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*ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト 【ふぁいなるふぁんたじー・くりすたるくろにくる りんぐ・おぶ・ふぇいと】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000BQUU30)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|1024MbitDSカード|~| |発売・開発元|スクウェア・エニックス|~| |発売日|2007年8月23日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1人(シングルプレイ)&br;1~4人(マルチプレイ)|~| |セーブデータ|3個(シングルプレイ)&br;8個(マルチプレイ)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|ストーリーに鬱要素あり&br;システムは前作から改善|~| |>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''クリスタルクロニクルシリーズ [[FFCC>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] / &color(red){RoF} / LK / [[EoT>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]] / [[LD>光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] / [[TCB>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタル・ベアラー]]''| //(リンクのうち記事未作成) [[LK>小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] ---- #contents(fromhere) ---- **概要 FFシリーズの派生作品であるファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズの2作目。~ 『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]]』の続編だが、作中での時系列的には最初期にあたる作品。~ 主な略称は『FFCCRoF』。 **特徴・評価点 -前作の不満点の改善 --新たにジャンプが出来るようになり、アクション制が増した。 --前作で一部不満点となっていた瘴気システムを廃止。 --シングルモードのストーリーの深みが増し、前作のマルチプレイでないとあまり楽しめないという部分も解消された。 ---ストーリーはとてもシリアスかつ鬱気味な大筋と、ところどころに挟まれる異様なノリのギャグとの対比が評価されている。 ---マルチプレイのシナリオは全体的に暴走気味で、シングルモードと比較するとキャラ崩壊が激しい。一応これにはちゃんとした理由もあるのだが、初見では戸惑うユーザーの方が多いかもしれない。 -程よい難易度とやり込み要素 --ステージの難易度も程よい設定となっており、敵一匹に一瞬で殺される、いつの間にか複数の敵に囲まれてしまうといった理不尽な展開はまず起こり得ない。 ---クリアすると難度が少し上がる2周目プレイが楽しめる。さらにそれをクリアするとさらに難しい3周目もできる。 --装備は種類が豊富で、レシピも1周目だけではすべて手に入らない。 -BGMの質も高く良曲が揃っている。 -町の人との会話の内容も面白いものが多い。 --シングルモードでは凄まじくショタコンな鍛冶屋の女店主、いいお兄さん的態度で接しておきながら主人公の台詞の一撃で態度が豹変しやさぐれる門番兵士などブラックなネタが多い。 --マルチプレイでは最初こそ閑散としているものの、ゲームを進めていくと少しずつ町の人が戻ってくる。 ---その中でも特筆すべきは鍛冶屋の担当キャラ。女店主に代わって(シングルモードを先に遊んでいた場合は)意外にも程がある人物が担当しており、言動も相まって一種のマスコット的な人気を確立した。 -マルチプレイ用のセーブデータが8つと多く、全種族のキャラ(4種族x男女2種類の計8種類)分作れる。 -BGM、効果音、ボイスのボリュームをそれぞれ0(無音)~10の全11段階から自分の好みのものに調節可能。BGMは問題ないが、ボイスや効果音がうるさく感じてしまうので小さくしたいという人でも安心。 --また地味ながら、出力もステレオとモノラルの2種類から選べる。 -前作経験者へのファンサービス的要素も。 --本作で拠点として登場する都市の名は「レベナ・テ・ラ」。前作でゴーストやらレイスやらが巣食っていた廃都が、まだ栄華を誇っていた頃の姿を拝む事ができるのである。 ---因みに前作のレベナ・テ・ラでボスを務めていた「リッチ」も本作に登場する。