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//文章が途切れたりおかしなところでくっついたりとぐちゃぐちゃになっていたので復元しました *金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼 【きんだいちしょうねんのじけんぼ ほしみとう かなしみのふくしゅうき】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000069U51)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|メトロ|~| |発売日|1998年1月15日|~| |定価|5,800円|~| |レーティング|セガ審査:全年齢推奨|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[金田一少年の事件簿シリーズリンク>金田一少年の事件簿シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人気推理漫画『金田一少年の事件簿』を原作とするアドベンチャーゲーム。プレイヤーはお馴染みの金田一一…ではなく、犯人。~ 「''殺人を完遂させて復讐を遂げるのが目的''」という推理ゲームの中でも類を見ない異色作なのである。~ その異色さは「''このゲームは犯罪を助長するものではない''」という警告文がCDケース・説明書・ゲーム開始時の3か所に記載されていることからも伝わるだろう(その割にレーティングは「全年齢推奨」だが)。 ---- **ストーリー 人気の絶頂にあったアイドルが「事務所社長の息子との密会」というスキャンダルで失脚。~ アイドルのマネージャー「立花由布」も、真相を探るさなかに謎の転落死を遂げた。~ ~ 警察は由布の死を自殺と断定したが、そのことに不審を抱く者が2人いた。~ 1人は捏造スキャンダルを仕掛けられた張本人であり、由布の親友でもあった元アイドル「桂木なお」。~ もう1人は由布の婚約者だった「阿佐桐卓也」。~ 復讐を決意した2人は関係者が集まるレジャー施設「星見島」でその機会をうかがうが、そこにはかの名探偵の孫「金田一一」とその仲間たちが居合わせていた…。 ---- **特徴 基本的には選択肢を選びながらシナリオを読む「アドベンチャーモード」でゲームを進めていくが、殺害シーンや逃走シーンでは「リアルタイムサスペンスモード」なるアクション要素が強いミニゲームをすることもある。 -主人公は桂木なお(初級編)と阿佐桐卓也(上級編)の2人 --シナリオは完全にパラレルで独立しており、主人公によって復讐のターゲットと物語の真相が変わる。 ---主人公に選ばなかった方もそれぞれのシナリオに登場するのだが、あくまで善意の第三者であり、裏で犯罪を実行したりといった事はしない。 //-ゲームの難易度は高め //最初で詰みに引っかかった人だと難しく感じるだろうけど、アレ以外は特に難しい局面が無いので言うほど難易度は高くないと思う -復讐を遂げるにはターゲットの探索から、殺害方法やトリック、殺害する順番までを自分で決めなければならず、少しでも方法や手順を間違えたり不審な行動を取ったりすれば、たちまち金田一に気づかれてバッドエンドになる。 --気づかれるポイントは、プレイヤーでさえ「いくら何でも…」と思うような大失敗から、金田一の本領発揮と言えるさりげないものまでさまざま。反対にうまく欺いていけば、原作ではありえない「真相を見抜けない金田一」(と最後にちょっとだけ出てくるあの人)を見ることができる。 --金田一以外の登場人物も、それぞれ裏事情を抱えているためかやけに追及的であり、「疑心暗鬼に陥った登場人物に殺される」「復讐相手を間違える」など、彼らが原因でゲームオーバーになることも多い。 -バッドエンドの種類が豊富 --特にちょいちょい混ざっているネタ選択肢を誘惑に負けて選ぶと、ほぼ間違いなくバッドエンドに直行する。バッドエンドにもネタ要素の強いものが多い。 --なお編・卓也編にはそれぞれとんでもなく間抜けなバッドエンドがあり、なお編序盤のバッドエンドや卓也編のあるバッドエンド((通称「にんじんエンド」。))は、プレイヤーの間でたびたびネタとして取り上げられる。 --中には''復讐を決意する前に話が終わってしまう''ものも。普通のゲームならハッピーエンドになりそうなものだが…。 --その一方で、なお編には原作初期に近い展開のバッドエンドがあり、「バッド扱いだが金田一らしい」として評価が高い。 ---- **評価点 -主人公が犯人という設定を活かしたカタルシスの妙 --ちょっとしたことでバッドエンドになる難しさが「気づかれずに殺人を犯す緊張感」をうまく表現しており、復讐を達成できたときのカタルシスは、他のゲームではなかなか味わえないものである。 --バッドエンドが多いということは、それだけ自由な行動ができるということでもある。回避不能になる場合もあるが、フラグを立てなければ多少のミスはカバーできるし、ネタ選択肢を選んでも何回も本筋に戻そうとしてくれるなど、その点は比較的親切である。 --ネタバッドエンドが多いことや金田一の追及が見られること、普通に進めていたらまず行き着かないような展開になることもあって、バッドエンドに行き着くこと自体にも妙な達成感がある。本作の殺害シーンの描写は原作に負けず劣らずどぎついが、ややオーバー気味の演出とこうしたネタ選択肢・ネタバッドエンドの豊富さがそれをある程度中和してくれている。 -バッドエンド時に現れる原作の怪人たち --バッドエンドになると、''原作に登場した怪人たちが現れ、プレイヤーにアドバイスをしてくれる''。実体験に基づいた彼らのアドバイスには何とも説得力があるが、同時に殺人という重罪を犯した犯罪者であるはずの彼らが的外れな選択をしたプレイヤーに対し正論を説き、無論全員が金田一にトリックを見破られ彼との対決に負けている者たちなので主人公にデカい口を叩ける身分でもないのに、やたら先輩風をふかしながらダメ出ししてくる様は妙に笑いを誘う((放課後の魔術師が「金田一の周りの人間を襲って失敗した」とぼやいたり、首狩り武者が「女の執念は恐ろしい」と忠告してきたり、雪夜叉が「一晩で氷の橋を作れるぐらいのスピーディーさが必要だ」と言ってきたり…。「そんなことでは金田一に打ち勝つことなどできない」と発破をかけてくる人もいる。))。なぜか佐木2号((金田一の後輩のビデオマニアで、事件現場の撮影役を担当する。原作では同じ役割をしていた兄がある事件で殺されたために登場するようになったが、アニメ版では兄が生きているので登場しない。))も交じっているが、これはご愛嬌。 --1つだけアドバイスのないものがあるが、これはミニゲームの狙撃に失敗した場合に見られる。「狙撃失敗という結末に怪人が呆れている=問題点があまりに明白でアドバイスのしようがない」ということである。 --また、本作に登場するトリックのいくつかは原作でも使われているが、そのトリックを使うとバッドエンドになり、「金田一には同じ手は通用しない」と忠告される。 -主人公のモノローグ以外は全編フルボイス。 --主要登場人物のCVは当時放送が始まっていたアニメ版と異なる((『金田一少年の事件簿』は映画・アニメ・ドラマCD・PSゲーム・SSゲームのCVがほぼ全員異なっており、原作の総集編で各媒体の美雪役の声優による座談会が開かれたほどであった。なおこの作品では金田一役が草尾毅氏、美雪役が飯塚雅弓氏。))が、原作キャラの印象と合うような配役がされているので大きな違和感はない。 --桂木なおは緒方恵美氏、阿佐桐卓也は置鮎龍太郎氏が演じており、プロローグとエピローグ、一部のイベント時、相手のシナリオへの登場時に声が聞ける。特に桂木なおは正体を隠すために男装している設定があるため、緒方恵美の少年・少女両方の演技が聞ける。 --ただし渚ちはる役の鈴木史華氏は唯一声優が本業ではなく((元レースクイーン、タレントで現在は芸能界を引退。声優としての活動は本作が唯一で、発売時点で女優としての演技経験もなし))棒読み気味であり、周囲から浮いてしまっている。 ---- **賛否両論点 -復讐を成功させたとしてもめでたしめでたしとはならず、''「殺人犯」という業を背負わなければならない主人公の姿は、かなり後味が悪い''。 --「犯罪の助長やほう助を意図したものではない」と断り書きを入れている以上、殺人者が幸せになる結末にはできないだろう。~ 原作でも金田一が「殺人は追い詰められた末に選択するある種の賭けであり、たとえ犯罪を成功させたとしても犯罪者としての十字架を一生背負うことになる」という趣旨の台詞を口にしており、それを踏まえているとも言える。 --特に「なお編」終盤の展開は少しずつプレイヤーを後悔に導いた挙句、最後の最後で失意に導くハードな展開となっている。 --本作のディスクのレーベル面には「事件が迷宮入りするのではないか」と報じる新聞記事が印刷されているが、主人公選択画面は「供述調書」となっている。復讐を遂げた主人公が逃げおおせたのか否かは、プレイヤーの想像に委ねるという事なのだろう。 -二人の事件が同時進行するわけではなく、完全にパラレル設定。 --ストーリー設定だけを見るとまるで復讐者二人が同じ場所で同時に事件を起こすように見えるが、実際にはそれぞれのストーリーは完全に独立しており、主人公でない方は事件とは全く関わりのない単なる善意の第三者となる。 --ただし実際に二人が同時進行で罪を犯していたりすると今より犯行が遥かに複雑になることが想像に難くないため、こればかりは仕方ないと考えられる。 --一応、後述のオマケシナリオ「金田一編」の序盤では、まるで本編の二つの事件が融合したかのようなさらにパラレル設定になっている。 -自由度の高い選択肢 --お遊びを含めて選択肢は多く、色々試してみるのが楽しい一方、どちらを選んでも結局展開に変化がない選択肢も多く、中には1つの行動に対して何回も選択肢を選ばせるくどい展開も存在する。 --どうでも良さそうな選択肢も後々の選択肢に影響してくる。 ---特定の人物を疑ったり、あるトリックを行うにしても、前段階としてある選択肢を選んでいる必要があり、この選択肢はかなり前のものでも影響を与える。 ---このような理由から同じような話、同じようなトリックを行っても、細かい点で内容が違ったり、展開が変わったりする。 -急に出てくるミニゲーム --推理アドベンチャー(しかも犯人視点)なのに最も重要な場面でミニゲームが挟まれる。 ---失敗すれば問答無用でゲームオーバーとなり、セーブしたところからやり直す羽目になるので、特定箇所でしかセーブできないこのゲームでは大変辛いものになっている。 ---しかしこのミニゲームはプレイヤー自らが犯行を行うという点では緊迫感を生むし、他のゲームでは決して見られない面白さがある。 ---- **問題点 -一部シナリオの問題 --ゲームの都合上仕方ないとはいえ、基本的に犯行は行き当たりばったりであり、原作のように考え抜かれた計画殺人にはならない。 --計画失敗のルートでは、選択肢外のプレイヤーが干渉できない部分での失言や見落とし等で自滅することがあり、プレイヤーの選択ミスで失敗するのが基本のゲームとしては理不尽に感じられる展開も存在する。 -一部シナリオの混乱 --あまりにも選択肢が多く、しかも内容が細かく変わるためか、一部のシナリオでフラグ管理のミスが見られる。 ---例えば首しめを選んだのに、何故か氷を盗みに行くなど。 -特に問題なのは「なお編」で、''序盤に致命的な詰みポイントが存在する。'' --フラグを建てておかないと、しばらくしてから正規ルートの途中で回避不能なゲームオーバーに引っかかってしまい、クリア不可能となる。 #region(具体的な行動) -クリア不可能となる行動は以下の通り。 --船の出航後にウェイターの仕事を始めた後、明子の話を聞かない。 --船の出航後にウェイターの仕事を始めた後、バーに来た金田一と同席しない。 --船の出航後にカウンターの仕事を始めた後、氷から凶器を思い付くイベントを発生させない。 ---このパターンのみ、チエママに疑惑を抱いた状態であれば直後にゲームオーバーとなるので、詰みを回避できる。 #endregion --幸いな事に、よほど捻った発想をしないと詰む『[[悲報島>金田一少年の事件簿 ~悲報島 新たなる惨劇~]]』と違い、本作は捻くれた行動を取り続けないと発生しないのが救いである。 ---その上ゲームオーバー時にも適切なヒントがもらえる他、説明書にも「詰み要素があるのでセーブはこまめにした方が良い」とあらかじめ明記されている。 ---とはいえ、どう進めたとしても''この詰みに直行しうる選択肢を必ず一つは通る必要がある''ため、プレイヤーの遊び方次第では簡単に引っかかってしまう。仮に踏んでしまった場合には、以降のプレイでバッドエンド集めに抵抗を感じる要因になる上、なお編終盤の難所((大量の選択肢を全て適切に選ばない限り、相当なパターンのバッドエンドに直行するシーンがある。ここでは特に必要なフラグはない。))を詰みと勘違いさせる原因になってしまう。 --いちおう他にも詰みセーブは存在するが、それらは直前のデータを取っておけば容易に回避できる程度なので、安心して大丈夫。一見詰んだように見えても、何かしらの突破口が用意されている。 ---中には詰むと出現しなくなるセーブポイントも存在する。そこまで配慮が届いていたのに、この詰みパターンを見落としてしまったのは一層悔やまれる。 -パラレルワールド的な展開がある --なお編・卓也編は完全なパラレルワールドとして展開されるが、それぞれのシナリオ内においてもパラレルワールド的な展開がかなり存在する。 ---例えば片方のルートではAがやったのに、もう片方のルートではBがやっていたなど、同じ話のはずなのに内容が変わる。 ---どう考えても登場人物に影響を与えていないと思われる選択肢(ルート)を選んでも、何故か登場人物の行動が変わったり考え方が変わる。 ---このような理由から、他のルートである人物の動きを知って、ゲームオーバーになってからやり直した時に「この人物は今はこんな風に動いているはずだ」と考えても、実際は違う行動を取っていたりする。 ---全ての登場人物が背後で決まりきった動きをするわけではなく、選択肢によって行動がコロコロ変わるため、単純な推理ゲームとしては楽しめない部分がある。 -グラフィック面は少々弱い --OP・プロローグがアニメになっているのを除くと、ゲーム中のグラフィックはすべて1枚絵だけであり、セガサターンのアドベンチャーゲームにしてはグラフィックの演出がもの足りない。わずかだが、台詞と表情が一致しない場面もある。 --同じ場面でもグッドエンドルートでは表示されないのにバッドエンドルートでは表示される一枚絵がある。 -文章に誤字が多い --単なる誤字に加え、セリフと字幕の言い回しが微妙に異なっている場面もある。またバッドエンド時に表示される謎の暗号を番号順に並べるとテストモードに入る操作方法を示した文章になるのだが、そちらも一部の順番が入れ替わってしまっている(文意に大きく影響するものではなく、解読そのものに支障はない)。 ---- **総評 ありそうで意外とない、犯人視点で話が進む推理ゲームである。このような作品をミステリーでは「倒叙((海外作品ではF.W.クロフツの作品や『刑事コロンボ』、国内作品では鮎川哲也の短編や『古畑任三郎』などが有名。『金田一少年の事件簿』の原作にも倒叙の短編エピソードがある。))」と呼ぶが、普通は完全犯罪をもくろむ犯人が探偵に犯罪を暴かれる過程が物語のメインになるため、本作のように「犯人が探偵を出し抜く」シチュエーションにはまずお目にかかれない。 また、『金田一少年の事件簿』のもう1人の主役とも言える犯人にスポットを当てることで、復讐を遂げるまでの経緯や殺害を実行に移すまでの苦労・葛藤、金田一を欺くための努力(?)を追体験できること、「先輩としてアドバイスをする」というとんでもない役どころで怪人が出演すること、''犯人にとって金田一がどれほど恐ろしい存在なのかがよく分かる''ことなど、キャラゲーとしても優秀な点も多い。~ 「殺人犯になって復讐を遂げる」というインモラルな内容もあって人に勧めにくく、アドベンチャーゲームとしては不便なところが多いのは難点だが、このようなコンセプトの商業作品は国内では唯一といってもよいほどであり、ゲームならではのミステリーの楽しみ方ができる良作と言えるだろう。 ---- **余談 -本作には女性の入浴などのサービスシーンが多く(これは原作にも多いが)、ゲームの異色さと相まって「本当に全年齢対象でよかったのか?」と思わされる。今だったら確実に対象年齢が引き上げられるだろう。 -本作のネタ選択肢・バッドエンドは妙に作りこまれており、特に芸能界・マンガ・ゲーム・オタクに対する扱いが、悪ノリを通り越して各方面に喧嘩を売るつもりなのではないかと思うほど生々しいものになっている。~ また、選択肢とバッドエンドの中でちゃっかりハドソンと『週刊少年マガジン』を宣伝している。 -本編の2人の主人公のコンプリートデータを同じデータファイルにセーブすると、おまけシナリオとして「金田一編」が出現する(テキストのみで、グラフィックや音声はない)。その内容は本編のパロディで、あまりにもぶっとんだギャグ調のものになっている。 --ただし本編の内容の暗さを吹き飛ばすような明るさのため、ある意味救いのあるシナリオとも言える。 -原作にも倒叙スタイルのエピソードはいくつか存在し、その多くは''犯人から見た金田一の恐ろしさ''を余すところなく描写している。そうしたエピソードの数々が、本作誕生のきっかけになったのかもしれない。 --該当作は『タロット山荘殺人事件』『仏蘭西銀貨殺人事件』など。文庫版やコンビニコミックス版は単品収録されているので、興味のある方は是非。 --中には本作のネタエンドよろしく、全てをギャグに振り切った短編エピソードも(『殺人レストラン』など)。 -2017年よりスマホアプリ「マガジンポケット」にて、原作を元にしたスピンオフ漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』が連載され、単行本化もされている。 --本作と同様に犯人視点の物語となっているがシリアス要素は皆無であり、原作で金田一が解決してきた事件の犯人たちがいかに苦労して殺人を実行に移してきたのか、そして&bold(){彼らにとっていかに金田一が恐ろしい存在であるのか}をコメディタッチで綴るギャグ作品となっている。本作に出演する怪人たちのアドバイスを照らし合わせて読むと面白いかもしれない。 --この漫画の話題に際し、本作が引き合いに出される事も多い。 -攻略本ではゲームオーバー時に「秘宝島殺人事件」の山童や「異人館ホテル殺人事件」の赤ヒゲのサンタクロース((原文ママ。正式名称は「赤髭のサンタクロース」。))も登場するかのように書かれている。実際のゲームには出てこないが、没要素だろうか(一応オープニングには登場している)。 --なお(よく誤解されるが)''「秘宝島」の怪人は山童ではない。''正しくは「招かれざる客」である。
