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RPGツクールVX」(2024/02/18 (日) 11:11:22) の最新版変更点

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*RPGツクールVX 【あーるぴーじーつくーるぶいえっくす】 |ジャンル|RPG製作ソフト|#amazon(B000WN7NUK)|#amazon(B004PKNVKW)|#amazon(B008S7JHFG)| |対応機種|Windows 2000~7|~|~|~| |開発元&br()発売元(初版)|エンターブレイン|~|~|~| |発売元(+素材集 和)|角川ゲームス|~|~|~| |発売日|初版:2007年12月27日&br()+素材集 和:2011年5月26日|~|~|~| |定価|共に税込10,290円(税抜9,800円)|~|~|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~|~|~| |廉価版|VALUE!+素材集 和:2012年9月27日/7,140円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |ポイント|『2000』+『XP』&br()『2003』には及ばないがイベントコマンド復活&br()『2000』に次ぐ人気ツール|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -Windows版『RPGツクール』の一作で、通算5作目の作品。インターフェイスなどは『2000』をベースとしている。 -前作『XP』にあったスクリプトによる発展性を残しつつも、『2000』にあった取っつきやすさを復活させたところが本作の売りとなっている。 **『RPGツクール2000』からの変更点 -『[[RPGツクールXP]]』で好評だったスクリプト作成システム「RGSS」を改良した「RGSS2」を搭載している。 -マップチップがマップ1つにつき1チップ、レイヤー別に分けられていたが、今作では全マップ共通のタイル別に変更。 -メッセージフォントの変更。全体的に丸っこい感じに。 -デフォルト素材のキャラクターの頭身が『[[FF6>ファイナルファンタジーVI]]』のような2.5頭身から『[[FF5>ファイナルファンタジーV]]』以前のような2頭身になった。 --また『XP』で使用するキャラチップも加工すれば本作で使えるようになるので、作風の幅が広がった。 -移動動作が『XP』よりは軽快になった。 **評価点 -「RGSS2」は「RGSS」同様、制作の自由度が高い。面倒ではあるが、本作の不満点も大抵がスクリプトで補完できるほどである。 --そのお陰で「RPGツクール」でありながら、「シミュレーションRPG」だったり「パズル」だったりと様々なフリーゲームが登場している。 --2010年現在では素材として配布するサイトもかなり多くなったため、探せばかなりの数のスクリプトが出てくる。 --「RGSS」とは基本的に互換性はないが、一部の素材スクリプトは「RGSS2」でも使用可能(改造が必要になるものもあるが)。 -『XP』では多くのイベント作成コマンドが削除され、スクリプトで補完しなければならなくなった箇所が多かったためハードルが高くなってしまったが、本作はイベントコマンドが軒並み復活し、インターフェイスも『2000』に近くなったため『XP』よりは作りやすくなった。 --『2000』のテクニックのほとんどが本作でも使用可能なほど。 --それでも復活しなかったコマンドはある。一応スクリプトで補完できるが。 -素材の完成度が高く、好評の声も多い。 --『[[RPGツクールDS]]』の素材は本作をベースとしている部分が多い。 -公式ブログなどでの素材の配布やモンタージュ形式でキャラドットを作成する「ちびキャラツクール」(ソフトの機能ではなく、ネット上にある作成サイト)など公式のサポートが豊富。 **賛否両論点 -『2000』や『XP』の2.5頭身に慣れ親しんだ層からは、デフォルト素材の頭身が縮んだことに違和感を覚える人もいる。 --ちみっこいキャラグラはほのぼのとしたゲームを作る場合には合っているが、シリアスな表現とはややミスマッチになりやすい。 -マップチップなどのグラフィック素材の解像度が上がったため、素材作成が少々面倒になった。 --また解像度が上がった反面、グラフィックが安っぽく見えるという声も多い。 //---余談だが、同じ現象が[[PSP版『FF1』>ファイナルファンタジー (PSP)]]や[[PSP版『FF4』>ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション]]にて指摘されている。 -グラフィックの素材こそ完成度は高いものの、デフォルトのサウンドが全体的に「安っぽい」「ダサい」と言われるなど控えめに言って好みが分かれる。 --音楽ではBattle関連が特に顕著。「ギャグにしか聞こえない」とまで言われるものもある。 ---というのも、OGGやMP3などに本格的に対応しているにもかかわらず''音楽に関してはMIDI形式''なのである。&br()XPのような曲調であれば違和感は無かったろうに… --効果音の方も、ほとんどが名前を英語に変えただけで2000からの使い回し。XPの効果音も少しはあるが。 --次作のVX AceではデフォルトBGMが全て一新され、良曲が増えた。効果音も多少追加されている。 **問題点 -画面解像度が『XP』の640x480から544x416に縮小。とはいえ、『2000』より解像度は上だが。 --一応スクリプト側から解像度を変更することは可能。 -''戦闘背景の消滅''(エフェクトをかけただけのものとなった)。 --PC版には当たり前のように実装されていた機能であり、RPGの根幹をなす戦闘画面の仕様劣化は本来であれば致命的である。&br()しかし、スクリプトを使うことで従来通り実装可能であるため、実態としては人によっては気になる程度。 -RPGといえばファンタジーなのかデフォルト素材(RTP)は『2000』や『XP』と同様、ファンタジーに偏っている。 --これらの点はスクリプトなどで解消出来るが、グラフィックに関しては現代風・SF風・和風関連が弱い。 -マップが簡単に作れるようになった一方、複雑なマップをつくるのは非常に困難。 --特に起伏のあるマップを作るのは難しくなっている。(山など) -推奨スペックを満たさないPCでプレイすると動かないわけではないが、テストプレイに支障が出る(動作に最適なFPSは60)。 --この問題を解消するためにマップやアニメーションの軽量化スクリプトなどが配布されている。 --また、スクリプトにより画面サイズを広げるとやはり推奨スペックを満たさないPCでのプレイに支障が出る。 --プレイ中にF12を押すことで発生する「F12リセットエラー」が問題に。 ---ただし、スクリプト側でゲームをシャットダウンさせる命令にすれば回避出来る。 **総評 初心者あるいは出戻り系のプレイヤーには取っ付きやすいシステムが好評である。 『2000』のお手軽さと『XP』の自由度を合わせた良いとこどりのツールといえる。 グラフィックの面は仕方ないが、上記にある通りだいたいの不満点はスクリプトで解消出来るのも利点。 一方、『XP』より軽くなったとはいえ、推奨スペックを満たさないPCには優しくない部分もある。 全体的には卒なくまとまっており、慣れるという意味でも手に取る価値はある優秀なツールである。 **余談 -現在の観点ではツールとしては中途半端で選択意義が薄い。 --現在ではグラフィック素材を使いまわせて機能が充実、動作が高速化した『VXAce』が登場した為にVX自体の選択価値がより減退してしまっている。 ---当時の観点から見てもRGSSを使わない(使えない)なら『2000』の方がコマンドが充実しており、RGSSを使いこなせるなら『XP』で十分と言う様に中途半端な印象は否めない。 --ただ、RTP改変素材((デフォルトで搭載されたグラフィック(主に顔グラフィック)を改変した基本フリー素材。規約はサイトによって様々だが、共通してサポート期間中はその改変元ツクールのユーザー登録が必要で、ツクール以外での使用は不可能、本作はサポート終了により素材使用のためのユーザー登録は不要になったが、他の素材集と同様の規約が適用される。))はVXのものが多く、それを使うためという意味では一定の価値はある。 -あえて不足な部分を残し、スクリプトにより動作の幅を広げさせようとしている部分がある(戦闘背景の消滅、4方向のみの移動→スクリプトによって斜め移動も可、など) --一方では「完全作を作ってしまうと今後に活かせるネタがなくなるからでは?」という見方がある。 -RTPが相変わらずファンタジー寄りの方向性なので、現代系の世界観を持ったゲームを作りたい場合は自作か素材屋頼りになる。 -ツクールシリーズとしては珍しくアカデミックパックが販売されている。 --ただし、あくまで教育機関向けのものであり、一般の学生等に向けて販売されたものではない。 -アップデータは不具合修正や最新OSへの対応といったものはあるものの頻度は多くない。 -2011年5月26日には、『ツクールシリーズ素材集 和』が発売。この素材集と本体をセットにしたパックも発売している。 --本製品には、『RPGツクールVX』でそのまま使える、日本のお城をイメージしたマップ、戦国武将や妖怪をモチーフにしたモンスター、神主や侍などの歩行キャラクターといったグラフィックが大量に収録されている。 --収録されている追加素材の中でも、特に目を引くのがモンスターグラフィック。RPGでは定番のスライムやドラゴンに代わり、戦国武将や忍者、鬼やろくろ首といった妖怪など、日本ならではのモンスターたちが盛りだくさんに用意されている。 --収録された素材は、マップ、モンスター、歩行キャラクター、顔グラフィックなど、あわせて200点以上。RPGを作るのに必要な素材はひと通り用意されている。 --ただし、VXRTPと和素材集の顔グラフィックの絵師が違うので使う人によっては違和感も。 ---モンスターグラフィックといった一部の同一素材は『DS+』で標準搭載している他、後のコンシューマ版ツクールでもDLCとして販売されている素材もある。 -現在、和素材集のPVが公開されているが旧版のPVも見ることが出来る。 --その旧版では現在の落ち着いたナレーションとは違い、声優の関智一氏の熱いナレーションを聞くことが出来る。 -以前のシリーズは『RPGツクールXP』(←『WindowsXP』)のようにタイトルをWindowsのバージョン名と一致させてきたが、本作は慣例と異なるタイトルになった。 --「VX」というタイトルの由来は定かではない。「15」のローマ数字表記、「Vista+XP」の略称などの説があるが、根拠としてはイマイチである。 -2011年12月15日には上位版である『[[RPGツクールVX Ace]]』が発売された。 --イベントコマンドなどの機能はさらに強化されたが『2000』と『2003』のような作成データ互換機能は無く『VX Ace』に導入された「RGSS3」も「RGSS2」と互換性は無い。~ 一方でスクリプトを使用しなくても追加パラメータやバトルメンバーの入れ替え、ダメージ計算式の変更がデフォルトで実装されているため、初心者にとって扱い易い部分もある。~ どちらが作りやすいかは人によるだろう。 -2020年8月20日『[[RPGツクールMZ]]』が発売された際に、本作の技術的サポートが2021年1月24日をもって終了されることが発表された。 --同時にXP、VX Aceもサポート終了が発表されたため、RGSSを導入したツクールは全てサポートが終了されることとなる。
*RPGツクールVX 【あーるぴーじーつくーるぶいえっくす】 |ジャンル|RPG製作ソフト|#amazon(B000WN7NUK)|#amazon(B004PKNVKW)|#amazon(B008S7JHFG)| |対応機種|Windows 2000~7|~|~|~| |開発元&br()発売元(初版)|エンターブレイン|~|~|~| |発売元(+素材集 和)|角川ゲームス|~|~|~| |発売日|初版:2007年12月27日&br()+素材集 和:2011年5月26日|~|~|~| |定価|共に税込10,290円(税抜9,800円)|~|~|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~|~|~| |廉価版|VALUE!+素材集 和:2012年9月27日/7,140円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |ポイント|『2000』+『XP』&br()『2003』には及ばないがイベントコマンド復活&br()『2000』に次ぐ人気ツール|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -Windows版『RPGツクール』の一作で、通算5作目の作品。インターフェイスなどは『2000』をベースとしている。 -前作『XP』にあったスクリプトによる発展性を残しつつも、『2000』にあった取っつきやすさを復活させたところが本作の売りとなっている。 **『RPGツクール2000』からの変更点 -『[[RPGツクールXP]]』で好評だったスクリプト作成システム「RGSS」を改良した「RGSS2」を搭載している。 -マップチップがマップ1つにつき1チップ、レイヤー別に分けられていたが、今作では全マップ共通のタイル別に変更。 -メッセージフォントの変更。全体的に丸っこい感じに。 -デフォルト素材のキャラクターの頭身が『[[FF6>ファイナルファンタジーVI]]』のような2.5頭身から『[[FF5>ファイナルファンタジーV]]』以前のような2頭身になった。 --また『XP』で使用するキャラチップも加工すれば本作で使えるようになるので、作風の幅が広がった。 -移動動作が『XP』よりは軽快になった。 **評価点 -「RGSS2」は「RGSS」同様、制作の自由度が高い。面倒ではあるが、本作の不満点も大抵がスクリプトで補完できるほどである。 --そのお陰で「RPGツクール」でありながら、「シミュレーションRPG」だったり「パズル」だったりと様々なフリーゲームが登場している。 --2010年現在では素材として配布するサイトもかなり多くなったため、探せばかなりの数のスクリプトが出てくる。 --「RGSS」とは基本的に互換性はないが、一部の素材スクリプトは「RGSS2」でも使用可能(改造が必要になるものもあるが)。 -『XP』では多くのイベント作成コマンドが削除され、スクリプトで補完しなければならなくなった箇所が多かったためハードルが高くなってしまったが、本作はイベントコマンドが軒並み復活し、インターフェイスも『2000』に近くなったため『XP』よりは作りやすくなった。 --『2000』のテクニックのほとんどが本作でも使用可能なほど。 --それでも復活しなかったコマンドはある。一応スクリプトで補完できるが。 -素材の完成度が高く、好評の声も多い。 --『[[RPGツクールDS]]』の素材は本作をベースとしている部分が多い。 -公式ブログなどでの素材の配布やモンタージュ形式でキャラドットを作成する「ちびキャラツクール」(ソフトの機能ではなく、ネット上にある作成サイト)など公式のサポートが豊富。 **賛否両論点 -『2000』や『XP』の2.5頭身に慣れ親しんだ層からは、デフォルト素材の頭身が縮んだことに違和感を覚える人もいる。 --ちみっこいキャラグラはほのぼのとしたゲームを作る場合には合っているが、シリアスな表現とはややミスマッチになりやすい。 -マップチップなどのグラフィック素材の解像度が上がったため、素材作成が少々面倒になった。 --また解像度が上がった反面、グラフィックが安っぽく見えるという声も多い。 //---余談だが、同じ現象が[[PSP版『FF1』>ファイナルファンタジー (PSP)]]や[[PSP版『FF4』>ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション]]にて指摘されている。 -グラフィックの素材こそ完成度は高いものの、デフォルトのサウンドが全体的に「安っぽい」「ダサい」と言われるなど控えめに言って好みが分かれる。 --音楽ではBattle関連が特に顕著。「ギャグにしか聞こえない」とまで言われるものもある。 ---というのも、OGGやMP3などに本格的に対応しているにもかかわらず''音楽に関してはMIDI形式''なのである。&br()XPのような曲調であれば違和感は無かったろうに… --効果音の方も、ほとんどが名前を英語に変えただけで2000からの使い回し。XPの効果音も少しはあるが。 --次作のVX AceではデフォルトBGMが全て一新され、良曲が増えた。効果音も多少追加されている。 **問題点 -画面解像度が『XP』の640x480から544x416に縮小。とはいえ、『2000』より解像度は上だが。 --一応スクリプト側から解像度を変更することは可能。 -''戦闘背景の消滅''(エフェクトをかけただけのものとなった)。 --PC版には当たり前のように実装されていた機能であり、RPGの根幹をなす戦闘画面の仕様劣化は本来であれば致命的である。&br()しかし、スクリプトを使うことで従来通り実装可能であるため、実態としては人によっては気になる程度。 -RPGといえばファンタジーなのかデフォルト素材(RTP)は『2000』や『XP』と同様、ファンタジーに偏っている。 --これらの点はスクリプトなどで解消出来るが、グラフィックに関しては現代風・SF風・和風関連が弱い。 -マップが簡単に作れるようになった一方、複雑なマップをつくるのは非常に困難。 --特に起伏のあるマップを作るのは難しくなっている。(山など) -推奨スペックを満たさないPCでプレイすると動かないわけではないが、テストプレイに支障が出る(動作に最適なFPSは60)。 --この問題を解消するためにマップやアニメーションの軽量化スクリプトなどが配布されている。 --また、スクリプトにより画面サイズを広げるとやはり推奨スペックを満たさないPCでのプレイに支障が出る。 --プレイ中にF12を押すことで発生する「F12リセットエラー」が問題に。 ---ただし、スクリプト側でゲームをシャットダウンさせる命令にすれば回避出来る。 **総評 初心者あるいは出戻り系のプレイヤーには取っ付きやすいシステムが好評である。 『2000』のお手軽さと『XP』の自由度を合わせた良いとこどりのツールといえる。 