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//明らかに誤字・誤用と思われる個所を修正しました。ゲーム内の特殊な言い回しだったらごめんなさい。 *くるりんドーナツ お菓子なレシピ 【くるりんどーなつ おかしなれしぴ】 |ジャンル|アクションレシピ|&amazon(B000PH8NJI)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|グローバル・A・エンタテインメント|~| //|開発元||~| |発売日|2007年7月5日|~| |定価|3,990円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|ドーナツが主役のアクションゲーム&br()''"まともにプレイできない"レベルの操作性の酷さ''&br()操作性を抜きにすれば、出来は悪くない&br()本当に作れるレシピ集付き|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -グローバル・A・エンタテインメント(現:GAE)リリースのニンテンドーDSソフト。ジャンルとしてはスタンダードな横スクロールアクションゲームに該当する。 -7匹のクッキーベアのいたずらにより、舞台となる"お菓子の世界"がまずくて苦い世界へと変えられてしまった為、主人公であるドーナツが元の世界へと戻すべく活躍するというストーリー設定。 -任意セーブ方式。操作はすべてタッチで行い、ボタンの操作は一切使用しない。 ---- **主なルール -''ゲームの流れ'' --ドーナツ(以下:自機)を操作し、全7ワールド・35ステージの舞台を攻略していく。 ---完全なる2Dのアクションゲームであり、大方は一般的な横スクロールアクションと同じ感覚でプレイしていく事となる。 ---各ワールドは5つのステージに分けられる。ステージセレクト制を採用しており、一度プレイしたステージは何度でも再挑戦が可能。 --ステージは「通常ステージ」と「ボスステージ」の2タイプに分けられる。 ---各ワールドのステージ1~4は"通常ステージ"。ステージの右奥に設置された「ゴールポイント」に自機を接触させればステージクリア。 ---各ワールドのステージ5は"ボスステージ"。ボスであるクッキーベアと競走し、ベアを抜かした状態でゴールポイントにたどり着けばワールドクリア。 --ステージクリア後は「クリア評価」画面へと移項する。 ---クリア評価は「4段階のクリアランク(S・A・B・C)」「ステージクリアの総時間」「ステージ内で獲得したスタークッキーの数」の表示がされる。 ---クリアランクSでクリアすると3UP、ランクAでクリアすると1UPの特別ボーナスが得られる。 -''操作系統'' --自機の操作は以下の通り。 ---左右方向へとスライドさせると、自機がその方向へと移動する。スライドの勢いが大きい程に移動速度も増す。 ---左右スライドの勢いが大きい状態で反対方向へとスライドすると、急ブレーキがかかり自機の動きを減速できる。 ---上(斜め上)方向へスライドさせると、自機がその方向へとジャンプする。左右スライドの勢いを保った状態でジャンプすると、ジャンプの高さと飛距離が伸びる。 ---本作の自機には直接的な攻撃手段はない。それの代わりとして「移動速度が高い状態で敵に触れると、やつらを吹き飛ばす」事が可能(一部雑魚敵・クッキーベアは例外)。 ---ジャム・無敵ドーナツ状態で外壁に接触すると、それに"へばりつく"事ができる。へばりつき時も移動操作が可能だが、左右スライドの操作方法が反転する((左に移動したい時は右スライド、右に移動したい時は左スライドを行わなければならない。上下に関してはスライドの反転はない。))。 --一部のステージ限定で強制スクロールによる独自操作を行う場面がある。 -''自機の属性変化について'' --ステージ内に放置されている特定アイテム(下記)を入手すると、「自機の属性」を変化させる事ができる。 ---各属性には特殊な性能差を持ち、これを利用しないと先に進めない場面に遭遇する事もある。 ---チョコ・ナッツ・ジャムドーナツ時は、ダメージをもらってもノーマルドーナツに戻るだけで済む。