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みんな大好き塊魂」(2023/06/06 (火) 11:11:17) の最新版変更点

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*みんな大好き塊魂 【みんなだいすきかたまりだましい】 |ジャンル|ロマンチック|&amazon(B0009NUP2G)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ナムコ&br()ナウプロダクション|~| |発売日|2005年7月7日|~| |定価|5,229円|~| |廉価版|PlayStation 2 the Best&br()2006年6月8日/2,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[塊魂シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 前作『[[塊魂]]』で好き放題暴れた、大コスモの王様。~ しかし何はともあれ、失われた銀河は(王子の働きによって)無事に元の輝きを取り戻した。そして王様は、一躍みんなの人気者となった。~ 全世界に散らばるファンたちは「もっと転がしたーい」「もっと塊を大きくしたーい」という要望を次々と挙げていく。~ みんなのヒーローたる王様は、そんな声にも寛大な心で耳を傾けるのだった。 実際に動くのはもちろん王子。前作同様、3D空間でひたすら塊を転がして大きくしよう。 ちなみに公式サイトの公称ジャンルが前作の「ロマンチックアクション」から「''ロマンチック''」単独になっている。意味があるのかどうかはわからない。 ---- **変更・追加点および評価点 -BGM及びステキソング総入れ替え。 --新沼謙治、松崎しげる両氏が続投している以外は担当アーティストも大きく入れ替わった。キリンジ、YOU、野宮真貴と言ったメジャー所も起用。 ---メインテーマは前作の「塊オンザロック」に変わってスウィング・ジャズ調の「塊オンザスウィング」。松崎氏の情熱的な歌声とノリノリの演奏で、ゲーム開始と同時にプレイヤーに元気を与えてくれる。 --しかも今回はステージBGMの変更も可能となっている。好きなステージを好きな曲で好きなだけ楽しめる訳である。 --今回、人気者の王様には一部のシーンでボイス(宮崎吐夢)がついた。同氏はステキソング「キングオブキングのうた」も担当している。 -通常ルールのステージ全てに「いそいで大きく」モード追加。タイムアタック主体のステージであり、モノの配置や塊の初期サイズが異なる。 --「特定カテゴリのモノをたくさん集める」課題(前作でいう星座ステージ)の一部にも「いそいで~」モード付きのステージがある。 -動作がもったりして軽い浮力の働く「水中」ステージ、常にダッシュ状態の「レース場」ステージが追加。 --特殊課題ステージには、オブジェクトの数が多く手強いモノが少ない爽快感重視の構成など、コンセプトの尖ったステージがいくつか存在する。 -クリア条件の特殊なステージ追加。以下一例。 --塊が燃えている「キャンプファイアー」ステージ。モノを巻き込んで大きくしつつ塊の燃料とし、最終的にやぐらに火を灯してフィニッシュする。一定時間モノを巻き込まなかったり、水に触れたりすると失敗。 --デフォルトの塊が丸くない「関取」ステージ。食べ物関係のモノでのみ塊がサイズアップし、時間内に特定の目標を巻き込むか弾き出す事で決まり手(ステージクリア)となる。 //--指定サイズぴったりであるほど評価が良い「土星のわっか」ステージ。小さすぎても大きすぎてもダメ。 //--タイムアタック限定の「子供部屋」ステージ。 --塊の大きさではなく、巻き込んだモノの「金額」を競う「募金」ステージ。攻略の際は、指輪や小判などの高額小物もポイント。 --一定数しかモノが取れない「50個チャレンジ」ステージ。より効率良く塊を大きくするため、取るモノの選定が必要。 --一切の制限が無い「雪だるま」ステージ。雪景色のゲレンデを童心に返ってただただ転がし、雪だるまの頭部を作ろう。 --この他、一定の条件を満たすと開放されるおまけステージもある。 -プレイアビリティの向上。 --前作比で塊の各性能が良くなっており、ストレスを感じにくくなった。動きがスムーズになった他、耐久性もアップし、巻き込めないモノにぶつかった際に崩れにくくなっている。 --ステージクリア後のリトライ機能追加。