グラフィックの面は仕方ないが、上記にある通りだいたいの不満点はスクリプトで解消出来るのも利点。 一方、『XP』より軽くなったとはいえ、推奨スペックを満たさないPCには優しくない部分もある。 全体的には卒なくまとまっており、慣れるという意味でも手に取る価値はある優秀なツールである。 **余談 -現在の観点ではツールとしては中途半端で選択意義が薄い。 --現在ではグラフィック素材を使いまわせて機能が充実、動作が高速化した『VXAce』が登場した為にVX自体の選択価値がより減退してしまっている。 ---当時の観点から見てもRGSSを使わない(使えない)なら『2000』の方がコマンドが充実しており、RGSSを使いこなせるなら『XP』で十分と言う様に中途半端な印象は否めない。 --ただ、RTP改変素材((デフォルトで搭載されたグラフィック(主に顔グラフィック)を改変した基本フリー素材。規約はサイトによって様々だが、共通してサポート期間中はその改変元ツクールのユーザー登録が必要で、ツクール以外での使用は不可能、本作はサポート終了により素材使用のためのユーザー登録は不要になったが、他の素材集と同様の規約が適用される。))はVXのものが多く、それを使うためという意味では一定の価値はある。 -あえて不足な部分を残し、スクリプトにより動作の幅を広げさせようとしている部分がある(戦闘背景の消滅、4方向のみの移動→スクリプトによって斜め移動も可、など) --一方では「完全作を作ってしまうと今後に活かせるネタがなくなるからでは?」という見方がある。 -RTPが相変わらずファンタジー寄りの方向性なので、現代系の世界観を持ったゲームを作りたい場合は自作か素材屋頼りになる。 -ツクールシリーズとしては珍しくアカデミックパックが販売されている。 --ただし、あくまで教育機関向けのものであり、一般の学生等に向けて販売されたものではない。 -アップデータは不具合修正や最新OSへの対応といったものはあるものの頻度は多くない。 -2011年5月26日には、『ツクールシリーズ素材集 和』が発売。この素材集と本体をセットにしたパック(ダウンロード版『RPGツクールVX』はセット販売のみ)も発売している。 --本製品には、『RPGツクールVX』でそのまま使える、日本のお城をイメージしたマップ、戦国武将や妖怪をモチーフにしたモンスター、神主や侍などの歩行キャラクターといったグラフィックが大量に収録されている。 --収録されている追加素材の中でも、特に目を引くのがモンスターグラフィック。RPGでは定番のスライムやドラゴンに代わり、戦国武将や忍者、鬼やろくろ首といった妖怪など、日本ならではのモンスターたちが盛りだくさんに用意されている。 --収録された素材は、マップ、モンスター、歩行キャラクター、顔グラフィックなど、あわせて200点以上。RPGを作るのに必要な素材はひと通り用意されている。 --ただし、VXRTPと和素材集の顔グラフィックの絵師が違うので使う人によっては違和感も。 ---モンスターグラフィックといった一部の同一素材は『DS+』で標準搭載している他、後のコンシューマ版ツクールでもDLCとして販売されている素材もある。 -現在、和素材集のPVが公開されているが旧版のPVも見ることが出来る。 --その旧版では現在の落ち着いたナレーションとは違い、声優の関智一氏の熱いナレーションを聞くことが出来る。 -以前のシリーズは『RPGツクールXP』(←『WindowsXP』)のようにタイトルをWindowsのバージョン名と一致させてきたが、本作は慣例と異なるタイトルになった。 --「VX」というタイトルの由来は定かではない。「15」のローマ数字表記、「Vista+XP」の略称などの説があるが、根拠としてはイマイチである。 -2011年12月15日には上位版である『[[RPGツクールVX Ace]]』が発売された。 --イベントコマンドなどの機能はさらに強化されたが『2000』と『2003』のような作成データ互換機能は無く『VX Ace』に導入された「RGSS3」も「RGSS2」と互換性は無い。~ 一方でスクリプトを使用しなくても追加パラメータやバトルメンバーの入れ替え、ダメージ計算式の変更がデフォルトで実装されているため、初心者にとって扱い易い部分もある。~ どちらが作りやすいかは人によるだろう。 -2020年8月20日『[[RPGツクールMZ]]』が発売された際に、本作の技術的サポートが2021年1月24日をもって終了されることが発表された。 --同時にXP、VX Aceもサポート終了が発表されたため、RGSSを導入したツクールは全てサポートが終了されることとなる。

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