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>事態を重く見たラクーン市警は、特殊捜査部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームの投入を決定、現地へと急行させるが、一行を乗せたヘリは現場近くの森で謎のエンジントラブルを起こし、墜落してしまう…。 >脱出にこそ成功したものの、全ての装備を失ったブラヴォーチーム。そこで彼らが見たものは、大破した軍の囚人護送車と、惨殺された海兵隊員たちだった。 >S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム隊長エンリコ・マリーニは、護送車から脱走したと見られる元海兵隊員ビリー・コーエンの行方を追うよう、隊員たちに指示、事態の解決に乗り出した。 >…この時、今回の事件がやがてラクーン全土を巻き込む大惨事にまで発展することを誰一人予想していなかった…。 >(公式サイトより) ---- **特徴・評価点 ''パートナーザッピングシステム'' -本作最大の特徴。プレイヤーはレベッカとビリーの2人の主人公を任意選択して操作できる。 --両者は体力、移動速度、武器の扱い、アイテムの使用・調合の可否、COM操作時の攻撃頻度などに違いがあり、状況によって使い分けが求められる。 ---互いが近くにいれば所有アイテムの交換や組み合わせが可能。そのためか、アイテムの最高所持数は2人とも6つまで。 ---キャラクターを切り替えて操作しないと解けない仕掛けが数多く盛り込まれており、謎解きに奥行きが増している。謎解きの過程も互いの助け合いを実感しやすく、後途の戦闘でのことも相俟って協力できるカタルシスを得られやすい構成となっている。 ---後発のシリーズでもパートナー制は幾つかあるが、同時進行で2人分のプレイアブルキャラクターをそれぞれ単独行動も合流も思いのままにできるのは、後にも先にも唯一本作だけであろう。 ---このフレキシブルなゲームシステムは合流に手間取り過ぎて最悪収拾が付けられなくなる危険性を孕むため、一歩間違えれば大いに人を選ぶ側面もあるのだが、そこは最初のステージをマップ構造の把握がしやすい列車にすることで慣れの段階を取り込むことに成功している。 ---またその列車内もマップ構造が把握しやすいから単調というわけでもなく、ダクトや天井といった場所の移動や輸送機を使ったやり取りなどの仕掛けが目白押しで、低難易度過ぎずプレイヤーも自力でゲーム性を上手く消化し折り込みながら中弛みせず試行錯誤を続けていけるという秀逸なレベルデザインでまとまっている。 --操作しない側のキャラクターには「追従」「待機」の命令を出せる。このためCOM操作によって煩わされることも少ない。 ---過度に敵に突出することも無く、装備した武器の弾数消費も常識の範囲内。ある程度敵が近づかないと反応しないものの、敵に囲まれた際の別方向への同時対応はもちろん、同時攻撃を行えば単純に火力が2倍になるので頼りになる。 ---ある程度近付かないと反応しない攻撃パターンも裏を返せば操作キャラへの追従を優先しているということであり、画面外の敵を撃って勝手にヘイトを集めたりもしないので敵をスルーしたい時には柔軟に従ってくれる。 ---かと言って攻撃への積極性が薄過ぎるというわけでもなく、プレイヤーが攻撃行動を取ったり敵からの拘束攻撃を受ければ優先的に攻撃体制に入る。まとめると複雑なコマンドも無しにプレイ方針への適応力が非常に高いのである。 ---非操作側のキャラでも同じフロア内にいれば右スティックで移動させることだけはできるため、上級者になるとこれを用いて時間短縮や敵のいる部屋から無傷で脱出することも可能。 ---戦力的には頼りになりつつもCOM操作の柔軟性はプレイヤー操作の完全下位互換で、敵中で待機させていると敵を捌き切れずに無線で助けを求めてくることがある。 ---そのため、プレイングを食わず、むしろ常に両者の状況を考慮する必要があるといった戦略要素として昇華している。 ''アイテムボックスの廃止'' -本作にはそれまでのシリーズ作品には必ず登場していた''「アイテムボックス」が存在しない。'' --持ち切れないアイテムはその場に「置く」システムになっている。 --回復アイテムの大量ストックが難しくなり、アイテムの置き場も工夫しなければならないので、謎解きの際の戦略性が向上している。 --このシステムは『[[アウトブレイク>バイオハザード アウトブレイク]]』でも採用されている((ただし厳密には異なる。あちらでは直接置くことができず、そこにあるアイテムと置き換えるといったシステムである。そのため空欄に拾うと、もうそこには置けなくなる。また個人のアイテム所持数は少ないが、仲間と同行しアイテムをやり取りするといったシステムもある。))。 ''恐怖演出'' -探索箇所となる建物内は美麗なグラフィックによってより恐怖を煽るように表現されており、今でも見劣りしない。 -序盤から登場する''人型ヒル(擬態マーカス)''は、専用BGMと共に各所で突然登場する。 --『[[3>バイオハザード3 ラストエスケープ]]』における「ネメシス」や『[[バイオハザード>バイオハザード (GC)]]』における「リサ」と並び、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた敵として挙がりやすい。 ''シリーズファンには嬉しい数々の演出'' -シナリオ内において、初代からのシリーズファンなら必ず知っている人物が登場したり、その設定補完が多数なされている。 --これまで設定しかなかったS.T.A.R.S.隊員、エドワード・デューイ((旧『1』ではブラヴォーチームのヘリのパイロットという設定で「(明言は無いが)ヘリに待機してたらクリーチャーに殺され、手首だけでアルファチームに発見」という扱いだった。さらに今作のN64版(没になった)が作られる際に死亡場所が変更されたため、それ前提で製作された『1リメイク』ではパイロットがケビンという別人になり一切出番がなくなっている。ちなみにケビンも本作で僅かだが出番がある。))が登場。台詞、出番もそこそこあるため中々の扱いである。 -中盤には旧作に探索場所として登場した場所にそっくりな所が登場し、ニヤリとさせてくれる((マップ構造が微妙に違うことや時系列的に前のこちらの方が損傷がひどいことから、同一施設ではなく同型設備のある別施設の可能性が大きい。なお、このマップは最後に旧作のデザイン流用で追加されたらしく、エンターブレインの『バイオハザード0 解体真書』の巻末の設定画集で、このエリアのみそっくり抜け落ちており、前後のエリアが直接つながっていたイラストが見られる。))。 -ボスとして登場するある常連B.O.W.(有機生命体兵器)も、コードナンバーを見ると初代の設定補完であることがうかがえる。 ''シリーズ定番のミニゲーム'' -ゲームクリア後にはシリーズ定番のミニゲームとして「リーチハンター」がプレイできる。ここでもパートナーザッピングシステムが活かされている。 --各所に配置された「ヒルのオブジェ」を可能な限り入手して脱出を図るというもの。「ヒルのオブジェ」は2色あり、レベッカとビリーで入手できる色は異なる。 --制限時間は無いが、途中で体力が尽きると力尽きたキャラの入手数は全てチャラとなる。また、一部のエリアは入手数に応じて敵が再配置される。 --武器も初期装備はハンドガンのみで武器や弾は各所に散らばっているため、まずはそれを集める事からしなくてはいけない。 //ミニゲームのルールを細かく書くと記事が無駄に肥大化するので追記の際は注意 --クリア時の入手数に応じて本編で使用可能な隠し武器・弾薬が手に入る。 ---- **賛否両論点 //評価点を書く場所ではない。問題点記述後にその重要なフォローがあれば併記すること ''好みが分かれる新システム'' -新要素の宿命ではあるが、パートナーザッピングシステムは好みが分かれるシステムである。 --常に新しいものを求めるプレイヤーや、より深いパズル的な謎解きが好きなプレイヤーにとっては楽しめるシステムといえるが、後作の『[[4>バイオハザード4]]』のように戦闘メインのテンポの良いゲーム性が好みのプレイヤーには面倒に感じられてしまうだろう。 ''ミニゲーム「リーチハンター」の難易度'' -目的となるオブジェはレベッカ専用の緑とビリー専用の青でそれぞれ50個ずつ、計100個あるのだがオブジェは枠1つにつき10個までしかキープできず、置くことも不可能。 --そのため考え無しに片っ端から拾うと武器が持てなくなり敵に対応するのが難しくなる。そこで館の敵を殲滅してから一気に回収するのが常套手段なのだが、そのやり方だと後述の理由も相まって中断できないのに一時間前後も時間がかかってしまう。 ---館の敵を殲滅するだけでも時間が掛かってしまうのにこれに加え90個オブジェを集めると敵が再配置される。 ---所持アイテム欄は6つ、オブジェは全部とっても5つ分のスペースだから仮に100個近く集めていても各自武器1つずつは持てるのだが、''この状態だとリロードができない''ので、込められている銃弾を使い切るといくら銃弾が床に置いてあってもその銃が使用できなくなる。 ---安全を追求するなら片方が50個、もう片方が40個集めて殲滅を狙うのが最適解なのだが、これでも枠を2つ取る武器はリロード出来なくなってしまう。 ---''武器と弾薬を同時に持っていないと組み合わせ出来ない''のが起因してこの問題が生じているのだが''ハーブ類は拾ったその場で枠を消費せずに使用したり手持ちのハーブと組み合わせられる。''