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*AFTER BURNER CLIMAX 【あふたーばーなーくらいまっくす】 |ジャンル|3Dシューティング|~| |対応機種|アーケード(LINDBERGH)&br()プレイステーション3(PlayStation Store)&br()Xbox360(Xbox LIVE ARCADE)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|アーケード版:2006年10月19日&br()家庭用移植版:2010年4月21日|~| |定価|【AC】SDX:3,300,000円(海外向けのみ発売)、TWIN:3,260,000円/2席&br()【PS3】900円&br()【360】800マイクロソフトポイント|~| |備考|''配信終了済・新規購入不可''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''アフターバーナーシリーズ''&br;[[I / II>アフターバーナー]] / III /[[クライマックス>AFTER BURNER CLIMAX]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1985年公開映画『トップガン』の影響を大きく受けて1987年にリリースされた『[[アフターバーナーII>アフターバーナー]]』の正統続編。~ 今作から3Dポリゴンによる表現に変更されたが、ゲーム性などは『II』をほぼ踏襲している形となり、シリーズ特有の一機の戦闘機で敵をたくさんロックオンして次々と撃墜していくという爽快感はさらに向上、新システムも盛り込まれた。視点は常に自機が見えているTPSとなっている。アーケード版は筐体を二台用意してリンクさせる事で2人同時出撃が可能。 **ゲーム内容 -プレイヤーは実在する3種の戦闘機から1つを選ぶ。今作から正式に機体メーカーであるボーイング((F/A-18EとF-15Eは元々マクドネル・ダグラス製の戦闘機だが1997年にボーイングに吸収合併されたため、現在はボーイングが権利を所有している。))とノースロップ・グラマンからライセンスを受けている((アドバタイズデモや機体選択画面でも両社の公式許諾を受けているという旨のロゴマークを見ることが出来る。))。 --F/A-18Eスーパーホーネット:攻撃範囲は広いが防御力は低い --F-14Dスーパートムキャット:平均的な機体 --F-15Eストライクイーグル:攻撃範囲は狭いが防御力は高い -ただしズバ抜けて強い、弱いという機体は無く好みで選んでも問題ない。前者2機は空母から発進し、F-15のみ陸上基地から発進する。 --また機体のペイントも用意された中から選ぶことができるがゲーム性能には影響を与えない。 -アーケード版は操縦桿+スロットルとミサイル発射ボタン/機関砲発射のトリガーという、戦闘機ものらしい操作体系。 --スロットルは加減速と後述するクライマックスモード発動。 ---減速することによって正面から来る敵をロックオンして撃墜しやすくなったり、峡谷などのステージでは地形に接触しにくくなる。 ---後ろから敵がミサイルを撃ってきた場合、加速することにより振り切ることが可能。 --スロットルを一番奥に押し込む((通常の最高速位置で一旦レバーが重くなり、そこから押し込むとクライマックスが発動する))ことにより「クライマックスモード」を発動する。 ---発動時には瞬間的にスローとなりロックオンマーカーが広くなるので大量撃墜が可能。また正面からのミサイル回避にも使える。 --操縦桿を大きく左右に倒すとローリング動作を行う。後ろから来るミサイルをかわすのに有効だが意外と前には弱くなるので注意が必要。 --ミサイル発射は操縦桿の親指位置にあるボタン。ロックオン時はその目標に、していない場合はまっすぐ向かっていく。 --今作は一定時間経つと自動的に補給されるように変更、ほとんど無制限に撃てるようになった。 --人差し指トリガーを押すと機銃を発射する。 ---今作では敵機にステルス機が登場、ミサイルでは倒せないので機銃で狙って倒す。 ---また正面からのミサイルを落とすことも可能。 ---ただし味方を救出するミッションでは味方にも当たってしまうためその時だけは注意が必要。 -PS3/360版ではR2(RT)で加速、L2(LT)で減速、クライマックスモード発動はL1/R1(LB/RB)、機関砲は×(A)、ミサイルは□(X)がデフォルトだが、自由に変更することが可能。 --操縦桿そのものはアナログスティックに当たっているが、意外とロールが暴発しやすいことには注意。 -ステージは途中分岐があり、空中、峡谷、基地内部などと変わっていく。 --峡谷や基地内部では壁に接触するとダメージとなり、正面から激突すると即ミスとなるので速度を落とし、場合によってはクライマックスモードを使う必要がある。 --撃破率やミス回数により難易度が変化し、一部高難度ではステージナンバーにSがつくステージがある。 --全13面クリアで終了。一定の条件を満たすとエキストラステージが始まり「核ミサイルを追いかけ機銃で撃破する」というミッションが始まる。 --展開によりエンディングが3種類に変化する。ちなみに核ミサイルを全部撃破できなかった場合のBエンドは悲劇的な内容になるのかというとそうではなく、自軍基地でもある空母が落としてくれるという内容になっている。 -自機は機数&アーマー制。アーマーが0になると撃墜され1機失う。持ち機体が0になるとゲームオーバー。道中の回復は無い。 ---- **評価点 -シリーズ恒例の敵を撃破する爽快感。 --数百機単位で現れる敵を、とにかくロックオンして撃破すればいいシンプルさ。~ 本作ではクライマックスモードにより複数の敵へのマルチロック及び一斉攻撃が可能になったので、爽快感が更に上昇。 ---敵側も途中で後ろから高速で追いぬいた後反転してミサイルを撃つなど芸が細かくなっている。 -道中いくつかミッションがあり、緊迫感を持たせた展開となる。 --そのため臨機応変に速度を変えたりクライマックスモードを使う必要がある。 --クライマックスモードを発動させなければ避けるのはほぼ不可能な特殊なミサイル(色が違う)を撃ってくる特定のザコ敵機が中盤以降の各ステージに多数存在するため、ミサイルが発射される前にその敵機を撃墜できなければクライマックスモードで避ける必要があり、クライマックスモードを計画的に小出しして温存していく戦略性が楽しい。 -劇的に進化したグラフィック --アーケード版は当時のセガ製最新基板「LINDBERGH」を採用し、シリーズ初のフルポリゴン描写へ大幅に進化。航空機メーカーから正式にライセンスを浮けた事もあり、登場する機体のモデリングは精巧に描かれている。~ エフェクト類も素晴らしく、アフターバーナーの加速時やクライマックスモード発動時、更にシリーズのウリである激しく動くカメラワークや煙を噴きながら飛び交う大量のミサイルも最新技術で描かれ、非常に迫力あるものに仕上がっている。 ---家庭用版では16:9へのHDリメイクが施されて更に華麗になり、そして迫力が増したグラフィックを堪能できる。 -BGMの盛り上げ方も健在。さらにスタート時に初代アフターバーナーの曲を選ぶこともできる。 --初代アフターバーナーのBGMにするとロックオンした時の「Fire!」のボイスも旧作のものに変わる。~ プレイヤーの中にはこちらの方がボイスを聞き取りやすい(=ロックオンが分かりやすい)ため、こちらを好んで選ぶ者も見られた。 //正式にライセンスを受け、またゲーム機の性能も向上したため機体も地形も非常に美しく、かつ加速時やクライマックスモード発動時のエフェクトなども素晴らしい。 -(AC)専用筐体ゆえの稼働。 --ロールに合わせてグリングリン動き回る筐体は臨場感抜群。あまりにも揺れすぎるので胃に注意が必要なほど。得意で無い人や、極限を追求するスコアアタッカーは停止ボタンを押すか、シートベルトを外しておくこと。 -(PS3/360)移植版ならではのさらに爽快感を高める公式チート「EX OPTION」。 --プレイさえしていけば達成できる指定された条件を満たして行くと「ミサイルの自動発射」「常にロックオンマーカーが巨大化」「クライマックスモードの有効時間が長くなる」など業務用では味わえなかった世界一前方に強い戦闘機を操ることができる。~ 中には「13面クリア後エクストラステージが確定出現」というものも。 --もちろん「ミサイルの補給が一切なし」など縛りプレイも対応している。 -(PS3/360)実績及びトロフィーのコンプリートも比較的楽。かと言ってすぐに達成できるわけでもなく、先述のEX OPTIONを集めて使っていくのが基本的な流れとなる。 --なおXbox 360版ではスコアアタックモードの勲章をコンプリートするとアバター用のヘルメットがもらえるが、これのみ難易度が跳ね上がっているというレベルである。 ---- **賛否両論点 -現実離れし過ぎている描写の多さ。%%ゲームだからといえばそれまでだが。%% --ミサイルの保有数は前作の最大50発も十分現実離れしていたが、本作では時間経過で回復するようになり更に現実離れしている。 --終盤では敵基地内を突破するステージがあるのだが、マッハ1クラスで飛ぶ展開はいくらなんでも無茶すぎる。 ---もっともこれらの要素は上記の爽快感や疾走感の高さに繋がっているため、一概には批判できない点である。~ これらをゲームだからこそできる表現と取るか、あまりにも非現実すぎると取るかはあなた次第である。 //これは「まあアフターバーナーだから」と割り切るべきだろう。 //問題点といえるほどではないのでこちらへ移動 ---- **問題点 -全13面+αとボリュームが少ない。 --PS3/360版もAC版のベタ移植なため仕方ないが、最初のうちはミッションも達成できず割とあっさり終わってしまう。 -アーケード版ではスロットルレバーの入力が前作と逆になっている。 --「レバーを手前に引くと減速、奥へ押し込むと加速」と実物の戦闘機と同じ方式に変更されたのだが、その影響で前作アーケード版の経験者からこの変更に戸惑う声も見られた。 ---- **総評 シリーズ共通してある「戦闘機の格好良さ、撃破する爽快感」を徹底した作品となっている。~ リアルフライトシミュレーターのように複雑な操作を要求するような実在戦闘機もののシューティングゲームの中で、簡単に操作できて手軽に戦闘機の迫力を体感できるというアフターバーナーが孤高の存在と足り得る、かつその名に恥じない内容となっている。 元々1周10分程度のゲームだったため家庭用移植は絶望視されていたが、安価なDL販売専用で移植が実現した。~ 稼働から時間が経ち、筐体自体が減少している中での移植だったために両手を上げて喜ばれた故に配信終了が非常に惜しい。 ---- **余談 -アーケード筐体は事故防止に安全装置が各所にあり、プレイ中にシートベルトを外したり、お尻をシートから浮かしたり、乗り込むためのステップ部分に何かが触れると可動が止まり、可動を停止した警告が表示され続けてゲームオーバーになるまで可動は戻らない。そのためお友達が筐体に近付きすぎたり、お子様のプレイの補助を横からしようとした家族が筐体のステップを踏んでしまい、可動が止まって退屈な顔になってしまう事がよくあった。 -分岐コース選択待機時にもミサイルは補給され続けるため、すぐに次ステージを決めないほうがお得という、これに気付いていると気付いてないではだいぶ楽さが違う。地味ながらも重要な攻略法である。 -本作のコンティニューの仕様について --本作ではコンティニュー画面中でもスクロールが行われて((厳密には自機の被撃墜演出で一旦スクロールが停止した後にスクロールが再開される。))自動的にステージを前進していく。~ ''このスクロールで最終ステージにてカウントが0秒になる前にゴール地点まで到着できるとそのままエンディングが始まり、全面クリア扱いになってしまう。'' ---なお、この方法では条件の関係上Aエンドを見ることはできない。 -アーケード版は『三国志大戦2』筐体二次生産分出荷時の抱き合わせ販売として出荷された。 --いわゆる「機歴」の足りない店舗向けに、本作を買うことで『三国志大戦2』二次生産筐体の割当に必要な機歴を満たす、という内容である。 --こうして出荷された筐体のほとんどは、実際には店舗で稼働することなく海外へと転売されていった。また、PL法の関係上、フル可動筐体であるSDX筐体は海外専売となった(決済は日本円)。 --当時『三国志大戦』にはプレミアムが付いており、中古市場から購入する場合は2,000万円近く必要だったため、中古購入よりも抱き合わせ販売を受け入れるほうが安くついたのである。 -PS3/360版は配信が終了している。 --これはボーイング及びノースロップ・グラマンとセガの米国法人であるセガ・オブ・アメリカとの間におけるライセンス契約が終了したため。((この手の他業種他社ライセンスが絡むものは使用許諾の契約期間が定められており、更新・再契約がなければ期限切れの時点で配信が終わるのが常である。)) -購入していれば本体が壊れても別の本体で同じアカウントならば再ダウンロードが可能。ただし現在では再ダウンロードするとゲーム選択時の本作のゲームアイコンがなぜか表示されず灰色になる。今までのプレイ記録も消えてしまい最初からやり直しになる。 -家庭用移植時にはディスク媒体での販売希望が国内外からかなり多かったようだが、本当はやりたいんだけど色々と難しくて無理という話が、今は閉鎖されている公式サイトのスタッフブログで述べられていた。 -XBOX360版はフライトスティックEXに正式に対応している。 --ただしゲーム側で特別な対応プログラムが組まれているのではなく、RTの押し込み具合で最大減速~最大加速まで変化する設定を用意することでフライトスティックEXの仕様に合わせる形である。ちなみにこの設定ではスロットルを握ったときに親指が来るLBがクライマックスモード発動ボタンとなる(変更可能)((このスティックではエースコンバット6やH.A.W.Xではヨーに使われるスロットル裏のシーソーボタンの左側押し込み~右側押し込みまでがLTとして扱われているため、この設定ではLTは強制的に未割当となる))。 --対応設定ではミサイル発射ボタンもBボタンがデフォルトになる。 --XBOX360版はホリフライトスティックEXに正式対応はしているものの、アーケード実機より大きく操縦桿を動かさねばならず、スラストレバーも重めなため、実機の操作感とは別物でありアーケード版をやりこんでいた人ほど違和感を感じてしまう。ゲームの設定のほうでのアナログスティックの反応調整機能も無い。 --本作のモデリングデータが『[[初音ミク Project DIVA Arcade]]』の楽曲「AFTER BURNER」のカバー曲のPVに流用されている。 ---このPVの為に改めてノースロップ・グラマンとのライセンス契約が結ばれている。 ----
*AFTER BURNER CLIMAX 【あふたーばーなーくらいまっくす】 |ジャンル|3Dシューティング|~| |対応機種|アーケード(LINDBERGH)&br()プレイステーション3(PlayStation Store)&br()Xbox360(Xbox LIVE ARCADE)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|アーケード版:2006年10月19日&br()家庭用移植版:2010年4月21日|~| |定価|【AC】SDX:3,300,000円(海外向けのみ発売)、TWIN:3,260,000円/2席&br()【PS3】900円&br()【360】800マイクロソフトポイント|~| |備考|''配信終了済・新規購入不可''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''アフターバーナーシリーズ''&br;[[I / II>アフターバーナー]] / III / ''クライマックス''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1985年公開映画『トップガン』の影響を大きく受けて1987年にリリースされた『[[アフターバーナーII>アフターバーナー]]』の正統続編。~ 今作から3Dポリゴンによる表現に変更されたが、ゲーム性などは『II』をほぼ踏襲している形となり、シリーズ特有の一機の戦闘機で敵をたくさんロックオンして次々と撃墜していくという爽快感はさらに向上、新システムも盛り込まれた。視点は常に自機が見えているTPSとなっている。アーケード版は筐体を二台用意してリンクさせる事で2人同時出撃が可能。 **ゲーム内容 -プレイヤーは実在する3種の戦闘機から1つを選ぶ。今作から正式に機体メーカーであるボーイング((F/A-18EとF-15Eは元々マクドネル・ダグラス製の戦闘機だが1997年にボーイングに吸収合併されたため、現在はボーイングが権利を所有している。))