ [[OGMD>スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『スーパーロボット大戦OG』シリーズ屈指の人気キャラであるシュウ・シラカワを主人公に据え、『[[第2次スーパーロボット大戦OG]](以下『第2次OG』『本編』)』のシナリオの裏側をシュウの視点で描いたサイドストーリー。~ 『第2次OG』の前半は『[[スーパーロボット大戦EX]]』のシナリオが組み込まれており、それぞれのルートが「マサキの章」「リューネの章」に相当した。それに対し、本作は「OG版シュウの章」と言える。~ なお『[[スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE]](以下『OGIB』)』の限定版には本作を先行プレイできるプロダクトコードが付属していた。~ 略称は頭文字を取って『OGDP』など。ちなみに「OGDP」についてはゲーム中にも「ver.OGDP」とつけられた曲があるので公式の略称である((『DP』のみだとポケモンと勘違いされるので注意。))。 **特徴・評価点 -インターフェース、システムの改善 --基本的なインターフェースやシステムは『第2次OG』と同様だが、いくつか改善されている点がある。 ---特にアビリティはAPと呼ばれるポイントを使うことで売買できるようになった。 ---また、ロボット図鑑は解説文を消して機体グラフィックだけを鑑賞できるようになった。解説文も「電撃スパロボ!2013春号」に収録されていた加筆版に差し替えられている。 ---用語集が大幅に増補され、本筋に直接関係ない食材名や難読漢字、よりディープな設定なども解説されるようになった。 -新キャラ、新機体が追加。 --『[[第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-]]』のオリジナル主人公セレーナ・レシタールが参戦。さらに外伝小説『告死鳥戦記』の主人公機であるゲシュテルベンのカスタム機に乗ってくる。 //最後の一人はクォヴレーでは? //クォヴレーはOGsの冒頭で登場済。 //すまんけどネタバレになるので削除。あと「パイロットとして」とは一言も言ってない。 ---本作は『第3次α』の前日譚にあたり、彼女の所属部隊であるチーム・ジェルバでの同僚アルバーダ・バイラリン((『第3次α』では故人。シナリオ中で名前だけ出ていた。))も登場する。 --時系列的に続編となる『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』からもガエンが他の魔装機神キャラに先駆けて登場。なおシナリオの都合上最後まで使うことはできず、途中で離脱する。 --完全新キャラとしてヨン・ジェバナ((ヨン=4=クワトロ、ジェバナ=バジーナのアナグラム、と言う事で、名前がクワトロのパロディとなっている。))が登場。今までにありそうで無かった立場のキャラクターとなっている。フラグ次第では、古参プレイヤーにとって思い入れ深いであろうとある敵機体を鹵獲・搭乗出来るファンサービスも。 -『第2次OG』本編で描かれなかったシュウ復活の経緯、および鋼龍戦隊と合流するまでの活動が本格的に描かれている。 --古参プレイヤーであれば『EX』での行動と照らし合わせれば描かれていなくてもおおよその経緯は把握できたが、これらを知らないプレイヤーにとっては唐突感が否めなかった。そのため、本作でようやく『第2次OG』本編の全貌が明らかになったと言える。 --『第2次OG』で不足していたラ・ギアスの世界観解説が各所でなされており、初プレイ者にも優しい。他にも、『OGMD』、『魔装機神F』への伏線と呼べそうな描写が多数盛り込まれている。 --大まかな話の流れこそ『EX』を踏襲しているが、展開自体には大胆なアレンジがなされている。また、『EX』でのラスボスは本作では中ボスであり、その後についても描かれているのも特徴といえるだろう。シュウというキャラクターの魅力を存分に引き出したシナリオは評価が高い。 ---目的のために暗躍しながらも仲間となったものは決して見捨てないなど、今まであまり見られなかったシュウの一面がしっかり描かれている。新しい面とはいえ今までもそういった要素は垣間見えており、キャラが変わったと感じるような違和感は一切ない。 ---なお、『第2次OG』の延長線上のシナリオという事もあり、脚本を担当したのは同じく寺田貴信氏と竹田裕一郎氏。両氏が書きたかった「シュウの章」が本作であるといえる。 --登場キャラクターが少ない分、キャラ同士の交流も非常に丁寧に描かれている。 ---不可抗力ではあるのだが『OG』シリーズ本編は登場キャラが多く、その影響でシナリオが散漫になってしまっている面もあった。