無敵ドーナツは一切のダメージを受けなくなる。 ---ステージ(ワールド)クリア後も属性効果は継続される(無敵ドーナツ除く)。ポーズ後にステージプレイを断念し、ステージセレクト画面に戻っても同様である。 --各属性の効果は以下の通り。属性変化ではないが、自機の初期状態も併記する。 #region(属性一覧) |CENTER:''初期属性''|何のアイテムも得ていない、プレーン状態の自機。この属性が基本性能となる。| |CENTER:''チョコドーナツ''|チョココーティングがなされた自機。他の形態よりも高速で移動でき、より多くの敵を吹き飛ばせる効果が付く。| |CENTER:''ナッツドーナツ''|ナッツコーティングがなされた自機。他の形態では破壊不可能な''ワッフルブロック''を触れる事で壊せる効果が付く。| |CENTER:''ジャムドーナツ''|ジャムコーティングがなされた自機。外壁に接触する事で''それにへばりつける''効果が付く。| |CENTER:''無敵ドーナツ''|虹色のコーティングがなされた自機。一定時間無敵になる上に、上記3形態すべての効果が付く。時間が経過すると属性を失ってしまう。| #endregion -''アイテム・敵・仕掛けについて'' --本作に登場するアイテムと仕掛けは以下の通り。 #region(アイテム・敵・仕掛け一覧) --''アイテム系'' ---「チョコシュー」…自機をチョコドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「ナッツシュー」…自機をナッツドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「ジャムシュー」…自機をジャムドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「スタークッキー」…100こ集めると無敵ドーナツへと属性変化させる。大と小の2種類があり、大は10こ・小は1つのスタークッキーがストックがされる。 ---「1UPクッキー」…1UPの効果。 --''敵系'' ---「雑魚敵」…通常ステージ限定で登場。様々な種類がおり、敵によっては自機の通行を妨害する形で配置されている。 ---「クッキーベア」…ボス戦ステージ限定で登場。ボス敵ではあるが、やつ自身に自機が触れてもダメージペナルティはない。 --''仕掛け系'' ---「アイスコーン」…これに乗ると、自機を大ジャンプさせる事ができる。 ---「バンパー」…自機がこれに触れると、特定方向へとバウンドしてしまう。 ---「開閉する扉」…普段は閉まっており自機がこれに近づくと、扉が開かれて通行できる。通行後の扉は再び閉る。 ---「チョコの滝」…自機がこれに触れている間は、滝の流れへと流されやすくなる。 ---「外壁」…ジャム・無敵クッキー時では、触れる事でこれに''へばりつけられる''。 ---「氷の道」…自機がこれを踏むと、極度に滑りやすくなる。 ---「滑り止めの道」…自機がこれを踏むと、移動速度が低下する(チョコ・無敵クッキー時は例外)。 ---「虹の道」…自機がこれを踏むと、一時的に劇的な移動速度を得る事ができる。 ---「動く床」…常に特定方向へと動いている床。 ---「消える床」「沈む床」…前者は自機が乗ると一定時間で消滅。後者は下へと沈んでいく。 ---「ワッフルブロック」…ナッツ・無敵クッキー時では、触れる事でこれを破壊できる。 ---「落とし穴」…この下に自機が転落するとミス。 ---「巨大岩」…坂道を転がり、ワッフルブロックを破壊しながら下へと落ちていく。自機がこれに触れるとミス。 ---「ゴールポイント」…通常ステージにおいては、これに触れるとステージクリア。ボス戦ステージにおいてはクッキーベアより先に触れればワールドクリア。 #endregion -''ミス条件について'' --残機制を採用しており、ミス後はステージセレクト画面へと戻されてしまう。残機をすべて失うとゲームオーバー。 --以下の状態を満たしてしまうとミスとなる。 ---初期形態の自機がスライドの勢いのない状態で敵や巨大岩に触れてしまう。もしくは踏みつける形で触れてしまう。 ---落とし穴に落ちてしまう。無敵ドーナツも含む"いかなる"形態であっても、例外なく即ミスとなる。 ---道と壁に挟まれてしまう。