//文章が途切れたりおかしなところでくっついたりとぐちゃぐちゃになっていたので復元しました *金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼 【きんだいちしょうねんのじけんぼ ほしみとう かなしみのふくしゅうき】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000069U51)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|メトロ|~| |発売日|1998年1月15日|~| |定価|5,800円|~| |レーティング|セガ審査:全年齢推奨|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[金田一少年の事件簿シリーズリンク>金田一少年の事件簿シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人気推理漫画『金田一少年の事件簿』を原作とするアドベンチャーゲーム。プレイヤーはお馴染みの金田一一…ではなく、犯人。~ 「''殺人を完遂させて復讐を遂げるのが目的''」という推理ゲームの中でも類を見ない異色作なのである。~ その異色さは「''このゲームは犯罪を助長するものではない''」という警告文がCDケース・説明書・ゲーム開始時の3か所に記載されていることからも伝わるだろう(その割にレーティングは「全年齢推奨」だが)。 ---- **ストーリー 人気の絶頂にあったアイドルが「事務所社長の息子との密会」というスキャンダルで失脚。~ アイドルのマネージャー「立花由布」も、真相を探るさなかに謎の転落死を遂げた。~ ~ 警察は由布の死を自殺と断定したが、そのことに不審を抱く者が2人いた。~ 1人は捏造スキャンダルを仕掛けられた張本人であり、由布の親友でもあった元アイドル「桂木なお」。~ もう1人は由布の婚約者だった「阿佐桐卓也」。~ 復讐を決意した2人は関係者が集まるレジャー施設「星見島」でその機会をうかがうが、そこにはかの名探偵の孫「金田一一」とその仲間たちが居合わせていた…。 ---- **特徴 基本的には選択肢を選びながらシナリオを読む「アドベンチャーモード」でゲームを進めていくが、殺害シーンや逃走シーンでは「リアルタイムサスペンスモード」なるアクション要素が強いミニゲームをすることもある。 -主人公は桂木なお(初級編)と阿佐桐卓也(上級編)の2人 --シナリオは完全にパラレルで独立しており、主人公によって復讐のターゲットと物語の真相が変わる。 ---主人公に選ばなかった方もそれぞれのシナリオに登場するのだが、あくまで善意の第三者であり、裏で犯罪を実行したりといった事はしない。 //-ゲームの難易度は高め //最初で詰みに引っかかった人だと難しく感じるだろうけど、アレ以外は特に難しい局面が無いので言うほど難易度は高くないと思う -復讐を遂げるにはターゲットの探索から、殺害方法やトリック、殺害する順番までを自分で決めなければならず、少しでも方法や手順を間違えたり不審な行動を取ったりすれば、たちまち金田一に気づかれてバッドエンドになる。 --気づかれるポイントは、プレイヤーでさえ「いくら何でも…」と思うような大失敗から、金田一の本領発揮と言えるさりげないものまでさまざま。反対にうまく欺いていけば、原作ではありえない「真相を見抜けない金田一」(と最後にちょっとだけ出てくるあの人)を見ることができる。 --金田一以外の登場人物も、それぞれ裏事情を抱えているためかやけに追及的であり、「疑心暗鬼に陥った登場人物に殺される」「復讐相手を間違える」など、彼らが原因でゲームオーバーになることも多い。 -バッドエンドの種類が豊富 --特にちょいちょい混ざっているネタ選択肢を誘惑に負けて選ぶと、ほぼ間違いなくバッドエンドに直行する。バッドエンドにもネタ要素の強いものが多い。 --なお編・卓也編にはそれぞれとんでもなく間抜けなバッドエンドがあり、なお編序盤のバッドエンドや卓也編のあるバッドエンド((通称「にんじんエンド」。))は、プレイヤーの間でたびたびネタとして取り上げられる。 --中には''復讐を決意する前に話が終わってしまう''ものも。普通のゲームならハッピーエンドになりそうなものだが…。 --その一方で、なお編には原作初期に近い展開のバッドエンドがあり、「バッド扱いだが金田一らしい」として評価が高い。 ---- **評価点 -主人公が犯人という設定を活かしたカタルシスの妙 --ちょっとしたことでバッドエンドになる難しさが「気づかれずに殺人を犯す緊張感」をうまく表現しており、復讐を達成できたときのカタルシスは、他のゲームではなかなか味わえないものである。 --バッドエンドが多いということは、それだけ自由な行動ができるということでもある。回避不能になる場合もあるが、フラグを立てなければ多少のミスはカバーできるし、ネタ選択肢を選んでも何回も本筋に戻そうとしてくれるなど、その点は比較的親切である。 --ネタバッドエンドが多いことや金田一の追及が見られること、普通に進めていたらまず行き着かないような展開になることもあって、バッドエンドに行き着くこと自体にも妙な達成感がある。本作の殺害シーンの描写は原作に負けず劣らずどぎついが、ややオーバー気味の演出とこうしたネタ選択肢・ネタバッドエンドの豊富さがそれをある程度中和してくれている。 -バッドエンド時に現れる原作の怪人たち --バッドエンドになると、''原作に登場した怪人たちが現れ、プレイヤーにアドバイスをしてくれる''。実体験に基づいた彼らのアドバイスには何とも説得力があるが、同時に殺人という重罪を犯した犯罪者であるはずの彼らが的外れな選択をしたプレイヤーに対し正論を説き、無論全員が金田一にトリックを見破られ彼との対決に負けている者たちなので主人公にデカい口を叩ける身分でもないのに、やたら先輩風をふかしながらダメ出ししてくる様は妙に笑いを誘う((放課後の魔術師が「金田一の周りの人間を襲って失敗した」とぼやいたり、首狩り武者が「女の執念は恐ろしい」と忠告してきたり、雪夜叉が「一晩で氷の橋を作れるぐらいのスピーディーさが必要だ」と言ってきたり…。「そんなことでは金田一に打ち勝つことなどできない」と発破をかけてくる人もいる。))。なぜか佐木2号((金田一の後輩のビデオマニアで、事件現場の撮影役を担当する。原作では同じ役割をしていた兄がある事件で殺されたために登場するようになったが、アニメ版では兄が生きているので登場しない。))も交じっているが、これはご愛嬌。 --1つだけアドバイスのないものがあるが、これはミニゲームの狙撃に失敗した場合に見られる。「狙撃失敗という結末に怪人が呆れている=問題点があまりに明白でアドバイスのしようがない」ということである。 --また、本作に登場するトリックのいくつかは原作でも使われているが、そのトリックを使うとバッドエンドになり、「金田一には同じ手は通用しない」と忠告される。 -主人公のモノローグ以外は全編フルボイス。 --主要登場人物のCVは当時放送が始まっていたアニメ版と異なる((『金田一少年の事件簿』は映画・アニメ・ドラマCD・PSゲーム・SSゲームのCVがほぼ全員異なっており、原作の総集編で各媒体の美雪役の声優による座談会が開かれたほどであった。なおこの作品では金田一役が草尾毅氏、美雪役が飯塚雅弓氏。))が、原作キャラの印象と合うような配役がされているので大きな違和感はない。 --桂木なおは緒方恵美氏、阿佐桐卓也は置鮎龍太郎氏が演じており、プロローグとエピローグ、一部のイベント時、相手のシナリオへの登場時に声が聞ける。特に桂木なおは正体を隠すために男装している設定があるため、緒方恵美の少年・少女両方の演技が聞ける。 --ただし渚ちはる役の鈴木史華氏は唯一声優が本業ではなく((元レースクイーン、タレントで現在は芸能界を引退。声優としての活動は本作が唯一で、発売時点で女優としての演技経験もなし))棒読み気味であり、周囲から浮いてしまっている。 ---- **賛否両論点 -復讐を成功させたとしてもめでたしめでたしとはならず、''「殺人犯」という業を背負わなければならない主人公の姿は、かなり後味が悪い''。 --「犯罪の助長やほう助を意図したものではない」と断り書きを入れている以上、殺人者が幸せになる結末にはできないだろう。~ 原作でも金田一が「殺人は追い詰められた末に選択するある種の賭けであり、たとえ犯罪を成功させたとしても犯罪者としての十字架を一生背負うことになる」という趣旨の台詞を口にしており、それを踏まえているとも言える。 --特に「なお編」終盤の展開は少しずつプレイヤーを後悔に導いた挙句、最後の最後で失意に導くハードな展開となっている。 --本作のディスクのレーベル面には「事件が迷宮入りするのではないか」と報じる新聞記事が印刷されているが、主人公選択画面は「供述調書」となっている。復讐を遂げた主人公が逃げおおせたのか否かは、プレイヤーの想像に委ねるという事なのだろう。 -二人の事件が同時進行するわけではなく、完全にパラレル設定。 --ストーリー設定だけを見るとまるで復讐者二人が同じ場所で同時に事件を起こすように見えるが、実際にはそれぞれのストーリーは完全に独立しており、主人公でない方は事件とは全く関わりのない単なる善意の第三者となる。 --ただし実際に二人が同時進行で罪を犯していたりすると今より犯行が遥かに複雑になることが想像に難くないため、こればかりは仕方ないと考えられる。 --一応、後述のオマケシナリオ「金田一編」の序盤では、まるで本編の二つの事件が融合したかのようなさらにパラレル設定になっている。 -自由度の高い選択肢 --お遊びを含めて選択肢は多く、色々試してみるのが楽しい一方、どちらを選んでも結局展開に変化がない選択肢も多く、中には1つの行動に対して何回も選択肢を選ばせるくどい展開も存在する。 --どうでも良さそうな選択肢も後々の選択肢に影響してくる。 ---特定の人物を疑ったり、あるトリックを行うにしても、前段階としてある選択肢を選んでいる必要があり、この選択肢はかなり前のものでも影響を与える。 ---このような理由から同じような話、同じようなトリックを行っても、細かい点で内容が違ったり、展開が変わったりする。 -急に出てくるミニゲーム --推理アドベンチャー(しかも犯人視点)なのに最も重要な場面でミニゲームが挟まれる。 ---失敗すれば問答無用でゲームオーバーとなり、セーブしたところからやり直す羽目になるので、特定箇所でしかセーブできないこのゲームでは大変辛いものになっている。 ---しかしこのミニゲームはプレイヤー自らが犯行を行うという点では緊迫感を生むし、他のゲームでは決して見られない面白さがある。 ---- **問題点 -一部シナリオの問題 --ゲームの都合上仕方ないとはいえ、基本的に犯行は行き当たりばったりであり、原作のように考え抜かれた計画殺人にはならない。 --計画失敗のルートでは、選択肢外のプレイヤーが干渉できない部分での失言や見落とし等で自滅することがあり、プレイヤーの選択ミスで失敗するのが基本のゲームとしては理不尽に感じられる展開も存在する。 -一部シナリオの混乱 --あまりにも選択肢が多く、しかも内容が細かく変わるためか、一部のシナリオでフラグ管理のミスが見られる。 ---例えば首しめを選んだのに、何故か氷を盗みに行くなど。 -特に問題なのは「なお編」で、''序盤に致命的な詰みポイントが存在する。'' --フラグを建てておかないと、しばらくしてから正規ルートの途中で回避不能なゲームオーバーに引っかかってしまい、クリア不可能となる。 #region(具体的な行動) -クリア不可能となる行動は以下の通り。 --船の出航後にウェイターの仕事を始めた後、明子の話を聞かない。 --船の出航後にウェイターの仕事を始めた後、バーに来た金田一と同席しない。 --船の出航後にカウンターの仕事を始めた後、氷から凶器を思い付くイベントを発生させない。 ---このパターンのみ、チエママに疑惑を抱いた状態であれば直後にゲームオーバーとなるので、詰みを回避できる。 #endregion --幸いな事に、よほど捻った発想をしないと詰む『[[悲報島>金田一少年の事件簿 ~悲報島 新たなる惨劇~]]』と違い、本作は捻くれた行動を取り続けないと発生しないのが救いである。 ---その上ゲームオーバー時にも適切なヒントがもらえる他、説明書にも「詰み要素があるのでセーブはこまめにした方が良い」とあらかじめ明記されている。 ---とはいえ、どう進めたとしても''この詰みに直行しうる選択肢を必ず一つは通る必要がある''ため、プレイヤーの遊び方次第では簡単に引っかかってしまう。仮に踏んでしまった場合には、以降のプレイでバッドエンド集めに抵抗を感じる要因になる上、なお編終盤の難所((大量の選択肢を全て適切に選ばない限り、相当なパターンのバッドエンドに直行するシーンがある。ここでは特に必要なフラグはない。))を詰みと勘違いさせる原因になってしまう。 --いちおう他にも詰みセーブは存在するが、それらは直前のデータを取っておけば容易に回避できる程度なので、安心して大丈夫。一見詰んだように見えても、何かしらの突破口が用意されている。 ---中には詰むと出現しなくなるセーブポイントも存在する。そこまで配慮が届いていたのに、この詰みパターンを見落としてしまったのは一層悔やまれる。 -パラレルワールド的な展開がある --なお編・卓也編は完全なパラレルワールドとして展開されるが、それぞれのシナリオ内においてもパラレルワールド的な展開がかなり存在する。 ---例えば片方のルートではAがやったのに、もう片方のルートではBがやっていたなど、同じ話のはずなのに内容が変わる。 ---どう考えても登場人物に影響を与えていないと思われる選択肢(ルート)を選んでも、何故か登場人物の行動が変わったり考え方が変わる。 ---このような理由から、他のルートである人物の動きを知って、ゲームオーバーになってからやり直した時に「この人物は今はこんな風に動いているはずだ」と考えても、実際は違う行動を取っていたりする。 ---全ての登場人物が背後で決まりきった動きをするわけではなく、選択肢によって行動がコロコロ変わるため、単純な推理ゲームとしては楽しめない部分がある。 -グラフィック面は少々弱い --OP・プロローグがアニメになっているのを除くと、ゲーム中のグラフィックはすべて1枚絵だけであり、セガサターンのアドベンチャーゲームにしてはグラフィックの演出がもの足りない。わずかだが、台詞と表情が一致しない場面もある。 --同じ場面でもグッドエンドルートでは表示されないのにバッドエンドルートでは表示される一枚絵がある。 -文章に誤字が多い --単なる誤字に加え、セリフと字幕の言い回しが微妙に異なっている場面もある。またバッドエンド時に表示される謎の暗号を番号順に並べるとテストモードに入る操作方法を示した文章になるのだが、そちらも一部の順番が入れ替わってしまっている(文意に大きく影響するものではなく、解読そのものに支障はない)。 ---- **総評 ありそうで意外とない、犯人視点で話が進む推理ゲームである。このような作品をミステリーでは「倒叙((海外作品ではF.W.クロフツの作品や『刑事コロンボ』、国内作品では鮎川哲也の短編や『古畑任三郎』などが有名。『金田一少年の事件簿』の原作にも倒叙の短編エピソードがある。))」と呼ぶが、普通は完全犯罪をもくろむ犯人が探偵に犯罪を暴かれる過程が物語のメインになるため、本作のように「犯人が探偵を出し抜く」シチュエーションにはまずお目にかかれない。 また、『金田一少年の事件簿』のもう1人の主役とも言える犯人にスポットを当てることで、復讐を遂げるまでの経緯や殺害を実行に移すまでの苦労・葛藤、金田一を欺くための努力(?)を追体験できること、「先輩としてアドバイスをする」というとんでもない役どころで怪人が出演すること、''犯人にとって金田一がどれほど恐ろしい存在なのかがよく分かる''ことなど、キャラゲーとしても優秀な点も多い。~ 「殺人犯になって復讐を遂げる」というインモラルな内容もあって人に勧めにくく、アドベンチャーゲームとしては不便なところが多いのは難点だが、このようなコンセプトの商業作品は国内では唯一といってもよいほどであり、ゲームならではのミステリーの楽しみ方ができる良作と言えるだろう。 ---- **余談 -本作には女性の入浴などのサービスシーンが多く(これは原作にも多いが)、ゲームの異色さと相まって「本当に全年齢対象でよかったのか?」と思わされる。今だったら確実に対象年齢が引き上げられるだろう。 -本作のネタ選択肢・バッドエンドは妙に作りこまれており、特に芸能界・マンガ・ゲーム・オタクに対する扱いが、悪ノリを通り越して各方面に喧嘩を売るつもりなのではないかと思うほど生々しいものになっている。~ また、選択肢とバッドエンドの中でちゃっかりハドソンと『週刊少年マガジン』を宣伝している。 -本編の2人の主人公のコンプリートデータを同じデータファイルにセーブすると、おまけシナリオとして「金田一編」が出現する(テキストのみで、グラフィックや音声はない)。その内容は本編のパロディで、あまりにもぶっとんだギャグ調のものになっている。 --ただし本編の内容の暗さを吹き飛ばすような明るさのため、ある意味救いのあるシナリオとも言える。 -原作にも倒叙スタイルのエピソードはいくつか存在し、その多くは''犯人から見た金田一の恐ろしさ''を余すところなく描写している。そうしたエピソードの数々が、本作誕生のきっかけになったのかもしれない。 --該当作は『タロット山荘殺人事件』『仏蘭西銀貨殺人事件』など。文庫版やコンビニコミックス版は単品収録されているので、興味のある方は是非。 --中には本作のネタエンドよろしく、全てをギャグに振り切った短編エピソードも(『殺人レストラン』など)。 -2017年よりスマホアプリ「マガジンポケット」にて、原作を元にしたスピンオフ漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』が連載され、単行本化もされている。 --本作と同様に犯人視点の物語となっているがシリアス要素は皆無であり、原作で金田一が解決してきた事件の犯人たちがいかに苦労して殺人を実行に移してきたのか、そして&bold(){彼らにとっていかに金田一が恐ろしい存在であるのか}をコメディタッチで綴るギャグ作品となっている。本作に出演する怪人たちのアドバイスを照らし合わせて読むと面白いかもしれない。 --この漫画の話題に際し、本作が引き合いに出される事も多い。 -攻略本ではゲームオーバー時に「秘宝島殺人事件」の山童や「異人館ホテル殺人事件」の赤ヒゲのサンタクロース((原文ママ。正式名称は「赤髭のサンタクロース」。))も登場するかのように書かれている。実際のゲームには出てこないが、没要素だろうか(一応オープニングには登場している)。 --なお(よく誤解されるが)''「秘宝島」の怪人は山童ではない。''正しくは「招かれざる客」である。

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