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*サルゲッチュ2 【さるげっちゅつー】 |ジャンル|>|サルつかまえアクション|&amazon(B00006671Q)| |対応機種|>|プレイステーション2|~| |発売・開発元|>|Sony Computer Entertainment|~| |発売日|>|2002年7月18日|~| |定価|>|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|>|1~2人|~| |レーティング|>|CERO:全年齢対象((廉価版で付与されたレーティングを記載。))|~| |廉価版(税別)|>|PlayStation2 the Best|~| |~|2002年12月5日|3,000円|~| |~|2005年3月10日|1,713円|~| |判定|>|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|>|個性的になったピポサル&brウッキーファイブ初登場&br;アクションがパワーアップ&br;前作よりも難易度低下&br;ミニゲームの難易度は高め|~| |>|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズ]]''| |>|>|>|CENTER:''[[SIEワールドワイド・スタジオ作品]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 PSで人気を博した『[[サルゲッチュ]]』の続編。~ シリーズ初のPS2作品『[[ピポサル2001]]』とは異なり、本作はナンバリングとしての続編である。 ---- **ストーリー 前作の事件からしばらくしてからのお話。~ 研究所にやってきたカケルの従兄弟であるヒカルはバカンス中のハカセからモンキーパークのサル達にパンツを転送するよう依頼される。~ 装置を壊しながらも転送に成功するが、その際に古いピポヘルまで一緒に転送してしまった。~ 送られてきたピポヘルをかぶったスペクターはまたしても世界征服を目論み、世界中にサル達を送り込む。このままでは世界が支配されてしまう。~ 大ポカをやらかしたヒカルは責任を取らされる形でサル達を捕まえに行くことに…。 ---- **前作からの変更点 -ライフの表示は前作と同じビスケット5枚だが、ライフそのものは5から10に変更された(ビスケット1枚につき割れてない状態と半分に割れた状態の2ライフ分)。ただし一部攻撃は2ダメージ分が一気に削られる((この時半分割れている場合に限り全て切り捨てされて半分しか減らない。))。 -ガチャメカの仕様が一部変更。 --大きなものとしては、ゲットアミを縦に振った後、そのまま追加入力で横に振る事が出来るようになった点。これにより、捕まえやすくなっている。また、パチンガーは最初から主観状態で撃てるようになった。 --パチンガーの特殊弾の威力が変更。前作は誘導玉と爆裂玉が同威力のため誘導玉一択だったが、今作は誘導玉は通常弾と同様となり、一方爆裂玉はメカボー以上の攻撃力となった((流石にマジックパンチにはかなわない。威力的にはマジックパンチ>爆裂弾>メカボー>メカヨンクやダッシュフープ>他の弾。))。 --サルレーダーは「サルレベル」が無くなり、新たに「まんぷくど」「性格」が追加された。また、引っ掻き、石などといった主な攻撃手段も表示されるようになっている。 --メカヨンクのボディが変更できるようになった。通常タイプに加えブラック、寿司、プリン、ティッシュ箱と多彩なボディが用意され、各ボディに特殊な能力がある。 //---赤 通常 //---ブラック 高速進行可能 //---スシ ピポサルが引き付けやすい? //---プリン 爆発範囲が大きい(威力は他と同じ) //---ティッシュ 攻撃に対して無敵となる(例外で水に落ちると爆発する。) -ピポサルの特徴・能力が変更され、新たに「虹色」が追加された。 --全体的な変更点 ---全体的に足が速くなり、捕まえにくくなった。また、メカボー一発で転倒することが少なくなっている。 ---攻撃前の準備動作が長くなっており(特にマシンガン、レーザーガン、ミサイルランチャーなど遠距離攻撃)、サルの攻撃への対処が容易に。 ---また、発見(赤)→警戒(黄)→巡回(青)の流れが遅くなった。発見(赤)状態から警戒(黄)状態に移る際にはその場で足を止めて周りを確認し、敵がいないことを確認してから巡回(青)状態に移る。 --黄色 ---前作と同じく普通のピポサル。一部のピポサルが持つレーザーガンは連射式から単発になった代わりに当たり判定が大きくなっている。 ---能力は場所によって大きく変わる。性格もバラバラ。 --水色 ---ガードを行うようになった。木箱や壺の中に隠れていることが多く、レーダーを使わないと見つけづらい。 ---警戒心が高く、逃げ足もそこそこだが、攻撃頻度は低く攻撃をしないものも多い。「気弱」「臆病」が多い。 --青色 ---水色と区別しやすくするためか新たにゴーグル、マフラー、靴を着用。走る姿勢が他のサルと違い、姿勢を低くして走る。 ---相変わらずの俊足で、ダッシュフープなしでは追いつくのが困難。警戒心も高めだが攻撃頻度は低い。