これも無敵ドーナツ含む全形態でも、例外なく即ミスとなる。 ---ボス戦ステージにおいて、クッキーベアにゴールポイントを譲ってしまう。 --本作にはコンティニュー機能は搭載されていない。ゲームオーバー後は以前に任意セーブした箇所からのやり直しとなる。 -''お菓子レシピについて'' --ステージをクリアしていくと、「お菓子レシピ」というおまけモードの項目が増えていく。 ---これは本作のキャラクターをイメージしたお菓子のレシピ情報が掲載されており、実際にそれを参考にしながらの調理ができる。 ---- **問題点 ***壊滅的なほど酷すぎる操作性 -本作の難点のほとんどはここに集中しているといっていい。それは、''操作する事自体がとても苦痛といっていい程に…''。 -スライドの入力感知が酷い。 --一般的なアクションゲームにおける、ごく普通の操作がまともに行えない仕様。 ---左右スライドを軽く行うと自機が''非常に鈍く''動く。それでいて、スライドの勢いを強めすると''方向先が見えない程に速く''動く。 ---すなわち、''丁度いい位の速度での移動が行い辛い''。鈍すぎず、且つ速すぎずの移動が困難なのは、横スクロールアクションゲームとしてはかなり問題である。 ---慎重にゆっくり動くと敵接触のミスの危険にさらされる上に、あまりの鈍さにストレスを覚える。よって、大方のプレイヤーは必然的に''強スライドを連打するプレイスタイルに偏ってしまう''。 -また、ジャンプスライドの入力感知も酷い。 --一般的なアクションゲームではボタン1つで行えるジャンプ動作ですら、本作においては苦痛に繋がる。 ---上(斜め上)方向へとスライドすると、''ワンテンポ遅れてジャンプする為、ジャンプのタイミングが異様に掴み辛い''。 ---さらには、移動のスライド操作が弱いと微小のジャンプ力でしか飛べず、逆に強すぎると高すぎるジャンプ力で飛ぶ。よって、''丁度いい位のジャンプがしづらい''。 ---実際、本作におけるミス原因は「''スライドの小回りのききにくさに苦戦した挙句、ジャンプが制御できずに落とし穴に転落する''」事が大半を占めるといっても過言ではないほど。&br()「ジャンプ制御がしづらい横スクロールアクションゲーム」というのはいかがなものなのか…。 -自機がやたらと壁に引っかかる。 --操作性がこの有様なのに、自機に対する地形判定がやたらとシビアに設定されている。 ---例えば自機の上に地形があった場合、それをジャンプで飛び越えようとすると、''かなりの割合で自機が地形に引っかかりジャンプが中断されてしまう''。 ---中~後半ワールドのステージは、「この引っかかる壁をジャンプで飛び越えなければならない」場所が連続発生する。ジャンプできないと、大方は落とし穴に転落して1ミス確定。 ---さらには「壁に引っかかっている最中に道と壁に挟まってミス」「足止めでクッキーベアに追い抜かされる(ほぼミス確定)」という事態も多発しやすい。 -"へばりつき"の操作性も難あり。 --ジャム・無敵ドーナツ時の自機のおける、外壁の"へばりつき"操作も難あり。 ---へばりつくとスライド方向が左右反転してしまう為、「''左右スライドしていたら、急に入力方向が反対になっていた''」という混乱を招いてしまう。 ---しかも、外壁に少しでも触れると即へばりつく為、「ただ前方にジャンプしただけで、たまたま近くにあった外壁へと勝手にへばりつく」なんて事態は日常茶飯事状態。 -周辺の視野が確認しにくい。 --自機が大ジャンプすると豪快に上下スクロールをする為、先の地形がどうなっているのかが把握困難になりやすい。 ---大ジャンプをすると''見えない落とし穴へと真っ逆さま''となり、かといってゆっくりと進みながらジャンプすると助走不足で''落とし穴へ直行''となる。どうしろというのか…。 -ミスすると一からやり直し。 --ただでさえ操作性の死にやすさで苦戦しやすい難易度なのに、''ミス後はステージセレクト画面に戻される(ステージ最初からのやり直し)''という凶悪さ。 ---単に難しい故の死にやすさならば「何度も挑戦して…」という気も起きるだろうが、本作のミス原因の大半は操作性によるものなので、段々とプレイする事にいらついていく悪循環。 ---ただし、1UPクッキーアイテムや特別クリアボーナスによる1UPの機会は非常に多いのが救い。