本作ではしっかりとシュウに焦点を絞っているため過不足なく描いており、そのシナリオは評価が高い。戦闘時の特殊台詞の多彩さも魅力の一つ。 ---特に、シュウとは打算的な関係かつ仇として登場したアルバーダは裏主人公とも言える活躍を見せ、エンディングではシュウの新たな一面を引き出したとして高い評価を得た。それ故に彼を待ち受けるであろう運命を思い、やるせない気分になるプレイヤーも多いが……。 -難易度も、従来の『EX』よりやさしめに調整されている。 --もともと『EX』のシュウの章は隠しシナリオで、難易度も「むずかしい」と設定されていた。その表示に偽りはなく、攻略には知恵と経験が必要とされていた。~ 今作では『第2次OG』のグランゾンとほぼ同じ能力を有しており非常に硬く、シュウも統率を得たことで火力が増しており、突出してもそう簡単には撃墜されなくなっている。 --さらに、中盤の山場およびラストステージではネオ・グランゾンに変身し、自由に使うことができる。使える場面は少ないが、その分性能は恐ろしく高い。 ---専用BGMとして、シュウのテーマであり人気曲「ダークプリズン」の新規アレンジバージョンが登場。この曲の評価も非常に高い。BGMの優先度も最大になるので、相手がラスボスであろうとお構いなしに流れるようになる。 ---どちらの変身も、イベントの内容とBGMの相乗効果で非常に盛り上がる。ラストステージに至ってはラスボスの小物ぶりと相まって、もはや誰がラスボスかわからなくなるほどシナリオが作りこまれている(もちろん、シュウを際立たせるために意図的に小物として描いているのだろうと推測される。しかし、シナリオは熱いので、「ラスボスが弱くて盛り上がらない」と言う事はない)。 --ただし、SRポイント取得は『第2次OG』より困難なものが多い。そのため、熟練者でも退屈することはなくなっている。 --今作ではバランスブレイカー候補の一つである「アタッカー」の所持者はいない。シュウとグランゾンが他の仲間と比較すると大幅に強力だが、本作ではそれを見越したシナリオ展開がなされており、また、基本的に出撃枠が余ることはないため、問題視はされていない。 -戦闘アニメは『第2次OG』を同じくフルHDのドットアニメ。クオリティも極めて高い。 --ゲシュテルベン改を始め、新規機体は完全新規の戦闘アニメが用意されている。 --グランゾンの戦闘アニメは基本『OG外伝』を元にHD化した『第2次OG』と異なり、マップ兵器以外完全新規となっている。 --ネオ・グランゾンは攻撃の流れなどはグランゾンの流用だが、よく見ると細かい挙動が異なる。 ---象徴とも言える必殺武器「縮退砲」は当然新規。その%%やり過ぎ感%%気合い溢れる戦闘アニメは一見の価値あり。 -BGMは基本『第2次OG』からの流用だが、アルバーダなど新キャラは当然新規曲。 --セレーナのテーマ「CRYING SURVIVOR」も新規にアレンジされている。 --ガエンは『ROE』からの流用となっている。また、『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]』からも流用されている曲がある。 --逆に次回作である『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END]]』では本作の曲が流用されている、 --前述のようにネオ・グランゾンには専用の新規アレンジバージョンが用意されている。 ---こちらは今までにありそうでなかった曲調であり、登場時の演出と相まって評価は高い。 **賛否両論点 -難易度がやや高い --前述のように味方キャラが少ない。スポット参戦、途中離脱するキャラを除くと最後まで使えるのはわずか7人。 --さらにサポートをこなせるキャラがほとんどいない。修理はモニカがいるので何とかなるが、補給は強化パーツや補給装置に頼るしかない。 ---だが補給装置を装備できる機体に乗れるのがセレーナ、アルバーダ、ヨンの3人だけ。3人とも前線で戦えるだけの能力は持つので、誰をサポートに回すかが悩みどころ。 --本作は戦艦がないため、危なくなったら戦艦に搭載して回復…と言う手が使えない。そのうえ味方機体が1機でも撃墜されるとゲームオーバーになるステージも多いので、能力的に劣るテリウス、サポート型のモニカはかなりしっかりと鍛えておかないと危険。 --多くのマップは『EX』と同じく、飛び抜けて強いシュウとグランゾン(およびネオ・グランゾン)に任せてしまえばどうとでもなる。しかし、シュウが出撃できないステージもいくつかあるので、あまり頼りすぎるとそれらのステージで詰む((『EX』では、数ターン耐えきればクリアになるマップと、テリウスが初出撃する訓練マップ(つまり、『育ててなくて詰む』と言うことがない)のみだったが、今作はシュウ抜きで敵を全滅させなければならないステージが4つほど存在する。))