「高速自慢」「ナルシシスト」が多い。 --白色 ---黄色・緑色との差異化を図るためか、新たに眼鏡を着用。 ---前作と違い、警戒心が非常に低くなっている。ただ、新たに手榴弾(着弾と同時に爆発する)を装備しており、火力は高い。「鈍感」「メカ好き」が多い。 --緑色 ---新たに「動いている敵しか見えない」という特徴が追加された((続編の『3』でこの性質はなくなった))。この性質を利用すれば気づかれることなく接近して簡単に捕獲が可能に。 ---相変わらず警戒心が非常に高い。ミサイルランチャーのおかげで火力は高いが、背負っているミサイルランチャーが重いためか足は非常に遅くなった(全ての種類の中で最も鈍足)ので追いつくのは容易になった。「真面目」「鈍間」が多い。 --赤色 ---前作ではマシンガン・ミサイル・手榴弾と完全装備の強敵だったが、今作では銃器を持っているものはほとんどおらず、主に格闘戦を挑んでくるようになった。 ---全ての能力が安定して高めで、他の色に比べ好戦的な上、ダッシュしながら格闘攻撃を行う。「熱血」「短気」が多い。 --黒色 ---新たにネクタイを付けた。マシンガン掃射はそのままだが、マシンガンの射角が広いタイプが追加されている。が、このタイプはリロードの動作がある。 ---攻撃的だが警戒心は低く、足も速くない。性格は「ハデ好き」「ワル」が多い。 --虹色 ---闘牛士やピエロなど履いているパンツの色が判別できないものは全て虹色となる。 ---能力はものによって大きく変わるが、全体的に能力は高め。性格もバラバラ。 ---ちなみにウッキーファイブ等も虹色扱い。 ---- **評価点 -グラフィック、操作性が大幅に向上。 --カメラワークも前作に比べれば向上しており、前作のように視界が悪いということは少なくなった。 -新たなガチャメカが3つ追加された。以下、解説。 --バナナブーメラン ---攻撃にも使えるが、サルをおびき寄せることができるというのが最大の特徴。「まんぷくど」が低いほど飛び付きやすくなる。これを使わないと捕まえられないサルも多い。 --ミズテッポー ---水車を回したり、炎を消せるほか、機械の敵に浴びせるとショートさせることができる。サルに浴びせると一瞬怯む他、松明の火を消すことができる。 ---ちなみに乗り物の修理にも使える。 --マグネッチャー ---マークが付いている金属の物を動かしたり、サルが持っているマシンガンやレーザーガンを奪い取ることができる。 --また、隠しガチャメカとして特殊なディスクを使うと出現する「サルバスター」も存在する。簡単に言えば陸でも使えるオヨゲッチャーで、アミを飛ばすことができる(無論ゲッチュも可能)。ちなみに外観は青色のオヨゲッチャー。 -ピポサルの種類(服装)が大幅に増加。その数なんと300匹((ただし、普通に進めた場合297匹が限界。3匹は前述の特殊なディスクが必要))。 --前作ではあまり種類が多くなかったが、今作では個性的な格好で登場するものが多くなっている。 ---ステージによってはサルがその環境に合わせた格好をしていることも多い。例えば「ゆきだまマウンテン」では全てのサルが防寒服を着ており、「かいぞくアイランド」では海賊の服装をしているなど。 ---攻撃手段も増加し、甲冑を着て剣と盾を持っていたり、忍者に扮して手裏剣を投げてきたり、松明で火炎放射を行ったり、自分が砲弾になって大砲で突っ込んでくるものなどが追加。 --名前やコメントも相変わらずパロディ満載で、「サルナブル((ピポサルが使うロボット「サルロボ」に乗って登場するパイロット。))」「サムロ((同じくロボットに乗っているパイロット。))」「サルツネッガー((「サルベスター」「モングレン」と一緒に出現する。))」「オビ=モン((近くには「サルーク」「ダース・モンダー」がいる。))」など、元ネタのあるサルはさらに増えている。 -新たにボスとして「グレート戦隊ウッキーファイブ」という5体のボスが登場。 --元は同じくサルだが、個性豊かで、プレイヤーを飽きさせない。 --どれも簡単には倒せないものばかりで、ボスとしての役割はきっちり果たしている。人気が出たのか、以降の作品でもレギュラーで登場している。 -他にもヒカルの相棒として赤ちゃんピポサルの「ピポッチ」が登場。 --シリーズ通しての敵キャラであるピポサルの赤ちゃんという設定ながら、オープニングの時点からヒカルに懐いている完全な味方キャラであり、その可愛らしい見た目と仕草でマスコット的な人気がある。後述するように人間と仲の良いピポサルという設定を活かしたイベントもあり、要所で存在感を発揮する。 --ゲーム内でも一部シーンでヒカルにアドバイスをくれたり、ビスケットが底をついた時に余分に取ったビスケットで助けてくれるなど、要所でヒカルをサポートしてくれる。 -今作もミニゲームが3種類収録されている。 #region(ミニゲーム詳細) --ドッジサッカー フットサル ---5対5のフットサル(キーパーはオート)。大きな特徴としては、一切反則がない。たとえボールを相手にぶつけよう((と言うより他サルに当てることを前提としたボールもある))が後ろからスライディングしようが、ファールがない。なおハンドもない。 ---ズーカイン(通常のスローイン&コーナーキック)で特殊ボールを投入されることがある。通常のボールに加え、2点ボール、3点ボール、鉄球、爆弾、バナナがある。 ---2点ボールはスーパーボールのようにバウンドしやすく、また小さいためキーパーが取りにくい、ループシュートする場合短く低く飛ぶ。3点ボールは風船なのでループシュートすると長く高く飛ぶが、ボールがでかいので取りやすい。 ---それ以外にも当てると体力を大幅に削る&長時間ダウンされる鉄球ボール、スタミナ全快、能力一時強化のバナナ(入手後は通常ボールになる)もある。 ---選手はこれまでに捕まえたピポサルから自由に選べる。能力は個別に決められており、1人として同じ能力の選手はいない。 ---虹色のピポサル(何かしらのコスプレをしているサル)は能力が高めの傾向にある。また、「クレピポ」「ウッティ」「ジダンダ」「ロサルド」などのサッカー選手を元ネタにしたサルは特に能力が高め。 ---説明書等に載ってないがL2R2でカーブをかけることができる。ズーカインの時も同様。 ---入手番目としては2番目となる。 --ダンスでBON! ---両方のスティックを使う音ゲー。隠しキャラも存在する。50点中30点で合格。 ---上から降ってくる矢印が下の判定ライン(太鼓と太鼓の間、ライン自体は直接表示されない)に重なるタイミングでスティックを倒す。左側のノーツは左スティック、右側のノーツは右スティックで対応する。 ---各曲1番から挑戦し、合格すると2番まで演奏できるようになり(1番→2番)、最終的には3番(1番→2番→3番)まで演奏できる。3番をクリアすると1曲がクリアとなり新たな曲が演奏できる。 ---曲は3曲しかないのが難点。 ---ノーツは8分配置までしか出ないが、判定は地味にシビア。音ゲーに慣れてないと満点が相当キツイ。 ---入手順は一番早い。 --ウッキークライマー ---ロープを使ってバナナを集めるアクションゲーム。 ---操作が複雑なうえ、そのうちターザンも行うことにもなるので難易度が高い。また高難易度になると1本のロープで昇り降りすることにもなる。 ---簡単そうな見た目とは裏腹にかなり難しい。完全クリアの障害になりがちなゲーム。 ---入手順は一番遅い。 #endregion -ピポサルをコンプリートして真のエンディングを迎えると、前作の主人公であるカケルを操作する事も可能。但し、イベントシーンは全てカットされる。 --ガチャメカはマジックパンチ含めて最初から全所持、ピポッチが不在、ヒント消滅等ヒカルとの差別がとられている。 --タイトル画面でコマンド入力をするとプレイ出来るが、オールクリアのデータがないとクリアデータチェックで弾かれるため、やり方を知っていても最初からは使用不可能。 -ミニゲーム以外に、スタッフが書いた漫画や童話を元ネタにしたパロディ満載の小説、ラフイラストなどの設定資料なども収録されている。中にはコロコロコミックで12年間連載された『サルゲッチュ・ウキウキ大作戦』(著・後藤英貴)の四コマも数本収録されている。 --設定資料では本作には登場しなかった前作のキャラであるヒロキやチャルの絵も掲載されている(一応チャルは写真として登場している)。 --童話のパロディについては登場人物をピポサルにしているばかりではなく、内容もとにかくシュールでブラックなものが多い(まともな内容の方が珍しい)。 ---例を挙げれば、「一休さん」なら例のシーンで虎の屏風に火を点けて''そのまま火事になり、混乱に乗じて宝物庫から金品を奪って逃げた''、「ジャックと豆の木」ならジャックが木の上にあった巨大バナナを後先考えず落として''下に居た兄弟を潰し、それに気付かず一生兄弟の帰りを待ち続ける''、「桃太郎」ならいきなり家を追い出され、桃太郎にお供としてついて行ったが分け前を貰えず''サーカスに身売りして余生を過ごした''、など。 ---- **賛否両論点 -前作に比べると難易度が若干低下した。 --だが、タイムアタックの難易度は決して低くはない。また、終盤のステージでは多くのサル(海賊、兵士、宇宙飛行士など)が手榴弾やミサイルを標準装備しているため、そこまで難易度が下がったわけではない。 --ごく一部だが、「射程の長い手裏剣と爆弾で武装し、逃げ足が速くバナナの皮もばら撒くサル」「銃器・ミサイル・爆弾をすべて装備して足も速いサルが3匹一緒に出現」「素早く移動しつつ盾防御も行い、拡散弾のビームライフルで武装したサル」といった強力なピポサルもいる。 -ステージが長い。 --容量増加に伴い、とにかく1つのステージが前作にまして長く、前作のようにさっと行って帰ると言った事は難しい。配置されているサルの数、クリアノルマも増えている。 --これを「やり込み要素の増加」と言うか「冗長化」というかは意見の分かれるところではあるが。 -ゲーム内でピポッチが2回離脱するイベントがある。 --1回目は序盤のカジノステージでバカンス中の博士と出会い、ヒカルから事情を聞いて基地に戻ろうとする博士がピポッチを心配して一緒に連れ帰るイベント。2回目は人間と仲が良いピポッチのデータを最終兵器に利用しようと目論む科学者・ウッキーホワイトとの会話中に、ホワイトが呼び出したレッドによって拉致されるイベント。 --よりにもよってピポッチ不在で挑むことになる城ステージやカンフーステージ、恐竜ステージなどは、フィールド構造が複雑で敵の攻撃も激しめであり、ピポッチのサポートに頼っていたプレイヤーにはしんどい。 --なお、1回目はカンフーステージの道中で、2回目はレッドを撃破した後にそれぞれ再会できるのだが、1回目の方は基地で留守番をしていたものの、ヒカルを慕う余りこっそり基地を抜け出して迷子になってしまったピポッチを探している最中での再会であり、その健気さと愛くるしさは多くのプレイヤーを虜にした。 ---- **問題点 -改善されているとはいえ、カメラワークが悪いところが多い。 -ストーリーは『ピポサル2001』同様にコミカル一辺倒であり、前作のようなシリアスとコミカルのバランスが取れた内容を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。 --その為か、後発作では『[[ガチャメカスタジアム サルバト~レ]]』系列の作品でシリアス路線のストーリーが採用され、それ以外の『[[サルゲッチュ3]]』などではコミカル路線が引き続き採用と、棲み分けがされている。 --ちなみに上述するおまけの小説では、カケルが主人公として続投した場合の本作のシナリオ初期案も存在するのだが、本編とは打って変わってシリアスで重い内容になっている。 -ミニゲームの難易度が高い --タイトルにもちゃんと書かれているウッキークライマーだけならまだしも他のミニゲームも難易度が高い。 --フットサルは途中でセーブを挟むことができず、6連戦を強いられる。シュートが決めにくい上に前半と後半だけでもかなりの時間を要し、ゴールやズーカイン等でタイムが停止してしまい、余計にテンポが悪い。 ---その上相手チームは上位に入る程パス等のテクニックを正確に使用してくる為、サル一匹での力押しが通用しない。 ---一応''ワザと相手チーム目掛けてシュートを何度当てる事で''スタミナを減らせばこちらのチームがある程度弱くても多少は戦えるがスタミナバナナを取られたら苦労が水の泡。 --ダンスでポンでも前述で描かれた通りタイミングがシピアであるもののある条件を満たせば隠しキャラを使用できるのだが、''その条件が少々わかりにくい。'' ---攻略本には特定のボスを倒せば隠しキャラを使用できると書かれているのだが、実際は「楽曲を全部制覇した上でボスを倒せば隠しキャラを使用できる」ことが条件である為、いつまでたっても隠しキャラを使用できないプレイヤーが続出した。 ---- **総評 前作の良さを殺さないように新たな要素を追加し、着実に進化を遂げた良作。~ 難易度の低下やコミカル一辺倒のストーリーは前作ファンには物足りない印象も否めないが、ボリュームの増加、システム面の進化、充実のおまけ要素など様々な点が拡充されており、~ 総合的には前作を正統進化させた続編と言えるだろう。 ---- **余談 -発売に伴い、CGによるアニメ版『レッチュ ゲッチュ サルゲッチュ』や劇場版製作((同じくコロコロコミックで連載されていた『爆転シュート ベイブレード』の映画版との同時上映。))などのタイアップが前作同様に行われた。 --本作の主人公ヒカルはこれらでも主役を務め、しばらくはシリーズの中心的存在となっていた。 ---上述した漫画版も本作以降は基本設定は『2』準拠で定着し、後に発売された新作はピポサルの種類こそ取り入れてはいたが、発売前後に特別編として描かれる程度だった。ヒカルも作中で堂々とカケルから%%かなり汚い方法で%%主役の座を奪い、以後は新作が出ても主役の交代は行われず2011年の連載終了までヒカルが主人公を貫き通した。%%もっとも、実質的にはスペクターやピポサル達が主人公だったが。%%((『サルバト〜レ』『ミリオンモンキーズ』『サルサル大作戦』などを描いた特別編ではゲーム通り再びカケルが主役になっていた。また、『3』編では同作主人公のサトルが主役であり、ヒカルも未出演作や非主人公作に出しゃばる事はしなかった。)) ---その反動かは定かではないが、アニメ版第二作『サルゲッチュ~オンエアー~』では影も形も出ておらず、ゲームでもカケルが度々主役に復帰していた一方でヒカルは本作以外ではチョイ役で出た程度だった。 --ウッキーファイブは上述したように以降の作品でもレギュラー化しており、『オンエアー』(第二期)にも『[[サルサル大作戦>サルゲッチュ サルサル大作戦]]』準拠で登場している。 ---『オンエアー』ではピポトロンよりも登場が遅く、物語後半の敵役を務めたばかりか、スペクターと共にラストバトルに至るまでカケル達と戦う最大の敵となった。…基本はギャグ要員だが。 --ピポッチは『3』に絵が登場した程度で、以降の作品ではレギュラーとして定着しなかった。 ---一応、『オンエアー』では似た立ち位置の白ザル「クータ」が登場している((ナツミが可愛がっている赤ちゃんサルで、アニメ版におけるスペクターの正体。ただし、第二期からはスペクターは新しい身体を得て独自に行動している。))。 -後に激レアサルやサルバスターを本作のデータに送れる拡張ディスクが無料で配布されたのだが、期間限定の為入手困難となっておりプレミア価格で販売されている。 -次回作の『3』ではパスワードで激レアサルを解禁できる仕組みになった。 -今作で青色と白色のピポサルの外見が変更され、以降のシリーズでは今作のデザインが元となっているが、『サルバト~レ』『ミリオンモンキーズ』で登場するものはなぜか初代のまま((青は水色と同じ、白は黄色と同じとなっている。))になっている。