特定のモノを巻き込むステージのリトライや、繰り返しプレイにおけるやりこみも容易になったりと、非常にありがたい機能。 //塊やオブジェクトにカメラが埋まりこんだ時の処理が変わっていたような気もするのですが、これだったかビューティフルだったか? うろ覚えなのでCOで表記。 -イトコ・ハトコ追加。 --王子の親戚。前作同様ステージ中で巻き込めるモノとして登場するが、対戦モード限定だった前作と違って今回は取得後はプレイヤーキャラとして使用できる。性能差は特になし。 --巻き込んだ際のボイスは前作では王子と同じだったが、今作から専用のボイスが収録され、キャラ毎の個性が更に付与された。 -塊の規模が増大。 --前作の最大級である800~900mを大きく上回り、3000m級までスケールアップ。今回は、王子にとって偉大な目標である「アレ」も巻き込める。 -2Pでの対戦・協力プレイ追加。 --対戦で相手から塊をぶつけられたり、協力で全然息があわなくてメチャクチャになったり、でも操作がピッタリ揃った時はものすごいスピードを発揮したりといった、新鮮な驚きがあるかも? -前作に比べてストーリー性が薄い代わりに、ステージ攻略の合間に「''若かりし頃の王様のエピソードムービー''」を挿入される。 --単なるネタかと思いきや、時にはホロリと来るエピソードもあったりと、なかなか見応えのある内容になっている。ラストは王子の誕生を以ってエンディングに移るという粋な終わり方になっている。 -これ以外にも、「プレゼントを同時に2個装備できる」などなど、細かい変更・追加点あり。 ---- **問題点 -''時間無制限のエターナルステージが無い。'' --前作では、3種類あるステージタイプの1箇所につき1つ、計3つ存在した。が、本作には無い。 --ネット上でも、比較的指摘の多い欠点である。一応雪だるまステージがそれにあたるとも言えるが、「無制限専用ステージではなく、普段のステージを延々と転がしたい」というのが前作ファンの本音だったようだ。 --先述の「いそいで大きく」が実質時間無制限なのでちょっとした代用にはなるが、サイズ制限で限界まで転がすことはできない。 -ローディングが長い。 --塊のサイズが大きくなる長丁場のステージでは、中間点でマップの差し替えとオブジェクトの総入れ替えを行う必要があるのか、比較的長いローディングが挟まる。 ---開発陣もこのことを自覚していたのか、長いローディングでは毎回王様が「ローディングは苦手」と話す。 --ステージ開始前の待ち時間も若干長め。王様の顔を動かしてヒマを潰したり、繰り返しプレイではリトライを使ったりして軽減しよう。 -BGMの質が下がったわけではないがスローテンポな曲の割合が高く、ユーザーからは「前作の曲の方がゲームのテンションに合っていた」という声がよく見られる。 --無論、そういう曲ばかりではなく、「Everlasting Love」や「ベイビーユニバース」のようなアップテンポの曲もある。 -本作では「ファン」も主役であり、今回の王様はファンたちにもそれなりに出番を譲っている。王様ファンは多少寂しさを覚えるかもしれない。 --また、前作の「クリアしてもいい成績でなければボロクソに酷評される」という点も引き継がれており、王様だけではなくファンも容赦のない評価を下す(いい成績なら褒めちぎられるのも同様)。独特な文体や口調の王様に比べるとかなりストレートに評価され、相手がただのファンである点も相俟って、キャラによってはイラつかされるほど。 -エンディング後開放のエクストラステージが単調で、クリアまでに膨大な時間がかかる。 --どういうステージかと言うと、''100万本のバラを巻き込め''というもの。冗談抜きで100万本である。花束なら10本分加算されるがそれでも凄まじい時間を要する事に違いは無い。 --幸い、中断が可能である点はまだ救いがあるといえるが、そもそもクリアに''100時間以上''かかるような内容である。ぶっ通しでクリアなど到底できるものではなく、ちょっとずつ何日も掛けてコツコツ進めて行くという、シリーズ全体で見ても類を見ないステージとなっている。 --ゲームクリア後なので無理にやる必要は無いし、無論、達成した時の喜びもその分大きいのだが…%%徒労感の方が大きい可能性は否定できない%%。 ---- **総評 完成度の高かった前作の特徴である「塊を転がすのみ」という単純なルールをそのままにステージ構成と音楽は総入れ替えした正統な強化版続編。~ 前作から変わった事よりも変わらなかった事の割合が非常に大きく、前作を楽しめた人はそのまま入っていけるストレートな作りをしている。