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上海」(2023/08/27 (日) 19:27:08) の最新版変更点

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*上海 【しゃんはい】 |ジャンル|パズル|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000228.jpg,height=160)|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/161000037.jpg,height=160)|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/123000629.jpg,height=160)| |対応機種|Macintosh、Apple IIgs、&br();PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UV以降、FM-TOWNS、X1、X68000、MSX2、&br();ファミリーコンピュータ、PCエンジン、&br();アーケード|~|~|~| |発売・開発元|アクティビジョン|~|~|~| |発売・移植元|システムソフト【MSX2を除くPC版】&br();ハドソン【PCE版】&br();サンソフト【FC版、AC版】|~|~|~| |発売日|1986年|~|~|~| |配信|バーチャルコンソールアーケード:2012年9月4日/800Wiiポイント|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|永遠の中堅|~|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「積み上げられた麻雀牌を決まったルールにしたがって取り除いていく」という、非常にシンプルかつ単純なパズルゲーム。~ しかしながらその中毒性は高く、今なお正式なライセンスを受けて新作が登場する人気シリーズ。 **システム -麻雀牌に季節牌、華牌が加えられた144種類の牌が積み上げられている。 -プレイヤーは同じ柄の牌を2つ選択して牌を消滅させていく。全ての牌を消滅させられればゲームクリア、牌が残っているがこれ以上牌を消す事が出来ない状況になった場合は「手詰まり」となってゲームオーバーとなる。 -牌を消すための条件は「''消したい牌が左右いずれかの端にあり、かつ上に別の牌が重なっていない''」こと。そのため上に重なっている牌から消していくのが定石なのだが、下に埋もれている牌は当然ながら視認できないため、ある程度の予測を立て、考えながら消す必要がある。 -AC版では制限時間が設定されている場合が多く、制限時間内に全ての牌を消せないとゲームオーバーになる。大抵牌を消す事で制限時間を延ばす事が可能。 **評価点 -ルールが単純。 --端の牌を組み合わせていくだけなので、覚える事はほとんどない。気軽にできる。 --牌の山が徐々に片付いていく達成感がある。 -電源ゲームならではの遊び --現実で麻雀牌を積むにはかなりの手間がかかるうえ、クリアできないパターンが発生しうる。 --電源ゲームにしたことで準備の手間がなく遊びの部分だけを楽しむことが出来る。 --また、馴染み深い麻雀牌をモチーフとしているので、ゲームにとっつきやすい。 -思考性の高さ。 --麻雀牌で構成されているので、同じ図柄はそれぞれ四枚。例えば、三牌見えている時、残る牌がどこに隠されているか読みつつ、どの二牌を選ぶかという思考が生まれる。 --ただし理詰めで解くには限度があり、運要素も絡む。 **問題点 -下の牌は上の牌が取り除かれるまで見えないので,一度でクリアするには運の要素が強い。 --ペアの牌がどこにあるかは、運の要素を否定できない。読みが外れ、下の段に希望の牌が見つからなかった場合、手詰まりに近づく事となる。思考だけでクリアするには、限度がある。 **総評 大変解りやすいシステムを内蔵したシンプルなパズルゲームである。必要とされるのは洞察力と推理力だけで、反射神経は不要。まさに「パズル」である。~ その単純明快な内容ゆえに中毒性は高いながら非常に地味で、ゲーム業界の永遠の中堅といえる存在。それが上海である。 ---- ---- **派生 本作をベースに多少のアレンジを利かせた模倣作がいくつか登場している。ここでは一部を紹介する。 -ドラゴンダンス --元はハンガリーのAlwaysNeatsが手掛けた同名ゲームをサクセスが日本向けにローカライズして発売((DS版とPSP版が発売後、NESiCAxLive仕様のAC版も出ている。))。祭りの際に使われる出し物のような龍の身体に牌が埋め込まれており、重なった牌から埋め込まれた牌と同じ物を取って消滅させる。