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*ゆうわくオフィス恋愛課 【ゆうわくおふぃすれんあいか】 |ジャンル|恋愛シミュレーション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/140001418.jpg,height=160)|&amazon(B000069S5I,image);| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売元|タカラ|~|~| |開発元|日本メディアプログラミング|~|~| |発売日|1998年7月30日|~|~| |定価|5,800円(税別)|~|~| |廉価版|THE BEST タカラモノ:1999年8月5日/2,800円|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|PSで可能なギリギリの表現|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[ときメモ>ときめきメモリアル]]』型の育成・恋愛シミュレーションゲーム。タイトルからわかるように舞台は学校ではなく会社であり、攻略キャラは一人を除いて全員OL(と社長)。~ 2年間で業績を上げて出世することとヒロインとの結婚にこぎつけることが目的である。 -ヒロインの一部はボードゲーム『ツアーパーティー 卒業旅行にいこう』からの続投。 --同作をプレイしてるとわかる小ネタやプロジェクトで背景スチル、CGを流用している場面も --そこまで前作のストーリーには踏み込まず、前作登場のヒロイン・矢作恵がとあるデートでその時の出来事を少し話す程度に終わっている((この時の会話によれば、「昔旅行で好きな人(前作のプレイヤー?)ができて、旅行先では盛り上がったが、旅行から帰ってから(相手側が)冷めた」という、少し切ないものになっている。))。 **特徴・評価点 -説明書に「大人の恋物語」とある。一体どこが「大人の恋物語」なのかと言うと…… --ステータスに「所持金」がある。これがないとデートにすら誘えない。また、ヒロインへのプレゼントもあらかじめ購入する必要がある。そして、アイテムを購入すれば簡単にステータスアップ。結局、''金さえあればなんでもできる''大人の世界を知らしめてくれる。 --二股、三股OK。もし、あるキャラと「破局」(比喩でなくステータスとしてこれが存在する)して他のヒロインに乗り換えても好感度に悪影響を与えない。また、別に恋人の関係になっていないキャラとは同じ部署で仕事して、電話をかけさえすれば嫌われることもない。まさに他人は他人、自分は自分という''大人の対応''。 --デートの後、さらに「親密デート」とよばれるデートに発展することがある。ヒロインの質問にイエス・ノーで答えていき、上手く答えをつなげていくと場面はプレイヤーの自宅・ヒロインの家・ホテル(一応いかがわしいホテルではなさそう)などへと移る。そして、''場面がホワイトアウトし、「……ん……」という女性キャラの台詞が出た後、ベッドに倒れこんだような「ドサッ」という効果音が出る''。明示してはいないが、''18歳未満お断りの行為へと発展していることをうかがわせてくれる''。 ---一例として、隠していたエロ本をヒロインに発見されたあと、「参考書も、たくさんあるようだし」と言ってホワイトアウトするなど。どう考えても「あんなこと」へ発展したとしか思えない。 ---もちろん家庭用ゲーム機なので、そこから先は露骨な表現があるわけではなく、コマンド入力画面に戻る。 ---なお「親密デート」は全キャラ存在するが、さすがに社長には「あんなこと」をほのめかすようなイベントはなく普通に「デートの延長」でしかない。 **問題点 -難度はとても低い。仕事に失敗してばかりいるとパラメータが上がらないが、普通にやっても順調に上がっていく。狙って疲労を上げスランプ状態を続けない限りバッドエンド(仕事失敗エンド)にはならない。 --一人のヒロインを狙ってそのヒロインの好感度が最高になると、バレンタインや社員旅行などのイベントがあるまで好感度を落とさないようにデートか電話する以外にないため、必然的にもう1人か2人を攻略することになる。 ---エンディングは相手役を選べるため、複数人と仲良くなっておくとなおさら効率が良い。 -ヒロインの1人・阿賀野菜緒の登場条件がわかりにくい。 --条件としては1年目のゴールデンウィークで「児童公園」に外出すれば知り合える。逆にこれを行わないと一向に登場せず、知り合いの女の子の欄が一部空白になる。 --前作でも隠しキャラクターだったため、こうした扱いになったのだろうが、説明書やオープニングムービーにも堂々と登場している。 ---また困った事に攻略本にも登場する条件が掲載されていない。 --1年目2年目を通して、ヒロイン中唯一の女子高生(高校2年生~高校3年生)であるため、立ち位置が特殊で会社内でのイベントはないが、一日の行き帰りで出会ったり、デートに誘う事も可能。ちなみにエンディングでは会社のイベントで相手役を任せる形で、結婚にこぎつける事も可能。 -アイテムはほとんどネタのような物と、ゲームバランスを崩壊させるものがある。 --デメリットの少ない数千円のステータス上昇アイテムがある一方で100万円近い価格のわりにステータス上昇はたいしたことのないものがある。どちらを購入すればよいかはいわずもがな。しかも購入個数の制限はないので資金が許す限り安いアイテムを買いまくれば簡単にステータスは最大まで上げられる。 --ヒロインへのプレゼントに使えるアイテムもあるが、好感度の上昇は値段にかかわらず好みだけで判定されるので高価なプレゼントは金の無駄遣い。例えば、コンビニで買った300円の菓子とン十万するアクセサリー、好みが合えばどちらでも同じだけ好感度を上げられる。どちらをプレゼントすればよいかは(ry。 -変化のないイベント。 --特に社員旅行や冬の旅行などは、1年目と2年目どちらも全く同じ内容。 ---社員旅行は、事前に同行する部署を選べるため、好きなヒロインを選べるという利点はある。 --イベントの中には一枚絵が表示される場面もあるのだが、「ギャラリー」がないため見返すことはできない。 ---一部はエンディングで見れるが、画面がセピア調になるなど、スタッフクレジットがあるため落ち着いて見れない。 --イベントの繋がりが悪い。「親密デート」は3通りしかなく、2回目で会話が変わるわけでもない。 ---デート中に別の選択肢を選ぶという手段もあるが、盛り上がろうとする中帰ってしまうという味気ないものが大半である。 -意味の分からない称号。 --例えば休日のコマンドに「スクール」というのがあり、それに一定回数通うと称号がもらえるのだが、まったく何の役にも立たない。 --『ときメモ』の部活動のように攻略キャラの好感度を上げたり、エンディングに影響したりといったことはない。本当にただの称号。 ---スクール中にもヒロインと遭遇するイベント(中には一枚絵があるものも)があるため、それが目的に通うという手段もあるが。 **総評 ゲームシステムとしては当時流行していた『ときメモ』の亜流であること以上でもそれ以下でもなかった。もっと言えば、アイテムを導入したことで『ときメモ』をさらに易しくしていると言える。~ 端々にバカゲーテイストもないわけではない(昼食の味の描写など)のだが、とりわけ突き抜けたバカっぽさはない。また、すでに述べた「キス以上のこと」をほのめかすイベントもあるのだが、毎回同じ流れとなってしまうため、最初はともかく、しばらくすると飽きてくる。~ 結局、目立ってクソな部分もないが、別に良作の部分もない凡ゲーでしかなく、特に話題になることもなく消えていった。 **余談 -舞台となる会社は「トレジア」という玩具・アミューズメント企業。これは「タカラ(宝)」をもじった社名。設定上ではこの会社は「設立間もないが、多方面から注目を受けて急成長している」ことになっている。しかし、元ネタのタカラがトミーに吸収合併されるような形でタカラトミーになったことを考えると、この会社も大丈夫なのかと思えてくる。まぁ、架空の企業なので心配する必要はないのだが。 ~キャラクターデザインは林家志弦((かつては林家ぱーの名義でバーディーソフトに所属していた))。彼女が漫画家へ転向する以前の作品の多くは入手困難なのである意味希少。 -本作から登場のヒロインはTVアニメ『機動戦艦ナデシコ』を意識している節がある。 --社長で声が桑島法子の宝生かおり、電脳系で声が南央美の神埼真菜など。 ---キャラクターは異なるものの他のヒロインも岡本麻弥、菊池志穂と『ナデシコ』出演者である。 ---アーツビジョン所属の声優が大半を占める中((前作『ツアーパーティー』の出演声優は当時全員アーツビジョン所属。))、わざわざ起用するあたり意識してないとは言えないかも知れない。
