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*逆鱗弾 【げきりんだん】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000092P92)| |対応機種|アーケード(F3システム)|~| |販売・開発元|タイトー|~| |稼働開始日|1995年|~| |判定|なし|~| |ポイント|アーケードとしては大味な内容&br;世界観と合わない可愛らしいキャラデザイン&br;BGMのクオリティは素晴らしい|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1994年にてタイトーからリリースされ大きく評価された『[[レイフォース]]』や『[[ダライアス外伝]]』に次いで、1995年に登場したシューティング。~ 『レイフォース』や『ダライアス外伝』同様、当時のタイトーの最新基板「F3システム」にて製作された。~ 1~2人同時プレイ、全5ステージ、一周エンド。 **評価点 -何といってもBGMの良さ。これだけは他のタイトーシューティング名曲と比べても、全く遜色の無い出来。[[参照ニコニコ>https://dic.nicovideo.jp/v/sm7646059]] --壮大でいて哀愁感漂う、もの悲しげなメロディが特徴。道中の曲はどれも同じテーマをベースにアレンジが加えられている。 --原則としてボスBGMは存在しないが、『ダライアス外伝』などで見られる、ボス戦到着との曲のシンクロ演出があり、不思議なトランス感を醸し出しているといえる。 --BGMを手掛けているのはZUNTATAのkaru.こと海野和子女史。 //ラスボスに専用BGMがあったような気がするので、もしかしたら違うかもしれん。 -難易度は同期のアーケードシューティングの中でも低い部類に入り、事故が起きやすいポイントさえ覚えればあまり苦戦するところが少なく、初級シューターにとっては優しいゲームである。 --「2P側のC機体はバグのせいによりショットの威力が倍になっている」仕様なので、初級シューターはまずそれでプレイすると良い。((余談だが、開発スタッフが東亜プラン在籍時に関わっていた『BATSUGUN』も2P側のTYPE-Bが強力だったのである種のオマージュではないかと目されている)) **問題点 -まず、同時期のアーケードシューティングの中でも、大分大味さが目立つ。 --全体的にゲームバランスがあまり練られておらず、適当に攻撃すれば大体は無難に進める反面、ミスすると初期パワーになりPアイテムをあまり落とさない為、一気に戦況不利に陥りやすいといったところ。 --また、自機の当たり判定が見た目よりも大きめな上に、グラフィックがやや見辛いという、視覚的な問題もある。 -ゲーム初めに三体の機体から自機を選択するのだが、その機体のパイロットキャラの存在がやたらと浮いている。 --ステージ中では、硬派なSF世界観が舞台でコミカルさは無いはずなのだが、パイロットがどこかのファンシー系(他ゲームで例えるならポップンミュージックなどのそれに近い)なキャラデザイン。 --しかもパイロットとは思えぬ容姿のキャラがほとんど。某プレスリーのコスプレガイ、戦闘とは無縁そうな文学系三つ編み眼鏡っ娘、猫を引き連れたお姉様、といった面子。 ---尚、某プレスリーな見た目の「ディッツァ・セイビス」に至っては、設定面もかなりイカれている。タイムトラベルによって歴史を変えさせ、人類を絶滅させようとするギアンディガスを見た彼は&bold(){『奴はエルビスを殺し、地球を滅亡させようとしている!!』}と壮絶な勘違いをし、ギアンディガスに戦いを挑む…というのがそのストーリー。確かにプレスリーは偉大ではあるが…。 --ちなみに、本作のキャラデザインを担当した香川友信氏は後に同社の落ち物パズルゲーム『[[クレオパトラフォーチュン]]』のデザインも担当している。((近年では「イーグレットツー ミニ」の追加ソフトである「イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.1」に添付されている「電撃 TAITO STATION Vol.2」の表紙イラストも手掛けている。)) //-ゲーム上の演出面も頑張っている気配は感じられるものの、前作品の『レイフォース』や『ダライアス外伝』の芸術的演出に比べると幾らか雑である。(あくまでも前二作が神演出だったので、それらと比べると…という話だが) //関連性のある作品でもないし問題点とまでは言えないのでは? -自機のエクステンドもスコアによるエクステンドが無く、道中に出てくる1UPアイテム便りになるが&bold(){それが出るのは最終面終盤のみ}なので気が抜けない。 **総評 単にゲームの出来が大味だったというのもあるが、いかんせん『レイフォース』や『ダライアス外伝』の後に登場し、劣った部分が大きく目に付いてしまったのが不運だった。