。 **問題点 -戦闘アニメと属性が違う攻撃がある。 --ゲシュテルベン改のカイリー・クレーバーは射撃しかしてないが格闘。ブレード・レールガンLはちょっとした射撃から豪快な斬撃で終るが射撃。プファイルIIIのガン・スタブレーダーはちょっとした斬撃から豪快な射撃で終るが格闘。など ---特にガン・スタブレーダーはどう見ても射撃属性、パイロットが射撃重視、プファイルIIIのほとんどの武器が射撃属性、のため盛大にツッコまれた。 //-全27話と話数が短い。また、キャラが少ない分1マップも短い。元々のEXシュウの章が短め(全14~15話)というのもあるが。 //--ストーリー的には、その分中弛みや引き伸ばしがないとも言えるが、やり応えと言う意味ではやはり物足りない。 //--そもそも本作は3,086円、もしくはOGIB初回特典版の付属プロダクトコード(通常版との価格差は1,500円)と、短い分だけ通常より安価となっている。 //値段相応だし、これを問題にしてたら低価格ソフト全部問題になっちゃうよ。 -テリウスのみ声が「コンプリートボックス」から使い回されており、敵への戦闘特殊台詞等がない。 --テリウスファンには残念な点。 //-BGMの収録数が物足りない。 //--今作ではストーリー上戦う敵キャラの戦闘BGMは収録されているものの、イベントでしか登場しないキャラの戦闘BGMは収録されていない。 //--そのため戦うことのない鋼龍戦隊の面々のBGMは殆どなく、「流星、夜を切り裂いて」が収録されているくらいなものである。(スレイと戦う機会があるため) //--他にもメリオルエッセと戦う機会があるため「Devastator」はあるが、Dの戦闘BGMはこの一曲のみだったりと、第2次OGから続けてプレイすると、色々と物足りなさを感じてしまうラインナップとなってしまっている。 //イベントでしか登場しないんだからないのが普通。 //ラインナップが物足りないこと自体は間違いないし //だったら書き方が悪い。 //そもそも本作の問題点か?これ。出演しないキャラのBGMが聞けないなんていうのは、贅沢でしかないように思う **総括 小粒ながらもシュウと仲間達との交流がしっかりと描かれたシナリオは評価が高く、戦闘アニメやBGMといった要素も高次元でバランスが取れている。~ 『第2次OG』をプレイしたなら、本作もセットで遊ぶことをお勧めしたい。それだけの価値は十分にある作品である。~ それと『第3次α』をセレーナで遊んだ人にも全力でお勧めである。 ---- **余談 -本作は『EX』と同じ裏技が搭載されている。 --一度ゲームをクリアした状態でタイトル画面で「あのコマンド」を入力して2周目を始めると''最初からネオ・グランゾンが使える''。 --性能も最初からフルスペックなので、ネオ・グランゾンの%%チート%%超性能を思う存分堪能できる。また、シナリオ上での矛盾が生じないよう、一応の説明はされている他、相対したキャラの反応が異なるなど芸が細かい。 --反面「ネオ・グランゾンへの変身」というグランゾン最大の見せ場がカットされるため、シナリオ的に若干盛り上がりに欠ける。 -サブタイトルの「ダークプリズン」は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』から使われているシュウの専用BGMのタイトルであり、シュウを主人公とした本作にふさわしいタイトルと言える。 //ゲーム内容ではなく企業問題にあたる話なので余談へ -その売り方について。 --前述したように、本作は2013年11月28日に発売した『OGIB』初回特典版で先行配信され、単独版の発売は2014年4月17日と4ヶ月半以上間が空いている。そのため、『OGIB』の出来がいまいちであった事もあり、抱き合わせ商法という意見も散見される。 //高いとはいえない
*スーパーロボット大戦OG ダークプリズン 【すーぱーろぼっとたいせんおーじー だーくぷりずん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&image(http://sce.scene7.com/is/image/playstation/jp0700npjb00521_00srwogdp000000001_jacket?