*サルゲッチュ2 【さるげっちゅつー】 |ジャンル|>|サルつかまえアクション|&amazon(B00006671Q)| |対応機種|>|プレイステーション2|~| |発売・開発元|>|Sony Computer Entertainment|~| |発売日|>|2002年7月18日|~| |定価|>|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|>|1~2人|~| |レーティング|>|CERO:全年齢対象((廉価版で付与されたレーティングを記載。))|~| |廉価版(税別)|>|PlayStation2 the Best|~| |~|2002年12月5日|3,000円|~| |~|2005年3月10日|1,713円|~| |判定|>|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|>|個性的になったピポサル&brウッキーファイブ初登場&br;アクションがパワーアップ&br;前作よりも難易度低下&br;ミニゲームの難易度は高め|~| |>|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズ]]''| |>|>|>|CENTER:''[[SIEワールドワイド・スタジオ作品]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 PSで人気を博した『[[サルゲッチュ]]』の続編。~ シリーズ初のPS2作品『[[ピポサル2001]]』とは異なり、本作はナンバリングとしての続編である。 ---- **ストーリー 前作の事件からしばらくしてからのお話。~ 研究所にやってきたカケルの従兄弟であるヒカルはバカンス中のハカセからモンキーパークのサル達にパンツを転送するよう依頼される。~ 装置を壊しながらも転送に成功するが、その際に古いピポヘルまで一緒に転送してしまった。~ 送られてきたピポヘルをかぶったスペクターはまたしても世界征服を目論み、世界中にサル達を送り込む。このままでは世界が支配されてしまう。~ 大ポカをやらかしたヒカルは責任を取らされる形でサル達を捕まえに行くことに…。 ---- **前作からの変更点 -ライフの表示は前作と同じビスケット5枚だが、ライフそのものは5から10に変更された(ビスケット1枚につき割れてない状態と半分に割れた状態の2ライフ分)。ただし一部攻撃は2ダメージ分が一気に削られる((この時半分割れている場合に限り全て切り捨てされて半分しか減らない。))。 -ガチャメカの仕様が一部変更。 --大きなものとしては、ゲットアミを縦に振った後、そのまま追加入力で横に振る事が出来るようになった点。これにより、捕まえやすくなっている。また、パチンガーは最初から主観状態で撃てるようになった。 --パチンガーの特殊弾の威力が変更。前作は誘導玉と爆裂玉が同威力のため誘導玉一択だったが、今作は誘導玉は通常弾と同様となり、一方爆裂玉はメカボー以上の攻撃力となった((流石にマジックパンチにはかなわない。威力的にはマジックパンチ>爆裂弾>メカボー>メカヨンクやダッシュフープ>他の弾。))。 --サルレーダーは「サルレベル」が無くなり、新たに「まんぷくど」「性格」が追加された。また、引っ掻き、石などといった主な攻撃手段も表示されるようになっている。 --メカヨンクのボディが変更できるようになった。通常タイプに加えブラック、寿司、プリン、ティッシュ箱と多彩なボディが用意され、各ボディに特殊な能力がある。 //---赤 通常 //---ブラック 高速進行可能 //---スシ ピポサルが引き付けやすい? //---プリン 爆発範囲が大きい(威力は他と同じ) //---ティッシュ 攻撃に対して無敵となる(例外で水に落ちると爆発する。) -ピポサルの特徴・能力が変更され、新たに「虹色」が追加された。 --全体的な変更点 ---全体的に足が速くなり、捕まえにくくなった。また、メカボー一発で転倒することが少なくなっている。 ---攻撃前の準備動作が長くなっており(特にマシンガン、レーザーガン、ミサイルランチャーなど遠距離攻撃)、サルの攻撃への対処が容易に。 ---また、発見(赤)→警戒(黄)→巡回(青)の流れが遅くなった。発見(赤)状態から警戒(黄)状態に移る際にはその場で足を止めて周りを確認し、敵がいないことを確認してから巡回(青)状態に移る。 --黄色 ---前作と同じく普通のピポサル。一部のピポサルが持つレーザーガンは連射式から単発になった代わりに当たり判定が大きくなっている。 ---能力は場所によって大きく変わる。性格もバラバラ。 --水色 ---ガードを行うようになった。木箱や壺の中に隠れていることが多く、レーダーを使わないと見つけづらい。 ---警戒心が高く、逃げ足もそこそこだが、攻撃頻度は低く攻撃をしないものも多い。「気弱」「臆病」が多い。 --青色 ---水色と区別しやすくするためか新たにゴーグル、マフラー、靴を着用。走る姿勢が他のサルと違い、姿勢を低くして走る。 ---相変わらずの俊足で、ダッシュフープなしでは追いつくのが困難。警戒心も高めだが攻撃頻度は低い。「高速自慢」「ナルシシスト」が多い。 --白色 ---黄色・緑色との差異化を図るためか、新たに眼鏡を着用。 ---前作と違い、警戒心が非常に低くなっている。ただ、新たに手榴弾(着弾と同時に爆発する)を装備しており、火力は高い。「鈍感」「メカ好き」が多い。 --緑色 ---新たに「動いている敵しか見えない」という特徴が追加された((続編の『3』でこの性質はなくなった))。この性質を利用すれば気づかれることなく接近して簡単に捕獲が可能に。 ---相変わらず警戒心が非常に高い。ミサイルランチャーのおかげで火力は高いが、背負っているミサイルランチャーが重いためか足は非常に遅くなった(全ての種類の中で最も鈍足)ので追いつくのは容易になった。「真面目」「鈍間」が多い。 --赤色 ---前作ではマシンガン・ミサイル・手榴弾と完全装備の強敵だったが、今作では銃器を持っているものはほとんどおらず、主に格闘戦を挑んでくるようになった。 ---全ての能力が安定して高めで、他の色に比べ好戦的な上、ダッシュしながら格闘攻撃を行う。「熱血」「短気」が多い。 --黒色 ---新たにネクタイを付けた。マシンガン掃射はそのままだが、マシンガンの射角が広いタイプが追加されている。が、このタイプはリロードの動作がある。 ---攻撃的だが警戒心は低く、足も速くない。性格は「ハデ好き」「ワル」が多い。 --虹色 ---闘牛士やピエロなど履いているパンツの色が判別できないものは全て虹色となる。 ---能力はものによって大きく変わるが、全体的に能力は高め。性格もバラバラ。 ---ちなみにウッキーファイブ等も虹色扱い。 ---- **評価点 -グラフィック、操作性が大幅に向上。 --カメラワークも前作に比べれば向上しており、前作のように視界が悪いということは少なくなった。 -新たなガチャメカが3つ追加された。以下、解説。 --バナナブーメラン ---攻撃にも使えるが、サルをおびき寄せることができるというのが最大の特徴。「まんぷくど」が低いほど飛び付きやすくなる。これを使わないと捕まえられないサルも多い。 --ミズテッポー ---水車を回したり、炎を消せるほか、機械の敵に浴びせるとショートさせることができる。サルに浴びせると一瞬怯む他、松明の火を消すことができる。 ---ちなみに乗り物の修理にも使える。 --マグネッチャー ---マークが付いている金属の物を動かしたり、サルが持っているマシンガンやレーザーガンを奪い取ることができる。 --また、隠しガチャメカとして特殊なディスクを使うと出現する「サルバスター」も存在する。簡単に言えば陸でも使えるオヨゲッチャーで、アミを飛ばすことができる(無論ゲッチュも可能)。ちなみに外観は青色のオヨゲッチャー。 -ピポサルの種類(服装)が大幅に増加。その数なんと300匹((ただし、普通に進めた場合297匹が限界。3匹は前述の特殊なディスクが必要))。 --前作ではあまり種類が多くなかったが、今作では個性的な格好で登場するものが多くなっている。 ---ステージによってはサルがその環境に合わせた格好をしていることも多い。例えば「ゆきだまマウンテン」では全てのサルが防寒服を着ており、「かいぞくアイランド」では海賊の服装をしているなど。 ---攻撃手段も増加し、甲冑を着て剣と盾を持っていたり、忍者に扮して手裏剣を投げてきたり、松明で火炎放射を行ったり、自分が砲弾になって大砲で突っ込んでくるものなどが追加。 --名前やコメントも相変わらずパロディ満載で、「サルナブル((ピポサルが使うロボット「サルロボ」に乗って登場するパイロット。))」「サムロ((同じくロボットに乗っているパイロット。))」「サルツネッガー((「サルベスター」「モングレン」と一緒に出現する。))」「オビ=モン((近くには「サルーク」「ダース・モンダー」がいる。))」など、元ネタのあるサルはさらに増えている。 -新たにボスとして「グレート戦隊ウッキーファイブ」という5体のボスが登場。 --元は同じくサルだが、個性豊かで、プレイヤーを飽きさせない。 --どれも簡単には倒せないものばかりで、ボスとしての役割はきっちり果たしている。人気が出たのか、以降の作品でもレギュラーで登場している。 -他にもヒカルの相棒として赤ちゃんピポサルの「ピポッチ」が登場。 --シリーズ通しての敵キャラであるピポサルの赤ちゃんという設定ながら、オープニングの時点からヒカルに懐いている完全な味方キャラであり、その可愛らしい見た目と仕草でマスコット的な人気がある。後述するように人間と仲の良いピポサルという設定を活かしたイベントもあり、要所で存在感を発揮する。 --ゲーム内でも一部シーンでヒカルにアドバイスをくれたり、ビスケットが底をついた時に余分に取ったビスケットで助けてくれるなど、要所でヒカルをサポートしてくれる。 -今作もミニゲームが3種類収録されている。 #region(ミニゲーム詳細) --ドッジサッカー フットサル ---5対5のフットサル(キーパーはオート)。大きな特徴としては、一切反則がない。たとえボールを相手にぶつけよう((と言うより他サルに当てることを前提としたボールもある))が後ろからスライディングしようが、ファールがない。なおハンドもない。 ---ズーカイン(通常のスローイン&コーナーキック)で特殊ボールを投入されることがある。通常のボールに加え、2点ボール、3点ボール、鉄球、爆弾、バナナがある。 ---2点ボールはスーパーボールのようにバウンドしやすく、また小さいためキーパーが取りにくい、ループシュートする場合短く低く飛ぶ。