*ゆうわくオフィス恋愛課 【ゆうわくおふぃすれんあいか】 |ジャンル|恋愛シミュレーション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/140001418.jpg,height=160)|&amazon(B000069S5I,image);| |対応機種|プレイステーション|~|~| |発売元|タカラ|~|~| |開発元|日本メディアプログラミング|~|~| |発売日|1998年7月30日|~|~| |定価|5,800円(税別)|~|~| |廉価版|THE BEST タカラモノ:1999年8月5日/2,800円|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|PSで可能なギリギリの表現|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[ときメモ>ときめきメモリアル]]』型の育成・恋愛シミュレーションゲーム。タイトルからわかるように舞台は学校ではなく会社であり、攻略キャラは一人を除いて全員OL(と社長)。~ 2年間で業績を上げて出世することとヒロインとの結婚にこぎつけることが目的である。 -ヒロインの一部はボードゲーム『ツアーパーティー 卒業旅行にいこう』からの続投。 --同作をプレイしてるとわかる小ネタやプロジェクトで背景スチル、CGを流用している場面も --そこまで前作のストーリーには踏み込まず、前作登場のヒロイン・矢作恵がとあるデートでその時の出来事を少し話す程度に終わっている((この時の会話によれば、「昔旅行で好きな人(前作のプレイヤー?)ができて、旅行先では盛り上がったが、旅行から帰ってから(相手側が)冷めた」という、少し切ないものになっている。))。 **特徴・評価点 -説明書に「大人の恋物語」とある。一体どこが「大人の恋物語」なのかと言うと…… --ステータスに「所持金」がある。これがないとデートにすら誘えない。また、ヒロインへのプレゼントもあらかじめ購入する必要がある。そして、アイテムを購入すれば簡単にステータスアップ。結局、''金さえあればなんでもできる''大人の世界を知らしめてくれる。 --二股、三股OK。もし、あるキャラと「破局」(比喩でなくステータスとしてこれが存在する)して他のヒロインに乗り換えても好感度に悪影響を与えない。また、別に恋人の関係になっていないキャラとは同じ部署で仕事して、電話をかけさえすれば嫌われることもない。まさに他人は他人、自分は自分という''大人の対応''。 --デートの後、さらに「親密デート」とよばれるデートに発展することがある。ヒロインの質問にイエス・ノーで答えていき、上手く答えをつなげていくと場面はプレイヤーの自宅・ヒロインの家・ホテル(一応いかがわしいホテルではなさそう)などへと移る。そして、''場面がホワイトアウトし、「……ん……」という女性キャラの台詞が出た後、ベッドに倒れこんだような「ドサッ」という効果音が出る''。明示してはいないが、''18歳未満お断りの行為へと発展していることをうかがわせてくれる''。 ---一例として、隠していたエロ本をヒロインに発見されたあと、「参考書も、たくさんあるようだし」と言ってホワイトアウトするなど。どう考えても「あんなこと」へ発展したとしか思えない。 ---もちろん家庭用ゲーム機なので、そこから先は露骨な表現があるわけではなく、コマンド入力画面に戻る。 ---なお「親密デート」は全キャラ存在するが、さすがに社長には「あんなこと」をほのめかすようなイベントはなく普通に「デートの延長」でしかない。 **問題点 -難度はとても低い。仕事に失敗してばかりいるとパラメータが上がらないが、普通にやっても順調に上がっていく。狙って疲労を上げスランプ状態を続けない限りバッドエンド(仕事失敗エンド)にはならない。 --一人のヒロインを狙ってそのヒロインの好感度が最高になると、バレンタインや社員旅行などのイベントがあるまで好感度を落とさないようにデートか電話する以外にないため、必然的にもう1人か2人を攻略することになる。 ---エンディングは相手役を選べるため、複数人と仲良くなっておくとなおさら効率が良い。 -ヒロインの1人・阿賀野菜緒の登場条件がわかりにくい。 --条件としては1年目のゴールデンウィークで「児童公園」に外出すれば知り合える。逆にこれを行わないと一向に登場せず、知り合いの女の子の欄が一部空白になる。 --前作でも隠しキャラクターだったため、こうした扱いになったのだろうが、説明書やオープニングムービーにも堂々と登場している。 ---また困った事に攻略本にも登場する条件が掲載されていない。 --1年目2年目を通して、ヒロイン中唯一の女子高生(高校2年生~高校3年生)であるため、立ち位置が特殊で会社内でのイベントはないが、一日の行き帰りで出会ったり、デートに誘う事も可能。ちなみにエンディングでは会社のイベントで相手役を任せる形で、結婚にこぎつける事も可能。 -アイテムはほとんどネタのような物と、ゲームバランスを崩壊させるものがある。 --デメリットの少ない数千円のステータス上昇アイテムがある一方で100万円近い価格のわりにステータス上昇はたいしたことのないものがある。どちらを購入すればよいかはいわずもがな。しかも購入個数の制限はないので資金が許す限り安いアイテムを買いまくれば簡単にステータスは最大まで上げられる。 --ヒロインへのプレゼントに使えるアイテムもあるが、好感度の上昇は値段にかかわらず好みだけで判定されるので高価なプレゼントは金の無駄遣い。例えば、コンビニで買った300円の菓子とン十万するアクセサリー、好みが合えばどちらでも同じだけ好感度を上げられる。どちらをプレゼントすればよいかは(ry。 -変化のないイベント。 --特に社員旅行や冬の旅行などは、1年目と2年目どちらも全く同じ内容。 ---社員旅行は、事前に同行する部署を選べるため、好きなヒロインを選べるという利点はある。 --イベントの中には一枚絵が表示される場面もあるのだが、「ギャラリー」がないため見返すことはできない。 ---一部はエンディングで見れるが、画面がセピア調になるなど、スタッフクレジットがあるため落ち着いて見れない。 --イベントの繋がりが悪い。「親密デート」は3通りしかなく、2回目で会話が変わるわけでもない。 ---デート中に別の選択肢を選ぶという手段もあるが、盛り上がろうとする中帰ってしまうという味気ないものが大半である。 -意味の分からない称号。 --例えば休日のコマンドに「スクール」というのがあり、それに一定回数通うと称号がもらえるのだが、まったく何の役にも立たない。 --『ときメモ』の部活動のように攻略キャラの好感度を上げたり、エンディングに影響したりといったことはない。本当にただの称号。 ---スクール中にもヒロインと遭遇するイベント(中には一枚絵があるものも)があるため、それが目的に通うという手段もあるが。 **総評 ゲームシステムとしては当時流行していた『ときメモ』の亜流であること以上でもそれ以下でもなかった。もっと言えば、アイテムを導入したことで『ときメモ』をさらに易しくしていると言える。~ 端々にバカゲーテイストもないわけではない(昼食の味の描写など)のだが、とりわけ突き抜けたバカっぽさはない。また、すでに述べた「キス以上のこと」をほのめかすイベントもあるのだが、毎回同じ流れとなってしまうため、最初はともかく、しばらくすると飽きてくる。~ 結局、目立ってクソな部分もないが、別に良作の部分もない凡ゲーでしかなく、特に話題になることもなく消えていった。 **余談 -舞台となる会社は「トレジア」という玩具・アミューズメント企業。これは「タカラ(宝)」をもじった社名。設定上ではこの会社は「設立間もないが、多方面から注目を受けて急成長している」ことになっている。 --しかし、元ネタのタカラがトミーに吸収合併されるような形でタカラトミーになったことを考えると、この会社も大丈夫なのかと思えてくる。まぁ、架空の企業なので心配する必要はないのだが。 -キャラクターデザインは林家志弦((かつては林家ぱーの名義でバーディーソフトに所属していた))。彼女が漫画家へ転向する以前の作品の多くは入手困難なのである意味希少。 -本作から登場のヒロインはTVアニメ『機動戦艦ナデシコ』を意識している節がある。 --社長で声が桑島法子の宝生かおり、電脳系で声が南央美の神埼真菜など。 ---キャラクターは異なるものの他のヒロインも岡本麻弥、菊池志穂と『ナデシコ』出演者である。 ---アーツビジョン所属の声優が大半を占める中((前作『ツアーパーティー』の出演声優は当時全員アーツビジョン所属。))、わざわざ起用するあたり意識してないとは言えないかも知れない。

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