$pkg$,width=255)| |対応機種|プレイステーション3|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|B.Bスタジオ、トーセ|~| |発売日|2014年4月17日|~| |定価|3,086円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦関連作品リンク>スーパーロボット大戦シリーズ]]''| |>|>|CENTER:&color(blue){OGシリーズ}:[[OG1>スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION]] / [[OG2>スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2]] / [[OGs>スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]] / [[OG外伝>スーパーロボット大戦OG外伝]] / [[第2次OG>第2次スーパーロボット大戦OG]]/''OGDP''/ [[OGMD>スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''その男、闇獄より出でて邪神を喚ぶーーー''} }} ~ ---- **概要 『スーパーロボット大戦OG』シリーズ屈指の人気キャラであるシュウ・シラカワを主人公に据え、『[[第2次スーパーロボット大戦OG]](以下『第2次OG』『本編』)』のシナリオの裏側をシュウの視点で描いたサイドストーリー。~ 『第2次OG』の前半は『[[スーパーロボット大戦EX]]』のシナリオが組み込まれており、それぞれのルートが「マサキの章」「リューネの章」に相当した。それに対し、本作は「OG版シュウの章」と言える。~ なお『[[スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE]](以下『OGIB』)』の限定版には本作を先行プレイできるプロダクトコードが付属していた。~ 略称は頭文字を取って『OGDP』など。ちなみに「OGDP」についてはゲーム中にも「ver.OGDP」とつけられた曲があるので公式の略称である((『DP』のみだとポケモンと勘違いされるので注意。))。 **特徴・評価点 -インターフェース、システムの改善 --基本的なインターフェースやシステムは『第2次OG』と同様だが、いくつか改善されている点がある。 ---特にアビリティはAPと呼ばれるポイントを使うことで売買できるようになった。 ---また、ロボット図鑑は解説文を消して機体グラフィックだけを鑑賞できるようになった。解説文も「電撃スパロボ!2013春号」に収録されていた加筆版に差し替えられている。 ---用語集が大幅に増補され、本筋に直接関係ない食材名や難読漢字、よりディープな設定なども解説されるようになった。 -新キャラ、新機体が追加。 --『[[第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-]]』のオリジナル主人公セレーナ・レシタールが参戦。さらに外伝小説『告死鳥戦記』の主人公機であるゲシュテルベンのカスタム機に乗ってくる。 //最後の一人はクォヴレーでは? //クォヴレーはOGsの冒頭で登場済。 //すまんけどネタバレになるので削除。あと「パイロットとして」とは一言も言ってない。 ---本作は『第3次α』の前日譚にあたり、彼女の所属部隊であるチーム・ジェルバでの同僚アルバーダ・バイラリン((『第3次α』では故人。シナリオ中で名前だけ出ていた。))も登場する。 --時系列的に続編となる『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』からもガエンが他の魔装機神キャラに先駆けて登場。なおシナリオの都合上最後まで使うことはできず、途中で離脱する。 --完全新キャラとしてヨン・ジェバナ((ヨン=4=クワトロ、ジェバナ=バジーナのアナグラム、と言う事で、名前がクワトロのパロディとなっている。))が登場。今までにありそうで無かった立場のキャラクターとなっている。フラグ次第では、古参プレイヤーにとって思い入れ深いであろうとある敵機体を鹵獲・搭乗出来るファンサービスも。 -『第2次OG』本編で描かれなかったシュウ復活の経緯、および鋼龍戦隊と合流するまでの活動が本格的に描かれている。 --古参プレイヤーであれば『EX』での行動と照らし合わせれば描かれていなくてもおおよその経緯は把握できたが、これらを知らないプレイヤーにとっては唐突感が否めなかった。そのため、本作でようやく『第2次OG』本編の全貌が明らかになったと言える。 --『第2次OG』で不足していたラ・ギアスの世界観解説が各所でなされており、初プレイ者にも優しい。他にも、『OGMD』、『魔装機神F』への伏線と呼べそうな描写が多数盛り込まれている。 --大まかな話の流れこそ『EX』を踏襲しているが、展開自体には大胆なアレンジがなされている。また、『EX』でのラスボスは本作では中ボスであり、その後についても描かれているのも特徴といえるだろう。