龍は時とともに前進し、ドアを突き破るとゲームオーバー。 -中国龍 --『三国戦紀』シリーズで知られる台湾のIGSが開発したAC作品。日本ではアルタが正規輸入代理店として流通させている。無作為に並べられた同じ柄の牌を3つ選択して消滅させる。選択した牌はストックに搭載され、ストックが満杯になるとゲームオーバーになる。上海派生作品としては難易度が高め。 -蒼天龍 --開発は『紫炎龍』や『トリガーハートエグゼリカ』などで知られる童。販売元はタイトー((AC版はタイトーのPS互換基板であるG-NETシステムが使われている))。蛇のように全ての牌が繋がっており、一つの曲がり角を越えた牌しか取る事が出来ない。同じ柄の牌を連続して取ると連続取りとなり、制限時間が増加する。 **余談 -同名タイトルのRPGも存在する((スタークラフトが1985年に発売したPC-88用RPG。続編に『九龍島』『闘氣王』がある。))が、そちらは非常にマイナーなタイトル。ゲームで『上海』と言えば、十中八九こちらのパズルゲームの事を指す。 -ゲーム中に登場するのはもっぱら麻雀牌(これ以外の柄もある)。上海と言う名前はその牌から来ているのだろうが、ゲーム内容は上海はおろか中国、そもそも麻雀牌である必要は全く無い。色数が少なく、ドットが粗くてもわかりやすい、見知っているので親しみがあると言った理由があるのかもしれないが。 -国内タイトルでこのゲーム単独として発売される場合、サンソフトが日本国内でのライセンスを受け継いでおり、AC版やFC版、SFC版などの各種移植を手掛けた他、2021年現在もブラウザゲームやアプリゲームなど各種プラットフォームで供給を続けている。 --AC版上海のプレイヤー年齢は比較的高め。一昔前のゲーセンでは、リーマンやおっちゃんが100円玉を積み上げてプレイする光景がよく見られた。 --AC版上海(サンソフトの1作目)には「絶対に手詰まりとなってしまう配置がまれに出現する」という不具合がある。 -PCエンジンの『上海III ドラゴンズアイ』では牌を消すと女の子の脱衣グラフィックが表示される。 -現在は『Mahjong Titans』のタイトルでWindows Vista/7のデフォルトゲームのひとつとして収録されているので、ユーザーは暇つぶしに起動してみるのもいいだろう。意外と高い中毒性に気づくかも?
*上海 【しゃんはい】 |ジャンル|パズル|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000228.jpg,height=160)|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/161000037.jpg,height=160)|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/123000629.jpg,height=160)| |対応機種|Macintosh、Apple IIgs、&br();PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UV以降、FM-TOWNS、X1、X68000、MSX2、&br();ファミリーコンピュータ、PCエンジン、&br();アーケード|~|~|~| |発売・開発元|アクティビジョン|~|~|~| |発売・移植元|システムソフト【MSX2を除くPC版】&br();ハドソン【PCE版】&br();サンソフト【FC版、AC版】|~|~|~| |発売日|1986年|~|~|~| |配信|バーチャルコンソールアーケード:2012年9月4日/800Wiiポイント|~|~|~| |判定|なし|~|~|~| |ポイント|永遠の中堅|~|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「積み上げられた麻雀牌を決まったルールにしたがって取り除いていく」という、非常にシンプルかつ単純なパズルゲーム。~ しかしながらその中毒性は高く、今なお正式なライセンスを受けて新作が登場する人気シリーズ。 **システム -麻雀牌に季節牌、華牌が加えられた144種類の牌が積み上げられている。 -プレイヤーは同じ柄の牌を2つ選択して牌を消滅させていく。全ての牌を消滅させられればゲームクリア、牌が残っているがこれ以上牌を消す事が出来ない状況になった場合は「手詰まり」となってゲームオーバーとなる。 -牌を消すための条件は「''消したい牌が左右いずれかの端にあり、かつ上に別の牌が重なっていない''」こと。そのため上に重なっている牌から消していくのが定石なのだが、下に埋もれている牌は当然ながら視認できないため、ある程度の予測を立て、考えながら消す必要がある。 -AC版では制限時間が設定されている場合が多く、制限時間内に全ての牌を消せないとゲームオーバーになる。大抵牌を消す事で制限時間を延ばす事が可能。 **評価点 -ルールが単純。 --端の牌を組み合わせていくだけなので、覚える事はほとんどない。気軽にできる。 --牌の山が徐々に片付いていく達成感がある。 -電源ゲームならではの遊び --現実で麻雀牌を積むにはかなりの手間がかかるうえ、クリアできないパターンが発生しうる。 --電源ゲームにしたことで準備の手間がなく遊びの部分だけを楽しむことが出来る。 --また、馴染み深い麻雀牌をモチーフとしているので、ゲームにとっつきやすい。 -思考性の高さ。 --麻雀牌で構成されているので、同じ図柄はそれぞれ四枚。例えば、三牌見えている時、残る牌がどこに隠されているか読みつつ、どの二牌を選ぶかという思考が生まれる。 --ただし理詰めで解くには限度があり、運要素も絡む。 **問題点 -下の牌は上の牌が取り除かれるまで見えないので,一度でクリアするには運の要素が強い。 --ペアの牌がどこにあるかは、運の要素を否定できない。読みが外れ、下の段に希望の牌が見つからなかった場合、手詰まりに近づく事となる。思考だけでクリアするには、限度がある。 **総評 大変解りやすいシステムを内蔵したシンプルなパズルゲームである。必要とされるのは洞察力と推理力だけで、反射神経は不要。まさに「パズル」である。~ その単純明快な内容ゆえに中毒性は高いながら非常に地味で、ゲーム業界の永遠の中堅といえる存在。それが上海である。 ---- ---- **派生 本作をベースに多少のアレンジを利かせた模倣作がいくつか登場している。ここでは一部を紹介する。 -ドラゴンダンス --元はハンガリーのAlwaysNeatsが手掛けた同名ゲームをサクセスが日本向けにローカライズして発売((DS版とPSP版が発売後、NESiCAxLive仕様のAC版も出ている。))。祭りの際に使われる出し物のような龍の身体に牌が埋め込まれており、重なった牌から埋め込まれた牌と同じ物を取って消滅させる。龍は時とともに前進し、ドアを突き破るとゲームオーバー。 -中国龍 --『三国戦紀』シリーズで知られる台湾のIGSが開発したAC作品。日本ではアルタが正規輸入代理店として流通させている。無作為に並べられた同じ柄の牌を3つ選択して消滅させる。選択した牌はストックに搭載され、ストックが満杯になるとゲームオーバーになる。上海派生作品としては難易度が高め。 -蒼天龍 --開発は『紫炎龍』や『トリガーハートエグゼリカ』などで知られる童。販売元はタイトー((AC版はタイトーのPS互換基板であるG-NETシステムが使われている))。蛇のように全ての牌が繋がっており、一つの曲がり角を越えた牌しか取る事が出来ない。同じ柄の牌を連続して取ると連続取りとなり、制限時間が増加する。 **余談 -同名タイトルのRPGも存在する((スタークラフトが1985年に発売したPC-88用RPG。続編に『九龍島』『闘氣王』がある。))が、そちらは非常にマイナーなタイトル。ゲームで『上海』と言えば、十中八九こちらのパズルゲームの事を指す。 -ゲーム中に登場するのはもっぱら麻雀牌(これ以外の柄もある)。上海と言う名前はその牌から来ているのだろうが、ゲーム内容は上海はおろか中国、そもそも麻雀牌である必要は全く無い。色数が少なく、ドットが粗くてもわかりやすい、見知っているので親しみがあると言った理由があるのかもしれないが。 -国内タイトルでこのゲーム単独として発売される場合、サンソフトが日本国内でのライセンスを受け継いでおり、AC版やFC版、SFC版などの各種移植を手掛けた他、2021年現在もブラウザゲームやアプリゲームなど各種プラットフォームで供給を続けている。 --AC版上海のプレイヤー年齢は比較的高め。一昔前のゲーセンでは、リーマンやおっちゃんが100円玉を積み上げてプレイする光景がよく見られた。 --AC版上海(サンソフトの1作目)には「絶対に手詰まりとなってしまう配置がまれに出現する」という不具合がある。 -PCエンジンの『上海III ドラゴンズアイ』では牌を消すと女の子の脱衣グラフィックが表示される。 -現在は『Mahjong Titans』のタイトルでWindows Vista/7のデフォルトゲームのひとつとして収録されているので、ユーザーは暇つぶしに起動してみるのもいいだろう。意外と高い中毒性に気づくかも? -PCエンジンの記念すべきローンチタイトルの1本だが、オープニング画面で「PUSH ''START'' BUTTON!」と誤植してしまっている。((正しくはRUNボタン、PCエンジンにSTARTボタンは存在しない))これは本作がPCエンジン本体と同時開発であり、開発当時はSTARTボタンという名称だった名残。

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