~ また特殊ギミックを追加してやり込み要素等のボリュームアップを図る等、以降のシリーズで定番となる要素の下地も第2作目にして築き上げている。 前作の「宇宙」という壮大なテーマ性が「ファン」「みんな」というメタ要素も込めた親しみやすいものになった事を受けて、少々雰囲気の変化した部分はある。~ この点に不満を述べる意見はネット上にも多々あるが、ステージも曲も全て新しい塊魂を多くのファンが喜び、また楽しんだ良作であることは間違いないだろう。 ---- **余談 -説明書のセンスがなかなか良い意味でぶっ飛んでいる。 --普通なら1、2ページで済ませるような操作説明を絵本仕立てで長々と説明したり、ゲーム画面を一切使用せず全てほんわかしたイラストで代用されていたりと、単体でも結構楽しめるものになっている。 --パッケージは当時のナムコ本社ビル((東京都大田区、東急多摩川線矢口渡駅付近。FC版『ゼビウス』が大ヒットしたために建てることができた自社ビルで、『ゼビウスビル』という通称があった。バンダイとの経営統合の後、グループ外の他社に売却。2017年頃に解体され数年空き地になっていたが、2021年にマンションが建設された。))をバックに、開発スタッフと中村雅哉氏((ナムコ創業者。王子の左にいる人物))の集合写真を使用。前作の予想以上の好評に、「大好き」をストレートに伝えるため、異例の実写となった。 -何らかの原因でステージの当たり判定をすり抜けてしまい、いわゆる「裏側の世界」に落ちてしまった場合、王様が専用のデモで次の場面に戻してくれる。 --ちなみに、確定で起こすことが出来るポイントが存在する。 -スタッフインタビューで「前作より改善された点」というものに『ペンタブレットの扱いに慣れた為、王様の画の質が向上した』というものがある。スタッフによると見違えるように上手くなったらしいが… ---- **その後の展開 -2023年2月9日の「NintendoDirect」にてリマスター版である『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』が発表され、2023年6月1日にPS5/XSX/PS4/One/Switch、6月2日にWin(Steam)で発売された。((塊魂シリーズの楽曲が追加できる有料DLCも同時発売。)) --子供時代の王様を描いた王様プチメモリーや時間無制限のエターナルモードの他、様々な新要素が追加されている。
*みんな大好き塊魂 【みんなだいすきかたまりだましい】 |ジャンル|ロマンチック|&amazon(B0009NUP2G)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ナムコ&br()ナウプロダクション|~| |発売日|2005年7月7日|~| |定価|5,229円|~| |廉価版|PlayStation 2 the Best&br()2006年6月8日/2,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[塊魂シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 前作『[[塊魂]]』で好き放題暴れた、大コスモの王様。~ しかし何はともあれ、失われた銀河は(王子の働きによって)無事に元の輝きを取り戻した。そして王様は、一躍みんなの人気者となった。~ 全世界に散らばるファンたちは「もっと転がしたーい」「もっと塊を大きくしたーい」という要望を次々と挙げていく。~ みんなのヒーローたる王様は、そんな声にも寛大な心で耳を傾けるのだった。 実際に動くのはもちろん王子。前作同様、3D空間でひたすら塊を転がして大きくしよう。 ちなみに公式サイトの公称ジャンルが前作の「ロマンチックアクション」から「''ロマンチック''」単独になっている。意味があるのかどうかはわからない。 ---- **変更・追加点および評価点 -BGM及びステキソング総入れ替え。 --新沼謙治、松崎しげる両氏が続投している以外は担当アーティストも大きく入れ替わった。キリンジ、YOU、野宮真貴と言ったメジャー所も起用。 ---メインテーマは前作の「塊オンザロック」に変わってスウィング・ジャズ調の「塊オンザスウィング」。松崎氏の情熱的な歌声とノリノリの演奏で、ゲーム開始と同時にプレイヤーに元気を与えてくれる。 --しかも今回はステージBGMの変更も可能となっている。好きなステージを好きな曲で好きなだけ楽しめる訳である。 --今回、人気者の王様には一部のシーンでボイス(宮崎吐夢)がついた。同氏はステキソング「キングオブキングのうた」も担当している。 -通常ルールのステージ全てに「いそいで大きく」モード追加。タイムアタック主体のステージであり、モノの配置や塊の初期サイズが異なる。 --「特定カテゴリのモノをたくさん集める」課題(前作でいう星座ステージ)の一部にも「いそいで~」モード付きのステージがある。 -動作がもったりして軽い浮力の働く「水中」ステージ、常にダッシュ状態の「レース場」ステージが追加。 --特殊課題ステージには、オブジェクトの数が多く手強いモノが少ない爽快感重視の構成など、コンセプトの尖ったステージがいくつか存在する。 -クリア条件の特殊なステージ追加。以下一例。 --塊が燃えている「キャンプファイアー」ステージ。モノを巻き込んで大きくしつつ塊の燃料とし、最終的にやぐらに火を灯してフィニッシュする。一定時間モノを巻き込まなかったり、水に触れたりすると失敗。 --デフォルトの塊が丸くない「関取」ステージ。食べ物関係のモノでのみ塊がサイズアップし、時間内に特定の目標を巻き込むか弾き出す事で決まり手(ステージクリア)となる。 //--指定サイズぴったりであるほど評価が良い「土星のわっか」ステージ。小さすぎても大きすぎてもダメ。 //--タイムアタック限定の「子供部屋」ステージ。 --塊の大きさではなく、巻き込んだモノの「金額」を競う「募金」ステージ。攻略の際は、指輪や小判などの高額小物もポイント。 --一定数しかモノが取れない「50個チャレンジ」ステージ。より効率良く塊を大きくするため、取るモノの選定が必要。 --一切の制限が無い「雪だるま」ステージ。雪景色のゲレンデを童心に返ってただただ転がし、雪だるまの頭部を作ろう。 --この他、一定の条件を満たすと開放されるおまけステージもある。 -プレイアビリティの向上。 --前作比で塊の各性能が良くなっており、ストレスを感じにくくなった。動きがスムーズになった他、耐久性もアップし、巻き込めないモノにぶつかった際に崩れにくくなっている。 --ステージクリア後のリトライ機能追加。特定のモノを巻き込むステージのリトライや、繰り返しプレイにおけるやりこみも容易になったりと、非常にありがたい機能。 //塊やオブジェクトにカメラが埋まりこんだ時の処理が変わっていたような気もするのですが、これだったかビューティフルだったか? うろ覚えなのでCOで表記。 -イトコ・ハトコ追加。 --王子の親戚。前作同様ステージ中で巻き込めるモノとして登場するが、対戦モード限定だった前作と違って今回は取得後はプレイヤーキャラとして使用できる。性能差は特になし。 --巻き込んだ際のボイスは前作では王子と同じだったが、今作から専用のボイスが収録され、キャラ毎の個性が更に付与された。 -塊の規模が増大。 --前作の最大級である800~900mを大きく上回り、3000m級までスケールアップ。今回は、王子にとって偉大な目標である「アレ」も巻き込める。 -2Pでの対戦・協力プレイ追加。 --対戦で相手から塊をぶつけられたり、協力で全然息があわなくてメチャクチャになったり、でも操作がピッタリ揃った時はものすごいスピードを発揮したりといった、新鮮な驚きがあるかも? -前作に比べてストーリー性が薄い代わりに、ステージ攻略の合間に「''若かりし頃の王様のエピソードムービー''」を挿入される。 --単なるネタかと思いきや、時にはホロリと来るエピソードもあったりと、なかなか見応えのある内容になっている。ラストは王子の誕生を以ってエンディングに移るという粋な終わり方になっている。 -これ以外にも、「プレゼントを同時に2個装備できる」などなど、細かい変更・追加点あり。 ---- **問題点 -''時間無制限のエターナルステージが無い。'' --前作では、3種類あるステージタイプの1箇所につき1つ、計3つ存在した。が、本作には無い。 --ネット上でも、比較的指摘の多い欠点である。一応雪だるまステージがそれにあたるとも言えるが、「無制限専用ステージではなく、普段のステージを延々と転がしたい」というのが前作ファンの本音だったようだ。 --先述の「いそいで大きく」が実質時間無制限なのでちょっとした代用にはなるが、サイズ制限で限界まで転がすことはできない。 -ローディングが長い。 --塊のサイズが大きくなる長丁場のステージでは、中間点でマップの差し替えとオブジェクトの総入れ替えを行う必要があるのか、比較的長いローディングが挟まる。 ---開発陣もこのことを自覚していたのか、長いローディングでは毎回王様が「ローディングは苦手」と話す。 --ステージ開始前の待ち時間も若干長め。王様の顔を動かしてヒマを潰したり、繰り返しプレイではリトライを使ったりして軽減しよう。 -BGMの質が下がったわけではないがスローテンポな曲の割合が高く、ユーザーからは「前作の曲の方がゲームのテンションに合っていた」という声がよく見られる。 --無論、そういう曲ばかりではなく、「Everlasting Love」や「ベイビーユニバース」のようなアップテンポの曲もある。 -本作では「ファン」も主役であり、今回の王様はファンたちにもそれなりに出番を譲っている。王様ファンは多少寂しさを覚えるかもしれない。 --また、前作の「クリアしてもいい成績でなければボロクソに酷評される」という点も引き継がれており、王様だけではなくファンも容赦のない評価を下す(いい成績なら褒めちぎられるのも同様)。独特な文体や口調の王様に比べるとかなりストレートに評価され、相手がただのファンである点も相俟って、キャラによってはイラつかされるほど。 -エンディング後開放のエクストラステージが単調で、クリアまでに膨大な時間がかかる。 --どういうステージかと言うと、''100万本のバラを巻き込め''というもの。冗談抜きで100万本である。花束なら10本分加算されるがそれでも凄まじい時間を要する事に違いは無い。 --幸い、中断が可能である点はまだ救いがあるといえるが、そもそもクリアに''100時間以上''かかるような内容である。ぶっ通しでクリアなど到底できるものではなく、ちょっとずつ何日も掛けてコツコツ進めて行くという、シリーズ全体で見ても類を見ないステージとなっている。 --ゲームクリア後なので無理にやる必要は無いし、無論、達成した時の喜びもその分大きいのだが…%%徒労感の方が大きい可能性は否定できない%%。 ---- **総評 完成度の高かった前作の特徴である「塊を転がすのみ」という単純なルールをそのままにステージ構成と音楽は総入れ替えした正統な強化版続編。~ 前作から変わった事よりも変わらなかった事の割合が非常に大きく、前作を楽しめた人はそのまま入っていけるストレートな作りをしている。~ また特殊ギミックを追加してやり込み要素等のボリュームアップを図る等、以降のシリーズで定番となる要素の下地も第2作目にして築き上げている。 前作の「宇宙」という壮大なテーマ性が「ファン」「みんな」というメタ要素も込めた親しみやすいものになった事を受けて、少々雰囲気の変化した部分はある。~ この点に不満を述べる意見はネット上にも多々あるが、ステージも曲も全て新しい塊魂を多くのファンが喜び、また楽しんだ良作であることは間違いないだろう。 ---- **余談 -説明書のセンスがなかなか良い意味でぶっ飛んでいる。 --普通なら1、2ページで済ませるような操作説明を絵本仕立てで長々と説明したり、ゲーム画面を一切使用せず全てほんわかしたイラストで代用されていたりと、単体でも結構楽しめるものになっている。 --パッケージは当時のナムコ本社ビル((東京都大田区、東急多摩川線矢口渡駅付近。FC版『ゼビウス』が大ヒットしたために建てることができた自社ビルで、『ゼビウスビル』という通称があった。バンダイとの経営統合の後、グループ外の他社に売却。2017年頃に解体され数年空き地になっていたが、2021年にマンションが建設された。))をバックに、開発スタッフと中村雅哉氏((ナムコ創業者。王子の左にいる人物))の集合写真を使用。前作の予想以上の好評に、「大好き」をストレートに伝えるため、異例の実写となった。 -何らかの原因でステージの当たり判定をすり抜けてしまい、いわゆる「裏側の世界」に落ちてしまった場合、王様が専用のデモで次の場面に戻してくれる。 --ちなみに、確定で起こすことが出来るポイントが存在する。 -スタッフインタビューで「前作より改善された点」というものに『ペンタブレットの扱いに慣れた為、王様の画の質が向上した』というものがある。スタッフによると見違えるように上手くなったらしいが… ---- **その後の展開 -2023年2月9日の「NintendoDirect」にてリマスター版である『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』が発表され、2023年6月1日にPS5/XSX/PS4/One/Switch、6月2日にWin(Steam)で発売された。((塊魂シリーズの楽曲が追加できる有料DLCも同時発売。)) --子供時代の王様を描いた王様プチメモリーや時間無制限のエターナルモードの他、様々な新要素が追加されている。

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