これを他のアイテムにも適用させてくれてもよかったのでは…? ---もう1つの安全策は敵が再配置される場所が決まっているのを利用して、敵殲滅後に再配置される部屋及び周辺にあるオブジェを先に回収しておくこと。こちらはこちらで戦闘と収集を同時に行えない為さらに時間がかかってしまう欠点がある。 //ここは他で個別に書いた方がいいかもしれません。 -クリアすると成績に応じて報酬が貰えるのだが、ランク以下の報酬が全て貰えるわけではなくそのランクの報酬しか貰えない。 --最高ランクの報酬が下位ランクの大部分を兼ね備えているため最短で2回のプレイで全ての報酬がコンプできるがそれでも相当の労力((リマスター版ではランク以下の報酬が一気に貰えるようになったのでこの問題は解消されている。))。 -途中でセーブは出来ずどちらか一方が死ぬと死んだ方はカウントされず生きていた方のオブジェだけが反映される。 --仮に片方が50個集めていたとしても50個では低ランクの報酬しか得られない。時間が掛かっても安全性が重視されるのはこのため。 -オブジェやアイテムの配置にはパターンテーブルがあるのだが5パターンと無駄に多く、しかも明らかに1パターン露骨に高難易度のパターンがある((他の4パターンはグレネード弾が火炎弾や硫酸弾なのだが、このパターンはそれらの下位互換である榴弾、しかも弾数は火炎・硫酸と同じ30発なうえ、これが地下の一番奥の方に置いてあり取りに行くだけで一苦労というもの。))。 --他は一般にほぼ全ての状況に対応でき弾持ちもいいマシンガンの出るテーブルが当たりで、弾数の少ないマグナムの出るテーブルがハズレとされる。 ---他にもただオブジェの緑と青を入れ替えただけのテーブルもあり、無駄に5個も作った意義に疑問が湧く。 -徹頭徹尾焦燥感を煽るようなBGMが流れており、長丁場なため気が滅入りがち。どうしても気になるのであればBGMを切ることを推奨。 //追記の際には注意とあったため極力必要性のあると思ったことのみを簡潔に表記することに尽力し追記。不満があれば修正願います。 ---- **問題点 ''難易度の高さ'' -本シリーズは全体的に難易度が高めだが、今作はその中でも屈指の高難度を誇る。要因は以下の通り。 --入手可能な弾薬数が旧作より少なめ。一方で排除しなくてはならない敵は多く、消費が激しい。 --列車内は通路が狭く敵をかわすことが難しいため、最序盤から不可避もしくは回避が難しい戦闘が連続する。 --ゾンビの攻撃力が高い。体力が低いレベッカだと4回も噛まれればゲームオーバーとなる。 --強敵が多い。耐久力が高い上に特定の攻撃以外で倒すと大ダメージの自爆をする「人型ヒル(擬態マーカス)」や、的が小さくそのくせHPはそこそこあり(ショットガン至近撃ちで数回ほど耐える)複数で素早い攻撃を仕掛けてくる上、ほとんどのけぞらない「エリミネーター」に加え、武器が整っていない序盤に現れるボス格の「スティンガー」などは多くのプレイヤーを苦しめた。 --即死攻撃をしてくる敵が多い。ボスクラスの敵やシリーズおなじみのハンターだけでなく、「ケルベロス(ゾンビ犬)」ですら使ってくる((もっとも、『1リメイク』でもこの即死攻撃は存在した。))。 --パートナー制を活かすための調整なのか、敵の攻撃を受けた時の主人公達の動きがもっさりしていて追撃を受けやすい。具体的にはゾンビを振りほどく時の動作が小さかったり、ハンターに足を攻撃されると数秒動けなくなったりなど。 --特にハンターは足を攻撃されて怯んだ隙に連続攻撃を仕掛けたり、腕が両利きになっていたり((『1リメイク』では左手でしか攻撃しないため右側を通り抜けると比較的安全にスルーが可能だった。時系列的には『0』の方が先なのにむしろ『0』より弱体化しているような…。))、図体の割にほとんどが「狭い場所」に「複数で」出現するケースだったりと従来と比べても厄介な存在。特徴的な首狩りも健在。 --共同探索時、パートナーが敵の攻撃を受けている状態で扉に入るとパートナーが置き去りになってしまう。そのため敵を避けて進むことが困難。 --後述するパートナーの唐突な離脱によって、強力な武器や弾薬を使えなくなることがある。 ---これらの高難易度化はアイテムボックス廃止という制約(後述)やキャラクター二人分の火力を持つバランスとの調整上、回復アイテムや弾薬を適宜その場で消化させ切ることでアイテム欄の圧迫を緩和させる意図があったのだと見受けられ、実際ボス戦等の強敵イベントの前には弾薬等はしっかり配置されているので、終盤まで通して完全にアイテムが底をつくということはそうそう無いバランスとなっている。 --おまけにクリア後のミニゲームについても、戦闘だけでなく頭も使うためシリーズ他作品と比べ難易度が高い。 -難易度と言うには微妙だが、グラフィックが向上して汚れなどの表現もリアルになっているため、養成所の電源復旧作業でメーターが何を意味しているのか分からない。 --「針を動かす5つのスイッチ(それぞれ振れ幅が異なる)を全部上下(+・-)いずれかにして合計を80にする」というのは事前のメモでわかるのだが、どれだけ動くかを示すスイッチの傍の小メーターの数値が汚すぎて読み取れない((本来は小メーターの目盛り数がスイッチで動く値になるのだが、目盛りが細かく汚れも混ざり、3番と5番スイッチの振れ幅が大きそうだというぐらいしかわからない。具合の悪いことに「0未満・100超え」は余った分が無視されるので、「全部上か下に倒していき動いた分をメモして把握」という手も使えない。))。 ''『1』とのストーリー整合性が一部不自然'' -部隊を預かる立場であるにもかかわらず色々と無謀な判断を下すエンリコ隊長。 --ゲーム開始時、搭乗してきたヘリのエンジントラブルにより森林地帯のど真ん中に不時着するという重大なアクシデントにより、ほぼ自分達が遭難者となった状況であるにもかかわらず通常通り任務を続行、散開して捜索するよう命じる。 --彼らがいくら優れたエリートであっても身の安全や脱出経路の確保すらままならない状態で、容疑者の確保や事件の手掛かりを掴んだとしても一体どうすればいいのか。 --案の定、レベッカはビリーの発見後、逮捕を宣言しても全く相手にされていなかった。彼女が未熟であることを差し引いても流石にどうにもならない状況である。 --さらには海兵隊の惨殺死体を発見し、危険が迫っていることが誰の目からも明らかな状況であるにもかかわらず単独行動を指示する。 --単独行動自体は『1』のウェスカーもやらせているが、向こうは悪意の目的があったのに対し、エンリコはそういうことをする必要性が全くない。 ---仮に元から手分けして捜索する手筈だったとしても、拠点はおろか集合場所すら決めないのは首を傾げざるを得ないのだ。 ---パートナー同行という今作の仕様のチュートリアルを挿入する機会になりえる可能性もあっただけに、余計に気にかかる部分ととれるかもしれない。 --終盤でレベッカと再会するシーンでも、いまだ他の隊員と合流できていない状況で単独行動を再開し((「はぐれたビリーは無視して洋館(『1』の舞台)へ向かおう」とレベッカに同行を求めるが、「ビリーを探してから追いかける」と主張する彼女を見て、あっさり置き去りにする。))、それが自身の末路を決定づけるものとなった。 #region(ブラヴォーチームの末路※ネタバレ注意) -結局、レベッカを除いたチーム全員が殉職する。 --リチャードとエンリコは生きて『1』で対面できるものの、それですら単独行動が仇となって重傷を負っており後に死亡。 --レベッカに関しても生き残れた理由はビリーと協力関係を築いていたからであり、そうでなければ彼女も間違いなく途中で死亡していただろう場面は幾度もあった。 --このように奇しくもエンリコ隊長の判断が部隊壊滅を招き寄せてしまうという、「優れたエリート」というキャラ設定にそぐわぬ汚点を際立たせるストーリー構成になってしまった。 #endregion -何度連絡があってもエドワードの死亡を他の隊員に言わないレベッカ。 --劇中何度かエンリコから通信が入るが、なぜかレベッカはエドワードが序盤で死亡したことを言わない。 --エドワード自身「森の中は化け物でいっぱいだ」と警告する最期なので、仮にビリーが同行していることを言えないとか、ゾンビのことを信じてもらえないと思ったにしても「何かの野獣にエドワードが殺された」といった形で連絡するべきである。 --言わずもがな要するにストーリーを成り立たせる上で情報共有するシーンを差し込める余地が無かったということであり、例えば『1』でもクリス編では先行していたブラヴォーチームの隊員の遺体を発見しても他の誰とも情報共有はしなかったので、一応今さらではある((ジル編においてはバリーにケネスの死を伝えているし、その他の隊員では大抵バリーも一緒に立ち会っている。))。 ---しかし前述のエンリコ隊長のお粗末な判断の数々からストーリーが始まるので、そこに引っ掛かりを感じてしまうと芋づる式にここも違和感のタネになってしまいがち。新人のレベッカにそこまで気を配れというのも酷な話と言ってしまえばそれまでだが…。 //-ラストから『1』への繋がり方が不自然 //--戦いの中で多数のアイテムや武器を集めてきたはずのレベッカが『1』本編では大幅に弱体化しておりハンドガンしか持っていない。 //--後付作品なのでオリジナル版の『1』と矛盾が出るのは仕方ないが、今作のあとリメイクのGC版『1』に行く流れでも装備品の急激な劣化に違和感がでる。 //---この手の流れでよくある「ラストで全部アイテムを失う」といったイベントによるつじつま合わせなどもない。 //いくら何でも細かい事を突きすぎと取れたのでco ''初見殺しなパートナーの唐突な離脱'' -敵に捕らわれたり、襲撃を受けて離れ離れになるなどして、強制的に一方しか操作できなくなる場面が多々ある。 --特に序盤、パートナーと出会ったばかりの際に操作キャラクター側が閉じ込められるイベントがあるが、説明書に戦闘に有利なのはビリーと書かれていることもあって、ビリーで操作していたプレイヤーの多くが戦闘面で弱いレベッカで多数の敵とボスに挑むことになってしまうという事態に陥った。 -強力な武器や弾薬を使えなくなる方のキャラクターに渡してしまっていると、場合によっては''詰み''に近い状況となる。 --そうでなくともただでさえ少ないアイテム所持可能数が半分になるので、アイテムのやりくりに悩まされることになる。 --特に強力なボスとは独りで戦うことの方が多い。戦闘直前で別れるパターンが多いのが救いか。 -また、「レベッカが穴に落ちそうなので救出に行く」という流れの所で「レベッカが転落した部屋」に行っても何もできない。「ここからでは助けられない」という表示もされない((正解はというと「この直前にレベッカが解いた仕掛けで通れるようになった所(全然別の部屋)から、下層に行ってそこで助ける」であるが、大抵の人は転落した部屋をまず目指しただろう。))。 ''アイテムボックス廃止による煩わしさ'' -「謎解きの際の戦略性が向上している」と言うと聞こえはいいが、実際は「''煩わしさの大幅な増加''」という問題点の方が大きい。 --同じ建物内を探索しているならまだいいが、違う建物に移る際は''引越屋''よろしく何度もルートを往復してアイテムを運ぶ必要がある。 ---回復アイテムを諦めて進めばそのような面倒もほとんど無くなるが、難易度は当然跳ね上がる。 ---アイテム枠数は『1リメイク』のクリスと同じ6個。ビリーとレベッカ合わせて12個とも言えるが「ショットガン」「グレネードランチャー」などの強力な武器は枠を2つも使ってしまい、それに加えて弾薬や回復薬を携帯するとなるとアイテム枠は常にカツカツの状態で探索を強いられる羽目になる。たらればの話になるが、アイテム枠数が8個あれば快適に遊べるバランスになったかもしれない。 ---特に''フックショット''の存在に苦しめられたプレイヤーは多いはず。アイテム欄を2つ消費し、さらに序盤の列車で使った((しかも、入手時の使用方法に「使用後は元に戻せ」とまで書かれている(実際は戻せない)ので普通は使ったらここで終わりのキーアイテムと思うだろう。))あと、中盤になってから唐突に必要になるためである。初プレイでは、存在そのものを忘れてしまっている場合すらありえる。 --クレストを3個集めるなど複数のアイテムが関係したギミックも多いため今作は従来作以上に始終アイテム枠に頭を悩まされることになる。 --アイテムを「置く」場所は必然的に安全な部屋に集中するため、床に無数のアイテムが散らばる結果となり、拾いたいアイテムが拾えずイライラさせられる。 ---しかも、1つの部屋におけるアイテム数が限られているため、様々な部屋にアイテムが散らばり結果的に場所が解らなくなることも多い((一応、地図でアイテムの位置の把握はできるようになっている。))。 ---基本的にアイテムを置くと足元に置かれるが余り密集している場所に置こうとすると付近にランダムに置かれる。そのせいで固定カメラの死角にアイテムが置かれ行方不明になることもしばしば。 --余ったアイテムをそこにおいて後で取りに戻ることもできるので「手持ちがいっぱいでキーアイテムが取れない」という問題がなくなっているほか、セーブ以外には不要で大概セーブポイント近くにある「インクリボン」を「使ってすぐにそこに置く」という行為ができるといったメリットもある。 --また、アイテムを拾うアクション中は無敵になるので、このアクションで敵の攻撃を回避し攻撃後の硬直中に反撃を行うという戦法をとることも可能((実際に攻略本では、とあるボスの攻略法でこの方法が紹介されている。))。 --ただ全体的に見ると不評の声が多かったのか、これ以降の作品ではアイテムの所持数の増加やキーアイテムは別個で持てるといったシステムになっている。 ''毒ダメージによる詰みが発生する可能性'' -旧作では解毒アイテムのブルーハーブを全部使いきった時の救済措置に「プランター」という固定アイテムから無限にブルーハーブを使えた(入手はできずその場で使用のみ)のだが、今作では一切なくなってしまった。 --代わりに数か所にある薬品タンクから無限に入手できる「緑の薬品」に解毒効果があるのだが''レベッカにしか使用できない''という問題点がある。 --「これはレベッカがいないと入手・使用ができない」という意味ではなく、「''取得可能キャラ及び使用対象がレベッカのみ''」ということ。 --つまり、「''ビリーは薬の取得ができないばかりか、レベッカに使ってもらうことすらもできない''」ということであり、ビリーの解毒にはブルーハーブを使うしかない。よって、ハーブを使い切ってしまった場合、ビリーの解毒が不可能になる。 --毒状態のHP減少は1で止まるので「どうやっても回復が追い付かずに死ぬ」ということはないが、ノーダメージで進むというのは非常に難しいし、スタッフもそれが分かっているから旧作でプランターを置いていたはずである。 --今作の毒を使う敵は養成所のジャイアントスパイダーだけなので毒を喰らう危険自体は低いが、絶対に食らわないとは言い切れないし、元よりブルーハーブの数自体がわずか4本しかないため、結局は早々に使い切ってしまうことになる。 ---プランターの廃止を抜きにしても、元々のハーブの配置数が少なすぎることも問題だろう。 ''敵のデザインがやや大味'' -敵の大半はパッと見ただ大きいだけの動物。重要キャラ(?)のヒルはかなり独自デザイン(背中に目のような器官があるなど)だが、他はただ大きいだけのクモ・サソリ・ムカデ・コウモリ、目のないカエルなど。 --エリミネーターにいたってはサイズ的にも普通で「ケガして狂暴化しているサル」でも成り立つレベル((また、劇中のファイルでは「視力が低下した」とあるが実際は音を立てないでいても普通に攻撃されるため設定の意味を成していない。『2』のリッカーはその設定が活かされている。))。さながら動物園といった感じである((余談だが、『OUTBREAK FILE 2』中では実際に動物園が登場し、見た目がほとんど変わらないライオンやゾウ、ハイエナが出現する。))。 --同年に発売された『バイオハザード』には「クリムゾンヘッド」「リサ」という非常にインパクトの強い敵が登場したこともあって、余計際立つ。 --もっとも今作は登場する敵のほとんどが設定上「B.O.W.としては初期作かつ失敗作」or「二次感染により変態」という設定がある為、あえて外観に大きな変化がないデザインにしたともいえる。 ---- **総評 同年発売された『1リメイク』において、ハードによって強化された恐怖演出の優秀さは証明されたが、本作ではそれに甘んじることなく、意欲的に新システムと従来仕様の変更を取り入れている。~ 結果的に前者は好みの分かれる点ではあるものの本作の強烈な個性として受け取られているが、後者はそれに泥を塗る形となってしまった。~ 難易度の高さも手伝って、『0』の名を冠するのとは逆に、シリーズ未経験者の受け口としては不適な作品と言える。 しかし、シリーズ経験者にとっては新鮮な気持ちで臨める異色の作品であり、そのシビアさもある種「原点(ゼロ)回帰」として肯定的に受け取れるとも考えられる。~ バグなどの致命的な欠陥もなく、肝心のホラー要素も十分味わえるはずだ。 ---- **余談 -本作は元々N64で発売する予定であったが、諸々の事情でGCに持ち越すこととなった。 --N64版のプレイ動画は公開されており、アイテムボックスの廃止等はこの時から採用されていた。またレベッカが白いベレー帽を着用しているなどの違いもある。 --また、オリジナルの『0』はシリーズ初の任天堂独占タイトルだったのだが、そうなった理由は当時のカプコンは財政的に厳しかったので倒産しないようにするための「生き残る術」だったと、2021年5月に元カプコンの岡本吉起氏が自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。動画は[[こちら。>https://www.youtube.com/watch?v=XPfJqmWw0iw&t=4s]] -本作のクリアランクには、他作品のような回復アイテムの使用回数、セーブ回数などが一切影響がない。とはいえ上述の難易度の高さから高ランク取得は困難((逆に「リーチハンター」ではクリアタイムは無関係なので、タイムアタックが苦手な人はこれで無限武器入手して本編をごり押すという手段も一応可能。))。 -本格的なパートナーザッピングを売りにしている本作だが、ザッピングの概念自体は『[[2>バイオハザード2]]』から受け継がれたものである。 -あまり評判が良くないアイテムボックス廃止だが、『4』などの後作で入手アイテムの取り扱いが大きく変わったことを考えると、従来のアイテムの扱いに一石を投じた先駆的システムともいえる。そういう意味では意欲的な改革は間違っていなかっただろう。 --なお、アイテムを床において必要に応じて持ち替えて進んでいくと言う点は、シリーズの礎となったファミコンホラーRPG『[[スウィートホーム]]』で既に存在していた要素でもあり((厳密に言うと『スウィートホーム』のアイテム置きは「元から置かれたアイテムと手持ちを交換」で、何もない場所には置けないため、アウトブレイクシリーズの方が近い。))、仲間を切り替えつつ進んでいくと言う点も含め、原点に近づけた作品と言う見方もできるだろう。 --「パートナーと協力して進む」ことに重点を置いている点では、『[[5>バイオハザード5]]』の先駆的存在ともいえる。 -主人公の1人であるビリーは元海兵隊のイカつい男だが、そこからは想像できない''意外な特技''を持っており、作中の仕掛けを解く際に発揮してくれる。 //ちなみに『バイオハザード』『バイオハザード』にも同様の仕掛けが存在し、レベッカに任せると練習時間が必要だった。 -投擲武器(火炎ビン)が登場したのはシリーズでは本作が初めて((『1リメイク』には閃光手榴弾が登場するが、投擲武器としては使用できない。))。 -レベッカは初代ではもともと''経験不足で未熟だが、明るく快活なムードメーカー''的なキャラ付けとなっており、劇中でのセリフのやり取りやリアクションはかなりオーバーな感じ((もっとも、セリフがオーバーなのは他キャラにも言えることで、それ自体がセリフの収録形式に起因している(セリフを羅列したエクセルシートを手渡されただけの状態でアフレコに挑まされた)。))で、クリス編のステージ後半ではハンターに襲われてなすすべもなく立ちすくんでしまうなど新人ゆえの未熟さを覗かせていたキャラクターであった。 --初代のリメイク版では、本作において別件の事件に遭遇していたという設定を考慮し、キャラの性格やセリフ回しなどもやや落ち着いた感じに直された((ただ、それ故にPS版から残っている「ハンターにビビる描写」に違和感が生じるようにもなった(『0』にもハンターは登場する)。不意打ちを受けた等の予想はできるが…。))。 --本作の公式サイトでは''普段は緻密で計算高いが、周囲の状況にとらわれず、マイペースでことを運ぶ大胆な一面も持ち合わせている''と紹介されている。 --洋館事件の生存メンバー中で唯一その後の動向が明らかにされていなかったが、『5』と『6』の間を繋ぐストーリーとして制作されたシリーズ初の舞台作品『BIOHAZARD THE STAGE』において、事件後ラクーンシティを離れ、西オーストラリア州に位置するフィロソフィー大学の教授とB.S.A.A.のアドバイザーを兼任していることが明らかとなった。 -フックショットについて。入手時の取扱説明書で「80kg以上の荷重は破損する可能性がある」と書かれていることからレベッカでしか使えないと思われがちだが、実は''ビリーの体重は80kg未満''なので問題なく使用できる。 --これは、あくまで2人同時に使用することができないことに関しての注意書きなのだが、勘違いしてしまったプレイヤーも多かったようである。 ---- *バイオハザード0 HDリマスター 【ばいおはざーど ぜろ えいちでぃー りますたー】 |ジャンル|サバイバルホラー|&amazon(B014U9OPSE)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション3&br;Xbox One&br;Xbox 360&br;Windows 7/8.1&br;Nintendo Switch|~| |発売/開発元|カプコン|~| |発売日|2016年1月21日&br;2019年5月23日(Switch)|~| |定価((Switch版以外は税別価格。))|パッケージ版&br;【PS3】3,990円&br;ダウンロード版&br;【PS4/PS3/Win】3,694円&br;【One】3,700円&br;【Switch】3,362円(税込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |備考|PS3版以外はDL専売((PS4/One/Switch版には『1リメイク』のリマスターとセットになったパッケージ版『オリジンズコレクション』あり。))|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //「オリジンズ コレクション」の内容が混入して誤った記載となっていたため修正。Switch版に単品のパッケージ版はありません ---- **概要(HD) 前作『[[バイオハザード HDリマスター>バイオハザード (GC)#id_8d0974cb]]』に続いて発売されたリマスター版。~ 基本的には前作と同じようにリマスターが行われているが、独自の追加要素も存在する。~ PS4/One/Switchでは前作とセットになったパッケージ『バイオハザード オリジンズ コレクション』も発売されており、単品版はダウンロード販売のみとなる。 ---- **変更された点(HD) 前作での変更点も参照されたい。 -グラフィックの高解像度化 -16:9表示のワイド画面に対応。オリジナルの4:3も選べる。 -音声を5.1chにリマスタリング -アレンジ操作、キーコンフィグの追加 -日本語ボイスの追加 -新ゲームモード「ウェスカーモード」が追加 --本編クリア後に解放されるモードで、ビリーの代わりに『[[5>バイオハザード5]]』のウロボロスウィルスの力で超人化したウェスカーを操作出来る。 --高速ダッシュや衝撃波攻撃など、その性能はもはや反則。公式トレーラーでも「ウェスカーがバイオ0を蹂躙」と宣伝するほどのチートっぷりを発揮してくれる。 -エンディング主題歌が追加 -前作と異なり、リーチハンターを含め異なる難易度へのクリア特典の引継ぎはできない。 ---- **評価点(HD) -グラフィック、音声のリマスターと日本語音声の追加 --前作と同様の処理が追加されたため、グラフィックはより美麗かつ鮮明に、音質も向上、日本語音声追加などは特に好評。 --日本語音声の声優はレベッカは小清水亜美氏が、ビリーは小西克幸氏が担当。両者ともキャラクターに合っており評価は高い。 -新コスチュームが多数追加された --レベッカはこれまでのシリーズに登場した衣装((『2』でウェスカーの机に入っていた写真のコスチュームなど、マニアックなところからもチョイスされている。))や店舗とのコラボ衣装、ビリーは『戦場の狼II』や『[[ストリートファイターZERO3]]』のコーディなどカプコンのゲームが元ネタの衣装になっている。 --さらにコスチュームはステータス画面に追加されたスーツケースからいつでも着替えることが可能で非常に快適。 -リーチハンターの仕様改善 --オリジナル版では全ての特典入手のために最低5回クリアする必要があったが、今作では入手したランク以下の特典も一気に解放されるようになった。 --このため、最初に最高ランクを獲得すれば全ての特典を一括で獲得できるようになっておりかなり楽になった((もっとも、オリジナル版もAランクの「全弾薬無限」がC~Eの上位互換であったため、実際はAとBクリアで全特典を取ったことになった。))。 -爽快感抜群のウェスカーモード --はっきり言って出てくるゲームを間違えたとしか思えない性能で、本編での苦労が一気に解消される。まさにクリア後だからこそ楽しめるモードになっている。 --しかしイベントシーンは変化がなく、ウェスカーがビリーの声で会話するのみ。またこの影響で、下記のビリーの意外な特技を行うウェスカーという中々シュールとも取れる光景を見ることになる。 --このモードをクリアするとレベッカのコスチュームが追加される。 ---- **賛否両論点(HD) -さらに増したお色気要素 --前作でジルの乳房が揺れるようになっただけでも苦言が聞かれたが、今作ではさらに露骨にお色気要素が追加されている。 --ただ、前作同様ほとんどはコスチューム依存なのでおまけ程度の要素ではある。 -エンディング主題歌については賛否両論 --作品の雰囲気に合わないというだけでなく、主題歌の関係でエンディングのプレイデモが1種類に統一されたという問題点もある。 --曲自体は悪いわけではない。 ---- **問題点(HD) -プリレンダムービー --前作同様、プリレンダムービーは低画質。 --前作ではOPとEDでしか流れなかったので、あまり気になる点ではなかったものの、今作では擬態マーカス初登場などいくつかの場面がプリレンダなので気になりやすい。 ---また、当然だがこれらのムービーではコスチュームが反映されない。 ---- **総評(HD) 基本的には前作のリマスターで評価された部分はそのままに、多数の追加要素を取り入れて遊びごたえを増した良リマスター。~ 幅広いプラットフォームに対応し、DL販売になったことで気軽に購入できるようになったのも大きな魅力であろう。~ 今までプレイしてみたいけど本体を持っていなかったプレイヤーも、これを機に本作に触れてみてはいかがだろうか。 //biohazard 0(wiki内検索用なので消さないで下さい)