シュウというキャラクターの魅力を存分に引き出したシナリオは評価が高い。 ---目的のために暗躍しながらも仲間となったものは決して見捨てないなど、今まであまり見られなかったシュウの一面がしっかり描かれている。新しい面とはいえ今までもそういった要素は垣間見えており、キャラが変わったと感じるような違和感は一切ない。 ---なお、『第2次OG』の延長線上のシナリオという事もあり、脚本を担当したのは同じく寺田貴信氏と竹田裕一郎氏。両氏が書きたかった「シュウの章」が本作であるといえる。 --登場キャラクターが少ない分、キャラ同士の交流も非常に丁寧に描かれている。 ---不可抗力ではあるのだが『OG』シリーズ本編は登場キャラが多く、その影響でシナリオが散漫になってしまっている面もあった。本作ではしっかりとシュウに焦点を絞っているため過不足なく描いており、そのシナリオは評価が高い。戦闘時の特殊台詞の多彩さも魅力の一つ。 ---特に、シュウとは打算的な関係かつ仇として登場したアルバーダは裏主人公とも言える活躍を見せ、エンディングではシュウの新たな一面を引き出したとして高い評価を得た。それ故に彼を待ち受けるであろう運命を思い、やるせない気分になるプレイヤーも多いが……。 -難易度も、従来の『EX』よりやさしめに調整されている。 --もともと『EX』のシュウの章は隠しシナリオで、難易度も「むずかしい」と設定されていた。その表示に偽りはなく、攻略には知恵と経験が必要とされていた。~ 今作では『第2次OG』のグランゾンとほぼ同じ能力を有しており非常に硬く、シュウも統率を得たことで火力が増しており、突出してもそう簡単には撃墜されなくなっている。 --さらに、中盤の山場およびラストステージではネオ・グランゾンに変身し、自由に使うことができる。使える場面は少ないが、その分性能は恐ろしく高い。 ---専用BGMとして、シュウのテーマであり人気曲「ダークプリズン」の新規アレンジバージョンが登場。この曲の評価も非常に高い。BGMの優先度も最大になるので、相手がラスボスであろうとお構いなしに流れるようになる。 ---どちらの変身も、イベントの内容とBGMの相乗効果で非常に盛り上がる。ラストステージに至ってはラスボスの小物ぶりと相まって、もはや誰がラスボスかわからなくなるほどシナリオが作りこまれている(もちろん、シュウを際立たせるために意図的に小物として描いているのだろうと推測される。しかし、シナリオは熱いので、「ラスボスが弱くて盛り上がらない」と言う事はない)。 --ただし、SRポイント取得は『第2次OG』より困難なものが多い。そのため、熟練者でも退屈することはなくなっている。 --今作ではバランスブレイカー候補の一つである「アタッカー」の所持者はいない。シュウとグランゾンが他の仲間と比較すると大幅に強力だが、本作ではそれを見越したシナリオ展開がなされており、また、基本的に出撃枠が余ることはないため、問題視はされていない。 -戦闘アニメは『第2次OG』を同じくフルHDのドットアニメ。クオリティも極めて高い。 --ゲシュテルベン改を始め、新規機体は完全新規の戦闘アニメが用意されている。 --グランゾンの戦闘アニメは基本『OG外伝』を元にHD化した『第2次OG』と異なり、マップ兵器以外完全新規となっている。 --ネオ・グランゾンは攻撃の流れなどはグランゾンの流用だが、よく見ると細かい挙動が異なる。 ---象徴とも言える必殺武器「縮退砲」は当然新規。その%%やり過ぎ感%%気合い溢れる戦闘アニメは一見の価値あり。 -BGMは基本『第2次OG』からの流用だが、アルバーダなど新キャラは当然新規曲。 --セレーナのテーマ「CRYING SURVIVOR」も新規にアレンジされている。 --ガエンは『ROE』からの流用となっている。また、『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]]』からも流用されている曲がある。 --逆に次回作である『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END]]』では本作の曲が流用されている、 --前述のようにネオ・グランゾンには専用の新規アレンジバージョンが用意されている。 ---こちらは今までにありそうでなかった曲調であり、登場時の演出と相まって評価は高い。 **賛否両論点 -難易度がやや高い --前述のように味方キャラが少ない。スポット参戦、途中離脱するキャラを除くと最後まで使えるのはわずか7人。 --さらにサポートをこなせるキャラがほとんどいない。修理はモニカがいるので何とかなるが、補給は強化パーツや補給装置に頼るしかない。 ---だが補給装置を装備できる機体に乗れるのがセレーナ、アルバーダ、ヨンの3人だけ。3人とも前線で戦えるだけの能力は持つので、誰をサポートに回すかが悩みどころ。 --本作は戦艦がないため、危なくなったら戦艦に搭載して回復…と言う手が使えない。そのうえ味方機体が1機でも撃墜されるとゲームオーバーになるステージも多いので、能力的に劣るテリウス、サポート型のモニカはかなりしっかりと鍛えておかないと危険。 --多くのマップは『EX』と同じく、飛び抜けて強いシュウとグランゾン(およびネオ・グランゾン)に任せてしまえばどうとでもなる。しかし、シュウが出撃できないステージもいくつかあるので、あまり頼りすぎるとそれらのステージで詰む((『EX』では、数ターン耐えきればクリアになるマップと、テリウスが初出撃する訓練マップ(つまり、『育ててなくて詰む』と言うことがない)のみだったが、今作はシュウ抜きで敵を全滅させなければならないステージが4つほど存在する。))。 **問題点 -戦闘アニメと属性が違う攻撃がある。 --ゲシュテルベン改のカイリー・クレーバーは射撃しかしてないが格闘。ブレード・レールガンLはちょっとした射撃から豪快な斬撃で終るが射撃。プファイルIIIのガン・スタブレーダーはちょっとした斬撃から豪快な射撃で終るが格闘。など ---特にガン・スタブレーダーはどう見ても射撃属性、パイロットが射撃重視、プファイルIIIのほとんどの武器が射撃属性、のため盛大にツッコまれた。 //-全27話と話数が短い。また、キャラが少ない分1マップも短い。元々のEXシュウの章が短め(全14~15話)というのもあるが。 //--ストーリー的には、その分中弛みや引き伸ばしがないとも言えるが、やり応えと言う意味ではやはり物足りない。 //--そもそも本作は3,086円、もしくはOGIB初回特典版の付属プロダクトコード(通常版との価格差は1,500円)と、短い分だけ通常より安価となっている。 //値段相応だし、これを問題にしてたら低価格ソフト全部問題になっちゃうよ。 -テリウスのみ声が「コンプリートボックス」から使い回されており、敵への戦闘特殊台詞等がない。 --テリウスファンには残念な点。 //-BGMの収録数が物足りない。 //--今作ではストーリー上戦う敵キャラの戦闘BGMは収録されているものの、イベントでしか登場しないキャラの戦闘BGMは収録されていない。 //--そのため戦うことのない鋼龍戦隊の面々のBGMは殆どなく、「流星、夜を切り裂いて」が収録されているくらいなものである。(スレイと戦う機会があるため) //--他にもメリオルエッセと戦う機会があるため「Devastator」はあるが、Dの戦闘BGMはこの一曲のみだったりと、第2次OGから続けてプレイすると、色々と物足りなさを感じてしまうラインナップとなってしまっている。 //イベントでしか登場しないんだからないのが普通。 //ラインナップが物足りないこと自体は間違いないし //だったら書き方が悪い。 //そもそも本作の問題点か?これ。出演しないキャラのBGMが聞けないなんていうのは、贅沢でしかないように思う **総括 小粒ながらもシュウと仲間達との交流がしっかりと描かれたシナリオは評価が高く、戦闘アニメやBGMといった要素も高次元でバランスが取れている。~ 『第2次OG』をプレイしたなら、本作もセットで遊ぶことをお勧めしたい。それだけの価値は十分にある作品である。~ それと『第3次α』をセレーナで遊んだ人にも全力でお勧めである。 ---- **余談 -本作は『EX』と同じ裏技が搭載されている。 --一度ゲームをクリアした状態でタイトル画面で「あのコマンド」を入力して2周目を始めると''最初からネオ・グランゾンが使える''。 --性能も最初からフルスペックなので、ネオ・グランゾンの%%チート%%超性能を思う存分堪能できる。また、シナリオ上での矛盾が生じないよう、一応の説明はされている他、相対したキャラの反応が異なるなど芸が細かい。 --反面「ネオ・グランゾンへの変身」というグランゾン最大の見せ場がカットされるため、シナリオ的に若干盛り上がりに欠ける。 -サブタイトルの「ダークプリズン」は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』から使われているシュウの専用BGMのタイトルであり、シュウを主人公とした本作にふさわしいタイトルと言える。 //ゲーム内容ではなく企業問題にあたる話なので余談へ -その売り方について。 --前述したように、本作は2013年11月28日に発売した『OGIB』初回特典版で先行配信され、単独版の発売は2014年4月17日と4ヶ月半以上間が空いている。そのため、『OGIB』の出来がいまいちであった事もあり、抱き合わせ商法という意見も散見される。 //高いとはいえない

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