また、任意セーブで大量残機を溜め込んだデータからのやり直しも効く。 ***その他細かな問題点 -ステージ数が少ない。 --総計35ステージで、各ステージもさほど長くないので(操作性の悪さに苦戦しないのであれば)短時間でクリアできてしまう。 ---大方のステージは2~3分以内でクリアできるものばかり。前半ワールドはクリア30秒を切るステージすらもある。 -敵の種類も少ない。 --各ステージに登場する敵の種類があまり多くなく、先に進んでも似た様な顔触れに遭遇しがち。 ---元々敵をなぎ倒していく系統の作風ではないが、それでも顔触れが少ないのは寂しい。''大体は自機の高速移動中で吹き飛ばしてしまう''ので、敵の容姿を見る暇もないが…。 ---各ステージのボスを務めるクッキーベアですら、多少見た目が違う差別化は図られているものの、すべて同じ外見の流用ばかり。ラスボス風貌的な存在は登場せず。 -ストーリー性がほぼない。 --まともなイベントシーンはオープニングとエンディング位で、他にはイベントらしきものは存在しない。 ---エンディングに到達しても即終わるので、せっかく頑張ってオールクリアしたのに達成度が感じにくい。 -ドーナツ達のデザインセンス。 --お菓子の国を舞台としたファンシーなデザインで統一されている本作だが、素直に可愛いといえるかはちょっと疑問。 ---特に主人公(自機)であるドーナツは「タイヤみたいなボディに目が付いた」容姿で、どことなくシュールに見える。(だけどドーナツなので別におかしい容姿ではないはずだが…。) ---むしろ、ボス敵であるクッキーベアの方が可愛らしい容姿で、本来ならこっちが主人公を務めるべきではないのかと思えてしまう。 **評価点 -グラフィックや世界観・BGM周りが高評価。 --ちゃんと各ワールド毎に特色のある舞台背景が描かれ、キャラ達の書き込みもしっかりとしている。 --BGMに関してもファンシーで優しい楽曲がメイン。ちょっぴりレトロチックでありながらも、可愛らしい曲調が癒される。 -アクションゲームとしてはさほど悪い出来ではない。 --本作のアクションゲームとしての土台は割としっかりと作られている。…もっとも酷い操作性を除けばだが。 ---ゲームとしての作風は『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』に近い、「スピード感重視のジャンプアクションゲーム」といった趣旨が強い。 ---各ステージ毎に適度な仕掛けが配置されており、それを利用しながら先に進んでいく楽しみはある。ゲームバランス的にも無理のない調整がなされている節も感じられる。 ---ボス戦ステージの「ボス敵(クッキーベア)と競走する」というルールは、他のアクションゲームとは違った独自性がある。ボスが物理的ダメージで倒されないある意味貴重?な作品。 --''操作性さえ"まとも"だったら、クソゲーと呼ばれることはまずなかっただろう''。他はそれなりによく出来ているので、本当勿体ないところである。 ---ちなみに他に「操作性極悪の『ソニック』」と例えられるゲームとしては、『[[カケフくん>カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄]]』が挙げられる。むしろゲーム全体としての極悪度はその作品の方が上。 -お菓子レシピが鑑賞できる。 --"おまけ"ではあるものの、本作は''レシピ系の実用ソフト''としての一面もある。 ---ただ、所詮は"おまけ"でしかなく、本格的な実用ソフトに比べると記載情報が最低限しかないのは残念。画像解析度の問題なのか、料理写真の見栄えがあまりよろしくないのも難点。 ---また、''ステージすべてをクリアしないと、全レシピが鑑賞できない''という難点もある。多くのプレイヤーがここで詰まっているかもしれない。 ---- **総評 ゲームそのものは悪くないが、''あまりにも酷すぎる操作性だけで''せっかくの長所を台無しにしてしまっている。まさにストロングスタイルなアクションゲームと言えるだろう。~ DSのゲームには「劣悪なタッチ操作の強要」により不評を買うものが少なくないが、本作がまさにそれである。素直にボタン操作にしておけば、少なくともここまで残念なことにはならなかっただろうに…。