「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は「全体的な良作判定の記事としての記述の増加、見直し」です。 ---- #contents ---- *バイオハザード0 【ばいおはざーど ぜろ】 |ジャンル|サバイバルホラー|&amazon(B00006D2D9,image=https://www.suruga-ya.jp/pics_light/boxart_m/157000060m.jpg,width=115,height=160)|&amazon(B001544VP0)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br;Wii|~|~| |発売元|カプコン|~|~| |開発元|【GC】トーセ、ニューロン・エイジ&br【Wii】ジャンクション|~|~| |発売日|【GC】2002年11月21日&br【Wii】2008年7月10日|~|~| |定価|【GC】7,800円&br【Wii】4,190円|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[バイオハザードシリーズ]]''| ---- **概要 シリーズ第1作である『[[バイオハザード]]』の直前の出来事を描いた作品。~ 基本的なゲームシステムやカメラワークは『バイオハザード』以降の作品をほぼ踏襲している。~ 主人公は『バイオハザード』でクリスのパートナー役として登場したレベッカ・チェンバースと、新キャラクターである元海兵隊の囚人ビリー・コーエン。~ 操作キャラクターを常時任意交代できる「パートナーザッピングシステム」を中心に、従来とは一味違ったゲームシステムが盛り込まれている。~ また、シナリオ面においてもシリーズ他作品の登場人物の関係性や大企業「アンブレラ」の黎明を描写しており、シリーズ全体に関する数々の真実が明かされている。 Wii版は対応コントローラーが増えた点以外は追加要素のない純粋な移植作品だが、媒体容量の増加によりディスクの入れ替えが必要なくなっている。 ---- **ストーリー >1998年7月… >アメリカ中西部に位置するラクーンシティ郊外のアークレイ山地。ここでは最近、人が食い殺されるという猟奇殺人事件が頻発していた。 >事態を重く見たラクーン市警は、特殊捜査部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームの投入を決定、現地へと急行させるが、一行を乗せたヘリは現場近くの森で謎のエンジントラブルを起こし、墜落してしまう…。 >脱出にこそ成功したものの、全ての装備を失ったブラヴォーチーム。そこで彼らが見たものは、大破した軍の囚人護送車と、惨殺された海兵隊員たちだった。 >S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム隊長エンリコ・マリーニは、護送車から脱走したと見られる元海兵隊員ビリー・コーエンの行方を追うよう、隊員たちに指示、事態の解決に乗り出した。 >…この時、今回の事件がやがてラクーン全土を巻き込む大惨事にまで発展することを誰一人予想していなかった…。 >(公式サイトより) ---- **特徴・評価点 ''パートナーザッピングシステム'' -本作最大の特徴。プレイヤーはレベッカとビリーの2人の主人公を任意選択して操作できる。 --両者は体力、移動速度、武器の扱い、アイテムの使用・調合の可否、COM操作時の攻撃頻度などに違いがあり、状況によって使い分けが求められる。 ---互いが近くにいれば所有アイテムの交換や組み合わせが可能。そのためか、アイテムの最高所持数は2人とも6つまで。 ---キャラクターを切り替えて操作しないと解けない仕掛けが数多く盛り込まれており、謎解きに奥行きが増している。謎解きの過程も互いの助け合いを実感しやすく、後途の戦闘でのことも相俟って協力できるカタルシスを得られやすい構成となっている。 ---後発のシリーズでもパートナー制は幾つかあるが、同時進行で2人分のプレイアブルキャラクターをそれぞれ単独行動も合流も思いのままにできるのは、後にも先にも唯一本作だけであろう。 ---このフレキシブルなゲームシステムは合流に手間取り過ぎて最悪収拾が付けられなくなる危険性を孕むため、一歩間違えれば大いに人を選ぶ側面もあるのだが、そこは最初のステージをマップ構造の把握がしやすい列車にすることで慣れの段階を取り込むことに成功している。 ---またその列車内もマップ構造が把握しやすいから単調というわけでもなく、ダクトや天井といった場所の移動や輸送機を使ったやり取りなどの仕掛けが目白押しで、低難易度過ぎずプレイヤーも自力でゲーム性を上手く消化し折り込みながら中弛みせず試行錯誤を続けていけるという秀逸なレベルデザインでまとまっている。 --操作しない側のキャラクターには「追従」「待機」の命令を出せる。このためCOM操作によって煩わされることも少ない。 ---過度に敵に突出することも無く、装備した武器の弾数消費も常識の範囲内。ある程度敵が近づかないと反応しないものの、敵に囲まれた際の別方向への同時対応はもちろん、同時攻撃を行えば単純に火力が2倍になるので頼りになる。 ---ある程度近付かないと反応しない攻撃パターンも裏を返せば操作キャラへの追従を優先しているということであり、画面外の敵を撃って勝手にヘイトを集めたりもしないので敵をスルーしたい時には柔軟に従ってくれる。 ---かと言って攻撃への積極性が薄過ぎるというわけでもなく、プレイヤーが攻撃行動を取ったり敵からの拘束攻撃を受ければ優先的に攻撃体制に入る。まとめると複雑なコマンドも無しにプレイ方針への適応力が非常に高いのである。 ---非操作側のキャラでも同じフロア内にいれば右スティックで移動させることだけはできるため、上級者になるとこれを用いて時間短縮や敵のいる部屋から無傷で脱出することも可能。 ---戦力的には頼りになりつつもCOM操作の柔軟性はプレイヤー操作の完全下位互換で、敵中で待機させていると敵を捌き切れずに無線で助けを求めてくることがある。 ---そのため、プレイングを食わず、むしろ常に両者の状況を考慮する必要があるといった戦略要素として昇華している。 ''アイテムボックスの廃止'' -本作にはそれまでのシリーズ作品には必ず登場していた''「アイテムボックス」が存在しない。'' --持ち切れないアイテムはその場に「置く」システムになっている。 --回復アイテムの大量ストックが難しくなり、アイテムの置き場も工夫しなければならないので、謎解きの際の戦略性が向上している。 --このシステムは『[[アウトブレイク>バイオハザード アウトブレイク]]』でも採用されている((ただし厳密には異なる。あちらでは直接置くことができず、そこにあるアイテムと置き換えるといったシステムである。そのため空欄に拾うと、もうそこには置けなくなる。また個人のアイテム所持数は少ないが、仲間と同行しアイテムをやり取りするといったシステムもある。))。 ''恐怖演出'' -探索箇所となる建物内は美麗なグラフィックによってより恐怖を煽るように表現されており、今でも見劣りしない。 -序盤から登場する''人型ヒル(擬態マーカス)''は、専用BGMと共に各所で突然登場する。 --『[[3>バイオハザード3 ラストエスケープ]]』における「ネメシス」や『[[バイオハザード>バイオハザード (GC)]]』における「リサ」と並び、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた敵として挙がりやすい。 ''シリーズファンには嬉しい数々の演出'' -シナリオ内において、初代からのシリーズファンなら必ず知っている人物が登場したり、その設定補完が多数なされている。 --これまで設定しかなかったS.T.A.R.S.隊員、エドワード・デューイ((旧『1』ではブラヴォーチームのヘリのパイロットという設定で「(明言は無いが)ヘリに待機してたらクリーチャーに殺され、手首だけでアルファチームに発見」という扱いだった。さらに今作のN64版(没になった)が作られる際に死亡場所が変更されたため、それ前提で製作された『1リメイク』ではパイロットがケビンという別人になり一切出番がなくなっている。ちなみにケビンも本作で僅かだが出番がある。))が登場。台詞、出番もそこそこあるため中々の扱いである。 -中盤には旧作に探索場所として登場した場所にそっくりな所が登場し、ニヤリとさせてくれる((マップ構造が微妙に違うことや時系列的に前のこちらの方が損傷がひどいことから、同一施設ではなく同型設備のある別施設の可能性が大きい。なお、このマップは最後に旧作のデザイン流用で追加されたらしく、エンターブレインの『バイオハザード0 解体真書』の巻末の設定画集で、このエリアのみそっくり抜け落ちており、前後のエリアが直接つながっていたイラストが見られる。))。 -ボスとして登場するある常連B.O.W.(有機生命体兵器)も、コードナンバーを見ると初代の設定補完であることがうかがえる。 ''シリーズ定番のミニゲーム'' -ゲームクリア後にはシリーズ定番のミニゲームとして「リーチハンター」がプレイできる。ここでもパートナーザッピングシステムが活かされている。 --各所に配置された「ヒルのオブジェ」を可能な限り入手して脱出を図るというもの。「ヒルのオブジェ」は2色あり、レベッカとビリーで入手できる色は異なる。 --制限時間は無いが、途中で体力が尽きると力尽きたキャラの入手数は全てチャラとなる。また、一部のエリアは入手数に応じて敵が再配置される。 --武器も初期装備はハンドガンのみで武器や弾は各所に散らばっているため、まずはそれを集める事からしなくてはいけない。 //ミニゲームのルールを細かく書くと記事が無駄に肥大化するので追記の際は注意 --クリア時の入手数に応じて本編で使用可能な隠し武器・弾薬が手に入る。 ---- **賛否両論点 //評価点を書く場所ではない。問題点記述後にその重要なフォローがあれば併記すること ''好みが分かれる新システム'' -新要素の宿命ではあるが、パートナーザッピングシステムは好みが分かれるシステムである。 --常に新しいものを求めるプレイヤーや、より深いパズル的な謎解きが好きなプレイヤーにとっては楽しめるシステムといえるが、後作の『[[4>バイオハザード4]]』のように戦闘メインのテンポの良いゲーム性が好みのプレイヤーには面倒に感じられてしまうだろう。 ''ミニゲーム「リーチハンター」の難易度'' -目的となるオブジェはレベッカ専用の緑とビリー専用の青でそれぞれ50個ずつ、計100個あるのだがオブジェは枠1つにつき10個までしかキープできず、置くことも不可能。 --そのため考え無しに片っ端から拾うと武器が持てなくなり敵に対応するのが難しくなる。