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*バッキーオヘア 【ばっきーおへあ】 |ジャンル|アクション|CENTER:&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000928.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3452&file=174000928.jpg]]| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1992年1月31日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 緑色のウサギの姿をした同名の主人公が、仲間と共に銀河を舞台に戦うアメリカンコミック、及びそれを原作としたアメリカのアニメ『バッキーオヘア』を題材としたライフ制アクションゲーム。 ちなみに『バッキーオヘア』は、日本国内では正式なアニメ放映がなかった上、同時期にアニメ『[[ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ>T.M.N.T. タートルズインタイム]]』が流行していたせいで無名な存在だが、アメリカではそこそこの知名度があり、バッキーのアクションフィギュアなども作られた。 ---- **ストーリー > バッキー・オヘア率いるブリンキー、デッドアイ、ジェニー、ウィリーの5人は、宇宙に平和を取り戻すためにトード軍団と日々闘うのであった。~ しかしある日、5人はトード軍団に捕われてしまった。~ 命からがら逃げ延びたバッキーは4人を救出し、トード軍団を壊滅するために銀河の大冒険に突入していくのであった。 ---- **特徴 -『[[ロックマン]]』風のステージ選択画面で好きなステージから順番に攻略して仲間を助け、最終的に宿敵のエアマーシャルを倒す内容。全8面。 --Aでジャンプ、Bで攻撃なのは普通なのだが、Bを長押ししてパワーをためる事によりキャラ固有のアクションが可能。 ---最初はバッキーしか使えず、その為固有のアクションはバッキー固有の大ジャンプしか使えないが、ゲームを進めて仲間を助けていくうちにセレクトでキャラ変更ができるようになり、別キャラの固有アクションが可能となる。 -アイテムは四種類あり、ライフ全回復+ライフ上限UP、パワー上限UP、ポイントUP、残機1UPが存在。 ---- **評価点 -原作愛 --ゲーム開始直後に上記のストーリーが表示され、初心者でも比較的取り組みやすい。 --固有アクションや操作性の違いなど個々のキャラクター性が立っており、原作アニメを彷彿とさせる。 ---固有アクションは、バッキーは大ジャンプ、ジェニーは魔法球、ブリンキーはジェット飛行と、原作を尊重しつつ実用性のある仕様となっており、原作ファンからの評価も高い。 -ゲーム性 --デフォルトキャラのバッキーは左右のほかに上下にも攻撃可能。同社の『[[魂斗羅>魂斗羅 (FC)]]』に似た自由な操作性がある。 --最初はかなり簡単だが後になるにつれてかなり難しくなり、難易度は程よいバランスを保っている。 ---ステージ数も多すぎず少なすぎず丁度よい歯応えがある。 --ゲームオーバー後のコンティニューはライフ上限が減るものの何度でも可能で、じっくり腰を据えて進められる。 --続きからゲームを再開する場合に入力するパスワードは英数字がたったの五文字。覚えやすく入力しやすい。 -表現・技術 --音楽はコナミだけあって雰囲気がゲームとマッチしており聞き応えがある。 --ファミコンであるにも拘らずデカキャラを動かしたり、多重スクロールをしたりと演出面でもインパクトがある。 ---特にレッドプラネットのボスのトードボール、最終ステージの戦艦はサイズ面でべらぼうに迫力があり、原作を知らなくても感嘆するだろう。 ---デカキャラが登場しても処理落ちやチラつきがほぼ全く起こらず快適にプレイ可能。 --クリア後のエンディングも感動できて非常にやりがいを感じられる。 ---- **問題点 -全体的に一発死スポットが多く挫折しがち。 --1UPがところどころ落ちているので、回収しつつ進めば時間はかかるがクリア可能。 -ゲーム後半で仲間が全員揃っている時はキャラ変更が一方通行なためもどかしく感じる。 --後半は一人のキャラを中心に使って攻略したほうがいい。 -RF出力の初代ファミコンで遊ぶと、場合によってはアイテムの見分けが付きにくい。 --かといって互換機で遊ぶと多重スクロールがバグり気味なので、AVファミコンやシャープのツインファミコンでやった方が良い。 ---ついでに言うと、シャープは1989年にファミコンタイトラー(別名編集ファミコン)という高画質なファミコンを発売したのだが、その本体で遊ぶと一部背景が赤くなるらしい。 ---- **総評 最初は比較的簡単だが、コナミ作品屈指の難しくやりがいのあるゲームの一つ。~ 結構レアで、しかも版権作品ゆえ復刻は絶望的だが原作を知らなくてもそれなりに楽しめるため、クリアした暁には「このゲームに出会えて良かった」と言えるだろう。 