//明らかに誤字・誤用と思われる個所を修正しました。ゲーム内の特殊な言い回しだったらごめんなさい。 *くるりんドーナツ お菓子なレシピ 【くるりんどーなつ おかしなれしぴ】 |ジャンル|アクションレシピ|&amazon(B000PH8NJI)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|グローバル・A・エンタテインメント|~| //|開発元||~| |発売日|2007年7月5日|~| |定価|3,990円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|ドーナツが主役のアクションゲーム&br()''"まともにプレイできない"レベルの操作性の酷さ''&br()操作性を抜きにすれば、出来は悪くない&br()本当に作れるレシピ集付き|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -グローバル・A・エンタテインメント(現:GAE)リリースのニンテンドーDSソフト。ジャンルとしてはスタンダードな横スクロールアクションゲームに該当する。 -7匹のクッキーベアのいたずらにより、舞台となる"お菓子の世界"がまずくて苦い世界へと変えられてしまった為、主人公であるドーナツが元の世界へと戻すべく活躍するというストーリー設定。 -任意セーブ方式。操作はすべてタッチで行い、ボタンの操作は一切使用しない。 ---- **主なルール -''ゲームの流れ'' --ドーナツ(以下:自機)を操作し、全7ワールド・35ステージの舞台を攻略していく。 ---完全なる2Dのアクションゲームであり、大方は一般的な横スクロールアクションと同じ感覚でプレイしていく事となる。 ---各ワールドは5つのステージに分けられる。ステージセレクト制を採用しており、一度プレイしたステージは何度でも再挑戦が可能。 --ステージは「通常ステージ」と「ボスステージ」の2タイプに分けられる。 ---各ワールドのステージ1~4は"通常ステージ"。ステージの右奥に設置された「ゴールポイント」に自機を接触させればステージクリア。 ---各ワールドのステージ5は"ボスステージ"。ボスであるクッキーベアと競走し、ベアを抜かした状態でゴールポイントにたどり着けばワールドクリア。 --ステージクリア後は「クリア評価」画面へと移項する。 ---クリア評価は「4段階のクリアランク(S・A・B・C)」「ステージクリアの総時間」「ステージ内で獲得したスタークッキーの数」の表示がされる。 ---クリアランクSでクリアすると3UP、ランクAでクリアすると1UPの特別ボーナスが得られる。 -''操作系統'' --自機の操作は以下の通り。 ---左右方向へとスライドさせると、自機がその方向へと移動する。スライドの勢いが大きい程に移動速度も増す。 ---左右スライドの勢いが大きい状態で反対方向へとスライドすると、急ブレーキがかかり自機の動きを減速できる。 ---上(斜め上)方向へスライドさせると、自機がその方向へとジャンプする。左右スライドの勢いを保った状態でジャンプすると、ジャンプの高さと飛距離が伸びる。 ---本作の自機には直接的な攻撃手段はない。それの代わりとして「移動速度が高い状態で敵に触れると、やつらを吹き飛ばす」事が可能(一部雑魚敵・クッキーベアは例外)。 ---ジャム・無敵ドーナツ状態で外壁に接触すると、それに"へばりつく"事ができる。へばりつき時も移動操作が可能だが、左右スライドの操作方法が反転する((左に移動したい時は右スライド、右に移動したい時は左スライドを行わなければならない。上下に関してはスライドの反転はない。))。 --一部のステージ限定で強制スクロールによる独自操作を行う場面がある。 -''自機の属性変化について'' --ステージ内に放置されている特定アイテム(下記)を入手すると、「自機の属性」を変化させる事ができる。 ---各属性には特殊な性能差を持ち、これを利用しないと先に進めない場面に遭遇する事もある。 ---チョコ・ナッツ・ジャムドーナツ時は、ダメージをもらってもノーマルドーナツに戻るだけで済む。無敵ドーナツは一切のダメージを受けなくなる。 ---ステージ(ワールド)クリア後も属性効果は継続される(無敵ドーナツ除く)。