~ ただ、クソゲーという程の壊滅的な出来では決してなく、ショット&ボムのわかりやすい操作と、難易度を抑えた遊びやすさで、シューティングとしては無難に楽しめるゲームである。 **余談 -本作はすでに倒産してしまったメーカー、東亜プランのシューティング遺作である『[[BATSUGUN]]』のスタッフがタイトーに移籍して製作されたという経歴があり、どことなく『BATSUGUN』との共通点が見られる。 --主な共通点としては、全5ステージ一周エンドで難易度低め、3タイプの機体と6人のパイロットキャラが存在するといったところ。 --ただし、『BATSUGUN』のパイロットキャラは、ちゃんと世界観に似合ったデザインで統一されており、本作のようなデザインの浮き具合はほとんど無い。 -バックストーリーが暗いゲームでもあり、アーケードのタイトー作おなじみの鬱ゲーとしての一面も見せている。 **家庭用移植 -セガサターンとプレイステーション2に家庭用移植がされている。 --サターン版(発売: ヴァージンインタラクティブエンターテインメント、開発: 日本メディアプログラミング)は原則としてベタ移植だが、タイトルデモやエンディングがシネパックによる質の低いムービーになっているなど再現度はよろしくなく、ただでさえ低いゲームの評価を一層下げることとなった。 --ただし全曲CD-DAの上、全効果音がAIFF方式で収録されているためそちら方面の需要はある…かもしれない。 --プレステ2版は『タイトーメモリーズ下巻』の一作として収録、ソフトの仕様上、縦画面モードが設定できないという難点はあるが、ほぼアーケード感覚でプレイ可能である。 -PC『Taito Legends 2』収録版(XPLOSIV) --海外で発売された「Taito Legends 2」の収録39作品の内の1つとして収録。AC版をそのまま収録している。縦画面モードは残念ながら無い。 --他にも「[[ダライアス外伝]]」「[[レイフォース]]」「[[メタルブラック]]」「[[ガンフロンティア]]」「グリッドシーカー」「インセクターX」「ルナレスキュー」「あっかんべぇだぁ~」「スペースインベーダーDX」「マジェスティックトゥエルブ」といったシューティングをAC版そのままに収録。当時のポスターも日本版のまま収録していたりするので、シューターのみならずとも興味のあるレトロゲームファンは入手が困難になる前に是非入手しておきたい。
*逆鱗弾 【げきりんだん】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000092P92)| |対応機種|アーケード(F3システム)|~| |販売・開発元|タイトー|~| |稼働開始日|1995年|~| |判定|なし|~| |ポイント|アーケードとしては大味な内容&br;世界観と合わない可愛らしいキャラデザイン&br;BGMのクオリティは素晴らしい|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1994年にてタイトーからリリースされ大きく評価された『[[レイフォース]]』や『[[ダライアス外伝]]』に次いで、1995年に登場したシューティング。~ 『レイフォース』や『ダライアス外伝』同様、当時のタイトーの最新基板「F3システム」にて製作された。~ 1~2人同時プレイ、全5ステージ、一周エンド。 **評価点 -何といってもBGMの良さ。これだけは他のタイトーシューティング名曲と比べても、全く遜色の無い出来。[[参照ニコニコ>https://dic.nicovideo.jp/v/sm7646059]] --壮大でいて哀愁感漂う、もの悲しげなメロディが特徴。道中の曲はどれも同じテーマをベースにアレンジが加えられている。 --原則としてボスBGMは存在しないが、『ダライアス外伝』などで見られる、ボス戦到着との曲のシンクロ演出があり、不思議なトランス感を醸し出しているといえる。 --BGMを手掛けているのはZUNTATAのkaru.こと海野和子氏。 //ラスボスに専用BGMがあったような気がするので、もしかしたら違うかもしれん。 -難易度は同期のアーケードシューティングの中でも低い部類に入り、事故が起きやすいポイントさえ覚えればあまり苦戦するところが少なく、初級シューターにとっては優しいゲームである。 --「2P側のC機体はバグのせいによりショットの威力が倍になっている」仕様なので、初級シューターはまずそれでプレイすると良い。((余談だが、開発スタッフが東亜プラン在籍時に関わっていた『BATSUGUN』も2P側のTYPE-Bが強力だったのである種のオマージュではないかと目されている)) **問題点 -まず、同時期のアーケードシューティングの中でも、大分大味さが目立つ。 --全体的にゲームバランスがあまり練られておらず、適当に攻撃すれば大体は無難に進める反面、ミスすると初期パワーになりPアイテムをあまり落とさない為、一気に戦況不利に陥りやすいといったところ。 --また、自機の当たり判定が見た目よりも大きめな上に、グラフィックがやや見辛いという、視覚的な問題もある。 -ゲーム初めに三体の機体から自機を選択するのだが、その機体のパイロットキャラの存在がやたらと浮いている。 --ステージ中では、硬派なSF世界観が舞台でコミカルさは無いはずなのだが、パイロットがどこかのファンシー系(他ゲームで例えるならポップンミュージックなどのそれに近い)なキャラデザイン。 --しかもパイロットとは思えぬ容姿のキャラがほとんど。某プレスリーのコスプレガイ、戦闘とは無縁そうな文学系三つ編み眼鏡っ娘、猫を引き連れたお姉様、といった面子。 ---尚、某プレスリーな見た目の「ディッツァ・セイビス」に至っては、設定面もかなりイカれている。タイムトラベルによって歴史を変えさせ、人類を絶滅させようとするギアンディガスを見た彼は&bold(){『奴はエルビスを殺し、地球を滅亡させようとしている!!』}と壮絶な勘違いをし、ギアンディガスに戦いを挑む…というのがそのストーリー。確かにプレスリーは偉大ではあるが…。 --ちなみに、本作のキャラデザインを担当した香川友信氏は後に同社の落ち物パズルゲーム『[[クレオパトラフォーチュン]]』のデザインも担当している。((近年では「イーグレットツー ミニ」の追加ソフトである「イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.1」に添付されている「電撃 TAITO STATION Vol.2」の表紙イラストも手掛けている。)) //-ゲーム上の演出面も頑張っている気配は感じられるものの、前作品の『レイフォース』や『ダライアス外伝』の芸術的演出に比べると幾らか雑である。(あくまでも前二作が神演出だったので、それらと比べると…という話だが) //関連性のある作品でもないし問題点とまでは言えないのでは? -自機のエクステンドもスコアによるエクステンドが無く、道中に出てくる1UPアイテム便りになるが&bold(){それが出るのは最終面終盤のみ}なので気が抜けない。 **総評 単にゲームの出来が大味だったというのもあるが、いかんせん『レイフォース』や『ダライアス外伝』の後に登場し、劣った部分が大きく目に付いてしまったのが不運だった。~ ただ、クソゲーという程の壊滅的な出来では決してなく、ショット&ボムのわかりやすい操作と、難易度を抑えた遊びやすさで、シューティングとしては無難に楽しめるゲームである。 **余談 -本作はすでに倒産してしまったメーカー、東亜プランのシューティング遺作である『[[BATSUGUN]]』のスタッフがタイトーに移籍して製作されたという経歴があり、どことなく『BATSUGUN』との共通点が見られる。 --主な共通点としては、全5ステージ一周エンドで難易度低め、3タイプの機体と6人のパイロットキャラが存在するといったところ。 --ただし、『BATSUGUN』のパイロットキャラは、ちゃんと世界観に似合ったデザインで統一されており、本作のようなデザインの浮き具合はほとんど無い。 -バックストーリーが暗いゲームでもあり、アーケードのタイトー作おなじみの鬱ゲーとしての一面も見せている。 **家庭用移植 -セガサターンとプレイステーション2に家庭用移植がされている。 --サターン版(発売: ヴァージンインタラクティブエンターテインメント、開発: 日本メディアプログラミング)は原則としてベタ移植だが、タイトルデモやエンディングがシネパックによる質の低いムービーになっているなど再現度はよろしくなく、ただでさえ低いゲームの評価を一層下げることとなった。 --ただし全曲CD-DAの上、全効果音がAIFF方式で収録されているためそちら方面の需要はある…かもしれない。 --プレステ2版は『タイトーメモリーズ下巻』の一作として収録、ソフトの仕様上、縦画面モードが設定できないという難点はあるが、ほぼアーケード感覚でプレイ可能である。 -PC『Taito Legends 2』収録版(XPLOSIV) --海外で発売された「Taito Legends 2」の収録39作品の内の1つとして収録。AC版をそのまま収録している。縦画面モードは残念ながら無い。 --他にも「[[ダライアス外伝]]」「[[レイフォース]]」「[[メタルブラック]]」「[[ガンフロンティア]]」「グリッドシーカー」「インセクターX」「ルナレスキュー」「あっかんべぇだぁ~」「スペースインベーダーDX」「マジェスティックトゥエルブ」といったシューティングをAC版そのままに収録。当時のポスターも日本版のまま収録していたりするので、シューターのみならずとも興味のあるレトロゲームファンは入手が困難になる前に是非入手しておきたい。

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