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*2010 ストリートファイター 【にいまるいちまる すとりーとふぁいたー】 |ジャンル|アクション|#amazon(B000068HLB)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|カプコン|~| |発売日|1990年8月8日|~| |定価|5,800円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2014年2月26日/500円&br()【WiiU】2014年10月15日/514円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ストリートファイターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー > 西暦2010年、他惑星を開拓した人類はサイボーグ化した犯罪者達に悩まされていた。~ そんな折、装甲寄生虫を体内に寄生させる事によってサイボーグ以上の強化を施した犯罪者=パラサイトが続出。~ ケビンはパラサイト達に対抗すべく生み出されたサイボーグ警官だった...。 ---- **概要 -タイトルは「ニイ マル イチ マル」と読む。『[[ストリートファイター]]』という副題ではあるものの、''実質的にはほぼ無関係''(ただし、後述の海外版では後付で関連作になっている)。 -横視点平面アクション。ライフ残機制。ライフを失うとパワーダウンし、ステージの最初に戻される。コンティニューは無限だが、パワーダウンのため攻略が困難。 -操作は十字ボタンと、ボタン2つ(攻撃・ジャンプ)のみ。 --攻撃は波動が出る隙の短いパンチ・横を押したままで威力が高く隙の大きい波動、ソニックブリッドの二種類で、攻撃方向は基本的に左右と上の3方向。 ---アイテムをとる事で波動の射程が延びる・バックフリップ(後述)中に攻撃判定が出る・攻撃判定と弾消し効果のバックオプションが追加され強化できる。 --空中で壁に接触しながらジャンプボタンでよじ登る事が出来る。よじ登り中も攻撃が可能。 --垂直ジャンプ中に反対方向にキーを入れる事でバックフリップという特殊動作が可能。バックフリップ中は無敵なので回避に使え、下方向に攻撃もできる。 -ステージ開始時にターゲットが表示される。ターゲットを倒すと次のステージへ行く為のゲートが登場。10秒以内にゲートに入らないとミスになる。 --これにより、ボスを倒した後にステージのアイテム回収がしにくくなっている。アイテムはなるべくボスとの交戦中または遭遇前に回収しなければならない。 --ステージは多画面構成・強制スクロールと様々。ボス戦に特化した作りとも取れる。 ---- **評価点 -FCとしてはかなりレベルの高いグラフィック。 --色数が少なく今一ぱっとしないが、モーションが多く、動きが滑らかで美しい。 -BGMも高評価。収録曲数も多い。 -『[[魔界村]]』『[[悪魔城ドラキュラ]]』等と肩を並べるFC屈指の高難易度アクション。不条理ではなくやり応えレベルでの最高位。 --どのステージ、ボスにも攻略法が用意されており、全体的なバランスは良好。 -単純な操作ながらも多彩なアクションが楽しめる。 -ステージや敵グラフィックはかなり豊富で、独特な世界観を有している。 -ストーリーが進むにつれて明かされていくケビンの謎。 --良くも悪くもベタなサイバーSF展開なので容易に先が読めてしまうかもしれないが。 ---- **問題点 -ストリートファイターと何ら関係無い。 --そもそもファイターではあってもストリートですらない(ステージ1-1(市街)と1-2(酒場)はかろうじてストリート風…か?)。 --後述の北米版では主人公が「ケン」になっているが、設定が色々ぶっ飛んだ内容なので釈然とし難く、そもそも正史ではない。 -ラスボスが他と比べると弱く、最大までパワーアップしていればノーダメージで倒す事が出来る。 --とは言え、それまでの道中のボスラッシュをノーダメージで切り抜け、かつアイテムをすべて回収していなければならないのだが。 --最大パワーでない状態で挑んだ場合の難易度の高さは制限時間の短さもあって異常。 -慣れるまでは若干操作のクセが強い。 --ジャンプアクションと格闘ゲームを合わせたような独特の操作性をしている。慣れてしまえば他のファミコンゲームにはない中毒性を味わえるのだが。 --ある程度慣れるまでは、操作に慣れない→ボスとの戦いだけで精一杯でパワーアップアイテムを取っている暇がない→次のステージのクリアがもっと難しくなると言う悪循環に陥りがち((裏を返せば本作は格闘ゲームの要素を持ちながら、「効率的にパワーアップし、その状態をいかにキープするか」が攻略の鍵になっている。))。これが原因で操作に慣れる前に投げてしまう人もいる。 ---さらに追い討ちをかけるように、プレイヤーによってはゲームスピードの速さのあまり酔いを起こしてしまうケースも。 ---- **総評 プレイ初めは最初のステージの雑魚に攻撃が当たるどころか、その雑魚に体当たりでじわじわとダメージを受けまくる故に、無残にも破壊されてしまうのが悲しいくらい極めてスタイリッシュなフォルムの自機だが、諦めずにやり込めばその想いに応えるかの如く、そのスタイリッシュなフォルムに恥じない戦闘能力を体現してくれる。~ そんな魅力溢れる主人公ゆえか、今日でも一部のファンから根強く支持されている故に、バーチャルコンソールでプレイ可能となっている。~ 当時の8bit機ながらも洗練されたシステム並びに秀逸なストーリーで、機会があるならプレイする価値あり。~ 既に2010年は過ぎ、本作通りの時代にならなかったなどという野暮なツッコミはおいといて。 ---- **北米版 -北米版はタイトルが『Street Fighter 2010: The Final Fight』(ストリートファイター2010 ザ・ファイナルファイト)になっている(こちらも副題だけで『[[ファイナルファイト]]』とは無関係)。 --名前だけで『ストリートファイター』と全く無関係な世界観だった日本版とは違い、北米版の主人公は初代『ストリートファイター』で優勝してから年月を経て科学者となった未来の「''ケン''」となっており、世界観やストーリーも大きく変更されている。 ---ただし名前や設定が変わったのみで、ゲーム中のグラフィックは同じ。海外版としては珍しい事に難易度も変更されていない。 ---なお、北米版の方が先に開発されていたようで、日本版は取扱説明書の写真にて主人公の名前が「KEN」になっている箇所があったり、没データとして北米版のデータが残っていたりする。また、スタッフロールは日本版にのみ存在する。 --この翌年にあの『[[ストリートファイターII]]』が発売され人気を博し、本作でのケンの設定はシリーズ正史には引き継がれなかった。シリーズ本編の方は初代でリュウが優勝したという設定のため本作とはパラレルと考えられる。 ---ちなみに『ストII』のケンは「格闘技への情熱を失っていたがリュウに触発されて再びストリートファイトの世界に戻った」という設定のため、一部ではリュウが優勝しなかった場合のif世界ではというこじつけ説も囁かれることがある(無論非公式だが)。 --なお、『ストII』で設定されたケンの生年は1965年なので、(歴史が異なるため単純に適用はできないものの)それに準拠するとすればこの作品でのケンは45歳ということになる。
*2010 ストリートファイター 【にいまるいちまる すとりーとふぁいたー】 |ジャンル|アクション|#amazon(B000068HLB)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|カプコン|~| |発売日|1990年8月8日|~| |定価|5,800円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2014年2月26日/500円&br()【WiiU】2014年10月15日/514円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ストリートファイターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー > 西暦2010年、他惑星を開拓した人類はサイボーグ化した犯罪者達に悩まされていた。~ そんな折、装甲寄生虫を体内に寄生させる事によってサイボーグ以上の強化を施した犯罪者=パラサイトが続出。~ ケビンはパラサイト達に対抗すべく生み出されたサイボーグ警官だった...。 ---- **概要 -タイトルは「ニイ マル イチ マル」と読む。『[[ストリートファイター]]』という副題ではあるものの、''実質的にはほぼ無関係''(ただし、後述の海外版では後付で関連作になっている)。 -横視点平面アクション。ライフ残機制。ライフを失うとパワーダウンし、ステージの最初に戻される。コンティニューは無限だが、パワーダウンのため攻略が困難。 -操作は十字ボタンと、ボタン2つ(攻撃・ジャンプ)のみ。 --攻撃は波動が出る隙の短いパンチ・横を押したままで威力が高く隙の大きい波動、ソニックブリッドの二種類で、攻撃方向は基本的に左右と上の3方向。 ---アイテムをとる事で波動の射程が延びる・バックフリップ(後述)中に攻撃判定が出る・攻撃判定と弾消し効果のバックオプションが追加され強化できる。 --空中で壁に接触しながらジャンプボタンでよじ登る事が出来る。よじ登り中も攻撃が可能。 --垂直ジャンプ中に反対方向にキーを入れる事でバックフリップという特殊動作が可能。バックフリップ中は無敵なので回避に使え、下方向に攻撃もできる。 -ステージ開始時にターゲットが表示される。ターゲットを倒すと次のステージへ行く為のゲートが登場。10秒以内にゲートに入らないとミスになる。 --これにより、ボスを倒した後にステージのアイテム回収がしにくくなっている。アイテムはなるべくボスとの交戦中または遭遇前に回収しなければならない。 --ステージは多画面構成・強制スクロールと様々。