「LET'S CROAK SOME TOADIES!」 ---- **余談 -本作の取扱説明書は原作のアメコミから画像を借用したり熱いバックグラウンドストーリーがあったりと原作愛に溢れており、原作のアメコミ・アニメは日本国内ではほぼ全くお目にかかれないこともあってか「バッキーオヘア」という作品群に触れられる貴重な資料としての価値がある。 -本作は前川正人氏が製作の大部分を担当した作品である。 --前川氏は後に『[[ガンスターヒーローズ]]』等の良作で知られる株式会社トレジャーを創立する事になる。 -日本国内ではアニメの知名度がほぼゼロに等しく本作の知名度も必然的に低いため、&bold(){同日発売の『[[ギミック!]]』程ではないがプレミアが付いて入手困難}。 --が、前述の通りアメリカではそこそこの知名度がありeBayではNES(欧米のファミコン)のバージョンが多数出品されているため、NES→ファミコンアダプタを介してそちらを遊ぶのも良いかもしれない。 --原作の知名度が低いためアニメ原作のキャラゲーと理解されずイロモノな即死クソゲー扱いされる、という問題点も孕んでいる。 --[[このページ>http://www.nintendoplayer.com/software-profiles/famicom_format/]]によると、どうやら日本のファミコン版は一万本ほどしか生産されなかったらしい。 -未プレイの人間が興味を削いでしまいそうなネタバレのため詳しくは記述しないが、ラスボスのエアマーシャルが他の中ボスと比較すると若干しょぼいかもしれない。 -FC版発売と同年の9月にAC版もリリースされた。販売・開発は同じくコナミ。 --こちらはFC版とは異なりベルトスクロールアクションになっているが、同社の『エイリアンズ』同様にSTG要素をふんだんに取り入れたゲームとなっている。最大4人同時プレイが可能で、選択できるプレイヤーキャラはバッキー、ブリンキー、デッドアイ、ジェニーの4人。各キャラごとの性能もきちんと差別化されている。 --当時のコナミの海外向け版権物作品同様にかなり出回りが悪く、原作の知名度と相まって、やはりかなりのマイナー作品に分類されている。 --ちなみに海外開発と思われがちだがスタッフロールからこちらも日本開発であることが判明している。 -日本版にのみ、海賊版対策として超難易度モードになってしまうトラップが存在する。 --正規の日本版、及び海外版でもパスワード「HARD!」でプレイ可能。腕に自信があるならあえて挑戦してみるのも良いだろう。
*バッキーオヘア 【ばっきーおへあ】 |ジャンル|アクション|CENTER:&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000928.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3452&file=174000928.jpg]]| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1992年1月31日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 緑色のウサギの姿をした同名の主人公が、仲間と共に銀河を舞台に戦うアメリカンコミック、及びそれを原作としたアメリカのアニメ『バッキーオヘア』を題材としたライフ制アクションゲーム。 ちなみに『バッキーオヘア』は、日本国内では正式なアニメ放映がなかった上、同時期にアニメ『[[ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ>T.M.N.T. タートルズインタイム]]』が流行していたせいで無名な存在だが、アメリカではそこそこの知名度があり、バッキーのアクションフィギュアなども作られた。 ---- **ストーリー > バッキー・オヘア率いるブリンキー、デッドアイ、ジェニー、ウィリーの5人は、宇宙に平和を取り戻すためにトード軍団と日々闘うのであった。~ しかしある日、5人はトード軍団に捕われてしまった。~ 命からがら逃げ延びたバッキーは4人を救出し、トード軍団を壊滅するために銀河の大冒険に突入していくのであった。 ---- **特徴 -『[[ロックマン]]』風のステージ選択画面で好きなステージから順番に攻略して仲間を助け、最終的に宿敵のエアマーシャルを倒す内容。全8面。 --Aでジャンプ、Bで攻撃なのは普通なのだが、Bを長押ししてパワーをためる事によりキャラ固有のアクションが可能。 ---最初はバッキーしか使えず、その為固有のアクションはバッキー固有の大ジャンプしか使えないが、ゲームを進めて仲間を助けていくうちにセレクトでキャラ変更ができるようになり、別キャラの固有アクションが可能となる。 -アイテムは四種類あり、ライフ全回復+ライフ上限UP、パワー上限UP、ポイントUP、残機1UPが存在。 ---- **評価点 -原作愛 --ゲーム開始直後に上記のストーリーが表示され、初心者でも比較的取り組みやすい。 --固有アクションや操作性の違いなど個々のキャラクター性が立っており、原作アニメを彷彿とさせる。 ---固有アクションは、バッキーは大ジャンプ、ジェニーは魔法球、ブリンキーはジェット飛行と、原作を尊重しつつ実用性のある仕様となっており、原作ファンからの評価も高い。 -ゲーム性 --デフォルトキャラのバッキーは左右のほかに上下にも攻撃可能。同社の『[[魂斗羅>魂斗羅 (FC)]]』に似た自由な操作性がある。 --最初はかなり簡単だが後になるにつれてかなり難しくなり、難易度は程よいバランスを保っている。 ---ステージ数も多すぎず少なすぎず丁度よい手応えがある。 --ゲームオーバー後のコンティニューはライフ上限が減るものの何度でも可能で、じっくり腰を据えて進められる。 --続きからゲームを再開する場合に入力するパスワードは英数字がたったの五文字。覚えやすく入力しやすい。 -表現・技術 --音楽はコナミだけあって雰囲気がゲームとマッチしており聞き応えがある。 --ファミコンであるにも拘らずデカキャラを動かしたり、多重スクロールをしたりと演出面でもインパクトがある。 ---特にレッドプラネットのボスのトードボール、最終ステージの戦艦はサイズ面でべらぼうに迫力があり、原作を知らなくても感嘆するだろう。 ---デカキャラが登場しても処理落ちやチラつきがほぼ全く起こらず快適にプレイ可能。 --クリア後のエンディングも感動できて非常にやりがいを感じられる。 ---- **問題点 -全体的に一発死スポットが多く挫折しがち。 --1UPがところどころ落ちているので、回収しつつ進めば時間はかかるがクリア可能。 -ゲーム後半で仲間が全員揃っている時はキャラ変更が一方通行なためもどかしく感じる。 --後半は一人のキャラを中心に使って攻略したほうがいい。 -RF出力の初代ファミコンで遊ぶと、場合によってはアイテムの見分けが付きにくい。 --かといって互換機で遊ぶと多重スクロールがバグり気味なので、AVファミコンやシャープのツインファミコンでやった方が良い。 ---ついでに言うと、シャープは1989年にファミコンタイトラー(別名編集ファミコン)という高画質なファミコンを発売したのだが、その本体で遊ぶと一部背景が赤くなるらしい。 ---- **総評 最初は比較的簡単だが、コナミ作品屈指の難しくやりがいのあるゲームの一つ。~ 結構レアで、しかも版権作品ゆえ復刻は絶望的だが原作を知らなくてもそれなりに楽しめるため、クリアした暁には「このゲームに出会えて良かった」と言えるだろう。 「LET'S CROAK SOME TOADIES!」 ---- **余談 -本作の取扱説明書は原作のアメコミから画像を借用したり熱いバックグラウンドストーリーがあったりと原作愛に溢れており、原作のアメコミ・アニメは日本国内ではほぼ全くお目にかかれないこともあってか「バッキーオヘア」という作品群に触れられる貴重な資料としての価値がある。 -本作は前川正人氏が製作の大部分を担当した作品である。 --前川氏は後に『[[ガンスターヒーローズ]]』等の良作で知られる株式会社トレジャーを創立する事になる。 -日本国内ではアニメの知名度がほぼゼロに等しく本作の知名度も必然的に低いため、&bold(){同日発売の『[[ギミック!]]』程ではないがプレミアが付いて入手困難}。 --が、前述の通りアメリカではそこそこの知名度がありeBayではNES(欧米のファミコン)のバージョンが多数出品されているため、NES→ファミコンアダプタを介してそちらを遊ぶのも良いかもしれない。 --原作の知名度が低いためアニメ原作のキャラゲーと理解されずイロモノな即死クソゲー扱いされる、という問題点も孕んでいる。 --[[このページ>http://www.nintendoplayer.com/software-profiles/famicom_format/]]によると、どうやら日本のファミコン版は一万本ほどしか生産されなかったらしい。 -未プレイの人間が興味を削いでしまいそうなネタバレのため詳しくは記述しないが、ラスボスのエアマーシャルが他の中ボスと比較すると若干しょぼいかもしれない。 -FC版発売と同年の9月にAC版もリリースされた。販売・開発は同じくコナミ。 --こちらはFC版とは異なりベルトスクロールアクションになっているが、同社の『エイリアンズ』同様にSTG要素をふんだんに取り入れたゲームとなっている。最大4人同時プレイが可能で、選択できるプレイヤーキャラはバッキー、ブリンキー、デッドアイ、ジェニーの4人。各キャラごとの性能もきちんと差別化されている。 --当時のコナミの海外向け版権物作品同様にかなり出回りが悪く、原作の知名度と相まって、やはりかなりのマイナー作品に分類されている。 --ちなみに海外開発と思われがちだがスタッフロールからこちらも日本開発であることが判明している。 -日本版にのみ、海賊版対策として超難易度モードになってしまうトラップが存在する。 --正規の日本版、及び海外版でもパスワード「HARD!」でプレイ可能。腕に自信があるならあえて挑戦してみるのも良いだろう。

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