3点ボールは風船なのでループシュートすると長く高く飛ぶが、ボールがでかいので取りやすい。 ---それ以外にも当てると体力を大幅に削る&長時間ダウンされる鉄球ボール、スタミナ全快、能力一時強化のバナナ(入手後は通常ボールになる)もある。 ---選手はこれまでに捕まえたピポサルから自由に選べる。能力は個別に決められており、1人として同じ能力の選手はいない。 ---虹色のピポサル(何かしらのコスプレをしているサル)は能力が高めの傾向にある。また、「クレピポ」「ウッティ」「ジダンダ」「ロサルド」などのサッカー選手を元ネタにしたサルは特に能力が高め。 ---説明書等に載ってないがL2R2でカーブをかけることができる。ズーカインの時も同様。 ---入手番目としては2番目となる。 --ダンスでBON! ---両方のスティックを使う音ゲー。隠しキャラも存在する。50点中30点で合格。 ---上から降ってくる矢印が下の判定ライン(太鼓と太鼓の間、ライン自体は直接表示されない)に重なるタイミングでスティックを倒す。左側のノーツは左スティック、右側のノーツは右スティックで対応する。 ---各曲1番から挑戦し、合格すると2番まで演奏できるようになり(1番→2番)、最終的には3番(1番→2番→3番)まで演奏できる。3番をクリアすると1曲がクリアとなり新たな曲が演奏できる。 ---曲は3曲しかないのが難点。 ---ノーツは8分配置までしか出ないが、判定は地味にシビア。音ゲーに慣れてないと満点が相当キツイ。 ---入手順は一番早い。 --ウッキークライマー ---ロープを使ってバナナを集めるアクションゲーム。 ---操作が複雑なうえ、そのうちターザンも行うことにもなるので難易度が高い。また高難易度になると1本のロープで昇り降りすることにもなる。 ---簡単そうな見た目とは裏腹にかなり難しい。完全クリアの障害になりがちなゲーム。 ---入手順は一番遅い。 #endregion -ピポサルをコンプリートして真のエンディングを迎えると、前作の主人公であるカケルを操作する事も可能。但し、イベントシーンは全てカットされる。 --ガチャメカはマジックパンチ含めて最初から全所持、ピポッチが不在、ヒント消滅等ヒカルとの差別がとられている。 --タイトル画面でコマンド入力をするとプレイ出来るが、オールクリアのデータがないとクリアデータチェックで弾かれるため、やり方を知っていても最初からは使用不可能。 -ミニゲーム以外に、スタッフが書いた漫画や童話を元ネタにしたパロディ満載の小説、ラフイラストなどの設定資料なども収録されている。中にはコロコロコミックで12年間連載された『サルゲッチュ・ウキウキ大作戦』(著・後藤英貴)の四コマも数本収録されている。 --設定資料では本作には登場しなかった前作のキャラであるヒロキやチャルの絵も掲載されている(一応チャルは写真として登場している)。 --童話のパロディについては登場人物をピポサルにしているばかりではなく、内容もとにかくシュールでブラックなものが多い(まともな内容の方が珍しい)。 ---例を挙げれば、「一休さん」なら例のシーンで虎の屏風に火を点けて''そのまま火事になり、混乱に乗じて宝物庫から金品を奪って逃げた''、「ジャックと豆の木」ならジャックが木の上にあった巨大バナナを後先考えず落として''下に居た兄弟を潰し、それに気付かず一生兄弟の帰りを待ち続ける''、「桃太郎」ならいきなり家を追い出され、桃太郎にお供としてついて行ったが分け前を貰えず''サーカスに身売りして余生を過ごした''、など。 ---- **賛否両論点 -前作に比べると難易度が若干低下した。 --だが、タイムアタックの難易度は決して低くはない。また、終盤のステージでは多くのサル(海賊、兵士、宇宙飛行士など)が手榴弾やミサイルを標準装備しているため、そこまで難易度が下がったわけではない。 --ごく一部だが、「射程の長い手裏剣と爆弾で武装し、逃げ足が速くバナナの皮もばら撒くサル」「銃器・ミサイル・爆弾をすべて装備して足も速いサルが3匹一緒に出現」「素早く移動しつつ盾防御も行い、拡散弾のビームライフルで武装したサル」といった強力なピポサルもいる。 -ステージが長い。 --容量増加に伴い、とにかく1つのステージが前作にまして長く、前作のようにさっと行って帰ると言った事は難しい。配置されているサルの数、クリアノルマも増えている。 --これを「やり込み要素の増加」と言うか「冗長化」というかは意見の分かれるところではあるが。 -ゲーム内でピポッチが2回離脱するイベントがある。 --1回目は序盤のカジノステージでバカンス中の博士と出会い、ヒカルから事情を聞いて基地に戻ろうとする博士がピポッチを心配して一緒に連れ帰るイベント。2回目は人間と仲が良いピポッチのデータを最終兵器に利用しようと目論む科学者・ウッキーホワイトとの会話中に、ホワイトが呼び出したレッドによって拉致されるイベント。 --よりにもよってピポッチ不在で挑むことになる城ステージやカンフーステージ、恐竜ステージなどは、フィールド構造が複雑で敵の攻撃も激しめであり、ピポッチのサポートに頼っていたプレイヤーにはしんどい。 --なお、1回目はカンフーステージの道中で、2回目はレッドを撃破した後にそれぞれ再会できるのだが、1回目の方は基地で留守番をしていたものの、ヒカルを慕う余りこっそり基地を抜け出して迷子になってしまったピポッチを探している最中での再会であり、その健気さと愛くるしさは多くのプレイヤーを虜にした。 ---- **問題点 -改善されているとはいえ、カメラワークが悪いところが多い。 -ストーリーは『ピポサル2001』同様にコミカル一辺倒であり、前作のようなシリアスとコミカルのバランスが取れた内容を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。 --その為か、後発作では『[[ガチャメカスタジアム サルバト~レ]]』系列の作品でシリアス路線のストーリーが採用され、それ以外の『[[サルゲッチュ3]]』などではコミカル路線が引き続き採用と、棲み分けがされている。 --ちなみに上述するおまけの小説では、カケルが主人公として続投した場合の本作のシナリオ初期案も存在するのだが、本編とは打って変わってシリアスで重い内容になっている。 -ミニゲームの難易度が高い --タイトルにもちゃんと書かれているウッキークライマーだけならまだしも他のミニゲームも難易度が高い。 --フットサルは途中でセーブを挟むことができず、6連戦を強いられる。シュートが決めにくい上に前半と後半だけでもかなりの時間を要し、ゴールやズーカイン等でタイムが停止してしまい、余計にテンポが悪い。 ---その上相手チームは上位に入る程パス等のテクニックを正確に使用してくる為、サル一匹での力押しが通用しない。 ---一応''ワザと相手チーム目掛けてシュートを何度当てる事で''スタミナを減らせばこちらのチームがある程度弱くても多少は戦えるがスタミナバナナを取られたら苦労が水の泡。 --ダンスでポンでも前述で描かれた通りタイミングがシピアであるもののある条件を満たせば隠しキャラを使用できるのだが、''その条件が少々わかりにくい。'' ---攻略本には特定のボスを倒せば隠しキャラを使用できると書かれているのだが、実際は「楽曲を全部制覇した上でボスを倒せば隠しキャラを使用できる」ことが条件である為、いつまでたっても隠しキャラを使用できないプレイヤーが続出した。 ---- **総評 前作の良さを殺さないように新たな要素を追加し、着実に進化を遂げた良作。~ 難易度の低下やコミカル一辺倒のストーリーは前作ファンには物足りない印象も否めないが、ボリュームの増加、システム面の進化、充実のおまけ要素など様々な点が拡充されており、~ 総合的には前作を正統進化させた続編と言えるだろう。 ---- **余談 -発売に伴い、CGによるアニメ版『レッチュ ゲッチュ サルゲッチュ』や劇場版製作((同じくコロコロコミックで連載されていた『爆転シュート ベイブレード』の映画版との同時上映。))などのタイアップが前作同様に行われた。 --本作の主人公ヒカルはこれらでも主役を務め、しばらくはシリーズの中心的存在となっていた。 ---上述した漫画版も本作以降は基本設定は『2』準拠で定着し、後に発売された新作はピポサルの種類こそ取り入れてはいたが、発売前後に特別編として描かれる程度だった。ヒカルも作中で堂々とカケルから%%かなり汚い方法で%%主役の座を奪い、以後は新作が出ても主役の交代は行われず2011年の連載終了までヒカルが主人公を貫き通した。%%もっとも、実質的にはスペクターやピポサル達が主人公だったが。%%((『サルバト〜レ』『ミリオンモンキーズ』『サルサル大作戦』などを描いた特別編ではゲーム通り再びカケルが主役になっていた。また、『3』編では同作主人公のサトルが主役であり、ヒカルも未出演作や非主人公作に出しゃばる事はしなかった。)) ---その反動かは定かではないが、アニメ版第二作『サルゲッチュ~オンエアー~』では影も形も出ておらず、ゲームでもカケルが度々主役に復帰していた一方でヒカルは本作以外ではチョイ役で出た程度だった。 --ウッキーファイブは上述したように以降の作品でもレギュラー化しており、『オンエアー』(第二期)にも『[[サルサル大作戦>サルゲッチュ サルサル大作戦]]』準拠で登場している。 ---『オンエアー』ではピポトロンよりも登場が遅く、物語後半の敵役を務めたばかりか、スペクターと共にラストバトルに至るまでカケル達と戦う最大の敵となった。…基本はギャグ要員だが。 --ピポッチは『3』に絵が登場した程度で、以降の作品ではレギュラーとして定着しなかった。 ---一応、『オンエアー』では似た立ち位置の白ザル「クータ」が登場している((ナツミが可愛がっている赤ちゃんサルで、アニメ版におけるスペクターの正体。ただし、第二期からはスペクターは新しい身体を得て独自に行動している。))。 -後に激レアサルやサルバスターを本作のデータに送れる拡張ディスクが無料で配布されたのだが、期間限定の為入手困難となっておりプレミア価格で販売されている。 -次回作の『3』ではパスワードで激レアサルを解禁できる仕組みになった。 -今作で青色と白色のピポサルの外見が変更され、以降のシリーズでは今作のデザインが元となっているが、『サルバト~レ』『ミリオンモンキーズ』で登場するものはなぜか初代のまま((青は水色と同じ、白は黄色と同じとなっている。))になっている。

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