そこで館の敵を殲滅してから一気に回収するのが常套手段なのだが、そのやり方だと後述の理由も相まって中断できないのに一時間前後も時間がかかってしまう。 ---館の敵を殲滅するだけでも時間が掛かってしまうのにこれに加え90個オブジェを集めると敵が再配置される。 ---所持アイテム欄は6つ、オブジェは全部とっても5つ分のスペースだから仮に100個近く集めていても各自武器1つずつは持てるのだが、''この状態だとリロードができない''ので、込められている銃弾を使い切るといくら銃弾が床に置いてあってもその銃が使用できなくなる。 ---安全を追求するなら片方が50個、もう片方が40個集めて殲滅を狙うのが最適解なのだが、これでも枠を2つ取る武器はリロード出来なくなってしまう。 ---''武器と弾薬を同時に持っていないと組み合わせ出来ない''のが起因してこの問題が生じているのだが''ハーブ類は拾ったその場で枠を消費せずに使用したり手持ちのハーブと組み合わせられる。''これを他のアイテムにも適用させてくれてもよかったのでは…? ---もう1つの安全策は敵が再配置される場所が決まっているのを利用して、敵殲滅後に再配置される部屋及び周辺にあるオブジェを先に回収しておくこと。こちらはこちらで戦闘と収集を同時に行えない為さらに時間がかかってしまう欠点がある。 //ここは他で個別に書いた方がいいかもしれません。 -クリアすると成績に応じて報酬が貰えるのだが、ランク以下の報酬が全て貰えるわけではなくそのランクの報酬しか貰えない。 --最高ランクの報酬が下位ランクの大部分を兼ね備えているため最短で2回のプレイで全ての報酬がコンプできるがそれでも相当の労力((リマスター版ではランク以下の報酬が一気に貰えるようになったのでこの問題は解消されている。))。 -途中でセーブは出来ずどちらか一方が死ぬと死んだ方はカウントされず生きていた方のオブジェだけが反映される。 --仮に片方が50個集めていたとしても50個では低ランクの報酬しか得られない。時間が掛かっても安全性が重視されるのはこのため。 -オブジェやアイテムの配置にはパターンテーブルがあるのだが5パターンと無駄に多く、しかも明らかに1パターン露骨に高難易度のパターンがある((他の4パターンはグレネード弾が火炎弾や硫酸弾なのだが、このパターンはそれらの下位互換である榴弾、しかも弾数は火炎・硫酸と同じ30発なうえ、これが地下の一番奥の方に置いてあり取りに行くだけで一苦労というもの。))。 --他は一般にほぼ全ての状況に対応でき弾持ちもいいマシンガンの出るテーブルが当たりで、弾数の少ないマグナムの出るテーブルがハズレとされる。 ---他にもただオブジェの緑と青を入れ替えただけのテーブルもあり、無駄に5個も作った意義に疑問が湧く。 -徹頭徹尾焦燥感を煽るようなBGMが流れており、長丁場なため気が滅入りがち。どうしても気になるのであればBGMを切ることを推奨。 //追記の際には注意とあったため極力必要性のあると思ったことのみを簡潔に表記することに尽力し追記。不満があれば修正願います。 ---- **問題点 ''難易度の高さ'' -本シリーズは全体的に難易度が高めだが、今作はその中でも屈指の高難度を誇る。要因は以下の通り。 --入手可能な弾薬数が旧作より少なめ。一方で排除しなくてはならない敵は多く、消費が激しい。 --列車内は通路が狭く敵をかわすことが難しいため、最序盤から不可避もしくは回避が難しい戦闘が連続する。 --ゾンビの攻撃力が高い。体力が低いレベッカだと4回も噛まれればゲームオーバーとなる。 --強敵が多い。耐久力が高い上に特定の攻撃以外で倒すと大ダメージの自爆をする「人型ヒル(擬態マーカス)」や、的が小さくそのくせHPはそこそこあり(ショットガン至近撃ちで数回ほど耐える)複数で素早い攻撃を仕掛けてくる上、ほとんどのけぞらない「エリミネーター」に加え、武器が整っていない序盤に現れるボス格の「スティンガー」などは多くのプレイヤーを苦しめた。 --即死攻撃をしてくる敵が多い。ボスクラスの敵やシリーズおなじみのハンターだけでなく、「ケルベロス(ゾンビ犬)」ですら使ってくる((もっとも、『1リメイク』でもこの即死攻撃は存在した。))。 --パートナー制を活かすための調整なのか、敵の攻撃を受けた時の主人公達の動きがもっさりしていて追撃を受けやすい。具体的にはゾンビを振りほどく時の動作が小さかったり、ハンターに足を攻撃されると数秒動けなくなったりなど。 --特にハンターは足を攻撃されて怯んだ隙に連続攻撃を仕掛けたり、腕が両利きになっていたり((『1リメイク』では左手でしか攻撃しないため右側を通り抜けると比較的安全にスルーが可能だった。時系列的には『0』の方が先なのにむしろ『0』より弱体化しているような…。))、図体の割にほとんどが「狭い場所」に「複数で」出現するケースだったりと従来と比べても厄介な存在。特徴的な首狩りも健在。 --共同探索時、パートナーが敵の攻撃を受けている状態で扉に入るとパートナーが置き去りになってしまう。そのため敵を避けて進むことが困難。 --後述するパートナーの唐突な離脱によって、強力な武器や弾薬を使えなくなることがある。 ---これらの高難易度化はアイテムボックス廃止という制約(後述)やキャラクター二人分の火力を持つバランスとの調整上、回復アイテムや弾薬を適宜その場で消化させ切ることでアイテム欄の圧迫を緩和させる意図があったのだと見受けられ、実際ボス戦等の強敵イベントの前には弾薬等はしっかり配置されているので、終盤まで通して完全にアイテムが底をつくということはそうそう無いバランスとなっている。 --おまけにクリア後のミニゲームについても、戦闘だけでなく頭も使うためシリーズ他作品と比べ難易度が高い。 -難易度と言うには微妙だが、グラフィックが向上して汚れなどの表現もリアルになっているため、養成所の電源復旧作業でメーターが何を意味しているのか分からない。 --「針を動かす5つのスイッチ(それぞれ振れ幅が異なる)を全部上下(+・-)いずれかにして合計を80にする」というのは事前のメモでわかるのだが、どれだけ動くかを示すスイッチの傍の小メーターの数値が汚すぎて読み取れない((本来は小メーターの目盛り数がスイッチで動く値になるのだが、目盛りが細かく汚れも混ざり、3番と5番スイッチの振れ幅が大きそうだというぐらいしかわからない。具合の悪いことに「0未満・100超え」は余った分が無視されるので、「全部上か下に倒していき動いた分をメモして把握」という手も使えない。))。 ''『1』とのストーリー整合性が一部不自然'' -部隊を預かる立場であるにもかかわらず色々と無謀な判断を下すエンリコ隊長。 --ゲーム開始時、搭乗してきたヘリのエンジントラブルにより森林地帯のど真ん中に不時着するという重大なアクシデントにより、ほぼ自分達が遭難者となった状況であるにもかかわらず通常通り任務を続行、散開して捜索するよう命じる。 --彼らがいくら優れたエリートであっても身の安全や脱出経路の確保すらままならない状態で、容疑者の確保や事件の手掛かりを掴んだとしても一体どうすればいいのか。 --案の定、レベッカはビリーの発見後、逮捕を宣言しても全く相手にされていなかった。彼女が未熟であることを差し引いても流石にどうにもならない状況である。 --さらには海兵隊の惨殺死体を発見し、危険が迫っていることが誰の目からも明らかな状況であるにもかかわらず単独行動を指示する。 --単独行動自体は『1』のウェスカーもやらせているが、向こうは悪意の目的があったのに対し、エンリコはそういうことをする必要性が全くない。 ---仮に元から手分けして捜索する手筈だったとしても、拠点はおろか集合場所すら決めないのは首を傾げざるを得ないのだ。 ---パートナー同行という今作の仕様のチュートリアルを挿入する機会になりえる可能性もあっただけに、余計に気にかかる部分ととれるかもしれない。 --終盤でレベッカと再会するシーンでも、いまだ他の隊員と合流できていない状況で単独行動を再開し((「はぐれたビリーは無視して洋館(『1』の舞台)へ向かおう」とレベッカに同行を求めるが、「ビリーを探してから追いかける」と主張する彼女を見て、あっさり置き去りにする。))、それが自身の末路を決定づけるものとなった。 #region(ブラヴォーチームの末路※ネタバレ注意) -結局、レベッカを除いたチーム全員が殉職する。 --リチャードとエンリコは生きて『1』で対面できるものの、それですら単独行動が仇となって重傷を負っており後に死亡。 --レベッカに関しても生き残れた理由はビリーと協力関係を築いていたからであり、そうでなければ彼女も間違いなく途中で死亡していただろう場面は幾度もあった。 --このように奇しくもエンリコ隊長の判断が部隊壊滅を招き寄せてしまうという、「優れたエリート」というキャラ設定にそぐわぬ汚点を際立たせるストーリー構成になってしまった。 #endregion -何度連絡があってもエドワードの死亡を他の隊員に言わないレベッカ。 --劇中何度かエンリコから通信が入るが、なぜかレベッカはエドワードが序盤で死亡したことを言わない。 --エドワード自身「森の中は化け物でいっぱいだ」と警告する最期なので、仮にビリーが同行していることを言えないとか、ゾンビのことを信じてもらえないと思ったにしても「何かの野獣にエドワードが殺された」といった形で連絡するべきである。 --言わずもがな要するにストーリーを成り立たせる上で情報共有するシーンを差し込める余地が無かったということであり、例えば『1』でもクリス編では先行していたブラヴォーチームの隊員の遺体を発見しても他の誰とも情報共有はしなかったので、一応今さらではある((ジル編においてはバリーにケネスの死を伝えているし、その他の隊員では大抵バリーも一緒に立ち会っている。))