ポーズ後にステージプレイを断念し、ステージセレクト画面に戻っても同様である。 --各属性の効果は以下の通り。属性変化ではないが、自機の初期状態も併記する。 #region(属性一覧) |CENTER:''初期属性''|何のアイテムも得ていない、プレーン状態の自機。この属性が基本性能となる。| |CENTER:''チョコドーナツ''|チョココーティングがなされた自機。他の形態よりも高速で移動でき、より多くの敵を吹き飛ばせる効果が付く。| |CENTER:''ナッツドーナツ''|ナッツコーティングがなされた自機。他の形態では破壊不可能な''ワッフルブロック''を触れる事で壊せる効果が付く。| |CENTER:''ジャムドーナツ''|ジャムコーティングがなされた自機。外壁に接触する事で''それにへばりつける''効果が付く。| |CENTER:''無敵ドーナツ''|虹色のコーティングがなされた自機。一定時間無敵になる上に、上記3形態すべての効果が付く。時間が経過すると属性を失ってしまう。| #endregion -''アイテム・敵・仕掛けについて'' --本作に登場するアイテムと仕掛けは以下の通り。 #region(アイテム・敵・仕掛け一覧) --''アイテム系'' ---「チョコシュー」…自機をチョコドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「ナッツシュー」…自機をナッツドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「ジャムシュー」…自機をジャムドーナツへと属性変化させる。同じ箇所で何度でも入手可能。 ---「スタークッキー」…100こ集めると無敵ドーナツへと属性変化させる。大と小の2種類があり、大は10こ・小は1つのスタークッキーがストックがされる。 ---「1UPクッキー」…1UPの効果。 --''敵系'' ---「雑魚敵」…通常ステージ限定で登場。様々な種類がおり、敵によっては自機の通行を妨害する形で配置されている。 ---「クッキーベア」…ボス戦ステージ限定で登場。ボス敵ではあるが、やつ自身に自機が触れてもダメージペナルティはない。 --''仕掛け系'' ---「アイスコーン」…これに乗ると、自機を大ジャンプさせる事ができる。 ---「バンパー」…自機がこれに触れると、特定方向へとバウンドしてしまう。 ---「開閉する扉」…普段は閉まっており自機がこれに近づくと、扉が開かれて通行できる。通行後の扉は再び閉る。 ---「チョコの滝」…自機がこれに触れている間は、滝の流れへと流されやすくなる。 ---「外壁」…ジャム・無敵クッキー時では、触れる事でこれに''へばりつけられる''。 ---「氷の道」…自機がこれを踏むと、極度に滑りやすくなる。 ---「滑り止めの道」…自機がこれを踏むと、移動速度が低下する(チョコ・無敵クッキー時は例外)。 ---「虹の道」…自機がこれを踏むと、一時的に劇的な移動速度を得る事ができる。 ---「動く床」…常に特定方向へと動いている床。 ---「消える床」「沈む床」…前者は自機が乗ると一定時間で消滅。後者は下へと沈んでいく。 ---「ワッフルブロック」…ナッツ・無敵クッキー時では、触れる事でこれを破壊できる。 ---「落とし穴」…この下に自機が転落するとミス。 ---「巨大岩」…坂道を転がり、ワッフルブロックを破壊しながら下へと落ちていく。自機がこれに触れるとミス。 ---「ゴールポイント」…通常ステージにおいては、これに触れるとステージクリア。ボス戦ステージにおいてはクッキーベアより先に触れればワールドクリア。 #endregion -''ミス条件について'' --残機制を採用しており、ミス後はステージセレクト画面へと戻されてしまう。残機をすべて失うとゲームオーバー。 --以下の状態を満たしてしまうとミスとなる。 ---初期形態の自機がスライドの勢いのない状態で敵や巨大岩に触れてしまう。もしくは踏みつける形で触れてしまう。 ---落とし穴に落ちてしまう。無敵ドーナツも含む"いかなる"形態であっても、例外なく即ミスとなる。 ---道と壁に挟まれてしまう。これも無敵ドーナツ含む全形態でも、例外なく即ミスとなる。 ---ボス戦ステージにおいて、クッキーベアにゴールポイントを譲ってしまう。 --本作にはコンティニュー機能は搭載されていない。ゲームオーバー後は以前に任意セーブした箇所からのやり直しとなる。 -''お菓子レシピについて'' --ステージをクリアしていくと、「お菓子レシピ」というおまけモードの項目が増えていく。 ---これは本作のキャラクターをイメージしたお菓子のレシピ情報が掲載されており、実際にそれを参考にしながらの調理ができる。 ---- **問題点 ***壊滅的なほど酷すぎる操作性 -本作の難点のほとんどはここに集中しているといっていい。それは、''操作する事自体がとても苦痛といっていい程に…''。 -スライドの入力感知が酷い。 --一般的なアクションゲームにおける、ごく普通の操作がまともに行えない仕様。 ---左右スライドを軽く行うと自機が''非常に鈍く''動く。それでいて、スライドの勢いを強めすると''方向先が見えない程に速く''動く。 ---すなわち、''丁度いい位の速度での移動が行い辛い''。鈍すぎず、且つ速すぎずの移動が困難なのは、横スクロールアクションゲームとしてはかなり問題である。 ---慎重にゆっくり動くと敵接触のミスの危険にさらされる上に、あまりの鈍さにストレスを覚える。よって、大方のプレイヤーは必然的に''強スライドを連打するプレイスタイルに偏ってしまう''。 -また、ジャンプスライドの入力感知も酷い。 --一般的なアクションゲームではボタン1つで行えるジャンプ動作ですら、本作においては苦痛に繋がる。 ---上(斜め上)方向へとスライドすると、''ワンテンポ遅れてジャンプする為、ジャンプのタイミングが異様に掴み辛い''。 ---さらには、移動のスライド操作が弱いと微小のジャンプ力でしか飛べず、逆に強すぎると高すぎるジャンプ力で飛ぶ。よって、''丁度いい位のジャンプがしづらい''。 ---実際、本作におけるミス原因は「''スライドの小回りのききにくさに苦戦した挙句、ジャンプが制御できずに落とし穴に転落する''」事が大半を占めるといっても過言ではないほど。&br()「ジャンプ制御がしづらい横スクロールアクションゲーム」というのはいかがなものなのか…。 -自機がやたらと壁に引っかかる。 --操作性がこの有様なのに、自機に対する地形判定がやたらとシビアに設定されている。 ---例えば自機の上に地形があった場合、それをジャンプで飛び越えようとすると、''かなりの割合で自機が地形に引っかかりジャンプが中断されてしまう''。 ---中~後半ワールドのステージは、「この引っかかる壁をジャンプで飛び越えなければならない」場所が連続発生する。ジャンプできないと、大方は落とし穴に転落して1ミス確定。 ---さらには「壁に引っかかっている最中に道と壁に挟まってミス」「足止めでクッキーベアに追い抜かされる(ほぼミス確定)」という事態も多発しやすい。 -"へばりつき"の操作性も難あり。 --ジャム・無敵ドーナツ時の自機のおける、外壁の"へばりつき"操作も難あり。 ---へばりつくとスライド方向が左右反転してしまう為、「''左右スライドしていたら、急に入力方向が反対になっていた''」という混乱を招いてしまう。 ---しかも、外壁に少しでも触れると即へばりつく為、「ただ前方にジャンプしただけで、たまたま近くにあった外壁へと勝手にへばりつく」なんて事態は日常茶飯事状態。 -周辺の視野が確認しにくい。 --自機が大ジャンプすると豪快に上下スクロールをする為、先の地形がどうなっているのかが把握困難になりやすい。 ---大ジャンプをすると''見えない落とし穴へと真っ逆さま''となり、かといってゆっくりと進みながらジャンプすると助走不足で''落とし穴へ直行''となる。どうしろというのか…。 -ミスすると一からやり直し。 --ただでさえ操作性の死にやすさで苦戦しやすい難易度なのに、''ミス後はステージセレクト画面に戻される(ステージ最初からのやり直し)''という凶悪さ。 ---単に難しい故の死にやすさならば「何度も挑戦して…」という気も起きるだろうが、本作のミス原因の大半は操作性によるものなので、段々とプレイする事にいらついていく悪循環。 ---ただし、1UPクッキーアイテムや特別クリアボーナスによる1UPの機会は非常に多いのが救い。また、任意セーブで大量残機を溜め込んだデータからのやり直しも効く。 ***その他細かな問題点 -ステージ数が少ない。 --総計35ステージで、各ステージもさほど長くないので(操作性の悪さに苦戦しないのであれば)短時間でクリアできてしまう。 ---大方のステージは2~3分以内でクリアできるものばかり。前半ワールドはクリア30秒を切るステージすらもある。 -敵の種類も少ない。 --各ステージに登場する敵の種類があまり多くなく、先に進んでも似た様な顔触れに遭遇しがち。 ---元々敵をなぎ倒していく系統の作風ではないが、それでも顔触れが少ないのは寂しい。''大体は自機の高速移動中で吹き飛ばしてしまう''ので、敵の容姿を見る暇もないが…。 ---各ステージのボスを務めるクッキーベアですら、多少見た目が違う差別化は図られているものの、すべて同じ外見の流用ばかり。ラスボス風貌的な存在は登場せず。 -ストーリー性がほぼない。 --まともなイベントシーンはオープニングとエンディング位で、他にはイベントらしきものは存在しない。 ---エンディングに到達しても即終わるので、せっかく頑張ってオールクリアしたのに達成度が感じにくい。 -ドーナツ達のデザインセンス。 --お菓子の国を舞台としたファンシーなデザインで統一されている本作だが、素直に可愛いといえるかはちょっと疑問。 ---特に主人公(自機)であるドーナツは「タイヤみたいなボディに目が付いた」容姿で、どことなくシュールに見える。(だけどドーナツなので別におかしい容姿ではないはずだが…。) ---むしろ、ボス敵であるクッキーベアの方が可愛らしい容姿で、本来ならこっちが主人公を務めるべきではないのかと思えてしまう。 **評価点 -グラフィックや世界観・BGM周りが高評価。 --ちゃんと各ワールド毎に特色のある舞台背景が描かれ、キャラ達の書き込みもしっかりとしている。 --BGMに関してもファンシーで優しい楽曲がメイン。ちょっぴりレトロチックでありながらも、可愛らしい曲調が癒される。 -アクションゲームとしてはさほど悪い出来ではない。 --本作のアクションゲームとしての土台は割としっかりと作られている。…もっとも酷い操作性を除けばだが。 ---ゲームとしての作風は『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』に近い、「スピード感重視のジャンプアクションゲーム」といった趣旨が強い。 ---各ステージ毎に適度な仕掛けが配置されており、それを利用しながら先に進んでいく楽しみはある。ゲームバランス的にも無理のない調整がなされている節も感じられる。 ---ボス戦ステージの「ボス敵(クッキーベア)と競走する」というルールは、他のアクションゲームとは違った独自性がある。ボスが物理的ダメージで倒されないある意味貴重?な作品。 --''操作性さえ"まとも"だったら、クソゲーと呼ばれることはまずなかっただろう''。他はそれなりによく出来ているので、本当勿体ないところである。 ---ちなみに他に「操作性極悪の『ソニック』」と例えられるゲームとしては、『[[カケフくん>カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄]]』が挙げられる。むしろゲーム全体としての極悪度はその作品の方が上。 -お菓子レシピが鑑賞できる。 --"おまけ"ではあるものの、本作は''レシピ系の実用ソフト''としての一面もある。 ---ただ、所詮は"おまけ"でしかなく、本格的な実用ソフトに比べると記載情報が最低限しかないのは残念。画像解析度の問題なのか、料理写真の見栄えがあまりよろしくないのも難点。 ---また、''ステージすべてをクリアしないと、全レシピが鑑賞できない''という難点もある。多くのプレイヤーがここで詰まっているかもしれない。 ---- **総評 ゲームそのものは悪くないが、''あまりにも酷すぎる操作性だけで''せっかくの長所を台無しにしてしまっている。まさにストロングスタイルなアクションゲームと言えるだろう。~ DSのゲームには「劣悪なタッチ操作の強要」により不評を買うものが少なくないが、本作がまさにそれである。素直にボタン操作にしておけば、少なくともここまで残念なことにはならなかっただろうに…。

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