とノースロップ・グラマンからライセンスを受けている((アドバタイズデモや機体選択画面でも両社の公式許諾を受けているという旨のロゴマークを見ることが出来る。))。 --F/A-18Eスーパーホーネット:攻撃範囲は広いが防御力は低い --F-14Dスーパートムキャット:平均的な機体 --F-15Eストライクイーグル:攻撃範囲は狭いが防御力は高い -ただしズバ抜けて強い、弱いという機体は無く好みで選んでも問題ない。前者2機は空母から発進し、F-15のみ陸上基地から発進する。 --また機体のペイントも用意された中から選ぶことができるがゲーム性能には影響を与えない。 -アーケード版は操縦桿+スロットルとミサイル発射ボタン/機関砲発射のトリガーという、戦闘機ものらしい操作体系。 --スロットルは加減速と後述するクライマックスモード発動。 ---減速することによって正面から来る敵をロックオンして撃墜しやすくなったり、峡谷などのステージでは地形に接触しにくくなる。 ---後ろから敵がミサイルを撃ってきた場合、加速することにより振り切ることが可能。 --スロットルを一番奥に押し込む((通常の最高速位置で一旦レバーが重くなり、そこから押し込むとクライマックスが発動する))ことにより「クライマックスモード」を発動する。 ---発動時には瞬間的にスローとなりロックオンマーカーが広くなるので大量撃墜が可能。また正面からのミサイル回避にも使える。 --操縦桿を大きく左右に倒すとローリング動作を行う。後ろから来るミサイルをかわすのに有効だが意外と前には弱くなるので注意が必要。 --ミサイル発射は操縦桿の親指位置にあるボタン。ロックオン時はその目標に、していない場合はまっすぐ向かっていく。 --今作は一定時間経つと自動的に補給されるように変更、ほとんど無制限に撃てるようになった。 --人差し指トリガーを押すと機銃を発射する。 ---今作では敵機にステルス機が登場、ミサイルでは倒せないので機銃で狙って倒す。 ---また正面からのミサイルを落とすことも可能。 ---ただし味方を救出するミッションでは味方にも当たってしまうためその時だけは注意が必要。 -PS3/360版ではR2(RT)で加速、L2(LT)で減速、クライマックスモード発動はL1/R1(LB/RB)、機関砲は×(A)、ミサイルは□(X)がデフォルトだが、自由に変更することが可能。 --操縦桿そのものはアナログスティックに当たっているが、意外とロールが暴発しやすいことには注意。 -ステージは途中分岐があり、空中、峡谷、基地内部などと変わっていく。 --峡谷や基地内部では壁に接触するとダメージとなり、正面から激突すると即ミスとなるので速度を落とし、場合によってはクライマックスモードを使う必要がある。 --撃破率やミス回数により難易度が変化し、一部高難度ではステージナンバーにSがつくステージがある。 --全13面クリアで終了。一定の条件を満たすとエキストラステージが始まり「核ミサイルを追いかけ機銃で撃破する」というミッションが始まる。 --展開によりエンディングが3種類に変化する。ちなみに核ミサイルを全部撃破できなかった場合のBエンドは悲劇的な内容になるのかというとそうではなく、自軍基地でもある空母が落としてくれるという内容になっている。 -自機は機数&アーマー制。アーマーが0になると撃墜され1機失う。持ち機体が0になるとゲームオーバー。道中の回復は無い。 ---- **評価点 -シリーズ恒例の敵を撃破する爽快感。 --数百機単位で現れる敵を、とにかくロックオンして撃破すればいいシンプルさ。~ 本作ではクライマックスモードにより複数の敵へのマルチロック及び一斉攻撃が可能になったので、爽快感が更に上昇。 ---敵側も途中で後ろから高速で追いぬいた後反転してミサイルを撃つなど芸が細かくなっている。 -道中いくつかミッションがあり、緊迫感を持たせた展開となる。 --そのため臨機応変に速度を変えたりクライマックスモードを使う必要がある。 --クライマックスモードを発動させなければ避けるのはほぼ不可能な特殊なミサイル(色が違う)を撃ってくる特定のザコ敵機が中盤以降の各ステージに多数存在するため、ミサイルが発射される前にその敵機を撃墜できなければクライマックスモードで避ける必要があり、クライマックスモードを計画的に小出しして温存していく戦略性が楽しい。 -劇的に進化したグラフィック --アーケード版は当時のセガ製最新基板「LINDBERGH」を採用し、シリーズ初のフルポリゴン描写へ大幅に進化。航空機メーカーから正式にライセンスを浮けた事もあり、登場する機体のモデリングは精巧に描かれている。~ エフェクト類も素晴らしく、アフターバーナーの加速時やクライマックスモード発動時、更にシリーズのウリである激しく動くカメラワークや煙を噴きながら飛び交う大量のミサイルも最新技術で描かれ、非常に迫力あるものに仕上がっている。 ---家庭用版では16:9へのHDリメイクが施されて更に華麗になり、そして迫力が増したグラフィックを堪能できる。 -BGMの盛り上げ方も健在。さらにスタート時に初代アフターバーナーの曲を選ぶこともできる。 --初代アフターバーナーのBGMにするとロックオンした時の「Fire!」のボイスも旧作のものに変わる。~ プレイヤーの中にはこちらの方がボイスを聞き取りやすい(=ロックオンが分かりやすい)ため、こちらを好んで選ぶ者も見られた。 //正式にライセンスを受け、またゲーム機の性能も向上したため機体も地形も非常に美しく、かつ加速時やクライマックスモード発動時のエフェクトなども素晴らしい。 -(AC)専用筐体ゆえの稼働。 --ロールに合わせてグリングリン動き回る筐体は臨場感抜群。あまりにも揺れすぎるので胃に注意が必要なほど。得意で無い人や、極限を追求するスコアアタッカーは停止ボタンを押すか、シートベルトを外しておくこと。 -(PS3/360)移植版ならではのさらに爽快感を高める公式チート「EX OPTION」。 --プレイさえしていけば達成できる指定された条件を満たして行くと「ミサイルの自動発射」「常にロックオンマーカーが巨大化」「クライマックスモードの有効時間が長くなる」など業務用では味わえなかった世界一前方に強い戦闘機を操ることができる。~ 中には「13面クリア後エクストラステージが確定出現」というものも。 --もちろん「ミサイルの補給が一切なし」など縛りプレイも対応している。 -(PS3/360)実績及びトロフィーのコンプリートも比較的楽。かと言ってすぐに達成できるわけでもなく、先述のEX OPTIONを集めて使っていくのが基本的な流れとなる。 --なおXbox 360版ではスコアアタックモードの勲章をコンプリートするとアバター用のヘルメットがもらえるが、これのみ難易度が跳ね上がっているというレベルである。 ---- **賛否両論点 -現実離れし過ぎている描写の多さ。%%ゲームだからといえばそれまでだが。%% --ミサイルの保有数は前作の最大50発も十分現実離れしていたが、本作では時間経過で回復するようになり更に現実離れしている。 --終盤では敵基地内を突破するステージがあるのだが、マッハ1クラスで飛ぶ展開はいくらなんでも無茶すぎる。 ---もっともこれらの要素は上記の爽快感や疾走感の高さに繋がっているため、一概には批判できない点である。~ これらをゲームだからこそできる表現と取るか、あまりにも非現実すぎると取るかはあなた次第である。 //これは「まあアフターバーナーだから」と割り切るべきだろう。 //問題点といえるほどではないのでこちらへ移動 ---- **問題点 -全13面+αとボリュームが少ない。 --PS3/360版もAC版のベタ移植なため仕方ないが、最初のうちはミッションも達成できず割とあっさり終わってしまう。 -アーケード版ではスロットルレバーの入力が前作と逆になっている。 --「レバーを手前に引くと減速、奥へ押し込むと加速」と実物の戦闘機と同じ方式に変更されたのだが、その影響で前作アーケード版の経験者からこの変更に戸惑う声も見られた。 ---- **総評 シリーズ共通してある「戦闘機の格好良さ、撃破する爽快感」を徹底した作品となっている。~ リアルフライトシミュレーターのように複雑な操作を要求するような実在戦闘機もののシューティングゲームの中で、簡単に操作できて手軽に戦闘機の迫力を体感できるというアフターバーナーが孤高の存在と足り得る、かつその名に恥じない内容となっている。 元々1周10分程度のゲームだったため家庭用移植は絶望視されていたが、安価なDL販売専用で移植が実現した。~ 稼働から時間が経ち、筐体自体が減少している中での移植だったために両手を上げて喜ばれた故に配信終了が非常に惜しい。 ---- **余談 -アーケード筐体は事故防止に安全装置が各所にあり、プレイ中にシートベルトを外したり、お尻をシートから浮かしたり、乗り込むためのステップ部分に何かが触れると可動が止まり、可動を停止した警告が表示され続けてゲームオーバーになるまで可動は戻らない。そのためお友達が筐体に近付きすぎたり、お子様のプレイの補助を横からしようとした家族が筐体のステップを踏んでしまい、可動が止まって退屈な顔になってしまう事がよくあった。 -分岐コース選択待機時にもミサイルは補給され続けるため、すぐに次ステージを決めないほうがお得という、これに気付いていると気付いてないではだいぶ楽さが違う。地味ながらも重要な攻略法である。 -本作のコンティニューの仕様について --本作ではコンティニュー画面中でもスクロールが行われて((厳密には自機の被撃墜演出で一旦スクロールが停止した後にスクロールが再開される。))自動的にステージを前進していく。~ ''このスクロールで最終ステージにてカウントが0秒になる前にゴール地点まで到着できるとそのままエンディングが始まり、全面クリア扱いになってしまう。'' ---なお、この方法では条件の関係上Aエンドを見ることはできない。 -アーケード版は『三国志大戦2』筐体二次生産分出荷時の抱き合わせ販売として出荷された。 --いわゆる「機歴」の足りない店舗向けに、本作を買うことで『三国志大戦2』二次生産筐体の割当に必要な機歴を満たす、という内容である。 --こうして出荷された筐体のほとんどは、実際には店舗で稼働することなく海外へと転売されていった。また、PL法の関係上、フル可動筐体であるSDX筐体は海外専売となった(決済は日本円)。 --当時『三国志大戦』にはプレミアムが付いており、中古市場から購入する場合は2,000万円近く必要だったため、中古購入よりも抱き合わせ販売を受け入れるほうが安くついたのである。 -PS3/360版は配信が終了している。 --これはボーイング及びノースロップ・グラマンとセガの米国法人であるセガ・オブ・アメリカとの間におけるライセンス契約が終了したため。((この手の他業種他社ライセンスが絡むものは使用許諾の契約期間が定められており、更新・再契約がなければ期限切れの時点で配信が終わるのが常である。)) -購入していれば本体が壊れても別の本体で同じアカウントならば再ダウンロードが可能。ただし現在では再ダウンロードするとゲーム選択時の本作のゲームアイコンがなぜか表示されず灰色になる。今までのプレイ記録も消えてしまい最初からやり直しになる。 -家庭用移植時にはディスク媒体での販売希望が国内外からかなり多かったようだが、本当はやりたいんだけど色々と難しくて無理という話が、今は閉鎖されている公式サイトのスタッフブログで述べられていた。 -XBOX360版はフライトスティックEXに正式に対応している。 --ただしゲーム側で特別な対応プログラムが組まれているのではなく、RTの押し込み具合で最大減速~最大加速まで変化する設定を用意することでフライトスティックEXの仕様に合わせる形である。ちなみにこの設定ではスロットルを握ったときに親指が来るLBがクライマックスモード発動ボタンとなる(変更可能)((このスティックではエースコンバット6やH.A.W.Xではヨーに使われるスロットル裏のシーソーボタンの左側押し込み~右側押し込みまでがLTとして扱われているため、この設定ではLTは強制的に未割当となる))。 --対応設定ではミサイル発射ボタンもBボタンがデフォルトになる。 --XBOX360版はホリフライトスティックEXに正式対応はしているものの、アーケード実機より大きく操縦桿を動かさねばならず、スラストレバーも重めなため、実機の操作感とは別物でありアーケード版をやりこんでいた人ほど違和感を感じてしまう。ゲームの設定のほうでのアナログスティックの反応調整機能も無い。 --本作のモデリングデータが『[[初音ミク Project DIVA Arcade]]』の楽曲「AFTER BURNER」のカバー曲のPVに流用されている。 ---このPVの為に改めてノースロップ・グラマンとのライセンス契約が結ばれている。 ----

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