。 ---しかし前述のエンリコ隊長のお粗末な判断の数々からストーリーが始まるので、そこに引っ掛かりを感じてしまうと芋づる式にここも違和感のタネになってしまいがち。新人のレベッカにそこまで気を配れというのも酷な話と言ってしまえばそれまでだが…。 //-ラストから『1』への繋がり方が不自然 //--戦いの中で多数のアイテムや武器を集めてきたはずのレベッカが『1』本編では大幅に弱体化しておりハンドガンしか持っていない。 //--後付作品なのでオリジナル版の『1』と矛盾が出るのは仕方ないが、今作のあとリメイクのGC版『1』に行く流れでも装備品の急激な劣化に違和感がでる。 //---この手の流れでよくある「ラストで全部アイテムを失う」といったイベントによるつじつま合わせなどもない。 //いくら何でも細かい事を突きすぎと取れたのでco ''初見殺しなパートナーの唐突な離脱'' -敵に捕らわれたり、襲撃を受けて離れ離れになるなどして、強制的に一方しか操作できなくなる場面が多々ある。 --特に序盤、パートナーと出会ったばかりの際に操作キャラクター側が閉じ込められるイベントがあるが、説明書に戦闘に有利なのはビリーと書かれていることもあって、ビリーで操作していたプレイヤーの多くが戦闘面で弱いレベッカで多数の敵とボスに挑むことになってしまうという事態に陥った。 -強力な武器や弾薬を使えなくなる方のキャラクターに渡してしまっていると、場合によっては''詰み''に近い状況となる。 --そうでなくともただでさえ少ないアイテム所持可能数が半分になるので、アイテムのやりくりに悩まされることになる。 --特に強力なボスとは独りで戦うことの方が多い。戦闘直前で別れるパターンが多いのが救いか。 -また、「レベッカが穴に落ちそうなので救出に行く」という流れの所で「レベッカが転落した部屋」に行っても何もできない。「ここからでは助けられない」という表示もされない((正解はというと「この直前にレベッカが解いた仕掛けで通れるようになった所(全然別の部屋)から、下層に行ってそこで助ける」であるが、大抵の人は転落した部屋をまず目指しただろう。))。 ''アイテムボックス廃止による煩わしさ'' -「謎解きの際の戦略性が向上している」と言うと聞こえはいいが、実際は「''煩わしさの大幅な増加''」という問題点の方が大きい。 --同じ建物内を探索しているならまだいいが、違う建物に移る際は''引越屋''よろしく何度もルートを往復してアイテムを運ぶ必要がある。 ---回復アイテムを諦めて進めばそのような面倒もほとんど無くなるが、難易度は当然跳ね上がる。 ---アイテム枠数は『1リメイク』のクリスと同じ6個。ビリーとレベッカ合わせて12個とも言えるが「ショットガン」「グレネードランチャー」などの強力な武器は枠を2つも使ってしまい、それに加えて弾薬や回復薬を携帯するとなるとアイテム枠は常にカツカツの状態で探索を強いられる羽目になる。たらればの話になるが、アイテム枠数が8個あれば快適に遊べるバランスになったかもしれない。 ---特に''フックショット''の存在に苦しめられたプレイヤーは多いはず。アイテム欄を2つ消費し、さらに序盤の列車で使った((しかも、入手時の使用方法に「使用後は元に戻せ」とまで書かれている(実際は戻せない)ので普通は使ったらここで終わりのキーアイテムと思うだろう。))あと、中盤になってから唐突に必要になるためである。初プレイでは、存在そのものを忘れてしまっている場合すらありえる。 --クレストを3個集めるなど複数のアイテムが関係したギミックも多いため今作は従来作以上に始終アイテム枠に頭を悩まされることになる。 --アイテムを「置く」場所は必然的に安全な部屋に集中するため、床に無数のアイテムが散らばる結果となり、拾いたいアイテムが拾えずイライラさせられる。 ---しかも、1つの部屋におけるアイテム数が限られているため、様々な部屋にアイテムが散らばり結果的に場所が解らなくなることも多い((一応、地図でアイテムの位置の把握はできるようになっている。))。 ---基本的にアイテムを置くと足元に置かれるが余り密集している場所に置こうとすると付近にランダムに置かれる。そのせいで固定カメラの死角にアイテムが置かれ行方不明になることもしばしば。 --余ったアイテムをそこにおいて後で取りに戻ることもできるので「手持ちがいっぱいでキーアイテムが取れない」という問題がなくなっているほか、セーブ以外には不要で大概セーブポイント近くにある「インクリボン」を「使ってすぐにそこに置く」という行為ができるといったメリットもある。 --また、アイテムを拾うアクション中は無敵になるので、このアクションで敵の攻撃を回避し攻撃後の硬直中に反撃を行うという戦法をとることも可能((実際に攻略本では、とあるボスの攻略法でこの方法が紹介されている。))。 --ただ全体的に見ると不評の声が多かったのか、これ以降の作品ではアイテムの所持数の増加やキーアイテムは別個で持てるといったシステムになっている。 ''毒ダメージによる詰みが発生する可能性'' -旧作では解毒アイテムのブルーハーブを全部使いきった時の救済措置に「プランター」という固定アイテムから無限にブルーハーブを使えた(入手はできずその場で使用のみ)のだが、今作では一切なくなってしまった。 --代わりに数か所にある薬品タンクから無限に入手できる「緑の薬品」に解毒効果があるのだが''レベッカにしか使用できない''という問題点がある。 --「これはレベッカがいないと入手・使用ができない」という意味ではなく、「''取得可能キャラ及び使用対象がレベッカのみ''」ということ。 --つまり、「''ビリーは薬の取得ができないばかりか、レベッカに使ってもらうことすらもできない''」ということであり、ビリーの解毒にはブルーハーブを使うしかない。よって、ハーブを使い切ってしまった場合、ビリーの解毒が不可能になる。 --毒状態のHP減少は1で止まるので「どうやっても回復が追い付かずに死ぬ」ということはないが、ノーダメージで進むというのは非常に難しいし、スタッフもそれが分かっているから旧作でプランターを置いていたはずである。 --今作の毒を使う敵は養成所のジャイアントスパイダーだけなので毒を喰らう危険自体は低いが、絶対に食らわないとは言い切れないし、元よりブルーハーブの数自体がわずか4本しかないため、結局は早々に使い切ってしまうことになる。 ---プランターの廃止を抜きにしても、元々のハーブの配置数が少なすぎることも問題だろう。 ''敵のデザインがやや大味'' -敵の大半はパッと見ただ大きいだけの動物。重要キャラ(?)のヒルはかなり独自デザイン(背中に目のような器官があるなど)だが、他はただ大きいだけのクモ・サソリ・ムカデ・コウモリ、目のないカエルなど。 --エリミネーターにいたってはサイズ的にも普通で「ケガして狂暴化しているサル」でも成り立つレベル((また、劇中のファイルでは「視力が低下した」とあるが実際は音を立てないでいても普通に攻撃されるため設定の意味を成していない。『2』のリッカーはその設定が活かされている。))。さながら動物園といった感じである((余談だが、『OUTBREAK FILE 2』中では実際に動物園が登場し、見た目がほとんど変わらないライオンやゾウ、ハイエナが出現する。))。 --同年に発売された『バイオハザード』には「クリムゾンヘッド」「リサ」という非常にインパクトの強い敵が登場したこともあって、余計際立つ。 --もっとも今作は登場する敵のほとんどが設定上「B.O.W.としては初期作かつ失敗作」or「二次感染により変態」という設定がある為、あえて外観に大きな変化がないデザインにしたともいえる。 ---- **総評 同年発売された『1リメイク』において、ハードによって強化された恐怖演出の優秀さは証明されたが、本作ではそれに甘んじることなく、意欲的に新システムと従来仕様の変更を取り入れている。~ 結果的に前者は好みの分かれる点ではあるものの本作の強烈な個性として受け取られているが、後者はそれに泥を塗る形となってしまった。~ 難易度の高さも手伝って、『0』の名を冠するのとは逆に、シリーズ未経験者の受け口としては不適な作品と言える。 しかし、シリーズ経験者にとっては新鮮な気持ちで臨める異色の作品であり、そのシビアさもある種「原点(ゼロ)回帰」として肯定的に受け取れるとも考えられる。~ バグなどの致命的な欠陥もなく、肝心のホラー要素も十分味わえるはずだ。 ---- **余談 -本作は元々N64で発売する予定であったが、諸々の事情でGCに持ち越すこととなった。 --N64版のプレイ動画は公開されており、アイテムボックスの廃止等はこの時から採用されていた。またレベッカが白いベレー帽を着用しているなどの違いもある。 --また、オリジナルの『0』はシリーズ初の任天堂独占タイトルだったのだが、そうなった理由は当時のカプコンは財政的に厳しかったので倒産しないようにするための「生き残る術」だったと、2021年5月に元カプコンの岡本吉起氏が自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。動画は[[こちら。>https://www.youtube.com/watch?v=XPfJqmWw0iw&t=4s]] -本作のクリアランクには、他作品のような回復アイテムの使用回数、セーブ回数などが一切影響がない。とはいえ上述の難易度の高さから高ランク取得は困難((逆に「リーチハンター」ではクリアタイムは無関係なので、タイムアタックが苦手な人はこれで無限武器入手して本編をごり押すという手段も一応可能。))