ボス戦に特化した作りとも取れる。 ---- **評価点 -FCとしてはかなりレベルの高いグラフィック。 --色数が少なく今一ぱっとしないが、モーションが多く、動きが滑らかで美しい。 -BGMも高評価。収録曲数も多い。 -『[[魔界村]]』『[[悪魔城ドラキュラ]]』等と肩を並べるFC屈指の高難易度アクション。不条理ではなくやり応えレベルでの最高位。 --どのステージ、ボスにも攻略法が用意されており、全体的なバランスは良好。 -単純な操作ながらも多彩なアクションが楽しめる。 -ステージや敵グラフィックはかなり豊富で、独特な世界観を有している。 -ストーリーが進むにつれて明かされていくケビンの謎。 --良くも悪くもベタなサイバーSF展開なので容易に先が読めてしまうかもしれないが。 ---- **問題点 -ストリートファイターと何ら関係無い。 --そもそもファイターではあってもストリートですらない(ステージ1-1(市街)と1-2(酒場)はかろうじてストリート風…か?)。 --後述の北米版では主人公が「ケン」になっているが、設定が色々ぶっ飛んだ内容なので釈然とし難く、そもそも正史ではない。 -ラスボスが他と比べると弱く、最大までパワーアップしていればノーダメージで倒す事が出来る。 --とは言え、それまでの道中のボスラッシュをノーダメージで切り抜け、かつアイテムをすべて回収していなければならないのだが。 --最大パワーでない状態で挑んだ場合の難易度の高さは制限時間の短さもあって異常。 -慣れるまでは若干操作のクセが強い。 --ジャンプアクションと格闘ゲームを合わせたような独特の操作性をしている。慣れてしまえば他のファミコンゲームにはない中毒性を味わえるのだが。 --ある程度慣れるまでは、操作に慣れない→ボスとの戦いだけで精一杯でパワーアップアイテムを取っている暇がない→次のステージのクリアがもっと難しくなると言う悪循環に陥りがち((裏を返せば本作は格闘ゲームの要素を持ちながら、「効率的にパワーアップし、その状態をいかにキープするか」が攻略の鍵になっている。))。これが原因で操作に慣れる前に投げてしまう人もいる。 ---さらに追い討ちをかけるように、プレイヤーによってはゲームスピードの速さのあまり酔いを起こしてしまうケースも。 ---- **総評 プレイ初めは最初のステージの雑魚に攻撃が当たるどころか、その雑魚に体当たりでじわじわとダメージを受けまくる故に、無残にも破壊されてしまうのが悲しいくらい極めてスタイリッシュなフォルムの自機だが、諦めずにやり込めばその想いに応えるかの如く、そのスタイリッシュなフォルムに恥じない戦闘能力を体現してくれる。~ そんな魅力溢れる主人公ゆえか、今日でも一部のファンから根強く支持されている故に、バーチャルコンソールでプレイ可能となっている。~ 当時の8bit機ながらも洗練されたシステム並びに秀逸なストーリーで、機会があるならプレイする価値あり。~ 既に2010年は過ぎ、本作通りの時代にならなかったなどという野暮なツッコミはおいといて。 ---- **北米版 -北米版はタイトルが『Street Fighter 2010: The Final Fight』(ストリートファイター2010 ザ・ファイナルファイト)になっている(こちらも副題だけで『[[ファイナルファイト]]』とは無関係)。 --名前だけで『ストリートファイター』と全く無関係な世界観だった日本版とは違い、北米版の主人公は初代『ストリートファイター』で優勝してから年月を経て科学者となった未来の「''ケン''」となっており、世界観やストーリーも大きく変更されている。 ---ただし名前や設定が変わったのみで、ゲーム中のグラフィックは同じ。海外版としては珍しい事に難易度も変更されていない。 ---なお、北米版の方が先に開発されていたようで、日本版は取扱説明書の写真にて主人公の名前が「KEN」になっている箇所があったり、没データとして北米版のデータが残っていたりする。また、スタッフロールは日本版にのみ存在する。 --この翌年にあの『[[ストリートファイターII]]』が発売され人気を博し、本作でのケンの設定はシリーズ正史には引き継がれなかった。シリーズ本編の方は初代でリュウが優勝したという設定のため本作とはパラレルと考えられる。 ---ちなみに『ストII』のケンは「格闘技への情熱を失っていたがリュウに触発されて再びストリートファイトの世界に戻った」という設定のため、一部ではリュウが優勝しなかった場合のif世界ではというこじつけ説も囁かれることがある(無論非公式だが)。 ---カプコンのサイト「シャドルー格闘家研究所」ではパラレル設定であると前置きしてどこぞの名無しの超戦士風の「ケビン・ストレイカー」が紹介されており、北米版についても触れられている。 --なお、『ストII』で設定されたケンの生年は1965年なので、(歴史が異なるため単純に適用はできないものの)それに準拠するとすればこの作品でのケンは45歳ということになる。

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