「幽世(かくりよ)」と呼ばれるダンジョンの他、とある意外な場所でもプレイヤーの前に立ちはだかり、死の宣告や異様に狙いをつけるのが早い魔法攻撃で苦しめてくる。 **賛否両論点 -裏技的なテクニックの存在。 --クリアーに必須ではないが、知っているか否かで難易度が大きく変化するテクニックがいくつか存在する。 --「魔石ジャンプ」は下画面からスライドで魔石を取り出し、高く積み上げて足場代わりにしてしまうというもの((この時にうっかり魔石を持ち上げ、投げてしまわないように注意すること。魔法が発動してしまい、魔石が消滅してしまう。))。セルキー以外でも高所への移動が可能となる他、ダンジョンによっては大幅なシーケンスブレイクすら可能となる。 ---流石にスタッフも問題視したのか、続編『エコーズ・オブ・タイム』では魔石が消費アイテムではなくなり、取り出して足場にする事もできなくなった。…別の方法で足場を作り出すこと自体は可能だが。詳しくは続編の頁にて。 --もう一つのテクニックは「チャージキャンセル」。攻撃後ボタンを離さず少し長押しすると、攻撃モーション後に溜め攻撃のチャージを開始するのだが、この時チャージを始めてすぐにボタンを離すと、モーションの硬直を無視し即座に通常攻撃を繰り出せるというテクニック。 ---操作には慣れが必要だが、使いこなせるようになると攻撃ボタンを普通に連打しての連続攻撃よりもはるかに早く敵の体力を溶かすことができる。ちなみにこのテクニックの存在により、このゲームでは&bold(){ユークが物理面でも魔法面でも最強}だったりする。 -若干の種族間格差。 --ユークは上記の通り、チャージキャンセルさえ体得できれば頭一つ抜けた異常な強さを誇る。 ---さらに女性限定だが、極めて強力且つ有用なアビリティがついた装備品のみでガチガチに固めることも可能。どうしろと。 --セルキーはチャージキャンセルの恩恵を受けられず爆発力こそ無いものの、その機動力を生かしてボスの弱点部分を集中攻撃しやすい。 ---2段階目のチャージ技「チャージブレイク」と、攻撃した相手からHP・MPを吸収する装備品との相性も極めて良好。 --リルティは連続攻撃の最後にある吹き飛ばしや、ガード不能の突進をかますチャージ攻撃で暴れ回るのが強い。 ---乱戦での雑魚掃除でその真価を発揮してくれる。一部ボスの取り巻き処理もお手の物。 --お察しの通り、クラヴァットがその%%器用貧乏ぶり%%万能性故に割を食ってしまっている。せめてチャージキャンセルがなければ…。 ---極まったプレイヤーからは「クラヴァットの利点はチェリンカと女性装備の可愛さ」とまで言われてしまう事も。男性クラヴァットは泣いていい。 -キーコンフィグが一応搭載されてはいるものの、操作タイプ1と操作タイプ2の2種類のみのうえ、その違いもAボタンとYボタンの操作が逆になる程度と微妙な変更点しかない。 --キーコンフィグ自体がそもそも搭載されていないゲームも多々あるため、とりあえず無いよりましとは言えなくも無いが。 **問題点 -視点変更ができない。カメラワークも洗練されているとは言い難く、場合によっては操作に支障が出るレベルで見辛い事もある。 --特に斜め方向へ物を投げる時や、台から台へ飛び移る時等の操作がカメラワークにより困難になっているという意見が多い。 -前述の通りシングルモードのストーリーは深いのだが、後半が鬱気味。 --可能な限りネタバレせずに説明するならば、主人公は一応幸せな生活を取り戻すことができる。 --しかし人によってはバッドエンドとも解釈可能な終わり方をしている。純粋なハッピーエンドかと聞かれるとどうしても疑問符をつけざるを得ない。 #region(致命的ネタバレあり、閲覧注意!) -実は本作のマルチプレイは、シングルモードの「その後」が舞台となっている。 --事前に条件を満たす必要こそあるが、とある場所でエンディング後の主人公一行と対面する事も可能。彼らがちゃんと「幸せな生活」を取り戻せたかどうかは、その光景を見たプレイヤー各自で判断して欲しい。 #endregion -マルチプレイ用のキャラクターは髪型や顔が変えられない --キャラメイキングと呼べるのは名前と種族、性別のみ。マルチで同じ種族、同じ性別のキャラと出会うと必然的に双子や三つ子になってしまう。別々の装備品をつけていないと咄嗟のキャラ判別がし辛く、プレイングにも少なからぬ影響を及ぼしうる。 --前作や次回作ではちゃんと男女別のグラフィックが存在しているユーク族だが、本作では男女とも見た目が全く同じという手抜き仕様となっている。 -Wi-Fiで協力プレイ(マルチプレイ)ができない。多人数プレイをしたいならば、人数分のDSとソフトを実際に持ち寄る必要がある。 //--この部分は[[次回作>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]]で出来るようになった。 //これは今作の話ではないうえに、「その後の展開」の項にもこの説明があるためこちらはCOしました -マルチプレイは一応1人だけでも可能だが、その場合は本当に1人のみのプレイになる。 --シングルプレイ時のように、他のキャラをCOMで代用して疑似マルチプレイをするといったことは全くできない。 -味方キャラのAIが全体的に馬鹿。 --黒魔の心得装備時に無駄に魔法を使って魔石を消費しまくったり、何も考えずに敵に突っ込んでいったりする。 -ドロップしたアイテムが頻繁に仲間や敵の頭に落ちる問題 --仲間のAIは基本に主人公の進路を塞がないように動き回るので、頭に乗っかったアイテムを回収するために主人公と仲間が鬼ごっこする様子は非常にシュール。 --ちなみに次回作では頭に乗ったアイテムを仲間が自動的に地面に置いてくれるようになったため、少しはこのストレスが緩和されている **総評 薄かったストーリーは深みを増し、移動面での制約は撤廃され、シングルプレイ時の難易度も徹底的に調整された。~ 前作の問題点であった部分のほとんどが解消されたことにより、全体的に丁寧な出来栄えの一作となっている。~ 多くのレビューサイトでニンテンドーDSのアクションゲーム・RPG中で本作を一押しする声が多い事からも、その評価の高さが窺えるだろう。 **余談 -2009年に直系の続編である『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]]』がWiiとDSで発売された。 --こちらはシングルプレイ・マルチプレイの垣根が無くなったほか、Wi-Fiでの協力プレイや、装備品にアビリティがつけられるといった要素が追加された。 -「河津神」こと河津秋敏氏が関わっているからか、この作品にも相当に奇妙・珍妙な名言(=迷言)が存在する。 #region(本編の致命的ネタバレあり、閲覧注意!) -一番有名なのは教皇ガルデスの台詞「&bold(){この力があれば、ナンドデモォー!}」だろう。 --破滅する直前に「因果律を越え、次元を移動する力」を使って全てをやり直そうとするも、この際に「どうあがいても次元を移動しようとした瞬間、即ち自身が破滅する直前にたどり着いてしまう」よう細工を施されてしまい、やり直しも破滅もできずに同じ時間をナンドデモォー繰り返すという、[[何処かで見たような>ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風]]末路をたどる。そのときの台詞がこれである。 --FFCCの話題について語る掲示板では、話題がループした際に「ナンドデモォー」と書き込まれるのがお約束だったとか。 #endregion
*ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト 【ふぁいなるふぁんたじー・くりすたるくろにくる りんぐ・おぶ・ふぇいと】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000BQUU30)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|1024MbitDSカード|~| |発売・開発元|スクウェア・エニックス|~| |発売日|2007年8月23日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1人(シングルプレイ)&br;1~4人(マルチプレイ)|~| |セーブデータ|3個(シングルプレイ)&br;8個(マルチプレイ)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|ストーリーに鬱要素あり&br;システムは前作から改善|~| |>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''クリスタルクロニクルシリーズ [[FFCC>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] / &color(red){RoF} / LK / [[EoT>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]] / [[LD>光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] / [[TCB>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタル・ベアラー]]''| //(リンクのうち記事未作成) [[LK>小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] ---- #contents(fromhere) ---- **概要 FFシリーズの派生作品であるファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズの2作目。~ 『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]]』の続編だが、作中での時系列的には最初期にあたる作品。~ 主な略称は『FFCCRoF』。 **特徴・評価点 -前作に寄せられた不満点を徹底的に改善した。 --新たにジャンプできるようになり、アクション制が増した。 --前作で一部不満点となっていた瘴気システムを廃止。 --シングルモードのストーリーの深みが増し、前作のマルチプレイでないとあまり楽しめないという部分も解消された。 ---ストーリーはとてもシリアスかつ鬱気味な大筋と、ところどころに挟まれる異様なノリのギャグとの対比が評価されている。 ---マルチプレイのシナリオは全体的に暴走気味で、シングルモードと比較するとキャラ崩壊が激しい。一応これにはちゃんとした理由もあるのだが、初見では戸惑うユーザーの方が多いかもしれない。 -程よい難易度とやり込み要素。 --ステージの難易度も程よい設定となっており、敵一匹に一瞬で殺される、いつの間にか複数の敵に囲まれてしまうといった理不尽な展開はまず起こり得ない。 ---クリアすると難度が少し上がる2周目プレイが楽しめる。2周目をクリアすると更に難しい3周目を遊ぶ事も可能。 --装備は種類が豊富で、レシピも1周目だけでは全て手に入らない。 -BGMの質も高く、良曲が揃っている。 -町の人との会話の内容も面白いものが多い。 --シングルモードでは凄まじくショタコンな鍛冶屋の女店主、いいお兄さん的態度で接しておきながら主人公の台詞の一撃で態度が豹変しやさぐれる門番兵士などブラックなネタが多い。 --マルチプレイでは最初こそ閑散としているものの、ゲームを進めていくと少しずつ町の人が戻ってくる。 ---その中でも特筆すべきは鍛冶屋の担当キャラ。女店主に代わって(シングルモードを先に遊んでいた場合は)意外にも程がある人物が担当しており、言動も相まって一種のマスコット的な人気を確立した。 -マルチプレイ用に8つのセーブデータを保存可能。全種族のキャラ(4種族x男女2種類の計8種類)を作れる。 -BGM、効果音、ボイスのボリュームをそれぞれ0(無音)~10の全11段階から自分の好みのものに調節できる。BGMの大きさは問題ないが、ボイスや効果音がうるさく感じてしまうので小さくしたいという人でも安心。 --また地味ながら、出力もステレオとモノラルの2種類から選べる。 -前作経験者へのファンサービス的要素も見られる。 --本作で拠点として登場する都市の名は「レベナ・テ・ラ」。前作でゴーストやらレイスやらが巣食っていた廃都が、まだ栄華を誇っていた頃の姿を拝む事ができるのである。 ---因みに前作のレベナ・テ・ラでボスを務めていた「リッチ」も本作に登場する。「幽世(かくりよ)」と呼ばれるダンジョンの他、とある意外な場所でもプレイヤーの前に立ちはだかり、死の宣告や異様に狙いをつけるのが早い魔法攻撃で苦しめてくる。 **賛否両論点 -裏技的なテクニックの存在。 --クリアーに必須ではないが、知っているか否かで難易度が大きく変化するテクニックがいくつか存在する。 --「魔石ジャンプ」は下画面からスライドで魔石を取り出し、高く積み上げて足場代わりにしてしまうというもの((この時にうっかり魔石を持ち上げ、投げてしまわないように注意すること。魔法が発動してしまい、魔石が消滅してしまう。))。セルキー以外でも高所への移動が可能となる他、ダンジョンによっては大幅なシーケンスブレイクすら可能となる。 ---流石にスタッフも問題視したのか、続編『エコーズ・オブ・タイム』では魔石が消費アイテムではなくなり、取り出して足場にする事もできなくなった。…別の方法で足場を作り出すこと自体は可能だが。詳しくは続編の頁にて。 --もう一つのテクニックは「チャージキャンセル」。攻撃後ボタンを離さず少し長押しすると、攻撃モーション後に溜め攻撃のチャージを開始するのだが、この時チャージを始めてすぐにボタンを離すと、モーションの硬直を無視し即座に通常攻撃を繰り出せるというテクニック。 ---操作には慣れが必要だが、使いこなせるようになると攻撃ボタンを普通に連打しての連続攻撃よりもはるかに早く敵の体力を溶かすことができる。ちなみにこのテクニックの存在により、このゲームでは&bold(){ユークが物理面でも魔法面でも最強}だったりする。 -若干の種族間格差。 --ユークは上記の通り、チャージキャンセルさえ体得できれば頭一つ抜けた異常な強さを誇る。 ---さらに女性限定だが、極めて強力且つ有用なアビリティがついた装備品のみでガチガチに固めることも可能。どうしろと。 --セルキーはチャージキャンセルの恩恵を受けられず爆発力こそ無いものの、その機動力を生かしてボスの弱点部分を集中攻撃しやすい。 ---2段階目のチャージ技「チャージブレイク」と、攻撃した相手からHP・MPを吸収する装備品との相性も極めて良好。 --リルティは連続攻撃の最後にある吹き飛ばしや、ガード不能の突進をかますチャージ攻撃で暴れ回るのが強い。 ---乱戦での雑魚掃除でその真価を発揮してくれる。一部ボスの取り巻き処理もお手の物。 --お察しの通り、クラヴァットがその%%器用貧乏ぶり%%万能性故に割を食ってしまっている。せめてチャージキャンセルがなければ…。 ---極まったプレイヤーからは「クラヴァットの利点はチェリンカと女性装備の可愛さ」とまで言われてしまう事も。男性クラヴァットは泣いていい。 -キーコンフィグが一応搭載されてはいるものの、操作タイプ1と操作タイプ2の2種類のみのうえ、その違いもAボタンとYボタンの操作が逆になる程度と微妙な変更点しかない。 --そもそもキーコンフィグ自体が搭載されていないゲームも多々あるので、とりあえず無いよりはマシと評せなくもないが。 **問題点 -視点変更ができない。カメラワークも洗練されているとは言い難く、場合によっては操作に支障が出るレベルで見辛い事もある。 --特に斜め方向へ物を投げる時や、台から台へ飛び移る時等の操作がカメラワークにより困難になっているという意見が多い。 -前述の通りシングルモードのストーリーは深いのだが、後半が鬱気味。 --可能な限りネタバレせずに説明するならば、主人公は一応幸せな生活を取り戻すことができる。 --しかし人によってはバッドエンドとも解釈可能な終わり方をしている。純粋なハッピーエンドかと聞かれるとどうしても疑問符をつけざるを得ない。 #region(致命的ネタバレあり、閲覧注意!) -実は本作のマルチプレイは、シングルモードの「その後」が舞台となっている。 --事前に条件を満たす必要こそあるが、とある場所でエンディング後の主人公一行と対面する事も可能。彼らがちゃんと「幸せな生活」を取り戻せたかどうかは、その光景を見たプレイヤー各自で判断して欲しい。 #endregion -マルチプレイ用のキャラクターは髪型や顔が変えられない --キャラメイキングと呼べるのは名前と種族、性別のみ。マルチで同じ種族、同じ性別のキャラと出会うと必然的に双子や三つ子になってしまう。別々の装備品をつけていないと咄嗟のキャラ判別がし辛く、プレイングにも少なからぬ影響を及ぼしうる。 --前作や次回作ではちゃんと男女別のグラフィックが存在しているユーク族だが、本作では男女とも見た目が全く同じという手抜き仕様となっている。 -Wi-Fiで協力プレイ(マルチプレイ)ができない。多人数プレイをしたいならば、人数分のDSとソフトを実際に持ち寄る必要がある。 //--この部分は[[次回作>ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]]で出来るようになった。 //これは今作の話ではないうえに、「その後の展開」の項にもこの説明があるためこちらはCOしました -マルチプレイは一応1人だけでも可能だが、その場合は本当に1人のみのプレイになる。 --シングルモードの様に、他のキャラをCOMで代用して疑似マルチプレイをする…といったプレイは不可能。 -味方キャラのAIが全体的に馬鹿。 --黒魔の心得装備時に無駄に魔法を使って魔石を消費しまくったり、何も考えずに敵に突っ込んでいったりする。 --仲間のAIは基本に主人公の進路を塞がないように動き回るよう設定されているのだが、ドロップしたアイテムが仲間の頭上に落ちた場合、このAI設定が原因でアイテム回収の為に仲間NPCと鬼ごっこする破目に陥ってしまう。その様子は傍から見て非常にシュール。 //--ちなみに次回作では頭に乗ったアイテムを仲間が自動的に地面に置いてくれるようになったため、少しはこのストレスが緩和されている //--次回作で改善された内容は、可能な限り次回作のページに記載して欲しいなーと **総評 薄かったストーリーは深みを増し、移動面での制約は撤廃され、シングルプレイ時の難易度も徹底的に調整された。~ 前作の問題点であった部分のほとんどが解消されたことにより、全体的に丁寧な出来栄えの一作となっている。~ 多くのレビューサイトでニンテンドーDSのアクションゲーム・RPG中で本作を一押しする声が多い事からも、その評価の高さが窺えるだろう。 **余談 -2009年に直系の続編である『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]]』がWiiとDSで発売された。 --こちらはシングルプレイ・マルチプレイの垣根が無くなったほか、Wi-Fiでの協力プレイや、装備品にアビリティがつけられるといった要素が追加された。 -「河津神」こと河津秋敏氏が関わっているからか、この作品にも相当に奇妙・珍妙な名言(=迷言)が存在する。 #region(本編の致命的ネタバレあり、閲覧注意!) -一番有名なのは教皇ガルデスの台詞「&bold(){この力があれば、ナンドデモォー!}」だろう。 --破滅する直前に「因果律を越え、次元を移動する力」を使って全てをやり直そうとするも、この際に「どうあがいても次元を移動しようとした瞬間、即ち自身が破滅する直前にたどり着いてしまう」よう細工を施されてしまい、やり直しも破滅もできずに同じ時間をナンドデモォー繰り返すという、[[何処かで見たような>ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風]]末路をたどる。そのときの台詞がこれである。 --FFCCの話題について語る掲示板では、話題がループした際に「ナンドデモォー」と書き込まれるのがお約束だったとか。 #endregion

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