。 -本格的なパートナーザッピングを売りにしている本作だが、ザッピングの概念自体は『[[2>バイオハザード2]]』から受け継がれたものである。 -あまり評判が良くないアイテムボックス廃止だが、『4』などの後作で入手アイテムの取り扱いが大きく変わったことを考えると、従来のアイテムの扱いに一石を投じた先駆的システムともいえる。そういう意味では意欲的な改革は間違っていなかっただろう。 --なお、アイテムを床において必要に応じて持ち替えて進んでいくと言う点は、シリーズの礎となったファミコンホラーRPG『[[スウィートホーム]]』で既に存在していた要素でもあり((厳密に言うと『スウィートホーム』のアイテム置きは「元から置かれたアイテムと手持ちを交換」で、何もない場所には置けないため、アウトブレイクシリーズの方が近い。))、仲間を切り替えつつ進んでいくと言う点も含め、原点に近づけた作品と言う見方もできるだろう。 --「パートナーと協力して進む」ことに重点を置いている点では、『[[5>バイオハザード5]]』の先駆的存在ともいえる。 -主人公の1人であるビリーは元海兵隊のイカつい男だが、そこからは想像できない''意外な特技''を持っており、作中の仕掛けを解く際に発揮してくれる。 //ちなみに『バイオハザード』『バイオハザード』にも同様の仕掛けが存在し、レベッカに任せると練習時間が必要だった。 -投擲武器(火炎ビン)が登場したのはシリーズでは本作が初めて((『1リメイク』には閃光手榴弾が登場するが、投擲武器としては使用できない。))。 -レベッカは初代ではもともと''経験不足で未熟だが、明るく快活なムードメーカー''的なキャラ付けとなっており、劇中でのセリフのやり取りやリアクションはかなりオーバーな感じ((もっとも、セリフがオーバーなのは他キャラにも言えることで、それ自体がセリフの収録形式に起因している(セリフを羅列したエクセルシートを手渡されただけの状態でアフレコに挑まされた)。))で、クリス編のステージ後半ではハンターに襲われてなすすべもなく立ちすくんでしまうなど新人ゆえの未熟さを覗かせていたキャラクターであった。 --初代のリメイク版では、本作において別件の事件に遭遇していたという設定を考慮し、キャラの性格やセリフ回しなどもやや落ち着いた感じに直された((ただ、それ故にPS版から残っている「ハンターにビビる描写」に違和感が生じるようにもなった(『0』にもハンターは登場する)。不意打ちを受けた等の予想はできるが…。))。 --本作の公式サイトでは''普段は緻密で計算高いが、周囲の状況にとらわれず、マイペースでことを運ぶ大胆な一面も持ち合わせている''と紹介されている。 --洋館事件の生存メンバー中で唯一その後の動向が明らかにされていなかったが、『5』と『6』の間を繋ぐストーリーとして制作されたシリーズ初の舞台作品『BIOHAZARD THE STAGE』において、事件後ラクーンシティを離れ、西オーストラリア州に位置するフィロソフィー大学の教授とB.S.A.A.のアドバイザーを兼任していることが明らかとなった。 -フックショットについて。入手時の取扱説明書で「80kg以上の荷重は破損する可能性がある」と書かれていることからレベッカでしか使えないと思われがちだが、実は''ビリーの体重は80kg未満''なので問題なく使用できる。 --これは、あくまで2人同時に使用することができないことに関しての注意書きなのだが、勘違いしてしまったプレイヤーも多かったようである。 ---- *バイオハザード0 HDリマスター 【ばいおはざーど ぜろ えいちでぃー りますたー】 |ジャンル|サバイバルホラー|&amazon(B014U9OPSE)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション3&br;Xbox One&br;Xbox 360&br;Windows 7/8.1&br;Nintendo Switch|~| |発売/開発元|カプコン|~| |発売日|2016年1月21日&br;2019年5月23日(Switch)|~| |定価((Switch版以外は税別価格。))|パッケージ版&br;【PS3】3,990円&br;ダウンロード版&br;【PS4/PS3/Win】3,694円&br;【One】3,700円&br;【Switch】3,362円(税込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |備考|PS3版以外はDL専売((PS4/One/Switch版には『1リメイク』のリマスターとセットになったパッケージ版『オリジンズコレクション』あり。))|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //「オリジンズ コレクション」の内容が混入して誤った記載となっていたため修正。Switch版に単品のパッケージ版はありません ---- **概要(HD) 前作『[[バイオハザード HDリマスター>バイオハザード (GC)#id_8d0974cb]]』に続いて発売されたリマスター版。~ 基本的には前作と同じようにリマスターが行われているが、独自の追加要素も存在する。~ PS4/One/Switchでは前作とセットになったパッケージ『バイオハザード オリジンズ コレクション』も発売されており、単品版はダウンロード販売のみとなる。 ---- **変更された点(HD) 前作での変更点も参照されたい。 -グラフィックの高解像度化 -16:9表示のワイド画面に対応。オリジナルの4:3も選べる。 -音声を5.1chにリマスタリング -アレンジ操作、キーコンフィグの追加 -日本語ボイスの追加 -新ゲームモード「ウェスカーモード」が追加 --本編クリア後に解放されるモードで、ビリーの代わりに『[[5>バイオハザード5]]』のウロボロスウィルスの力で超人化したウェスカーを操作出来る。 --高速ダッシュや衝撃波攻撃など、その性能はもはや反則。公式トレーラーでも「ウェスカーがバイオ0を蹂躙」と宣伝するほどのチートっぷりを発揮してくれる。 -エンディング主題歌が追加 -前作と異なり、リーチハンターを含め異なる難易度へのクリア特典の引継ぎはできない。 ---- **評価点(HD) -グラフィック、音声のリマスターと日本語音声の追加 --前作と同様の処理が追加されたため、グラフィックはより美麗かつ鮮明に、音質も向上、日本語音声追加などは特に好評。 --日本語音声の声優はレベッカは小清水亜美氏が、ビリーは小西克幸氏が担当。両者ともキャラクターに合っており評価は高い。 -新コスチュームが多数追加された --レベッカはこれまでのシリーズに登場した衣装((『2』でウェスカーの机に入っていた写真のコスチュームなど、マニアックなところからもチョイスされている。))や店舗とのコラボ衣装、ビリーは『戦場の狼II』や『[[ストリートファイターZERO3]]』のコーディなどカプコンのゲームが元ネタの衣装になっている。 --さらにコスチュームはステータス画面に追加されたスーツケースからいつでも着替えることが可能で非常に快適。 -リーチハンターの仕様改善 --オリジナル版では全ての特典入手のために最低5回クリアする必要があったが、今作では入手したランク以下の特典も一気に解放されるようになった。 --このため、最初に最高ランクを獲得すれば全ての特典を一括で獲得できるようになっておりかなり楽になった((もっとも、オリジナル版もAランクの「全弾薬無限」がC~Eの上位互換であったため、実際はAとBクリアで全特典を取ったことになった。))。 -爽快感抜群のウェスカーモード --はっきり言って出てくるゲームを間違えたとしか思えない性能で、本編での苦労が一気に解消される。まさにクリア後だからこそ楽しめるモードになっている。 --しかしイベントシーンは変化がなく、ウェスカーがビリーの声で会話するのみ。またこの影響で、下記のビリーの意外な特技を行うウェスカーという中々シュールとも取れる光景を見ることになる。 --このモードをクリアするとレベッカのコスチュームが追加される。 ---- **賛否両論点(HD) -さらに増したお色気要素 --前作でジルの乳房が揺れるようになっただけでも苦言が聞かれたが、今作ではさらに露骨にお色気要素が追加されている。 --ただ、前作同様ほとんどはコスチューム依存なのでおまけ程度の要素ではある。 -エンディング主題歌については賛否両論 --作品の雰囲気に合わないというだけでなく、主題歌の関係でエンディングのプレイデモが1種類に統一されたという問題点もある。 --曲自体は悪いわけではない。 ---- **問題点(HD) -プリレンダムービー --前作同様、プリレンダムービーは低画質。 --前作ではOPとEDでしか流れなかったので、あまり気になる点ではなかったものの、今作では擬態マーカス初登場などいくつかの場面がプリレンダなので気になりやすい。 ---また、当然だがこれらのムービーではコスチュームが反映されない。 ---- **総評(HD) 基本的には前作のリマスターで評価された部分はそのままに、多数の追加要素を取り入れて遊びごたえを増した良リマスター。~ 幅広いプラットフォームに対応し、DL販売になったことで気軽に購入できるようになったのも大きな魅力であろう。~ 今までプレイしてみたいけど本体を持っていなかったプレイヤーも、これを機に本作に触れてみてはいかがだろうか。 //biohazard 0(wiki内検索用なので消さないで下さい)

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